JP2006007733A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】サーマルヘッドの発熱制御時間の長短に関わらず、インクリボンの被印刷媒体からの剥離が正常に行われ、被印刷媒体へのインクの転写が良好に行われる印刷装置を提供する。
【解決手段】装置周辺の温度を検知する温度検知手段4と、インクリボンの種類を検知するリボン検知手段5と、被印刷媒体の種類を検知する媒体検知手段とを設け、各検知手段の検出結果に応じて、所定の周期タイミングからサーマルヘッド3の発熱制御開始までの時間と、発熱制御を行う時間とを設定する。
【選択図】図5(a)(b)
【解決手段】装置周辺の温度を検知する温度検知手段4と、インクリボンの種類を検知するリボン検知手段5と、被印刷媒体の種類を検知する媒体検知手段とを設け、各検知手段の検出結果に応じて、所定の周期タイミングからサーマルヘッド3の発熱制御開始までの時間と、発熱制御を行う時間とを設定する。
【選択図】図5(a)(b)
Description
本発明は、被印刷媒体の搬送中に、所定の周期タイミングと同期させて、複数ラインに分割された印刷データをライン式のサーマルヘッドで1ラインずつ順次被印刷物に印刷する印刷装置に関する。
上記印刷装置として、従来より、被印刷媒体を搬送する搬送手段と、その搬送手段による被印刷媒体の搬送経路途中に設けられ、インクリボンを加熱して印刷するためのライン式のサーマルヘッドと、そのサーマルヘッドの発熱制御を行う制御手段と、装置周辺の温度を検知する温度検知手段とを備え、制御手段が、被印刷媒体の搬送中に、所定の周期タイミングと同期させて、複数ラインに分割された印刷データを1ラインずつ順次被印刷物に印刷するようにサーマルヘッドを発熱制御し、温度検知手段の検出結果に応じてその発熱制御時間を設定する印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この印刷装置では、所定の周期タイミング、例えば、搬送手段の駆動源としてステッピングモータを使用している場合にはそのステッピングモータを駆動するためのパルス信号の周期と同期させて、サーマルヘッドを発熱させて印刷している。具体的には、図10に示すように、ステッピングモータを駆動するパルス信号の立ち上がり時及び立ち下がり時から所定時間a経過後にサーマルヘッドの発熱制御を開始し、その開始時から温度検知手段の検知結果に応じて設定された所定時間b後に発熱制御を終了している。
この種の印刷装置では、ある発熱制御の終了時cから次のパルス信号の立ち上がり時または立ち下がり時dまでの間に、インクリボンが被印刷媒体から剥離し、インクリボンから被印刷媒体へのインクの転写が終了する。
特開2000−318202号公報
しかし、上記印刷装置では、温度検知手段の検知結果によっては、サーマルヘッドの発熱制御時間が長くなる。そのため、インクリボンが被印刷媒体から剥離するための時間が短くなって剥離が正常に行われず、被印刷媒体へのインクの転写が良好に行われない場合がある、といった問題がある。
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、サーマルヘッドの発熱制御時間の長短に関わらず、インクリボンの被印刷媒体からの剥離が正常に行われ、被印刷媒体へのインクの転写が良好に行われる印刷装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、被印刷媒体を搬送する搬送手段と、その搬送手段による被印刷媒体の搬送経路途中に設けられ、インクリボンを加熱して印刷するためのライン式のサーマルヘッドと、そのサーマルヘッドの発熱制御を行う制御手段とを備え、制御手段が、被印刷媒体の搬送中に、所定の周期タイミングと同期させて、複数ラインに分割された印刷データを1ラインずつ順次被印刷物に印刷するようにサーマルヘッドを発熱制御し、画像データ全体を被印刷物に印刷する印刷装置であって、装置周辺の温度を検知する温度検知手段を備え、上記制御手段が、温度検知手段の検出結果に応じて、上記所定の周期タイミングから発熱制御開始までの時間と、発熱制御を行う時間とを設定することを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