JP2006011003A - ベルト部材、並びに、これを用いるベルト駆動装置及び画像形成装置 - Google Patents

ベルト部材、並びに、これを用いるベルト駆動装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光反射性のマークに汚れを付着させることによるマーク検知センサの検知精度の悪化と、マークの上に設けた保護層を傷付けることによるマーク検知センサの検知精度の悪化との両方を抑えることができるベルト部材を提供する。
【解決手段】無端移動が可能になるように環状に形成され、且つ光反射性を有する材料からなるマーク200bを有するベルト部材200において、光透過性を有する材料からなる保護層200cでマーク200bを覆って保護し、且つマーク200bと保護層200cとをベルトループ内側面である裏面に設けた。
【選択図】図20

Description

本発明は、環状のベルト部材、並びに、これを用いるベルト駆動装置及び画像形成装置に関するものである。
従来より、複数の張架部材によって張架されながら無端移動せしめられる環状のベルト部材が様々な分野で用いられている。例えば、電子写真方式の画像形成装置では、感光体等の潜像担持体や、中間転写体などとして、環状のベルト部材を用いる場合がある。電子写真方式の画像形成装置は、次のようなプロセスで画像を形成する。即ち、まず、感光体等の潜像担持体を露光走査してそれに静電潜像を形成せしめ、この静電潜像に負または正極性に帯電したトナー等の現像剤を付着させてトナー像を得る。次いで、このトナー像を、潜像担持体上から転写紙等の記録体に直接するか、あるいは中間転写体を介して記録体に転写した後、加熱等によって記録体に定着せしめる。かかるプロセスにおいて、潜像担持体や中間転写体などとして、環状のベルト部材を用いる画像形成装置が知られているのである。
このように環状のベルト部材を用いる画像形成装置において、ベルト部材の周方向の所定位置に設けた基準マークの検知タイミングに基づいて、作像開始タイミングや紙送りタイミングを決定するものがある。例えば、特許文献1には、ベルト部材たる中間転写ベルトの周方向における所定位置に設けた反射性の基準マークを反射型フォトセンサによって検知する画像形成装置が記載されている。この画像形成装置では、反射型フォトセンサによる基準マークの検知タイミングに基づいて、感光体に対する露光開始タイミングを決定している。
また、環状のベルト部材を用いる画像形成装置において、ベルト部材にその周方向に所定ピッチで並ぶように複数のマークを設け、これらマークの検知間隔に基づいて、ベルト部材の駆動速度を制御するものも知られている(例えば、特許文献2に記載のもの)。この画像形成装置では、光反射性を有する複数のマークを反射型フォトセンサによって検知し、その検知間隔の変動に基づいて、ベルト部材の走行速度の変動を検知する。そして、速度変動があった場合には、走行速度を目的の速度に合わせるように、ベルト部材の駆動速度を増減する。これにより、ベルト部材の速度変動を抑えるようになっている。
特開平11−15297号公報 特開平9−114348号公報
しかしながら、これらの画像形成装置においては、ベルト部材に設けた上述の基準マークや複数のマーク(以下、これらを総称して単にマークという)が、ベルト駆動装置の使用に伴って徐々に汚れる。そして、汚れによってセンサがマークを検知しなくなると、適切な作像開始タイミングを決定することができなくなったり、ベルト部材の速度変動を誤検知してしまったりするという不具合が発生する。トナー等の有色の現像剤を用いる画像形成装置では、現像剤の付着によってマークを汚し易い。
そこで、本発明者らは、ベルト部材に付したマークの上に、光透過性を有する材料からなる保護層を設けて、マークを保護層で保護した新規なベルト部材を開発中である。ベルト部材に付すマークについては、良好な光反射性を発揮させるために、薬品や研磨などによる表面加工を行うことが一般的である。かかる表面加工を行うと、マークに汚れを付着させ易くなる。本発明者らが開発しているベルト部材では、表面加工を行う必要のない保護層によってマークを保護することで、マークの上に汚れが付着するといった事態を抑える。そして、これにより、マークの汚れに起因する上述の不具合を抑えることができる。
しかしながら、このベルト部材においては、使用に伴って保護層を傷付けていくと、その光透過性を徐々に悪化させていく結果、マークが正常に検知されなくなるおそれがあった。具体的には、ベルト部材を駆動するベルト駆動装置においては、ベルト部材のおもて面(ループ外側面)に付着したトナー等の汚れをクリーニングするクリーニング部材を設けることがある。板状スクレーパやブラシなどのクリーニング部材を、ベルト部材のおもて面に摺擦させてトナー等の汚れを掻き落とすのであるが、その際、保護層を少しずつ傷付けてしまうおそれがある。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、次のようなベルト部材、並びに、これを用いるベルト駆動装置及び画像形成装置を提供することである。即ち、マークに汚れを付着させることによるマーク検知精度の悪化と、マークの上に設けた保護層を傷付けることによるマーク検知精度の悪化との両方を抑えることができるベルト部材等である。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、無端移動が可能になるように環状に形成され、且つ光反射性を有する材料からなるマークを有するベルト部材において、光透過性を有する材料からなる保護層で上記マークを覆って保護し、且つ該マークと該保護層とをベルトループ内側面である裏面に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1のベルト部材において、上記マークをベルト周方向に所定のピッチで並べるように複数設け、且つこれら全てのマークを上記保護層で保護したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2のベルト部材において、上記裏面におけるベルト幅方向の両端部に、ベルト周方向に延在する寄り止め突起それぞれを設け、且つ該寄り止め突起の表面に上記マークと上記保護層とを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1又は2のベルト部材において、上記裏面におけるベルト幅方向の両端部に、ベルト周方向に延在する寄り止め突起をそれぞれ設け、且つこれら寄り止め突起よりもベルト幅方向の中心側にずれたベルト裏面箇所に、上記マークと上記保護層とを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4のベルト部材において、上記寄り止め突起と上記保護層とを同一の材料で一体形成したことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項3、4又は5のベルト部材において、上記寄り止め突起として、ベルト基体とは別体で形成された寄り止め部材を用い、該ベルト基体とこれの裏面側に固定される該寄り止め部材との間に、中間部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1、2、4又は5のベルト部材において、ベルト基体とこれの裏面側に固定される上記マークとの間に、中間部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7のベルト部材において、上記寄り止め突起として、上記ベルト基体とは別体で形成された寄り止め部材を用い、該ベルト基体とこれの裏面側に固定される該寄り止め部材との間に中間部材を設け、該中間部材と、該ベルト基体と上記マークとの間に設ける中間部材とを、一体形成したことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、無端移動が可能になるように環状に形成され、且つ光反射性を有する材料からなる複数のマークがベルト周方向に並ぶように設けられたベルト部材と、該ベルト部材をループ内側面である裏面で支えながら張架する複数の張架部材と、これら張架部材によって張架される該ベルト部材を駆動源の駆動によって無端移動せしめるベルト駆動手段と、該マークを検知するマーク検知手段と、該マーク検知手段による検知結果に基づいて該ベルト駆動手段による該駆動源の駆動を制御するベルト駆動制御手段とを有するベルト駆動装置において、上記ベルト部材として、請求項1乃至8の何れかのものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項9のベルト駆動装置において、上記保護層の表面をクリーニングする保護層クリーニング手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項9又は10のベルト駆動装置において、上記マーク検知手段として、発光手段から発した光を上記マークの表面で反射させて反射光を得た後、該反射光を受光手段で受光することで該マークを検知するものを用い、且つ、該マーク検知手段に対し、その鉛直方向下方にある上記ベルト部材の上記マークを検知させるようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項9、10又は11のベルト駆動装置において、上記ベルト部材として、請求項4又は5のものを用い、該ベルト部材を張架する複数の上記張架部材として、それぞれ張架ローラを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項12のベルト駆動装置において、上記張架ローラとして、ローラ部とこれの軸線方向における両端面からそれぞれ突出する軸部とを有するものであって、且つ、該ローラ部における軸線方向の少なくとも一端部が中央部よりも小径となっているものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段と、該潜像担持体との対向位置を通過するように環状のベルト部材を無端移動せしめるベルト駆動手段と、該現像手段によって現像された可視像を該対向位置で潜像担持体の表面から該ベルト部材側に向けて転写する転写手段とを備える画像形成装置において、上記ベルト駆動手段として、請求項9乃至13の何れかのベルト駆動装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、シート状の記録体に可視像を形成する可視像形成手段と、該可視像形成手段によって該可視像が形成される前、後又は最中の該記録体を環状のベルト部材の表面に保持しながら、該ベルト部材の無端移動に伴って搬送するベルト駆動手段とを備える画像形成装置において、上記ベルト駆動手段として、請求項9乃至13の何れかのベルト駆動装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、潜像を担持する環状のベルト部材たる潜像担持ベルトを無端移動せしめるベルト駆動手段と、該潜像担持ベルト上の潜像を現像する現像手段と、該潜像担持ベルト上で現像された可視像を記録体に転写する転写手段とを備える画像形成装置において、上記ベルト駆動手段として、請求項9乃至13の何れかのベルト駆動装置を用いたことを特徴とするものである。
これらの発明においては、光透過性を有し、且つ薬品や研磨による表面加工が不要な保護層でベルト部材のマークを保護することにより、マークをそのまま露出させている場合に比べて、マーク上への汚れの付着を抑える。これにより、マークに汚れを付着させることによるマーク検知精度の悪化を抑えることができる。
また、マーク及びこれを保護する保護層を、ベルト部材の裏面(ループ内側面)に設けることにより、ベルト部材のおもて面(ループ外側面)をクリーニングするクリーニング部材との摺擦による保護層の傷付きを回避する。これにより、保護層の傷付きを抑えて、保護層を傷付けることによるマーク検知精度の悪化を抑えることができる。
なお、請求項10のベルト駆動装置においては、保護層の表面をクリーニングする保護層クリーニング手段を設けているが、この保護層クリーニング手段による保護層の傷付きについては、次に説明する理由により、殆ど発生させないようにすることが可能である。即ち、本発明では、マークや保護層をトナー等の汚れの付着し難いベルト部材の裏面に設けている。しかも、マークや保護層については、裏面における全領域ではなく、ベルト幅方向における一部領域に設けることが可能である。このため、保護層クリーニング手段としては、汚れの付着し易いベルト部材のおもて面における全領域の汚れをクリーニングし得る板状スクレーパやブラシなどといった汚れ掻き取り能力の高いもの(保護層を傷付け易いもの)ではなく、例えばスポンジ部材や、溶剤をしみ込ませた綿部材など、保護層を傷付け難いものを用いることが可能だからである。
以下、本発明を適用した画像形成装置の実施形態として、タンデム方式のカラーレーザープリンタ(以下、単に「プリンタ」という)について説明する。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。このプリンタは、イエロー(Y),マゼンダ(M),シアン(C),黒(K)の各色の画像を形成するための4組のプロセスユニット1Y,M,C,Kを備えている。また、転写ユニット20、給紙カセット50、搬送ローラ対51、レジストローラ対52、定着装置60、排紙ローラ対61等も備えている。なお、以下、各符号の後に付しているY,M,C,Kという英字の添字は、それぞれイエロー,マゼンダ,シアン,黒用の部材であることを示す。
