JP2005518742A - コンピュータｕｓｂポートに直接接続可能なポータブルデータ記憶装置およびイメージ記録デバイス - Google Patents

Abstract

【解決手段】イメージおよび／またはオーディオデータを捕捉し、これを処理し、処理されたイメージおよび／またはオーディオデータを記憶するシステムおよび方法が開示される。システムはイメージおよび／またはオーディオデータを捕捉するデジタルカメラを有するポータブルデバイスと、イメージおよび／またはオーディオデータを処理するマイクロプロセッサを有する集積回路と、処理されたイメージおよび／またはオーディオデータを記憶する不揮発性メモリとを含む。好ましい実施形態における処理動作の一部として、ポータブルデバイスが結合されるホストプラットフォームと互換性があり、これにより認識可能な標準ファイルフォーマットにデータが変換される。標準ファイルフォーマットへの変換後に、データは不揮発性メモリに記憶されるか、あるいはホストプラットフォームに直接アップロードされる。

Description

関連出願

本願は以下の米国特許出願に関係しており、これらの米国特許出願は本発明の所有者により所有され、それらの全体がここに参照により組み込まれている。

“ＵＳＢプラグを介してコンピュータに直接接続可能なポータブルデータ記憶デバイス”と題する米国特許出願第０９／８０３，１７３号（代理人ドケット第１６０１４５７−０００４）；
“安全な動作モードを有するポータブルデータ記憶デバイス”と題する米国特許出願第０９／８０３，１５７号（代理人ドケット第１６０１４５７−０００５）；
“バイオメトリックベースの認証能力を有するポータブルデバイス”と題する米国特許出願第０９／８９８，３６５号（代理人ドケット第１６０１４５７−０００７）；
“バイオメトリックベースの認証能力を有するポータブルデバイス”と題する米国特許出願第０９／８９８，３１０号（代理人ドケット第１６０１４５７−０００８）。

発明の分野

本発明はポータブル記憶デバイスに関し、特に、イメージおよび／またはオーディオ捕捉能力を有するポータブル記憶デバイスに関する。

関連技術の説明

ポータブルデータ記憶デバイスは不可欠な周辺機器の分類となってきており、ビジネス、教育および家庭のコンピューティングで幅広く利用されている。これらのデバイスは一般的にパーソナルコンピュータ（ＰＣ）のような特定のホストプラットフォームに永久的に取り付けられるものではない。むしろ、適切な接続ポート（例えば、ＵＳＢポートのようなシリアルバスポートやＩＥＥＥ１３９４（“ファイヤワイヤ”）ポート）を有する任意のコンピュータから便利に取り外されまたは取り付けることができる。したがって、これらのポータブルデータ記憶デバイスはユーザが接続されていない異なるコンピュータ間でデータを転送できるようにできる。人気のあるタイプのポータブル記憶デバイスは記憶媒体として不揮発性ソリッドステートメモリ（例えばフラッシュメモリ）を利用し、それゆえにデータにアクセスするために可動部品や機械駆動メカニズムを必要としない。駆動メカニズムがないと、これらのポータブルソリッドステートメモリデバイスを、磁気ディスクやＣＤ−ＲＯＭのような表面記憶デバイスよりもさらにコンパクトにすることができる。

イメージを捕捉して、そのイメージをデジタルフォーマットで処理／記憶する、デジタルカメラのようなポータブルデバイスが知られている。一般的に、デジタルカメラのようなデバイスは、電荷結合デバイス（ＣＣＤ）またはＭＯＳタイプイメージ撮影素子のようなイメージ感知デバイスの表面上のレンズを通してイメージに焦点を合わせる。イメージ感知デバイスは光学イメージをイメージを表す電気信号に変換する。電気信号はＡ／Ｄコンバータを通してデジタル化される。その後、イメージは処理されて、イメージのビジュアルアスペクトが最適化され、および／または一般的にフラッシュメモリカードに記憶されてもよい。従来のデジタルカメラは例えばミサワ氏に対する米国特許第６，２０８，３８０号に開示され、この特許はその全体がここに参照により組み込まれている。

