JP2006002128A - インクジェット用硬化性樹脂組成物、カラーフィルタ、および液晶表示装置 - Google Patents

インクジェット用硬化性樹脂組成物、カラーフィルタ、および液晶表示装置 Download PDF

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JP2006002128A JP2004224316A JP2004224316A JP2006002128A JP 2006002128 A JP2006002128 A JP 2006002128A JP 2004224316 A JP2004224316 A JP 2004224316A JP 2004224316 A JP2004224316 A JP 2004224316A JP 2006002128 A JP2006002128 A JP 2006002128A
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崇 平佐
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Abstract

【課題】 基板表面にインクジェット法にて塗布を行う工程で、吐出性が良好であり、印字抜けも少ない上、得られた塗膜のムラが低減される硬化性樹脂組成物、この硬化性樹脂組成物を使用した高品質のカラーフィルタ、このカラーフィルタの製造方法、およびこのカラーフィルタを用いた液晶表示装置などを提供すること。
【解決手段】 色材(a)、溶剤成分(b)、分散剤(A)、単量体(c2)を含有する硬化性樹脂組
成物であって、溶剤成分(b)が、水酸基を有する化合物(b1)と水酸基を有しない化合物(b2)との両方を含有し、さらに分散剤(A)が4級アンモニウム塩基を有する重合体を含有することを特徴とするインクジェット用硬化性樹脂組成物、該硬化性樹脂組成物を用いて形成されたカラーフィルタ、及び該カラーフィルタを用いた液晶表示装置。
【選択図】 なし

Description

本発明は、インクジェット用硬化性樹脂組成物、カラーフィルタ、および液晶表示装置に関する。さらに詳しくは、硬化性樹脂組成物を基板の表面に塗布する工程で、特にインクジェット法により塗布を行う場合に有効な組成物に関する。
従来より、液晶表示装置などに用いられるカラーフィルタの製造方法としては、顔料分散法、染色法、電着法、印刷法、インクジェット法が知られている。分光特性、耐久性、パターン形状および精度などの観点から、平均的に優れた特性を有する顔料分散法が、最も広範に採用されている。
一方、近年はカラーフィルタの製造方法に関して種々の新技術が開発されている。従来、画素形成工程のうち、例えば、レジストの塗布工程に関しては、これまで基板中央部にレジストを滴下し、スピンコート法によって均一化するのが主流であった。しかしながら、基板が大型化されるに伴い、レジスト使用量が増加すること、および、スピンコーターの装置上の制約(モーターの能力など)があり、製造コストが高くなるなどの問題があることなどから、最近ではダイコート法やインクジェット法による塗布技術が開発されている。
中でも、インクジェット法において、着色樹脂組成物の使用量は、必要となる画素の部分にのみ必要となるために、基盤全体に塗布を行ってからパターニングを行うスピンコート法やダイコート法に比べて組成物の使用量を大幅に低減できる上、塗布液の塗布とパターニングの両方を同時に行うことが可能であるという特徴があるため、現像工程を省略できるという大きな利点があり、製造コストの点で極めて有利な製造法である(特許文献1〜3)。
また、パターニングを塗布と同時に行うインクジェット印刷においては、スピンコート法やダイコート法と異なり、組成物中の溶剤成分が、最終的に得られる塗膜の膜厚や、形状、均一性に事のほか影響を与えることが報告されている(非特許文献1)。
特開昭59−75205号公報 特開昭61−245106号公報 特開昭63−235901号公報 「表面科学セミナー」2001年65〜77頁など
しかしながら、従来のインクジェット法によるカラーフィルタの製造方法では、樹脂組成物の分散安定性が十分でないためにインクジェット印刷を行っている間にノズルの目詰まりが発生したり、ノズル付近で溶媒の乾燥による粘度上昇や、それに伴う着色材の凝集などが起こり、結果として吐出不良や飛行曲がりが生じるなどの問題があったり、また吐出された樹脂組成物の色濃度にムラが生じるなどの問題があった。
一方、溶剤成分と、色材や分散剤、その他添加されている高分子量体や単量体との相互作用は、最終的に得られる塗膜の性質を決定するのに重要な要素となるため、特定の組み合わせのみが目的とする性能を満足しうるが、上記の諸問題点を解決するインクジェット用硬化性樹脂組成物の組み合わせについては、十分に検討が為されていなかった。
本発明の目的は、従来技術における上記の諸問題点を解決し、塗布方法としてインクジェット法を用いた場合でも、高品質の製品が得られる硬化性樹脂組成物、カラーフィルタ、カラーフィルタの製造方法、および液晶表示装置を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を進めた結果、次のような知見を得た。すなわち、顔料などの色材、溶剤成分、分散剤、単量体を含有する、カラーフィルタ用樹脂組成物などに用いる硬化性樹脂組成物において、溶剤成分が、水酸基を有する化合物と水酸基を有しない化合物との両方を含有し、さらに分散剤が4級アンモニウム塩基を有する重合体を含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物が、主としてインクジェット法においてノズルの目詰まりや、吐出時の飛行曲がりなどがなく、得られる塗膜の色濃度にもムラが生じない硬化性組成物を提供できることを見出し、本発明に到達した。
上記課題を解決するために、第一発明では、色材[(a)成分]、溶剤[(b)成分]、分散剤[(A)成分]、単量体[(c)成分]を含有する硬化性樹脂組成物であって、溶剤[(b)成分]が、水
酸基を有する化合物(b1)と水酸基を有しない化合物(b2)との両方を含有し、さらに分散剤(A)が4級アンモニウム塩基を含む重合体を含有することを特徴とする、インクジェット
用硬化性樹脂組成物を提供する。
第二発明では、第一発明に係る硬化性樹脂組成物によって形成された画素を有することを特徴とする、カラーフィルタを提供する。
第三発明では、第二発明に係るカラーフィルタを用いて得られたものであることを特徴とする、液晶表示装置を提供する。
本発明のインクジェット用硬化性樹脂組成物は、吐出性が良好であり、印字抜けも少ない上、得られた塗膜のムラが低減されるという効果を奏する。また、このインクジェット用硬化性樹脂組成物を使用したカラーフィルタ、及びこのカラーフィルタを用いた液晶表示装置は、インクジェット法による製造過程において、インクジェット用硬化性樹脂組成物の吐出性が良好であり、印字抜けも少ない上、得られた塗膜のムラが低減されるので、高品質である。
以下、本発明を詳細に説明するが、以下の説明は本発明の代表例であり、これらに特定はされない。
本発明に係る硬化性樹脂組成物は、色材{以下、任意に(a)成分と称する}、溶剤成分
{以下、任意に(b)成分と称する}、分散剤{以下、任意に(A)成分と称する}、単量体{以下、任意に(c)成分と称する}、要すればさらに、光及び/又は熱重合開始剤系{以下
、任意に(d)成分と称する}、(a)成分ないし(d)成分以外の他の添加物{以下、任意に(e)成分と称する}などが配合されていてもよい。
[1]色材{(a)成分}
(a)成分は、本発明に係る硬化性樹脂組成物を着色するものをいう。(a)成分としては、赤色、緑色、青色の染料・顔料および調色用の黄色、バイオレットの染料・顔料、カーボンブラックなどが挙げられ、この他、必要に応じ配合できる金属粉、白色顔料、蛍光顔料などが挙げられる。顔料は無機顔料、有機顔料のいずれでもよい。無機顔料としては、例えば、硫酸バリウム、硫酸鉛、酸化チタン、黄色鉛、ベンガラ、酸化クロム、カーボンブラック、チタンブラックなどが挙げられる。
有機顔料として、例えば、次のようなものが挙げられる。なお、以下の染料・顔料など
の(a)成分の種類は、C.I.(カラーインデックス)番号で記載する。黄色顔料として
は、C.I.ピグメントイエロー1、3、4、5、6、12、13、14、16、17、18、20、24、55、65、73、74、81、83、86、87、93、94、95、97、98、100、101、108、109、110、113、116、117、120、123、125、128、129、133、137、138、139、147、148、150、151、153、154、155、156、166、168、169、170、171、172、173、175などである。
オレンジ顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ1、2、5、13、15、16、17、18、19、31、34、36、38、40、42、43、51、52、55、59、60、61、62などである。赤色顔料としては、C.I.ピグメントレッド2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、14、15、17、18、22、23、31、37、38、41、42、48:1、48:2、48:3、49、50、52、53、54、57、58、60、63、64、68、81、88、90、97、112、114、115、122、123、133、139、144、146、147、149、150、151、166、168、170、171、175、176、177、178、179、180、185、187、188、190、192、194、202、207、208、209、214、215、216、217、220、221、223、224、226、227、228、240、242、243、245、246、247、254などである。
バイオレット顔料としては、C.I.ピグメントバイオレット1、2、3、5、19、23、29、30、31、32、33、36、37、38、39、40、43、50などである。青色顔料としては、C.I.ピグメントブルー15:6、17、19、22、56、60、61、64などである。緑色顔料としては、C.I.ピグメントグリーン2、8、10、36などである。ブラウン顔料としては、C.I.ピグメントブラウン5、23、25、26、32などである。黒色顔料としては、C.I.ピグメントブラック7などである。
