JP2004039578A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】一方の基板側に行電極対と列電極とが形成される構成を有し、低コストで製造できるとともに、高い発光効率を得ることが出来るプラズマディスプレイパネルを提供する。
【解決手段】前面ガラス基板1に行電極対(X,Y)と列電極Dが設けられて、各行電極対の互いに対向する行電極X,Yと互いに隣接する二本の列電極Dとに囲まれた領域に対向する放電空間の部分にそれぞれ放電セルCが形成されるプラズマディスプレイパネルにおいて、列電極Dの列方向に延びる列電極本体部Daに、この列電極本体部Daから放電セルCの中央部に対向する位置に向かって延びて先端部分が行電極対(X,Y)の行電極X,Y間の放電ギャップgのほぼ中間位置に対向される列電極放電部Dbが放電セルC毎に形成されている。
【選択図】 図2
【解決手段】前面ガラス基板1に行電極対(X,Y)と列電極Dが設けられて、各行電極対の互いに対向する行電極X,Yと互いに隣接する二本の列電極Dとに囲まれた領域に対向する放電空間の部分にそれぞれ放電セルCが形成されるプラズマディスプレイパネルにおいて、列電極Dの列方向に延びる列電極本体部Daに、この列電極本体部Daから放電セルCの中央部に対向する位置に向かって延びて先端部分が行電極対(X,Y)の行電極X,Y間の放電ギャップgのほぼ中間位置に対向される列電極放電部Dbが放電セルC毎に形成されている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、面放電方式交流型プラズマディスプレイパネルのパネル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、大型で薄型のカラー画面表示装置として面放電方式交流型プラズマディスプレイパネル(以下、PDPという)が注目を集めており、家庭への普及も拡大して来ている。
【0003】
このような面放電方式交流型PDPとして、特開平10−31145号公報に記載されている三電極構造の反射型PDPが知られている。
【0004】
この三電極反射型PDPは、前面ガラス基板と背面ガラス基板が、放電ガスが封入された放電空間を介して対向するように配置され、前面ガラス基板の内面側に、対になった行電極(放電維持電極)が行方向に延びるように互いに平行に配置されてそれぞれ表示ラインを形成する複数の行電極対と、この行電極対を被覆する誘電体層が設けられ、背面ガラス基板の内面側に列方向に延びる複数の列電極(アドレス電極)が設けられて、この列電極と行電極対がそれぞれ交差する位置の放電空間にそれぞれ放電セル(単位発光領域)が形成され、各放電セル毎に赤,緑,青に色分けされた蛍光体層が形成されているものである。
【0005】
そして、この三電極反射型PDPは、先ず、行電極対の一方の行電極と列電極との間で選択的にアドレス放電を発生させて、行電極対を被覆している誘電体層に壁電荷を形成したり、または、形成されている壁電荷を消去することによって、パネル面に、入力される映像信号に対応して、誘電体層に壁電荷が形成された放電セル(発光セル)と壁電荷が形成されていない放電セル(非発光セル)とを分布させ、この後、発光セルにおいて各行電極対の行電極間で維持放電を発生させて、この維持放電によって放電ガス中のキセノンガスから放射される真空紫外線により、発光セルのそれぞれ赤,緑,青に色分けされた蛍光体層を励起して発光させることによって、マトリクス表示による画像の形成を行うようになっている。
【0006】
このような三電極反射型PDPの従来の構成においては、前面ガラス基板と背面ガラス基板にそれぞれ電極を形成するための製造工程が複雑であるとともに、前面ガラス基板と背面ガラス基板の間において電極の位置関係に高い精度が要求されるために、製造コストが高くなり、さらに、各基板に形成される構成要素が多いことも製造コストを上昇させる要因になってしまうといった問題を有している。
【0007】
このため、近年、コストダウンとともに表示画像の高精細化を図るために、行電極対と列電極の双方を一方のガラス基板に形成する構成のPDPが提案されている。
【0008】
この形式のPDPは、蛍光体層が形成されるガラス基板と対向する側のガラス基板側に、行電極対とこの行電極対に対して直交する向きに延びる列電極が、誘電体層を挟んで二層構造になるように形成されているものである。
【0009】
図1は、このような行電極対と列電極の双方を一方の基板側に形成した従来のプラズマディスプレイパネルの構造を示す正面図である。
【0010】
