JP2005505598A - 終点及び持続時間インジケータ、ならびに揮発性染料による方法 - Google Patents
終点及び持続時間インジケータ、ならびに揮発性染料による方法 Download PDFInfo
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Abstract
基体や担体に塗布若しくは含浸された揮発性染料を使用する、製品寿命の持続時間又は終了を示すインジケータが開示されている。製品の揮発性成分が蒸発するとともに染料が蒸発し、基体や担体の色が変化することになる。基体や担体が着色あるいは染色された状態から色がなくなった状態になると、使用者は製品の揮発性成分が減耗されたことに注意を喚起される。この結果、製品寿命の持続時間又は終了を視覚的に示すインジケータが提供される。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は概して、揮発性成分を含む製品寿命終点インジケータ、あるいは、製品用持続時間インジケータに関する。さらに具体的には、本発明は、製品寿命終点インジケータ又は持続時間インジケータとして揮発性染料を使用することに関する。
【背景技術】
【0002】
殺虫剤、昆虫忌避剤、香料、脱臭化合物などの空気処理化合物用の担体として、基体が一般に使用されている。昆虫忌避剤が含浸された基体及び殺虫剤が含浸された基体は、有害生物を減少させたり、若しくは除去するために住居用環境及び商業用環境の双方において有用である。香料及び脱臭化合物が含浸された基体もまた、悪臭を軽減あるいは除去するために、さらに、長期にわたって気持ちの良いにおいを提供するために、住居用環境及び商業用環境の双方において有用である。揮発性生成物はまた、昆虫制御及び脱臭などの複合目的のために基体に一体化され、含浸されることがある。種々の異なる基体が利用でき、これらは当業者に既知である。
【0003】
基体に含浸された揮発性成分の使用に関連付けられる1つの不利点は、揮発性成分が劣化したり、あるいは、使い果たされる時に関して、使用者が気付かないことが多いことである。この結果、使用者は、いつ製品を交換すべきか判断することができない。この問題は、揮発性生成物のにおいが弱かったり、又は、無臭の殺虫剤である場合、悪化される。しかしながら、揮発性生成物が香料あるいは脱臭化合物である場合でも、使用者は、その製品を最適製品性能のために交換すべき時を判断することができない場合が多い。具体的に言うと、嗅覚に頼る場合、香料や脱臭化合物が、もはや効力がないとされる時点まで実質的に使い果されている時を判断することは困難である。
【0004】
従来技術において、溶媒を含む揮発性生成物が含浸される時に担体又は基体が透明であるか、あるいは半透明であるようにした視覚インジケータが教示されている(特許文献1を参照)。溶媒が蒸発すると、基体又は担体は更に不透明になるので、視覚による製品寿命終点インジーケータを使用者に提示することになる。しかしながら、この視覚による製品寿命終点インジケータは、光キャリア若しくは白色キャリア、及び半透明キャリアが十分に対照的でないことから、問題がある。好ましいインジケータは、明確な色変化がある。
【0005】
色変化インジケータは、本発明の譲受人に譲渡された米国特許において開示されている(特許文献2を参照)。この中において教示されている色変化は、pHの変化によって異なる。使用される染料は実質的に非揮発性である。
【特許文献1】
米国特許第4,921,636号
【特許文献2】
米国特許第4,824,827号
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、揮発性成分を含む製品に対する持続時間表示システムは、基体、及び揮発性染料から構成される。この基体には揮発性染料が塗布され、これにより基体を着色する。揮発性染料が経時的に蒸発するにつれて、基体の色が変化する。
【0007】
本発明の更なる態様によれば、揮発性成分が含浸された基体を含む製品の寿命の終了を表示するための方法は、基体に揮発性染料を塗布し、それにより、基体を着色するステップを含む。揮発性染料が経時的に蒸発するにつれて、基体の色変化が生じる結果となる。
【0008】
本発明の更に別の態様によれば、寿命の終了を色変化で示すインジケータを備えた殺虫剤製品は、基体、及び該基体に塗布される揮発性殺虫剤を含む。この揮発性殺虫剤は、トランスフルスリン、ベイポトリン、ペルメトリン、プラレトリン、テフルトリン、及びエスビオトリンから成る群から選択され、グアイアズレンが基体上に塗布される。
【0009】
本発明のその他の態様及び利点は、以下の詳細な説明を考慮して明らかになるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は、香料、臭気処理化学物質、昆虫忌避剤、あるいは殺虫剤などの揮発性成分を含む製品に対する色変化インジケータとして、揮発性染料を使用することを開示している。1つの好ましい揮発性染料は、グアイアズレン(1,4−ジメチル−7−(1−メチルエチルアズレン)である。他の揮発性染料も本発明の製品及び方法で使用できる。グアイアズレンは、抗炎症特性及び抗潰瘍特性で知られている青色オイルである。グアイアズレンは、アルコス・オーガニクス(Arcos Organics)N.V. (CAS)#489-84-9)から供給される。グアイアズレンは、7.00mmHgの圧力において沸点が153℃である。グアイアズレンは、標準温度及び標準圧力において安定している。最初に付加されると、グアイアズレンは基体に青色を付与し、この青色は以下に示すように、実質的に色があせたり、目に見えなくなる。
【0011】
染料を有機溶媒に溶解させることは好ましい。キャリア媒体として溶媒を使用することにより、染料を基体又は担体に均等に塗布することが容易になる。この溶媒は有極性あるいは無極性であってもよく、染料を塗布した後の乾燥のプロセスの際に蒸発するように十分に揮発性がなければならない。考えられ得る溶媒は、ISOPAR(商標)C、ISOPAR(商標)E、ISOPAR(商標)L、ヘプタン、メタノール、アセトン、エタノール、イソプロピル・アルコール、ドデセン、及びテトラヒドロフランを含むが、これらに限定されない。ISOPAR(商標)C、ISOPAR(商標)E、ISOPAR(商標)Lは、種々の鎖長の炭化水素溶剤であり、エクソン・ケミカル・カンパニー(Exxon Chemical Company)から入手できる。
【0012】
基体又は担体は、染料を含む中間溶液を吸収できるどんな材料からも製造することができる。この吸収は、基体表面又は担体表面の上に発生し得ることがあったり、又は、基体が中間溶液を含浸させ得ることもある。染料は、未処理の基体や担体とは実質的に異なる色を付与できるものでなければならない。この基体はまた、周囲環境と接触する状態にする時、緩やかな蒸発のために染料を自由に使用できることを考慮に入れる必要がある。好適な基体又は担体の各材料の例として、セルロース、ガラス繊維フィルタ、合成紙材料、セラミック材料、織物、フェルト状材料、織布及び不織布、接着型あるいは焼結型合成(若しくは天然)ポリマー粉末などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0013】
