JP2004208246A - フラッシュメモリー制御方法、デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】関連するアプリケーションソフトを情報機器側が有していなくても容易に使用することができるとともに、関連するアプリケーションソフトを情報機器側のストレージに格納する必要がなく、利便性を大幅に向上させることが可能なデジタルカメラの提供。
【解決手段】デジタルカメラ1に内蔵されたフラッシュメモリー20を、メモリーコントローラー40によってROM領域22とRAM領域24に区画して制御するとともに、ROM領域22には予め撮像した画像データを情報機器側で扱うためのアプリケーションソフトを格納しておく。
【選択図】 図1
【解決手段】デジタルカメラ1に内蔵されたフラッシュメモリー20を、メモリーコントローラー40によってROM領域22とRAM領域24に区画して制御するとともに、ROM領域22には予め撮像した画像データを情報機器側で扱うためのアプリケーションソフトを格納しておく。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラに係り、特に、フラッシュメモリーを内蔵するデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、撮像した画像をデジタルデータ化して、半導体メモリーや磁気ディスクに保存することにより、撮像した画像の保存や受け渡し、プリントなどを可能とするデジタルカメラが使用されている。(例えば、特許文献1、特許文献2)。このようなデジタルカメラにおいては、USBケーブルやメモリーカード等の送信手段によって、パソコンやPDAなどの情報機器に画像データを送信することにより、パソコンやPDA側の撮像した画像データを扱うためのアプリケーションソフトによって画像を見たり、画像データを加工したりすることを可能としている。
【0003】
この場合に、パソコンやPDA側ではアプリケーションソフトとして、デジタルカメラから送られた画像データによる画像を見る場合には所謂「画像ビューワーソフト」が使用され、撮像した画像のサイズ変更や色調調整などを行う場合には所謂「画像加工ソフト」が使用され、撮像した画像データのファイリングやアルバム作りなどを行うには所謂「画像管理ソフト」が使用され、画像データの圧縮や圧縮された画像データの伸張を行う場合には所謂「画像圧縮伸張ソフト」が使用され、画像データのフォーマットを変換する場合には所謂「画像フォーマット変換ソフト」が使用され、オンラインを通じて所定の業者に写真プリントの注文を行う場合には所謂「オンライン写真プリント注文ソフト」が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのようなデジタルカメラにおいては、撮像した画像データを扱うための上述したようなアプリケーションソフト(以下単にアプリケーションソフトと称する)を情報機器側が有していない場合には、別途CD−ROMやフレキシブルディスクなどの媒体から取り込むか、Webページからダウンロードする必要がある。そのため、通常CD−ROMやフレキシブルディスクのドライブを有していないPDAなどにおいては、それらのディスクから取り込むのは困難であるとともに、Webページに必要なアプリケーションソフトがアップされていなければ、そのようなアプリケーションソフトを容易に使用することができなかった。さらに、アプリケーションソフトは、当該デジタルカメラを使用しない場合であっても、利便性のため情報機器側のハードディスクなどのストレージに格納されているため、情報機器側のストレージに負担がかかり、記憶領域を無駄に使用していた。
【0005】
そこで、本発明は、デジタルカメラに内蔵されたフラッシュメモリーをROM領域とRAM領域に区画し、該ROM領域に関連するアプリケーションソフトを予め格納しておくことにより、関連するアプリケーションソフトを情報機器側が有していなくても容易に使用することができるとともに、関連するアプリケーションソフトを情報機器側のストレージに格納する必要がなく、利便性を大幅に向上させることが可能なデジタルカメラを提供することを目的とする。なお、フラッシュメモリーをROM領域とRAM領域に区画して制御する技術としては、本出願人による特許出願(特許文献3)に開示されている技術によって実現可能である。
【特許文献1】特開2000−358177号
【特許文献2】特開2000−341636号
【特許文献3】特願2002−155684号
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、フラッシュメモリーの制御方法であって、情報の読み出し、書き込み及び削除の全てを実行可能な第1の領域と、情報を読み出すことのみ実行可能な第2の領域とに分けて制御することを特徴とする。
【0007】
この第1の構成のフラッシュメモリーの制御方法においては、フラッシュメモリーを情報の読み出し、書き込み及び削除の全てを実行可能な第1の領域と、情報を読み出すことのみ実行可能な第2の領域とに分けて制御するため、第1の領域に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、第2の領域には自由に書き込みを行うことができるため、利便性が大幅に向上する。
【0008】
また、第2には、前記第1の構成のフラッシュメモリー制御方法において、前記第1の領域と前記第2の領域を、異なるファイルシステムによって管理することを特徴とする。
【0009】
この第2の構成のフラッシュメモリーの制御方法においては、前記第1の領域と前記第2の領域を、異なるファイルシステムによって管理するため、書き込み/読み出し/削除が、異なる手段(ソフト)によるものとなるため、一方の領域には書き込み/読み出し/削除の何れかをできないようにすることができるとともに、一方の領域をユーザーから見えないようにすることも可能となる。
【0010】
また、第3には、前記第1又は2の構成のフラッシュメモリー制御方法において、前記第1の領域をFATファイルシステムによって管理するとともに、前記第2領域をISO9660ファイルシステム及び/又はHFSによって管理することを特徴とする。
