JPH0885282A - プラスチックカードの製造方法 - Google Patents

プラスチックカードの製造方法

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Publication number
JPH0885282A
JPH0885282A JP6221467A JP22146794A JPH0885282A JP H0885282 A JPH0885282 A JP H0885282A JP 6221467 A JP6221467 A JP 6221467A JP 22146794 A JP22146794 A JP 22146794A JP H0885282 A JPH0885282 A JP H0885282A
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JP
Japan
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card
plastic card
plastic
manufacturing
recess
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Pending
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JP6221467A
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English (en)
Inventor
Toshihisa Inabe
敏久 稲部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前払い式カードの分野で安全性高く使用し得
るプラスチックカードの製造方法を提供すること。 【構成】 この製造方法におけるシート積層工程では乳
白色硬質塩化ビニルから成るコアシート3に対し、予め
熱転写により磁気ストライプを付けた透明硬質塩化ビニ
ルから成るオーバーシート5をその裏から,磁気ストラ
イプを付けていないオーバーシート4をその表からそれ
ぞれ当てがって積層することによりカード基体を得、引
き続く凹部形成工程ではカード基体の各オーバーシート
4,5の表面をそれぞれ凸部が設けられた鏡面金属板
1,2間で挟持した状態で加熱圧着することにより所定
の厚さのプラスチックカード積層体を得ている。この積
層体が打ち抜き工程で所定の寸法に打ち抜かれると、表
面に使用度数の目安を呈示するパンチ穴穿孔用としての
凹部が形成されたプラスチックカードが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば銀行用キャッシ
ュカード,各種クレジットカード,各種機器の制御用カ
ード,医療用カード,身分証明用カード,テレホンカー
ド,プリペイドカード,ポイントカード等として使用さ
れると共に、使用度数の目安を呈示可能なプラスチック
カードの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にプラスチックカードは、クレジッ
トカードに代表される信用取引(ショッピング,キャッ
シング等)の分野における身分証明用カード(IDカー
ド)や、或いは交通,通信,娯楽等の各分野における前
払い式の磁気カード等として汎用的に普及している。特
にIDカードの場合、カード基体の表面に磁気ストライ
プが貼り付けられた磁気ストライプカードが広く用いら
れている。
【0003】磁気ストライプカードにおけるカード基体
は、通常,硬質塩化ビニル(PVC)の積層体から成る
もので、詳しくはオーバーシートと呼ばれる厚さ約0.
1mmの透明PVCシートと、予め表面に磁性層を形成
した磁気スイライプ付きオーバーシートと、片面或いは
両面に印刷を施したセンターコアと呼ばれる厚さ約0.
5mmの白色(不透明)PVCシートとを積層して成る
積層体を鏡面金属板で挟持し、加熱圧着することによっ
て製造される。
【0004】一方、汎用的な磁気カードは、一般に使用
度数の目安としてパンチ穴を穿孔する必要があるため、
通常,厚さ100〜250(μm)程度のポリエチレン
テレフタレート(PET)等のプラスチックフィルム基
体上に磁性塗料を直接塗布することによって製造されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した磁気ストライ
プカードの場合、カードの厚みが磁気カードに比べて3
倍以上の約0.76mmあるため、使用度数の目安とし
て磁気カード用のパンチ穿孔機器を使用してパンチ穴を
穿孔しようとしても困難である。
【0006】そこで、磁気ストライプカード専用のパン
チ穿孔機器を作製すればパンチ穴の穿孔が可能になる
が、硬質で厚手のカードを対象に該当部分以外の箇所を
