JPS62277000A

JPS62277000A - ヘッドホン

Info

Publication number: JPS62277000A
Application number: JP11970486A
Authority: JP
Inventors: Yukio Takeda; 竹田　幸男
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1986-05-23
Filing date: 1986-05-23
Publication date: 1987-12-01
Anticipated expiration: 2011-11-13
Also published as: JP2553514B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、例えば耳殻内に装着して使用するヘッドホン
に使用するのに好適な電気音響変換器に関するものであ
る。

従来の技術近年、ヘッドホンは従来からのヘッドバンドによって耳
殻の外側からヘッドホンユニットを圧着する方式の他に
、ヘッドホンユニットを小さく作り、耳殻の内部に装着
する構造のものが多くなっている。

発明が解決しようとする問題点しかしながら上記のような構成では、ユニットを収める
ハウジングの外径を１４ｍｍないし１８ｍｍ程度に収め
ないとハウジングが耳殻内に入り切れない。所がユニッ
トが小さいと低音の再生限界が余り低くならないので音
質に不満を生じていた。

本発明は、上記問題点に鑑み、少なくとも耳殻内に挿入
する部分は従来と同程度の寸法でありながら、従来より
低域まで再生出来るように一個のユニットに高音部と低
音部とを一体に構成した、ヘッドホンに好適な電気音響
変換器を提供するものである。

問題点を解決するための手段上記問題点を解決するために本発明の電気音響変換器は
、マグネットの両側に第１と第２のポールピースを設け
、このポールピースとその外周との間にそれぞれ第１と
第２のエアギャップを生ずる様に設けたヨークとによっ
て磁気回路を形成し、上記第１のエアギャップには第１
の感動仮に設けたボイスコイルを挿入し、第２のエアギ
ャップには第２の振動板に設けたボイスコイルを挿入す
る様にそれぞれの振動板を取り付けたものである。

作用本発明の電気音響変換器は、上記した構成によって、１
組の磁気回路によって、２組の独立した撮動系を駆動し
てそれぞれの信号を再生することができるものである。

実施例以下本発明の一実施例の電気音響変換器について、図面
を参照しながら説明する。

まず、第一の実施例を示す第１図において、１はマグネ
ット、２は高音用の第１のポールピース、３は低音用の
第２のポールピース、４はヨーク、５は高音用の第１の
エアギャップ、６は低音用の第２のエアギャップ、７は
高音用の後部音孔、８．８′は低音用の後部音孔である
。９は磁気回路全体を組立てて保持するためのホルダで
あり、合成樹脂とか非磁１−金属材料で作られ、このホ
ルダ９には上記音孔７，８に通じる音道１０，１１を設
けている。１２は高音用の第１の感動仮であり、この高
音用の第１の振動板１２には第１のボイスコイル１３が
取り付けられている。また、１４は低音用の第２の振動
板であり、この低音用の第２の振動板１４には第２のボ
イスコイル１５が取り付けられている。１６は上記第１
の振動板１２のホルダ、１７は上記第２の振動板１４の
ホルダであり、１８．１９．２０は制動布である。

以上のように構成された電気音響変換器について、以下
その作用を説明する。

まずマグネット１の発する磁束は例えば第１のポールピ
ース２、第１のエアキャップ５、ヨーク４、第２のエア
ギャップ６、第２のポールピース３の径路を経てマグネ
ット１に戻り、磁気回路を形成している。その磁気回路
中の第１のエアギャップ５内で第１の振動板に取り付け
られた第１のボイスコイル１３に音声信号電流を流すと
、第１の振動板１２はそれに応じて振動する。そして、
この第１の撮動板１２の（図中）左側の空気は撮動して
音波となり、第１の撮動板１２の（図中）右側の空気撮
動は音道１０から高音用の後部音孔７を通じて外部へ伝
えられる。同様に第２のエアギャップ６内で第２の撮動
板に取り付けられた第２のボイスコイル１５に音声信号
電流を流すと、第２の振動板１４はそれに応じて撮動す
る。そして、この第２の撮動板１４の（図中）右側の空
気は振動して音波となり、第２の振動板１４の（図中）
左側の空気撮動は音道１１から低音用の後部音孔８又は
後部音孔８゛を通じて外部へ伝えられる。この時、制動
布１８．１９゜２０は、空気の流れを適当に抑えること
によって、それぞれの撮動板の振幅を制御し、発生する
音の周波数特性を改善する。

次に本発明の電気音響変換器を耳殻内挿入形ヘッドホン
に応用した実施例を第２図に基づいて説明する。以下第
１図と同じ作用のものは同一番号を付して説明を省略す
る。

２１は耳殻内挿入形ヘッドホンであり、２２はその前部
ハウジング、２３は前部ハウジング２２に設けられた前
面高音用音孔、２４は同じく前面低音用音孔、２５は音
道、２６は後部ハウジング、２７は後部音道、２８は後
部音道２７の先端部に設けられた後部開口、２９は信号
入力コード、３０は入力コード保護のためのブッシング
である。

以上の構成において、耳殻内挿入形ヘッドホンの前部ハ
ウジング２２を耳殻内に挿入する。後部ハウジング２６
は内に低音用の第２の振動板部分を収めているので外径
は前部ハウジング２２より大きくなるが、耳殻より外に
出るので、装着には支障はない。前部ハウジング２２は
耳殻内へ深く挿入し、前面高音用音孔２３を通じて第１
の撮動板工２からの高音を内耳に伝達する。一方、第２
の感動仮１４からの低音は低音用の後部音孔８．８′か
ら音道２５を通って前面低音用音孔２４から内耳に伝達
する。

