JPH1127779A - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置

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Publication number
JPH1127779A
JPH1127779A JP18017597A JP18017597A JPH1127779A JP H1127779 A JPH1127779 A JP H1127779A JP 18017597 A JP18017597 A JP 18017597A JP 18017597 A JP18017597 A JP 18017597A JP H1127779 A JPH1127779 A JP H1127779A
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JP
Japan
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duct
diaphragm
speaker unit
vibration
center
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP18017597A
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English (en)
Inventor
Masao Fujihira
正男 藤平
Akira Yamagishi
亮 山岸
Ikuo Shinohara
幾夫 篠原
Akihiro Akiyama
明広 秋山
Naoki Watanabe
直樹 渡辺
Kenji Tokushige
賢二 徳重
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピーカユニットが前面側に音響を放出する
ときに発生する背面側への振動力を抑制し、前面側から
放出される音響の音質を向上させることができるスピー
カ装置を提供する。 【解決手段】 電気信号に応じて振動して音響を発生さ
せる振動板18を備えたスピーカユニット3と、このス
ピーカユニット3の背面側に開口し筒状に形成されたダ
クト4とを備え、このダクト4内の空気の質量をmD
し、ダクト4内の空気が動く加速度をαDとし、振動板
18の質量をm0とし、振動板18が振動するときの加
速度をα0としたとき、m0α0=AmDαD(Aは0.5
〜1.5の範囲内である。)を満たすようになされてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気信号を音響に
変換するために用いられるスピーカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図3に示すように構成されたスピ
ーカ装置50が公知となっている。このスピーカ装置5
0は、筐体52内に入力された電気信号を音響として出
力するスピーカユニット51を備える。
【0003】このスピーカユニット51は、振動系54
と、この振動系54を駆動する磁気回路部55と、振動
系54を支持するフレーム56とを備えている。
【0004】磁気回路部55は、センターポール57を
有するヨーク58と、このヨーク58に磁束を付与する
マグネット59と、このマグネット59上に配設され、
ヨーク58のセンターポール57との間に磁気ギャップ
Gを構成するトッププレート60とを有している。
【0005】ヨーク58は、磁性材料によって円板状に
形成されており、中央部に円柱状のセンターポール57
が突設されている。このセンターポール57は、振動系
54のボイスコイルボビン61の内周部に挿通されてい
る。そして、ヨーク58上に、マグネット59が配置さ
れている。
【0006】マグネット59は、中心穴59aを有する
円環状に形成されており、中心穴59aにセンターポー
ル57が挿通されてヨーク58上に設けられている。こ
のマグネット59は、例えばヨーク58側がS極に帯磁
されており、トッププレート60側がN極に帯磁されて
いる。そして、ヨーク58は、マグネット59のS極側
がS極に帯磁される。
【0007】トッププレート60は、磁性材料によって
中心穴60aを有する円環状に形成されており、中心穴
60aにセンターポール57が挿通されてマグネット5
9上に設けられている。そして、このトッププレート6
0は、マグネット59のN極側がN極に帯磁される。
【0008】また、このトッププレート60の中心穴6
0aにセンターポール57が挿通されることにより、セ
ンターポール57の外周部との間に磁気ギャップGが構
成される。そして、この磁気ギャップG内に、振動系5
4のボイスコイルボビン65のボイスコイル62が配設
された基端部側が挿通される。
【0009】振動系54は、中央部に透孔63aを有す
る略円錐状の振動板63と、この振動板63上に透孔6
3aを閉塞するように設けられたドーム形状のキャップ
64と、振動板63の外周部に配設されたエッジ65
と、先端部側が振動板63の透孔63aに連結され、基
端部側にボイスコイル62が配設された円筒状のボイス
コイルボビン61と、ボイスコイルボビン61とフレー