これらのうち、黄色顔料としては、C.I.ピグメントイエロー138、139、150が好ましく、赤色顔料としては、C.I.ピグメントレッド177、224、254が好ましく、バイオレット顔料としては、C.I.ピグメントバイオレット23が好ましく、青色顔料としては、C.I.ピグメントブルー15:6が好ましく、緑色顔料としては、C.I.ピグメントグリーン36が好ましい。
染料としては、アゾ系染料、アントラキノン系染料、フタロシアニン系染料、キノンイミン系染料、キノリン系染料、ニトロ系染料、カルボニル系染料、メチン系染料などが挙げられる。
アゾ系染料としては、例えば、C.I.アシッドイエロー11、C.I.アシッドオレンジ7、C.I.アシッドレッド37、C.I.アシッドレッド180、C.I.アシッドブルー29、C.I.ダイレクトレッド28、C.I.ダイレクトレッド83、C.I.ダイレクトイエロー12、C.I.ダイレクトオレンジ26、C.I.ダイレクトグリーン28、C.I.ダイレクトグリーン59、C.I.リアクティブイエロー2、C.I.リアクティブレッド17、C.I.リアクティブレッド120、C.I.リアクティブブラック5、C.I.ディスパースオレンジ5、C.I.ディスパースレッド58、C.I.ディスパースブルー165、C.I.ベーシックブルー41、C.I.ベーシックレッド18、C.I.モルダントレッド7、C.I.モルダントイエロー5、C.I.モルダントブラック7など挙げられる。
アントラキノン系染料としては、例えば、C.I.バットブルー4、C.I.アシッド
ブルー40、C.I.アシッドグリーン25、C.I.リアクティブブルー19、C.I.リアクティブブルー49、C.I.ディスパースレッド60、C.I.ディスパースブルー56、C.I.ディスパースブルー60などが挙げられる。
この他、フタロシアニン系染料として、例えば、C.I.パッドブルー5などが、キノンイミン系染料として、例えば、C.I.ベーシックブルー3、C.I.ベーシックブルー9などが、キノリン系染料として、例えば、C.I.ソルベントイエロー33、C.I.アシッドイエロー3、C.I.ディスパースイエロー64などが、ニトロ系染料として、例えば、C.I.アシッドイエロー1、C.I.アシッドオレンジ3、C.I.ディスパースイエロー42などが挙げられる。
カーボンブラック、および上記した以外の染料・顔料の具体的例としては、以下のものが挙げられる。三菱カーボンブラックM1000、三菱カーボンブラックMA−100、三菱カーボンブラック#40、ビクトリアピュアブルー(42595)、オーラミンO(41000)、カチロンブリリアントフラビン(ベーシック13)、ローダミン6GCP(45160)、ローダミンB(45170)、サクラニンOK70:100(50240)、エリオグラウシンX(42080)、NO.120/リオノールイエロー(21090)、リオノールイエローGRO(21090)、シムラファーストイエローGRO(21090)、シムラファーストイエロー8GF(21105)、ベンジジンイエロー4J−564D(21095)、シムラーファーストレッド4015(12355)、リオノールレッド7B4401(15850)、ファーストゲンブルーJGR−L(74160)、リオノールブルーSM(26150)、リオノールブルーES(ピグメントブルー15:6、ピグメントブルー1536)、リオノーゲンレッドGD(ピグメントレッド168、ピグメントレッド108)、リオノールグリーン2YS(ピグメントグリーン36)などが挙げられる。
これらのうち、主に最終的に得られる塗膜の耐光性及び/または耐候性、並びに堅牢性が優れるという点において、(a)成分には顔料を使用することが好ましい。また、色調の
調製等の点において、必要に応じて顔料と染料を併用してもよい。
本発明に係る硬化性樹脂組成物において、硬化性樹脂組成物中の全固形分に対する(a) 成分の占める割合は、通常1重量%以上、好ましくは、10重量%以上、更に好ましくは20重量%以上であり、通常70重量%以下、好ましくは60重量%以下である。なお、本発明において「全固形分」とは、後記する(b)成分(溶媒成分)以外の全成分を意味す
る。
[2]分散剤{(A)成分}
本発明では主に色材を微粒子化し安定に分散させる目的で分散剤(A)を使用する。本発
明に使用する分散剤(A)は4級アンモニウム塩基を有する重合体を含有していることが必
要である。このような4級アンモニウム塩基を有する重合体は、特に限定されないが、構造が制御されたブロックポリマーもしくはグラフトポリマーであることが、組成物の分散安定性の点で好ましく、中でも側鎖に4級アンモニウム塩基を有するAブロックと、4級アンモニウム塩基を有さないBブロックとからなるA−Bブロックポリマー及び/又はB−A−Bブロックポリマーであることが好ましい。該ブロックポリマー中の4級アンモニウム塩基の量は、ブロックポリマー1gに対して、0.1〜10mmolであることが、組
成物の安定性上好ましい。該分散剤の酸価は、組成物の安定性の観点から、通常100mgKOH/g以下、好ましくは50mgKOH/g以下、更に好ましくは10mgKOH/g以下である。
以下、側鎖に4級アンモニウム塩基を有するAブロックと、4級アンモニウム塩基を有さないBブロックとからなる、A−Bブロック共重合体及び/又はB−A−Bブロック共重合体であることを特徴とする分散剤について説明する。
分散剤のブロック共重合体を構成するAブロックは、4級アンモニウム塩基、好ましくは−N+123・Y-(但し、R1、R2及びR3は、各々独立に、水素原子、又は置換されていてもよい環状若しくは鎖状の炭化水素基を表し、R1、R2及びR3のうち2つ以上
が互いに結合して環状構造を形成してもよい。Y-は対アニオンを表す。)で表される4
級アンモニウム塩基を有する。この4級アンモニウム塩基は、直接主鎖に結合していても良いが、2価の連結基を介して主鎖に結合していても良い。
−N+123において、R1、R2及びR3のうち2つ以上が互いに結合して形成する
環状構造としては、例えば5〜7員環の含窒素複素環単環又はこれらが2個縮合してなる縮合環が挙げられる。該含窒素複素環は芳香性を有さないものが好ましく、飽和環であればより好ましい。具体的には、例えば下記のものが挙げられる。
Figure 2006002128
これらの環状構造は、さらに置換基を有していてもよい。
−N+123におけるR1〜R3として、より好ましいのは、置換基を有していてもよい炭素数1〜4のアルキル基、又は置換基を有していてもよいフェニル基であり、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ベンジルが好ましい。
Aブロックは、特に下記一般式(I)で表される部分構造を含有するものが好ましい。
Figure 2006002128
(式中、R1、R2及びR3は、各々独立に、水素原子、又は置換されていてもよい環状若
しくは鎖状の炭化水素基を表し、R1、R2及びR3のうち2つ以上が互いに結合して環状
構造を形成してもよい。R4は水素原子又はメチル基を表す。
Xは2価の連結基を表し、Y-は対アニオンを表す。)
上記一般式(I)において、2価の連結基Xとしては、例えば、炭素数1〜10のアルキレン基、アリーレン基、−CONH−R7−基、−COO−R8−基(但し、R7及びR8は直接結合、炭素数1〜10のアルキレン基、又は炭素数1〜10のエーテル基(−R’−O−R”−:R’及びR”は、各々独立にアルキレン基)である)等が挙げられ、好ましくは−COO−R8−基である。 また、対アニオンのY-としては、Cl-、Br-、I-、ClO4−、BF4 -、CH3COO-、PF6 -等が挙げられる。
上記の如き特定の4級アンモニウム塩基を含有する部分構造は、1つのAブロック中に2種以上含有されていてもよい。その場合、2種以上の4級アンモニウム塩基含有部分構造は、該Aブロック中においてランダム共重合又はブロック共重合のいずれの態様で含有されていてもよい。また、該4級アンモニウム塩基を含有しない部分構造が、Aブロック中に含まれていてもよく、該部分構造の例としては、後述の(メタ)アクリル酸エステル系モノマー由来の部分構造等が挙げられる。かかる4級アンモニウム塩基を含まない部分構造の、Aブロック中の含有量は、好ましくは0〜50重量%、より好ましくは0〜20重量%であるが、かかる4級アンモニウム塩基非含有部分構造はAブロック中に含まれないことが最も好ましい。
一方、分散剤のブロック共重合体を構成するBブロックとしては、例えば、スチレン、α−メチルスチレンなどのスチレン系モノマー; (メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、グリシジル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、エチルアクリル酸グリシジル、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル系モノマー; (メタ)アクリル酸クロライドなどの(メタ)アクリル酸塩系モノマー; (メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチルアクリルアミドなどの(メタ)アクリルアミド系モノマー;酢酸ビニル;アクリロニトリル;アリルグリシジルエーテル、クロトン酸グリシジルエーテル;N−メタクリロイルモルホリン、などのコモノマーを共重合させたポリマー構造が挙げられる。
Bブロックは、特に下記一般式(II)で表される、(メタ)アクリル酸エステル系モノマー由来の部分構造であることが好ましい。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」、「(メタ)アクリレート」等は、「アクリル又はメタクリル」、「アクリレート又はメタクリレート」等を意味するものとし、例えば「(メタ)アクリル酸」は「アクリル酸又はメタクリル酸」を意味するものとする。
Figure 2006002128
(式中、R5は水素原子又はメチル基を表す。R6は置換基を有していてもよい環状又は鎖状のアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、又は置換基を有していてもよいアラルキル基を表す。)
