JPH0898295A - 磁気シールドスピーカ - Google Patents
磁気シールドスピーカInfo
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- JPH0898295A JPH0898295A JP22854794A JP22854794A JPH0898295A JP H0898295 A JPH0898295 A JP H0898295A JP 22854794 A JP22854794 A JP 22854794A JP 22854794 A JP22854794 A JP 22854794A JP H0898295 A JPH0898295 A JP H0898295A
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- magnetic shield
- plate
- shield cover
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 外磁形の磁気回路を構成するプレートの外周
面と磁気シールドカバーの内周面との隙間を一様にして
磁気シールドカバーの全周において防磁効果が一様な磁
気シールドスピーカを提供する。 【構成】 コーン形スピーカ１は、ヨーク２とマグネッ
ト３とプレート４とで構成される磁気回路と、この磁気
回路の中に置かれて音声電流に比例した力を発生するボ
イスコイル１０と、このボイスコイル１０の振動を空気
に伝えるコーン紙１２と、ヨーク２の底面に取り付けら
れて漏洩磁束を打消すキャンセルマグネット５と、磁気
回路等を覆う磁気シールドカバー６を備えている。プレ
ート４の外周面には位置決め手段としての少なくとも３
つ突起４ｂを一体突出形成してある。この各突起４ｂを
介してプレート４を磁気シールドカバー６内の同心上に
配置させることにより、防磁効果が磁気シールドカバー
６の外周で一様になる。
面と磁気シールドカバーの内周面との隙間を一様にして
磁気シールドカバーの全周において防磁効果が一様な磁
気シールドスピーカを提供する。 【構成】 コーン形スピーカ１は、ヨーク２とマグネッ
ト３とプレート４とで構成される磁気回路と、この磁気
回路の中に置かれて音声電流に比例した力を発生するボ
イスコイル１０と、このボイスコイル１０の振動を空気
に伝えるコーン紙１２と、ヨーク２の底面に取り付けら
れて漏洩磁束を打消すキャンセルマグネット５と、磁気
回路等を覆う磁気シールドカバー６を備えている。プレ
ート４の外周面には位置決め手段としての少なくとも３
つ突起４ｂを一体突出形成してある。この各突起４ｂを
介してプレート４を磁気シールドカバー６内の同心上に
配置させることにより、防磁効果が磁気シールドカバー
６の外周で一様になる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、外磁形の磁気回路に
キャンセルマグネットで漏洩磁束（漏れる磁気）を打消
し、さらに磁気シールドカバーを用いて漏洩磁束を極め
て減らす（以下、防磁効果という）ようにしたコーン形
スピーカ等の磁気シールドスピーカに関する。
キャンセルマグネットで漏洩磁束（漏れる磁気）を打消
し、さらに磁気シールドカバーを用いて漏洩磁束を極め
て減らす（以下、防磁効果という）ようにしたコーン形
スピーカ等の磁気シールドスピーカに関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、動電（ダイナミック）形の磁気
シールドスピーカとして外磁形の磁気回路を用いたコー
ン形の磁気シールドスピーカが広く使用されている。こ
れを、図１０によって具体的に説明すると、図中、１は
コーン形の磁気シールドスピーカである。このコーン形
スピーカ１の中央に円柱状のセンターポール部２ａを突
設した鉄製で円盤状のヨーク２と、このヨーク２の上面
に接着された円盤環状のマグネット（永久磁石）３と、
このマグネット３上に接着された鉄製で円盤環状のプレ
ート４とにより外磁形の磁気回路が構成され、均一な直
流磁場が作られるようになっている。また、ヨーク２の
