JP2000308194A - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置

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JP2000308194A
JP2000308194A JP11111146A JP11114699A JP2000308194A JP 2000308194 A JP2000308194 A JP 2000308194A JP 11111146 A JP11111146 A JP 11111146A JP 11114699 A JP11114699 A JP 11114699A JP 2000308194 A JP2000308194 A JP 2000308194A
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voice coil
coil bobbin
speaker device
bobbin
gap
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JP11111146A
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Masao Fujihira
正男 藤平
Ikuo Shinohara
幾夫 篠原
Kenji Tokushige
賢二 徳重
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁誘導型変換と磁気結合型変換の複合駆動
スピーカを提供する。 【解決手段】 磁気回路のギャップ部210A内に配置
されるボイスコイルボビン112の外周部に、細線状の
環状マグネット118Cを配置し、その両側にボイスコ
イル118A、118Bを配置する。環状マグネット1
18Cはボビン112の軸方向に着磁されている。ボイ
スコイル118A、118Bは、ボビン112の外周に
沿った1ターンのショートコイルである。ギャップ部2
10Aに対応して駆動コイル260が設けられている。
駆動コイル260に交流駆動電流を供給することによ
り、交流磁界内で電磁誘導型変換によりボイスコイル1
18A、118Bが振動する。また、交流磁界内で磁気
結合型変換により環状マグネット118Cが振動する。
これらの振動が複合され、ボビン112を介して振動板
110を振動し、音の放射を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コーン型スピーカ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、一般的なダイナミック駆動方
式によるコーン型スピーカ装置の構造を示す断面図であ
る。このスピーカ装置は、円錐台形状のコーン型振動板
(コーン紙)10の内周部に、ボイスコイルボビン12
の前端側(図14において上側)外周部を接合するとと
もに、このボビン12の中途外周部にダンパ14を接着
し、このダンパ14の外周部をフレーム16の内周部に
接合している。ボイスコイルボビン12には、後端側
(図14において下側)外周部にボイスコイル18が装
着されている。
【0003】振動板10の中央部には、ボイスコイルボ
ビン12の前端部を覆う状態でドーム状のキャップ20
が設けられており、ボイスコイルボビン12の後端側に
は、ヨーク22のセンタポール部22Cが挿入されてい
る。フレーム16は、振動板10の外周に配置される円
錐台形状を有し、その前端部には外向きに屈曲したフラ
ンジ部16Aが形成されており、このフランジ部16A
にはガスケット24が設けられている。また、フレーム
16の後端側には内向き屈曲したフランジ部(底面板)
16Bが形成されている。
【0004】振動板10の外周部には、円弧状のエッジ
部10Aが形成され、フレーム16の前端部に接合され
ている。フレーム16の外周部には、入力端子26が設
けられ、入力端子26と振動板10との間には、リード
線(錦糸線)28が掛け渡されている。また、フレーム
16の後端側のフランジ部16Bには、ボイスコイルボ
ビン12のボイスコイル18に対向して、プレート30
が配置され、このプレート30の後端面にマグネット3
2が配置されている。すなわち、プレート30とヨーク
22のセンタポール部22Cとの間にギャップ部30A
が形成されて、ボイスコイル18が配置されている。ま
た、ヨーク22の後端部には、外向きのフランジ部22
Aが設けられており、このフランジ部22Aの前面上に