上記(メタ)アクリル酸エステル系モノマー由来の部分構造は、1つのBブロック中に2種以上含有されていてもよい。もちろん該Bブロックは、更にこれら以外の部分構造を含有していてもよい。2種以上のモノマー由来の部分構造が、4級アンモニウム塩基を含有しないBブロック中に存在する場合、各部分構造は該Bブロック中においてランダム共重合又はブロック共重合のいずれの態様で含有されていてもよい。Bブロック中に上記(メタ)アクリル酸エステル系モノマー由来の部分構造以外の部分構成を含有する場合、当該(メタ)アクリル酸エステル系モノマー以外の部分構造の、Bブロック中の含有量は、好ましくは0〜50重量%、より好ましくは0〜20重量%であるが、かかる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー以外の部分構造はBブロック中に含まれないことが最も好ましい。
本発明で用いる分散剤がA−Bブロック共重合体であっても、B−A−Bブロック共重合体であっても、その共重合体を構成するAブロック/Bブロック比は1/99〜80/20、特に5/95〜60/40(重量比)であることが好ましく、この範囲外では、良好な耐熱性と分散性を兼備することができない場合がある。
また、本発明に係るA−Bブロック共重合体、B−A−Bブロック共重合体1g中の4級アンモニウム塩基の量は、通常0.1〜10mmolであることが好ましく、この範囲外
では、良好な耐熱性と分散性を兼備することができない場合がある。
なお、このようなブロック共重合体中には、通常、製造過程で生じたアミノ基が含有される場合があるが、そのアミン価は1〜100mg−KOH/g程度である。なお、アミン価は、塩基性アミノ基を酸により中和滴定し、酸価に対応させてKOHのmg数で表した値である。
また、このブロック共重合体の酸価は、該酸価の元となる酸性基の有無及び種類にもよるが、一般に低い方が好ましく、通常10mg−KOH/g以下であり、その分子量は、ポリスチレン換算の重量平均で1000〜100,000の範囲が好ましい。ブロック共重合体の分子量が1000未満であると分散安定性が低下し、100,000を超えると現像性、解像性が低下する傾向にある。
また本発明における分散剤は前記ブロック共重合体に加えて、リン酸エステル系化合物を含有してもよい。
分散剤(A)の使用量は顔料に対し、通常1重量%以上、好ましくは5重量%以上、更に
好ましくは10重量%以上であり、通常100重量%以下、好ましくは80重量%以下、更に好ましくは60重量%以下である。上記範囲内の本発明の硬化性樹脂組成物は分散安定性が良好である。
また、本発明においては、分散剤(A)として、前述した4級アンモニウム塩基を有する
重合体からなる分散剤のみを使用しても良いが、本発明のカラーフィルタ用組成物に含まれる分散剤の一部(通常50重量%以下)を、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の分散剤に置き換えてもよい。また、4級アンモニウム塩基を有する重合体は2種以上含有されていても良い。
一般に分散処理においては、顔料分散剤として高分子分散剤を用いると経時の分散安定性に優れるので好ましい。置き換え得る分散剤の例としては、例えばビック・ケミー社製のDisperbyk160、Disperbyk161、Disperbyk162、Disperbyk163、Disperbyk164、Disperbyk166、Disperbyk167;アビシア社製のSOLSPERSE20000、SOLSPERSE24000、SOLSPERSE27000
、SOLSPERSE28000、Solsperse34750、Solperse36000等(いずれも商品名)の市販品が挙
げられる。
[3]溶剤{(b)成分}
次に、(b)成分は、本発明に係る硬化性樹脂組成物において、(a)成分および(c)成分の
ほか、場合により配合した(d)成分および(e)成分などを溶解または分散させ、粘度を調節するように機能するだけでなく、特にインクジェット印刷を行う場合に、良好な吐出安定性を得るために、最適な表面張力を与えることに寄与する溶剤を選択する必要がある。また、ノズル近傍において溶剤成分が蒸発することによって組成物の粘度が上昇する、あるいは組成物中の色材が凝集を起こしてノズルの目詰まりが発生するという不具合が生じるため、これらの問題が起こらないように機能する溶剤を選択することが極めて重要である。特に上記分散剤を使用して色材を分散させる場合には、その効果を最大限に発揮するため、以下に示される特定の溶剤を併用することが重要である。
(b)成分を構成する溶剤とは、水酸基を有する化合物(b1)と水酸基を有しない化合物(b2)の両方を含有する溶剤を意味する。
[3−1]溶剤{(b1)成分}
(b1)成分は水酸基を有する化合物であり、水酸基を有するものであれば特に限定されない。この様なものとしては、例えばアルコール類、フェノール類、グリコール類、グリコールエーテル類などが挙げられるが、アルコール類、グリコール類、グリコールエーテル類が好ましく、グリコールエーテル類が特に好ましい。具体的には、エタノール、プロパノール、ブタノール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、メトキシメチルペンタノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ベンジルアルコール、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、プロピレングリコール−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、カルビトールなどが挙げられる。
これら溶剤の中ではジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルが好ましく、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテルが更に好ましい。
(b1)成分の沸点は、通常170℃以上、好ましくは180℃以上、更に好ましくは200℃以上であり、通常300℃以下、好ましくは270℃以下、更に好ましくは250℃以下である。沸点が低すぎると、特にインクジェット印刷における印字安定性、並びに得られる塗膜の均一性が不良になる。また、沸点が高すぎると、硬化性樹脂組成物の乾燥性抑制の効果は高いが、熱焼成後においても塗膜中に残留溶媒が多く存在し、品質上の不具合を生じる場合がある。
また、(b1)成分の蒸気圧は、インクジェット印刷により最終的に得られる塗膜の均一性の観点から、通常2mmHg以下、好ましくは1mmHg以下、更に好ましくは0.5mmHg以下である。
(b)成分中に占める(b1)成分の割合は、通常10重量%以上、好ましくは15重量%以
上であり、通常70重量%以下、好ましくは55重量%以下、更に好ましくは45重量%以下である。(b1)成分の割合が高過ぎると、組成物の粘度が高くなりすぎたり、色材として顔料を使用する場合には分散安定性が悪くなったりするだけでなく、特にインクジェット印刷をする場合に、得られた塗膜の均一性、吐出安定性に悪影響を及ぼす。一方、(b1)成分が少な過ぎると添加効果が発揮されず、この場合にも樹脂組成物の安定性が十分でな
かったり、インクジェット印刷をした場合の塗膜の均一性や吐出安定性が不十分なものになる。(b1)成分は、一種でも二種以上の混合物であってもよい。
[3−2]溶剤{(b2)成分}
(b2)成分は水酸基を有しない化合物であり、水酸基を有しないものであれば特に限定されない。この様なものとしては、例えば、エーテル類、エステル類、ケトン類、アセテート類、芳香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、ニトリル類、アミド類などが挙げられるが、極性溶媒であることが好ましいため、エーテル類、エステル類、ケトン類、アセテート類が好ましく、エーテルアセテート類が特に好ましい。具体的には、3−エトキシプロピオン酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルアセテート、エチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルアセテート、ジイソプロピルエーテル、ミネラルスピリット、n−ペンタン、アミルエーテル、エチルカプリレート、n−ヘキサン、ジエチルエーテル、イソプレン、エチルイソブチルエーテル、n−オクタン、ジイソブチレン、アプコシンナー、ブチルエーテル、ジイソブチルケトン、メチルシクロヘキセン、メチルノニルケトン、プロピルエーテル、ドデカン、ソーカルソルベントNo.1およびNo.2、アミルホルメート、ジヘキシルエーテル、ジイソプロピルケトン、ジヘキシルエーテル、ジイソプロピルケトン、ソルベッソ#150、(n,sec,t-)酢酸ブチル、ヘキセン、シェルTS28ソルベント、ブチルクロライ
ド、エチルアミルケトン、エチルベンゾエート、アミルクロライド、エチレングリコールジエチルエーテル、エチルオルソホルメート、メトキシメチルペンタノン、メチルブチルケトン、メチルヘキシルケトン、メチルイソブチレート、ベンゾニトリル、エチルプロピオネート、メチルイソアミルケトン、メチルイソブチルケトン、プロピルアセテート、アミルアセテート、アミルホルメート、ビシクロヘキシル、ジペンテン、メチルアミルケトン、メチルイソプロピルケトン、プロピルプロピオネート、メチルエチルケトン、エチルセロソルブアセテート、シクロヘキサノン、酢酸エチルなどが挙げられる。
(b1)成分の沸点は、(b1)成分と同様の理由により、通常170℃以上、好ましくは180℃以上、更に好ましくは200℃以上であり、通常300℃以下、好ましくは270℃以下、更に好ましくは250℃以下である。
また、(b1)成分の蒸気圧は、インクジェット印刷により最終的に得られる塗膜の均一性の観点から、通常2mmHg以下、好ましくは1mmHg以下、更に好ましくは0.5mmHg以下である。
(b)成分中に占める(b2)成分の割合は、通常30重量%以上、好ましくは45重量%以
上、更に好ましくは55重量%以上であり、通常90重量%以下、好ましくは85重量%以下である。(b2)成分の割合が高過ぎると、組成物の粘度が高くなりすぎたり、色材として顔料を使用する場合には分散安定性が悪くなったりするだけでなく、特にインクジェット印刷をする場合に、得られた塗膜の均一性、吐出安定性に悪影響を及ぼす。一方、(b2)成分が少な過ぎると添加効果が発揮されず、この場合にも樹脂組成物の安定性が十分でなかったり、インクジェット印刷をした場合の塗膜の均一性や吐出安定性が不十分なものになる。(b2)成分は、一種でも二種以上の混合物であってもよい。
また、(b1)成分と(b2)成分の沸点、及び(b1)成分と(b2)成分をあわせた量の(b)成分全