損傷させること無く穿孔するのは難しく、こうした要求
に応え得るパンチ穿孔機器を作製すると、機器自体が非
常に高価で大掛かりなものになってしまうため、現状で
は実用化されていない。
【0007】それ故、従来の磁気ストライプカードは使
用済みのものを未使用と偽って譲渡或いは売買する等の
不正行為を完全には防止できないため、使用度数の目安
に関する呈示を要する前払い式カードの分野では用いら
れていない。
【0008】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、前払い式カードの
分野で安全性高く使用し得るプラスチックカードの製造
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、不透明
硬質塩化ビニルから成るコアシートに透明硬質塩化ビニ
ルから成るオーバーシートを積層してカード基体を得る
シート積層工程と、カード基体の表面に使用度数の目安
を呈示するパンチ穴穿孔用としての凹部を形成する凹部
形成工程とを含むプラスチックカードの製造方法が得ら
れる。
【0010】又、本発明によれば、上記プラスチックカ
ードの製造方法において、凹部形成工程では、少なくと
も一方のものが凸部を備えた一対の鏡面金属板間にカー
ド基体を挟持して加熱圧着するプラスチックカードの製
造方法が得られる。
【0011】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明のプラスチック
カードの製造方法について、図面を参照して詳細に説明
する。
【0012】最初に本発明のプラスチックカードの製造
方法により得られるプラスチックカードの基本構成を簡
単に説明する。このプラスチックカードは、表面に所望
の絵柄が印刷された不透明硬質塩化ビニルから成るコア
シートに透明硬質塩化ビニルから成るオーバーシートを
積層して成るカード基体の表面に使用度数の目安を呈示
するパンチ穴穿孔用として形成された凹部を有するもの
である。
【0013】この凹部の厚さは使用する既成の磁気カー
ド用のパンチ穿孔機器の穿孔能力に適応される穿孔可能
な程度であれば良く、通常はおおよそ0.5mm以下で
あれば良い。
【0014】このようなプラスチックカードを製造する
ためには、不透明硬質塩化ビニルから成るコアシートに
透明硬質塩化ビニルから成るオーバーシートを積層して
カード基体を得るシート積層工程の後にカード基体の表
面に使用度数の目安を呈示するパンチ穴穿孔用の凹部を
形成する凹部形成工程を施行すれば良い。この凹部形成
工程では少なくとも一方のものが凸部を備えた一対の鏡
面金属板間にカード基体を挟持して加熱圧着することで
カード基体の表面に凹部を形成することができる。
【0015】そこで、以下は幾つかの具体的な実施例を
挙げ、プラスチックカードの製造方法を詳細に説明す
る。
【0016】[実施例1]実施例1では図1に示すよう
に、先ずシート積層工程として、予めその表裏に所望の
絵柄や文字が印刷された厚さが0.56mmの乳白色硬
質塩化ビニルから成るコアシート3に対し、予め熱転写
により磁気ストライプを付けた厚さが0.1mmの透明
硬質塩化ビニルから成るオーバーシート5をその裏か
ら,磁気ストライプを付けていないオーバーシート4を
その表からそれぞれ当てがって積層することによりカー
ド基体を得た後、引き続いて凹部形成工程として、カー
ド基体の各オーバーシート4,5の表面をそれぞれ凸部
が設けられた鏡面金属板1,2間で挟持した状態で加熱
圧着することにより厚さ0.76mmのプラスチックカ
ード積層体を得た。
【0017】但し、この加熱圧着における条件は、圧力
が25kg/cm2 、温度が加圧開始時の常温から毎分
2℃の温度勾配にて150℃まで可変的に加熱した後、
150℃の温度のまま20分間保持するもので、この後
は冷却される。
【0018】次に、打ち抜き工程として、得られたプラ
スチックカード積層体を長さ85.6mm×幅54mm
の大きさに打ち抜くことにより、図2及び図3に示すよ
うなパンチ穴穿孔用の凹部7を有するプラスチックカー
ド6を作製した。因みに、図2はこのプラスチックカー
ド6を平面図により示したもので、図3は図2中のA−
A´線方向における拡大断面図を示したものである。
【0019】尚、凹部形成工程で使用した鏡面金属板
1,2の凸部は、鏡面金属板1,2のそれぞれの表面に
同一材質で寸法が長さ40mm×幅3mm×厚さ0.1
8mmの短冊状板を接着して設けたものである。これら
各鏡面金属板1,2の凸部は、打ち抜き後のプラスチッ
クカード6におけるパンチ穴穿孔用の凹部7を長辺から
15mmの位置で長辺に沿ってその寸法が幅3mm,長
さ40mm,厚さ0.4mmとして形成できるようにな
っている。
【0020】[実施例2]実施例2では、図4に示すよ
