JP2005505464A - 車両、特に原動機付き車両におけるエアバッグ装置 - Google Patents

車両、特に原動機付き車両におけるエアバッグ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明によれば、少なくとも1つのエアバッグ(33)は、作動されていない、折り畳まれた基本状態で、ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域(31)としての、フロントガラス(34)に関連して設けられた前方のダッシュボード壁部領域の後方に設けられている。
【解決手段】前方のダッシュボード壁部領域(31)に形成可能なエアバッグ出口開口部(36)は、フロントガラス(34)から離隔して車両内部空間(40)の方向で前方のダッシュボード壁部領域(31)に続く、頭部衝突のダッシュボード領域(41)における、車両乗員の予想される頭部衝突領域(38)からの、事前設定された安全距離(37)を有する。安全距離(37)は、エアバッグ(33)が、エアバッグ出口開口部(36)と、予想される頭部衝突領域(38)との間の安全距離(37)に対応する、車両内部空間(40)の方向での前方移動の後に、事前設定された限界値に従ってエアバッグの作動の開始時のエアバッグ(33)内の初期の充満圧力と比較して減少されている充満圧力を有するように、事前設定されている。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部分に記載の、車両、特に原動機付き車両におけるエアバッグ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
作動されていない、折り畳まれた基本状態で、ダッシュボードのエアバッグ出口壁部領域の後方に設けられており、作動された状態では、ダッシュボード側のエアバッグ出口領域に形成可能なエアバッグ出口開口部を通って、車両内部空間でダッシュボードの前で膨張可能である少なくとも1つのエアバッグを具備する、原動機付き車両内の本発明に係わるエアバッグ装置は、DE 197 04 684 C2から公知である。具体的には、エアバッグ装置は、ここでは、関連のガス発生器を伴うエアバッグ、すなわちエアバッグモジュール全体が、フロントガラスから離隔しておりかつ乗員の位置に直接関連して設けられている後方のダッシュボード領域に設けられてなる乗員用のエアバッグ装置として形成されている。このことによって、乗員用のエアバッグ装置の作動の場合に、エアバッグを、通常の座り位置にいる乗員の手前で即座に膨張させることが意図されている。エアバッグを後方のダッシュボード領域にかくて設けることにより、エアバッグは、ここでは、その作動直後に、直接に膨張領域で、例えば約30バールの高い充満圧力で乗員の手前で膨張される。このような構成体は、通常の座り位置にいないつまり外れた位置にいる車両乗員、例えば、乗員領域でダッシュボードの直ぐ後方に立っている子供、あるいは、例えば頭部をダッシュボードの方向前方に曲げているか傾けている姿勢にある及び/又は場合によっては規則通りに安全ベルトを締めていない子供及び大人に関して、問題である。このような場合には、車両乗員が、事故の場合に、一次衝突保護としてのエアバッグの作動前に、乗員に向いたこの後方のダッシュボード領域に頭部を衝突し、あるいは、少なくとも、この予想される頭部衝突領域の方向に、移動するという危険性がある。このことは、同時になされるエアバッグの作動の際に、車両乗員に対し損傷の危険性をもたらす。何故ならば、ここで、エアバッグは、非常に高い初期の充満圧力の故に、エアバッグの最大の攻撃性をもって車両乗員詳しくは車両乗員の頭部領域に膨張されるからである。
【0003】
正に述べた欠点を有する類似の構成体は、更に、DE 199 15 974 A1から公知である。
【0004】