プロセスユニット1Y,M,C,Kは、潜像を担持する潜像担持体であるドラム状の感光体2Y,M,C,Kを有している。これら感光体2Y,M,C,Kは、それぞれ図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転駆動される。
図2は、4つのプロセスユニット1Y,M,C,Kのうち、Y用のプロセスユニット1Yを転写ユニット20の一部とともに示す拡大構成図である。なお、他のプロセスユニット(1M,C,K)は、それぞれ使用するトナーの色が異なる点の他がY用のものと同様の構成になっているので、これらの説明については省略する。同図において、プロセスユニット1Yは、感光体2Yの他、一様帯電装置3Y、光書込装置4Y、現像装置5Y、ドラムクリーニング装置6Y、図示しない除電装置などを備えている。
一様帯電装置3Yは、図中時計回りに回転駆動せしめられる感光体2Yの周面に接触する帯電ブラシ3aYと、これに帯電バイアスを印加する帯電バイアス電源3bYとを有している。帯電ブラシ3aYは、帯電バイアス電源3bYによって交流の帯電バイアスが印加されながら、ブラシ先端を感光体2Yに摺擦せしめる。この摺擦により、帯電ブラス3aYの先端から感光体2Yに放電が起こって、感光体2Yが所定の極性、例えばマイナスに一様帯電せしめられる。なお、一様帯電装置3Yとして、図示のような帯電ブラシ方式のものに代えて、帯電バイアスを印加した帯電ローラを感光体2Y表面に摺擦せしめるものを用いてもよい。また、コロトロンチャージャーなどによって、感光体2Yに対して非接触で電荷を付与するものを用いてもよい。また、以下、一様帯電装置3Yによって感光体2Y表面をマイナス極性に一様帯電せしめる場合を例にして説明する。
光書込装置4Yは、複数のLEDを有するLEDアレイ4aYを感光体2Y表面に対向させている。そして、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報に基づいてLEDアレイ4aYを駆動することにより、一様帯電装置3Yによって一様帯電せしめられた感光体2Y表面を光走査する。この光走査により、感光体2Y表面には、Y用の静電潜像が形成される。感光体2Yは、直径25〜100[mm]程度のアルミニウム円筒表面に、有機感光物質からなる感光層を設けたものである。有機感光物質に代えて、アモスファスシリコンからなる感光層を設けてもよい。
現像装置5Yは、現像ケース5aYと、これに設けられた開口から一部を露出させるように配設された現像ロール5bYと、トナー濃度センサ(以下、Tセンサという)5cYとを有している。現像ケース5aYには、磁性キャリアとマイナス帯電性のYトナーとを含む現像剤が内包されている。この現像剤は図示しない搬送スクリュウによって撹拌されてYトナーの摩擦帯電が促されながら、現像剤担持体たる現像ロール5bYに向けて搬送される。現像ロール5bYは、非磁性部材からなる現像スリーブと、これの内部でスリーブに連れ回らないように固定された図示しないマグネットローラとを有している。そして、このマグネットローラの発する磁力により、現像剤をスリーブ表面に担持する。現像スリーブは、図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転せしめられるようになっており、表面に担持した現像剤を感光体2Yとの対向位置である現像位置に搬送する。
透磁率センサからなるTセンサ5cYは、現像ケース5aYの側板に取り付けられており、上述の搬送スクリュウによって搬送される現像剤の透磁率に応じた値の電圧を出力する。現像剤の透磁率は、現像剤のトナー濃度と良好な相関を示すため、Tセンサ5cYはYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。この出力電圧の値は、図示しない制御部に送られる。制御部は、RAM等の記憶手段を備えており、この中にTセンサ5cYからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefや、他の現像装置に搭載されたTセンサからの出力電圧の目標値であるM,C,K用Vtrefのデータを格納している。現像装置5Yについては、Tセンサ5cYからの出力電圧の値とY用Vtrefを比較し、図示しないYトナーカートリッジに連結するYトナー補給装置を比較結果に応じた時間だけ駆動させる。これにより、Yトナーカートリッジ内のYトナーを現像装置5Y内に補給する。このようにしてYトナー補給装置の駆動が制御(トナー補給制御)されることで、現像に伴ってYトナー濃度を低下させた現像剤に適量のYトナーが補給され、現像装置5Y内の現像剤のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。なお、他の現像装置についても、同様のトナー補給制御が実施される。また、他の現像装置5M,C,Kについても、同様にして、感光体2M,C,K上でM,C,Kトナー像が現像される。
転写ユニット20は、ベルト部材たる紙搬送ベルト21を張架ローラ22,23等によって張架しながら、複数の張架ローラの1つである図示しない駆動ローラの回転駆動によって無端移動せしめる。感光体2Yの下方では、このように無端移動せしめられる紙搬送ベルト21が感光体2Yに当接してY用の転写ニップを形成している。転写ニップにおける紙搬送ベルト21の裏面には、トナーとは逆極性の転写バイアスが印加されるY用の転写ブラシ34Yの先端が接触している。この印加により、Y用の転写ニップには、転写ブラシ34Yと感光体2Yとの間に転写電界が形成されている。紙搬送ベルト21は、後述する理由により、所定のタイミングでそのおもて面に転写紙(図示せず)を保持しながら無端移動する。そして、転写紙をY用の転写ニップに挟み込んだ際に、上記転写電界やニップ圧の作用によって、Yトナー像を感光体2Yから転写紙に転写する。他のプロセスユニット(1M,C,K)においても、同様にして、感光体から転写紙にM,C,Kトナー像が転写紙に重ね合わせて転写される。
Y用の転写ニップを通過した後の感光体2Y表面には、転写ニップで転写紙に転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナー像は、ドラムクリーニング装置6Yによって感光体2Y表面からクリーニングされる。クリーニング後の感光体2Y表面は、図示しない除電手段によって残留電荷が除電された後、上述の一様帯電装置3Yによって一様帯電せしめられる。
先に示した図1において各プロセスユニット1Y,M,C,Kの下方には、転写ユニット20が配設されている。この転写ユニット20は、環状の紙搬送ベルト21と、これを張架する複数の張架ローラ22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32とを有している。また、反射型フォトセンサからなるマーク検知手段たるマーク検知センサ33や、4つの転写ブラシ34Y,M,C,Kを紙搬送ベルト21のループ内側に有している。なお、紙搬送ベルト21を張架する複数の張架ローラのうち、符号32で示したものは、図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられることで、紙搬送ベルト21を図中反時計回りに無端移動せしめる駆動ローラとなっている。この駆動ローラ32による紙搬送ベルト21掛け回し箇所には、そのおもて面側からベルトクリーニング装置35が当接している。このベルトクリーニング装置35は、ベルトおもて面に当接せしめたクリーニングブレード35aにより、紙搬送ベルト21のおもて面に付着したトナーを掻き取り除去するものである。
上記紙搬送ベルト21は、体積抵抗率が1010〜1012Ωcm、表面抵抗率が1012〜1014Ω/□にそれぞれ調整された高電気抵抗のベルト部材である。そして、上述の複数の張架ローラに張架されながら、駆動ローラ32の回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。
ベルト駆動装置たる転写ユニット20は、このようにして無端移動せしめる紙搬送ベルト21の上部張架面を、各プロセスユニット(1Y,M,C,K)の感光体2Y,M,C,Kに当接させるように配設されている。この当接により、紙搬送ベルト21と、感光体(2Y,M,C,K)とが当接するY,M,C,K用の4つの転写ニップが形成されている。
4つの転写ブラシ34Y,M,C,Kは、紙搬送ベルト21のループ内側にて、ブラシ先端をY,M,C,K用の転写ニップにおけるベルト裏面に当接させるように配設されている。これら転写ブラシ43Y,M,C,Kには、図示しない転写電源により、トナーと逆極性の転写バイアスが印加されている。これにより、各転写ニップにて、転写ブラシ34Y,M,C,Kと、感光体2Y,M,C,Kとの間に転写電界が形成される。なお、本プリンタにおいては、転写バイアス部材として転写ブラシ34Y,M,C,Kを設けているが、転写ブラシに代えて転写ローラを採用してもよい。
転写ユニット20の下方には、給紙カセット50が配設されている。この給紙カセット50は、記録体たる転写紙Pを複数枚重ねた紙束の状態で収容しており、一番上の転写紙Pに給紙ローラ50aを押し当てている。そして、所定のタイミングで給紙ローラ50aを回転させて、一番上の転写紙Pを給紙路に送り出す。この給紙路の途中には、搬送ローラ対51、レジストローラ対52が順次設けられており、給紙路に送られた転写紙Pは、各ローラ対のローラ間に挟み込まれながら搬送される。レジストローラ対52は、転写紙Pの先端側をローラ間に挟み込むと、ローラの駆動を一時停止させる。そして、転写紙Pを各プロセスユニット1Y,M,C,Kの感光体上に形成された各色トナー像に同期させ得るタイミングでローラの駆動を再開して、転写紙Pを転写ユニット20に向けて送り出す。
レジストローラ対52によって送り出された転写紙Pは、転写ユニット20の紙搬送ベルトの上部張架面に保持されながら、図中右側から左側へと搬送され、Y,M,C,K用の転写ニップを順次通過していく。そして、これら転写ニップにて、感光体2Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像が図中上側の面に順次重ね合わせて転写される。この重ね合わせの転写により、転写紙P上には、フルカラー画像が形成される。
このようにしてフルカラー画像が形成された転写紙Pは、紙搬送ベルト21の無端移動に伴って、張架ローラ30によるベルト掛け回し位置にさしかかる。このベルト掛け回し置では、張架ローラ30が紙搬送ベルト21の無端移動方向をほぼ反転させるような急激な巻き付け角で紙搬送ベルト21を掛け回している。紙搬送ベルト21上に保持されていた転写紙Pは、このような急激なベルトの移動方向の変化に追従することができず、紙搬送ベルト21から分離される。そして、定着装置60に受け渡される。
張架ローラ30によるベルト掛け回し位置で転写紙Pを定着装置60に受け渡した紙搬送ベルト21は、その無端移動に伴って再び各転写ニップに進入するのに先立って、駆動ローラ32によるベルト掛け回し位置にさしかかる。このベルト掛け回し位置では、ベルトクリーニング装置35がクリーニングブレード35aを紙搬送ベルト21のおもて面に当接させている。この当接により、各転写ニップなどで紙搬送ベルト21のおもて面に付着したトナーが掻き取り除去される。
定着装置60は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ60aと、加圧ローラ60bとを当接させて定着ニップを形成しながら、定着ニップで互いを同方向に表面移動させるように両ローラを回転させている。紙搬送ベルト21から定着装置60へと受け渡された転写紙Pは、この定着ニップに挟み込まれて、後述する排紙ローラ対61に向けて搬送される。定着ローラ60aは、定着ニップに挟み込んだ転写紙Pのトナー転写面を加熱する。この加熱により、フルカラー画像のトナーが軟化して、トナー転写面に定着せしめられる。
定着装置60を通過した転写紙Pは、排紙ローラ対61を経た後、プリンタの筺体外に設けられたスタック部に向けて排出される。
上述の転写ユニット20は、紙搬送ベルト21のループ内側にマーク検知センサ33を有している。このマーク検知センサ33は、紙搬送ベルト21の裏面における全周に渡って、所定ピッチで付された複数の図示しない速度検知用マークを検知するものである。そして、各速度検知用マークを検知する毎に、検知信号を図示しない制御部に送る。制御部は、マーク検知センサ33から送られて検知信号の時間間隔の変動に基づいて、紙搬送ベルト21の速度変動を検知する。そして、速度変動を検知した際には、駆動ローラ32の駆動源となっている駆動モータの回転速度を増減することで、紙搬送ベルト21の速度を目標の速度に近づける。このような制御により、紙搬送ベルト21の速度変動を抑えて、ベルト速度変動に起因する各色トナー像の転写位置ずれや擦れを抑えることができる。
