JP2006012772A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

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Abstract


【課題】 一方の基板側にサステイン電極とアドレス電極が形成される面放電方式交流型プラズマディスプレイパネルにおける問題点を解決する。
【解決手段】 前面ガラス基板1の背面側にサステイン電極対(X,Y)とこのサステイン電極対(X,Y)を被覆する透明誘電体層2が形成され、この透明誘電体層2の背面側にこの透明誘電体層2の背面から突出するとともに列方向に延び行方向に並設された複数の第1嵩上げ誘電体層11が形成され、この第1嵩上げ誘電体層11上にサステイン電極Yとの間で放電を発生させるアドレス電極D1が形成される。
【選択図】 図4

Description

この発明は、面放電方式交流型プラズマディスプレイパネルのパネル構造に関する。
面放電方式交流型プラズマディスプレイパネル(以下、PDPという)には、図1および2に示されるように、放電空間を介して互いに対向される一対のガラス基板のうちの一方のガラス基板に、サステイン電極対とアドレス電極の双方が形成された構成を備えているものがある。
この図1および2のPDPは、表示面である前面ガラス基板1の背面に、行方向(図1において左右方向)に延びるとともに列方向(図1において上下方向)に並設されたサステイン電極対(X,Y)が形成されている。
このサステイン電極対(X,Y)を構成するサステイン電極XとYは、それぞれ、行方向に帯状に延びるバス電極Xa,Yaと、このバス電極Xa,Yaに沿って等間隔に配列されて互いに放電ギャップgを介して対向される透明電極Xb,Ybとから構成されている。
そして、前面ガラス基板1の背面側に第1誘電体層2が形成されていて、この第1誘電体層2によってサステイン電極対(X,Y)が被覆されている。
この第1誘電体層2の背面側には、サステイン電極X(Y)の行方向に等間隔に並ぶ透明電極Xb(Yb)のそれぞれの中間位置に対向する位置において列方向に延びるとともに行方向に並設されたアドレス電極Dが形成されており、第1誘電体層2の背面側に形成された第2誘電体層3によって被覆されている。
この第2誘電体層3の背面には、アドレス電極Dに対向する位置において列方向に延びるとともに第2誘電体層3から背面側に突出する嵩上げ誘電体層4が形成されている。
そして、第2誘電体層3および嵩上げ誘電体層4の表面に、MgO等の高γ誘電体によって形成された図示しない保護層が形成されている。
一方、前面ガラス基板1と放電空間を介して対向する背面ガラス基板5の表示側の面上には、白色誘電体層6が形成され、さらに、この白色誘電体層6上に、アドレス電極Dに対向する位置において列方向に延びる縦壁部7Aと、隣接するサステイン電極対(X,Y)の背中合わせに位置しているサステイン電極XとYのバス電極XaとYaに対向する位置において行方向に延びる横壁部7Bとを有する略格子形状の隔壁7が形成されている。
そして、この隔壁7によって、前面ガラス基板1と背面ガラス基板5の間の放電空間が、各サステイン電極対(X,Y)の互いに対向して対になっている透明電極XbとYbに対向する部分ごとに区画されて、放電セルCが形成されている。
この隔壁7の間の背面ガラス基板5の表面と隔壁7の側面に、それぞれ赤,緑,青に色分けされた蛍光体層8が、行方向に順に並ぶように形成されている。
放電空間内には、キセノン(Xe)を含む放電ガスが封入されている(例えば特許文献1参照)。
上記PDPは、サステイン電極XとY間またはサステイン電極Yとアドレス電極D間においてリセット放電が行われた後、サステイン電極Yの透明電極Ybとアドレス電極D間において選択的にアドレス放電が行われて、このアドレス放電が行われた放電セルCに対向する第1誘電体層2および第2誘電体層3に壁電荷が形成される。
この状態で各サステイン電極対(X,Y)のサステイン電極XとYに交互にサステイン・パルスが印加されて、第1誘電体層2および第2誘電体層3に壁電荷が形成されている放電セルC(発光セル)内においてサステイン放電が発生される。
そして、このサステイン放電によって、発光セル内の放電ガス中のキセノンガスから真空紫外線が放射され、この真空紫外線によって、それぞれ赤,緑,青に色分けされている蛍光体層8が励起されて発光することにより、マトリクス表示による画像の形成が行われる。
上記のような構成のPDPは、前面ガラス基板1にサステイン電極対(X,Y)とアドレス電極Dとを形成するので、前面ガラス基板と背面ガラス基板の一方の基板にサステイン電極対が形成され他方の基板にアドレス電極が形成されている形式のPDPに比べて、製造工程において基板の位置合わせが容易である等の利点を有している。
しかしながら、上記のようにサステイン電極対とアドレス電極を同じガラス基板側に形成した場合には、サステイン電極対とアドレス電極を対向する二枚のガラス基板に別々に形成した場合と比べて、サステイン電極とアドレス電極間の放電が略面放電になって放電が発生し難くなり、その放電電圧が大きくなるとともにアドレス電圧マージンが狭くなり、さらに、サステイン電極とアドレス電極の距離が接近しているとともに両者の間に空間が存在していないことによって、両者の間に大きな静電容量が形成されて、消費電力が大きくなるという問題点を有している。
特開2003−257321号公報
この発明は、上記のような一方の基板側にサステイン電極とアドレス電極が形成される面放電方式交流型プラズマディスプレイパネルにおける問題点を解決するために為されたものである。
第1の発明によるプラズマディスプレイパネルは、上記目的を達成するために、前面基板と背面基板が放電空間を介して対向され、前面基板の背面側に行方向に延び列方向に並設された複数の行電極対とこの行電極対を被覆する誘電体層が形成され、列方向に延び行方向に並設されて放電空間に形成される単位発光領域毎に行電極との間で放電を行う複数の列電極を備えたプラズマディスプレイパネルにおいて、前記誘電体層の背面側にこの誘電体層の背面から突出するとともに列方向に延び行方向に並設された複数の第1突出誘電体層が形成され、この第1突出誘電体層上にそれぞれ列電極が形成されていることを特徴としている。
第2の発明によるプラズマディスプレイパネルは、上記目的を達成するために、前面基板と背面基板が放電空間を介して対向され、前面基板の背面側に行方向に延び列方向に並設された複数の行電極対とこの行電極対を被覆する誘電体層が形成され、列方向に延び行方向に並設されて放電空間に形成される単位発光領域毎に行電極との間で放電を行う複数の列電極を備えたプラズマディスプレイパネルにおいて、前記背面基板上に、少なくとも列方向に延びて行方向において隣接する単位発光領域間を区画する隔壁を有し、この隔壁上に列電極が形成されていることを特徴としている。
