JP2006013587A - スピーカー装置 - Google Patents

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Takeshi Ito
剛 井藤
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Abstract

【課題】 磁気回路の振動を抑制することにより、高品質な音再生を実現するスピーカー装置を提供する。
【解決手段】 車載用として好適なスピーカー装置は、放音側に音波を放射する主体的な機能を果たす本体部、及び駆動時に本体部の振動系が振動することに起因して磁気回路で発生する振動を抑制する振動抑制部を備えている。本体部のボイスコイルと振動抑制部のボイスコイルは逆方向に巻かれており、本体部のボイスコイルと振動抑制部のボイスコイルの各有効線長は夫々同一に設定されている。本体部及び振動抑制部の各ボイスコイルに同位相で且つ同一の大きさの電流(電気信号)が印加されると、本体部のボイスコイルボビンと振動抑制部のボイスコイルボビンは互いに逆方向に且つ同一の力で移動するので、共通の磁気回路に対してそれぞれ逆方向の反作用が働き、それらが相互に打ち消し合う。このため、磁気回路に振動が生じるのを抑制でき、スピーカー装置の車両用のキャビネット等への取り付け部から異音が発生することを防止できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スピーカー装置の振動抑制方法に関する。
従来より、ヨーク、マグネット及びポールピースを有する磁気回路と、ボイスコイルボビン、ボイスコイル、振動板及びフレームを有する振動系とを備える車載用のスピーカー装置が知られている。そのようなスピーカー装置では、磁気回路や振動系を支持する機能を有するフレームが、キャビネット、ドア等の取り付け部に取り付けられている。
しかしながら、かかるスピーカー装置では、フレームをキャビネット等の取り付け部に取り付けるようにしているので、次のような不具合が生じている。かかるスピーカー装置において、ボイスコイルボビンがその軸方向に移動した場合、磁気回路はその反作用の力を受ける。このため、その磁気回路には振動が発生する。そして、その磁気回路に発生した振動は、フレームを経由してさらにキャビネット等の取り付け部に伝達される。このため、かかるスピーカー装置では、振動板から放射される音波以外の音波(妨害音波)がキャビネット等の取り付け部から放射されるので、高品質な音再生を実現できないという問題が生じている。
この種の不具合を解消することを可能とするスピーカー装置として、例えば、1つのスピーカーを用い、そのスピーカーを構成するヨークに可動体とウェイトからなる振動体を取り付けることにより振動板で生ずる反作用をなくして、スピーカボックスの揺動を防止するようにしたスピーカー装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、上記同様に1つのスピーカーを用い、そのスピーカーを構成するボイスコイルボビンの頂部又は振動板のコーン内周の傾斜部にキャップと兼用される振動体を取り付けることにより振動板で生ずる反作用をなくして、スピーカボックスの揺動を抑制するようにしたスピーカー装置が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
また、上記同様に1つのスピーカーを用い、そのスピーカーを構成するガスケット上に可動体とウェイトと外側リングからなる振動体を取り付けることにより振動板で生ずる反作用をなくして、スピーカボックスの揺動を抑制するようにしたスピーカー装置が知られている(例えば、特許文献3を参照)。
また、磁気回路の背面側に重りを装着することにより、振動板の動きの反作用に伴う振動を抑制するようにしたスピーカー装置が知られている(例えば、特許文献4を参照)。また、低域での音圧を増大させ、スピーカボックスの上下間並びに左右間の反作用力を互いに相殺させることが可能なスピーカー装置が知られている(例えば、特許文献5を参照)。
特開2000−59879公報 特開平11−346399公報 特開2000−41279公報 特開2002−152884公報 特開2000−23275公報
本発明が解決しようとする課題としては、上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、磁気回路の振動を抑制することにより、高品質な音再生を実現するスピーカー装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、スピーカー装置であって、第1の磁気回路と、前記第1の磁気回路により駆動される第1の振動部とを有し、放音側に音波を放射する機能を有する本体部と、前記第1の磁気回路と一体的に形成された第2の磁気回路と、前記第2の磁気回路により前記第1の振動部と逆方向に駆動される第2の振動部とを有する振動抑制部と、を備え、前記第2の振動部は、前記第1の振動部が前記第1の磁気回路に与える振動をキャンセルする振動を、前記第2の磁気回路に与えることを特徴とする。
本発明の好適な実施形態では、スピーカー装置は、第1の磁気回路と、前記第1の磁気回路により駆動される第1の振動部とを有し、放音側に音波を放射する機能を有する本体部と、前記第1の磁気回路と一体的に形成された第2の磁気回路と、前記第2の磁気回路により前記第1の振動部と逆方向に駆動される第2の振動部とを有する振動抑制部と、を備え、前記第2の振動部は、前記第1の振動部が前記第1の磁気回路に与える振動をキャンセルする振動を、前記第2の磁気回路に与える。
上記のスピーカー装置は、第1の磁気回路及び第1の振動部を有し、放音側に音波を放射する機能を有する本体部を備えている。第1の磁気回路を駆動することにより、第1の振動部が駆動され放音側に音波を放射することができる。また、このスピーカー装置は、第1の磁気回路と一体的に形成された第2の磁気回路と、第2の磁気回路により第1の振動部と逆方向に駆動される第2の振動部を有する振動抑制部を備えている。第2の磁気回路を駆動することにより、第2の振動部を第1の振動部の駆動方向と逆方向に駆動することができる。なお、第1の磁気回路と第2の磁気回路は一体的に形成されているので、それらに対応する磁気ギャップでは各々略同一の大きさの磁界が形成されている。