図3は、転写ユニット20の駆動ローラ32と、その周囲構成とを示す拡大構成図である。駆動ローラ32は、ローラ部32aと、これの軸方向における両端面からそれぞれ突出する軸部32bと、軸部32bの一方に固定されたギヤ32cとを有している。ローラ部32aは、金属製の芯金32dと、これの表面に被覆されたゴム等の弾性材料からなる弾性層32eとを有している。ローラ部32aに弾性層32eを設けることで、駆動ローラ32と紙搬送ベルトとの摩擦抵抗をより大きくして、紙搬送ベルトを確実に無端移動せしめることが可能になる。駆動ローラ32の近傍には、駆動ローラ32を回転駆動するための駆動源である駆動モータ36が配設されている。駆動モータ36は、その回転駆動軸36aに設けられたギヤ部を、駆動ローラ32の軸部32bに固定されたギヤ32cに噛み合わせている。この噛み合わせにより、駆動モータ36の回転駆動力が、回転駆動軸36aのギヤ部と、ギヤ32cとを介して駆動ローラ32に伝えられる。
先に示した図1において、紙搬送ベルト21の速度変動をきたす主な原因としては、紙搬送ベルト21の周方向の厚み誤差が挙げられる。
図4は、駆動ローラ32と紙搬送ベルト21とを示す拡大構成図である。紙搬送ベルト21は、駆動ローラ32に対する掛け回し箇所で、図中反時計回りの移動力を付与される。このときに付与される移動力の速度Vは、駆動ローラ32の回転速度N(rpm)と、駆動ローラ32の半径rと、紙搬送ベルト21の駆動ローラ32掛け回し箇所における厚みとに依存する。具体的には、図示の例では、紙搬送ベルト21の駆動ローラ32掛け回し箇所における厚みがt0となっている。このような場合には、紙搬送ベルト21に付与される速度Vが「2π×N(r+1/2×t0)」となる(πは円周率)。ところが、図示したタイミングよりも少し早いタイミングでは、紙搬送ベルト21の駆動ローラ32掛け回し箇所における厚みがt0よりも大きいt1となっている。この場合、紙搬送ベルト21に付与される速度Vが「2π×N(r+1/2×t1)」となるので、図示のタイミングよりも紙搬送ベルト21の速度が速くなる。また、図示したタイミングよりも少し遅いタイミングでは、紙搬送部ベルト21の駆動ローラ32掛け回し箇所における厚みがt0よりも小さいt2となっている。この場合、紙搬送ベルト21に付与される速度Vが「2π×N(r+1/2×t2)」となるので、図示のタイミングよりも紙搬送ベルト21の速度が遅くなる。このようにして、紙搬送ベルト21は、そのベルト周方向の厚み誤差に起因して速度Vが変化するのである。
図5は、紙搬送ベルト21の一周あたりにおける速度変動の一例を示すグラフである。同図では、紙搬送ベルト21がその無端移動を一周する間(1周期T)に、図示のような1周期分のサインカーブ状の速度変動をきたす例を示している。なお、同図において、V、Vmax、Vminは、紙搬送ベルト21の一周あたりにおける平均的な速度、最大速度、最小速度を示している。
紙搬送ベルト21として、ベルト基体が射出成型法によって製造されたものを用いると、図示のような速度変動を起こし易くなる。具体的には、射出成型法では、まず、円筒状の外型と、これの内部に固定したドラム状の内型との間にベルト材料を流し込んだ後、それを固化させる。そして、固化によって環状に成型されたものを、外型や内型から剥離してベルト基体を得る。このようにしてベルト基体を成型する場合には、どうしても、円筒状の外型と、ドラム状の内型とに微妙な中心ずれが生じて両者が偏心する。そして、この偏心により、両者の間隙が最大になる箇所と、最小になる箇所とが発生する。これにより、ベルト周方向における厚み誤差が生ずるのである。なお、外型と内型との間において、間隙が最大になる箇所から180[°]だけ位相をずらして箇所は、間隙が最小になる箇所となる。つまり、射出成型法によって製造されたベルト基体においては、厚みが最大となる箇所から位相を180[°]ずらした箇所で、厚みが最小となる。
このようなベルト周方向の厚み誤差に起因する紙搬送ベルト21の速度変動を抑えるために、本プリンタでは、先に図1に示したように、紙搬送ベルト21のループ内側にマーク検知センサ33を設けているのである。
以上の構成においては、各プロセスユニット1Y,M,C,Kや転写ユニット20等の組合せにより、シート状の記録体たる転写紙に可視像たるトナー像を形成する可視像形成手段が構成されている。また、転写ユニット20が、潜像担持体たる感光体2Y,M,C,Kとの対向位置を通過するように環状のベルト部材たる紙搬送ベルト21を無端移動せしめるベルト駆動手段として機能している。同時に、現像手段たる現像装置によって現像されたトナー像を感光体の表面から紙搬送ベルト側に向けて転写する転写手段としても機能している。
次に、本実施形態に係るプリンタの特徴的な構成について説明する。
図6は、紙搬送ベルト21を示す拡大縦断面図である。縦断面とは、紙搬送ベルト21をその周方向に沿って破断した断面のことである。同図においては、図中上側のベルト面が裏面、図中下側のベルト面がおもて面となっている。図中矢印方向に無端移動せしめられる紙搬送ベルト21は、ベルト基体21aの裏面に、光反射性を有する材料からなるマーク21bが、ベルト周方向に所定ピッチで並ぶように設けられている。これらマーク21bの上には、光透過性を有する材料の中でも、特に光透過性が良好な透明材料からなる保護層21cがベルト全周に渡って被覆されている。
図7は、紙搬送ベルト21の横断面をマーク検知センサ33とともに示す拡大構成図である。紙搬送ベルト21は、図の奥行き方向に無端移動せしめられる。マーク21bとこれの上に被覆される保護層21cとは、ベルト基体21aのベルト幅方向における一端部に設けられている。このベルト基体21aの一端部の図中上方には、反射型フォトセンサからなるマーク検知センサ33が配設されている。マーク検知センサ33は、光を発する発光手段たる発光素子33aと、受光量に応じた電圧を出力する受光手段たる受光素子33bとを有している。そして、発光素子33aから発した光を紙搬送ベルト21の保護層21cに向けて照射する。この光は、透明な保護層21cを透過した後、マーク21bの表面にて所定の反射角で反射して反射光となる。そして、保護層21cを逆方向に透過した後、マーク検知センサ33の受光素子33bに受光される。マーク検知センサ33は、受光量が急激に上昇することによってマーク21bを検知する。そして、受光量に応じたマーク検知信号を図示しない制御部に出力する。制御部は、このマーク検知信号の検知間隔の変化に基づいて、紙搬送ベルト21の速度変動を検知する。
図示しないベルトクリーニング装置のクリーニングブレード(図1の35a)は、紙搬送ベルト21におけるマーク21bや保護層21cが設けられていないおもて面(図中下側を向く面)に当接する。よって、クリーニングブレードとの摺擦による保護層21cの傷付きを回避することができる。
かかる構成においては、光透過性を有し、且つ薬品や研磨による表面処理が不要な保護層21cでマーク21bを保護することにより、マーク21bをそのまま露出させている場合に比べて、マーク21b上への汚れの付着を抑える。これにより、マーク21bに汚れを付着させることによるマーク検知精度の悪化を抑えることができる。また、上述したように、クリーニングブレードとの摺擦による保護層21cの傷付きを回避することにより、保護層21cを傷付けることによるマーク検知精度の悪化を抑えることもできる。
ベルト基体21aとして単層のものを用いた例について説明したが、多層構造のものを用いてもよい。また、ベルト基体21aとしては、遠心成型法、押し出し成型(射出成型法)、ディッピング法、塗工法などによって製造されたものを用いることができる。
ベルト基体21aの材料としては、ポリイミド、ポリエーテルサルフォン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアリレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド、ポリサルフォン、ポリパラバン酸などを例示することができる。また、フッ素系樹脂、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、熱硬化性不飽和ポリエステル、エポキシ系熱硬化性樹脂等でもよい。
マーク21bの材料としては、アルミや銅などといった光反射率の高い金属材料を例示することができる。複数のマーク21bをベルト基体21aの裏面に設ける方法としては、金属材料を蒸着によって裏面に被覆した後、不要な部分をフォトリソグラフィー法によって除去する方法を例示することができる。また、不要な部分を除去する方法として、レーザー加工を用いてもよい。金属材料を蒸着するのではなく、光射率の高い金属光沢のあるテープ、例えば蒸着ポリエステルやラピテープ(商品名:セメダイン株製)などを貼り付けてもよい。また、予め所定ピッチでマーク21bを形成したテープ状部材をベルト基体21aの裏面に貼り付けてもよい。
保護層21cの材料としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)やアクリル等の透明樹脂や、透明セラミックなどを例示することができる。また、保護層21cをマーク21bの上に被覆する方法としては、スプレーコーティング法、印刷法、塗布法、テープ状の保護層21cを貼り付ける方法などを例示することができる。
本プリンタにおいては、先に図1に示したように、マーク検知センサ33に対して、鉛直方向下側に位置する紙搬送ベルト21のマークを検知させるようになっている。かかる構成では、図7に示したように、発光手段たる発光素子33aと受光手段たる受光素子33bとに対して、それぞれ鉛直方向下側に向ける姿勢をとらせることになる。すると、鉛直方向上側に向ける姿勢をとらせる場合に比べて、埃等の堆積による発光素子33aや受光素子33bの汚れを抑える。そして、このことにより、発光素子33aや受光素子33bの汚れに起因するマーク検知精度の悪化を抑えることができる。
図8は実施形態に係るプリンタの第1変形例装置を示す概略構成図である。
この第1変形例装置において、図1に示したプリンタと異なる主な点は、転写ユニット20のベルト部材として紙搬送ベルトではく、中間転写ベルト37が用いられることである。各プロセスユニット1Y,M,C,Kの並び順は、図1に示したものと逆になっている。また、中間転写ベルト37の無端移動方向も、図1に示したものと逆になっている。
中間転写ベルト37は、複数の張架ローラ22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32によって張架されながら、駆動ローラ32によって図中時計回りに無端移動せしめられる。そして、その上部張架面を各プロセスユニットの感光体2Y,M,C,K上に当接させて1次転写ニップを形成している。これら1次転写ニップを通過する際に、感光体2Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像がおもて面に順次重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト37のおもて面に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
中間転写ベルト37を張架している複数の張架ローラのうち、鉛直方向の最も下側に配設された張架ローラ31は接地されている。そして、この張架ローラ31には、中間転写ベルト37を介して2次転写ローラ38が圧接せしめられている。これにより、中間転写ベルト37のおもて面と2次転写ローラ38とが当接する2次転写ニップが形成されている。この2次転写ニップとその周囲では、図示しない2次転写バイアス電源によってトナーと逆極性の2次転写バイアスが印加される2次転写ローラ38と、接地されている張架ローラ31との間に2次転写電界が形成されている。
レジストローラ対52は、ローラ間に挟み込んだ転写紙Pを、中間転写ベルト38上の4色トナー像に重ね合わせ得るタイミングで2次転写ニップに向けて送り出す。2次転写ニップに進入した転写紙Pや2次転写電界やニップ圧の作用により、中間転写ベルト38上の4色トナー像が一括2次転写される。このとき、4色トナー像は、転写紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。
2次転写ニップでフルカラー画像が形成された転写紙Pは、転写後搬送ベルト41を張架ローラ41,42によって張架しながら図中反時計回りに無端移動せしめる搬送ユニット40に送られる。そして、転写後搬送ベルト41に上部張架面に保持されながら搬送されて、定着装置60に受け渡される。
中間転写ベルト37の内側に配設されたマーク検知センサ33は、中間転写ベルト37の裏面に付された図示しないマークを検知する。中間転写ベルト37の裏面には、実施形態に係るプリンタの紙搬送ベルトと同様に、複数のマークがベルト周方向に所定ピッチで形成されており、これらマークの上には、透明材料からなる保護層が被覆されている。即ち、本第1変形例装置は、ベルト部材として、中間転写ベルト37の速度変動を複数のマークの検知間隔に基づいて検知して、その速度変動を抑えるようになっている。
本第1変形例装置においても、マーク検知センサ33に対して、鉛直方向下側に位置する紙搬送ベルト21のマークを検知させるようになっている。よって、発光素子33aと受光素子33bとに対して、それぞれ鉛直方向下側に向ける姿勢をとらせて、埃等の堆積による発光素子33aや受光素子33bの汚れを抑えることができる。
