JP2005517056A - 結合剤ならびにレオロジ改質剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、再構成された、および0.5m/gと200m/gの間の範囲にあるBET比表面積を有する基本粒子からなり、熱可塑性樹脂中に容易に再分散させることができる、顔料および/または無機充填材の粒を得ることを可能にする、顔料および/または無機充填材の水性懸濁液の、結合機能およびレオロジ改質機能の両方を有する、または粘性低下機能もしくは粉砕助剤機能を有する、カルボキシル基を含有するコポリマーに関する。本発明はまた、焼結された鉱物質材料およびそれらの使用にも関する。

Description

本発明は、特にペイントおよびプラスチックの領域で、またより詳細には、鉱物質を充填した熱可塑性プラスチックの領域で使用される無機充填材の技術的分野に関する。
本発明は第一に、湿式もしくは乾式方法での製造により得られた基本粒子から形成される、再構成された顔料および/または無機充填材の粒の調製方法において、熱可塑性樹脂、特にPVC樹脂(ポリ塩化ビニル樹脂)と混和性のある、ISO規格9277により測定し、0.5m/g〜200m/gの範囲のBET比表面積を有する基本粒子から形成される再構成された顔料および/または無機充填材の粒を得るために使用することができる、すなわち、前述の樹脂中に容易に再分散させることのできる凝集された顔料および/または無機充填材を得るために使用することができる、顔料および/または無機充填材の水性懸濁液のための、結合剤の機能およびレオロジ改質剤の機能を同時に有するコポリマーに関する。
レオロジ改質剤とは、出願人は、鉱物質の乾燥重量に対して0.1乾燥重量%〜10乾燥重量%の範囲の量で鉱物質の懸濁液中に添加した場合に、その懸濁液のBrookfield(商標)粘度を上昇させまたは低下させることが可能な化合物を意味することに注目されたい。
Brookfield(商標)粘度が低下する場合、用語粘性低下剤を用い、上昇する場合用語増粘剤を用いる。
本発明は、したがって、結合剤の機能を同時に有する、熱可塑性樹脂、特にPVC樹脂(ポリ塩化ビニル樹脂)中に容易に再分散させることのできる凝集された顔料および/または無機充填材を得るために使用することができる、顔料および/または無機充填材の水性懸濁液のためのレオロジ改質剤に関する。
本発明は、したがって、熱可塑性樹脂、特にPVC樹脂(ポリ塩化ビニル樹脂)中に容易に再分散させることのできる凝集された顔料および/または無機充填材を得るために使用することができる、結合剤の機能を同時に有する、顔料および/または無機充填材の水性懸濁液のための粉砕助剤に関する。
粉砕助剤とは、出願人は、鉱物質の乾燥重量に対して0.1乾燥重量%〜10乾燥重量%の範囲の量で鉱物質の懸濁液中に添加した場合に、粉砕をさらに促進する、すなわち、懸濁液中の鉱物質粒子の粒度を減少させることを促進する粘性低下性化合物を意味することに注目されたい。
本発明はまた、湿式もしくは乾式方法での製造により得られた基本粒子から形成される再構成された顔料および/または無機充填材の粒の調製方法における、熱可塑性樹脂、特にPVC樹脂(ポリ塩化ビニル樹脂)と混和性のある、ISO規格9277により測定し、0.5m/g〜200m/gの範囲のBET比表面積を有する基本粒子から形成される再構成された顔料および/または無機充填材の粒を得るための前述のコポリマーの使用にも関する。
本発明はまた、前述のコポリマーの使用により得られる再構成された顔料および/または無機充填材の粒にも関する。
これらの再構成された顔料および/または無機充填材粗粒は、プラスチックの領域で使用される場合プラスチック配合物中に、またペイントの領域で使用される場合ペイント配合物中に、容易に分散されるはずである。
本発明はまた、微粉末を使用する領域における、また特にペイントおよび熱可塑性樹脂の領域における、また特にPVC樹脂の領域における、これらの再構成された顔料および/または無機充填材の粒にも関する。
本発明はまた、前述の再構成された顔料および/または無機充填材の粒を使用して製造される熱可塑性樹脂および特にPVC樹脂にも関する。
最後に本発明は、前述の再構成された顔料および/または無機充填材の粒を使用して製造される熱可塑性樹脂、および特にPVC樹脂から射出され、成形され、または押出しされた物品に関する。
実際、プラスチックの、また特に熱可塑性樹脂の、また特にPVC樹脂の製造の間、プラスチックのコストを引き下げるために、同時に例えばその熱的もしくは機械的性質を向上させるために、高価な樹脂の一部を、より安価な無機充填材および/または顔料で置き換えることが増している。
例えば、天然のもしくは合成の炭酸カルシウム、ドロマイト、水酸化マグネシウム、カオリン、タルク、石膏など、または酸化チタンまでもの無機充填材および/または顔料が、微粉末またはマスターバッチの形で、当分野の技術者によりポリマーマトリックスに通常混ぜ込まれる。
当分野の技術者により「自由流動性(free flowing)」と呼ばれる、すなわち流動し易い、熱可塑性樹脂において使用することができるミクロスフェアを得るための知られている種々の特許出願(欧州特許0213931号、欧州特許0359362号、欧州特許0618258号、欧州特許0628609号、フランス特許2705353号)があるが、全てのこれらの技術は、結合剤によって得られる、やはり「スラリ」と呼ばれる懸濁液の粘性に全面的に依存し、これによりミクロスフェア製造過程の残りの工程において蒸発させる水濃度を増加させなければならない不利を有する。
他の知られている技術(欧州特許0418683号)を使用すると、非常に硬く、そのため再分散させるのが非常に困難である粒子が得られる。
この技術は、熱可塑性樹脂中への分散が容易でない化合物をもたらす不都合がある。
このために、機械的抵抗性および/または耐熱性に関して最終ユーザの基準に適合している、流動し易いもしくは取り扱い易い、および熱可塑性樹脂中に容易に分散させることのできる無機充填材および/または顔料を得るためには、当分野の技術者は、ミクロスフェアの製造工程の間粘性を制御することが不可能であり、そのために、これらのミクロスフェアの製造中に存在する大量の水を除去するのに高エネルギーを要するという技術の問題に直面し、あるいは非常に硬いために熱可塑性樹脂中に容易に使用することができない粒子をもたらすという問題にも直面している。
入手できるこれらの技術について、当分野の技術者は、懸濁液の顔料および/または無機充填材の濃度の関数として、顔料および/または無機充填材の懸濁液の粘性が依存しているという問題にも直面している。
したがって、当分野の技術者は、流動し易く、かつ用途に適応している基本粒子から形成されている、また熱可塑性樹脂、特にPVC樹脂(ポリ塩化ビニル樹脂)と混和性のある、すなわち、前述の樹脂中に容易に再分散させることのできる凝集された顔料および無機充填材を得るために使用することができる、再構成された顔料および/または無機充填材の粒をもたらすと同時に、最初の懸濁液の粘性を制御するための、利用できる解決策を何ら有していない。
顔料および/または無機充填材に関する前述の不都合に基づき、出願人は、顔料および/または無機充填材の水性懸濁液のための、結合剤の機能およびレオロジ改質剤の機能を同時に有する作用剤として、一部カルボキシル基からなるコポリマーを使用することにより、前述の樹脂中に容易に再分散させることのできる凝集された顔料および/または無機充填材を得るために使用することができることを、思いもよらず見出した。
顔料および/または無機充填材の水性懸濁液のレオロジ性を改質する結合剤として使用される前述のポリマーの結合効果は、出願人には明白に、前述のコポリマーの分子量に比例するものであり、粘性低下効果についてのことではなく、または粉砕助剤効果についてのことでもないことに注目されたい。
これに関して、従来技術は、カルボキシル官能基を有しない(欧州特許0213931号、欧州特許0359362号、欧州特許0618258号、欧州特許0628609号、フランス特許2705353号)、また微粉砕された顔料および/または無機充填材をもたらさない充填材処理剤の使用を主として記述し、あるいは、カルボキシル官能基だけを有し(欧州特許0418683号)、非常に硬いので熱可塑性樹脂に再分散され易い基本粒子の形で得ることができない顔料および/または無機充填材を得るためにしか使用することができない作用剤の使用を主として記述している。
これに関し、本発明の、湿式もしくは乾式方法での製造により得られた基本粒子から形成される、再構成された顔料および/または無機充填材の粒の調製方法において、熱可塑性樹脂、特にPVC樹脂(ポリ塩化ビニル樹脂)と混和性のある、ISO規格9277により測定して、0.5m/g〜200m/gの範囲のBET比表面積を有する基本粒子から形成された再構成された顔料および/または無機充填材の粒を得るために使用することができる、顔料および/または無機充填材の水性懸濁液のための、結合剤の機能およびレオロジ改質剤の機能を同時に有するコポリマーは、重量で表して、モノマーa)、b)、c)およびd)の合計が100%に等しい、
a)3%〜75%の、好ましくは4%〜70%の、カルボキシル官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
b)97%〜25%の、好ましくは96%〜30%の、アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
c)0%〜5%の、硫黄原子またはリン原子またはそれらの混合物を含有する少なくとも1種の酸モノマーと、
d)0重量%〜5重量%の、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの中から選択した少なくとも1種の架橋モノマーと
からなることを特徴とする。
より具体的には、本発明によるコポリマーが、湿式もしくは乾式方法での製造により得られた基本粒子から形成される、再構成された顔料および/または無機充填材の粒の調製方法において、熱可塑性樹脂、特にPVC樹脂(ポリ塩化ビニル樹脂)と混和性のある、ISO規格9277により測定して0.5m/g〜200m/gの範囲のBET比表面積を有する基本粒子から形成される再構成された顔料および/または無機充填材の粒を得るために使用することができる、顔料および/または無機充填材の水性懸濁液のための、結合剤の機能およびレオロジ改質剤の機能を同時に有する場合、本発明によるポリマーは、重量で表して、モノマーa)、b)、c)およびd)の合計が100%に等しい、
a)10%〜75%の、カルボキシル官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
b)90%〜25%の、アクリルまたはビニルエステルまたはアミドを有する少なくとも1種のモノマーと、
c)0%〜5%の、硫黄原子またはリン原子またはそれらの混合物を含有する少なくとも1種の酸モノマーと、
d)0重量%〜5重量%の、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの中から選択した少なくとも1種の架橋モノマーと
からなることを特徴とし、
および、5ml/g〜20ml/g、好ましくは7ml/g〜15ml/gの範囲にある固有粘度に対応する分子量を有することを特徴とする。
ホモポリマーまたはコポリマーの分子量は、水酸化アンモニウム中和ポリマーの形のものについて、下記に記述する方法(A)により測定され、本出願の残りの部分において、また特許請求範囲において固有粘度と呼ばれるであろう。
このことを行うため、我々は4つのフラスコを用意し、その1つは120g/lの対照標準塩溶液を含有し、また他の3つは、アンモニアでpH8まで中和し、異なる濃度に希釈した、固有粘度を測定する必要がある化合物を含有する。これらの異なる濃度は、120g/l塩溶液により、10g/l、20g/l、および30g/lに等しい。
次いで、アッベローデ管を取り付けたSchott AVS/500粘度計(対照標準:53010/I)、および定数0.01を使用して、各溶液の比粘度を測定し、濃度の関数として曲線[(比粘度)/濃度]をプロットする。
曲線の直線部分を使用して、下記の式により固有粘度が得られる:
固有粘度=濃度がゼロに近付く場合の(比粘度の濃度に対する比の)極限値。(Chimie macromoleculaire II, 1972 Edition, Chaper IV, p.211-259)。
またより具体的には、本発明により、コポリマーが、湿式もしくは乾式方法での製造により得られた基本粒子から形成された、再構成された顔料および/または無機充填材の粒の調製方法において、熱可塑性樹脂、特にPVC樹脂(ポリ塩化ビニル樹脂)と混和性のある、ISO規格9277により測定して0.5m/g〜200m/gの範囲のBET比表面積を有する基本粒子から形成される再構成された顔料および/または無機充填材の粒を得るために使用することができる、顔料および/または無機充填材の水性懸濁液のための、結合剤の機能およびレオロジ改質剤の機能を同時に有する場合、本発明によるコポリマーは、重量で表して、モノマーa)、b)、c)およびd)の合計が100%に等しい、
a)30%〜75%の、カルボキシル官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
b)70%〜25%の、アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
c)0%〜5%の、硫黄原子またはリン原子またはそれらの混合物を含有する少なくとも1種の酸モノマーと、
d)0重量%〜5重量%の、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの中から選択した少なくとも1種の架橋モノマーと
からなることを特徴とし、および、
本コポリマーが、方法(A)により測定して、5ml/g〜20ml/g、好ましくは7ml/g〜15ml/gの範囲にある固有粘度に対応する分子量を有することも特徴とする。
本発明の、全てのこれらコポリマーは、より特に、次の特徴を有する。
a)カルボキシル官能基を有するモノマーは、エチレン性不飽和を有し、およびアクリル酸もしくはメタクリル酸または(マレイン酸もしくはイタコン酸のC〜Cモノエステルなどの)二酸のヘミエステルさえまたはこれら混合物などのモノカルボン酸官能基を有するアニオンモノマーの中から選択されるか、エチレン性不飽和を有し、ジカルボン酸官能基もしくはスルホン酸官能基もしくはリン酸官能基もしくはホスホン酸官能基またはこれらの混合を有するアニオンモノマーの中から選択されるか、エチレン性不飽和を有し、およびイタコン酸、マレイン酸または(無水マレイン酸などの)カルボン酸無水物さえなどのジカルボン酸官能基を有するモノマーから選択される。
b)アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有するモノマーが、置換されているかもしくは置換されていないアクリルアミドもしくはメタクリルアミドまたはそれらの誘導体およびこれらの混合物の中から選択されるか、または、分枝状もしくは線状のアクリル酸アルキルまたはメタクリル酸アルキルなどの1つもしくはいくつかの非水溶性モノマーの中から選択されるか、または、酢酸ビニルなどのビニルエステルの中から選択される。
c)硫黄原子またはリン原子またはこれらの混合物を含有する酸モノマーが、エチレン性不飽和を有し、およびアクリルアミド−メチル−プロパン−スルホン酸、メタアリルスルホン酸ナトリウム、ビニルスルホン酸およびスチレンスルホン酸などのスルホン酸官能基を有するモノマーの中から選択されるか、または、エチレン性不飽和を有し、およびエチレングリコールメタクリレートのリン酸エステル、プロピレングリコールメタクリレートのリン酸エステル、エチレングリコールアクリレートのリン酸エステル、プロピレングリコールアクリレートのリン酸エステルおよびそれらのエトキシレートなどのリン酸官能基を有するモノマーの中から選択されるか、または、エチレン性不飽和を有し、およびビニルホスホン酸などのホスホン酸官能基またはこれらの混合物を有するモノマーの中からさえ選択される。
d)少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーが、限定することなく、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、アクリル酸アリル、マレイン酸アリル、メチレン−ビス−アクリルアミド、メチレン−ビス−メタクリルアミド、テトラアリルオキシエタン、トリアリルシアヌレート、(ペンタエリトリトール、ソルビトール、スクロースなどの多価アルコールから得られる)アリルエステルからなる群から選択される。
本発明により使用されるコポリマーは、知られているラジカル共重合方法により得られる。
酸の形態で得られ、および蒸留されているであろうこのコポリマーは、一価中和官能基もしくは多価中和官能基を有する1種またはいくつかの中和剤、例えば、一価中和官能基についてはアルカリ性カチオン、特にナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム;または例えばステアリルアミン、エタノールアミン(モノ−、ジ−、トリエタノールアミン)、モノおよびジエチルアミン、シクロヘキシルアミン、メチルシクロヘキシルアミンなどの第一級、第二級もしくは第三級脂肪族および/または環状アミンなどからなる群の中から選択された中和剤によって、あるいはさらに良好には、多価官能基については二価アルカリ土類カチオン、特にマグネシウムおよびカルシウム、または亜鉛などからなる群の中から選択された中和剤によって、同様に三価カチオン特にアルミニウムによって、またはより高い原子価を有するあるカチオンによって、全体的にもしくは一部中和すべきである。
各中和剤は、それぞれの原子価官能基による特定の化学量論に従って介入する。
優先的に、このコポリマーはアンモニウムイオンで中和する。
他の変形形態により、共重合反応から得られるコポリマーは、全体的もしくは一部中和反応の前または後に、1種またはいくつかの極性溶媒、特に水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、アセトン、テトラヒドロフランまたはそれらの混合物からなる群に属する極性溶媒により、当分野の技術者に親しまれている静的もしくは動的方法に従って、処理されようし、およびいくつかの段階に分けられよう。
次いで、本発明の局面の1つは、水性懸濁液中の鉱物質のレオロジを改質する結合剤としての本発明により使用されるコポリマーに対応する。
本発明はまた、結合剤の機能を同時に有し、およびISO規格9277により測定して0.5m/g〜200m/gの範囲のBET比表面積を有する基本粒子から再構成されおよび形成された顔料および/または無機充填材の粒を得るために使用することができる、顔料および/または無機充填材の水性懸濁液のためのレオロジ改質剤としての、前述のコポリマーの使用にも関する。これらの粒は、熱可塑性樹脂中に容易に再分散させることができる。
この使用は、前述の作用剤が、重量で表して、モノマーa)、b)、c)およびd)の合計が100%に等しい
a)3%〜75%の、好ましくは4%〜70%の、カルボキシル官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
b)97%〜25%の、好ましくは96%〜30%の、アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
c)0%〜5%の、硫黄原子またはリン原子またはそれらの混合物を含有する少なくとも1種の酸モノマーと、
d)0重量%〜5重量%の、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの中から選択した少なくとも1種の架橋モノマーと
からなることを特徴とし、
上記コポリマーは、顔料および/または無機充填材の乾燥重量に比較して0.1乾燥重量%〜10乾燥重量%の割合で使用されることを特徴とし、および
凝集された粒を熱可塑性樹脂、特にPVC樹脂(ポリ塩化ビニル樹脂)中に再分散させることができること、すなわち、PVC樹脂中の微細か粒の分散力を測定するプロトコルに基づく再分散性試験において0.2mm以上の直径を有する粒が3粒未満存在することを特徴とする。
本発明はまた、顔料および/または無機充填材の水性懸濁液のための、結合剤の機能を同時に有する粘度低下剤としての前述のコポリマーの使用にも関する。
この粘度低下剤の使用は、前述の作用剤が、重量で表して、モノマーa)、b)、c)およびd)の合計が100%に等しい、
a)10%〜75%の、カルボキシル官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
b)90%〜25%の、アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
c)0%〜5%の、硫黄原子またはリン原子またはそれらの混合物を含有する少なくとも1種の酸モノマーと、
d)0重量%〜5重量%の、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの中から選択した少なくとも1種の架橋モノマーと
からなることを特徴とし、
上記コポリマーは、顔料および/または無機充填材の乾燥重量に比較して0.1乾燥重量%〜10乾燥重量%の割合で使用されることを特徴とし、および
上記コポリマーは、方法(A)により測定して5ml/g〜20ml/g、好ましくは7ml/g〜15ml/gの範囲にある固有粘度に対応する分子量を有することを特徴とし、および
顔料および/または無機充填材の凝集された粒を熱可塑性樹脂、特にPVC樹脂(ポリ塩化ビニル樹脂)中に再分散させることができること、すなわち、PVC樹脂中の微細か粒の分散力を測定するプロトコルに基づく再分散性試験において0.2mm以上の直径を有する粒3個未満が存在することを特徴としている。
最後に本発明は、結合剤の機能を同時に有する粉砕助剤としての前述のコポリマーの使用に関する。
この粉砕助剤としての使用は、前述の作用剤が、重量で表して、モノマーa)、b)、c)およびd)の合計が100%に等しい、
a)30%〜75%の、カルボキシル官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
b)70%〜25%の、アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
c)0%〜5%の、硫黄原子またはリン原子またはそれらの混合物を含有する少なくとも1種の酸モノマーと、
d)0重量%〜5重量%の、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの中から選択した少なくとも1種の架橋モノマーと
からなることを特徴とし、
上記コポリマーは、顔料および/または無機充填材の乾燥重量に比較して0.1乾燥重量%〜10乾燥重量%の割合で使用されることを特徴とし、および
前述のコポリマーは、方法(A)により測定して5ml/g〜20ml/g、好ましくは7ml/g〜15ml/gの範囲にある固有粘度に対応する分子量を有することを特徴とし、および
顔料および/または無機充填材の凝集された粒を熱可塑性樹脂、特にPVC樹脂(ポリ塩化ビニル樹脂)中に再分散させることができること、すなわち、PVC樹脂中の微細か粒の分散力を測定するプロトコルに基づく再分散性試験において0.2mm以上の直径を有する粒3個未満が存在することを特徴とする。
本発明はまた、前述のコポリマーの使用により得られる顔料および/または無機充填材の再構成された粒に関する。
これらの顔料および/または無機充填材の再構成された粒は、本発明のコポリマーを、顔料および/または無機充填材の乾燥重量に比較して0.1重量%〜10重量%の割合で含有することを特徴とする。
これらの顔料および/または無機充填材の再構成された粒は、より具体的には、充填材および/または顔料が、天然炭酸カルシウム、特に方解石、白亜、もしくは大理石、沈降炭酸カルシウムと今なお呼ばれる合成炭酸カルシウム、ドロマイト、水酸化マグネシウム、カオリン、タルク、石膏、酸化チタン、またはハイドロタルサイト、またはそれらの混合物、あるいは、ペイントおよび/またはプラスチックの領域で通常使用される任意の他の充填材および/または顔料の中から選択されることを特徴とする。