更に、原動機付き車両のモジュールビームに設けられたエアバッグ装置は、例えば、エアバッグモジュールがクロスビームとしてのモジュールビームに取り付けられてなるEP 1038 737 A2から公知である。このモジュールビームは、車両用のクロスビームとして、互いに向かい合っているフロントピラーの間で、ほぼ加熱・空気調和装置の高さの領域に、及びダッシュボードに関して車両の前後軸方向に見て加熱・空気調和装置の前方の領域に延びている。クロスビームには、ここでは、収容部分が形成されており、エアバッグモジュールはそこに入れられ、そこで取り付けられることができる。エアバッグモジュール用の保持手段は、ここでは、エアバッグモジュールを正しい使用位置に運ぶためには、エアバッグモジュールを保持手段への挿入後に回転せねばならないように、形成されている。このように回転して止めること(Drehverschluss)によって、モジュールビーム全体を取り外す必要なしに、取外し又は補充が可能である。しかし、この構成体の欠点は、ここではクロスビーム自体の構造的な変化を行なう必要があることである。このことは通常望ましくない。何故ならば、クロスビームとしてのモジュールビームは、車両の剛性にとって極めて重要な支持構成要素だからである。従って、このような構成体は結局のところ余り実施可能ではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、車両乗員、特に、乗員領域で外れた位置にいる車両乗員、例えば子供に対する、膨張するエアバッグの攻撃性を、著しく減少させることができるエアバッグ装置を、車両内に、特に原動機付き車両内に作ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、請求項1の特徴によって解決される。
【0007】
請求項1では、少なくとも1つのエアバッグは、作動されていない、折り畳まれた基本状態で、ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域としての、フロントガラスに関連して設けられた前方のダッシュボード壁部領域の後方に設けられている。前方のダッシュボード壁部領域に形成可能なエアバッグ出口開口部は、フロントガラスから離隔して車両内部空間の方向で前方のダッシュボード壁部領域に続く、頭部衝突のダッシュボード壁部領域における、車両乗員の予想される頭部衝突領域からの、事前設定可能な安全距離を有する。安全距離は、エアバッグが、エアバッグ出口開口部と、予想される頭部衝突領域との間の安全距離に対応する、車両内部空間の方向での前方移動の後に、事前設定可能な極限値に従ってエアバッグの作動の開始時のエアバッグ内の初期の充満圧力と比較して減少されている充満圧力を有するように、事前設定可能である。
【0008】
エアバッグ出口開口部と、車両乗員の予想される頭部衝突領域との間の、このような、本発明に係わる安全距離によって好都合にも達成されるのは、特に、乗員領域で外れた位置にいる車両乗員、例えば、ダッシュボードの後方に立っている子供であって、場合によっては、更に、まだエアバッグの作動前に頭部をダッシュボードの頭部衝突領域にぶつけ、あるいは、頭部を頭部衝突領域に動かす子供の場合では、車両乗員の損傷の危険性が著しく減少されることである。その理由は、前方のダッシュボード壁部領域にあるエアバッグ出口開口部を通って出てくるエアバッグが、車両乗員の例えば頭部にぶつかるまでには、非常に高い初期の充満圧力の、かなりの部分を既に減じたので、車両乗員へのエアバッグの衝突は極めて遥かに攻撃的でないからである。エアバッグ出口開口部と、ダッシュボードの予想される頭部衝突領域との間の安全距離が大きければ大きいほど、車両乗員への実際の衝突の際に、エアバッグの攻撃性は一層少なくなる。何故ならば、エアバッグ中の充満圧力は、特に、エアバッグが広がる開始時には、センチメートル進む毎に、著しく減少するからである。
【0009】
かくて、本発明に係わる安全距離に基づいて、エアバッグを、依然として、直接、所望の膨張領域への方向に膨張させることができる。しかし、エアバッグ中の充満圧力は、安全距離に沿って、大幅に、好ましくは、エアバッグの所望の最終充満圧力まで減少される。その結果、エアバッグの攻撃性は、外れた位置にいる車両乗員への衝突の際に、出来る限り大幅に減少されている。高い初期の圧力の故に、エアバッグは、膨張の間に、安全距離を非常に早急に越えることができる。それ故に、このことによって、例えば通常の座り位置にいる車両乗員の手前におけるエアバッグの膨張の際には、左程の遅滞は生じない。
【0010】