形成されたマグネットガイド22Bにより、マグネット
32が位置決め装着されている。
【0005】図15は、図14に示すコーン型スピーカ
装置に対し、キャンセルマグネット36を設けたコーン
型スピーカ装置の構造を示す断面図である。図15に示
すスピーカ装置では、マグネット(主マグネット)32
と逆極性のキャンセルマグネット36をヨーク22のフ
ランジ部22Aの後面側に設けることにより、小型の装
置構成において、スピーカの最低共振周波数における共
振鋭度を下げ、低音の再生を有利にしたものである。
【0006】図16は、図15に示すコーン型スピーカ
装置に対し、さらにシールドカバー38を設けたコーン
型スピーカ装置の構造を示す断面図である。シールドカ
バー38は、キャンセルマグネット36に後面に密着
し、かつ、キャンセルマグネット36から、マグネット
32及びプレート30の外周を覆う状態で設けられてい
る。このようなシールドカバー38を設けることによ
り、外部からの磁界に対して磁気シールド効果を得るこ
とができ、さらに、磁気回路のギャップの磁束を増大
し、スピーカの最低共振周波数における共振鋭度を若干
下げることができる。
【0007】図17は、図16に示すコーン型スピーカ
装置をスピーカボックスに設けた構造を示す断面図であ
る。図示のように、コーン型スピーカ装置は、ガスケッ
ト24を介してスピーカボックス40の前面開口部40
Aに装着されている。また、コーン型スピーカ装置の入
力端子26は、リード線42によりスピーカボックス4
0の背面に設けた入力端子44に接続されている。ま
た、スピーカボックス40の下部には、ダクト部46及
びダクト開口部48が形成されている。
【0008】図18は、さらに他のコーン型スピーカ装
置を構造を示す断面図である。なお、図14〜図16に
示す構成と共通の部材については同一の符号を付して説
明は省略する。このスピーカ装置は、中間のプレート5
0の前後両面に配置した一対のマグネット52、54に
よって、プレート50とヨーク22のセンタポール部2
2Cの間のギャップ部50Aに、より強い磁界を集中さ
せるようにしたものである。センタポール部22Cに
は、ギャップ部50Aに対応する位置にボイスコイル1
8が設けられている。この構造では、ギャップ部30A
があるために、ギャップ部50Aの磁力は減少するが、
一対のマグネット52、54の磁力を集中させて、ギャ
ップ部50Aの磁力を大きくするものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来のダイナミック型スピーカ装置においては、低音
の入力を大きくすると、ボイスコイルが発熱して焼き切
れるので、ボイスコイルボビンを金属製として放熱及び
ボイスコイルボビンの耐熱性を上げている。しかし、使
用するスピーカの感度及び帯域により、太い線材のボイ
スコイルを使用できないので耐入力としては限界がある
という問題がある。また、ボイスコイルには通常は銅線
を使用しているが、このコイルと入力端子の間はボイス
コイルの動きによりコーン紙も動くので、ボイスコイル
に電流を流すためには、可動できる錦糸線が必要にな
る。大きい入力で大きな振幅がある状態が長く続くと錦
糸線が疲労で切れたりする問題があり、最終的にはスピ
ーカから音を放射できなくなるという問題がある。
【0010】そこで本発明の目的は、上述のようなダイ
ナミック型スピーカ装置の問題点を生じることがなく、
電磁誘導型変換器と磁気結合型変換器の複合駆動によ
り、ギャップに強力な磁力を付与して高音質の音を放出
でき、許容入力を容易に大きくすることが可能なスピー
カ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、中央部にボイスコイルボビンを設けたコーン
型振動板をフレームに装着し、前記コーン型振動板の背
面側に前記ボイスコイルボビンと同軸状に配置されるセ
ンタポール部を有するヨークを配設するともに、前記セ
ンタポール部の外周にプレート及びマグネットを配設し
て磁気回路を構成し、前記センタポール部と前記プレー
トとの間に形成されたギャップ部内に前記ボイスコイル
ボビンに設けたボイスコイルを配置し、前記ギャップ部
に対応して前記センタポール部または前記プレートに駆
動コイルを設けたスピーカ装置において、前記ボイスコ
イルボビンの前記ギャップ部内に配置される部位に設け
られ、前記ボイスコイルボビンの軸回り方向に環状に形
成されるとともに、前記ボイスコイルボビンの軸方向に
対する前記駆動コイルの幅より十分小さい幅を有し、前
記ボイスコイルボビンの軸方向に極性を有する環状マグ
ネットを設けたことを特徴とする。
