JP2005511475A6 - メラノコルチン受容体のモジュレーターとして有用な化合物及びそれを含む製薬組成物 - Google Patents

メラノコルチン受容体のモジュレーターとして有用な化合物及びそれを含む製薬組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】メラノコルチン受容体特にMC−1R及びMC−4Rのモジュレーターとして有用な化合物及びそれを含む製薬組成物の提供。
【解決手段】式
【化1】
Figure 2005511475


(式中、Eは
【化2】
Figure 2005511475


またはNR1112であり、Gは、C2−6アルケニル、A−アリール、−OR18、ヘテロアリール、A−シアノ、A−OR17、A−C(=O)R18、ACO18、A−C(=O)NR1819、A−OC(=O)R18、A−NR18C(=O)R19、A−OC(=O)NR1819、A−NR18CO19、A−NR18SO17、A−SO17、A−NR20C(=O)NR1819及びA−SR18から選ばれる新規な側鎖か;またはyが0のときかまたはWがNHR22ではないとき、Gは、A−ヘテロシクロであり、但しAは、結合、C1−6アルキレンまたはC2−6アルケニレンであり、Aは、C1−6アルキレンまたはC2−6アルケニレンでありそしてAはC2−6アルケニレンであり; Wは、明細書で規定されたような−NR2122、−OR23、−NR21C(=O)R24、−NR21CO24、アミジノ、グアニジノ、またはヘテロアリール、ヘテロシクロまたはC3−7シクロアルキルから選ばれ、そしてX及びR−R24は明細書に規定された通りである)を有することを特徴とする化合物またはその製薬上許容できる塩、水和物またはプロドラッグ。

Description

本発明は、メラノコルチン受容体のモジュレーターとして有用な化合物及びそれを含む製薬組成物に関する。
メラノコルチンペプチド特にα−メラニン細胞刺激ホルモン(α−MSH)は、食行動、色素沈着及び外分泌機能を含む生物学的機能に広範囲な作用を有する。α−MSHの生物学的作用は、メラノコルチン受容体とよばれるG蛋白共役受容体のサブファミリーにより仲介される。4種のメラノコルチン受容体すなわちMC−1R、MC−3R、MC−4R及びMC−5Rが存在する(MC−2Rは、α−MSHの受容体ではなく、副腎皮質刺激ホルモン{ACTH}受容体である)。これらの受容体の任意の1つの活性化は、cAMP形成の刺激をもたらす。
MC−1Rは、メラニン細胞で初めて見いだされた。動物中のMC−1Rの天然の不活性型は、色素沈着の変更と次のより明るいコート色彩とを導くことを示した。これら及び他の研究から、MC−1Rがメラニン生成及び動物のコート色彩(またはヒトの皮膚の色)の重要な調節剤であることは明らかである。MC−3Rは、脳及び末梢組織で発現し、そしてノック・アウトの研究は、MC−3Rが食行動及び体重の変更に関係があることを明らかにしている。MC−4Rは、主として脳で発現する。動物におけるMC−4Rの遺伝子的ノック・アウト及び薬理学的操作は、MC−4Rを作動することが体重低下を生じ、そしてMC−4Rを拮抗することが体重の増加を生じさせることを示した。MC−5Rは、多くの末梢組織及び脳で多角的に発現されるが、その発現は外分泌腺で最大である。マウスにおけるこの受容体の遺伝子的ノック・アウトは、外分泌腺の機能の変更した調節を生じ、水の相反及び熱調節の変化を導く。
MC−3R及びMC−4Rのモジュレーター及び体重の障害例えば肥満及び食欲不振を治療するそれらの用途の研究に関心が集まっている。しかし、メラノコルチンペプチドが、色素沈着、食行動及び外分泌機能を調節するそれらの役割の他に、有力な生理学的作用を有する証拠が示されている。特に、α−MSHは、最近、炎症性腸疾患、腎虚血/再潅流損傷及びエンドトキシン誘発肝炎を含む炎症性の疾患の急性及び慢性のモデルの両者に有力な抗炎症作用を誘導することが明らかにされた。
これらのモデルにおけるα−MSHの投与(腹腔内または静脈内)は、炎症仲介の組織の損傷の実質的な低下、白血球の浸潤の顕著な低下、及びサイトカイン(例えば、TNF−α)、ケモカイン(例えばMCP−1、IL−8)及び炎症性メディエーター(例えばi−NOS及びICAM−1)の高いレベルを基底レベルへの劇的な減少を生じさせる。初期の研究は、α−MSHが、多くの急性の炎症モデルにおいて「抗サイトカイン」として働き、事実TNF−α、IL−1β及びIL−6の前炎症作用を弱めることを示した。
最近の研究は、α−MSHの抗炎症作用が、MC−1Rにより仲介されることを立証した。MC−1Rは、免疫応答の重要な調節剤である細胞、単核細胞/マクロファージ、好中性細胞、上皮細胞及びマスト細胞で発現する。α−MSHによる刺激は、これらの細胞における免疫応答の減衰を生じさせ、酸化窒素の形成の阻害、共刺激分子及び接着受容体の低下した発現そして重要なことに有力な抗炎症作用を有するサイトカインであるIL−10の発現の増加を含む。さらなる研究は、MC−1R選択性ペプチドが抗炎症応答を顕在化させるのにα−MSHと同じように有効であることを示している。
それによりMC−1Rの作用が抗炎症応答を生じさせるメカニズムは、前炎症転写アクチベーターであるNF−κBの阻害によるものと思われる。NF−κBは、前炎症カスケードの中心成分であり、その活性化は、多くの炎症性疾患の開始の中心の事象である。代表的な炎症応答では、NF−κBは、炎症の刺激に応じて活性化され、いちど活性化されると、広範囲の前炎症遺伝子の発現を誘導する。MC−1Rの活性化そしてcAMPの次の発生及び/または酸化窒素の減少した生成は、NF−κBの活性化を阻害する。従って、α−MSHは、炎症応答に含まれる細胞へのMC−1Rの刺激による抗炎症作用を働き、そして前炎症転写因子NF−κBの活性化の次の阻害を働く。さらに、α−MSHの抗炎症作用は、MC−3R及び/またはMC−5Rの作用により、一部仲介される。
本発明は、MC−1R及び/またはMC−4Rの選択的モデュレーターを含む、メラノコルチン受容体のモデュレーターとして有用な化合物を提供する。メラノコルチン受容体モデュレーター、特にMC−1R及びMC−4Rモデュレーターは、また「Compounds Useful as Modulators of Melanocortin Receptors and Pharmaceutical Compositions Comprising Same」と題する2001年3月2日に出願された米国特許出願60/273206及び60/273291に基づく優先権を主張して、同じ発明者及び出願人により出願された国際特許出願PCT/US02106581にも開示されており、その全文を本明細書に参考として引用する。
本発明は、1つ以上のメラノコルチン受容体のモデュレーターとして有用な式
Figure 2005511475
(式中、XはNまたはCHであり;
は、水素またはC1−6アルキルであるかまたはRまたはRと一緒になって単環または二環のアリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたは複素環を形成し;
は、水素、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクロであるか;またはC1−6アルキルまたはC2−6アルケニルであり所望により1−3のヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール及び/またはヘテロシクロにより置換されていてもよいか;またはRは、RまたはRと一緒になって単環または二環のアリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたは複素環を形成し;
は、水素またはC1−6アルキルであるか、またはRと一緒になって単環または二環のアリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたは複素環を形成し;
Eは、E、E、EまたはEであって、但しE
Figure 2005511475
であり;E
Figure 2005511475
であり;E
Figure 2005511475
であり;そしてEは−NR1112であり;
Gは、C2−6アルケニル、A−アリール、−OR18、ヘテロアリール、A−シアノ、A−OR17、A−C(=O)R18、A−C(=O)NR1819、A−OC(=O)R18、A−NR18C(=O)R19、A−OC(=O)NR1819、A−NR18CO19、A−NR18SO17、A−SO17、A−NR20C(=O)NR1819及びA−SR18から選ばれるか;またはyが0のときかまたはWがNHR22以外の基であるとき、Gは、A−ヘテロシクロであり、但しAは、結合、C1−6アルキレンまたはC2−6アルケニレン(直鎖または分枝鎖)であり、Aは、C1−6アルキレンまたはC2−6アルケニレンでありそしてAはC2−6アルケニレンであり;
Wは、−NR2122、−OR23、−NR21C(=O)R24、−NR21CO24、アミジノ、グアニジノ、または置換または未置換のヘテロシクロ、ヘテロアリールであるか、またはアゼピニル、アゼチジニル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、1、2−ジヒドロピリダジニル、ピラニル、テトラヒドロピラニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、チアゾリル、テトラヒドロチアゾリル、チエニル、フリル、テトラヒドロフリル、モルホリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラゾリル、オキサゾリル、テトラヒドロオキサゾリル、及びC3−7シクロアルキルから選ばれるシクロアルキルから選ばれ、但し該ヘテロアリール、ヘテロシクロまたはシクロアルキル基には、さらに、置換されていてもよい5員−7員の複素環、ヘテロアリールまたは炭素環を縮合していてもよく;
及びRは、独立して水素、アルキル、置換されたアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ及びケトから選ばれ;
、R5a、R5b、R、R6a、R6b、R及びRは、独立して水素、ハロゲン、シアノ、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、ヘテロアリール、−OR25、−NR2526、−SR25、−S(O)26、−C(=O)R25、−OC(=O)R25、−CO25、−C(=O)NR2526、−NR25C(=O)R26、−OC(=O)NR2526、−NR25CO26、−NR27C(=O)NR2526または−NR25SO26であるか;またはR5a及びR5b、R6a及びR6bまたはR及びRは、一緒になってケト基(=O)または環Eへスピロ型で結合する単環または二環のシクロアルキルまたはヘテロシクロを形成するか、または別に、 R5a及び/またはR5bはR及び/またはRと一緒になって、またはR6a及び/またはR6bはR及び/またはRと一緒になって、縮合した炭素環、複素環またはヘテロアリール環を形成し;但し、Gが−OR17、−CO18または−C(=O)NR1819により置換されたC1−6アルキルであるとき、 R5a、R5b、R6a及びR6bは水素であり;
10は、水素、アルキル、置換されたアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクロから選ばれ;
11は、水素またはC1−8アルキルであり;
12は、C1−8アルキル、置換されたC1−8アルキルまたはシクロアルキルであり;
13、R14、R15及びR16は、互いに独立して水素、アルキル、置換されたアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクロであるか、またはR13及びR14またはR15及びR16は、同じ炭素原子に結合したとき、一緒になってスピロシクロアルキル環を形成してもよく;
17は、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロまたはヘテロアリールであり;
18、R19及びR20は、独立して水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロまたはC(=O)R28であるか;またはGがNH(C=O)R19であるとき、R19は、Wに結合する結合であって複素環を規定し;但し、しかし、yが少なくとも1であるとき、Wはイミダゾリル、インドリル、−NR2122、または−OR23であり、そしてGが−NR18C(=O)R19であるときは、R19は置換基−NR2931を有するC1−アルキルではなく;
21及びR22は、水素、アルキル及び置換されたアルキルから選ばれ;
23及びR24は、独立して水素、アルキル、置換されたアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ及びシクロアルキルであり;
25、R26及びR27は、独立して水素、アルキル、置換されたアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロ、またはヘテロアリールであるか;またはR25及びR26は、一緒になってヘテロシクロまたはヘテロアリールを形成してもよく、但し−S(O)26または−NR25SO26におけるようにスルホニル基に結合するときR26は水素ではないことを除き;
28は、水素、アルキルまたは置換されたアルキルであり;
29及びR31は、水素、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、フェニルアルキル、及びアルコキシカルボニルアルキルであるか、またはR29及びR30は、一緒になってヘテロシクロ環を形成し;
nは、0、1、2、3または4であり;
pは1、2または3であり;
r及びsは0または1であり;
xは0、1または2であり;
yは0、1、2、3または4であり;
zは0、1または2である)
を有する化合物、及びその製薬上許容できる塩、水和物またはプロドラッグに関する。
本発明は、さらに、式(I)の1つ以上の化合物を含む製薬組成物に関する。本発明は、さらに、本明細書で規定されたようにメラノコルチン受容体に伴う症状を治療する方法、並びにメラノコルチン受容体さらに特にMC−1R及びMC−4Rを作動または拮抗する方法に関する。本発明は、またさらに一般に、MC−1Rの小分子阻害剤に関し、さらに本発明による小分子を使用してMC−1Rの阻害に反応する疾患を治療する方法に関する。
以下は、本明細書で使用される用語の定義である。本明細書でグループまたは用語についてもたらされる最初の定義は、他に指示されていない限り、個々にまたは他のグループの一部として、本明細書を通してそのグループまたは用語に適用する。
用語「アルキル」は、1−12個の炭素原子好ましくは1−8個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖の炭化水素をいう。低級アルキル基すなわち1−4個の炭素原子のアルキル基が最も好ましい。アルキルまたは他の基に関して下付けが使用されるとき、下付けは、基が含むことのできる炭素原子の数をいう。
用語「置換されたアルキル」は、ハロゲン、アミノ、シアノ、ケト(=O)、−OR、−SR、NR、−(C=O) R、−CO、−C(=O)NR、−NRC(=O)R、NRCO、−OC(=O) R、−OC(=O)NR、−NRC(=O)NR、NRSO、SO、SO、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または複素環(但し、基R、R及びRは、水素、C1−6アルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環、シクロアルキルであるか、またはハロゲン、ヒドロキシ、メトキシ、ニトロ、アミノ、シアノ、−(C=O)H、−COH、−(C=O)アルキル、−COアルキル、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、カルボキシ、アシル、−C(=O)H、−C(=O)フェニル、−COアルキル、シクロアルキル、−(C=O)NH、−(C=O)NH(アルキル)、−(C=O)NH(シクロアルキル)、−(C=O)N(アルキル)、−C(=O)−(CH1−2NH、−C(=O)−(CH1−2NH(アルキル)、−C(=O)−(CH1−2N(アルキル)、−NH−CH−カルボキシ、−NH−CH−CO−アルキル、フェニル、ベンジル、フェニルエチルまたはフェニルオキシにより置換されたC1−6アルキルからなる群から選ばれる1、2または3個の置換基を有する上記のアルキル基をいう。基Rは、R、R及びRと同じ基から選ばれるが、水素ではない。別に、基R及びRは、一緒になってヘテロシクロまたはヘテロアリール環を形成できる。置換されたアルキル基が、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクロにより置換されているとき、これらの環は、以下のように定義され、それゆえこれらの用語に関する定義において以下に規定される1−3個の置換基を有することができる。
