JPH10322793A - スピーカ装置 - Google Patents
スピーカ装置Info
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- JPH10322793A JPH10322793A JP12444197A JP12444197A JPH10322793A JP H10322793 A JPH10322793 A JP H10322793A JP 12444197 A JP12444197 A JP 12444197A JP 12444197 A JP12444197 A JP 12444197A JP H10322793 A JPH10322793 A JP H10322793A
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Abstract
の再生特性を向上する。 【解決手段】 センターポール20を有するヨーク17
と、センターポール20に対して同軸状に配設された駆
動用マグネット18と、センターポール20に対して同
軸状に配設されて駆動用マグネット18の磁極方向と逆
向きの磁極方向を有する防磁用マグネット19と、磁性
材料により形成されてセンターポール20との間に第1
の磁気ギャップ部G1 を形成するトッププレート21
と、磁性材料により形成されてセンターポール20との
間に第2の磁気ギャップ部G2 を形成する中間プレート
22と、第2の磁気ギャップ部G2 内に配設されたボイ
スコイル16とを備える。
Description
変換するために用いられるスピーカ装置に関する。
して説明する。図3に示すように、スピーカ装置51
は、音響を発生する振動系54と、この振動系54を駆
動する磁気回路55と、振動系54を支持するフレーム
56とを備えている。
に透孔61aを有する略円錐状の振動板61と、この振
動板61上に透孔61aを閉塞するように設けられたド
ーム形状のキャップ62と、振動板61の透孔61aに
一端部が設けられた円筒状のボビン63と、振動板61
の外周部に連設された可撓性を有するエッジ64と、振
動板61の中央部に設けられた可撓性及び振動吸収性を
有するダンパー65とを有している。
系54を振動させるボイスコイル66と、閉磁路を形成
するヨーク67と、このヨーク67に磁束を付与する駆
動用マグネット68と、この駆動用マグネット68に隣
接して設けられて磁気ギャップ部G0 を形成するトップ
プレート71とを有している。
63の外周部に設けられており、磁気ギャップ部G0 内
に配設されている。このボイスコイル66の両端部は、
錦糸線74を介して、フレーム56の外周部に設けられ
た接続部75に接続配線されている。
形成されており、中央部に円柱状のセンターポール70
が突設されている。このセンターポール70は、振動系
54のボビン63の内周部に挿通されている。
有する円環状に形成されており、中心穴68aにセンタ
ーポール70が挿通されてヨーク67上に設けられてい
る。この駆動用マグネット68は、図1に示すように、
ヨーク67側がS極に帯磁されており、トッププレート
71側がN極に帯磁されている。また、ヨーク67は、
駆動用マグネット68のS極側に隣接する位置がS極に
帯磁されている。
中心穴71aを有する円環状に形成されており、中心穴
71aにセンターポール70が挿通されて駆動用マグネ
ット68上に設けられている。このトッププレート71
は、内周部とセンターポール70の外周部との間に磁気
ギャップ部G0 が形成されており、N極に帯磁されてい
る。
部側から前端部側に向かって拡径された略円筒状に形成
されている。フレーム56には、前端部側に、振動系5
4を保持する保持部77が形成されており、この保持部
77に振動系54のエッジ64の外周部が円環状のガス
ケット78を介して固定されている。また、このフレー
ム56には、外周部に、ボイスコイル66と接続配線さ
れた接続部75が設けられている。
ル66に電流が通電されることによって、フレミング左
手の法則に従ってボイスコイル66が振動して、このボ
イスコイル66の振動に伴って振動板61が振動して音
響を発生する。
2は、磁気シールド型であり、上述したスピーカ装置5
1と同一部材については、同一符号を付して説明を省略
する。
は、駆動用マグネット68の磁束が磁気回路55の外部