体に対する割合の組み合わせは以下によるものが好ましい。即ち、沸点が170℃以上の(b1)成分と沸点が170℃以上の(b2)成分をあわせた量の、(b)成分全体に対する割合が
、通常60重量%以上、好ましくは80重量%以上、更に好ましくは90重量%以上であ
る組み合わせが好ましく、沸点が180℃以上の(b1)成分と沸点が180℃以上の(b2)成分をあわせた量の、(b)成分全体に対する割合が、通常60重量%以上、好ましくは80
重量%以上、更に好ましくは90重量%以上である組み合わせが更に好ましく、沸点が200℃以上の(b1)成分と沸点が200℃以上の(b2)成分をあわせた量の、(b)成分全体に
対する割合は、通常60重量%以上、好ましくは80重量%以上、更に好ましくは90重量%以上である組み合わせが特に好ましい。
本発明に係る硬化性樹脂組成物全体に占める、上記(b1)成分ないし(b2)成分によって構成される(b)成分が占める含有量は、特に制限はないが、通常50重量%以上、好ましく
は60重量%以上であり、通常99重量%以下、好ましくは95重量%以下である。(b) 成分が多すぎると、(a)成分、(c)成分などが少なくなり過ぎて塗布膜を形成するには不適当であり、(b)成分が少なすぎても粘度が高くなり過ぎて塗布用途に供するには不適当と
なる。
[4]単量体{(c)成分}
(c)成分は、重合可能な低分子化合物であれば特に制限はないが、エチレン性二重結合
を少なくとも1つ有する付加重合可能な化合物(以下、任意に「エチレン性化合物」と称する)が好ましい。エチレン性化合物とは、本発明に係る硬化性樹脂組成物が活性光線の照射を受けた場合、後記する(d)成分(光重合開始剤系)の作用により付加重合し、硬化
するようなエチレン性二重結合を有する化合物である。なお、本発明において「単量体」とは、いわゆる高分子物質に相対する意味であり、狭義の単量体の外に、二量体、三量体、オリゴマーなども含む意味である。
(c)成分のエチレン性化合物としては、例えば、不飽和カルボン酸、それとモノヒドロ
キシ化合物とのエステル類、脂肪族ポリヒドロキシ化合物と不飽和カルボン酸とのエステル類、芳香族ポリヒドロキシ化合物と不飽和カルボン酸とのエステル類、不飽和カルボン酸と多価カルボン酸、および前述の脂肪族ポリヒドロキシ化合物、芳香族ポリヒドロキシ化合物などの多価ヒドロキシ化合物とのエステル化反応により得られるエステル類、ポリイソシアネート化合物と(メタ)アクリロイル含有ヒドロキシ化合物とを反応させたウレタン骨格を有するエチレン性化合物などが挙げられる。
脂肪族ポリヒドロキシ化合物と不飽和カルボン酸とのエステル類としては、エチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、グリセロールアクリレートなどのアクリル酸エステル類が挙げられる。さらに、これらアクリレートのアクリル酸部分を、メタクリル酸部分に代えたメタクリル酸エステル、イタコン酸部分に代えたイタコン酸エステル、クロトン酸部分に代えたクロトン酸エステル、または、マレイン酸部分に代えたマレイン酸エステルなどが挙げられる。
芳香族ポリヒドロキシ化合物と不飽和カルボン酸とのエステル類としては、ハイドロキノンジアクリレート、ハイドロキノンジメタクリレート、レゾルシンジアクリレート、レゾルシンジメタクリレート、ピロガロールトリアクリレートなどが挙げられる。
不飽和カルボン酸と多価カルボン酸および多価ヒドロキシ化合物とのエステル化反応により得られるエステル類は、必ずしも単一物である必要はなく、混合物であってもよい。代表例としては、アクリル酸、フタル酸およびエチレングリコールの縮合物、アクリル酸、マレイン酸およびジエチレングリコールの縮合物、メタクリル酸、テレフタル酸およびペンタエリスリトールの縮合物、アクリル酸、アジピン酸、ブタンジオールおよびグリセ
リンの縮合物などが挙げられる。
ポリイソシアネート化合物と(メタ)アクリロイル基含有ヒドロキシ化合物とを反応させたウレタン骨格を有するエチレン性化合物としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートなど脂肪族ジイソシアネート類、シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどの脂環式ジイソシアネート類、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネートなどと、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、3−ヒドロキシ(1,1,1−トリアクリロイルオキシメチル)プロパン、3−ヒドロキシ(1,1,1−トリメタクリロイルオキシメチル)プロパンなどの(メタ)アクリロイル基含有ヒドロキシ化合物との反応物などが挙げられる。
上記した以外のエチレン性化合物の例としては、エチレンビスアクリルアミドなどのアクリルアミド類、フタル酸ジアリルなどのアリルエステル類、ジビニルフタレートなどのビニル基含有化合物などが挙げられる。
上記(c)成分の割合は、本発明に係る硬化性樹脂組成物における固形分中、通常10〜
80重量%、好ましくは20〜70重量%の範囲である。
[5]光重合開始剤及び/又は熱重合開始剤{(d)成分}
本発明には塗膜を硬化させる目的で、光重合開始剤及び/又は熱重合開始剤を添加するのが好ましいが、硬化の方法は上記開始剤によるもの以外でもよい。
本発明に係る硬化性樹脂組成物が、(c)成分のエチレン性化合物を含む場合には、光を
直接吸収し、または光増感されて分解反応または水素引き抜き反応を起こし、重合活性ラジカルを発生する機能を有する光重合開始剤系及び/又は熱によって重合活性ラジカルを発生する熱重合開始剤系を、硬化性樹脂組成物に配合する必要がある。なお、本発明において光重合開始系としての(d)成分とは、光重合開始剤{以下、任意に(d1)成分と称する
}に加速剤{以下、任意に(d2)成分と称する}、増感色素{以下、任意に(d3)成分と称する}などの付加剤が併用されている混合物を意味する。
[5−1]光重合開始剤
(d)成分は、一般に紫外光線〜可視光線に感度を発揮する化合物を意味し、画像露光に
際しては、それに相当する露光光源を使用するのが好ましい。 (d)成分としては、紫外光線〜可視光線に感度を発揮する化合物、中でも450nm以下、特に400nm以下の波長に分光感度を発揮する化合物が好ましい。
(d)成分を構成する(d1)成分としては、例えば、特開昭59−152396号公報、特
開昭61−151197号公報などに記載されている、チタノセン化合物を含むメタロセン化合物や、特開平10−39503号公報に記載されているヘキサアリールビイミダゾール誘導体、ハロメチル−s−トリアジン誘導体、N−フェニルグリシン等のN−アリール−α−アミノ酸類、N−アリール−α−アミノ酸塩類、N−アリール−α−アミノ酸エステル類などのラジカル活性剤が挙げられる。
(d)成分を構成する(d2)成分(加速剤)としては、例えば、N,N−ジメチルアミノ安
息香酸エチルエステルなどのN,N−ジアルキルアミノ安息香酸アルキルエステル、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、2−メルカプトベンゾイミダゾールなどの複素環を有するメルカプト化合物、および脂肪族多官能メルカプト化合物などが挙げられる。(d1)成分および(d2)成分は、それぞれ二種類以上の混合物であってもよい。
具体的な(d)成分(光重合開始剤系)としては、例えば、「ファインケミカル」(19
91年、3月1日号、vol.20、No.4)の第16〜26頁に記載されている、ジアルキ
ルアセトフェノン系、ベンゾイン、チオキサントン誘導体などの他、特開昭58−403023号公報、特公昭45−37377号公報などに記載されている、ヘキサアリールビイミダゾール系、S−トリハロメチルトリアジン系、特開平4−221958号公報、特開平4−219756号公報などに記載されている、チタノセンとキサンテン色素、アミノ基またはウレタン基を有する付加重合可能なエチレン性飽和二重結合含有化合物を組合せた系、などが挙げられる。
上記(d)成分の割合は、著しく低いと露光光線に対する感度が低下する原因となること
があり、反対に著しく高いと組成物の安定性が損なわれることがあるので、本発明に係る硬化性樹脂組成物における固形分中、0.1〜30重量%の範囲で選ぶのが好ましい。中でも0.5〜20重量%が好ましく、より好ましいのは0.7〜10重量%である。
(d)成分には、必要に応じて、感応感度を向上させる目的で、塗膜硬化用光源の波長に
応じた(d3)成分(増感色素)を配合することができる。これら(d3)成分としては、特開平4−221958号公報、特開平4−219756号公報などに記載されているキサンテン色素、特開平3−239703号公報、特開5−289335号公報などに記載されている複素環を有するクマリン色素、特開平3−239703号公報、特開平5−289335号公報などに記載されている3−ケトクマリン化合物、特開平6−19240号公報に記載されているピロメテン色素、その他、特開昭47−2528号公報、特開昭54−155292号公報、特公昭45−37377号公報、特開昭48−84183号公報、特開昭52−112681号公報、特開昭58−15503号公報、特開昭60−88005号公報、特開昭59−56403号公報、特開平2−69号公報、特開昭57−168088号公報、特開平5−107761号公報、特開平5−210240号公報、特開平4−288818号公報などに記載されているジアルキルアミノベンゼン骨格を有する色素などを挙げることができる。
