JP4628745B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、ファックス、プリンタ等画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置において、トナー像を中間転写する中間転写ベルトや、転写紙を搬送する紙搬送ベルトなどのように、無端移動可能なベルトを設けたものが知られている。また、ベルトを張架する張架ローラ上でベルトを幅方向に過剰に片寄らせて走行させて張架ローラから離脱させてしまうといった事態を防止するために、ベルト内周面における両端部に寄り止めガイドを設けたものも知られている。また、ベルトの速度変動をできるだけ少なくするような対策を講じたものも知られている。ベルトに速度変動が生ずると、例えば、表面又はこれに保持した転写紙に複数のトナー像が重ね合わせて転写される転写ベルトであれば重ね合わせズレが生じたり、転写位置に向けて転写紙を搬送するベルトであれば転写位置ズレが生じたりしてしまうからである。
そこで、ベルトの速度を一定に維持するために、ベルトの速度変動を検出し、検知結果に基づきベルトを回転駆動させる駆動ローラの回転をフィードバック制御で補正する方法がおこなわれている。これは、ベルト周方向に所定ピッチで設けた被検出体の検知時間間隔に基づいてベルト速度を検出するものや、ベルト周方向に1つだけ設けた基準マークの検知タイミングに基づいてベルト速度を検出するである。その一例として、特許文献1、特許文献2に示されるように、感光体上に形成された各色トナー像を転写ベルト上に直接または転写体を介して重ね合わせて転写してカラー画像を得る転写ベルト装置に関するものが種々開示されている。
特開2000−231283号公報 特開2003−173067号公報
上記特許文献1または特許文献2では、被検出体として転写ベルトの内周面にマーキングを設け、転写ベルトの内周面とこのマーキングとの反射率の違いを検出手段としての光センサにて検知している。このため、装置内部のトナー飛散等による汚れの付着や、転写ベルト内周面とローラとの接触による摩耗等でマーキングの反射面が経時的に損なわれ、マーキングと転写ベルトとの反射率の差が小さくなって検知不良を起こす場合がある。また、マーキングの剥がれによる検知不良も発生するおそれがある。
これを解決するために、マーキングの表面が露出しないようにすることが考えられる。そのひとつとして、ベルトの内周面端部に設けられた寄り止めガイドを利用して、部品を増やすことなくマーキングの表面を覆う簡易な方法が考えられる。具体的には、寄り止めガイドとして透明な材質を用い、マーキングを転写ベルトと寄り止めガイドの間にはさみ込むという方法である。これにより、マーキングの表面が露出しなくなり、表面が汚れにくくなるとともに、摩耗、剥がれに対しても強くなる。
ここで、寄り止めガイドとしてはその機能から比較的低硬度のゴムが適しており、このような特性を持った材料のなかで安価で透明なものを選択して用いると、寄り止めガイドがベルトから剥がれてしまうという問題が発生した。これは、低硬度の寄り止めガイドとその機能から歪み難い材料からなるベルト部材とを固定すると、低硬度の寄り止めガイドが変形してもベルト部材がそれに追従して変形することことにより、両者が剥がれ易くなるものである。ここで、比較的低硬度のゴムで透明なものでとなると、選択できる材質が減ってしまい、その中で安価なものでは、ベルトからの剥がれてしまったといえる。また、比較的低硬度のゴムで、透明で、かつ、剥がれにくい材料もあるが、大変高価なものとなってしまう。
また、被検出体としてマーキングではなく、転写ベルトに直接穴をあけてこれを透過型光センサで検知する方法も考えられる。しかし、穴の周囲に応力集中が発生し、長時間作動させると疲労によって転写ベルトが破損してしまい、転写ベルトの寿命が短くなるという問題が発生する。
また、被検出体として転写ベルトの幅方向にベルトと一体となるような突起を設け、この突起を透過型光センサで検知する方法も考えらる。しかし、突起を転写ベルトと一体に形成することは加工上困難であり、また幅方向に突起が飛び出すためスペースが必要になり、ユニットが大型化するという問題が発生する。
