JP2006020138A - 圧電振動子 - Google Patents

圧電振動子 Download PDF

Info

Publication number
JP2006020138A
JP2006020138A JP2004196740A JP2004196740A JP2006020138A JP 2006020138 A JP2006020138 A JP 2006020138A JP 2004196740 A JP2004196740 A JP 2004196740A JP 2004196740 A JP2004196740 A JP 2004196740A JP 2006020138 A JP2006020138 A JP 2006020138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
support
piezoelectric vibrator
excitation
portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004196740A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4571830B2 (ja
Inventor
Hidenori Ashizawa
英紀 芦沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
River Eletec Corp
Original Assignee
River Eletec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by River Eletec Corp filed Critical River Eletec Corp
Priority to JP2004196740A priority Critical patent/JP4571830B2/ja
Publication of JP2006020138A publication Critical patent/JP2006020138A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4571830B2 publication Critical patent/JP4571830B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

【課題】 励振電極が形成された振動部を支持すると共に、電圧の供給ルートとなる支持部の機械的あるいは構造的な不具合を電気的に検出することで、不良箇所を特定でき、製品出荷時の良品及び不良品の選別を確実且つ簡易に行うことができる電極構造を備えた圧電振動子を提供することである。
【解決手段】 励振電極27a〜27c,28a〜28cが形成された振動部21と、該振動部21を支えると共に、前記励振電極と導通する電極パターンが形成された複数の支持部23a〜23dとを備えた水晶振動子20において、前記支持部23a〜23dの構造的欠損を前記振動部21の電気容量の変化として検出するために、前記電極パターンが、前記励振電極と導通する支持部の表面または裏面のいずれか一方に形成、あるいは、前記支持部内の全周に亘って引き回して形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、振動部を支持する部位の構造的な欠陥や不良を検出するための電極構造を備えた圧電振動子に関するものである。
従来、ラーメモードや幅縦・長さ縦結合モードに代表される輪郭振動型の圧電振動子は、励振電極が形成された振動部をケーシングから浮かせた状態で固定するために、前記振動部の端部から延びるバネ性の弾力を備えたアーム状の支持部を介して前記ケーシングに接続されている。前記圧電振動子は、特許文献1に示すように、水晶原石から所定のカット角でスライスされた四角形状の水晶基板の表裏両面に励振電極を形成した振動部と、この振動部の端部を支持する支持部を除いて打ち抜くことによって一体形成されている。前記支持部には電極パターンが形成され、その一端が端子電極部となっており、この端子電極部に外部から供給される電圧を印加することで、振動部の表面及び裏面に逆位相の電界を発生させて、前記振動部にラーメモード振動を発生させている。
前記従来のラーメモードの圧電振動子の構造を図9に示す。ここで、図9(a)は圧電振動子1の表面、図9(b)は裏面を示したものである。この圧電振動子1は、長方形状の振動部2の表面に3面の励振電極(5a,6b,7a)、同じく裏面に3面の励振電極(5b,6a,7b)が形成された(3,1)次のラーメモード水晶振動子であり、前記振動部2が支持部3a〜3dを介してフレーム部4に支持され一体化されたものである。前記フレーム部4には一対の端子電極4a,4bが形成され、一方の端子電極4aからは支持部3c,3dを介して励振電極(5a−6a−7a)へ、他方の端子電極4bからは支持部3a,3bを介して励振電極(5b−6b−7b)へそれぞれ逆位相の電圧が印加される。このように、各励振電極の表裏面及び同一平面上で隣接する励振電極面の電界が逆位相となることによって、振動部2に高次のラーメモード振動が発生する。
