JPH04227396A - インナーイヤー型ヘッドホン - Google Patents
インナーイヤー型ヘッドホンInfo
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- JPH04227396A JPH04227396A JP14112191A JP14112191A JPH04227396A JP H04227396 A JPH04227396 A JP H04227396A JP 14112191 A JP14112191 A JP 14112191A JP 14112191 A JP14112191 A JP 14112191A JP H04227396 A JPH04227396 A JP H04227396A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acoustic
- acoustic transducer
- hole
- equivalent circuit
- transducer
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- Granted
Links
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- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 6
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- 239000011358 absorbing material Substances 0.000 description 4
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- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 210000000613 ear canal Anatomy 0.000 description 2
- 210000003027 ear inner Anatomy 0.000 description 2
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- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低音域における周波数
特性が改善されたヘッドホンに関し、特に、小口径のイ
ンナーイヤー型のヘッドホンに適用するのに好適なもの
である。
特性が改善されたヘッドホンに関し、特に、小口径のイ
ンナーイヤー型のヘッドホンに適用するのに好適なもの
である。
【0002】
【従来の技術とその問題点】従来のオープンエア型ヘッ
ドホンの低音域再生限界は、主として、振動系のコンプ
ライアンスCmd(ステイフネスSの逆数)と振動系の
等価質量Md とで決まり、図1に示すように、周波数
がf0 以下の低音域におけるレスポンスが低下してい
た。このf0 はほぼ、
ドホンの低音域再生限界は、主として、振動系のコンプ
ライアンスCmd(ステイフネスSの逆数)と振動系の
等価質量Md とで決まり、図1に示すように、周波数
がf0 以下の低音域におけるレスポンスが低下してい
た。このf0 はほぼ、
【数1】
で与えられ、f0 を低くするには、振動系のコンプラ
イアンスCmd(cm/dyne)を高くするか、等価
質量Md (gr)を重くする必要がある。しかし、コ
ンプライアンスCmdを高くするには限度があり、また
、振動系の等価質量Md を重くすると、感度の低下や
高音域における音響特性の劣化等を招くので、等価質量
Md を重くするにも、自ら限界がある。
イアンスCmd(cm/dyne)を高くするか、等価
質量Md (gr)を重くする必要がある。しかし、コ
ンプライアンスCmdを高くするには限度があり、また
、振動系の等価質量Md を重くすると、感度の低下や
高音域における音響特性の劣化等を招くので、等価質量
Md を重くするにも、自ら限界がある。
【0003】それに、周知のように、この低音域共振周
波数f0 は小口径のヘッドホンほど大きくなる傾向に
あるから、小口径のイヤホンなどでは、低音域の再生音
が聞きとりにくいという欠点があった。
波数f0 は小口径のヘッドホンほど大きくなる傾向に
あるから、小口径のイヤホンなどでは、低音域の再生音
が聞きとりにくいという欠点があった。
【0004】例えば図2に示す従来のイヤホンは、円筒
状のマグネット1と、このマグネット1を両面から挟ん
だ円筒状のヨーク2およびプレート3とから磁気回路を
形成し、その磁気ギャップ4内に挿入されるボイスコイ
ル5に結合された振動板6を前面に組込んで、音響変換
器としてのドライバーユニット7を構成し、このドライ
バーユニット7の外周部を筺体8に取付けている。そし
て、ドライバーユニット7の中央の貫通孔9には、吸音
材10を詰め、透孔11の背面には、制動層12を設け
、また、筺体8には、幾つかの透孔13を設けて、周波
数特性をコントロールしている。