【0011】
この第3の構成のフラッシュメモリーの制御方法においては、前記第1の領域をFATファイルシステムによって管理するとともに、前記第2の領域をISO9660ファイルシステム及び/又はHFSによって管理している。そのため、第1の領域がFATファイルシステムによって管理されるため、情報機器側にリムーバルディスクとして認識させることができ、また第2の領域がISO9660ファイルシステムによって管理されているため、情報機器側にCD−ROMドライブとして認識させることができる。そのため、第1の領域には通常のリムーバルディスクとしてアクセスすることができ、また、第2の領域に実行ファイルを書き込むことで、自動再生機能である所謂「オートラン(AUTO RUN)」を情報機器に行わせることが可能となる。
【0012】
また、第4には、デジタルカメラであって、撮像手段と、前記撮像手段によって撮像した画像を所定の圧縮形式のデジタル信号に変換する画像処理手段と、フラッシュメモリーと、前記フラッシュメモリーをROM領域とRAM領域に区画して制御するメモリーコントローラーと、外部の情報機器に画像データを転送可能とする画像データ転送手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
また、第5には、前記第4の構成のデジタルカメラにおいて、前記フラッシュメモリーのROM領域に、撮像した画像データを情報機器側で扱うためのアプリケーションソフトが格納されていることを特徴とする。
【0014】
この第4又は第5の構成のデジタルカメラにおいては、前記フラッシュメモリーがROM領域とRAM領域に区画して制御されるため、前記ROM領域に関連するアプリケーションソフトを予め格納しておくことにより、関連するアプリケーションソフトを情報機器側が有していなくても容易に使用することができるとともに、関連するアプリケーションソフトを情報機器側のストレージに格納する必要がないため、情報機器側のストレージへの負担がなく、記憶領域の有効利用を図ることが可能となる。また、関連するアプリケーションソフトは前記ROM領域に格納されるため、誤って消去してしまうおそれがないとともに、前記RAM領域側へは、撮像した写真データを格納することにより、写真データは自由に読み出し、消去が可能であるため、利便性が大幅に向上する。
【0015】
また、第6には、前記第4又は5の構成のデジタルカメラにおいて、前記フラッシュメモリーに格納される撮像した画像データを情報機器側で扱うためのアプリケーションソフトが、画像ビューワーソフト、画像加工ソフト、画像管理ソフト、画像圧縮伸張ソフト、画像フォーマット変換ソフト、オンライン写真プリント注文ソフトのうち何れかであることを特徴とする。
【0016】
また、第7には、前記第4又は5又は6の構成のデジタルカメラにおいて、前記RAM領域をFATファイルシステムによって管理するとともに、前記ROM領域をISO9660ファイルシステム及び/又はHFSによって管理することを特徴とする。
【0017】
この第7の構成のデジタルカメラにおいては、前記RAM領域をFATファイルシステムによって管理するとともに、前記ROM領域をISO9660ファイルシステム及び/又はHFSによって管理している。そのため、RAM領域がFATファイルシステムによって管理されるため、情報機器側にリムーバルディスクとして認識させることができ、またROM領域がISO9660ファイルシステム及び/又はHFSによって管理されているため、情報機器側にCD−ROMドライブとして認識させることができる。そのため、RAM領域には通常のリムーバルディスクとしてアクセスすることができ、また、ROM領域に実行ファイルを書き込むことで、自動再生機能である所謂「オートラン(AUTO RUN)」を情報機器に行わせることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としての実施例を、図面を利用して以下に説明する。本発明の実施例に基づくデジタルカメラ1は、図1に示すように、光学ユニット10、画像処理部16、フラッシュメモリー20、MPU(マイクロプロセッサユニット)30、メモリーコントローラー40、USBコントローラー50を有している。その他、必要に応じてストロボユニット、液晶ディスプレイ、メモリーカードリーダーライターユニット、電源ユニット等を備えている。
【0019】
前記光学ユニット10は、レンズ12、CCD受光部14を有しており、レンズ12を通して得られた被写体の画像を、CCD受光部14のCCD素子によって電気信号の画像データに変換する。前記画像処理部16は、前記CCD受光部14からの画像データを、JPEG方式のJPEGデータに変換する。
【0020】
前記フラッシュメモリー20は、記憶保持動作が不要な半導体メモリーであり、メモリーコントローラー40の指令に基づいてデータを指定されたアドレス位置に記憶する。また、指定されたアドレス位置のデータを取り出して、USBコントローラー50に送る。また、前記フラッシュメモリー20は、記憶領域を前記メモリーコントローラー40によってROM領域22とRAM領域24とに区画して制御される。
【0021】
そして、前記フラッシュメモリー20のROM領域22には、撮像した画像データを情報機器側で扱うためのアプリケーションソフトである画像ビューワーソフト、画像加工ソフト、画像管理ソフト、画像圧縮伸張ソフト、画像フォーマット変換ソフト、及びオンライン写真プリント注文ソフトが格納されている。また、RAM領域24には、デジタルカメラ1によって撮像された画像データが保存される。
【0022】
また、前記フラッシュメモリー20内のROM領域22とRAM領域24とは、異なるファイルシステムによって管理されている。具体的には、ROM領域22はISO9660ファイルシステム又はHFSによって管理され、RAM領域24はFATファイルシステムによって管理されている。ここで、ISO9660ファイルシステムは、主にデータ用CD−ROMに使用されるファイルシステムであり、FATファイルシステムは、主にMS−DOSにおけるブロックデバイス(フレキシブルディスク、ハードディスク等)上のファイルを管理するためのシステムであり、またHFS(Hierarchical File System)は、階層構造を使ってファイルを分類することにより、数多くのファイルがハードディスクにあってもフォルダでファイルを上手に整理できるとするものである。なお、ISO9660ファイルシステムとHFS両方に対応したハイブリッド形式としてもよい。