さらに処理するため、見るため、印刷などするために、デジタルカメラから、ＰＣのようなホストプラットフォームにイメージをダウンロードすることが知られている。しかしながら、多くのデジタルカメラ製造者はカメラとホストコンピュータとの間の物理インターフェイスに、および／またはカメラ内でのイメージ生成および記憶に専用規格を使用する。このような専用規格が使用される場合、カメラからホストプラットフォームにデジタルイメージをダウンロードして処理するために、専用ハードウェアおよび／またはソフトウェアがホストプラットフォーム上に要求される。例えば、ハシモト氏らに対する米国特許第６，１１１，６０４号はデジタルカメラをホストコンピュータに接続し、カメラ内部からのイメージ信号をホストプラットフォームと互換性のあるフォーマットに変換するシステムを開示している。

発明の概要

したがって、イメージおよび／またはオーディオ情報を捕捉し、情報をポータブル記憶媒体に記憶させる方法およびシステムを提供することが本発明の利点である。

ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）標準規格と互換性があるデバイスからイメージおよび／またはオーディオ情報をダウンロードする方法およびシステムを提供することが本発明の別の利点である。

ＩＢＭ ＰＣまたはアップルマッキントッシュＰＣのようなホストプラットフォーム上の標準規格ソフトウェアプロトコルと互換性があるフォーマットでイメージおよび／またはオーディオ情報を記憶させる方法およびシステムを提供することが本発明のさらなる利点である。

これらおよび他の利点は本発明により提供され、これは好ましい実施形態ではイメージおよび／またはオーディオデータを捕捉し、イメージおよび／またはオーディオデータを処理し、処理されたイメージおよび／またはオーディオデータを記憶させるシステムおよび方法に関係する。システムはポータブルデバイスを有し、このポータブルデバイスには、イメージおよび／またはオーディオデータを捕捉するデジタルカメラと、イメージおよび／またはオーディオデータを処理するマイクロプロセッサを有する集積回路と、処理されたイメージおよび／またはオーディオデータを記憶する不揮発性メモリとが含まれる。好ましい実施形態では、不揮発性メモリはフラッシュメモリを含む。

好ましい実施形態では、ポータブルデバイスはユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）標準規格と互換性があり、ＵＳＢコネクタを含む。この実施形態では、集積回路はＵＳＢデバイス制御装置を含み、これはポータブルデバイスとホストプラットフォームとの間の通信を制御するように機能する。

好ましい実施形態における処理動作の一部として、データは標準ファイルフォーマットに変換され、これはホストプラットフォームと互換性があって、ホストプラットフォームにより認識可能であり、このホストプラットフォームにポータブルデバイスが結合される。標準ファイルフォーマットへの変換後に、データは不揮発性メモリに記憶されるか、またはホストプラットフォームに直接アップロードされる。静止イメージデータを記憶するための標準ファイルフォーマットには、これらには限定されないが、ＪＰＥＧ、ＧＩＦおよびＰＩＣＴ ＩＩが含まれる。連続ビデオおよび／またはオーディオデータを記憶するための標準ファイルフォーマットには、これらに限定されないが、ＭＰＥＧファイルフォーマットが含まれる。

添付図面はこの明細書に組み込まれ、この明細書の一部を構成し、本発明のいくつかの実施形態を例示し、説明とともに、本発明の原理を説明するように機能する。

詳細な説明

図１ないし図５を参照して、本発明をさらに完全に説明する。これらの図面には本発明の好ましい実施形態が示されている。しかしながら、本発明は多くの異なる形態で具体化してもよく、ここで記述している実施形態に限定されるように解釈すべきではない。むしろ、この開示が完全となり、本発明を当業者に完全に伝えるように、これらの実施形態は提供されている。実際、本発明はこれらの実施形態の代替、修正および均等をカバーすることを意図しており、これらは特許請求の範囲により規定されている本発明の範囲および精神内に含まれる。さらに、本発明の以下の詳細な説明では、本発明の完全な理解をもたらすように、多くの特定の詳細が記述されている。しかしながら、本発明はこのような特定の詳細がなく実現してもよいことが当業者に明らかになるであろう。他の例では、よく知られた方法、手順、構成部品および回路は本発明の観点を不必要に曖昧にしないように詳細には説明されていない。

図１は本発明のポータブルデバイスの一実施形態の機能ブロックとその例示的な動作構成を図示しているブロック図である。図１はホストプラットフォーム９５に結合されたポータブルデバイス７０を示している。この実施形態では、ホストプラットフォーム９５はポータブルデバイス７０に位置する電源回路８０に結合されている。電源回路８０はホストプラットフォーム９５から電力を引き出し、ポータブルデバイス７０のさまざまな構成部品に対する電源として機能する。代替実施形態では、ポータブルデバイス７０はそれ自体の搭載電源を含み、それによりホストプラットフォームとは独立してポータブルデバイス７０の動作を可能にしてもよいことが理解される。このような搭載電源は技術的に知られており、例えば再充電可能なリチウムイオンバッテリを含んでいてもよい。

