JP2005530228A - 組込みライトを有するウォレット・カード - Google Patents

Abstract

金融取引カードなどのウォレット・カード（４００）が、実質的に折り曲げ不能の半剛体の基部を有する。任意選択として、半剛体の基部に、拡大レンズ（４０４）を含めることができる。１つまたは複数のライト（４１０）が、照明を提供するためにカード基部に配置される。

Description

関連出願

本願は、現在は米国特許第５４１２１９９号である１９９２年２月１２日出願の米国特許出願第０７／８３４４９０号の一部継続出願である、現在は米国特許第５４３４４０５号である１９９４年２月１６日出願の米国特許出願第０８／１９７２１８号の一部継続出願である、放棄された１９９４年５月２７日出願の米国特許出願第０８／２５０８０１号の一部継続出願である、現在は米国特許第５６０８２０３号である１９９６年１月３日出願の米国特許出願第０８／５８２６０１号の一部継続出願である、現在は米国特許第５８５６６６１号である１９９６年１１月２７日出願の米国特許出願第０８／７５８６４０号の一部継続出願である、現在は米国特許第６１７６４３０号である１９９８年４月２４日出願の米国特許出願第０９／０６６７９９号の一部継続出願である、２００１年１月２２日出願の同時係属の米国特許出願第０９／７６７３１７号の一部継続出願である。

本発明は、ウォレット・カードに関し、詳細には、組込みライトを有する、クレジット・カードなどのウォレット・カードを対象とする。

以前に発行された、本願と同一の所有者の特許すなわち、米国特許第５４１２１９９号、米国特許第５４３４４０５号、米国特許第５６０８２０３号、米国特許第５８５６６６１号、および米国特許第６１７６４３０号に、一体化された拡大レンズを有するウォレット・カードおよびそのようなカードを作る方法が開示されている。これらの特許の開示が、参照によって本明細書に組み込まれる。そのようなウォレット・カードは、購入時のレシートやその類似物などを拡大し、読み取るのに便利である。そのようなカードのユーザは、暗い状況で情報を読み取ることを望むことがある。これを容易にするために、拡大レンズの近くに照明源を有することが望ましい。拡大レンズがない場合であっても、照明源を組み込んだウォレット・カードを有することが望ましい多数の状況がある。

従来、クレジット・カードまたは類似するウォレット・カードと同一の全体的な形状を有する懐中電灯などの照明源が、提案されてきた。そのようなライトが、たとえば、米国特許第５９２７８４６号に示されている。しかし、これらの従来技術のライトは、普通のクレジット・カードよりかなり厚く、したがって、そのようなカードのＩＳＯ標準規格を満たさない。したがって、従来技術のカード形のライトは、金融取引カードとして機能しない。

本発明は、薄く平らで実質的に堅い基板と、基板内に配置された照明源を有する金融取引カードを提供する。電流源が、照明源に結合され、電流源と照明源の間の電気回路を選択的に閉じるために、スイッチが設けられる。金融取引カードの通例通り、エンボス加工された英数字の標章が基板に含まれる。

そのようなカードは、第１コア部材の第１表面に第１トランザクション・カード・グラフィックスを印刷し、第１コア部材の第１表面に第１オーバーレイを積層することによって作ることができる。空洞が、第１コア部材の第２表面に経路を定められ、ライトが、空洞に設置される。その後、空洞が充てんされる。第２トランザクション・カード・グラフィックスが、第２コア部材の第１表面に印刷され、第２オーバーレイが、そこに積層される。２つのコア部材が、第１コア部材の第２表面を第２コア部材の第２表面に固定することによって接合される。

本発明は、添付図面を参照することによって、より容易に理解することができるであろう。

類似する要素には、すべての図を通じて同様の符号を付す。

以下の説明では、制限ではなく例示のために、本発明の完全な理解を提供するために具体的な詳細を示す。しかし、本発明を、これらの具体的な詳細から逸脱する他の実施形態で実践できることは、当業者に明白であろう。他の場合には、本発明の説明を無用な詳細で不明瞭にしないために、周知の方法およびデバイスの詳細な説明を省略する。

通常のクレジット・カード１０を図１に示す。カード１０のサイズと全般的な配置は、標準化されており、類似するカードがさまざまな取引や他の目的に広く使用されている。クレジット・カードのほかに、類似するカードが、デビット・カード、ＡＴＭアクセス・カード、ギフト・カード、運転免許証、識別カード、図書館カードなどとして使用されている。そのようなカードは、通常は、財布（ウォレット）に入れて持ち運ばれ、本明細書では、全体として「ウォレット・カード」と称する。