揮発性染料の塗布に関連して、用語「塗布(コーティング)された」又は「塗布(コーティング)」の使用は、吸着、吸収、接着、含浸、塗布、あるいは、揮発性染料を基体に担持させたり、基体から蒸発させ得るその他の現象を含むことを目的としている。
【0014】
添付された表及び図面において示されたデータでは、使用される基体は、ワットマン2型ろ紙(カタログ第1002240号)であり、孔径が8μm、厚さが7.5ミルである。ろ紙は、1インチ円形ディスクで使用された。このろ紙は、通常ののり(接着剤)や接合剤を用いて不活性重量プラスチック性ベースに固定された。温度を40℃まで、さらに気流速度を8m/sまで上昇できる、コンピュータ制御された風洞を用いて、インジケータに対する風、速度、及び温度の影響をテストした。ろ紙上の濃度が50乃至500μg/cm2である、グアイアズレンが好適な色変化インジケータを提供できたことが見出された。
【0015】
色変化を数字で測定するために比色計を使用した。L*a*b*色空間(CIELABとも称される)を用いた。この色空間において、L*は明度を示し、a*及びb*は色度座標である。a*及びb*は色方向を示し、+a*は赤色方向を、−a*は緑色方向を、+b*は黄色方向を、−b*は青色方向をそれぞれ示している。中心は無色であり、a*及びb*の各値が増加し、中心から離れるにつれ、色の彩度が上昇する。
【0016】
比色計はまた、色差を非常に正確に検出するために広く用いられている。L*a*b*色空間において、色差は、単一の数値、ΔE* abとして示すことができ、これは、色差の大きさを示すが、色がどのように相違しているかを示してはいない。ΔE* abは、以下の式によって定義される。
ΔE* ab=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2]0.5
【0017】
以下の実験では、時間空間における同じ染料が含浸された基体の色は、次第に見えなくなるように記録された。この消失プロセスの間に、L*(明度)の値は増大し、−b*(青色)の値は減少し、原点(無色中心)に接近し、a*の値は大体においてそのままである。その結果、サンプルが見えなくなるとΔE* abが増大し、したがって、人間の目によって知覚される色差を正確に表示する。ΔE* abの値がブランク基体に対比して測定された値であるのは、染料のすべてが蒸発し残留色を残さない場合、基体が最終的に到達する色であるからである。ΔE* abが10以下である場合、基体の色は人間の目からは未加工基体に多かれ少なかれ類似するので、10というΔE* abの値が減損値として選択された。一部のインジケータに対して、ΔE* abは一定の値に安定する前に低下するが、10未満に低下すると人間の目では気付くことができない。
【0018】
ミノルタCR−310の色度計は、色を定量化し、色差を測定するために使用される。これは、表面から反射する色を測定するための小型の三刺激色分析器である。この比色計は8ミリ直径の測定領域を有し、拡散照射及び0度の視角(反射成分を含む)を使用する。絶対測定はL*a*b*(CIE1976)値で行なわれる。
【0019】
以下の例において、少なくとも3つのサンプルを色測定のために考慮し、その平均値を記録する。
【0020】
例1:インジケータによる比色計測定
直径1インチの円形ワットマン2型(VWRカタログ第1002 240号)ろ紙基体上に、75μLの1wt%染料Isopar E溶液を微量ピペットで取ることによって、インジケータを作成した。これは、107μg/cm2の染料面密度に相当する。これら試料は、気流1m/s、及び温度26.6℃の条件の風洞に露出させた。試料が見えなくなると同時に、比色計の測定が実行され、未処理の試料からの色差を表及び図1において計算し且つ示した。結果は、インジケータの最初の色が青色であり、最終的な色が未処理の試料の色とほぼ一致するプラトー値に到達するまで、経時的に徐々に見えなくなることを示している。未染色の基体からの10単位の色差値によって決定されるようなインジケータの持続時間は、約5.8時間である。このインジケータ・システムは、気流速度1m/s、温度26.6℃の環境において5.8時間の終点を示すために実際に使用することができる。
【0021】
【表1】
【0022】
例2: ラボ検査におけるインジケータ持続時間の再現性
例1で使用されたインジケータを、別の4日間に同一の環境条件(温度及び気流速度)のもとで検査し、検査条件におけるインジケータ持続時間の再現性を検査した。4回の試験のそれぞれに対する時間の関数として、.ΔE*ab値を図2及び表2に示す。結果は、風洞で実施された実験において再現性が高いことを示している。
【0023】
【表2】
【0024】
例3: インジケータ持続時間に関する染料濃度の影響
面密度が26.6μg/cm2乃至107μg/cm2の範囲にある4つの異なる染料レベルを、温度32.2℃、気流速度1m/sの風洞において検査し、インジケータ持続時間を判断した。表3及び図3において示すように、結果は、インジケータ持続時間が染料レベルに一意的に依存し、染料レベルとともに増加することを示している。このように、特定の持続時間を備えたインジケータは、適切な染料のレベルを適用することによって作成することができる。
【0025】
【表3】
【0026】
例4: インジケータ持続時間に対する抑制剤の影響
インジケータ持続時間を「調整」するように、抑制剤を中間溶液に添加することができる。化学的に適合し得る比較的揮発性の低い有機化合物を抑制剤として使用できる。抑制剤は通常、染料の蒸発を抑制し、これによりインジケータ持続時間を長くする。終点を長くする程度は、使用される抑制剤の種類によって決まる。一部の抑制剤が18時間もの長さに終点を長くする一方で、他の抑制剤は、インジケータ持続時間に著しく影響を及ぼすことはない。表4は、インジケータ持続時間に対する抑制剤の一部の影響を示している。表5、表6及び表7、ならびに図4乃至図6に示すように、同じ染料レベルで基板上の抑制剤の面密度を高くすると、インジケータ持続時間を増加させる。染料の各部当たり抑制剤を2部添加すると、表5、表6及び表7に示されるように、インジケータ持続時間が3倍だけ延長された。意外なことに、インジケータ持続時間は、システムで使用された抑制剤の量に正比例する(インジケータ持続時間が染料レベルとともに急速に増加することを示す表3と比較する)。
【0027】
【表4】
【0028】
表5の結果は図4にグラフ表示される。
【0029】
【表5】
【0030】
表6の結果は図5にグラフ表示される。
【0031】
【表6】
【0032】
【表7】
【0033】
表7の結果は図6にグラフ表示される。
【0034】
例5: インジケータ持続時間への溶媒の影響
染料に対し揮発性の高い溶媒は、乾燥処理中に急速に蒸発し、後の期間でより緩慢に蒸発するように染料を後に残すものと思われる。しかしながら、この予想に反して、表8は、染料を基体上に塗布するために使用される溶媒のタイプがインジケータ持続時間に大きく影響し得ることを示している。ハンセン極性溶解度の高い成分を備えた溶媒は、本質的に比較的無極性のものとは対照的にインジケータ持続時間が著しく延長される結果になると思われる。この依存関係もまた、染料及び溶媒間に存在する化学的相互作用によるものである。
【0035】
【表8】
【0036】