【0023】
前記MPU30は、上記各ユニットの状態を管理し、指令を行い、データの送受信を制御するなど、統括的な制御を行う。なお、本実施例では、画像処理部16、メモリーコントローラー40、USBコントローラー50などは、MPU30とは別構成の機能ブロックとしているが、それらの機能の一部を該MPU30に分担させたり、同一の機能ブロックとすることも可能である。
【0024】
前記USBコントローラー50は、USBインターフェース機能を有しており、外部の情報機器のUSBホストコントローラーとの通信を制御し、入ってくるパケットの検出、パケットの送信、パケットIDの生成や解読、USBシリアルデータとパラレルデータの変換などを行い、画像データや前記アプリケーションソフト等の送受信を行う画像データ転送手段である。また、送られたデータ及び送るデータを記憶するバッファを有しており、情報機器側のUSBホストコントローラーとの通信上必要な処理の多くを自動的に行うとともに、USBホストコントローラーからのリクエストに応答する。その他、エラー処理や電力管理などを行う。
【0025】
次に、本実施例の使用状態を説明する。前記デジタルカメラ1によって図示略のシャッターボタンが押され撮影が行われると、前記レンズ12を通して得られた被写体の画像がCCD受光部14によって電気信号の画像データに変換され、前記画像処理部16によって、JPEG方式で圧縮されたJPEGデータに変換される。そして、そのようにJPEGデータに変換された画像データは、前記フラッシュメモリー20内のRAM領域24に格納される。
【0026】
そして、図2に示すように、前記デジタルカメラ1のUSBポートにUSBコネクタ2が装着され、情報機器であるPC(パーソナルコンピューター)100のUSBポートにUSBコネクタ4が装着されると、前記デジタルカメラ1はPC100とUSBケーブル3によって接続され、PC100がデジタルカメラ1の各ディスクリプタを取得し、アドレスのアサイン、コンフィグレーション、パイプの初期化などが行われて、エニュメレーション処理される。それにより、前記PC100は、前記デジタルカメラ1のデバイスディスクリプタに記述されたベンダID、製品ID、またはClass,Subclassから、デジタルカメラ1を認識する。これにより、前記PC100と前記デジタルカメラ1とのUSBパケット通信が可能となる。
【0027】
また、上述したように、前記フラッシュメモリー20内のROM領域22がISO9660ファイルシステムによって管理されているため、PC100等の情報機器に接続された場合には、情報機器側にCD−ROMドライブとして認識させることができる。そのため、前記フラッシュメモリー20内のROM領域22は、図3に示すように、PC100のディスプレイ上にCD−ROMドライブとして表示され、格納されているアプリケーションのフォルダが表示される。また、CD−ROMドライブとして認識されるため、ROM領域22に実行ファイルを書き込むことで、自動再生機能である所謂「オートラン(AUTO RUN)」を情報機器側に行わせることが可能となっている。
【0028】
また、以上のように、前記フラッシュメモリー20内のROM領域22とRAM領域24とを、異なるファイルシステムによって管理することによって、書き込み/読み出し/削除が、異なる手段(ソフト)によるものとなるため、一方の領域には書き込み/読み出し/削除の何れかをできないようにすることができるとともに、一方の領域をユーザーから見えないようにすることも可能となる。
【0029】
以上のように、フラッシュメモリー20内をROM領域22とRAM領域24とに区画することによって、ROM領域22に書き込まれたソフトウェア等は誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域24には自由に書き込みを行うことができ、本実施例によるデジタルカメラ1は、今までに無い多様な実施態様、独特な効果を得ることが可能になる。
【0030】
つまり、前記フラッシュメモリー20のROM領域22には、上述したように、予め撮像した画像データを情報機器側で扱うためのアプリケーションソフトが格納されており、PC100側はそのようなアプリケーションソフトを有していなくても、前記フラッシュメモリー20のROM領域22から読み込むことにより容易に使用することができる。そのため、各フォルダ内のセットアップファイルを実行することにより、各アプリケーションソフトをPC100側にインストールすることが可能になる。
【0031】
これに対して、従前の構成においては、デジタルカメラ機能に関するアプリケーションソフトである画像ビューワーソフト、画像加工ソフト、画像管理ソフト、画像圧縮伸張ソフト、画像フォーマット変換ソフト、オンライン写真プリント注文ソフトなどをPC100側が有していない場合には、別途CD−ROMやフレキシブルディスクなどの媒体から取り込むか、Webページからダウンロードする必要があるが、通常CD−ROMやフレキシブルディスクのドライブを有していないPDAなどにおいては、それらのディスクから取り込むのは困難であるとともに、Webページに必要なアプリケーションソフトがアップされていなければ、そのようなデジタルカメラ機能に関するアプリケーションソフトを容易に使用することができなかった。
【0032】
さらに、そのようなアプリケーションソフトは前記フラッシュメモリー20のROM領域22に格納されるため、ユーザーによって誤って消去されてしまうおそれがないとともに、前記RAM領域24側へは、撮像した写真データを格納することにより、写真データは自由に読み出し、消去が可能である。そのため、利便性が大幅に向上し、顕著な効果を有するデジタルカメラとすることができる。また、アプリケーションソフトをPC100側のハードディスクなどのストレージに格納する必要がないため、情報機器側のストレージへの負担がなく、記憶領域の有効利用を図ることが可能となる。
【0033】