この図1において、プラズマディスプレイパネルは、図示しない一方の基板の内面側に、それぞれ対になった行電極X1とY1によって構成されるが複数の行電極対が行方向に延び列方向に並設されていて、この行電極対が図示しない一層目の誘電体層によって被覆され、この一層目の誘電体層の内面側に、複数の列電極D1の本体部D1aが列方向に延び行方向に等間隔に並設されていて、この列電極D1の本体部D1aが図示しない二層目の誘電体層に被覆されている構成になっている。
【0011】
そして、各列電極D1の放電部D1bが、この放電部D1bとの間でアドレス放電を行う行電極対の行電極X1またはY1と同一平面内において対向するように、一層目の誘電体層内に形成された構成になっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した図1に示されるような構成のプラズマディスプレイパネルは、列電極D1の本体部D1aが、行電極対(X1,Y1)および列電極D1の放電部D1bが形成されている一層目の誘電体層とは異なる二層目の誘電体層内に形成されているために、この列電極D1の本体部D1aと放電部D1bとを異なる二層の誘電体層間で接続する必要があり、その構造が複雑になるために、製造コストが上昇してしまうという問題を有している。
【0013】
また、このような形式のプラズマディスプレイパネルにおいては、高い発光効率が得られないという問題を有している。
【0014】
この発明は、上記のような一方の基板に行電極対と列電極が形成される構成の従来のプラズマディスプレイパネルにおける問題点を解決するために為されたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載されたこの発明によるプラズマディスプレイパネルは、放電空間を挟んで対向された一対の基板のうちの一方の基板側に行方向に延び列方向に並設された複数の行電極対と列方向に延び行方向に並設された複数の列電極が設けられて、各行電極対の互いに対向する行電極と互いに隣接する二本の列電極とに囲まれた領域に対向する放電空間の部分にそれぞれ単位発光領域が形成されるプラズマディスプレイパネルにおいて、前記列電極の列方向に延びる列電極本体部に、この列電極本体部から単位発光領域の中央部に対向する位置に向かって延びて先端部分が行電極対の行電極間の放電ギャップのほぼ中間位置に対向される列電極放電部が単位発光領域毎に形成されていることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の最も好適と思われる実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明を行う。
【0017】
図2ないし5は、この発明によるプラズマディスプレイパネル(以下、PDPという)の実施形態における一例を示すものであって、図2はこの例におけるPDPを模式的に示す正面図であり、図3は図2のV1−V1線における断面図,図4は図2のV2−V2線における断面図,図5は図2のW−W線における断面図である。
【0018】
この図2ないし5において、表示面である前面ガラス基板1の背面に、複数の行電極対(X,Y)が、前面ガラス基板1の行方向(図2の左右方向)に延びるように平行に配列されている。
【0019】
行電極Xは、T字形状に形成されたITO等の透明導電膜からなる透明電極Xaと、前面ガラス基板1の行方向に延びて透明電極Xaの狭小の基端部に接続された黒色または暗色の金属膜からなるバス電極Xbによって構成されている。
【0020】
行電極Yも同様に、T字形状に形成されたITO等の透明導電膜からなる透明電極Yaと、前面ガラス基板1の行方向に延びて透明電極Yaの狭小の基端部に接続された黒色または暗色の金属膜からなるバス電極Ybによって構成されている。
【0021】
この行電極XとYは、前面ガラス基板1の列方向(図2の上下方向)に交互に配列されており、バス電極XbとYbに沿って並列されたそれぞれの透明電極XaとYaが互いに対となる相手の行電極側に延びて、透明電極XaとYaの幅広部の頂辺が、それぞれ所要の間隔の放電ギャップgを介して互いに対向されている。
【0022】
この各行電極対(X,Y)によって、パネルの一表示ラインLが構成される。
【0023】
前面ガラス基板1の背面には、さらに、列方向において隣接する行電極対(X,Y)のそれぞれの互いに背中合わせになったバス電極XbとYbの間に、このバス電極Xb,Ybに沿って行方向に延びる黒色または暗色の光吸収層(遮光層)2が形成されている。
【0024】
そして、この前面ガラス基板1の背面に第1誘電体層3が形成されて、行電極対(X,Y)および光吸収層2が被覆されている。
【0025】