この発明は、サステイン電極対の一方のサステイン電極との間で放電を発生させるアドレス電極が、前面ガラス基板の背面側に形成されてサステイン電極対を被覆する透明誘電体層の背面にこの透明誘電体層の背面から突出するように形成された第1嵩上げ誘電体層の頂面上に形成されるか、または、背面ガラス基板上に形成された隔壁の頂面上に形成されているプラズマディスプレイパネルを、その最良の実施形態としている。
上記実施形態のプラズマディスプレイパネルは、アドレス電極を前面ガラス基板側に設けるプラズマディスプレイパネルにおいて、このアドレス電極との間で放電を発生させるサステイン電極との間の間隔が従来のものよりも拡がるとともに、このアドレス電極とサステイン電極間に空間が介在されるので、この電極間に形成される静電容量が小さくなって消費電力が低減される。
さらに、アドレス電極がサステイン電極に対してパネルのほぼ厚み方向に位置されて、この両電極間において発生されるアドレス放電が略対向放電になるので、放電が発生し易くなってアドレス放電電圧が低下するとともに、アドレス電圧マージンが広くなる。
図3および4は、この発明によるPDPの実施形態における第1実施例を示しており、図3はこの第1実施例のPDPを模式的に示す正面図であり、図4は図3のIV−IV線における断面図である。
この図3および4において、PDP10は、表示面である前面ガラス基板1の背面に、行方向(図3において左右方向)に延びるとともに列方向(図3において上下方向)に並設されたサステイン電極対(X,Y)が形成されている。
このサステイン電極対(X,Y)を構成するサステイン電極XとYは、それぞれ、行方向に帯状に延びるバス電極Xa,Yaと、このバス電極Xa,Yaに沿って等間隔に配列されてバス電極Xa,Yaから対になっている他方のサステイン電極側に延びて互いに放電ギャップgを介して対向される透明電極Xb,Ybとから構成されている。
そして、前面ガラス基板1の背面側に透明誘電体層2が形成されていて、この透明誘電体層2によってサステイン電極対(X,Y)が被覆されている。
以上の構成は、前述した図1および2の従来のPDPの構成と同様であり、同一の構成部分については同一の符号が付されている。
透明誘電体層2の背面には、サステイン電極X(Y)のバス電極Xa(Ya)に沿って等間隔の配列された透明電極Xb(Yb)の中間位置に対応する部分において列方向に延びるとともに透明誘電体層2から背面側に突出する第1嵩上げ誘電体層11が、行方向に等間隔に並設された状態で形成されている。
そして、この第1嵩上げ誘電体層11のそれぞれの背面ガラス基板5に平行に対向する頂面11a上に、列方向に延びるアドレス電極D1が形成されている。
このアドレス電極D1の形成位置は、図4(a)に示されるように、第1嵩上げ誘電体層11の頂面11aの中央位置、すなわち、行方向に並設されている透明電極Xb(Yb)間の中央位置に対向される位置でも良いが、後述するように対になる透明電極Ybとの間で確実にアドレス放電を発生させ、隣接する他の透明電極Ybとの間で誤放電が発生するのを防止するために、図4(b)に示されるように、アドレス電極D1を、第1嵩上げ誘電体層11の頂面11a上の対になる透明電極Yb側(この例では、図3および4においてそれぞれ左側)にシフトした(偏った)位置に形成するのが好ましい。
第1嵩上げ誘電体層11上には、さらに第2嵩上げ誘電体層12が第1嵩上げ誘電体層11と平行に形成されていて、この第2嵩上げ誘電体層12によって、第1嵩上げ誘電体層11の頂面11a上に形成されたアドレス電極D1が被覆されている。
そして、透明誘電体層2および第1嵩上げ誘電体層11,第2嵩上げ誘電体層12の表面に、MgO等の高γ誘電体によって形成された図示しない保護層が形成されて、これらの表面が被覆されている。
一方、前面ガラス基板1と放電空間を介して対向する背面ガラス基板5の表示側の面上には、白色誘電体層6が形成され、さらに、この白色誘電体層6上に、アドレス電極D1に対向する位置において列方向に延びる縦壁部7Aと、隣接するサステイン電極対(X,Y)の背中合わせに位置しているサステイン電極X,Yのバス電極Xa,Ya、および、この背中合わせのバス電極Xa,Ya間の領域部分に対向する位置において行方向に延びる横壁部7Bとによって略格子形状に成形された隔壁7が形成されている。
そして、この隔壁7の間の白色誘電体層6の表面と隔壁7の縦壁部7Aおよび横壁部7Bの側面の五つの面に、それぞれ赤,緑,青に色分けされた蛍光体層8が、行方向に順に並ぶように形成されている。
以上の背面ガラス基板5側の構成については、前述した図1および2の従来のPDPの構成と同様であり、同一の構成部分については同一の符号が付されている。
この隔壁7によって、前面ガラス基板1と背面ガラス基板5の間の放電空間が、各サステイン電極対(X,Y)の互いに対向して対になっている透明電極Xb,Ybに対向する部分ごとに区画されて、放電セルC1が形成されている。
そして、前面ガラス基板1と背面ガラス基板5の間の放電空間内には、キセノン(Xe)を含む放電ガスが封入されている
上記PDPにおける画像形成は、以下のようにして行われる。
すなわち、先ず、全ての放電セルC1内においてサステイン電極XとY間またはサステイン電極Yとアドレス電極D1間で一斉にリセット放電が行われて、透明誘電体層2の放電セルC1に対向する全ての部分の壁電荷が消去(または、透明誘電体層2の放電セルC1に対向する全ての部分に壁電荷が形成)される。
次に、サステイン電極対(X,Y)の一方のサステイン電極(この例においてはサステイン電極Y)に走査パルスが順次印加されるとともに、アドレス電極D1に映像信号の表示データに対応したデータ・パルスが印加されて、このデータ・パルスが印加されたアドレス電極D1と、このアドレス電極D1と対になっているサステイン電極Yの透明電極Yb間で、放電セルC1内において選択的にアドレス放電が発生される。
このアドレス放電によって、アドレス放電が発生された放電セルC1に対向している部分の透明誘電体層2に壁電荷が形成(または、形成されていた壁電荷が消去)されて、対向する透明誘電体層2の部分に壁電荷が形成されている放電セル(発光セル)C1と、壁電荷が形成されていない放電セル(非発光セル)C1とがパネル面に分布される。
この後、サステイン電極XとYにサステイン・パルスが印加され、これによって、透明誘電体層2に壁電荷が形成されている放電セル(発光セル)C1内において、サステイン電極X,Yの放電ギャップgを介して互いに対向する透明電極XbとYbの間で、サステイン放電が発生される。
そして、放電セル(発光セル)C1内において、サステイン放電によって放電ガス中のキセノンガスから真空紫外線が放射され、この真空紫外線によって、それぞれ赤,緑,青に色分けされている蛍光体層8が励起されて発光することにより、マトリクス表示による画像が形成される。
上記のPDP10によれば、アドレス電極D1が透明誘電体層2の背面から背面ガラス基板5側に突出する第1嵩上げ誘電体層11の頂面11a上に形成されていることによって、アドレス放電を発生させるアドレス電極D1とサステイン電極Yの透明電極Ybとの間の間隔が従来のものよりも拡がっているとともに、このアドレス電極D1とサステイン電極Yの透明電極Yb間に、図4から分かるように、空間が介在されるので、この電極間に形成される静電容量が小さくなって消費電力が低減される。