また、検出方法としては、上述の光センサによる光学的検出手段の他、磁気的な被検出体と磁気検出手段とを用いることも考えられる。このような場合においても、被検出体表面が露出することで、経時で被検出体の汚れ、摩耗、剥がれ等の問題がおこり、検知不良を起こすおそれがある。
本発明はこのような背景に鑑みなされたものである。その目的とするところは、装置の短寿命化、大型化、高コスト化をすることなく、被検出体の経時的な汚れ、磨耗、剥がれを防止して長期に渡り安定したベルトの駆動制御をおこなえるベルト装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数のローラに張架される無端状のベルトと、該複数のローラのうちの少なくとも1つのローラを駆動して該ベルトを回転駆動するベルト駆動装置と、該ベルトの内周面端部に設けられた寄り止めガイドと、該ベルト上に設けられた被検出体と、該被検出体を検知する検出手段とを備え、該検出手段の検知結果に基づき該ベルト駆動装置を制御する画像形成装置において、上記寄り止めガイドは、少なくとも、ゴム材からなる表層と表層より高硬度で上記ベルトに接着により固定されるゴム材からなる下層とを有する多層構造であり、上記被検出体を該寄り止めガイドの上記表層と上記下層とのにはさみこんで溶着により配設したことを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記寄り止めガイドの表層が透明であり、上記被検出体を該表層の下に配置し、上記検出手段が光センサであることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1または2の画像形成装置において、トナー像を形成された像担持体を備え、該像担持体上からトナー像を直接または被転写体を介して転写されて担持する転写ベルト、または、表面に担持した被転写体を転写位置に向けて搬送する搬送ベルトであることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項3の画像形成装置において、複数の像担持体にトナー像を形成する複数の画像形成部を備え、上記ベルトが該複数の像担持体との対向部を通過して、それぞれの像担持体からトナー像が重ね合わせて転写されることにより多色画像を形成することを特徴とするものである
請求項1乃至の発明においては、寄り止めガイドとして、表層は寄り止め機能を果たすのに適当なゴム硬度の材質を用い、ベルトに固定される下層はこれよりも高硬度なものを用い、多層間に被検出体を配設する。このような構成により、表層はベルトの片寄りを効果的に防止するとともに、被検出体の表面を保護し、汚れ、摩耗、剥がれを防止する。また、ベルトに固定される下層はベルトから剥がれ難くする。これは、比較的低硬度で変形し易い表層と歪み難いベルト部材との間に表層よりも高硬度の下層を介在させ、これを変形を緩衝する緩衝材として機能させて、剥がれを抑えるものである。このような構成にすることで、単層の寄り止めガイドで被検出体を覆う場合に比べ、材料の選択性も広がり、その結果として安価となる。また、寄り止めガイドを利用して被検出体の表面を覆うので、別部材を設ける方法に較べ、装置全体として簡易構成となる。そして、このような安定した位置検知結果に基づき検知結果に基づきベルト駆動装置を制御するので、長期に渡り安定したベルト駆動をおこなうことができる。
本発明によれば、装置の短寿命化、大型化、高コスト化をすることなく、被検出体の経時的な汚れ、磨耗、剥がれを防止して長期に渡り安定したベルトの駆動をおこなうことができるという優れた効果がある。
以下、本発明を画像形成装置である電子写真方式のタンデム型のカラーレーザプリンタ(以下「レーザープリンタ」という)に適用した実施形態について説明する。
タンデム型のレーザープリンタは、複数の感光体を並列して配置し、各感光体上に各トナー像を形成するトナー像形成部を備え、各感光体上に形成された各色トナー像を重ね合わせてカラー画像を得るものである。タンデム型のレーザープリンタでは、転写紙に直接転写する方式(直接転写方式)と、中間転写体を介して最終転写する方式(中間転写方式)がある。直接転写方式は、転写搬送ベルトによって搬送される転写用紙上に、直接各色トナー像形成部によって画像を形成する方式である。一方、中間転写方式は、一旦、中間転写ベルト上に、各色トナー像形成部による画像を形成した後、さらに中間転写ベルトから転写用紙に転写する方式である。