用語「アルキル」が他の特に命名された基の後の接尾辞として使用されるとき例えばアリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、用語は、置換されたアルキルが含む置換基の少なくとも1つをさらに特に定義される。例えば、アリールアルキルは、アルキルを経て結合されたアリールをいい、または換言すれば、1−12個の炭素原子及びアリール(例えばベンジルまたはビフェニル)である少なくとも1つの置換基を有する置換されたアルキル基をいう。「低級アリールアルキル」は、1−4個の炭素原子及び少なくとも1つのアリール置換基を有する置換されたアルキル基をいう。
用語「アルケニル」は、2−12個の炭素原子及び少なくとも1つの二重結合を有する直鎖または分枝鎖の炭化水素基をいう。1つの二重結合を有する2−6個の炭素原子のアルケニル基が最も好ましい。
用語「アルキル」は、2−12個の炭素原子及び少なくとも1つの三重結合を有する直鎖または分枝鎖の炭化水素基をいう。1つの三重結合を有する2−6個のアルキニル基が最も好ましい。置換されたアルケニルまたはアルキニルは、アルキル基について上記で定義されたような1、2または3個の置換基を含むだろう。
用語「アルキレン」は、1−12個の炭素原子、好ましくは1−8個の炭素原子の2価の直鎖または分枝鎖の炭化水素基、例えば{−CH−}(式中、nは1−12、好ましくは1−8である)をいう。低級アルキレン基、すなわち1−4個の炭素原子のアルキレン基が最も好ましい。用語「アルケニレン」及び「アルキニレン」は、上記のようなアルケニル及びアルキニル基の2価の基をいう。置換されたアルキレン、アルケニレン及びアルキニレン基は、置換されたアルキル基について上記で定義されたような置換基を有する。
用語「アルコキシ」は、基OR(式中、Rはアルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、複素環、またはシクロアルキルである)をいう。従って、アルコキシは、メトキシ、フェニルオキシ、ベンジルオキシなどのような基を含む。用語「アシルオキシ」は、基O(アリール)またはO(ヘテロアリール)(式中、アリール及びヘテロアリールは上記同様である)をいう。
用語「アルキルチオ」は、1個以上の硫黄(−S−)原子を経て結合した上記のようなアルキルまたは置換されたアルキル基、例えば−S(アルキル)または−S(アルキル− R)をいう。
用語「アルキルアミノ」は、1個以上の窒素(−NR−)(式中、Rは水素、アルキル、置換されたアルキルまたはシクロアルキルである)基を経て結合した上記で定義されたようなアルキルまたは置換されたアルキル基をいう。
用語「アシル」は、1個以上のカルボニル{−C(=O)−}基を経て結合した上記で定義されたようなアルキルまたは置換されたアルキル基をいう。用語アシルは、アシルアミノにおけるような他の基と関連して使用されるとき、これは、第二の基に結合したカルボニル基{−C(=O)}をいう。従って、アシルアミノは、−C(=O)NHをいい、置換されたアシルアミノは基−C(=O)NRRをいい、そしてアシルアリールは−C(=O)(アリール)及び−C(=O)(ナフチル)をいう。
用語「アミノアシル」は、基−NC(=O)R(式中、Rは水素、アルキルまたは置換されたアルキルでありそしてRはアルキルアミノ基について上記で定義された通りである)をいう。
用語「ハロゲン」または「ハロ」は、塩素、臭素、フッ素及びヨードをいう。
用語「カルボキシ」は、単独で使用されるとき、基COHをいう。カルボキシアルキルは、基COR(式中、Rはアルキルまたは置換されたアルキルである)をいう。
用語「スルホニル」は、上記で定義されたようなアルキル、アルケニル、アルキニル、置換されたアルキル、置換されたアルケニル、または置換されたアルキニル基を含む有機基に結合したスルホキシド基(すなわち−S(O)1−2−)をいう。それにスルホキシド基が結合している有機基は、1価(例えば−SO−アルキル)または2価(例えば−SO−アルキレンなど)である。
用語「アミジノ」は、基
Figure 2005511475
をいい、用語「グアニジノ」は、基
Figure 2005511475
をいい、但しアミジノ及びグアニジノのそれぞれについて、R、R及びRは、水素、アルキルまたは置換されたアルキルであるか、またはR、R及びRの任意の2つは、結合して、水素、アルキルまたは置換されたアルキルからなるR、R及びRの他とヘテロシクロまたはヘテロアリール環を形成できる。
用語「シクロアルキル」は、縮合したアリール環例えばインダンを含むそれぞれ完全に飽和したまたは一部飽和した置換及び未置換の単環または二環の炭化水素基(3−9個の炭素原子を含む)をいう。シクロアルキル基は、アルキル、置換されたアルキル、アミノアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルアミノ、スルホニル、−SO(アリール)、−COH、−CO−アルキル、−C(=O)H、ケト、−C(=O)−(CH1−2NH、−C(=O)−(CH1−2NH(アルキル)、−C(=O)−(CH1−2N(アルキル)、アシル、アリール、複素環、ヘテロアリールまたは3−7個の炭素原子の他のシクロアルキル環から選ばれる1以上(例えば1−3)の置換基により置換できる。用語「シクロアルキレン」は、2つの他の基の間に結合またはスペーサーを形成するシクロアルキルをいい、すなわちシクロアルキレンは、少なくとも2個の他の基と結合しているシクロアルキルである。用語シクロアルキルは、3−4個の炭素原子の炭素−炭素架橋を有するまたはそれに結合したベンゼン環を有する飽和または一部不飽和の炭素環を含む。
用語「アリール」は、置換または未置換のフェニル、1−ナフチル及び2−ナフチルをいい、フェニルが好ましい。アリールは、アルキル、置換されたアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ハロ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、スルホニル、−SO(アリール)、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、カルボキシ、アシル、−C(=O)H、−C(=O)フェニル、−CO−アルキル、シクロアルキル、−(C=O)NH、−(C=O)NH(アルキル)、−(C=O)NH(シクロアルキル)、−(C=O)N(アルキル)、−NH−CH−カルボキシ、−NH−CH−CO−アルキル、−C(=O)−(CH1−2NH、−C(=O)−(CH1−2NH(アルキル)、−C(=O)−(CH1−2N(アルキル)、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、フェニルオキシ、フェニルチオ、ヘテロシクロ、ヘテロアリール、またはC3−7シクロアルキル環からなる群から選ばれる0、1、2または3の置換基を有する。用語「アリーレン」は、2つの他の基の間に結合またはスペーサーを形成する、上記で定義されたようなアリールをいい、すなわちアリーレンは少なくとも2つの他の基に結合するアリールである。
用語「カルボシクロ」または「炭素環」は、すべての環の原子が炭素である環基をいい、本明細書で定義されたような所望により置換されていてもよいシクロアルキル及びアリール基を含む。
用語「ヘテロシクロ」または「複素環」は、環の少なくとも1つに少なくとも1つのヘテロ原子(O、SまたはN)を有する、置換及び未置換の非芳香族3−7員単環基、7−11員二環基、及び10−15員三環基をいう。ヘテロ原子を含むヘテロシクロ基のそれぞれの環は、各環のヘテロ原子の合計数が4以下でありさらに環が少なくとも1つの炭素原子を含む限り、1または2個の酸素または硫黄原子及び/または1−4個の窒素原子を含むことができる。二環及び三環基を完成する縮合環は、炭素原子のみ含み、そして飽和、一部飽和または不飽和である。窒素及び硫黄原子は、所望により酸化され、窒素原子は所望により四級化される。ヘテロシクロ基は、任意の利用可能な窒素または炭素原子に結合できる。ヘテロシクロ環は、ハロ、アミノ、シアノ、アルキル、置換されたアルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、スルホニル、−SO(アリール)、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、アルコキシ、アルキルチオ、ヒドロキシ、ニトロ、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、フェニルオキシ、フェニルチオ、カルボキシ、−CO−アルキル、シクロアルキル、−C(=O)H、アシル、−(C=O)NH、−(C=O)NH(アルキル)、−(C=O)NH(シクロアルキル)、−(C=O)N(アルキル)、−NH−CH−カルボキシ、−NH−CH−CO−アルキル、−C(=O)−(CH1−2NH、−C(=O)−(CH1−2NH(アルキル)、−C(=O)−(CH1−2N(アルキル)、ヘテロシクロ、ヘテロアリール、C3−7シクロアルキル環、ケト、=N−OH、=N−O−低級アルキルまたは5または6員のケタールすなわち1、3−ジオキソランまたは1、3−ジオキサンからなる群から選ばれる1、2または3個の置換基を含むことができる。ヘテロシクロ環は、例えば
Figure 2005511475
におけるように、1個以上の酸素(=O)原子により置換された硫黄ヘテロ原子を有することができる。用語「ヘテロシクレン」は、2つの他の基の間に結合またはスペーサーを形成する上記で定義された複素環をいう。
単環基の例は、アゼチジニル、ピロリジニル、オキセタニル、イミダゾリニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピロロジニル、2−オキソアゼピニル、アゼピニル、4−ピペリドニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモルホリニルスルホン、1、3−ジオキソラン及びテトラヒドロ−1、1−時オキソチエニルなどを含む。二環ヘテロシクロ基の例は、キヌクリジニルを含む。
用語「ヘテロアリール」は、環の少なくとも1つに少なくとも1つのヘテロ原子(O、SまたはN)を有する、置換及び未置換の芳香族5または6員単環基、9または10員二環基及び11−14員三環基をいう。ヘテロ原子を含むヘテロアリール基の各環は、各環のヘテロ原子の合計数が4以下でありさらに環が少なくとも1つの炭素原子を含む限り、1または2個の酸素または硫黄原子及び/または1−4個の窒素原子を含むことができる。二環及び三環基を完成する縮合環は、炭素原子のみ含み、そして飽和、一部飽和または不飽和である。窒素及び硫黄原子は、所望により酸化され、窒素原子は所望により四級化される。二環または三環であるヘテロアリール基は、少なくとも1つの完全な芳香族環を含まねばならないが、他の1つ以上の縮合環は、芳香族または非芳香族である。ヘテロアリール基は、任意の環の任意の利用可能な窒素または炭素原子で結合できる。ヘテロアリール環系は、ハロ、アミノ、シアノ、アルキル、置換されたアルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、スルホニル、−SO(アリール)、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、アルコキシ、アルキルチオ、ヒドロキシ、ニトロ、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、フェニルオキシ、フェニルチオ、カルボキシ、−CO−アルキル、シクロアルキル、−C(=O)H、アシル、−(C=O)NH、−(C=O)NH(アルキル)、−(C=O)NH(シクロアルキル)、−(C=O)N(アルキル)、−NH−CH−カルボキシ、−NH−CH−CO−アルキル、−C(=O)−(CH1−2NH、−C(=O)−(CH1−2NH(アルキル)、−C(=O)−(CH1−2N(アルキル)、ヘテロシクロ、ヘテロアリール、C3−7シクロアルキル環からなる群から選ばれる1、2または3個の置換基を含むことができる。ヘテロシクロ環は、例えば
Figure 2005511475
におけるように、1個以上の酸素(=O)原子により置換された硫黄ヘテロ原子を有することができる。用語「ヘテロアリーレン」または「ヘテルアリーレン」は、2つの他の基の間に結合またはスペーサーを形成する上記で定義されたようなヘテロアリールをいい、すなわち少なくとも2個の他の基に結合したヘテロアリールである。
単環ヘテロアリール基の例は、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾリニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チエニル、オキサジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チアジニルなどを含む。
二環ヘテロアリール基の例は、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾオキサキソリル、ベンゾチエニル、キノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾピラニル、インドリジニル、ベンゾフラニル、クロモニル、クマリニル、ベンゾピラニル、シノリニル、キノオキサリニル、インダゾリル、ピロロピリジル、フロピリジニル、ジヒドロイソインドリル、テトラヒドロキノリニルなどを含む。
三環ヘテロアリール基の例は、カルバゾリル、ベンジドリル、フェンアンスリジニル、キサンテニルなどを含む。
本明細書において、特別に指名された置換された複素環またはヘテロアリール基、例えば「置換されたアゼピニル」、「置換されたホモピペラジニル」、「置換されたイミダゾリル」、「置換されたピペラジニル」などについて言及するとき、指名された環は、ハロ、アミノ、シアノ、ニトロ、アルキル、置換されたアルキル(例えばトリフルオロメチル)、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、カルボキシ、−CO−アルキル、−C(=O)H、アシル、−(C=O)NH、−(C=O)NH(アルキル)、−(C=O)NH(シクロアルキル)、−(C=O)N(アルキル)、−NH−CH−カルボキシ、−NH−CH−CO−アルキル、シクロアルキル、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、フェニルオキシ、フェニルチオ、ヘテロシクロ及びヘテロアリールから選ばれた1つ以上(好ましくは1−3個)の置換基を含むことができる。用語アゼチジニルは、1つの窒素ヘテロ原子すなわち
Figure 2005511475
(式中、Rはヘテロシクロ基について本明細書で定義された任意の置換基である)を有する所望により置換されていてもよい4員環をいい、そして他に述べていない限り、アゼチジニル環は、窒素原子または任意の利用可能な炭素原子で他の基に結合できる。