ム66間に配設されたダンパー67とを有している。
【0010】フレーム66は、金属材料によって、後端
部側から前端部側に向かって拡径された略円筒状に形成
されている。フレーム66には、前端部側に、振動系5
4を保持する保持部70が形成されており、この保持部
70に振動系54のエッジ65の外周部が円環状のガス
ケット71を介して固定されている。また、このフレー
ム66には、外周部に、錦糸線72を介してボイスコイ
ル62と電気的に接続された接続部73が設けられてい
る。この接続部73は、接続線74を介して外部から入
力される入力端子75から電気信号を入力する。
【0011】以上のように構成されるスピーカ装置51
は、磁気ギャップG内に挿通されたボイスコイル62に
電流が供給されることによって、ボイスコイル62に電
磁力が作用し、ボイスコイルボビン61が磁気ギャップ
G内を上下方向に移動する。そして、このスピーカユニ
ット51は、ボイスコイルボビン761の移動に伴って
振動板63が振動して前面50a側に音波を発生させる
とともに、背面側に音波と位相が約180゜ずれた振動
波を発生させる。また、このスピーカユニット51は、
内壁により上記の振動波を約180゜だけ位相をずらし
て反射させるようにしている。
【0012】このスピーカユニット51を内部に備える
筐体内には、内壁により反射された振動波を前面側に放
出するダクト53が形成されている。このダクト53
は、穴状に形成されることにより、内壁により反射され
た振動波を前面50a側に放出する。このように、スピ
ーカユニット51は、前面50a側にダクト53を備え
ているので、より大きな音響を出力することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、小型の
スピーカ装置においては、筐体が小型化されており、し
かも軽量化されているので、音響をスピーカユニット5
1で前面50a側に放出すると振動が発生してしまう。
これは、スピーカユニット51の振動板63の質量と加
速度との積で表される振動力が発生し、振動板63が前
面側に動けば反作用で同等の振動力がスピーカユニット
51の背面側に発生することによる。このように、小型
のスピーカ装置においては、反作用の振動力を筐体52
に受けると、この振動力を抑制するほどの重量がないの
で前面から放射する音響に損失を生じてしまう。
【0014】そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて
提案されたものであり、スピーカユニットが前面側に音
響を放出するときに発生する背面側への振動力を抑制
し、前面側から放出される音響の音質を向上させること
ができるスピーカ装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述した目
的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、スピーカ装置が
放出する音響の強さは、上記のスピーカユニットの背面
から放出される振動波とスピーカ装置の質量とが重大な
要素を占めることに着目し、スピーカユニットとこのス
ピーカユニットの背面側にダクトを配し、スピーカユニ
ットの振動板とダクトとの関係を調整すれば、スピーカ
ユニットの背面から放出される振動波を抑制できること
を見いだした。
【0016】本発明に係るスピーカ装置は、このような
知見に基づいて完成されたものであり、電気信号に応じ
て振動して音響を発生させる振動板を備えたスピーカユ
ニットと、このスピーカユニットの背面側に開口し筒状
に形成されたダクトとを備え、このダクト内の空気の質
量をmDとし、ダクト内の空気が動く加速度をαDとし、
振動板の質量をm0とし、振動板が振動するときの加速
度をα0としたとき、m0α0=AmDαD(Aは0.5〜
1.5の範囲内である。)を満たすようになされてい
る。
【0017】このように構成されたスピーカ装置は、ダ
クト内の空気の質量をmDとし、ダクト内の空気が動く
加速度をαDとし、振動板の質量をm0とし、振動板が振
動するときの加速度をα0としたとき、m0α0=AmDα
D(Aは0.5〜1.5の範囲内である。)を満たすよ
うになされているので、スピーカユニットの背面から放
出される振動波を外部へ放出することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスピーカ装置
について図面を参照しながら説明する。
【0019】このスピーカ装置1は、図1に示すよう
に、筐体2と、この筐体2内に備えられるスピーカユニ
ット3とを備える。また、このスピーカ装置1は、この
スピーカユニット3の背面側に配されたダクト4とを備
える。
【0020】スピーカユニット3は、図2に示すよう
に、音響を発生する振動系10と、この振動系10を駆
動する磁気回路部11と、振動系10を支持するフレー
ム12とを備えている。
【0021】磁気回路部11は、スピーカユニット3の
背面側に配設され、磁性材料により形成されたヨーク1
3を備えている。ヨーク13は、円板状に形成された平
板部14の中央部にセンターポール15が突設されてな
る。センターポール15は、基端から先端にかけて同径
の円柱状に形成され、平板部14からスピーカ装置1の
