JP2005108741A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】 表示特性の向上を図ることが出来るプラズマディスプレイパネルを提供する。
【解決手段】 行電極対(X,Y)を構成する行電極X,Yの放電セルCに対向する突出電極Xb,Ybが、行電極対(X,Y)の対になっている行電極X,Y間で行われる放電によって放電セルC内に放電ピーク電流が流れる時の放電空間Sのインダクタンスの0.05〜1.0倍の抵抗値を備えている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、プラズマディスプレイパネルの構成に関する。
面放電方式交流型プラズマディスプレイパネル(以下、PDPという)は、放電ガスが封入されている放電空間を挟んで互いに対向される二枚のガラス基板のうち、一方のガラス基板に行方向に延びる行電極対が列方向に並設され、他方のガラス基板に列方向に延びる列電極が行方向に並設されていて、放電空間の行電極対と列電極がそれぞれ交差する部分に、マトリックス状に単位発光領域(放電セル)が形成されているものである。
そして、このPDPは、行電極対の一方の行電極と列電極との間で選択的に行われるアドレス放電によって行電極対を被覆している誘電体層に壁電荷が形成された放電セル(発光セル)内において、行電極対を構成する一対の行電極間で維持放電が発生されて、各放電セル内に形成されている赤,緑,青に色分けされた蛍光体層が発光することにより、パネル面に画像が形成さる。
このような従来のAC型PDPにおいては、画像形成時に行電極対の行電極間で維持放電が発生される際に、その放電電流が非常に短時間に集中して流れるので、放電電流のピーク値が大きくなって大電流が流れることによって、表示特性が劣化するなどの問題が生じている。
この発明は、上記のような従来のPDPが有している問題点を解決することをその解決課題の一つとしている。
この発明(請求項1に記載の発明)は、上記課題を解決するために、放電空間を介して対向する位置に配置された一対の基板の間に、複数の行電極対と、この行電極対に対して交差する方向に延びて行電極対との交差部分の放電空間に単位発光領域を形成する複数の列電極とが設けられているプラズマディスプレイパネルにおいて、前記行電極対を構成する行電極の単位発光領域に対向する部分の一部が、行電極対の対になっている行電極間で行われる放電によって単位発光領域内に放電ピーク電流が流れる時の放電空間のインダクタンスの0.05〜1.0倍の抵抗値を備えていることを特徴としている。
この発明の実施形態におけるPDPは、列電極との交差部分の放電空間内に単位発光領域を形成する行電極対の各行電極の単位発光領域に対向する部分の一部が、行電極対の対になっている行電極間で行われる放電によって単位発光領域内に放電ピーク電流が流れる時の放電空間のインダクタンスの0.05〜1.0倍の抵抗値を備えていることによって、単位発光領域内において発生される放電の放電ピーク電流が低減される。
これによって、電流波形のひずみの発生や発光効率の低下等が抑制されて、PDPの表示特性が向上される。
なお、この実施形態におけるPDPは、行電極対を構成する行電極が、行方向に延びる電極本体部から突出電極部が単位発光領域毎に対になっている他の行電極に向かって島状に突出しているタイプのものの他、突出電極部が行方向にストライプ状に形成されているタイプのものについても適用が可能である。
図1ないし5は、この発明の実施形態における第1の実施例を示しており、図1は、この実施例における面放電方式交流型PDPのセル構造を模式的に示す正面図であり、図2は図1のV1−V1線における断面図、図3は図1のV2−V2線における断面図、図4は図1のW1−W1線における断面図、図5は図1のW2−W2線における断面図である。
この図1ないし5において、表示面である前面ガラス基板10の背面側に、複数の行電極対(X,Y)が、前面ガラス基板10の行方向(図1の左右方向)に延びるように平行に配列されている。
