JP2006006271A - 乳酸生産酵母および乳酸生産方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】乳酸生産酵母であって、ピルビン酸脱炭酸酵素活性およびアルコール脱水素酵素活性がそれぞれ低下され、乳酸脱水素酵素活性を有するタンパク質をコードするDNAを発現可能に備える、酵母が提供される。この有機酸生産酵母においては、ピルビン酸脱炭酸酵素遺伝子が破壊されていることが好ましい態様であり、さらに、アルコール脱水素酵素遺伝子が破壊されていることが好ましい態様である。
【選択図】 図1
Description
本発明の乳酸生産酵母は、外来の乳酸脱水素酵素遺伝子を有する形質転換酵母である。本乳酸生産酵母を得るための酵母としては、アルコール発酵を行う酵母であって、サッカロマイセス・セレビシエ、シゾサッカロマイセス・ポンベ(Scizosaccharomyces pombe)などのサッカロマイセス属酵母、ピキア・パストリス(Pichia pastoris)、などの酵母を挙げることができる。より好ましくは、サッカロマイセス・セレビシエなどのサッカロマイセス属を始めとする酵母である。好ましい酵母の一例としては、サッカロマイセス・セレビシエIFO2260株や同YPH株を例示できる。
本乳酸生産酵母においては、ピルビン酸脱炭酸酵素(PDC)活性およびアルコール脱水素酵素(ADH)活性が低下されている。これらの酵素は、酵母のアルコール発酵経路の酵素であり、アルコール発酵を行う酵母がその染色体上に本来的に有している。ピルビン酸脱炭酸酵素は、いわゆるオートレギュレーション機構を有する酵素であり、ピルビン酸脱炭酸酵素1,5,6がある。これらのうちいずれか1種あるいは2種以上が破壊されていればよいが、好ましくは最も活性が高いあるいは大量に発現されているピルビン酸脱炭酸酵素1(PDC1)の活性が低下されていることが好ましい。また、アルコール脱水素酵素においても各種の亜種(ADH1,2,3,4,5,6,7)があるが、アルコール脱水素酵素1(ADH1)が大量に発現されている。したがってアルコール脱水素酵素1の活性が低下されていることが好ましい。
本乳酸生産酵母は、乳酸脱水素酵素活性を有するタンパク質をコードするDNAを保持している。LDHをコードするDNAは、酵母においては外来性である。乳酸脱水素酵素(LDH)としては、生物の種類に応じてあるいは生体内においても各種同族体が存在する。本発明において使用する乳酸脱水素酵素としては、天然由来のLDHの他、化学合成的あるいは遺伝子工学的に人工的に合成されたLDHも包含している。また、LDHとしては、L−LDHであってもD−LDHであってもよい。LDHとしては、好ましくは、ラクトバシルス・ヘルベティカス、ラクトバシルス・カゼイ、クルイベロマイセス・サーモトレランス、トルラスポラ・デルブルッキ、シゾサッカロミセス・ポンビ、リゾプス・オリゼ、B.メガテリウムなどの原核生物もしくはカビなどの真核微生物由来であり、より好ましくは、植物、動物、昆虫などの高等真核生物由来であり、さらに好ましくは、ウシを始めとする哺乳類を含む高等真核生物由来である。例えば、ウシ由来のLDH(L−LDH)である。例えば、ウシ由来のLDHとして配列番号:2に示すアミノ酸配列からなるタンパク質を挙げることができる。また、かかるLDHをコードするDNAとしては、配列番号:1に記載される塩基配列からなるDNAを挙げることができる。さらに、本発明におけるLDHは、これらのLDHのホモログも包含している。LDHホモログは、天然由来のLDHのアミノ酸配列において、1もしくは数個のアミノ酸の置換、欠失、挿入および/または付加されたアミノ酸でありかつLDH活性を有しているタンパク質、および、天然由来のLDHとアミノ配列の相同性が少なくとも70%、好ましくは80%以上を有しかつLDH活性を有しているタンパク質を含んでいる。したがってLDHをコードするDNAとして、これらのいずれかのLDHをコードするDNAを用いることができる。本乳酸生産酵母は、LDHをコードするDNAを少なくとも一つ、好ましくは二以上保持している。より好ましくは三以上保持している。さらに好ましくは四つ以上保持している。