図9は、実施形態に係るプリンタの第2変形例装置を示す概略構成図である。この第2変形例装置は、図1に示した各プロセスユニット(1Y,M,C,K)の代わりに、現像ユニット70、感光体ユニット80及び光書込装置8を備えている。
ベルト駆動装置たる感光体ユニット80は、環状のベルト部材たる感光ベルト81を、複数の張架ローラ82,83,84,85,86によって張架している。そして、複数の張架ローラの1つである駆動ローラ82が図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動されることで、図中反時計回りに無端移動せしめられる。感光体ユニット80は、これら感光ベルト81や張架ローラの他、ベルトクリーニング装置87や一様帯電装置88などを有している。また、図示しない除電手段も有している。
感光体ユニット80の図中右側方には、4つの現像装置71Y,M,C,Kを有する現像ユニット70が配設されている。4つの現像装置71Y,M,C,Kは、それぞれ、図中左右方向にスライド移動可能に構成され、図示しないバネ等の付勢手段によって図中左側から右側に向けて付勢されている。これら現像装置71Y,M,C,Kは、互いに使用するトナーの色が異なる点の他は、ほぼ同様の構成になっている。Yトナーを用いる現像装置71Yを例にすると、これは、補給スクリュウ72Y、アジテータ73Y、現像ローラ74Y、偏心カム75Y、トナー供給ローラ76Y等を有している。現像装置71Yのケーシング内における図中右側の領域には、図示しないYトナーを収容するトナー収容部が形成されている。このトナー収容部内のYトナーは、補給スクリュウ72Yによってトナー収容部から、その左側方にある現像部へと補給される。そして、現像部内において、図中反時計回りに回転するアジテータ73Yによってトナー供給ローラ76Yに向けて搬送される。このトナー供給ローラ76Yは、その表面部材がスポンジや発泡ウレタンなど、トナーを保持し易い多孔構造の材料から構成されており、その表面部材内に、アジテータ73Yから送られてくるYトナーを取り込む。また、トナー供給ローラ76Yは、図中時計回りに回転駆動される現像ローラ74Yに当接しながら、当接部で表面を現像ローラ74Yと同方向に移動させるように、図中反時計回りに回転駆動される。そして、その表面部材内に取り込んだYトナーを、当接部で現像ローラ74Yに供給する。現像ローラ74Yは、トナー供給ローラ76Yから供給されたYトナーを表面に担持して、感光体ユニット80の感光ベルト81との対向領域である現像領域に向けて搬送する。
各現像装置71Y,M,C,Kは、装置ケーシングの図中右側方に配設された偏心カム75Y,M,C,Kを所定の角度だけ回転させることで、図中左側から右側に向けて付勢されている装置ケーシングを、図中左側に向けて移動させることができる。これにより、各現像装置71Y,M,C,Kが現像ローラ74Y,M,C,Kを感光体ベルト81に当接させる現像ポジションに移動する。また、各現像装置71Y,M,C,Kは、偏心カム75Y,M,C,Kを更に所定の角度だけ回転させることで、偏心カム75Y,M,C,Kによる図中左側に向けての付勢力を解除して、装置ケーシングを現像ポジションから待避させることもできる。同図においては、黒用の現像装置71Kが現像ポジションに位置し、且つ他の現像装置71Y,M,Cが現像ポジションから待避している状態を示している。
プリンタ本体がプリント動作を行っていない待機状態では、全ての現像装置71Y,M,C,Kが現像ポジションから待避している。また、プリント動作中には、全ての現像装置71Y,M,C,Kが現像ポジションから待避しているか、何れか1つの現像装置だけが現像ポジションに位置しているか、何れかの状態となる。なお、現像装置71Y,M,C,Kの交換やそれらに対するトナー補給の際には、現像ユニット70の図中右側方にある筺体扉を開けることで、任意の現像装置を着脱することができる。
感光体ユニット80の感光ベルト81は、そのおもて面に感光層が被覆されたベルトである。この感光ベルト81において、複数の張架ローラのうち、鉛直方向の最も下側に配設された張架ローラ82への掛け回し箇所には、一様帯電装置88がおもて面に当接している。そして、ここで、一様帯電装置88によっておもて面が一様帯電せしめられた後、図中反時計回りの無端移動に伴って、光書込位置に進入する。
現像ユニット70の図中下方には、光書込装置8が配設されている。この光書込装置8は、半導体レーザー光源8a、ポリゴンモータ8bによって回転駆動せしめられるポリゴンミラー8c、結像光学系8d、反射ミラー8e等を有している。そして、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる4つの色分解画像情報の何れかに基づいて、半導体レーザー光源31を駆動する。これによって半導体レーザー光源31から発射されたレーザー光Lは、回転駆動される正六面体のポリゴンミラー8cで反射して、ベルト幅方向に偏向せしめられながら、結像光学系8d、反射ミラー8eを順次経た後、感光ベルト81に至る。そして、感光ベルト81を光走査して、感光ベルト81上にY,M,C,K何れかの色用の静電潜像を形成する。形成された静電潜像は、各現像装置71Y,M,C,Kのうち、対応する色のトナーを用いる何れか1つの現像装置によって現像されてトナー像になる。
感光体ユニット80の図中左側方には、中間転写ベルト37を複数の張架ローラ27,28,29,31,32によって張架しながら図中時計回りに無端移動せしめる転写ユニット20が配設されている。この転写ユニット20は、複数の張架ローラのうち、鉛直方向の最も下側に配設された張架ローラ29の回転軸を中心に、ユニット全体を揺動させることができる。そして、ユニット全体を図中右方向に倒すことで、中間転写ベルト37を感光体ユニット80の感光ベルト81に当接させることができる。これにより、中間転写ベルト37と感光ベルト81とが当接する1次転写ニップが形成される。この1次転写ニップ及びその周囲では、中間転写ベルト37を張架している張架ローラ28に1次転写バイアスが印加されることで、張架ローラ28と、感光ベルト81を張架している張架ローラ85との間に1次転写電界が形成される。
また、転写ユニット20は、中間転写ベルト37のおもて面をクリーニングするベルトクリーニング装置35を、揺動軸35cを中心に揺動させることで、中間転写ベルト37のおもて面に接離させることができる。そして、転写ユニット20がユニット全体を図中右側に倒して1次転写ニップを形成しているときには、ベルトクリーニング装置35を中間転写ベルト37から離間させる。
転写ユニット20が張架ローラ29の回転軸を中心にして図中左方向に倒れると、それまで当接していた中間転写ベルト37と感光ベルト81とが離間する。同時に、それまで離間していた中間転写ベルト37と、これの図中左側方に配設された2次転写ローラ38とが当接して、2次転写ニップが形成される。
フルカラー画像を形成するフルカラープリントモードが実行されると、まず、転写ユニット20が張架ローラ29の回転軸を中心に図中右側に倒されて、中間転写ベルト37と感光ベルト81とが当接する1次転写ニップが形成される。また、転写ユニット20のベルトクリーニング装置35が揺動軸35cを中心に図中左側に倒されて、中間転写ベルト37から離間する。そして、これらベルトがそれぞれ駆動され、感光ベルト81のおもて面が一様帯電装置88との接触位置で一様帯電せしめられる。次に、光書込装置が感光ベルト81に対してY分解画像情報に基づいた光走査を開始して、感光ベルト81にY用の静電潜像を形成する。この光走査の開始タイミングは、中間転写ベルト37に設けられた後述する基準マークの検知タイミングに基づいて決定される。
図10は、中間転写ベルト37を部分的に示す拡大縦断面図である。同図においては、図中上側を向く面、下側を向く面が、それぞれ中間転写ベルト37の裏面、おもて面になっている。中間転写ベルト37のベルト基体37aの裏面には、光反射性を有する材料からなる基準マーク37bが設けられている。この基準マーク37bは、ベルト周方向に並ぶように複数設けられるのではく、ベルト基体37aの周方向における所定位置に1つだけ設けられる。かかる基準マーク37bの上には、透明材料からなる保護層37cが被覆されている。
先に示した図9において、中間転写ベルト37のループ内側には、反射型フォトセンサからなるマーク検知センサ33が配設されている。このマーク検知センサ33は、上述した基準マーク(37b)を検知して、その検知信号を図示しない制御部に送る。制御部は、マーク検知センサ33による基準マークの検知タイミング、即ち、中間転写ベルト37がその裏面の基準マークをマーク検知センサ33との対向位置に移動させたタイミングに基づいて、Y用の静電潜像の光書込開始タイミングを決定する。基準マークの上に透明材料からなる保護層を被覆していることで、実施形態に係るプリンタの紙搬送ベルトと同様に、基準マークの汚れによるマーク検知精度の悪化を抑えることができる。
感光ベルト81上に形成されたY用の静電潜像の先端が、現像ユニット70のY用の現像装置71Yとの対向位置に進入する前に、現像装置71Yがカム75Yの回転によって現像ポジションに移動する。そして、感光ベルト81に接触しながら回転する現像ローラ74Yにより、Y用の静電潜像をYトナー像に現像する。
潜像担持ベルトたる感光ベルト81上で現像されたYトナー像は、感光ベルト81の無端移動に伴って、上述の1次転写ニップに進入する。そして、1次転写電界やニップ圧の作用によって中間転写ベルト37上に1次転写される。この後、感光体ユニット80のベルトクリーニング装置87によって転写残トナーがクリーニングされてから、図示しない除電手段によって残留電荷が除去される。そして、一様帯電装置88によって一様帯電せしめられる。
中間転写ベルト37上に1次転写されたYトナー像は、中間転写ベルト37の無端移動に伴って再び1次転写ニップに戻ってくる。このように1次転写ニップに戻ってくるYトナー像に対する重ね合わせ転写が可能になるタイミングで、次色のMトナー像の形成が開始される。かかるタイミングを知得するためには、中間転写ベルト37上のYトナー像の先端がベルト移動軌道上のどの位置にあるのか、換言すれば、ベルト周方向における基準位置がベルト移動軌道上のどの位置になるのかを把握する必要がある。そこで、本第2変形例装置では、中間転写ベルト37の裏面のベルト周方向における所定位置に設けた基準マークを検知しているのである。各色の静電潜像を形成するための光書込開始タイミングを、この基準マークの検知タイミングに基づいて決定する。これにより、感光ベルト81上のM,C,Kトナー像をそれぞれ1次転写ニップで中間転写ベルト37上のYトナー像に重ね合わせるタイミングで、各色用の静電潜像の光書込をそれぞれ開始することができる。
M用の静電潜像の光書込開始タイミングが到来すると、光書込装置8は感光ベルト81に対してM分解画像情報に基づいた光走査を行って、感光ベルト81にM用の静電潜像を形成する。このM用の静電潜像の先端が、現像ユニット70のY用の現像装置71Yとの対向位置に進入する前に、現像装置71Yがカム75Yの回転によって現像ポジションから待避せしめられる。また、M用の静電潜像の先端が、現像ユニット70のM用の現像装置71Mとの対向位置に進入する前に、カム75Mの回転によって現像装置71Mが現像ポジションに移動する。そして、感光ベルト81に接触しながら回転する現像ローラ74Mにより、M用の静電潜像をMトナー像に現像する。このMトナー像を、1次転写ニップで中間転写ベルト37のYトナー像に重ね合わせ得るタイミングで、Mトナー像の形成が開始されるのである。これにより、1次転写ニップにおいて、中間転写ベルト37上のYトナー像にMトナー像が重ね合わせて1次転写される。
後続のCトナー像、Kトナー像も同様にして形成されて、1次転写ニップで中間転写ベルト37上に重ね合わせて転写される。4色重ね合わせによって中間転写ベルト37上に4色トナー像が形成されると、転写ユニット20は、ユニット全体を図中左側に倒して、中間転写ベルト37を感光ベルト81から離間させるとともに、2次転写ローラ38に当接させる。この当接によって形成された2次転写ニップに中間転写ベルト37上の4色トナー像が進入するのに同期して、レジストローラ対52から2次転写ニップに向けて転写紙Pが送られる。そして、中間転写ベルト37上の4色トナー像が転写紙Pに一括2次転写されてフルカラー画像となる。
転写ユニット20は、ユニット全体を図中左側に倒して2次転写ニップを形成した後、中間転写ベルト37上の4色トナー像の後端がベルトクリーニング装置35との対向位置を通過すると、ベルトクリーニング装置35を中間転写ベルト37に接触させる。そして、2次転写ニップで転写紙Pに転写されなかった転写残トナーを中間転写ベルト37からクリーニングする。
なお、本第2変形例装置では、給紙カセット50からの給紙に代えて、手差しトレイ53からの給紙を行うことができる。
ベルト駆動装置たる感光体ユニット80の感光ベルト81は、実施形態に係るプリンタの紙搬送ベルトと同様に、その裏面に、ベルト周方向に所定ピッチで並ぶ複数のマークを有している。そして、これらのマークには、透明材料からなる保護層が被覆されている。感光ベルト81のループ内側には、反射型フォトセンサからなるマーク検知センサ89が配設されており、感光ベルト81の裏面に設けられた複数のマークを検知して、それぞれ検知信号を図示しない制御部に送る。図示しない制御部は、感光体ユニット80のマーク検知センサ89から送られてくる検知信号の間隔に基づいて、感光ベルト81の速度変動を検知する。そして、速度変動を検知した場合には、速度を目標値に近づけるように、感光ベルト81の駆動速度を増減する。これにより、感光ベルト81の走行速度の安定化が図られる。