状のマグネット1と、このマグネット1を両面から挟ん
だ円筒状のヨーク2およびプレート3とから磁気回路を
形成し、その磁気ギャップ4内に挿入されるボイスコイ
ル5に結合された振動板6を前面に組込んで、音響変換
器としてのドライバーユニット7を構成し、このドライ
バーユニット7の外周部を筺体8に取付けている。そし
て、ドライバーユニット7の中央の貫通孔9には、吸音
材10を詰め、透孔11の背面には、制動層12を設け
、また、筺体8には、幾つかの透孔13を設けて、周波
数特性をコントロールしている。
【0005】従って、上述の構成を音響等価回路で示す
と、図3のようになる。ここで、Md 、Cmdおよび
Rd はそれぞれ振動系の等価質量、コンプライアンス
および音響抵抗であり、Vs は信号源、Ra は上記
吸音材10及び制動層12による音響抵抗であり、並列
回路を構成しているRb およびCb はそれぞれ筺体
8の透孔13による音響抵抗と、筺体の後部空間(すな
わち、バックキャビティ)によるコンプライアンスであ
る。
と、図3のようになる。ここで、Md 、Cmdおよび
Rd はそれぞれ振動系の等価質量、コンプライアンス
および音響抵抗であり、Vs は信号源、Ra は上記
吸音材10及び制動層12による音響抵抗であり、並列
回路を構成しているRb およびCb はそれぞれ筺体
8の透孔13による音響抵抗と、筺体の後部空間(すな
わち、バックキャビティ)によるコンプライアンスであ
る。
【0006】なお、この図3において、符号Gで囲んだ
Mcup 、Ccup およびRcup はそれぞれイ
ヤホンを耳穴に挿着した時に耳穴によって形成される等
価質量、コンプライアンスおよび音響抵抗である。
Mcup 、Ccup およびRcup はそれぞれイ
ヤホンを耳穴に挿着した時に耳穴によって形成される等
価質量、コンプライアンスおよび音響抵抗である。
【0007】ところが、筺体8の透孔13による音響抵
抗Rb はRa に比べて無視できるほど小さく、また
、Cb も殆ど無視できるから、並列回路をなすこれら
Rb およびCb の効果は少なく、図3における音響
等価回路はほぼMd 、Cmd、Rd およびRa の
直列共振回路となる。従って、前記の通り低音共振周波
数f0 はほぼ、
抗Rb はRa に比べて無視できるほど小さく、また
、Cb も殆ど無視できるから、並列回路をなすこれら
Rb およびCb の効果は少なく、図3における音響
等価回路はほぼMd 、Cmd、Rd およびRa の
直列共振回路となる。従って、前記の通り低音共振周波
数f0 はほぼ、
【数2】
で与えられて低くならず、また、図1に示すように、R
a が小さいとf0 付近で特性に山が生じて、その付
近の音だけが強調されて響く音になる。一方、Ra が
大きいとf0 より高い周波数から特性が低下して来て
、低音の再生が充分でなくなる。
a が小さいとf0 付近で特性に山が生じて、その付
近の音だけが強調されて響く音になる。一方、Ra が
大きいとf0 より高い周波数から特性が低下して来て
、低音の再生が充分でなくなる。
【0008】
【発明の目的】本発明は、以上の実情に鑑みてなされた
もので、その目的は、従来から用いられているドライバ
ーユニット(すなわち、音響変換器)の構造を特にかえ
ることなく、この音響変換器の背面側の音響等価回路を
変えることによって、低音域におけるレスポンスを改善
することであり、換言すれば、小口径で大口径級の低音
域レスポンスを得ることができるヘッドホーンを提供す
ることである。
もので、その目的は、従来から用いられているドライバ
ーユニット(すなわち、音響変換器)の構造を特にかえ
ることなく、この音響変換器の背面側の音響等価回路を
変えることによって、低音域におけるレスポンスを改善
することであり、換言すれば、小口径で大口径級の低音
域レスポンスを得ることができるヘッドホーンを提供す
ることである。
【0009】
【実施例】以下において、本発明のインナーイヤー型ヘ
ッドホン(すなわち、イヤホン)に適用した実施例を図
4〜図8に基づいて説明する。
ッドホン(すなわち、イヤホン)に適用した実施例を図
4〜図8に基づいて説明する。
【0010】図4に示すように、本発明の第1の実施例
によるイヤホンには、前記図2に示したのと同一の音響
変換器(すなわち、ドライバーユニット)7が使用され
ているので、前記のものと同一のものには、同じ符号を
付してその説明を省略する。なお、この実施例において
、ドライバー7の背面の透孔11および中央の貫通孔9
には、ナイロンメッシュなどの抵抗成分がほぼゼロに等
しい布やウレタンなどの制動材(すなわち、吸音材)な
どを設けてもよい。
によるイヤホンには、前記図2に示したのと同一の音響
変換器(すなわち、ドライバーユニット)7が使用され
ているので、前記のものと同一のものには、同じ符号を
付してその説明を省略する。なお、この実施例において
、ドライバー7の背面の透孔11および中央の貫通孔9
には、ナイロンメッシュなどの抵抗成分がほぼゼロに等
しい布やウレタンなどの制動材(すなわち、吸音材)な
どを設けてもよい。