、上記インクリボンの種類を検知するリボン検知手段とを備え、上記制御手段が、リボン検知手段の検知結果に応じて、上記所定の周期タイミングから発熱制御開始までの時間を変化させることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の印刷装置において、被印刷媒体の種類を検知する媒体検知手段を備え、上記制御手段が、媒体検知手段の検知結果に応じて、上記所定の周期タイミングから発熱制御開始までの時間と、発熱制御を行う時間とを変化させることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の印刷装置において、制御手段が、上記リボン検知手段の検知結果に応じて、発熱制御を行う時間を変化させることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の印刷装置において、上記搬送手段は、所定周期のパルス信号で駆動する駆動源を用いており、上記所定の周期タイミングは、該パルス信号の周期であることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、温度検知手段の検出結果に応じて、上記所定の周期タイミングから発熱制御開始までの時間を設定する。そのため、サーマルヘッドの発熱制御時間が長くなった場合でも、所定の周期タイミングから発熱制御開始までの時間を短く設定することにより、発熱制御の終了時から次の周期タイミングまでの時間、すなわちインクリボンが被印刷媒体から剥離するための時間を確保することができる。したがって、サーマルヘッドの発熱制御時間の長短に関わらず、インクリボンの被印刷媒体からの剥離が正常に行われ、被印刷媒体へのインクの転写が良好に行われる。
請求項2記載の発明によれば、リボン検知手段の検知結果に応じて、温度検知手段の検出結果から設定された上記所定の周期タイミングから発熱制御開始までの時間を変化させる。そのため、インクリボンの種類によって、発熱制御の終了時から次の周期タイミングまでの時間を変更することができる。したがって、インクリボンの種類によって異なる、インクリボンが被印刷媒体から剥離するための時間を確保することができる。
請求項3記載の発明によれば、媒体検知手段の検知結果に応じて、温度検知手段の検出結果から設定された上記所定の周期タイミングから発熱制御開始までの時間と、発熱制御を行う時間とを変化させる。そのため、被印刷媒体の種類によって、発熱制御時間を変更する場合であっても、インクリボンが被印刷媒体から剥離するための時間を確保することができる。
請求項4記載の発明によれば、リボン検知手段の検知結果に応じて、発熱制御を行う時間を変化させる。そのため、インクリボンの種類に応じた発熱制御をおこなうことができる。
これらの場合、請求項5記載のように、上記搬送手段が、所定周期のパルス信号で駆動する駆動源を用い、上記所定の周期タイミングを該パルス信号の周期するのが好ましい。
図1を参照して、1は、塩化ビニールチューブやラベル等の長尺の被印刷媒体Mに対して印刷及び切断処理を施し、所望の文字が印刷された所望の長さの印刷物を得るためのサーマルプリンタである。
サーマルプリンタ1は、被印刷媒体Mを搬送する搬送手段2と、その搬送手段2による被印刷媒体の搬送経路途中に設けられ、インクリボンIを加熱して印刷するサーマルヘッド3と、装置周辺の温度を検知する温度検知手段4と、インクリボンの種類を検知するリボン検知手段5と、被印刷媒体Mの種類を検知する媒体検知手段6と、種々の制御を行う制御部7とを備えている。
上記搬送手段2は、搬送ローラ2a、2bと、該搬送ローラ2a、2bよりも搬送経路下流側に網けられたプラテンローラ2c及びピンチローラ2dとを備えている。これら4つのローラの内、搬送ローラ2a及びプラテンローラ2cにはステッピングモータ2eが接続されており、これら搬送ローラ2a及びプラテンローラ2cに対して、被印刷媒体Mの搬送経路を挟んで搬送ローラ2b及びピンチローラ2dがそれぞれ対向している。ステッピングモータ2eが駆動すると、搬送ローラ2a及びプラテンローラ2cが回転すると共に、搬送ローラ2b及びピンチローラ2dが共回りする。