LDHをコードするDNAは、強力なプロモーター活性を有するプロモーターの制御下に発現可能に備えられていることが好ましい。例えば、ピルビン酸脱炭酸酵素遺伝子プロモーター(PDCプロモーター)の制御下に発現可能に備えられていることが好ましい。なかでも、十分に強力なプロモーターであるPDC1プロモーターを用いることが好ましい。より好ましくは、サッカロマイセス属(好ましくはセレビシエ)のPDC1プロモーターである。
また、LDHをコードするDNAは、ADH遺伝子のプロモーター(ADHプロモーター)の制御下に発現可能に備えることもできる。ADHは既に述べたようにアルコール発酵経路においてPDCのすぐ後続の酵素である。ADHプロモーターとしては、十分に強力なプロモーターであるADH1プロモーターを用いることが好ましい。
LDHをコードするDNAは、酵母サッカロマイセス・セレビジエの高浸透圧応答7遺伝子(HOR7遺伝子)、グリセルアルデヒド3リン酸脱水素酵素2遺伝子(TDH2遺伝子)、ヘキソース輸送タンパク質7遺伝子(HXT7遺伝子)、熱ショックタンパク質30遺伝子(HSP30遺伝子)、チオレドキシンペルオキシダーゼ1遺伝子(AHP1遺伝子)、膜タンパク質1関連遺伝子(MRH1遺伝子)、グリセルアルデヒド三リン酸脱水素酵素3(TDH3)遺伝子、ガラストース一リン酸キナーゼ1(GAL1)遺伝子、ホスホグリセレートキナーゼ(PGK)遺伝子及び転写エンハンサー因子−1(TEF)遺伝子のプロモーターの制御下に発現可能に導入することもできる。これらの他のプロモーターとしては、酵母、あるいはサッカロマイセス属酵母のこれらの遺伝子のプロモーター活性を有するDNAのほかかかるプロモーター領域に一定以上(70%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%、さらに好ましくは95%以上)の相同性を有し、各プロモーター活性を有するDNAであってもよい。
本乳酸生産酵母を適当な炭素源の存在下で培養することにより、培養物中にLDHをコードするDNAの発現産物である乳酸を生成させることができる。本乳酸生産方法によれば、培養系から乳酸を分離する工程を実施することにより、乳酸を得ることができる。なお、本発明において培養物とは、培養上清の他、培養細胞あるいは菌体、細胞若しくは菌体の破砕物を包含している。
PDC1破壊株は、図2に示すpBTrp-PDC1-LDHKCBベクターを用いて作製した。すなわち、pBTrp-PDC1-LDHKCBベクターを制限酵素SacIおよびApaIで消化した断片をもちいて、宿主である酵母IFO2260株のトリプトファン要求性変異株の形質転換を行った。形質転換処理を行った菌体をトリプトファン選択培地(SD-Trp)に塗沫し、生育してきたコロニーを新たなトリプトファン選択培地に画線培養してコロニーを純化した。純化された選抜株について、1 mlのYPA培地(2% 酢酸カリウム、2% ペプトン、1% 酵母エキス)に接種し、一晩振とう培養を行った。増殖した菌体を滅菌水で2回洗浄した後、胞子誘導プレート(1% 酢酸カリウム、0.1% ペプトン、0.05% グルコース、1.5% アガー)に塗布し、室温で4日間培養して胞子を誘導した。プレート上の菌体をかきとり、0.25 u/mlのZymolyase(ZYMO RESERCH)溶液中で15分間処理して子嚢壁を消化した。次にマイクロマニピュレータを用いて胞子を解剖し、YPDプレート上で分離した。30℃で4日間培養して生育したクローンをトリプトファン選択培地にレプリカし、同時にゲノムDNAを調製した。このゲノムDNAを鋳型として、ゲノム上のPCRプライマーであるPDC1-1000Fとベクター上のPCRプライマーであるLDHKCB-Rを用いてPCRを行ったところ、トリプトファン選択培地で生育したコロニーのみで2kbのバンド増幅された。