行電極Xは、前面ガラス基板10の行方向に延びる金属膜からなるバス電極Xaと,T字形状に形成されたITO等の透明導電膜からなりバス電極Xaに沿って等間隔に配列されて基端部がこのバス電極Xaに接続された多数の突出電極Xbとによって構成されている。
そして、バス電極Xaは、それぞれ表示面側の黒色導電層Xa1と背面側の主導電層Xa2の二層構造に形成されている。
行電極Yも同様に、前面ガラス基板10の行方向に延びる金属膜からなるバス電極Yaと,T字形状に形成されたITO等の透明導電膜からなりバス電極Yaに沿って等間隔に配列されて基端部がこのバス電極Yaに接続された多数の突出電極Ybとによって構成されている。
そして、バス電極Yaは、それぞれ表示面側の黒色導電層Ya1と背面側の主導電層Ya2の二層構造に形成されている。
この行電極XとYは、前面ガラス基板10の列方向(図1の上下方向)に交互に配列されており、バス電極XaとYaに沿って並列されたそれぞれの突出電極XbとYbが互いに対となる相手の行電極側に延びて、突出電極XbとYbの幅広部の頂辺がそれぞれ所要の幅の放電ギャップgを介して互いに対向されている。
前面ガラス基板10の背面には、さらに、誘電体層11が行電極対(X,Y)を被覆するように形成されている。
そして、この誘電体層11の背面には、列方向において隣接する行電極対(X,Y)の互いに背中合わせに位置するバス電極XaとYaにそれぞれ対向する位置および背中合わせに位置するバス電極Xbとバス電極Ybの間の領域に対向する位置に、誘電体層11の背面側に突出する嵩上げ誘電体層11Aが、バス電極Xa,Yaと平行に延びるように形成されている。
そして、この誘電体層11と嵩上げ誘電体層11Aの背面側には、MgOからなる保護層12が形成されている。
一方、前面ガラス基板10と所要の間隔を開けて平行に配置された背面ガラス基板13の前面ガラス基板10と対向する表示側の面上には、列電極Dが、各行電極対(X,Y)の互いに対になっている突出電極XbおよびYbに対向する位置において行電極対(X,Y)と直交する方向(列方向)に延びるように、互いに所定の間隔を開けて平行に配列されている。
この背面ガラス基板13の表示側の面上には、さらに、列電極Dを被覆する列電極保護層(誘電体層)14が形成され、この列電極保護層14上に、隔壁15が形成されている。
隔壁15は、嵩上げ誘電体層11Aに対向する位置において行方向に延びる横壁15Aと、互いに平行に配列された各列電極Dの間の位置において列方向に延びる縦壁15Bとによって略格子状に形成されている。
そして、この略格子状の隔壁15によって、前面ガラス基板10と背面ガラス基板13の間に形成される放電空間Sが、各行電極対(X,Y)において互いに対になっている突出電極XbとYbに対向する部分毎に形成される方形の放電セル(単位発光領域)Cをそれぞれ区画している。
この隔壁15には、その前面ガラス基板10に対向する表示側の部分に黒色層(光吸収層)15aが形成されている。
隔壁15の縦壁15Bの表示側の面は保護層12に当接されておらず(図3,4参照)、その間に隙間rが形成されているが、横壁15Aの表示側の面が保護層12の嵩上げ誘電体層11Aを被覆している部分に当接されていて(図2および3,5参照)、列方向において隣接する放電セルC間がそれぞれ閉じられている。
各放電セルC内には、隔壁15の横壁15Aおよび縦壁15Bの側面と列電極保護層14の表面に、これらの五つの面を覆うように蛍光体層16が形成されている。
そして、この蛍光体層16は、各放電セルC毎に三原色である赤,緑,青に色分けされて、この三原色が行方向に順に並ぶように配置される。
放電空間S内には、Xeガスを含む放電ガスが封入されている。
上記PDPは、行電極対(X,Y)がそれぞれマトリクス表示画面の一表示ライン(行)Lを構成している。
このPDPにおける画像表示は、リセット放電の後、各放電セルCにおいて行電極対(X,Y)の一方の行電極と列電極Dとの間で選択的に放電(アドレス放電)が行われ、全表示ラインLに発光セル(誘電体層11に壁電荷が形成された放電セルC)と非発光セル(誘電体層11に壁電荷が形成されていない放電セルC)とが、表示する画像に対応してパネル上に分布される。
