JP2000226390A - 2−n−(n−メチルピロリジン−2−イリデン)−6−クロロプリン及びその製造法 - Google Patents
2−n−(n−メチルピロリジン−2−イリデン)−6−クロロプリン及びその製造法Info
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- JP2000226390A JP2000226390A JP11023510A JP2351099A JP2000226390A JP 2000226390 A JP2000226390 A JP 2000226390A JP 11023510 A JP11023510 A JP 11023510A JP 2351099 A JP2351099 A JP 2351099A JP 2000226390 A JP2000226390 A JP 2000226390A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 医薬、農薬の合成中間体として有用な新規化
合物及びその製法を提供する。 【解決手段】 2−N−(N−メチルピロリジン−2−
イリデン)−6−クロロプリン
合物及びその製法を提供する。 【解決手段】 2−N−(N−メチルピロリジン−2−
イリデン)−6−クロロプリン
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬、農薬等の合成
原料として有用な新規化合物及びその製造法に関するも
のである。
原料として有用な新規化合物及びその製造法に関するも
のである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は医薬、農薬等
の合成中間体として有用な新規化合物2−N−(N−メ
チルピロリジン−2−イリデン)−6−クロロプリン及
びその製造法を提供することを目的とする。
の合成中間体として有用な新規化合物2−N−(N−メ
チルピロリジン−2−イリデン)−6−クロロプリン及
びその製造法を提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記式
(1)で示される2−N−(N−メチルピロリジン−2
−イリデン)−6−クロロプリン、及び、その製造方法
に存する。
(1)で示される2−N−(N−メチルピロリジン−2
−イリデン)−6−クロロプリン、及び、その製造方法
に存する。
【0004】
【化2】
【0005】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明によれば、グアニンを塩素化剤及びN−メチルピロリ
ドンと反応させることにより、高収率で目的とする式
(1)の化合物を得ることが出来る。使用する塩素化剤
は、好ましくはオキシ塩化リンであるが、その他ホスゲ
ン、塩化チオニル、5塩化リン、3塩化リン等も使用す
ることが出来る。オキシ塩化リンは、グアニンに対し
て、好ましくは1〜10倍モル用いられ、更に過剰量を
反応溶媒として用いても良い。一方、N−メチルピロリ
ドンもグアニンに対して1倍モル以上、好ましくは1〜
5倍モル用いられる。
明によれば、グアニンを塩素化剤及びN−メチルピロリ
ドンと反応させることにより、高収率で目的とする式
(1)の化合物を得ることが出来る。使用する塩素化剤
は、好ましくはオキシ塩化リンであるが、その他ホスゲ
ン、塩化チオニル、5塩化リン、3塩化リン等も使用す
ることが出来る。オキシ塩化リンは、グアニンに対し
て、好ましくは1〜10倍モル用いられ、更に過剰量を
反応溶媒として用いても良い。一方、N−メチルピロリ
ドンもグアニンに対して1倍モル以上、好ましくは1〜
5倍モル用いられる。
【0006】反応は無溶媒で行うこともできるが、通
常、不活性溶媒中で行うのが好ましい。不活性溶媒とし
ては、極性不活性溶媒、例えばアセトニトリル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、ニトロメタン、ジメトキシ
エタンなどが用いられる。好ましくは、アセトニトリル
が用いられる。溶媒は、グアニンに対し通常1〜20容
量倍用いる。
常、不活性溶媒中で行うのが好ましい。不活性溶媒とし
ては、極性不活性溶媒、例えばアセトニトリル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、ニトロメタン、ジメトキシ
エタンなどが用いられる。好ましくは、アセトニトリル
が用いられる。溶媒は、グアニンに対し通常1〜20容
量倍用いる。
【0007】グアニンと塩素化剤及びN−メチルピロリ
ドンとの反応は、通常50〜150℃で行われ、好まし
くは、80〜90℃の還流下行われる。反応圧力は反応
系が液相を維持する圧力であれば良く、通常は常圧で反
応させるが、所望ならば減圧または加圧下で反応させて
も良い。反応は、最も簡単には、反応器に不活性溶媒、
グアニン、N−メチルピロリドンを仕込み、所定温度ま
で昇温した後、塩素化剤を添加することにより行うこと
が出来る。
ドンとの反応は、通常50〜150℃で行われ、好まし
くは、80〜90℃の還流下行われる。反応圧力は反応
系が液相を維持する圧力であれば良く、通常は常圧で反
応させるが、所望ならば減圧または加圧下で反応させて
も良い。反応は、最も簡単には、反応器に不活性溶媒、
グアニン、N−メチルピロリドンを仕込み、所定温度ま
で昇温した後、塩素化剤を添加することにより行うこと
が出来る。
【0008】反応生成液から目的とする2−N−(N−
メチルピロリジン−2−イリデン)−6−クロロプリン
を分離、精製するには、常用の任意の分離精製法を採用
することができる。例えば反応生成液を冷却し、2−N
−(N−メチルピロリジン−2−イリデン)−6−クロ
ロプリンの酸付加塩を析出させ、これを濾取する。次い
で、2−N−(N−メチルピロリジン−2−イリデン)
−6−クロロプリンの酸付加塩を水に溶解させて水溶液
とし、これを水酸化ナトリウムなどで中和すると、2−
N−(N−メチルピロリジン−2−イリデン)−6−ク
ロロプリンが析出する。これを濾取し、乾燥により水を
除去すると目的とする2−N−(N−メチルピロリジン
−2−イリデン)−6−クロロプリンを単離することが
できる。本発明に係わる2−N−(N−メチルピロリジ
ン−2−イリデン)−6−クロロプリンは医薬、農薬の
合成中間体として有用である。例えば、本発明化合物か
ら下式に示す反応経路により、Nucleosides & Nucleoti
des,15(5),981-994(1996)に記載されている抗ウイルス
薬”Penciclovir”及び”Famciclo
vir”を合成することが出来る。
メチルピロリジン−2−イリデン)−6−クロロプリン
を分離、精製するには、常用の任意の分離精製法を採用
することができる。例えば反応生成液を冷却し、2−N
−(N−メチルピロリジン−2−イリデン)−6−クロ
ロプリンの酸付加塩を析出させ、これを濾取する。次い
で、2−N−(N−メチルピロリジン−2−イリデン)
−6−クロロプリンの酸付加塩を水に溶解させて水溶液
とし、これを水酸化ナトリウムなどで中和すると、2−
N−(N−メチルピロリジン−2−イリデン)−6−ク
ロロプリンが析出する。これを濾取し、乾燥により水を
除去すると目的とする2−N−(N−メチルピロリジン
−2−イリデン)−6−クロロプリンを単離することが
できる。本発明に係わる2−N−(N−メチルピロリジ
ン−2−イリデン)−6−クロロプリンは医薬、農薬の
合成中間体として有用である。例えば、本発明化合物か
ら下式に示す反応経路により、Nucleosides & Nucleoti
des,15(5),981-994(1996)に記載されている抗ウイルス
薬”Penciclovir”及び”Famciclo
vir”を合成することが出来る。
【0009】
【化3】
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施
例に限定されるものではない。 実施例1 アセトニトリル20ml中にグアニン2.0g(0.0
132モル)、N−メチルピロリドン1.97g(0.
0199モル)を加え80℃に加熱した。これに、オキ
シ塩化リン10.12g(0.066モル)を撹拌下1
時間かけて滴下し、さらに6時間還流下反応を続行し
た。反応生成液を20℃まで冷却し、析出物を濾取し、
水100mlに溶解し、30℃以下の温度で25%水酸
化ナトリウム水溶液でpH=8としたのち析出物を濾過
した。減圧下、50℃で乾燥し、淡黄色粉末を2.71
g得た。このものは、下記に示す分析結果から2−N−
(N−メチルピロリジン−2−イリデン)−6−クロロ
プリンと同定された。収率は82%であった。このもの
の分析値は次の通りであった。
明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施
例に限定されるものではない。 実施例1 アセトニトリル20ml中にグアニン2.0g(0.0
132モル)、N−メチルピロリドン1.97g(0.
0199モル)を加え80℃に加熱した。これに、オキ
シ塩化リン10.12g(0.066モル)を撹拌下1
時間かけて滴下し、さらに6時間還流下反応を続行し
た。反応生成液を20℃まで冷却し、析出物を濾取し、
水100mlに溶解し、30℃以下の温度で25%水酸
化ナトリウム水溶液でpH=8としたのち析出物を濾過
した。減圧下、50℃で乾燥し、淡黄色粉末を2.71
g得た。このものは、下記に示す分析結果から2−N−
(N−メチルピロリジン−2−イリデン)−6−クロロ
プリンと同定された。収率は82%であった。このもの
の分析値は次の通りであった。
【0011】1H−NMR(D2O、400MHz)δ
(ppm);2.11(2H、quin、J=16an
d7.6Hz)、3.17(3H、s)、3.52(2
H、t、J=7.6Hz)、3.79(2H、t、J=
7.6Hz)、8.64(1H、s) マススペクトラム ; m/z=250(M+)
(ppm);2.11(2H、quin、J=16an
d7.6Hz)、3.17(3H、s)、3.52(2
H、t、J=7.6Hz)、3.79(2H、t、J=
7.6Hz)、8.64(1H、s) マススペクトラム ; m/z=250(M+)
【0012】
【発明の効果】本発明によれば医薬、農薬等の合成中間
体として有用な化合物である2−N−(N−メチルピロ
リジン−2−イリデン)−6−クロロプリンを高収率で
得ることが出来る。
体として有用な化合物である2−N−(N−メチルピロ
リジン−2−イリデン)−6−クロロプリンを高収率で
得ることが出来る。
Claims (3)
- 【請求項1】下記式(1)で表される2−N−(N−メ
チルピロリジン−2−イリデン)−6−クロロプリン。 【化1】 - 【請求項2】グアニンを塩素化剤及びN−メチルピロリ
ドンと反応させることを特徴とする2−N−(N−メチ
ルピロリジン−2−イリデン)−6−クロロプリンの製
造方法。 - 【請求項3】塩素化剤がオキシ塩化リンであることを特
徴とする請求項2記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11023510A JP2000226390A (ja) | 1999-02-01 | 1999-02-01 | 2−n−(n−メチルピロリジン−2−イリデン)−6−クロロプリン及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11023510A JP2000226390A (ja) | 1999-02-01 | 1999-02-01 | 2−n−(n−メチルピロリジン−2−イリデン)−6−クロロプリン及びその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000226390A true JP2000226390A (ja) | 2000-08-15 |
Family
ID=12112460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11023510A Pending JP2000226390A (ja) | 1999-02-01 | 1999-02-01 | 2−n−(n−メチルピロリジン−2−イリデン)−6−クロロプリン及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000226390A (ja) |
-
1999
- 1999-02-01 JP JP11023510A patent/JP2000226390A/ja active Pending
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