特に好ましい実施の形態では、安全距離は、エアバッグ内の充満圧力が、定められた安全距離に対応したエアバッグの前方移動の後に、予想される頭部衝突領域で、初期のガス圧力のうちの、高々約15%、好ましくは高々約10%、最も好ましくは高々約5%であるように、定められている。エアバッグ中の充満圧力は進んだ距離の関数であるので、安全距離が、その時々の衝突状況に従って、例えば少なくとも約10cm、好ましくは少なくとも約15cm、最も好ましくは少なくとも約20cmであることが意図される。このことによって、エアバッグの攻撃性の減少に関する非常に良好な結果が達成される。具体的な実施の形態では、エアバッグは約30バールと35バールの間の初期の充満圧力を有し、充満圧力は約100mmの前方移動後に約2.5乃至3.5バールであり、好ましくは、約200mmの前方移動後に約1.5乃至2.5バールである。このような具体的な実施の形態では、エアバッグは、かくて、約100mmの前方移動後に、初期の充満圧力の約90%、約200mmの前方移動後に、約95%減少した。エアバッグ中の所望の充満圧力は、膨張過程の終りには、約1.5乃至2.5バールである。かくて、このような具体的な構成体によって、好都合にも、約200mmの安全距離の場合に、エアバッグの攻撃性は最大限可能な方法で減少されていることが達成される。約100mmの安全距離の際にはもう、エアバッグの攻撃性はここでは減少されていて、車両乗員に対して、特に、乗員領域で外れた位置にいる子供に対して損傷の危険性は著しく減少されている。
【0011】
基本的には、安全距離に対応する道程の起点及び終点を定める種々の可能性がある。例えば、安全距離の一方の終点を、ほぼ、形成可能なエアバッグ出口開口部の中央領域に定め、他方の終点を、ダッシュボードの予想される頭部衝突領域のほぼ中央領域に定めることも可能である。但し、安全距離が、ダッシュボードの横断面図で見て、予想される頭部衝突領域の、エアバッグ出口開口部に向いた起点と、エアバッグ出口開口部の、予想される頭部衝突領域に向いた起点との間の、ほぼ直線的な最短の接続線であることは特に好ましい。このことによって、万が一あり得る不正確を初めから最小限に減らし、設計を最適化することができる。更に、ここでは、このとき、頭部衝突領域の起点は、好ましくは、頭部衝突領域の種々の状況に従って、例えば、3歳の立っている子供の場合、及び安全ベルトを締めておらず座っている6歳の子供場合に、試験の事前設定された諸条件に応じて、車両乗員が頭部をぶつけることがある境界領域である。何故ならば、出発位置に従って、頭部衝突は前方のダッシュボード領域の方向にあるときはより大きく、あるときは小さくあるからである。安全距離の寸法が、ここでは、このとき、予想される頭部衝突領域の領域、つまり、すべての状況からエアバッグ出口開口部への方向に最も近くに位置している領域から見て、取られている。このことは信頼性を著しく高める。
【0012】
更に、基本的には、ガス発生器がエアバッグから離隔して設けられており、例えば、ガスランス(Gaslanze)によってエアバッグと結合されている可能性がある。しかし、本発明の、他の特に好ましい実施の形態に記載のように、少なくとも1つのエアバッグは、少なくとも1つのエアバッグに関連して設けられた少なくとも1つのガス発生器を充満手段として有するエアバッグモジュールの構成要素であり、少なくとも1つのエアバッグ及び少なくとも1つのガス発生器はエアバッグハウジングに収容されていることは特に好ましい。このエアバッグハウジングには、ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域に関連して設けられている、エアバッグ用のハウジング出口領域が設けられている。かくて、このような構成体によって好都合にも達成されるのは、エアバッグハウジング、エアバッグ及びガス発生器からなるエアバッグモジュール全体が、取り付けられた状態では、後方のダッシュボード領域における予想される頭部衝突領域から離れて前方へ、前方のダッシュボード領域への方向に移動されていることである。このことによって、ここに得られた自由空間を、ダッシュボードの予想される頭部衝突領域の下方にある領域で、好都合にも、異なったように用いることができる。例えば、ダッシュボードの予想される頭部衝突領域が、少なくとも部分的に、エネルギ吸収材料から製造されるように、である。予想される頭部衝突領域が、ここで、エネルギ吸収の下で変形可能な材料から製造されており、得られた自由空間が、変形領域として、ダッシュボードの予想される頭部衝突領域の下方に形成されていることは、特に好ましい。それ故に、予想される頭部衝突領域への頭部の衝突の際に、ダッシュボードのこの領域は、エネルギ吸収の下で変形可能であって変形空間へスムーズに入り込む。車両乗員が衝突する対象であり、変形されるダッシュボード領域の、早過ぎる当接が、このような変形空間によって、回避される。それ故に、比較的大きな衝突エネルギを吸収することができる。このことは、車両乗員のために損傷の危険性の著しい減少をもたらす。