【0012】本発明のスピーカ装置において、駆動コイ
ルに交流駆動信号が供給されると、ギャップ部内で磁界
が変動し、ボイスコイルボビンに設けられたボイスコイ
ルが磁界の変動によって振動し、ボイスコイルボビン及
び振動板が振動する。すなわち、電磁誘導型変換器とし
ての動作が得られる。また、駆動コイルに交流駆動信号
が供給されると、交流駆動信号の極性反転に応して、ボ
イスコイルボビンの軸方向に対する駆動コイルの両側の
磁界の極性も反転する。一方、ボイスコイルボビンの環
状マグネットの極性は磁界の変動にかかわらず不変であ
る。したがって、駆動コイル側の極性反転に伴って、環
状マグネットはボイスコイルボビンの軸方向に交互に吸
引方向と反発方向の磁力を受けることになり、この磁力
変動によって環状マグネットが振動し、ボイスコイルボ
ビン及び振動板が振動する。すなわち、磁気結合型変換
器としての動作が得られる。
【0013】以上のようにして、電磁誘導型変換器と磁
気結合型変換器の複合駆動により、振動板を複雑に振動
させて音波の放射を得ることができ、かつ、ギャップ部
に強力な磁力を付与して全域にわたって高音質の音を放
射できる。また、特に固定側の駆動コイルに駆動信号を
供給する構成であるので、振動系側にリード線を設ける
必要がなく、固定側の部材にリード線を配置して給電で
き、また、駆動コイルの大きさも、振動系の重量等に制
限を受けることなく設計でき、許容入力を容易に大きく
することが可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるスピーカ装置
の実施の形態について説明する。図1は、本発明による
スピーカ装置の第1の構造例を示す断面図である。この
スピーカ装置は、円錐台形状のコーン型振動板(コーン
紙)110の内周部に、ボイスコイルボビン112の前
端側(図1において上側)外周部を接合するとともに、
このボビン112の前端側外周部にダンパ114を接着
し、このダンパ114の外周部をフレーム116に接合
している。ボイスコイルボビン112には、後端側(図
1において下側)外周部にボイスコイル118A、11
8B及び環状マグネット118Cが装着されている。
【0015】振動板110の中央部には、ボイスコイル
ボビン112の前端部を覆う状態でドーム状のキャップ
120が設けられており、ボイスコイルボビン112の
後端側には、ヨーク122のセンタポール部122Cが
挿入されている。フレーム116は、振動板110の外
周に配置される円錐台形状を有し、その前端部には外向
きに屈曲したフランジ部116Aが形成されており、こ
のフランジ部116Aにはガスケット124が設けられ
ている。また、フレーム116の後端側には内向き屈曲
したフランジ部(底面板)116Bが形成されている。
振動板110の外周部には、円弧状のエッジ部110A
が形成され、フレーム116の前端部に接合されてい
る。
【0016】また、フレーム116の後端側のフランジ
部116Bには、その背面側(図1における下側)にプ
レート210が配置されており、このプレート210の
背面側に駆動マグネット220とヨーク122の底面フ
ランジ部122Aが配置されている。底面フランジ部1
22Aには、マグネットガイド122Bが形成されてお
り、上述した磁気回路を構成する際の位置決め等を行う
ようになっている。また、底面フランジ部122Aの背
面には、キャンセルマグネット230が設けられてお
り、さらに、以上の磁気回路を覆う磁気シールドカバー
250が設けられている。
【0017】また、ヨーク122のセンタポール部12
2Cは、ボイスコイルボビン112の後端側に挿入され
ており、このヨーク122のセンタポール部122Cの
プレート210に対応する部位には、駆動コイル260
が設けられている。すなわち、本例において、センタポ
ール部122Cとプレート210との対向部にギャップ
部210Aが形成されており、このギャップ部210A
に臨む部位に駆動コイル260が配置されている。図2
は、この駆動コイル260の外観を示す斜視図である。
本例の駆動コイル260は、磁性材料より形成されてい
る。これは、従来のように駆動コイルを銅線で形成した
場合、駆動コイルの分だけギャップ部210Aの間隔が
磁気的に広がってしまい、磁力の効率が悪くなるため、
駆動コイル260を磁性材料で形成して磁気回路の一部
を構成する構造とすることにより、ギャップ部210A
の拡張を防ぎ、磁気効率の低下を防止するものである。
【0018】そして、この駆動コイル260のリード線
262は、センタポール部122Cの外周に沿って底面
