JP2006002000A - メタンハイドレート生成装置及びメタンガス供給システム - Google Patents

メタンハイドレート生成装置及びメタンガス供給システム Download PDF

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Abstract

【課題】 メタンハイドレートの生成、貯蔵、供給を安定して行うことのできるシステムを具体的に実現する。
【解決手段】 本発明のメタンハイドレート生成装置は、気体状の炭化水素と水とが収容され、ブラインにより冷却される冷却槽2と、該冷却槽内へ多孔質材料の傾斜型マイクロガスバブラー6を介して炭化水素を供給するガス供給手段と、冷却槽内へ水を噴霧する噴霧手段と、前記ガスと水とを攪拌する攪拌機9、脱水機60、および成型器61とからなり、前記冷却槽内で、ガスと水とを循環させペレット形状に脱水固形成形することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、メタンハイドレートの製造、貯蔵を行う装置およびこれを再ガス化してメタンガスを供給するシステムに関するものである。
地球環境保全に有効なエネルギー資源として、天然ガス・メタンガスの需要が、近年、ますます増加している。このような常温で気体の物質を大量かつ経済的に貯蔵・輸送する方法として、天然ガスに見られるような液化の方法が知られている。この液化の方法は、気体を液化することによって減容するものであるから、輸送効率が高いという長所がある反面、天然ガスの液化温度がマイナス162℃もの極低温であるため、液化装置、貯蔵タンクやこれに付属する機器には、この極低温に耐える特殊な低温用材料を用いることが求められ、コストアップの要因となている。
上記液化の方法に代わる方法として、天然ガス・メタンガスを水と反応させて水和物化し、いわゆるメタンハイドレートとして、貯蔵、運搬する技術が提案されている(例えば非特許文献1参照)。
三井造船株式会社発行の「三井造船技報」No.181(2001-2)(第52頁1.3NGH PDUの構成と設備仕様、図5)
しかしながら、上記非特許文献1に開示された技術は、実証プラントの水準に止まり、メタンハイドレードを効率的、省エネルギー的に生成できる機能、および、生成されたメタンハイドレートを貯蔵に適した安定な状態に脱水、成形する機能において劣るものであった。また、貯蔵されたメタンハイドレートを必要に応じてガス化して、需要者へ供給できるシステムは開発されていない。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、メタンハイドレートの生成、貯蔵、供給を安定して行うことのできるシステムを具体的に実現すること目的とする。
本発明のメタンハイドレート生成装置は、気体状の炭化水素と水とが収容される密閉状の第1のタンクと、該第1のタンク内へ多孔質材料を介して前記炭化水素を供給するガス供給手段と、該第1のタンク内へ水を噴霧する噴霧手段と、両者を反応させる当量比率で供給する手段と、該第1のタンクで前記ガスと水とを攪拌する攪拌手段と、前記第1のタンク内のガスを再度前記多孔質材料を介して第1のタンク内で循環させる循環手段とからなることを特徴とする。
また前記多孔性材料は前記第1のタンクの底部に傾斜して設けられ、前記攪拌手段は、前記多孔性材料の上面に対応して傾斜して設けられた回転式の攪拌翼を有することを特徴とする。
また前記第1のタンクで生成された固体状のメタンハイドレートを低速回転で圧縮しながら脱水しつつ押し出す押し出し手段と、該押し出し手段から連続的に押し出されるメタンハイドレートを所定長さ毎に切断する切断手段とを設けたことを特徴とする。
また前記第1のタンク内のガスと水との水和反応の進行を検出する検出手段と、該検出手段の検出結果によって前記攪拌手段の回転数を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする。
また前記第1のタンクは、アルミニウム製の内層と、鋼製の外層とから構成され、外層が耐圧構造とされ、内層と外層の間に冷媒の配管が設けられた構造としたから、内装の熱伝導性を高めつつ、外層によって所定の強度を維持することができ、構造の簡略化を図ることができる。
また上記構成のメタンハイドレート生成装置と、該メタンハイドレート生成装置で生成されたメタンハイドレートに自己保存性を与える処理を行う装置とから構成されてなり、前記処理装置は、メタンハイドレートを収容する第2のタンクと、該第2のタンクを冷却する冷却手段とを有することを特徴とする。