タンデム型のレーザープリンタでは、複数の感光体を使用するため、各色のトナー像形成を平行して行える。このため、一つの感光体ドラムを繰り返し使用して各色トナー像を形成するいわゆるリボルバ型のレーザープリンタに較べ、単位時間あたりの出力枚数が多いというメリットがある。その一方でこのように転写搬送ベルトまたは中間転写ベルトが各トナー像形成部を次々に通過してカラー画像を得るため、各色毎の位置合わせが難しいという問題がある。
図1は、本実施形態に係るレーザープリンタの概略構成図である。本実施形態に係るレーザープリンタでは、直接転写方式のものを用いて説明する。このレーザープリンタは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成部1Y、1M、1C、1Kが、転写紙100の移動方向(図中の矢印Aに沿ってベルト60が走行する方向)における上流側から順に配置されている。なお、各符号の添字Y、M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、黒用の部材であることを示す。このトナー像形成部1Y、1M、1C、1Kはそれぞれ、像担持体としての感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kと、現像ユニットとを備えている。また、各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kの配置は、各感光体ドラムの回転軸が平行になるように且つ転写紙移動方向に所定のピッチで配列するように、設定されている。
このレーザープリンタは、上記トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kのほか、光書込ユニット2、給紙カセット3、4、レジストローラ対5、転写紙100を担持して各トナー像形成部の転写位置を通過するように搬送する転写搬送部材としての転写搬送ベルト60を有するベルト駆動装置としての転写ユニット6、ベルト定着方式の定着ユニット7、排紙トレイ8等を備えている。また、手差しトレイMF、トナー補給容器TCを備え、図示していない廃トナーボトル、両面・反転ユニット、電源ユニットなどをも二点鎖線で示したスペースSの中に備えている。
光書込ユニット2は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面にレーザ光を走査しながら照射する。
図2は、転写ユニット6の概略構成を示す拡大図である。この転写ユニット6で使用した転写搬送ベルト60は、体積抵抗率が10〜1011Ωcmである高抵抗の無端状単層ベルトであり、その材質はPVDF(ポリフッ化ビニリデン)である。この転写搬送ベルト60は、各トナー像形成部の感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kに接触対向する各転写位置を通過するように、ローラ61〜68に掛け回されている。これらのローラのうち、転写紙移動方向上流側の入り口ローラ61には、電源65aから所定電圧が印加された静電吸着ローラ80が対向するように転写搬送ベルト60の外周面に配置されている。この2つのローラ61,65の間を通過した転写紙100は転写搬送ベルト60上に静電吸着される。
ローラ63は転写搬送ベルト60を摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されていて矢印方向に回転する。各転写位置において転写電界を形成する転写電界形成手段として、感光体ドラムに対向する位置には、転写搬送ベルト60の裏面に接触するように、転写バイアス印加部材67Y、67M、67C、67Kを設けている。これらはスポンジ等を外周に設けたバイアスローラであり、各転写バイアス電源9Y、9M、9C、9Kからローラ芯金に転写バイアスが印加される。この印加された転写バイアスの作用により、転写搬送ベルト60に転写電荷が付与され、各転写位置において該転写搬送ベルト60と感光体ドラム表面との間に所定強度の転写電界が形成される。また上記転写が行なわれる領域での転写紙と感光体の接触を適切に保ち、最良の転写ニップを得るために、バックアップローラ68を備えている。