カード１０に、通例通り、１２に、エンボス加工された文字入れが含まれ、この文字入れは、販売時点のトランザクションでクレジット・カードを認識できるようにするために機械可読である。図２からわかるように、ほとんどのクレジット・カードは、現在、機械可読情報を担持するストリップ１４、たとえば、多くのＰＯＳ端末に使用されるコンピュータ端末によって可読の磁気的に符号化された情報を含む磁気ストリップ材料を備えている。また、カードの背面にあり、通常はカードのユーザによって手で加えられる署名を受けるように適合された、署名ストリップ１６も含まれる。カードに、さらに、１次元または多次元のバー・コード、ならびにスマート・カード接点、無接点またはコンビカード電子情報ストレージを含めることができる。

磁気ストリップ１４やエンボス加工された文字入れ１２と、署名ストリップ１６とによって、カードのデータ・ゾーンが識別される。金融取引カードに関して、このデータ・ゾーンが、一般に、カードを標準化するためにＩＳＯ標準規格によって制御され、その結果、複数の機関によって発行されるさまざまなカードを、販売時点で、標準化された端末で使用できるようになっている。たとえば、通常のＰＯＳ磁気リーダーによる磁気的にコーディングされた情報の迅速な可読性を可能にするために、カードの上縁１８に対する磁気ストリップ１４の配置が、ストリップ１４の幅と同様に標準化されている。同様に、エンボス加工された文字入れ１２のフォント、サイズ、位置は、ＰＯＳ取引が通常のクレジット・カード・インプリンタで行われる時のカードから認識される情報の機械可読性を保証するために制御される。署名ストリップ１６の位置だけが、カードの機械可読性と干渉せずに変更可能である。

現在、多くのカードに、発行機関を識別するために、２０に示されるロゴタイプや類似物など、識別する標章も含まれる。発行機関の標章を含むホログラム・パネル２２を含むカードが増えている。ホログラム・パネル２２は、一般に、データ・ゾーンのうちでエンボス加工された文字入れ１２を含む部分またはその近くに配置される。図１および２に示されたカードでは、拡大レンズ２４が、磁気ストリップ１４およびエンボス加工された文字入れ１２と干渉しない関係で位置決めされる。拡大レンズ２４は、長方形であり、磁気ストリップとエンボス加工された文字入れの間の空間に、磁気ストリップ１４と平行に取り付けられる。この空間は、一般に、レンズ２４を収容するのに十分なサイズである。というのは、カードのエンボス加工が磁気ストリップの機能性を一切変更しないことを保証するために、エンボス加工された文字入れ１２が、磁気ストリップ１４から十分に離される必要があるからである。フレネルレンズが、このタイプの応用例に特に有用である。そのようなレンズは、同心円のフレネル等高線３６を用いて形成される。

図３に、ライト４１０をウォレット・カードの底面または裏面４０２に配置されたウォレット・カード４００を示す。これは、暗い環境で拡大された物体を調べる際にユーザを助けるのに特に有用である。任意選択として、カード４００に、参照された特許に記載の方法によって形成されるレンズ４０４を組み込むことができる。磁気ストリップ４０６と署名パネル４０８が通例通りに設けられている。ライト４１０は、発光ダイオード（ＬＥＤ）であることが好ましいが、普通の白熱電球、エレクトロルミネッセント・パネル、または類似物などの他の適切な照明源を使用することができる。単一のライト４１０だけが図示されているが、望まれる場合に、複数のライトを設置することができる。

ライト４１０は、カード４００内に配置された１つまたは複数の電池４１４によって電力を与えられる。普通のウェハ・セル電池を使用することができ、平らな積層電池をウォレット・カードと一体に構成することができる。極薄電池構成が、たとえば米国特許第５８８８６７２号や米国特許第６０４５９４２号に記載されている。

ライト４１０の動作を制御するために、スイッチ４１２などのスイッチを、カード４００の使いやすい位置に配置する。スイッチ４１２は、カード４００が親指と人差し指の間で保持される時に指の圧力によって作動させることができる感圧スイッチであることが好ましい。