また上記構成のメタンハイドレート生成装置と、該メタンハイドレート生成装置で生成されたメタンハイドレートを処理する処理装置と、該処理装置により生成されたメタンハイドレートからガスを再生する再生装置とから構成されてなり、前記再生装置は、供給されたメタンハイドレートを収容する第3のタンクと、該第3のタンクを加熱する加熱手段とを有することを特徴とする。
また上記メタンガス供給システムのメタンハイドレート生成装置または再生装置から排出される水をメタンハイドレート生成装置へ供給してメタンガスと反応させることを特徴とする。
本発明によれば、タンク内に所定比のガスと水とを入れて水和反応させるから、理論上、余剰水分の極めて少ない乾燥状態のメタンハイドレートを得ることができる。また、生成されたメタンハイドレートを圧縮しながら押し出すことにより、理論上、余剰の水分を除去することができ、また、燃焼に際して水蒸気となる余剰水分を最小限にするとともに、運搬、貯蔵の効率を高めることができる。
また、タンク内へ多孔質材料を介して微細な気泡状のガスを供給し、また、タンク内に水を噴霧するから、ガスと水の微細な粒子を反応させることで、両物質の接触面積を増し、高速な生成ができる。
また、タンク内で攪拌機を回転させながら、押し出し機へメタンハイドレートを押し出すから、流動性の少ないメタンハイドレートを確実に取り扱い容易な固形状にすることができる。前記攪拌機は、高速で回転することによってガスと水との反応を促進させることができるとともに、低速で回転することによってタンクからのメタンハイドレートの排出を促進させることができる。
また、生成されたメタンハイドレートを所定の温度に冷却して維持することにより、大気圧下で貯蔵できる安定状態とすることができる。
さらに、貯蔵されたメタンハイドレートを第3のタンクに投入し、加熱しつつ攪拌することにより、分解、気化させて需要家へ供給することができる。
前記メタンハイドレート生成において発生した水、あるいは、メタンハイドレートの分解によって発生した水は、再度メタンハイドレート生成工程において水和反応に用いることによりさらに効率の良いメタンハイドレート生成を行うことができる。
以下本発明の一実施形態を説明する。
図1はメタンハイドレート生成装置を示すものである。符号1は断熱圧力容器で、その内部がメタンハイドレート生成反応のための冷却槽2となっている。この冷却槽2は、例えば熱伝導性の良いアルミニウム等により構成され、その外側には、圧力容器をなす鋼製容器3が設けられ、さらにその外側には、断熱層4が設けられて外部の熱の影響を遮断するようになっている。また冷却槽2と鋼製容器3との間には、アルミ等の熱伝導性の良い材料からなるブラインパイプ5が設けられ、このブラインパイプ5に冷媒を流すことによってメタンハイドレート生成に必要な温度に冷却されるようになっている。尚、冷却槽2と鋼製容器3との間の空間は、冷却槽2の内部と連通されていて等圧となっているから、鋼製容器3が圧力容器としての機能を果たすので、冷却槽2には圧力容器としての強度が求められることはない。したがって、冷却槽2には、熱伝導性が良くかつ薄板構造のアルミニウム合金等を用いることができる。
前記断熱圧力容器1の底部には、傾斜型マイクロガスバブラー6が設けられており、この傾斜型マイクロガスバブラー6からメタンガス等の原料ガスが槽内に供給されるようになっている。この傾斜型マイクロガスバブラー6の上面は、図1に示すように出口7へ向けて傾斜しており、生成されたメタンハイドレートをこの傾斜に沿って出口7へ導くことができるようになっている。また傾斜型マイクロガスバブラー6を構成する材料は、焼結セラミック等の多孔性材料であって、内部に存在する多くの気孔(実施形態では0.5μm程度の粒径)を通じて、原料ガスを細かい気泡にして槽内に放出することができるようになっている。また断熱圧力容器1の内部には可変速モータ8によって駆動される攪拌機9が設けられていて、前記傾斜型マイクロガスバブラー6の上面の傾斜に沿った平面内で回転するようになっている。
次に前記断熱圧力容器1に接続された配管系について説明する。
◎水配管系