なお、本技術は、上記実施例の構成のみに限定されるものではなく、多様な態様が可能である。例えば、本実施例によるデジタルカメラ1では、所定のデータ転送方式をUSB規格としているが、それのみに限定されるものではなく、IEEE1394規格や赤外線転送方式など、どのような方式であってもよい。
【0034】
また、本実施例によるデジタルカメラ1では、前記フラッシュメモリー20に格納されるデジタルカメラ機能に関するアプリケーションソフトを、画像ビューワーソフト、画像加工ソフト、画像管理ソフト、画像圧縮伸張ソフト、画像フォーマット変換ソフト、オンライン写真プリント注文ソフトとしているが、それのみに限定されるものではなく、映画作成ソフトや、年賀状画像プリントソフトなど、撮像した画像データを情報機器側で扱うためのアプリケーションソフトであればよい。
【0035】
また、前記光学ユニット10は、CCD素子によるCCD受光部14としているが、CMOSイメージセンサによるものであってもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明の請求項1に基づくフラッシュメモリー制御方法によれば、フラッシュメモリーを情報の読み出し、書き込み及び削除の全てを実行可能な第1の領域と、情報を読み出すことのみ実行可能な第2の領域とに分けて制御するため、第1の領域に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、第2の領域には自由に書き込みを行うことができるため、利便性が大幅に向上する。
【0037】
また、特に、請求項2に基づくフラッシュメモリーの制御方法によれば、前記第1の領域と前記第2の領域を、異なるファイルシステムによって管理するため、書き込み/読み出し/削除が、異なる手段(ソフト)によるものとなるため、一方の領域には書き込み/読み出し/削除の何れかをできないようにすることができるとともに、一方の領域をユーザーから見えないようにすることも可能となる。
【0038】
また、特に、請求項3に基づくフラッシュメモリーの制御方法によれば、前記第1の領域をFATファイルシステムによって管理するとともに、前記第2の領域をISO9660ファイルシステム及び/又はHFSによって管理している。そのため、第1の領域がFATファイルシステムによって管理されるため、情報機器側にリムーバルディスクとして認識させることができ、また第2の領域がISO9660ファイルシステムによって管理されているため、情報機器側にCD−ROMドライブとして認識させることができる。そのため、第1の領域には通常のリムーバルディスクとしてアクセスすることができ、また、第2の領域に実行ファイルを書き込むことで、自動再生機能である所謂「オートラン(AUTORUN)」を情報機器に行わせることが可能となる。
【0039】
また、特に、請求項4又は5に基づくデジタルカメラによれば、前記フラッシュメモリーがROM領域とRAM領域に区画して制御されるため、前記ROM領域に関連するアプリケーションソフトを予め格納しておくことにより、関連するアプリケーションソフトを情報機器側が有していなくても容易に使用することができるとともに、関連するアプリケーションソフトを情報機器側のストレージに格納する必要がないため、情報機器側のストレージへの負担がなく、記憶領域の有効利用を図ることが可能となる。また、関連するアプリケーションソフトは前記ROM領域に格納されるため、誤って消去してしまうおそれがないとともに、前記RAM領域側へは、撮像した写真データを格納することにより、写真データは自由に読み出し、消去が可能であるため、利便性が大幅に向上する。
【0040】
また、特に、請求項7に基づくデジタルカメラによれば、前記RAM領域をFATファイルシステムによって管理するとともに、前記ROM領域をISO9660ファイルシステム及び/又はHFSによって管理している。そのため、RAM領域がFATファイルシステムによって管理されるため、情報機器側にリムーバルディスクとして認識させることができ、またROM領域がISO9660ファイルシステムによって管理されているため、情報機器側にCD−ROMドライブとして認識させることができる。そのため、RAM領域には通常のリムーバルディスクとしてアクセスすることができ、また、ROM領域に実行ファイルを書き込むことで、自動再生機能である所謂「オートラン(AUTO RUN)」を情報機器に行わせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づくデジタルカメラの構成を示す構成図である。
【図2】デジタルカメラをパーソナルコンピューターにUSB接続した状態を示す説明図である。
【図3】デジタルカメラのストレージ機能によるディスプレイ上の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
10 撮像手段
16 画像処理手段
20 フラッシュメモリー
22 ROM領域
24 RAM領域
40 メモリーコントローラー
50 画像データ転送手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラに係り、特に、フラッシュメモリーを内蔵するデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、撮像した画像をデジタルデータ化して、半導体メモリーや磁気ディスクに保存することにより、撮像した画像の保存や受け渡し、プリントなどを可能とするデジタルカメラが使用されている。(例えば、特許文献1、特許文献2)。このようなデジタルカメラにおいては、USBケーブルやメモリーカード等の送信手段によって、パソコンやPDAなどの情報機器に画像データを送信することにより、パソコンやPDA側の撮像した画像データを扱うためのアプリケーションソフトによって画像を見たり、画像データを加工したりすることを可能としている。
【0003】