図11は、実施形態に係るプリンタの第3変形例装置を示す概略構成図である。同図において、この第3変形例装置は、4つの第1プロセスユニット106Y,M,C,Kを備えている。これらは、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Yトナー像を生成するための第1プロセスユニット106Yを例にすると、図12に示すように、潜像担持体たるドラム状の感光体101Y、ドラムクリーニング装置102Y、除電装置103Y、一様帯電装置104Y、現像装置105Y等を備えている。帯電装置104Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転せしめられる感光体101Yの表面を一様帯電せしめる。一様帯電せしめられた感光体101Yの表面は、レーザー光Lによって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。このYの静電潜像は、Y現像剤を用いる現像装置105YによってYトナー像に現像される。そして、後述の第1中間転写ベルト108上に1次転写される。ドラムクリーニング装置102Yは、1次転写工程を経た後の感光体101Y表面に残留したトナーを除去する。また、除電装置103Yは、クリーニング後の感光体101Yの残留電荷を除電する。この除電により、感光体101Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他の第1プロセスユニット106M,C,Kにおいても、同様にして感光体101M,C,K上にM,C,Kトナー像が形成され、第1中間転写ベルト108上に1次転写される。
先に示した図11において、第1プロセスユニット106Y,M,C,Kの図中下方には第1光書込装置107が配設され、その更に下方には画像データ処理装置E1が配設されている。画像データ処理装置E1は、パーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報信号に基づいて、露光走査制御信号を生成して第1光書込装置107に送る。第1光書込装置107は、この露光走査制御信号に基づいて発したレーザー光Lを、第1プロセスユニット106Y,M,C,Kにおけるそれぞれの感光体に照射する。この照射を受けて露光された感光体101Y,M,C,K上には、Y,M,C,K用の静電潜像が形成される。
上記画像データ処理装置E1の図中下側には、第1給紙カセット126a、第2給紙カセット126b、第3給紙カセット126cこれらカセットにそれぞれ個別に組み込まれた給紙ローラ127a,b,c、レジストローラ対128など有する給紙手段が配設されている。3つの給紙カセット(126a、b,c)は、転写紙Pを複数枚重ねて収容しており、それぞれの一番上の転写紙Pには給紙ローラ127a,b,cが当接している。これら給紙ローラ127a,b,cが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転せしめられると、一番上の転写紙Pが給紙路135に向けて送られる。そして、給紙路135の最下流側に配設されているレジストローラ対128のローラ間に至る。レジストローラ対128は、転写紙Pを挟み込むべく両ローラを回転駆動させているが、挟み込んですぐに回転を一旦停止させる。そして、転写紙Pを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
第1プロセスユニット106Y,M,C,Kの図中上方には、ベルト部材たる第1中間転写ベルト108を張架しながら無端移動せしめる第1転写ユニット115が配設されている。ベルト駆動装置たる第1転写ユニット115は、第1中間転写ベルト108の他、4つの1次転写ローラ109Y,M,C,K、第1ベルトクリーニング装置110などを備えている。また、第1中間転写ベルト108を張架する複数の張架ローラ111a,111b,112a,112b,113,114なども備えている。第1中間転写ベルト108は、これら張架ローラによって張架されながら、その1つである駆動ローラ114の回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。1次転写ローラ109Y,M,C,Kは、このように無端移動せしめられる第1中間転写ベルト108を感光体1Y,M,C,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。これらは第1中間転写ベルト108の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の1次転写バイアスを印加する方式のものであるが、電極から放電させるチャージャ方式のものであってもよい。
第1中間転写ベルト108は、1次転写バイアスによる静電転写を実現するのに適した電気抵抗条件になっている。具体的には、ポリイミド、ポリアミド、ゴムなどからなる50〜500[μm]の厚みのベルト基体に、低表面エネルギーの材料からなる表面層がコートされ、全体の体積抵抗値が10〜1014[Ωcm]になっている。また、表面抵抗率が、10〜1015[Ω/□]の範囲に調整されている。そして、無端移動に伴ってY,M,C,K用の1次転写ニップを順次通過していく。各1次転写ニップでは、感光体101Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像がニップ圧や1次転写バイアスの作用によって重ね合わせて1次転写される。これにより、第1中間転写ベルト108上に4色重ね合わせトナー像(以下、第1の4色トナー像という)が形成される。
第1中間転写ベルト108を横長の姿勢で張架している第1転写ユニット115の図中右下には、第2転写ユニット125が配設されている。この第2転写ユニット125は、複数の張架ローラ117a,117b,119,120,121,122によって第2中間転写ベルト116を縦長の姿勢で張架している。そして、複数の張架ローラの1つである駆動ローラ122の回転駆動により、中間転写ベルト116を図中時計回りに無端移動せしめる。第2転写ユニット115は、これら張架ローラや第2中間転写ベルト116の他、第2ベルトクリーニング装置118や押圧ローラ164などを備えている。また、4つの1次転写ローラ169Y,M,C,Kも備えている。これら1次転写ローラ169Y,M,C,Kは、後述する第2プロセスユニットの4つの感光体との間に第2中間転写ベルト116を挟み込んでY,M,C,K用の1次転写ニップを形成している。
第2中間転写ベルト116は、ポリイミドやポリアミドイミドなどからなる厚み50〜500[μm]のベルト基体に、フッ素などの低表面エネルギーの材料からなる表面層がコートされ、全体の体積抵抗値が10〜1014になっている。また、表面抵抗率が10〜1015[Ω/□]に調整されている。
第2転写ユニット115の図中右側方には、第2中間転写ベルト116の図中右側張架面に沿って上下方向に所定ピッチで並ぶ4つの第2プロセスユニット186Y,M,C,Kが配設されている。これらは、第1プロセスユニットと同様にして、それぞれ感光体181Y,M,C,K上にY,M,C,Kトナー像を形成する。これらトナー像は、それぞれ第2中間転写ベルト116上に重ね合わせて1次転写されて第2の4色トナー像となる。
第1中間転写ベルト108における張架ローラ111aと張架ローラ111bとの間の展張箇所は、第2中間転写ベルト116における張架ローラ119と駆動ローラ112との間の展張箇所に当接している。これにより、第1中間転写ベルト108と第2中間転写ベルト116とが互いに表面移動方向に長く当接する2次転写用ベルト当接部が形成されている。
第1転写ユニット115の図中上方には、ボトル収容器154が配設されている。このボトル収容器154内には、各第1プロセスユニット(106Y,M,C,K)や各第2プロセスユニット(186Y,M,C,K)の現像装置に補給するためのトナーを内包する4つのトナーボトルBY,BM,BC,BKが2つずつ収められている。
第1転写ユニット15の図中右側上方には、プリンタ本体内の空気を外部に排出する冷却ファンF1が配設され、本体内の温度の過昇を防いでいる。
上述したレジストローラ対128は、ローラ間に挟み込んだ転写紙Pを第1中間転写ベルト108上の第1の4色トナー像や、第2中間転写ベルト116上の第2の4色トナー像に密着させ得るタイミングで2次転写用ベルト当接部に向けて送り出す。
2次転写用ベルト当接部では、第1転写ユニット115の上流側張架ローラ112aと第2転写ユニット125の上流側張架ローラ117aとの間に、第1中間転写ベルト108と第2中間転写ベルト116とが挟み込まれている。このように両ベルトを挟み込んでいる領域が第1の2次転写部となっている。
また、2次転写用ベルト当接部では、第1転写ユニット115の下流側張架ローラ112bと第2転写ユニット125の下流側張架ローラ117bとの間に、第1中間転写ベルト108と第2中間転写ベルト116とが挟み込まれている。このように両ベルトを挟み込んでいる領域が第2の2次転写部となっている。
レジストローラ対128によって2次転写用ベルト当接部に送り込まれた転写紙Pは、上述した第1の2次転写部、第2の2次転写部を順次通過していく。
図13は、本第3変形例装置における2次転写用ベルト当接部とその周囲構成との第1例を示す模式図である。2次転写用ベルト当接部は第1中間転写ベルト108と第2中間転写ベルト116との当接によって形成されているが、同図においては、便宜上、両ベルトを離間させて示している。この第1例では、第1の2次転写部において、第2中間転写ベルト116の裏面に当接している上流側張架ローラ117aを、転写バイアスが印加される転写バイアスローラとして機能させている。また、第2の2次転写部において、第2中間転写ベルト16の裏面に当接している下流側張架ローラ117bを、転写バイアスが印加される転写バイアスローラとして機能させている。
第1の2次転写部において、第2中間転写ベルト116に当接している上流側張架ローラ117aに印加される転写バイアスは、トナーの帯電極性とは逆のプラス極性となっている。これに対し、第2の2次転写部において、第2中間転写ベルト116に当接している下流側張架ローラ117bに印加される転写バイアスは、トナーの帯電極性と同じマイナス極性となっている。なお、第1中間転写ベルトに当接している上流側張架ローラ112a、下流側張架ローラ112bは、それぞれ接地されている。
2次転写用ベルト当接部に挟み込まれた転写紙Pは、まず、第1の2次転写部に進入する。この第1の2次転写部では、トナーと逆極性であるプラスの転写バイアスの影響により、次のような転写電界が形成される。即ち、トナー像を、転写バイアス対向部材である上流側張架ローラ112a側から、転写バイアス部材である上流側張架ローラ117a側に向けて静電的に引き寄せる電界である。かかる電界により、第1中間転写ベルト108の表面に担持されている第1の4色トナー像が、ベルト表面から転写紙Pの第1面に静電転写される。第1の2次転写部では、トナー像を転写バイアス部材に向けて静電的に引き寄せる静電引き寄せ方式の転写が行われるのである。この転写の際、第2中間転写ベルト116上の第2の4色トナー像は、転写紙Pの第2面に向かう方向とは逆となる第2中間転写ベルト116側に向けて引き寄せられるため、第2中間転写ベルト116表面に担持されたままの状態を維持する。
第1の2次転写部を通過した転写紙Pは、第2の2次転写部に進入する。この第2の2次転写部では、トナーと同極性であるマイナスの転写バイアスの影響により、次のような転写電界が形成される。即ち、トナー像を転写バイアス部材である下流側張架ローラ117b側から、転写バイアス対向部材である下流側張架ローラ112b側に向けて静電的に押し出す電界である。かかる電界により、第2中間転写ベルト116の表面に担持されている第2の4色トナー像が、ベルト表面から転写紙Pの第2面に静電転写される。第2の2次転写部では、トナー像を転写バイアス部材側から転写バイアス対向部材側に向けて静電的に押し出す静電押し出し方式の転写が行われるのである。この転写の際、転写紙Pの第1面上の第1の4色トナー像は、転写紙Pの第1面側から第1中間転写ベルト108側に向けて静電的に押し出される。しかしながら、本発明者らの実験によれば、第2の2次転写部にて第1面上に2次転写された第1の4色トナー像が第1中間転写ベルト108に逆転写されるようなことはなかった。
2次転写用ベルト当接部やその周囲構成としては、図14に示す第2例のものを採用してもよい。この第2例では、第1中間転写ベルト108の裏面に当接している上流側張架ローラ112aを、転写バイアスが印加される転写バイアスローラとして機能させている。また、第1中間転写ベルト108の裏面に当接している下流側張架ローラ112bを、転写バイアスが印加される転写バイアスローラとして機能させている。第1の2次転写部で、転写バイアス部材として機能している上流側張架ローラ112aに印加される転写バイアスは、トナーの帯電極性とは逆のプラス極性となっている。これに対し、第2の2次転写部で、転写バイアス部材として機能している下流側張架ローラ112bに印加される転写バイアスは、トナーの帯電極性と同じマイナス極性となっている。なお、第2中間転写ベルト116に当接している上流側張架ローラ117a、下流側張架ローラ117bは、それぞれ接地されている。