符号20は水供給配管であって、図1の左端から供給された常温水を冷却器21によって冷却し、水流量計22を径由して、ポンプ23により、断熱圧力容器1内の噴霧器(ノズル)24から槽内に放出するようになっている。前記傾斜型マイクロガスバブラー6の上面における高い側の端部に相当する位置には、循環配管25が接続され、この循環配管25は、循環ポンプ26によって循環液を前記水供給配管20へ送り込んで槽内へ戻すことができるようになっている。尚、符号27は排水配管であって、傾斜型マイクロガスバブラー6内の液体を外部に放出するようになっている。
◎メタンガス(原料ガス)配管系
符号30は原料ガス供給配管である。原料となるメタンガスは、冷却器31により冷却された後、ガス流量計32を経由して、圧縮機33によって傾斜型マイクロガスバブラー6内へ下方から送り込まれるようになっている。また断熱圧力容器1の上部には、ガス循環配管34が接続されている。このガス循環配管34には、ガス圧縮機35が設けられていて、断熱圧力容器1の上部から取り出された原料ガスが前記原料ガス供給配管30へ送り込まれるようになっている。
◎冷媒循環系
前記ブラインパイプ5には、冷媒(ブライン)循環配管40が接続されている。この冷媒循環配管40は、前記ブラインパイプ5の上部から取り出した冷媒をポンプ41を介してブライン冷却器42へ送り込み、所定温度に冷却した後、下部のブラインパイプ5へ戻して断熱圧力容器1内を冷却する。
◎冷却ガス系
前記断熱圧力容器1には、内部を不活性化および冷却するための窒素ガスの供給配管50が接続されている。すなわち、窒素ガスの発生源としての高圧N2 システム51から供給された所定圧力の窒素ガスは、冷却器52によって冷却された後、供給配管50を介して前記断熱圧力容器1へ供給されるようになっている。
さらに、前記断熱圧力容器1の底部の傾斜型マイクロガスバブラー6の上面の低い側の端部(図1の右端)には、取り出し装置としてのスクリュープレス60が設けられており、生成されたメタンハイドレートを送り出すようになっている。このスクリュープレス60から押し出されたメタンハイドレートは、押し出し器61を介して連続的に押し出されながら、切断刃物を交差させることによって所定長毎に切断され、所定長さの固体状メタンハイドレートMHが生成されるようになっている。
なお、上記装置の各配管の適所には、バルブが設けらており、これらのバルブは、原料、冷媒等の供給、循環、排出、あるいはその停止に伴って、必要に応じて開閉される。また、これらのバルブの開閉は、手動操作により、あるいは、メタンハイドレート生成の工程を管理するシーケンスプロセッサの指示による自動操作により行われる。
以上のように構成されたメタンハイドレート生成装置の動作について説明する。
上記装置におけるメタンハイドレートの生成は、下記の反応による。
CH+nHO→CH・nHO+q
ただし、q≒60kJ/mol(反応熱量)
n≒6.5(いわゆるハイドレート数……理論値は5.75ながら、メタンガスが水の籠状立体格子の全部を埋めることができないため、多めの値とする)
したがって、1kmolのメタンハイドレートを生成しようとする場合のキロモル当量は、
メタンガス……16kg、水……117kg、生成ハイドレート133kgとなる。
また、上記反応は、5〜7MPa(50〜70気圧)、断熱圧力容器1内の温度0〜2℃の環境にて行われる。この温度、圧力条件は、水和反応を生じさせることができ、かつ、水を氷結させない(液相に維持する)最小限の温度と圧力に加圧するという見地から選択されている。
なお、メタンハイドレートの生成平衡曲線を図4に示す。すなわち、図4の平衡曲線より左上の領域の圧力および温度条件において、メタンガスを水和してハイドレートを生成することができる。
上記反応は、断熱圧力容器1内に水供給配管20を介して所定量の水を供給し、原料ガス供給配管30から、傾斜型マイクロガスバブラー6を介して所定量のメタン等の原料ガスの微細な気泡を断熱圧力容器1内の水中に供給しながら、断熱圧力容器1内を所定の圧力に維持することにより行われる。
また、バルブを操作して水の供給を停止し、前記循環ポンプ26を介して水を循環させ、噴射器24から断熱圧力容器2内に水を再噴射するとともに、断熱圧力容器2内の気相部分から余剰の未反応のメタンガスを回収し、ガス循環配管34を介して、原料ガス配管30へ戻し、傾斜型マイクロガスバブラー6を介して再度水中に放出する。
これとともに、傾斜型マイクロガスバブラー6の上面の傾斜に沿って設けられた攪拌機9を200〜300rpmで回転させ、水中に放出された微細な気泡状のメタンガスを水と水和させる。さらに、ブラインパイプ5に冷媒を循環させて、内部を所定温度に維持する。また、最初に冷却された窒素ガスを供給することにより、初期の空気をパージ(槽内から駆逐)して不活性雰囲気にしてメタンガスを供給する。