この場合に、パソコンやPDA側ではアプリケーションソフトとして、デジタルカメラから送られた画像データによる画像を見る場合には所謂「画像ビューワーソフト」が使用され、撮像した画像のサイズ変更や色調調整などを行う場合には所謂「画像加工ソフト」が使用され、撮像した画像データのファイリングやアルバム作りなどを行うには所謂「画像管理ソフト」が使用され、画像データの圧縮や圧縮された画像データの伸張を行う場合には所謂「画像圧縮伸張ソフト」が使用され、画像データのフォーマットを変換する場合には所謂「画像フォーマット変換ソフト」が使用され、オンラインを通じて所定の業者に写真プリントの注文を行う場合には所謂「オンライン写真プリント注文ソフト」が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのようなデジタルカメラにおいては、撮像した画像データを扱うための上述したようなアプリケーションソフト(以下単にアプリケーションソフトと称する)を情報機器側が有していない場合には、別途CD−ROMやフレキシブルディスクなどの媒体から取り込むか、Webページからダウンロードする必要がある。そのため、通常CD−ROMやフレキシブルディスクのドライブを有していないPDAなどにおいては、それらのディスクから取り込むのは困難であるとともに、Webページに必要なアプリケーションソフトがアップされていなければ、そのようなアプリケーションソフトを容易に使用することができなかった。さらに、アプリケーションソフトは、当該デジタルカメラを使用しない場合であっても、利便性のため情報機器側のハードディスクなどのストレージに格納されているため、情報機器側のストレージに負担がかかり、記憶領域を無駄に使用していた。
【0005】
そこで、本発明は、デジタルカメラに内蔵されたフラッシュメモリーをROM領域とRAM領域に区画し、該ROM領域に関連するアプリケーションソフトを予め格納しておくことにより、関連するアプリケーションソフトを情報機器側が有していなくても容易に使用することができるとともに、関連するアプリケーションソフトを情報機器側のストレージに格納する必要がなく、利便性を大幅に向上させることが可能なデジタルカメラを提供することを目的とする。なお、フラッシュメモリーをROM領域とRAM領域に区画して制御する技術としては、本出願人による特許出願(特許文献3)に開示されている技術によって実現可能である。
【特許文献1】特開2000−358177号
【特許文献2】特開2000−341636号
【特許文献3】特願2002−155684号
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、フラッシュメモリーの制御方法であって、情報の読み出し、書き込み及び削除の全てを実行可能な第1の領域と、情報を読み出すことのみ実行可能な第2の領域とに分けて制御することを特徴とする。
【0007】
この第1の構成のフラッシュメモリーの制御方法においては、フラッシュメモリーを情報の読み出し、書き込み及び削除の全てを実行可能な第1の領域と、情報を読み出すことのみ実行可能な第2の領域とに分けて制御するため、第1の領域に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、第2の領域には自由に書き込みを行うことができるため、利便性が大幅に向上する。
【0008】
また、第2には、前記第1の構成のフラッシュメモリー制御方法において、前記第1の領域と前記第2の領域を、異なるファイルシステムによって管理することを特徴とする。
【0009】
この第2の構成のフラッシュメモリーの制御方法においては、前記第1の領域と前記第2の領域を、異なるファイルシステムによって管理するため、書き込み/読み出し/削除が、異なる手段(ソフト)によるものとなるため、一方の領域には書き込み/読み出し/削除の何れかをできないようにすることができるとともに、一方の領域をユーザーから見えないようにすることも可能となる。
【0010】
また、第3には、前記第1又は2の構成のフラッシュメモリー制御方法において、前記第1の領域をFATファイルシステムによって管理するとともに、前記第2領域をISO9660ファイルシステム及び/又はHFSによって管理することを特徴とする。
【0011】
この第3の構成のフラッシュメモリーの制御方法においては、前記第1の領域をFATファイルシステムによって管理するとともに、前記第2の領域をISO9660ファイルシステム及び/又はHFSによって管理している。そのため、第1の領域がFATファイルシステムによって管理されるため、情報機器側にリムーバルディスクとして認識させることができ、また第2の領域がISO9660ファイルシステムによって管理されているため、情報機器側にCD−ROMドライブとして認識させることができる。そのため、第1の領域には通常のリムーバルディスクとしてアクセスすることができ、また、第2の領域に実行ファイルを書き込むことで、自動再生機能である所謂「オートラン(AUTO RUN)」を情報機器に行わせることが可能となる。
【0012】
また、第4には、デジタルカメラであって、撮像手段と、前記撮像手段によって撮像した画像を所定の圧縮形式のデジタル信号に変換する画像処理手段と、フラッシュメモリーと、前記フラッシュメモリーをROM領域とRAM領域に区画して制御するメモリーコントローラーと、外部の情報機器に画像データを転送可能とする画像データ転送手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
また、第5には、前記第4の構成のデジタルカメラにおいて、前記フラッシュメモリーのROM領域に、撮像した画像データを情報機器側で扱うためのアプリケーションソフトが格納されていることを特徴とする。
【0014】
この第4又は第5の構成のデジタルカメラにおいては、前記フラッシュメモリーがROM領域とRAM領域に区画して制御されるため、前記ROM領域に関連するアプリケーションソフトを予め格納しておくことにより、関連するアプリケーションソフトを情報機器側が有していなくても容易に使用することができるとともに、関連するアプリケーションソフトを情報機器側のストレージに格納する必要がないため、情報機器側のストレージへの負担がなく、記憶領域の有効利用を図ることが可能となる。また、関連するアプリケーションソフトは前記ROM領域に格納されるため、誤って消去してしまうおそれがないとともに、前記RAM領域側へは、撮像した写真データを格納することにより、写真データは自由に読み出し、消去が可能であるため、利便性が大幅に向上する。
