JPH10322794A - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置

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Publication number
JPH10322794A
JPH10322794A JP9127491A JP12749197A JPH10322794A JP H10322794 A JPH10322794 A JP H10322794A JP 9127491 A JP9127491 A JP 9127491A JP 12749197 A JP12749197 A JP 12749197A JP H10322794 A JPH10322794 A JP H10322794A
Authority
JP
Japan
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coil
yoke
center pole
speaker device
magnetic
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9127491A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Fujihira
正男 藤平
Akira Yamagishi
亮 山岸
Ikuo Shinohara
幾夫 篠原
Akihiro Akiyama
明広 秋山
Naoki Watanabe
直樹 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP9127491A priority Critical patent/JPH10322794A/ja
Publication of JPH10322794A publication Critical patent/JPH10322794A/ja
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  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型且つ廉価を維持するとともに低音帯域の
再生特性の向上を図る。 【解決手段】 磁性材料により形成されて中央部に突設
されたセンターポール20を有するヨーク17と、セン
ターポール20に対して同軸状に配設された環状のマグ
ネット18と、両端部が接続されて電気的に短絡された
ボイスコイル16と、磁性材料により形成されてボイス
コイル16を駆動する環状の駆動用コイル21とを備え
る。また、駆動用コイル21は、センターポール20に
対して同軸状に配設されて、センターポール20との間
に磁気ギャップ19を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気信号を音響に
変換するために用いられるスピーカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の誘導電磁型のスピーカ装置につい
て図面を参照して説明する。図8に示すように、スピー
カ装置101は、音響を発生する振動系104と、この
振動系104を駆動する磁気回路105と、振動系10
4を支持するフレーム106とを備えている。
【0003】振動系104は、図8に示すように、中央
部に透孔111aを有する略円錐状の振動板111と、
この振動板111上に透孔111aを閉塞するように設
けられたドーム形状のキャップ112と、振動板111
の透孔111aに一端部が設けられた円筒状のボビン1
13と、振動板111の外周部に連設された可撓性を有
するエッジ114と、振動板111の中央部に設けられ
た可撓性及び振動吸収性を有するダンパー115とを有
している。
【0004】磁気回路105は、図8に示すように、振
動系114を振動させるボイスコイル116と、閉磁路
を形成するヨーク117と、このヨーク117に磁束を
付与するマグネット118と、このマグネット118に
隣接して設けられて磁気ギャップを形成するトッププレ
ート121と、ボイスコイル116を駆動する駆動用コ
イル122とを有している。
【0005】ボイスコイル116は、振動系104のボ
ビン113の外周部に巻回されて設けられており、磁気
ギャップ119内に配設されている。このボイスコイル
116は、両端部が接続されており、電気的に短絡され
ている。
【0006】ヨーク117は、磁性材料によって円板状
に形成されており、中央部に円柱状のセンターポール1
20が突設されている。このセンターポール120は、
振動系104のボビン113の内周部に挿入されてい