【0013】
このための好ましい実施の形態では、ガス発生器を収容する、ガス発生器用ハウジング領域と、エアバッグを収容するエアバッグハウジング領域との結合領域では、少なくとも1つの材料の弱点又は予定破壊点が設けられており、材料の弱点又は予定破壊点は、力が2つのハウジング部分のうちの1に作用する際に、特に、力が、ダッシュボードの、変形可能に形成されている予想される頭部衝突領域に少なくとも部分的に突入しているガス発生器用ハウジング領域に作用する際に、壊れて、変形領域の当接を阻止する。予定破壊点又は材料の弱点が設けられているこのような構成体によって達成されるのは、取分け、特に狭い取付状況の場合に、当て嵌まるように、変形領域にあるハウジング部分領域が、変形を余り妨げないことである。この場合、材料の弱点又は予定破壊点は、所望の場合には、ガス流がエアバッグに入るのが、例えばハウジング部分領域が爆発されることによって、完全に阻止されるように、形成されていることができる。しかし、この他には、エアバッグへのガス流の流入を依然として可能にする材料の弱点が、例えば、可塑変形箇所の形で設けられていることもできる。
【0014】
例えば、ダッシュボードの予想される頭部衝突領域は、実質的に、好ましくはスラッシ・スキンで被覆されている、エネルギ吸収フォームの支持層から製造されていることができる。このような構成体は、高い実効性の場合、比較的安価に実現可能である。
【0015】
エアバッグモジュールが、フロントガラスに向いた前方のダッシュボード領域への方向に、かように移動することの他の利点は、移動によりダッシュボードの予想される頭部衝突領域の下方に得られた自由空間を、以下のためにも、すなわち、取付自由空間に、空気通路が、特に、乗車人用吐出しノズルに主に空気を供給する主要空気通路が設けられることができるためにも、利用することができることである。この空気通路はダッシュボード下面と一体的に形成されていることができる。ダッシュボード下面壁部領域が空気通路壁部の構成要素であることは好ましい。しかし、これの他に、空気通路は、他の態様で、例えば、閉じた横断面をもって形成されており、例えば他の取付可能性によって、例えばねじ結合部材及び/又はクリップ結合部材及び/又は溶接結合部材によって、ダッシュボード下面と結合されていることができる。このような新たな空気通路構想の場合に特に好ましいのは、このことによって、空気通路と、主要吐出しノズルとの最短の接続路が、車両乗員に向いた後方のダッシュボード領域に生じることである。主要空気通路が後方のダッシュボード領域にあってなるこのような構成体は、主要空気通路が常に前方のダッシュボード領域に設けられてなる従来なされた構想とは完全に逆である。空気通路がダッシュボードの予想される頭部衝突領域の下方にあってなる構成体の、他の利点は、この空気通路が、ダッシュボードの予想される頭部衝突領域が場合によっては不可避的に変形して変形空間としての自由空間に入ることを非常に損なう硬い支持構成要素ではないことである。何故ならば、空気通路はこの変形移動を容易に引き受けることができるからである。
【0016】
エアバッグ装置の、他の、特に好ましい実施の形態では、ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域の下方に、エアバッグモジュールをその取付位置に取り付けるべくエアバッグモジュールと取外し可能に結合することができる、エアバッグモジューの収容手段が設けられていることが提案されている。このようなエアバッグモジュールの収容手段は、エアバッグモジュールをその取付位置に取り付けるための極めて重要な取付補助である。エアバッグモジュールが、少なくとも1つの案内手段によって、エアバッグモジュールの収容手段と結合可能であるときは、取付は特に容易になされる。何故ならば、例えばアフターサービスの場合に必要なように、そのとき、エアバッグモジュールを、取付の枠内で又は取外しの枠内で、エアバッグモジュールの収容手段との結合のために、押し込める及び/又は押し出すだけでよいからである。
【0017】