それに「結合」した少なくとも1つのヘテロシクロ、ヘテロアリールまたは炭素環を有する特に指名された基に言及するとき、特に指名された基の同じ、隣接するまたは非隣接原子に結合する2個の置換基は、結合して第二または第三の環(すなわち、さらなる環は縮合、架橋またはスピロの形で結合できる)を形成できる。これらの二環または三環基の各環は、所望により置換でき、置換基は、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロ及びヘテロアリール基について上記で例示したものから選ばれる。従って、用語「置換されたイミダゾール」は、ハロ、アミノ、シアノ、ニトロ、アルキル、置換されたアルキル(例えばトリフルオロメチル)、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、カルボキシ、−CO−アルキル、シクロアルキル、アシル、−C(=O)H、−(C=O)NH、−(C=O)NH(アルキル)、−(C=O)NH(シクロアルキル)、−(C=O)N(アルキル)、−NH−CH−カルボキシ、−NH−CH−CO−アルキル、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、フェニルオキシ、フェニルチオ、ヘテロシクロ及びヘテロアリールから選ばれる1つ以上の置換基を有する単環イミダゾールを含む。それに結合した少なくとも1つの環を有するイミダゾールは、ヘテロアリール縮合イミダゾール、例えば1つ以上(好ましくは1−3個)の置換基を有するピリドイミダゾールへの1つ以上(好ましくは1−3個)の置換基を有するアリール縮合イミダゾールなどを含む。
従って、シクロアルキル、ヘテロシクロ及びヘテロアリール基に関する上記の定義及び所望の置換基は、スピロ環系を含む。説明すると、上記の式(I)の化合物において、R及びRは、所望によりスピロ環を形成するものとして例示されている。従って、zが1であるとき、R及びRは、それらが結合する基Eと一緒になって、特に以下の例示基から選択できる。
Figure 2005511475
式中、各R32基は、水素であるかまたはアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロ及びヘテロアリール基に関して上記で例示された置換基である。
さらに、当業者は、本発明の趣旨及び範囲から離れることなく、本明細書の式(I)の化合物の種々の基に関する適切な置換を行うことができるだろう。例えば、式(I)の化合物において、基Eは例えばWO 02/00654及びWO 01/91752で定義されたような基
Figure 2005511475
から選ばれるか、または置換でき、式中、種々の基R、A、G1−3、Q、W、X、Y、Z、d、e、f,n及びwは、本明細書において参考として引用されるWO 02/00654及び/またはWO 01/91752において例示されている基から選択できる。
明細書を通して、基及びその置換基は、安定な基及び化合物をもたらすように選ばれる。
式Iの化合物は、本発明の範囲内にある塩を形成する。本明細書における式Iの化合物についていうとき、他に指示されていない限り、その塩への言及を含むものと理解すべきである。用語「塩(複数を含む)」は、本明細書で使用されるとき、無機及び/有機の酸及び塩基により形成される酸性及び/または塩基性の塩を示す。さらに、式Iの化合物が塩基の部分(例えば、それに限定されないがアミンまたはピリジンまたはイミダゾール環)及び酸性の部分(例えば、それに限定されないがカルボン酸)の両方を含むとき、両性イオン(「内塩」)が形成され、そして本明細書で使用されるような用語「塩(複数を含む)」内に含まれる。製薬上許容できる(すなわち無毒、生理学的に許容できる)塩が好ましいが、他の塩も本発明の範囲内にあると考えられ、例えばそれらが製造中に使用される単離または精製の工程で有用であるかもしれない。式Iの化合物の塩は、例えば、式Iの化合物と或る量例えば当量の酸または塩基とを媒体例えば塩が沈澱するものまたは凍結乾燥をともなう水性の媒体中で反応させることにより形成できる。
塩基の部分(例えば、それに限定されないがアミンまたはピリジンまたはイミダゾール環)を含む式Iの化合物は、種々の有機または無機の酸と塩を形成できる。酸付加塩の例は、酢酸塩(例えば酢酸またはトリハロ酢酸例えばトリフルオロ酢酸により形成されるもの)、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、安息酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、ほう酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、カンファー酸塩、カンファースルホン酸塩、シクロペンタプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマール酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロ燐酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩化水素酸塩(塩酸により形成される)、臭化水素酸塩(臭化水素により形成される)、沃化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩(マレイン酸により形成される)、メタンスルホン酸塩(メタンスルホン酸により形成される)、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、燐酸塩、ピクリン酸塩、ピバレン酸塩、プロピオン酸塩、サルチル酸塩、琥珀酸塩、硫酸塩(例えば硫酸により形成されるもの)、スルホン酸塩(例えば本明細書で述べたもの)、酒石酸塩、チオシアヌール酸塩、トルエンスルホン酸塩例えばトシル酸塩、ウンデカン酸塩などを含む。
酸性の部分(例えば、それに限定されないがカルボン酸)を含む式Iの化合物は、種々の有機及び無機の塩基と塩を形成できる。塩基性塩の例は、アンモニウム塩、アルカリ金属塩例えばナトリウム、リチウム及びカリウムの塩、アルカリ土類金属塩例えばカルシウム及びマグネシウムの塩、有機の塩基(例えば、有機アミン)例えばベンザチン、ジシクロヘキシルアミン、ヒドラバアミン[N、N−ビス(デヒドロアビエチル)エチレンジアミン]、N−メチル−D−グルカミン、N−メチル−D−グルカミド、t−ブチルアミンとの塩、そしてアミノ酸例えばアルギニン、リジンとの塩などを含む。塩基性の窒素含有基は、剤例えば低級アルキルハライド(例えばメチル、エチル、プロピル及びブチルのクロリド、ブロミド及びヨーダイド)、ジアルキルサルフェート(例えばジメチル、ジエチル、ジブチル及びジアミルのサルフェート)、長鎖ハライド(例えばデシル、ラウリル、ミリスチル及びステアリルのクロリド、ブロミド及びヨーダイド)、アラルキルハライド(例えばベンジル及びフェネチルのブロミド)などを含む。
本発明の化合物のプロドラッグ及び溶媒和物も本発明に含まれる。用語「プロドラッグ」は、本明細書で使用されるとき、患者に投与したとき、代謝過程または化学過程により化学的転換を受けて式Iの化合物及び/またはその塩及び/または溶媒和物を生ずる化合物をいう。式Iの化合物の溶媒和物は、好ましくは水和物である。
式Iの化合物及びその塩は、それらの互変異性の形(例えば、アミドまたはイミノエーテルとして)存在できる。すべてのこれらの互変異性の形は、本発明の一部として本発明で考えられる。
エナンチオマーの形(不斉炭素の不存在でも存在できる)及びジアステレロマーの形を含む不斉炭素により存在できるもののような本発明のすべての立体異性体は、本発明の範囲内にある。本発明の化合物の個々の立体異性体は、例えば、実質的に他の異性体を含まないか、または例えばラセミ体またはすべての他の選択された立体異性体のように混合される。本発明のキラル中心は、IUPAC 1974規約により定義されるようにSまたはRの構造を有することができる。
本発明の化合物は、以下のスキームI−IIIで示されたもののような方法により製造できる。原料は、市販されているか、または周知の方法を使用して当業者により容易に製造できる。すべてのスキーム及び化合物にとり、命名された基例えばE、W、R、Rなどは、他に指示されていない限り、式Iの化合物について記載した通りである。
溶媒、温度、圧力及び他の反応条件は、当業者により容易に選択できる。原料は、市販されているか、または当業者により容易に製造できる。高速アナロギング(HSA)は、例えば中間体がカルボン酸またはアミノ基を有する化合物の製造に使用できる。
スキームI
Figure 2005511475
式(Ib)の化合物は、化合物(Ia)から−10℃から100℃の範囲の温度で不活性溶媒中で適切なアミン脱保護方法を経て製造でき、但しPは、アミノ保護基、例えば−Boc−、−CBZ−、−Fmoc−であり、それは式(Ia)におけるようにQで存在できるかまたは独立してQに結合する。脱保護基の経路の選択は、当業者により選択できる。それらは、−Boc−ではTFAまたは塩化水素酸、−CBZ−では適切な金属触媒(例えばPd)による水素化、または−Fmoc−ではNMMまたはDEAのような塩基を含むが、これらに限定されない。不活性溶媒は、メチレンジクロリド、アルコール性溶媒、THF、酢酸、DMF、アセトニトリル、及びジオキサンを含むが、これらに限定されない。
式(Ia)の化合物は、不活性溶媒中で適切なカルボン酸活性化試薬を使用して式(5)の化合物を化合物(4)とカップリングすることにより製造できる。カルボン酸活性化剤の例は、カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ペントフルオロフェノールトリフルオロアセテート、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドまたは当業者により周知の他の活性化剤を含む。不活性溶媒の例は、エーテル(THF及びジオキサンを含む)、DMF、アセトニトリルまたはCHClを含む。
化合物(4)は、ヒドロキシド源を使用して化合物(3)の加水分解により製造できる。ヒドロキシ源の例は、NaOHまたはLiOHを含む。溶媒の例は、水、アルコール、及びエーテル/水の混合物を含む。
化合物(3)は、不活性溶媒中で適切なカルボン酸活性化試薬を使用して化合物(1)及び(2)のカップリングにより製造できる。カルボン酸活性化剤の例は、カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ペントフルオロフェノールトリフルオロアセテート、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド、または当業者により周知の他の活性化剤を含む。不活性溶媒の例は、エーテル(THF及びジオキサンを含む)、DMF、アセトニトリルまたはCHClを含む。
化合物(1)、(2)及び(3)は、何れも市販されているか、または当業者に周知の方法により入手できる。
スキームII
Figure 2005511475
式(Ib)の化合物は、−10℃から100℃の範囲の温度で不活性溶媒中で適切なアミン脱保護方法を経て、式(Ia)(但し、PはスキームIにおけるようにアミノ保護基である)の化合物から製造できる。脱保護基の経路の選択は、当業者により選択できる。それらは、−Boc−ではTFAまたは塩化水素酸、−CBZ−では適切な金属触媒(例えばPd)による水素化、または−Fmoc−ではNMMまたはDEAのような塩基を含むが、これらに限定されない。不活性溶媒は、メチレンジクロリド、アルコール性溶媒、THF、酢酸、DMF、アセトニトリル、及びジオキサンを含むが、これらに限定されない。
式(Ia)の化合物は、不活性溶媒中で適切なカルボン酸活性化試薬を使用して化合物(8)及び(9)のカップリングにより製造できる。カルボン酸活性化剤の例は、カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ペントフルオロフェノールトリフルオロアセテート、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド、または当業者により周知の他の活性化剤を含む。不活性溶媒の例は、エーテル(THF及びジオキサンを含む)、DMF、アセトニトリルまたはCHClを含む。
式(8)の化合物(但し、PはスキームIにおけるようにアミノ保護基である)は、−10℃から100℃の範囲の温度で不活性溶媒中で適切なアミン脱保護方法を経て、式(7)の化合物から製造できる。脱保護基の経路の選択は、当業者により選択でき、そして−Boc−、−CBZ−、及び−Fmoc−に関してスキームIで上記で述べられたものを含む。不活性溶媒は、メチレンジクロリド、アルコール性溶媒、THF、酢酸、DMF、アセトニトリル、及びジオキサンを含むが、これらに限定されない。
化合物(7)は、不活性溶媒中で適切なカルボン酸活性化試薬を使用して化合物(5)及び(6)のカップリングにより製造できる。カルボン酸活性化剤の例は、カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ペントフルオロフェノールトリフルオロアセテート、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド、または当業者により周知の他の活性化剤を含む。不活性溶媒の例は、エーテル(THF及びジオキサンを含む)、DMF、アセトニトリルまたはCHClを含む。
化合物(5)及び(6)は、ともに市販されているか、または当業者に周知の方法により入手できる。
スキームIII
Figure 2005511475
式(If)の化合物は、例えばスキームI及びIIにおいて上述したように、当業者により選ばれる適切なアミン脱保護方法を経て、式(Ic)(但し、PはスキームIにおけるようにアミノ保護基である)の化合物から製造できる。
式(Ie)の化合物は、不活性溶媒中で適切なカルボン酸活性化試薬を使用して式(Id)の化合物と式R2526NHとのカップリングにより製造できる。カルボン酸活性化剤の例は、カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ペントフルオロフェノールトリフルオロアセテート、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド、または当業者により周知の他の活性化剤を含む。不活性溶媒の例は、エーテル(THF及びジオキサンを含む)、DMF、アセトニトリルまたはCHClを含む。
式(Id)の化合物は、ヒドロキシド源を使用して化合物(Ic)の加水分解により製造できる。ヒドロキシ源の例は、NaOHまたはLiOHを含む。溶媒の例は、水、アルコール、及びエーテル/水の混合物を含む。
式R1314NHのアミンは、ともに市販されているか、または当業者に周知の方法により入手できる。式(Ic)の化合物は、スキームI及びIIにおいて上述されたように製造できる。
本明細書で引用されたすべての文献は、本明細書において参考として引用される。
好ましい化合物は、式
Figure 2005511475
(式中、XはNまたはCHであり;
は、水素またはC1−6アルキルであるかまたはRまたはRと一緒になって単環または二環のアリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたは複素環を形成し;
は、水素、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクロであるか;またはC1−6アルキルまたはC2−6アルケニルであり所望により1−3のヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール及び/またはヘテロシクロにより置換されていてもよいか;またはRは、RまたはRと一緒になって単環または二環のアリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたは複素環を形成し;
は、水素またはC1−6アルキルであるか、またはRと一緒になって単環または二環のアリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたは複素環を形成し;
Eは、E、E、EまたはEであって、但しE
Figure 2005511475
であり;E
Figure 2005511475
であり;E