上記転写バイアス印加部材67Y、67M、67Cとその近傍に配置されるバックアップローラ68は、回転可能に揺動ブラケット93に一体的に保持され、回動軸94を中心として回動が可能である。この回動は、カム軸97に固定されたカム96が矢印の方向に回動することで時計方向に回動する。
上記入り口ローラ61と吸着ローラ80は一体的に、入り口ローラブラケット90に支持され、軸91を回動中心として、図2の状態から時計方向に回動可能である。揺動ブラケット93に設けた穴95と、入り口ローラブラケット90に固植されたピン92が係合しており、前記揺動ブラケット93の回動と連動して回動する。これらのブラケット90、93の時計方向の回動により、バイアス印加部材67Y、67M、67Cとその近傍に配置されるバックアップローラ68は感光体11Y,11M,11Cから離され、入り口ローラ61と吸着ローラ80も下方に移動する。ブラックのみの画像の形成時に、感光体11Y,11M,11Cと転写搬送ベルト60の接触を避けることが可能となっている。
一方転写バイアス印加部材67Kとその隣のバックアップローラ68は出口ブラケット98に回転可能に支持され、出口ローラ62と同軸の軸99を中心として回動可能にしてある。転写ユニット6を本体に対し着脱する際に、図示していないハンドルの操作により時計方向に回動させ、ブラック画像形成用の感光体11Kから、転写バイアス印加部材67Kとその隣のバックアップローラ68を離間させるようにしてある。
駆動ローラ63に巻きつけられた転写搬送ベルト60の外周面には、ブラシローラとクリーニングブレードから構成されたクリーニング装置85が接触するように配置されている。このクリーニング装置85により転写搬送ベルト60上に付着したトナー等の異物が除去される。
転写搬送ベルト60の走行方向で駆動ローラ63より下流に、転写搬送ベルトの外周面を押し込む方向にローラ64を設け、駆動ローラ83への巻きつけ角を確保している。ローラ64より更に下流の転写搬送ベルト60のループ内に、押圧部材(ばね)69でベルトにテンションを与えるテンションローラ65を備えている。
先に示した図1中の一点鎖線は、転写紙100の搬送経路を示している。給紙カセット3、4あるいは手差しトレイMFから給送された転写紙100は、図示しない搬送ガイドにガイドされながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対5が設けられている一時停止位置に送られる。このレジストローラ対5により所定のタイミングで送出された転写紙100は、転写搬送ベルト60に担持され、各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kに向けて搬送され、各転写ニップを通過する。
各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kの感光体ドラム11Y、11M、11C、11K上で現像された各トナー像は、それぞれ各転写ニップで転写紙100に重ね合わされ、上記転写電界やニップ圧の作用を受けて転写紙100上に転写される。この重ね合わせの転写により、転写紙100上にはフルカラートナー像が形成される。トナー像転写後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面がクリーニング装置によりクリーニングされ、更に除電されて次の静電潜像の形成に備えられる。
一方、フルカラートナー像が形成された転写紙100は、定着ユニット7でこのフルカラートナー像が定着された後、切換ガイドGの回動姿勢に対応して、第1の排紙方向Bまたは第2の排紙方向Cに向かう。第1の排紙方向Bから排紙トレイ8上に排出される場合、画像面が下となった、いわゆるフェースダウンの状態でスタックされる。一方第2の排紙方向Cに排出される場合には、図示していない別の後処理装置(ソータ、綴じ装置など)に向け搬送させるとか、スイッチバック部を経て両面プリントのために再度レジストローラ対5に搬送される。
このようなレーザープリンタは、転写搬送ベルト60が一定の移動速度を維持して無端移動することが必須である。もし、画像形成途中で転写ベルトの速度変動が生じると、色ずれが発生し、カラー画像の画像品質を著しく低下させることになる。