この第1誘電体層3の背面側には、列電極Dを構成する帯状の列電極本体部Daが、行電極X,Yのバス電極Xb,Ybに沿って行方向に等間隔に並ぶ透明電極Xa,Yaのそれぞれの中間位置に対向する位置において行電極対(X,Y)と直交する方向(列方向)に延びるように、互いに所定の間隔を開けて平行に配列されている。
【0026】
この第1誘電体層3の背面側には、さらに、列電極Dを構成する帯状の列電極放電部Dbが、その先端部がそれぞれ行電極対(X,Y)の各透明電極XaとYa間の放電ギャップgの中間位置に対向する位置に位置されるように、表示ラインLごとに、各列電極本体部Daの側部から行方向に延びるように一体的に形成されている。
【0027】
そして、第1誘電体層3の背面に第2誘電体層4が形成されて、この列電極Dの列電極本体部Daと列電極放電部Dbが被覆されている。
【0028】
この第2誘電体層4の背面側には、互いに隣接する行電極対(X,Y)の背中合わせに位置するバス電極XbとYbおよびその間に位置する光吸収層2に対向する位置に、第2誘電体層4の背面側に突出する嵩上げ誘電体層4Aが、バス電極Xb,Ybに沿って行方向に延びるように形成されている。
【0029】
そして、この第2誘電体層4と嵩上げ誘電体層4Aの背面側には、MgOからなる図示しない保護層が形成されている。
【0030】
一方、前面ガラス基板1と放電空間を介して対向する背面ガラス基板5の表示側の面上には、前面ガラス基板1側の列電極本体部Daと対向する位置にそれぞれ列方向に延びるように形成された帯状の縦壁6Aと、互いに隣接する行電極対(X,Y)の背中合わせに位置するバス電極XbとYbおよびその間に位置する光吸収層2に対向する位置にそれぞれ行方向に延びるように形成された帯状の横壁6Bとによって構成される井桁状の隔壁6が形成されており、この隔壁6によって、前面ガラス基板1と背面ガラス基板5の間の放電空間が、各行電極対(X,Y)において対となった透明電極XaとYaに対向する部分毎に区画されて、それぞれ方形の放電セルCが形成されている。
【0031】
この隔壁6の縦壁6Aの表示側の面は嵩上げ誘電体層4Aを被覆する保護層に当接されておらず(図4および5参照)、その間に隙間rが形成されているが、横壁6Bの表示側の面が、保護層の嵩上げ誘電体層4Aを被覆している部分に当接されていて、列方向において隣接する放電セルCとの間がそれぞれ閉じられている(図3参照)。
【0032】
放電セルCに面する隔壁6の縦壁6Aおよび横壁6Bの側面と背面ガラス基板5の表面には、これらの五つの面を全て覆うように蛍光体層7が形成されており、この蛍光体層7の色は、各放電セルC毎に赤,緑,青の三原色が行方向に順に並ぶように配列されている。
【0033】
そして、前面ガラス基板1と背面ガラス基板5の間の放電空間内には、キセノンXeを含む放電ガスが封入されている。
【0034】
このPDPにおける画像形成は、以下のようにして行われる。
すなわち、一斉リセット期間の後のアドレス期間において、行電極Yに走査パルスが印加されるとともに、列電極Dの列電極本体部Daに映像信号の表示データに対応した表示データパルスが印加されて、選択的に、この列電極Dの列電極放電部Dbと走査パルスが印加された行電極Yの透明電極Yaとの間でアドレス放電が発生され、これによって、パネル面に、第1誘電体層3および第2誘電体層4に壁電荷が形成された放電セル(発光セル)Cと、壁電荷が形成されていない放電セル(非発光セル)Cとが分布される。
【0035】
この後、次の維持発光期間において、行電極XとYに放電維持パルスが印加され、第1誘電体層3および第2誘電体層4に壁電荷が形成されている発光セル内において、行電極XとYの放電ギャップgを介して互いに対向する透明電極XaとYaの間で維持放電が発生され、放電空間内に封入されている放電ガス中のキセノンガスから真空紫外線が放射されることによって、それぞれ赤,緑,青に色分けされている蛍光体層7がこの真空紫外線によって励起されて発光することにより、マトリクス表示による画像の形成が行われる。
【0036】
このとき、放電ギャップgの中間位置に対向する位置に列電極Dの列電極放電部Dbが配置されていることによって、図6(a)に示されるように、透明電極XaとYa間に生じる電気力線の一部(放電ギャップ上の誘電体層表面近傍における電気力線)が列電極放電部Dbに引き寄せられるために、放電ギャップgに対向する位置に列電極が配置されていない図6(b)に示される従来の放電状態と比較して、放電の中心位置において電界が集中するのが抑制され、これによって、発光効率が向上される。
【0037】
そして、上記PDPの構成によれば、列電極Dの列電極本体部Daと列電極放電部Dbとが、第1誘電体層3の背面側の同一平面内に形成されることによって、製造プロセスが簡略化され、これによって、PDPの製造コストが大幅に低減される。
【0038】