このアドレス放電の後、全表示ラインLにおいて一斉に、行電極対(X,Y)の行電極XとYに対して交互に放電維持パルスが印加され、これによって、この放電維持パルスが印加される毎に各発光セルにおいて放電(維持放電)が発生される。
そして、この発光セルにおける維持放電によって放電ガス中のXeガスから紫外線が発生され、この紫外線によって赤,緑,青に色分けされた各蛍光体層16がそれぞれ励起されて発光することにより、表示する画像が形成される。
ここで、上記PDPは、行電極XとYのそれぞれの突出電極XbとYbの抵抗値が、以下のような態様で設定されている。
すなわち、行電極XとYに放電維持パルスが印加されて突出電極XbとYbの間で維持放電が発生される際に、放電セルC内に放電ピーク電流が流れる時の放電空間Sのインダクタンス(抵抗)の0.05〜1.0倍となるように、行電極XとYのそれぞれの突出電極XbとYbの抵抗値が設定されている。
例えば、200Vの放電維持パルスが行電極XとYに印加された際の放電セルC内に流れる放電ピーク電流値は約100〜200μAであり、このときの放電空間Sのインダクタンスは1〜2MΩであるので、突出電極XbとYbの抵抗値は、それぞれ10KΩ/□〜5MΩ/□に設定され、好ましくは500KΩ/□に設定される。
なお、突出電極Xb,Ybの抵抗値が大き過ぎる場合には、維持放電が生じ難くなるために、その抵抗値の上限は、放電ピーク電流が流れるときの放電空間Sのインダクタンスに対応して、そのインダクタンスの値程度に制限される。
この突出電極Xb,Ybの抵抗値を上記のように高抵抗値化する方法としては、(1)突出電極Xb,Ybを構成する透明導電膜の膜厚を薄くする,(2)突出電極Xb,Ybの形成時に透明導電材料中の酸素分量を増加させる,(3)突出電極Xb,Ybを形成する材料として高抵抗透明電極ペーストを使用する等がある。
このように、上記PDPは、維持放電を発生させる行電極X,Yのそれぞれの突出電極Xb,Ybが高抵抗値化されることによって、維持放電が発生される際の放電ピーク電流が低減される。
そして、この放電ピーク電流の低減によって、電流波形のひずみの発生や発光効率の低下等が抑制され、これによって、PDPの表示特性が向上される。
さらに、上記PDPによれば、突出電極Xb,Ybが高抵抗値化されることによって、放電ピーク電流の低減が放電セルCごとに行われるので、行電極自体を高抵抗化する場合の電圧降下によるストリーキングなどの問題が発生するのを防止することができる。
さらに、上記PDPによれば、放電ピーク電流の低減によって、パネルの発熱(電流の二乗に比例)や回路への耐熱負荷の低減を図ることが出来る。
図10は、高抵抗(800KΩ/□)の突出電極X1b,Y1bによる放電ピーク電流と、従来の低抵抗(13Ω/□)の突出電極による放電ピーク電流とを比較したグラフである。
この図10から、高抵抗値化された突出電極X1b,Y1bによる放電ピーク電流が、従来の低抵抗の突出電極による放電ピーク電流の約55パーセントに低減されていることが分かる。
この発明の実施形態における第2の実施例は、図1ないし5と同様の構成のPDPにおいて、行電極X,Yのバス電極Xa,Yaをそれぞれ構成する黒色導電層Xa1,Ya1が高抵抗値化され、その抵抗値が、維持放電が発生される際に放電セルC内に放電ピーク電流が流れる時の放電空間Sのインダクタンス(抵抗)の0.05〜1.0倍となるように設定されている。
例えば、200Vの放電維持パルスが行電極XとYに印加された際の放電セルC内に流れる放電ピーク電流値は約100〜200μAであり、このときの放電空間Sのインダクタンスは1〜2MΩであるので、黒色導電層Xa1,Ya1の抵抗値は、それぞれ放電セルC毎に10KΩ/□〜5MΩ/□に設定され、好ましくは500KΩ/□に設定される。
なお、黒色導電層Xa1,Ya1の抵抗値が大き過ぎる場合には、維持放電が生じ難くなるために、その抵抗値の上限は、放電ピーク電流が流れるときの放電空間Sのインダクタンスに対応して、そのインダクタンスの値程度に制限される。
この黒色導電層Xa1,Ya1の抵抗値を上記のように高抵抗値化する方法としては、(1)黒色導電層Xa1,Ya1に含まれる導電材料(例えば、銀)の含有量を減少させる,(2)黒色導電層Xa1,Ya1の膜厚を大きくする等がある。