これらの(d3)成分のうち好ましいのは、アミノ基含有増感色素であり、さらに好ましいのは、同一分子内にアミノ基とびフェニル基の双方を有する化合物である。特に好ましいのは、例えば、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン(ミヒラーズケトン)、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン、2−アミノベンゾフェノン、4−アミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、3,4−ジアミノベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系化合物類、2−(p−ジメチルアミノフェニル)ベンゾオキサゾール、2−(p−ジエチルアミノフェニル)ベンゾオキサゾール、2−(p−ジメチルアミノフェニル)ベンゾ[4,5]ベンゾオキサゾール、2−(p−ジメチルアミノフェニル)ベンゾ[6,7]ベンゾオキサゾール、2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)1,3,4−オキサゾール、2−(p−ジメチルアミノフェニル)ベンゾチアゾール、2−(p−ジエチルアミノフェニル)ベンゾチアゾール、2−(p−ジメチルアミノフェニル)ベンズイミダゾール、2−(p−ジエチルアミノフェニル)ベンズイミダゾール、2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)1,3,4−チアジアゾール、(p−ジメチルアミノフェニル)ピリジン、(p−ジエチルアミノフェニル)ピリジン、(p−ジメチルアミノフェニル)キノリン、(p−ジエチルアミノフェニル)キノリン、(p−ジメチルアミノフェニル)ピリミジン、(p−ジエチルアミノフェニル)ピリミジンなどのp−ジアルキルアミノフェニル基含有化合物などである。このうち最も好ましいのは、4,4’−ジアルキルアミノベンゾフェノンである。
上記(d3)成分の割合は、本発明に係る硬化性樹脂組成物における全固形分中、0〜20重量%の範囲で選ぶのが好ましい。より好ましくは0.2〜15重量%、さらに好ましくは0.5〜10重量%である。
[5−2]熱重合開始剤
本発明で用いられる熱重合開始剤の具体例としては、アゾ系化合物、有機過酸化物およ
び過酸化水素等を挙げることができる。これらのうち、アゾ系化合物が好適に用いられる。
アゾ系化合物としては、2,2'-アゾビスイソブチロニトリル、2,2'-アゾビス(2-メチル
ブチロニトリル)、1,1'-アゾビス(シクロヘキセン-1-1-カルボニトリル)、2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)、1-[(1-シアノ-1-メチルエチル)アゾ]ホルムアミド(2-(
カルバモイルアゾ)イソブチロニトリル)、2,2-アゾビス[2-メチル-N-[1,1-ビス(ヒドロキシメチル)-2-ヒドロキシエチル]プロピオンアミド]、2,2'-アゾビス[N-(2-プロペニル)-2-メチルプロピオンアミド]、2,2'-アゾビス[N-(2-プロペニル)-2-エチルプロピオンアミ
ド]、2,2'-アゾビス[N-ブチル-2-メチルプロピオンアミド]、2,2'-アゾビス(N-シクロヘ
キシル-2-メチルプロピオンアミド)、2,2'-アゾビス(ジメチル-2-メチ ルプロピオンア
ミド) 、2,2'-アゾビス(ジメチル-2-メチルプロピオネート) 、2,2'-アゾビス(2,4,4-ト
リメチルペンテン) 等を挙げることができ、これらのうちでも、2,2'-アゾビスイソブチ
ロニトリル、2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)等が好ましい。
有機過酸化物としては、過酸化ベンゾイル、過酸化ジ-t-ブチル、クメンハイドロパー
オキシド等が挙げられる。具体的には、ジイソブチリルパーオキシド、クミルパーオキシネオデカノエート、ジ-n-プロピルパーオキシジカルボネート、ジイソプロピルパーオキ
シジカルボネート、ジ-sec-ブチルパーオキシジカルボネート、1,1,3,3-テトラメチルブ
チルパーオキシネオデカノエート、ジ(4-t-ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカルボネート、1-シクロヘキシル-1-メチルエチルパーオキシネオデカノエート、ジ(2-エトキ
シエチル)パーオキシジカルボネート、ジ(2-エチルヘキシル)パーオキシジカルボネート、t-ヘキシルパーオキシネオデカノエート、ジメトキシブチルパーオキシジカルボネート、t-ブチルパーオキシネオデカノエート、t-ヘキシルパーオキシピバレート、t-ブチルパーオキシピバレート、ジ(3,5,5-トリメチルヘキサノイル)パーオキシド、ジ-n-オク
タノイルパーオキシド、ジラウロイルパーオキシド、ジステアロイルパーオキシド、1,1,3,3-テトラメチルブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、ジサッキニックアシドパ
ーオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(2-エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、t-ヘ
キシルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、ジ(4-メチルベンゾイル)パーオキシド、t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、ジベンゾイルパーオキシド、t-ブチルパーオキシイソブチレート、1,1-ジ(t-ブチルパーオキシ)-2-メチルシクロヘキサン、1,1-ジ(t-ヘキシルパーオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、1,1-ジ(t-ヘキシルパーオキ
シ)シクロヘキサン、1,1-ジ(t-ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2-ジ(4,4-ジ-(t-ブチルパーオキシ)シクロヘキシル)プロパン、t-ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカルボネート、t-ブチルパーオキシマレイン酸、t-ブチルパーオキシ-3,5,5-トリメチル
ヘキサノエート、t-ブチルパーオキシラウレート、2,5-ジメチル-2,5-ジ-(3-メチルベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t-ブチルパーオキシイソプロピルモノカルボネート、t-ブチルパーオキシ2-エチルヘキシルモノカルボネート、t-ヘキシルパーオキシベンゾエート、2,5-ジ-メチル-2,5-ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t-ブチルパーオキシアセテート、2,2-ジ-(t-ブチルパーオキシ)ブタン、t-ブチルパーオキシベンゾエート、n-ブ
チル4,4-ジ-(t-ブチルパーオキシ)バレレート、ジ(2-t-ブチルパーオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、ジクミルパーオキシド、ジ-t-ヘキシルパーオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ-t-ブチルパーオキシド、p-メンタンハイドロパ
ーオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘキシン-3、ジイソプロピル
ベンゼンハイドロパーオキシド、1,1,3,3-テトラメチルブチルハイドロパーオキシド、クメンハイドロパーオキシド、t-ブチルハイドロパーオキシド、t-ブチルトリメチルシリルパーオキシド、2,3-ジメチル-2,3-ジフェニルブタン、ジ(3-メチルベンゾイル)パーオ
キシドとベンゾイル(3-メチルベンゾイル)パーオキシドとジベンゾイルパーオキシドの混合物等を挙げることができる。
[6]その他の成分{(e)成分}
本発明に係る硬化性樹脂組成物には、前記したとおり、必要に応じさらに、(e)成分[(a)成分ないし(d)成分以外の成分]を配合できるが、(e)成分としては、バインダー樹脂{以下、任意に(B)成分と称する。}、熱重合防止剤{以下、任意に(e1)成分と称する}、可
塑剤{以下、任意に(e2)成分と称する}、分散剤、分散助剤、保存安定剤、表面保護剤、平滑剤、塗布助剤、密着向上剤、塗布性向上剤、、シランカップリング剤などを添加することができる。
[6−1]バインダー樹脂{(B)成分}
本発明にはバインダー樹脂{(B)成分}を使用できる。単独で使用する場合は、目的
とする画素画像の形成性や性能、採用したい製造方法などを考慮し、それに適した種類の(B)成分を適宜選択できる。(B)成分を(c)成分と併用する場合は、カラーフィルタ用の硬
化性樹脂組成物の改質、硬化後(特に光硬化後)の物性、例えば(b)成分との相溶性、硬
化性樹脂組成物の基板上での皮膜形成性、基板との接着性、塗布膜の硬度、耐久性などが改善される。
(B)成分の具体例としては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステ
ル、(メタ)アクリルアミド、マレイン酸、(メタ)アクリロニトリル、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、マレイミドなどの単独重合体、または、これら単量体を含む共重合体、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリエチレンテレフタレート、アセチルセルロース、ノボラック樹脂、レゾール樹脂、ポリビニルフェノール、ポリビニルブチラールなどが挙げられる。なお、本発明において、「(メタ)アクリル酸」とは、アクリル酸とメタクリル酸の双方を含むことを意味し、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイル基なども同様の意味であり「(共)重合体」とは、単一重合体(ホモポリマー)と共重合体(コポリマー)の双方を含むことを意味する。また、本発明において「アクリル系樹脂」とは、(メタ)アクリル酸を含む(共)重合体、カルボキシル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを含む(共)重合体を意味する。
上に挙げた(B)成分の中で好ましいのはアクリル系樹脂であり、なかでも側鎖または主
鎖にカルボキシル基またはフェノール性水酸基を有する単量体を含むアクリル系樹脂である。(B)成分としてこれら官能基を有するアクリル系樹脂を使用すると、得られたカラー
フィルタは、基盤への密着性がよいものとなる。中でも好ましいのは、カルボキシル基を有するアクリル系樹脂、例えば、アクリル酸(共)重合体、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ノボラックエポキシアクリレートの酸無水物変性樹脂などである。中でも特に好ましいのは、(メタ)アクリル酸を含む(共)重合体、またはカルボキシル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを含む(共)重合体である。これらのアクリル系樹脂は、基盤への密着性・透明性などに優れ、種々の単量体と組合せて性能の異なる共重合体を得ることができ、かつ、製造方法が制御し易いからである。