転写搬送ベルト60の速度変動の一つとして、転写搬送ベルト60の速度を規制する駆動ローラ63の直径の偏芯に起因するものがある。これに関しては、各トナー像形成部間1Y、1M、1C、1Kの距離を転写搬送ベルト60の駆動ローラの周長の整数倍に設定することによって駆動ローラ63の偏芯が色ずれに寄与しないようにすることができる。
また、転写ベルトの速度変動を抑えるために、特開昭63−81370号公報で開示されるように、転写ベルトの裏面に当接し、転写ベルトと等速で回転する従動ローラを速度検出用とし、この従動ローラの回転数を速度検出用の回転をエンコーダで検出し、この検出速度をサーボ制御回路にフィードバックして駆動速度を常に所定の速度と等しくなるように制御する方法もある。しかし、この従動ローラの回転をエンコーダによって検出しフィードバック制御で補正する方法では、転写ベルトの厚みが変動すると回転駆動される駆動ローラが転写ベルトを掛け回している箇所において、転写ベルトの厚みの変動によって駆動ローラ中心からベルト表面までの距離が変化してしまうのでベルト速度が変動する。特に一体成形されたシームレスベルトの場合、ベルト一周にわたる厚み偏差が発生しやすい。
また、特開2003−173067号公報では、転写ベルトの厚さの変化に起因する速度変動を補正するものが開示されている。これでは、まず、転写ベルトの内周面に被検出体を設け、この被検出体の位置を基準として転写ベルトの厚さ変化データをベルト1周分あらかじめ記憶させておく。そして、転写ベルトの回転に伴い、前記被検出体を検知手段で検知し、それを起点にし記憶された厚さ変化データに基づいて転写ベルト速度が一定になるように駆動ローラの回転を補正制御する。この方法によれば、転写ベルトの厚み偏差に起因する転写ベルトの速度変動による色ずれを防止することができる。
そこで、本実施形態のレーザープリンタでは、転写搬送ベルト60の速度を一定に維持するために、被検出体として転写搬送ベルト60の内周面にマーキング部材を設け、転写搬送ベルト60の内周面とこのマーキング部材との反射率の違いを検出手段としての光センサにて検知する。そして、このマーキング部材の検知タイミングに基づいてベルト速度を検出し、検知結果に基づきベルトを回転駆動させる駆動ローラの回転をフィードバック制御で補正する。
次に、本実施形態の特徴部について説明する。図3(a)は、転写搬送ベルト60の寄り止めガイド104を示す。寄り止めガイド104は下層101のゴム材と上層102のゴム材からなる2層構造になっている。上層102は透明なゴム材であり、ガイドとして最適なゴム硬度(低硬度)のものを用いる。下層101は接着力強化のためのゴム材であり、上層より高硬度のものを用いる。具体的には、上層102のゴム材としては、透明な熱可塑性ウレタンゴム(硬度66°)を、下層101のゴム材は熱可塑性ウレタンゴム(硬度90°)を用いた。このような寄り止めガイドの代表例に(株)槌屋製 MA−W等がある。さらに、図3(b)に示すように2層のゴム材の間に被検出体としてのマーキング部材103をはさみこんで溶着する。このような寄り止めガイド104の下層101を両面テープで転写搬送ベルト60の内周面に接着する。なお、転写搬送ベルト60の材質はPVDFであり光を透過する。
図4は、マーキング部材の検知手段の説明図である。転写搬送ベルト60内側の寄り止めガイド104と対向する位置に検出手段としての光センサ105を設ける。この光センサによりマーキング部材を検出し、この検出結果に基づき、駆動ローラ63の駆動を制御する。このようにすること、寄り止めガイドとしての特性を備えながら、マーキング表面の保護をし、かつ、ガイドの接着力も保つことができる。
以上の実施形態においては、転写搬送ベルト60上に感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kが複数並べて配設されるタンデム式画像形成装置であって、転写搬送ベルトとして光を透過するPVDF、寄り止めガイドとして2層構造のウレタンゴムを採用している転写ユニット6に本発明を適用した。本発明が適用可能な画像形成装置及びベルト装置はこの構成に限るものではない。タンデム式画像形成装置の、各色トナー像形成部による画像を転写ベルト上に形成した後、さらに転写ベルトから転写用紙に転写する中間転写ベルトに適応可能であることはもちろんである。さらに、複数のローラに張架された無端状ベルトをそのローラのうちの少なくとも1以上のローラで回転駆動するベルト装置とベルトで端部にガイドを有する画像形成装置のベルト装置であればいずれにも適用可能である。また、上記実施形態では、光学的な検知手段による検出用いて本発明を説明したが、磁気的な検知手段等他の検知手段にも適用可能である。