図１をさらに参照すると、ポータブルデバイス７０は集積回路１０、フラッシュメモリ２０、揮発性メモリ３０、およびデジタルカメラモジュール５０をさらに含む。集積回路１０は特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）として都合良く構成することができる。現在の好ましい実施形態では、フラッシュメモリ２０は、以下で説明するような本発明にしたがってカメラモジュール５０により発生されるイメージおよび／またはオーディオデータを記憶するために８ＭＢと５１２ＭＢとの間の記憶容量を持つことができる。一実施形態では、揮発性メモリ３０は集積回路１０の外側にあり、ダイナミックランダムアクセスメモリ（ＤＲＡＭ）またはスタテックランダムアクセスメモリ（ＳＲＡＭ）のいずれかを含むことができる。他の用法の中で、揮発性メモリ３０は本発明にしたがって捕捉されたイメージおよび／またはオーディオデータに対する初期記憶およびステージング領域として機能することができる。集積回路１０はマイクロプロセッサ１１を含み、これは一実施形態においてＲＩＳＣプロセッサである。

さらに図１を参照すると、集積回路１０はバスインターフェイス１３をさらに含み、これは集積回路１０と、揮発性メモリ３０のような他の構成部品との間の通信を促進する。集積回路１０はフラッシュメモリ２０へのアクセスを制御するフラッシュ制御装置１４をさらに含む。さらに、現在の好ましい実施形態では、ポータブルデバイス７０はユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）標準規格と互換性があり、（示されていない）ＵＳＢコネクタを含む。この実施形態では、集積回路１０はまたＵＳＢデバイス制御装置１５も含み、これはポータブルデバイス７０とホストプラットフォーム９５との間の通信を制御するように機能する。ホストプラットフォーム９５は例えば、その中にＵＳＢホスト制御装置９３を有するＵＳＢ互換性パーソナルコンピュータ（ＰＣ）のようなものである。

さらに図１を参照すると、集積回路１０は揮発性メモリ１６と不揮発性メモリ１７も含む。好ましい実施形態では、揮発性メモリ１６はランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）であり、その動作中にマイクロプロセッサ１１に対するワーキングメモリとして機能する。不揮発性メモリ１７はこの実施形態ではリードオンリーメモリ（ＲＡＭ）であり、ポータブルデバイス７０のさまざまな機能を実行するファームウェアを記憶するのに使用することができる。集積回路１０はＪＰＥＧエンコーダ−デコーダ（ＣＯＤＥＣ）１２をさらに含み、これはさまざまな既知のイメージファイルフォーマット圧縮アルゴリズムの任意のものにしたがってイメージデータを圧縮するように機能する。これらのファイルフォーマットアルゴリズムは、ジョイントフォトグラフィックエキスパートグループ（ＪＰＥＧ）ファイルフォーマット、グラフィックスインターチェンジフォーマット（ＧＩＦ）ファイルフォーマット、および（アップルマッキントッシュコンピュータ用の）ＰＩＣＴ ＩＩファイルフォーマットを含む。ここでデータは（以下で説明する）ビデオイメージおよびオーディオデータを含み、データはムービーピクチャエキスパートグループ（ＭＰＥＧ）ファイルフォーマットにしたがって圧縮されてもよい。イメージデータが圧縮される程度は、以下で説明するように、例えばデジタルカメラモジュール５０中の操作者制御パネル６８を使用して、操作者により選択されてもよい。一実施形態では、圧縮データはＲＡＭ１６を介して、ＵＳＢデバイス制御装置１５を通して、ホストプラットフォーム９５に送られる。他の実施形態では、圧縮データはＲＡＭ１６を介して、フラッシュ制御装置１４を通して、記憶のためにフラッシュメモリ２０に送られる。

さらに、集積回路１０はポータブルデバイス７０の動作中にさまざまなエラーチェックタスクを実行するためにオプションのエラーチェック（ＥＣＣ）エンジン１９を含む。ＥＣＣエンジン１９は本発明の範囲内の非常に多くの構成によく適合することを理解すべきである。例えば、ＥＣＣエンジン１９はマイクロプロセッサ１１の一部として、あるいはマイクロプロセッサ１１から独立したプロセッサユニットとして、ソフトウェア（例えば、不揮発性メモリ中に記憶されたファームウェア）により実現することができる。

