JPH09200894A - スピーカユニット - Google Patents

スピーカユニット

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JPH09200894A
JPH09200894A JP618296A JP618296A JPH09200894A JP H09200894 A JPH09200894 A JP H09200894A JP 618296 A JP618296 A JP 618296A JP 618296 A JP618296 A JP 618296A JP H09200894 A JPH09200894 A JP H09200894A
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JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
voice coil
speaker unit
outer peripheral
frame
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP618296A
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English (en)
Inventor
Junji Fujii
順治 藤井
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレーム、磁気回路構成部品およびボイスコ
イル等が振動板の自由な音波の放射を妨げず、原音を忠
実に再現することもできるスピーカユニットを提供す
る。 【解決手段】 磁気回路構成部品とボイスコイル42と
フレーム60を、振動部である振動板52の外周部付近
に配す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音声信号を音響に変
換するスピーカユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来スピーカユニットの一例として、図
7に示すようなムービング・コイル型のものが用いられ
ている。符号2は、コーン状の形状をもつ振動板であ
り、紙、カーボンファイバー、プラスティック等からな
り、この振動板2の外縁部は、その周辺に形成されたエ
ッジ部4を介してこのスピーカユニットの台座であるフ
レーム6の周縁部に支持されている。
【0003】また、振動板2の内縁部は、ボイスコイル
ボビン8に結合され、このボイスコイルボビン8にはマ
グネチックワイヤが巻き回されてボイスコイル10が形
成されている。一方、永久磁石12、センターポール1
6、およびトッププレート17からなる磁気回路構成部
品によって磁気回路が構成され、この磁気回路のトップ
プレート17とセンターポール16との間に形成された
マグネチックギャップ18内に前記ボイスコイル10が
配置され、このボイスコイル10に電気信号が端子(図
示せず)からリード線(図示せず)を経て入力されて、
振動板2が振動するものである。さらに、ダンパ20
は、前記マグネチックギャップ18の所定の位置にボイ
スコイル10を保持するもので、ヨーク14は、このス
ピーカユニット全体を支持するものである。
【0004】このスピーカユニットは、電気信号が入力
されると、この電気信号は、リード線を経てボイスコイ
ル10に流れ、ボイスコイル10が振動し、この振動は
ボイスコイルボビン8を介して振動板2に伝わり、この
振動板2から音波が放射されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のスピ
ーカユニットにおいては、前記振動板2が振動すること
で、この振動板2の前面に放射される音波以外に、この
振動板2の背面に位相が180度異なる音波が放射され
る。この音波は、前記フレーム6および前記磁気回路構
成部品に直ちに衝突し、自由な放射が妨げられることに
なり、これによって振動板2の自由な動きが拘束される
ことになる。このため、この振動板2の前面への音波の
放射にも悪影響を与え、忠実な原音の再生を妨げること
になる。
【0006】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、フレームや磁気回路構成部品が振動板の音波の放射
を妨げず、原音を忠実に再現することもできるスピーカ
ユニットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のスピーカユニッ
トにおいては、磁気回路構成部品とボイスコイルとフレ
ームを、振動部の外周部付近に配することを前記課題の
解決手段とした。また、振動部の外周部に、この外周部
全体に沿うように、円筒状のボイスコイルを配し、円環