また、上記PDPの構成によれば、行電極X,Yのそれぞれのバス電極Xb,Ybが黒色または暗色の光吸収層になっており、さらに、隣接する行電極対(X,Y)の互いに背中合わせに位置する行電極XとYのバス電極XbとYb間に黒色または暗色の光吸収層2が形成されていることにより、パネル面の非表示領域が光吸収層によって覆われるので、この非表示領域に入射する外光の反射が防止されることによって、表示画像のコントラストが向上する。
【0039】
なお、上記の例においては、放電空間を各放電セルごとに区画する隔壁を井桁状に形成したが、列方向に延びるストライプ状の隔壁によって放電セルを区画するようにしても良い。
【0040】
上記のようなこの発明によるPDPの実施形態における例は、放電空間を挟んで対向された一対の基板のうちの一方の基板側に行方向に延び列方向に並設された複数の行電極対と列方向に延び行方向に並設された複数の列電極が設けられて、各行電極対の互いに対向する行電極と互いに隣接する二本の列電極とに囲まれた領域に対向する放電空間の部分にそれぞれ単位発光領域が形成されるPDPにおいて、前記列電極の列方向に延びる列電極本体部に、この列電極本体部から単位発光領域の中央部に対向する位置に向かって延びて先端部分が行電極対の行電極間の放電ギャップのほぼ中間位置に対向される列電極放電部が単位発光領域毎に形成されている実施形態を、その上位概念とするものである。
【0041】
この実施形態におけるPDPは、放電期間の一斉リセット期間の後のアドレス期間において、行電極対を構成する一方の行電極に走査パルスが、また、列電極の列電極本体部に映像信号の表示データに対応した表示データパルスがそれぞれ選択的に印加された際に、行電極対の行電極間の放電ギャップのほぼ中間位置に対向されている列電極の列電極放電部の先端部分と走査パルスが印加された一方の行電極との間でアドレス放電が発生され、これによって、壁電荷が形成された単位発光領域と壁電荷が形成されていない単位発光領域がパネル面に分布される。
【0042】
この後、次の維持発光期間において、行電極対の双方の行電極に放電維持パルスが交互に印加されて、壁電荷が形成されている単位発光領域内において、行電極間の放電ギャップを介して維持放電が発生されて、各単位発光領域において放電空間に面するように形成されている蛍光体層が発光されることにより、マトリクス表示による画像の形成が行われる。
【0043】
このとき、放電ギャップのほぼ中間位置に対向する位置に列電極の列電極放電部の先端部分が配置されていることによって、行電極間で発生される維持放電が単位発光領域内に拡がるために、従来のPDPと比較して、放電の中心位置における電界の集中が抑制されるので、これによって、発光効率が向上される。
【0044】
そして、このPDPの構成によれば、列電極の列電極本体部と列電極放電部とを、行電極対とは異なる同一平面内において一体的に形成することができるので、PDPの製造プロセスを簡略化することができ、これによって、PDPの製造コストを大幅に低減することが出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のPDPの構成を示す正面図である。
【図2】この発明の実施形態における一例を模式的に示す正面図である。
【図3】図2のV1−V1線における断面図である。
【図4】図2のV2−V2線における断面図である。
【図5】図2のW−W線における断面図である。
【図6】(a)は同例における維持放電の状態を示す説明図であり、(b)は従来のPDPにおける維持放電の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 …前面ガラス基板(一方の基板)
2 …光吸収層
3 …第1誘電体層
4 …第2誘電体層
5 …背面ガラス基板(他方の基板)
6 …隔壁
6A …縦壁(隔壁)
6B …横壁(隔壁)
X,Y …行電極
Xa,Ya …透明電極(行電極突出部)
Xb,Yb …バス電極(行電極本体部)
D …列電極
Da …列電極本体部
Db …列電極放電部
C …放電セル(単位発光領域)
g …放電ギャップ
【発明の属する技術分野】
この発明は、面放電方式交流型プラズマディスプレイパネルのパネル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、大型で薄型のカラー画面表示装置として面放電方式交流型プラズマディスプレイパネル(以下、PDPという)が注目を集めており、家庭への普及も拡大して来ている。
【0003】
このような面放電方式交流型PDPとして、特開平10−31145号公報に記載されている三電極構造の反射型PDPが知られている。
【0004】