下面（底面）にはマグネット３のＮ極，Ｓ極の着磁とは
極性が逆になるように着磁されて漏洩磁束を打消すキャ
ンセルマグネット５が接着されている。上記磁気回路を
構成するヨーク２とマグネット３とプレート４は上記キ
ャンセルマグネット５を接着固定した鉄製底有で円筒状
の磁気シールドカバー６で覆われており、この磁気回路
を構成する部材のうち、プレート４の直径をマグネット
３の直径よりも大径にすると共に磁気シールドカバー６
の内径よりも小径にして漏洩磁束を減らすようにしてい
る（防磁効果を図っている）。
シールドスピーカとして外磁形の磁気回路を用いたコー
ン形の磁気シールドスピーカが広く使用されている。こ
れを、図１０によって具体的に説明すると、図中、１は
コーン形の磁気シールドスピーカである。このコーン形
スピーカ１の中央に円柱状のセンターポール部２ａを突
設した鉄製で円盤状のヨーク２と、このヨーク２の上面
に接着された円盤環状のマグネット（永久磁石）３と、
このマグネット３上に接着された鉄製で円盤環状のプレ
ート４とにより外磁形の磁気回路が構成され、均一な直
流磁場が作られるようになっている。また、ヨーク２の
下面（底面）にはマグネット３のＮ極，Ｓ極の着磁とは
極性が逆になるように着磁されて漏洩磁束を打消すキャ
ンセルマグネット５が接着されている。上記磁気回路を
構成するヨーク２とマグネット３とプレート４は上記キ
ャンセルマグネット５を接着固定した鉄製底有で円筒状
の磁気シールドカバー６で覆われており、この磁気回路
を構成する部材のうち、プレート４の直径をマグネット
３の直径よりも大径にすると共に磁気シールドカバー６
の内径よりも小径にして漏洩磁束を減らすようにしてい
る（防磁効果を図っている）。
【０００３】さらに、上記プレート４上にはネジ７等を
介してフレーム（外枠）８を取り付けてある。また、上
記ヨーク２のセンターポール部２ａとプレート４の孔部
４ａとの間のギャップには、フレーム８に固定されたダ
ンパー９を介してボイスコイル１０を介在してある。こ
のボイスコイル１０とフレーム８の外周部に配置された
ガスケット（矢紙）１１の間にはコーン紙（振動板）１
２を張設してあり、該ボイスコイル１０はキャップ１３
により閉塞されている。さらに、フレーム８の外周部に
は、複数の取付孔８ａを形成してある。そして、上記磁
気回路を構成するヨーク２のセンターポール部２ａとプ
レート４の孔部４ａとの間のギャップに挿入されたボイ
ルコイル１０に交流電圧（信号）を加えると、フレミン
グ左手の法則に従ってコーン紙１２が力を受けて振動す
るようになっている。尚、図１０中、１４は一対（＋，
−）のリード線であり、１５は入力端子である。
介してフレーム（外枠）８を取り付けてある。また、上
記ヨーク２のセンターポール部２ａとプレート４の孔部
４ａとの間のギャップには、フレーム８に固定されたダ
ンパー９を介してボイスコイル１０を介在してある。こ
のボイスコイル１０とフレーム８の外周部に配置された
ガスケット（矢紙）１１の間にはコーン紙（振動板）１
２を張設してあり、該ボイスコイル１０はキャップ１３
により閉塞されている。さらに、フレーム８の外周部に
は、複数の取付孔８ａを形成してある。そして、上記磁
気回路を構成するヨーク２のセンターポール部２ａとプ
レート４の孔部４ａとの間のギャップに挿入されたボイ
ルコイル１０に交流電圧（信号）を加えると、フレミン
グ左手の法則に従ってコーン紙１２が力を受けて振動す
るようになっている。尚、図１０中、１４は一対（＋，
−）のリード線であり、１５は入力端子である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコーン形の磁気シールドスピーカ１では、外磁形の
磁気回路を構成するプレート４と磁気シールドカバー６
とを同心をとって固定するのが、マグネット３が着磁さ
れているために大変困難であり、図１０に示すようにプ
レート４の一方の側が磁気シールドカバー６の内周面に
接触し、その反対側が離れて偏心した状態で組み立てら
れ易かった。このため、プレート４の外周面と磁気シー