【0015】
また、第6には、前記第4又は5の構成のデジタルカメラにおいて、前記フラッシュメモリーに格納される撮像した画像データを情報機器側で扱うためのアプリケーションソフトが、画像ビューワーソフト、画像加工ソフト、画像管理ソフト、画像圧縮伸張ソフト、画像フォーマット変換ソフト、オンライン写真プリント注文ソフトのうち何れかであることを特徴とする。
【0016】
また、第7には、前記第4又は5又は6の構成のデジタルカメラにおいて、前記RAM領域をFATファイルシステムによって管理するとともに、前記ROM領域をISO9660ファイルシステム及び/又はHFSによって管理することを特徴とする。
【0017】
この第7の構成のデジタルカメラにおいては、前記RAM領域をFATファイルシステムによって管理するとともに、前記ROM領域をISO9660ファイルシステム及び/又はHFSによって管理している。そのため、RAM領域がFATファイルシステムによって管理されるため、情報機器側にリムーバルディスクとして認識させることができ、またROM領域がISO9660ファイルシステム及び/又はHFSによって管理されているため、情報機器側にCD−ROMドライブとして認識させることができる。そのため、RAM領域には通常のリムーバルディスクとしてアクセスすることができ、また、ROM領域に実行ファイルを書き込むことで、自動再生機能である所謂「オートラン(AUTO RUN)」を情報機器に行わせることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としての実施例を、図面を利用して以下に説明する。本発明の実施例に基づくデジタルカメラ1は、図1に示すように、光学ユニット10、画像処理部16、フラッシュメモリー20、MPU(マイクロプロセッサユニット)30、メモリーコントローラー40、USBコントローラー50を有している。その他、必要に応じてストロボユニット、液晶ディスプレイ、メモリーカードリーダーライターユニット、電源ユニット等を備えている。
【0019】
前記光学ユニット10は、レンズ12、CCD受光部14を有しており、レンズ12を通して得られた被写体の画像を、CCD受光部14のCCD素子によって電気信号の画像データに変換する。前記画像処理部16は、前記CCD受光部14からの画像データを、JPEG方式のJPEGデータに変換する。
【0020】
前記フラッシュメモリー20は、記憶保持動作が不要な半導体メモリーであり、メモリーコントローラー40の指令に基づいてデータを指定されたアドレス位置に記憶する。また、指定されたアドレス位置のデータを取り出して、USBコントローラー50に送る。また、前記フラッシュメモリー20は、記憶領域を前記メモリーコントローラー40によってROM領域22とRAM領域24とに区画して制御される。
【0021】
そして、前記フラッシュメモリー20のROM領域22には、撮像した画像データを情報機器側で扱うためのアプリケーションソフトである画像ビューワーソフト、画像加工ソフト、画像管理ソフト、画像圧縮伸張ソフト、画像フォーマット変換ソフト、及びオンライン写真プリント注文ソフトが格納されている。また、RAM領域24には、デジタルカメラ1によって撮像された画像データが保存される。
【0022】
また、前記フラッシュメモリー20内のROM領域22とRAM領域24とは、異なるファイルシステムによって管理されている。具体的には、ROM領域22はISO9660ファイルシステム又はHFSによって管理され、RAM領域24はFATファイルシステムによって管理されている。ここで、ISO9660ファイルシステムは、主にデータ用CD−ROMに使用されるファイルシステムであり、FATファイルシステムは、主にMS−DOSにおけるブロックデバイス(フレキシブルディスク、ハードディスク等)上のファイルを管理するためのシステムであり、またHFS(Hierarchical File System)は、階層構造を使ってファイルを分類することにより、数多くのファイルがハードディスクにあってもフォルダでファイルを上手に整理できるとするものである。なお、ISO9660ファイルシステムとHFS両方に対応したハイブリッド形式としてもよい。
【0023】
前記MPU30は、上記各ユニットの状態を管理し、指令を行い、データの送受信を制御するなど、統括的な制御を行う。なお、本実施例では、画像処理部16、メモリーコントローラー40、USBコントローラー50などは、MPU30とは別構成の機能ブロックとしているが、それらの機能の一部を該MPU30に分担させたり、同一の機能ブロックとすることも可能である。
【0024】
前記USBコントローラー50は、USBインターフェース機能を有しており、外部の情報機器のUSBホストコントローラーとの通信を制御し、入ってくるパケットの検出、パケットの送信、パケットIDの生成や解読、USBシリアルデータとパラレルデータの変換などを行い、画像データや前記アプリケーションソフト等の送受信を行う画像データ転送手段である。また、送られたデータ及び送るデータを記憶するバッファを有しており、情報機器側のUSBホストコントローラーとの通信上必要な処理の多くを自動的に行うとともに、USBホストコントローラーからのリクエストに応答する。その他、エラー処理や電力管理などを行う。
【0025】
次に、本実施例の使用状態を説明する。前記デジタルカメラ1によって図示略のシャッターボタンが押され撮影が行われると、前記レンズ12を通して得られた被写体の画像がCCD受光部14によって電気信号の画像データに変換され、前記画像処理部16によって、JPEG方式で圧縮されたJPEGデータに変換される。そして、そのようにJPEGデータに変換された画像データは、前記フラッシュメモリー20内のRAM領域24に格納される。
【0026】
そして、図2に示すように、前記デジタルカメラ1のUSBポートにUSBコネクタ2が装着され、情報機器であるPC(パーソナルコンピューター)100のUSBポートにUSBコネクタ4が装着されると、前記デジタルカメラ1はPC100とUSBケーブル3によって接続され、PC100がデジタルカメラ1の各ディスクリプタを取得し、アドレスのアサイン、コンフィグレーション、パイプの初期化などが行われて、エニュメレーション処理される。それにより、前記PC100は、前記デジタルカメラ1のデバイスディスクリプタに記述されたベンダID、製品ID、またはClass,Subclassから、デジタルカメラ1を認識する。これにより、前記PC100と前記デジタルカメラ1とのUSBパケット通信が可能となる。