本発明はまた、微粉末を使用する領域における、また特にペイントおよび/または熱可塑性樹脂の領域における、特にPVC樹脂およびポリオレフィン樹脂の領域における、これらの顔料および/または無機充填材の再構成された粒の使用にも関する。
本発明はまた、前述の顔料および/または無機充填材の再構成された粒の使用により製造した、熱可塑性樹脂、および特にPVC樹脂およびポリオレフィン樹脂にも関する。
これらの樹脂は、樹脂の合計重量に対して、1乾燥重量%〜85乾燥重量%、好ましくは2乾燥重量%〜40乾燥重量%、の顔料および/または無機充填材の粒を含有することを特徴とする。
最後に、本発明は、前述の顔料および/または無機充填材の粒の使用により製造した熱可塑性樹脂、および特にPVC樹脂、から射出され、成形され、または押出しされた物品に関する。
実施においては、本発明の、凝集した粒を得る操作の第一段階は、顔料および/または無機充填材と、本発明により使用されるコポリマーと、次いで、プラスチックの領域で現在使用されており、懸濁液の形で見出されるであろう、種々の添加剤、特にステアリン酸、ベヘン酸、パルミチン酸もしくは他の酸のエマルションまたは懸濁液、特にステアリン酸カルシウムもしくはアンモニウムなどの脂肪酸塩の懸濁液、酸化ポリエチレンワックスもしくはアクリル−エチレン酸性コポリマーの懸濁液などの、飽和されたもしくは不飽和の炭素原子8〜30個を有する酸のエマルションまたは懸濁液の中から選択される滑剤など;PVC業界で現在使用している熱もしくはUV安定剤など、すなわち、鉛を含む重金属塩、またはカルシウム、亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、バリウムなど製の天然もしくは合成成分;着色剤もしくは着色した顔料、衝撃改質剤、または「加工助剤」などを含む顔料および/または無機充填材の懸濁液の調製からなる。
第2段階において、得られた懸濁液を、霧化もしくは噴霧などの古典的な乾燥手順により乾燥させる。
この乾燥段階は、ある程度連続的な、1または2ステップで実施することができる。
熱可塑性樹脂内において自由流動性の、かつ容易に再分散可能な、これらの凝集された粒は、熱可塑性樹脂中に使用される前に、プラスチックの領域で通常使用される滑剤、無機ステアリン酸塩、および他の成分などの異なった成分により、いずれ希釈することができる。
下記の非限定的実施例によって、本発明の価値はより良く理解されるであろう。
この実施例は、本発明により使用される結合剤のレオロジ改質特性の測定に関する。
この理由のため、炭酸カルシウムの水性懸濁液について実施されるそれぞれの下記の試験では、結合剤添加前および添加後に、その懸濁液のBrookfield(商標)粘度を測定している。
供試炭酸カルシウム懸濁液の試料をフラスコに導入し、10分間振とうした後、HBD−4型Brookfield(商標)粘度計を使用し、温度25℃および適正なスピンドルの回転速度10および100rpmで、Brookfield(商標)粘度を測定している。これにより、結合剤すなわちレオロジ改質剤を添加する前の懸濁液のBrookfield(商標)粘度を提供する。
この測定を実施して後、レオロジ改質性結合剤を添加する。
10分間振とうした後、結合剤を含有する炭酸カルシウム懸濁液が得られ、HBD−4型Brookfield(商標)粘度計を使用し、温度25℃および適正なスピンドルの回転速度10および100rpmで、Brookfield(商標)粘度を測定している。これにより、結合剤すなわちレオロジ改質剤を添加した後の懸濁液のBrookfield(商標)粘度を提供する。
下記の試験について、これらの種々の測定を行った。
(試験No.1)
従来技術を例示しているこの試験では、乾燥物濃度が69.1%に等しく、および粒度分析が、Sedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して、61.8%の粒子の直径が2μm以下であり、および21.7%の粒子の直径が1μm以下であるようなものである、ISO規格9277により測定して4.5m/gのBET比表面積を有する白亜と、1.0乾燥重量%のメチルポリメタクリレートとの水性懸濁液を使用する。
(試験No.2)
従来技術を例示しているこの試験では、乾燥物濃度が69.1%に等しく、および粒度分析が、Sedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して61.8%の粒子の直径が2μm以下であり、および21.7%の粒子の直径が1μm以下であるようなものである、ISO規格9277により測定して4.5m/gのBET比表面積を有する白亜と、1.0乾燥重量%の、Clariant社によりMowilith(商標)LDMの名称のもとに販売されているポリ酢酸ビニルとの水性懸濁液を使用する。
(試験No.3)
本発明を例示しているこの試験では、乾燥物濃度が69.1%に等しく、および粒度分析が、Sedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して61.8%の粒子の直径が2μm以下であり、および21.7%の粒子の直径が1μm以下であるようなものである、ISO規格9277により測定して4.5m/gのBET比表面積を有する白亜と、1.0乾燥重量%の、アンモニアにより100モル%中和した、および
a)カルボキシル官能基を有するモノマーとしての15.0重量%のアクリル酸、
b)アクリルエステル官能基を有するモノマーとしての10.0重量%のアクリル酸メチル、
c)アクリルエステル官能基を有するモノマーとしての40.0重量%のアクリル酸エチル、および
d)ビニルエステル官能基を有するモノマーとしての35.0重量%の酢酸ビニル
からなるコポリマーとの水性懸濁液を使用する。
(試験No.4)
本発明を例示しているこの試験では、乾燥物濃度が69.1%に等しく、および粒度分析が、Sedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して61.8%の粒子の直径が2μm以下であり、および21.7%の粒子の直径が1μm以下であるようなものである、ISO規格9277により測定して4.5m/gのBET比表面積を有する白亜と、1.0乾燥重量%の、アンモニアにより100モル%中和した、および
a)カルボキシル官能基を有するモノマーとしての30.0重量%のアクリル酸、および
b)アクリルエステル官能基を有するモノマーとしての70.0重量%のアクリル酸エチル
からなるコポリマーとの水性懸濁液を使用する。
(試験No.5)
本発明を例示しているこの試験では、乾燥物濃度が69.1%に等しく、および粒度分析が、Sedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して61.8%の粒子の直径が2μm以下であり、および21.7%の粒子の直径が1μm以下であるようなものである、ISO規格9277により測定し4.5m/gのBET比表面積を有する白亜と、1.0乾燥重量%の、アンモニアにより100モル%中和した、および
a)カルボキシル官能基を有するモノマーとしての15.0重量%のメタクリル酸、
b)アクリルエステル官能基を有するモノマーとしての10.0重量%のメタクリル酸メチル、および
c)アクリルエステル官能基を有するモノマーとしての75.0重量%のアクリル酸エチル
からなるコポリマーとの水性懸濁液を使用する。
(試験No.6)
本発明を例示しているこの試験では、乾燥物濃度が69.1%に等しく、および粒度分析が、Sedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して61.8%の粒子の直径が2μm以下であり、および21.7%の粒子の直径が1μm以下であるようなものである、ISO規格9277により測定し4.5m/gのBET比表面積を有する白亜と、1.0乾燥重量%の、炭酸ナトリウムにより80モル%中和した、および
a)カルボキシル官能基を有するモノマーとしての4.0重量%のアクリル酸、および
b)アクリルエステル官能基を有するモノマーとしての96.0重量%のメタクリル酸メチル
からなるコポリマーとの水性懸濁液を使用する。
(試験No.7)
本発明を例示しているこの試験では、乾燥物濃度が69.1%に等しく、および粒度分析が、Sedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して61.8%の粒子の直径が2μm以下であり、および21.7%の粒子の直径が1μm以下であるようなものである、ISO規格9277により測定し4.5m/gのBET比表面積を有する白亜と、1.0乾燥重量%の、アンモニアにより100モル%中和した、および
a)カルボキシル官能基を有するモノマーとしての71.3重量%のアクリル酸、および
b)アクリルエステル官能基を有するモノマーとしての28.7重量%のアクリル酸ブチル
からなるコポリマーとの水性懸濁液を使用する。
全てのこれらの実験結果を表1に提供する。
Figure 2005517056
表1は、本発明によるコポリマーの分子量が、前述の方法(A)により測定して5ml/g〜20ml/g、および好ましくは7ml/g〜15ml/gの範囲にある固有粘度に対応する場合の、レオロジ改質剤としての、または粘性低下剤としての本発明によるコポリマーの効果を実証している。
この実施例の目的は、結合剤および粉砕助剤の機能を同時に有する、本発明によるコポリマーの使用を例示することであり、天然炭酸カルシウムの懸濁液の粉砕に関与し、またより特に、微小粒子懸濁液に改良して、Sedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して36%の粒子の直径が2μm以下である、ISO規格9277により測定して2.6m/gのBET比表面積を有するシャンパーニュ白亜の粉砕に関する。
この目的のため、各試験について、試験しようとする本発明による粉砕助剤を、Sedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して36%の粒子の直径が2μm以下である、シャンパーニュ白亜の乾燥物60%を有する水性懸濁液に導入する。
1組の円筒および回転パルサを有し、0,6ミリメートル〜1ミリメートルの範囲にある直径を有するコランダムボールから構成されるDyno−Mill(商標)粉砕機内で、懸濁液を循環させる。
粉砕機が占める全体体積は1150立方センチメートルであり、重量は2900gである。
粉砕室の体積は1400立方センチメートルである。
粉砕機の周速は、1秒当り10メートルとする。
1時間当り18リットルの速度で、炭酸カルシウム懸濁液を再循環している。
Dyno−Mill(商標)出口には、粉砕により得られた懸濁液、および粉砕機から分離するために使用される200マイクロメートル篩分離器を取り付ける。
各粉砕試験中の温度は、約60℃に維持する。
粉砕の終わりに(T)、顔料懸濁液の試料をフラスコに集める。この懸濁液の粒度分析(2μmおよび1μm未満の%)を、Micrometrics社製のSedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定する。
Brookfield(商標)RVT粘度計により、温度23℃および適正なスピンドルの回転速度10および100rpmで、懸濁液のBrookfield(商標)粘度を測定する。
上記により、下記の粉砕助剤を試験する。
(試験No.8)
本発明を例示しているこの試験では、アンモニアにより100%中和した、前述の方法(A)により測定して8.1ml/gに等しい固有粘度を有する、かつ
a)カルボキシル官能基を有するアニオンモノマーとしての30.0重量%のアクリル酸と、
b)アクリルエステル官能基を有するモノマーとしての70.0重量%のアクリル酸エチルと、
からなるポリマーを、白亜の乾燥重量に比較して、0.2乾燥重量%使用する。
これにより、改良された白亜の水性懸濁液は下記の特性を有する:
−シャンパーニュ白亜の濃度:56.2%、
−10rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=100mPa.s、
