JP2005530847A - 3,4−ジクロロ−n−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドの製造方法 - Google Patents

3,4−ジクロロ−n−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドの製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミド
【化20】
Figure 2005530847

の新規製造方法に関する。前記方法によれば、a)3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸クロリドを酸受容体及び非プロトン性希釈剤の存在下でアントラニル酸アミドと反応させ、b)得られたN−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミドを場合により追加の希釈剤の存在下で脱水剤と反応せる。前記N−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミドは新規である。

Description

本発明は、殺微生物特性を有する活性化合物として使用され得る公知の3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドの新規製造方法に関する。
3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドが3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロリドを2−シアノアニリンと反応させることにより得られることは公知である(国際特許出願公開第99/24413号パンフレット参照)。この製造方法の収率は高い。しかしながら、出発物質として必要な2−シアノアニリンは複雑な合成によってしか得ることができない(ドイツ国特許出願公開第2115624号明細書及び同第2115625号明細書参照)という欠点がある。すなわち、まずアントラニルアミドをジメチルホルムアミドの存在下でホスゲンと反応させた後、第2ステップで生じたN−2−シアノフェニル−N’,N’−ジメチルホルムアミジニウム塩酸塩を水性媒体中で酢酸ナトリウムで処理しなければならない。
今回、
a)式:
Figure 2005530847
を有する3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロリドを、酸受容体の存在下且つ非プロトン性希釈剤の存在下で式:
Figure 2005530847
を有するアントラニルアミドと反応させ、
b)次いで、生じた式:
Figure 2005530847
を有するN−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミドを適当ならば追加の非プロトン性希釈剤の存在下で脱水剤と反応させるとき、式:
Figure 2005530847
を有する3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドが得られることを知見した。
式(I)を有する3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドが本発明の方法により副反応を生ずることなくスムーズな反応で製造され得ることは非常に驚くことである。すなわち、公知の従来技術からN−アシル化アントラニル酸誘導体は酸性、塩基性または中性のいずれの条件下でも水の除去を伴ってベンゾオキサジノン、キナゾリノールまたはキナゾリノンに容易に環化されると予想された(Farmaco Ed.Sci.,39:120(1984);J.Heterocycl.Chem.,16:711(1979);J.Prakt.Chem.,111:48(1925);及びEgypt.J.Chem.,31:241(1988)参照)。しかしながら、予想に反して、本発明の方法は上記した望ましくない縮合により影響されない。
本発明の方法は多数の利点を有する。すなわち、式(I)を有する3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドを高収率及び高純度で合成することができる。また、反応の実施及び反応生成物の単離が難しくないことも有利である。更に、本発明の方法は何の問題もなく工業規模にスケールアップすることができる。
本発明の方法を実施する際、第1ステップで使用する酸受容体がトリエチルアミン、第2ステップで使用する脱水剤が塩化チオニルとジメチルホルムアミドの混合物の場合には、反応の進行は下記スキームで示され得る。
Figure 2005530847
本発明の方法を実施するための出発物質として必要な式(II)を有する3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロリドは公知である(米国特許第5,240,951号明細書参照)。反応成分として必要なアントラニルアミドも公知である(ドイツ国特許出願公開第2115625号明細書参照)。
本発明の方法の第1ステップを実施するための好ましい酸受容体は第3級アミンである。その例として、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロノネン(DBN)またはジアザビシクロウンデセン(DBU)が挙げられ得る。