また、前記幅縦・長さ縦結合モードによる輪郭振動型の圧電振動子は、幅縦・長さ縦結合モードの振動を得るための所定のカット角によってカット形成された薄い水晶基板に対して、図10に示すように、四角形状の振動部12と、この振動部12の外周面から外方向に延びる一対の支持部13,16を残して打ち抜き形成される。前記振動部12は、表面と裏面にそれぞれ励振電極15a,15bが形成される。また、一方の支持部13は、前記振動部12に繋がる引出部13cと、端子電極14aに繋がる引出部13dと、この引出部13c,13dの間に架かり、外方向に膨らんだ一対の腕部13a,13bとによって一体形成されている。他方の支持部16は、前記振動部12に繋がる引出部16cと、端子電極14bに繋がる引出部16dと、この引出部16c,16dの間に架かり、外方向に膨らんだ一対の腕部16a,16bとによって一体形成されている。この支持部13,16は、前記振動部12の振動を吸収しながら支持するものであるため、細く且つ長く形成される。また、前記振動部12をバランスよく支持すると共に、小型のケーシングにも収納とすること、また、電圧を供給するルートでもあるため、前記一対の腕部13a,13b及び腕部16a,16bは略対称に形成される。なお、電極パターンは、前記支持部13,16の表面あるいは裏面の全面に形成されている。
特開昭57−197906号公報 特開2001−313537号公報
ところで、前記ラーメモードによる輪郭振動型の圧電振動子1にあっては、電圧が印加される端子電極4a,4bからの電極パターンが、二方向から延びる支持部3a,3b及び支持部3c,3dに形成されているため、振動部2に形成されている各励振電極に対して2系統の導電ルートが並行して存在していることになる。このような、同一電極による2系統の導電ルートを介して1つの励振電極を励起する構成においては、どれか一方の導電ルートが遮断された場合でも、もう一方の導電ルートが生きている(例えば、図9に示した支持部3aのA点で遮断された場合、他方の支持部3bを介して励振電極に電圧が印加される)ため、正常な振動特性が得られ出荷試験をパスしてしまう場合がある。しかしながら、前記遮断された導電ルートは、支持部の欠損が原因であるため、出荷された後で不具合が発生したり、耐用年数が短くなったりするなどのおそれがあった。
この問題は、前記幅縦・長さ縦結合モードによる輪郭振動型の圧電振動子にあっても同様である。この幅縦・長さ縦結合モードの圧電振動子11の場合は、図10に示したように、励振電極15a,15bに導通する電極パターンが支持部13,16の表面あるいは裏面にそれぞれ形成されているが、前記支持部13にあっては、一対の腕部13a,13bのいずれか、支持部16にあっては一対の腕部16a,16bのいずれかが破損した場合であっても、励振電極15a,15bには電圧が供給される。例えば、図10に示したB点での腕部13bに欠損が生じた場合でも、一方の腕部13aから電圧が励振電極15aに供給されることになる。このため、振動部12では正常に所定の振動を励起して出荷試験をパスしてしまう場合がある。しかしながら、前記支持部13には構造的な欠陥が生じているため、製品を出荷した後に不具合を引き起こすおそれがあった。
このような、支持部の破損等の機械的な不具合は、最終的には人間の目視に頼る以外に有効な手段がなかった。
そこで、本発明の目的は、励振電極が形成された振動部を支持すると共に、電圧の供給ルートとなる支持部の機械的あるいは構造的な不具合を電気的に検出することで、不良箇所を特定でき、製品出荷時の良品及び不良品の選別を確実且つ簡易に行うことができる電極構造を備えた圧電振動子を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の圧電振動子は、励振電極が形成された振動部と、該振動部を支えると共に、前記励振電極と導通する電極パターンが形成された複数の支持部とを備えた圧電振動子において、前記支持部の構造的欠損を前記振動部の電気容量の変化として検出可能とするように、前記電極パターンが前記励振電極と導通する支持部の表面または裏面のいずれか一方に形成、あるいは、前記支持部内を全周するように引き回して形成されたことを特徴とする。
また、本発明の他の圧電振動子は、励振電極が形成された振動部と、この振動部の外周部の一端を支持すると共に前記励振電極と導通する電極パターンが形成された二以上の支持部と、この支持部を介して前記励振電極に電圧を印加する端子電極部とを備えた圧電振動子において、前記励振電極は、前記一の支持部に形成された電極パターンによって、前記端子電極部と導通することを特徴とする。
また、本発明の他の圧電振動子は、四隅に振動節点を有し、表面及び裏面に極性が交互に反転するように配列される複数の励振電極が形成された振動部と、前記振動節点を支持すると共にこの振動節点を介して前記それぞれの励振電極と導通する電極パターンが表面及び裏面に形成された四本の支持部と、この支持部を介して前記それぞれの励振電極に対応した極性の電圧を印加する一対の端子電極部とを備えた圧電振動子において、前記振動部の表面と裏面に交互に配設される同一極性の励振電極同士が、この振動部の側面を迂回させた電極パターンによって、一方向に導通接続されると共に、前記電極パターンが前記一の支持部の表面あるいは裏面に形成された電極パターンを介して、対応する極性の端子電極部に導通接続されることを特徴とする。
また、本発明の他の圧電振動子は、励振電極が形成された振動部と、この振動部の対向する二辺の一端からそれぞれ外方向に延びる屈曲した支持部と、この支持部に形成された電極パターンを介して前記励振電極に対応した極性の電圧を印加する端子電極部とを備えた圧電振動子において、前記支持部には、この支持部の形状に沿って形成され、前記それぞれの端子電極部から対応する励振電極に向けた一系統の連続した電極パターンが形成されていることを特徴とする。
また、本発明の他の圧電振動子は、表面及び裏面に一対の励振電極が形成された振動部と、この振動部の対向する二辺の一端からそれぞれ外方向に延び、分岐された腕部によって閉ループ状の屈曲部が形成された支持部と、この支持部の表面及び裏面に形成された電極パターンを介して前記それぞれの励振電極に対応した極性の電圧を印加する一対の端子電極部とを備えた圧電振動子において、前記支持部の表面及び裏面には、前記それぞれの腕部の間を折り返すことによって、前記屈曲部全体に沿った一系統の連続した電極パターンが形成されていることを特徴とする。