【0011】筺体20は、リード線21に関係する部分
以外は後方に円錐形状に絞られた形状に形成され、その
後端部には、それぞれ上方および下方に向けられた上側
ダクト22および下側ダクト23が形成されている。そ
して、上側ダクト22は開口24を有しており、下側ダ
クト23には可撓性のジョイント25が嵌入され、この
ジョイント25を介してリード線21が筺体20内に導
入されている。なお、これらのダクト22、23の長さ
は、それぞれそれらの内径(すなわち、開口24の直径
)よりも充分に大きく選定されている。
以外は後方に円錐形状に絞られた形状に形成され、その
後端部には、それぞれ上方および下方に向けられた上側
ダクト22および下側ダクト23が形成されている。そ
して、上側ダクト22は開口24を有しており、下側ダ
クト23には可撓性のジョイント25が嵌入され、この
ジョイント25を介してリード線21が筺体20内に導
入されている。なお、これらのダクト22、23の長さ
は、それぞれそれらの内径(すなわち、開口24の直径
)よりも充分に大きく選定されている。
【0012】筺体20の側面には、複数個の透孔26が
形成され、これらの透孔26の内側面には、ウレタンな
どから成る制動板27が設けられている。そして、筺体
20の前部には、ドライバーユニット7の前面を覆うゆ
るやかに湾曲した円板形状の各種の保護板が取付けられ
ている。すなわち、これらの保護板は、内側から順次、
比較的大きな孔径のメッシュのパンチングメタルから成
りかつ外部からの圧力などからドライバーユニット7を
機械的に保護する保護板28、その外側の基布から成る
防塵用の保護板29および小孔径のメッシュのパンチン
グメタルから成る耳穴用の保護板30から構成されてい
る。
形成され、これらの透孔26の内側面には、ウレタンな
どから成る制動板27が設けられている。そして、筺体
20の前部には、ドライバーユニット7の前面を覆うゆ
るやかに湾曲した円板形状の各種の保護板が取付けられ
ている。すなわち、これらの保護板は、内側から順次、
比較的大きな孔径のメッシュのパンチングメタルから成
りかつ外部からの圧力などからドライバーユニット7を
機械的に保護する保護板28、その外側の基布から成る
防塵用の保護板29および小孔径のメッシュのパンチン
グメタルから成る耳穴用の保護板30から構成されてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】以上のように構成された
本発明によるイヤホンの音響等価回路を示すと、図5の
ようになる。ここで、Md 、CmdおよびRd は、
それぞれ前記図3の場合と同様に、ドライバーユニット
7の振動系に関するものである。また、Ra はドライ
バーユニット7の透孔11および中央の貫通9による音
響抵抗で、ほぼRa ≒0である。また、Cb は筺体
20を円錐形状に形成したことによるバックキャビティ
によるコンプライアンス、Rb は制動板27による音
響抵抗、Ld およびR´d はダクト22、23によ
るインダクタンス(等価質量)および音響抵抗で、R´
d は非常に小さい。従って、本発明によるイヤホンの
場合には、振動系の等価質量Md にダクト22、23
の等価質量Ld が追加されている。このため、イヤホ
ンの背面側の制動はLd 、Cb およびRb の並列
共振回路となり、これが前記Md 、CmdおよびRd
の直列共振回路に加えられることになる。
本発明によるイヤホンの音響等価回路を示すと、図5の
ようになる。ここで、Md 、CmdおよびRd は、
それぞれ前記図3の場合と同様に、ドライバーユニット
7の振動系に関するものである。また、Ra はドライ
バーユニット7の透孔11および中央の貫通9による音
響抵抗で、ほぼRa ≒0である。また、Cb は筺体
20を円錐形状に形成したことによるバックキャビティ
によるコンプライアンス、Rb は制動板27による音
響抵抗、Ld およびR´d はダクト22、23によ
るインダクタンス(等価質量)および音響抵抗で、R´
d は非常に小さい。従って、本発明によるイヤホンの
場合には、振動系の等価質量Md にダクト22、23
の等価質量Ld が追加されている。このため、イヤホ
ンの背面側の制動はLd 、Cb およびRb の並列
共振回路となり、これが前記Md 、CmdおよびRd
の直列共振回路に加えられることになる。
【0014】上述の通りであるから、このイヤホンの音
響等価回路全体としての低音共振周波数は、図6に示す
ように、インダクタンス(等価質量)Ld 分によって
、ドライバーユニット7自体の低音共振周波数f0 よ
りも低いf´0 に下げられるから、音域、特に低音域
を広げることができる。また、図6に示すように、Ld
に並列に入る抵抗分Rb を小さくするとf´0 は
上昇し、一方、Rb を大きくすると中域が落ち込む。 従って、Ld に対しRb を適当に選ぶことによって
、音域を広げると共に低音域から高音域まで平坦化した
り、音域を広げた状態で高音域を増強したり、或いは、
所望の周波数特性を得るようにしたりすることができる
。
響等価回路全体としての低音共振周波数は、図6に示す