カメラモジュール５０の内部構成部品は従来の設計のものである。一般的に、イメージは光学レンズ５４を通してイメージ感知デバイス５２の表面上に焦点が合わせられる。イメージ感知デバイス５２は電荷結合デバイス（ＣＣＤ）またはＭＯＳタイプイメージ撮影素子であってもよい。代わりに、可視光スペクトルを超えるイメージを捕捉することを意図しているカメラ実施形態に対して、赤外（ＩＲ）または紫外（ＵＶ）感知デバイスであってもよい。イメージ感知デバイス５２から受け取ったアナログ生イメージデータはアナログ処理回路５６に送られ、これはＣＤＳクランプ回路、利得調整回路、色バランス回路および既知のイメージチェックおよび強調機能を実行する他のさまざまなシステムを含んでいてもよい。アナログ処理回路５６からの出力はＡ／Ｄコンバータ５８によりデジタル化され、後に説明するように処理するために、デジタルイメージ処理回路６０に転送される。

ＣＣＤはＣＣＤドライバ６２により駆動され、このドライバは既知の方法でタイミング発生器６４により発生されるタイミング信号により、アナログ処理デバイス５６およびＡ／Ｄコンバータ５８と同期化される。タイミング発生器６４はカメラマイクロプロセッサ６６により制御される。カメラモジュール５０はカメラ操作者がカメラモジュールのさまざまなモードおよび機能を手動で選択できるように操作者制御パネル６８をさらに含んでいてもよく、これらのモードおよび機能には例えばイメージ解像度、イメージ倍率、静止フレームまたは連続ビデオなどが含まれる。操作者選択モードおよび機能は制御パネル６８からカメラプロセッサ６６に通信される。メモリ中の利用可能な空間量やバッテリ充電ステータスのような、マイクロプロセッサ６６からの情報は、パネル６８上の（示されていない）ＬＣＤで操作者に対して表示するために、制御パネル６８にも通信される。マイクロプロセッサ６６は監視機能も実行し、操作者制御パネル６８に通信される。例えば、先に説明したカメラモジュール構成部品の任意のものの操作におけるエラーのケースでは、マイクロプロセッサ６６はエラーメッセージをパネル６８のＬＣＤ上に表示させることができる。操作者制御パネル６８は前述したイメージ捕捉動作を起動するための（示されていない）イメージ捕捉ボタンも含んでいてもよい。

当業者はカメラモジュール５０が静止イメージおよび／または連続ビデオを捕捉してもよいことを理解するであろう。カメラモジュール５０が連続ビデオを捕捉する実施形態に対して、モジュール５０はモジュール５０中のマイクロフォンにより記録されるサウンドをデジタル化するために（示されていない）アコースティックデジタイザ回路をさらに含んでいてもよい。各イメージに関係するデジタル化サウンドデータはデジタル化イメージ情報とともにフラッシュメモリ２０に記憶させることができる。技術的に知られているように、記憶されるデジタルイメージデータは対応するデジタル化サウンドデータのアドレスでマークされるので、イメージおよびサウンドデータの両者は再生時に一緒に現れる。

先の説明は単なる例示であり、カメラモジュール５０は、本発明の実施形態における、さまざまな他のおよび／または代替の既知の構成部品および機能を含んでいてもよいことが理解される。これらの既知の付加的なおよび／または代替の構成部品および機能のいくつかは以下の米国特許で説明されており、そのそれぞれは全体がここに参照により組み込まれている。ヤマダ氏らに対する米国特許第６，２３９，８３７号Ｂ１、ミサワ氏に対する米国特許第６，２０８，３８０号Ｂ１、アンダーソン氏に対する米国特許第６，０３１，９６４号、マナベ氏に対する米国特許第５，８５９，６６６号、ワタナベ氏に対する米国特許第５，５２８，２９３号。