例: インジケータ持続時間への気流速度の影響
気流速度を増すことは、抑制剤を使用あるいは使用しないインジケータシステムに対する表9及び図7に示されるように、インジケータ持続時間を減少させる。このように予測される理由は、気流速度の増加が抑制剤と同様に染料の蒸発速度を増すからである。
【0037】
【表9】
【0038】
例7: インジケータ持続時間への温度の影響
表10乃至表13、及び図8乃至図11はそれぞれ、インジケータシステムのインジケータ持続時間への温度の影響を示し、表10と図8では、抑制剤を使用しない場合、表11と図9では、抑制剤としてトランスフルスリンを使用する場合、表12と図10では、抑制剤としてプラレトリンを使用する場合、表13と図11では、抑制剤としてエスビオトリンを使用する場合を、それぞれ示している。明確には、周囲温度の上昇に伴いインジケータ持続時間の減少を示す一般的な傾向がある。
【0039】
【表10】
【0040】
【表11】
【0041】
【表12】
【0042】
【表13】
【0043】
表14及び表15は、異なる溶媒(表14)と異なる抑制剤(表15)を使用したシステムへの温度の影響を示している。
【0044】
【表14】
【0045】
【表15】
【0046】
例8: 周囲条件に対する感度
表3及び図3は、インジケータ持続時間が染料のレベルに対して直線的でないことを示しているが、一方で、表5乃至表7、及び図4乃至図6はそれぞれ、インジケータシステムに存在する抑制剤のレベルに伴ってインジケータ持続時間が直線性であることを示唆している。
【0047】
殺虫剤あるいは芳香剤の帯状体(ストリップ)などの、含浸された基体から化学物質が蒸発することに依存する能力を有する多くのシステムが存在する。活性体などの蒸発に影響するパラメータは主として、環境の温度と、システム上に吹き付ける気流の速度である。かかるシステムに対して、活性体の蒸発速度がシステム上に吹き付ける気流の速度の平方根に対し正比例することが化学技術文献において証明されている。さらに、純成分がクラウジウス・クラペイロンの式に従うことは一般的であり、これは、蒸気圧の自然対数が絶対温度の逆数に正比例することを示している。蒸発速度が蒸気圧と正比例するので、蒸発速度もまた、純成分に対するのと同様に温度に関連付けられることを推論することができる。直観的に、製品寿命が蒸発速度と反比例していると思われる。蒸発速度が増すほど、製品寿命は減少することになる。実際、製品寿命が蒸発速度と反比例することを数学的に証明することができる。さらにまた、直観的な理由によれば、製品寿命が蒸発のために利用できる活性体の全体量に正比例していることが言われている。これらの理由に基づいて、純成分システムに対して、以下の(a)乃至(c)が結論付けられる。
(a)製品寿命がシステムに存在する活性体の量に正比例する。
(b)製品寿命がシステム上に吹き付ける気流の速度の平方根に反比例する。
(c)製品寿命の逆数の自然対数が絶対温度の逆数に正比例する。
【0048】
上記相関関係に留意して、インジケータシステムに存在する抑制剤レベルや染料レベル、周囲気流速度、及び温度により、インジケータ持続時間がどのように影響を受けるかについて調査する。
【0049】
表3は、インジケータ持続時間が染料のレベルに対して直線的でないことを示しているが、一方、表5、表6、及び表7は、インジケータシステムに存在する抑制剤のレベルによってインジケータシステムが直線性であることを示唆している。このように、インジケータシステムは、受動的蒸発製品が線量レベルに応答するのと同じように応答する。インジケータ持続時間及び製品寿命はともに、活性体レベルに正比例する。
【0050】
表9及び図7は、製品が気流速度に対するのと同様に、インジケータ持続時間が応答することを示唆する負の勾配によって示されるように、インジケータ持続時間が気流速度の平方根に反比例することを示している。気流速度が増加すると、製品持続時間が減少し、インジケータ持続時間もまた同程度だけ減少する。
【0051】
表10と表11、及び、図8と図9のそれぞれにおいて、インジケータ持続時間の逆数の自然対数(該自然対数は染料の蒸発速度の自然対数と相関関係がある)は、絶対温度の逆数の関数として表示されている。純染料を含むシステムに対し、回帰線は直線であり、互いに平行である。これらの線の線形特徴は、染料系がクラウジウス・クラペイロンの式に従うことを示唆し、これは、熱力学的原理に由来する。これらの線の平行特徴は、この勾配が基体上で使用される化学物質の量ではなく、化学物質のタイプによってのみ決まることから、実験の精度をもう一度確認する。同じ染料が表10及び図8において異なるレベルで使用されることから、これら直線は互いに平行であることが予想される。前者の場合、勾配が染料に一意的に対応し、後者の場合、勾配が主として抑制剤に対応するのは、該抑制剤がインジケータ持続時間の決定的要因であるからである。染料の一定レベル及びトランスフルスリンの異なるレベルに対して、同じようなプロットが表11及び図9に示されている。すべての線が直線であり、互いに平行であることは、染料及び抑制剤システムが単一成分システムであるように作用することを示唆している。染料及び抑制剤の異なる組成において、単一の成分として作用する混合物は、予想されていない。
【0052】
無関係の実験において、5mgのトランスフルスリンが塗布された2″×8″の大きさのプラスチック基体を風洞に設置し、気流速度5m/s、気温80°Fの条件で維持した。トランスフルスリンはその後、6時間にわたって蒸発するようにした。帯状体(ストリップ)を風洞から除去し、該帯状体に残る未蒸発の残留量を決定するように評価した。これに基づいて、時間当たりの平均蒸発減量を決定した。5mgの活性体が最初に帯状体に設置されていたという認識に基づいて製品寿命を推定した。この実験を90°F及び100°Fのそれぞれの空気温度において繰り返し行なった。製品寿命の逆数の対数を絶対温度の逆数の関数として表示した。回帰線は、プラスチック帯状体からのトランスフルスリンの蒸発がクラウジウス・クラペイロンの式に従うことを示唆する負の勾配をもつ直線であって、これは、均一に蒸発する単一の成分から成る試料である限りは予想されるものであった。回帰線の勾配が−10.2単位(表16及び図12を参照)であったが、トランスフルスリンを抑制剤システムとして用いた染料からの同様の回帰線の勾配(表11及び図9を参照)は、−10.0単位であった。これらの勾配は、実験誤差の範囲内において同一であると考慮することができる。しかしながら、抑制剤を使用しないインジケータシステムでは、平均勾配が−4.7単位であり、これは、上記二つの勾配とはかなり異なる。表12と表13、及び、図10と図11にそれぞれ示すように、プラレトリン及びエスビオトリンの平均勾配はそれぞれ、−3.2単位と、−4.4単位であり、これらもまた、トランスフルスリンのそれとは大きく異なっている。これは、トランスフルスリンを抑制剤として用いるインジケータが、トランスフルスリンを用いた受動的蒸発システムと同様に温度に反応することを示唆する。染料及びトランスフルスリンの混合物は、(中間作用を示す代わりに)蒸気圧の温度への依存性に関してむしろ純トランスフルスリンのように作用する。
【0053】