さらに、アドレス電極D1がサステイン電極Yの透明電極Ybに対してパネルのほぼ厚み方向に位置されて、この両電極間において発生されるアドレス放電が略対向放電になるので、放電が発生し易くなってアドレス放電電圧が低下するとともに、アドレス電圧マージンが広くなる。
上記PDP10において、アドレス電極D1とサステイン電極Yの透明電極Yb間の静電容量が小さくなって消費電力が低減される理由は、以下の通りである。
すなわち、一般に、電極間に電位差が生じたときに電流が流れ、この電流の大きさは電極間の静電容量が大きいほど大きくなり、PDPにおいては、この静電容量によって生じる電流は無効電流となる。
従来のPDPにおいては、図2において、アドレス電極Dとサステイン電極Yの透明電極Yb間の静電容量は、そのほとんどがアドレス電極Dと透明電極Yb間に介在される第1誘電体層2によって形成され、このアドレス電極Dと透明電極Yb間の距離が短いことによってその静電容量が大きくなる。
これに対して、PDP10では、アドレス電極D1とサステイン電極Yの透明電極Yb間の静電容量は、そのほとんどが、アドレス電極D1と透明電極Yb間に介在される透明誘電体層2および第1嵩上げ誘電体層11によって形成され、このアドレス電極D1と透明電極Yb間の距離が従来のPDPと比較して長くなっていることによって、その静電容量が小さくなる。
なお、以上のことから、アドレス電極D1とサステイン電極Yの透明電極Yb間において静電容量を形成する第1嵩上げ誘電体層11を比誘電率が小さい誘電材料によって形成したり、または、第1嵩上げ誘電体層11の厚さを大きくすることによって、アドレス電極D1と透明電極Yb間の静電容量をさらに低減させることができる。
また、第2嵩上げ誘電体層12もアドレス電極D1と透明電極Yb間の静電容量の形成に関与するので、この第2嵩上げ誘電体層12を比誘電率が小さい誘電材料によって形成することによっても、両電極間の静電容量の低減を図ることができる。
なお、透明誘電体層2もアドレス電極D1と透明電極Yb間の静電容量の形成に大きく関与しているが、この透明誘電体層2はパネルの表示面側に形成されるため、透明な誘電体材料によって形成される必要があり、このため、その比誘電率を小さくすることは困難である。
第1嵩上げ誘電体層11については、透明誘電体層2のように透明な誘電体材料によって形成する必要が無いので、上記のようにその比誘電率を小さくすることによって静電容量の低減化を図ることが可能である。
例えば、比誘電率が10前後である透明誘電体層2に対して、第1嵩上げ誘電体層11の比誘電率を1〜10前後の範囲内の値になるように設定するのが好ましい。
図5は、上記PDP10の製造工程のフロー図である。
次に、この図5に基づいてPDP10の製造工程の説明を行う。
前面ガラス基板1の製造工程Aにおいて、先ず、前面ガラス基板1の背面側にサステイン電極X,Yが形成される(工程AS1)。
この工程程AS1には、サステイン電極X,Yのバス電極Xa,Yaの形成工程と透明電極Xb,Ybの形成工程が含まれる。
この工程AS1によってサステイン電極対(X,Y)が形成された後、さらに、前面ガラス基板1の背面側に透明誘電体層2が形成されて(工程AS2)、工程AS1よって形成されたサステイン電極対(X,Y)が被覆される。
この工程AS2の終了後、透明誘電体層2の背面側の所定位置に、誘電体ペーストのパターン印刷および焼成などの方法によって第1嵩上げ誘電体層11が形成される(工程AS3)。
この工程AS3によって第1嵩上げ誘電体層11が形成された後、この第1嵩上げ誘電体層11の頂面11a上に、アドレス電極D1が形成される(工程AS4)。
そして、この工程AS4によって第1嵩上げ誘電体層11の頂面11a上に、アドレス電極D1が形成された後、第1嵩上げ誘電体層11に重ねて第2嵩上げ誘電体層12が形成されて(工程AS5)、この第2嵩上げ誘電体層12によってアドレス電極D1が被覆される。
この工程AS5の後、高γ誘電体材料によって透明誘電体層2および第1嵩上げ誘電体層11,第2嵩上げ誘電体層12の表面を被覆する保護層が形成される(工程AS6)。
一方、背面ガラス基板5の製造工程Bにおいて、先ず、背面ガラス基板5の表示面側に白色誘電体層6が形成され(工程BS1)、この工程BS1による白色誘電体層6の形成後、隔壁7の形成が行われる(工程BS2)。
そして、この工程BS2による隔壁7の形成後、この隔壁7による各区画部分の内側に、それぞれ、赤,緑,青の蛍光体層8が形成され(工程BS3)、さらに、背面ガラス基板5の表示面側の周縁部に封着層が形成される(工程BS4)。
以上のようにして、製造工程Aにおいて各構造物が形成された前面ガラス基板1と、製造工程Bにおいて各構造物が形成された背面ガラス基板5は、放電空間を介して重ね合わされて互いの位置合わせが行われた後(工程CS1)、この前面ガラス基板1と背面ガラス基板5の間の放電空間の封着工程(工程CS2)および放電空間内からの排気・ベーキング工程(工程CS3),放電空間内への放電ガスの導入工程(工程CS4),この放電ガスの封止(チップオフ)工程(工程CS5)が順次行われて、PDP10が製造される。
図6および7は、この発明によるPDPの実施形態における第2実施例を示しており、図6はこの第2実施例のPDPを模式的に示す正面図であり、図7は図6のV I I−V I I線における断面図である。
この図6および7において、PDP20は、表示面である前面ガラス基板1の背面に、行方向(図6において左右方向)に延びるとともに列方向(図6において上下方向)に並設されたサステイン電極対(X,Y)が形成されている。
このサステイン電極対(X,Y)を構成するサステイン電極XとYは、それぞれ、行方向に帯状に延びるバス電極Xa,Yaと、このバス電極Xa,Yaに沿って等間隔に配列されてバス電極Xa,Yaから対になっている他方のサステイン電極側に延びて互いに放電ギャップgを介して対向される透明電極Xb,Ybとから構成されている。
そして、前面ガラス基板1の背面側に透明誘電体層2が形成されていて、この透明誘電体層2によってサステイン電極対(X,Y)が被覆されている。
以上の構成は、前述した第1実施例のPDP10の構成と同様であり、同一の構成部分については同一の符号が付されている。
透明誘電体層2の背面には、MgO等の高γ誘電体によって形成された図示しない保護層が形成されて、この保護層によって透明誘電体層2の表面が被覆されている。
前面ガラス基板1と放電空間を介して対向する背面基板25は、金属材料によって隔壁27と一体成形されている。
すなわち、背面基板25と隔壁27は、背面基板25を構成する金属板25a上に隔壁27を構成する後述するような形状の金属格子27aが一体的に成形され、この金属板25aと金属格子27aの表面がそれぞれ絶縁膜25bおよび27bによって被覆されている。