Figure 2005511475
であり;そしてEは−NR1112であり;
Gは、 C2−6アルケニル、A−アリール、−OR18、ヘテロアリール、A−シアノ、A−OR17、A−C(=O)R18、 A−CO18、A−C(=O)NR1819、A−OC(=O)R18、A−NR18C(=O)R19、A−OC(=O)NR1819、A−NR18CO19、A−NR18SO17、A−SO17、A−NR20C(=O)NR1819及びA−SR18から選ばれるか; またはyが0のときかまたはWがNHR22以外の基であるとき、Gは、A−ヘテロシクロであり、但しAは、結合、C1−6アルキレンまたはC2−6アルケニレン(直鎖または分枝鎖)、Aは、C1−6アルキレンまたはC2−6アルケニレンでありそしてAはC2−6アルケニレンであり;
Wは、−NR2122、−OR23、−NR21C(=O)R24、−NR21CO24、アミジノ、グアニジノ、またはアゼピニル、アゼチジニル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、1、2−ジヒドロピリダジニル、ピラニル、テトラヒドロピラニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、チアゾリル、テトラヒドロチアゾリル、チエニル、フリル、テトラヒドロフリル、モルホリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラゾリル、オキサゾリル、テトラヒドロオキサゾリル、及びC3−7シクロアルキルから選ばれる置換または未置換のヘテロシクロ、ヘテロアリールまたはシクロアルキルから選ばれ、但し該ヘテロアリール、ヘテロシクロまたはシクロアルキル基には、さらに、それに置換されていてもよい5員−7員の複素環、ヘテロアリールまたは炭素環を縮合していてもよく;
及びRは、独立して水素、アルキル、置換されたアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ及びケトから選ばれ;
、R5a、R5b、R、R6a、R6b、R及びRは、独立して水素、ハロゲン、シアノ、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、ヘテロアリール、−OR25、−NR2526、−SR25、−S(O)26、−C(=O)R25、−OC(=O)R25、−CO25、−C(=O)NR2526、−NR25C(=O)R26、−OC(=O)NR2526、−NR25CO26、−NR27C(=O)NR2526または−NR25SO26であるか;またはR5a及びR5b、R6a及びR6bまたはR及びRは、一緒になってケト基(=O)または環Eへスピロ型で結合する単環または二環のシクロアルキルまたはヘテロシクロを形成するか、または別に、 R5a及び/またはR5bはR及び/またはRと一緒になって、またはR6a及び/またはR6bはR及び/またはRと一緒になって、縮合した炭素環、複素環またはヘテロアリール環を形成し;但し、Gが−OR17、−CO18または−C(=O)NR1819により置換されたC1−6アルキルであるとき、 R5a、R5b、R6a及びR6bは水素であり;
10は、水素、アルキル、置換されたアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクロから選ばれ;
11は、水素またはC1−8アルキルであり;
12は、C1−8アルキル、置換されたC1−8アルキルまたはシクロアルキルであり;
13、R14、R15及びR16は、互いに独立して水素、アルキル、置換されたアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクロであるか、またはR13及びR14またはR15及びR16は、同じ炭素原子に結合したとき、一緒になってスピロシクロアルキル環を形成してもよく;
17は、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロまたはヘテロアリールであり;
18、R19及びR20は、独立して水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロまたはC(=O)R28であるか;またはGがNH(C=O)R19であるとき、R19は、Wに結合する結合であって複素環を規定し;但し、しかし、yが少なくとも1であるとき、Wはイミダゾリル、インドリル、−NR2122、または−OR23であり、そしてGが−NR18C(=O)R19であるときは、R19は置換基−NR2931を有するC1−アルキルではなく;
21及びR22は、水素、アルキル及び置換されたアルキルから選ばれ;
23及びR24は、独立して水素、アルキル、置換されたアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ及びシクロアルキルであり;
25、R26及びR27は、独立して水素、アルキル、置換されたアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロ、またはヘテロアリールであるか;またはR25及びR26は、一緒になってヘテロシクロまたはヘテロアリールを形成してもよく、但し−S(O)26または−NR25SO26におけるようにスルホニル基に結合するときR26は水素ではないことを除き;
28は、水素、アルキルまたは置換されたアルキルであり;
29及びR31は、水素、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、フェニルアルキル、及びアルコキシカルボニルアルキルであるか、またはR29及びR30は、一緒になってヘテロシクロ環を形成し;
nは、0、1、2、3または4であり;
pは1、2または3であり;
r及びsは0または1であり;
xは0、1または2であり;
yは0、1、2、3または4であり;
zは0、1または2である)
を有するもの、及びその製薬上許容できる塩、水和物またはプロドラッグである。
式(I)の化合物において、好ましくは、Gは、所望によりフェニル、−OR17、−C(=O)R18、−CO18、−C(=O)NR1819、−NR18C(=O)R19、−NR18CO19、−NR18SO17、−NR20C(=O)NR1819及び−SR18により置換されていてもよいC2−6アルケニル;シアノ、−OR17、−C(=O)R18、−CO18、−C(=O)NR1819、−NR18C(=O)R19、−NR18CO19、SO17または−NR20C(=O)NR1819及び−SR18の少なくとも1つにより置換されているC1−6アルキルまたはC2−6アルケニル(直鎖または分枝鎖)から選択され;そしてyが0のとき、Gはピロリジニル、ピペリジニル、ピロリジニルアルキルまたはピペリジニルアルキルから選択でき、但しR18及びR19は、上記同様であるが、好ましくは水素、低級アルキル、または所望により置換されていてもよいフェニルである。さらに好ましいのは、Gが−NR18C(=O)R19であり、 R18及びR19が水素、低級アルキルまたはフェニルである。さらに好ましいのは、GがNHC(=O)CHである化合物である。
本明細書の式(I)の化合物では、好ましくはWは、
Figure 2005511475
−NR2122、−NR21C(=O)R24、及びヘテロアリールから選ばれ、 R21及びR22は水素及び低級アルキルから選ばれ;R34はC1−4アルキルであり;そしてuは0または1である。さらに好ましくは、Wは、−NH、NH(低級アルキル)、N(低級アルキル)、アゼチジニル、イミダゾリルまたは
Figure 2005511475
(式中、R34は水素または低級アルキルである)
である。
さらに好ましいのは、式
Figure 2005511475
(式中、Gは、−NR18C(=O)R19であり、 R18及びR19は水素、低級アルキルまたはフェニルであり;Wは、−NH、NH(低級アルキル)、N(低級アルキル)、イミダゾリルまたは
Figure 2005511475
(式中、R34は水素または低級アルキルである)であり;yは0、1、2、3または4、さらに好ましくは1であり;R30はC1−4アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、フェニル及びアシルフェニルであり、さらに好ましくはクロロまたはメトキシであり;そしてEは上記のE、E、EまたはEから選ばれる基であるが、さらに好ましくは、
Figure 2005511475
である)
を有する化合物である。
さらに好ましい化合物は、式
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
を有するもの及びその製薬上許容できる塩、水和物またはプロドラッグである。
有用性
本発明の化合物は、メラノコルチン受容体MC−1R、MC−3R、MC−4R及び/またはMC−5Rのモデュレーターである。化合物は、メラノコルチン受容体の調節に応じる広範囲の症状を治療するのに有用であり、その症状は、炎症及び免疫の疾患、心血管疾患、皮膚症状、神経変性症状、性機能不全、体重の障害及び癌を含む。本発明による或る化合物は、他のメラノコルチン受容体に比べて1つのメラノコルチン受容体について選択的な親和性を有し、そのためその受容体の調節に応じてこれらの疾患を治療するのに特に有用である。例えば、或る化合物は、 MC−3R、MC−4RまたはMC−5Rに比べてMC−1Rへの結合について高い選択性を有し、そしてこれらの化合物は、炎症または免疫の症状を治療するのに特に有用である。本発明による或る他の化合物は、MC−4Rについて高い親和性を有し、そして体重及び/または神経変性の障害を治療するのに特に有用である。本明細書で使用されるとき、用語「治療する」または「治療」は、疾患または障害の開始を阻害または遅延させるようにデザインされた予防の手段、そして疾患または障害及び/またはその徴候を軽減、緩和、低下または治癒する反応性手段をいう。
本発明の化合物は、炎症、特にNF−κBの活性化及び/または炎症性サイトカインの放出を特徴とする炎症を治療するのに使用することができる。化合物は、免疫モデュレーターであり、そして免疫系の細胞に複数の作用を有する。化合物は、細胞のcAMPのレベルを上昇させ(得られる抗炎症作用とともに)、前炎症メッセンジャー酸化窒素のレベルを低下させ、走化の能力を低下させ、そしてサイトカイン、接着分子及び酸化窒素シンターゼのような剤に関する免疫関連遺伝子の発現を変更するのに使用できる。
NF−κB活性を阻害しサイトカインの蓄積を低下させるそれらの作用からみて、化合物は、慢性及び急性の炎症及び免疫調節にともなう多くの疾患の結果を治療するのに有用であろう。これらの疾患は、炎症性腸疾患、過敏性大腸症、胆のう疾患、クローン病、関節リューマチ、骨関節症、骨そしょう症、外傷性関節炎、風疹関節炎、筋肉変性、膵炎(急性または慢性)、乾せん、糸球体腎炎、血清疾患、ループス(全身性ループス紅斑)、蕁麻疹、強皮症、慢性甲状腺炎、グレーブ病、皮膚炎(接触性またはアトピー性)、皮膚筋炎、脱毛、アトピー性湿疹、魚鱗せん、発熱、敗血症、偏頭痛、群発性頭痛、アルツハイマー病、パーキンソン病、クロイチェル−ヤコブ病、多発性硬化症、結核、痴呆、及び移植または移植宿主拒絶反応(例えば、腎臓、肝臓、心臓、肺臓、膵臓、骨髄、角膜、小腸、皮膚宿主移植、皮膚同種移植及び異種移植など)を含むが、これらに限定されない。化合物は、また呼吸器アレルギー及び疾患(喘息、急性呼吸困難症候群、枯草熱、アレルギー性鼻炎、及び慢性閉塞性肺疾患を含む);中心神経系の炎症性疾患(HIV脳炎、脳性マラリア、髄膜炎及び毛細血管拡張性運動失調症を治療するのに使用できる。さらに、化合物は、痛み、例えば手術後の痛み、筋肉神経痛、頭痛、癌による痛み、歯痛及び関節痛を治療するのに有用である。
NF−κB活性を阻害するそれらの活性からみて、化合物は、単純ヘルペス1型(HSV−1)、単純ヘルペス2型(HSV−2)、サイトメガウイルス、エプスタイン−バー、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、アジソン病(副腎の自己免疫疾患)、特発性副腎不全、自己免疫多腺性疾患(自己免疫多腺性症候群としても知られている)、慢性活性肝炎または急性肝臓感染(A型肝炎、B型肝炎、及びC型肝炎)、自己免疫胃炎、自己免疫溶血性貧血、及び自己免疫好中球減少を含むウイルス及び自己免疫疾患を治療するのに使用できる。本発明の化合物は、またかびの感染例えば菌状息肉症を治療するのに使用できる。
さらに、本発明の化合物は、炎症が原因である疾患を含む心血管系の疾患を治療するのに有用である。これらの疾患は、粥状硬化症、移植粥状硬化症、末梢血管疾患、炎症性血管疾患、間欠性跛行、再狭窄、脳血管卒中、一過性虚血発作、心筋虚血、及び心筋梗塞を含むが、これらに限定されない。化合物は、また高血圧、高脂血症、心臓動脈疾患、不安定狭心症、血栓症、トロンビン誘発血小板凝集及び/または血栓症から生ずる病態及び/または粥状硬化性プラークの形成を治療するのに使用できる。
さらに、化合物は、卒中及び他の虚血性脳疾患及び/またはそれに伴う神経変性、並びに外傷性脳障害の病態または神経変性を治療するのにも有用である。
皮膚の免疫モデュレーターとして働きそして皮膚のメラニンの生成に影響する能力からみて、これらの化合物は、皮膚の色素沈着を変えるのに有用であり、そして日焼けの予防、治療及び軽減用の剤を含む光保護剤として使用できる。化合物は、またアクネ、白斑、円形脱毛症、光過敏障害、白皮症、及びポルフィリン症を治療するのに使用できる。その上、化合物は、化粧並びに治療上のタンニン酸療法を促進するのに有用である。
本発明の化合物は、またうつ病、不安、強迫衝動(強迫障害)、神経症、精神障害、不眠/睡眠障害、睡眠時無呼吸症及び医薬または物質の乱用を含む神経変性障害を治療するのに使用できる。
本発明の化合物は、男性または女性の性機能不全を治療するのに使用できる。男性の性機能不全は、性交不能症、リビドーの損失、及び勃起不全(勃起を達成または維持することの不能、射精不能、早漏またはオルガスムの達成不能を含むがこれらに限定されない)を含む。女性の性機能不全は、性的覚醒障害または性欲、性的受容性、オルガスムスに関する障害及び/または性的機能の誘発点における障害を含む。女性の性機能不全は、また性交時の痛み、早産、月経困難、月経過多及び子宮内膜症を含む。
本発明の化合物は、また肥満及び食欲不振(例えば、食欲、代謝速度、脂肪摂取または炭水化物依存を変更することによる);及び糖尿病(耐糖能の増大及び/またはインスリン耐性の低下による)を含むがこれらに限定されない体重の障害を治療するのに使用できる。
化合物は、また癌、さらに特に、肺臓、前立腺、直腸、乳、子宮及び骨の癌、または固体腫瘍の形成または成長を含む新生物障害を治療するのに使用できる。
本発明の化合物は、また動物の疾患、例えばネコ科の免疫不全ウイルス、ウシ免疫不全ウイルス及びイヌ科の免疫不全ウイルスを含む動物のウイルス感染を治療するのに使用できる。
用語「メラノコルチン受容体に伴う症状」は、本明細書で使用されるとき、メラノコルチン受容体に作動または拮抗し、NF−κB活性を阻害し及び/またはサイトカインの蓄積を低下させることにより治療できる上記の病状、障害または疾患のそれぞれを、あたかもこれらの病状、障害及び疾患のそれぞれが本明細書において十分に示されたかのようにいう。
本発明の化合物は、単独で、または互いに及び/または他の治療剤例えば抗炎症医薬、抗生物質、抗ウイルス剤、抗カビ剤、抗糖尿病剤、抗骨そしょう症剤、抗肥満剤または食欲抑制剤、成長促進剤(成長ホルモン分泌促進剤を含む)、抗不安剤、抗うつ剤、抗高血圧剤、コレステロール/脂質低下剤、骨再吸収阻害剤、並びに抗腫瘍剤(抗増殖剤を含む)または細胞毒剤との組み合わせで使用できる。