に漏洩することを防止するキャンセルマグネット87が
設けられている。このキャンセルマグネット87は、中
心穴87aを有する円環状に形成されており、ヨーク6
7の後端部に設けられている。このキャンセルマグネッ
ト87は、図4に示すように、ヨーク67側がS極に帯
磁されており、後端側がN極に帯磁されている。
路85から外部に磁束が漏洩することを更に防止するた
めに、シールドカバー88が磁気回路85を覆って設け
られている。このシールドカバー88は、磁性材料によ
って略有底円筒状に形成されており、ヨーク67、駆動
用マグネット68及びキャンセルマグネット87を包囲
している。
部に漏洩する漏洩磁束が減少されており、図示しない小
型のスピーカボックス内に取り付けられた際にも、スピ
ーカボックスの外部に漏洩する漏洩磁束が減少される。
ルマグネット87が設けられることによって、磁気回路
85による磁気ギャップ部G0 の磁束密度が、約10%
程度大きくなるが、低音帯域の再生特性が不十分であっ
た。
スピーカボックスを密閉した際の共振鋭度Qが0.58
であるときに、最も低音の再生帯域が広がることが知ら
れている。
ーカ装置52において、最低共振周波数の共振鋭度Qを
小さくするためには、磁気回路85の磁気ギャップ部G
0 の磁束密度を大きくすることと、ボイスコイル66の
有効長を長くすることが必要であり、また最低共振周波
数を小さくすることも必要である。
型且つ廉価なスピーカ装置52は、ボイスコイル66の
直径が小さいため、ボイスコイル66の有効長を大きく
することが困難であった。このため、このスピーカ装置
52は、最低共振周波数における共振鋭度Qを小さくす
ることが困難であり、低音の再生音と再生帯域を低い方
に広げることが困難であるという問題があった。
ことによって、重量が大きくなるために、低音帯域を再
生することに有利になるが、高音帯域の再生が困難にな
り、スピーカ装置52の出力音圧レベルが低下するとい
う問題があった。
きくするためには、駆動用マグネット68を大きくする
必要があり、磁気回路85が大きくなるとともに高価に
なってしまう問題があった。
を大きくするために、間隙を小さくすることによって磁
束密度を大きくすることが可能であるが、間隙を小さく
することに伴ってボイスコイル66が小さくなる。この
ため、この磁気回路85は、ボイスコイル66及びボビ
ン63の重量が軽くなり、最低共振周波数が大きくなる
ことによって、低音帯域の再生が困難になるという問題
がある。
2は、最低共振周波数における共振鋭度Qを小さくする
ことが非常に困難であった。
防磁用マグネットの磁束をそれぞれ有効利用することに
より、最低共振周波数の共振鋭度Qを小さくし低音帯域
の再生特性を向上することを可能とする小型且つ廉価な
スピーカ装置を提供することを目的とする。
ため、本発明に係るスピーカ装置は、ヨークのセンター
ポールに対して同軸状に配設された環状の駆動用マグネ
ットと、センターポールに対して同軸状に配設されて駆
動用マグネットの磁極方向と逆向きの磁極方向を有する
環状の防磁用マグネットとを備える。そして、このスピ
ーカ装置は、磁性材料により環状に形成されセンターポ
ールの先端側に位置してセンターポールに対して同軸状
に配設されてこのセンターポールとの間に第1の磁気ギ
ャップ部を形成する第1のプレートと、磁性材料により
環状に形成されヨークのセンターポールの基端側に位置
してセンターポールに対して同軸状に配設されてこのセ
ンターポールとの間に第2の磁気ギャップ部を形成する
第2のプレートと、第2の磁気ギャップ部内に配設され
たボイスコイルとを備える。
動用マグネットによる磁束と、防磁用マグネットによる
磁束が第2の磁気ギャップ部をそれぞれ通過するため、
ボイスコイルに作用する第2の磁気ギャップ部の磁束密
度が大きくされる。すなわち、このスピーカ装置におい
ては、駆動用マグネットと防磁用マグネットによる磁束
が十分に有効利用される。したがって、このスピーカ装
置によれば、磁気回路を大型化することなく、ボイスコ
イルに作用する磁束密度が大きくされる。
について、スピーカ装置を図面を参照して説明する。実
施の形態のスピーカ装置1は、図1に示すように、概
略、音響を発生する振動系4と、この振動系4を駆動す
る磁気回路5と、振動系4を支持するフレーム6とを備
えている。
透孔11aを有する略円錐状の振動板11と、この振動