特に、エアバッグモジュールが、モジュールビームの上方に、すなわち、ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域と、モジュールビームとの間のギャップ領域に取り付けることは問題である。何故ならば、このギャップ領域は、例えばアフターサービスの処理の場合に、ツール又は他の補助手段によっては上手く接近できないからであり、大々的な改造処理、例えばダッシュボードの取外しの必要なくしては、エアバッグモジュール又は予備モジュールの容易な取外し及び取付は不可能だからである。しかし、エアバッグモジュールの取外しは、常に、全体としてのみ可能である。何故ならば、これらのエアバッグモジュールのメーカーは、取り外されていない状態でのモジュール全体ためにのみ保証を引き受けるからである。しかし、少なくとも1つの案内手段によって、エアバッグモジュールは、車両の垂直軸方向に見てモジュールビームの実質的に下方から、及び車両の前後軸方向に見てモジュールビームの実質的に後方から案内されつつ、ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域と前記モジュールビームとの間のギャップ領域から押し出され及び/又はそこへ押し込められることができ、固定されることができる。このような構成体によって、かくて、特にアフターサービス分野での、エアモジュール全体の取付及び取外しが、著しく容易化されることは好都合である。何故ならば、モジュールビームの面にある取付要素、例えばねじ等を取り外す必要なしに、エアバッグモジュールを、下から上手く接近可能に取り付け及び/又は取り外すことができるからである。かくて、このことによって、アフターサービス分野での取外し及び取付の場合に、取付又は取外しのためにエアバッグモジュールに接近するためには、ダッシュボードの面倒な取外しを行なう必要はない。
【0018】
特に好ましい具体的な実施の形態では、互いに反対側にある複数のエアバッグハウジング側壁を有するエアバッグハウジングは、ボックス状に構成されている。エアバッグハウジングは、エアバッグモジュールの押し込められた状態では、エアバッグハウジング側壁に関連して設けられている少なくとも収容ハウジング側壁を有し、かつエアバッグモジュールの収容ハウジングとして形成されている、エアバッグモジュールの収容手段によって、包摂されている。少なくとも1つの案内手段は、エアバッグハウジングと、エアバッグモジュールの収容ハウジングの側壁の領域に形成されている。各々のエアバッグハウジング側壁には第1の案内要素が設けられており、この案内要素は、夫々関連した収容ハウジング側壁にこの案内要素に対応して形成された第2の案内要素と協働する。少なくとも1つの案内手段が、互いに反対側にある複数の側壁の領域に形成されてなるこのような構成体では、エアバッグハウジングをエアバッグモジュールの収容ハウジングへの押し込み又はそこからの押し出し中の特に良好かつ適切な案内が与えられている。少なくとも1つの案内手段は、案内スロットと、そこで案内される、スライダとしての案内ピンとを有するガイドリンク装置として、形成されている。案内手段の、このような、具体的な構成体は、比較的容易かつ安価に製造可能であり、信頼性は高い。
【0019】
少なくとも1つの案内スロットは、好ましくは、エアバッグモジュールの収容ハウジングに、例えば収容ハウジング側壁に形成されており、これに対し、少なくとも1つの案内ピンはエアバッグハウジングに形成されている。しかし、基本的には、逆に案内ピンが逆に収容ハウジング側壁に形成されており、案内スロットはエアバッグハウジングに関連して設けられて、例えば案内溝のようにエアバッグハウジングに形成されてなる構成体も考えられるだろう。
【0020】
他の、好ましい、具体的な実施の形態では、案内スロットの第1のスロット領域は、収容ハウジング側壁では、ダッシュボードに関連して車両の前後軸方向に見て後方にありかつ実質的に後方へモジュールビームに突き出ている側壁領域で、車両の垂直軸方向に関連して下方の側壁縁部領域から出て斜め上から、車両の垂直軸方向に関連して上方の側壁領域まで延びている。更に、第1のスロット領域に直接続いている、案内スロットの第2のスロット領域は、収容ハウジング側壁では、ダッシュボードに関連して車両の前後軸方向に見て前方の側壁領域で、第1のスロット領域から出て、収容ハウジング側壁に沿って車両の前後軸方向に見て前方へ延びている。スロットのこのような形状寸法によって、収容ハウジングへのエアバッグモジュールの特に容易かつ信頼性のある出し入れを可能にする。