このように、上記PDPは、維持放電を発生させる行電極X,Yのバス電極Xa,Yaのそれぞれの黒色導電層Xa1,Ya1が高抵抗値化されることによって、維持放電が発生される際の放電ピーク電流が低減される。
そして、この放電ピーク電流の低減によって、電流波形のひずみの発生や発光効率の低下等が抑制され、これによって、PDPの表示特性が向上される。
さらに、上記PDPによれば、放電ピーク電流の低減によって、パネルの発熱(電流の二乗に比例)や回路への耐熱負荷の低減を図ることが出来る。
図6および7は、この発明の実施形態における第3の実施例を示しており、図6は、この実施例における面放電方式交流型PDPのセル構造を模式的に示す正面図であり、図7は、図6のV3−V3線における断面図である。
この実施例におけるPDPは、前述した実施例1のPDPの行電極対(X,Y)の行電極XとYが列方向において交互に位置するように配置されていたのに対し、行電極対(X1,Y1)の行電極X1が、隣接する他の行電極対(X1,Y1)の行電極X1と一本のバス電極X1aを共有しているとともに、隣接する行電極対(X1,Y1)の行電極Y1のバス電極Y1aが互いに背中合わせに配置された構成になっている。
そして、突出電極X1bは、隣接する行電極対(X1,Y1)間で共有しているバス電極X1aから列方向の両側に延びて、対になっている行電極Y1の突出電極Y1bと対向されている。
さらに、このバス電極X1a,Y1aは、それぞれ、表示面側の黒色導電層X1a1,Y1a1と背面側の主導電層X1a2,Y1a2の二層構造に形成されている。
上記PDPにおいて、行電極X1,Y1のそれぞれの突出電極X1b,Y1bの抵抗値が、以下のような態様で設定されている。
すなわち、行電極X1とY1に放電維持パルスが印加されて突出電極X1bとY1bの間で維持放電が発生される際に、略格子形状の隔壁25によって放電空間S1が区画された放電セルC1内に放電ピーク電流が流れる時の放電空間S1のインダクタンス(抵抗)の0.05〜1.0倍となるように、行電極X1とY1のそれぞれの突出電極X1bとY1bの抵抗値が設定されている。
例えば、200Vの放電維持パルスが行電極X1とY1に印加された際の放電セルC1内に流れる放電ピーク電流値は約100〜200μAであり、このときの放電空間S1のインダクタンスは1〜2MΩであるので、突出電極X1bとY1bの抵抗値は、それぞれ10KΩ/□〜5MΩ/□に設定され、好ましくは500KΩ/□に設定される。
なお、突出電極X1b,Y1bの抵抗値が大き過ぎる場合には、維持放電が生じ難くなるために、その抵抗値の上限は、放電ピーク電流が流れるときの放電空間S1のインダクタンスに対応して、そのインダクタンスの値程度に制限される。
この突出電極X1b,Y1bの抵抗値を上記のように高抵抗値化する方法としては、(1)突出電極X1b,Y1bを構成する透明導電膜の膜厚を薄くする,(2)突出電極X1b,Y1bの形成時に透明導電材料中の酸素分量を増加させる,(3)突出電極X1b,Y1bを形成する材料として高抵抗透明電極ペーストを使用する等がある。
このように、上記PDPは、維持放電を発生させる行電極X1,Y1のそれぞれの突出電極X1b,Y1bが高抵抗値化されることによって、維持放電が発生される際の放電ピーク電流が低減される。
そして、この放電ピーク電流の低減によって、電流波形のひずみの発生や発光効率の低下等が抑制され、これによって、PDPの表示特性が向上される。
さらに、上記PDPによれば、突出電極X1b,Y1bが高抵抗値化されることによって、放電ピーク電流の低減が放電セルC1ごとに行われるので、行電極自体を高抵抗化する場合の電圧降下によるストリーキングなどの問題が発生するのを防止することができる。
さらに、上記PDPによれば、放電ピーク電流の低減によって、パネルの発熱(電流の二乗に比例)や回路への耐熱負荷の低減を図ることが出来る。
この発明の実施形態における第4の実施例は、図6および7と同様の構成のPDPにおいて、行電極X1,Y1のバス電極X1a,Y1aをそれぞれ構成する黒色導電層X1a1,Y1a1が高抵抗値化され、その抵抗値が、維持放電が発生される際に、放電セルC1内に放電ピーク電流が流れる時の放電空間S1のインダクタンス(抵抗)の0.05〜1.0倍となるように設定されている。