る。また、このヨーク117には、駆動用コイル122
の両端部を引き出すための引き出し穴117aが設けら
れている。また、このヨーク117には、外周部に、駆
動用コイル116と接続配線された接続部75が設けら
れている。
【0007】マグネット118は、中心穴118aを有
する円環状に形成されており、中心穴118aにセンタ
ーポール120が挿通されてヨーク117上に設けられ
ている。
【0008】トッププレート121は、磁性材料によっ
て中心穴121aを有する円環状に形成されており、中
心穴121aにセンターポール120が挿通されてマグ
ネット118上に設けられている。このトッププレート
121は、内周部とセンターポール120の外周部との
間に磁気ギャップ119が形成されている。
【0009】駆動用コイル122は、銅やアルミニウム
等によって形成されたコイル線材123が巻回されて円
環状に形成されており、トッププレート121の中心穴
121aの内周部に同心円状に設けられている。したが
って、この駆動用コイル122は、磁気ギャップ119
内に設けられている。
【0010】フレーム106は、金属材料によって、後
端部側から前端部側に向かって拡径された略円筒状に形
成されている。フレーム106には、前端部側に、振動
系104を保持する保持部127が形成されており、こ
の保持部127に振動系104のエッジ114の外周部
が円環状のガスケット128を介して固定されている。
【0011】上述したスピーカ装置101は、1次コイ
ルである駆動用コイル122に電流が通電されることに
よって、フレミング左手の法則に従って、2次コイルで
あるボイスコイル116が振動して、このボイスコイル
116の振動に伴って振動板111が振動して音響を発
生する。
【0012】また、従来のスピーカ装置の他の例を図9
を参照して説明する。なお、このスピーカ装置102
は、上述したスピーカ装置101と構成がほぼ同一であ
るため、同一部材には、同一符号を付して説明を省略す
る。
【0013】このスピーカ装置102の磁気回路135
は、図9に示すように、磁性材料によって円板状に形成
されて中央部に円柱状のセンターポール138が突設さ
れたヨーク137と、センターポール138の先端部に
配設されてボイスコイル116を駆動する駆動用コイル
139と、磁気ギャップ140を形成するトッププレー
ト141を備えている。
【0014】ヨーク137は、センターポール138
が、振動系104のボビン113の内周部に挿入されて
いる。このヨーク137には、ボイスコイル116の両
端部を磁気回路135の外方に引き出すための引き出し
穴137aが設けられている。
【0015】駆動用コイル139は、銅やアルミニウム
等によって形成されたコイル線材123が、ヨーク13
7のセンターポール138の先端部に巻回されて設けら
れている。したがって、この駆動用コイル139は、ボ
イスコイル116に対向する位置に設けられている。
【0016】トッププレート141は、磁性材料によっ
て中心穴141aを有する円環状に形成されており、中
心穴141aにセンターポール138が挿通されてマグ
ネット118上に設けられている。このトッププレート
141は、中心穴141aの内径がボビン113の外径
よりやや大に形成されており、内周部と駆動用コイル1
39の外周部との間に磁気ギャップ140を形成してい
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電磁誘導型のスピーカ装置101、102は、トップ
プレート121の中心穴121aの内周部に、1次コイ
ルである駆動用コイル122が取り付けられたり、トッ
ププレート141の中心穴141aに対向するセンター
ポール138の先端部に駆動用コイル139が巻回され
て設けられていた。
【0018】このため、これらのスピーカ装置101、
102は、駆動用コイル122、139の径方向の巻き
厚さ分だけ、磁気回路105、135の磁気ギャップ1
19、140の間隙を小さくすることができず、磁気ギ
ャップ119、140の磁束密度が小さく、感度が低い
という問題があった。
【0019】したがって、これらのスピーカ装置10
1、102は、磁気回路105、135のマグネット1
18による磁束密度を大きくするために、マグネット1
18が大きくなるとともに大きなマグネットを用いるこ
とにより高価になるという不都合があった。
【0020】また、これらのスピーカ装置101、10
2は、周波数が約2KHZ以上の高音帯域においての
み、1次コイルである駆動用コイル122、139と2
次コイルであるボイスコイル116とが電磁結合するた