第２の振動板１４の前面の空気振動は後部音道２７を通
って後部開口２８から外部に通じる。この過程において
、後部音道２７の長さ、形等により、低音部の特性を制
御することが出来る。

第３図は、本発明の各ボイスコイル１３．１５間の結線
を示した回路図で、入力端子３１．３２から各ボイスコ
イル１３．１５への接続は、例えば第３図（イ）のよう
に行う。３３は低域カット用のコンデンサであり、高音
用の第１のボイスコイル１３に低音部の音声電流が加わ
らない様にするためのものである。また、回路の他の例
としては、高音用の第１の振動板Ｉ２に低音部をカット
するような特性を持たせたり、音道２５内に吸音材（図
示せず）を設けて高音部を吸収するとか、或は低音用の
第２の撮動板１４に高音部をカットするような特性を持
たせることによって、コンデンサを省略し、第３図（ロ
）（ハ）のような回路でも動作し得る。

第４図は、本明の他の実施例を示す側断面図であり、以
下第１図と同じ作用のものは同一番号を付して説明を省
略する。

１′はマグネットであり、本発明変換器の外周にリング
状に形成され、ヨーク４ａと４ｂとの中間に配置されて
いる。２′はポールピースで、高音用の第１のエアギャ
ップ５と低音用の第２のエアギャップ６の両方に接する
様になっており、上記マグネット１′及びヨーク４ａ、
４ｂと共に磁気回路を構成している。この電気音響変換
器を第２図に示した耳殻内挿入形ヘッドホンに収めた時
は、第１図のものと同等に動作することが出来る。

以上のように、本発明の電気音響変換器を耳殻内挿入ヘ
ッドホンに応用すれば、少なくとも前面が耳殻内に挿入
できる程度の外形寸法であるヘッドホンハウジング内に
収めて、前面に向けて高音用撮動板を配置し、その後方
の、耳殻の外部になる位置に低音用撮動板を配置するよ
うな構成となり、従来の耳殻内挿入型のヘッドホンでは
困難であった重低音を再生することができる。第１図、
第４図においてわかるように、磁気回路中に２つのギャ
ップが直列に入るため、通常の場合に比べて空隙ロスは
太き（なるが、第２のエアギャップ６に比べて第１のエ
アギャップ５の直径が小さい場合は余り問題にはならず
、マグネットを少し強力にすれば良く、磁気回路を複数
設けるよりは経済的である。

なお、以上の実施例では、前部ハウジング１１後部ハウ
ジング２共に円筒型で説明したが、これらは耳への収ま
り方や、意匠的な考慮から、本電気音響変換器の形にか
かわらず、断面が楕円形其の他適宜の形であってもよい
。

また、図では片耳で説明したが、両耳用、ステレオ用で
も可能であることは当然である。また、ヘッドホンへの
応用の場合について説明したが、例えば小形のスピーカ
ボックス等に応用してもよい。

更に、第２図のように片面に高音及び低音を同時に出す
のに対し、片面に高音を他面に低音をそれぞれ出すよう
にしてもよい。また、それぞれのボイスコイル１３．１
５に別種の信号系、例えばステレオの左右チャンネルを
入力して、これを再生するようにしてもよいものである
。

発明の効果以上のように本発明の電気音響変換器は、マグネットの
両側においてそれぞれ撮動板とボイスコイルを設けて磁
気回路を構成するようにしたので、磁気回路が１組でよ
く、簡単に構成できて、材料費も少なくて済み、組立て
も容易である。

また、両撮動系の特性を変えることによって、例えば１
つの信号で駆動したつきに一方では高音部、他方では低
音部を再生することが可能である。更に、両振動系を別
種の信号系によって駆動し、例えばステレオの左右チャ
ンネルをそれぞれ再生することも可能であり、極めて有
効な発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における電気音響変換器の側
断面図、第２図は本発明の電気音響変換器を耳殻内挿入
形ヘッドホンに用いた場合の一実施例を示す側断面図、
第３図は使用例の回路図、第４図は本発明の他の実施例
を示す電気音響変換器／）１１１１１断面図である。 ■、１′・・・マグネット、２・・・第１のポールピー
ス、２′・・・ポールピース、３・・・第２のポールピ
ース、４．４ａ、４ｂ・・・ヨーク、５・・・第１のエ
アギャップ、６・・・第２のエアギャップ、１２・・・
第１の撮動板、１３・・・第１のボイスコイル、１４・
・・第２の撮動板、１５・・・第２のボイスコイル。代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）、マグネットの両側に第１と第２のポールピース
を設け、このポールピースとその外周との間にそれぞれ
第１と第２のエアギャップを生ずる様に設けたヨークと
によって磁気回路を形成し、上記第１のエアギャップに
は第１の振動板に設けたボイスコイルを挿入し、第２の
エアギャップには第２の振動板に設けたボイスコイルを
挿入する様にそれぞれの振動板を取り付けたことを特徴
とする電気音響変換器。
（２）、第１と第２のポールピースを一体に形成し、そ
の外周においてヨークの中間にマグネットを設けたこと
を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の電気音響変換
器。
（３）、第１のエアギャップの直径を第２のエアギャッ
プより小にしたことを特徴とする特許請求の範囲第１項
又は第２項記載の電気音響変換器。