さらにゲノム上のPCRプライマーであるPDC1+1300Rとベクター上のPCRプライマーであるTRP1-Fを用いてPCRを行ったところ、トリプトファン選択培地で生育したコロニーのみで1.5kbのバンド増幅された。このことから、トリプトファン選択培地で生育したコロニーはPDC1構造遺伝子部分が破壊され、PDC1プロモータの下流にLDHが挿入されていることが確認された。この操作で得られた株はPDC1構造遺伝子がホモ破壊されており、破壊されたPDC1構造遺伝子上流のPDC1プロモータによって発現するLDH遺伝子が2コピー導入されている。そこでこの株をPDC1破壊株(PDC1p-LDH2コピー体)と称した。用いたPCRプライマーの配列は以下の通りである。
LDHKCB-R(配列番号7):5'- tta tta aaa ttg caa ttc ttt ttg aat acc -3'
TRP1-F(配列番号8):5'- ctc tgc aag ccg caa act ttc acc aat gga -3'
PDC1+1300R(配列番号9):5'- gat caa ttt ctt cag cag cga aag cag cac -3'
1.ウシ由来のL-乳酸脱水素酵素を、酵母サッカロマイセス・セレビシエにおいて効率的に生産するために、ウシ由来のL-乳酸脱水素酵素のアミノ酸配列をコードするDNAに対して使用コドンを酵母の発現に最適化した遺伝子配列(配列番号:4)を設計し、長鎖DNAの合成方法として知られている藤本らの方法(藤本英也、合成遺伝子の作成法、植物細胞工学シリーズ7、植物のPCR実験プロトコール、1997、集潤社、p95-100)を用いて該DNAを全合成した(合成したDNAをLDHKCBと称した)。LDHKCBを制限酵素EcoRIで消化したものをLDHKCB断片と称した。
2. PDC1プロモータ断片(PDC1P, 0.7kb)は、サッカロマイセス・セレビシエYPH499株のゲノムDNAを鋳型として使用したPCR反応により増幅した。使用したPCRプライマーの配列は以下の通りであった。
・PDC1P-LDH-U(配列番号10)ata tat gga tcc gcg ttt att tac cta tct c(BamHIサイトを付加)
・PDC1P-LDH-D(配列番号11)ata tat gaa ttc ttt gat tga ttt gac tgt g(EcoRIサイトを付加)
得られたPCR増幅断片を制限酵素BamHIおよびEcoRIにより消化したものをPDC1P断片と称した。
3. PDC1遺伝子下流領域断片(PDC1D, 0.5kb)は、サッカロマイセス・セレビシエYPH499株のゲノムDNAを鋳型として使用したPCR反応により増幅した。使用したPCRプライマーの配列は以下の通りであった。
・PDC1D-LDH-U(配列番号12)ata tat ctc gag gcc agc taa ctt ctt ggt cga c(XhoIサイトを付加)
・PDC1D-LDH-D(配列番号13)ata tat gaa ttc ttt gat tga ttt gac tgt g(ApaIサイトを付加)
得られたPCR増幅断片を制限酵素XhoIおよびApaIにより消化したものをPDC1D断片と称した。
4. トリプトファン要求性マーカー(TRP1, 1.3kb)は、pRS404ベクター(Stratagene)を制限酵素AatIIおよびSspIで消化して切り出し、末端を平滑化した。得られた断片をTRP1断片と称した。
5. TDH3ターミネーター(TDH3t, 0.15kb)はサッカロマイセス・セレビシエYPH499株のゲノムDNAを鋳型として使用したPCR反応により増幅した。使用したPCRプライマーの配列は以下の通りであった。
・TDH3t-F(配列番号14)tcg act tgg ttg aac acg ttg cca agg ctt a
・TDH3t-R(配列番号15)aaa gct ttc aat caa tga atc gaa aa
得られたPCR増幅断片をTDH3t断片と称した。