状の磁気回路構成部品と円環状のフレームを、前記振動
部の外周部付近に配してスピーカユニットとすることも
できる。
【0008】また、前面振動板と背面振動板とをそれら
のほぼ中央で接合して振動部を形成してスピーカユニッ
トとすることもできる。また、前面振動板と背面振動板
とをそれらのほぼ中央で接合して振動部を形成し、磁気
回路構成部品とボイスコイルとフレームを、前記振動部
の外周部付近に配することができる。また、前面振動板
と背面振動板とをそれらのほぼ中央で接合して振動部を
形成し、前記前面振動板と背面振動板のそれぞれの外周
部には、これらの外周部全体に沿うように、円筒状のボ
イスコイルボビンを配し、円環状の磁気回路構成部品と
円環状のフレームを、前記振動部の外周部付近に配する
こともできる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1、図2は、本発明のスピーカ
ユニットの一例を示したもので、フレーム60は、背面
フレーム58の背面フレーム組付部31と、前面フレー
ム56とをフレーム組付ネジ32によって組み付けるこ
とによって形成された円環状のもので、その側断面形状
は略コ字状となっている。
【0010】前記フレーム60の凹部には、いずれも円
環状のトッププレート46と、円環状でその側断面形状
がく字状のセンターポール66と、前記トッププレート
46とこのセンターポール66のヨーク部62との間に
はさまれた円環状の永久磁石44が、前記センターポー
ル66のヨーク部62を前面側、前記トッププレート4
6を背面側としておさめられている。
【0011】前記トッププレート46と、センターポー
ル66と、永久磁石44は、磁気回路を構成する磁気回
路構成部品であり、このトッププレート46とセンター
ポール66のポール部64との間には、マグネチックギ
ャップ50が形成されている。このマグネチックギャッ
プ50内には、円筒状のボイスコイルボビン40にマグ
ネチックワイヤを巻き回すことによって形成された円筒
状のボイスコイル42が配されている。
【0012】このボイスコイル42が形成された前記ボ
イスコイルボビン40は、上述のフレーム60の内側に
配されたこのスピーカユニットの振動部である振動板5
2の周縁部に接合されている。この振動板52は円盤状
のもので、その振動板内部54はハチの巣状の空洞が形
成されたハニカム構造となっている。
【0013】さらに、前記ボイスコイルボビン40に
は、円環状のダンパ28の内縁部が接合され、前記ボイ
スコイル42が、前記マグネチックギャップ50内の所
定の位置に保持されるようになっている。前記ダンパ2
8の外縁部は、前記背面フレーム58に接合され、この
スピーカユニットが構成されている。図2においては、
このスピーカユニットを正面から見た状態を示したもの
68と、前面フレーム56およびセンターポール66の
背後に位置するダンパ28と背面フレーム58の状態を
示したもの70の両方が示されている。
【0014】このようにして構成された上述のスピーカ
ユニットは、前記前面フレーム56に設けられたユニッ
ト取付ネジ孔34にネジを差し込んで、エンクロージャ
等に固定することによってスピーカシステムとすること
ができる。
【0015】上述のスピーカユニットは、前記ボイスコ
イル42に接続されたリード線(図示せず)から電気信
号が入力されると、前記ボイスコイル42が振動し、こ
の振動は、ボイスコイルボビン40を介して、振動板5
2に伝わり、この振動板52が振動する。
【0016】このとき、上述のボイスコイルボビン40
とこれを支持するボイスコイル42、永久磁石44、ト
ッププレート46、ダンパ28、およびフレーム45
は、前記振動板52すなわち振動部の外周部またはその
外側に配されているので、この振動部から前面および背
面に向けて放射される音波を妨げることは、ほとんどな
いようになっている。
【0017】ただし、前記センターポール66のみは、
そのポール部64のみが前記振動部の外周部より内側に
配されているので、前記振動部からの音波の放射を遮る
ことが考えられる。しかしながら、このポール部64の
振動板52と向かいあう部分の面積は小さいので、この
ポール部64による影響はわずかであり、特に小型のス
ピーカユニットにおいてはほとんど問題にはならない。
【0018】図3、図4は、本発明のスピーカユニット
の他の一例を示したもので、フレーム45は、背面フレ
ーム43の背面フレーム組付部31と、前面フレーム3
0とをフレーム組付ネジ32によって組み付けることに
よって形成された円環状のもので、その側断面形状はコ
字状となっている。
【0019】前記フレーム45の凹部には、いずれも円
環状の2枚のトッププレート46、46と、円環状でそ
の側断面形状がT字状のセンターポール48と、前記ト