カード４００を製造する方法を、図４Ａから４Ｅに示す。この方法では、前オーバーレイと後ろオーバーレイが積層される、スプリット・コア構造を使用する。第１コア部材４２０は、約２４．４ｍｉｌ（０．６２０ｍｍ）の厚さを有する。コア部材４２０の表面に、特定のカード応用例に適したグラフィックスが印刷される。コア部材４２０の印刷された表面がオーバーレイ４２２を積層される。そのオーバーレイ４２２は、約１．６ｍｉｌ（０．０４０６ｍｍ）の厚さを有する。積層プロセスでは、約４００ｐｓｉ（２７５８０００Ｐａ）の圧力と約１００℃の温度が使用される。

次に図４Ｂを参照すると、全般的に符号４３０によって表される電子構成要素を受け入れるために、空洞４２４が、コア部材４２０にフライスなどで加工されまたは経路を形成される。これらの構成要素には、電池４１４、少なくとも１つの発光ダイオード（ＬＥＤ）４１０、スイッチ４１２、相互接続回路４２９が含まれる。相互接続回路は、導電インクを用いる印刷プロセスまたは金属回路トレースの堆積によって、空洞４２４内に形成することができる。別法では、空洞４２４の床全体を、金属化することができ、回路トレースを普通のフォトエッチング・プロセスを使用して形成することができる。相互接続回路が形成されると、電池４１４、ＬＥＤ４１０、スイッチ４１２が、空洞のそれぞれの区域に挿入され、普通の接着技法を使用して、相互接続回路に電気的に接着される。もう１つの別法では、構成要素を、空洞４２４に挿入する前に、まず電気的に接続し、適切な担体上に１単位として取り付けることができる。

図４Ｃを参照すると、空洞４２４に、紫外線（ＵＶ）硬化樹脂または類似する埋込樹脂が充てんされる。硬化したならば、露出された合成物４３２を、コア部材４２０の表面と同一平面になるようにフライスやシェービングで加工する。これは、ダイアモンド含浸舞いカッタを使用して達成することができる。

図４Ｄに移ると、第２コア部材４３４が、適切なグラフィックスを印刷され、オーバーレイ４３６を積層される。コア部材４３４は、約５ｍｉｌ（０．１２７ｍｍ）の厚さを有し、これは、おおむね、既存の印刷プロセスおよび積層プロセスで使用される最小値である。

コア部材４２０と４３４が、図４Ｅに示されているように接合される。ホット・ラミネーションプロセスを使用することができるが、電子構成要素、特に電池４２６は、そのようなプロセスで悪影響を受ける場合がある。その場合には、コア部材４２０と４３４を、コールド・ラミネーションプロセスを用いて接合することができ、あるいは、適切な接着剤を用いて一緒に接着することができる。電子構成要素への損傷を防ぐのに十分に低い約１００°Ｆ（３７．８℃）の温度でコア部材を接合できる許容可能な接着剤が入手可能である。完成したカードは、ＩＳＯ標準規格の確立された公称３２ｍｉｌ（０．８１３ｍｍ）に近く、許容可能な公差に十分に含まれる約３２．６ｍｉｌ（０．８２８ｍｍ）の厚さを有する。

図４Ａから４Ｅに、単一のカードの製造を示したが、複数のカードをシートで同時に処理することができ、処理が完了した後に、シートを個々のカードに切断できることを理解されたい。また、空洞４２４を、コア部材４２０内に形成されるものとして示したが、協同する空洞を、２つのコア部材に設けることができ、この場合に、これらの空洞は、等しいかほぼ等しい厚さとすることができる。

上述のように、完成したカードに、望まれる場合に、一体の拡大レンズを含めることができる。その場合に、コア部材４２０と４３４が、参照された特許に記載のように、透明のプラスチック材料から形成されることが好ましい。もちろん、コア部材の表面に形成されるグラフィック・デザインは、レンズが配置される位置に透明のウィンドウを残す。レンズは、参照された特許に記載のように、フレネル等高線をホット・スタンピングすることによって形成することができる。エンボス加工、ホログラム、磁気ストライプの追加などのカードのさらなる処理が、以前の特許の実施形態と同一の形で達成される。上述のように、カードのうちで、エンボス加工の対象にならない区域内に電子構成要素４３０を配置するように、適切に注意を払う。

コア部材４２０および／またはコア部材４３４の透明なプラスチック材料の使用によって、ＬＥＤ４１０のコリメーティング・レンズを形成することができる。ＬＥＤは、通常は、広い角度で光を発する。コリメーティング・レンズによって、光がより狭い範囲に集中され、その結果、カード４００が、より効率的な照明源になる。コリメーティング・レンズは、拡大レンズと同一の形で形成することができる。しかし、ＬＥＤ４１０のコリメーティング・レンズを組み込むことは、拡大レンズもカード４００に含まれることを必要としないことを理解されたい。