ルドカバー６の内周面の隙間がプレート４の回りにおい
て均一でなくなって磁気シールドカバー６の周囲の漏洩
磁束を打消して減らす力が一様でなく偏ってしまい、ス
ピーカ１の取り付けに方向性が出てしまう欠点があっ
た。また、このスピーカ１のフレーム８の外部側には９
０°毎に４つの取付孔８ａがあるので、この各取付孔８
ａに対して防磁効果を常に一様とするのは難しかった。
即ち、上記磁気シールドカバー６の外周において防磁効
果が方向性のある状態となり、漏洩磁束を一様に確実に
減らすことができなかった。
来のコーン形の磁気シールドスピーカ１では、外磁形の
磁気回路を構成するプレート４と磁気シールドカバー６
とを同心をとって固定するのが、マグネット３が着磁さ
れているために大変困難であり、図１０に示すようにプ
レート４の一方の側が磁気シールドカバー６の内周面に
接触し、その反対側が離れて偏心した状態で組み立てら
れ易かった。このため、プレート４の外周面と磁気シー
ルドカバー６の内周面の隙間がプレート４の回りにおい
て均一でなくなって磁気シールドカバー６の周囲の漏洩
磁束を打消して減らす力が一様でなく偏ってしまい、ス
ピーカ１の取り付けに方向性が出てしまう欠点があっ
た。また、このスピーカ１のフレーム８の外部側には９
０°毎に４つの取付孔８ａがあるので、この各取付孔８
ａに対して防磁効果を常に一様とするのは難しかった。
即ち、上記磁気シールドカバー６の外周において防磁効
果が方向性のある状態となり、漏洩磁束を一様に確実に
減らすことができなかった。
【０００５】そこで、この発明は、磁気回路を構成する
プレート等と磁気シールドカバーとの隙間を均一（一
様）にして防磁効果を磁気シールドカバーの外周で容易
且つ確実に一様にすることができる磁気シールドスピー
カを提供するものである。
プレート等と磁気シールドカバーとの隙間を均一（一
様）にして防磁効果を磁気シールドカバーの外周で容易
且つ確実に一様にすることができる磁気シールドスピー
カを提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】ヨークとマグネットとプ
レートとで構成されて磁場を作る磁気回路と、この磁気
回路の中に置かれて音声電流に比例した力を発生するボ
イスコイルと、このボイスコイルの振動を空気に伝える
振動板と、上記ヨークに取り付けられて漏洩磁束を打消
すキャンセルマグネットと、上記磁気回路とキャンセル
マグネットを覆う磁気シールドカバーを備えた磁気シー
ルドスピーカにおいて、上記磁気回路を構成するうちの
ヨークとプレート及び上記磁気シールドカバーの少なく
とも１つに上記磁気回路を上記磁気シールドカバーの中
央に配置するための位置決め手段を設けてある。
レートとで構成されて磁場を作る磁気回路と、この磁気
回路の中に置かれて音声電流に比例した力を発生するボ
イスコイルと、このボイスコイルの振動を空気に伝える
振動板と、上記ヨークに取り付けられて漏洩磁束を打消
すキャンセルマグネットと、上記磁気回路とキャンセル
マグネットを覆う磁気シールドカバーを備えた磁気シー
ルドスピーカにおいて、上記磁気回路を構成するうちの
ヨークとプレート及び上記磁気シールドカバーの少なく
とも１つに上記磁気回路を上記磁気シールドカバーの中
央に配置するための位置決め手段を設けてある。
【０００７】
【作用】磁気回路を構成するプレート等は位置決め手段
により磁気シールドカバー内の中央に容易かつ確実に配
置される。これにより、磁気回路を構成するプレート等
と磁気シールドカバーとは同心上に配置され、防磁効果
が磁気シールドカバーの外周で一様に成り易い。
により磁気シールドカバー内の中央に容易かつ確実に配
置される。これにより、磁気回路を構成するプレート等
と磁気シールドカバーとは同心上に配置され、防磁効果
が磁気シールドカバーの外周で一様に成り易い。
【０００８】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面と共に詳述す
る。尚、図１０に示す従来例と同一構成部分には同一符
号を付して説明する。
る。尚、図１０に示す従来例と同一構成部分には同一符