(B)成分としてのアクリル系樹脂は、例えば次に挙げる単量体を主成分とする(共)重
合体である。単量体としては、(メタ)アクリル酸、コハク酸(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)エステル、アジピン酸(2−アクリロイロキシエチル)エステル、フタル酸(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)エステル、ヘキサヒドロフタル酸(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)エステル、マレイン酸(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)エステル、コハク酸(2−(メタ)アクリロイロキシプロピル)エステル、アジピン酸(2−(メタ)アクリロイロキシプロピル)エステル、ヘキサヒドロフタル酸(2−(メタ)アクリロイロキシプロピル)エステル、フタル酸(2−(メタ)アクリロイロキシプロピル)エステル、マレイン酸(2−(メタ)アクリロイロキシプロピル)エステル、コハク酸(2−(メタ)アクリロイロキシブチル)エステル、アジピン酸(2−(メタ
)アクリロイロキシブチル)エステル、ヘキサヒドロフタル酸(2−(メタ)アクリロイロキシブチル)エステル、フタル酸(2−(メタ)アクリロイロキシブチル)エステル、マレイン酸(2−(メタ)アクリロイロキシブチル)エステル、などの、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートに(無水)コハク酸、(無水)フタル酸、(無水)マレイン酸などの酸(無水物)を付加させた化合物などが挙げられる。
上記の単量体と共重合させることができる単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどのスチレン系単量体類、桂皮酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、イタコン酸などの不飽和基含有カルボン酸類、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレート、メトキシフェニル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸のエステル類、(メタ)アクリル酸にε−カプロラクトン、β−プロピオラクトン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトンなどのラクトン類を付加させた化合物類、アクリロニトリル、メタアクリロニトリルなどのアクリロニトリル類、(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、Nーメタクリロイルモルホリン、N,Nージメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリルアミドなどのアクリルアミド類、酢酸ビニル、バーサチック酸ビニル、プロピオン酸ビニル、桂皮酸ビニル、ピバリン酸ビニルなどの酸ビニル類などが挙げられる。
なお、基板上の塗布膜の強度を向上させるのに好ましい(B)成分として、次に挙げる(c11)単量体群の少なくとも一種と、次に挙げる(c12)単量体群の少なくとも一種と共重合さ
せたアクリル系樹脂が挙げられる。(c11)単量体群としては、スチレン、α−メチルスチ
レン、ベンジル(メタ)アクリレート、ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレート、メトキシフェニル(メタ)アクリレート、ヒドロキシフェニル(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシフェニル(メタ)アクリルスルホアミドなどのフェニル基を有する単量体が挙げられる。(c12)単量体群としては、(メタ)アクリル酸、または、コハク酸(2−(メタ)
アクリロイロキシエチル)エステル、アジピン酸(2−アクリロイロキシエチル)エステル、フタル酸(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)エステル、ヘキサヒドロフタル酸(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)エステル、マレイン酸(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)エステルなどのカルボキシル基を有する(メタ)アクリル酸エステルなどが挙げられる。共重合体は、(c11)単量体群を10〜98モル%、好ましくは20〜8
0モル%、より好ましくは30〜70モル%とし、(c12)単量体群を2〜90モル%、好
ましくは20〜80モル%、より好ましくは30〜70モル%の割合とするのが好ましい。
また、(B)成分としてのアクリル系樹脂は、側鎖にエチレン性二重結合を有しているも
のが好ましい。(B)成分として側鎖にエチレン性二重結合を有するアクリル系樹脂を用い
ると、本発明に係る硬化性樹脂組成物の硬化性が向上するので、第2発明に係るカラーフィルタの基板との密着性を一層向上させることができる。
(B)成分の側鎖にエチレン性二重結合を導入する方法としては、例えば、特公昭50−
34443公報、特公昭50−34444公報などに記載されている方法、すなわち、(1)アクリル系樹脂が有するカルボキシル基に、グリシジル基やエポキシシクロヘキシル基
と(メタ)アクリロイル基とを併せ持つ化合物を反応させる方法、(2)アクリル系樹脂が
有する水酸基にアクリル酸クロライドなどを反応させる方法、などが挙げられる。
より具体的には、カルボキシル基や水酸基を有するアクリル系樹脂に、(メタ)アクリル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテル、α−エチルアクリル酸グリシジル、クロト
ニルグリシジルエーテル、(イソ)クロトン酸グリシジルエーテル、(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸クロライド、(メタ)アリルクロライドなどの化合物を反応させることにより、側鎖にエチレン性二重結合基を有するアクリル系樹脂を得ることができる。中でも、カルボキシル基や水酸基を有するアクリル系樹脂に、(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチル(メタ)アクリレートのような脂環式エポキシ化合物を反応させたものが、特に好ましい。
このように、予めカルボン酸基または水酸基を有するアクリル系樹脂に、エチレン性二重結合を導入するには、アクリル系樹脂のカルボキシル基や水酸基の2〜50モル%、好ましくは5〜40モル%に、エチレン性二重結合を有する化合物を結合させる方法によるのが好ましい。また、カルボキシル基の好ましい含有量は、酸価として5〜200の範囲である。
これらのアクリル系樹脂は、GPCで測定した重量平均分子量(Mw)が1,000〜100,000の範囲のものが好ましい。重量平均分子量が1,000以下であると、均一な塗布膜を得るのが難しく、また、100,000を超えると組成物の粘度が高くなりすぎる傾向があり、いずれも好ましくない。
上記(B)成分の割合は、本発明に係る硬化性樹脂組成物における固形分中、10〜80
重量%の範囲で選ぶのが好ましく、中で、20〜70重量%が特に好ましい。(a)成分と(B)成分との界面の親和性を改良する目的で、シランカップリング剤を配合することができる。シランカップリング剤の割合は、固形分中の0.1〜10重量%の範囲で選ぶのが好ましい。
[6−2]熱重合防止剤{(e1)成分}
(e1)成分としては、例えば、ハイドロキノン、p−メトキシフェノール、ピロガロール、カテコール、2,6−t−ブチル−p−クレゾール、β−ナフトールなどが挙げられる。これら(e1)成分の配合量は、硬化性樹脂組成物中の全固形分に対し、0〜3重量%の範囲で選ぶのが好ましい。
[6−3]可塑剤{(e2)成分}
(e2)成分としては、例えば、ジオクチルフタレート、ジドデシルフタレート、トリエチレングリコールジカプリレート、ジメチルグリコールフタレート、トリクレジルホスフェート、ジオクチルアジペート、ジブチルセバケート、トリアセチルグリセリンなどが挙げられる。これら(e2)成分の配合量は、硬化性着色樹脂組成物中の全固形分に対し10重量%以下の範囲で選ぶのが好ましい。
本発明の第一発明に係る硬化性樹脂組成物は、透明基板に塗布して第二発明に係るカラーフィルタを製造する際の塗布液として好適に使用されるが、その他必要に応じて、画像や文字を記録するためのインクジェット印刷用硬化性記録液等に使用することも出来る。
次に、本発明に係るインクジェット用硬化性樹脂組成物を調製する方法を説明する。まず、(a)成分、(b)成分、(A)成分を各所定量秤量し、分散処理工程において、(b)成分に(a)成分を分散させて液状の樹脂組成物(インク状物)とする。この分散処理工程では、ペ
イントコンディショナー、サンドグラインダー、ボールミル、ロールミル、ストーンミル、ジェットミル、ホモジナイザーなどを使用することができる。この分散処理により(a)
成分が微粒子化されるため、硬化性樹脂組成物の塗布特性が向上し、透過光の透過率、コントラストが向上したカラーフィルタが得られる。
(b)成分に(a)成分を分散処理する際に、必要に応じて(B)成分および/または(c)成分、界面活性剤などの分散剤、分散助剤などを適宜併用して分散させてもよい。例えば、サンドグラインダーを用いて分散処理する場合には、直径が0.1から数ミリのガラスビーズ
または、ジルコニアビーズを用いるのが好ましい。分散処理時の温度は、通常、0℃〜100℃、好ましくは室温〜80℃の範囲に設定する。なお、分散時間は、インキ状物の組成[(a)成分、(b)成分、分散剤(A)]、およびサンドグラインダーの装置の大きさなどによ
り適正時間が異なるため、適宜調整する必要がある。
上記分散処理工程によって得られた分散体に、(B)成分および/または(c2)成分、およ
び、さらに要すれば所定量の(d)成分、(e)成分などを混合し、均一な分散溶液とする。なお、分散処理工程および混合の各工程においては、微細なゴミが混入することがあるので、得られたインキ状物をフィルタなどによってろ過処理するのが好ましい。