6. 上記操作で得られた各断片(PDC1P断片、LDHKCB断片、TDH3t断片、TRP1断片およびPDC1D断片)を、順次pBluescriptII SK+ベクター(TOYOBO)のマルチクローニングサイトに連結して、染色体導入型ベクターpBTrp-PDC1-LDHKCBを構築した(図2)。
他の遺伝子を破壊することなく、染色体上にLDH遺伝子を導入するための染色体導入型ベクターpBble-LDHKCB(図3)を以下の方法で構築した。
(フレオマイシン耐性マーカーカセットの構築)
抗生物質フレオマイシン耐性遺伝子を大腸菌XL1-Blue MRF’ Kan株(STRATAGENE)のゲノムDNAを鋳型にしてPCRにより増幅した。大腸菌のゲノムDNAは、LB培地にて一晩振盪培養を行った後、集菌、洗浄したものを98℃ 10分間の加熱処理したのち遠心分離した上清を、エタノール沈殿し、滅菌水50μlに溶解することにより調製した。使用したPCRプライマーの配列は以下の通りであった。
・Tn5ble-U(配列番号16)ata tat gaa ttc atg acc gac caa gcg acg c (EcoRIサイトを付加)
・Tn5ble-D(配列番号17)ata tat aag ctt tca tga gat gcc tgc aag c(HindIIIサイトを付加)
得られたPCR増幅断片(0.4kb)を制限酵素EcoRIおよびHindIIIで消化したものをTn5 ble断片と称した。
・CYCP-U(配列番号18)ata tat gga tcc gac agc atc gtc gaa tat g(BamHIサイトを付加)
・CYCP-D(配列番号19)ata tat gaa ttc tat taa ttt agt gtg tgt att tg(EcoRIサイトを付加)
・CYCT-U(配列番号20)ata tat aag ctt aca ggc ccc ttt tcc ttt g(HindIIIサイトを付加)
・CYCT-D(配列番号21)ata tat gtc gac gtt aca tgc gta cac gcg (SalIサイトを付加)
先に構築したpBTrp-PDC1-LDHKCBを制限酵素BamHIおよびPstIにより消化して切り出したものをLDHKCB発現カセット断片(PDC1P断片、LDHKCB断片およびTDH3t断片がこの順番で連結された断片)と称した。
・PDC5D-U(配列番号22) cca tga tta gat ggg gtt tg
・PDC5D-D(配列番号23) ctg gaa gac agg aca gaa
・SLX4-F(配列番号24)aat tat gtc gac ggt taa aga tta gct tct aat (SalIサイトを付加)
・SLX4-R(配列番号25)ata taa ggt acc caa ctg aac tac tgg tta tta tta tg(KpnIサイトを付加)
PCRプライマーPDC5D-UおよびPDC5D-Dをもちいて増幅されたPDC5遺伝子下流領域配列(0.6kb)をPDC5D断片と称した。PCRプライマーSLX4-FおよびSLX4-Rをもちいて増幅されたSLX4遺伝子上流領域配列(0.7kb)を制限酵素SalIおよびKpnIで消化したものをSLX4断片と称した。
上記操作で得られた各断片(PDC5D断片、LDHKCB発現カセット断片、フレオマイシン耐性マーカーカセット断片およびSLX4断片)を、順次pBluescriptII SK+ベクターのマルチクローニングサイトに連結して、染色体導入型ベクターpBble-LDHKCB(図3)を構築した。