例えば、200Vの放電維持パルスが行電極X1とY1に印加された際の放電セルC1内に流れる放電ピーク電流値は約100〜200μAであり、このときの放電空間S1のインダクタンスは1〜2MΩであるので、黒色導電層X1a1,Y1a1の抵抗値は、それぞれ放電セルC1毎に10KΩ/□〜5MΩ/□に設定され、好ましくは500KΩ/□に設定される。
なお、黒色導電層X1a1,Y1a1の抵抗値が大き過ぎる場合には、維持放電が生じ難くなるために、その抵抗値の上限は、放電ピーク電流が流れるときの放電空間S1のインダクタンスに対応して、そのインダクタンスの値程度に制限される。
この黒色導電層X1a1,Y1a1の抵抗値を上記のように高抵抗値化する方法としては、(1)黒色導電層X1a1,Y1a1に含まれる導電材料(例えば、銀)の含有量を減少させる,(2)黒色導電層X1a1,Y1a1の膜厚を大きくする等がある。
このように、上記PDPは、維持放電を発生させる行電極X1,Y1のバス電極X1a,Y1aのそれぞれの黒色導電層X1a1,Y1a1の抵抗値が設定されることによって、維持放電が発生される際の放電ピーク電流が低減される。
そして、この放電ピーク電流の低減によって、電流波形のひずみの発生や発光効率の低下等が抑制され、これによって、PDPの表示特性が向上される。
さらに、上記PDPによれば、放電ピーク電流の低減によって、パネルの発熱(電流の二乗に比例)や回路への耐熱負荷の低減を図ることが出来る。
図8および9は、この発明の実施形態における第5の実施例を示しており、図8は、この実施例における面放電方式交流型PDPのセル構造を模式的に示す正面図であり、図9は、図8のV4−V4線における断面図である。
この実施例におけるPDPは、前述した実施例3のPDPの行電極対(X1,Y1)の行電極X1のみが隣接する他の行電極対(X1,Y1)の行電極X1と一本のバス電極X1aを共有していたのに対し、行電極X2とY2がともに、隣接する他の行電極対(X2,Y2)の行電極X2,Y2とそれぞれ一本のバス電極X2a,Y2aを共有する構成になっている。
そして、突出電極X2b,Y2bが、それぞれ、隣接する行電極対(X2,Y2)間で共有しているバス電極X2a,Y2aから列方向の両側に延びて、対になっている行電極X2またはY2の突出電極X2bまたはY2bと対向されている。
さらに、バス電極X2a,Y2aは、それぞれ、表示面側の黒色導電層X2a1,Y2a1と背面側の主導電層X2a2,Y2a2の二層構造に形成されている。
上記PDPにおいて、行電極X2,Y2のそれぞれの突出電極X2b,Y2bの抵抗値が、以下のような態様で設定されている。
すなわち、行電極X2とY2に放電維持パルスが印加されて突出電極X2bとY2bの間で維持放電が発生される際に、略格子形状の隔壁35によって放電空間S2が区画された放電セルC2内に放電ピーク電流が流れる時の放電空間S2のインダクタンス(抵抗)の0.05〜1.0倍となるように、行電極X2とY2のそれぞれの突出電極X2bとY2bの抵抗値が設定されている。
例えば、200Vの放電維持パルスが行電極X2とY2に印加された際の放電セルC2内に流れる放電ピーク電流値は約100〜200μAであり、このときの放電空間S2のインダクタンスは1〜2MΩであるので、突出電極X2bとY2bの抵抗値は、それぞれ10KΩ/□〜5MΩ/□に設定され、好ましくは500KΩ/□に設定される。
なお、突出電極X2b,Y2bの抵抗値が大き過ぎる場合には、維持放電が生じ難くなるために、その抵抗値の上限は、放電ピーク電流が流れるときの放電空間S2のインダクタンスに対応して、そのインダクタンスの値程度に制限される。
この突出電極X2b,Y2bの抵抗値を上記のように高抵抗値化する方法としては、(1)突出電極X2b,Y2bを構成する透明導電膜の膜厚を薄くする,(2)突出電極X2b,Y2bの形成時に透明導電材料中の酸素分量を増加させる,(3)突出電極X2b,Y2bを形成する材料として高抵抗透明電極ペーストを使用する等がある。