デジタルイメージ処理回路６０はアナログ処理回路５６およびＡ／Ｄコンバータ５８からデジタル化イメージ情報を受け取り、ホストプラットフォーム９５と互換性があるフォーマットで集積回路１０のフラッシュメモリ２０に記憶されるようにイメージを処理する。イメージデータをホストプラットフォームと互換性あるフォーマットで（例えば、ホストプラットフォームがウィンドウズ（登録商標）オペレーティングシステム上で実行するウィンドウズＦＡＴフォーマットで）記憶させることにより、本発明はホストプラットフォーム上の専用ソフトウェアインターフェイスに対する必要性をなくし、さらに本発明のユーザフレンドリー性を向上させる。技術的に知られているように、デジタル処理回路６０は、参照により以前に組み込まれている米国特許第６，２０８，３８０号に説明されているような、例えば輝度信号発生回路、色差信号発生回路およびガンマ補正回路のような、処理回路を含んでいてもよい。デジタル処理回路６０は本発明の範囲内でソフトウェア（例えば、ファームウェア）またはハードウェア（例えば、プロセッサ／プロセッサモジュール）として実現できることがさらに意図されている。

いったん、イメージおよび／またはオーディオデータがデジタル処理回路６０によりフォーマットされると、前述したように、圧縮および記憶のためにデータは集積回路１０に転送される。好ましい実施形態では、デジタル処理回路６０はフォーマットされたイメージデータをバッファとして機能する揮発性メモリ３０を通して集積回路１０に送信する。集積回路１０のＪＰＥＧ ＣＯＤＥＣ１２は揮発性メモリ３０からイメージデータを受け取り、任意の必要な圧縮を実行する。前述したようなカメラモジュール５０中のデジタル処理回路６０によるデータの処理は、イメージおよび／またはオーディオデータを、ホストプラットフォーム９５により認識され、ホストプラットフォーム９５と互換性があるフォーマットで記憶できるようにする。したがって、ポータブルデバイス７０がホストプラットフォーム９５のＵＳＢポートに取り付けられると、そして、ホストコンピュータ９５と互換性あるファイルフォーマットでデータが記憶されると、ポータブルデバイス７０からホストプラットフォーム９５にイメージまたはオーディオデータをダウンロードして処理するために、ホストプラットフォーム９５上に専用ハードウェアまたはソフトウェアが必要とされない。標準フォーマットへのデータのフォーマット時に、データは前述したようなフラッシュメモリ２０に記憶されるか、データは再生のために、さらなる処理のために、あるいはホストプラットフォームメモリ内に記憶させるために、直接ホストプラットフォーム９５にアップロードされることが理解される。

図２を参照すると、図２は本発明のポータブルデバイスの他の実施形態の機能ブロックを図示しているブロック図である。この実施形態では、ポータブルデバイス１７０はＵＳＢ標準規格と互換性があり、ＵＳＢプラグ１１８を含み、これは図２に示されているように、ホストプラットフォーム１９５のＵＳＢホスト制御装置１９３に結合されている。オプション的に、ポータブルデバイス１７０はさらに追加ＵＳＢポート１６２も含み、これはＵＳＢプラグ１１８に結合されている。ＵＳＢポート１６２は便利な機能として提供されており、他のＵＳＢ互換性デバイスをポータブルデバイス１７０を通してＵＳＢに結合するのに使用することができる。この実施形態では、ポータブルデバイス１７０はＵＳＢデバイス制御装置１１５も含み、ＵＳＢデバイス制御装置１１５は、ＵＳＢホスト制御装置１９３を通してのポータブルデバイス１７０とホストプラットフォーム１９５との間の通信を制御する。ポータブルデバイス１７０はさらに集積回路１１０、フラッシュメモリ１２０、揮発性メモリ１３０およびカメラモジュール１５０も備える。集積回路１１０はＡＳＩＣとして便利に実現することができる。一実施形態では、揮発性メモリ１３０はＤＲＡＭまたはＳＲＡＭのいずれかを備え、これは本発明にしたがって捕捉されたイメージおよび／またはオーディオデータに対する初期記憶領域として機能する。