この三電極反射型PDPは、前面ガラス基板と背面ガラス基板が、放電ガスが封入された放電空間を介して対向するように配置され、前面ガラス基板の内面側に、対になった行電極(放電維持電極)が行方向に延びるように互いに平行に配置されてそれぞれ表示ラインを形成する複数の行電極対と、この行電極対を被覆する誘電体層が設けられ、背面ガラス基板の内面側に列方向に延びる複数の列電極(アドレス電極)が設けられて、この列電極と行電極対がそれぞれ交差する位置の放電空間にそれぞれ放電セル(単位発光領域)が形成され、各放電セル毎に赤,緑,青に色分けされた蛍光体層が形成されているものである。
【0005】
そして、この三電極反射型PDPは、先ず、行電極対の一方の行電極と列電極との間で選択的にアドレス放電を発生させて、行電極対を被覆している誘電体層に壁電荷を形成したり、または、形成されている壁電荷を消去することによって、パネル面に、入力される映像信号に対応して、誘電体層に壁電荷が形成された放電セル(発光セル)と壁電荷が形成されていない放電セル(非発光セル)とを分布させ、この後、発光セルにおいて各行電極対の行電極間で維持放電を発生させて、この維持放電によって放電ガス中のキセノンガスから放射される真空紫外線により、発光セルのそれぞれ赤,緑,青に色分けされた蛍光体層を励起して発光させることによって、マトリクス表示による画像の形成を行うようになっている。
【0006】
このような三電極反射型PDPの従来の構成においては、前面ガラス基板と背面ガラス基板にそれぞれ電極を形成するための製造工程が複雑であるとともに、前面ガラス基板と背面ガラス基板の間において電極の位置関係に高い精度が要求されるために、製造コストが高くなり、さらに、各基板に形成される構成要素が多いことも製造コストを上昇させる要因になってしまうといった問題を有している。
【0007】
このため、近年、コストダウンとともに表示画像の高精細化を図るために、行電極対と列電極の双方を一方のガラス基板に形成する構成のPDPが提案されている。
【0008】
この形式のPDPは、蛍光体層が形成されるガラス基板と対向する側のガラス基板側に、行電極対とこの行電極対に対して直交する向きに延びる列電極が、誘電体層を挟んで二層構造になるように形成されているものである。
【0009】
図1は、このような行電極対と列電極の双方を一方の基板側に形成した従来のプラズマディスプレイパネルの構造を示す正面図である。
【0010】
この図1において、プラズマディスプレイパネルは、図示しない一方の基板の内面側に、それぞれ対になった行電極X1とY1によって構成されるが複数の行電極対が行方向に延び列方向に並設されていて、この行電極対が図示しない一層目の誘電体層によって被覆され、この一層目の誘電体層の内面側に、複数の列電極D1の本体部D1aが列方向に延び行方向に等間隔に並設されていて、この列電極D1の本体部D1aが図示しない二層目の誘電体層に被覆されている構成になっている。
【0011】
そして、各列電極D1の放電部D1bが、この放電部D1bとの間でアドレス放電を行う行電極対の行電極X1またはY1と同一平面内において対向するように、一層目の誘電体層内に形成された構成になっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した図1に示されるような構成のプラズマディスプレイパネルは、列電極D1の本体部D1aが、行電極対(X1,Y1)および列電極D1の放電部D1bが形成されている一層目の誘電体層とは異なる二層目の誘電体層内に形成されているために、この列電極D1の本体部D1aと放電部D1bとを異なる二層の誘電体層間で接続する必要があり、その構造が複雑になるために、製造コストが上昇してしまうという問題を有している。
【0013】
また、このような形式のプラズマディスプレイパネルにおいては、高い発光効率が得られないという問題を有している。
【0014】
この発明は、上記のような一方の基板に行電極対と列電極が形成される構成の従来のプラズマディスプレイパネルにおける問題点を解決するために為されたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載されたこの発明によるプラズマディスプレイパネルは、放電空間を挟んで対向された一対の基板のうちの一方の基板側に行方向に延び列方向に並設された複数の行電極対と列方向に延び行方向に並設された複数の列電極が設けられて、各行電極対の互いに対向する行電極と互いに隣接する二本の列電極とに囲まれた領域に対向する放電空間の部分にそれぞれ単位発光領域が形成されるプラズマディスプレイパネルにおいて、前記列電極の列方向に延びる列電極本体部に、この列電極本体部から単位発光領域の中央部に対向する位置に向かって延びて先端部分が行電極対の行電極間の放電ギャップのほぼ中間位置に対向される列電極放電部が単位発光領域毎に形成されていることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の最も好適と思われる実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明を行う。