pBble-LDHKCBベクターを制限酵素SacIおよびKpnIで消化した断片をもちいて、実施例1で作製されたPDC1破壊株(PDC1p-LDH2コピー体)の形質転換を行った。形質転換処理を行った菌体をフレオマイシン選択培地(10μg/mlのフレオマイシンを含むYPD培地)に塗沫し、生育してきたコロニーを新たなフレオマイシン選択培地に画線培養してコロニーを純化した。純化された選抜株について、実施例1と同様な方法で胞子を誘導し、胞子解剖を行った。YPDプレート上で分離した胞子を30℃で4日間培養して、生育したクローンをフレオマイシン選択培地にレプリカし、同時にゲノムDNAを調製した。このゲノムDNAを鋳型として、ゲノム上のPCRプライマーであるPDC5-320Fとベクター上のPCRプライマーであるLDHKCB-R(配列番号7)を用いてPCRを行ったところ、トリプトファン選択培地で生育したコロニーのみで4kbのバンド増幅された。さらにゲノム上のPCRプライマーであるPDC5+2788Rとベクター上のPCRプライマーであるTCYC-F1を用いてPCRを行ったところ、フレオマイシン選択培地で生育したコロニーのみで1.9kbのバンド増幅された。このことから、フレオマイシン選択培地で生育したコロニーは酵母染色体上のPDC5遺伝子とSLX4遺伝子の間に、両遺伝子を破壊することなく挿入されていることが確認された。この操作で得られた株はPDC1構造遺伝子がホモ破壊されており、PDC1プロモータによって発現するLDH遺伝子が4コピー導入されている。そこでこの株をPDC1破壊株(PDC1p-LDH4コピー体)と称した。用いたPCRプライマーの配列は以下の通りであった。
・PDC5-320F(配列番号26)5'- atg gga aaa gcc tcc ata tcc aaa ggt c -3'
・PDC5+2788R(配列番号27)5'- ttc gta gtc tct tgc gtc ata g -3'
・TCYC-F1(配列番号28)5'- ttg tct aac tcc ttc ctt ttc g -3'
本実施例では、酵母の染色体上に存在するアルコール脱水素酵素をコードするADH1遺伝子を破壊すると同時に、破壊された該ADH1プロモーターの制御下にウシ由来LDH遺伝子を挿入することのできるDNA構築物を構築した。操作過程を図4に示す。
・HPH-U(配列番号29)5’- atg aaa aag cct gaa ctc acc -3’
・HPH-D (配列番号30)5’- cta ttc ctt tgc cct cgg acg -3’
次に大腸菌K12株ゲノムDNAを鋳型としたPCR反応によりHPH遺伝子(1kb)を増幅したものをHPH断片と称した。
・TDH3P-U(配列番号31)5’-ata tat gga tcc tag cgt tga atg tta gcg tca ac -3’(BamHIサイトを付加)
・TDH3P-D(配列番号32)5’-ata tat ccc ggg ttt gtt tgt tta tgt gtg ttt att cg -3’(SmaIサイトを付加)
増幅されたTDH3プロモータ配列(0.8kb)を制限酵素BamHIおよびSmaIで消化したものをTDH3P断片と称した。
上記操作で得られたTDH3P断片と、HPH遺伝子断片および実施例2のCYC1T断片を、この順番で並ぶように順次pBluescriptII SK+ベクターのマルチクローニングサイトに連結して得られたベクターをpBHPH-PTベクターと称した。次にpBHPH-PTベクター中に実施例2のLDHKCB発現カセット断片を連結して得られたベクターをpBHPH-LDHKCBpre(図5)と称した。
実施例2で得たPCR反応液の残液の全量をエタノール沈殿して得られたDNA約10μgを用いて、実施例1で作製したPDC1破壊株(PDC1p-LDH/2コピー体)を形質転換した。
・ADH1-206F(配列番号:35)5’- taa tga gca acg gta tac gg -3’
・ADH1+857R(配列番号:36)5’- acg act tgg ttg aag aca tca g -3’
・LDH-R(配列番号:37)5’- tta tta aaa ttg caa ttc ttt ttg aat -3’