このような処理によって、微細な気泡状のメタンガスが槽内の水やスプレーされた微細な水と接触し、さらに攪拌機9によって攪拌されるため、メタンガス分子と水分子とが接触して、メタンガスの水和反応が効率よく進行して行く。この水和反応の終了は、前述の反応熱の発生の停止により判断することができる。また、前記メタンガスと水との所要量を平衡圧力より高めの圧力で供給して反応を起こさせ、反応の終了によってガス圧力が平衡圧力まで低下したこと(例えば5℃、5Mpa)を検出することによっても、反応の終了を知ることができる。より具体的には、冷却槽2の頂部の気相部に設けられた圧力センサー、槽の高さ方向および径方向の中心部に設けられた温度センサーによって、反応の完了を判断することができる。また、反応の終了による発熱量の低下よってブライン冷却器42の冷却負荷(駆動馬力)が減少することによっても、おおまかな反応の終了を判断することができる。
尚、温度による判定は、系の熱容量の影響で所定の平衡状態に達するまでに長時間を要するのに比して、反応の終了による圧力の平衡は比較的短時間であるから、圧力による第1段階の判定と、温度による第2段階の判定とによって、最終的な反応の終了を判定することが望ましい。
水和反応の終了に伴い、攪拌機9の回転数を1〜2rpm程度まで低下させ、メタンハイドレートが取り出しに必要な流動性を維持できる最小限の速度で攪拌しながら、スクリュープレス60を回転させて押し出し機61から押し出すことにより、メタンハイドレートが圧縮・脱水されて固形化され、さらに所定長さ毎に切断されて、固形状のメタンハイドレートMHが生成される。前記スクリュープレス60にあっては、メタンハイドレートが圧縮されるため、これにともなって未反応の水が絞られて排水配管62を経由して外部に放出される。なお、水和反応が行われるタンク内は高圧であるため、メタンハイドレートの取り出しには、前記スクリュープレスのような容積式の搬送手段を用いることが望ましい。この排水には、メタンハイドレートの核となる物質が残存しているので、これを次回の水和反応時の水に混合することにより、効率良く水和反応を起こさせることができる。この排水が有するメモリ効果は、経時的に前記核物質が消滅することによって減少するため、次回の水和反応にできるだけ早く再使用することが望ましい。
次いで、図2により、生成されたメタンハイドレート70を自己保存性のある安定した状態にするためのペレット再冷却装置について説明する。
符号70は再冷却槽であって、この再冷却槽70は、前記断熱圧力容器1と同様に、その内部がメタンハイドレート生成反応のための冷却槽2となっている。この冷却槽2は、例えば熱伝導性の良いアルミニウム等により構成され、その外側には、圧力容器をなす鋼製容器3が設けられ、さらにその外側には、断熱層4が設けられて外部の熱の影響を遮断するようになっている。前記再冷却槽70の上部には蓋71が開閉自在に設けられている。また冷却槽2と鋼製容器3との間には、アルミ等の熱伝導性の良い材料からなるブラインパイプ5が設けられている。
なお、上記装置の各配管の適所には、バルブが設けらており、これらのバルブは、ガス冷媒等の供給、循環、排出、あるいはその停止に伴って、必要に応じて開閉される。また、これらのバルブの開閉は、手動操作により、あるいは、メタンハイドレート再冷却工程を管理するシーケンスプロセッサの指示による自動操作により行われる。
◎冷媒循環系
前記再冷却槽70は、このブラインパイプ5に冷媒を流すことによってメタンハイドレートを安定して貯蔵できる温度に冷却されるようになっている。すなわち、前記ブラインパイプ5は、冷媒循環配管40に接続され、この冷媒循環配管40内の冷媒は、ポンプ41を介してブライン冷却器42に送られて冷却されるようになっている。また前記再冷却槽70には、低温窒素ガス循環配管72が接続されており、その途中に設けられた循環ファン73により、低温窒素ガスが再冷却槽70の内部を循環してメタンハイドレートを所定の温度に冷却するようになっている。
◎窒素ガス供給、循環系