【0027】
また、上述したように、前記フラッシュメモリー20内のROM領域22がISO9660ファイルシステムによって管理されているため、PC100等の情報機器に接続された場合には、情報機器側にCD−ROMドライブとして認識させることができる。そのため、前記フラッシュメモリー20内のROM領域22は、図3に示すように、PC100のディスプレイ上にCD−ROMドライブとして表示され、格納されているアプリケーションのフォルダが表示される。また、CD−ROMドライブとして認識されるため、ROM領域22に実行ファイルを書き込むことで、自動再生機能である所謂「オートラン(AUTO RUN)」を情報機器側に行わせることが可能となっている。
【0028】
また、以上のように、前記フラッシュメモリー20内のROM領域22とRAM領域24とを、異なるファイルシステムによって管理することによって、書き込み/読み出し/削除が、異なる手段(ソフト)によるものとなるため、一方の領域には書き込み/読み出し/削除の何れかをできないようにすることができるとともに、一方の領域をユーザーから見えないようにすることも可能となる。
【0029】
以上のように、フラッシュメモリー20内をROM領域22とRAM領域24とに区画することによって、ROM領域22に書き込まれたソフトウェア等は誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域24には自由に書き込みを行うことができ、本実施例によるデジタルカメラ1は、今までに無い多様な実施態様、独特な効果を得ることが可能になる。
【0030】
つまり、前記フラッシュメモリー20のROM領域22には、上述したように、予め撮像した画像データを情報機器側で扱うためのアプリケーションソフトが格納されており、PC100側はそのようなアプリケーションソフトを有していなくても、前記フラッシュメモリー20のROM領域22から読み込むことにより容易に使用することができる。そのため、各フォルダ内のセットアップファイルを実行することにより、各アプリケーションソフトをPC100側にインストールすることが可能になる。
【0031】
これに対して、従前の構成においては、デジタルカメラ機能に関するアプリケーションソフトである画像ビューワーソフト、画像加工ソフト、画像管理ソフト、画像圧縮伸張ソフト、画像フォーマット変換ソフト、オンライン写真プリント注文ソフトなどをPC100側が有していない場合には、別途CD−ROMやフレキシブルディスクなどの媒体から取り込むか、Webページからダウンロードする必要があるが、通常CD−ROMやフレキシブルディスクのドライブを有していないPDAなどにおいては、それらのディスクから取り込むのは困難であるとともに、Webページに必要なアプリケーションソフトがアップされていなければ、そのようなデジタルカメラ機能に関するアプリケーションソフトを容易に使用することができなかった。
【0032】
さらに、そのようなアプリケーションソフトは前記フラッシュメモリー20のROM領域22に格納されるため、ユーザーによって誤って消去されてしまうおそれがないとともに、前記RAM領域24側へは、撮像した写真データを格納することにより、写真データは自由に読み出し、消去が可能である。そのため、利便性が大幅に向上し、顕著な効果を有するデジタルカメラとすることができる。また、アプリケーションソフトをPC100側のハードディスクなどのストレージに格納する必要がないため、情報機器側のストレージへの負担がなく、記憶領域の有効利用を図ることが可能となる。
【0033】
なお、本技術は、上記実施例の構成のみに限定されるものではなく、多様な態様が可能である。例えば、本実施例によるデジタルカメラ1では、所定のデータ転送方式をUSB規格としているが、それのみに限定されるものではなく、IEEE1394規格や赤外線転送方式など、どのような方式であってもよい。
【0034】
また、本実施例によるデジタルカメラ1では、前記フラッシュメモリー20に格納されるデジタルカメラ機能に関するアプリケーションソフトを、画像ビューワーソフト、画像加工ソフト、画像管理ソフト、画像圧縮伸張ソフト、画像フォーマット変換ソフト、オンライン写真プリント注文ソフトとしているが、それのみに限定されるものではなく、映画作成ソフトや、年賀状画像プリントソフトなど、撮像した画像データを情報機器側で扱うためのアプリケーションソフトであればよい。
【0035】
また、前記光学ユニット10は、CCD素子によるCCD受光部14としているが、CMOSイメージセンサによるものであってもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明の請求項1に基づくフラッシュメモリー制御方法によれば、フラッシュメモリーを情報の読み出し、書き込み及び削除の全てを実行可能な第1の領域と、情報を読み出すことのみ実行可能な第2の領域とに分けて制御するため、第1の領域に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、第2の領域には自由に書き込みを行うことができるため、利便性が大幅に向上する。
【0037】
また、特に、請求項2に基づくフラッシュメモリーの制御方法によれば、前記第1の領域と前記第2の領域を、異なるファイルシステムによって管理するため、書き込み/読み出し/削除が、異なる手段(ソフト)によるものとなるため、一方の領域には書き込み/読み出し/削除の何れかをできないようにすることができるとともに、一方の領域をユーザーから見えないようにすることも可能となる。
【0038】
また、特に、請求項3に基づくフラッシュメモリーの制御方法によれば、前記第1の領域をFATファイルシステムによって管理するとともに、前記第2の領域をISO9660ファイルシステム及び/又はHFSによって管理している。そのため、第1の領域がFATファイルシステムによって管理されるため、情報機器側にリムーバルディスクとして認識させることができ、また第2の領域がISO9660ファイルシステムによって管理されているため、情報機器側にCD−ROMドライブとして認識させることができる。そのため、第1の領域には通常のリムーバルディスクとしてアクセスすることができ、また、第2の領域に実行ファイルを書き込むことで、自動再生機能である所謂「オートラン(AUTORUN)」を情報機器に行わせることが可能となる。
【0039】
また、特に、請求項4又は5に基づくデジタルカメラによれば、前記フラッシュメモリーがROM領域とRAM領域に区画して制御されるため、前記ROM領域に関連するアプリケーションソフトを予め格納しておくことにより、関連するアプリケーションソフトを情報機器側が有していなくても容易に使用することができるとともに、関連するアプリケーションソフトを情報機器側のストレージに格納する必要がないため、情報機器側のストレージへの負担がなく、記憶領域の有効利用を図ることが可能となる。また、関連するアプリケーションソフトは前記ROM領域に格納されるため、誤って消去してしまうおそれがないとともに、前記RAM領域側へは、撮像した写真データを格納することにより、写真データは自由に読み出し、消去が可能であるため、利便性が大幅に向上する。
【0040】
また、特に、請求項7に基づくデジタルカメラによれば、前記RAM領域をFATファイルシステムによって管理するとともに、前記ROM領域をISO9660ファイルシステム及び/又はHFSによって管理している。そのため、RAM領域がFATファイルシステムによって管理されるため、情報機器側にリムーバルディスクとして認識させることができ、またROM領域がISO9660ファイルシステムによって管理されているため、情報機器側にCD−ROMドライブとして認識させることができる。そのため、RAM領域には通常のリムーバルディスクとしてアクセスすることができ、また、ROM領域に実行ファイルを書き込むことで、自動再生機能である所謂「オートラン(AUTO RUN)」を情報機器に行わせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づくデジタルカメラの構成を示す構成図である。
【図2】デジタルカメラをパーソナルコンピューターにUSB接続した状態を示す説明図である。
【図3】デジタルカメラのストレージ機能によるディスプレイ上の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
10 撮像手段
16 画像処理手段
20 フラッシュメモリー
22 ROM領域
24 RAM領域
40 メモリーコントローラー
50 画像データ転送手段
Claims (7)
- フラッシュメモリーの制御方法であって、
情報の読み出し、書き込み及び削除の全てを実行可能な第1の領域と、
情報を読み出すことのみ実行可能な第2の領域と
に分けて制御することを特徴とするフラッシュメモリー制御方法。 - 前記第1の領域と前記第2の領域を、異なるファイルシステムによって管理することを特徴とする請求項1に記載のフラッシュメモリー制御方法。
- 前記第1の領域をFATファイルシステムによって管理するとともに、前記第2領域をISO9660ファイルシステム及び/又はHFSによって管理することを特徴とする請求項1又は2に記載のフラッシュメモリー制御方法。
- デジタルカメラであって、
撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像した画像を所定の圧縮形式のデジタル信号に変換する画像処理手段と、
フラッシュメモリーと、
前記フラッシュメモリーをROM領域とRAM領域に区画して制御するメモリーコントローラーと、
外部の情報機器に画像データを転送可能とする画像データ転送手段と、
を有することを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記フラッシュメモリーのROM領域に、撮像した画像データを情報機器側で扱うためのアプリケーションソフトが格納されていることを特徴とする請求項4に記載のデジタルカメラ。
- 前記フラッシュメモリーに格納される撮像した画像データを情報機器側で扱うためのアプリケーションソフトが、画像ビューワーソフト、画像加工ソフト、画像管理ソフト、画像圧縮伸張ソフト、画像フォーマット変換ソフト、オンライン写真プリント注文ソフトのうち何れかであることを特徴とする請求項4又は5に記載のデジタルカメラ。
- 前記RAM領域をFATファイルシステムによって管理するとともに、前記ROM領域をISO9660ファイルシステム及び/又はHFSによって管理することを特徴とする請求項4又は5又は6に記載のデジタルカメラ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002383477A JP2004208246A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | フラッシュメモリー制御方法、デジタルカメラ |
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JP (1) | JP2004208246A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8117374B2 (en) | 2005-02-07 | 2012-02-14 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Flash memory control devices that support multiple memory mapping schemes and methods of operating same |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002383477A patent/JP2004208246A/ja active Pending
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