号を付して説明する。
【０００９】図１において、１はコーン形の磁気シール
ドスピーカであり、ヨーク２とマグネット３及びプレー
ト４により磁気回路が構成されて均一な直流磁場が作ら
れるようになっている点、上記ヨーク２の下面に漏洩磁
束を打消すキャンセルマグネット５を接着固定してある
点、上記磁気回路を構成するヨーク２とマグネット３と
プレート４及びキャンセルマグネット５を底有で円筒状
の磁気シールドカバー６で覆ってある点、上記プレート
４の直径をマグネット３の直径よりも大径にすると共に
磁気シールドカバー６の内径よりも小径にして防磁効果
を図っている点、上記磁気回路を構成するヨーク２のセ
ンターポール部２ａとプレート４の孔部４ａ間のギャッ
プにボイスコイル１０を挿入してある点、このボイスコ
イル１０とフレーム８の外周部にガスケット（矢紙）１
１等を介してコーン紙（振動板）１２を取り付けてある
点等は、従来の構成と同様である。
ドスピーカであり、ヨーク２とマグネット３及びプレー
ト４により磁気回路が構成されて均一な直流磁場が作ら
れるようになっている点、上記ヨーク２の下面に漏洩磁
束を打消すキャンセルマグネット５を接着固定してある
点、上記磁気回路を構成するヨーク２とマグネット３と
プレート４及びキャンセルマグネット５を底有で円筒状
の磁気シールドカバー６で覆ってある点、上記プレート
４の直径をマグネット３の直径よりも大径にすると共に
磁気シールドカバー６の内径よりも小径にして防磁効果
を図っている点、上記磁気回路を構成するヨーク２のセ
ンターポール部２ａとプレート４の孔部４ａ間のギャッ
プにボイスコイル１０を挿入してある点、このボイスコ
イル１０とフレーム８の外周部にガスケット（矢紙）１
１等を介してコーン紙（振動板）１２を取り付けてある
点等は、従来の構成と同様である。
【００１０】ここで、図２に示すように、プレート４の
外周面には、磁気シールドカバー６の内周面に当接して
該プレート４と磁気シールドカバー６とを同心上に配置
するための三角形の突起（位置決め手段）４ｂを１２０
°おきに一体突出形成してある。尚、図２において、突
起４ｂは３つ形成してあるが、３つ以上でもよい。
外周面には、磁気シールドカバー６の内周面に当接して
該プレート４と磁気シールドカバー６とを同心上に配置
するための三角形の突起（位置決め手段）４ｂを１２０
°おきに一体突出形成してある。尚、図２において、突
起４ｂは３つ形成してあるが、３つ以上でもよい。
【００１１】以上実施例のコーン形スピーカ１の組み立
て方法を、図３〜図５に沿って順に説明する。まず、図
３に示すように、中央に円柱状のセンターポール部２ａ
を突設した円盤状のヨーク２の上面に円盤環状のマグネ
ット３を接着剤により接着固定する。この場合にヨーク
２のセンターポール部２ａに図示しないスペーサ等を挿
入してヨーク２の同心上にマグネット３が接着固定され
るようにする。
て方法を、図３〜図５に沿って順に説明する。まず、図
３に示すように、中央に円柱状のセンターポール部２ａ
を突設した円盤状のヨーク２の上面に円盤環状のマグネ
ット３を接着剤により接着固定する。この場合にヨーク
２のセンターポール部２ａに図示しないスペーサ等を挿
入してヨーク２の同心上にマグネット３が接着固定され
るようにする。
【００１２】次に、マグネット３上に円盤環状のプレー
ト４を接着剤により接着固定する。この場合に、ヨーク
２のセンターポール部２ａとプレート４の孔部４ａとの
間にボイスコイル１０が入るギャップができるが、この
ギャップを同心円空間とするために、図４に示すよう
に、該ギャップにギャップガイド２０を入れて上記接着
剤を乾燥させて接着固定する。この固定後、ギャップガ
イド２０を取り去る。その後でフレーム８をネジ７等を
介してプレート８に取り付ければ、スピーカ１の組み立
てが可能となる。
ト４を接着剤により接着固定する。この場合に、ヨーク
２のセンターポール部２ａとプレート４の孔部４ａとの
間にボイスコイル１０が入るギャップができるが、この
ギャップを同心円空間とするために、図４に示すよう
に、該ギャップにギャップガイド２０を入れて上記接着