実施例4で作製したPDC1/ADH1破壊株を、5mlのYPD2(グルコース濃度2%のYPDである。)を入れた試験管に接種し、30℃で1日間回転振とう培養(130rpm)して前培養を行った。生育した菌体を遠心分離により集菌して前培養菌体とした。本培養は次のように行った。100ml容の三角フラスコに20mlのYPD10(グルコース濃度10%のYPDである。)を加え、中和剤として5%(w/v)の炭酸カルシウムを添加した。そこに前培養菌体を初発菌体濃度がOD600=3.8となるように接種し、シリコン栓をして30℃、80rpmで回転振とう培養を行った。経時的に培養液を採取して遠心分離した上清中のL−乳酸、エタノール濃度を酵素センサー(王子計測機器、バイオセンサーBF−4)により測定した。なお、同様に、実施例1および実施例2で作製したPDC1破壊株(PDC1p-LDH2コピー体および4コピー体)についても発酵試験を行った。各株の乳酸生産量の経時変化を図6に示し、各株のエタノール生産量の経時変化を図7に示す。
HOR7プロモーターによるLDH発現株は、図8に示すpBTrp-HOR7p-LDHベクターを用いて作製した。すなわち、pBTrp-HOR7p-LDHベクターを制限酵素SacIおよびApaIで消化した断片をもちいて、宿主である酵母IFO2260株のトリプトファン要求性変異株の形質転換を行った。形質転換処理を行った菌体について、実施例1と同様な操作によってPDC1破壊株(HOR7p-LDH2コピー体)を作製した。この株は、染色体上のPDC1構造遺伝子部分が破壊され、HOR7プロモータの制御下でLDHが発現されている。
1.pBTRP-PDC1-LDHKCBベクターを制限酵素ApaIとPstIで消化して得られたTRP1-PDC1D断片を、同じ制限酵素で消化したpBluescriptII SK+ベクターに導入し、pBTRP-PDC1Dベクターを構築した。
2. 相同組み換え配列であるSTU2配列を、酵母IFO2260株のゲノムDNAを鋳型にしてPCRにより増幅した。使用したPCRプライマーの配列は以下の通りであった。
・STU2-U(配列番号:38)ata tat gag ctc gga cgt caa cta tga aa(SacIサイトを付加)
・STU2-D(配列番号:39)ata tat gcg gcc gcg gta tgg gtg cag tg(NotIサイトを付加)
増幅されたSTU2配列(0.7kb)を制限酵素SacIとNotIで消化したものをSTU2断片と称した。
3. HOR7遺伝子プロモータ配列を、酵母IFO2260株のゲノムDNAを鋳型にしてPCRにより増幅した。使用したPCRプライマーの配列は以下の通りであった。
・HOR7P-U(配列番号:40)ata tat gcg gcc gct cgc agc cac ggg tca acc cg(NotIサイトを付加)
・HOR7P-D(配列番号:41)ata tat act agt ttt tat tat tag tct ttt ttt ttt ttg ac(SpeIサイトを付加)
増幅されたHOR7遺伝子プロモータ配列(0.8kb)を制限酵素NotIとSpeIで消化したものをHOR7P断片と称した。
4. LDHKCB-TDH3T配列を、pBTrp-PDC1-LDHKCB鋳型にしてPCRにより増幅した。使用したPCRプライマーの配列は以下の通りであった。
・LDHKCB-F(配列番号:42)ata att act agt aca atg gct act ttg aaa gat caa (SpeIサイトを付加)
・TDH3t-BR(配列番号:43)tta att gga tcc aaa gct ttc aat caa tga atc gaa aa(BamHIサイトを付加)
増幅されたLDHKCB-TDH3T配列を制限酵素SpeIとBamHIで消化したものをLDHKCB-TDH3T断片と称した。
5. 上記操作で得られた各断片(STU2断片、HOR7P断片、LDHKCB-TDH3T断片)を、順次前記のpBTRP-PDC1Dベクターに連結して、染色体導入型ベクターpBTrp-HOR7-LDHを構築した(図8)。