【0017】
図2ないし5は、この発明によるプラズマディスプレイパネル(以下、PDPという)の実施形態における一例を示すものであって、図2はこの例におけるPDPを模式的に示す正面図であり、図3は図2のV1−V1線における断面図,図4は図2のV2−V2線における断面図,図5は図2のW−W線における断面図である。
【0018】
この図2ないし5において、表示面である前面ガラス基板1の背面に、複数の行電極対(X,Y)が、前面ガラス基板1の行方向(図2の左右方向)に延びるように平行に配列されている。
【0019】
行電極Xは、T字形状に形成されたITO等の透明導電膜からなる透明電極Xaと、前面ガラス基板1の行方向に延びて透明電極Xaの狭小の基端部に接続された黒色または暗色の金属膜からなるバス電極Xbによって構成されている。
【0020】
行電極Yも同様に、T字形状に形成されたITO等の透明導電膜からなる透明電極Yaと、前面ガラス基板1の行方向に延びて透明電極Yaの狭小の基端部に接続された黒色または暗色の金属膜からなるバス電極Ybによって構成されている。
【0021】
この行電極XとYは、前面ガラス基板1の列方向(図2の上下方向)に交互に配列されており、バス電極XbとYbに沿って並列されたそれぞれの透明電極XaとYaが互いに対となる相手の行電極側に延びて、透明電極XaとYaの幅広部の頂辺が、それぞれ所要の間隔の放電ギャップgを介して互いに対向されている。
【0022】
この各行電極対(X,Y)によって、パネルの一表示ラインLが構成される。
【0023】
前面ガラス基板1の背面には、さらに、列方向において隣接する行電極対(X,Y)のそれぞれの互いに背中合わせになったバス電極XbとYbの間に、このバス電極Xb,Ybに沿って行方向に延びる黒色または暗色の光吸収層(遮光層)2が形成されている。
【0024】
そして、この前面ガラス基板1の背面に第1誘電体層3が形成されて、行電極対(X,Y)および光吸収層2が被覆されている。
【0025】
この第1誘電体層3の背面側には、列電極Dを構成する帯状の列電極本体部Daが、行電極X,Yのバス電極Xb,Ybに沿って行方向に等間隔に並ぶ透明電極Xa,Yaのそれぞれの中間位置に対向する位置において行電極対(X,Y)と直交する方向(列方向)に延びるように、互いに所定の間隔を開けて平行に配列されている。
【0026】
この第1誘電体層3の背面側には、さらに、列電極Dを構成する帯状の列電極放電部Dbが、その先端部がそれぞれ行電極対(X,Y)の各透明電極XaとYa間の放電ギャップgの中間位置に対向する位置に位置されるように、表示ラインLごとに、各列電極本体部Daの側部から行方向に延びるように一体的に形成されている。
【0027】
そして、第1誘電体層3の背面に第2誘電体層4が形成されて、この列電極Dの列電極本体部Daと列電極放電部Dbが被覆されている。
【0028】
この第2誘電体層4の背面側には、互いに隣接する行電極対(X,Y)の背中合わせに位置するバス電極XbとYbおよびその間に位置する光吸収層2に対向する位置に、第2誘電体層4の背面側に突出する嵩上げ誘電体層4Aが、バス電極Xb,Ybに沿って行方向に延びるように形成されている。
【0029】
そして、この第2誘電体層4と嵩上げ誘電体層4Aの背面側には、MgOからなる図示しない保護層が形成されている。
【0030】
一方、前面ガラス基板1と放電空間を介して対向する背面ガラス基板5の表示側の面上には、前面ガラス基板1側の列電極本体部Daと対向する位置にそれぞれ列方向に延びるように形成された帯状の縦壁6Aと、互いに隣接する行電極対(X,Y)の背中合わせに位置するバス電極XbとYbおよびその間に位置する光吸収層2に対向する位置にそれぞれ行方向に延びるように形成された帯状の横壁6Bとによって構成される井桁状の隔壁6が形成されており、この隔壁6によって、前面ガラス基板1と背面ガラス基板5の間の放電空間が、各行電極対(X,Y)において対となった透明電極XaとYaに対向する部分毎に区画されて、それぞれ方形の放電セルCが形成されている。
【0031】
この隔壁6の縦壁6Aの表示側の面は嵩上げ誘電体層4Aを被覆する保護層に当接されておらず(図4および5参照)、その間に隙間rが形成されているが、横壁6Bの表示側の面が、保護層の嵩上げ誘電体層4Aを被覆している部分に当接されていて、列方向において隣接する放電セルCとの間がそれぞれ閉じられている(図3参照)。