剤を乾燥させて接着固定する。この固定後、ギャップガ
イド２０を取り去る。その後でフレーム８をネジ７等を
介してプレート８に取り付ければ、スピーカ１の組み立
てが可能となる。
【００１３】次に、図５に示すように、ヨーク２のセン
ターポール部２ａとプレート４の孔部４ａとの間に形成
されるギャップの所定位置の各部材の同心上にボイスコ
イル１０を固定する。この場合、ボイスコイルスペーサ
２１をボイスコイル１０の内側に入れ、そのままの状態
でヨーク２のセンターポール部２ａにさし込む。その
後、ダンパー９の外周部をフレーム８に接着剤により接
着固定すると共に、該ダンパー９の内周部をボイスコイ
ル１０の外径部分に接着剤により接着固定する。そし
て、エッジの付いたコーン紙１２の外周部をフレーム８
の外周部の上面にガスケット１１等を介して接着剤によ
り接着固定すると共に、該コーン紙１２の内周部をボイ
スコイル１０の外径部に接着剤により接着固定する。こ
れら各接着剤の乾燥固定後に、ボイスコイルスペーサ２
１を取り去り、図１に示すように、コーン紙１２の内周
部にキャップ１３を貼り、マグネット３を着磁すればコ
ーン形スピーカ１が概ね完成する。
ターポール部２ａとプレート４の孔部４ａとの間に形成
されるギャップの所定位置の各部材の同心上にボイスコ
イル１０を固定する。この場合、ボイスコイルスペーサ
２１をボイスコイル１０の内側に入れ、そのままの状態
でヨーク２のセンターポール部２ａにさし込む。その
後、ダンパー９の外周部をフレーム８に接着剤により接
着固定すると共に、該ダンパー９の内周部をボイスコイ
ル１０の外径部分に接着剤により接着固定する。そし
て、エッジの付いたコーン紙１２の外周部をフレーム８
の外周部の上面にガスケット１１等を介して接着剤によ
り接着固定すると共に、該コーン紙１２の内周部をボイ
スコイル１０の外径部に接着剤により接着固定する。こ
れら各接着剤の乾燥固定後に、ボイスコイルスペーサ２
１を取り去り、図１に示すように、コーン紙１２の内周
部にキャップ１３を貼り、マグネット３を着磁すればコ
ーン形スピーカ１が概ね完成する。
【００１４】次に、底有で円筒状の磁気シールドカバー
６内の底部にキャンセルマグネット５を接着固定し、上
記マグネット３とはＮ極，Ｓ極の極性が逆になるように
該キャンセルマグネット５を着磁する。次に、このキャ
ンセルマグネット５の上面に接着剤を塗布し、該キャン
セルマグネット５をヨーク２の下面（底面）に接着固定
する。このときに、プレート４の外周面より突出した各
突起４ｂが磁気シールドカバー６の内周面と接触し、プ
レート４と磁気シールドカバー６とが同心円状に配置さ
れ、即ちプレート４の外周面と磁気シールドカバー６の
内周面との間で形成される隙間が同心円となり、防磁効
果も磁気シールドカバー６の外周で一様となり、初期の
目標が達成される。
６内の底部にキャンセルマグネット５を接着固定し、上
記マグネット３とはＮ極，Ｓ極の極性が逆になるように
該キャンセルマグネット５を着磁する。次に、このキャ
ンセルマグネット５の上面に接着剤を塗布し、該キャン
セルマグネット５をヨーク２の下面（底面）に接着固定
する。このときに、プレート４の外周面より突出した各
突起４ｂが磁気シールドカバー６の内周面と接触し、プ
レート４と磁気シールドカバー６とが同心円状に配置さ
れ、即ちプレート４の外周面と磁気シールドカバー６の
内周面との間で形成される隙間が同心円となり、防磁効
果も磁気シールドカバー６の外周で一様となり、初期の
目標が達成される。
【００１５】このように、プレート４の外周面に磁気シ
ールドカバー６に対する位置決め用の突起４ｂを３つ一
体突出形成させてプレート４の中心と磁気シールドカバ
ー６の中心を一致させて従来のように偏ることがないよ
うにしたので、マグネット３が着磁されていても、磁気
シールドカバー６に対して磁気回路を構成するヨーク２
とマグネット３とプレート４の全部を磁気シールドカバ
ー６内の中央即ち同心上に容易且つ確実に固定すること
ができる。これにより、図１に示すように、プレート４
の外周面と磁気シールドカバー６の内周面の隙間を均一