要約すると、緩慢に蒸発する化学物質を含む受動的に蒸発する製品では、インジケータシステムとして、製品の終点を示すように抑制剤と同じ蒸発化学物質を使用するものが選択され得る。意外なことに、その製品や、かかる組成におけるインジケータシステムは共に、周囲温度と気流速度における変化に対し全く同じように反応し、したがって、インジケータシステムは、周囲条件における変化に関わらず製品の終点を示し続ける。これは、インジケータシステムが抑制剤を損失する速度が、製品に影響する温度や気流速度において、活性体が製品から蒸発する速度に強い相関関係があるからである。
【0054】
【表16】
【0055】
例9: インジケータ試料の安定性
上記例のすべてにおいて使用された、抑制剤を使用した染料試料、及び抑制剤を使用しない染料試料を作成し、色測定を示した。これら試料を2枚の透明ガラス板の間に挟み込んだ。ガラス板のエッジは、ゴムのりを用いて密閉式に接着した。全体で3つの実験試料のセットを作成した。1つのセットを72°Fのベンチトップ上に露出し、2つ目めのセットを130°Fのオーブン内に維持し、3つ目のセットを32°Fの冷蔵庫内に保存した。.ΔE*abの量で測定されるように、期間中の色差を測定し、表17に示した。図示のように、室温以下の温度で保存された試料は、それより高い温度で保存されたものと比較すると十分に安定している。
【0056】
【表17】
【0057】
図13は、上記の原理に従って構成された色変化インジケータ10が、5つのセクション13乃至17に分割された基準テンプレート12によって包囲される実施の形態を示している。セクション17は、インジケータ10が揮発性染料で塗布されたばかりの時のインジケータ10の暗さを示している。セクション16は、染料の一部、例えば、約25%が蒸発した時のインジケータ10の色を示している。このように、セクション16は、染料(及びそれによる製品)の約75%が未揮発であるインジケータに対し色基準を付与する。セクション15、14及び13は、色相が徐々に明るくなり、残存する染料と製品の約50%、約25%、及び約0%をそれぞれ有する場合に、インジケータ10の色を示す。同様のインジケータ20及び基準プレート21が図14に示されている。基準プレート21は5つのセクション22乃至26に分割され、これらセクションは、上述したセクション13乃至17として残存する染料及び製品の量におおよそ対応する。即ち、セクション22における色の欠落は、実質的に使い果された製品であることを示す。セクション23の暗さは、染料及び製品の約25%を残存するインジケータ20を示す一方、セクション24、25及び26は、染料及び製品の約50%、約75%、及び約100%を残存する時のインジケータ20の暗さをそれぞれ示している。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明は、多数の揮発性分配製品のいずれかに対し実際に適用するための使用終了合図を含む。このような使用終了合図を製造し、さらに/あるいはそれを使用する方法もまた開示されている。
【0059】
上記説明は、理解を明らかにするためにのみ付与され、本発明の範囲内の修正が当業者にはっきりと理解できるように、限定される必要がないことは理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】図1は、表1のデータ、特に、本願によるインジケータシステムによる約5.8時間後の色変化をグラフ表示した図である。
【図2】図2は、表1及び図1において検査されたインジケータの以後の日における性能をグラフ表示した図であって、表1及び図1に示されるデータの再現性を示す図である。
【図3】図3は、表3のデータ、及び詳細には、インジケータ持続時間への染料濃度の影響をグラフ表示した図である。
【図4】図4は、表5のデータ、及び詳細には、インジケータ持続時間への抑制剤としてのプラレトリン濃度の影響をグラフ表示した図である。
【図5】図5は、表6のデータ、及び詳細には、インジケータ持続時間への抑制剤としてのエスビオトリン濃度の影響をグラフ表示した図である。
【図6】図6は、表7のデータ、及び詳細には、インジケータ持続時間への抑制剤としてのトランスフルスリン濃度の影響をグラフ表示した図である。
【図7】図7は、表9に示されたデータ、及び詳細には、インジケータ持続時間への気流速度の影響をグラフ表示した図である。
【図8】図8は、表10に示されたデータ、及び詳細には、殺虫剤などの、抑制剤が存在しないインジケータ持続時間への気温の効果をグラフ表示した図である。
【図9】図9は、表11のデータ、及び詳細には、トランスフルスリンを抑制剤として含む場合のインジケータ持続時間への温度の影響をグラフ表示した図である。
【図10】図10は、表12のデータ、及び詳細には、プラレトリンを抑制剤として含む場合のインジケータ持続時間への温度の影響をグラフ表示した図である。
【図11】図11は、表13のデータ、及び詳細には、エスビオトリンを抑制剤として含む場合のインジケータ持続時間への温度の影響をグラフ表示した図である。
【図12】図12は、表16に示されたデータ、及び詳細には、不活性プラスチック基体からのトランスフルスリンの蒸発速度をグラフ表示した図である。
【図13】図13は、色変化インジケータ及び基準テンプレートの平面図である。
【図14】図14は、別の色変化インジケータ及び基準テンプレートの平面図である。
【0001】
本発明は概して、揮発性成分を含む製品寿命終点インジケータ、あるいは、製品用持続時間インジケータに関する。さらに具体的には、本発明は、製品寿命終点インジケータ又は持続時間インジケータとして揮発性染料を使用することに関する。
【背景技術】
【0002】
殺虫剤、昆虫忌避剤、香料、脱臭化合物などの空気処理化合物用の担体として、基体が一般に使用されている。昆虫忌避剤が含浸された基体及び殺虫剤が含浸された基体は、有害生物を減少させたり、若しくは除去するために住居用環境及び商業用環境の双方において有用である。香料及び脱臭化合物が含浸された基体もまた、悪臭を軽減あるいは除去するために、さらに、長期にわたって気持ちの良いにおいを提供するために、住居用環境及び商業用環境の双方において有用である。揮発性生成物はまた、昆虫制御及び脱臭などの複合目的のために基体に一体化され、含浸されることがある。種々の異なる基体が利用でき、これらは当業者に既知である。
【0003】
基体に含浸された揮発性成分の使用に関連付けられる1つの不利点は、揮発性成分が劣化したり、あるいは、使い果たされる時に関して、使用者が気付かないことが多いことである。この結果、使用者は、いつ製品を交換すべきか判断することができない。この問題は、揮発性生成物のにおいが弱かったり、又は、無臭の殺虫剤である場合、悪化される。しかしながら、揮発性生成物が香料あるいは脱臭化合物である場合でも、使用者は、その製品を最適製品性能のために交換すべき時を判断することができない場合が多い。具体的に言うと、嗅覚に頼る場合、香料や脱臭化合物が、もはや効力がないとされる時点まで実質的に使い果されている時を判断することは困難である。
【0004】