次に、本発明の第二発明に係るカラーフィルタ、第三発明に係る製造方法について説明する。カラーフィルタの透明基板としては、透明で適度の強度があれば、その材質は特に限定されるものではない。材質としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスルホンの熱可塑性樹脂製シート、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂などの熱硬化性樹脂シート、または各種ガラスなどが挙げられる。この中でも、耐熱性の観点からガラス、耐熱性樹脂が好ましい。
透明基板およびブラックマトリクス形成基板には、接着性などの表面物性の改良のため、必要に応じ、コロナ放電処理、オゾン処理、シランカップリング剤や、ウレタン系樹脂などの各種樹脂の薄膜形成処理などを行ってもよい。透明基板の厚さは、通常0.05〜10mm、好ましくは0.1〜7mmの範囲とされる。また各種樹脂の薄膜形成処理を行う場合、その膜厚は、通常0.01〜10μm、好ましくは0.05〜5μmの範囲である。
透明基板上に、ブラックマトリクスを設け、通常、赤色、緑色、青色の画素画像を形成することにより、本発明の第2発明に係るカラーフィルタを製造することができる。上記硬化性樹脂組成物は、黒色、赤色、緑色、青色のうち少なくとも一種のインクジェット用塗布液として使用される。ブラックレジストに関しては、透明基板上素ガラス面上、赤色、緑色、青色に関しては透明基板上に形成された樹脂ブラックマトリクス形成面上、または、クロム化合物その他の遮光金属材料を用いて形成した金属ブラックマトリクス形成面上に、インクジェット法に画素パターンを形成し光または熱による硬化処理を行って各色の画素画像を形成する。得られらたカラーフィルタ上に液晶に対する不純物の溶出防止、平坦性の向上などの目的でオーバーコートを形成してもよい。
ブラックマトリックスは、遮光金属薄膜またはブラックマトリクス用顔料分散液を利用して、透明基板上に形成される。遮光金属材料としては、金属クロム、酸化クロム、窒化クロムなどのクロム化合物、ニッケルとタングステン合金などが用いられ、これらを複数層状に積層させたものであってもよい。
これらの金属遮光膜は、一般にスパッタリング法によって形成され、ポジ型フォトレジストにより、膜状に所望のパターンを形成した後、クロムに対しては硝酸第二セリウムアンモニウムと過塩素酸とを混合したエッチング液を用い、その他の材料に対しては、材料に応じたエッチング液を用いて蝕刻され、最後にポジ型フォトレジストを専用の剥離剤で剥離することによって、ブラックマトリクスを形成することができる。
この場合、まず、蒸着またはスパッタリング法などにより、透明基板上にこれら金属または金属・金属酸化物の薄膜を形成する。次いで、この薄膜上に硬化性樹脂組成物の塗布膜を形成した後、ストライプ、モザイク、トライアングルなどの繰り返しパターンを有するフォトマスクを用いて、塗布膜を露光・現像し、レジスト画像を形成する。その後、この塗布膜にエッチング処理を施してブラックマトリックスを形成することができる。
ブラックマトリクス用の顔料分散液を利用する場合は、黒色の色材を含有する硬化性樹脂組成物を使用して、ブラックマトリックスを形成する。例えば、カーボンブラック、黒鉛、鉄黒、アニリンブラック、シアニンブラック、チタンブラックなどの黒色色材単独または複数、もしくは、無機または有機の顔料、染料の中から適宜選択される赤色、緑色、青色などの混合による黒色色材を含有する硬化性樹脂組成物を使用し、下記の赤色、緑色、青色の画素画像を形成する方法と同様にして、ブラックマトリッスを形成することができる。
ブラックマトリクスを設けた透明基板上に、赤色、緑色、青色の着色材料を含有するカラーフィルタ用硬化性樹脂組成物をインクジェット法により塗布し、乾燥した後、必要に応じて熱硬化または光硬化により画素画像を形成させ、着色層を作成する。この操作を、赤色、緑色、青色の三色のカラーフィルタ用硬化性樹脂組成物について各々行うことによって、カラーフィルタ画像を形成することができる。
カラーフィルタ用の硬化性樹脂組成物の塗布は、スピナー法、ワイヤーバー法、フローコート法、ダイコート法、ロールコート法、スプレーコート法、インクジェット法などによって行うことができる。中でも、インクジェット法によれば、塗布液使用量が大幅に削減され、かつ、現像工程が省略できるなど、製造コストの点で大きな利点がある。
インクジェット法による塗布条件は、硬化性樹脂組成物の組成、粘度、表面張力などによって、適宜選択すればよい。たとえば、インクジェットヘッドの吐出圧力、周波数、画素あたりの液滴量、ヘッドの走行速度に関して最適な条件に調整すればよい。
基板に硬化性樹脂組成物を塗布した後の塗布膜の乾燥は、ホットプレート、IRオーブン、コンベクションオーブンを使用した乾燥法によるのが好ましい。通常は、予備乾燥の後、再度加熱させて乾燥させる。予備乾燥の条件は、前記(b)成分の種類、使用する乾燥
機の性能などに応じて適宜選択することができる。乾燥時間は、(b)成分の種類、使用す
る乾燥機の性能などに応じて、温度・時間を調整することができる。
再加熱乾燥の温度条件は、予備乾燥温度より高い温度が好ましい。また乾燥時間は、加熱温度にもよるが10秒〜10分、中でも15秒〜5分の範囲とするのが好ましい。乾燥温度は、高いほど透明基板に対する接着性が向上するが、高すぎると(d)成分が分解し、
熱重合を誘発して現像不良を生ずる場合がある。乾燥後のカラーフィルタ用硬化性樹脂組成物の塗布膜の厚さは、0.5〜3μm、好ましくは1〜2μmの範囲である。なお、この塗布膜の乾燥工程では、温度を高めず、減圧チャンバー内で乾燥を行う、減圧乾燥法であってもよい。
画像露光は必要に応じて行うことができる。この際、必要に応じ、酸素による光重合性層の感度の低下を防ぐため、光重合性層上にポリビニルアルコール層などの酸素遮断層を形成した後に露光を行ってもよい。上記の画像露光に使用される光源は、特に限定されるものではない。光源としては、例えば、キセノンランプ、ハロゲンランプ、タングステンランプ、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、中圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、蛍光ランプなどのランプ光源や、アルゴンイオンレーザー、YAGレーザー、エキシマレーザー、窒素レーザー、ヘリウムカドミニウムレーザー、半導体レーザーなどのレーザー光源などが挙げられる。特定の波長の光を照射使用する場合には、光学フィルタを利用することもできる。
本発明の第二発明に係るカラーフィルタは、第一発明に係る硬化性樹脂組成物による塗布膜を、熱及び/又は光による刺激によって硬化できる。インクジェット法を利用する場合には、現像工程を省略することができるため、コストの面で利点がある。また、必要に応じて上記の光源によって画像露光を行った後、有機溶剤、または、界面活性剤とアルカ
リ性化合物とを含む水溶液を用いる現像によって、基板上に画像を形成して調製することができる。この水溶液には、さらに有機溶剤、緩衝剤、錯化剤、染料または顔料を含ませることができる。
アルカリ性化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ、炭酸水素カリウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、メタケイ酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、水酸化アンモニウムなどの無機アルカリ性化合物や、モノ−・ジ−またはトリエタノールアミン、モノ−・ジ−またはトリメチルアミン、モノ−・ジ−またはトリエチルアミン、モノ−またはジイソプロピルアミン、n−ブチルアミン、モノ−・ジ−またはトリイソプロパノールアミン、エチレンイミン、エチレンジイミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)、コリンなどの有機アルカリ性化合物が挙げられる。これらのアルカリ性化合物は、2種以上の混合物であってもよい。
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ソルビタンアルキルエステル類、モノグリセリドアルキルエステル類などのノニオン系界面活性剤、アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、アルキル硫酸塩類、アルキルスルホン酸塩類、スルホコハク酸エステル塩類などのアニオン性界面活性剤、アルキルベタイン類、アミノ酸類などの両性界面活性剤、アクリル系重合体、ポリシロキサンを含む重合体等のオリゴマー型もしくは高分子型界面活性剤が挙げられる。また、上記の界面活性剤は一部置換されていてもよく、中でもフッ素やシリコンで置換されたものが有用である。
具体的には、BYK−302、BYK−306、BYK−307、BYK−310、BYK−322、BYK−323、BYK−325、BYK−330、BYK−331、BYK−333、BYK−335、BYK−341、BYK−373、BYK−375、BYK−356、BYK−359、BYK−361、BYK−051、BYK−052、BYK−053、BYK−055、BYK−057、BYK−065、BYK−066、BYK−067、BYK−070、BYK−077、BYK−080、BYK−088、BYK−141(以上ビックケミー社製品)、Surflon S−381、Surflo
n S−383、Surflon S−393、Surflon SC−101、Surf
lon SC−105、Surflon KH−40、Surflon SA−100(以
上セイミケミカル社製品)、メガファックF470、メガファックF471、メガファックF472SF、メガファックF474、メガファックF475、メガファックF477、メガファックF478、メガファックF479、メガファックF483、メガファックF484(以上大日本インキ社製品)、フロラードFC−430、フロラードFC−431(以上住友スリーエム社製品)等が使用できる。
有機溶剤としては、例えば、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、フェニルセロソルブ、プロピレングリコール、ジアセトンアルコールなどが挙げられる。有機溶剤は、単独でも水溶液と併用して使用できる。