（一様）にすることができ、従来のように防磁効果が偏
ってしまうことはない。その結果、コーン形の磁気シー
ルドスピーカ１の取り付けに方向性が出ることがなく、
該スピーカ１のフレーム８の外部側に９０°毎に４つ形
成された各取付孔８ａに対しても防磁効果を常に一様と
することができる。即ち、防磁効果が方向性のない状態
となり、磁気シールドカバー６の外周において漏洩磁束
を確実に打ち消して常に均一で強力な直流磁場を作るこ
とができる。
ールドカバー６に対する位置決め用の突起４ｂを３つ一
体突出形成させてプレート４の中心と磁気シールドカバ
ー６の中心を一致させて従来のように偏ることがないよ
うにしたので、マグネット３が着磁されていても、磁気
シールドカバー６に対して磁気回路を構成するヨーク２
とマグネット３とプレート４の全部を磁気シールドカバ
ー６内の中央即ち同心上に容易且つ確実に固定すること
ができる。これにより、図１に示すように、プレート４
の外周面と磁気シールドカバー６の内周面の隙間を均一
（一様）にすることができ、従来のように防磁効果が偏
ってしまうことはない。その結果、コーン形の磁気シー
ルドスピーカ１の取り付けに方向性が出ることがなく、
該スピーカ１のフレーム８の外部側に９０°毎に４つ形
成された各取付孔８ａに対しても防磁効果を常に一様と
することができる。即ち、防磁効果が方向性のない状態
となり、磁気シールドカバー６の外周において漏洩磁束
を確実に打ち消して常に均一で強力な直流磁場を作るこ
とができる。
【００１６】図６，図７は他の実施例を示す。図６にお
いて、１′はコーン形スピーカ（磁気シールドスピー
カ）である。図１に示すコーン形スピーカ１では、プレ
ート４の外周面に位置決め手段としての突起４ｂを形成
したが、この他の実施例のコーン形スピーカ１′では、
センターポール部２ａを有したヨーク２′の外周面に位
置決め手段としての突起２ｂを一体突出形成した点が異
なり、他の構成は図１に示すコーン形スピーカ１と同様
である。これにより、図１，図２に示す前記実施例と同
様の作用，効果を奏する。
いて、１′はコーン形スピーカ（磁気シールドスピー
カ）である。図１に示すコーン形スピーカ１では、プレ
ート４の外周面に位置決め手段としての突起４ｂを形成
したが、この他の実施例のコーン形スピーカ１′では、
センターポール部２ａを有したヨーク２′の外周面に位
置決め手段としての突起２ｂを一体突出形成した点が異
なり、他の構成は図１に示すコーン形スピーカ１と同様
である。これにより、図１，図２に示す前記実施例と同
様の作用，効果を奏する。
【００１７】図８，図９は別の実施例を示す。図８にお
いて、１″はコーン形スピーカ（磁気シールドスピー
カ）である。図１に示すコーン形スピーカ１では、プレ
ート４の外周面に位置決め手段としての突起４ｂを形成
したが、この別の実施例のコーン形スピーカ１″では、
磁気シールドカバー６″の周部に位置決め手段としての
凹部６ｂをその内周面側に突出するように一体形成した
点が異なり、他の構成は図１に示すコーン形スピーカ１
と同様である。これにより、磁気シールドカバー６″の
円筒部の内側の各凹部６ｂがプレート４の外周面と接触
し、このプレート４の外周面と磁気シールドカバー６″
の内周面の隙間の同心円がとれるようになり、図１，図
２に示す前記実施例と同様の作用，効果を奏する。
いて、１″はコーン形スピーカ（磁気シールドスピー
カ）である。図１に示すコーン形スピーカ１では、プレ
ート４の外周面に位置決め手段としての突起４ｂを形成
したが、この別の実施例のコーン形スピーカ１″では、
磁気シールドカバー６″の周部に位置決め手段としての
凹部６ｂをその内周面側に突出するように一体形成した
点が異なり、他の構成は図１に示すコーン形スピーカ１
と同様である。これにより、磁気シールドカバー６″の
円筒部の内側の各凹部６ｂがプレート４の外周面と接触
し、このプレート４の外周面と磁気シールドカバー６″
の内周面の隙間の同心円がとれるようになり、図１，図
２に示す前記実施例と同様の作用，効果を奏する。
【００１８】尚、前記各実施例では、位置決め手段を１
２０°おきに３つ設けたが、３つ以上設けてもよい。ま