フランジ部122Aに設けた挿通孔122Dを通り、さ
らにキャンセルマグネット230の内周に沿って磁気シ
ールドカバー250に導かれ、磁気シールドカバー25
0に設けた入力端子(プラグ)264に接続されてい
る。このように、本例では、駆動コイル260のリード
線262を固定部材に沿って配置できるので、リード線
の耐振性等を考慮する必要がなくなり、十分な太さのリ
ード線を設けることが可能となる。
【0019】図3は、ボイスコイルボビン112とボイ
スコイル118A、118B及び環状マグネット118
Cの詳細を示す断面図であり、図4は、ボイスコイルボ
ビン112とボイスコイル118A、118B及び環状
マグネット118Cの外観を示す斜視図である。図示の
ように、ボイスコイルボビン112の外周に環状マグネ
ット118Cが配置され、その両側(ボビン112の軸
方向に両側)にボイスコイル118A、118Bが配置
されている。
【0020】環状マグネット118Cは、ボイスコイル
ボビン112のギャップ部210内に配置される部位に
設けられ、ボイスコイルボビン112の軸回り方向に環
状に形成されている。この環状マグネット118Cは、
ボイスコイルボビン112の軸方向に対し、駆動コイル
260の幅(図中H1)より十分小さい幅(図中H2)
を有し、図示のように矩形断面を有している。さらに、
環状マグネット118Cは、ボイスコイルボビン112
の軸方向に極性を有する。具体的には、図3における上
方側がN極、下方側がS極となっている。なお、このよ
うな環状マグネット118Cは、駆動コイル260によ
ってギャップ部210Aに生じる磁界の中心からボイス
コイルボビン112の軸方向にずれた位置に配置されて
いるものとする。
【0021】また、ボイスコイル118A、118B
は、本例においては、導電性の磁性材料より形成された
板状のものであり、ボイスコイルボビン112の外周に
沿って1周分巻回されて両端を結合された1ターンのシ
ョートコイルとして構成されている。また、ボイスコイ
ル118A、118Bの環状マグネット118Cに接触
する縁部は、それぞれ環状マグネット118Cの側面部
に沿ってL字状に屈曲されており、環状マグネット11
8Cとの接触面積を大きくし、環状マグネット118C
の磁力が有効に作用するように形成されている。また、
本例においては、ボイスコイルボビン112は非磁性材
料より形成されており、環状マグネット118Cによる
磁力がギャップ部210Aの部分に集中するようになっ
ている。
【0022】以上のような本例のスピーカ装置におい
て、駆動コイル260に交流駆動信号が供給されると、
ギャップ部210A内で磁界が変動し、ボイスコイルボ
ビン112に設けられたボイスコイル118A、118
Bが磁界の変動によって振動し、ボイスコイルボビン1
12及び振動板110が振動する。すなわち、電磁誘導
型変換器としての動作が得られる。また、駆動コイル2
60に交流駆動信号が供給されると、交流駆動信号の極
性反転に応して、駆動コイル260の両側の磁界の極性
も反転する。一方、ボイスコイルボビン112の環状マ
グネット118Cの極性は磁界の変動にかかわらず不変
である。したがって、駆動コイル260側の極性反転に
伴って、環状マグネット118Cはボイスコイルボビン
112の軸方向に交互に吸引方向と反発方向の磁力を受
けることになり、この磁力変動によって環状マグネット
118Cが振動し、ボイスコイルボビン112及び振動
板110が振動する。すなわち、磁気結合型変換器とし
ての動作が得られる。
【0023】以上のようにして、電磁誘導型変換器と磁
気結合型変換器の複合駆動により、振動板を複雑に振動
させて音波の放射を得ることができ、かつ、ギャップ部
に強力な磁力を付与して全域にわたって高音質の音を放
射できる。また、特に固定側の駆動コイルに駆動信号を
供給する構成であるので、振動系側にリード線を設ける
必要がなく、固定側の部材にリード線を配置して給電で
き、また、駆動コイルの大きさも、振動系の重量等に制
限を受けることなく設計でき、許容入力を容易に大きく
することが可能である。
【0024】図5は、本発明によるスピーカ装置の第2
の構造例を示す断面図である。図1に示す例では、駆動
コイル260をプレート210に設けたが、図5に示す
例では、ヨーク122のセンタポール部122C側に駆
動コイル270を設けたものである。図6は、この駆動
コイル270の外観を示す斜視図である。本例の駆動コ
イル270も磁性材料より形成されており、リード線2
72は、センタポール部122C内に設けた挿通孔12
