JP2005511415A - 袋包装品を製造する方法及び装置 - Google Patents

Abstract

本発明はヒート接合縁を有する袋包装品を製造する方法であって、包装材帯（６０）から充填材料ホースが形成される形式のものに関する。本発明によれば、充填材料ホースが形成される前にヒート接合シーム（７６）が包装材帯（６０）に形成される。さらに本発明は本発明の方法を実施するための装置にも関する。

Description

本発明は袋包装品を製造する方法及び装置に関する。

従来技術
例えば、粉ミルク又は小麦粉のような食料品を保管することができる袋包装品は、通常はヒート接合可能な材料から製造され、載置品として適した底、特に平底を有し、多角形、有利には四角形の横断面を有している。このような袋包装品の安定性を高めるためには長手方向縁部を補強することが一般的である。

前記縁部補強は側壁の変形を防止しかつ袋包装品に高い形状安定性を保証する。補強は例えばシール機能を必ず充たすようにヒート接合で製造されるヒートシールシームから製作することができる。袋の形態には２種あり、長手方向シームは一方の袋形態では中央にあり、他方の袋形態では縁部領域にある。この長手方向シームは安定性とシール性とに役立つ。

前記袋包装品を製造する装置、いわゆるホース袋包装機は、包装材帯から方形横断面を有する袋包装品を形成する。この場合には１つの方法段階にて成形肩を用いて包装材帯からホースが巻成される。次いで公知の方法では縁が形成されかつヒート接合で結合され、所望の方形横断面が与えられ、袋包装品は所望の安定性を有することになる。最後に互いに突き合わされた縁が互いに溶着されて、長手方向シームもしくは長手方向ヒート接合シームが生じる。

ドイツ国特許明細書第１１１３１７４号によれば、ヒート接合可能な単数又は複数の帯状シートから袋包装品を製造する装置が公知である。この装置においては昇降可能なトング又はクランプジョー対から成る送り装置が設けられている。これらのトング又はクランプジョー対はトングの立体的な形又は配置によっても、トングの運動によっても成形マンドレルの内法り横断面が変化させられないように配置されている。

ＤＥ−ＧＭ１８０７４５３号には袋包装品を製造するための装置が記載されており、該装置においては、出発袋横断面に適合させられた、場合によっては拡開可能な箱型内に、減少させられた袋横断面に合わせられた特に袋長手方向縁の両側を延びる縁条片が長手方向に移動可能でかつ上方へ向かってばね弾性的に挿入されている。袋底の下側にはプレスプレートが、該プレスプレートに枢着された、袋壁に向かって旋回可能な加熱プレートと共に押圧可能である。側方の加熱プレートは袋内部にある縁条片と協働して所望の縁部溶着が底と側縁とに得られるように枢着されかつ成形される。

前記公知の方法と装置との欠点は縁が形成されかつヒート接合される成形管の後ろの領域にて機械高さが必要であることである。

発明の利点
ヒート接合された縁を有する袋包装品を製造する本発明の方法では、包装材から充填材料ホースが形成される。本発明は充填材料ホースを形成する前に包装材帯の上にヒート接合シームが形成されるという長所を有している。

本発明による袋包装品を製造する装置は、襞を形成する折りステーションと、成形された襞をヒート接合するためのヒート接合ステーションと、包装材駆動ステーションと、充填材料ホースを形成するための成形ステーションとを有する。本発明の装置は充填材料ホースが形成される前にヒート接合シームが形成されるように折りステーションとヒート接合ステーションとが配置されているという長所を有している。

折り襞は後ちに縁が付けられる個所にて包装材帯に形成される。ヒート接合シームは平らな包装材帯の上に形成されるので、この領域に機械高さは必要ではない。本発明の有利な構成は従属請求項に記載されている。

本発明の有利な構成によれば、折りステーションとヒート接合ステーションとの間に包装材が直角に変向させられる走出ローラが設けられている。この走出ローラで包装材は直角に変向される。これは均等なシーム幅を有する縁ヒート接合を保証する。その際、走出ローラは、折り襞がシャープなエッジを成して曲げられ、ひいては後に一定のシール幅でヒート接合されることを保証する。

包装材帯に折り襞を形成するためには複数の折りプレートもしくは薄板プレートを設けることが有利である。これらの薄板プレートは交換が容易である。この結果、当該装置は種々異なる袋寸法に合わせて構成することができる。充填材料ホースを形成する場合には長手方向接合シームが縁の領域に位置しているか否かで３つ又は４つの折り襞が形成される。