上記サーマルヘッド3は、被印刷媒体Mの搬送経路の搬送ローラ2a、2bの下流側であって、ピンチローラ4の上流側に、搬送経路を挟んでプラテンローラ2cと対向して設けられている。サーマルヘッド3は、複数の発熱素子が列設されたライン式のものであり、電源からの電力の供給によって、列設された複数の発熱素子が発熱する。印刷時には、サーマルヘッド3とプラテンローラ2cが後述するインクリボンカセット10のインクリボンIを挟んで、サーマルヘッド3を被印刷媒体Mに圧接すると共に、サーマルヘッド3の発熱素子に通電することにより、インクリボンIのインクを溶融して被印刷媒体Mに印刷データを印刷する。より具体的には、搬送手段2で被印刷媒体Mの1ライン分の距離の搬送を所定時間間隔で繰り返し、その被印刷媒体Mの1ライン分の距離の搬送毎、詳しくは後述するステッピングモータ2eの1ステップ毎に、発熱素子に対して通電して複数ラインに分割された印刷データを1ラインずつ印刷する。
搬送ローラ2a、2bの間に被印刷媒体Mが挟まれた状態で、上記ステッピングモータ2eの駆動により搬送ローラ2aが正回転すると、被印刷媒体Mがサーマルヘッド3側に搬送される。また、プラテンローラ2c及びピンチローラ2dの間に被印刷媒体Mが挟まれた状態で、上記ステッピングモータ2eの駆動によりプラテンローラ2cが正回転すると、プラテンローラ2cの搬送経路下流側に設けられたカッタ8側に被印刷媒体Mが搬送される。
該カッタ8は、カッタ刃8aとカッタ刃受け台8bとを備える。カッタ刃受け台8bは、平坦面で構成される全切り面と、両端に突状を有する半切り面とを備え、該全切り面及び半切り面をカッタ刃8aに対して垂直にセットすることにより、被印刷媒体Mの全切り及び半切りがそれぞれ行われる。サーマルヘッド3及びカッタ8は、ステッピングモータ9に接続されており、該ステッピングモータ9の駆動により、サーマルヘッド3を上記プラテンローラ2cに対して接離させたり、カッタ8を作動させて被印刷媒体Mを切断したりする。
上記温度検知手段4はサーミスタで構成されており、装置周辺の温度を測定可能な位置、具体的には装置右奥部に設けられている。温度検知手段4で測定された温度は制御部7に送信される。
上記リボン検知手段5は、インクリボンIが巻回された状態で収容されているインクリボンカセット10に設けられているリボン種被検知部(図示せず)と、本体側に設けられ、インクリボンカセット10のリボン種被検知部を検知するリボン種検知部(図示せず)とで構成されている。具体的には、リボン種被検知部は、インクリボンカセット10表面の所定位置に設けられた複数の凹部または平面部の順列で構成され、これら凹部及び平面部は、その複数の並び方が複数のインクリボンIの種類に対して1対1対応している。本実施形態では、リボン種被検知部を2つの凹部または平面部で形成し、平面部・凹部が黒インクリボンに対応し、凹部・平面部が白インクリボンに対応し、凹部・凹部がインクリボン無し(リボンカセット未装着)に対応している。また、リボン種検知部は、上記リボン種被検知部の凹部及び平面部に対応して設けられた複数(本実施形態では2つ)のマイクロスイッチで構成され、該複数のマイクロスイッチは、複数の凹部及び平面部を検知し、平面部に対応する位置のマイクロスイッチが押されることによって検知した凹部及び平面部の並び方によって、インクリボンカセット10内のインクリボンIの種類を検知する。
上記媒体検知手段6は、図2(a)、(b)に示すような、媒体アタッチメント11、12に設けられている媒体種被検知部(図示せず)と、本体側に設けられ、媒体アタッチメント11、12の媒体種被検知部を検知する媒体種検知部(図示せず)とで構成されている。媒体アタッチメント11、12は、サーマルプリンタ1のアタッチメント取付部13に取り付けられて使用される。媒体アタッチメント11は、幅広のラベルが巻回された状態で収容されているラベル用のものであり、媒体アタッチメント12は、チューブ挿入口12aからチューブを挿入してチューブをサーマルプリンタ1に供給するチューブ用のものである。なお媒体アタッチメントには、上記したラベル用、チューブ用のものの他、熱収縮チューブ用、透明チューブ用、ラップアラウンド用、幅8.0mmの記名板用、幅10.0mmの記名板用のものがある。