め、高音専用のスピーカ装置としての利用価値しかない
という最大の問題があった。
【0021】そこで、本発明は、小型且つ廉価を維持す
るとともに低音帯域の再生特性を向上することを可能と
するスピーカ装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を達成するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係るスピーカ装置は、磁性材料により形
成されて中央部に突設されたセンターポールを有するヨ
ークと、このヨークのセンターポールに対して同軸状に
配設された環状のマグネットと、両端部が接続されて電
気的に短絡されたボイスコイルと、このボイスコイルを
駆動する環状の駆動用コイルとを備える。そして、駆動
用コイルは、磁性材料により形成される。
【0023】以上のように構成したスピーカ装置によれ
ば、駆動用コイルが形成する磁界が非常に大きくなると
ともに、磁界強度の変化量が大きくなり、駆動用コイル
とボイスコイルの結合周波数の領域が広がる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について、誘導電磁型のスピーカ装置を図面を参照して
説明する。図1に示すように、このスピーカ装置1は、
音響を発生する振動系4と、この振動系4を駆動する磁
気回路5と、振動系4を支持するフレーム6とを備えて
いる。
【0025】振動系4は、図1に示すように、中央部に
透孔11aを有する略円錐状の振動板11と、この振動
板11上に透孔11aを閉塞するように設けられたドー
ム形状のキャップ12と、振動板11の透孔11aに一
端部が設けられた円筒状のボビン13と、振動板11の
外周部に連設された可撓性を有するエッジ14と、振動
板11の中央部に設けられた可撓性及び振動吸収性を有
するダンパー15とを有している。
【0026】これらエッジ14及びダンパー15は、後
述する磁気回路5のセンターポール20の軸線方向であ
る前後方向に変位可能とされている。ダンパー15は、
凹凸のひだが形成された弾性変位部を有しており、ボビ
ン13を移動自在に支持している。
【0027】そして、本実施の形態の要部である磁気回
路5は、図1に示すように、振動系4を振動させるボイ
スコイル16と、閉磁路を形成するヨーク17と、この
ヨーク17に磁束を付与するマグネット18と、磁気ギ
ャップ19を形成するとともにボイスコイル16を駆動
する駆動用コイル21とを有している。
【0028】ボイスコイル16は、振動系4のボビン1
3の外周部に巻回されて設けられており、磁気ギャップ
19内に配設されている。このボイスコイル16は、両
端部が接続されており、電気的に短絡されている。
【0029】ヨーク17は、磁性材料によって円板状に
形成されており、中央部に円柱状のセンターポール20
が突設されている。このセンターポール20は、振動系
4のボビン13の内周部に挿入されている。
【0030】また、このヨーク17には、駆動用コイル
21の両端部を引き出すための引き出し穴17aが設け
られている。また、このヨーク17は、後端部に、駆動
用コイル21の両端部が接続配線される接続部25が設
けられており、この接続部25に図示しない電力供給源
が接続される。
【0031】マグネット18は、中心穴18aを有する
円環状に形成されており、中心穴18aにセンターポー
ル20が挿通されてヨーク17上に設けられている。こ
のマグネット18は、図1に示すように、例えばヨーク
17側がN極に帯磁されており、駆動用コイル21側が
S極に帯磁されている。
【0032】フレーム6は、金属材料によって、後端部
側から前端部側に向かって拡径された略円筒状に形成さ
れている。このフレーム6には、前端部側に、振動系4
を保持する保持部27が形成されており、この保持部2
7に振動系4のエッジ14の外周部が円環状のガスケッ
ト28を介して固定されている。
【0033】そして、駆動用コイル21は、図1、図2
及び図3に示すように、例えば鉄等の磁性材料によって
形成されたコイル線材22が巻回されて、中心穴21a
を有する円環状に形成されている。この駆動用コイル2
1は、図1に示すように、中心穴21aにセンターポー
ル20が挿通されてマグネット18上に設けられてお
り、内周部とセンターポール20の外周部との間に磁気
ギャップ19を形成している。
【0034】なお、この駆動用コイル21の中心穴21
aは、内周部とボイスコイル16の外周部との間隙が、
例えば片側0.2mm程度になるように内径が設定され
ている。また、この駆動用コイル21は、センターポー
ル20の軸線方向の厚み、内径及び外径が、上述した従