本発明の圧電振動子によれば、輪郭振動を生じさせる振動部に形成されている励振電極部の容量変化を検査することによって、前記振動部を支える支持部の構造的な不良を発見することができるので、製品出荷時における良品・不良品の選別を確実且つ迅速に行うことができる。
以下、本発明の圧電振動子の構造について輪郭振動型の水晶振動子を例にして説明する。ここで、図1乃至図3はラーメモード水晶振動子、図4乃至図6は幅縦・長さ縦結合モード水晶振動子を示す。
図1乃至図3に示す水晶振動子20は、ラーメモードの振動を発生させるための構造を備えたものである。このラーメモードの水晶振動子20は、水晶原石のXZ面からなるY板を−40°〜−60°、あるいは、30°〜40°の範囲でX軸を中心に回転させ、さらに、この回転で得られたXZ´面(Y´板)を40°〜50°の範囲で平面回転させた形状に打ち抜いて、振動部21とこの振動部21を支持するフレーム部24とに分離して形成される。図1(a)は前記水晶振動子20の表面、図1(b)は裏面を示したものである。この実施形態の水晶振動子20は、四隅に振動の節点22a,22b,22c,22dを有する長方形状の振動部21と、前記4個所の節点22a〜22dから外方向に延びる支持部23a,23b,23c,23dと、前記振動部21の外周上にあって、前記支持部23a〜23dを介して支持されるフレーム部24とで構成されている。
前記振動部21は、表裏両面に励振電極が形成され、それぞれ逆位相の電界をフレーム部24から印加することで、節点22a〜22dを支点として各辺が撓み変形してラーメモード振動を発生させる。本実施形態の水晶振動子20は、(3,1)次のラーメモード振動を生じさせるために、振動部21の表裏両面にラーメモード振動を発生させる励振電極を3面縦列形成したものである。
前記振動部21を挟んで対向するフレーム部24には、それぞれ表面と裏面に端子電極24a,24bが形成される。一方の端子電極24aからは、支持部23dを通じて励振電極27a,27bに接続され、励振電極27cは支持部23cを通じて接続される。他方の端子電極24bからは、支持部23aを通じて励振電極28a,28bに接続され、励振電極28cは支持部23bを通じて接続される。なお、前記励振電極27a,27b及び励振電極28a,28bは、図2に示すように、振動部21の側面に沿って設けられる側面電極パターン25,26によって導通が図られている。
このように、前記振動部21の表面及び裏面に形成されているそれぞれの励振電極(27a〜27c、28a〜28c)は、4本の支持部(23a〜23d)のいずれかを経由して電気的に接続されていることになる。例えば、図3に示すように、支持部23a上のC点が何らかの原因によって破損していたとすると、端子電極24bから励振電極28a,28bに電圧が供給されなくなる。このため、前記励振電極28a,28bの領域で静電容量が変化する。なお、説明は省略するが、他の支持部23b〜23dのいずれかが破損した場合にもそれぞれ導通する励振電極が設けられている領域における静電容量が変化する。
このため、前記水晶振動子20の機能をチェックする出荷試験において、前記振動部21の静電容量値を測定した際、この静電容量値が基準値外あるいは検出できない励振領域があった場合は、この励振電極領域に通じる電極パターン、特に、対応する支持部に形成されている電極パターンに不具合が発生していることが容易に確認することができ、水晶振動子20の構造的欠陥を早期に発見することが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態の圧電振動子(水晶振動子)について説明する。この水晶振動子は、上記ラーメモードと同じ輪郭振動を伴うもので、幅縦・長さ縦結合モードの振動を発生させるための構造を備えている。
図4に示す水晶振動子30は、水晶原石のXZ面からなるY板を40°〜60°の範囲でX軸を中心に回転させ、さらに、この回転で得られたXZ’面(Y’板)を40°〜50°の範囲で平面回転させて形成された水晶振動子である。この水晶基板の代表的なものにNS−GTカット基板がある。
この水晶振動子30は、前記水晶基板を打ち抜いて形成されたもので、図4(a),(b)に示したように、四角形状の振動部31と、この振動部31の外周辺から外方向に屈曲して延びる一対の支持部33,36とによって形成され、前記支持部33,36の一端が図示しないケーシングに設けられている端子電極34a,34bに接続される。
前記振動部31は、表裏両面に励振電極37a,37bが形成され、それぞれ逆位相の電圧を前記端子電極34a,34bから各支持部33,36を介して印加することで、各外周辺が撓み変形して幅縦・長さ縦結合モードの振動を生じさせる。
前記支持部33,36は、前記振動部31で発生した振動を外部に漏らさないように緩衝すると共に、等価直列抵抗値の増加を抑えるために、強度や安定性に影響を及ぼさない範囲で、長く且つ細く形成するのが好ましい。このため、図4(a)(b)に示したように、中間部を左右方向に大きく張り出させることによって、所定の長さに形成されている。一方の支持部33は、前記振動部31に繋がる引出部33cと、端子電極34aに繋がる引出部33dと、この引出部33c,33dの間に架かり、外方向に膨らんだ一対の腕部33a,33bとによって一体形成されている。他方の支持部36は、前記振動部31に繋がる引出部36cと、端子電極34bに繋がる引出部36dと、この引出部36c,36dの間に架かり、外方向に膨らんだ一対の腕部36a,36bとによって一体形成されている。この支持部33,36は、前記振動部31の振動を吸収しながら支持するものであるため、細く且つ長く形成される。また、前記振動部31をバランスよく支持すると共に、小型のケーシングにも収納とすること、また、電圧を供給するルートでもあるため、図4に示したように、前記一対の腕部33a,33b及び腕部36a,36bは略対称に形成される。なお、電極パターン38,39は、前記支持部33,36の表面あるいは裏面の全面に形成される。