従来技術において、溶媒を含む揮発性生成物が含浸される時に担体又は基体が透明であるか、あるいは半透明であるようにした視覚インジケータが教示されている(特許文献1を参照)。溶媒が蒸発すると、基体又は担体は更に不透明になるので、視覚による製品寿命終点インジーケータを使用者に提示することになる。しかしながら、この視覚による製品寿命終点インジケータは、光キャリア若しくは白色キャリア、及び半透明キャリアが十分に対照的でないことから、問題がある。好ましいインジケータは、明確な色変化がある。
【0005】
色変化インジケータは、本発明の譲受人に譲渡された米国特許において開示されている(特許文献2を参照)。この中において教示されている色変化は、pHの変化によって異なる。使用される染料は実質的に非揮発性である。
【特許文献1】
米国特許第4,921,636号
【特許文献2】
米国特許第4,824,827号
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、揮発性成分を含む製品に対する持続時間表示システムは、基体、及び揮発性染料から構成される。この基体には揮発性染料が塗布され、これにより基体を着色する。揮発性染料が経時的に蒸発するにつれて、基体の色が変化する。
【0007】
本発明の更なる態様によれば、揮発性成分が含浸された基体を含む製品の寿命の終了を表示するための方法は、基体に揮発性染料を塗布し、それにより、基体を着色するステップを含む。揮発性染料が経時的に蒸発するにつれて、基体の色変化が生じる結果となる。
【0008】
本発明の更に別の態様によれば、寿命の終了を色変化で示すインジケータを備えた殺虫剤製品は、基体、及び該基体に塗布される揮発性殺虫剤を含む。この揮発性殺虫剤は、トランスフルスリン、ベイポトリン、ペルメトリン、プラレトリン、テフルトリン、及びエスビオトリンから成る群から選択され、グアイアズレンが基体上に塗布される。
【0009】
本発明のその他の態様及び利点は、以下の詳細な説明を考慮して明らかになるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は、香料、臭気処理化学物質、昆虫忌避剤、あるいは殺虫剤などの揮発性成分を含む製品に対する色変化インジケータとして、揮発性染料を使用することを開示している。1つの好ましい揮発性染料は、グアイアズレン(1,4−ジメチル−7−(1−メチルエチルアズレン)である。他の揮発性染料も本発明の製品及び方法で使用できる。グアイアズレンは、抗炎症特性及び抗潰瘍特性で知られている青色オイルである。グアイアズレンは、アルコス・オーガニクス(Arcos Organics)N.V. (CAS)#489-84-9)から供給される。グアイアズレンは、7.00mmHgの圧力において沸点が153℃である。グアイアズレンは、標準温度及び標準圧力において安定している。最初に付加されると、グアイアズレンは基体に青色を付与し、この青色は以下に示すように、実質的に色があせたり、目に見えなくなる。
【0011】
染料を有機溶媒に溶解させることは好ましい。キャリア媒体として溶媒を使用することにより、染料を基体又は担体に均等に塗布することが容易になる。この溶媒は有極性あるいは無極性であってもよく、染料を塗布した後の乾燥のプロセスの際に蒸発するように十分に揮発性がなければならない。考えられ得る溶媒は、ISOPAR(商標)C、ISOPAR(商標)E、ISOPAR(商標)L、ヘプタン、メタノール、アセトン、エタノール、イソプロピル・アルコール、ドデセン、及びテトラヒドロフランを含むが、これらに限定されない。ISOPAR(商標)C、ISOPAR(商標)E、ISOPAR(商標)Lは、種々の鎖長の炭化水素溶剤であり、エクソン・ケミカル・カンパニー(Exxon Chemical Company)から入手できる。
【0012】
基体又は担体は、染料を含む中間溶液を吸収できるどんな材料からも製造することができる。この吸収は、基体表面又は担体表面の上に発生し得ることがあったり、又は、基体が中間溶液を含浸させ得ることもある。染料は、未処理の基体や担体とは実質的に異なる色を付与できるものでなければならない。この基体はまた、周囲環境と接触する状態にする時、緩やかな蒸発のために染料を自由に使用できることを考慮に入れる必要がある。好適な基体又は担体の各材料の例として、セルロース、ガラス繊維フィルタ、合成紙材料、セラミック材料、織物、フェルト状材料、織布及び不織布、接着型あるいは焼結型合成(若しくは天然)ポリマー粉末などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0013】
揮発性染料の塗布に関連して、用語「塗布(コーティング)された」又は「塗布(コーティング)」の使用は、吸着、吸収、接着、含浸、塗布、あるいは、揮発性染料を基体に担持させたり、基体から蒸発させ得るその他の現象を含むことを目的としている。
【0014】
添付された表及び図面において示されたデータでは、使用される基体は、ワットマン2型ろ紙(カタログ第1002240号)であり、孔径が8μm、厚さが7.5ミルである。ろ紙は、1インチ円形ディスクで使用された。このろ紙は、通常ののり(接着剤)や接合剤を用いて不活性重量プラスチック性ベースに固定された。温度を40℃まで、さらに気流速度を8m/sまで上昇できる、コンピュータ制御された風洞を用いて、インジケータに対する風、速度、及び温度の影響をテストした。ろ紙上の濃度が50乃至500μg/cm2である、グアイアズレンが好適な色変化インジケータを提供できたことが見出された。
【0015】
色変化を数字で測定するために比色計を使用した。L*a*b*色空間(CIELABとも称される)を用いた。この色空間において、L*は明度を示し、a*及びb*は色度座標である。a*及びb*は色方向を示し、+a*は赤色方向を、−a*は緑色方向を、+b*は黄色方向を、−b*は青色方向をそれぞれ示している。中心は無色であり、a*及びb*の各値が増加し、中心から離れるにつれ、色の彩度が上昇する。
【0016】
比色計はまた、色差を非常に正確に検出するために広く用いられている。L*a*b*色空間において、色差は、単一の数値、ΔE* abとして示すことができ、これは、色差の大きさを示すが、色がどのように相違しているかを示してはいない。ΔE* abは、以下の式によって定義される。
ΔE* ab=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2]0.5
【0017】
以下の実験では、時間空間における同じ染料が含浸された基体の色は、次第に見えなくなるように記録された。この消失プロセスの間に、L*(明度)の値は増大し、−b*(青色)の値は減少し、原点(無色中心)に接近し、a*の値は大体においてそのままである。その結果、サンプルが見えなくなるとΔE* abが増大し、したがって、人間の目によって知覚される色差を正確に表示する。ΔE* abの値がブランク基体に対比して測定された値であるのは、染料のすべてが蒸発し残留色を残さない場合、基体が最終的に到達する色であるからである。ΔE* abが10以下である場合、基体の色は人間の目からは未加工基体に多かれ少なかれ類似するので、10というΔE* abの値が減損値として選択された。一部のインジケータに対して、ΔE* abは一定の値に安定する前に低下するが、10未満に低下すると人間の目では気付くことができない。
【0018】