有利であることは成形ステーションが、既に従来のホース袋包装機により公知である成形管と成形肩を有していることである。

成形肩の下側に配置された案内板は縁ヒート接合部に所望の方向が与えられることを保証する。

本発明の有利な構成ではヒート接合ステーションは少なくとも１つの加熱可能なヒート接合ジョーとアンビルジョーとから成っている。

少なくとも１つのヒート接合ジョーは典型的な形式で包装材帯の下側に配置されかつアンビルジョーは包装材帯の上側に配置されている。この場合に有利であることはアンビルジョーが同様に加熱可能であることである。

下方のヒート接合ジョーが空気力式に駆動されていると、包装材が停止している状態で、加熱したヒート接合ジョーを、包装材の熱的な損傷を回避するために速やかに引離すことが可能になる。ヒート接合圧は下方のジョーを介し圧縮ばねで与えられる。

実施例
図１ａにおいては袋包装品は全体として符号１０で示されている。袋包装品１０はヒート接合シーム１２を有している。このヒート接合シーム１２は袋包装品１０の安定性を保証する。ヒート接合シーム１２は長手方向シームを成している。

図１ｂには１つの、中央を延びる長手方向シーム１１と袋包装品１０の縁を形成する４つのヒート接合シーム１２とを有する袋包装品１０が示されている。

図２にはヒート接合ステーション２０が概略的に示されている。ヒート接合ステーション２０は加熱可能なヒート接合ジョー２２と該ヒート接合ジョー２２の上側のアンビルジョー２４とを有している。ヒート接合ジョー２２とアンビルジョー２４との間で包装材２６は２つの駆動された圧延ローラ２８の間を通され、すでに包装材帯２６に成形された折り襞を接合する。

ヒート接合ジョー２２は空気力式に駆動される。ヒート接合力は圧縮ばね３２によって付与される。

図３においては折り襞を形成する薄板プレート４０が示されている。該薄板プレート４０の間を、折り襞を形成するために包装材帯４２が通される。この場合、包装材帯４２はローラ４３を介して案内される。薄板プレート４０は包装材帯４２の所定個所に折り襞４４を形成させる。

図４には図３のＩＶ−ＩＶ線に沿った断面が示されている。薄板プレート４０の間には所定の領域に折り襞４４を有する包装材帯４２が存在している。

図５には袋包装品を製造する本発明の装置、いわゆるホース袋包装機５０が示されている。このホース袋包装機５０は、折りステーション５２、ヒート接合ステーション５４、成形ステーション５６、包装材駆動ステーションとしての、駆動された圧着ローラ対５８を有している。ホース袋包装機５０においては包装材帯６０が加工のために搬送される。この場合、矢印６２は包装材帯６０の走行方向を示している。

包装材帯６０はまず変向ローラ６４を介して変向され、下方の走入ローラ６６へ導かれる。次いで包装材帯６０は薄板プレート６８の間を、包装材帯６０に折り襞を付けるために通される。薄板プレート６８は図４の薄板プレート４０に相応する。走出ローラ７０は包装材帯６０がヒート接合ステーション５４を通して導かれる前に、包装材帯６０を再び変向させる。ヒート接合ステーション５４は包装材帯６０における折り襞の領域に配置されたアンビルジョー７２とヒート接合ジョー７４とを有しているので折り襞がヒート接合される。

次いでいまやヒート接合シーム７６を有する包装材帯６０が駆動された圧着ローラ対５８を介し成形ステーション５６へ搬送される。

成形ステーション５６は成形肩７８と成形管８０とを有している。成形ステーション５６においては包装材帯６０から充填材料ホースが形成される。この場合、包装材帯６０の互いに当接する縁部は長手方向ヒート接合ジョー８２で溶着される。

包装材帯６０もしくは充填材料ホースを搬送するためには２つの包装材搬送ベルト８４が用いられる。横方向シームヒート接合ジョー８６で横方向シームがヒート接合される。

図６には図５のＶＩ−ＶＩ線に沿った断面が示されている。図６には図５の薄板プレート６８、すなわち３つの第１の薄板プレート６８Ａと２つの第２の薄板プレート６８Ｂとが図示されている。前記薄板プレート６８の間を包装材帯６０は通される。第１の薄板プレート６８Ａは第２の薄板プレート６８Ｂの上側に、平らな包装材帯６０がその間を通過できるように配置されている。

図７には図５のＶＩＩ−ＶＩＩ線に沿った断面図が示されている。この場合にも第１の薄板プレート６８Ａと第２の薄板プレート６８Ｂとその間を通される包装材帯６０とが示されている。この図面からは第２の薄板プレート６８Ｂがいまや第１の薄板プレート６８Ａの上側にあることが判る。したがって第２の薄板プレート６８Ｂに対する第１の薄板プレート６８Ａの位置は図６における当該位置とは異なっている。

