JP2006007722A - 葉書付き冊子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前記課題の目的を達成するために、葉書を含む複数の紙片が綴じ合わされた冊子であって、それぞれの紙片は、線状、または、点状に形成された接着剤によって綴じ合わされ、葉書に記載された個人情報を隠すための保護シールが前記何れかの紙片に貼付された葉書付き冊子を提供する。
【選択図】 図1
Description
リーフレットは、通常A4サイズ程度の大きさで、これに入会を勧める宣伝文や説明文が記載され、3つに折り畳まれて置いてある。
宣伝文や説明文が少ない場合は、1枚のリーフフレットで済むが、多い場合は冊子形状の宣伝物としている。
冊子形状の場合、多くは、綴じ部分にステープラー状の針金を用いている。これは、普及型の製本機の仕様によるもので、コスト面でも安く供給できるため、広く利用されている。
一方、針金で綴じる方式は、昨今の環境保護意識の高まりの中では、あまり歓迎されなくなってきている。
針金は、古紙を処理する際に、比重,磁気を利用して分別可能なために、大きな問題にはなっていないが、古紙を処理する業者側では、ロスが増え、回収効率が低下することから、できれば分別したくないと考えている。
また、このステープラー状の針金は、子供や老人にとっては問題で、例えば、リーフレットに綴じこんである申込はがきを取り出す際に、指先にけがをするという課題があった。
一方、個人情報が盗難にあったり、売買されたりで、毎日のように新聞紙上を賑わしている昨今、利用者は個人情報の取扱いに対し極めて敏感になってきている。したがって、個人情報が記載される葉書付き冊子に保護対策が講じられていることによって、利用者は、冊子を提供している企業に対して極めて良い印象を感じる。
そこで、本発明は、対象者を特定せず、冊子には金具等を一切使わず、かつ、綴じこまれた紙片はリサイクルし易く、送付される個人情報が保護シールで保護される葉書付き冊子を提供する。
2)また、請求項2に記載のように、請求項1に記載の発明において、保護シールに形成されたシール剤は、再剥離、再貼付可能な粘着剤であることによって、葉書に容易に保護シールを貼付することができ、送る側は、個人情報を保護することができ、受け取る側は、保護シールを剥して記載内容を確認することができる。
3)また、請求項3に記載のように、請求項1に記載の発明において、葉書は、保護シールの1部で冊子に固定されたことによって、冊子を容易に作製することができる。
4)また、請求項4に記載のように、請求項1に記載の発明において、紙片に形成された保護シールの形成構造が、UV(Ultraviolet)またはEB(Electron Beam)に代表される電離放射線硬化型インキと、水性接着剤との擬似接着構造であることによって、環境に優しい材料構成とすることができ、材料のリサイクルが可能となる。
図1は、本発明の葉書付き冊子の一例について説明するための図,図2は、図1のA−A線断面図,図3は、葉書付き冊子の他の一例について説明するための図,図4は、図3のB−B線断面図,図5は、葉書付き冊子の他の一例について説明するための図,図6は、図5のC−C線断面図である。
図1は、本発明の葉書付き冊子の一例について説明するための斜視図で、図2は、図1のA−A線断面図である。
葉書付き冊子1は、葉書紙片11,その他紙片12,13を、中央部分の綴じ合わせ部134で接着剤によって綴じ合わせ、中央部を内側に折り畳んで冊子状にしたものである。
葉書付き冊子1の葉書紙片11には、中央折り曲げ部の近傍に切取りミシン111が形成され、左のページには保護シール10が形成されている。
前記葉書紙片11に形成された切取りミシン111で右ページを切り離すと葉書110が得られる。
葉書110には個人情報記載欄15が設けられ、表示しないが裏面には葉書受け取り人の宛先情報が印刷されている。
前記粘着剤は、再剥離、再貼付可能な粘着剤で、保護シール10を剥して他の場所に再貼付することができる。
個人情報記載欄15に必要事項が記載されると、左のページの保護シール10が剥がされて、葉書110の個人情報記載欄15を隠すために貼付される。
保護シール10が貼付されている葉書紙片11には、保護シールの再貼付手順や、その他の情報が印刷されている。
保護シールの基材には、再貼付された時に個人情報が透けて見えないように黒色に近い色で、塗り潰しパターンや、カムフラージュ地紋が印刷される。
図では、葉書付き冊子の構成が3紙片構成になっているが、葉書の枚数を含め、冊子の構成枚数に拘るものではない。
図3は、葉書付き冊子2から、最下部紙片が引き剥がされた状態の斜視図で、図4は図3のB−B線断面図である。
図で判るように、葉書付き冊子2は、葉書紙片21,その他紙片22等が接着剤214によって1端部で綴じ合わされ、葉書付き冊子2を構成している。
それぞれの紙片には切取りミシン(221)が形成されているが、必ずしも形成されていなくてもよい。
この実施形態の場合は、葉書紙片部が最下部に設けてあり、葉書21は、保護シール20によって葉書付き冊子2の最下部紙片の端部に固定されている。
葉書21の保護シールで固定された面には葉書の受け取り人の宛先情報が印刷され、裏面には図示しないが、個人情報記載欄が設けてある。
葉書を使用する者は、引き剥がした6枚目の葉書紙片を裏返して、1枚目のその他紙片22から5枚目の何れかに記載された記載内容を参照しながら葉書の個人情報記載欄に必要事項に記載する。その他紙片22などには、葉書付き冊子が、例えば、会員申込書のような場合は、会員の資格や、申込書(葉書)の記載方法,会員になった場合の特典,順守事項などが記載されている。
また、図では、その他紙片が、5枚構成になっているが、葉書の枚数を含め、冊子の構成枚数に拘るものではない。