実施例4と同様の操作により、実施例6で作製したPDC1破壊株(HOR7p-LDH2コピー体)のADH1遺伝子を破壊すると同時に、破壊された該ADH1プロモーターの制御下にウシ由来LDH遺伝子が発現する組換え体を作製した。本実施例で作製されたPDC1/ADH1破壊株では、染色体上のPDC1遺伝子の全長が破壊されるとともにHOR7プロモーターの制御下にLDH遺伝子が導入されていると同時に染色体上のADH1遺伝子の全長が破壊されているとともにADH1プロモーターの制御下にLDH遺伝子が導入されていた。この破壊株においてはLDH遺伝子は計4コピー存在することになる。
実施例7で作製したPDC1/ADH1破壊株を、5mlのYPD2(グルコース濃度2%のYPDである。)を入れた試験管に接種し、30℃で1日間回転振とう培養(130rpm)して前培養を行った。生育した菌体を遠心分離により集菌して前培養菌体とした。本培養は次のように行った。100ml容の三角フラスコに20mlのYPD10(グルコース濃度10%のYPDである。)を加え、中和剤として5%(w/v)の炭酸カルシウムを添加した。そこに前培養菌体を初発菌体濃度がOD600=3.8となるように接種し、シリコン栓をして30℃、80rpmで回転振とう培養を行った。経時的に培養液を採取して遠心分離した上清中のL−乳酸、エタノール濃度を酵素センサー(王子計測機器、バイオセンサーBF−4)により測定した。なお、同様に、実施例6で作製したPDC1破壊株(HOR71p-LDH2コピー体)についても発酵試験を行った。両株の乳酸生産量の経時変化を図9に示し、両株のエタノール生産量の経時変化を図10に示す。
配列番号:6〜43
プライマー
Claims (15)
- 乳酸生産酵母であって、
ピルビン酸脱炭酸酵素活性およびアルコール脱水素酵素活性がそれぞれ低下され、乳酸脱水素酵素活性を有するタンパク質をコードするDNAを発現可能に備える、酵母。 - ピルビン酸脱炭酸酵素遺伝子が破壊されている、請求項1に記載の酵母。
- アルコール脱水素酵素遺伝子が破壊されている、請求項1または2に記載の酵母。
- 前記乳酸脱水素酵素活性を有するタンパク質をコードするDNAは、ピルビン酸脱炭酸酵素遺伝子のプロモーターの制御下で発現可能に備えられている、請求項1〜3のいずれかに記載の酵母。
- 前記乳酸脱水素酵素活性を有するタンパク質のコードするDNAは、酵母染色体上のピルビン酸脱炭酸酵素遺伝子のプロモーターの制御下で発現可能に備えられている、請求項4に記載の酵母。
- 前記乳酸脱水素酵素活性を有するタンパク質をコードするDNAは、アルコール脱水素酵素遺伝子のプロモーターの制御下で発現可能に備えられている、請求項1〜4のいずれかに記載の酵母。
- 前記乳酸脱水素酵素活性を有するタンパク質をコードするDNAは、酵母染色体上のアルコール脱水素酵素遺伝子のプロモーターの制御下で発現可能に備えられている、請求項6に記載の酵母。
- 乳酸生産酵母であって、
染色体上のピルビン酸脱炭酸酵素遺伝子が破壊されるとともに破壊された該遺伝子のプロモーターの制御下で乳酸脱水素酵素活性を有するタンパク質をコードするDNAを発現可能に備え、
染色体上のアルコール脱水素酵素遺伝子が破壊されるとともに破壊された該遺伝子のプロモーターの制御下で乳酸脱水素酵素活性を有するタンパク質をコードするDNAを発現可能に備える、酵母。 - 前記ピルビン酸脱炭酸酵素遺伝子は、ピルビン酸脱炭酸酵素1遺伝子である、請求項1〜8のいずれかに記載の酵母。
- 前記アルコール脱水素酵素遺伝子は、アルコール脱水素酵素1遺伝子である、請求項1〜9のいずれかに記載の酵母。
- 前記乳酸脱水素酵素活性を有するタンパク質はウシ由来である、請求項1〜10のいずれかに記載の酵母。
- 前記乳酸脱水素酵素活性を有するタンパク質をコードするDNAを複数有する、請求項1〜11のいずれかに記載の酵母。
- 前記酵母はサッカロマイセス属に属する、請求項1〜12のいずれかに記載の酵母。
- 前記酵母は、サッカロマイセス・セレビジエである、請求項13に記載の酵母。
- 有機酸の生産方法であって、
請求項1〜14のいずれかに記載の乳酸生産酵母を培養する工程を備える、生産方法。
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