このように、上記PDPは、維持放電を発生させる行電極X2,Y2のそれぞれの突出電極X2b,Y2bが高抵抗値化されることによって、維持放電が発生される際の放電ピーク電流が低減される。
そして、この放電ピーク電流の低減によって、電流波形のひずみの発生や発光効率の低下等が抑制され、これによって、PDPの表示特性が向上される。
さらに、上記PDPによれば、突出電極X2b,Y2bが高抵抗値化されることによって、放電ピーク電流の低減が放電セルC2ごとに行われるので、行電極自体を高抵抗化する場合の電圧降下によるストリーキングなどの問題が発生するのを防止することができる。
さらに、上記PDPによれば、放電ピーク電流の低減によって、パネルの発熱(電流の二乗に比例)や回路への耐熱負荷の低減を図ることが出来る。
この発明の実施形態における第6の実施例は、図8および9と同様の構成のPDPにおいて、行電極X2,Y2のバス電極X2a,Y2aをそれぞれ構成する黒色導電層X2a1,Y2a1が高抵抗値化され、その抵抗値が、維持放電が発生される際に、放電セルC2内に放電ピーク電流が流れる時の放電空間S2のインダクタンス(抵抗)の0.05〜1.0倍となるように設定されている。
例えば、200Vの放電維持パルスが行電極X2とY2に印加された際の放電セルC1内に流れる放電ピーク電流値は約100〜200μAであり、このときの放電空間S2のインダクタンスは1〜2MΩであるので、黒色導電層X2a1,Y2a1の抵抗値は、それぞれ放電セルC2毎に10KΩ/□〜5MΩ/□に設定され、好ましくは500KΩ/□に設定される。
なお、黒色導電層X2a1,Y2a1の抵抗値が大き過ぎる場合には、維持放電が生じ難くなるために、その抵抗値の上限は、放電ピーク電流が流れるときの放電空間S2のインダクタンスに対応して、そのインダクタンスの値程度に制限される。
この黒色導電層X2a1,Y2a1の抵抗値を上記のように高抵抗値化する方法としては、(1)黒色導電層X2a1,Y2a1に含まれる導電材料(例えば、銀)の含有量を減少させる,(2)黒色導電層X2a1,Y2a1の膜厚を大きくする等がある。
このように、上記PDPは、維持放電を発生させる行電極X2,Y2のバス電極X2a,Y2aのそれぞれの黒色導電層X2a1,Y2a1が高抵抗値化されることによって、維持放電が発生される際の放電ピーク電流が低減される。
そして、この放電ピーク電流の低減によって、電流波形のひずみの発生や発光効率の低下等が抑制され、これによって、PDPの表示特性が向上される。
さらに、上記PDPによれば、放電ピーク電流の低減によって、パネルの発熱(電流の二乗に比例)や回路への耐熱負荷の低減を図ることが出来る。
この発明の実施形態の実施例1および2を示す正面図である。 図1のV1−V1線における断面図である。 図1のV2−V2線における断面図である。 図1のW1−W1線における断面図である。 図1のW2−W2線における断面図である。 この発明の実施形態の実施例3および4を示す正面図である。 図6のV3−V3線における断面図である。 この発明の実施形態の実施例5および6を示す正面図である。 図8のV4−V4線における断面図である。 高抵抗値化された突出電極による放電ピーク電流と従来の低抵抗の突出電極による放電ピーク電流とを比較したグラフである。
符号の説明
10 …前面ガラス基板(基板)
13 …背面ガラス基板(基板)
C,C1,C2 …放電セル(単位発光領域)
S,S1,S2 …放電空間
X,Y,X1,Y1,X2,Y2 …行電極
Xa,Ya,X1a,Y1a, X2a,Y2a
…バス電極(電極本体部)
Xb,Yb,X1b,Y1b,X2b,Y2b
…突出電極(突出電極部)
Xa1,Ya1,X1a1,Y1a1, X2a1,Y2a1
…黒色導電層
D …列電極

Claims (19)

  1. 放電空間を介して対向する位置に配置された一対の基板の間に、複数の行電極対と、この行電極対に対して交差する方向に延びて行電極対との交差部分の放電空間に単位発光領域を形成する複数の列電極とが設けられているプラズマディスプレイパネルにおいて、