た、ダイナミック形の磁気シールドスピーカとしてコー
ン形のスピーカについて説明したが、ドーム形やリボン
形等の他の直接放射形のスピーカに前記各実施例を適用
できることは勿論である。
２０°おきに３つ設けたが、３つ以上設けてもよい。ま
た、ダイナミック形の磁気シールドスピーカとしてコー
ン形のスピーカについて説明したが、ドーム形やリボン
形等の他の直接放射形のスピーカに前記各実施例を適用
できることは勿論である。
【００１９】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ヨー
クとマグネットとプレートとで構成されて磁場を作る磁
気回路と、この磁気回路の中に置かれて音声電流に比例
した力を発生するボイスコイルと、このボイスコイルの
振動を空気に伝える振動板と、上記ヨークに取り付けら
れて漏洩磁束を打消すキャンセルマグネットと、上記磁
気回路とキャンセルマグネットを覆う磁気シールドカバ
ーを備えた磁気シールドスピーカにおいて、上記磁気回
路を構成するうちのヨークとプレート及び上記磁気シー
ルドカバーの少なくとも１つに上記磁気回路を上記磁気
シールドカバーの中央に配置するための位置決め手段を
設けたので、上記磁気回路を構成するプレート等を上記
位置決め手段を介して上記磁気シールドカバーの中央に
容易且つ確実に配置することができる。これにより、磁
気回路を構成するプレート等と磁気シールドカバーとを
同心上に容易且つ確実に配置することができ、防磁効果
を磁気シールドカバーの全周において容易に一様にでき
る優れた効果を奏するものである。
クとマグネットとプレートとで構成されて磁場を作る磁
気回路と、この磁気回路の中に置かれて音声電流に比例
した力を発生するボイスコイルと、このボイスコイルの
振動を空気に伝える振動板と、上記ヨークに取り付けら
れて漏洩磁束を打消すキャンセルマグネットと、上記磁
気回路とキャンセルマグネットを覆う磁気シールドカバ
ーを備えた磁気シールドスピーカにおいて、上記磁気回
路を構成するうちのヨークとプレート及び上記磁気シー
ルドカバーの少なくとも１つに上記磁気回路を上記磁気
シールドカバーの中央に配置するための位置決め手段を
設けたので、上記磁気回路を構成するプレート等を上記
位置決め手段を介して上記磁気シールドカバーの中央に
容易且つ確実に配置することができる。これにより、磁
気回路を構成するプレート等と磁気シールドカバーとを
同心上に容易且つ確実に配置することができ、防磁効果
を磁気シールドカバーの全周において容易に一様にでき
る優れた効果を奏するものである。
【図１】この発明の実施例のコーン形の磁気シールドス
ピーカを示す断面図。
ピーカを示す断面図。
【図２】上記実施例の磁気シールドスピーカに用いられ
るプレートの斜視図。
るプレートの斜視図。
【図３】上記実施例の磁気シールドスピーカに用いられ
るヨークとマグネットの組み立て状態を示す断面図。
るヨークとマグネットの組み立て状態を示す断面図。
【図４】上記組み立てられたマグネット上にプレートと
フレームを組み立てた状態を示す断面図。
フレームを組み立てた状態を示す断面図。
【図５】上記組み立てたフレームにコーン紙等を組み立
てた状態を示す断面図。
てた状態を示す断面図。
【図６】この発明の他の実施例のコーン形の磁気シール
ドスピーカを示す断面図。
ドスピーカを示す断面図。
【図７】上記他の実施例の磁気シールドスピーカに用い
られるヨークの斜視図。
られるヨークの斜視図。
【図８】この発明の別の実施例のコーン形の磁気シール
ドスピーカを示す断面図。
ドスピーカを示す断面図。
【図９】上記別の実施例の磁気シールドスピーカに用い
られる磁気シールドカバーの斜視図。
られる磁気シールドカバーの斜視図。
【図１０】従来のコーン形の磁気シールドスピーカを示
す断面図。
す断面図。
１，１′，１″…磁気シールドスピーカ ２，２′…ヨーク ２ｂ…突起（位置決め手段） ３…マグネット ４…プレート ４ｂ…突起（位置決め手段） ５…キャンセルマグネット ６，６″…磁気シールドカバー ６ｂ…凹部（位置決め手段） １０…ボイスコイル １２…コーン紙（振動板）