【0021】
基本的には、案内スロット全体は、ここでは、個々のスリット領域への区分なしに、常に上がり勾配で形成されているだろう。しかし、特に好ましい実施の形態では、第2のスロット領域は、まず実質的に水平であり、続いて、第1のスロット領域と比較して僅かな上昇角で上方へ延びている。第2のスロット領域の水平方向の部分領域が、実質的にモジュールビームの上方に延びていることは好ましい。スロットのこのような形状寸法によって達成されるのは、案内ピンが入った直後に、モジュールビームの上方の領域で第1のスロット領域を通過した後に、当接が、以下のことによって、すなわち、エアバッグハウジングの最前の縁部領域の下方への傾動が、水平方向の部分領域によって、特に容易に可能となることによって、妨げられることである。このことは、エアバッグモジュールの収容ハウジングが、エアバッグモジュールを覆う上方壁部を有するとき、特にそのときに、問題となる。次に、続いて、エアバッグモジュールが案内手段によって所望の位置へ更に移動することを達成できる。
【0022】
案内手段の寸法は、好ましくは、案内スロットが、ほぼ、車両の前後軸方向に見て全体の収容ハウジング側壁長さに亘って、延びているように、選択されている。すなわち、エアバッグモジュールの収容ハウジングの設計及び寸法が、エアバッグモジュールの収容ハウジングへのエアバッグモジュールの出し入れ(Einschieben oder Ausschieben)のための要件に最適に適合されている。
【0023】
案内スロットは、互いに反対側にある複数の収容ハウジング側壁に、好ましくは夫々同一に形成されている。それ故に、互いに反対側にある複数の側では、出し入れの際の適切なかつ案内される案内要素のために、同一の比率が与えられている。このことによって、信頼性を著しく高めることができる。
【0024】
他の、好ましい実施の形態では、案内ピンは夫々、互いに反対側にある複数のエアバッグハウジング側壁で、ダッシュボードに向いた前方のエアバッグハウジング側壁領域に設けられている。このことによって、全体的にコンパクトな構成体が可能である。何故ならば、エアバッグモジュールの、取り付けられかつ押し込まれた状態では、収容ハウジングの、エアバッグハウジングへの実質的に直接的な接触が形成可能だからである。
【0025】
ダッシュボードに関連して設けられた、案内スロットの前端が、係合収容部として形成されており、この前端へは、案内ピンが、エアバッグモジュールの、押し込められた最終位置で、取外し可能に係入可能であることは特に好ましい。このことは、例えば、係合収容部がU字形形材として形成されており、このU字形形材には案内ピンが収容されていることによって、生じることができる。このような係合収容部は、例えば、場合によってはエアバッグの作動の際にエアバッグハウジングを後方へ収容ハウジングから押し出すであろう大きな反力が与えられているときに、利点である。収容ハウジングでのエアバッグハウジングのしっかりとした固定は、他に又は追加的に、案内ピンが、押し開け可能に案内スロットに締め付けられており、案内ピンが、抵抗力としての所定の締付力を上回るときにのみ、押し込みに抗して移動可能であることによっても、達成されることができる。
【0026】
エアバッグモジュールのエアバッグハウジングが、エアバッグモジュールの収容ハウジングに押し込められた状態で、この収容ハウジングにほぼ形状係合で収容されており、収容ハウジングの上壁が、エアバッグハウジングを上から覆っていてなる構成体は特に好ましい。このことによって、一方では、モジュールビームとダッシュボードとの間のギャップ領域に与えられている狭い取付状況のために、特にそのために好都合である非常にコンパクトな構成体が可能である。他方では、このことによって、エアバッグモジュールの収容ハウジングでのエアバッグハウジングのしっかりとした取付及び支持も保証されている。
【0027】