このスピーカー装置において、本体部の第1の振動部だけを駆動させた場合には、その反作用により第1及び第2の磁気回路に振動が発生する。したがって、このスピーカー装置を例えばフレームを介して車両用のキャビネット等の取り付け部に取り付けたような場合には、第1及び第2の磁気回路で生じた振動がそのフレームを介してその取り付け部に伝達され、その取り付け部から放音側に不要な音波(妨害音波)が放射される。これにより、高品質な音再生を実現することができなくなってしまう。
しかしながら、このスピーカー装置では、前記第2の振動部は、前記第1の振動部が前記第1の磁気回路に与える振動をキャンセルする振動を、前記第2の磁気回路に与える。したがって、第1及び第2の磁気回路において、第1の振動部の駆動に伴ってその反作用により発生する力(振動)と、第2の振動部の駆動に伴ってその反作用により発生する力(振動)とが互いに打ち消され、第1及び第2の磁気回路に振動が生じるのを抑制することができる。したがって、このスピーカー装置を例えばフレームを介して車両用のキャビネット等の取り付け部に取り付けたような場合には、第1及び第2の磁気回路から取り付け部側に振動が伝達されるのを抑制できるので、その取り付け部から放音側に不要な音波(妨害音波)が放射されるのを抑制することができる。これにより、高品質な音再生を実現することができる。
上記のスピーカー装置の一態様では、前記第2の振動部は、前記第1の振動部の振動により前記第1の磁気回路に与えられる反作用と同一の大きさで逆方向の反作用を、前記第2の磁気回路に与える。第1の磁気回路と第2の磁気回路とは一体的に形成されているので、磁気回路に対して与えられる力は相互にキャンセルされ、磁気回路の振動が防止される。好適な実施例では、前記第1及び前記第2の磁気回路は、同一のポールピース、マグネット及びプレートにより構成される。
上記のスピーカー装置の他の一態様では、前記第1の振動部は、第1のボイスコイルボビン、第1のボイスコイル、第1のダンパー、及び振動板を備えていると共に、前記第2の振動部は、第2のボイスコイルボビン、第2のボイスコイル、第2のダンパー及びダミーウェイトを備えている。
この態様によれば、第1の振動部は、第1のボイスコイルボビン、第1のボイスコイル、第1のダンパー、及び振動板を備えているので、第1の磁気回路を駆動することにより第1の振動部をスピーカー装置の軸方向に駆動することができる。これにより、放音側に振動板を通じて音波を放射することができる。一方、第2の振動部は、第2のボイスコイルボビン、第2のボイスコイル、第2のダンパー及びダミーウェイトを備えている。このため、第2の磁気回路を駆動することにより第2の振動部をスピーカー装置の軸方向に駆動することができる。また、ダミーウェイトを備えているので、そのダミーウェイトの重さを調整することにより、第2の振動部の質量を変えることができる。好適な例では、前記ダミーウェイトは、前記第1の振動部の質量と前記第2の振動部の質量が同一となる重さに設定することができる。これにより、第1の振動部と第2の振動部を各々同一の力で駆動するのを可能とする。なお、第2の振動部には振動板が設けられていないので、第2の振動部から不要な音波が発生することはない。
上記のスピーカー装置の他の一態様では、前記第1のボイスコイルと前記第2のボイスコイルは同一の有効線長を有し、相対的に逆方向に巻回されており、前記第1のボイスコイルと前記第2のボイスコイルに同一の電気信号を供給する信号供給回路をさらに備える。
この態様では、第1のボイスコイルと第2のボイスコイルは同一の有効線長を有し、逆方向に巻かれている。また、第1の磁気回路と第2の磁気回路の磁束密度は略同一であるので、第1の振動部と第2の振動部は同一の大きさの力で逆方向に駆動される。これにより、磁気回路に生じる振動が防止される。
上記のスピーカー装置の好適な実施例では、前記ダミーウェイトは、前記第1の振動部の前記振動板と同一の質量を有する。これにより、前記第1の振動部の重量と前記第2の振動部の質量を同一とすることができ、第1の振動部と第2の振動部を各々同一の力で駆動することが可能となる。
上記のスピーカー装置の他の一態様では、前記本体部と前記振動抑制部は、各々同一の最低共振周波数に設定されている。これにより、スピーカー装置の再生可能周波数の全帯域に亘って、第1及び第2の磁気回路に振動が生じるのを抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。本発明は、スピーカー装置における磁気回路の振動を抑制するものである。本発明の実施例では、複数組の磁気回路及び振動系を設けて、その一方を磁気回路の振動抑制手段として機能させる。これにより、スピーカー装置の駆動時に磁気回路で発生する振動を抑制する。また、このスピーカー装置を例えばフレームを介して車両用のキャビネット等の取り付け部に取り付けたような場合には、その振動抑制手段を機能させることにより、磁気回路で生じる振動がフレームを介して取り付け部に伝達されるのを防止する。これにより、振動板から放射される音波以外の音波(妨害音波)が、その取り付け部から放音側に放射されるのを抑制し、高品質な音再生を実現する。
[第1実施例]
(スピーカー装置の構成)
図1に、本発明の第1実施例に係るスピーカー装置100の概略構成を模式的に示す。図1は、スピーカー装置100を中心軸を含む平面で切断したときの断面図を示す。以下、図1を参照して、第1実施例のスピーカー装置100の構成等について説明する。
スピーカー装置100は、放音側に音波を放射する主体的な機能を果たす本体部と、駆動時に本体部の振動系が振動することに起因して磁気回路に発生する振動をキャンセルする振動抑制部と、その他の部材と、を備えている。スピーカー装置100は、車両用スピーカーとしてキャビネット、ドア等の取り付け部に取り付けた状態で好適に用いることができる。
本体部は、ポールピース1の構成要素であるヨーク1a及びセンターポール1b、並びにマグネット2及びプレート3を有する磁気回路50と、ボイスコイルボビン4、ボイスコイル5、ダンパー6、フレーム7、振動板8及び防塵キャップ9を有する振動系60と、を備えている。
先ず、本体部の磁気回路50の構成について説明する。
ポールピース1は、その略中央に形成された略円柱形状をなすセンターポール1bと、そのセンターポール1bと一定の間隔を隔てて形成された略円筒形状をなすヨーク1cと、センターポール1bの下端部とヨーク1cの下端部との間に形成されたフランジ形状をなすヨーク1aと、を備えている。このポールピース1の構成要素のうちヨーク1a及びセンターポール1bは、マグネット2及びプレート3と共に磁気回路50を構成している。
マグネット2は、略環状の形状をなし、ヨーク1a上に重なり合う位置に配置されている。プレート3は、略環状の形状をなし、マグネット2上に重なり合う位置に配置されている。