さらに図２を参照すると、集積回路１１０はマイクロプロセッサ１１１を備え、これはＲＩＳＣプロセッサであることが好ましい。集積回路１１０はさらにフラッシュメモリ１２０へのアクセスを制御するフラッシュ制御装置１１４と、揮発性メモリ１３０へのアクセスを制御するメモリ制御装置１３３とを含む。集積回路１１０は揮発性メモリ１１６と不揮発性メモリ１１７も含む。揮発性メモリ１１６はその動作中にマイクロプロセッサ１１１に対するワーキングメモリとして使用するためのＲＡＭを備え、一方、不揮発性メモリ１１７はポータブルデバイス１７０のさまざまな機能を実行するファームウェアを記憶するためのＲＯＭを備えていることが好ましい。本発明の代替実施形態では、このようなファームウェアはポータブルデバイス１７０中ではなく、むしろホストプラットフォーム内の不揮発性メモリに記憶されてもよいことを理解すべきである。集積回路１１０はさらにＪＰＥＧ ＣＯＤＥＣ１１２を含み、ＪＰＥＧ ＣＯＤＥＣ１１２は、ＪＰＥＧファイルフォーマット、ＧＩＦファイルフォーマット、およびＰＩＣＴ ＩＩファイルフォーマットのような、さまざまな既知のイメージファイルフォーマット圧縮アルゴリズムの任意のものにしたがってイメージデータを圧縮する。ここで、データはビデオイメージおよびオーディオデータを含み、データはＭＰＥＧファイルフォーマットにしたがって圧縮されてもよい。データ圧縮の程度は以下で説明するようなデジタルカメラモジュール１５０中のユーザインターフェイスを通して操作者により選択されてもよい。一実施形態では、圧縮データはＲＡＭ１１６を介して、ＵＳＢデバイス制御装置１１５を通して、ホストプラットフォーム１９５に送られる。他の実施形態では、圧縮データはＲＡＭ１１６を介して、フラッシュ制御装置１１４を通して、記憶のためにフラッシュメモリ１２０に送られる。

さらに、集積回路１１０はオプション的なエラーチェック（ＥＣＣ）エンジン１１９を含み、ＥＣＣエンジン１１９はポータブルデバイス１７０の動作中にさまざまなエラーチェックタスクを実行する。ＥＣＣエンジン１１９は本発明の範囲内のソフトウェア（例えば、ファームウェア）またはハードウェア（例えば、プロセッサ／プロセッサモジュール）として実現できることを理解すべきである。

図２に図示されているような現在の好ましい実施形態では、マイクロプロセッサ１１１はポータブルデバイス１７０のさまざまな構成部品を制御し、これらにはフラッシュ制御装置１１４、ＵＳＢデバイス制御装置１１５、ＲＡＭ１１６、ＲＯＭ１１７（およびそこに記憶されているファームウェアコードの実行）、ＪＰＥＧ ＣＯＤＥＣ１１２、ＥＣＣエンジン１１９およびメモリ制御装置１３３が含まれる。この実施形態では、ポータブルデバイス１７０は書き込み禁止スイッチ１４０も含み、このスイッチ１４０は起動されたときにフラッシュメモリ１２０への読み取りおよび書き込みアクセスをディセーブルするためにマイクロプロセッサ１１１をトリガする。

図２の実施形態におけるカメラモジュール１５０は図１の実施形態におけるカメラモジュール５０として動作し、同じ素子は図２において１００だけ増加した参照番号を有している。

図３を参照すると、本発明の一実施形態にしたがったポータブル記憶デバイスおよびデジタルカメラの前面斜視図が示されている。図３では、ポータブルデバイス１７０はその前端から突き出たＵＳＢコネクタ１１８とともに示されている。カメラモジュール１５０は単一構造でポータブルデバイス１７０と構造的に一体化されて示されている。光学レンズ１５４、イメージ捕捉ボタン１６９および書き込み禁止スイッチ１４０も示されている。この実施形態では、ＵＳＢコネクタ１１８はホストプラットフォーム１９５のＵＳＢポートに直接結合する。

図４の前面斜視図に示されている本発明の代替実施形態では、ポータブルデバイス３７０は、ホストプラットフォーム３９５のＵＳＢポートで受け入れられるために、その端部にＵＳＢプラグ３１８を有するフレキシブル通信ケーブル３４２を通してホストプラットフォーム３９５に結合されてもよい。これはイメージおよび／またはオーディオデータの捕捉においてより大きな柔軟性を許容する。

図５の前面斜視図で示されている本発明の別の代替実施形態では、ポータブルデバイス４７０の集積回路部分４１０はホストプラットフォーム４９５のＵＳＢポートに直接結合され、ポータブルデバイス４７０のデジタルカメラモジュール４５０はフレキシブル通信ケーブル４４４を通して集積回路部分４１０に接続されてもよい。この実施形態はイメージおよび／またはオーディオデータ捕捉に関して、高い程度の柔軟性も提供する。