以上、本実施形態に係る画像形成装置によれば、寄り止めガイド104として、第1層102はガイドとして最適なゴム硬度の材質を用い、第1層102と第2層101の間に被検出体としてのマーキング部材103を配設する。そして、第1層102よりも硬度の高い第2層101と転写搬送ベルト60とを接着する。このように2層の間に被検出体を挟む構成とすることで、被検出体の表面を保護しながら、ベルトからの剥がれに対しても強くすることができ、長期に渡り被検出体の安定した検出を可能とする。
また、寄り止めガイドの第1層102を透明とし、検出手段として光センサ105を用いる。寄り止めガイドの第1層102を透明とすることで、光学的な検出が可能となる。光センサ105による光学的な検知により、簡易で安定した検出が可能となる。
また、複数の感光体ドラム11とトナー像形成部1を備え、複数の感光体ドラム11との対向部を通過して、感光体ドラム11上からトナー像転写される多色画像を形成する転写搬送ベルト60に用いる。これにより、長期に渡り、転写ベルトの速度変動に基づく色ずれが発生が防止でき、カラー画像を高品位な画質のものに維持することができる。
本実施形態に係るレーザープリンタの概略構成図。 転写ユニットの概略構成を示す拡大図。 (a)2層構造の寄り止めガイドの概略構成図。 (b)マーキング部材を挟み込んだ寄り止めガイドの概略構成図。 マーキング部材の検知手段の説明図。
符号の説明
1 トナー像形成部
2 光書込みユニット
3、4 給紙カセット
5 レジストローラ対
6 転写ユニット
7 定着ユニット
8 排紙トレイ
9 転写バイアス電源
11 感光体ドラム
60 転写搬送ベルト
61〜68 支持ローラ
63 駆動ローラ
80 静電吸着ローラ
80a 電源
90 入り口ローラブラケット
91 軸
92 ピン
93 揺動ブラケット
94 回動軸
95 穴
96 カム
97 カム軸
98 出口ブラケット
99 軸
100 転写紙
101 寄り止めガイド下層
102 寄り止めガイド上層
103 光センサ
104 寄り止めガイド
A ベルト走行方向
B 第1の排紙方向
C 第2の排紙方向
S スペース
MF 手差しトレイ
G 切換ガイド

Claims (4)

  1. 複数のローラに張架される無端状のベルトと、該複数のローラのうちの少なくとも1つのローラを駆動して該ベルトを回転駆動するベルト駆動装置と、該ベルトの内周面端部に設けられた寄り止めガイドと、該ベルト上に設けられた被検出体と、該被検出体を検知する検出手段とを備え、該検出手段の検知結果に基づき該ベルト駆動装置を制御する画像形成装置において、
    上記寄り止めガイドは、少なくとも、ゴム材からなる表層と表層より高硬度で上記ベルトに接着により固定されるゴム材からなる下層とを有する多層構造であり、上記被検出体を該寄り止めガイドの上記表層と上記下層とのにはさみこんで溶着により配設したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、上記寄り止めガイドの表層が透明であり、上記被検出体を該表層の下に配置し、上記検出手段が光センサであることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の画像形成装置において、トナー像を形成された像担持体を備え、該像担持体上からトナー像を直接または被転写体を介して転写されて担持する転写ベルト、または、表面に担持した被転写体を転写位置に向けて搬送する搬送ベルトであることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3の画像形成装置において、複数の像担持体にトナー像を形成する複数の画像形成部を備え、上記ベルトが該複数の像担持体との対向部を通過して、それぞれの像担持体からトナー像が重ね合わせて転写されることにより多色画像を形成することを特徴とする画像形成装置
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