隔壁27は、前面ガラス基板1側のサステイン電極X(Y)のバス電極Xa(Ya)に沿って等間隔の配列された透明電極Xb(Yb)の中間位置に対向する位置において、列方向に延びる縦壁部27Aと、隣接するサステイン電極対(X,Y)の背中合わせに位置しているサステイン電極X,Yのバス電極Xa,Ya、および、この背中合わせのバス電極Xa,Yaの間の領域部分に対向する位置において行方向に延びる横壁部27Bとによって、略格子形状に成形されている。
この隔壁27の縦壁部27Aの前面ガラス基板1に対向する頂面27Aa上に、列方向に延びるアドレス電極D2が形成されている。
このアドレス電極D2の形成位置は、図7(a)に示されるように、縦壁部27Aの頂面27aの中央位置、すなわち、行方向に並設されている透明電極Xb(Yb)間の中央位置に対向される位置でも良いが、後述するように対になる透明電極Ybとの間で確実にアドレス放電を発生させ、隣接する他の透明電極Ybとの間で誤放電が発生するのを防止するために、図7(b)に示されるように、アドレス電極D2を、縦壁部27Aの頂面27Aa上の対になる透明電極Yb側(この例では、図6および7において右側)にシフトした(偏った)位置に形成するのが好ましい。
縦壁部27Aの頂面27Aa上には、誘電体材料によって誘電体被覆層21が形成されていて、この誘電体被覆層21によって、縦壁部27Aの頂面27Aa上に形成されたアドレス電極D2が被覆されている。
隔壁27間の背面ガラス基板25の表面と隔壁27の縦壁部27Aおよび横壁部27Bの側面の五つの面に、それぞれ赤,緑,青に色分けされた蛍光体層28が、行方向に順に並ぶように形成されている。
隔壁27によって、前面ガラス基板1と背面ガラス基板25の間の放電空間が、各サステイン電極対(X,Y)の互いに対向して対になっている透明電極Xb,Ybに対向する部分ごとに区画されて、放電セルC2が形成されている。
そして、前面ガラス基板1と背面ガラス基板25の間の放電空間内には、キセノン(Xe)を含む放電ガスが封入されている
上記PDPにおける画像形成は、以下のようにして行われる。
すなわち、先ず、全ての放電セルC2内においてサステイン電極XとY間またはサステイン電極Yとアドレス電極D2間で一斉にリセット放電が行われて、透明誘電体層2の放電セルC2に対向する全ての部分の壁電荷が消去(または、透明誘電体層2の放電セルC2に対向する全ての部分に壁電荷が形成)される。
次に、サステイン電極対(X,Y)の一方のサステイン電極(この例においてはサステイン電極Y)に走査パルスが順次印加されるとともに、アドレス電極D2に映像信号の表示データに対応したデータ・パルスが印加されて、このデータ・パルスが印加されたアドレス電極D2と、このアドレス電極D2と対になっているサステイン電極Yの透明電極Yb間で、放電セルC2内において選択的にアドレス放電が発生される。
このアドレス放電によって、アドレス放電が発生された放電セルC2に対向している部分の透明誘電体層2に壁電荷が形成(または、形成されていた壁電荷が消去)されて、対向する透明誘電体層2の部分に壁電荷が形成されている放電セル(発光セル)C2と、壁電荷が形成されていない放電セル(非発光セル)C2とがパネル面に分布される。
この後、サステイン電極XとYにサステイン・パルスが印加され、これによって、透明誘電体層2に壁電荷が形成されている放電セル(発光セル)C2内において、サステイン電極X,Yの放電ギャップgを介して互いに対向する透明電極XbとYbの間で、サステイン放電が発生される。
そして、放電セル(発光セル)C2内において、サステイン放電によって放電ガス中のキセノンガスから真空紫外線が放射され、この真空紫外線によって、それぞれ赤,緑,青に色分けされている蛍光体層28が励起されて発光することにより、マトリクス表示による画像が形成される。
上記のPDP20によれば、アドレス電極D2が放電空間を放電セルC2毎に区画する隔壁27の縦壁部27Aの頂面27Aa上に形成されていることによって、アドレス放電を発生させるアドレス電極D2とサステイン電極Yの透明電極Ybとの間の間隔が従来のものよりも拡がっているとともに、このアドレス電極D2とサステイン電極Yの透明電極Yb間に、図7から分かるように、空間が介在されるので、この電極間に形成される静電容量が小さくなって消費電力が低減される。
さらに、アドレス電極D2がサステイン電極Yの透明電極Ybに対してパネルのほぼ厚み方向に位置されて、この両電極間において発生されるアドレス放電が略対向放電になるので、放電が発生し易くなってアドレス放電電圧が低下するとともに、アドレス電圧マージンが広くなる。
上記PDP20において、アドレス電極D2とサステイン電極Yの透明電極Yb間の静電容量が小さくなって消費電力が低減される理由は、以下の通りである。
すなわち、一般に、電極間に電位差が生じたときに電流が流れ、この電流の大きさは電極間の静電容量が大きいほど大きくなり、PDPにおいては、この静電容量によって生じる電流は無効電流となる。
従来のPDPにおいては、図2において、アドレス電極Dとサステイン電極Yの透明電極Yb間の静電容量は、そのほとんどがアドレス電極Dと透明電極Yb間に介在される第1誘電体層2によって形成され、このアドレス電極Dと透明電極Yb間の距離が短いことによってその静電容量が大きくなる。
これに対して、PDP20では、アドレス電極D2とサステイン電極Yの透明電極Yb間の静電容量は、そのほとんどがアドレス電極D2と透明電極Yb間に介在される透明誘電体層2および誘電体被覆層21によって形成され、このアドレス電極D2と透明電極Yb間の距離が従来のPDPと比較して長くなっていることによって、その静電容量が小さくなる。
なお、以上のことから、アドレス電極D2とサステイン電極Yの透明電極Yb間において静電容量を形成する誘電体被覆層21を比誘電率が小さい誘電材料によって形成したり、または、誘電体被覆層21の厚さを大きくすることによって、アドレス電極D2と透明電極Yb間の静電容量をさらに低減させることができる。
また、隔壁27を構成する金属格子27aを被覆している絶縁層27bもアドレス電極D2と透明電極Yb間の静電容量の形成に関与するので、この絶縁膜27bを比誘電率が小さい誘電材料によって形成したり、この絶縁層27bの厚さを厚くすることによっても、両電極間の静電容量の低減を図ることができる。
なお、透明誘電体層2もアドレス電極D2と透明電極Yb間の静電容量の形成に大きく関与しているが、この透明誘電体層2はパネルの表示面側に形成されるため、透明な誘電体材料によって形成される必要があり、このため、その比誘電率を小さくすることは困難である。
誘電体被覆層21については、透明誘電体層2のように透明な誘電体材料によって形成する必要が無いので、上記のようにその比誘電率を小さくすることによって静電容量の低減化を図ることが可能である。
例えば、比誘電率が10前後である透明誘電体層2に対して、誘電体被覆層21の比誘電率を1〜10前後の範囲内の値になるように設定するのが好ましい。