先に参照によりここに組み込まれており、本願の所有者に譲渡されている“バイオメトリクスベースの認証能力を有するポータブルデバイス”と題する米国特許出願第０９／８９８，３６５号（“３６５出願”）は、操作者の適切な認証があったときのみメモリがアクセスされるポータブルメモリデバイスを説明している。特に、‘３６５出願に記載されている発明は指紋のような識別情報を受け入れ、これはデジタル化され、メモリ中に記憶されている識別テンプレートと比較される。

代替実施形態では、本発明にしたがって上述したポータブルデバイス７０は‘３６５出願で説明されているような認証目的のための識別情報を受け入れるように動作してもよい。特に、初期構成プロセス中に、例えば操作者の顔のもののような独特なイメージが前述したようにカメラモジュール５０により捕捉される。イメージまたはイメージの選択された部分がデジタル化され、処理され、フラッシュメモリ２０の予約領域にテンプレートとして記憶される。記憶されるテンプレートは代わりにオーディオデータであってもよい。

その後、フラッシュメモリ２０へのアクセスが許容される前に、カメラモジュール５０がイメージおよび／またはオーディオ情報を受け入れ、これはデジタル化され、前述したように処理される。このデジタルイメージおよび／またはオーディオ情報のいくらかまたはすべてが記憶されているイメージおよび／またはオーディオテンプレートと比較される。フラッシュメモリおよび／またはホストプラットフォーム中の情報へのアクセスは、入力イメージおよび／またはオーディオ情報がフラッシュメモリ２０中のものと一致したとの確認時にのみ許可される。

別の代替実施形態では、グラフィックテンプレートがフラッシュメモリ２０の予約領域に記憶され、ポータブルデバイス７０により捕捉されたイメージに追加されてもよい。このようなグラフィックテンプレートは、ボーダー、バックグランドおよびテキストを含むことができる。イメージは追加されたグラフィックテンプレートを伴って、あるいは伴わずにフラッシュメモリ２０に記憶されてもよい。

本発明のさらに別の実施形態では、ポータブルデバイス７０をスキャナとして使用して、上述したように、イメージを受け取って、イメージをメモリに記憶させてもよい。このような実施形態は既知の光学文字認識（ＯＣＲ）アルゴリズムを利用して、テキストを含むイメージを受け取って、イメージを従来のワード処理プログラムにより認識可能なテキストファイルに変換してもよい。このようなＯＣＲアルゴリズムはフラッシュメモリ２０の予約領域に存在してもよい。

本発明の好ましい実施形態はここでは記憶媒体としてフラッシュメモリを使用することを説明したが、本発明の範囲内で、強磁性体ランダムアクセスメモリ（ＦＲＡＭ）または磁気ランダムアクセスメモリ（ＭＲＡＭ）のような、他のタイプの不揮発性メモリを使用することもできることを理解すべきである。さらに、このような好ましい実施形態はここではＵＳＢ標準規格と互換性があるとして説明したが、本発明のポータブルデバイスはそれに制限されることを意図しているものではない。むしろ、本発明はＩＥＥＥ１３９４（“ファイヤワイヤ”）標準規格のような、他の通信プロトコルおよび／またはバス標準規格をサポートするポータブルデバイスを含むことを意図している。

本発明の好ましい実施形態を説明したが、当業者は現在および将来において、特許請求の範囲の範囲内に入るさまざまな改良および強化をなし得ることが理解される。これらの特許請求の範囲はここで最初に開示された発明に対する適切な保護を維持するように解釈すべきである。

図１は本発明のポータブルデバイスの一実施形態の機能ブロックとその例示的な動作構成を図示しているブロック図である。 図２は本発明のポータブルデバイスの他の実施形態の機能ブロックを図示しているブロック図である。 図３は本発明の一実施形態にしたがった一体型デジタルカメラモジュールを備えたポータブルデバイスの前面斜視図である。 図４はホストプラットフォームのＵＳＢポートに受け入れられているＵＳＢ互換性プラグを有するフレキシブル通信ケーブルを通してホストプラットフォームに結合されたポータブルデバイスを備えた本発明の代替実施形態の前面斜視図である。 図５はホストプラットフォームのＵＳＢポートに直接結合されたポータブルデバイスの一体型回路部分と、フレキシブル通信ケーブルを通して一体型回路部分に接続されたポータブルデバイスのデジタルカメラモジュールとを備えた本発明の別の代替実施形態の前面斜視図である。

Claims (14)