前記低温窒素ガス循環配管72には、窒素ガス供給配管74が接続されている。この窒素ガス供給配管74には、常温の窒素ガスを冷却する冷却器75が設けられ、さらに、冷却された窒素ガスは、圧縮機76によって所定圧力に圧縮された後、前記低温窒素ガス循環配管71に供給されるようになっている。また、前記再冷却槽70の底部には、多孔板77が設けられており、この多孔板77により、循環する窒素ガスが再冷却槽70の底部から全体に均一に放出されるようになっている。
前記ペレット再冷却装置の動作について説明する。
前記再冷却槽70は、前記ブラインパイプ5に冷媒を流すことによってマイナス25℃以下に冷却されるとともに、窒素ガスを供給することによって5〜7MPaに維持され、さらに、冷却された窒素ガスを循環させることによってメタンハイドレートを冷却するようになっている。このような冷却状態を所定時間にわたって維持することにより、大気圧下でも安定した自己保存性のメタンハイドレートを得ることができる。
このようにして自己保存性が与えられたメタンハイドレートは、大気圧の低温タンク(例えばマイナス25℃程度)内で分解を抑えて貯蔵、あるいは輸送することができる。
次いで、貯蔵されたメタンハイドレートをガス化する再ガス化装置について説明する。
符号80は断熱容器であって、この断熱容器80は、その内部がメタンハイドレート再生のための内槽81となっている。この内槽81は、例えば熱伝導性の良いアルミニウム等により構成され、その外側には、前記内槽81を支持する鋼製容器82が設けられ、さらにその外側には、断熱層83が設けられて外部の熱の影響を遮断するようになっている。また内槽81と鋼製容器81との間には、アルミ等の熱伝導性の良い材料からなる温水パイプ84が設けられさらに、前記断熱容器80の上部には蓋85が開閉自在に設けられている。
◎温水循環系
前記温水パイプ84には、温水循環パイプ90が接続されている。この温水循環パイプ90には、加熱機91が設けられ、ポンプ92によって温水が循環するようになっている。
◎ガス導入系
前記断熱容器80の底部には、ガス供給配管100が接続されている。このガス供給配管100は、不活性化用窒素ガスまた充填用メタンガスが供給され圧縮機101によって圧縮されて断熱容器80内へ供給されるようになっている。
◎ガス放出系
前記断熱容器80の上部には、ガス放出配管102が接続されている。このガス放出配管102には、圧縮機103が設けられていて、前記断熱容器80内で生成したガスを所定の圧力に圧縮して、再生常温メタンガスを外部へ放出するようになっている。また、前記内槽81の内部には、可変速モータ104によって駆動される攪拌機105が設けられていて、内部のメタンハイドレートおよび分解水を攪拌するようになっている。
なお、上記装置の各配管の適所にはバルブが設けらており、これらのバルブは、ガス、熱媒体等の供給、循環、排出、あるいはその停止に伴って、必要に応じて開閉される。また、これらのバルブの開閉は、手動操作により、あるいは、メタンハイドレート再生工程を管理するシーケンスプロセッサの指示による自動操作により行われる。
前記再ガス化装置の動作について説明する。
大気圧の断熱容器80内に貯蔵されていたメタンハイドレートMHを投入し、温水循環パイプ90に温水循環させて20℃程度に加熱すると、メタンハイドレートMHが分解されてメタンガスが発生するとともに、分解に伴って水が生成される。更に、分解を促進するために攪拌機105により水とメタンハイドレートの攪拌を行う。投入されたメタンハイドレートMHの全てが分解された後、ガス供給配管100から不活性化窒素ガス、および充填用メタンガスを供給し、生成されたメタンガスとともに断熱容器80の上部から取り出し、圧縮機103によって所定圧力まで加圧して、ガスタンクやボンベ(いずれも図示略)へ送り込む。なお、メタンハイドレートのガス化に伴って発生した分解水は、前記メタンハイドレートの生成において生じた排水と同様にメタンハイドレートの核となる成分を有するから、メタンハイドレート生成装置へ戻してメタンガスの水和に用いることが望ましい。
なお、前記実施形態のメタンハイドレート生成装置、メタンハイドレート再冷却装置、再ガス化装置は、これらの全てを一つのプラントに備えても良いし、メタンハイドレート生成装置とメタンハイドレート再冷却装置とを組み合わせた一つのプラントにおいてメタンハイドレートを安定状態とし、これを需要地近くへ運搬して大気圧下で貯蔵し、再ガス化装置を用いて必要に応じてガス化して供給するようにしてもよい。
また、メタンハイドレート生成装置、メタンハイドレート再冷却装置、再ガス化装置を構成するタンク、配管、バルブ、ポンプ、圧縮機等の要素の具体的な配置が実施形態に限定されるものでないのはもちろんである。