来のスピーカ装置102のトッププレートと同一寸法に
形成されている。したがって、この駆動用コイル21
は、上述したトッププレートと同様の働きをする。
【0035】また、この駆動用コイル21は、図2に示
すように、コイル線材22の始端部が内周部側に位置し
ており、コイル線材22が内周部側から外周部側に向か
って巻回されて、コイル線材22の終端部が外周部側に
位置している。
【0036】また、この駆動用コイル21は、図3に示
すように、巻径方向が同心円状に例えば3分割されてお
り、コイル線材22の直径又は外形寸法、及び巻数が等
しい例えば3層のコイル層31、32、33を有してい
る。そして、これら各コイル層31、32、33は、互
いに並列に電気的接続されている。すなわち、この駆動
用コイル21は、並列に電気的接続された複数層のコイ
ル層を有することによって、電気抵抗を小さくすること
ができる。
【0037】また、この駆動用コイル21は、複数のコ
イル層の巻数をN巻き、1/2N巻き、1/4N巻き、
1/8N巻き、1/16N巻きとして、各コイル層に流
れる電流を合わせるとともに、デジタル信号が入力する
ことによって、スピーカ装置1をデジタル駆動の電磁誘
導型スピーカとして動作させることができる。したがっ
て、このスピーカ装置1は、駆動用コイル21のインピ
ーダンスの上昇が大きく、1次コイルである駆動用コイ
ル21と、2次コイルであるボイスコイル16との電磁
結合が比較的低い周波数まで生じるため、低音帯域の再
生特性を向上することができる。
【0038】コイル線材22は、例えば図4に示すよう
に、中心部に例えば鉄等の磁性材料によって形成された
磁性層35と、この磁性層35の外周部に例えば亜鉛又
はクロム等の材料によって形成されたメッキ層36と、
このメッキ層36の外周部に絶縁材料によって形成され
た絶縁層37と、この絶縁層37の外周部にワニスによ
って形成された接着剤層38とを有している。
【0039】なお、上述した駆動用コイル21につい
て、コイル線材22が占める体積率である占積率が異な
る巻回状態を、図5(a)、図5(b)、図5(c)を
参照して説明する。図5(a)に示す巻回状態は、コイ
ル線材の占積率が約78%であり、また図5(b)に示
す巻回状態は、コイル線材の占積率が約91%である。
また、図5(c)に示す巻回状態は、断面略矩形状のコ
イル線材が用いられており、このコイル線材の占積率が
96%であるため、最も好ましい。
【0040】以上のように構成された磁気回路5につい
て、組立方法を以下説明する。まず、ヨーク17には、
接着剤が塗布されて、マグネット18が接着剤を介して
固定されて取り付けられる。このマグネット18は、中
心穴18aがセンターポール20の軸線と略々一致され
て設けられる。
【0041】そして、マグネット18には、接着剤が塗
布されて、駆動用コイル21が接着剤を介して固定され
て取り付けられる。この駆動用コイル21は、内周部の
軸線とフレーム6の軸線とを略々一致させて、磁気ギャ
ップ19を所定間隔にするために、図示しないギャップ
ガイド治具が内周部に設けられた状態で、マグネット1
8に取り付けられる。
【0042】接着剤が乾燥固化した後、駆動用コイル2
1の両端部は、ヨーク17に設けられた接続部に半田付
けされる。また、この駆動用コイル21の両端部は、破
損を防止するために、マグネット18及びヨーク17に
接着剤を介して固定される。また、この駆動用コイル2
1は、フレーム6の後面部に取り付けられる。
【0043】つぎに、ボイスコイル16を取り付けるた
め、センターポール20の外周部には、ボイスコイル1
6を磁気回路5の磁気ギャップ19内に位置決めすると
ともに、ボイスコイル16の内周部とセンターポール2
0の外周部とを同心円状にする図示しないボイスコイル
スペーサが設けられる。ボイスコイル16は、ボイスコ
イルスペーサが設けられた状態で、ボビン13の外周部
に取り付けられる。
【0044】振動系4のダンパー15は、センターポー
ル20にボイスコイルスペーサが設けられた状態で、外
周部がフレーム6の内周部に接着剤を介して取り付けら
れるとともに、内周部がボビン13の外周部に接着剤を
介して取り付けられる。
【0045】そして、振動系4の振動板11は、外周部
がエッジ14を介してフレーム6の内周部に取り付けら
れ、内周部がボビン13の外周部に接着剤を介して取り
付けられる。また、この振動板11には、ボイスコイル
スペーサが取り除かれた後、キャップ12が内周部或い
はボビン13の一端に接着剤を介して取り付けられる。
そして、接着剤の乾燥固化後、マグネット18に所望の
磁極を着磁することにより組立が完了する。
【0046】以上のように構成されたスピーカ装置1