前面側に向けて突設されている。
【0022】このヨーク13上には、マグネット16が
配設されている。マグネット16は、中心穴16aを有
して円環状に形成されており、中心穴16aにヨーク1
3のセンターポール15が挿入されている。また、ヨー
ク13の平板部14の中央部には、センターポール15
の基端側の外周を囲むように、環状に段部14aが形成
されており、この段部14aにマグネット16の中心穴
16aが嵌合されることにより、マグネット16の位置
決めがなされている。
【0023】マグネット16上には、ヨーク13のセン
ターポール15との間に磁気ギャップGを形成するトッ
ププレート17が配設されている。このトッププレート
17は、磁性材料により中心穴17aを有する円環状に
形成されており、中心穴17aにヨーク13のセンター
ポール15が挿入されることにより、センターポール1
5との間に磁気ギャップGを形成している。この磁気ギ
ャップGは、トッププレート17とセンターポール15
間の磁束の損失を最小限に抑えるために、狭間隔に設定
されている。
【0024】ここで、マグネット16は、例えばヨーク
13側がS極に、トッププレート17側がN極に帯磁さ
れている。そして、ヨーク13がS極に、トッププレー
ト17がN極に帯磁される。
【0025】また、トッププレート17上には、振動系
10を支持するフレーム12がネジ止め等により取り付
けられている。フレーム12は、金属材料によって、基
端部側から前端部側に向かって拡径された略円筒状に形
成されている。
【0026】フレーム12に支持される振動系10は、
略円錐状の振動板18を備えている。この振動板18
は、スピーカユニット3の前面側に配設され、中央部に
透孔18aが形成されている。この透孔18aの前面側
開口部は、ドーム形状のキャップ19により閉塞され、
振動板18の前面側からの塵等の侵入が防止されてい
る。また、振動板18は、透孔18aがキャップ19に
より閉塞されることにより、半径方向の変形が防止され
るようになされている。
【0027】振動板18の前面側外周部には、可撓性を
有する円環状のエッジ20が取り付けられている。この
エッジ20は、その外周端部が円環状のガスケット21
を介して、フレーム12の前面側外周部に形成された保
持部6に固定されており、振動板18をフレーム12に
連結するとともに、振動板18をスピーカユニット3の
前面側から背面側にかけて直線的に振動するように支持
している。
【0028】振動板18の背面側には、外周面にボイス
コイル23が巻装されたボイスコイルボビン24が取り
付けられている。このボイスコイルボビン24は、内径
がヨーク13のセンターポール15の外径よりもやや大
とされた円筒状に形成され、基端部側が振動板18から
スピーカ装置1の背面2b側に向けて突設するように、
先端部側が振動板18の透孔18aに連結されされてい
る。このボイスコイルボビン24の基端部側の外周面
に、ボイスコイル23が巻装されている。このボイスコ
イル23の両端部は、錦糸線25を介して、フレーム1
2の外周部に設けられた外部信号が入力される接続部2
6に半田付けされて、電気的に接続される。
【0029】また、このスピーカ装置1においては、ダ
クト4が筒状に形成され、このダクト4の開口面の中心
位置と、振動板18の中心位置とが同一線上に位置する
ように配設されている。すなわち、このスピーカ装置1
においては、振動板18の中心位置とダクト4の開口面
の中心位置とが中心線A−A線上に位置するように配設
されている。
【0030】このように構成されたスピーカユニット3
は、磁気ギャップG内に挿通されたボイスコイル23に
電流が供給されることによって、ボイスコイル23に電
磁力が作用し、ボイスコイルボビン24を磁気ギャップ
G内で上下方向に移動させる。そして、このボイスコイ
ルボビン24の上下運動にともなって振動板18が振動
し、前面2a側へ音響を放出する。
【0031】なお、このスピーカユニット3としては、
磁気回路部11を覆うように磁気シールドを設けた、い
わゆる磁気シールド型のものであっても良い。また、こ
のスピーカユニット3は、ヨーク13の背面側に磁気回
路部11を構成するマグネット16から背面側に漏洩す
る磁界を打ち消すキャンセルマグネット28を備えてい
ても良い。
【0032】このように構成されたスピーカ装置1の組
立方法を以下説明する。このスピーカ装置を製造すると
きには、先ずヨーク13の平板部14上に接着剤が塗布
されて、マグネット16が接着剤を介して固定されて取
り付けられる。このマグネット16は、中心穴16aに
ヨーク13の平板部14に形成された段部14aが挿入
されて位置決めされることによってセンターポール15
の中心軸と一致されて設けられる。そして、マグネット
16は、中心穴16aにヨーク13のセンターポール1
5が挿入され、センターポール15の外周側に配設され
る。このマグネット16は、接着剤が乾燥固化した後、
所望の磁極方向に帯磁される。
【0033】マグネット15上には、接着剤が塗布され
て、トッププレート17が接着剤を介して固定されて取
り付けられる。そして、トッププレート17は、中心穴
17aにヨーク13のセンターポール15が挿入され、
センターポール15の外周側に配設される。この際、ト