2Eを通り、磁気シールドカバー250に導かれ、磁気
シールドカバー250に設けた入力端子(プラグ)27
4に接続されている。なお、その他の構成は、第1の構
造例と共通であるので説明は省略する。
【0025】図7は、本発明によるスピーカ装置の第3
の構造例を示す断面図である。本例のスピーカ装置は、
図18に示す従来例で示した磁気回路の構成を採用した
ものである。このスピーカ装置では、プレート210と
ヨーク122の底面フランジ部122Aとの間にマグネ
ット352、中間プレート350、マグネット354を
順番に配置したものである。すなわち、中間プレート3
50の両面に配置した一対のマグネット352、354
によって、プレート350とヨーク122のセンタポー
ル部122Cとの間のギャップ部350Aに、より強い
磁界を集中させるものである。そして、ボイスコイルボ
ビン112には、ギャップ部350Aに対応して、上述
した例と同様の環状マグネット118C、及びボイスコ
イル118A、118Bが設けられている。
【0026】また、本例においては中間プレート350
の内周部に駆動コイル280が設けられている。図8
は、この駆動コイル280の外観を示す斜視図である。
本例の駆動コイル280も磁性材料より形成されてお
り、リード線282は、マグネット354の内周部に沿
ってセンタポール部122C内に設けた挿通孔122F
を通り、磁気シールドカバー250に導かれ、磁気シー
ルドカバー250に設けた入力端子(プラグ)284に
接続されている。なお、その他の構成は、第1の構造例
と共通であるので説明は省略する。
【0027】図9は、本発明によるスピーカ装置の第4
の構造例を示す断面図である。本例のスピーカ装置は、
図7に示す磁気回路の構成において、中間プレート全体
を駆動コイル290としたものである。図10は、この
駆動コイル290の外観を示す斜視図である。本例の駆
動コイル290も磁性材料より形成されており、リード
線292は、外周方向に引き出され、磁気シールドカバ
ー250の外周部に設けた入力端子(プラグ)294に
接続されている。なお、その他の構成は、第3の構造例
と共通であるので説明は省略する。
【0028】図11は、本発明によるスピーカ装置の第
5の構造例を示す断面図である。図1に示す第1の例で
は、ボイスコイルボビン112とは別体のボイスコイル
118A、118Bを設けたが、図11に示す例は、ボ
イスコイルボビン112Aの一部をボイスコイルとして
形成したものである。すなわち、本例のボイスコイルボ
ビン112Aは、導電材料より形成されており、ギャッ
プ部210Aに対応する部分だけがボビン112Aの周
回り方向にショートされ、このショートされた部分だけ
に起電流が流れるような構造としたものである。なお、
本例において、ボイスコイルボビン112Aを磁性材料
によって形成してもよい。また、本例においても、ボイ
スコイルボビン112Aのギャップ部210Aに対応し
て環状マグネット118Cが設けられているが、ボイス
コイル118A、118Bは設けられていない。
【0029】また、本例では、プレート210内周部に
駆動コイル300が設けられている。本例の駆動コイル
300も磁性材料より形成されており、リード線302
は、フレーム116のフランジ部116Bを通り、フレ
ーム116に設けた入力端子(プラグ)304に接続さ
れている。そして、本例では、駆動コイル300による
磁界の極性反転によって環状マグネット118Cが振動
し、磁気結合型変換器としての動作が得られる。なお、
その他の構成は、第1の構造例と共通であるので説明は
省略する。
【0030】図12は、本発明によるスピーカ装置の第
6の構造例を示す断面図である。本例は、図7に示した
磁気回路の構成において、図11に示す例と同様に、ボ
イスコイルボビン112Aの一部をボイスコイルとして
形成したものである。すなわち、本例では、プレート2
10とヨーク122の底面フランジ部122Aとの間に
マグネット352、中間プレート350、マグネット3
54を順番に配置し、中間プレート350の両面に配置
した一対のマグネット352、354によって、プレー
ト350とヨーク122のセンタポール部122Cとの
間のギャップ部350Aに、より強い磁界を集中させる
ものである。また、本例のボイスコイルボビン112A
は、導電材料より形成されており、ギャップ部350A
に対応する部分だけがボビン112Aの周回り方向にシ
ョートされ、このショートされた部分だけに起電流が流
れるような構造としたものである。なお、本例におい
て、ボイスコイルボビン112Aを磁性材料によって形
成してもよい。