それらともに本発明の化合物が使用できる好適な抗炎症剤の例は、アスピリン、非ステロイド抗炎症薬(NSAID)(例えばイブプロフェン及びナプロキシン)、TNF−α阻害剤(例えばテニダップ及びラパミシンまたはこれらの誘導体)、またはTNF−α拮抗剤(例えばインフリキシマブ、OR1384)、プレドニソン、デキサメタゾン、Enbrel(商標)、シクロオキシゲナーゼ阻害剤(すなわち、COX−1及び/またはCOX−2阻害剤例えばNaproxen(商標)、Celebrex(商標)、またはVioxx(商標))、CTLA4−Ig作動剤/拮抗剤、CD40リガンド拮抗剤、IMPDH阻害剤、例えばミコフェノレート(CellCept(商標))、インテグリン拮抗剤、アルファ−4ベータ−7インテグリン拮抗剤、細胞接着阻害剤、インターフェロンガンマ拮抗剤、ICAM−1、プロスタグランディン合成阻害剤、ブデソニド、クロファジミン、CNI−1493、CD4拮抗剤(例えばプリリキシマブ)、p38マイトジェン活性化蛋白キナーゼ阻害剤、蛋白チロシンキナーゼ(PTK)阻害剤、IKK阻害剤、過敏性大腸症候群の治療用薬(例えば、Zelmac(商標)及びMax−K(商標)オープンナー例えば米国特許6184231B1に開示されたもの)、または他のNF−κB阻害剤、例えばコルチコステロイド、カルホスチン、CSAID、4−置換イミダゾ[1、2−A]キノキサリン(米国特許4200750に開示されたもの);インターロイキン−10、グルココルチコイド、サルチル酸塩、酸化窒素、及び他の免疫抑制剤;並びに核転位阻害剤、例えばデオキシペルグアリン(DSG)を含む。偏頭痛及び他の頭痛のような痛みを治療するのに、本発明の化合物は、アスピリン、NSAIDと、または5−HTID受容体作動薬例えばスミトリプタン、エレトリプタンまたはリザトリプタンと組み合わせて使用できる。
それともに本発明の化合物が使用できる好適な他の抗生物質の例は、β−ラクタム(例えばペニシリン、セファロスポリン及びカルボペナム);β−ラクタム及びラクタマーゼ阻害剤(例えばオーガメンチン);アミノグリコシド(例えばトブラマイシン及びストレプトマイシン);マクロライド(例えばエリスロマイシン及びアジスロマイシン);キノロン(例えばシプロ及びテキニン);ペプチド及びデプトペプチド(例えばバンコマイシン、シネルシド及びダプトマイシン);代謝物に基づく抗生物剤(例えばスルホンアミド及びトリメトプリム);多環系(例えばテトラサイクリン及びリファンピン);蛋白合成阻害剤(例えばジボックス、クロロフェニコール、クリンダマイシンなど);並びにニトロクラス抗生物質(例えばニトロフラン及びニトロイミダゾール)を含む。
それとともに本発明の化合物が使用できる好適な他の抗カビ剤の例は、カビ細胞壁阻害剤(例えばカンディダス)、アゾール(例えばフルオコナゾール及びベリコナゾール)、並びに膜破壊剤(例えばアンフォテリシンB)を含む。
本発明の化合物とともに使用される好適な他の抗ウイルス剤の例は、ヌクレオシドに基づく阻害剤、プロテアーゼに基づく阻害剤及びウイルスアセンブリ阻害剤を含む。
本発明の化合物と組み合わせて使用される好適な抗糖尿病剤の例は、ビグアニド(例えばメトホルミンまたはフェンホルミン)、グルコシダーゼ阻害剤(例えばアカルボースまたはミグリトール)、インスリン(インスリン分泌促進剤、感作剤または類似物を含む)、メグリチニド(例えばレパグリンニド)、スルホニル尿素(例えばグリメピライド、グリブライド、グリクラジド、クロロプロパミド及びグリピジド)、ビグアニド/グリブライド合剤(例えばGlucovence(商標))、チアゾリジンジオン(例えばトログリタゾン、ロシグリタゾン及びピオグリタゾン)、PPAR−アルファ作動薬、PPAR−ガンマ作動薬、PPARアルファ/ガンマ二元拮抗薬、SGLT2阻害剤、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、脂肪酸結合蛋白の阻害剤(aP2)、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)、ジペプチジルペプチダーゼIV(DP4)阻害剤、Alistat(商標)、Meridia(商標)及びZenacol(商標)を含む。
本発明の化合物と組み合わせて使用される好適な抗骨そしょう症剤の例は、アレンドロネート、リセドロネート、PTH、PTHフラグメント、ラロキシフェン、カルシトニン、RANKリガンド拮抗剤、カルシウム感知受容体拮抗剤、TRAP阻害剤、選択性エストロゲン受容体モデュレーター(SERM)及びAP−1阻害剤を含む。
本発明の化合物と組み合わせて使用される好適な抗肥満剤の例は、aP2阻害剤、PPARガンマ拮抗剤、PPARデルタ作動剤、ベータ3アドレナリン作動剤、例えばAJ9677(武田/大日本)、L750355(Merck)またはCP331648(Pfizer)または他の周知のベータ3作動剤(米国特許5541204、5770615、5491134、5776983及び5488064に開示されたようなもの)、リパーゼ阻害剤、例えばオリスタットまたはATL−962(Alizyme)、セロトニン、アドレナリン作動性(及びドーパミン)再吸収阻害剤、例えばシブラミン、トピラメート(Johnson & Johnson)またはアキソキン(Regeneron)、他の甲状腺受容体ベータ薬、例えば甲状腺受容体リガンド(WO 97/21993(U.Cal SF)、WO 99/00353(KaroBio)及び英国特許98/28445(KaroBio)に開示されたもの)、及び/または食欲不振剤(例えばデキサムフェンタミン、フェンテルミン、フェニルプロパノールアミンまたはマジンドール)を含む。さらに、本発明の化合物は、α−グルコシダーゼ阻害剤、MHG−CoAレダクターゼ阻害剤、金属イオン封鎖コレステロール低下剤、β3アドレナリン作動受容体作動剤、神経ペプチドY拮抗剤またはα2−アドレナリン作動受容体とともに使用できる。
本発明の化合物のさらなる使用は、エストロゲン、テストステロン、選択性エストロゲン受容体モデュレーター、例えばタモキシフェンまたはラロキシフェン、または他のアンドロゲン受容体モデュレーターと組み合わされる。
本発明の化合物のさらなる使用は、ステロイド系または非ステロイド系のプロゲステロン受容体作動剤(「PRA」)、例えばレボノルゲストレル、メドドキシプロゲステロン(MPA)と組み合わされる。
本発明の化合物と組み合わされて使用される好適な抗不安剤の例は、ベンゾジアゼピン、ジアゼパム、ロラゼパム、ブスピロン(Serzone(商標))、オキサゼパム、及びヒドロキシジンパモエート、またはドーパミン受容体作動剤を含む。
本発明の化合物と組み合わされて使用される好適な抗うつ剤の例は、シタロプラム、フルオキセチン、ネファゾドン、セルトラリン及びパロキセチンを含む。
上記のような皮膚の障害または疾患を治療するには、化合物は、単独かまたはレチノイド、例えばトレチノインまたはビタミンDアナログと組み合わされて使用できる。
本発明の化合物と組み合わされて使用される好適な抗高血圧剤の例は、ベータアドレナリン作動ブロッカー、カルシウムチャンネルブロッカー(L−型及びT−型;例えばジルチアゼム、ベラパミル、ニフェジピン、アムロジピン及びミベフラジル)、利尿剤(例えばクロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、フルメチアジド、ヒドロフルメチアジド、ベンドロフルメチアジド、メチルクロロチアジド、トリクロロメチアジド、ポリチアジド、ベンズチアジド、エタクリン酸トリクリナフェン、クロロサリドン、フロセミド、ムソリミン、ブメタミド、トリアムトレネン、アミロリド、及びスピロノラクトン)、レニン阻害剤、ACE阻害剤(例えばカプトプリル、Vanlev(商標)、プラバコル、ゾフェノプリル、ホシノプリル、エナラプリル、セラノプリル、シラゾプリル、デアプリル、ペントプリル、キナプリル、ラミプリル、リシノプリル)、AT−1受容体拮抗剤(例えば、ロサルタン、イルベサルタン、バルサルタン)、ET受容体拮抗剤(例えば、シタクスセンタン、アトルセンタン及び米国特許5612359及び6043265に開示された化合物)、二元ET/AII拮抗剤(例えば、WO 00/01389に開示された化合物)、中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤、バソペプシダーゼ阻害剤(二元NEP−ACE阻害剤)(例えば、オマパトリテート及びゲモパトリラート)、ナイトレート及び心性グリコシド(例えば、ジキタリス及びオーバイン)を含む。
本発明の化合物と組み合わされて使用される好適なコレステロール/脂質低下剤の例は、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、スクアレンシンターゼ阻害剤、フィブレート、胆汁酸金属イオン封鎖剤、ACAT阻害剤、MTP阻害剤、リポオキシゲナーゼ阻害剤、回腸Na/胆汁酸共輸送阻害剤、コレステロール吸着阻害剤、並びにコレステロールエステル移動蛋白阻害剤(例えばCP−529414)を含む。
さらに、化合物は、治療の利益のためにcAMPまたはcGMPのレベルを増大させる他の剤とともに使用できる。例えば、本発明者は、本発明の化合物を含むMC−1R作動剤が、ホスホジエステラーゼ阻害剤(PDE1阻害剤(例えばJournal of Medicinal Chemistry,Vol.40,pp.2196−2210[1997]に記載されているもの)、PDE3阻害剤(例えば、レビジノン、ピモベンダンまたはオルプリノン)、PDE4阻害剤(例えばロリプラム、シリプラムまたは
ピクラミラスト)及びPDE7素材剤を含む)と組み合わせて使用されるとき、有利な効果を有する。本発明の化合物は、またPDE5阻害剤例えばシルデナフィル、シリデナフィルクエン酸エステル(例えば、性機能不全を治療するとき)またはIC−351と組み合わせてしようできる。
本発明の化合物と他の治療剤との組み合わせは、追加かつ相乗的な効果を有することが立証できる。組み合わせは、投与の有効性を増大させるか、または可能な副作用を低下させるように投与量を減少させる利点がある。
式Iの化合物は、治療されるべき症状に好適な任意の手段により投与できる。化合物は、錠剤、カプセル、顆粒、粉末またはシロップを含む液体処方物ととの形のような経口で;口腔内で;経皮で;非経口例えば皮下、静脈内、筋肉内または経鼻の注射または点滴(例えば、滅菌の注射用の水性または非水性の溶液または懸濁物)で;鼻腔内例えば吸入スプレイで;直腸内例えば座薬の形で;またはリポソームで投与できる。非毒性の製薬上許容できる媒体または希釈剤を含む投与単位処方物が投与される。化合物は、即座の放出または延長した放出に好適な形で投与できる。即座の放出または延長した放出は、好適な製薬組成物により達成できるか、または特に延長した放出の場合、皮下インプラントまたは浸透圧ポンプのような装置により達成できる。
経口投与用の組成物の例は、例えばかさを付与するための微結晶性セルロース、沈澱防止剤としてのアルギン酸またはアルギン酸ナトリウム、粘度増加剤としてのメチルセルロース及び当業者に周知のような甘味剤または香料を含む懸濁物;そして例えば微結晶性セルロース、燐酸二カルシウム、澱粉、ステアリン酸マグネシウム及び/または乳糖及び/または他の助剤、結合剤、エキステンダー、崩壊剤、希釈剤及び潤滑剤例えば当業者に周知のものを含む即時放出錠剤を含む。本発明の化合物は、例えば成形、打錠または凍結乾燥の錠剤により舌下及び/または口腔内の投与により経口投与できる。組成物の例は、急速に溶解する希釈剤例えばマニトール、乳糖、蔗糖及び/またはシクロデキストリンを含む。また、これらの処方物に含まれるのは、高分子量助剤例えばセルロース(AVICEL(商標))またはポリエチレングリコール(PEG):粘膜接着を助ける助剤例えばヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ナトリウムカルボキシメチルセルロース(SCMC)、及び/または無水マレイン酸コポリマー(例えばGANTREZ(商標));並びに放出をコントロールする剤例えばポリアクリル酸コポリマー(例えばCARBOPOL934(商標))である。潤滑剤、滑沢剤、香料、着色剤及び安定剤も、製造及び使用の容易さのために添加できる。
鼻用のエロゾルまたは吸入の投与のための組成物の例は、例えばベンジルアルコールまたは他の好適な保存料、吸収及び/またはバイオアベイラビリティを増大するための吸収促進剤、及び/または他の可溶化または分散剤例えば当業者に周知のものを含む溶液を含む。
非経口投与用の組成物の例は、注射用の溶液または懸濁物を含み、それらは、例えば非毒性の非経口上許容できる希釈剤または溶媒、例えばマニトール、1、3−ブタンジオール、リンゲル溶液、等張性塩化ナトリウム溶液、または他の好適な分散または湿潤及び沈澱防止剤(合成のモノーまたはジグリセリド及びオレイン酸を含む脂肪酸を含む)を含む。
直腸内投与用の組成物の例は、座薬を含み、それは、例えば好適な非刺激性助剤、例えばココアバター、合成のグリセリドエステルまたはポリエチレングリコール(常温では固体であるが、直腸内で液化及び/または溶解して薬剤を放出する)を含む。
本発明の化合物の有効量は、当業者により決定できる。任意の特定の患者のための特定の投与レベル及び投与の頻度は、変化でき、そして種々の因子によるものであり、それらは、使用する特定の化合物の活性、その化合物の代謝の安定性及び作用の長さ、種、年令、体重、一般的な健康、性別、及び患者の食事、投与の方法及び時間、排出の速度、薬剤の組み合わせ、及び特定の症状の度合いを含む。式Iの化合物の有効量の例は、1回または2−4回に分割された1日あたりの投与の処方において、約0.1−約100mg/kg、好ましくは約0.2−約50mg/kgそしてさらに好ましくは約0.5−約25mg/kg(または約1−約2500mg、好ましくは約5−約2000mg)の投与量範囲内である。治療に好ましい患者は、メラノコルチン受容体に伴う症状を示す動物、最も好ましくは哺乳動物種例えばヒト、及び家畜動物例えばイヌ、ネコ、ウマなどを含む。
本明細書で例示された本発明の化合物のそれぞれは、下記のアッセイ及び/または例えばWO 00/72679A1及びWO 01/91752に記載されたアッセイのような当業者に周知のアッセイに従って、メラノコルチン受容体を調節するための測定可能なレベルで活性をテストしそして活性を示す。
アッセイ
MC−1R
G.Ghanem教授(Lab. of Oncology & Exp.Surgery,Free University of Brussels,Brussels,ベルギー)からライセンスされたヒトメラノーマ細胞系であるHBL細胞をヒトMC−1R源として使用した。cAMPは、AmershamからのcAMP SPA Direct Screening Assay System(RPA559)を使用して測定した。20000のHBL細胞をハーフエリア96穴ホワイトプレートの各穴に入れ、そして移植16−48時間後に使用した。細胞は、ホスホジエステラーゼ活性を阻害するために、25uM IBMXで15分間37℃でインキュベートされた。キットの指令に従って、アッセイ緩衝濃縮物(Assay Buffer Concentrate)を、dHOにより1−50に希釈してアッセイ緩衝液(0.01%ナトリウムアジドを含む50mMアセテート緩衝液)を調製した。ウサギ抗サクシニルcAMP血清並びにトレーサー、アデノシン3´、5´−サイクリック燐酸2´−O−サクシニル−3−[125I]ヨードチロシンメチルエステルを、7.5mLのアッセイ緩衝液に懸濁した。SPA抗ウサギ試薬(SPA PVTビーズにカップリングしたドンキー抗ウサギIgG)を15mLのアッセイ緩衝液に再懸濁した。すべての試薬を再構成後4℃で貯蔵した。メラノコルチンリガンドまたは化合物をDMSO中で調製し、100×濃縮ストックとしてIBMX処理細胞に添加した。50nMのα−MSHを最大のレスポンスとして使用し、1uLのDMSOをマイナスのコントロール穴に含ませた。DMSOの最終濃度をすべてのサンプルで1%にした。刺激15−30分後、反応を穴の内容物の吸引次に0.1N HClを含む15uLのアッセイ緩衝液の添加により終わらせた。プレートを少なくとも30分間室温に保ち、cAMPの抽出を行った。抗血清、トレーサー及びSPA抗ウサギ試薬溶液を、使用直前に1:1:1で混合した。15uLのSPA試薬混合物を各穴に入れ、プレートを最低5時間室温でインキュベートした。プレートを次にバックグラウンド控除でTopCountシンチレーションリーダーで1サンプルあたり6分間カウントした。データをcAMP標準曲線に関して分析した。
MC−4R
A.結合アッセイ