なお、上記PDP20によれば、背面ガラス基板25と隔壁27が、金属製材料によってあらかじめ一体成形されていることによって、製造プロセスの簡略化を図ることができる。
図8は、上記PDP20の製造工程のフロー図である。
次に、この図5に基づいてPDP10の製造工程の説明を行う。
前面ガラス基板1の製造工程Dにおいて、先ず、前面ガラス基板1の背面側にサステイン電極X,Yが形成される(工程DS1)。
この工程程DS1には、サステイン電極X,Yのバス電極Xa,Yaの形成工程と透明電極Xb,Ybの形成工程が含まれる。
この工程DS1によってサステイン電極対(X,Y)が形成された後、さらに、前面ガラス基板1の背面側に透明誘電体層2が形成されて(工程DS2)、工程DS1よって形成されたサステイン電極対(X,Y)が被覆される。
この工程DS2の後、高γ誘電体材料によって透明誘電体層2の表面を被覆する保護層が形成される(工程DS3)。
一方、背面基板25の製造工程Eにおいて、金属板25aと金属格子27aが一体成形された金属製基板が形成され(工程ES1)、この工程ES1による金属製基板の形成後、この金属製基板の表面に絶縁膜25bおよび27bの形成が行われる(工程ES2)。
この工程ES1およびES2によって背面基板25および隔壁27が一体成形された後、隔壁27の縦壁部27Aの頂面27Aa上に、アドレス電極D2が形成される(工程ES3)。
そして、この工程ES3によってアドレス電極D2が形成された後、隔壁27の縦壁部27Aの頂面27Aa上に誘電体被覆層21が形成されて(工程ES4)、この誘電体被覆層21によってアドレス電極D2が被覆される。
この後、隔壁27による各区画部分の内側に、それぞれ、赤,緑,青の蛍光体層28が形成され(工程ES5)、さらに、背面基板25の表示面側の周縁部に封着層が形成される(工程ES6)。
以上のようにして、製造工程Dにおいて各構造物が形成された前面ガラス基板1と、製造工程Eにおいて各構造物が形成された背面基板25は、放電空間を介して重ね合わされて互いの位置合わせが行われた後(工程FS1)、この前面ガラス基板1と背面基板25の間の放電空間の封着工程(工程FS2)および放電空間内からの排気ベーキング工程(工程FS3),放電空間内への放電ガスの導入工程(工程FS4),この放電ガスの封止(チップオフ)工程(工程FS5)が順次行われて、PDP20が製造される。
図9は、上記第2実施例におけるPDP20の変形例であって、上記PDP20の背面基板25が隔壁27と一体的に成形された金属製基板であったのに対し、この例におけるPDP30は、背面ガラス基板35が、第1実施例のPDP10の場合と同様に、ガラス基板によって構成され、この背面ガラス基板35の表示面側に白色誘電体層36が形成されている。
そして、隔壁37のみが、金属格子37aの表面が絶縁膜37bによって被覆されることにより構成される金属製の隔壁になっている。
他の部分の構成は、上記PDP20と同様であり、同一の構成部分についてはPDP20と同一の符号が付されている。
この例のPDP30も、PDP20の場合と同様に、消費電力の低減化およびアドレス放電電圧の低減化を図ることができる。
図10は、この発明の実施形態における第3実施例を示す断面図であり、この第3実施例におけるPDPを、前述した第1実施例の図4と同じ位置(図3のIV−IV線位置)において断面して示している。
この図10において、PDP40は、前述した第1実施例のPDPと同様に、前面ガラス基板1の背面側に形成されたサステイン電極対(図には、透明電極Ybのみが表示されている)を被覆する透明誘電体層2の背面に、サステイン電極のバス電極に沿って等間隔の配列された透明電極の中間位置に対向する位置において列方向に延びるとともに透明誘電体層2から背面側に突出する第1嵩上げ誘電体層31が、それぞれ、行方向に等間隔に並設された状態で形成されている。
そして、この第1嵩上げ誘電体層31の背面ガラス基板5に平行に対向する頂面31a上に、アドレス電極D3が、それぞれ列方向に延びるように形成されており、このアドレス電極D3が、第1嵩上げ誘電体層31上に形成された第2嵩上げ誘電体層32によって被覆されている。
このPDP40のアドレス電極D3は、その厚さ(前面ガラス基板1および背面ガラス基板5の厚さ方向と平行な方向における長さ)a1が、幅(前面ガラス基板1および背面ガラス基板5と平行な方向における長さ)b1の10分の1以上で、第2嵩上げ誘電体層32の厚さ(前面ガラス基板1および背面ガラス基板5の厚さ方向と平行な方向における長さ)v1よりも小さい値になるように設定されている。
例えば、50インチ前後のPDPにおいて、アドレス電極D3の幅b1が50μmに設定され、第2嵩上げ誘電体層32の厚さv1が15μmに設定された場合に、アドレス電極D3の厚さa1は、5μm以上でかつ15μm未満の値となるように設定される。
他の部分の構成は、第1実施例の場合と同様であり、図10において、第1実施例のPDPと同一の構成部分については、図3および4と同一の符号が付されている。
アドレス電極D3の寸法が上記のように設定されることによって、以下のような技術的効果が発揮される。
すなわち、図10に示されるように、アドレス電極D3と透明電極Ybとの間でアドレス放電d1が行われる際、アドレス電極D3の有効電極面積(電極の放電に関与する部分の面積)は、アドレス電極D3の放電セルC1側に対向する側の側面D3aの面積である。
このため、アドレス電極D3の有効電極面積が小さい場合には、アドレス放電が発生し難くなるが、上記PDP40は、アドレス電極D3の厚さa1が、幅b1に対して、10分の1以上の値となるように設定されることによって、十分な有効電極面積を確保することが出来るので、アドレス放電が容易に発生されるようになり、第1実施例において述べた技術的効果に加えて、アドレス放電電圧をさらに低減することが出来るようになる。
上記において、アドレス電極D3の厚さa1が第2嵩上げ誘電体層32の厚さv1よりも小さい値になるように設定されるのは、アドレス電極D3が第2嵩上げ誘電体層32によって完全に被覆されるようにするためである。
なお、上記においては、第1実施例のPDPと同様の構成のPDPにおいてアドレス電極の寸法を設定した場合について説明を行ったが、第2実施例のPDPと同様の構成のPDPにおいて、アドレス電極の寸法を上記と同様に設定するようにしてもよい。
すなわち、第2実施例と同様の構成のPDPにおいて、放電セルを区画する隔壁の縦壁部の頂面上に形成されたアドレス電極の前面ガラス基板および背面ガラス基板の厚さ方向と平行な方向の厚さが、このアドレス電極の行方向と平行な方向の幅の10分の1以上で、かつ、アドレス電極を被覆する誘電体被覆層の前面ガラス基板および背面ガラス基板の厚さ方向と平行な方向の厚さよりも小さい値に設定されることにより、同様に、アドレス放電が容易に発生されるようになって、アドレス放電電圧がさらに低減されるようになる。
図11は、この発明の実施形態における第4実施例を示す断面図であり、この第4実施例におけるPDPを、前述した第1実施例の図4と同じ位置(図3のIV−IV線位置)において断面して示している。