板11上に透孔11aを閉塞するように設けられたドー
ム形状のキャップ12と、振動板11の透孔11aに一
端部が設けられた円筒状のボビン13と、振動板11の
外周部に連設された可撓性を有するエッジ14と、振動
板11の中央部に設けられた可撓性及び振動吸収性を有
するダンパー15とを有している。
述する磁気回路5のセンターポール20の軸線方向であ
る前後方向に変位可能とされている。ダンパー15は、
凹凸のひだが形成された弾性変位部が2層に設けられて
ダンパーリング15aに支持されており、ボビン13を
移動自在に支持している。このダンパー15は、2層の
弾性変位部を有することによって、比較的長いボビン1
3が振動する際に生じるローリング現象を防止してい
る。なお、ダンパー15は、2層の弾性変位部がダンパ
ーリング15aに支持される構成とされたが、単一の弾
性変位部のみによって構成されてもよい。
路5は、いわゆる外磁型磁気回路であり、図1に示すよ
うに、振動系4を振動させるボイスコイル16と、閉磁
路を形成するヨーク17と、このヨーク17に磁束を付
与する駆動用マグネット18と、この磁気回路5の外部
に駆動用マグネット18の磁束が漏洩することを防止す
るキャンセルマグネット19とを有している。
に、キャンセルマグネット19に隣接して設けられて第
1の磁気ギャップ部G1 を形成するトッププレート21
と、駆動用マグネット18とキャンセルマグネット19
との間に設けられて第2の磁気ギャップ部G2 を形成す
る中間プレート22とを有している。
3の外周部に亘って巻回され固定されて設けられてい
る。このボイスコイル16の両端部は、錦糸線24を介
して、フレーム6の外周部に設けられた接続部25に半
田付けされて接続配線されている。このボイスコイル1
6は、図1に示すように、中間プレート22が形成する
第2の磁気ギャップ部G2 内のみに位置して設けられて
いる。
形成されており、駆動用マグネット18の取付け位置を
位置決めするガイド凸部17aが形成されている。ま
た、このヨーク17には、中央部に円柱状のセンターポ
ール20が突設されている。このセンターポール20
は、振動系4のボビン13の内周部に挿通されている。
有する円環状に形成されており、中心穴18aにセンタ
ーポール20が挿通されてヨーク17上に設けられてい
る。この駆動用マグネット18は、図1に示すように、
ヨーク17側がN極に帯磁されており、中間プレート2
2側がS極に帯磁されている。また、ヨーク17は、駆
動用マグネット18のN極側に隣接する位置がN極に帯
磁されている。
aを有する円環状に形成されており、中心穴19aにセ
ンターポール20が挿通されて中間プレート22上に設
けられている。このキャンセルマグネット19は、図1
に示すように、中間プレート22側がS極に帯磁されて
おり、トッププレート21側がN極に帯磁されている。
は、駆動用マグネット18の磁極方向と逆向きの磁極方
向に帯磁されることによって、駆動用マグネット18の
磁束が磁気回路5の外部に漏洩することを防止してい
る。なお、上述した駆動用マグネット18は、キャンセ
ルマグネット19が形成する磁界より強い磁界を形成し
ている。
中心穴21aを有する円環状に形成されており、中心穴
21aにセンターポール20が挿通されてキャンセルマ
グネット19上に設けられている。このトッププレート
21は、中心穴21aの内径がボビン13の外径よりや
や大に形成されており、内周部とセンターポール20の
外周部との間に第1の磁気ギャップ部G1 を形成してい
る。そして、このトッププレート21は、図1に示すよ
うに、N極に帯磁されている。
心穴22aを有する円環状に形成されており、中心穴2
2aにセンターポール20が挿通されて駆動用マグネッ
ト18とキャンセルマグネット19との間に位置して設
けられている。この中間プレート22は、中心穴22a
の内径がボイスコイル16の外径よりやや大に形成され
ており、内周部とセンターポール20の外周部との間に
第2の磁気ギャップ部G2 を形成している。そして、こ
の中間プレート22は、図1に示すように、S極に帯磁
されている。
が第2の磁気ギャップ部G2 の間隙より小とされてお
り、キャンセルマグネット19による磁束密度が大きく
されている。
気ギャップ部G1 、G2 内に、外周部がそれぞれ対向す
るように所定の長さを有している。ボイスコイル16