【0032】
放電セルCに面する隔壁6の縦壁6Aおよび横壁6Bの側面と背面ガラス基板5の表面には、これらの五つの面を全て覆うように蛍光体層7が形成されており、この蛍光体層7の色は、各放電セルC毎に赤,緑,青の三原色が行方向に順に並ぶように配列されている。
【0033】
そして、前面ガラス基板1と背面ガラス基板5の間の放電空間内には、キセノンXeを含む放電ガスが封入されている。
【0034】
このPDPにおける画像形成は、以下のようにして行われる。
すなわち、一斉リセット期間の後のアドレス期間において、行電極Yに走査パルスが印加されるとともに、列電極Dの列電極本体部Daに映像信号の表示データに対応した表示データパルスが印加されて、選択的に、この列電極Dの列電極放電部Dbと走査パルスが印加された行電極Yの透明電極Yaとの間でアドレス放電が発生され、これによって、パネル面に、第1誘電体層3および第2誘電体層4に壁電荷が形成された放電セル(発光セル)Cと、壁電荷が形成されていない放電セル(非発光セル)Cとが分布される。
【0035】
この後、次の維持発光期間において、行電極XとYに放電維持パルスが印加され、第1誘電体層3および第2誘電体層4に壁電荷が形成されている発光セル内において、行電極XとYの放電ギャップgを介して互いに対向する透明電極XaとYaの間で維持放電が発生され、放電空間内に封入されている放電ガス中のキセノンガスから真空紫外線が放射されることによって、それぞれ赤,緑,青に色分けされている蛍光体層7がこの真空紫外線によって励起されて発光することにより、マトリクス表示による画像の形成が行われる。
【0036】
このとき、放電ギャップgの中間位置に対向する位置に列電極Dの列電極放電部Dbが配置されていることによって、図6(a)に示されるように、透明電極XaとYa間に生じる電気力線の一部(放電ギャップ上の誘電体層表面近傍における電気力線)が列電極放電部Dbに引き寄せられるために、放電ギャップgに対向する位置に列電極が配置されていない図6(b)に示される従来の放電状態と比較して、放電の中心位置において電界が集中するのが抑制され、これによって、発光効率が向上される。
【0037】
そして、上記PDPの構成によれば、列電極Dの列電極本体部Daと列電極放電部Dbとが、第1誘電体層3の背面側の同一平面内に形成されることによって、製造プロセスが簡略化され、これによって、PDPの製造コストが大幅に低減される。
【0038】
また、上記PDPの構成によれば、行電極X,Yのそれぞれのバス電極Xb,Ybが黒色または暗色の光吸収層になっており、さらに、隣接する行電極対(X,Y)の互いに背中合わせに位置する行電極XとYのバス電極XbとYb間に黒色または暗色の光吸収層2が形成されていることにより、パネル面の非表示領域が光吸収層によって覆われるので、この非表示領域に入射する外光の反射が防止されることによって、表示画像のコントラストが向上する。
【0039】
なお、上記の例においては、放電空間を各放電セルごとに区画する隔壁を井桁状に形成したが、列方向に延びるストライプ状の隔壁によって放電セルを区画するようにしても良い。
【0040】
上記のようなこの発明によるPDPの実施形態における例は、放電空間を挟んで対向された一対の基板のうちの一方の基板側に行方向に延び列方向に並設された複数の行電極対と列方向に延び行方向に並設された複数の列電極が設けられて、各行電極対の互いに対向する行電極と互いに隣接する二本の列電極とに囲まれた領域に対向する放電空間の部分にそれぞれ単位発光領域が形成されるPDPにおいて、前記列電極の列方向に延びる列電極本体部に、この列電極本体部から単位発光領域の中央部に対向する位置に向かって延びて先端部分が行電極対の行電極間の放電ギャップのほぼ中間位置に対向される列電極放電部が単位発光領域毎に形成されている実施形態を、その上位概念とするものである。
【0041】
この実施形態におけるPDPは、放電期間の一斉リセット期間の後のアドレス期間において、行電極対を構成する一方の行電極に走査パルスが、また、列電極の列電極本体部に映像信号の表示データに対応した表示データパルスがそれぞれ選択的に印加された際に、行電極対の行電極間の放電ギャップのほぼ中間位置に対向されている列電極の列電極放電部の先端部分と走査パルスが印加された一方の行電極との間でアドレス放電が発生され、これによって、壁電荷が形成された単位発光領域と壁電荷が形成されていない単位発光領域がパネル面に分布される。
【0042】
この後、次の維持発光期間において、行電極対の双方の行電極に放電維持パルスが交互に印加されて、壁電荷が形成されている単位発光領域内において、行電極間の放電ギャップを介して維持放電が発生されて、各単位発光領域において放電空間に面するように形成されている蛍光体層が発光されることにより、マトリクス表示による画像の形成が行われる。