他の、好ましい実施の形態では、他の取付処理の他に又はそれに加えて、エアバッグハウジングが、ダッシュボードに関連して車両の前後軸方向に見て車両内部空間の方向に位置している、下から上手く接近可能な取付領域で、少なくとも1つの取外し可能な結合手段、好ましくはクリップ結合部材及び/又はねじ結合部材によって、収容ハウジングと結合可能であることが提案されている。このような、例えばねじ結合部材を取り外すためには、例えば、アフターサービスの枠内では、下から容易に、相応のドライバー等によって下から容易にねじ結合部材を外すことができる。続いて、次に、エアバッグハウジングを、本発明に係わる案内手段によって、収容ハウジングから下後方に押し出すことができる。これに類似して、次に、交換用エアバッグモジュールの新たな取付の際に、交換用エアバッグモジュールを、前述の如く、再度エアバッグモジュールの収容ハウジングに押し込むことができ、続いて、同様に、少なくとも1つのねじ結合を再度形成することができる。このようなねじ結合部材によって、エアバッグモジュールの収容ハウジングでのエアバッグハウジングの特に好都合な取付が可能である。この取付は、更に、容易に接近可能である。
【0028】
取外し可能な結合手段が、エアバッグモジュールの収容ハウジングの及びエアバッグハウジングのフランジ領域に設けられており、このフランジ領域が車両の前後軸方向で車両内部空間の方向に見て後方に突出していることは好都合である。
【0029】
取り付けられた状態では、エアバッグハウジングが、その下方にあるモジュールビームからギャップを有することは好都合である。ギャップは好ましくは約8乃至10mmであってよい。このギャップによって、モジュールビームの上方でのエアバッグモジュールのがたつきのない設置が保証されている。
【0030】
基本的には、具体的に与えられた取付状況に応じて、エアバッグモジュールの収容ハウジングを、ダッシュボードとモジュールビームとの間のギャップ領域に設ける種々の可能性がある。例えば、エアバッグモジュールの収容ハウジングを、特に好ましくは、予備取付の枠内でダッシュボードに取り付けることができる。しかし、この他に又は追加して、モジュールビーム上でのエアバッグモジュールの収容ハウジングの取付もすることができる。
【0031】
エアバッグモジュールの収容ハウジングのエアバッグ出口領域が、取り付けられた状態で、ダッシュボード側でのエアバッグ出口領域に関連して設けられていること特に好ましい。このことによって、特に、通常の座り位置にいない車両乗員との関連で、エアバッグのための優れた膨張特性が生じる。エアバッグモジュールの収容ハウジングのエアバッグ出口領域を形成するために、少なくとも1つの分離線又は予定引裂き線がエアバッグモジュールの収容ハウジングに設けられていることができる。他の、この目的のための特に好ましい実施の形態では、エアバッグモジュールの収容ハウジングのエアバッグ出口領域は、収容ハウジングの上壁に形成されている。
【0032】
エアバッグモジュールの収容ハウジングのエアバッグ出口領域並びにエアバッグ出口領域をダッシュボードに形成する、収容ハウジング及びダッシュボードの領域が、接触結合で互いに接触しており、フロントガラスの方向に向かって回動開放可能でありかつエアバッグ出口開口部を開放するための回動開きカバーを形成することは特に好ましい。これらの領域が材料複合体として形成されていることは特に好ましい。それ故に、只1つの、回動開放可能な回動開きカバーのみが出来上がる。このような構成体は、特に容易に、部材の大きなコストなしに及び材料の大きなコストなしに製造される。回動開きカバーが、開いた状態では、少なくとも、膨張過程の始めに、フロントガラスへのエアバッグの直接的な衝突を防止し、更に、エアバッグを車両内部空間の方向に導くことは好ましい。このような魚の口状に回動開放可能な回動開きカバーによって、かくて、エアバッグを、特に好ましくは、所望の方向にすなわち車両乗員の手前の膨張領域の方向に向ける可能性も生じる。
【0033】
回動開きカバーが開き中に非常な力でフロントガラスに衝突することを防止するために、1つの又は複数の回動開きカバーが開いた状態でフロントガラスにぶつからないように、この回動開きカバーと結合されている保持手段が設けられていることができる。保持手段としては、例えば、少なくとも1つのストッパ及び/又は少なくとも1つのキャッチバンド等が設けられていることができる。このような保持手段は容易に製造可能であり、高い信頼性を有する。
【0034】