−100rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=70mPa.s、
−2μm以下の粒子%=89.4%、
−1μm以下の粒子%=45.2%、
−ISO規格9277により測定し、BET比表面積は6.4m/gに等しい。
(試験No.9)
本発明を例示しているこの試験は、アンモニア100%で中和した、前述の方法(A)により測定して11.2ml/gに等しい固有粘度を有する、かつ
a)カルボキシル官能基を有するアニオンモノマーとしての71.3重量%のアクリル酸と、
b)アクリルエステル官能基を有するモノマーとしての28.7重量%のアクリル酸ブチルと、
からなるポリマーを、白亜の乾燥重量に比較して、0.15乾燥重量%使用する。
これにより、改良された白亜の水性懸濁液は下記の特性を有する:
−シャンパーニュ白亜の濃度:58.8%、
−10rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=125mPa.s、
−100rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=70mPa.s、
−2μm以下の粒子%=91.3%、
−1μm以下の粒子%=62%、
−ISO規格9277により測定し、BET比表面積は6.5m/gに等しい。
実施例における種々の試験の結果を調べると、分子量が、前述の方法(A)により測定して5ml/g〜20ml/g、また好ましくは7ml/g〜15ml/gの範囲にある固有粘度に対応する場合の、粉砕助剤としての本発明によるコポリマーの効果を実証している。
この実施例の目的は、本発明による凝集した粒を、熱可塑性樹脂中に、特にPVC樹脂中に再分散させることができることを例示することである。
それを行うため、Sacmi社(イタリア)により商品化されている微粉砕機を使用して前の試験における各懸濁液を、再構成された粒の形で乾燥し、80重量部のPVC配合物と、20重量部の無機充填材とによる混合物を作製して、再構成された粒の形で試験する。
使用したPVC配合物は、European Vinyls Corp.社(イタリア)によりEvipol SH6530の名称のもとに商品化されているPVC樹脂100部について下記のものを含有する:
−1.5部の三塩基性硫酸鉛、
−1.3部の二塩基性ステアリン酸鉛、
−0.6部のステアリン酸カルシウム、
−0.05部の、Clariant GmbH社により商品化されているEワックス。
この混合物を作製し、次いで、二軸型押出機を備えたRheomex(商標)を使用して、下記の機械パラメータにより、混合成分(Haake社の対照標準557−2211)なしで押出している:
−スクリュ回転速度;30rpm、
−押出帯域1の温度:160℃、
−押出帯域2の温度:170℃、
−押出帯域3の温度:180℃、
−押出機ヘッドの温度:180℃、
ただし、供給ホッパを水の循環により冷却し、スクリュに手動で供給する。
したがって、出口における押出物は、「ドローイングベンチ」インデックス120を有するカレンダにより導かれた幅40mmの平坦片である。
直径0.2mmを超える凝集粒3個未満が、長さ20cm片上に見出される場合、再構成された粒の分散は良好であるとみなす。20cmにおいてこの直径の凝集粒が少なくとも3個が現れる場合、分散は不良であるとみなす。
種々の試験、および得られた結果は下記の通りである。
(試験No.10)
この試験では、従来技術を例示しており、固有粘度8ml/gを有するアクリル酸のホモポリマーを使用することにより得られた、炭酸カルシウム懸濁液を使用する。
20cm片上に数えきれない量の、直径0.2mmを超える凝集粒が現れている。
表面の不良な外観にも気付くことができる。分散性は不良であるとみなされる。
(試験No.11)
この試験では、本発明を例示しており、試験No.3の水性懸濁液から再構成された粒を使用する。
20cm片上に凝集粒は全く見出されない。分散性は良好であるとみなされる。
(試験No.12)
この試験では、本発明を例示しており、試験No.4の水性懸濁液から再構成された粒を使用する。
20cm片上に凝集粒は全く見出されない。分散性は良好であるとみなされる。
(試験No.13)
この試験では、本発明を例示しており、試験No.5の水性懸濁液から再構成された粒を使用する。
20cm片上に凝集粒は全く見出されない。分散性は良好であるとみなされる。
(試験No.14)
この試験では、本発明を例示しており、試験No.6の水性懸濁液から再構成された粒を使用する。
20cm片上に凝集粒は全く見出されない。分散性は良好であるとみなされる。
(試験No.15)
この試験では、本発明を例示しており、試験No.7の水性懸濁液から再構成された粒を使用する。
20cm片上に凝集粒は全く見出されない。分散性は良好であるとみなされる。
(試験No.16)
この試験では、本発明を例示しており、試験No.8の水性懸濁液から再構成された粒を使用する。
20cm片上に凝集粒は全く見出されない。分散性は良好であるとみなされる。
(試験No.17)
この試験では、本発明を例示しており、試験No.9の水性懸濁液から再構成された粒を使用する。
20cm片上に凝集粒は全く見出されない。分散性は良好であるとみなされる。
この実施例の種々の試験の結果を検討することにより、本発明による凝集された粒は、熱可塑性樹脂中に、また特にPVC樹脂中に再分散可能であることが示されている。
この実施例の目的は、本発明の、再構成された無機充填材の粒を含有するPVC樹脂について得られた機械的性質を例示することである。
この目的のために、下記の試験を実施した。
(試験No.18)
この対照標準試験は、15pcrの、工業的品質のステアリン酸で処理したシャンパーニュ白亜を使用する。処理前にこの白亜のBET比表面積は、ISO規格9277により測定し5m/gであり、また粒度分析は、Sedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定し、60%の粒子の直径が2マイクロメートル以下であるものである。
PVC配合物と供試無機充填材との混合物を調製することにより、シャルピ(Charpy)衝撃を測定する。
使用したPVC配合物は、European Vinyls Corp.社(イタリア)によりEvipol SH6530の名称のもとに商品化されているPVC樹脂100部について下記のものを含有する:
−1.5部の三塩基性硫酸鉛、
−1.3部の二塩基性ステアリン酸鉛、
−0.6部のステアリン酸カルシウム、
−0.05部の、Clariant GmbH社により商品化されているEワックス、
−15部の供試無機充填材。
この混合物を、14リットルのPapenmeier(商標)急速ミキサで、最初の5分間は温度100℃〜105℃、周速25m/sに対応する速度2,200rpmにおいて、次いで50℃まで低下させた温度のもとで、周速7m/sに対応する速度600rpmで攪拌することにより作製する。
次いで、ゲル化のため200cmの混合物を取り出す。
このゲル化は、二円筒式Collin(商標)ミキサ(円筒の直径は150mmに等しく、また幅は400mmに等しい)で、円筒速度約20rpm〜24rpmおよび195℃に設定した回路加熱温度により実施される。
ゲル化が完了すると直ぐに、厚さ0.55mmのシートが得られる。
次いで、試料をさら状にした(countersunk)プレートを得るために、190℃において10kNのもとで2分間、かつ300kNのもとで3分間、圧縮プレス下の金型内でプレートを加圧する。DIN規格53453により、23℃における衝撃抵抗を測定する。
シャルピ衝撃について得られた値は、5.3kJ/mに等しい。
(試験No.19)
本発明を例示するこの試験では、ISO規格9277により測定して2.2m/gのBET比表面積を有し、およびSedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して32.5%の粒子の直径が2マイクロメートル以下である粒度分析を有するシャンパーニュ白亜を、先ず、白亜の乾燥重量に比較して0.2乾燥重量%の、試験No.7で使用したポリマーを導入することにより、実施例2で使用した手順と同一の手順により粉砕する。
上記により改良された白亜の水性懸濁液は、白亜の乾燥重量による濃度60%を有し、ISO規格9277により測定して5.0m/gのBET比表面積を有し、およびSedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して60.0%の粒子の直径が2マイクロメートル以下である粒度分析を有する。
次いで、白亜の乾燥重量に比較して0.2乾燥重量%の同一のポリマーと、ならびに白亜の乾燥重量に比較して0.1乾燥重量%の、乾燥物50%を有するステアリン酸カルシウム水性懸濁液を添加する。
Sacmi社(イタリア)により商品化されているやり型微粉砕機により、媒質を5分間均質化した後、再構成された粒の形に懸濁液を乾燥する。次いで、試験No.18で使用した手順と同一の手順でシャルピ衝撃値を測定する。
上記について得られたシャルピ衝撃値は、6.4kJ/mに等しい。
(試験No.20)
本発明を例示するこの試験では、ISO規格9277により測定して2.2m/gのBET比表面積を有し、およびSedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して32.5%の粒子の直径が2マイクロメートル以下である粒度分析を有するシャンパーニュ白亜を、先ず、白亜の乾燥重量に比較して0.2乾燥重量%の、試験No.7で使用したポリマーを導入することにより、実施例2で使用した手順と同一の手順により粉砕する。
上記により改良された白亜の水性懸濁液は、白亜の乾燥重量による濃度60%を有し、ISO規格9277により測定して5.0m/gのBET比表面積を有し、およびSedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して60.0%の粒子の直径が2マイクロメートル以下である粒度分析を有する。
次いで、白亜の乾燥重量に比較して0.4乾燥重量%の同一のポリマーと、ならびに白亜の乾燥重量に比較して0.1乾燥重量%の、乾燥物50%を有するステアリン酸カルシウム水性懸濁液を添加する。
Sacmi社(イタリア)により商品化されているやり型微粉砕機により、媒質を5分間均質化した後、再構成された粒の形に懸濁液を乾燥する。次いで、試験No.18で使用した手順と同一の手順でシャルピ衝撃値を測定する。
上記について得られたシャルピ衝撃値は、6.3kJ/mに等しい。
(試験No.21)
この対照標準試験において、すなわち、ISO規格9277により測定して処理前に8.5m/gのBET比表面積を有し、およびSedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して90%の粒子の直径が2マイクロメートル以下である粒度分析を有するシャンパーニュ白亜を、試験No.18で使用した手順と同一の手順でシャルピ衝撃性を測定する。
上記について得られたシャルピ衝撃値は、5.8kJ/mに等しい。
(試験No.22)
本発明を例示するこの試験では、ISO規格9277により測定して2.2m/gのBET比表面積を有し、およびSedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して32.5%の粒子の直径が2マイクロメートル以下である粒度分析を有するシャンパーニュ白亜を、先ず、白亜の乾燥重量に比較して0.4乾燥重量%の、試験No.7で使用したポリマーを導入することにより、実施例2で使用した手順と同一の手順により粉砕する。
上記により改良された白亜の水性懸濁液は、乾燥重量による白亜の濃度50%、ISO規格9277により測定して8.6m/gのBET比表面積を有し、およびSedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して90.0%の粒子の直径が2マイクロメートル以下である粒度分析を有する。
次いで、白亜の乾燥重量に比較して0.2乾燥重量%の同一のポリマーを添加する。