は、1次コイルである駆動用コイル21に電流が通電さ
れることによって、フレミング左手の法則に従って、2
次コイルであるボイスコイル16が振動して、このボイ
スコイル16の振動に伴って振動板11が振動して音響
を発生する。
【0047】上述したように、実施の形態のスピーカ装
置1は、磁性材料によって形成されるとともにセンター
ポール20との間に磁気ギャップ19を形成する駆動用
コイル21を備えることによって、磁気ギャップ19の
間隙を小さくするとともに磁界強度の変化量を大きくす
ることができる。このため、このスピーカ装置1は、駆
動用コイル21が形成する磁界を非常に大きくするとと
もに駆動用コイル21とボイスコイル16の結合周波数
の領域を広げることが可能とされて、小型且つ廉価を維
持するとともに再生帯域を広げて感度を向上することが
できる。また、このスピーカ装置1によれば、構造の簡
素化を図ることができる。
【0048】なお、上述したスピーカ装置1は、磁気ギ
ャップ19を形成する駆動用コイル21が配設された
が、センターポールの先端部に駆動用コイルが配設され
た他のスピーカ装置2について図6を参照して説明す
る。なお、このスピーカ装置2は、上述したスピーカ装
置1と構成がほぼ同一であるため、同一部材については
同一符号を付して説明を省略する。
【0049】このスピーカ装置2の磁気回路45は、図
6に示すように、磁性材料によって円板状に形成されて
中央部に円柱状のセンターポール47が突設されたヨー
ク46と、センターポール47の先端部に位置して配設
されてボイスコイル16を駆動する駆動用コイル48
と、磁気ギャップ51を形成するトッププレート50を
備えている。
【0050】ヨーク46は、センターポール47が、振
動系4のボビン13の内周部に挿入されている。このヨ
ーク46には、ボイスコイル16の両端部を磁気回路4
5の外方に引き出すための引き出し穴46aが設けられ
ている。
【0051】駆動用コイル48は、磁性材料によって形
成されたコイル線材が巻回されて円環状に形成されてい
る。この駆動用コイル48は、ヨーク46のセンターポ
ール47の先端部に位置して設けられている。したがっ
て、この駆動用コイル48は、ボイスコイル16に対向
する位置に設けられている。
【0052】トッププレート50は、磁性材料によって
中心穴50aを有する円環状に形成されており、中心穴
50aにセンターポール47が挿通されてマグネット1
8上に設けられている。このトッププレート50は、中
心穴50aの内径がボビン13の外径よりやや大に形成
されており、内周部と駆動用コイル48の外周部との間
に磁気ギャップ51を形成している。
【0053】上述したスピーカ装置2によれば、センタ
ーポール47の先端部に、磁性材料によって形成された
駆動用コイル48が設けられたことによって、駆動用コ
イル48が形成する磁界を非常に大きくすることが可能
とされるとともに、ボイスコイル16と駆動用コイル4
8との結合周波数の範囲を広げることができるため、小
型且つ廉価を維持するとともに感度を向上することがで
きる。
【0054】更に他のスピーカ装置3について図7を参
照して説明する。このスピーカ装置3は、図7に示すよ
うに、音響を発生する振動板54と、この振動板54を
駆動する磁気回路55とを備えている。
【0055】振動板54は、図7に示すように、中央部
に透孔54aを有しており、この透孔54aを閉塞する
ようにドーム形状のキャップ56が設けられている。ま
た、この振動板54の透孔54aには、円筒状のボビン
57の一端部が設けられている。
【0056】磁気回路55は、図7に示すように、振動
板54を振動させるボイスコイル61と、閉磁路を形成
するヨーク62と、このヨーク62に磁束を付与するマ
グネット63と、磁気ギャップ64を形成するとともに
ボイスコイル61を駆動する駆動用コイル65とを有し
ている。
【0057】ボイスコイル61は、振動板54のボビン
57の外周部に設けられており、磁気ギャップ64内に
配設されている。このボイスコイル61は、両端部が接
続されており、電気的に短絡されている。
【0058】ヨーク62は、磁性材料によって有底筒状
に形成されており、底面部に中心穴62aが設けられて
いる。このヨーク62の内周部には、振動板54のボビ
ン57が挿入されている。また、このヨーク62には、
前端部側に、振動板54を保持する保持部66が形成さ
れており、この保持部66に振動板54の外周部が円環
状のガスケット67を介して固定されている。
【0059】また、図示しないが、このヨーク62に
は、底面部に、駆動用コイル65の両端部と接続配線さ
れる接続部が設けられており、この接続部と駆動用コイ