現像処理の条件は特に制限はなく、通常、現像温度は10〜50℃の範囲、中でも15〜45℃、特に好ましくは20〜40℃で、現像方法は、浸漬現像法、スプレー現像法、ブラシ現像法、超音波現像法などのいずれかの方法によることができる。
なお、本発明の第二発明に係るカラーフィルタは、上記した製造方法の他に、(1)(b)成分、(a)成分としてのフタロシアニン系顔料、(c)成分としてのポリイミド系樹脂を含む硬化性樹脂組成物を、基板に塗布し、エッチング法により画素画像を形成する方法によって
も製造することができる。また、(2)フタロシアニン系顔料を含む硬化性樹脂組成物を着
色インキとして用い、印刷機によって、透明基板上に直接画素画像を形成する方法や、(3)フタロシアニン系顔料を含む硬化性樹脂組成物を電着液として用い、基板をこの電着液
に浸漬させ所定パターンにされたITO電極上に、着色膜を析出させる方法などが挙げられる。さらに、(4)フタロシアニン系顔料を含む硬化性樹脂組成物を塗布したフィルムを
、透明基板に張り付けて剥離し、画像露光、現像し画素画像を形成する方法や、(5)フタ
ロシアニン系顔料を含む硬化性樹脂組成物を着色インキ用い、インクジェットプリンターにより画素画像を形成する方法、などが挙げられる。カラーフィルタの製造方法は、カラーフィルタ用硬化性樹脂組成物の組成に応じ、これに適した方法が採用される。
現像の後のカラーフィルタには、熱硬化処理を施す。この際の熱硬化処理条件は、温度は100〜280℃の範囲、好ましくは150〜250℃の範囲で選ばれ、時間は5〜60分間の範囲で選ばれる。これら一連の工程を経て、一色のパターニング画像形成は終了する。この工程を順次繰り返し、ブラック、赤色、緑色、青色をパターニングし、カラーフィルタを形成する。なお、4色のパターニングの順番は、上記した順番に限定されるものではない。
本発明の第二発明に係るカラーフィルタは、このままの状態で画像上にITOなどの透明電極を形成して、カラーディスプレー、液晶表示装置などの部品の一部として使用されるが、表面平滑性や耐久性を高めるため、必要に応じ、画像上にポリアミド、ポリイミドなどのトップコート層を設けることもできる。また一部、平面配向型駆動方式(IPSモード)などの用途においては、透明電極を形成しないこともある。
<実施例>
次に、合成例、評価例、実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
(1)赤顔料(C.I.Pigment Red 177):86重量部。
(2)高分子分散剤A:39重量部。
メタクリル酸エステル由来のブロック構造単位(Bブロック)と、メタクリル酸由来の側鎖に下記構造の4級アンモニウム塩基を有するモノマー由来のブロック構造単位(Aブロック)を有するA−Bブロック共重合体の市販品である。ポリスチレン換算重量平均分子量Mwが3000≦Mw≦4000、4級アンモニウム塩基の量が分散剤1g当たり1.75mmol、アミン価4mg−KOH/g、酸価0mg−KOH/gである。
Figure 2006002128
(3)(b1)と(b2)の混合溶媒:500重量部。
水酸基を有する化合物(b1):ジエチレングリコールモノブチルエーテル(沸点230℃、蒸気圧0.01mmHg)133重量部
水酸基を有しない化合物(b2):ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(沸点247℃、蒸気圧0.01mmHg以下)367重量部。
上記(1)、(2)、(3)を、ミキサーを用いて混合、攪拌し、ミルベースを作った。次いで、これをサンドグラインダーで、粒径0.5mmのジルコニアビーズを用いて、室温で5時間分散処理して顔料分散組成物を調製した。 次に、得られた顔料分散組成物100重量部に、表1の組成となるように他の成分を加え、5μmのメンブレンフィルターで濾過して赤色硬化性組成物を調製した。溶剤全体に占める水酸基を有する化合物(b1)成分の割合は28.3重量%であった。
Figure 2006002128
Figure 2006002128
k,l,m,nは整数
酸価 77
重量平均分子量 7200
(保存安定性試験)
上記で調製された硬化性組成物を、23℃にて保存し、1週間後にその粘度を測定し、経時安定性を評価した。結果は下記のように分類し、下記表2に示した。
○・・・粘度上昇が1mPa・s未満
△・・・粘度上昇が1mPa・s以上5mPa・s未満
×・・・粘度上昇が5mPa・s以上
(インクジェット印刷試験)
上記で調製された硬化性組成物を、ピエゾタイプのインクジェットプリンターに充填し、ガラスを基盤として、吐出試験を行った。結果は下記のように分類し、下記表2に示した。
○・・・印字抜けがなくきれいに印刷できた。
△・・・やや印字抜けが見られたがほぼ印刷できた。
×・・・印字抜けがひどくノズルの目詰まりが生じた。
(塗膜ムラ試験)
上記で得られたガラス上塗膜をガラス基板ごと110℃のホットプレートにのせ、溶媒を乾燥させると同時に熱架橋を行い、ガラス基板に固着させた。得られた塗膜のムラを光学顕微鏡にて目視評価した。結果は下記のように分類し、下記表2に示した。
○・・・ムラがなくきれいな塗膜がえられた。
△・・・ややムラが見受けられた。
×・・・塗膜のムラがひどかった。
××・・・印字抜けがひどく塗膜ムラの評価ができなかった。
(実施例2)
実施例1において赤顔料(C.I.Pigment Red 177)を使用する代わりに、青顔料(C.I.Pigment Blue 15)を用いた以外は実施例1と同様の方法により、顔料分散組成物並びに着色硬化性組成物を得た。性能評価は実施例1と同様の方法にて行い、結果を表2に示した。
(実施例3)
実施例1において、水酸基を有する化合物(b1)であるジエチレングリコールモノブチルエーテルを用いる代わりに、プロピレングリコールモノメチルエーテルを、水酸基を有しない化合物(b2)であるジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートを用いる代わりに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを用いる以外は実施例1と同様の方法により、顔料分散組成物並びに着色硬化性組成物を得た。性能評価は実施例1と同様の方法にて行い、結果を表2に示した。
(実施例4)
実施例1において、水酸基を有する化合物(b1)であるジエチレングリコールモノブチルエーテルを用いる代わりに、トリエチレングリコールモノメチルエーテルを用いる以外は実施例1と同様の方法により、顔料分散組成物並びに着色硬化性組成物を得た。性能評価は実施例1と同様の方法にて行い、結果を表2に示した。
(実施例5)
実施例1において、水酸基を有する化合物(b1)であるジエチレングリコールモノブチルエーテルを用いる代わりに、ジエチレングリコールモノエチルエーテルを用いる以外は実施例1と同様の方法により、顔料分散組成物並びに着色硬化性組成物を得た。性能評価は実施例1と同様の方法にて行い、結果を表2に示した。
(比較例1)
実施例1において高分子分散剤Aを使用する代わりに、Disperbyk−182(BYK−Chemie社製高分子分散剤、アルキルアミノ基を有するブロックポリマー)を用いた以外は実施例1と同様の方法により、顔料分散組成物並びに着色硬化性組成物を得た。性能評価は実施例1と同様の方法にて行い、結果を表2に示した。
(比較例2)
実施例1において、水酸基を有する化合物(b1)であるジエチレングリコールモノブチルエーテルを用いる代わりに、水酸基を有しない化合物(b2)であるジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートを用いる以外は実施例1と同様の方法により、顔料分散組成物並びに着色硬化性組成物を得た。性能評価は実施例1と同様の方法にて行い、結果を表2に示した。
(比較例3)
実施例1において、水酸基を有しない化合物(b2)であるジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートを用いる代わりに、水酸基を有する化合物(b1)であるジエチレングリコールモノブチルエーテルを用いる以外は実施例1と同様の方法により、顔料分散組成物並びに着色硬化性組成物を得た。性能評価は実施例1と同様の方法にて行い、結果を表2に示した。
Figure 2006002128
本発明のインクジェット用硬化性樹脂組成物によれば、吐出性が良好であり、印字抜けも少ない上、得られた塗膜のムラが低減され、また、このインクジェット用硬化性樹脂組成物により、高品質のカラーフィルタ、及び液晶表示装置を提供することができるため、インクジェット用硬化性樹脂組成物、カラーフィルタ、液晶表示装置の分野において、産業上の利用可能性は極めて高い。

Claims (6)

  1. 色材[(a)成分]、溶剤[(b)成分]、分散剤(A)、重合可能な単量体[(c)成分]を含有するインクジェット用硬化性樹脂組成物であって、溶剤[(b)成分]が、水酸基を有する化合物(b1)
    と水酸基を有しない化合物(b2)との両方を含有し、さらに分散剤(A)が4級アンモニウム
    塩基を有する重合体を含有することを特徴とするインクジェット用硬化性樹脂組成物。
  2. 水酸基を有する化合物(b1)の沸点が170℃以上であり、且つ、水酸基を有さない化合物(b2)の沸点が170℃以上であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット用硬化性樹脂組成物。
  3. 水酸基を有する化合物(b1)の蒸気圧が2mmHg以下であり、且つ、水酸基を有さない化合物(b2)の蒸気圧が0.5mmHg以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット用硬化性樹脂組成物。
  4. 光重合開始剤系を含有する、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のインクジェット用硬化性樹脂組成物。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のインクジェット用硬化性樹脂組成物によって形成された画素を有することを特徴とする、カラーフィルタ。
  6. 請求項5に記載のカラーフィルタを用いて得られたものであることを特徴とする、液晶表示装置。
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