磁気回路50では、主として、マグネット2、プレート3、ヨーク1a及びセンターポール1bにより磁気回路を構成し、プレート3の内周壁とセンターポール1bの外周壁との間に形成される磁気ギャップ30にマグネット2の磁束を集中させている。
次に、本体部の振動系60の構成について説明する。
ボイスコイルボビン4は、略円筒状の形状をなす。ボイスコイルボビン4の外周壁の下端部近傍は、プレート3の内周壁と一定の間隔を隔てて対向している。一方、ボイスコイルボビン4の内周壁の下端部近傍は、センターポール1bの外周壁と一定の間隔を隔てて対向している。そして、センターポール1bの外周壁と、対向するプレート3の内周壁との間に空隙(磁気ギャップ30)が形成されている。
ボイスコイル5は、ボイスコイルボビン4の外周壁の下端部に巻かれている。ボイスコイル5は、一定の巻き幅で且つ一定の方向にボイスコイルボビン4に巻かれているが、この点については後述する。ボイスコイル5は、プラス/マイナスのリード線(図示略)を有している。プラス側のリード線は、L(又はR)チャンネル信号の入力配線であり、マイナス側のリード線はグランド(GND:接地)信号の入力配線である。各リード線は、フレーム7上に設けられた端子部(図示略)に電気的に接続されている。ボイスコイル4には、各端子部を介して、図示しないアンプ側から1チャンネル分の電気信号が入力される。
ダンパー6は、略リング形状をなし、複数の波型が同心円状に形成されてなる弾性部を有している。ダンパー6は、ボイスコイルボビン4を移動自在に支持する。ダンパー6の内周縁部は、ボイスコイルボビン4の外周壁の上端部近傍に固着している。一方、ダンパー6の外周縁部は、フレーム7に設けられた第2のフランジ部7b上に固着している。
フレーム7には、スピーカー装置100の様々な構成部品が固定され、スピーカー装置100を支持する役目を担う。フレーム7は、各種の材料により作製することができるが、その軽量化を図る場合には樹脂材料により作製することが好ましい。フレーム7は、第1のフランジ部7aと、第2のフランジ部7bと、第3のフランジ部7cとを有している。
第1のフランジ部7aは、フレーム7の下端部に形成される。第1のフランジ部7aは、後述するヨーク1cの突起部1caが挿入される位置に開口7abを有している。この開口7ab内には突起部1caが挿入され、且つ、その突起部1caの上部がカシメ装置(図示略)にてカシメられた状態で、フレーム7がヨーク1cに固定されている。第2のフランジ部7bは、第1のフランジ部7a近傍の上方位置に形成される。第2のフランジ部7b上には、ダンパー6、12の外周縁部が夫々取り付けられる。このため、第2のフランジ部7bは、ダンパー6、12を支持する役割を担う。第3のフランジ部7cは、フレーム7の上端部に形成される。第3のフランジ部7c上には、振動板8の外周縁部が取り付けられる。このため、第3のフランジ部7cは、振動板8を支持する役割を担う。
振動板8は、いわゆるコーン形状の振動板であり、別体のエッジ部8aと接着して接合するか、あるいはエッジ部8aと一体的に形成されている。振動板8には、各種の用途に応じ、紙系、高分子系、金属系などの各種の材料を適用することができる。エッジ部8aの外周縁部は、上記したようにフレーム7の上端部に形成された第3のフランジ部7c上に固着している。一方、振動板8の内周縁部は、ボイスコイルボビン4の外周壁の上端部近傍に固着している。
防塵キャップ9は、略ドーム形状をなし、放音側となる振動板8の内周縁部の近傍位置に取り付けられる。防塵キャップ9は、スピーカー装置100の内部に粉塵等の異物が侵入するのを防止する機能を果たす。
以上に述べた本体部において、アンプ側から端子部に電気信号が入力されると、その電気信号はボイスコイル5の各リード線を介して、ボイスコイル5へ供給される。これにより、磁気ギャップ30内でボイスコイル5に駆動力が発生し、振動板8をスピーカー装置100の軸方向に振動させる。これにより、振動板8は放音側に音波を放射する。
一方、振動抑制部は、ポールピース1の構成要素であるヨーク1a及びヨーク1c、並びにマグネット2及びプレート3により構成される磁気回路51と、ボイスコイルボビン10、ボイスコイル11、ダンパー12及びダミーウェイト13を有する振動系61と、を備えている。
先ず、振動抑制部の磁気回路51の構成について説明する。
ポールピース1の構成要素であるヨーク1a及びヨーク1cは、マグネット2及びプレート3と共に磁気回路51を構成している。
ヨーク1aの構成は上述した通りである。ヨーク1cは、ヨーク1aの外周縁近傍から放音側に延び出てなり、略円筒形状をなしている。ヨーク1cの上端面には、上述の略円柱形状をなす突起部1caが形成されている。マグネット2及びプレート3の構成は上述した通りである。
磁気回路51では、主として、マグネット2、プレート3、ヨーク1a及びヨーク1cにより磁気回路を構成し、プレート3の外周壁とヨーク1cの内周壁との間に形成される磁気ギャップ31にマグネット2の磁束を集中させている。このように、本体部の磁気回路50と振動抑制部の磁気回路51は一体的に形成されているので、それらに対応する磁気ギャップ30、31では各々略同一の大きさの磁界が形成されている。
次に、振動抑制部の振動系61の構成について説明する。
ボイスコイルボビン10は、略円筒状の形状をなし、ボイスコイルボビン4の径よりも大きな径を有している。ボイスコイルボビン10の外周壁の下端部近傍は、ヨーク1cの内周壁と一定の間隔を隔てて対向している。一方、ボイスコイルボビン10の内周壁の下端部近傍は、マグネット2の外周壁の一部及びプレート3の外周壁と夫々一定の間隔を隔てて対向している。そして、ヨーク1cの内周壁と、対向するプレート3の外周壁との間に空隙(磁気ギャップ31)が形成されている。
ボイスコイル11は、ボイスコイルボビン10の外周壁の下端部に巻かれている。ボイスコイル11は、一定の巻き幅で且つ一定の方向にボイスコイルボビン10に巻かれているが、この点については後述する。ボイスコイル11は、プラス/マイナスのリード線(図示略)を有している。プラス側のリード線は、L(又はR)チャンネル信号の入力配線であり、マイナス側のリード線はグランド(GND:接地)信号の入力配線である。各リード線は、フレーム7上に設けられた端子部(図示略)に電気的に接続されている。ボイスコイル11には、各端子部を介して、図示しないアンプ側から1チャンネル分の電気信号が入力される。
ダンパー12は、略リング形状をなし、複数の波型が同心円状に形成されてなる弾性部を有している。ダンパー12は、ボイスコイルボビン10を移動自在に支持する。ダンパー12の内周縁部は、ボイスコイルボビン10の外周壁の上端部近傍に固着している。一方、ダンパー12の外周縁部は、フレーム7に設けられた第2のフランジ部7b上に固着している。