カード４００を製造する代替の方法は、基本的に、前記で説明した方法に類似するが、スプリット・コア部材が、押出工法を使用して製造される。第１コア部材が、定位置に空洞を有して押し出し成形される。このコア部材が、前記で説明したプロセスと同様に印刷され、積層される。さらに、電子構成要素が、前記で説明したものと同一の形で設置され、埋め込まれる。第２コア部材も、押し出し成形され、完成した第１コア部材に積層される。

上で説明した発明を、本開示の趣旨または本質的な特性から逸脱せずに、他の具体的な形で実施できることを理解されたい。したがって、本発明は、前述の例示的な詳細によって制限されるのではなく、添付の特許請求の範囲によって定義されることを理解されたい。

拡大レンズを組み込まれたウォレット・カードの上面を示す図である。 図１のウォレット・カードの底面を示す図である。 本発明に従ってライトを組み込まれたウォレット・カードを示す平面図である。 ライトを組み込まれたウォレット・カードを構成する方法を示す図である。 ライトを組み込まれたウォレット・カードを構成する方法を示す図である。

Claims (20)

1. 薄く平坦な実質的に剛性の基板と、
   前記基板内に配置された照明源と、
   前記照明源に結合された電流源と、
   前記電流源と前記照明源との間の電気回路を選択的に閉じるスイッチと、
   エンボス加工された英数字の標章と
   を含むウォレット・カード。
2. 前記照明源が発光ダイオードを含む請求項１に記載のウォレット・カード。
3. 前記スイッチが前記基板に配置された感圧スイッチを含む請求項１に記載のウォレット・カード。
4. 前記基板内で前記照明源に隣接して配置された拡大レンズをさらに含む請求項１に記載のウォレット・カード。
5. 機械可読情報を担持する、前記基板に貼られたストリップをさらに含む請求項４に記載のウォレット・カード。
6. 前記ウォレット・カードが、金融取引カードである請求項１に記載のウォレット・カード。
7. 前記エンボス加工された英数字の標章が、金融取引口座番号を含む請求項６に記載のウォレット・カード。
8. 前記照明源が発する光をコリメートする、前記基板内に配置されたコリメーティング・レンズをさらに含む請求項１に記載のウォレット・カード。
9. 第１コア部材の第１表面に第１トランザクション・カード・グラフィックスを印刷することと、
   前記第１コア部材の前記第１表面に第１オーバーレイを積層することと、
   前記第１コア部材の第２表面に空洞の経路を定めることと、
   前記空洞にライトを設置することと、
   前記空洞を充てんすることと、
   第２コア部材の第１表面に第２トランザクション・カード・グラフィックスを印刷することと、
   前記第２コア部材の前記第１表面に第２オーバーレイを積層することと、
   前記第１コア部材の前記第２表面を前記第２コア部材の第２表面に固定することと
   を含む、ライトを含むウォレット・カードを作る方法。
10. 前記第１コア部材と前記第２コア部材が、それぞれのシートに配置され、各シートが複数のコア部材を含む請求項９に記載の方法。
11. 前記ライトが発光ダイオードを含む請求項９に記載の方法。
12. 前記第１コア部材が接着剤を用いて前記第２コア部材に固定される請求項９に記載の方法。
13. 前記第１コア部材が前記第２コア部材に積層される請求項９に記載の方法。
14. 前記空洞を充てんした後に、前記第２表面と同一平面に、前記空洞を充てんした材料を除去するために、前記第１コア部材を加工することをさらに含む請求項９に記載の方法。
15. 前記空洞に電池を設置することをさらに含む請求項９に記載の方法。
16. 前記空洞にスイッチを設置することをさらに含む請求項９に記載の方法。
17. 前記空洞に電子回路を設置することをさらに含む請求項９に記載の方法。
18. 前記電子回路を設置することが、前記空洞の少なくとも一部に導電インクを印刷することを含む請求項１７に記載の方法。
19. 前記電子回路を設置することが、前記空洞の少なくとも一部に金属化を堆積することを含む請求項１７に記載の方法。
20. 前記電子回路を設置することが、前記金属化をエッチングすることをさらに含む請求項１９に記載の方法。
    

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