ッププレート17とヨーク13のセンターポール15と
の間に形成される磁気ギャップGを所定間隔にするため
に、図示しないギャップガイド治具がセンターポール1
3の外周部に設けられた状態で、マグネット16にトッ
ププレート17が取り付けられる。
【0034】トッププレート17上には、フレーム12
が取り付けられる。このフレーム12は、トッププレー
ト17がマグネット16に取り付けられる前に、あらか
じめカシメ等の方法によりトッププレート17上に取り
付けられるようにしてもよいし、また、トッププレート
17がマグネット16に取り付けられた後に、トッププ
レート16上にネジ止等により取り付けられるようにし
てもよい。
【0035】次に、センターポール15の外周部に、ボ
イスコイル23を磁気回路部11の磁気ギャップG内に
位置決めするとともに、ボイスコイルボビン24の内周
部とセンターポール15の外周部とを同心円状にする図
示しないボイスコイルスペーサが設けられる。ボイスコ
イル23は、ボイスコイルスペーサが設けられた状態
で、ボイスコイルボビン24の基端部側の外周面に取り
付けられる。
【0036】ボイスコイルボビン24は、ダンパー27
の内周部が接着剤を介してボイスコイルボビン24に取
り付けられることにより、ダンパー27を介してフレー
ム12に取り付けられる。
【0037】そして、接着剤が乾燥固化した後、ボイス
コイルボビン24のボイスコイル23に接続された錦糸
線25は、フレーム12に設けられた接続部26に半田
付けされる。
【0038】ボイスコイルボビン24の先端側の外周部
には、振動板18の背面側内周部が接着剤を介して取り
付けられる。また、この振動板18には、ボイスコイル
スペーサが取り除かれた後、透孔18aを閉塞するよう
に、キャップ19が内周部或いはボイスコイルボビン2
4の先端部に接着剤を介して取り付けられる。そして、
振動板18の前面側外周部には、エッジ20が取り付け
られる。
【0039】このエッジ20は、ガスケット21を介し
てフレーム12の前面側に形成された保持部22に取り
付けられる。
【0040】以上のように組み立てられるスピーカ装置
1は、ボイスコイル23に音響信号に応じた駆動電流が
供給されることにより、この駆動電流と磁気回路部11
の磁界との作用によって振動板18が振動され、音響再
生が行われる。このとき、スピーカユニット3が音響を
前面2aに対して放出するとき、振動波が背面2b側に
放出される。この振動波が背面に向かって放出する力
は、スピーカユニット3の振動板18の質量m0と、振
動板18が振動するときの加速度α0との積で表現され
る。
【0041】このようなスピーカユニット3の背面2b
側に配設されるダクト4は、筒状に形成され、スピーカ
ユニット3の背面に対して開口して形成されている。こ
のようになダクト4は、スピーカユニット3の背面側か
ら放出される振動波を外部に放出するように成されてい
る。
【0042】また、このダクト4は、スピーカユニット
3から放出された振動波を外部に放出するとき、質量と
内部の空気の加速度との積で表現される力を要する。こ
のダクト4は、質量をmDとし、スピーカユニット3の
振動波を放出するときの内部の加速度をαDとしたと
き、スピーカユニット3とは下記の式(1)に示すよう
な関係を有するように成されている。
【0043】mDαD=Am0α0 (1) ここで、この式(1)においては、Aを「1」とし、m
DαD=m0α0であることが望ましい。すなわち、この式
(1)によれば、スピーカユニット3から放出される振
動波により生ずる力と、ダクト4が外部に空気を放出す
る力が等しくなることが望ましい。このように、スピー
カ装置1においては、スピーカユニット3から放出され
る振動波により生ずる力と、ダクト4が外部に空気を放
出する力とを等しくすることにより、振動系10から放
出される振動波をダクト4により吸収することができ
る。
【0044】また、スピーカユニット3またはダクト4
は、設計段階における誤差等を考慮して、スピーカユニ
ット3から放出される振動波により生ずる力とダクト4
が外部に空気を放出する力との関係を示す式(1)のA
を0.5〜1.5の範囲内であれば良い。このように、
式(1)のAを0.5〜1.5の範囲内とすることによ
り、スピーカ装置1は、スピーカユニット3から放出さ
れる振動波を抑制することができ、装置を小型としても
この振動波の影響により筐体2が振動してしまうような
ことを防止することができる。
【0045】したがって、このように構成されたスピー
カ装置1は、振動波の影響により筐体2が振動してスピ
ーカユニット3から前面に放出される音響に影響を与え
るようなことがなく、良好な音質の音響を放出すること
ができる。
【0046】以下、上述した式(1)をスピーカ装置に
適用した一例について説明する。なお、以下の計算にお
いては、振動板18の中止位置と、ダクト4の開口面の
中心位置とが中心線A−A上に位置して配設されている
スピーカ装置1について計算を行った一例について述べ
る。このスピーカ装置1は、図2に示すように、筐体2
の横方向の幅t1を約80mmとし、筐体2の縦方向の
長さt2を約300mmとし、スピーカユニット3の振
動系10の直径t3を約65mmとし、スピーカユニッ
ト3の有効口径t4を約49mmとし、振動板18の直