ダミーウェイト13は、振動抑制部において重りとしての役割を果たす。ダミーウェイト13は、振動系の重量に空気の付加質量を加えた質量、具体的には、本体部の振動系60と振動抑制部の振動系61とが同一の質量となるような重さに設定されている。ダミーウェイト13は、略リング形状をなし、ボイスコイルボビン10の径と略同一の径を有する。ダミーウェイト13は、ボイスコイルボビン10の上端部に取り付けられる。なお、ダミーウェイト13には、紙系、高分子系、金属系などの各種の材料を適用することができる。
以上に述べた振動抑制部において、アンプ側から端子部に電気信号が入力されると、その電気信号はボイスコイル11の各リード線を介して、ボイスコイル11へ供給される。これにより、ボイスコイル11に駆動力が発生し、ボイスコイルボビン10等をスピーカー装置100の軸方向に振動させる。なお、振動抑制部には振動板は設けられていないので、振動系61が振動しても不要な音波が発生することはない。
その他の部材としては、固定ネジ72などが挙げられる。固定ネジ72は、スピーカー装置100を車両用のキャビネット等の取り付け部70に固定する機能を有する。具体的には、固定ネジ72は、フレーム7の第3のフランジ部7cと、取り付け部70とを固定している。これにより、スピーカー装置100は、その固定ネジ72を介して取り付け部70に固定されている。
(磁気回路の振動抑制方法)
先ず、本発明の第1実施例による磁気回路の振動抑制方法を説明するのに先立って、比較例に係るスピーカー装置を参照して磁気回路等に振動が発生する原理について説明する。図2は、比較例に係るスピーカー装置500を中心軸を含む平面で切断したときの断面図を示す。
比較例に係るスピーカー装置500は、第1実施例に係るスピーカー装置100と略同様の構成である。しかし、前者は、単一の磁気回路及び振動系により構成され、振動抑制部を有していない点が後者と異なっている。このため、以下では、第1実施例に係るスピーカー装置100と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
スピーカー装置500では、アンプ側から端子部を介してボイスコイル5に電気信号が入力されると、ボイスコイルボビン4がスピーカー装置500の軸方向、即ち矢印Y1方向及び矢印Y2方向に移動する。このため、ポールピース1、マグネット2及びプレート3を含む磁気回路55は、その反作用の力を受けてボイスコイルボビン4の移動方向と逆方向に移動する。具体的には、ボイスコイルボビン4が矢印Y1方向に移動すると、磁気回路55は、その反作用の力を受けて矢印Y1方向と逆方向の矢印Y4方向に移動する。一方、ボイスコイルボビン4が矢印Y2方向に移動すると、磁気回路55は、その反作用の力を受けて矢印Y2方向と逆方向の矢印Y3方向に移動する。このように、ボイスコイルボビン4の移動に伴って磁気回路55はその反作用の力を受けるので、磁気回路55には振動が発生する。また、磁気回路55で発生した振動は、矢印Y7に示すようにフレーム7へと伝達され、そのフレーム7へ伝達された振動は、さらに車両用のキャビネット等の取り付け部70へと伝達される。このため、かかるスピーカー装置500では、その駆動時に取り付け部70が振動して、その取り付け部70から矢印Y8に示す方向、即ち放音側に不要な音波(振動板8から放射される直接音以外の妨害音波)が放射される。これにより、スピーカー装置500では、高品質な音再生を実現するのが困難となっている。
次に、第1実施例に係るスピーカー装置100による磁気回路50及び51の振動抑制方法について説明する。
第1実施例に係るスピーカー装置100では、ボイスコイルボビン4がスピーカー軸の上下方向に移動すると、磁気回路50及び51はその反作用の力を受ける。このため、磁気回路50及び51には、ボイスコイルボビン5の移動に伴って振動が発生することになる。そのような磁気回路50及び51で生じる振動を抑制するためには、ボイスコイルボビン4の移動方向と逆方向に且つそれと同一の力で移動する機構を設けて、ボイスコイルボビン4の駆動と同時にその機構を駆動すればよい。これにより、磁気回路50及び51において、ボイスコイルボビン4の移動に伴ってその反作用により発生する力(振動)と、ボイスコイルボビン10の移動に伴ってその反作用により発生する力(振動)とが互いに打ち消され(キャンセルされ)、磁気回路50及び51に振動が生じるのを抑制することができる。
そこで、スピーカー装置100では、上記した機構に対応するものとして振動抑制部を設けて、本体部を動作させる際には振動抑制部も同時に動作させる。但し、この場合、本体部のボイスコイルボビン4と振動抑制部のボイスコイルボビン10とが夫々逆方向に且つ同一の力で移動しなければ、上記した本発明の作用効果を得ることはできない。
このため、スピーカー装置100では、ボイスコイル5とボイスコイル11の有効線長を同一にして、且つ、ボイスコイルボビン4に対するボイスコイル5の巻き方向と、ボイスコイルボビン10に対するボイスコイル11の巻き方向とを逆の関係にしている。前者により、ボイスコイルボビン4とボイスコイルボビン10とを夫々同一の力で移動させることができ、後者により、ボイスコイルボビン4とボイスコイルボビン10とを夫々逆方向に移動させることができる。
ここで、図3及び図4を参照して、ボイスコイル5及び11の有効線長及び巻き方向について説明する。図3は、図1におけるボイスコイル5及び11等を放音側から背面側にかけて観察した状態の部分平面図を示す。なお、図3では、便宜上、最小限の構成要素を示すこととしている。図4は、図3に対応する部分平面図であり、ボイスコイルボビン4に対するボイスコイル5の巻き方向と、ボイスコイルボビン10に対するボイスコイル11の巻き方向を夫々同方向に設定した状態の変形例を示す。
先ず、ボイスコイル5及び11の有効線長について説明する。
一般的に、ボイスコイルに生じる力「F」は、
F(N) = B(T)×L(m)×I(A) (式1)
で表される。ここで、「B」は磁気回路の磁束密度、「L」はボイスコイルの有効線長、「I」はボイスコイルに印加する電流を夫々示している。なお、上記の式1においてカッコ内は物理量(単位)を示している。
ボイスコイル5とボイスコイル11を夫々同一の力で移動させるには、上記の式1に基づき、ボイスコイル5の力「F1」と、ボイスコイル11の力「F2」とが夫々同一の力となるように調整すればよい。