上記媒体種被検知部は、媒体アタッチメント表面の所定位置に設けられた複数の凹部または平面部の順列で構成され、これら凹部及び平面部は、その複数の並び方がアタッチメントの種類に対して1対1対応している。本実施形態では、媒体種被検知部を3つの凹部または平面部で形成し、平面部・平面部・平面部がチューブに対応し、凹部・凹部・平面部が熱収縮チューブに対応し、凹部・平面部・凹部がラベルに対応し、凹部・平面部・平面部が透明チューブに対応し、平面部・凹部・凹部がラップアラウンドに対応し、平面部・凹部・平面部が幅8.0mmの記名板に対応し、平面部・平面部・凹部が幅10.0mmの記名板に対応し、凹部・凹部・凹部がアタッチメント無しに対応している。また、媒体種検知部は、上記媒体種被検知部の凹部及び平面部に対応して設けられた複数(本実施形態では3つ)のマイクロスイッチで構成され、該複数のマイクロスイッチは、平面部に対応する位置のマイクロスイッチが押されることによって複数の凹部及び平面部を検知し、検知した凹部及び平面部の並び方によって、アタッチメントの種類、ひいては被印刷媒体の種類を検知する。
上記制御部7は、サーマルプリンタ1内部に設けられており、図3に示すように、CPU7aと、記憶装置としてのRAM(Random Access Memory)7b及びROM(read only memory)7cと、各種インターフェイス7d〜7kとを備えている。CPU7aには、システムバス7lを介して、RAM7bと、ROM7cと、各種インターフェイス7d〜7kとが接続されている。ここで、各種インターフェイス7d〜7kとは、具体的には、サーマルプリンタ1の上面に設けられているキーボード形式の入力部13と接続される入力部インターフェイス7dと、サーマルプリンタ1の上面に設けられている液晶画面のディスプレイ14と接続されるディ スプレイインターフェイス7eと、上記ステッピングモータ2e、9とそれぞれ接続されるモータインターフェイス7f、7gと、サーマルヘッド3と接続されるヘッドインターフェイス7hと、上記温度検知手段4、リボン検知手段5及び媒体検知手段6とそれぞれ接続される検知手段インターフェイス7i、7j、7kとである。CPU7aは、入力部13、上記温度検知手段4、リボン検知手段5及び媒体検知手段6からの入力等に基づいて、ディスプレイ14、ステッピングモータ2e,9及びサーマルヘッド3等を制御する。RAM7bは、図4に示すように、印刷データを記憶する印刷データ記憶エリア7b1と、被印刷媒体Mの種類及びサイズ、印刷濃度等の各種設定を記憶する作業エリア7b2と、印刷イメージの展開を行う展開エリア7b3とその他のエリアとを有する。また、ROM7cには、印刷制御プログラムや初期設定データ等が記憶されており、図5(a)〜(n)に示すような、被印刷媒体Mの種類とインクリボンIの種類との組み合わせ毎の、印字濃度及び装置周辺の温度に応じて設定されているストローブ時間t1を示したテーブルT1〜T14、リボン剥離時間t2、ステップインターバル時間t3も記憶されている。本実施形態では、リボン剥離時間t2が1.0mmsec、ステップインターバル時間t3が3.3mmsecに設定されている。なお、図5(a)のT1は被印刷媒体MがチューブでインクリボンIが黒インクリボンの場合、図5(b)のT2は、被印刷媒体MがチューブでインクリボンIが白インクリボンの場合、図5(c)のT3は被印刷媒体Mが熱収縮チューブでインクリボンIが黒インクリボンの場合、図5(d)のT4は、被印刷媒体Mが熱収縮チューブでインクリボンIが白インクリボンの場合、図5(e)のT5は被印刷媒体MがラベルでインクリボンIが黒インクリボンの場合、図5(f)のT6は、被印刷媒体MがラベルでインクリボンIが白インクリボンの場合、図5(g)のT7は被印刷媒体Mが透明チューブでインクリボンIが黒インクリボンの場合、図5(h)のT8は、被印刷媒体Mが透明チューブでインクリボンIが白インクリボンの場合、図5(i)のT9は被印刷媒体MがラップアラウンドでインクリボンIが黒インクリボンの場合、図5(j)のT10は、被印刷媒体MがラップアラウンドでインクリボンIが白インクリボンの場合、図5(k)のT11は被印刷媒体Mが幅8.5mmの記名板でインクリボンIが黒インクリボンの場合、図5(l)のT12は、被印刷媒体Mが幅8.5mmの記名板でインクリボンIが白インクリボンの場合、図5(m)のT13は被印刷媒体Mが幅10.0mmの記名板でインクリボンIが黒インクリボンの場合、図5(n)のT14は、被印刷媒体Mが幅10.0mmの記名板でインクリボンIが白インクリボンの場合、のテーブルである。