ル65の両端部が接続配線されている。マグネット63
は、中心穴63aを有する円環状に形成されており、中
心穴63aとヨーク62の中心穴62aとが一致されて
ヨーク62の内周部に設けられている。
【0060】そして、駆動用コイル65は、例えば鉄等
の磁性材料によって形成されたコイル線材が巻回され
て、中心穴65aを有する円環状に形成されている。こ
の駆動用コイル65は、図7に示すように、ボビン57
の内周部に挿入されて、中心穴65aとマグネット63
の中心穴63aとが一致されてマグネット63上に設け
られており、外周部とヨーク62の内周部との間に磁気
ギャップ64を形成している。
【0061】また、このスピーカ装置3は、振動板54
の外周部に、複数の透孔68aを有するドーム形状のカ
バー68が設けられている。
【0062】このスピーカ装置3によれば、磁性材料に
よって形成された駆動用コイル65を備えることによっ
て、駆動用コイル65が形成する磁界を非常に大きくす
るとともにボイスコイル61と駆動用コイル65との結
合周波数の範囲を広げることができるため、小型且つ廉
価を維持するとともに感度を向上することができる。
【0063】
【発明の効果】上述したように本発明に係るスピーカ装
置によれば、磁性材料により形成された環状の駆動用コ
イルを備えることによって、駆動用コイルが形成する磁
界を非常に大きくするとともにボイスコイルと駆動用コ
イルとの結合周波数の範囲を広げることが可能とされる
ため、小型且つ廉価を維持するとともに感度を向上する
ことができる。また、このスピーカ装置によれば、構造
を簡素化するとともに感度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスピーカ装置を示す縦断面図であ
る。
【図2】上記スピーカ装置が備える駆動用コイルを示す
斜視図である。
【図3】上記駆動用コイルを示す縦断面図である。
【図4】上記駆動用コイルを構成するコイル線材を示す
縦断面図である。
【図5】上記コイル線材の巻回状態を説明するために示
す縦断面図である。
【図6】本発明に係るスピーカ装置の他の例を示す縦断
面図である。
【図7】本発明に係るスピーカ装置の更に他の例を示す
縦断面図である。
【図8】従来のスピーカ装置を示す縦断面図である。
【図9】従来のスピーカ装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 スピーカ装置、16 ボイスコイル、17 ヨー
ク、18 マグネット、19 磁気ギャップ、20 セ
ンターポール、21 駆動用コイル
フロントページの続き (72)発明者 秋山 明広 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 渡辺 直樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料により形成されて中央部に突設
    されたセンターポールを有するヨークと、 上記ヨークのセンターポールに対して同軸状に配設され
    た環状のマグネットと、 両端部が接続されて電気的に短絡されたボイスコイル
    と、 磁性材料により形成されて、上記ボイスコイルを駆動す
    る環状の駆動用コイルとを備えることを特徴とするスピ
    ーカ装置。
  2. 【請求項2】 上記駆動用コイルは、上記ヨークのセン
    ターポールに対して同軸状に配設されて、センターポー
    ルとの間に磁気ギャップを形成することを特徴とする請
    求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 【請求項3】 上記ヨークのセンターポールに対して同
    軸状に配設されて、センターポールとの間に磁気ギャッ
    プを形成するトッププレートを備え、 上記駆動用コイルは、上記ヨークのセンターポールの先
    端部に配設されたことを特徴とする請求項1に記載のス
    ピーカ装置。
  4. 【請求項4】 上記駆動用コイルは、コイル線材の直径
    及び巻数が等しい複数のコイル層を有し、これら各コイ
    ル層が互いに並列に接続されることによって形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
JP9127491A 1997-05-16 1997-05-16 スピーカ装置 Withdrawn JPH10322794A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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