第1の2次転写部では、トナーと逆極性のプラスの2次転写バイアスの影響により、次のような転写電界が形成される。即ち、トナー像を、転写バイアス対向部材である上流側張架ローラ117a側から、転写バイアス部材である上流側張架ローラ112a側に向けて静電的に引き寄せる電界である。かかる電界により、第2中間転写ベルト116の表面に担持されている第2の4色トナー像が、ベルト表面から転写紙Pの第2面に静電転写される。第1転写部では、トナー像を転写バイアス部材に向けて静電的に引き寄せる静電引き寄せ方式の転写が行われるのである。この転写の際、第1中間転写ベルト108上の第1の4色トナー像は、転写紙Pの第1面に向かう方向とは逆となる第1中間転写ベルト108に向けて引き寄せられるため、第1中間転写ベルト108表面に担持されたままの状態を維持する。
一方、第2の2次転写部では、トナーと同極性のマイナスの2次転写バイアスの影響により、次のような転写電界が形成される。即ち、トナー像を転写バイアス部材である下流側張架ローラ112b側から、転写バイアス対向部材である下流側張架ローラ117b側に向けて静電的に押し出す電界である。かかる電界により、第1中間転写ベルト108の表面に担持されている第1の4色トナー像が、ベルト表面から転写紙Pの第1面に静電転写される。第2の2次転写部では、トナー像を転写バイアス部材側から転写バイアス対向部材側に向けて静電的に押し出す静電押し出し方式の転写が行われるのである。この転写の際、転写紙Pの第2面上の第2の4色トナー像は、転写紙Pの第2面側から第2中間転写ベルト116側に向けて静電的に押し出される。しかしながら、本発明者らの実験によれば、第2の2次転写部にて第2面上の第2の色トナー像が第2中間転写ベルト116に逆転写されるようなことはなかった。
2次転写ニップやその周囲構成としては、図15に示す第3例のものを採用してもよい。この第3例では、第1中間転写ベルト108の裏面に当接している上流側張架ローラ112aを、転写バイアスが印加される転写バイアスローラとして機能させている。また、第2中間転写ベルト116の裏面に当接している下流側張架ローラ117bを、転写バイアスが印加される転写バイアスローラとして機能させている。第1の2次転写部において、転写バイアス部材として機能している上流側張架ローラ112aに印加される転写バイアスは、トナーの帯電極性と同じマイナス極性となっている。また、第2の2次転写部において、転写バイアス部材として機能している下流側張架ローラ117bに印加される転写バイアスも、マイナス極性となっている。
第1の2次転写部では、トナーと同極性であるマイナスの2次転写バイアスの影響により、静電押し出し方式の転写が行われる。そして、第1中間転写ベルト108上の第1の4色トナー像が、転写バイアス部材である上流側張架ローラ112a側から、転写バイアス対向部材である上流側張架ローラ117a側に向けて静電的に押し出されて、第1面に転写される。
一方、第2転写部においても、トナーと同極性であるマイナスの2次転写バイアスの影響により、静電押し出し方式の転写が行われる。そして、第2中間転写ベルト116上の第2の4色トナー像が、転写バイアス部材である下流側張架ローラ117b側から、転写バイアス対向部材である下流側張架ローラ112b側に向けて静電的に押し出されて、第2面に転写される。この転写の際、転写紙Pの第1面上の第1の4色トナー像は、転写紙Pの第1面側から第1中間転写ベルト108側に向けて静電的に押し出される。しかしながら、本発明者らの実験によれば、第2の2次転写部にて第1面上の第1の4色トナー像が第1中間転写ベルト108に逆転写されるようなことはなかった。転写バイアス部材や転写バイアス対向部材としてそれぞれローラを用いた例を説明したが、非ローラ状の部材を用いてもよい。
2次転写用ベルト当接部やその周囲構成として、図16に示す比較例のものを採用したとする。同図においては、第1の2次転写部、第2の2次転写部ともに、静電引き寄せ方式の転写が行われる。本発明者らはこの比較例では、第2の2次転写部において、先に第1の2次転写部で転写紙Pの第1面に転写された第1の4色トナー像が第1面から第1中間転写ベルト108に逆転写してしまうことを実験によって確かめた。
本第3変形例装置のように、第1の2次転写部と第2の2次転写部とを形成する場合には、第1の2次転写部で行われる転写として次の2通りが考えられる。即ち、図中上側のベルトから転写紙Pの図中上側面にトナー像の転写を行った後に、図中下側のベルトから転写紙Pの図中下側面にトナー像の転写を行うケースと、この逆のケースである。第2の2次転写部で行われる転写としても、同様の2通りのケースが考えられる。更に、第1の2次転写部、第2の2次転写部について、それぞれ静電引き寄せ方式であるか、静電押し出し方式であるかを考慮すると、両転写部での転写の方式の組合わせが、8通り成立する。本発明者らは、これら8通りの転写方式の全てを試験して、第2の2次転写部におけるトナー像の逆転写の有無を調べてみた。次に示す表1は、これら8通りの転写方式と、第2の2次転写部における逆転写の有無との関係を示している。
Figure 2006011003
表1に示すように、8通りの転写方式において、第2の2次転写部で逆転写が発生しなかったのは、実験番号3、4、7、8の4通りだけであった。これらに着目すると、全て第2の2次転写部における転写が静電押し出し方式で行われていることがわかる。一方、逆転写が発生した実験番号1、2、5、6に注目すると、これらは全て第2の2次転写部における転写が静電引き寄せ方式で行われていることがわかる。よって、第2の2次転写部に静電押し出し方式を採用しないと、逆転写を引き起こしてしまうことが判明した。そこで、本第3変形例装置においては、第2の2次転写部に静電押し出し方式を採用している。
先に示した図11において、2次転写用ベルト当接部で第1面、第2面にそれぞれ2次転写された4色トナー像は、転写紙Pの白色と相まってフルカラー画像とする。フルカラー画像が形成された転写紙Pは、定着装置130に向けて送られる。
定着装置130は、互いに当接して定着ニップを形成するローラ対における2つのローラとして、それぞれ発熱源を内包する定着ローラ130a,130cを用いている。そして、定着ニップに挟み込んだ転写紙Pを両面側から加熱して、第1面のフルカラー画像、第2面のフルカラー画像をそれぞれ定着せしめる。その後、転写紙Pを反転ガイド対131に沿って排紙ローラ対132に向けて搬送し、図中矢印方向に排出してスタック部140にスタックする。
第1中間転写ベルト108は、実施形態に係るプリンタの紙搬送ベルトと同様の複数のマークと、これらを保護する透明材料からなる保護層とが、その裏面に設けられている。また、第2中間転写ベルト116も、同様の複数のマークと保護層とが裏面に設けられている。
第1中間転写ベルト108のループ内側には、第1マーク検知センサ133が配設されており、第1中間転写ベルト108の裏面に設けられた複数のマークを検知して検知信号を図示しない制御部に送る。また、第2中間転写ベルト116のループ内側には、第2マーク検知センサ134が配設されており、第2中間転写ベルト116の裏面に設けられた複数のマークを検知して検知信号を図示しない制御部に送る。制御部は、第1マーク検知センサ133から送られてくる検知信号の間隔に基づいて、第1中間転写ベルト108の駆動速度を制御して、第1中間転写ベルト108の走行速度の安定化を図る。また、第2マーク検知センサ134から送られてくる検知信号の間隔に基づいて、第2中間転写ベルト116の駆動速度を制御して、第2中間転写ベルト116の走行速度の安定化を図る。
次に、実施形態に係るプリンタ、第1変形例装置、第2変形例装置、第3変形例装置の何れかに、より特徴的な構成を付加した各実施例のプリンタについて説明する。なお、以下に説明する各実施例においては、紙搬送ベルトや中間転写ベルト等のベルト部材を総称して単にベルト部材200という。
[実施例1]
図17は、本実施例1に係るプリンタのベルト部材200の横断面をマーク検知センサ201とともに示す拡大構成図である。ベルト部材200は、図の奥行き方向に無端移動せしめられる。ベルト部材200のベルト基体200aの裏面におけるベルト幅方向の一端部には、中間部材たる中間層200dが設けられ、この上にマーク200bと保護層200cとが順次積層されている。
反射型フォトセンサからなるマーク検知センサ201の発光素子201aから発せられた光は、透明材料からなる保護層200cを透過した後、アルミ等からなるマーク200bの表面で所定の反射角にて反射する。反射光は、保護層200cを逆方向に透過した後、受光素子201bに受光される。
ベルト基体200aの材料と、マーク200bの材料との組合せによっては、マーク200bをベルト基体200aの裏面に直接固定することが困難な場合がある。特に、ベルト基体200aの材料がポリイミドであり、且つマーク200bの材料がアルミである場合には、両者は非常にくっつきにくい。ポリイミドからなるベルト基体200aにアルミからなるマーク200bを固定することができたとしても、その接着性の悪さによってマーク200bが比較的容易にベルト基体200aから剥がれてしまう。
また、材料にかかわらず、マーク200bとして、ベルト周方向に所定ピッチで並ぶ複数のものをベルト基体200aの裏面に直接設けることは非常に困難である。ベルト基体200aにマーク200bの前駆体となる反射層を設けることは比較的容易であるが、その反射層を部分的に除去して複数のマーク200bを得るのが困難なのである。環状のベルト基体200aの裏面にフォトリソグラフィー法やエッチング法などを施すのが極めて困難だからである。また、ベルト基体200aの裏表を反転させた状態で複数の張架ローラに掛け回し、それを無端移動せしめながらレーザー加工によって反射層を部分除去する方法を用いたとしても、マーク200aを正確なピッチで形成することは難しい。裏表の反転によってベルト基体200aに皺を発生させてしまうからである。
そこで、本実施例1のプリンタにおいては、ベルト基体200aとマーク200bとの間に中間層200dを介在させている。かかる構成では、中間層200dとして、ベルト基体200aとマーク200bとの両方に良好な接着性を発揮する材料からなるものを用いることで、マーク200bをベルト基体200aに直接固定する場合に比べて、マーク200bの固定性を向上させることができる。また、予めテープ状の中間層200dの表面にマーク200bと保護層200cとを形成しておき、これらをベルト基体200aに貼り付けることで、ベルト基体200aの裏面に容易にマーク200bを設けることができる。
中間層200dの材料としては、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレンなどを例示することができる。特にポリエステルが好適である。中間層200dの厚みとしては、10〜100[μm]が好ましい。特に、20〜75[μm]が好適である。中間層200cの厚みが100[μm]を超えると、中間層200cの剛性を過剰に高めて、中間層200cをベルト基体200aから剥がし易くなってしまう。また、走行中のベルト部材200へ剪断力を中間層200cに集中させてクラックを発生させるおそれがある。また、厚みが20[μm]を下回ると、テープ状の中間層200dのベルト基体200aへの貼り付け作業性が悪くなったり、十分な強度が得られなかったりする。
中間層200dや、後述する寄り止め部材をベルト基体200aの裏面に接着する接着剤としては、アクリル系、天然ゴム系、合成ゴム系、シリコーン系、熱硬化系のものを例示することができる。特に、アクリル系の接着剤が好適である。
[実施例2]
図18は、本実施例2に係るプリンタのベルト部材200を示す部分斜視図である。ベルト部材200のベルト基体200aにおけるベルト幅方向の両端部には、ベルト周方向の全周に渡ってベルト裏面から突出する寄り止め部材200eが設けられている。ベルト部材200が図示しない複数の張架ローラによって張架されながら、その無端移動方向に対して微妙に傾いて走行すると、ベルト部材200はそのうち張架ローラ上から脱輪してしまう。ベルト部材200において、許容量を超えそうになる片寄り走行が生ずると、ベルト幅方向の両端部の寄り止め部材200eのうち、一方が図示しない張架ローラの端面に突き当たって、それ以上の片寄り走行が阻止される。これにより、ベルト部材200の脱輪が回避される仕組みである。
図19は、本プリンタのベルト部材200の横断面をマーク検知センサ201とともに示す拡大構成図である。ベルト部材200の両端部に設けられた2つの寄り止め部材200eのうち、一方には、その表面に中間層200dとマーク200bと保護層200cとが順次積層されている。先に図17に示した実施例1のベルト部材200においては、ベルト基体200aの裏面から突出している中間層200d、マーク200b、保護層200cからなる多層突起が、図示しない張架ローラに接触することになる。そして、張架ローラと保護層200cとの間に挟み込まれた異物を保護層200cに固着させて、保護層200cを少しずつ汚していく恐れがあった。しかしながら本実施例2に係るプリンタのベルト部材200においては、図19に示すように、その多層突起を張架ローラに接触させることのない寄り止め部材200eの表面に設けている。よって、張架ローラと保護層200cとの間に挟み込んだ異物を保護層200cに固着させることによる保護層200cの汚れを回避することができる。