【0031】また、本例においても、ボイスコイルボビ
ン112Aのギャップ部350Aに対応して環状マグネ
ット118Cが設けられているが、ボイスコイル118
A、118Bは設けられていない。また、本例では、中
間プレート350内周部に駆動コイル310が設けられ
ている。本例の駆動コイル310も磁性材料より形成さ
れており、リード線312は、フレーム116のフラン
ジ部116Bを通り、フレーム116に設けた入力端子
(プラグ)314に接続されている。そして、本例で
は、駆動コイル310による磁界の極性反転によって環
状マグネット118Cが振動し、磁気結合型変換器とし
ての動作が得られる。なお、その他の構成は、第5の構
造例と共通であるので説明は省略する。
【0032】図13は、以上のようなコーン型スピーカ
装置をスピーカボックスに設けた構造を示す断面図であ
り、図7に示した第3の構造例によるスピーカ装置をス
ピーカボックスに設けたものである。図示のように、本
例のスピーカ装置は、ガスケット124を介してスピー
カボックス140の前面開口部140Aに装着されてい
る。また、スピーカ装置の入力端子284は、リード線
142によりスピーカボックス140の背面に設けた入
力端子144に接続されている。また、スピーカボック
ス140の下部には、ダクト部146及びダクト開口部
148が形成されている。なお、図7に示すスピーカ装
置以外の各構造例によるスピーカ装置についても同様に
スピーカボックスに配置できるものである。
【0033】以上、本発明の具体的構成例について説明
したが、上述したボイスコイルボビン、ボイスコイル、
及び環状マグネットの構造及び材質の組み合わせは、上
述した各例の組み合わせに限らず、上述のような磁気結
合型変換器の動作と電磁誘導変換器の動作とを複合的に
得られるものであればよく、種々の変形が可能なもので
ある。また、磁気回路の構成やリード線の配置について
も、上述した各例に限定されず、種々の変形が可能なも
のである。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスピーカ装
置では、磁気回路のギャップ部内に配置されるボイスコ
イルボビンの外周部に、ギャップ部に対して十分細く、
ボイスコイルボビンの軸方向に極性を有する環状マグネ
ットを設け、駆動コイルに交流駆動信号を供給してギャ
ップ部に交流磁界を付与することにより、電磁誘導型変
換によるボイスコイルの振動と磁気結合型変換による環
状マグネットの振動を複合した振動でボイスコイルボビ
ン及び振動板を駆動させるようにした。
【0035】このため、電磁誘導型変換と磁気結合型変
換の複合駆動により、振動板を複雑に振動させて音波の
放射を得ることができ、かつ、ギャップ部に強力な磁力
を付与して全域にわたって高音質の音を放射できる。ま
た、特に固定側の駆動コイルに駆動信号を供給する構成
であるので、振動系側にリード線を設ける必要がなく、
固定側の部材にリード線を配置して給電できるととも
に、駆動コイルの大きさも、振動系の重量等に制限を受
けることなく設計でき、許容入力を容易に大きくするこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコーン型スピーカ装置の第1の構
造例を示す断面図である。
【図2】図1に示すスピーカ装置における駆動コイルの
例を示す拡大斜視図である。
【図3】図1に示すスピーカ装置におけるボイスコイル
ボビンの構成を示す断面図である。
【図4】図1に示すスピーカ装置におけるボイスコイル
ボビンとボイスコイルと環状マグネットの外観を示す斜
視図である。
【図5】本発明によるコーン型スピーカ装置の第2の構
造例を示す断面図である。
【図6】図5に示すスピーカ装置における駆動コイルの
例を示す拡大斜視図である。
【図7】本発明によるコーン型スピーカ装置の第3の構
造例を示す断面図である。
【図8】図7に示すスピーカ装置における駆動コイルの
例を示す拡大斜視図である。
【図9】本発明によるコーン型スピーカ装置の第4の構
造例を示す断面図である。
【図10】図9に示すスピーカ装置における駆動コイル
の例を示す拡大斜視図である。
【図11】本発明によるコーン型スピーカ装置の第5の
構造例を示す断面図である。
【図12】本発明によるコーン型スピーカ装置の第6の
構造例を示す断面図である。
【図13】図7に示すコーン型スピーカ装置をスピーカ
ボックスに配置した構造例を示す断面図である。
【図14】一般的なダイナミック駆動方式によるコーン
型スピーカ装置の構造を示す断面図である。
【図15】図14に示すコーン型スピーカ装置に対し、