ように、インダクタンス(等価質量)Ld 分によって
、ドライバーユニット7自体の低音共振周波数f0 よ
りも低いf´0 に下げられるから、音域、特に低音域
を広げることができる。また、図6に示すように、Ld
に並列に入る抵抗分Rb を小さくするとf´0 は
上昇し、一方、Rb を大きくすると中域が落ち込む。 従って、Ld に対しRb を適当に選ぶことによって
、音域を広げると共に低音域から高音域まで平坦化した
り、音域を広げた状態で高音域を増強したり、或いは、
所望の周波数特性を得るようにしたりすることができる
。
【0015】また、高域に関しては、Rb を大にする
と聴感上ヘッドホン再生において必要な高域のレベルが
向上する。
と聴感上ヘッドホン再生において必要な高域のレベルが
向上する。
【0016】なお、例えば、図4におけるダクト22の
長さlおよび/または制動板27を可変にすることによ
って、音響制御を行うこともできる。
長さlおよび/または制動板27を可変にすることによ
って、音響制御を行うこともできる。
【0017】図7は、図2に示した従来のイヤホンにお
ける音圧−周波数特性Aと、これと同一のドライバーユ
ニットを使用し、図4に示すダクト22のようにφ3×
20mmのダクトを設けた本発明によるイヤホンにおけ
る音圧−周波数特性Bとの比較を示したものである。こ
の図7から明らかなように、f0 が220Hzから1
50Hzに下がっていることが分かる。また、ヘッドホ
ン再生において必要な4kHz近辺の高域のレベルが上
昇することも分かる。なお、図2および図4ともに、ユ
ニットはφ16口径のものである。
ける音圧−周波数特性Aと、これと同一のドライバーユ
ニットを使用し、図4に示すダクト22のようにφ3×
20mmのダクトを設けた本発明によるイヤホンにおけ
る音圧−周波数特性Bとの比較を示したものである。こ
の図7から明らかなように、f0 が220Hzから1
50Hzに下がっていることが分かる。また、ヘッドホ
ン再生において必要な4kHz近辺の高域のレベルが上
昇することも分かる。なお、図2および図4ともに、ユ
ニットはφ16口径のものである。
【0018】図8に示したものは、ダクト31の形状を
逆U字形としてその開口32を下向きにすることによっ
て防塵を考慮し、また、ダクト31の長さを所望により
長くした第2の実施例を示したもので、その他の点にお
いては、前記第1の実施例で説明したものと全く同じで
ある。そして、ダクト31の形状を逆U字状にしても、
このダクト31が前記インダクタンス(等価質量)Ld
としての作用効果を発揮することは明らかであるから
、全体として、この第2の実施例におけるイヤホンも、
前記第1の実施例におけるイヤホンと同様の作用効果を
発揮することができる。
逆U字形としてその開口32を下向きにすることによっ
て防塵を考慮し、また、ダクト31の長さを所望により
長くした第2の実施例を示したもので、その他の点にお
いては、前記第1の実施例で説明したものと全く同じで
ある。そして、ダクト31の形状を逆U字状にしても、
このダクト31が前記インダクタンス(等価質量)Ld
としての作用効果を発揮することは明らかであるから
、全体として、この第2の実施例におけるイヤホンも、
前記第1の実施例におけるイヤホンと同様の作用効果を
発揮することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のヘッドホ
ンは、音響変換器と、この音響変換器が取付けられる筺
体とから成り、上記音響変換器の後面より出る音を外部
に放出し得ると共にその音響等価回路にインダクタンス
成分を付与するために内径よりも大きい長さに選定され
たダクト部を上記筺体に設け、上記音響変換器の後面よ
り出る音を外部に放出し得る透孔を上記ダクト部とは別
に上記筺体に設け、上記音響等価回路に音響抵抗成分を
付与するための制動材を上記透孔に設けたものである。
ンは、音響変換器と、この音響変換器が取付けられる筺
体とから成り、上記音響変換器の後面より出る音を外部
に放出し得ると共にその音響等価回路にインダクタンス
成分を付与するために内径よりも大きい長さに選定され
たダクト部を上記筺体に設け、上記音響変換器の後面よ
り出る音を外部に放出し得る透孔を上記ダクト部とは別
に上記筺体に設け、上記音響等価回路に音響抵抗成分を
付与するための制動材を上記透孔に設けたものである。
【0020】従って、本発明によれば、上記ダクト部に
よるインダクタンス成分が音響変換器の音響等価回路に
加えられるようにしたから、ヘッドホン全体としての音
響等価回路の低音共振周波数が上記インダクタンス成分
によって音響変換器自体の低音共振周波数よりも低い値
に下げられる。
よるインダクタンス成分が音響変換器の音響等価回路に
加えられるようにしたから、ヘッドホン全体としての音
響等価回路の低音共振周波数が上記インダクタンス成分
によって音響変換器自体の低音共振周波数よりも低い値
に下げられる。
【0021】また、筺体に設けた透孔と、この透孔に設
けた制動材とにより、音響抵抗成分が上記インダクタン
ス成分に並列に音響等価回路に加えられるようにしたか