また、本発明の装置により水和反応可能なガスは、メタンガスのみならず、その他の炭化水素や、メタンガスを主成分とする天然ガスをも含むものである。
メタンハイドレート生成装置の配管図。 メタンハイドレート安定化処理装置の配管図。 メタンハイドレート再ガス化装置の配管図。 メタンハイドレートの生成平衡曲線を示す図表。
符号の説明
1……断熱圧力容器、 2……冷却槽、 3……鋼製容器、
4……断熱層、 5……ブラインパイプ、
6……傾斜型マイクロガスバブラー、 8……可変速モータ、
9……攪拌機、 20……水供給配管、 21……冷却器、
24……噴射器、 25……循環配管、 30……原料ガス供給配管、
31……冷却器、 34……ガス循環配管、 40……冷媒循環配管、
41……ポンプ、 42……ブライン冷却器、50……窒素ガスの供給配管
51……高圧N2 システム 52……冷却器、
60……スクリュープレス(脱水機)、 61……押し出し器(成形器)
70……再冷却槽、 72……低温窒素ガス循環配管、
73……循環ファン、 74……窒素ガス供給配管、
80……断熱容器、 81……内槽、 82……鋼製容器、
90……温水配管、 MH……メタンハイドレート。


Claims (8)

  1. 気体状の炭化水素と水とが収容される密閉状の第1のタンクと、
    該第1のタンク内へ多孔質材料を介して前記炭化水素を供給するガス供給手段と、
    該第1のタンク内へ水を噴霧する噴霧手段と、
    前記水を再循環させる手段と、
    該第1のタンクで前記ガスと水とを攪拌する攪拌手段と、
    前記第1のタンク内のガスを再度前記多孔質材料を介して第1のタンク内で循環させる循環手段と、
    からなることを特徴とするメタンハイドレート生成装置。
  2. 前記多孔性材料は前記第1のタンクの底部に傾斜して設けられ、前記攪拌手段は、前記多孔性材料の上面に対応して傾斜して設けられた回転式の攪拌翼を有することを特徴とする請求項1記載のメタンハイドレート生成装置。
  3. 前記第1のタンクで生成された固体状のメタンハイドレートを低速回転で圧縮しながら押し出す押し出し手段と、該押し出し手段から連続的に押し出されるメタンハイドレートを所定長さ毎に切断する切断手段とを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のメタンハイドレート生成装置。
  4. 前記第1のタンク内のガスと水との水和反応の進行を検出する検出手段と、該検出手段の検出結果によって前記攪拌手段の回転数を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のメタンハイドレート生成装置。
  5. 前記第1のタンクは、アルミニウム製の内層と、鋼製の外層とから構成され、外層が耐圧構造とされ、内層と外層の間に冷媒の配管が設けられたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のメタンハイドレート生成装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のメタンハイドレート生成装置と、該メタンハイドレート生成装置で生成されたメタンハイドレートに自己保存性を与える処理を行う装置とから構成されてなり、
    前記処理装置は、メタンハイドレートを収容する第2のタンクと、該第2のタンクを冷却する冷却手段とを有することを特徴とするメタンハイドレート生成システム。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のメタンハイドレート生成装置と、該メタンハイドレート生成装置で生成されたメタンハイドレートを処理する処理装置と、該処理装置により生成されたメタンハイドレートからガスを再生する再生装置とから構成されてなり、
    前記再生装置は、供給されたメタンハイドレートを収容する第3のタンクと、該第3のタンクを加熱する加熱手段とを有することを特徴とするメタンガス供給システム。
  8. 請求項7に記載のメタンガス供給システムのメタンハイドレート生成装置または再8生装置から排出される水をメタンハイドレート生成装置へ供給してメタンガスと再反応させることを特徴とするメタンガス供給システム。

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