ミノルタCR−310の色度計は、色を定量化し、色差を測定するために使用される。これは、表面から反射する色を測定するための小型の三刺激色分析器である。この比色計は8ミリ直径の測定領域を有し、拡散照射及び0度の視角(反射成分を含む)を使用する。絶対測定はL*a*b*(CIE1976)値で行なわれる。
【0019】
以下の例において、少なくとも3つのサンプルを色測定のために考慮し、その平均値を記録する。
【0020】
例1:インジケータによる比色計測定
直径1インチの円形ワットマン2型(VWRカタログ第1002 240号)ろ紙基体上に、75μLの1wt%染料Isopar E溶液を微量ピペットで取ることによって、インジケータを作成した。これは、107μg/cm2の染料面密度に相当する。これら試料は、気流1m/s、及び温度26.6℃の条件の風洞に露出させた。試料が見えなくなると同時に、比色計の測定が実行され、未処理の試料からの色差を表及び図1において計算し且つ示した。結果は、インジケータの最初の色が青色であり、最終的な色が未処理の試料の色とほぼ一致するプラトー値に到達するまで、経時的に徐々に見えなくなることを示している。未染色の基体からの10単位の色差値によって決定されるようなインジケータの持続時間は、約5.8時間である。このインジケータ・システムは、気流速度1m/s、温度26.6℃の環境において5.8時間の終点を示すために実際に使用することができる。
【0021】
【表1】
【0022】
例2: ラボ検査におけるインジケータ持続時間の再現性
例1で使用されたインジケータを、別の4日間に同一の環境条件(温度及び気流速度)のもとで検査し、検査条件におけるインジケータ持続時間の再現性を検査した。4回の試験のそれぞれに対する時間の関数として、.ΔE*ab値を図2及び表2に示す。結果は、風洞で実施された実験において再現性が高いことを示している。
【0023】
【表2】
【0024】
例3: インジケータ持続時間に関する染料濃度の影響
面密度が26.6μg/cm2乃至107μg/cm2の範囲にある4つの異なる染料レベルを、温度32.2℃、気流速度1m/sの風洞において検査し、インジケータ持続時間を判断した。表3及び図3において示すように、結果は、インジケータ持続時間が染料レベルに一意的に依存し、染料レベルとともに増加することを示している。このように、特定の持続時間を備えたインジケータは、適切な染料のレベルを適用することによって作成することができる。
【0025】
【表3】
【0026】
例4: インジケータ持続時間に対する抑制剤の影響
インジケータ持続時間を「調整」するように、抑制剤を中間溶液に添加することができる。化学的に適合し得る比較的揮発性の低い有機化合物を抑制剤として使用できる。抑制剤は通常、染料の蒸発を抑制し、これによりインジケータ持続時間を長くする。終点を長くする程度は、使用される抑制剤の種類によって決まる。一部の抑制剤が18時間もの長さに終点を長くする一方で、他の抑制剤は、インジケータ持続時間に著しく影響を及ぼすことはない。表4は、インジケータ持続時間に対する抑制剤の一部の影響を示している。表5、表6及び表7、ならびに図4乃至図6に示すように、同じ染料レベルで基板上の抑制剤の面密度を高くすると、インジケータ持続時間を増加させる。染料の各部当たり抑制剤を2部添加すると、表5、表6及び表7に示されるように、インジケータ持続時間が3倍だけ延長された。意外なことに、インジケータ持続時間は、システムで使用された抑制剤の量に正比例する(インジケータ持続時間が染料レベルとともに急速に増加することを示す表3と比較する)。
【0027】
【表4】
【0028】
表5の結果は図4にグラフ表示される。
【0029】
【表5】
【0030】
表6の結果は図5にグラフ表示される。
【0031】
【表6】
【0032】
【表7】
【0033】
表7の結果は図6にグラフ表示される。
【0034】
例5: インジケータ持続時間への溶媒の影響
染料に対し揮発性の高い溶媒は、乾燥処理中に急速に蒸発し、後の期間でより緩慢に蒸発するように染料を後に残すものと思われる。しかしながら、この予想に反して、表8は、染料を基体上に塗布するために使用される溶媒のタイプがインジケータ持続時間に大きく影響し得ることを示している。ハンセン極性溶解度の高い成分を備えた溶媒は、本質的に比較的無極性のものとは対照的にインジケータ持続時間が著しく延長される結果になると思われる。この依存関係もまた、染料及び溶媒間に存在する化学的相互作用によるものである。
【0035】
【表8】
【0036】
例: インジケータ持続時間への気流速度の影響
気流速度を増すことは、抑制剤を使用あるいは使用しないインジケータシステムに対する表9及び図7に示されるように、インジケータ持続時間を減少させる。このように予測される理由は、気流速度の増加が抑制剤と同様に染料の蒸発速度を増すからである。
【0037】
【表9】
【0038】
例7: インジケータ持続時間への温度の影響
表10乃至表13、及び図8乃至図11はそれぞれ、インジケータシステムのインジケータ持続時間への温度の影響を示し、表10と図8では、抑制剤を使用しない場合、表11と図9では、抑制剤としてトランスフルスリンを使用する場合、表12と図10では、抑制剤としてプラレトリンを使用する場合、表13と図11では、抑制剤としてエスビオトリンを使用する場合を、それぞれ示している。明確には、周囲温度の上昇に伴いインジケータ持続時間の減少を示す一般的な傾向がある。
【0039】
【表10】
【0040】
【表11】
【0041】
【表12】
【0042】
【表13】
【0043】
表14及び表15は、異なる溶媒(表14)と異なる抑制剤(表15)を使用したシステムへの温度の影響を示している。
【0044】
【表14】
【0045】
【表15】
【0046】
例8: 周囲条件に対する感度
表3及び図3は、インジケータ持続時間が染料のレベルに対して直線的でないことを示しているが、一方で、表5乃至表7、及び図4乃至図6はそれぞれ、インジケータシステムに存在する抑制剤のレベルに伴ってインジケータ持続時間が直線性であることを示唆している。
【0047】
殺虫剤あるいは芳香剤の帯状体(ストリップ)などの、含浸された基体から化学物質が蒸発することに依存する能力を有する多くのシステムが存在する。活性体などの蒸発に影響するパラメータは主として、環境の温度と、システム上に吹き付ける気流の速度である。かかるシステムに対して、活性体の蒸発速度がシステム上に吹き付ける気流の速度の平方根に対し正比例することが化学技術文献において証明されている。さらに、純成分がクラウジウス・クラペイロンの式に従うことは一般的であり、これは、蒸気圧の自然対数が絶対温度の逆数に正比例することを示している。蒸発速度が蒸気圧と正比例するので、蒸発速度もまた、純成分に対するのと同様に温度に関連付けられることを推論することができる。直観的に、製品寿命が蒸発速度と反比例していると思われる。蒸発速度が増すほど、製品寿命は減少することになる。実際、製品寿命が蒸発速度と反比例することを数学的に証明することができる。さらにまた、直観的な理由によれば、製品寿命が蒸発のために利用できる活性体の全体量に正比例していることが言われている。これらの理由に基づいて、純成分システムに対して、以下の(a)乃至(c)が結論付けられる。
(a)製品寿命がシステムに存在する活性体の量に正比例する。
(b)製品寿命がシステム上に吹き付ける気流の速度の平方根に反比例する。