ら、上記音響抵抗成分の値が極めて調整し易く、しかも
、この調整により、ヘッドホン全体としての音響等価回
路の低音共振周波数を下げて低音域を広げたり、中音域
を平坦化したりして、所望の音圧−周波数特性とするこ
とができる。
けた制動材とにより、音響抵抗成分が上記インダクタン
ス成分に並列に音響等価回路に加えられるようにしたか
ら、上記音響抵抗成分の値が極めて調整し易く、しかも
、この調整により、ヘッドホン全体としての音響等価回
路の低音共振周波数を下げて低音域を広げたり、中音域
を平坦化したりして、所望の音圧−周波数特性とするこ
とができる。
【0022】また、筺体に単に一体成形などによりダク
ト部と透孔とを設けると共に上記透孔に制動材を設ける
だけで、低音域におけるレスポンスが効果的に改善され
るから、低音域におけるレスポンスを効果的に改善し得
る割には、その製造工程が極めて簡単であり、従って、
従来の音響変換器を用いたヘッドホンであっても、従来
のヘッドホンとは異なって、低音域の充実した再生音を
極めて簡単に得ることができる。そして、低音域につい
て述べれば、小口径でも大口径級のレスポンスが得られ
て、極めて有利である。
ト部と透孔とを設けると共に上記透孔に制動材を設ける
だけで、低音域におけるレスポンスが効果的に改善され
るから、低音域におけるレスポンスを効果的に改善し得
る割には、その製造工程が極めて簡単であり、従って、
従来の音響変換器を用いたヘッドホンであっても、従来
のヘッドホンとは異なって、低音域の充実した再生音を
極めて簡単に得ることができる。そして、低音域につい
て述べれば、小口径でも大口径級のレスポンスが得られ
て、極めて有利である。
【図1】従来のイヤホンの音圧特性図である。
【図2】従来のイヤホンの中心縦断面図である。
【図3】図2に示す従来のイヤホンの音響等価回路図で
ある。
ある。
【図4】(A)は本考案の第1の実施例によるイヤホン
の中心縦断面図で、(B)は図4の(A)に示すイヤホ
ンの外観斜視図である。
の中心縦断面図で、(B)は図4の(A)に示すイヤホ
ンの外観斜視図である。
【図5】図4に示すイヤホンの音響等価回路図である。
【図6】図4に示すイヤホンの低音特性図である。
【図7】図2に示す従来のイヤホンと本考案の一実施例
による図4に示すイヤホンとの音圧−周波数特性比較図
である。
による図4に示すイヤホンとの音圧−周波数特性比較図
である。
【図8】本考案の第2の実施例によるイヤホンの外観斜
視図である。
視図である。
1 マグネット
2 ヨーク
3 プレート
4 磁気ギャップ
5 ボイスコイル
6 振動板
7 ドライバーユニット(音響変換器)20
筺体 22 ダクト 23 ダクト 31 ダクト 26 透孔
筺体 22 ダクト 23 ダクト 31 ダクト 26 透孔
Claims (1)
- 【請求項1】音響変換器と、この音響変換器が取付けら
れる筺体とから成り、上記音響変換器の後面より出る音
を外部に放出し得ると共にその音響等価回路にインダク
タンス成分を付与するために内径より大きい長さに選定
されたダクト部を上記筺体に設け、上記音響変換器の後
面より出る音を外部に放出し得る透孔を上記ダクト部と
は別に上記筺体に設け、上記音響等価回路に音響抵抗成
分を付与するための制動材を上記透孔に設けたことを特
徴とするヘッドホン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3141121A JP2814772B2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | インナーイヤー型ヘッドホン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3141121A JP2814772B2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | インナーイヤー型ヘッドホン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04227396A true JPH04227396A (ja) | 1992-08-17 |
JP2814772B2 JP2814772B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=15284648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3141121A Expired - Lifetime JP2814772B2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | インナーイヤー型ヘッドホン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2814772B2 (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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