この図11において、PDP50は、前述した第1実施例のPDPと同様に、前面ガラス基板1の背面側に形成されたサステイン電極対(図には、透明電極Ybのみが表示されている)を被覆する透明誘電体層2の背面に、サステイン電極のバス電極に沿って等間隔の配列された透明電極の中間位置に対向する位置において列方向に延びるとともに透明誘電体層2から背面側に突出する第1嵩上げ誘電体層41が、それぞれ、行方向に等間隔に並設された状態で形成されている。
そして、この第1嵩上げ誘電体層41の背面ガラス基板5に平行に対向する頂面41a上に、アドレス電極D4が、それぞれ列方向に延びるように形成されており、このアドレス電極D4が、第1嵩上げ誘電体層41上に形成された第2嵩上げ誘電体層42によって被覆されている。
このPDP50のアドレス電極D4は、その幅(前面ガラス基板1および背面ガラス基板5と平行な方向における長さ)b2が、厚さ(前面ガラス基板1および背面ガラス基板5の厚さ方向と平行な方向における長さ)a2に対して、10倍以上で、第2嵩上げ誘電体層42の幅(前面ガラス基板1および背面ガラス基板5と平行な方向における長さ)w1よりも小さい値になるように設定されている。
例えば、50インチ前後のPDPにおいて、アドレス電極D4の厚さa2が5μmに設定され、第2嵩上げ誘電体層42の幅w1が70μmに設定された場合に、アドレス電極D3の幅b2は、50μm以上でかつ70μm未満の値となるように設定される。
他の部分の構成は、第1実施例の場合と同様であり、図11において、第1実施例のPDPと同一の構成部分については、図3および4と同一の符号が付されている。
アドレス電極D3の寸法が上記のように設定されることによって、以下のような技術的効果が発揮される。
すなわち、アドレス電極D4と透明電極Ybとの間でアドレス放電d2が行われる際、アドレス電極D4の有効電極面積(電極の放電に関与する部分の面積)は、アドレス電極D4の放電セルC1側に対向する側の側面D4aの面積であり、アドレス電極D4の厚さa2が小さく有効電極面積が小さい場合には、アドレス放電が発生し難くなるが、実際には、電界の回り込みによって、アドレス電極D4の側面D4aに連続する頂面(背面ガラス基板5に平行に対向する側の面)D4bの一部もアドレス放電d2に関与する。
このため、上記PDP50は、アドレス電極D4の幅b2が、厚さa2に対して、10倍以上の寸法になるように設定されることによって、実質的にアドレス電極D4の有効電極面積が拡大され、これによって、アドレス放電が容易に発生されるようになり、第1実施例において述べた技術的効果に加えて、アドレス放電電圧をさらに低減することが出来るようになる。
上記において、アドレス電極D3の幅b2が第2嵩上げ誘電体層42の幅w1よりも小さい値になるように設定されるのは、アドレス電極D4が第2嵩上げ誘電体層42によって完全に被覆されるようにするためである。
なお、上記においては、第1実施例のPDPと同様の構成のPDPにおいてアドレス電極の寸法を設定した場合について説明を行ったが、第2実施例のPDPと同様の構成のPDPにおいて、アドレス電極の寸法を上記と同様に設定するようにしても良い。
すなわち、第2実施例と同様の構成のPDPにおいて、放電セルを区画する隔壁の縦壁部の頂面上に形成されたアドレス電極の行方向と平行な方向の幅が、このアドレス電極の前面ガラス基板および背面ガラス基板の厚さ方向と平行な方向の厚さの10倍以上で、かつ、アドレス電極を被覆する誘電体被覆層の行方向と平行な方向の幅よりも小さい値に設定されることにより、同様に、アドレス放電が容易に発生されるようになって、アドレス放電電圧がさらに低減されるようになる。
図12は、この発明の実施形態における第5実施例を示す断面図であり、この第5実施例におけるPDPを、前述した第1実施例の図4と同じ位置(図3のIV−IV線位置)において断面して示している。
この図12において、PDP60は、前述した第1実施例のPDPと同様に、前面ガラス基板1の背面側に形成されたサステイン電極対(図には、透明電極Ybのみが表示されている)を被覆する透明誘電体層2の背面に、サステイン電極のバス電極に沿って等間隔の配列された透明電極の中間位置に対向する位置において列方向に延びるとともに透明誘電体層2から背面側に突出する第1嵩上げ誘電体層51が、それぞれ、行方向に等間隔に並設された状態で形成されている。
そして、この第1嵩上げ誘電体層51の背面ガラス基板5に平行に対向する頂面51a上に、アドレス電極D5が、それぞれ列方向に延びるように形成されており、このアドレス電極D5が、第1嵩上げ誘電体層51上に形成された第2嵩上げ誘電体層52によって被覆されている。
このPDP60の第2嵩上げ誘電体層52は、その幅(前面ガラス基板1および背面ガラス基板5と平行な方向における長さ)w2が、厚さ(前面ガラス基板1および背面ガラス基板5の厚さ方向と平行な方向における長さ)v2に対して、4.5倍以上の値になるように設定されている。
例えば、50インチ前後のPDPにおいて、第2嵩上げ誘電体層52の厚さv2が15μmに設定される場合、その幅w2は、67.5μm以上、好ましくは70μm以上の値になるように設定される。
なお、この第2嵩上げ誘電体層52の幅w2の上限値は、第1嵩上げ誘電体層51の幅と同じかこの第1嵩上げ誘電体層51の幅よりも小さい値になるように設定される。
第2突出誘電体層52の幅w2が第1突出誘電体層51の幅よりも大きいと、構造上、第2突出誘電体層52が安定して形成できなくなるからである。
他の部分の構成は、第1実施例の場合と同様であり、図11において、第1実施例のPDPと同一の構成部分については、図3および4と同一の符号が付されている。
第2嵩上げ誘電体層52の寸法が上記のように設定されることによって、以下のような技術的効果が発揮される。
すなわち、アドレス電極D5と透明電極Ybとの間でアドレス放電d3が行われる際、アドレス電極D5の有効電極面積(電極の放電に関与する部分の面積)は、アドレス電極D5の放電セルC1側に対向する側の側面D5aの面積であり、アドレス電極D5の厚さが小さく有効電極面積が小さい場合には、アドレス放電が発生し難くなるが、第2嵩上げ誘電体層52の幅が大きくなると、図12に示されているように、アドレス放電d3の放電経路が第2嵩上げ誘電体層52の頂面(背面ガラス基板5に平行に対向する側の面)52a側に回り込んで、アドレス電極D5の頂面D5b側もアドレス放電d3に関与するようになる。
上記PDP60は、第2嵩上げ誘電体層52の幅w2が、厚さv2に対して、4.5倍以上の値になるように設定されることによって、実質的にアドレス電極D5の有効電極面積が拡大され、これによって、アドレス放電が容易に発生されるようになり、第1実施例において述べた技術的効果に加えて、アドレス放電電圧をさらに低減することが出来るようになる。
なお、上記においては、第1実施例のPDPと同様の構成のPDPにおいてアドレス電極の寸法を設定した場合について説明を行ったが、第2実施例のPDPと同様の構成のPDPにおいて、アドレス電極の寸法を上記と同様に設定するようにしても良い。