そこで、まず、パラメータの1つである磁束密度「B」について検討すると、磁気回路50と磁気回路51は略同じ磁気回路の構成よりなるため、磁気回路50の磁束密度「B1」と磁気回路51の磁束密度「B2」は略同一となっている。したがって、上記の式1において磁束密度「B」を調整する必要はない。
次に、パラメータの1つである電流「I」については、ボイスコイル5に印加する電流「I1」と、ボイスコイル11に印加する電流「I2」とを同一にするには、それらに同一の信号を供給すればよい。即ち、再生すべき音声信号をボイスコイル5及び11に供給すればよい。なお、前述のように、振動抑制部には振動板が設けられていないので、振動抑制部は音声信号が供給されても音波を発することはない。
次に、パラメータの1つであるボイスコイルの有効線長「L」について検討する。図3に示すように、ボイスコイルボビン10の半径r2はボイスコイルボビン4の半径r1より大きい。したがって、ボイスコイルボビン4に対するボイスコイル5の有効線長「L11」と、ボイスコイルボビン10に対するボイスコイル11の有効線長「L12」を夫々同一にするためには、それらの長さが同一となるようにボイスコイルボビン10に対するボイスコイル11の巻き回数と、ボイスコイルボビン4に対するボイスコイル5の巻き回数とを夫々調整する必要がある。
以上の検討結果を踏まえて、スピーカー装置100では、ボイスコイル5及びボイスコイル11に同一の音声信号を印加する。また、ボイスコイルボビン4に対するボイスコイル5の有効線長「L11」と、ボイスコイルボビン10に対するボイスコイル11の有効線長「L12」とが夫々同一となるようにボイスコイルボビン4に対するボイスコイル5の巻き回数とボイスコイルボビン10に対するボイスコイル11の巻き回数とを調整する。なお、これにより、スピーカー装置100では、ボイスコイルボビン4に巻かれたボイスコイル5の巻き幅「d1」が、ボイスコイルボビン10に巻かれたボイスコイル11の巻き幅「d2」より大きくなる。
次に、ボイスコイル5及び11の巻き方向について説明する。図3に示すように、ボイスコイル5は、反時計回りに且つ一定の巻き幅「d1」でボイスコイルボビン4に巻かれている。一方、ボイスコイル11は、時計回りに且つ一定の巻き幅「d2」でボイスコイルボビン10に巻かれている。このため、スピーカー装置100では、ボイスコイル5及び11に夫々同位相の電流を印加すると、フレミングの左手の法則により、ボイスコイルボビン4及び10は互いに逆方向に移動する。
なお、この例に代えて、ボイスコイル5を時計回りに且つ一定の巻き幅「d1」でボイスコイルボビン4に巻くと共に、ボイスコイル11を反時計回りに且つ一定の巻き幅「d2」でボイスコイルボビン10に巻くようにしても構わない。この場合も、ボイスコイル5及び11に夫々同位相の電流を印加すると、ボイスコイルボビン4及び10は互いに逆方向に移動する。即ち、ボイスコイル5とボイスコイル11の巻き方向を逆方向とし、同位相の電流を印加することにより、駆動時に両コイルに生じる反作用の方向を反対方向とし、磁気回路に生じる振動をキャンセルすることができる。
また、この例に代えて、図4に示すように、ボイスコイル5を時計回り(又は反時計回り)に且つ一定の巻き幅「d1」でボイスコイルボビン4に巻くと共に、ボイスコイル11を時計回り(又は反時計回り)に且つ一定の巻き幅「d2」でボイスコイルボビン10に巻くようにしても構わない。即ち、ボイスコイル5と11を同方向に巻いても構わない。但し、この場合、ボイスコイル5及び11に同位相の電流を印加すると、フレミングの左手の法則により、ボイスコイルボビン4及び10は夫々同方向に移動してしまい、本発明の作用効果を得ることができない。したがって、この場合には、ボイスコイル5及び11に逆位相の電流を印加する必要がある。そうすれば、ボイスコイルボビン4及び10を互いに逆方向に移動させることができる。
以上のような構成を有するスピーカー装置100では、アンプ側からボイスコイル5及び11に対して同位相で且つ同一の大きさの電流(電気信号)を入力すると、ボイスコイルボビン4及び11は次のような動作をする。ボイスコイルボビン4が一定の力で矢印Y1方向に移動した場合には、ボイスコイルボビン10はその一定の力と同一の力で矢印Y5方向に移動する。一方、ボイスコイルボビン4が一定の力で矢印Y2方向に移動した場合には、ボイスコイルボビン10はその一定の力と同一の力で矢印Y6方向に移動する。
これにより、磁気回路50及び51において、ボイスコイルボビン4の移動に伴ってその反作用により発生する力(振動)と、ボイスコイルボビン10の移動に伴ってその反作用により発生する力(振動)とが互いに打ち消され、磁気回路50及び51に振動が生じるのを抑制することができる。その結果、磁気回路50及び51側からフレーム7を介してキャビネット等の取り付け部70に振動が伝達するのを効果的に抑制することができる。よって、図1に示す矢印Y8方向に、取り付け部70から不要な音波(妨害音波)が放射されるのを抑制することができ、スピーカー装置100では、高品質な音再生することができる。
また、スピーカー装置100において、本体部側の最低共振周波数と振動抑制部側の最低共振周波数とが夫々異なる場合には、ボイスコイルボビン4及び10を通じて磁気回路50及び51へ伝達される力(振動)の大きさは、スピーカー装置を駆動する音声信号の周波数帯域によって夫々異なってくる。このため、音声信号の周波数帯域によっては、磁気回路50及び51において、ボイスコイルボビン4の移動に伴ってその反作用により発生する力(振動)と、ボイスコイルボビン10の移動に伴ってその反作用により発生する力(振動)との打ち消し効果が低減され、磁気回路50及び51の振動抑制効果が低減されてしまう。そこで、スピーカー装置100では、そのような不具合の発生を回避するため、本体部と振動抑制部の各最低共振周波数が夫々同一となるように設定している。
一般的に、スピーカー装置の最低共振周波数「Fs」は、
Fs = (1/2π)×√{(1/Cms)×Mms} (式2)
で表される。ここで、「Cms」はコンプライアンス(バネ定数の逆数)、「Mms」はムービングマス(振動系重量と空気の付加質量の和)を夫々示している。なお、上記の式2において、最低共振周波数「Fs」の単位は(Hz)であり、コンプライアンス「Cms」の単位は(m/N)であり、ムービングマス「Mms」の単位は(g)である。
したがって、上記の式2に基づいて、本体部の最低共振周波数「Fs1」と、振動抑制部の最低共振周波数「Fs2」とを同一にするためには、例えば、本体部のコンプライアンス「Cms1」と振動抑制部のコンプライアンス「Cms2」とを同一にし、尚且つ本体部のムービングマス「Mms1」と振動抑制部のムービングマス「Mms2」とを同一にする必要がある。