前記引出部33c,33dから分岐される一対の腕部33a,33bは、左右対称のコ字状に形成される。前記一対の腕部33a,33b及び引出部33c,33dによって一体形成された支持部33の表面には前記励振電極37aと端子電極34aとを接続するための電極パターン38が形成される。この電極パターン38は、図5に示すように、端子電極34a〜引出部33c〜腕部33a〜腕部33b〜引出部33dを経て励振電極37aに至る連続した一系統の導電ラインによって形成されている。このような一系統の連続した導電ラインを引き回すために、前記腕部33aに沿って一回配線した後、引出部33dの接合部付近の折り返し部38aで折り返して引出部33cの接合部付近まで戻り、そのまま腕部33bに沿って引き回し形成される。また、裏面側の電極パターン39は、図4(b)に示すように、端子電極34b〜引出部36c〜腕部36a〜腕部36b〜引出部36dを経て励振電極37bに至る連続した一系統の導電ラインによって形成されている。このような一系統の連続した電極パターン39を引き回すために、前記腕部36aに沿って一回配線した後、引出部36dの接合部付近で折り返して引出部36cの接合部付近まで戻り、腕部36bに抜けるようにして引き回し形成される。
このような電極パターン38の全周に亘った引き回しによって、図6に示すように、前記腕部33a,33bあるいは引出部33c,33dのいずれか一部(例えば、D点)が破損した場合には、端子電極34aからの電圧が励振電極37aに供給されなくなる。したがって、水晶振動子30の出荷試験において、測定した励振電極37aの静電容量値が基準値外あるいは検出できないような状態になった場合は、その励振電極37aあるいはこの励振電極37aと繋がる電極パターン38の欠陥があると予測できるので、この電極パターン38が配設されている支持部33を形成している腕部33a,33b等の構造的欠陥を早期に確認することができる。このため、製品の良品あるいは不良品の選別がより確実となり、不良品が市場に出回るのを抑えることができる。説明は省略するが、図4(b)に示した支持部36に破損が生じた場合にあっては、励振電極37bの振動に影響を及ぼす。
図7は、上記以外の引き回しによる電極パターンを備えた幅縦・長さ縦結合モードの水晶振動子40を示したものである。この水晶振動子40は、一対の端子電極44a,44bから延びる支持部43,46の表面(a)、側面(b)及び裏面(c)にかけて連続する一筋の電極パターン48a,48bを介して振動部41の表面及び裏面に形成されているそれぞれの励振電極47a,47bと導通を図っている。このように、前記支持部43,46の全周に亘って電極パターン48a,48bが形成されているため、その一部が破損等した場合に、前記振動板41の静電容量変化となって現れ、構造上の不具合が早期に発見可能となる。
図8は、幅縦水晶振動子50における電極パターンの形成例を示したものである。この幅縦水晶振動子50は、長方形状の振動部51の長手方向から延びる一対の支持部53,56によって、端子電極54a,54bが設けられたフレーム部52に支持されている。前記振動部51の表面(a)に設けられている励振電極57aは、支持部56の表面を通じて前記フレーム部52の表面(a)、側面(b)及び裏面(c)にかけて形成される電極パターン58aによって導通が図られる。また、前記振動部51の裏面(c)に設けられている励振電極57bは、支持部53の裏面を通じてフレーム部52の裏面(c)、側面(b)及び表面(a)にかけて形成される電極パターン58bによって導通が図られている。このように、前記励振電極57a,57bに通じる電極パターン58a,58bが支持部53,56の表面または裏面のいずれかに対応して設けられているので、前記支持部53,56のいずれか一つが破損した場合は、振動部51の振動に影響が現れることになり、故障箇所の特定が容易となる。
なお、本実施形態では、ラーメモードや幅縦・長さ縦結合モードに代表される輪郭振動型の圧電振動子を例にして説明したが、このような輪郭振動型の圧電振動子に限定されることなく、励振電極が形成された振動部及びこの振動部を支える支持部のような電極パターンが形成された接続を有する構造であれば、どのような振動モードの圧電振動子にも応用が可能である。
本発明に係る第1実施形態の圧電振動子の表面(a)及び裏面(b)を示す平面図である。 上記圧電振動子の振動部の側面図である。 上記第1実施形態の圧電振動子において、支持部の一つが破損した場合における励振電極の状態を示す作用図である。 本発明に係る第2実施形態の圧電振動子の表面(a)及び裏面(b)を示す平面図である。 上記圧電振動子の支持部に形成される電極パターンの形成例を示す図である。 上記第2実施形態の圧電振動子において、支持部の一つが破損した場合の励振電極の状態を示す作用図である。 幅縦・長さ縦結合モード圧電振動子における他の電極パターンの形成例を示す平面図である。 幅縦振動子における電極パターンの形成例を示す平面図である。 従来のラーメモード圧電振動子の表面(a)及び裏面(b)を示す平面図である。 従来の幅縦・長さ縦結合モード圧電振動子の表面(a)及び裏面(b)を示す平面図である。
符号の説明
20,30,40,50 水晶振動子(圧電振動子)
21,31 振動部
23a〜23d 支持部
24a,24b 端子電極
27a〜27c 励振電極
28a〜28c 励振電極
33,36 支持部
34a,34b 端子電極
37a,37b 励振電極