膜結合アッセイは、バキュロウイルス/ヒトMC4R受容体コンストラクトにより感染されたHi5昆虫細胞で発現したクローン化ヒトMC4Rに結合した[125I]NDP−α−MSHの競合的阻害剤を同定するのに使用された。
Hi5細胞は、常に振盪しつつ27℃でExpress Five SFM Insect Cell Media(Gibco,Cat.No.10486−025)で懸濁物で成長した。Hi5細胞は以下のプロトコールを使用して感染された。
−密度1×10細胞/mLの細胞を10分間1000rpmで遠心分離する(Beckman GS−6KR遠心機)。
−細胞をアルミニウムフォイルで包まれた滅菌50mL円錐遠心管でそれらの初めの体積の10%で再懸濁する。ウイルスを3の感染多重度(MOI)で添加され、そして穏やかに振盪しつつ室温で1時間インキュベートする。
−この細胞/ウイルス混合物を適切な体積の媒体に添加して最初の体積にしそして72時間一定の振盪をしつつ27℃でインキュベートする。
−細胞を10分間1000rpmで50mL容の円錐遠心管で遠心分離する。得られたペレットのそれぞれを冷(4℃)の膜緩衝液(25mM HEPES、pH7.4、140mM NaCl、1.2mM MgCl、2.5mM CaCl、10μG/mLアプロチニン、10μG/mLロイペプチン)10mL中に再懸濁し、そして10−12ストロークでDounceでホモゲナイズする。緩衝液により30mLに希釈しそして4℃、15分間で18000rpmで遠心分離する(Sorvall RC5C遠心分離機)。得られたペレットを、撹拌しそして注射器及び27ゲージの針を使用する吸引により、最初の体積の1/4の合計で冷膜緩衝液で再懸濁する。
蛋白含量を測定する(Bradford、Bio−Rad Protein Assay)。膜をミクロ遠心分離管に分配しそして液体窒素で急速冷凍する。使用まで−80℃で貯蔵する。
膜結合緩衝液は、25mM HEPES、pH7.4、140mM NaCl、1.2mM MgCl、2.5mM CaCl、0.1% BSAからなる。0.5μgの膜蛋白を含む膜結合緩衝液160μLを20μLの1.0nMの[125I]−NDP−α−MSH(最終の濃度は0.1nMである)及び20μLの競合医薬または緩衝液に添加し、そして37℃で90分間インキュベートする。
混合物を、1%ポリエチレンイミン(Sigma)中に予め浸漬した96穴GF/Bフィルターを使用してBrandel Microplate96フィルター装置により濾過する。フィルターを、20mM HEPES、pH7.4、5mM MgClからなる冷洗浄緩衝液により(1穴あたり合計1mLで4回)洗った。
フィルターを乾燥し、96穴サンプルプレート(Wallac、1450−401)中にパンチする。100μLのWallac Optiphase Supermixシンチレーション流体を各穴に添加する。頂部を密封し、そしてプレートを振盪して、フィルターが流体により完全に浸漬することを確実にする。プレートを次にWallac Microbeta Triflux Scintillation and Luminescence Counter(モデル1450)でカウントする。投与量レスポンス曲線を、線状回帰分析により適合させ、そしてIC50値はExcelFitを使用して計算される。
B.機能的アッセイ
機能的膜に基づく[35S]GTPγS結合アッセイを作動剤と拮抗剤とを区別するのに開発される。
膜の調製。細胞(ヒトMC4Rを発現するHEK−293細胞)を、T175フラスコで、10%加熱不活性化ウシ胎児血清、400μg/mLのゲネチシン及び100mMのピルビン酸ナトリウムを含むEarlの塩及びL−グルタメート(Life Technologies,Cat.11095−080)による最低必須培地で成長させる。叢生に達した後、細胞を、Ca2+及びMg2+を含まないホスフェート緩衝塩水(Life Technologies,Cat.14190−144)に浸すことにより組織培養フラスコから引き離し、そして酵素のない細胞分離緩衝液( Life Technologies,Cat.13151−014)により5分間の37℃でのインキュベーション後分離する。細胞を遠心分離により集め、そして20mM HEPES、pH7.4、10mM EDTA、10μG/mLアプロチニン、10μG/mLロイペプチンからなる膜調製緩衝液に再懸濁する。懸濁物を20000rpmで30秒間ポリトロンPT3000によりホモゲナイズし、そして4℃で15分間35000×で遠心分離する。ペレットを膜調製緩衝液に再懸濁し、そして最後の遠心分離を繰り返す。最終のペレットを20mM HEPES、pH7.4、0.1mM EDTA、10μG/mLアプロチニン、10μG/mLロイペプチンからなる膜貯蔵緩衝液に再懸濁する。蛋白の濃度をBio−Rad法( Bio−Rad、Cat.500−0006)により測定し、生成物を1mg/mLの最終蛋白濃度に希釈する。分配物を使用するまで−70℃で貯蔵する。
35S]GTPγS膜結合アッセイ。化合物をDMSOに10mMの濃度で溶解し、アッセイ緩衝液中に必要な濃度に希釈する。非特異的結合を測定するために、GTPγSをアッセイ緩衝液に100μM濃度で調製する。アッセイのDMSOの最終濃度は1%である。アッセイ緩衝液は、20mM HEPES、pH7.4、100mM NaCl、5mM MgCl、0.5μM GDP、10μg/mL サポニン、10μG/mLアプロチニン、10μG/mLロイペプチンからなる。アッセイは、合計体積500μLを達成するために、50μLの10×薬剤溶液、200μLの膜調製(2−4μgの蛋白を含む)、50μLの[35S]GTPγS(100000−150000CPM)及び200μLのアッセイ緩衝液を添加するからなる。アッセイ混合物を、正確に30分間室温でインキュベートする。反応を、Brandel96穴細胞収穫器を使用してWhatmanGF/Bフィルターを通して真空下急速濾過することにより終わらせ、次に20mM HEPES、pH7.4及び5mM MgClからなる冷洗浄緩衝液により4回洗浄する。フィルターを風乾し、200μLのWallac、Optiphase Super Mix液体シンチレーションカクテルを各フィルターに添加する。結合した放射能(CPM)を、Wallac Trilux1450MicroBeta液体シンチレーション及びLuminescenceカウンターにより6時間後測定する。
データの解釈。NDP−α−MSHを、参照化合物として使用し、そしてその最大の刺激を1μM(Ref CPM100%)で測定する。全薬剤不依存結合(全CPM)を化合物の不存在下測定する。化合物により引き起こされるレスポンスは、 NDP−α−MSHレスポンス%として表示される。化合物の投与量レスポンス曲線は、ExcelXLFitにより生ずる。曲線の頂部は、最大の刺激の%として表示される化合物の固有活性を表す。
C.放射リガンド結合アッセイ。
ヒトメラノコルチン受容体への[125I]−(Nle、D−Phe)−α−MSHの結合は、ヒトMC1R受容体を発現するHBL細胞から、組み換えMC3受容体(HEK−MC3細胞)またはMC5受容体(HEK−MC5細胞)を発現するHEK−293細胞からそして組み換えMC4受容体(Hi5−MC4細胞)を発現するHi5細胞から、膜ホモジネートを使用して行われた。ホモジネート(〜5μg蛋白/穴)を、25mM HEPES、pH7.4、140mM NaCl、2.5mM CaCl、1.2mM MgCl及び0.1% BSA(10μg/mLのアプロチニン及び10μg/mLのロイペプチンをMC3/5受容体によるアッセイに添加された)からなる緩衝液中で37℃で90分間[125I]−(Nle、D−Phe)−α−MSH(MC4受容体によるアッセイでは100pMそしてMC3/5受容体によるアッセイでは50pM)及び濃度を上げている競合物(DMSOの最終濃度=1%)とともにインキュベートした。アッセイを、冷洗浄緩衝液(MC4受容体によるアッセイでは10mgのHEPES及び5mMのMgCl、そしてMC3/5受容体によるアッセイでは20mMのHEPES)の添加により停止した。ガラス繊維フィルター(MC4受容体によるアッセイでは1%のPEIまたはMC3/5受容体によるアッセイでは0.5%PEIで予め浸漬されたWhatman GF/B)による濾過を、Brandel細胞収穫器を使用して行った。非特異的結合は、1μMのNDP−α−MSHにより規定された。
以下の実施例は、本発明の化合物及び原料の態様を示し、本発明の請求の範囲を制限することを目的としていない。参照の場合に、以下の略称を使用する
略称
Boc=tert−ブトキシカルボニル
CBZ=ベンジルオキシカルボニル
DEA=ジエチルアミン
DMAP=4−ジメチルアミノピロジン
DMF=N、N−ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
EDC=3−エチル−3´−(ジメチルアミノ)プロピル−カルボジイミド塩酸塩
Et=エチル
EtOH=エタノール
EtOAc=酢酸エチル
FMOC=フルオレニルメトキシカルボニル
HOBT=1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
NMM=N−メチルモルホリン
Me=メチル
MeOH=メタノール
mp=融点
ph=フェニル
THF=テトラヒドロフラン
TFA=トリフルオロ酢酸
tlc=薄層クロマトグラフィー
RT=室温
h=時
HCl=塩化水素
mmol=ミリモル
EtN=トリエチルアミン
EtOAc=酢酸エチル
EtO=ジエチルエーテル
NaSO=硫酸ナトリウム
NaOH=水酸化ナトリウム
LiOH=水酸化リチウム
CHCl=塩化メチレン
HPLC=高速液体クロマトグラフィー
LRMS=低分解能質量スペクトル分析
実施例では、3.28のように文字がデータの次に上付きで使用されるとき、文字は以下のようにHLPC/MSについて使用される条件を示す。
方法A:カラムPrimesphere C18−HC4.6×30mm、勾配時間:2分、保持時間:1分、流速:4mL/分、検出波長:220nM、溶媒A=10%AcCN/90%HO/5mM NHOAc、溶媒B=90%AcCN/10%HO/5mM NHOAc、開始%B=0/最終%B=100。
方法B:カラムPrimesphere C18−HC4.6×30mm、勾配時間:2分、保持時間:1分、流速:4mL/分、検出波長:220nM、溶媒A=10%AcCN/90%HO/0.1%TFA、溶媒B=90%AcCN/10%HO/0.1%TFA、開始%B=0/最終%B=100。
方法C:カラムPrimesphere C18−HC4.6×30mm、勾配時間:3分、保持時間:1分、流速:4mL/分、検出波長:220nM、溶媒A=10%AcCN/90%HO/0.1%TFA、溶媒B=90%AcCN/10%HO/0.1%TFA、開始%B=0/最終%B=100。
実施例1
Figure 2005511475
工程A
Figure 2005511475
CHCl及びDMF(1:1、50mL)中のN−Boc−D−4−メチルチロシン
Figure 2005511475
(4.9g、16.5mモル)、EDC(4.3g、22.5mモル)、HOBT(3.0g、22.5mモル)、DMAP(0.2g、0.15mモル)の溶液に、Et
10.5mL、75.0mモル)そして4−ブタノイル−4−フェニル−ピペリジン塩酸塩
Figure 2005511475
(4.0g、15.0mモル)を次々に添加した。反応混合物を1晩RTで撹拌した。反応混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、HCl(1N、200mL)、水(200mL)、NaOH(0.5N、200mL)及び水(200mL)で洗った。有機層を無水NaSOで乾燥し、溶媒を次に減圧下で除いた。得られた生成物は、HPLCにより判断して>90%純粋であり、さらに精製することなく使用した。
工程B
Figure 2005511475
含水CHCl(30mLプラス2mLの水)中の化合物1A(12.0mモル)の溶液に、TFA(15mL)を添加した。溶媒を除く前に溶液を室温で1h撹拌した。残存物をEtOAc(300mL)に溶解し、水(200mL)、NaOH(0.5N、200mL)及び水(200mL)で洗った。有機層を無水NaSOで乾燥し、溶媒を次に減圧下で除いた。得られた生成物(化合物1B)は、HPLCにより判断して>90%純粋であり、さらに精製することなく使用した。
工程C
Figure 2005511475
CHCl及びDMF(1:1、50mL)中のNα−Fmoc−3−(4−N−Boc−ピペリジン)−L−アラニン(0.33g、0.67mモル)、EDC(0.18g、0.92mモル)、HOBT(0.09g、0.92mモル)、DMAP(触媒量)の溶液に、EtN(0.25mL、1.8mモル)そして化合物1B(0.25g、0.61mモル)を次々に添加した。反応混合物を1晩RTで撹拌した。反応混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、HCl(1N、200mL)、水(200mL)、NaOH(0.5N、200mL)及び水(200mL)で洗った。有機層を無水NaSOで乾燥し、溶媒を次に減圧下で除いて化合物1Cを得た。
工程D
Figure 2005511475
化合物1Cを、CHCl(20%)中のジエチルアミンにより処理し次に蒸発させて化合物1Dを得た。
工程E
化合物1Dを工程Bに記述したようにTFAにより処理した。実施例1が得られ、それを標品HPLCにより精製してHPLCにより判断して89%の純度を有した。
実施例2
Figure 2005511475
工程A
Figure 2005511475
CHCl及びDMF(1:1、50mL)中のN−Boc−L−ヒスチジン
Figure 2005511475
(3.1g、12.7mモル)、EDC(3.6g、19.1mモル)、HOBT(2.6g、19.1mモル)、DMAP(0.16g、1.3mモル)を、EtN(8.8mL、64.0mモル)及びD−4−メトキシフェニルアラニンメチルエステル塩酸塩
Figure 2005511475
(2.9g、12.0mモル)を次々に添加した。反応混合物を1晩RTで撹拌した。反応混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、そして水(200mL)、NaOH(0.5N、200mL)及び水(200mL)で洗った。有機層を無水NaSOで乾燥し、溶媒を次に減圧下で除いた。得られた化合物1Aは、HPLCにより判断して>90%純粋であり、さらに精製することなく工程Bで使用した。
工程B
Figure 2005511475
CHOH(13mL)中の化合物2A(12.0mモル)の溶液にNaOH(2N、13mL)を添加してNaOHの最終濃度を1Nにした。この溶液を、水(100mL)で希釈する前に、2h室温で撹拌した。水性層をEtO(100mL×2)で抽出し、有機物を捨てた。水性層をHCl(6N)によりpH〜2に酸性化し、そしてEtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥し、溶媒を次に減圧下に除いた。得られた化合物2Bは白色の固体であり、HPLCにより判断して>90%の純度を有した。この中間体をさらに精製することなく工程Cで使用した。
工程C
Figure 2005511475
CHCl(25mL)中の化合物2B(0.5g、1.1mモル)、EDC(0.3g、1.6mモル)、HOBT(0.22g、1.6mモル)及びDMAP(0.13g、1.1mモル)の溶液に、EtN(0.8mL、5.5mモル)及び4−ブチリル−4−フェニル−ピペリジン塩酸塩(0.35g、1.3mモル)を次々に添加した。反応混合物を1晩RTで撹拌した。反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、HCl(0.5N、100mL)、水(100mL)、NaOH(0.5N、100mL)及び水(100mL)で洗った。有機層を無水NaSOで乾燥し、溶媒を次に減圧下で除いた。得られた化合物1Cは、HPLCにより判断して>90%純粋であり、さらに精製することなく工程Dで使用した。
工程D
Figure 2005511475