そこで、スピーカー装置100では、例えば、本体部のダンパー6の弾性部の弾力性能等と、振動抑制部のダンパー12の弾性部の弾力性能等が夫々同一となるように調整することにより、本体部のコンプライアンス「Cms1」と振動抑制部のコンプライアンス「Cms2」とが夫々同一となるように設定されている。また、振動抑制部に設けられるダミーウェイト13の重さを調整することにより、本体部の振動系60の質量と、振動抑制部の振動系61の質量とが夫々同一になるように設定されている。なお、本体部の空気の付加質量と、振動抑制部の空気の付加質量も同一となるように設定されている。これにより、スピーカー装置100では、本体部のムービングマス「Mms1」と振動抑制部のムービングマス「Mms2」とが夫々同一となるように設定されている。よって、スピーカー装置100では、上記の式2により、本体部の最低共振周波数「Fs1」と、振動抑制部の最低共振周波数「Fs2」とが同一となるように設定されている。
これにより、スピーカー装置100では、その再生可能周波数の全帯域に亘って、上記した磁気回路50及び51の振動抑制方法により、磁気回路50及び51に振動が生じるのを抑制することができる。よって、スピーカー装置100では、その再生可能周波数の全帯域に亘って、図1に示す矢印Y8方向に、取り付け部70から不要な音波(妨害音波)が放射されるのを抑制することができる。これにより、スピーカー装置100では、その再生可能周波数の全帯域に亘って、高品質な音再生することができる。
また、スピーカー装置100では、フレーム7が分割振動(ローリングに類する振動)を引き起こす周波数以下において、上記した磁気回路50及び51の振動抑制方法が有効となるように設定されている。この理由は、上記の磁気回路50及び51の振動抑制方法により磁気回路50及び51の振動が抑制されているときにフレーム7が分割振動を起こすと、その振動が磁気回路50及び51に伝達されてしまい、磁気回路50及び51の振動抑制効果が低減してしまうからである。
[第2実施例]
上記の第1実施例に係るスピーカー装置100では、その中心軸側に本体部を配置すると共に、本体部の外側とフレーム7との間に振動抑制部を配置するよう構成にして、磁気回路等の振動を抑制し、車両用のキャビネット等の取り付け部70から不要な音波が放射されるのを抑制するようにした。これに対し、第2実施例に係るスピーカー装置200では、その中心軸側に振動抑制部を配置すると共に、振動抑制部の外側とフレームとの間に本体部を配置するように構成して、第1実施例と同様の効果を得る。
(スピーカー装置の構成)
図5に、本発明の第2実施例に係るスピーカー装置200の概略構成を模式的に示す。図5は、スピーカー装置200を中心軸を含む平面で切断したときの断面図を示す。以下、図5を参照して、第2実施例のスピーカー装置200の構成等について説明する。
スピーカー装置200は、放音側に音波を放射する主体的な機能を果たす本体部と、駆動時に本体部の振動系が振動することに起因して磁気回路で発生する振動を抑制する振動抑制部と、その他の部材と、を備えている。スピーカー装置200は、車両用スピーカーとしてキャビネット、ドア等の取り付け部に取り付けた状態で好適に用いることができる。 本体部は、ポールピース21の構成要素であるヨーク21a及びヨーク21c、並びにマグネット22及びプレート23を有する磁気回路52と、ボイスコイルボビン14、ボイスコイル15、ダンパー16、フレーム17、振動板18及び防塵キャップ19を有する振動系62と、を備えている。
先ず、本体部の磁気回路52の構成について説明する。
ポールピース21は、その略中央に形成された略円柱形状をなすセンターポール21bと、そのセンターポール21bと一定の間隔を隔てて形成された略円筒形状をなすヨーク21cと、センターポール21bの下端部とヨーク21cの下端部との間に形成されたフランジ形状をなすヨーク21aと、を備えている。このポールピース21の構成要素のうちヨーク21a及びヨーク21cは、マグネット22及びプレート23と共に磁気回路52を構成している。
マグネット22は、略環状の形状をなし、ヨーク21a上に重なり合う位置に配置されている。プレート23は、略環状の形状をなし、マグネット22上に重なり合う位置に配置されている。
磁気回路52では、主として、マグネット22、プレート23、ヨーク21a及びヨーク21cにより磁気回路を構成し、プレート23の外周壁とヨーク21cの内周壁との間に形成される磁気ギャップ33にマグネット22の磁束を集中させている。
次に、本体部の振動系62の構成について説明する。
ボイスコイルボビン14は、略円筒状の形状をなす。ボイスコイルボビン14の外周壁の下端部近傍は、ヨーク21cの内周壁と一定の間隔を隔てて対向している。一方、ボイスコイルボビン14の内周壁の下端部近傍は、プレート23の外周壁及びマグネット22の外周壁の一部と一定の間隔を隔てて対向している。そして、プレート23の外周壁と、対向するヨーク21cの内周壁との間に空隙(磁気ギャップ33)が形成されている。
ボイスコイル15は、ボイスコイルボビン14の外周壁の下端部に、放音側から見て時計回りに巻かれている。また、ボイスコイル15の有効線長は、後述するボイスコイル111の有効線長と同一の長さに設定されている。ボイスコイル15は、ボイスコイルボビン110の径より大きな径を有するボイスコイルボビン14に巻かれているため、ボイスコイルボビン14に対するボイスコイル15の巻き回数は、ボイスコイルボビン110に対するボイスコイル111の巻き回数より少なくなっている。このため、ボイスコイル15の巻き幅は、図5では特に示さないが後述するボイスコイル111の巻き幅より小さくなっている。
ダンパー16は、略リング形状をなし、複数の波型が同心円状に形成されてなる弾性部を有している。ダンパー16は、ボイスコイルボビン14を移動自在に支持する。ダンパー16の内周縁部は、ボイスコイルボビン14の外周壁の上端部近傍に固着している。一方、ダンパー16の外周縁部は、フレーム17に設けられた第2のフランジ部17b上に固着している。
フレーム17には、スピーカー装置200の様々な構成部品が固定され、スピーカー装置200を支持する役目を担う。フレーム17は、第1のフランジ部17aと、第2のフランジ部17bと、第3のフランジ部17cとを有している。