Claims (5)

  1. 励振電極が形成された振動部と、該振動部を支えると共に、前記励振電極と導通する電極パターンが形成された複数の支持部とを備えた圧電振動子において、
    前記支持部の構造的欠損を前記振動部の電気容量の変化として検出するために、前記電極パターンが、前記励振電極と導通する支持部の表面または裏面のいずれか一方に形成、あるいは、前記支持部内の全周に亘って引き回し形成されたことを特徴とする圧電振動子。
  2. 励振電極が形成された振動部と、この振動部の外周部の一端を支持すると共に前記励振電極と導通する電極パターンが形成された二以上の支持部と、この支持部を介して前記励振電極に電圧を印加する端子電極部とを備えた圧電振動子において、
    前記励振電極は、前記一の支持部に形成された電極パターンによって、前記端子電極部と導通することを特徴とする圧電振動子。
  3. 四隅に振動節点を有し、表面及び裏面に極性が交互に反転するように配列される複数の励振電極が形成された振動部と、前記振動節点を支持すると共にこの振動節点を介して前記それぞれの励振電極と導通する電極パターンが表面及び裏面に形成された四本の支持部と、この支持部を介して前記それぞれの励振電極に対応した極性の電圧を印加する一対の端子電極部とを備えた圧電振動子において、
    前記振動部の表面と裏面に交互に配設される同一極性の励振電極同士が、この振動部の側面を迂回させた電極パターンによって、一方向に導通接続されると共に、前記電極パターンが前記一の支持部の表面あるいは裏面に形成された電極パターンを介して、対応する極性の端子電極部に導通接続されることを特徴とする圧電振動子。
  4. 励振電極が形成された振動部と、この振動部の対向する二辺の一端を節点とし、この節点からそれぞれ外方向に延びる屈曲した支持部と、この支持部に形成された電極パターンを介して前記励振電極に対応した極性の電圧を印加する端子電極部とを備えた圧電振動子において、
    前記支持部には、この支持部の形状に沿って形成され、前記それぞれの端子電極部から対応する励振電極に向けた一系統の連続した電極パターンが形成されていることを特徴とする圧電振動子。
  5. 表面及び裏面に一対の励振電極が形成された振動部と、この振動部の対向する二辺の一端からそれぞれ外方向に延び、分岐された腕部によって閉ループ状の屈曲部が形成された支持部と、この支持部の表面及び裏面に形成された電極パターンを介して前記それぞれの励振電極に対応した極性の電圧を印加する一対の端子電極部とを備えた圧電振動子において、
    前記支持部の表面及び裏面には、前記それぞれの腕部の間を折り返すことによって、前記屈曲部全体に沿った一系統の連続した電極パターンが形成されていることを特徴とする圧電振動子。
JP2004196740A 2004-07-02 2004-07-02 圧電振動子 Expired - Fee Related JP4571830B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004196740A JP4571830B2 (ja) 2004-07-02 2004-07-02 圧電振動子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004196740A JP4571830B2 (ja) 2004-07-02 2004-07-02 圧電振動子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006020138A true JP2006020138A (ja) 2006-01-19
JP4571830B2 JP4571830B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=35793947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004196740A Expired - Fee Related JP4571830B2 (ja) 2004-07-02 2004-07-02 圧電振動子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4571830B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008044484A1 (fr) * 2006-09-20 2008-04-17 Epson Toyocom Corporation Élément vibrant profilé, oscillateur piézoélectrique dans lequel est utilisé cet élément vibrant profilé et module de circuit
US8558813B2 (en) 2010-06-21 2013-10-15 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Haptic feedback actuator, haptic feedback device and electronic device
WO2016158045A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 株式会社村田製作所 共振子