ッププレート46、46とこのセンターポール48のヨ
ーク部49との間にはさまれた2つの円環状の永久磁石
44、44が、このヨーク部49を中央にしておさめら
れている。
【0020】前記トッププレート46、46と、センタ
ーポール48と、永久磁石44、44は、磁気回路を構
成する磁気回路構成部品であり、このトッププレート4
6、46とセンターポール48のポール部47との間に
は、2つのマグネチックギャップ50、50が形成され
ている。これらのマグネチックギャップ50、50内に
は、それぞれ、円筒状のボイスコイルボビン40、40
にマグネチックワイヤを巻き回すことによって形成され
た円筒状のボイスコイル42、42が配されている。
【0021】このボイスコイル42、42が形成された
前記ボイスコイルボビン40、40は、いずれも上述の
フレーム45の内側に配されたドーム状の前面振動板2
6と、背面振動板36の周縁部にそれぞれ接合されてい
る。これらの前面振動板26と背面振動板36とは、そ
れぞれの凹部の接合面38において接着などの手段によ
り接合され、対称的な構造をもつ振動部が形成されてい
る。
【0022】さらに、前記ボイスコイルボビン40、4
0には、2枚の円環状のダンパ28、28のそれぞれの
内縁部が接合され、前記ボイスコイル42、42が、そ
れぞれ前記マグネチックギャップ50、50内の所定の
位置に保持されるようになっている。前記ダンパ28、
28の外縁部は、それぞれ前記フレーム45を構成する
前面フレーム30と背面フレーム43とに接合され、こ
のスピーカユニットが構成されている。
【0023】このようにして構成された上述のスピーカ
ユニットは、図中に示された対称面に対して、その前面
と背面とが対称的な構造となっており、前記前面フレー
ム30に設けられたユニット取付ネジ孔34にネジを差
し込んで、エンクロージャ等に固定することによってス
ピーカシステムとすることができる。
【0024】上述のスピーカユニットは、前記ボイスコ
イル42、42に接続されたリード線(図示せず)から
電気信号が入力されると、前記ボイスコイル42、42
が振動し、これらの振動は、ボイスコイルボビン40、
40を介して、前面振動板26と背面振動板36とに伝
わり、これによって、この前面振動板26と背面振動板
36が同位相で振動する。この振動方向は対称面に対し
て垂直である。
【0025】このとき、上述のボイスコイルボビン4
0、40とこれらを支持するボイスコイル42、42、
永久磁石44、44、トッププレート46、46、ダン
パ28、28、およびフレーム45は、前記前面振動板
26と背面振動板36から形成された振動部の外周部ま
たはその外側に配されているので、この振動部から前面
および背面に向けて放射される音波を妨げることは、ほ
とんどないようになっている。
【0026】ただし、前記1枚の振動板を用いたスピー
カユニットと同様に、センターポール48のみは、その
ポール部47が前記振動部の外周部より内側に配されて
いるので、前記振動部からの音波の放射を遮ることが考
えられる。しかし、このポール部47の、前記振動部と
向かい合う部分の面積は小さく、その影響はわずかであ
る。また、このセンターポール48は前記対称面の位置
にほぼ固定された状態となっており、さらに、前記振動
部として、対称的な構造となっている前面振動板26と
背面振動板36とが、前記対称面すなわち前記センター
ポール48を中心にして、同位相で振動するようになっ
ているので、前記対称面においては音波が打ち消し合
い、前記センターポール48のポール部47がこの振動
部に与える影響は、極めてわずかとなる。
【0027】図5、図6は本発明の前面と背面に対して
対称的な構造をもつスピーカユニットの他の例の要部を
示すもので、そのセンターポール48のポール部47の
側断面形状は曲線からなっている。このようにこのポー
ル部47の前面振動板26と背面振動板36と向かい合
う面が曲面となっているので、振動部の振動によって発
生する音波のこのポール部47での回折、干渉が少なく
なって、前記前面振動板26と背面振動板36からなる
振動部に与える影響はより一層低減される。
【0028】上述の前面振動板26と背面振動板36と
しては、特にそれらの形状を限定することはないが、徐
々にそれらの前面または背面に向かって、それらの正断
面図の断面積が拡大して、空間が結合されているような
ものであることが望ましく、上述のようなドーム状のも
のや一般に用いられるコニカル形等のコーン状のものを
用いることが好ましい。
【0029】
【発明の効果】本発明のスピーカユニットは、ほとんど
の磁気回路構成部品とボイスコイルとフレームが、振動
部の外周部付近に配されているので、この振動部の背面
方向への音波の放射を妨げることがない。このため、前
記振動部からの自由な音波の放射を遮ったり、この振動