うに、凹部形成工程で使用する鏡面金属板2の表面には
凸部が設けられておらず、鏡面金属板1の凸部に関して
は接着する短冊状の板厚を0.31mmとした以外は実
施例1と同様な手順により、図5及び図6に示すような
パンチ穴穿孔用の凹部7を有するプラスチックカード6
を作製した。因みに、図5はこのプラスチックカード6
を平面図により示したもので、図6は図5中のA−A´
線方向における拡大断面図を示したものである。即ち、
このプラスチックカード6のパンチ穴穿孔用の凹部7
は、厚みが0.45mmとなってオーバーシート4側に
形成される以外は実施例1の場合と同様な寸法となる。
【0021】[比較例]更に、比較例では凹部形成工程
を施行せず、従来の製造方法で用いられる鏡面金属板,
即ち、表面に凸部が設けられていない鏡面金属板1,2
を用いる以外は実施例1の場合と同様にして、図7及び
図8に示すようなパンチ穴穿孔用の凹部7を有さないプ
ラスチックカード6を作製した。因みに、図7はこのプ
ラスチックカード6を平面図により示したもので、図8
は図7中のA−A´線方向における拡大断面図を示した
ものである。
【0022】そこで、実施例1,2及び比較例により作
製された各プラスチックカード6に対し、厚さ250μ
mの磁気カード穿孔用電磁ソレノイド(既成の磁気カー
ド用のパンチ穿孔機器)を使用して実施例1,2の各プ
ラスチックカード6に関してはパンチ穴穿孔用の凹部7
に,比較例のプラスチックカード6に関してはカード表
面の所定箇所にそれぞれ穴径φが1mmのパンチ穴を穿
孔する試験を行ってそれぞれのプラスチックカード6に
おける穿孔状態を評価したところ、実施例1,2の各プ
ラスチックカード6に関しては良好な状態で容易に穿孔
されるが、比較例のプラスチックカード6に関しては穿
孔されないことが判った。
【0023】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明によれば、使
用度数の目安を呈示するパンチ穴穿孔用としての凹部を
有するプラスチックカードの製造方法が実現されるの
で、使用状況に応じて凹部に対して穿孔を行うことで従
来では適用できなかった前払い式カードの分野でもプラ
スチックカードを安全性高く有効に使用することができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るプラスチックカードの
製造方法を説明するために示したものである。
【図2】図1で説明した製造方法により作製されたプラ
スチックカードを示す平面図である。
【図3】図2に示すA−A´線方向における拡大断面図
である。
【図4】本発明の実施例2に係るプラスチックカードの
製造方法を説明するために示したものである。
【図5】図4で説明した製造方法により作製されたプラ
スチックカードを示す平面図である。
【図6】図5に示すA−A´線方向における拡大断面図
である。
【図7】本発明の比較例として、従来のプラスチックカ
ードの製造方法により作製されたプラスチックカードを
示した平面図である。
【図8】図7に示すA−A´線方向における拡大断面図
である。
【符号の説明】
1,2 鏡面金属板 3 コアシート 4,5 オーバーシート 6 プラスチックカード 7 凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不透明硬質塩化ビニルから成るコアシー
    トに透明硬質塩化ビニルから成るオーバーシートを積層
    してカード基体を得るシート積層工程と、前記カード基
    体の表面に使用度数の目安を呈示するパンチ穴穿孔用と
    しての凹部を形成する凹部形成工程とを含むことを特徴
    とするプラスチックカードの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプラスチックカードの製
    造方法において、前記凹部形成工程では、少なくとも一
    方のものが凸部を備えた一対の鏡面金属板間に前記カー
    ド基体を挟持して加熱圧着することを特徴とするプラス
    チックカードの製造方法。
JP6221467A 1994-09-16 1994-09-16 プラスチックカードの製造方法 Pending JPH0885282A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6902116B2 (en) * 2002-06-11 2005-06-07 Innovative Card Technologies, Inc. Method for making a financial transaction card with embedded electronic circuitry

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030618