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002111434A (ja) * 2000-10-04 2002-04-12 River Eletec Kk ラーメ振動水晶振動子
JP2003101378A (ja) * 2002-09-17 2003-04-04 Piedekku Gijutsu Kenkyusho:Kk ラーメモード水晶振動子
JP2003142979A (ja) * 2001-10-31 2003-05-16 River Eletec Kk 水晶振動子及びその製造方法
JP2004135357A (ja) * 2002-09-19 2004-04-30 Piedekku Gijutsu Kenkyusho:Kk 水晶振動子、水晶ユニット、水晶発振器とそれらの製造方法
JP2005244702A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Kyocera Kinseki Corp 水晶振動子

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002111434A (ja) * 2000-10-04 2002-04-12 River Eletec Kk ラーメ振動水晶振動子
JP2003142979A (ja) * 2001-10-31 2003-05-16 River Eletec Kk 水晶振動子及びその製造方法
JP2003101378A (ja) * 2002-09-17 2003-04-04 Piedekku Gijutsu Kenkyusho:Kk ラーメモード水晶振動子
JP2004135357A (ja) * 2002-09-19 2004-04-30 Piedekku Gijutsu Kenkyusho:Kk 水晶振動子、水晶ユニット、水晶発振器とそれらの製造方法
JP2005244702A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Kyocera Kinseki Corp 水晶振動子