したがって第１の薄板プレート６８Ａは第２の薄板プレート６８Ｂに対し、図６に示された領域においては第１の薄板プレート６８Ａが第２の薄板プレート６８Ｂの上側に位置し、図７に示された領域においては第１の薄板プレート６８Ａが第２の薄板プレート６８Ｂの下側に位置するように配置されている。したがって薄板プレート６８は互いに平行には延在していない。

包装材帯６０が成形ステーション５２へ侵入する場合には第１の薄板プレート６８Ａは第２の薄板プレート６８Ｂの上側に位置している。包装材帯６０の搬送方向６２で第２の薄板プレート６８Ｂは、搬送方向６２で見て後方の領域にて第２の薄板プレート６８Ｂが第１の薄板プレート６８Ａの上側に位置するように配向されているかもしくは第１の薄板プレート６８Ａに対し傾斜して配置されている。この結果、薄板プレート６８の間を通された包装材帯６０にはそのために予定された個所にて折り襞が付けられる。

折り襞は次いでヒート接合ステーション５４にてヒート接合され、後で袋包装品のヒート接合された縁部もしくはヒート接合シーム７６を形成する。

縁部を延びる長手方向シームを有する袋包装品の斜視図。 中央を延びる長手方向シームを有する袋包装品の斜視図。 ヒート接合ステーションの概略図。 折り襞を形成するための薄板プレートを示した図。 図３のＩＶ−ＩＶ線に沿った断面図。 袋包装品を製造する本発明の装置の有利な実施例の斜視図。 図５のＶＩ−ＶＩ線に沿った断面図。 図５のＶＩＩ−ＶＩＩ線に沿った断面図。

符号の説明

１０ 袋包装品、 １１ 長手方向シーム、 １２ ヒート接合シーム、 ２２ ヒート接合ジョー、 ２４ アンビルジョー、 ２６ 包装材帯、 ２８ 圧延ローラ、 ３０ 矢印、 ３２ 圧縮ばね、 ４０ 薄板プレート、 ４２ 包装材帯、 ４３ ローラ、 ４４ 折り襞、 ５０ ホース袋包装機、 ５２ 折りステーション、 ５４ ヒート接合ステーション、 ５６ 成形ステーション、 ５８ 圧着ローラ対、 ６０ 包装材帯、 ６４ 変向ローラ、 ６６ 走入ローラ、 ６８ 薄板プレート、 ７０ 走出ローラ、 ７２ アンビルジョー、 ７４ ヒート接合ジョー、 ７６ ヒート接合シーム、 ７８ 成形肩、 ８０ 成形管、 ８２ 長手方向シーム接合ジョー、 ８４ 包装材搬送ベルト、 ８６ 横シーム接合ジョー

Claims (9)

1. ヒート接合縁を有する袋包装品を製造する方法であって、包装材帯（２６，４２，６０）から充填材料ホースが形成される形式の方法において、充填材料ホースを形成する前に包装材帯（２６，４２，６０）の上にヒート接合シーム（１２，７６）を形成することを特徴とする、袋包装品を製造する方法。
2. 袋包装品を製造する装置であって、
   −折り襞（４４）を形成するための折りステーション（５２）、
   −形成された折り襞（４４）をヒート接合するためのヒート接合ステーション（５４）、
   −包装材駆動ステーション（５８）、
   −充填材料ホースを形成するための成形ステーション（５６）、
   を有する形式のものにおいて、折りステーション（５２）とヒート接合ステーション（５４）とが、充填材料ホースの形成前に、包装材帯（２６，４２，６０）の上に接合シーム（１２，７６）が形成されるように配置されていることを特徴とする、袋包装品を製造する装置。
3. 折りステーション（５２）とヒート接合ステーション（５４）との間に走出ローラ（７０）が設けられている、請求項２記載の装置。
4. 折り襞（４４）を形成するために折りプレート（４０，６８）が設けられている、請求項２又は３記載の装置。
5. 成形ステーション（５６）が成形管（８０）と成形肩（７８）とを有している、請求項２から４までのいずれか１項記載の装置。
6. 成形ステーション（５６）の下側に案内板が設けられている、請求項２から４までのいずれか１項記載の装置。
7. ヒート接合ステーション（５４）が少なくとも１つの加熱可能なヒート接合ジョー（２２，７４）と１つのアンビルジョー（２４，７２）とから成っている、請求項２から６までのいずれか１項記載の装置。
8. アンビルジョー（２４，７２）が加熱可能である、請求項７記載の装置。
9. 少なくとも１つのヒート接合ジョー（２２，７４）が空気力式に駆動可能である、請求項７又は８記載の装置。

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