【0043】
このとき、放電ギャップのほぼ中間位置に対向する位置に列電極の列電極放電部の先端部分が配置されていることによって、行電極間で発生される維持放電が単位発光領域内に拡がるために、従来のPDPと比較して、放電の中心位置における電界の集中が抑制されるので、これによって、発光効率が向上される。
【0044】
そして、このPDPの構成によれば、列電極の列電極本体部と列電極放電部とを、行電極対とは異なる同一平面内において一体的に形成することができるので、PDPの製造プロセスを簡略化することができ、これによって、PDPの製造コストを大幅に低減することが出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のPDPの構成を示す正面図である。
【図2】この発明の実施形態における一例を模式的に示す正面図である。
【図3】図2のV1−V1線における断面図である。
【図4】図2のV2−V2線における断面図である。
【図5】図2のW−W線における断面図である。
【図6】(a)は同例における維持放電の状態を示す説明図であり、(b)は従来のPDPにおける維持放電の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 …前面ガラス基板(一方の基板)
2 …光吸収層
3 …第1誘電体層
4 …第2誘電体層
5 …背面ガラス基板(他方の基板)
6 …隔壁
6A …縦壁(隔壁)
6B …横壁(隔壁)
X,Y …行電極
Xa,Ya …透明電極(行電極突出部)
Xb,Yb …バス電極(行電極本体部)
D …列電極
Da …列電極本体部
Db …列電極放電部
C …放電セル(単位発光領域)
g …放電ギャップ
Claims (8)
- 放電空間を挟んで対向された一対の基板のうちの一方の基板側に行方向に延び列方向に並設された複数の行電極対と列方向に延び行方向に並設された複数の列電極が設けられて、各行電極対の互いに対向する行電極と互いに隣接する二本の列電極とに囲まれた領域に対向する放電空間の部分にそれぞれ単位発光領域が形成されるプラズマディスプレイパネルにおいて、
前記列電極の列方向に延びる列電極本体部に、この列電極本体部から単位発光領域の中央部に対向する位置に向かって延びて先端部分が行電極対の行電極間の放電ギャップのほぼ中間位置に対向される列電極放電部が単位発光領域毎に形成されている、
ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。 - 前記列電極の列電極本体部と列電極放電部が、一方の基板の厚さ方向において行電極が形成されている平面とは異なる同一平面内に形成されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記行電極対が第1誘電体層によって被覆され、列電極の列電極本体部および列電極放電部が第1誘電体層の内面側に形成された第2誘電体層によって被覆されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記行電極対を構成する各々の行電極が、行方向に延びる行電極本体部と、この行電極本体部から単位発光領域毎に対をなす他の行電極の方向に張り出して放電ギャップを介して互いに対向する行電極突出部とを備え、この行電極突出部の間の放電ギャップのほぼ中間位置に前記列電極放電部の先端部分が対向されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記行電極本体部が黒色または暗色の光吸収層によって形成されている請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 隣接する行電極対の互いに背中合わせに位置する二つの行電極の間に、黒色または暗色の光吸収層が形成されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記放電空間を挟んで対向された一対の基板のうちの他方の基板側の列電極本体部に対向する位置に、列方向に延びて放電空間を列方向に仕切る隔壁が形成されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 前記放電空間を挟んで対向された一対の基板のうちの他方の基板側の行電極本体部に対向する位置に、行方向に延びて放電空間を行方向に仕切る隔壁が形成されている請求項4に記載のプラズマディスプレイパネル。
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