媒質を5分間均質化した後、Sacmi社(イタリア)により商品化されているやり型微粉砕機により、再構成された粒の形に懸濁液を乾燥する。次いで、試験No.18で使用した手順と同一の手順でシャルピ衝撃性を測定する。
上記について得られたシャルピ衝撃値は、6.8kJ/mに等しい。
(試験No.23)
本発明を例示するこの試験では、ISO規格9277により測定して2.2m/gのBET比表面積を有し、およびSedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して32.5%の粒子の直径が2マイクロメートル以下である粒度分析を有するシャンパーニュ白亜を、先ず、白亜の乾燥重量に比較して0.4乾燥重量%の、試験No.7で使用したポリマーを導入することにより、実施例2で使用した手順と同一の手順により粉砕する。
上により改良された白亜の水性懸濁液は、乾燥重量による白亜の濃度50%、ISO規格9277により測定して8.6m/gのBET比表面積を有し、およびSedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して90.0%の粒子の直径が2マイクロメートル以下である粒度分析を有する。
次いで、白亜の乾燥重量に比較して0.4乾燥重量%の同一のポリマーを添加する。
Sacmi社(イタリア)により商品化されているやり型微粉砕機により、媒質を5分間均質化した後、再構成された粒の形に懸濁液を乾燥する。次いで、試験No.18で使用した手順と同一の手順でシャルピ衝撃性を測定する。
上記について得られたシャルピ衝撃値は、6.6kJ/mに等しい。
(試験No.24)
本発明を例示するこの試験では、ISO規格9277により測定して2.2m/gのBET比表面積を有し、およびSedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して32.5%の粒子の直径が2マイクロメートル以下である粒度分析を有するシャンパーニュ白亜を、先ず、白亜の乾燥重量に比較して0.4乾燥重量%の、試験No.7で使用したポリマーを導入することにより、実施例2で使用した手順と同一の手順により粉砕する。
上により改良された白亜の水性懸濁液は、乾燥重量による白亜の濃度50%、ISO規格9277により測定して8.6m/gのBET比表面積を有し、およびSedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して90.0%の粒子の直径が2マイクロメートル以下である粒度分析を有する。
次いで、白亜の乾燥重量に比較して0.6乾燥重量%の同一のポリマーを添加する。
Sacmi社(イタリア)により商品化されているやり型微粉砕機により、媒質を5分間均質化した後、再構成された粒の形に懸濁液を乾燥する。次いで、試験No.18で使用した手順と同一の手順でシャルピ衝撃値を測定する。
上記について得られたシャルピ衝撃値は、7.0kJ/mに等しい。
種々の試験において得られた結果は、本発明による無機充填材の再構成された粒を含有するPVC樹脂は、従来技術の対照標準樹脂よりも高いシャルピ衝撃への抵抗性を有することを示す。このことにより、ポリマーマトリックス中における再構成された粒の完全な分散をもたらす。
この実施例の目的は、本発明による凝集された粒が、ポリオレフィン樹脂中に、特にポリエチレン樹脂中に再分散可能であることを示すことである。 これを行うため、それぞれの下記の供試懸濁液No.25〜No.27を、Sacmi社(イタリア)により販売されているスプレガンを使用して再構成された粒の形で乾燥した後、0.15部の、Ciba−Geigy社によりIrganox(商標)1010の名称のもとに販売されている熱安定剤と、50重量部の、Dow社によりDowlex(商標)SC2107の名称のもとに販売されている低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)と、50重量部の、再構成された粒の形の試験しようとする無機充填材との混合物を作製する。
この混合物を、二軸押出機を取り付けたBuss(商標)PR46の助けにより調製し、次いで前述のポリエチレン樹脂を25%の充填レベルにして、下記のパラメータによる実験室単軸機上に押出しする:
−スクリュ回転速度;80rpm、
−押出帯域1の温度:180℃、
−押出帯域2の温度:190℃、
−押出帯域3〜9の温度:200℃。
次いで、20cmのフィルム長にわたって直径0.2mm以上の凝集粒が全く存在しない場合、再構成された粒の分散性は良好とみなされる。20cmに達する前にこの直径の凝集粒少なくとも1個が見られる場合、再構成された粒の分散性は不良とみなされる。
出願人は、ポリエチレン樹脂におけるこの分散性試験が、先に例示したPVC樹脂における分散性試験と等価のものであると考え、この試験の目標は、本発明による凝集された粒がポリオレフィン樹脂中に、およびとりわけポリエチレン樹脂中に、再分散可能であることを実証することである。
種々の試験および得られた結果は下記の通りである:
(試験No.25)
本発明を例示するこの試験では、100rpmにおけるBrookfield(商標)粘度225mPa.sを有するとともにその乾燥物濃度が35%であり、かつその粒度分布がSedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して粒子の50%が2μm未満の直径を有するようなものである、ISO規格9277により測定して3m/gのBET比表面積を有する白亜と、0.5乾燥重量%の、炭酸ナトリウムにより80モル%中和された、および
a)カルボキシル官能基を有するモノマーとしての4.0重量%のアクリル酸、
b)アクリルエステル官能基を有するモノマーとしての96.0重量%のメタクリル酸メチル
から構成されたコポリマーとの水性懸濁液を使用する。
上述の基準によるLLDPEポリエチレン中の分散性は、良好である。
(試験No.26)
本発明を例示するこの試験では、100rpmにおけるBrookfield(商標)粘度166mPa.sを有するとともにその乾燥物濃度が30%であり、かつその粒度分布がSedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して粒子の50%が2μm未満の直径を有するようなものである、ISO規格9277により測定して3m/gのBET比表面積を有する白亜と、0.8乾燥重量%の、炭酸ナトリウムにより80モル%中和された、および
a)カルボキシル官能基を有するモノマーとしての4.0重量%のアクリル酸、
b)アクリルエステル官能基を有するモノマーとしての96.0重量%のメタクリル酸メチル
から構成されたコポリマーとの水性懸濁液を使用する。
上述の基準によるLLDPEポリエチレン中の分散性は、良好である。
この実施例の種々の試験の結果を検討することにより、本発明による凝集された粒は、熱可塑性樹脂中に、また特にポリエチレン樹脂中に再分散可能であることが示している。
この実施例は、種々の無機充填材について使用した結合剤の粘性低下特性を明らかにすること、および本発明による凝集された粒が熱可塑性樹脂中に、また特にPVC樹脂中に再分散可能であることを測定することを含む。
この目的のため、試験しようとする無機充填材の水性懸濁液に関し実施したそれぞれの下記の試験について、本結合剤の添加前および添加後に懸濁液のBrookfield(商標)粘度を測定する。ここで、実施例1におけるものと同一の設備によりまた同一の手順により、Brookfield(商標)粘度を測定する。
これらのBrookfield(商標)粘度の測定を行った後で、実施例3におけるものと同一の手順によりまた同一の設備により、得られた凝集された粒をPVC樹脂中に分散させることにより再分散試験を実施する。
下記の試験について、これらの種々の測定を実施した。
(試験No.27)
本発明を例示するこの試験では、その乾燥物濃度が64%であり、かつその粒度分布がCilas(商標)920型粒度分析計により測定して25%の粒子が2μm未満の直径を有するようなものである、ISO規格9277により測定して1m/gのBET比表面積を有する方解石と、10.0乾燥重量%の、アンモニアにより100モル%中和された、前述の方法(A)により測定して8.1ml/gの固有粘度を有し、および
a)カルボキシル官能基を有するモノマーとしての30.0重量%のアクリル酸、
b)アクリルエステル官能基を有するモノマーとしての70.0重量%のアクリル酸エチル
から構成されたコポリマーとの水性懸濁液を使用する。
前述の手順により得られたBrookfield(商標)粘度値は、以下の通りである。
結合剤の添加前:
−10rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=1712mPa.s、
−100rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=298mPa.s。
結合剤の添加後:
−10rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=32mPa.s、
−100rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=58mPa.s。
上述の基準によるPVC中の分散性は、良好である。
(試験No.28)
本発明を例示するこの試験では、その乾燥物濃度が55%であり、かつその粒度分布がMalvern Mastersizer(商標)X型粒度分析計により測定して40%の粒子が2μm未満の直径を有するものである、ISO規格9277により測定して3.3m/gのBET比表面積を有する大理石と、1.0乾燥重量%の、アンモニアにより100モル%中和された、前述の方法(A)により測定して8.1ml/gの固有粘度を有し、および
a)カルボキシル官能基を有するモノマーとしての30.0重量%のアクリル酸、
b)アクリルエステル官能基を有するモノマーとしての70.0重量%のアクリル酸エチル
から構成されたコポリマーとの水性懸濁液を使用する。
前述の手順により得られたBrookfield(商標)粘度値は、以下の通りである。
結合剤の添加前:
−10rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=8352mPa.s、
−100rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=1350mPa.s。
結合剤の添加後:
−10rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=96mPa.s、
−100rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=70mPa.s。
上述の基準によるPVC中の分散性は、良好である。
(試験No.29)
本発明を例示するこの試験では、その乾燥物濃度が55%であり、かつそのメジアン直径が透過性により測定して0.18μmである、ISO規格9277により測定して10m/gのBET比表面積を有する沈降炭酸カルシウムと、1.0乾燥重量%の、アンモニアにより100モル%中和され、前述の方法(A)により測定して8.1ml/gの固有粘度を有し、および
a)カルボキシル官能基を有するモノマーとしての30.0重量%のアクリル酸、
b)アクリルエステル官能基を有するモノマーとしての70.0重量%のアクリル酸エチル
から構成されたコポリマーとの水性懸濁液を使用する。
前述の手順により得られたBrookfield(商標)粘度値は、以下の通りである。
結合剤の添加前:
−10rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=3744mPa.s、
−100rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=1434mPa.s。
結合剤の添加後:
−10rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=32mPa.s、
−100rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=12.8mPa.s。