なお、寄り止め部材200eの表面に中間層200dとマーク200bと保護層200cとを設けた例について説明したが、中間層200dを省いて、マーク200b及び保護層200cだけを設けてもよい。
また、寄り止め部材200eをベルト基体200aと別体で構成するのではなく、寄り止め突起としてベルト基体200aと一体に形成してもよい。かかるベルト部材については、例えば、遠心成型法に用いる円筒状の型として、その内周面に寄り止め突起用の2つの溝状凹部を備えるものを用いることで、製造することが可能である。
寄り止め部材200eの材料としては、JIS−A硬度が40Hs〜90Hsのエラストマー樹脂を用いることができる。具体的には、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ネオプレンゴム、ウレタンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、シリコンゴムなどである。特に、ポリウレタンゴムが好適である。材料の硬度が90Hsを超えると、伸びや寸法精度に対しては良好であるが、小径のローラの曲面に沿って柔軟に湾曲するといったことができ難くなり、クラックが発生しやすくなる。一方、硬度が40Hsを下回ると、ベルト部材の蛇行に伴って寄り止め部材200eが張架ローラの端面に突き当たった際に、大きな変形を起こして、十分に寄り止めを行うことが難しくなる。
寄り止め部材200eの厚みとしては、0.3〜1.5[mm]が好ましい。より望ましくは、0.5〜1[mm]である。厚みが1.5[mm]を超えると、寄り止め部材200eが曲がり難くなることで、クラックを発生させ易くなる。また、0.3[mm]を下回ると、十分な寄り止め効果が得られなくなる。
[実施例3]
図20は、本実施例3に係るプリンタのベルト部材200の横断面をマーク検知センサ201とともに示す拡大構成図である。ベルト部材200の裏面における両端部には、上述した寄り止め部材200eが設けられている。これら寄り止め部材200eのうち、一方の近傍では、それよりもベルト幅方向の中心側にずれた位置にて、中間層200d、マーク200b及び保護層200cからなる3層の突起がベルト基体200aの裏面に固定されている。先に図19に示した構成において、中間層200d、マーク200b及び保護層200cからなる3層の突起を、寄り止め部材200eの表面から、寄り止め部材200eの側方に移動させた構成である。
寄り止め部材200eの表面上にマーク200bが設けられた図19の構成では、マーク検知センサ102がベルト部材200の幅方向の一端から突き出ていることがわかる。ベルト部材200のループ内から突き出して露出する箇所が発生しているのである。ベルト部材200のループ外では、ループ内に比べて多くの塵やトナーが飛散しているので、ループ内に位置する場合に比べて、発光素子201aや受光素子201bが汚れ易くなる。
一方、寄り止め部材200eよりもベルト幅方向の中心にずれた場所にマーク200bが設けられた図20の構成では、マーク検知センサ102の全てがベルト部材200のループ内に収容されている。このため、図19の構成に比べて、マーク検知センサ201の汚れを抑えることができる。
[実施例4]
図21は、本実施例4に係るプリンタのベルト部材200の横断面を、張架ローラ202とともに示す拡大構成図である。ベルト部材200の構成は、図20に示した実施例3のものと同様である。張架ローラ202は、ローラ部202cと、これの軸線方向における両端面からそれぞれ突出する軸部材202dとを有している。ローラ部202cは、軸線方向の中心部に位置する中央ローラ部202aと、これの軸線方向における両端部のうち、ベルト部材200のマーク200bに対応する方の端部部に連結する端ローラ部202bとから構成されている。端ローラ部202bの直径は、中央ローラ部202aの直径よりも小径になっている。これにより、ローラ部202cの一端部(マーク200cに対応する方の端部)では、中心部から端部に向けて低くなる段差が形成されている。中央ローラ部202aの半径と、端ローラ部202bの半径との差分は、ベルト部材200の中間層200d、マーク200b及び保護層200cからなる3層突起の高さよりも大きくなっている。かかる構成では、張架ローラ202の端ローラ部200bと、ベルト部材200の3層突起との間に、所定の間隙が確保されることにより、張架ローラ202と保護層200cとの接触が回避される。よって、張架ローラ202と保護層200cとの間に挟み込んだ異物を保護層200cに固着させることによる保護層200cの汚れを回避することができる。
なお、端ローラ部200bの軸線方向における長さL1は、3層突起の幅L2よりも大きくなっている。このため、同図において、ベルト部材200が最大限に図中左側に片寄り走行して、端ローラ部202bの端面と、図中右側の寄り止め部材200eとが突き当たっても、中央ローラ部202aをベルト部材200の3層突起に接触させることはない。
[実施例5]
図22は、本実施例5に係るプリンタのベルト部材200の横断面をマーク検知センサとともに示す拡大構成図である。このベルト部材200は、次に説明する点の他が、図20に示した実施例3のベルト部材と同様の構成になっている。即ち、寄り止め部材200eの幅方向における内側を、外側よりも薄厚にして、ベルト基体200aの裏面と、マーク200bとの間に介在させる中間部材として機能させた点である。ベルト基体200aの裏面と、マーク200bとの間に介在させる中間部材を、寄り止め部材と一体形成しているのである。かかる構成では、ベルト基体200aとマーク200bとの間に介在させるための専用の中間部材がなくなっている分だけ、図20に示した構成に比べて、ベルト部材の部品点数を低減することができる。
[実施例6]
図23は、本実施例6に係るプリンタのベルト部材200の横断面をマーク検知センサ201とともに示す拡大構成図である。また、図24は、このベルト部材200を示す破断斜視図である。このベルト部材200は、次に説明する点の他が、図20に示した実施例3のベルト部材と同様の構成になっている。即ち、ベルト基体200aとマーク200bとの間に介在させる中間部材としての中間層200dを、マーク200bや保護層200cよりも幅広にして、ベルト基体200aと寄り止め部材200eとの間にも介在させている点である。ベルト基体200aとこれの裏面側に固定される寄り止め部材200eとの間に介在させる中間部材と、ベルト基体200aとマーク200bとの間に介在させる中間部材とを、1つの中間層200dとして一体形成しているのである。かかる構成では、寄り止め部材200eの材料としてベルト基体200aへの固着性が比較的悪いものを用い、且つ、マーク200bの材料としてベルト基体200aへの固着性が比較的悪いものを用いた場合に、次のような効果がある。即ち、固着性をより良好にするために、ベルト基体200aと寄り止め部材200eとの間に介在させる中間部材と、ベルト基体200aとマーク200bとの間に介在させる中間部材とを、それぞれ別に設ける場合に比べて部品点数を低減することができる。
[実施例7]
図25は、本実施例7に係るプリンタのベルト部材200の横断面をマーク検知センサ201とともに示す拡大構成図である。このベルト部材200は、次に説明する点の他が、図23に示した実施例6のベルト部材と同様の構成になっている。即ち、寄り止め部材200eの材料として光透過性を有する透明材料を用い、且つ、寄り止め部材200eの幅方向の一端を薄厚にしつつベルト中央側に伸ばしてマーク200bの上に固定した点である。即ち、寄り止め部材200eと、マーク200bを保護するための保護層とを一体形成しているのである。かかる構成では、専用の保護層を設けない分だけ、部品点数を低減することができる。
[実施例8]
図26は、本実施例8に係るプリンタのベルト部材200の横断面と、その周囲構成とを示す拡大断面図である。同図において、ベルト部材200は、先に図20に示した実施例3のものと同様の構成になっている。本プリンタは、ベルト部材200の保護層200cをクリーニングするための保護層クリーニング手段203を備えている。この保護層クリーニング手段203は、固定部材203bに固定されたスポンジや綿等からなるクリーニング部材203aを、無端移動するベルト部材200の保護層200cに擦り付ける。そして、保護層200cの表面をクリーニングする。クリーニング部材203aとしては、図示しないパイプから送られてくる溶剤をしみ込ませるものを用いることも可能である。
なお、中間層200d、マーク200b、保護層200cとして、無端状でないテープ状のものを使用し、それをベルト基体200aに固定する場合には、次のようにするとよい。即ち、中間層200d等を有するテープの長手方向の両端を図27に示すように斜めにカットして、両端の継ぎ目を斜めにするのである。このような継ぎ目にすることにより、クリーニング部材203aとの当接部に対して、テープの継ぎ目を斜めに進入させて、クリーニング部材203aに対する継ぎ目の引っ掛かりを低減することができる。
これまで、電子写真プロセスによってトナー像を形成するプリンタについて説明したが、直接記録方式など、他の方式によってトナー像を形成する画像形成装置にも、本発明の適用が可能である。この直接記録方式とは、潜像担持体によらず、トナー飛翔装置からドット状に飛翔させたトナー群を記録体や中間記録体に直接付着させて画素像を形成することで、記録体や中間記録体に対してトナー像を直接形成する方式である。
以上、実施形態に係るプリンタの紙搬送ベルト21、第1変形例装置の中間転写ベルト37、第2変形例装置の感光ベルト81、第3変形例装置の第1中間転写ベルト108及び第2中間転写ベルト116においては、光反射性を有するマークを、ベルト周方向に所定のピッチで並べるように複数設け、且つこれら全てのマークを上記保護層で保護している。かかる構成では、保護層によって全てのマークの汚れを抑えつつ、これらマークをベルト部材の速度変動を検知させるためのものとして機能させることができる。
また、実施例2に係るプリンタのベルト部材200においては、ベルト基体200aの裏面におけるベルト幅方向の両端部に、ベルト周方向に延在する寄り止め突起たる寄り止め部材200eそれぞれを設け、且つ寄り止め突起200eの表面にマーク200bと保護層200cとを設けている。かかる構成では、上述した理由により、ベルト部材200を張架する張架ローラと保護層200cとの間に挟み込んだ異物を保護層200cに固着させることによる保護層200cの汚れを回避することができる。
また、実施例3、4、5、6、7又は8に係るプリンタのベルト部材200においては、ベルト基体200aのベルト幅方向の両端部に、ベルト周方向に延在する寄り止め突起たる寄り止め部材200eをそれぞれ設け、且つこれら寄り止め突起200eよりもベルト幅方向の中心側にずれたベルト裏面箇所に、マーク200bと保護層200cとを設けている。かかる構成では、上述した理由により、マーク検知センサ201の全てをベルト部材200のループ内側に入れ込んで、マーク検知センサ201の汚れを抑えることができる。
また、実施例7に係るプリンタのベルト部材200においては、寄り止め突起200eと保護層とを同一の材料で一体形成しているので、両者を別体で形成する場合に比べて、部品点数を低減することができる。
また、実施例6に係るプリンタのベルト部材200においては、寄り止め突起として、ベルト基体200aとは別体で形成された寄り止め部材200eを用い、ベルト基体200aとこれの裏面側に固定される寄り止め部材200eとの間に、中間部材たる中間層200dを設けている。かかる構成では、寄り止め部材200eの材料として、ベルト基体200aに固着し難いものを用いても、ベルト基体200aと寄り止め部材200eとの間に中間層200dを介在させることで、寄り止め部材200eをベルト基体200aの裏面側に良好に固定することができる。
また、実施例2、3、4、5、6、7又は8に係るプリンタのベルト部材200においては、ベルト基体200aとこれの裏面側に固定されるマーク200bとの間に、中間部材たる中間層200dを設けている。かかる構成では、マーク200bの材料として、ベルト基体200aに固着し難いものを用いても、ベルト基体200aとマーク200bとの間に中間層200dを介在させて、マーク200bをベルト基体200aの裏面側に良好に固定することができる。
また、実施例6に係るプリンタのベルト部材200においては、寄り止め突起として、ベルト基体200aとは別体で形成された寄り止め部材200eを用い、ベルト基体200aとこれの裏面側に固定される寄り止め部材200eとの間に中間部材たる中間層200dを設け、これと、ベルト基体200aとマーク200bとの間に設ける中間部材とを、一体形成している。かかる構成では、それぞれを別の中間部材として形成する場合に比べて、部品点数を低減することができる。