次に、図6〜図8に示したフローチャートを参照して、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
電源投入時や前回の印刷が終了した場合、サーマルプリンタ1のディスプレイ14に、印刷データの入力を促す画面が表示され(S1)、操作者は入力部13を操作して印刷する印刷データを入力する(S2)。例えば、ページ毎に、1ページ目の印刷データ「AB1」、2ページ目の印刷データ「AB2」、3ページ目の印刷データ「AB3」、4ページ目の印刷データ「AB4」、5ページ目の印刷データ「AB5」のように入力する。これら入力された印刷データは、RAM7bの印刷データ記憶エリア7b1に記憶される(S3)。
次に、ディスプレイ14には、印刷濃度、印刷本数等の設定を促す画面が表示され(S4)、操作者は入力部13を操作して各種設定を行う(S5)。これらの各種設定及び取得情報は、RAM7bの作業エリア7b2に記憶される(S6)。
続いて、操作者が入力部13で印刷実行操作を行うと(S7)、制御部7の制御によって印刷処理が行われる(S8)。
印刷処理が開始されると、まず、1ページ目の印刷データ「AB1」がRAM7bの印刷データ記憶エリア7b1から取り出され(S9)、展開エリア7b3に展開される(S10)。この1ページ目の印刷データの展開が終了すると、続いて2頁目以降の印刷データが展開されると共に(S11)、被印刷媒体Mの頭出しが行われる(S12)。ここで、頭出しとは、被印刷媒体Mの初期印刷位置がサーマルヘッド3に対向する位置にくるまで、被印刷媒体Mを搬送することである。
頭出しが完了すると、CPU7aは、RAM7bの作業エリア7b2から、S6で記憶された印字濃度設定を取得すると共に、温度検知手段4から装置周辺の温度を、リボン検知手段5から装置1にセットされているインクリボンIの種類を、媒体検知手段6から装置1にセットされている被印刷媒体Mの種類を取得する(S13)。続いて、CPU7aは、取得したインクリボンIの種類及び被印刷媒体Mの種類に応じて、ROM7cに記憶されているテーブルT1〜T14のうちのいずれかを参照し、取得した印字濃度設定及び装置周辺の温度に応じたストローブ時間t1を取得し、さらに、ROM7cに記憶されているリボン剥離時間t2及びステップインターバル時間t3を取得する(S14)。
続いてCPU7aは、取得した時間t1、t2、t3に基づいて、ストローブ開始タイミングt4、すなわち、モータ2eのステップ後サーマルヘッド3にストローブ信号を送信するまでの時間t4を次式
t4=t3−(t1+t2)
で算出する(S15)。
t4=t3−(t1+t2)
で算出する(S15)。
例えば、被印刷媒体MがチューブでインクリボンIが黒インクリボン、印字濃度が3、装置周辺の温度が22℃の場合には、ストローブ時間t1として1.3秒がテーブルT1から取得されるので、リボン剥離時間t2である1.0msec及びステップインターバル時間t3である3.3msecから、ストローブ開始タイミングt4として3.3−(1.3+1.0)=1.0秒が算出される。また、被印刷媒体Mが幅10.0mmの記名板でインクリボンIが白インクリボン、印字濃度が5、装置周辺の温度が15℃の場合には、ストローブ時間t1として2.0秒がテーブルT14から取得されるので、リボン剥離時間t2である1.0msec及びステップインターバル時間t3である3.3msecから、ストローブ開始タイミングt4として3.3−(2.0+1.0)=0.3msecが算出される。
ストローブ開始タイミングt4が算出されると、CPU7aの制御により、RAM7bの展開エリア7b3からヘッドインターフェイス7hを介してサーマルヘッド3に対して1ページ目から順次印刷データが供給されると共に、被印刷媒体Mが搬送され、印刷搬送処理が行われる(S16)。