1. ホストプラットフォームとともに動作可能なポータブルデバイスにおいて、
   前記ポータブルデバイスを前記ホストプラットフォームのシリアルバスに結合する結合デバイスと、
   前記結合デバイスと通信する不揮発性メモリと、
   前記不揮発性メモリと一体的に形成され、イメージおよび／またはオーディオ情報を捕捉するデジタルカメラと、
   前記ホストプラットフォームと互換性ある標準イメージおよび／またはオーディオファイルフォーマットで前記イメージおよび／またはオーディオ情報を少なくとも部分的にフォーマットするマイクロプロセッサとを具備し、
   前記不揮発性メモリは前記イメージおよび／またはオーディオ情報を記憶することができるポータブルデバイス。
2. 前記不揮発性メモリはフラッシュメモリを含む請求項１記載のポータブルデバイス。
3. 前記結合デバイスは前記ホストプラットフォームのＵＳＢポートに結合可能である請求項１記載のポータブルデバイス。
4. 前記標準イメージおよび／またはオーディオファイルフォーマットはＪＰＥＧファイルフォーマットを含む請求項１記載のポータブルデバイス。
5. 前記標準イメージおよび／またはオーディオファイルフォーマットはＧＩＦファイルフォーマットを含む請求項１記載のポータブルデバイス。
6. 前記標準イメージおよび／またはオーディオファイルフォーマットはＰＩＣＴ ＩＩファイルフォーマットを含む請求項１記載のポータブルデバイス。
7. 前記標準イメージおよび／またはオーディオファイルフォーマットはＭＰＥＧファイルフォーマットを含む請求項１記載のポータブルデバイス。
8. 前記ホストプラットフォームから電力を受け取り、前記電力を前記ポータブルデバイスの構成部品に供給する電源回路をさらに具備する請求項１記載のポータブルデバイス。
9. 電力を前記ポータブルデバイスの構成部品に提供する電源をさらに具備する請求項１記載のポータブルデバイス。
10. ホストプラットフォームとともに動作可能なポータブルデバイスにおいて、
    前記ポータブルデバイスを前記ホストプラットフォームのシリアルバスに結合する結合デバイスと、
    前記結合デバイスと通信する不揮発性メモリと、
    イメージおよび／またはオーディオ情報を捕捉するデジタルカメラと、
    前記デジタルカメラを前記不揮発性メモリに結合し、前記デジタルカメラが前記不揮発性メモリに対して移動可能にするフレキシブル通信ケーブルとを具備し、
    前記不揮発性メモリは前記イメージおよび／またはオーディオ情報を記憶することができるポータブルデバイス。
11. 前記ホストプラットフォームと互換性ある標準イメージおよび／またはオーディオファイルフォーマットで前記イメージおよび／またはオーディオ情報を少なくとも部分的にフォーマットするマイクロプロセッサをさらに具備する請求項１０記載のポータブルデバイス。
12. イメージおよび／またはオーディオ情報を捕捉し、前記イメージおよび／またはオーディオ情報をホストプラットフォームにアップロードする方法において、
    （ａ）イメージおよび／またはオーディオデータを捕捉し、
    （ｂ）前記ステップ（ａ）で捕捉された前記イメージおよび／またはオーディオデータをデジタル化し、
    （ｃ）前記ステップ（ｂ）でデジタル化された前記イメージおよび／またはオーディオデータを処理して、前記ホストプラットフォームと互換性がある形態にし、
    （ｄ）前記プラットフォームのシリアルポートへの結合を介して、前記イメージおよび／またはオーディオデータを前記ホストプラットフォームにアップロードするステップを含む方法。
13. 請求項１２に記載されているようなイメージおよび／またはオーディオ情報を捕捉する方法において、
    前記イメージおよび／またはオーディオデータを揮発性メモリに記憶させるステップ（ｅ）をさらに含む方法。
14. 記憶媒体上の情報へのアクセスを要求する操作者を認証する方法において、
    （ａ）デジタルカメラを介してイメージおよび／またはオーディオ識別データを捕捉し、
    （ｂ）前記イメージおよび／またはオーディオデータの少なくとも一部をメモリ中に記憶されているテンプレートと比較し、
    （ｃ）前記ステップ（ｂ）における比較時に、イメージおよび／またはオーディオ識別データが、記憶されているテンプレートとマッチングした場合に、前記情報へのアクセスを可能にするステップを含む方法。

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