は、第2の磁気ギャップ部G2 内のみに位置するように
配設されている。このボイスコイル16は、第1の磁気
ギャップ部G1 内に他のボイスコイルが配設された場合
のボイスコイル2個分の総重量とぼほ等しい重量を有し
ている。
部G1 内には、導電性或いは非導電性のリング部材、又
はスリットが開設されたリング部材が配設される。ま
た、第1の磁気ギャップ部G1 内にリング部材を配設し
ない場合には、振動板11の透孔11aの近傍位置に、
導電性或いは非導電性の環状の重量体が配設される。
料によって、後端部側から前端部側に向かって拡径され
た略円筒状に形成されている。このフレーム6には、前
端部側に、振動系4を保持する保持部27が形成されて
おり、この保持部27に振動系4のエッジ14の外周部
が円環状のガスケット28を介して固定されている。
イスコイル16と接続配線された接続部25が設けられ
ており、この接続部25と図示しない電力供給源とが接
続される。
5から外部に磁束が漏洩することを更に防止するため
に、シールドカバー29が磁気回路5を覆って設けられ
ている。このシールドカバー29は、磁性材料によって
略有底円筒状に形成されている。そして、このシールド
カバー29は、内方の底面部にヨーク17の後端部が取
り付けられて、周壁部がトッププレート21の外周部に
近接されることによって、ヨーク17、駆動用マグネッ
ト18及びキャンセルマグネット19を包囲している。
て、組立方法を以下説明する。まず、ヨーク17には、
接着剤が塗布されて、駆動用マグネット18が接着剤を
介して固定されて取り付けられる。この駆動用マグネッ
ト18は、中心穴18aにヨーク17のガイド凸部17
aが挿入されて位置決めされることによって、センター
ポール20の軸線と略々一致されて設けられる。
剤が塗布されて、中間プレート22が接着剤を介して固
定されて取り付けられる。この中間プレート22は、第
2の磁気ギャップ部G2 を所定間隔にするために、図示
しないギャップガイド治具がセンターポール20の外周
部に設けられた状態で、駆動用マグネット18に取り付
けられる。この駆動用マグネット18は、接着剤が乾燥
固化した後、所望の磁極方向に帯磁される。
の後面部に取り付けられる。フレーム6に取り付けられ
たトッププレート21には、接着剤が塗布されて、キャ
ンセルマグネット19が接着剤を介して固定されて取り
付けられる。このトッププレート21は、フレーム6の
軸線とキャンセルマグネット19の中心穴19aの軸線
とを略々一致させて、第1の磁気ギャップ部G1 を所定
間隔にするために、図示しないギャップガイド治具が中
心穴21aに設けられた状態で、キャンセルマグネット
19に取り付けられる。このキャンセルマグネット19
は、接着剤が乾燥固化した後、所望の磁極方向に帯磁さ
れる。
イド治具がセンターポール20に設けられた状態で、キ
ャンセルマグネット19が接着剤を介して固定されて取
り付けられる。そして、ギャップガイド治具は、接着剤
が乾燥固化した後、センターポール20及びトッププレ
ート21から取り除かれる。
め、センターポール20の外周部には、ボイスコイル1
6を磁気回路5の第2の磁気ギャップ部G2 内に位置決
めするとともに、ボイスコイル16の内周部とセンター
ポール20の外周部とを同心円状にする図示しないボイ
スコイルスペーサが設けられる。ボイスコイル16は、
ボイスコイルスペーサが設けられた状態で、ボビン13
の外周部に取り付けられる。
ル20にボイスコイルスペーサが設けられた状態で、外
周部側のダンパーリング15aがフレーム6の内周部に
接着剤を介して取り付けられるとともに、内周部がボビ
ン13の外周部に接着剤を介して取り付けられる。これ
ら接着剤が乾燥固化した後、ボイスコイル13に接続さ
れた錦糸線24は、フレーム6に設けられた接続部25
に半田付けされる。
がエッジ14を介してフレーム6の内周部に取り付けら
れ、内周部がボビン13の外周部に接着剤を介して取り
付けられる。また、この振動板11には、ボイスコイル
スペーサが取り除かれた後、キャップ12が内周部或い
はボビン13の一端に接着剤を介して取り付けられる。
マグネット18及びキャンセルマグネット19を組み付
けた後に、ヨーク17の後方側に接着剤を介して取り付
けて磁気回路5を覆うことによって、これらマグネット
18、19からの磁束が外部に漏洩することが防げるた