(c)製品寿命の逆数の自然対数が絶対温度の逆数に正比例する。
【0048】
上記相関関係に留意して、インジケータシステムに存在する抑制剤レベルや染料レベル、周囲気流速度、及び温度により、インジケータ持続時間がどのように影響を受けるかについて調査する。
【0049】
表3は、インジケータ持続時間が染料のレベルに対して直線的でないことを示しているが、一方、表5、表6、及び表7は、インジケータシステムに存在する抑制剤のレベルによってインジケータシステムが直線性であることを示唆している。このように、インジケータシステムは、受動的蒸発製品が線量レベルに応答するのと同じように応答する。インジケータ持続時間及び製品寿命はともに、活性体レベルに正比例する。
【0050】
表9及び図7は、製品が気流速度に対するのと同様に、インジケータ持続時間が応答することを示唆する負の勾配によって示されるように、インジケータ持続時間が気流速度の平方根に反比例することを示している。気流速度が増加すると、製品持続時間が減少し、インジケータ持続時間もまた同程度だけ減少する。
【0051】
表10と表11、及び、図8と図9のそれぞれにおいて、インジケータ持続時間の逆数の自然対数(該自然対数は染料の蒸発速度の自然対数と相関関係がある)は、絶対温度の逆数の関数として表示されている。純染料を含むシステムに対し、回帰線は直線であり、互いに平行である。これらの線の線形特徴は、染料系がクラウジウス・クラペイロンの式に従うことを示唆し、これは、熱力学的原理に由来する。これらの線の平行特徴は、この勾配が基体上で使用される化学物質の量ではなく、化学物質のタイプによってのみ決まることから、実験の精度をもう一度確認する。同じ染料が表10及び図8において異なるレベルで使用されることから、これら直線は互いに平行であることが予想される。前者の場合、勾配が染料に一意的に対応し、後者の場合、勾配が主として抑制剤に対応するのは、該抑制剤がインジケータ持続時間の決定的要因であるからである。染料の一定レベル及びトランスフルスリンの異なるレベルに対して、同じようなプロットが表11及び図9に示されている。すべての線が直線であり、互いに平行であることは、染料及び抑制剤システムが単一成分システムであるように作用することを示唆している。染料及び抑制剤の異なる組成において、単一の成分として作用する混合物は、予想されていない。
【0052】
無関係の実験において、5mgのトランスフルスリンが塗布された2″×8″の大きさのプラスチック基体を風洞に設置し、気流速度5m/s、気温80°Fの条件で維持した。トランスフルスリンはその後、6時間にわたって蒸発するようにした。帯状体(ストリップ)を風洞から除去し、該帯状体に残る未蒸発の残留量を決定するように評価した。これに基づいて、時間当たりの平均蒸発減量を決定した。5mgの活性体が最初に帯状体に設置されていたという認識に基づいて製品寿命を推定した。この実験を90°F及び100°Fのそれぞれの空気温度において繰り返し行なった。製品寿命の逆数の対数を絶対温度の逆数の関数として表示した。回帰線は、プラスチック帯状体からのトランスフルスリンの蒸発がクラウジウス・クラペイロンの式に従うことを示唆する負の勾配をもつ直線であって、これは、均一に蒸発する単一の成分から成る試料である限りは予想されるものであった。回帰線の勾配が−10.2単位(表16及び図12を参照)であったが、トランスフルスリンを抑制剤システムとして用いた染料からの同様の回帰線の勾配(表11及び図9を参照)は、−10.0単位であった。これらの勾配は、実験誤差の範囲内において同一であると考慮することができる。しかしながら、抑制剤を使用しないインジケータシステムでは、平均勾配が−4.7単位であり、これは、上記二つの勾配とはかなり異なる。表12と表13、及び、図10と図11にそれぞれ示すように、プラレトリン及びエスビオトリンの平均勾配はそれぞれ、−3.2単位と、−4.4単位であり、これらもまた、トランスフルスリンのそれとは大きく異なっている。これは、トランスフルスリンを抑制剤として用いるインジケータが、トランスフルスリンを用いた受動的蒸発システムと同様に温度に反応することを示唆する。染料及びトランスフルスリンの混合物は、(中間作用を示す代わりに)蒸気圧の温度への依存性に関してむしろ純トランスフルスリンのように作用する。
【0053】
要約すると、緩慢に蒸発する化学物質を含む受動的に蒸発する製品では、インジケータシステムとして、製品の終点を示すように抑制剤と同じ蒸発化学物質を使用するものが選択され得る。意外なことに、その製品や、かかる組成におけるインジケータシステムは共に、周囲温度と気流速度における変化に対し全く同じように反応し、したがって、インジケータシステムは、周囲条件における変化に関わらず製品の終点を示し続ける。これは、インジケータシステムが抑制剤を損失する速度が、製品に影響する温度や気流速度において、活性体が製品から蒸発する速度に強い相関関係があるからである。
【0054】
【表16】
【0055】
例9: インジケータ試料の安定性
上記例のすべてにおいて使用された、抑制剤を使用した染料試料、及び抑制剤を使用しない染料試料を作成し、色測定を示した。これら試料を2枚の透明ガラス板の間に挟み込んだ。ガラス板のエッジは、ゴムのりを用いて密閉式に接着した。全体で3つの実験試料のセットを作成した。1つのセットを72°Fのベンチトップ上に露出し、2つ目めのセットを130°Fのオーブン内に維持し、3つ目のセットを32°Fの冷蔵庫内に保存した。.ΔE*abの量で測定されるように、期間中の色差を測定し、表17に示した。図示のように、室温以下の温度で保存された試料は、それより高い温度で保存されたものと比較すると十分に安定している。
【0056】
【表17】
【0057】
図13は、上記の原理に従って構成された色変化インジケータ10が、5つのセクション13乃至17に分割された基準テンプレート12によって包囲される実施の形態を示している。セクション17は、インジケータ10が揮発性染料で塗布されたばかりの時のインジケータ10の暗さを示している。セクション16は、染料の一部、例えば、約25%が蒸発した時のインジケータ10の色を示している。このように、セクション16は、染料(及びそれによる製品)の約75%が未揮発であるインジケータに対し色基準を付与する。セクション15、14及び13は、色相が徐々に明るくなり、残存する染料と製品の約50%、約25%、及び約0%をそれぞれ有する場合に、インジケータ10の色を示す。同様のインジケータ20及び基準プレート21が図14に示されている。基準プレート21は5つのセクション22乃至26に分割され、これらセクションは、上述したセクション13乃至17として残存する染料及び製品の量におおよそ対応する。即ち、セクション22における色の欠落は、実質的に使い果された製品であることを示す。セクション23の暗さは、染料及び製品の約25%を残存するインジケータ20を示す一方、セクション24、25及び26は、染料及び製品の約50%、約75%、及び約100%を残存する時のインジケータ20の暗さをそれぞれ示している。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明は、多数の揮発性分配製品のいずれかに対し実際に適用するための使用終了合図を含む。このような使用終了合図を製造し、さらに/あるいはそれを使用する方法もまた開示されている。