含水CHCl(20mLプラス1mLの水)中のBoc−保護化合物2C(1.1mモル)の溶液に、TFA(10mL)を添加した。溶媒を除く前に溶液を1h室温で撹拌した。粗反応混合物を標品HPLCにより精製して、 HPLCにより判断して>95%純粋な化合物2Dを得た。HPLC(分)=2.5、MS(M+H)=546.4。
工程E
CHCl(10mL)中の化合物2D(0.1g、0.18mモル)の溶液に、EtN(0.075mL、0.54mモル)を添加した。この溶液を0℃に冷却し、次に塩化アセチルを添加した(0.02g、0.27mモル)。反応混合物を、すべてのアミンが消費されるまで、RTで撹拌した。反応混合物を、EtOAc(100mL)で希釈し、HCl(0.5N、100mL)、水(100mL)、NaOH(0.5N、100mL)及び水(100mL)で洗った。有機層を無水NaSOで乾燥し、溶媒を次に減圧下で除いて実施例2の生成物を得た。それを標品HPLCにより精製した。純度=94%、HPLC保持時間(分)=2.71、MS(M+H)=588。
実施例3−43
Figure 2005511475
基G及びxが表1−4にリストされた値を有する上記の式(A)及び(B)の化合物は、実施例2について記載された方法に従って製造された。
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
実施例44−48
Figure 2005511475
W、y及びR15が表5に記載された値を有する上記の式(Ig)を有する化合物は、実施例2について上述されたのと同様または類似の方法に従って製造された。
Figure 2005511475
実施例49−84
Figure 2005511475
が表6−9にリストされた値を有する上記の式(Ih)の化合物は、実施例2に記載されたのと同じまたは類似の方法に従って製造された。
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
実施例85−93
Figure 2005511475
Aが表10−11にリストされた値を有する上記の式(Ii)の化合物は、実施例2に記載されたのと同じまたは類似の方法に従って製造された。
Figure 2005511475
Figure 2005511475
実施例94−145
Figure 2005511475
19が表12−17にリストされた値を有する上記の式(Ij)の化合物は、実施例1及び2に記載されたのと同じまたは類似の方法に従って製造された。
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
実施例146−200
Figure 2005511475
19が表18−23にリストされた値を有する上記の式(Ik)の化合物は、実施例1に記載されたのと同じまたは類似の方法に従って製造された。
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
実施例201−215
Figure 2005511475
上記の式(II)(式中、J及びR19は表24−にリストされている値を有する)を有する化合物は、実施例1に記載されたのと同じまたは類似の方法に従って製造された。実施例201−205及び213−215では、最後の工程において、化合物2Dは、DCMに溶解し、そして1晩RTで3当量の樹脂に結合したモルホリン(Arronaut Technologies)の存在下1.2当量の適切なスルホニルクロリドまたはクロロホルムと反応させた。濾過及び濃縮後、残留物をRP標品HPLCにより精製した。実施例206−212では、最後の工程で、化合物2Dを、1晩RTでトルエン中で1.1当量の適切なイソシアナートと反応させた。濃縮後、残留物をRP−標品HPLCにより精製した。
Figure 2005511475
Figure 2005511475
実施例216
Figure 2005511475
実施例216は、実施例2に記載されたのと同じまたは類似の方法に従って製造された。最後の工程では、2Dを、3当量の樹脂に結合したモルホリンの存在下DCM中で1.2当量のフェニルクロロホルメートと反応させた。濾過及び濃縮後、残留物をRP標品クロマトグラフィーにより精製した。純度=98%、HPLC保持時間(分)=3.42、MS(M+H)=572。
[実施例217−311]
Figure 2005511475
Eが表26−37にリストされた値を有する上記の式(Im)の化合物は、実施例1に記載されたのと同じまたは類似の方法に従って製造された。
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
Figure 2005511475
実施例312−316
Figure 2005511475
G及びR22が表38にリストされた値を有する上記の式A及びBの化合物は、実施例1に記載されたのと同じまたは類似の方法に従って製造された。
Figure 2005511475
実施例317
Figure 2005511475
工程A
Figure 2005511475
化合物317Aは、WO 00/74679に記載されているように、市販されているN−Boc−D−4−クロロフェニルアラニンと4−シクロヘキシル−4−[1、2、4]トリアゾール−1−イルメチル−ピペリジンとをカップリングし、次にBoc基の脱保護基化を行うことにより製造される。
工程B
Figure 2005511475
DCM(12mL)中の化合物317A及び式
Figure 2005511475
を有するアミノ酸の溶液に、室温で1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(736mg、3.8mモル)及びHOBT(518mg、3.8mモル)を添加した。混合物を1晩RTで撹拌し、塩化アンモニウムの飽和溶液(15mL)を添加した。分離した水性層をDCM(3×25mL)により抽出し、合わせた有機層を乾燥し(無水NaSO)、濾過し、そして蒸発させて、精製することなく次の工程で使用された化合物317Bを得た。HPLC(カラム:Combiscreen C8 S−5 4.6×50mm;流速:4mL/分、溶媒系:4分で0−100%B、溶媒A:10%CHCN−90%HO−0.1TFA;溶媒B:90%CHCN−10%HO−0.1TFA;UV:220nm):保持時間2.40分、純度99.2%;HPLC(カラム:LunaCN 4.6×30mm;流速:4mL/分、溶媒系:4分で0−100%B、溶媒A:10%CHCN−90%HO−5mM NHOAc; 溶媒B:90%CHCN−10%HO−5mM NHOAc;UV:220nm):保持時間3.06分、純度100%;HPLC/MS (カラム:YMC ODS−A C18 4.6×50mm;流速:4mL/分、溶媒系:2分で0−100%B、溶媒A:10%CHCN−90%HO−5mM NHOAc; 溶媒B:90%CHCN−10%HO−5mM NHOAc;UV:220nm;Micromass ZMD2000、ESI):保持時間1.81分、純度97.8%;MS pos.m/z541(M+H);MS(Finigan TSQ7000、ESI)m/z541(M+H)H NMR(400MHz、CDOD)δppm(2回転異性体;比1.8:1)8.45(1H、s、小さい回転異性体)、8.43(1H、s、主な回転異性体)、7.99(1H、s、小さい回転異性体)、7.94(1H、s、主な回転異性体)、7.31(2H、d、J=8Hz、主な回転異性体)、7.28(2H、d、J=8Hz、小さい回転異性体)、7.23(2H、d、J=8Hz、主な回転異性体)、7.21(2H、d、J=8Hz、小さい回転異性体)、5.82−5.69(1H、m)、5.26−5.20(2H、m)、5.05(1H、dd、J=6、12Hz)、4.26(2H、s、主な回転異性体)、4.25(2H、s、小さい回転異性体)、3.69−3.58(1H、m)、3.55−3.43(2H、m)、3.40−3.32(1H、m)、3.01−2.84(2H、m)、2.63−2.55(1H、m)、2.50−2.43(1H、m)、2.37−2.30(2H、m)、1.85−1.63(6H、m)、1.45−0.86(8H、m)。13C NMR(100.61MHz、CDOD)δppm(2回転異性体;比1.8:1)171.7(s、主な回転異性体)、171.6(s、小さい回転異性体)、171.3(s)、151.7(d)、146.4(d)、136.7(d、小さい回転異性体)、136.6(d、主な回転異性体)、134.1(s、主な回転異性体)、134.0(d、小さい回転異性体)、132.8(s、主な回転異性体)、132.7(s、小さい回転異性体)、2×132.3(d、主な回転異性体)、2×132.1(d、小さい回転異性体)、2×129.8(d、主な回転異性体)、2×129.7(小さい回転異性体)、121.0(t)、53.0(t、小さい回転異性体)、52.7(t、主な回転異性体)、51.6(d、小さい回転異性体)、51.4(d、主な回転異性体)、43.0(d)、42.8(t、小さい回転異性体)、42.6(t、主な回転異性体)、39.1(s)、2×38.9(t、主な回転異性体)、38.7(t、主な回転異性体)、38.3(t、小さい回転異性体)、38.0(s、主な回転異性体)、37.9(s、小さい回転異性体)、37.1(t、小さい回転異性体)、37.0(t、主な回転異性体)、31.2(t)、30.6(t)、2×28.2(t)、27.6(t)、3×27.4(t);ir(νmaxKBr)cm−1:3565−2500(broad)、1683、1635、1456、1203、1139。
工程C:実施例317
DCM(10mL)中の化合物317Bの溶液に、RTでDCM(1.6mL)中のTFAの20%(v/v)溶液を添加した。混合物を8時間RTで撹拌し、減圧下蒸発させた。残留物を標品HPLCを使用して精製し、蒸発後、残留物を凍結乾燥してTFA塩として実施例317の化合物を得た。HPLC保持時間(分)=1.54、MS(M+H)=541。
実施例318−322
Figure 2005511475
Gが表39にリストされた値を有する上記の式A及びBの化合物は、実施例1に記載されたのと同じまたは類似の方法に従って製造された。
Figure 2005511475
実施例323−328
Figure 2005511475
基G及びWが表40にリストされた値を有する式(Im)の化合物は、工程AでN−Boc−L−ヒスチジンの代わりに異なるアミノ酸を使用して、実施例1に記載されたのと同じまたは類似の方法に従って製造された。
Figure 2005511475

Claims (13)


  1. Figure 2005511475
    (式中、XはNまたはCHであり;
    は、水素またはC1−6アルキルであるかまたはRまたはRと一緒になって単環または二環のアリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたは複素環を形成し;
    は、水素、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクロであるか;または所望により1−3個のヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール及び/またはヘテロシクロにより置換されていてもよいC1−6アルキルまたはC2−6アルケニルであるか;またはRは、RまたはRと一緒になって単環または二環のアリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたは複素環を形成し;
    は、水素またはC1−6アルキルであるか、またはRと一緒になって単環または二環のアリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたは複素環を形成し;
    Eは、E、E、EまたはEであって、但しE
    Figure 2005511475
    であり;E
    Figure 2005511475
    であり;E
    Figure 2005511475
    であり;そしてEは−NR1112であり;
    Gは、C2−6アルケニル、A−アリール、−OR18、ヘテロアリール、A−シアノ、A−OR17、A−C(=O)R18、 A−CO18、A−C(=O)NR1819、A−OC(=O)R18、A−NR18C(=O)R19、A−OC(=O)NR1819、A−NR18CO19、A−NR18SO17、A−SO17、A−NR20C(=O)NR1819及びA−SR18から選ばれるか;またはyが0のときかまたはWがNHR22以外の基であるとき、Gは、A−ヘテロシクロであることができ、但しAは、結合、C1−6アルキレンまたはC2−6アルケニレン(直鎖または分枝鎖)であり、Aは、C1−6アルキレンまたはC2−6アルケニレンでありそしてAはC2−6アルケニレンであり;
    Wは、−NR2122、−OR23、−NR21C(=O)R24、−NR21CO24、アミジノ、グアニジノ、またはアゼピニル、アゼチジニル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、1、2−ジヒドロピリダジニル、ピラニル、テトラヒドロピラニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、チアゾリル、テトラヒドロチアゾリル、チエニル、フリル、テトラヒドロフリル、モルホリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラゾリル、オキサゾリル、テトラヒドロオキサゾリル、及びC3−7シクロアルキルから選ばれる置換または未置換のヘテロシクロ、ヘテロアリールまたはシクロアルキルから選ばれ、但し該ヘテロアリール、ヘテロシクロまたはシクロアルキル基には、さらに、それに置換されていてもよい5員−7員の複素環、ヘテロアリールまたは炭素環を縮合していてもよく;
    及びRは、独立して水素、アルキル、置換されたアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ及びケトから選ばれ;
    、R5a、R5b、R、R6a、R6b、R及びRは、独立して水素、ハロゲン、シアノ、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、ヘテロアリール、−OR25、−NR2526、−SR25、−S(O)26、−C(=O)R25、−OC(=O)R25、−CO25、−C(=O)NR2526、−NR25C(=O)R26、−OC(=O)NR2526、−NR25CO26、−NR27C(=O)NR2526または−NR25SO26であるか;またはR5a及びR5b、R6a及びR6bまたはR及びRは、一緒になってケト基(=O)または環Eへスピロ型で結合する単環または二環のシクロアルキルまたはヘテロシクロを形成するか、または別に、 R5a及び/またはR5bはR及び/またはRと一緒になって、またはR6a及び/またはR6bはR及び/またはRと一緒になって、縮合した炭素環、複素環またはヘテロアリール環を形成し;但し、Gが−OR17、−CO18または−C(=O)NR1819により置換されたC1−6アルキルであるとき、 R5a、R5b、R6a及びR6bは水素であり;
    10は、水素、アルキル、置換されたアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクロから選ばれ;
    11は、水素またはC1−8アルキルであり;
    12は、C1−8アルキル、置換されたC1−8アルキルまたはシクロアルキルであり;
    13、R14、R15及びR16は、互いに独立して水素、アルキル、置換されたアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクロであるか、またはR13及びR14またはR15及びR16は、同じ炭素原子に結合したとき、一緒になってスピロシクロアルキル環を形成してもよく;
    17は、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロまたはヘテロアリールであり;
    18、R19及びR20は、独立して水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロまたはC(=O)R28であるか;またはGがNH(C=O)R19であるとき、R19は、Wに結合する結合であって複素環を規定し;但し、しかし、yが少なくとも1であるとき、Wはイミダゾリル、インドリル、−NR2122、または−OR23であり、そしてGが−NR18C(=O)R19であるときは、R19は置換基−NR2931を有するC1−アルキルではなく;
    21及びR22は、水素、アルキル及び置換されたアルキルから選ばれ;
    23及びR24は、独立して水素、アルキル、置換されたアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ及びシクロアルキルであり;
    25、R26及びR27は、独立して水素、アルキル、置換されたアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロ、またはヘテロアリールであるか;またはR25及びR26は、一緒になってヘテロシクロまたはヘテロアリールを形成してもよく、但し−S(O)26または−NR25SO26におけるようにスルホニル基に結合するときR26は水素ではないことを除き;
    28は、水素、アルキルまたは置換されたアルキルであり;
    29及びR31は、水素、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、フェニルアルキル、及びアルコキシカルボニルアルキルであるか、またはR29及びR30は、一緒になってヘテロシクロ環を形成し;
    nは、0、1、2、3または4であり;
    pは1、2または3であり;
    r及びsは0または1であり;
    xは0、1または2であり;
    yは0、1、2、3または4であり;
    zは0、1または2である)
    を有することを特徴とする化合物またはその製薬上許容できる塩、水和物またはプロドラッグ。
  2. Gが−NR18C(=O)R19であり、
    18が水素または低級アルキルであり、
    19が、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、フェニル、ベンジル、C5−6シクロアルキル、−C(=O)CH(フェニルオキシ)、−(=O)CH(ベンジルオキシ)、イミダゾリル、ピリジル、フリル、チエニルであるか、またはフェニル、ピリジル、フリル、シクロペンチル、シクロヘキシル、COMe、フェニルオキシ及びベンジルオキシの1つにより置換されたC1−4アルキルまたはC2−4アルケニルであって、R19のそれぞれの環の基は次に所望により1または2のR36により置換されていてもよい及び/または所望によりそれに縮合した2つの酸素原子を有するベンゼン環または5員環のヘテロシクロを有してもよく;そして
    36は、ハロゲン、メトキシ、ニトロ、フェニル、フェニルオキシまたはアルキルアミノである
    請求項1の化合物またはその製薬上許容できる塩、水和物またはプロドラッグ。
  3. Wが、−NH、−NHアルキル、−N(アルキル)、イミダゾリル、ピペリジニル、ピロリジニル、NHCO(アルキル)、アゼチジニルまたは所望により−NH、−NHアルキルまたは−N(アルキル)により置換されてもよいC4−7シクロアルキルである
    請求項2の化合物またはその製薬上許容できる塩、水和物またはプロドラッグ。

  4. Figure 2005511475
    (式中、Wは、−NR2122、−NHC(=O)R24、−NHCOアルキル、または所望により置換されていてもよいアゼチジニルであり;
    及びRは、独立して水素、アルキル、−(CH−C(=O)アルキル、−(CH−フェニル、−(CH−ナフチル、−(CH−C4−7シクロアルキル、−(CH−ヘテロシクロ、及び−(CH−ヘテロアリールから選ばれるか、またはR及びRは一緒になってスピロシクロアルキルまたはスピロ複素環を形成し;
    21及びR22は、独立して水素、C1−8アルキル及び(CH−Jから選ばれ、但しJは、ナフチル、フラニル、インドリル、イミダゾリル、ピリミジニル、ベンゾチオフェニル、ピリジニル、ピロリル、ピロリジニル、チオフェニル及びC3−7シクロアルキルから選ばれ、但しR16及び/またはR17のアルキル、アルキレン及び/またはJ基は所望により3個までのR33により置換されていてもよく;
    24は、C1−6アルキル、トリフルオロメチル、アルコキシアルキル、フリルアルキル、アルキルアミノエチル、フェニル、ピロリルアルキル、ピペリジニル及びピペリジニルアルキルから選ばれ、但しR24は次に所望により1または2個のC1−4アルキル及び/または−CO(C1−4アルキル)により置換されていてもよく;
    30は、C1−4アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、フェニル及び−C(=O)フェニルから選ばれ;そして
    33は、C1−6アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、アミノC1−4アルキル、トリフルオロメチル、ハロゲン、フェニル、ベンジル、フェニルオキシ、ベンジルオキシ、−C(=O)(CH)NH、−CO(C1−4アルキル)、−SO(C1−4アルキル)、テトラゾリル、ピペリジニル、ピリジニル、及びインドリルから選ばれ、但しR33が環であるとき、該環は次に所望により1または2個のC1−4アルキル、ヒドロキシ、メトキシ及び/またはハロゲンにより置換されていてもよく;
    jは0、1、2及び3から選ばれ;
    qは0、1、2または3であり;
    tは0、1または2であり、そして
    x´は0、1または2である)
    を有する請求項1の化合物、またはその製薬上許容できる塩、水和物またはプロドラッグ。
  5. Gが−NR18C(=O)R19であり、
    18が水素または低級アルキルであり、そして
    19が、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、フェニル、ベンジル、C5−6シクロアルキル、−C(=O)CH(フェニルオキシ)、−(=O)CH(ベンジルオキシ)、イミダゾリル、ピリジル、フリル、チエニルであるか、またはフェニル、ピリジル、フリル、シクロペンチル、シクロヘキシル、COMe、フェニルオキシ及びベンジルオキシの1つにより置換されたC1−4アルキルまたはC2−4アルケニルであり、但しR19のそれぞれの環の基は次に所望により1または2個のR36により置換されている及び/または所望によりそれに縮合した2つの酸素原子を有するベンゼン環または5員環のヘテロシクロを有してもよく;そして
    36は、ハロゲン、メトキシ、ニトロ、フェニル、フェニルオキシまたはアルキルアミノである
    式を有する請求項4の化合物、またはその製薬上許容できる塩、水和物またはプロドラッグ。
  6. Wが
    Figure 2005511475
    (式中、R34は、それぞれの場合、Wの任意の利用可能な炭素原子または窒素原子に結合し、そしてC1−6アルキル、ハロゲン、アミノ、アミノアルキル、アルキルアミノ、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、−C(=O)アルキル、−C(=O)アミノアルキル、−C(=O)フェニル、−C(=O)ベンジル、−COアルキル、−COフェニル、−COベンジル、−SOアルキル、−SOアミノアルキル、−SOフェニル、−SOベンジル、フェニル、ベンジル、フェニルオキシ、ベンジルオキシ、ピロリル、ピラゾリル、ピペリジニル、ピリジニル、ピリミジニル、及びテトラゾリルから選ばれる及び/または2つのR34は、隣接する炭素原子及び/または窒素原子に結合したとき、一緒になって縮合したベンゾ、ヘテロシクロまたはヘテロアリール環を形成する及び/または2つのR34は、同じ炭素原子に結合したとき(非芳香族環の場合)、ケト(=O)を形成しそして各R34は次に所望により2つまでのR35により置換されていてもよく;
    35は、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1−4アルキル、シアノ、ニトロ、トリフルオロメトキシ、アミノ、アルキルアミノ、アミノアルキル、ヒドロキシ及びC1−4アルコキシから選ばれ;
    wは0、1または2から選ばれ;そして
    uは0、1、2及び3から選ばれる)
    の請求項1の化合物、またはその製薬上許容できる塩、水和物、またはプロドラッグ。
  7. −X(R)−CH(R)−CH(R−(CH−は、一緒になってC1−4アルキレン、
    Figure 2005511475
    から選ばれる請求項1の化合物、またはその製薬上許容できる塩、水和物、またはプロドラッグ。

  8. Figure 2005511475
    (式中、Rは、所望によりヒドロキシ、ハロゲン、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール及び/またはヘテロシクロの1−3個により置換されていてもよいC1−6アルキルまたはC2−6アルケニルであり;
    Eは
    Figure 2005511475
    または−NR1112であり;
    Gは、
    a)所望によりフェニルにより置換されていてもよいC2−6アルケニル;
    b)−OR17、−C(=O)R18、−CO18、−C(=O)NR1819、−NR18C(=O)R19、−NR18CO19、−NR18SO17、−NR20C(=O)NR1819及び−SR18
    c)シアノ、−C(=O)R18、−NR18C(=O)R19、−NR18CO19、−NR18SO17、−SO17、−NR20C(=O)NR1819または−SR18の少なくとも1つにより置換されているC1−6アルキルまたはC2−6アルケニル(直鎖または分枝鎖);
    d)yが0のとき、Gはピロリジニル、ピペリジニル、ピロリジニルアルキルまたはピペリジニルアルキルから選択でき;
    Wは、−NR2122、−NR21C(=O)R24、−NR21CO24、またはアゼピニル、アゼチジニル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、1、2−ジヒドロピリダジニル、ピラニル、テトラヒドロピラニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピロリル、ピロリジニル、ピペリジニル、チアゾリル、テトラヒドロチアゾリル、チエニル、フリル、テトラヒドロフリル、モルホリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラゾリル、オキサゾリル、テトラヒドロオキサゾリル、及びC3−7シクロアルキルから選ばれる置換または未置換のヘテロシクロ、ヘテロアリールまたはシクロアルキル基から選ばれ、但し該ヘテロアリール、ヘテロシクロまたはシクロアルキル基には、さらに、所望により置換されていてもよい5員−7員の複素環、ヘテロアリールまたは炭素環をそれに縮合していてもよく;
    及びRは、独立して水素、アルキル、置換されたアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ及びケトから選ばれ;
    、R5a、R5b、R、R6a、R6b、R及びRは、独立して水素、ハロゲン、シアノ、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、ヒドロキシ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アシル、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、ヘテロアリールであるか;またはR5a及びR5b、R6a及びR6bまたはR及びRは、一緒になってケト基(=O)または環Eへスピロ型で結合する単環または二環のシクロアルキルまたはヘテロシクロを形成するか、または別に、 R5a及び/またはR5bはR及び/またはRと一緒になって、またはR6a及び/またはR6bはR及び/またはRと一緒になって、縮合したベンゼンまたは複素環を形成し;
    10は、水素、アルキル、置換されたアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロから選ばれ;
    11は、水素またはC1−8アルキルであり;
    12は、C1−8アルキル、置換されたC1−8アルキルまたはシクロアルキルであり;
    17は、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロまたはヘテロアリールであり;
    18、R19及びR20は、独立して水素、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロ、C(=O)R28であるか;またはアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アルコキシカルボニル、フェニルオキシ、ベンジルオキシ及びフェニルの1つ以上により置換されたC1ー4アルキルまたはC2−4アルケニルから選ばれ、そしてR18、R19及びR20の前記の環状基のそれぞれは、次に所望により1または2個のR36により置換されていてもよく;
    21及びR22は、アルキル及び置換されたアルキルから選ばれ;
    23及びR24は、独立して水素、アルキル、置換されたアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ及びシクロアルキルであり;
    28は、水素、アルキルまたは置換されたアルキルであり;
    36は、ハロゲン、メトキシ、ニトロ、フェニル、フェニルオキシまたはアルキルアミノであり;
    nは、0、1、2、3または4であり;
    yは0、1、2、3または4であり;そして
    zは0、1または2である)
    を有することを特徴とする化合物、またはその製薬上許容できる塩、水和物またはプロドラッグ。

  9. Figure 2005511475
    (式中、Gは−NR18C(=O)R19であり;
    18及びR19は、水素、低級アルキルまたはフェニルであり;
    Wは、アゼチジニル、−NH、NH(低級アルキル)、N(低級アルキル)またはイミダゾリルであり;
    30は、C1−4アルキル、ヒドロキシ、メトキシル、エトキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、フェニルまたはC(=O)フェニルであり;そして
    yは0、1または2である)
    を有する請求項8の化合物、またはその製薬上許容できる塩、水和物またはプロドラッグ。

  10. Figure 2005511475
    Figure 2005511475
    Figure 2005511475
    を有する請求項1の化合物、またはその製薬上許容できる塩、水和物またはプロドラッグ。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の何れか1つの項の少なくとも1つの化合物、その製薬上許容できる塩、水和物またはプロドラッグ;及び製薬上許容できる担体または希釈剤を含むことを特徴とする製薬組成物。
  12. (i)請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の何れか1つの項の少なくとも1つの化合物、その製薬上許容できる塩、水和物またはプロドラッグ;(ii)炎症または免疫疾患を治療するのに有効な少なくとも1つの第二の化合物;及び(iii)製薬上許容できる担体または希釈剤を含む製薬組成物。
  13. メラノコルチン受容体に伴う症状を治療するための請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の何れか1つの項の化合物、その製薬上許容できる塩、水和物またはプロドラッグの使用。
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