    前記行電極対を構成する行電極の単位発光領域に対向する部分の一部が、行電極対の対になっている行電極間で行われる放電によって単位発光領域内に放電ピーク電流が流れる時の放電空間のインダクタンスの0.05〜1.0倍の抵抗値を備えていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 前記行電極の単位発光領域に対向する部分の一部が、1kΩ/□〜5MΩ/□の抵抗値を備えている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 前記行電極の単位発光領域に対向する部分の一部の抵抗値が500kΩ/□である請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 前記行電極対を構成するそれぞれの行電極が、行方向に延びる電極本体部とこの電極本体部から対になっている他の行電極の方向に突出して互いに放電ギャップを介して対向される突出電極部とを備えており、この突出電極部が、単位発光領域内に放電ピーク電流が流れる時の放電空間のインダクタンスの0.05〜1.0倍の抵抗値を備えている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 前記行電極の突出電極部が、1kΩ/□〜5MΩ/□の抵抗値を備えている請求項4に記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 前記行電極の突出電極部の抵抗値が500kΩ/□である請求項4に記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 前記抵抗値が、突出電極部の厚さによって設定されている請求項4に記載のプラズマディスプレイパネル。
  8. 前記抵抗値が、突出電極部が形成されるときの酸素分量によって設定されている請求項4に記載のプラズマディスプレイパネル。
  9. 前記抵抗値が、突出電極部が高抵抗導電材料によって形成されることによって設定されている請求項4に記載のプラズマディスプレイパネル。
  10. 前記突出電極部が、単位発光領域毎に電極本体部から対になっている他の行電極の方向に突出している請求項4に記載のプラズマディスプレイパネル。
  11. 前記行電極対を構成するそれぞれの行電極が、行方向に延びる電極本体部とこの電極本体部から対になっている他の行電極の方向に突出して互いに放電ギャップを介して対向される突出電極部とを備えており、電極本体部が多層に形成されていて、この電極本体部を形成する一部の層が単位発光領域内に放電ピーク電流が流れる時の放電空間のインダクタンスの0.05〜1.0倍の抵抗値を備えている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  12. 前記電極本体部を形成する一部の層が、1kΩ/□〜5MΩ/□の抵抗値を備えている請求項11に記載のプラズマディスプレイパネル。
  13. 前記電極本体部を形成する一部の層の抵抗値が500kΩ/□である請求項11に記載のプラズマディスプレイパネル。
  14. 前記抵抗値が、電極本体部を形成する一部の層中の導電材料の含有量を減らすことによって設定されている請求項11に記載のプラズマディスプレイパネル。
  15. 前記含有量が減らされる導電材料が銀である請求項14に記載のプラズマディスプレイパネル。
  16. 前記抵抗値が、電極本体部を形成する一部の層の厚さによって設定されている請求項11に記載のプラズマディスプレイパネル。
  17. 前記電極本体部を形成する一部の層が、黒色導電層である請求項11に記載のプラズマディスプレイパネル。
  18. 前記行電極対を構成する行電極の少なくとも一方の電極本体部が、隣接する他の行電極対の行電極と共有されている請求項11に記載のプラズマディスプレイパネル。
  19. 前記行電極対を構成する行電極のそれぞれの電極本体部が、隣接する他の行電極対の行電極と共有されている請求項11に記載のプラズマディスプレイパネル。
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