上述の基準によるPVC中の分散性は、良好である。
(試験No.30)
本発明を例示するこの試験では、その乾燥物濃度が43%に等しく、かつSedigraph(商標)5100型粒度分析計を使用して測定したその21%の粒子が2μm未満の直径を有するタルクと、1.0乾燥重量%の、アンモニアにより100モル%中和され、前述の方法(A)により測定して8.1ml/gの固有粘度を有し、および
a)カルボキシル官能基を有するモノマーとしての30.0重量%のアクリル酸、
b)アクリルエステル官能基を有するモノマーとしての70.0重量%のアクリル酸エチル
から構成されたコポリマーとの水性懸濁液を使用する。
前述の手順により得られたBrookfield(商標)粘度値は、以下の通りである。
結合剤の添加前:
−10rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=9152mPa.s、
−100rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=2122mPa.s。
結合剤の添加後:
−10rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=160mPa.s、
−100rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=233mPa.s。
上述の基準によるPVC中の分散性は、良好である。
(試験No.31)
本発明を例示するこの試験では、その乾燥物濃度が50%であり、かつその粒度分布がSedigraph(商標)5100型粒度分析計により測定して80%の粒子が1μm未満の直径を有するものである、ISO規格9277により測定して15m/gのBET比表面積を有する方解石と、1.0乾燥重量%の、アンモニアにより100モル%中和され、前述の方法(A)により測定して8.1ml/gの固有粘度を有し、および
a)カルボキシル官能基を有するモノマーとしての30.0重量%のアクリル酸、
b)アクリルエステル官能基を有するモノマーとしての70.0重量%のアクリル酸エチル
から構成されたコポリマーとの水性懸濁液を使用する。
前述の手順により得られたBrookfield(商標)粘度値は、以下の通りである。
結合剤の添加前:
−10rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=9000mPa.s、
−100rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=3000mPa.s。
結合剤の添加後:
−10rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=750mPa.s、
−100rpmにおけるBrookfield(商標)粘度=500mPa.s。
上述の基準によるPVC中の分散性は、良好である。
この実施例における種々の試験の結果を検討すると、分子量が、前述の方法(A)により測定して5ml/g〜20ml/g、好ましくは7ml/g〜15ml/gの範囲にある固有粘度に対応する場合の、粘性低下剤としての本発明によるコポリマーの効果を実証している。
この実施例は、無機充填材の混合物について使用した結合剤のレオロジ改質特性を明らかにすること、および本発明による凝集された粒が熱可塑性樹脂中に、また特にポリプロピレン樹脂中に再分散可能であることを決定することを含む。
したがって、試験しようとする無機充填材の水性懸濁液に関し実施される下記の試験について、結合剤を添加する前および後に、その懸濁液のBrookfield(商標)粘度を測定する。Brookfield(商標)粘度は、実施例1におけるものと同一の設備により、かつ同一の手順により測定する。
これらのBrookfield(商標)粘度測定を行った後、得られた凝集された粒の懸濁液により、下記に記述している方法によって、ポリプロピレン樹脂中における再分散試験を実施する。
Sacmi社(イタリア)により販売されるスプレガンを使用して、再構成された粒の形で、次の試験No.32の懸濁液を乾燥した後、80重量部の、Atofina社によりAtofina PPH3060の名称のもとに販売されているポリプロピレン樹脂と、20重量部の、再構成された粒の形における試験しようとする無機充填材と、の混合物を作製する。
次いで、この作成された混合物を、直径30mmの二軸押出機を取り付けたBuss(商標)PR46−11Dを使用して、下記の機械パラメータにより押出しする:
−スクリュ回転速度;80rpm、
−押出帯域1の温度:175℃、
−押出帯域2の温度:190℃。
次いで、出てきた押出物をCollin社の装置を使用し10トンの圧縮力によりフィルムに変換する。
次いで、20cmのフィルム長にわたって直径0.2mm以上の凝集粒が全く存在しない場合、再構成された粒の分散性は良好とみなされる。20cmに到達する前にこの直径の凝集粒少なくとも1個が見られる場合、再構成された粒の分散性は不良とみなされる。
出願人は、ポリプロピレン樹脂におけるこの分散性試験が、先に例示したPVC樹脂における分散性試験と等価のものであると考え、この試験の目標は、本発明による凝集された粒がポリオレフィン樹脂中に、とりわけポリプロピレン樹脂中に、再分散可能であることを実証することである。
下記の試験のために、これらの種々の測定を実施した。
(試験No.32)
本発明を例示するこの試験では、ISO規格9277により測定して10m/gのBET比表面積を有し、およびSedigraph(商標)5100型粒度分析計を使用して測定して41%の粒子が2μmm未満の直径を有する粒度分布のタルクと、ISO規格9277により測定して5m/gのBET比表面積を有し、およびSedigraph(商標)5100型粒度分析計を使用して測定して65%の粒子が2μmm未満の直径を有する粒度分布の炭酸カルシウムとによる、重量比50/50のタルクと炭酸カルシウムとの混合物の水性懸濁液を使用する。この懸濁液は、乾燥物濃度20%、およびSedigraph(商標)5100型粒度分析計を使用して測定して60%の粒子が2μmm未満の直径を有するような粒度分布を有し、および1.0乾燥重量%の、アンモニアにより100モル%中和された、前述の方法(A)により測定して8.1ml/gの固有粘度を有し、および
a)カルボキシル官能基を有するモノマーとしての30.0重量%のアクリル酸、
b)アクリルエステル官能基を有するモノマーとしての70.0重量%のアクリル酸エチル
から構成されたコポリマーを有する。
前述の手順により得られた、100rpmにおけるBrookfield(商標)粘度値は、結合剤を添加する前には695mPa.sに等しく、また結合剤を添加した後には25mPa.sに等しい。
上述の基準によるポリプロピレン中の分散性は、良好である。

Claims (36)

  1. 顔料および/または無機材料の粒を得るために使用される、前記粒は、ISO規格9277により測定して0.5m/gから200m/gの範囲のBET比表面積を有する基本粒子から再構成されおよび形成されたものであり、前記粒は熱可塑性樹脂中に再分散させ易いものである、
    重量で表して、モノマーa)、b)、c)およびd)の合計が100%に等しい、
    a)3%から75%の、好ましくは4%から70%の、カルボキシル官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    b)97%から25%の、好ましくは96%から30%の、アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    c)0%から5%の、硫黄原子またはリン原子またはこれらの混合物を含有する少なくとも1種の酸モノマーと、
    d)0重量%から5重量%の、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの中から選択される少なくとも1種の架橋モノマーと
    からなることを特徴とする、
    顔料および/または無機充填材の水性懸濁液のための結合剤の機能およびレオロジ改質剤の機能を同時に有する
    コポリマー。
  2. 重量で表して、モノマーa)、b)、c)およびd)の合計が100%に等しい、
    a)10%から75%の、カルボキシル官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    b)90%から25%の、アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    c)0%から5%の、硫黄原子またはリン原子またはこれらの混合物を含有する少なくとも1種の酸モノマーと、
    d)0重量%から5重量%の、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの中から選択される少なくとも1種の架橋モノマーと
    を含むことを特徴とする、および
    方法(A)により測定して5ml/gから20ml/gの範囲、好ましくは7ml/gから15ml/gの範囲にある固有粘度に対応する分子量を有することを特徴とする、
    顔料および/または無機充填材の水性懸濁液のための結合剤の機能および粘性低下剤の機能を同時に有する、請求項1に記載のコポリマー。
  3. 重量で表して、モノマーa)、b)、c)、およびd)の合計が100%に等しい、
    a)30%から75%の、カルボキシル官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    b)70%から25%の、アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    c)0%から5%の、硫黄原子またはリン原子またはそれらの混合物を含有する少なくとも1種の酸モノマーと、
    d)0重量%から5重量%の、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの中から選択される少なくとも1種の架橋モノマーと
    を含むことを特徴とする、および
    方法(A)により測定して5ml/gから20ml/g、好ましくは7ml/gから15ml/gの範囲にある固有粘度に対応する分子量を有することを特徴とする、
    結合剤の機能および粉砕助剤の機能を同時に有する、請求項1に記載のコポリマー。
  4. カルボキシル官能基を有するモノマーが、
    エチレン性不飽和を有し、およびアクリル酸もしくはメタクリル酸または(マレイン酸もしくはイタコン酸のC〜Cモノエステルなどの)二酸のヘミエステルさえまたはこれら混合物などのモノカルボン酸官能基を有するアニオンモノマーの中から選択されるか、
    エチレン性不飽和を有し、ジカルボン酸官能基もしくはスルホン酸官能基もしくはリン酸官能基もしくはホスホン酸官能基またはこれらの混合を有するアニオンモノマーの中から選択されるか、
    エチレン性不飽和を有し、およびイタコン酸、マレイン酸または(無水マレイン酸などの)カルボン酸無水物などのジカルボン酸官能基を有するモノマーから選択される、
    ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のコポリマー。
  5. アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有するモノマーが、
    置換されているかもしくは置換されていないアクリルアミドもしくはメタクリルアミドまたはそれらの誘導体およびこれらの混合物の中から選択されるか、または
    分枝状もしくは線状のアクリル酸アルキルまたはメタクリル酸アルキルなどの1つもしくはいくつかの非水溶性モノマーの中さえから選択されるか、または
    酢酸ビニルなどのビニルエステルの中から選択される
    ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のコポリマー。
  6. 硫黄原子またはリン原子またはこれらの混合物を含有する酸モノマーが、