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008044484A1 (fr) * 2006-09-20 2008-04-17 Epson Toyocom Corporation Élément vibrant profilé, oscillateur piézoélectrique dans lequel est utilisé cet élément vibrant profilé et module de circuit
JPWO2008044484A1 (ja) * 2006-09-20 2010-02-04 エプソントヨコム株式会社 輪郭振動子並びにそれを用いた圧電発振器及び回路モジュール
US8558813B2 (en) 2010-06-21 2013-10-15 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Haptic feedback actuator, haptic feedback device and electronic device
WO2016158045A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 株式会社村田製作所 共振子
JPWO2016159016A1 (ja) * 2015-03-31 2017-12-28 株式会社村田製作所 共振子

Also Published As

Publication number Publication date
JP4571830B2 (ja) 2010-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10119821B2 (en) Angular velocity sensor
US7805995B2 (en) Vibrating gyroscope
JP6031682B2 (ja) 角速度センサとそれに用いられる検出素子
JP6258051B2 (ja) 角速度センサ、センサ素子及びセンサ素子の製造方法
JP2006201118A (ja) 圧電振動ジャイロ素子およびジャイロセンサ
JP2010232943A (ja) 輪郭振動片
JP4571830B2 (ja) 圧電振動子
US20050061073A1 (en) Vibratory gyroscope and electronic apparatus
JP6591754B2 (ja) センサ素子及び角速度センサ
JP6632726B2 (ja) マイクロメカニカルヨーレートセンサ及びその製造方法
JP2017060130A (ja) 音叉型水晶振動素子
JP2016133428A (ja) センサ素子及び角速度センサ
JP2011191091A (ja) 音叉型振動片、振動子およびセンサー装置
JP4543816B2 (ja) 圧電振動片、振動型ジャイロスコープ
JP6632347B2 (ja) 音叉型水晶振動素子
JP5144004B2 (ja) 慣性センサ素子
JP2016118497A (ja) 角速度センサ及びセンサ素子
JP6740965B2 (ja) 振動型角速度センサ
US20200249021A1 (en) Sensor element and angular velocity sensor
JP5076657B2 (ja) 応力感応型センサ用の双音叉型振動素子及び加速度検知ユニット
JPH08285882A (ja) 圧電振動子
JPH10170274A (ja) 角速度センサの漏れ振動除去方法
JP2016028537A (ja) 振動片、振動子及び発振器
JP3690449B2 (ja) 圧電振動ジャイロ用圧電振動子
JP2001091259A (ja) 圧電振動ジャイロ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100727

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100813

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4571830

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees