JPS632254B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS632254B2
JPS632254B2 JP10033380A JP10033380A JPS632254B2 JP S632254 B2 JPS632254 B2 JP S632254B2 JP 10033380 A JP10033380 A JP 10033380A JP 10033380 A JP10033380 A JP 10033380A JP S632254 B2 JPS632254 B2 JP S632254B2
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JP
Japan
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acid
salt
cyanate
reaction
Prior art date
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Expired
Application number
JP10033380A
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English (en)
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JPS5724348A (en
Inventor
Katsuaki Ookawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication of JPS5724348A publication Critical patent/JPS5724348A/ja
Publication of JPS632254B2 publication Critical patent/JPS632254B2/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はm−アミノフエニル尿素誘導体を有利
に製造する方法に関し、更に詳しくは一般式
() (式中、Xは水素原子、塩素原子、メチル基また
はメトキシ基を表わす。) で表わされるジアミン類の酸塩を、無機塩を溶解
した水媒体中でシアン酸塩と反応させることを特
徴とする一般式() (式中、AおよびBは互いに異なつて水素原子ま
たは−CONH2を表わし、Xは前述のとおりであ
る。) で示されるm−アミノフエニル尿素誘導体の製造
法である。
前記一般式()で示されるm−アミノフエニ
ル尿素誘導体は染料中間物として重要であり、従
来たとえばm−フエニレンジアミンの一方のアミ
ノ基をアセチル基で保護してm−アセチルアミノ
アニリンとしたのち、酢酸水溶液中でシアン酸カ
リと反応させ、得られたm−アセチルアミノフエ
ニル尿素を濃塩酸とともに加熱し、アセチル基を
加水分解することにより製造されている。しか
し、この方法は高価な原料を使用すること、反応
工程が長いこと、収率が低いこと等のほか、大量
の高負荷廃水を排出するなど工業的に種々の不利
があつた。
ところで、通常ジアミンにシアン酸塩を反応さ
せるとジ尿素体が多く副生し、生成物は未反応ジ
アミン、ジ尿素体、アミノフエニル尿素の混合物
となつて、アミノフエニル尿素の工業的製法とは
なり得ないが、本発明者はこの方法でジ尿素体の
生成を抑えることができれば目的物の製造法とし
ては極めて有利であることに着目し、更に詳細に
検討を行つた結果、無機塩を溶解した水溶液を反
応媒体とし、ジアミンを酸塩のかたちでこれに溶
解させ、これにシアン酸塩を徐々に加えて反応さ
せることによりジ尿素体の生成が著しく抑制さ
れ、目的とするアミノフエニル尿素類が有利に製
造し得ることを見出し、本発明を完成するに至つ
た。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用する一般式()で示されるジア
ミン類はm−フエニレンジアミン、4−メチル−
1・3−ジアミノベンゼン、4−クロル−1・3
−ジアミノベンゼン、4−メトキシ−1・3−ジ
アミノベンゼンであり、これらのジアミン類はそ
の前身であるジニトロ体を還元して得られる反応
液をそのままの形で使用することもできる。
反応に際してはこれらジアミン類は酸塩として
使用される。この目的の酸としては塩酸、硫酸、
燐酸、硝酸、臭化水素酸のような無機酸のほか、
トリクロル酢酸、酢酸、ギ酸などの有機酸でもよ
いが、効果が大きくかつ廃水処理上も問題の少な
い塩酸がより好ましく使用される。かかる酸の使
用量はシアン酸塩がアミノ基と反応できるPHであ
る2〜4に調整できる量であつて、通常ジアミン
類のアミノ基1当量当り1〜2当量使用される。
反応は無機塩水溶液中で行うが、ここで使用さ
れる無機塩としては水溶性であつて、塩析効果の
あるものであれば使用でき、たとえば塩酸、硫
酸、燐酸、硝酸のナトリウム塩、カリウム塩など
が好適なものとしてあげることができる。その使
用量は水溶液中の濃度として通常3%〜飽和濃度
であるが、好ましくは10〜20%濃度であり、ジア
ミン類の酸塩を十分に溶解し得るだけの塩濃度、
水溶液量が使用される。
シアン酸塩は水溶性であればよいが、一般には
ナトリウム塩、カリウム塩が使用される。その使
用量はジアミン類に対して等モル以上、通常は等
モルより少過剰程度が用いられる。
反応は、ジアミン類の酸塩を溶解した無機塩水
溶液中にシアン酸塩をゆつくりと加える方法で行
うのがよい。この際、反応はPH2〜4の範囲で実
施されるが、シアン酸塩はアルカリとして働くの
でシアン酸塩の添加と併行して反応系に酸を加
え、所定のPHに維持する必要がある。この目的で
使用する酸としてはジアミン類の酸塩を形成せし
めるに用いたと同じものを使用するのが好適であ
る。
反応温度は通常5〜40℃、好ましくは15〜25℃
であり、この反応は発熱反応であるため、反応系
を冷却する必要がある。
反応は、反応系における原料ジアミン類が消失
もしくは殆んどなくなつた点を終点とし、析出結
晶をろ別することにより目的とするアミノ尿素誘
導体を高収率で得ることができる。
以下、実施例により本発明を説明する。
但し、例中%、部とあるのは重量単位を示す。
実施例 1 水250部にメタフエニレンジアミン54部および
35%塩酸53部を加え、メタフエニレンジアミン塩
酸塩水溶液を調整する。これに食塩65部および氷
酢酸15部を加え、撹拌して透明な均一溶液を得
る。これを20℃に保ちながらシアン酸ソーダ(純
度93%)38部を2時間を要して徐々に加える。こ
の間濃塩酸を追加しながら反応液のPHを3〜3.5
に保つようにする。追加に要した濃塩酸は55.5部
であつた。シアン酸ソーダ投入を始めて暫くして
白色結晶が析出しはじめ、投入終了時には濃厚な
スラリー状になる。その後20℃で1時間撹拌しな
がら析出結晶を過する。得られた湿ケーキは
174部であつた。湿ケーキはm−ウレイドアニリ
ン塩酸塩を49.5%含んでいた。(収率92%)。他に
未反応メタフエニレンジアミンを1%以下、ビス
ウレイドベンゼンを5%含有していた。
比較例 1 水250部にメタフエニレンジアミン54部、35%
塩酸53部および氷酢酸15部を加え、メタフエニレ
ンジアミン塩酸塩水溶液を得る。温度を20℃に保
ち、撹拌しながら実施例1と同じようにシアン酸
ソーダ(純度93%)38部を2時間かけて加えた。
この間、内容物のPHを3〜3.5に保持するため35
%塩酸を併行して滴下した。
その後同温度で1時間撹拌後、食塩65部を加
え、更に撹拌したのち10℃まで冷却し析出晶を
過した、過ケーキは105.5部であり、m−アミ
ノフエニル尿素塩酸塩の含量は43.0%であり、収
率は48.4%であつた。この湿ケーキは水に不溶性
のジ−尿素体を25部(乾燥品)含んでいた。
実施例 2 水250部にメタフエニレンジアミン54部および
35%塩酸53部を加え、メタフエニレンジアミン塩
酸塩水溶液を調整する。これに硫酸ソーダ(無
水)65部および氷酢酸15部を加え、撹拌して透明
な均一溶液を得る。これを20℃に保ちながらシア
ン酸ソーダ(純度93%)38部を3時間を要して
徐々に加える。この間濃塩酸を追加しながら反応
液のPHを3〜3.5に保つようにする。
以下、実施例1と同様の操作を行い、m−ウレ
イドアニリン塩酸塩乾燥ケーキ100.5部(純度
90.6%)が得られた。不純物として含まれるm−
フエニレンジアミンは1%以下ジウレイドアニリ
ンは5%以下であつた。
実施例 3 水300部に4−クロル−1・3−ジアミノベン
ゼ71.5部および35%塩酸53部を加え、塩酸塩水溶
液を得る。これに硫酸ソーダ(無水)60部を加え
る。これを20℃に保ちながらシアン酸カリ48部を
2時間かけて加える。この間反応液のPHが3〜
3.5におさまるように35%塩酸を併注する。この
あとスラリーを30℃に昇温し、1時間撹拌したの
ち過する。湿ケーキは230部であり、4−クロ
ル−1・3−ジアミノベンゼンのモノ尿素体の塩
酸塩を40.5%含んでいた(収率83%、なお、この
ものは薄層クロマトグラフイーで2つの成分に分
離し、4−クロル−3−ウレイドアニリンと4−
クロル−3−アミノフエニル尿素に混合物であ
る)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Xは水素原子、塩素原子、メチル基また
    はメトキシ基を表わす。) で表わされるジアミン類の酸塩を、無機塩を溶解
    した水媒体中でシアン酸塩と反応させることを特
    徴とする一般式 (式中、AおよびBは互いに異なつて水素原子ま
    たは−CONH2を表わし、Xは前述のとおりであ
    る。) で示されるm−アミノフエニル尿素誘導体の製造
    法。
JP10033380A 1980-07-21 1980-07-21 Preparation of m-aminophenyl urea derivative Granted JPS5724348A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10033380A JPS5724348A (en) 1980-07-21 1980-07-21 Preparation of m-aminophenyl urea derivative

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10033380A JPS5724348A (en) 1980-07-21 1980-07-21 Preparation of m-aminophenyl urea derivative

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5724348A JPS5724348A (en) 1982-02-08
JPS632254B2 true JPS632254B2 (ja) 1988-01-18

Family

ID=14271212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10033380A Granted JPS5724348A (en) 1980-07-21 1980-07-21 Preparation of m-aminophenyl urea derivative

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CN103539705B (zh) * 2013-10-23 2015-08-19 浙江闰土研究院有限公司 一种间脲基苯胺盐酸盐的清洁生产工艺

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Publication number Publication date
JPS5724348A (en) 1982-02-08

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