    エチレン性不飽和を有し、およびアクリルアミド−メチル−プロパン−スルホン酸、メタアリルスルホン酸ナトリウム、ビニルスルホン酸およびスチレンスルホン酸などのスルホン酸官能基を有するモノマーの中から選択されるか、または
    エチレン性不飽和を有し、およびエチレングリコールメタクリレートのリン酸エステル、プロピレングリコールメタクリレートのリン酸エステル、エチレングリコールアクリレートのリン酸エステル、プロピレングリコールアクリレートのリン酸エステルおよびそれらのエトキシレートなどのリン酸官能基を有するモノマーの中さえから選択されるか、または
    エチレン性不飽和を有し、およびビニルホスホン酸などのホスホン酸官能基またはこれらの混合物を有するモノマーの中からさえ選択される
    ことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のコポリマー。
  7. 少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーが、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、アクリル酸アリル、マレイン酸アリル、メチレン−ビス−アクリルアミド、メチレン−ビス−メタクリルアミド、テトラアリルオキシエタン、トリアリルシアヌレート、(ペンタエリトリトール、ソルビトール、スクロースなどの多価アルコールから得られる)アリルエステルからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のコポリマー。
  8. 結合剤の機能を同時に有する、顔料および/または無機充填材の水性懸濁液のための、
    顔料および/または無機充填材の粒を得るために使用される、
    ISO規格9277により測定して0.5m/gから200m/gの範囲のBET比表面積を有する基本粒子から再構成されおよび形成された、
    前記粒は熱可塑性樹脂中に容易に再分散させることができる、
    重量で表して、モノマーa)、b)、c)、およびd)の合計が100%に等しい、
    e)3%から75%の、好ましくは4%から70%の、カルボキシル官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    f)97%から25%の、好ましくは96%から30%の、アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    g)0%から5%の、硫黄原子またはリン原子またはこれらの混合物を含有する少なくとも1種の酸モノマーと、
    h)0重量%から5重量%の、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの中から選択した少なくとも1種の架橋モノマーと
    からなりことを特徴とする、
    レオロジ改質剤。
  9. カルボキシル官能基を有する前記モノマーが、
    エチレン性不飽和を有し、およびアクリル酸もしくはメタクリル酸または(マレイン酸もしくはイタコン酸のC〜Cモノエステルなどの)二酸のヘミエステルさえまたはこれら混合物などのモノカルボン酸官能基を有するアニオンモノマーの中から選択されるか、
    エチレン性不飽和を有し、およびジカルボン酸官能基もしくはスルホン酸官能基もしくはリン酸官能基もしくはホスホン酸官能基またはこれらの混合を有するアニオンモノマーの中から選択されるか、
    エチレン性不飽和を有し、およびイタコン酸、マレイン酸または(無水マレイン酸などの)カルボン酸無水物さえなどのジカルボン酸官能基を有するモノマーから選択される、
    ことを特徴とする、請求項8に記載のレオロジ改質剤。
  10. アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有するモノマーが、
    置換されているかもしくは置換されていないアクリルアミドもしくはメタクリルアミドまたはそれらの誘導体およびこれらの混合物の中から選択されるか、または
    分枝状もしくは線状のアクリル酸アルキルまたはメタクリル酸アルキルなどの1つもしくはいくつかの非水溶性モノマーの中さえから選択されるか、または
    酢酸ビニルなどのビニルエステルの中から選択される
    ことを特徴とする、請求項8に記載のレオロジ改質剤。
  11. 硫黄原子またはリン原子またはこれらの混合物を含有する酸モノマーが、
    エチレン性不飽和を有し、およびアクリルアミド−メチル−プロパン−スルホン酸、メタアリルスルホン酸ナトリウム、ビニルスルホン酸およびスチレンスルホン酸などのスルホン酸官能基を有するモノマーの中から選択されるか、または
    エチレン性不飽和を有し、およびエチレングリコールメタクリレートのリン酸エステル、プロピレングリコールメタクリレートのリン酸エステル、エチレングリコールアクリレートのリン酸エステル、プロピレングリコールアクリレートのリン酸エステルおよびそれらのエトキシレートなどのリン酸官能基を有するモノマーの中さえから選択されるか、または
    エチレン性不飽和を有し、およびビニルホスホン酸などのホスホン酸官能基またはこれらの混合物を有するモノマーの中からさえ選択される
    ことを特徴とする、請求項8に記載のレオロジ改質剤。
  12. 少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーが、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、アクリル酸アリル、マレイン酸アリル、メチレン−ビス−アクリルアミド、メチレン−ビス−メタクリルアミド、テトラアリルオキシエタン、トリアリルシアヌレート、(ペンタエリトリトール、ソルビトール、スクロースなどの多価アルコールから得られる)アリルエーテルからなる群から選択されることを特徴とする、請求項8に記載のレオロジ改質剤。
  13. 結合剤の機能を同時に有する、顔料および/または無機充填材の水性懸濁液のための、
    重量で表して、モノマーa)、b)、c)、およびd)の合計が100%に等しい、
    a)10%から75%の、カルボキシル官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    b)90%から25%の、アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    c)0%から5%の、硫黄原子またはリン原子またはこれらの混合物を含有する少なくとも1種の酸モノマーと、
    d)0重量%から5重量%の、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの中から選択される少なくとも1種の架橋モノマーと
    からなることを特徴とする、および
    方法(A)により測定して5ml/gから20ml/g、好ましくは7ml/gから15ml/gの範囲にある固有粘度に対応する分子量を有することを特徴とする、
    粘性低下剤。
  14. カルボキシル官能基を有するモノマーが、
    エチレン性不飽和を有し、およびアクリル酸もしくはメタクリル酸または(マレイン酸もしくはイタコン酸のC〜Cモノエステルなどの)二酸のヘミエステルさえまたはこれら混合物などのモノカルボン酸官能基を有するアニオンモノマーの中から選択されるか、
    エチレン性不飽和を有し、およびジカルボン酸官能基もしくはスルホン酸官能基もしくはリン酸官能基もしくはホスホン酸官能基またはこれらの混合を有するアニオンモノマーの中から選択されるか、
    エチレン性不飽和を有し、およびイタコン酸、マレイン酸または(無水マレイン酸などの)カルボン酸無水物などのジカルボン酸官能基を有するモノマーから選択される、
    ことを特徴とする請求項13に記載の粘性低下剤。
  15. アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有するモノマーが、
    置換されているかもしくは置換されていないアクリルアミドもしくはメタクリルアミドまたはそれらの誘導体およびこれらの混合物の中から選択されるか、または
    分枝状もしくは線状のアクリル酸アルキルまたはメタクリル酸アルキルなどの1つもしくはいくつかの非水溶性モノマーの中さえから選択されるか、または
    酢酸ビニルなどのビニルエステルの中から選択される
    ことを特徴とする請求項13に記載の粘性低下剤。
  16. 硫黄原子またはリン原子またはこれらの混合物を含有する酸モノマーが、
    エチレン性不飽和を有し、およびアクリルアミド−メチル−プロパン−スルホン酸、メタアリルスルホン酸ナトリウム、ビニルスルホン酸およびスチレンスルホン酸などのスルホン酸官能基を有するモノマーの中から選択されるか、または
    エチレン性不飽和を有し、およびエチレングリコールメタクリレートのリン酸エステル、プロピレングリコールメタクリレートのリン酸エステル、エチレングリコールアクリレートのリン酸エステル、プロピレングリコールアクリレートのリン酸エステルおよびそれらのエトキシレートなどのリン酸官能基を有するモノマーの中さえから選択されるか、または
    エチレン性不飽和を有し、およびビニルホスホン酸などのホスホン酸官能基またはこれらの混合物を有するモノマーの中からさえ選択される
    ことを特徴とする請求項13に記載の粘性低下剤。
  17. 少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーが、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、アクリル酸アリル、マレイン酸アリル、メチレン−ビス−アクリルアミド、メチレン−ビス−メタクリルアミド、テトラアリルオキシエタン、トリアリルシアヌレート、(ペンタエリトリトール、ソルビトール、スクロースなどの多価アルコールから得られる)アリルエステルからなる群から選択されることを特徴とする、請求項13に記載の粘性低下剤。
  18. 結合剤の機能を同時に有する
    重量で表して、モノマーa)、b)、c)およびd)の合計が100%に等しい、
    a)30%から75%の、カルボキシル官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    b)70%から25%の、アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミドアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    c)0%から5%の、硫黄原子またはリン原子またはこれらの混合物を含有する少なくとも1種の酸モノマーと、
    d)0重量%から5重量%の、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの中から選択した少なくとも1種の架橋モノマーと
    を含むことを特徴とする、および
    方法(A)により測定して5ml/gから20ml/g、好ましくは7ml/gから15ml/gの範囲にある固有粘度に対応する分子量を有することを特徴とする、
    粉砕助剤。
  19. カルボキシル官能基を有するモノマーが、
    エチレン性不飽和を有し、およびアクリル酸もしくはメタクリル酸もしくは(マレイン酸もしくはイタコン酸のC〜Cモノエステルなどの)二酸のヘミエステルさえまたはこれら混合物などのモノカルボン酸官能基を有するアニオンモノマーの中から選択されるか、または
    エチレン性不飽和を有し、および、ジカルボン酸官能基もしくはスルホン酸官能基もしくはリン酸官能基もしくはホスホン酸官能基またはこれらの混合を有するアニオンモノマーの中から選択されるか、
    エチレン性不飽和を有し、およびイタコン酸、マレイン酸または(無水マレイン酸などの)カルボン酸無水物などのジカルボン酸官能基を有するモノマーから選択される、
    ことを特徴とする、請求項18に記載の粉砕助剤。
  20. アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有するモノマーが、