め、以降の組付け作業が容易に行うことができる。な
お、このシールドカバー29は、スピーカ装置1の組付
けが完了後に、磁気回路5に接着剤を介して取り付けて
もよく、またスピーカ装置の用途によって不要としても
よい。
ついて、磁気回路5の磁路を図1を参照して説明する。
磁気回路5は、図1中矢印に示すように、第2の磁気ギ
ャップ部G2 に、駆動用マグネット18による磁束と、
キャンセルマグネット19による磁束がそれぞれ生じる
ことにより、第2の磁気ギャップ部G2 の磁束密度が大
きくされている。このため、第2の磁気ギャップ部G2
内のボイスコイル16には、駆動用マグネット18及び
キャンセルマグネット19による磁束がそれぞれ作用す
る。
ば、磁気回路5を大型化することなく、ボイスコイル1
6に作用する磁束密度が大きくされるため、振動系4の
重量を大きくしても感度を高くすることができる。
ネット18及びキャンセルマグネット19の磁極方向と
逆向きの磁極方向に帯磁されてもよいことは勿論であ
る。
周波数における共振鋭度Qが、0.5前後となり、0.
58に近づけることが可能とされる。したがって、この
スピーカ装置1は、小型且つ廉価であるとともに低音帯
域を再生する上で非常に有効である。なお、上述した図
3に示した従来のスピーカ装置51は、共振鋭度Qが
0.83であり、また図4に示した従来のスピーカ装置
52は、共振鋭度Qが0.73である。
置1は、第1の磁気ギャップ部G1を形成するトッププ
レート21と、第2の磁気ギャップ部G2 を形成する
中間プレート22と、第2の磁気ギャップ部G2 内に配
設されたボイスコイル16とを備えることによって、駆
動用マグネット18及びキャンセルマグネット19の磁
界をそれぞれ有効利用できるため、ボイスコイル16に
作用する第2の磁気ギャップ部G2 の磁束密度を非常に
大きくすることができる。したがって、このスピーカ装
置2は、最低共振周波数における共振鋭度Qを0.58
に近づけることが容易にできるため、小型且つ廉価を維
持するとともに低音帯域の再生特性を向上することが可
能とされる。
磁気ギャップ部G2 内のみにボイスコイル16が配設さ
れたが、第1及び第2の磁気ギャップ部G1 、G2 内に
ボイスコイルがそれぞれ配設された他の実施の形態のス
ピーカ装置2について図2を参照して説明する。なお、
このスピーカ装置2は、上述したスピーカ装置1と構成
がほぼ同一であるため、同一部材については同一符号を
付して説明を省略する。
略、図2に示すように、第1の磁気ギャップ部G3 を形
成するトッププレート36と、第2の磁気ギャップ部G
4 を形成する中間プレート37と、第1の磁気ギャップ
部G3 内と第2の磁気ギャップ部G4 内とに跨って配設
されたボイスコイル38とを備えている。
の間には、薄板状のキャンセルマグネット39が配設さ
れている。このキャンセルマグネット39は、ネオジウ
ム系、サマリウムコバルト系等の磁性材料によって円環
状に形成されている。ボイスコイル38は、第1の磁気
ギャップ部G3 内と第2の磁気ギャップ部G4 内とに跨
って位置する長さに形成されている。また、このスピー
カ装置2の振動系4は、単一の弾性変位部を有するダン
パー40を備えている。
ついて、磁気回路35の磁路を図2を参照して説明す
る。磁気回路35は、図2中矢印に示すように、第2の
磁気ギャップ部G3 に、駆動用マグネット18による磁
束と、キャンセルマグネット39による磁束がそれぞれ
生じることにより、第2の磁気ギャップ部G4 の磁束密
度が大きくされている。また、ボイスコイル38には、
第1及び第2の磁気ギャップ部G3 、G4 の磁束がそれ
ぞれ作用する。
び第2の磁気ギャップ部G3 、G4内に跨って配設され
たボイスコイル38を備えることによって、駆動用マグ
ネット18及びキャンセルマグネット39が形成する磁
界が更に十分に有効利用されて、最低共振周波数におけ
る共振鋭度Qを0.58に近づけることが容易にできる
ため、小型且つ廉価を維持するとともに低音帯域の再生
特性を向上することが可能とされる。
第1及び第2の磁気ギャップ部G3、G4 内に第1のボ
イスコイル及び第2のボイスコイルをそれぞれ配設する
構成としてもよい。
1、2の磁気回路5、35は、第1及び第2の磁気ギャ
ップ部G1 、G2 を有する構成にされたが、他のプレー
ト及びマグネットを備えることにより更に複数の磁気ギ