第1のフランジ部17aは、フレーム17の下端部に形成される。第1のフランジ部17aは、後述するヨーク21cの突起部21caが挿入される位置に開口17abを有している。この開口17ab内には突起部21caが挿入され、且つ、その突起部21caの上部がカシメ装置(図示略)にてカシメられた状態で、フレーム17がヨーク21cに固定されている。第2のフランジ部17bは、フレーム17の略中央の位置に形成される。第2のフランジ部17b上には、ダンパー16の外周縁部が取り付けられる。第3のフランジ部17cは、フレーム17の上端部に形成される。第3のフランジ部17c上には、振動板18の外周縁部が取り付けられる。このため、第3のフランジ部17cは、振動板18を支持する役割を担う。
振動板18は、いわゆるコーン形状の振動板であり、別体のエッジ部18aと接着して接合するか、あるいはエッジ部18aと一体的に形成されている。エッジ部18aの外周縁部は、上記したようにフレーム17の上端部に形成された第3のフランジ部17c上に固着している。一方、振動板18の内周縁部は、ボイスコイルボビン14の外周壁の上端部近傍に固着している。
防塵キャップ19は、略ドーム形状をなし、放音側となる振動板18の内周縁部の近傍位置に取り付けられる。防塵キャップ19は、スピーカー装置200の内部に粉塵等の異物が侵入するのを防止する機能を果たす。
以上に述べた本体部において、アンプ側から端子部に電気信号が入力されると、その電気信号はボイスコイル15の各リード線を介して、ボイスコイル15へ供給される。これにより、磁気ギャップ33内でボイスコイル15に駆動力が発生し、振動板18をスピーカー装置200の軸方向に振動させる。これにより、振動板18は放音側に音波を放射する。
振動抑制部は、ポールピース21の構成要素であるヨーク21a及びセンターポール21b、並びにマグネット22及びプレート23を有する磁気回路53と、ボイスコイルボビン110、ボイスコイル111、ダンパー112及びダミーウェイト113を有する振動系63と、を備えている。
先ず、振動抑制部の磁気回路53の構成について説明する。
ポールピース21の構成要素であるヨーク21a及びセンターポール21bは、マグネット22及びプレート23と共に磁気回路53を構成している。
ヨーク21a及びセンターポール21b、並びにマグネット22及びプレート23の構成は上述した通りである。
磁気回路53では、主として、マグネット22、プレート23、ヨーク21a及びセンターポール21bにより磁気回路を構成し、プレート23の内周壁とセンターポール21bの外周壁との間に形成される磁気ギャップ32にマグネット22の磁束を集中させている。このように、本体部の磁気回路52と振動抑制部の磁気回路53は一体的に形成されているので、それらに対応する磁気ギャップ32、33では各々略同一の大きさの磁界が形成されている。
次に、振動抑制部の振動系63の構成について説明する。
ボイスコイルボビン110は、略円筒状の形状をなし、ボイスコイルボビン14の径よりも小さな径を有している。ボイスコイルボビン110の外周壁の下端部近傍は、プレート23の内周壁と一定の間隔を隔てて対向している。一方、ボイスコイルボビン110の内周壁の下端部近傍は、センターポール21bの外周壁と夫々一定の間隔を隔てて対向している。そして、プレート23の内周壁と、対向するセンターポール21bの外周壁との間に空隙(磁気ギャップ32)が形成されている。
ボイスコイル111は、ボイスコイルボビン110の外周壁の下端部に、放音側から見て反時計回りに巻かれている。そして、本例では、第1実施例と同様に、アンプ側からボイスコイル15及び111に対しては夫々同位相で且つ同一の大きさの電流(電気信号)を印加するように設定している。なお、これに代えて、前述のように、ボイスコイル15を反時計回り、ボイスコイル111を時計回りに巻いてもよい。
ボイスコイル111は、ボイスコイルボビン14の径より小さな径を有するボイスコイルボビン110に巻かれているため、ボイスコイルボビン110に対するボイスコイル111の巻き回数は、ボイスコイルボビン14に対するボイスコイル15の巻き回数より多くなっている。このため、ボイスコイル15の巻き幅は、図5では特に示さないが後述するボイスコイル111の巻き幅より小さくなっている。
なお、本例では、ボイスコイル15と111を逆方向に巻き、同位相の電流を印加しているが、その代わりに、ボイスコイル15と111を同じ方向に巻き、逆位相の電流を印加することとしてもよい。
ダンパー112は、略リング形状をなし、複数の波型が同心円状に形成されてなる弾性部を有している。ダンパー112は、ボイスコイルボビン110を移動自在に支持する。ダンパー112の内周縁部は、センターポール21bの外周壁の上端部に固着している。一方、ダンパー112の外周縁部は、ボイスコイルボビン110の内周壁の上端近傍に固着している。
ダミーウェイト113は、振動抑制部において重りとしての役割を果たす。ダミーウェイト113は、振動系の重量に空気の付加質量を加えた質量、具体的には、本体部の振動系62と振動抑制部の振動系63とが同一の質量となるような重さに設定されている。ダミーウェイト113は、略キャップ形状をなし、ボイスコイルボビン110の上部を閉塞する位置に取り付けられている。ダミーウェイト113には、紙系、高分子系、金属系などの各種の材料を適用することができる。なお、本例ではダミーウェイトはキャップ形状であるが、その代わりに第1実施例のようなリング形状としてもよい。
以上に述べた振動抑制部において、アンプ側から端子部に電気信号が入力されると、その電気信号はボイスコイル111の各リード線を介して、ボイスコイル111へ供給される。これにより、ボイスコイル111に駆動力が発生し、ボイスコイルボビン110等をスピーカー装置200の軸方向に振動させる。但し、振動抑制部には振動板波は設けられていないので、不要な音波が発生することはない。
(磁気回路の振動抑制方法)
次に、第2実施例に係る磁気回路の振動抑制方法について説明する。なお、第2実施例に係るスピーカー装置200における磁気回路52及び53の振動抑制方法は、上述した第1実施例に係るスピーカー装置100における磁気回路の振動抑制方法と略同様であるため、以下では簡略化して説明する。
スピーカー装置200では、アンプ側から端子部を介してボイスコイル15に電気信号が入力されると、ボイスコイルボビン14がスピーカー装置200の軸方向、即ち矢印Y1方向及び矢印Y2方向に移動する。このとき、第2実施例に係る磁気回路52及び53の振動抑制方法を適用しなければ、磁気回路52及び53は、その反作用の力を受けてボイスコイルボビン14の移動方向と逆方向に移動する。そして、その磁気回路52及び53で発生した振動は、さらにフレーム17を介して車両用のキャビネット等の取り付け部70に伝達され、その取り付け部70から矢印Y8方向に不要な音波(妨害音波)が放射される。