記載が終わったら、葉書21の記載欄の裏側に貼付されている保護シール20を剥して個人情報記載欄に貼付して投函する。
葉書21は、保護シール20によって葉書紙片の綴じ部紙片213と、溝211を隔てて固定されている。
葉書紙片の綴じ部紙片213には、葉書紙片を葉書付き冊子に固定していた接着剤214が1部残されている。
保護シール20は、保護シール基材201と粘着剤202で構成されている。また、保護シール基材201には、再貼付された時に個人情報が透けて見えないように黒色に近い色で、塗り潰しパターンや、カムフラージュ地紋が印刷される。
また、葉書紙片(21,213)には、両面に剥離剤212が形成されている。この剥離剤212によって、保護シール20を葉書紙片からスムースに剥し取ることができる。
図5は、葉書,その他紙片,保護シールをロールトゥロール方式で綴じ合わされた例で、図6は図5のC−C線断面を表している。
図で判るように、葉書付き冊子3は、葉書紙片31,その他紙片32等が1端部(左端)で接着剤(図示せず)によって綴じ合わされている。
図のそれぞれの紙片には切取りミシン(321)が形成されているが、必要に応じて形成すればよい。
この実施形態では、製造装置の関係で保護シール30,葉書31,その他紙片32が同一の長さで綴じ合わされている。即ち各紙片がロールトゥロール方式で帳合されて同一長でカットされている。図5は、スプロケットホールが形成された紙端の部分を切取った後の状態を示している。
葉書21の保護シールで固定された面は、葉書の受け取り人の宛先情報記載欄となっており、裏面は個人情報記載欄(図示せず)となっている。
保護シール30を葉書の差出人宛先記載面から剥し取って、個人情報記載面に再貼付し、記載した個人情報が郵送中に第三者に覗かれることから保護する。
図では、その他紙片が、4枚構成になっているが、葉書の枚数を含め、冊子の構成枚数に拘るものではない。
図6のc図は、図5のC−C断面部で、d部は、参考のために添付した切り離されたスプロケットホール300の部分である。
印刷されたその他紙片と、葉書紙片をロール状で丁合する場合は、各紙片ロールの上下関係がずれないようにスプロケットホール300でガイドしながら行う。
ロールは、丁合された状態で、スプロケットホール300部をスリッタでスリットし、除去した後で各冊子にシートカットされる。
丁合時、装置によっては、保護シールロールは剥離紙を伴った状態で丁合される場合もある。
保護シール30と葉書31とは、粘着剤303によって積層されている。
保護シール30が葉書の記載済み個人情報記載欄に貼付される際に、切取りミシン301の部分で切り離され、葉書から剥される。
保護シールは、一旦葉書紙片から引き剥がされた後、葉書の個人情報記載済み欄に再貼付される。
また、保護シール基材301には、再貼付された時に個人情報が透けて見えないように黒色に近い色で、塗り潰しパターンや、カムフラージュ地紋が印刷される。
また、図示しないが、葉書31の両面には図4で説明した理由により剥離剤が形成されている。
まず、粘着剤は、剥離可能再接着可能な接着剤として、2EHA(2エチルヘキシルアクリレート)等のガラス転移温度が低いアクリル樹脂をエマルジョン化したもの,微球タイプ(日本カーバイト社製B−7589),粘着剤に硬化剤を添加したタイプ,などから選択して使用する。
また、剥離剤としては、例えば、オフセットインキでは、(株)T&K TOKA社製「UP−200」,「UP−2」のようにUVインキにシリコーンオイルを添加したもの,シリコーンアクリレートを添加したものなどから選択して使用する。
前記再剥離再貼付可能な粘着剤に対しては、UV型オフセットメジウムや通常のオフセットインキを使用することもできる。
またEBタイプのインキとしては、市販のラジカル重合性の二重結合を有するプレポリマーおよびモノマーを主成分とするインキを使用する。
10,20,30 保護シール
11,21,31 葉書
12,13,22,32 その他紙片
15 個人情報
111,221,301,321 切取りミシン
134 綴じ合わせ部
201,302 保護シール基材
202,303 粘着剤(粘着剤層)
211 溝
212 剥離剤(剥離剤層)
213 綴じ部紙片
300 スプロケットホール
214 接着剤
a 個人情報記載面
b 受け取り人宛先情報記載面
Claims (4)
- 葉書を含む複数の紙片が綴じ合わされた冊子であって、
それぞれの紙片は、線状、または、点状に形成された接着剤によって綴じ合わされ、
葉書に記載された個人情報を隠すための保護シールが前記何れかの紙片に貼付されたことを特徴とする葉書付き冊子。 - 請求項1に記載の葉書付き冊子において、保護シールに形成されたシール剤は、再剥離、再貼付可能な粘着剤であることを特徴とする葉書付き冊子。
- 請求項1に記載の葉書付き冊子において、葉書は、保護シールの1部で冊子に固定されたことを特徴とする葉書付き冊子。
- 請求項1に記載の葉書付き冊子において、
紙片に形成された保護シールの形成構造が、UV(Ultraviolet)またはEB(Electron Beam)に代表される電離放射線硬化型インキと、水性接着剤との擬似接着構造であることを特徴とする葉書付き冊子。
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JP2015036194A (ja) * | 2013-08-10 | 2015-02-23 | コーホク印刷株式会社 | インデックス付き冊子の製本方法及びこの製本方法で製本されたインデックス付き冊子 |
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