【0059】
上記説明は、理解を明らかにするためにのみ付与され、本発明の範囲内の修正が当業者にはっきりと理解できるように、限定される必要がないことは理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】図1は、表1のデータ、特に、本願によるインジケータシステムによる約5.8時間後の色変化をグラフ表示した図である。
【図2】図2は、表1及び図1において検査されたインジケータの以後の日における性能をグラフ表示した図であって、表1及び図1に示されるデータの再現性を示す図である。
【図3】図3は、表3のデータ、及び詳細には、インジケータ持続時間への染料濃度の影響をグラフ表示した図である。
【図4】図4は、表5のデータ、及び詳細には、インジケータ持続時間への抑制剤としてのプラレトリン濃度の影響をグラフ表示した図である。
【図5】図5は、表6のデータ、及び詳細には、インジケータ持続時間への抑制剤としてのエスビオトリン濃度の影響をグラフ表示した図である。
【図6】図6は、表7のデータ、及び詳細には、インジケータ持続時間への抑制剤としてのトランスフルスリン濃度の影響をグラフ表示した図である。
【図7】図7は、表9に示されたデータ、及び詳細には、インジケータ持続時間への気流速度の影響をグラフ表示した図である。
【図8】図8は、表10に示されたデータ、及び詳細には、殺虫剤などの、抑制剤が存在しないインジケータ持続時間への気温の効果をグラフ表示した図である。
【図9】図9は、表11のデータ、及び詳細には、トランスフルスリンを抑制剤として含む場合のインジケータ持続時間への温度の影響をグラフ表示した図である。
【図10】図10は、表12のデータ、及び詳細には、プラレトリンを抑制剤として含む場合のインジケータ持続時間への温度の影響をグラフ表示した図である。
【図11】図11は、表13のデータ、及び詳細には、エスビオトリンを抑制剤として含む場合のインジケータ持続時間への温度の影響をグラフ表示した図である。
【図12】図12は、表16に示されたデータ、及び詳細には、不活性プラスチック基体からのトランスフルスリンの蒸発速度をグラフ表示した図である。
【図13】図13は、色変化インジケータ及び基準テンプレートの平面図である。
【図14】図14は、別の色変化インジケータ及び基準テンプレートの平面図である。
Claims (25)
- 基体と、
揮発性染料と、
を含み、
前記揮発性染料が基体上に塗布されることによって該基体を着色し、該揮発性染料が経時的に蒸発し、基体に色変化が生じる結果となる、
揮発性成分を含む製品のための持続時間表示システム。 - 前記揮発性成分が殺虫剤である、請求項1に記載の持続時間表示システム。
- 前記殺虫剤がピレスロイドである、請求項2に記載の持続時間表示システム。
- 前記殺虫剤が、トランスフルスリン、ベイポトリン、ペルメトリン、プラレトリン、テフルトリン、及びエスビオトリンから成る群から選択される、請求項2に記載の持続時間表示システム。
- 前記揮発性成分がN,N−ジエチル−m−トルアミドである、請求項1に記載の持続時間表示システム。
- 前記揮発性染料がグアイアズレンである、請求項1に記載の持続時間表示システム。
- 前記揮発性染料がグアイアズレンであり、前記揮発性成分がトランスフルスリンである、請求項1に記載の持続時間表示システム。
- 溶媒をさらに含むとともに、前記揮発性染料が中間溶液を形成するように溶媒に溶解され、前記基体に該中間溶液が塗布される、請求項1に記載の持続時間表示システム。
- 前記溶媒が、ISOPAR(商標)C、ISOPAR(商標)E、ISOPAR(商標)L、ヘプタン、メタノール、アセトン、エタノール、イソプロピルアルコール、ドデセン、及びテトラヒドロフランあるいはこれらの混合物から成る群から選択される、請求項8に記載の持続時間表示システム。
- 前記基体が、セルロース、マット状ガラス繊維、紙、セラミック、フェルト、織布、不織布、及び高分子粉末あるいはそれらの混合物から成る群から選択される材料から形成される、請求項1に記載の持続時間表示システム。
- ヘキサデカン、テトラデカン、トランスフルスリン、ドデセン、N,N−ジエチル−m−トルアミド、ベイポトリン、ペルメトリン、プラレトリン、テフルトリン、及びエスビオトリンから成る群から選択される抑制剤をさらに含む、請求項1に記載の持続時間表示システム。
- 前記染料が実質的に揮発する前は、前記揮発性染料が塗布された基体と略同じ色を有する基準テンプレートをさらに含む、請求項1に記載の持続時間表示システム。
- 前記染料の略全体が揮発した後の基体と略同じ色を有する基準テンプレートをさらに含む、請求項1に記載の持続時間表示システム。
- 前記揮発性成分が昆虫忌避剤である、請求項1に記載の持続時間表示システム。
- 揮発性成分が塗布された基体を含む製品の寿命の終了を示すための方法であって、
前記基体に揮発性染料を塗布し、それによって基体を着色することを含み、前記揮発性染料が経時的に揮発し、基体に色変化が生じる結果となる、
製品寿命の終了を表示するための方法。 - 前記揮発性染料がグアイアズレンであり、前記揮発性成分が殺虫剤である、請求項15に記載の方法。
- 前記揮発性染料がグアイアズレンであり、前記揮発性成分がトランスフルスリンである、請求項15に記載の方法。
- 溶媒を提供するステップと、
中間溶液を形成するように、前記揮発性染料を前記溶媒と混合させるステップと、
をさらに含み、
前記塗布ステップが、基体に中間溶液を塗布することをさらに含む、
請求項15に記載の方法。 - 前記中間溶液が抑制剤をさらに含む、請求項18に記載の方法。
- 前記抑制剤が、ヘキサデカン、テトラデカン、トランスフルスリン、ドデセン、N,N−ジエチル−m−トルアミド、ベイポトリン、ペルメトリン、プラレトリン、テフルトリン、及びエスビオトリンから成る群から選択される、請求項18に記載の方法。
- 抑制剤を提供するステップと、
前記揮発性染料を前記抑制剤と混合させるステップと、
をさらに含み、
前記塗布ステップが前記基体に前記揮発性染料及び前記抑制剤を塗布することをさらに含む、
請求項15に記載の方法。 - 前記抑制剤が、ヘキサデカン、テトラデカン、トランスフルスリン、ドデセン、N,N−ジエチル−m−トルアミド、ベイポトリン、ペルメトリン、プラレトリン、テフルトリン、及びエスビオトリンから成る群から選択される、請求項20に記載の方法。
- 基体と、
前記基体に塗布される揮発性殺虫剤であって、トランスフルスリン、ベイパートリン、ペルメトリン、プラルトリン、テフルトリン、及びエスビオトリンから成る群から選択される前記揮発性殺虫剤と、
前記基体に塗布されるグアイアズレンと、
を含む、寿命の終了を色変化で示すインジケータを備えた殺虫剤製品。 - 前記基体に隣接して配置され、グアイアズレン染料が揮発する前は、該グアイアズレン染料が塗布された基体と略同じ色を有する、基準テンプレートをさらに含む、請求項23に記載の殺虫剤製品。
- 前記基体に隣接して配置され、グアイアズレン染料の略全体が揮発された後の基体と略同じ色を有する、基準テンプレートをさらに含む、請求項23に記載の殺虫剤製品。
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