Claims (4)
- 【請求項１】 ヨークとマグネットとプレートとで構成
されて磁場を作る磁気回路と、この磁気回路の中に置か
れて音声電流に比例した力を発生するボイスコイルと、
このボイスコイルの振動を空気に伝える振動板と、上記
ヨークに取り付けられて漏洩磁束を打消すキャンセルマ
グネットと、上記磁気回路とキャンセルマグネットを覆
う磁気シールドカバーを備えた磁気シールドスピーカに
おいて、上記磁気回路を構成するうちのヨークとプレー
ト及び上記磁気シールドカバーの少なくとも１つに上記
磁気回路を上記磁気シールドカバーの中央に配置するた
めの位置決め手段を設けたことを特徴とする磁気シール
ドスピーカ。 - 【請求項２】 請求項１記載の磁気シールドスピーカに
おいて、上記プレートの外周に上記位置決め手段として
の突起を複数設けたことを特徴とする磁気シールドスピ
ーカ。 - 【請求項３】 請求項１記載の磁気シールドスピーカに
おいて、上記ヨークの外周に上記位置決め手段としての
突起を複数設けたことを特徴とする磁気シールドスピー
カ。 - 【請求項４】 請求項１記載の磁気シールドスピーカに
おいて、上記磁気シールドカバーの内周に上記位置決め
手段としての凹部を複数設けたことを特徴とする磁気シ
ールドスピーカ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22854794A JPH0898295A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 磁気シールドスピーカ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22854794A JPH0898295A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 磁気シールドスピーカ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0898295A true JPH0898295A (ja) | 1996-04-12 |
Family
ID=16878096
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22854794A Pending JPH0898295A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 磁気シールドスピーカ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0898295A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008113372A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Star Micronics Co Ltd | 電気音響変換器 |
| CN105430560A (zh) * | 2015-12-29 | 2016-03-23 | 常熟市先锋乐器有限公司 | 一种多媒体音箱 |
| CN105491491A (zh) * | 2016-01-26 | 2016-04-13 | 深圳市赛音微电子有限公司 | 扬声器及其磁铁组件 |
-
1994
- 1994-09-26 JP JP22854794A patent/JPH0898295A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008113372A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Star Micronics Co Ltd | 電気音響変換器 |
| CN105430560A (zh) * | 2015-12-29 | 2016-03-23 | 常熟市先锋乐器有限公司 | 一种多媒体音箱 |
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