部の自由な動きを拘束したりしないようになっている。
【0030】また、前面と背面に対して対称的な構造を
もつ振動部の外周部より外側に、ほとんどの磁気回路構
成部品、ボイスコイルおよびフレームを配したものとす
ることもでき、この場合も、この振動部の背面方向への
音波の放射を妨げることがなく、前記振動部からの自由
な音波の放射を遮ったり、この振動部の自由な動きを拘
束したりしないようになっている。また、上述の磁気回
路構成部品のうち、その一部が前記振動部の外周部より
も内側に配されたセンターポールのみがこの振動部に与
える影響は、この振動部が前面振動板と背面振動板とが
接合された対称的な構造となったその閉空間の中にある
ことから、極めてわずかとなっている。
【0031】このように、本発明においては、原音を忠
実に再現でき、従来よりも音質を向上させたスピーカユ
ニットとすることができる。また、振動部の背面方向へ
の音波の放射を妨げないスピーカユニットであるので、
無限バッフル形エンクロージャを用いる場合や、振動板
の背面方向への音波の放射を前面に取り出すタイプであ
るバスレフ形エンクロージャやバックロードホーン形エ
ンクロージャを用いる場合には、特に有効にその効果を
発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスピーカユニットの一例の側断面図
である。
【図2】 本発明のスピーカユニットの一例の正面図で
ある。
【図3】 本発明のスピーカユニットの他の一例の側断
面図である。
【図4】 本発明のスピーカユニットの他の一例の正面
図である。
【図5】 本発明のスピーカユニットの他の例の要部を
示したものである。
【図6】 本発明のスピーカユニットの他の例の要部を
示したものである。
【図7】 従来のコーン状の振動板を用いたスピーカユ
ニットの一例を示した側断面図である。
【符号の説明】
26・・・前面振動板、28・・・ダンパ、30・・・
前面フレーム、31・・・背面フレーム組付部、36・
・・背面振動板、40・・・ボイスコイルボビン、42
・・・ボイスコイル、43・・・背面フレーム、44・
・・永久磁石、46・・・トッププレート、47・・・
ポール部、48・・・センターポール、49・・・ヨー
ク部、50・・・マグネチックギャップ、52・・・振
動板、56・・・前面フレーム、58・・・背面フレー
ム、60・・・フレーム、62・・・ヨーク部、64・
・・ポール部、66・・・センターポール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気回路構成部品とボイスコイルとフレ
    ームが、振動部の外周部付近に配されていることを特徴
    とするスピーカユニット。
  2. 【請求項2】 振動部の外周部に、この外周部全体に沿
    うように、円筒状のボイスコイルが配され、円環状の磁
    気回路構成部品と円環状のフレームは、前記振動部の外
    周部付近に配されたことを特徴とするスピーカユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前面振動板と背面振動板とをそれらのほ
    ぼ中央で接合してなる振動部を有するスピーカユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】 前面振動板と背面振動板とをそれらのほ
    ぼ中央で接合してなる振動部を有し、磁気回路構成部品
    とボイスコイルとフレームは、前記振動部の外周部付近
    に配されていることを特徴とするスピーカユニット。
  5. 【請求項5】 前面振動板と背面振動板とをそれらのほ
    ぼ中央で接合してなる振動部を有し、前記前面振動板と
    背面振動板のそれぞれの外周部には、これらの外周部全
    体に沿うように、円筒状のボイスコイルが配され、円環
    状の磁気回路構成部品と円環状のフレームは、前記振動
    部の外周部付近に配されたことを特徴とするスピーカユ
    ニット。
JP618296A 1996-01-17 1996-01-17 スピーカユニット Withdrawn JPH09200894A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009005402A (ja) * 2003-05-30 2009-01-08 Pioneer Electronic Corp スピーカ装置、電気機器、およびその製造方法
JP2014504108A (ja) * 2010-12-23 2014-02-13 ニーデルマン,ポール 薄型スピーカー

Cited By (3)

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Effective date: 20030401