    置換されているかもしくは置換されていないアクリルアミドもしくはメタクリルアミドまたはそれらの誘導体およびこれらの混合物の中から選択されるか、または
    分枝状もしくは線状のアクリル酸アルキルまたはメタクリル酸アルキルなどの1つもしくはいくつかの非水溶性モノマーの中さえから選択されるか、または
    酢酸ビニルなどのビニルエステルの中から選択される
    ことを特徴とする請求項18に記載の粉砕助剤。
  21. 硫黄原子またはリン原子またはこれらの混合物を含有する酸モノマーが、
    エチレン性不飽和を有し、およびアクリルアミド−メチル−プロパン−スルホン酸、メタアリルスルホン酸ナトリウム、ビニルスルホン酸およびスチレンスルホン酸などのスルホン酸官能基を有するモノマーの中から選択されるか、または
    エチレン性不飽和を有し、およびエチレングリコールメタクリレートのリン酸エステル、プロピレングリコールメタクリレートのリン酸エステル、エチレングリコールアクリレートのリン酸エステル、プロピレングリコールアクリレートのリン酸エステルおよびそれらのエトキシレートなどのリン酸官能基を有するモノマーの中さえから選択されるか、または
    エチレン性不飽和を有し、およびビニルホスホン酸などのホスホン酸官能基またはこれらの混合物を有するモノマーの中からさえ選択される
    ことを特徴とする請求項18に記載の粉砕助剤。
  22. 少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーが、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、アクリル酸アリル、マレイン酸アリル、メチレン−ビス−アクリルアミド、メチレン−ビス−メタクリルアミド、テトラアリルオキシエタン、トリアリルシアヌレート、(ペンタエリトリトール、ソルビトール、スクロースなどの多価アルコールから得られる)アリルエステルからなる群から選択されることを特徴とする、請求項18に記載の粉砕助剤。
  23. コポリマーが顔料および/または無機充填材の粒を得るために使用される、
    前記粒は、ISO規格9277により測定して0.5m/gから200m/gの範囲のBET比表面積を有する基本粒子から再構成されおよび形成されたものであり、熱可塑性樹脂中に容易に再分散させることができる、
    コポリマーが、重量で表して、モノマーa)、b)、c)およびd)の合計が100%に等しい、
    a)3%から75%の、好ましくは4%から70%の、カルボキシル官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    b)97%から25%の、好ましくは96%から30%の、アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    c)0%から5%の、硫黄原子またはリン原子またはそれらの混合物を含有する少なくとも1種の酸モノマーと、
    d)0重量%から5重量%の、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの中から選択した少なくとも1種の架橋モノマーと
    を含むことを特徴とする、
    コポリマーが、顔料および/または無機充填材の乾燥重量に比較して0.1乾燥重量%から10乾燥重量%の割合で使用されることを特徴とする、および
    顔料および/または無機充填材の凝集された粒をPVC樹脂中に再分散させることができること、すなわち、PVC樹脂中の微細顆粒の分散力を測定するプロトコルに基づく再分散性試験において0.2mm以上の直径を有する粒が3粒未満存在することを特徴とする、
    結合剤としてのおよびレオロジ改質剤としてのコポリマーの使用。
  24. コポリマーが、重量で表して、モノマーa)、b)、c)およびd)の合計が100%に等しい、
    a)10%から75%の、カルボキシル官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    b)90%から25%の、アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    c)0%〜5%の、硫黄原子またはリン原子またはそれらの混合物を含有する少なくとも1種の酸モノマーと、
    d)0重量%〜5重量%の、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの中から選択した少なくとも1種の架橋モノマーと
    を含むことを特徴とする、
    コポリマーが、顔料および/または無機充填材の乾燥重量に比較して0.1乾燥重量%から10乾燥重量%の割合で使用されることを特徴とする、および
    コポリマーが、方法(A)により測定して5ml/gから20ml/g、好ましくは7ml/g〜15ml/gの範囲にある固有粘度に対応する分子量を有することを特徴とする、および
    顔料および/または無機充填材の凝集された粒がPVC樹脂中に再分散させることができること、すなわち、PVC樹脂中の微細か粒の分散力を測定するプロトコルに基づく再分散性試験において0.2mm以上の直径を有する粒が3粒未満存在することを特徴とする
    顔料および/または無機充填材の水性懸濁液のための、結合剤としておよび粘度低下剤としての、請求項23に記載のコポリマーの使用。
  25. コポリマーが、重量で表して、モノマーa)、b)、c)およびd)の合計が100%に等しい、
    a)30%から75%の、カルボキシル官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    b)70%から25%の、アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有する少なくとも1種のモノマーと、
    c)0%から5%の、硫黄原子またはリン原子またはそれらの混合物を含有する少なくとも1種の酸モノマーと、
    d)0重量%から5重量%の、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの中から選択した少なくとも1種の架橋モノマーと
    からなることを特徴とする、および
    コポリマーが、顔料および/または無機充填材の乾燥重量に比較して0.1乾燥重量%から10乾燥重量%の割合で使用されることを特徴とする、および
    コポリマーが、方法(A)により測定して5ml/gから20ml/g、好ましくは7ml/gから15ml/gの範囲にある固有粘度に対応する分子量を有することを特徴とする、および
    顔料および/または無機充填材の凝集された粒をPVC樹脂中に再分散させることができること、すなわち、PVC樹脂中の微細か粒の分散力を測定するプロトコルに基づく再分散性試験において0.2mm以上の直径を有する粒が3粒未満存在することを特徴とする
    顔料および/または無機充填材の水性懸濁液のための、結合剤としてのまた粉砕助剤としての、請求項23に記載のコポリマーの使用。
  26. カルボキシル官能基を有するモノマーが、
    エチレン性不飽和を有し、およびアクリル酸もしくはメタクリル酸もしくは(マレイン酸もしくはイタコン酸のC〜Cモノエステルなどの)二酸のヘミエステルさえまたはこれら混合物などのモノカルボン酸官能基を有するアニオンモノマーの中から選択されるか、または
    エチレン性不飽和を有し、およびジカルボン酸官能基もしくはスルホン酸官能基もしくはリン酸官能基もしくはホスホン酸官能基またはこれらの混合を有するアニオンモノマーの中から選択されるか、
    エチレン性不飽和を有し、およびイタコン酸、マレイン酸または(無水マレイン酸などの)カルボン酸無水物などのジカルボン酸官能基を有するモノマーから選択される
    ことを特徴とする、請求項23から25のいずれかに記載のコポリマーの使用。
  27. アクリルエステル官能基もしくはビニルエステル官能基またはアクリルアミド官能基もしくはビニルアミド官能基を有するモノマーが、
    置換されているかもしくは置換されていないアクリルアミドもしくはメタクリルアミドまたはそれらの誘導体およびこれらの混合物の中から選択されるか、または
    分枝状もしくは線状のアクリル酸アルキルまたはメタクリル酸アルキルなどの1つもしくはいくつかの非水溶性モノマーの中さえから選択されるか、または
    酢酸ビニルなどのビニルエステルの中から選択される
    特徴とする請求項23から25のいずれかに記載のコポリマーの使用。
  28. 硫黄原子またはリン原子またはこれらの混合物を含有する酸モノマーが、
    エチレン性不飽和を有し、およびアクリルアミド−メチル−プロパン−スルホン酸、メタアリルスルホン酸ナトリウム、ビニルスルホン酸およびスチレンスルホン酸などのスルホン酸官能基を有するモノマーの中から選択されるか、または
    エチレン性不飽和を有し、およびエチレングリコールメタクリレートのリン酸エステル、プロピレングリコールメタクリレートのリン酸エステル、エチレングリコールアクリレートのリン酸エステル、プロピレングリコールアクリレートのリン酸エステルおよびそれらのエトキシレートなどのリン酸官能基を有するモノマーの中さえから選択されるか、または
    エチレン性不飽和を有し、およびビニルホスホン酸などのホスホン酸官能基またはこれらの混合物を有するモノマーの中からさえ選択される
    ことを特徴とする、請求項23から25のいずれかに記載のコポリマーの使用。
  29. 少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーが、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、アクリル酸アリル、マレイン酸アリル、メチレン−ビス−アクリルアミド、メチレン−ビス−メタクリルアミド、テトラアリルオキシエタン、トリアリルシアヌレート、(ペンタエリトリトール、ソルビトール、スクロースなどの多価アルコールから得られる)アリルエステルからなる群から選択されることを特徴とする、請求項23から25のいずれかに記載のコポリマーの使用。
  30. ISO規格9277により測定して0.5m/g〜200m/gの範囲のBET比表面積を有する基本粒子から再構成されおよび形成されたものであり
    熱可塑性樹脂中に容易に再分散させることができる、
    請求項1から7のいずれかに記載のコポリマーを、顔料および/または無機充填材の乾燥重量に対して0.1重量%から10重量%含有することを特徴とする、
    顔料および/または無機充填材の粒。
  31. 充填材および/または顔料が、方解石、白亜もしくは大理石さえなどの天然炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウムとなお呼ばれる合成炭酸カルシウム、ドロマイト、水酸化マグネシウム、カオリン、タルク、石膏、酸化チタン、ハイドロタルサイトまたはこれらの混合物の中から選択されることを特徴とする、
    請求項30に記載の、再構成された顔料および/または無機充填材の粒。
  32. 微粉末を使用する領域における、特にペイントの領域における、および熱可塑性樹脂の領域における、およびさらに特にPVC樹脂およびポリオレフィン樹脂の領域における、請求項31に記載の顔料および/または無機充填材の粒の使用。
  33. 請求項32に記載の顔料および/または無機充填材の粒の使用によって製造される熱可塑性樹脂。
  34. 樹脂の合計重量に対して、1乾燥重量%から85乾燥重量%、好ましくは2乾燥重量%から40乾燥重量%の、請求項30または31のいずれかに記載の顔料および/または無機充填材の粒を含有することを特徴とする、請求項33に記載の熱可塑性樹脂。
  35. 請求項33または34のいずれかに記載の顔料および/または無機充填材の粒の使用により製造されるPVC樹脂およびポリオレフィン樹脂。
  36. 請求項35に記載の熱可塑性樹脂、特にPVC樹脂から射出され、成形され、または押出しされた物品。
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