本発明の方法の第1ステップを実施するのに適した希釈剤はいずれも慣用されている非プロトン性有機溶媒である。場合によりハロゲン化されている芳香族炭化水素(例えば、トルエンまたはクロロベンゼン)、塩素化炭化水素(例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタンまたはトリクロロエタン)及びアミド(例えば、ジメチルホルムアミド及びジメチルアセトアミド)を使用することが好ましい。ジメチルホルムアミドが特に好ましい。
本発明の方法の第1ステップを実施したときに得られる式(IV)を有するN−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミドは今まで知られていない。
本発明の方法の第2ステップを実施するのに適した脱水剤はいずれもアミドから水を除去するのに適した試薬である。ジメチルホルムアミドと塩化チオニル、オキシ塩化リン、ホスゲンまたはクロロメチレンジメチルアンモニウムクロリドとの混合物を使用することが好ましい。
本発明の方法の第2ステップを実施するのに適した希釈剤はいずれも慣用されている非プロトン性有機溶媒である。場合によりハロゲン化されている芳香族炭化水素(例えば、トルエンまたはクロロベンゼン)、塩素化炭化水素(例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタンまたはトリクロロエタン)及びアミド(例えば、ジメチルホルムアミド及びジメチルアセトアミド)を使用することが好ましい。ジメチルホルムアミドが特に好ましい。
本発明の方法を実施する際、温度は比較的広範囲で変更可能である。第1ステップは通常0〜160℃(好ましくは、0〜120℃)で実施する。第2ステップは通常−20〜+80℃(好ましくは、0〜60℃)で実施する。
本発明の方法を実施する際、第1ステップの反応及び第2ステップの反応はいずれも通常大気圧下で実施する。しかしながら、いずれの反応も高圧下で実施することもできる。
本発明の方法の第1ステップを実施する際、通常3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロリド1モルあたり1〜1.5モルの式(III)を有するアントラニルアミド及び等量の酸受容体を用いる。慣用方法により後処理を実施する。通常、反応混合物を濃縮し、残っている残渣を水と共に撹拌し、吸引濾別し、適当な溶媒を用いて処理して精製し、再び吸引濾別し、乾燥する。
本発明の方法の第2ステップを実施する際、通常式(IV)を有するN−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミド1モルあたり1〜2モルの脱水剤、適当ならば過剰量のジメチルホルムアミドを使用する。慣用方法により後処理を実施する。通常、反応混合物に水を添加し、生じた固体を吸引濾別し、洗浄し、乾燥する。
特定変形例で、本発明の方法はワンポット反応として実施され得る。すなわち、まず式(I)を有する3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロリドを酸受容体の存在下で式(III)を有するアントラニルアミドと反応させ、その後式(IV)を有するN−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロイソチアゾールカルボキサミドを前もって単離することなくここに脱水剤を添加する。後処理は再び慣用方法により実施する。通常上記した手順を使用する。
本発明の方法により得られ得る式(I)を有する3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミド及び望ましくない微生物を防除するためのその使用は公知である(国際特許出願公開第99/24413号パンフレット参照)。
本発明の方法を下記実施例により説明する。
Figure 2005530847
60℃で撹拌しながらジメチルホルムアミド(15ml)、アントラニルアミド(3g,22ミリモル)及びトリエチルアミン(2.23g,22ミリモル)の混合物に3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロリド(4.33g,22ミリモル)の溶液を滴下する。次いで、反応混合物を60℃で更に1時間撹拌した後、減圧下で濃縮する。残っている残渣を水(35ml)と共に撹拌した後、吸引濾別する。まだ湿っている生じた固体をイソプロパノールと共に煮沸し、室温に冷却し、吸引濾別し、乾燥する。
こうして、5.44gの白色固体が得られる。HPLCによると、この固体は100%のN−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−8−イソチアゾールカルボキサミドで構成されている。従って、計算収率は理論量の86.0%である。
H−NMR(400MHz,d−DMSO):δ=7.27−7.31(m,1H)、7.58−7.63(m,1H)、7.88−7.94(m,2H)、8.44−8.50(m,2H)、12.80(s,1H)ppm。融点:244〜248℃。
Figure 2005530847
60℃で撹拌しながらジメチルホルムアミド(5ml)中にN−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミド(0.79g,2.5ミリモル)を含む懸濁液に塩化チオニル(0.416g,3.5ミリモル)を滴下する。反応混合物を60℃で更に4時間撹拌した後、室温に冷却し、水(5ml)と混合し、15分間撹拌する。生じた固体を吸引濾別し、水(10ml×2)で洗浄し、乾燥する。