そこで、第2実施例に係るスピーカー装置200では、第1実施例に係るスピーカー装置100と同様に、本体部を動作させる際には振動抑制部も同時に動作させる。これにより、磁気回路52及び53の振動を抑制することができる。その具体的な方法について以下に述べる。
スピーカー装置200では、上記したようにボイスコイルボビン14に対するボイスコイル15の巻き方向と、ボイスコイルボビン110に対するボイスコイル111の巻き方向とを夫々逆にしている。また、スピーカー装置200では、ボイスコイル15及び111に対して夫々同位相で且つ同一の大きさの電流(電気信号)が印加される。このため、スピーカー装置200において、アンプ側からボイスコイル15及び111に夫々同位相で且つ同一の大きさの電流(電気信号)を印加した場合、ボイスコイルボビン14及び110は次のような動作をする。ボイスコイルボビン14が一定の力で矢印Y1方向に移動した場合には、ボイスコイルボビン110はその一定の力と同一の力で矢印Y5方向に移動する。一方、ボイスコイルボビン14が一定の力で矢印Y2方向に移動した場合には、ボイスコイルボビン110はその一定の力と同一の力で矢印Y6方向に移動する。
これにより、磁気回路52及び53において、ボイスコイルボビン14の移動に伴ってその反作用により発生する力(振動)と、ボイスコイルボビン110の移動に伴ってその反作用により発生する力(振動)とが互いに打ち消され、磁気回路52及び53に振動が生じるのを抑制することができる。その結果、磁気回路52及び53側からフレーム17を介して車両用のキャビネット等の取り付け部70に振動が伝達するのを効果的に抑制することができる。よって、図5に示す矢印Y8方向に、取り付け部70から不要な音波(妨害音波)が放射されるのを抑制することができる。これにより、スピーカー装置200では、高品質な音再生することができる。
また、スピーカー装置200において、本体部側の最低共振周波数と振動抑制部側の最低共振周波数とが夫々異なる場合には、ボイスコイルボビン14及び110を通じて磁気回路52及び53へ伝達される力(振動)の大きさが周波数によって夫々異なってくる。このため、第2実施例においても、スピーカー装置200では、本体部と振動抑制部の各最低共振周波数が夫々同一となるように設定している。これにより、スピーカー装置200では、第1実施例に係るスピーカー装置100と同様に、その再生可能周波数の全帯域に亘って、図5に示す矢印Y8方向に、取り付け部70から不要な音波(妨害音波)が放射されるのを抑制することができる。これにより、スピーカー装置200では、その再生可能周波数の全帯域に亘って、高品質な音再生することができる。
また、スピーカー装置200では、第1実施例に係るスピーカー装置100と同様に、本発明の作用効果を確実に発揮させるため、フレーム17が分割振動(ローリングに類する振動)を引き起こす周波数以下において、上記した磁気回路52及び53の振動抑制方法が有効となるように設定されている。
[変形例]
上記の各実施例では、コーン型振動板を有する低音再生用のスピーカー装置に本発明を適用することとしているが、これに限らず、高音再生用に適したドーム型振動板を有するスピーカー装置に対しても本発明を適用することができる。
本発明の第1実施例のスピーカー装置の構成を模式的に示す断面図。 比較例に係るスピーカー装置の構成を模式的に示す断面図。 本体部及び振動抑制部の各ボイスコイルの有効線長及び巻き方向を説明する部分平面図。 変形例に係る本体部及び振動抑制部の各ボイスコイルの有効線長及び巻き方向を説明する部分平面図。 本発明の第2実施例のスピーカー装置の構成を模式的に示す断面図。
符号の説明
1、21 ポールピース
2、22 マグネット
3、23 プレート
4、10、14、110 ボイスコイルボビン
5、11、15、111 ボイスコイル
6、12、16、112 ダンパー
7、17 フレーム
8、18 振動板
9、19 防塵キャップ
13、113 ダミーウェイト
50、51、52、53、55 磁気回路
60、61、62、63 振動系
70 取り付け部
100、200、500 スピーカー装置

Claims (7)

  1. 第1の磁気回路と、前記第1の磁気回路により駆動される第1の振動部とを有し、放音側に音波を放射する機能を有する本体部と、
    前記第1の磁気回路と一体的に形成された第2の磁気回路と、前記第2の磁気回路により前記第1の振動部と逆方向に駆動される第2の振動部とを有する振動抑制部と、を備え、
    前記第2の振動部は、前記第1の振動部が前記第1の磁気回路に与える振動をキャンセルする振動を、前記第2の磁気回路に与えることを特徴とするスピーカー装置。
  2. 前記第2の振動部は、前記第1の振動部の振動により前記第1の磁気回路に与えられる反作用と同一の大きさで逆方向の反作用を、前記第2の磁気回路に与えることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  3. 前記第1及び前記第2の磁気回路は、同一のポールピース、マグネット及びプレートにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  4. 前記第1の振動部は、第1のボイスコイルボビン、第1のボイスコイル、第1のダンパー、及び振動板を備えていると共に、前記第2の振動部は、第2のボイスコイルボビン、第2のボイスコイル、第2のダンパー及びダミーウェイトを備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスピーカー装置。
  5. 前記第1のボイスコイルと前記第2のボイスコイルは同一の有効線長を有し、相対的に逆方向に巻回されており、
    前記第1のボイスコイルと前記第2のボイスコイルに同一の電気信号を供給する信号供給回路をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のスピーカー装置。
  6. 前記ダミーウェイトは、前記第1の振動部の前記振動板と同一の質量を有することを特徴とする請求項4に記載のスピーカー装置。
  7. 前記本体部と前記振動抑制部は、各々同一の最低共振周波数に設定されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のスピーカー装置。
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