また、実施例8に係るプリンタのベルト駆動装置においては、ベルト部材200の保護層200cの表面をクリーニングする保護層クリーニング手段203を設けているので、保護層200cの汚れに起因するマーク検知精度の悪化をより確実に抑えることができる。
また、実施形態に係るプリンタのベルト駆動装置たる転写ユニット20においては、マーク検知手段として、発光手段たる発光素子33aから発した光をマーク21bの表面で反射させて反射光を得た後、この反射光を受光手段たる受光素子33bで受光することでマーク21bを検知するマーク検知センサ33を用いている。そして、このマーク検知センサ33に対し、その鉛直方向下方にあるベルト部材たる紙搬送ベルト21のマーク21bを検知させるようにしている。かかる構成では、上述した理由により、発光素子33aや発光素子33bを鉛直方向下側に向けることにより、鉛直方向上側に向ける場合に比べてそれら素子の汚れによるマーク検知精度の悪化を抑えることができる。
また、実施形態に係るプリンタ、各変形例装置、又は各実施例に係るプリンタにおいては、ベルト部材を張架する複数の張架部材として、それぞれ張架ローラを用いている。かかる構成では、表面をベルト部材の無端移動に伴って回転させる張架ローラを用いることにより、張架部材として表面をベルト部材の裏面に摺擦させるものを用いる場合に比べて、張架部材と保護層との摺擦を抑えることができる。これにより、保護層の傷付きを更に確実に抑えることができる。
また、実施例4に係るプリンタのベルト駆動装置においては、張架ローラ202として、ローラ部202cとこれの軸線方向における両端面からそれぞれ突出する軸部たる軸部材202dとを有するものであって、且つ、ローラ部202cにおける軸線方向の少なくとも一端部が中央部たる中央ローラ部202aよりも小径の端ローラ部202bとなっているものを用いている。かかる構成では、上述した理由により、寄り止め部材200eよりもベルト幅方向中心側の位置に設けた保護層200cと、張架ローラ202との接触を回避する。これにより、ベルト部材200を張架する張架ローラ202と保護層200cとの間に挟み込んだ異物を保護層200cに固着させることによる保護層200cの汚れを回避することができる。
また、実施形態に係るプリンタ又は第1変形例装置又は第3変形例装置においては、潜像を担持する潜像担持体たる感光体と、感光体上の潜像を現像する現像手段たる現像装置とを備え、且つ、環状のベルト部材として、感光体との対向位置を通過するように無端移動せしめられるもの(21,37、108,116)を用いている。そして、現像装置によって現像されたトナー像を上記対向位置で感光体の表面からベルト部材側に向けて転写する転写手段たる転写ユニット(20,115,125)とを備えている。かかる構成では、保護層によってマーク検知精度の悪化を抑えてベルト部材の走行速度をより安定化させることで、ベルト部材の速度変動に起因する転写位置ずれやトナー像の擦れを抑えることができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、シート状の記録体たる転写紙Pにトナー像を形成する可視像形成手段と、これによってトナー像が形成されている最中の転写紙Pを環状のベルト部材たる紙搬送ベルト21の表面に保持しながら、紙搬送ベルト21の無端移動に伴って搬送するベルト駆動手段たる転写ユニット20とを備えている。かかる構成では、保護層によってマーク検知精度の悪化を抑えて紙搬送ベルト21の走行速度をより安定化させることで、転写紙Pをより安定した速度で搬送することができる。
また、第2変形例装置においては、潜像を担持する環状の潜像担持ベルトたる感光ベルト81を無端移動せしめるベルト駆動手段たる感光体ユニット80と、感光ベルト81上の潜像を現像する現像手段たる現像ユニット70と、感光ベルト81上で現像されたトナー像を転写紙Pに転写する転写手段たる転写ユニット20とを備えている。かかる構成では、保護層によってマーク検知精度の悪化を抑えて感光ベルト81の走行速度をより安定化させることで、光書込位置で感光ベルト81を速度変動させることによるトナー像の乱れを抑えることができる。中間層、保護層、マーク部材をベルト基体に設けることで、これらを補強材として機能させ、ベルト部材の端部からの裂けを抑えることもできる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタの4つのプロセスユニットのうち、Y用のプロセスユニットを転写ユニットの一部とともに示す拡大構成図。 同転写ユニットの駆動ローラと、その周囲構成とを示す拡大構成図。 同駆動ローラと紙搬送ベルトとを示す拡大構成図。 同紙搬送ベルトの一周あたりにおける速度変動の一例を示すグラフ。 同紙搬送ベルトを示す拡大縦断面図。 同紙搬送ベルトの横断面をマーク検知センサとともに示す拡大構成図。 同プリンタの第1変形例装置を示す概略構成図。 同プリンタの第2変形例装置を示す概略構成図。 同第2変形例装置の中間転写ベルトを部分的に示す拡大縦断面図。 同プリンタの第3変形例装置を示す概略構成図。 同第3変形例装置の4つの第1プロセスユニットのうち、Y用の第1プロセスユニットを示す拡大構成図。 同第3変形例装置における2次転写用ベルト当接部とその周囲構成との第1例を示す模式図。 同第3変形例装置における2次転写用ベルト当接部とその周囲構成との第2例を示す模式図。 同第3変形例装置における2次転写用ベルト当接部とその周囲構成との第3例を示す模式図。 同第3変形例装置における2次転写用ベルト当接部とその周囲構成との比較例を示す模式図。 実施例1に係るプリンタのベルト部材の横断面をマーク検知センサとともに示す拡大構成図。 実施例2に係るプリンタのベルト部材を示す部分斜視図。 同ベルト部材の横断面をマーク検知センサとともに示す拡大構成図。 実施例3に係るプリンタのベルト部材の横断面をマーク検知センサとともに示す拡大構成図。 実施例4に係るプリンタのベルト部材の横断面を、張架ローラとともに示す拡大構成図。 実施例5に係るプリンタのベルト部材の横断面をマーク検知センサとともに示す拡大構成図。 実施例6に係るプリンタのベルト部材の横断面をマーク検知センサとともに示す拡大構成図。 同ベルト部材を示す破断斜視図。 実施例7に係るプリンタのベルト部材の横断面をマーク検知センサとともに示す拡大構成図。 実施例8に係るプリンタのベルト部材の横断面と、その周囲構成とを示す拡大断面図。 中間層等を有するテープの継ぎ目を示す模式図。
符号の説明
2 感光体(潜像担持体)
5 現像装置(現像手段)
20 転写ユニット(転写手段、ベルト駆動装置)
21 紙搬送ベルト(ベルト部材)
21b マーク
21c 保護層
33 マーク検知センサ
33a 発光素子(発光手段)
33b 受光素子(受光手段)
37 中間転写ベルト(ベルト部材)
37b マーク
37c 保護層
70 現像ユニット(現像手段)
80 感光体ユニット(ベルト駆動装置)
81 感光ベルト(潜像担持ベルト)
89 マーク検知センサ
101 感光体(潜像担持体)
105 現像装置(現像手段)
108 第1中間転写ベルト(ベルト部材)
115 第1転写ユニット(ベルト駆動装置、転写手段)
116 第2中間転写ベルト(ベルト部材)
125 第2転写ユニット(ベルト駆動装置、転写手段)
133 第1マーク検知センサ
134 第2マーク検知センサ
181 感光体(潜像担持体)
200 ベルト部材
200a ベルト基体
200b マーク
200c 保護層
200d 中間層(中間部材)
200e 寄り止め部材
201 マーク検知センサ
201a 発光素子(発光手段)
201b 受光素子(受光手段)
202 張架ローラ
202c ローラ部
202d 軸部材(軸部)
203 保護層クリーニング手段

Claims (16)

  1. 無端移動が可能になるように環状に形成され、且つ光反射性を有する材料からなるマークを有するベルト部材において、
    光透過性を有する材料からなる保護層で上記マークを覆って保護し、且つ該マークと該保護層とをベルトループ内側面である裏面に設けたことを特徴とするベルト部材。
  2. 請求項1のベルト部材において、
    上記マークをベルト周方向に所定のピッチで並べるように複数設け、且つこれら全てのマークを上記保護層で保護したことを特徴とするベルト部材。
  3. 請求項1又は2のベルト部材において、
    上記裏面におけるベルト幅方向の両端部に、ベルト周方向に延在する寄り止め突起それぞれを設け、且つ該寄り止め突起の表面に上記マークと上記保護層とを設けたことを特徴とするベルト部材。
  4. 請求項1又は2のベルト部材において、
    上記裏面におけるベルト幅方向の両端部に、ベルト周方向に延在する寄り止め突起をそれぞれ設け、且つこれら寄り止め突起よりもベルト幅方向の中心側にずれたベルト裏面箇所に、上記マークと上記保護層とを設けたことを特徴とするベルト部材。
  5. 請求項4のベルト部材において、
    上記寄り止め突起と上記保護層とを同一の材料で一体形成したことを特徴とするベルト部材。
  6. 請求項3、4又は5のベルト部材において、
    上記寄り止め突起として、ベルト基体とは別体で形成された寄り止め部材を用い、該ベルト基体とこれの裏面側に固定される該寄り止め部材との間に、中間部材を設けたことを特徴とするベルト部材。
  7. 請求項1、2、4又は5のベルト部材において、
    ベルト基体とこれの裏面側に固定される上記マークとの間に、中間部材を設けたことを特徴とするベルト部材。
  8. 請求項7のベルト部材において、
    上記寄り止め突起として、上記ベルト基体とは別体で形成された寄り止め部材を用い、該ベルト基体とこれの裏面側に固定される該寄り止め部材との間に中間部材を設け、該中間部材と、該ベルト基体と上記マークとの間に設ける中間部材とを、一体形成したことを特徴とするベルト部材。
  9. 無端移動が可能になるように環状に形成され、且つ光反射性を有する材料からなる複数のマークがベルト周方向に並ぶように設けられたベルト部材と、該ベルト部材をループ内側面である裏面で支えながら張架する複数の張架部材と、これら張架部材によって張架される該ベルト部材を駆動源の駆動によって無端移動せしめるベルト駆動手段と、該マークを検知するマーク検知手段と、該マーク検知手段による検知結果に基づいて該ベルト駆動手段による該駆動源の駆動を制御するベルト駆動制御手段とを有するベルト駆動装置において、
    上記ベルト部材として、請求項1乃至8の何れかのものを用いたことを特徴とするベルト駆動装置。
  10. 請求項9のベルト駆動装置において、
    上記保護層の表面をクリーニングする保護層クリーニング手段を設けたことを特徴とするベルト駆動装置。
  11. 請求項9又は10のベルト駆動装置において、
    上記マーク検知手段として、発光手段から発した光を上記マークの表面で反射させて反射光を得た後、該反射光を受光手段で受光することで該マークを検知するものを用い、且つ、該マーク検知手段に対し、その鉛直方向下方にある上記ベルト部材の上記マークを検知させるようにしたことを特徴とするベルト駆動装置。
  12. 請求項9、10又は11のベルト駆動装置において、
    上記ベルト部材として、請求項4又は5のものを用い、
    該ベルト部材を張架する複数の上記張架部材として、それぞれ張架ローラを用いたことを特徴とするベルト駆動装置。
  13. 請求項12のベルト駆動装置において、
    上記張架ローラとして、ローラ部とこれの軸線方向における両端面からそれぞれ突出する軸部とを有するものであって、且つ、該ローラ部における軸線方向の少なくとも一端部が中央部よりも小径となっているものを用いたことを特徴とするベルト駆動装置。
  14. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段と、該潜像担持体との対向位置を通過するように環状のベルト部材を無端移動せしめるベルト駆動手段と、該現像手段によって現像された可視像を該対向位置で潜像担持体の表面から該ベルト部材側に向けて転写する転写手段とを備える画像形成装置において、
    上記ベルト駆動手段として、請求項9乃至13の何れかのベルト駆動装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  15. シート状の記録体に可視像を形成する可視像形成手段と、該可視像形成手段によって該可視像が形成される前、後又は最中の該記録体を環状のベルト部材の表面に保持しながら、該ベルト部材の無端移動に伴って搬送するベルト駆動手段とを備える画像形成装置において、
    上記ベルト駆動手段として、請求項9乃至13の何れかのベルト駆動装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  16. 潜像を担持する環状のベルト部材たる潜像担持ベルトを無端移動せしめるベルト駆動手段と、該潜像担持ベルト上の潜像を現像する現像手段と、該潜像担持ベルト上で現像された可視像を記録体に転写する転写手段とを備える画像形成装置において、
    上記ベルト駆動手段として、請求項9乃至13の何れかのベルト駆動装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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