径t5を約40mmとし、スピーカユニット3の縦方向
における長さt6を約65mmとして設計されている。
また、スピーカユニット3の背面側に配設されているダ
クト4は、開口径t7を約26mmとし、縦方向の長さ
8を約220mmとして設計されている。
【0047】
【数1】
【0048】この数1によれば、スピーカユニットのm
0α0が約1.4Nであるのに対してダクト4のmDαD
約1.6Nであることから、上記の式(1)におけるA
が0.5〜1.5の範囲内であることがわかる。
【0049】したがって、このようにスピーカユニット
3及びダクト4が設計されて構成されたスピーカ装置1
によれば、スピーカユニット3が背面側に放出する振動
波の力をダクト4で吸収することができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るスピーカ装置は、電気信号に応じて振動して音響を発
生させる振動板を備えたスピーカユニットと、スピーカ
ユニットの背面側に開口し筒状に形成されたダクトとを
備え、ダクト内の空気の質量をmDとし、上記ダクト内
の空気が動く加速度をαDとし、上記振動板の質量をm0
とし、振動板が振動するときの加速度をα0としたと
き、mDαD=Am0α0(Aは0.5〜1.5の範囲内で
ある。)を満たすようになされているので、スピーカユ
ニットが背面側に放出する振動波の力をダクトで吸収す
ることができる。したがって、このスピーカ装置によれ
ば、上記の式のAを0.5〜1.5の範囲内とすること
により、スピーカユニットから放出される振動波を抑制
することができ、装置を小型としてもこの振動波の影響
により筐体が振動してしまうようなことを防止すること
ができる。したがって、このように構成されたスピーカ
装置は、振動波の影響により筐体が振動してスピーカユ
ニットの前面から放出される音波に影響を与えるような
ことがなく、良好な音質の音響を放出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したスピーカ装置の一例を示す断
面図である。
【図2】本発明を適用したスピーカ装置の他の一例を示
す断面図である。
【図3】従来のスピーカ装置の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 スピーカ装置、2 筐体、4 ダクト、10 振動
系、11 磁気回路部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 明広 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 渡辺 直樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 徳重 賢二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気信号に応じて振動して音響を発生さ
    せる振動板を備えたスピーカユニットと、 上記スピーカユニットの背面側に開口し筒状に形成され
    たダクトとを備え、 上記ダクト内の空気の質量をmDとし、上記ダクト内の
    空気が動く加速度をαDとし、上記振動板の質量をm0
    し、上記振動板が振動するときの加速度をα0としたと
    き、 mDαD=Am0α0(Aは0.5〜1.5の範囲内であ
    る。) を満たすようになされたスピーカ装置。
  2. 【請求項2】 上記ダクトが筒状に形成され前記ダクト
    の開口面の中心位置と、上記振動板の中心位置とが同一
    線上に位置するように配設されていることを特徴とする
    請求項1記載のスピーカ装置。
JP18017597A 1997-07-04 1997-07-04 スピーカ装置 Withdrawn JPH1127779A (ja)

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JP18017597A JPH1127779A (ja) 1997-07-04 1997-07-04 スピーカ装置

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JP18017597A JPH1127779A (ja) 1997-07-04 1997-07-04 スピーカ装置

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JP18017597A Withdrawn JPH1127779A (ja) 1997-07-04 1997-07-04 スピーカ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009039503A (ja) * 2007-07-18 2009-02-26 Burujon Kk 美容マッサージ機器
US9066174B2 (en) 2006-12-22 2015-06-23 Bose Corporation Portable audio system with integrated handle

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