ャップ部を有する構成とされてもよい。
置によれば、第1の磁気ギャップ部を形成する第1のプ
レートと、第2の磁気ギャップ部を形成する第2のプレ
ートと、第2の磁気ギャップ部内に配設されたボイスコ
イルとを備えることによって、駆動用マグネット及び防
磁用マグネットの磁界を有効利用できるため、第2の磁
気ギャップ部の磁束密度を非常に大きくすることができ
る。したがって、このスピーカ装置は、最低共振周波数
における共振鋭度Qを小さくすることが容易にできるた
め、小型且つ廉価を維持するとともに低音帯域の再生特
性を向上することが可能とされる。
る。
面図である。
ク、18 駆動用マグネット、19 キャンセルマグネ
ット、20 センターポール、21 トッププレート、
22 中間プレート、G1 第1の磁気ギャップ部、G
2 第2の磁気ギャップ部
Claims (3)
- 【請求項1】 磁性材料により略平板状に形成され、中
央部に突設されたセンターポールを有するヨークと、 上記ヨークのセンターポールに対して同軸状に配設され
た環状の駆動用マグネットと、 上記ヨークのセンターポールに対して同軸状に配設さ
れ、上記駆動用マグネットの磁極方向と逆向きの磁極方
向を有する環状の防磁用マグネットと、 磁性材料により環状に形成され、上記ヨークのセンター
ポールの先端側に位置してセンターポールに対して同軸
状に配設されて、センターポールとの間に第1の磁気ギ
ャップ部を形成する第1のプレートと、 磁性材料により環状に形成され、上記ヨークのセンター
ポールの基端側に位置してセンターポールに対して同軸
状に配設されて、センターポールとの間に第2の磁気ギ
ャップ部を形成する第2のプレートと、 上記第2の磁気ギャップ部内に配設されたボイスコイル
とを備えることを特徴とするスピーカ装置。 - 【請求項2】 上記第1の磁気ギャップ部は、上記セン
ターポールとの間隙が、上記第2の磁気ギャップ部にお
ける上記センターポールとの間隙より小とされたことを
特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。 - 【請求項3】 上記ボイスコイルは、第1及び第2の磁
気ギャップ部内に跨って配設されたことを特徴とする請
求項1に記載のスピーカ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12444197A JPH10322793A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | スピーカ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12444197A JPH10322793A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | スピーカ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10322793A true JPH10322793A (ja) | 1998-12-04 |
Family
ID=14885589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12444197A Abandoned JPH10322793A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | スピーカ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10322793A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2371165A (en) * | 2001-01-16 | 2002-07-17 | Kh Technology | Compact loudspeaker magnet system |
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1997
- 1997-05-14 JP JP12444197A patent/JPH10322793A/ja not_active Abandoned
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