印刷搬送処理が開始されると、CPU7aは前回のモータ2eのステップ後の経過時間を監視し、その経過時間がS15で算出されたストローブ開始タイミングt4と等しくなった場合に(S17、18)、ヘッドインターフェイス7を介してサーマルヘッド3に対して1ライン分の印刷データを転送してストローブを開始する(S19)。
ストローブが開始されると、CPU7aはストローブ開始後の経過時間を監視し、その経過時間がS14で取得されたストローブ時間t1と等しくなった場合に(S20、21)、ストローブを終了する(S22)。
ストローブが終了すると、CPU7aは、監視していた前回のモータ2eのステップ後の経過時間がS14で取得されたステップインターバル時間t3と等しくなった場合に(S23、24)、モータ2eのステップを行う(S25)。
例えば、上述した被印刷媒体MがチューブでインクリボンIが黒インクリボン、印字濃度が3、装置周辺の温度が22℃の場合には、ストローブ時間t1が1.3msec、ステップインターバル時間t3が3.3msec、ストローブ開始タイミングt4が1.0msecなので、図9(a)に示すようなタイミングでサーマルヘッド3へのストローブ及びモータ2eのステップを行い、被印刷媒体Mが幅10.0mmの記名板でインクリボンIが白インクリボン、印字濃度が5、装置周辺の温度が15℃の場合には、ストローブ時間t1が2.0msec、ステップインターバル時間t3が3.3msec、ストローブ開始タイミングt4が0.3msecなので、図9(b)に示すようなタイミングでサーマルヘッド3へのストローブ及びモータ2eのステップを行う。
このS17〜S25の処理を、全ての印刷データの印刷が終了するまで繰り返し行い(S26)、全ての印刷データの印刷が終了したとき、印刷搬送処理が終了する。
印刷搬送処理が終了すると、被印刷媒体Mに対する印刷部分(余白を含む)の後端がカッタ8に対向するまで搬送し(S27)、印刷処理が終了する。
印刷処理が終了すると、所定の印刷後処理が行われ、全処理が終了する。
なお、本発明は前記実施形態のものに限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
3 サーマルヘッド
4 温度検知手段
5 リボン検知手段
6 媒体検知手段
4 温度検知手段
5 リボン検知手段
6 媒体検知手段
Claims (5)
- 被印刷媒体を搬送する搬送手段と、その搬送手段による被印刷媒体の搬送経路途中に設けられ、インクリボンを加熱して印刷するためのライン式のサーマルヘッドと、そのサーマルヘッドの発熱制御を行う制御手段とを備え、制御手段が、被印刷媒体の搬送中に、所定の周期タイミングと同期させて、複数ラインに分割された印刷データを1ラインずつ順次被印刷物に印刷するようにサーマルヘッドを発熱制御し、画像データ全体を被印刷物に印刷する印刷装置であって、
装置周辺の温度を検知する温度検知手段を備え、上記制御手段が、温度検知手段の検出結果に応じて、上記所定の周期タイミングから発熱制御開始までの時間と、発熱制御を行う時間とを設定することを特徴とする印刷装置。 - 上記インクリボンの種類を検知するリボン検知手段とを備え、上記制御手段が、リボン検知手段の検知結果に応じて、上記所定の周期タイミングから発熱制御開始までの時間を変化させることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 被印刷媒体の種類を検知する媒体検知手段を備え、上記制御手段が、媒体検知手段の検知結果に応じて、上記所定の周期タイミングから発熱制御開始までの時間と、発熱制御を行う時間とを変化させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
- 制御手段が、上記リボン検知手段の検知結果に応じて、発熱制御を行う時間を変化させることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の印刷装置。
- 上記搬送手段は、所定周期のパルス信号で駆動する駆動源を用いており、上記所定の周期タイミングは、該パルス信号の周期であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の印刷装置。
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