すなわち、第2実施例と同様の構成のPDPにおいて、放電セルを区画する隔壁の縦壁部の頂面上に形成されたアドレス電極を被覆する誘電体被覆層の行方向と平行な方向の幅が、この誘電体被覆層の前面ガラス基板および背面ガラス基板の厚さ方向と平行な方向の厚さの4.5倍以上の値に設定され、さらには、誘電体被覆層の行方向と平行な方向の幅が、隔壁の縦壁部の行方向と平行な方向の幅と同じかこの縦壁部の幅よりも小さい値に設定されることにより、同様に、アドレス放電が容易に発生されるようになって、アドレス放電電圧がさらに低減されるようになる。
図13および14は、この発明の実施形態における第6実施例を示しており、図13はこの第6実施例のPDPを模式的に示す正面図であり、図14は図13のXIV−XIV線における断面図である。
この図13および14において、サステイン電極対を構成するサステイン電極のうちアドレス放電を行うサステイン電極Y1の透明電極Y1bが、略I字形状を有していて、アドレス放電の相手となるアドレス電極D1側の側部Y1b1がアドレス電極D1と平行に直線状に延びるように形成されている。
他の部分の構成は、第1実施例の場合と同様であり、図13および14において、第1実施例のPDPと同一の構成部分については、図3および4と同一の符号が付されている。
このPDP70は、サステイン電極Y1の透明電極Y1bのアドレス放電を行うアドレス電極D1側の側部Y1b1が、アドレス電極D1と平行に直線状に延びていることによって、透明電極Y1bのアドレス放電に寄与する面積が、第1実施例のような略T字形状の透明電極の場合と比べて増加するので、これによって、アドレス放電が容易に発生されるようになり、第1実施例において述べた技術的効果に加えて、アドレス放電電圧をさらに低減することが出来るようになる。
なお、アドレス放電を行うサステイン電極の透明電極の形状は、アドレス電極側の側部がアドレス電極と平行に直線状に延びていれば良いので、図13の形状に限らず、例えば、図15に示されるように、サステイン電極Y2の透明電極Y2bが略L字形状に成形されていて、アドレス放電を行うアドレス電極D1側の側部Y2b1が、アドレス電極D1と平行に直線状に延びているようにしても良い。
このサステイン電極Y2の透明電極Y2bが、図15に示されるように略L字形状に成形されている(アドレス放電を行う相手のアドレス電極D1に対向する側と反対側の側部に凹部が形成されている)ことにより、透明電極Y2bと、この透明電極Y2bとの間でアドレス放電を行う相手のアドレス電極D1に対して反対側に位置するアドレス電極D1との間の距離が拡がって、これにより、アドレス放電を行う相手のアドレス電極D1に対して反対側に位置するアドレス電極D1との間で誤放電が発生するのが防止される。
なお、サステイン電極対を構成するもう一方のサステイン電極Xの形状は、図13および15に示されるように略T字形状、または、図13に示されるサステイン電極Y1の透明電極Y1bと同様の略I字形状,図15に示されるサステイン電極Y2の透明電極Y2bと同様の略L字形状等の種々の形状を採用することが出来る。
また、上記においては、第1実施例のPDPと同様の構成のPDPにおいてアドレス電極との間でアドレス放電を行うサステイン電極の形状を変更した場合について説明を行ったが、第2実施例のPDPと同様の構成のPDPにおいて、アドレス電極との間でアドレス放電を行うサステイン電極の形状を上記と同様に変更することにより、同様に、アドレス放電が容易に発生されるようになって、アドレス放電電圧がさらに低減されるようになる。
従来例を示す正面図である。 図1のII−II線における断面図である。 この発明の実施形態における第1実施例を模式的に示す正面図である。 図3のIV−IV線における断面図である。 同実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造工程を示すフローチャートである。 この発明の実施形態における第2実施例を模式的に示す正面図である。 図6のVII−VII線における断面図である。 同実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造工程を示すフローチャートである。 この発明の実施形態における第2実施例の変形例を示す断面図である。 この発明の実施形態における第3実施例を示す断面図である。 この発明の実施形態における第4実施例を示す断面図である。 この発明の実施形態における第5実施例を示す断面図である。 この発明の実施形態における第6実施例を模式的に示す正面図である。 図14のXIV−XIV線における断面図である。 同実施例の変形例を示す正面図である。
符号の説明
1 …前面ガラス基板(前面基板)
2 …誘電体層(背面基板)
5,35 …背面ガラス基板(背面基板)
11,31,41,51
…第1嵩上げ誘電体層(第1突出誘電体層)
11a,31a,41a,51a
…頂面(平行面)
12,32,42,52 …第2嵩上げ誘電体層(第1突出誘電体層)
21 …誘電体被覆層
25 …背面基板
25a …金属板(基台)
25b …絶縁層
27,37 …隔壁
27a,37a …金属格子(基台)
27b,37b …絶縁層
27Aa …頂面(平行面)
X,Y,Y1,Y2 …サステイン電極(行電極)
Xa,Ya,Y1a,Y2a
…バス電極(電極本体部)
Xb,Yb,Y1b,Y2b
…透明電極(電極突出部)
Y1b1,Y2b1 …側部
D1,D2,D3,D4,D5
…アドレス電極(列電極)
C1,C2 …放電セル(単位発光領域)
a1,a2、v1,v2 …厚さ
b1,b2、w1,w2 …幅

Claims (27)

  1. 前面基板と背面基板が放電空間を介して対向され、前面基板の背面側に行方向に延び列方向に並設された複数の行電極対とこの行電極対を被覆する誘電体層が形成され、列方向に延び行方向に並設されて放電空間に形成される単位発光領域毎に行電極との間で放電を行う複数の列電極を備えたプラズマディスプレイパネルにおいて、
    前記誘電体層の背面側にこの誘電体層の背面から突出するとともに列方向に延び行方向に並設された複数の第1突出誘電体層が形成され、