こうして、0.63gの白色固体が得られる。H−NMRスペクトルによると、この固体は91%の3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドで構成されている。従って、計算収率は理論量の76.9%である。
H−NMR(400MHz,d−DMSO):δ=7.47−7.51(m,1H)、7.71−7.77(m,1H)、7.79−7.81(m,1H)、7.92−7.94(m,1H)、11.05(s,11H)ppm。
Figure 2005530847
0℃で撹拌しながらジメチルホルムアミド(20ml)中にN−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミド(3.16g,10ミリモル)を含む懸濁液に塩化チオニル(1.67g,14ミリモル)を滴下する。反応混合物を0℃で更に2時間撹拌した後、氷冷しながら水(5ml)を添加し、混合物を15分間撹拌する。生じた固体を吸引濾別し、水(20ml×2)で洗浄し、乾燥する。
こうして、2.95gの白色固体が得られる。HPLCによると、この固体は99%の3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドで構成されている。従って、計算収率は理論量の98%である。
Figure 2005530847
室温で撹拌しながらジメチルホルムアミド(10ml)中にN−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミド(1.58g,5ミリモル)を含む懸濁液にクロロメチレンジメチルアンモニウムクロリド(0.9g,7ミリモル)を滴下する。次いで、反応混合物を60℃で更に1時間撹拌した後、水(25ml)を添加し、混合物を15分間撹拌する。生じた固体を吸引濾別し、水(20ml×2)で洗浄し、乾燥する。
こうして、1.64gの白色固体が得られる。HPLCによると、この固体は88%の3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドで構成されている。従って、計算収率は理論量の96%である。
Figure 2005530847
室温で撹拌しながらジメチルホルムアミド(24g)中にアントラニルアミド(6g,44ミリモル)及びトリエチルアミン(4.45g,44ミリモル)を含む溶液にジメチルホルムアミド(20g)中に3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロリド(8.66g,40ミリモル)を含む溶液を滴下する。添加が終了したら、反応混合物を20℃で1時間撹拌する。室温で撹拌しながら生じた懸濁液に塩化チオニル(6.67g,56ミリモル)を滴下する。反応混合物を室温で更に2時間撹拌した後、水(80ml)を添加し、混合物を更に15分間撹拌する。生じた固体を吸引濾別し、水(40ml×2)で洗浄し、乾燥する。生じた生成物をイソプロパノール(30ml)中で30分間煮沸する。室温に冷却後、生じた固体を吸引濾別し、イソプロパノール(10ml×2)で洗浄し、乾燥する。こうして、11.48gの固体が得られる。HPLCによると、この固体は96.75%の3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドで構成されている。従って、2ステップに対する計算収率は理論量の93.1%である。これは、各ステップあたりの理論量の96.5%の収率に相当する。
Figure 2005530847
0℃で撹拌しながらジメチルホルムアミド(24g)中にアントラニルアミド(6g,44ミリモル)及びトリエチルアミン(4.45g,44ミリモル)を含む溶液にジメチルホルムアミド(20g)中に3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロリド(8.66g,40ミリモル)を含む溶液を滴下する。添加が終了したら、反応混合物を0℃で2時間撹拌する。0℃で撹拌しながら生じた懸濁液に塩化チオニル(6.67g,56ミリモル)を滴下する。反応混合物を0℃で更に2時間撹拌した後、水(80ml)を添加し、混合物を更に15分間撹拌する。生じた固体を吸引濾別し、水(40ml×2)で洗浄し、乾燥する。生じた生成物をイソプロパノール(30ml)中で30分間煮沸する。室温に冷却後、生じた固体を吸引濾別し、イソプロパノール(10ml×2)で洗浄し、乾燥する。こうして、10.9gの固体が得られる。HPLCによると、この固体は96.5%の3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドで構成されている。従って、2ステップに対する計算収率は理論量の90.0%である。
Figure 2005530847
室温で撹拌しながらジメチルホルムアミド(12g)中にアントラニルアミド(3g,22ミリモル)及びトリエチルアミン(2.23g,22ミリモル)を含む溶液にジメチルホルムアミド(10g)中に3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロリド(4.33g,20ミリモル)を含む溶液を滴下する。添加が終了したら、反応混合物を20℃で1時間撹拌する。0℃で撹拌しながら生じた懸濁液にオキシ塩化リン(4.3g,28ミリモル)を滴下する。反応混合物を0℃で更に2時間撹拌した後、水(40ml)を添加し、混合物を更に15分間撹拌する。生じた固体を吸引濾別し、水(20ml×2)で洗浄し、乾燥する。生じた生成物をイソプロパノール(15ml)中で10分間煮沸する。室温に冷却後、生じた固体を吸引濾別し、イソプロパノール(5ml×2)で洗浄し、乾燥する。こうして、5.43gの固体が得られる。HPLCによると、この固体は98.6%の3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドで構成されている。従って、2ステップに対する計算収率は理論量の89.7%である。