キャンセルマグネットを設けたコーン型スピーカ装置の
構造を示す断面図である。
【図16】図15に示すコーン型スピーカ装置に対し、
さらにシールドカバーを設けたコーン型スピーカ装置の
構造を示す断面図である。
【図17】図16に示すコーン型スピーカ装置をスピー
カボックスに設けた構造を示す断面図である。
【図18】従来のさらに他のコーン型スピーカ装置を構
造を示す断面図である。
【符号の説明】 110……コーン型振動板、112、112A……ボイ
スコイルボビン、118A、118B……ボイスコイ
ル、118C……環状マグネット、122……ヨーク、
122C……センタポール部、210、350……プレ
ート、210A、350A……ギャップ部、220、3
52、354……駆動マグネット、230……キャンセ
ルマグネット、250……磁気シールドカバー、26
0、270、280、290、300、310……駆動
コイル。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部にボイスコイルボビンを設けたコ
    ーン型振動板をフレームに装着し、前記コーン型振動板
    の背面側に前記ボイスコイルボビンと同軸状に配置され
    るセンタポール部を有するヨークを配設するとともに、
    前記センタポール部の外周にプレート及びマグネットを
    配設して磁気回路を構成し、前記センタポール部と前記
    プレートとの間に形成されたギャップ部内に前記ボイス
    コイルボビンに設けたボイスコイルを配置し、前記ギャ
    ップ部に対応して前記センタポール部または前記プレー
    トに駆動コイルを設けたスピーカ装置において、 前記ボイスコイルボビンの前記ギャップ部内に配置され
    る部位に設けられ、前記ボイスコイルボビンの軸回り方
    向に環状に形成されるとともに、前記ボイスコイルボビ
    ンの軸方向に対する前記駆動コイルの幅より十分小さい
    幅を有し、前記ボイスコイルボビンの軸方向に極性を有
    する環状マグネットを設けた、 ことを特徴とするスピーカ装置。
  2. 【請求項2】 前記ボイスコイルボビンの前記ギャップ
    部内に配置される部位に設けられ、前記ボイスコイルボ
    ビンの軸方向に前記環状マグネットの両側に近接配置さ
    れ、前記ボイスコイルボビンの軸回り方向にショートし
    た一対のボイスコイルを有することを特徴とする請求項
    1記載のスピーカ装置。
  3. 【請求項3】 前記ボイスコイルは、磁性材料より形成
    されていることを特徴とする請求項2記載のスピーカ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ボイスコイルボビンは、非磁性材料
    より形成されていることを特徴とする請求項2記載のス
    ピーカ装置。
  5. 【請求項5】 前記ボイスコイルボビンが導電材料より
    形成され、前記ギャップ部に対応する部位が、前記ボイ
    スコイルボビンの軸回り方向にショートされたボイスコ
    イルとして構成されていることを特徴とする請求項1記
    載のスピーカ装置。
  6. 【請求項6】 前記ボイスコイルボビンは、磁性材料よ
    り形成されていることを特徴とする請求項5記載のスピ
    ーカ装置。
  7. 【請求項7】 前記環状マグネットは、前記駆動コイル
    によってギャップ部内に生じる磁界の中心からボイスコ
    イルボビンの軸方向にずれた位置に配置されていること
    を特徴とする請求項1記載のスピーカ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102238460A (zh) * 2010-04-30 2011-11-09 张志中 具有内置型弹波构造的扬声器
CN107517430A (zh) * 2016-06-17 2017-12-26 声电电子科技(惠州)有限公司 一种双华司微型扬声器
CN113660584A (zh) * 2021-08-20 2021-11-16 潍坊歌尔丹拿电子科技有限公司 扬声器和电子设备
CN113660585A (zh) * 2021-08-20 2021-11-16 潍坊歌尔丹拿电子科技有限公司 扬声器和电子设备
CN113660585B (zh) * 2021-08-20 2024-04-30 潍坊歌尔丹拿电子科技有限公司 扬声器和电子设备

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