    この第1突出誘電体層上にそれぞれ列電極が形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 前記第1突出誘電体層が、誘電体層の背面において行方向に隣接する単位発光領域の境界部分に対応する位置に形成されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 前記第1突出誘電体層上にさらに第2突出誘電体層が形成され、この第2突出誘電体層によって、第1突出誘電体層上に形成された列電極が被覆されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 前記列電極が、第1突出誘電体層の背面基板に対向する面上に形成されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 前記行電極対を構成する各行電極が、行方向に延びる電極本体部と、この電極本体部に沿って等間隔に並設されて対になっている他の行電極側に突出して放電ギャップを介して互いに対向される複数の電極突出部とを有し、各列電極が、それぞれ、行電極の電極本体部に沿って並設された隣接する電極突出部間の中間位置に対向する位置に位置されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 前記列電極が、それぞれ、行電極の電極本体部に沿って並設された隣接する電極突出部間において、列電極との間で放電を発生させる電極突出部側に偏った位置に位置されている請求項5に記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 前記第1突出誘電体層の比誘電率が、行電極対を被覆している誘電体層の比誘電率よりも小さい請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  8. 前記第2突出誘電体層の比誘電率が、行電極対を被覆している誘電体層の比誘電率よりも小さい請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。
  9. 前面基板と背面基板が放電空間を介して対向され、前面基板の背面側に行方向に延び列方向に並設された複数の行電極対とこの行電極対を被覆する誘電体層が形成され、列方向に延び行方向に並設されて放電空間に形成される単位発光領域毎に行電極との間で放電を行う複数の列電極を備えたプラズマディスプレイパネルにおいて、
    前記背面基板上に、少なくとも列方向に延びて行方向において隣接する単位発光領域間を区画する隔壁を有し、
    この隔壁上に列電極が形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  10. 前記列電極が、隔壁の前面基板に対向する面上に形成されている請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル。
  11. 前記行電極対を構成する各行電極が、行方向に延びる電極本体部と、この電極本体部に沿って等間隔に並設されて対になっている他の行電極側に突出して放電ギャップを介して互いに対向される複数の電極突出部とを有し、各列電極が、それぞれ、行電極の電極本体部に沿って並設された隣接する電極突出部間の中間位置に対向する位置に位置されている請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル。
  12. 前記列電極が、それぞれ、行電極の電極本体部に沿って並設された隣接する電極突出部間において、列電極との間で放電を発生させる電極突出部側に偏った位置に位置されている請求項11に記載のプラズマディスプレイパネル。
  13. 前記隔壁上に誘電体被覆層が形成され、この誘電体被覆層によって列電極が被覆されている請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル。
  14. 前記誘電体被覆層の比誘電率が、行電極対を被覆している誘電体層の比誘電率よりも小さい請求項13に記載のプラズマディスプレイパネル。
  15. 前記隔壁が、金属製の基台とこの基台を被覆する絶縁層によって形成され、この絶縁層上に列電極が形成されている請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル。
  16. 前記絶縁層の比誘電率が、行電極対を被覆している誘電体層の比誘電率よりも小さい請求項15に記載のプラズマディスプレイパネル。
  17. 前記背面基板が、金属製の基台とこの基台を被覆する絶縁層によって形成され、この背面基板の金属製の基台と隔壁の金属製の基台とが一体成形されている請求項15に記載のプラズマディスプレイパネル。
  18. 前記列電極の前面基板および背面基板の厚さ方向と平行な方向の厚さが、この列電極の行方向と平行な方向の幅の10分の1以上で、かつ、第2突出誘電体層の前面基板および背面基板の厚さ方向と平行な方向の厚さよりも小さい値に設定されている請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。
  19. 前記列電極の前面基板および背面基板の厚さ方向と平行な方向の厚さが、この列電極の行方向と平行な方向の幅の10分の1以上で、かつ、誘電体被覆層の前面基板および背面基板の厚さ方向と平行な方向の厚さよりも小さい値に設定されている請求項13に記載のプラズマディスプレイパネル。
  20. 前記列電極の行方向と平行な方向の幅が、この列電極の前面基板および背面基板の厚さ方向と平行な方向の厚さの10倍以上で、かつ、第2突出誘電体層の行方向と平行な方向の幅よりも小さい値に設定されている請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。
  21. 前記列電極の行方向と平行な方向の幅が、この列電極の前面基板および背面基板の厚さ方向と平行な方向の厚さの10倍以上で、かつ、誘電体被覆層の行方向と平行な方向の幅よりも小さい値に設定されている請求項13に記載のプラズマディスプレイパネル。
  22. 前記第2突出誘電体層の行方向と平行な方向の幅が、この第2突出誘電体層の前面基板および背面基板の厚さ方向と平行な方向の厚さの4.5倍以上の値に設定されている請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。
  23. 前記第2突出誘電体層の行方向と平行な方向の幅が、第1突出誘電体層の行方向と平行な方向の幅と同じか第1突出誘電体層の幅よりも小さい値に設定されている請求項22に記載のプラズマディスプレイパネル。
  24. 前記誘電体被覆層の行方向と平行な方向の幅が、この誘電体被覆層の前面基板および背面基板の厚さ方向と平行な方向の厚さの4.5倍以上の値に設定されている請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。
  25. 前記誘電体被覆層の行方向と平行な方向の幅が、隔壁の行方向において隣接する単位発光領域間を区画する部分の行方向と平行な方向の幅と同じかこの隔壁の幅よりも小さい値に設定されている請求項24に記載のプラズマディスプレイパネル。
  26. 前記列電極との間で放電を発生させる電極突出部の列電極に対向する側の側部のほぼ全域が、列電極と略平行に延びる直線状に形成されている請求項5または請求項11に記載のプラズマディスプレイパネル。
  27. 前記列電極との間で放電を発生させる電極突出部の列電極に対向する側と反対側の側部に凹部が形成されている請求項26に記載のプラズマディスプレイパネル。
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