Figure 2005530847
室温で撹拌しながらジメチルホルムアミド(24g)中にアントラニルアミド(6g,44ミリモル)及びトリエチルアミン(4.46g,44ミリモル)を含む溶液にジメチルホルムアミド(20g)中に3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロリド(8.66g,40ミリモル)を含む溶液を滴下する。添加が終了したら、反応混合物を20℃で1時間撹拌する。20〜25℃で撹拌しながら生じた懸濁液にホスゲン(5.6g,56ミリモル)を滴下する。反応混合物を室温で更に2時間撹拌した後、氷冷しながら水(80ml)を添加し、混合物を更に15分間撹拌する。生じた固体を吸引濾別し、水(40ml×2)で洗浄し、乾燥する。生じた生成物をイソプロパノール(30ml)中で10分間煮沸する。室温に冷却後、生じた固体を吸引濾別し、イソプロパノール(10ml×2)で洗浄し、乾燥する。こうして、10.73gの固体が得られる。H−NMRスペクトルによると、この固体は57%の3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドで構成されている。従って、2ステップに対する計算収率は理論量の51%である。
(比較例A)
Figure 2005530847
5〜10℃で撹拌しながら2−シアノアニリン(20.8g,0.1725モル)及びピリジン(250ml)の混合物に3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロリド(38.1g,0.15モル)を10分間かけて滴下する。添加が終了したら、反応混合物に無水テトラヒドロフラン(70ml)及びピリジン(30ml)を添加し、混合物を室温まで加温した後、室温で75分間撹拌する。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮する。残っている残渣を水(800ml)及び酢酸エチル(800ml)と共に撹拌する。2相混合物で得られた沈殿を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、乾燥する。こうして、31.7gの結晶性生成物(融点191〜193℃)が得られる。
二相濾液から、水性相を分離し、酢酸エチル(150ml×2)で抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で濃縮する。残っている残渣を石油エーテル(100ml)及び酢酸エチル(25ml)と共に撹拌する。生じた固体を吸引濾別し、酢酸エチルで洗浄し、乾燥する。
こうして、全部で40g(理論量の89%)の3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドが固体形態(融点191〜193℃)で得られる。

Claims (7)

  1. 式:
    Figure 2005530847
    の3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドの製造方法であって、酸受容体の存在下且つ非プロトン性希釈剤の存在下、
    a)式:
    Figure 2005530847
    の3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロリドを、
    式:
    Figure 2005530847
    のアントラニルアミドと反応させること、および
    b)次いで、生じた式:
    Figure 2005530847
    のN−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミドを適当ならば追加の非プロトン性希釈剤の存在下で脱水剤と反応させることを含む、前記製造方法。
  2. 第1及び第2ステップを実施するために使用される溶媒がジメチルホルムアミドである請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 第2ステップを実施するために脱水剤としてジメチルホルムアミドと塩化チオニル、オキシ塩化リン、ホスゲンまたはクロロメチレンジメチルアンモニウムクロリドとの混合物を使用する請求の範囲第1項に記載の方法。
  4. 第1ステップを0から160℃の温度で実施する請求の範囲第1項に記載の方法。
  5. 第1ステップを−20から+80℃の温度で実施する請求の範囲第1項に記載の方法。
  6. 反応の第1及び第2ステップをワンポット反応で実施する請求の範囲第1項に記載の方法。
  7. 式:
    Figure 2005530847
    を有するN−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミド。
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