特に好ましい実施の形態では、エアバッグモジュールの収容ハウジングは、このエアバッグモジュールの収容ハウジングのエアバッグ出口領域に隣接している支持領域を用いて、ダッシュボードとしっかり結合されている。この結合は例えばリベット締め等によってなされることができる。このような支持領域によって、支持部材が形成されるのは好都合である。支持部材はダッシュボードをこの領域で元の形に保ち、すなわち、ダッシュボードのエアバッグ出口領域での引裂き運動によって支持領域においてダッシュボードの望ましくない張り裂けがなされることを阻止する。従って、ひっくるめて、このような支持領域によって、特に安定的なかつ信頼性のある設置を形成することができる。
【0035】
支持領域は、基本的には、エアバッグモジュールの収容ハウジングの残部と一体的に形成されていることができる。しかし、エアバッグモジュールの収容ハウジングの支持領域が、ダッシュボードと結合可能である別個の構成要素として形成されていることは特に好ましい。支持領域が別個の構成要素として形成されてなるこのような構成体では、支持領域を、取付技術的に特に好都合にも、取付の始めの開始直後にはもう、例えばリベット結合部材によって、ダッシュボードと結合することができる。続いて、次に、取付の他の過程では、支持領域を、エアバッグモジュールの収容ハウジングの残部と、好ましくはリベット結合部材及び/又はねじ結合部材及び/又はクリップ結合部材等によって、結合することができる。
【0036】
具体的な実施の形態では、支持領域はほぼU字形に形成されており、U字形ベース領域は前記ダッシュボード下面と結合可能である。支持領域のU字形脚部は、好ましくは、そこに収容されるガス発生器の領域で、エアバッグモジュールの収容ハウジングの残部の部分を包摂し、そこで、取付技術的に特に容易かつ上手く接近可能な方法で、エアバッグモジュールの収容ハウジングの残部と結合されている。
【0037】
他の、好ましい具体的な実施の形態では、エアバッグハウジングは、そこに収容された少なくとも1つのエアバッグが、取り付けられた基本状態では、少なくとも1つのガス発生器の側方に設けられているように、形成されている。このことによって、平らでかつコンパクトな構造方式が達成される。このことは、特に、モジュールビームの上方のギャップ領域における狭い取付空間にとって、極めて重要な利点である。
【0038】
本発明の、特に好ましい他の実施の形態では、少なくとも、フロントガラスに向いた前方のダッシュボード壁部領域は、少なくとも部分的に、車両内部空間を拡散換気するための空気流出開口部を有する。ダッシュボード壁部領域のこのような実施の形態では、空気流出速度は、空気流出開口部の領域で、従来の吐出しノズルと異なり、著しく減少される。それ故に、速い空気流出速度に基づく、車両乗員によって不快と感じられる、風が吹き込む換気は生じない。かくて、このような拡散換気によって、車両乗員にとって、快適な空間環境を形成することができるのは、車両内部空間に、新鮮な空気を優しく供給することによってである。更に、このような拡散換気によって、車両内部空間内のノイズレベルを著しく減らすことができる。何故ならば、空気は、ここでは、従来の吐出しノズルの場合とは異なり、高いノイズレベルを引き起こす高速で、車両内部空間に最早流入しないからである。同時に、ダッシュボードの上側領域の、このような拡散換気によって、同時にまた、太陽の照射の結果によるダッシュボードの放熱を著しく減少させることができる。
【0039】
ここでは、具体的な実施の形態では、前方のダッシュボード本体の、支持する基体には、少なくとも1つの吐出しノズルが組み込まれており、基体は、上から、カバーによって覆われている。このカバーは連続的に穿孔されていて、穿孔パターンを有し、空気流出開口部としてのパーホレーションによって、少なくとも1つの吐出しノズルの領域で、拡散換気が調整可能である。パーホレーションの少なくとも1つの部分領域は、その下方に位置している基体と関連して、少なくとも1つの材料の弱点及び/又は予定破壊点によって設けられ、そこにエアバッグ出口開口部が形成されることができる。このような穿孔されたカバーと関連して、所望の場合には、例えば材料の弱点は上手に隠される。更に、カバーは、ここでは、拡散換気をする手段を形成するための基体の覆いとしての、並びに、エアバッグ出口開口部のための回動開きカバーとしての二重の機能において、機能することができる。ダッシュボード側のエアバッグ出口領域の領域で、基体に切欠きが設けられており、穿孔されているカバーが、この領域に、すなわち、材料の弱点及び/又は予定破壊点を有し、少なくとも1つの回動開放可能な回動開きカバーを形成するための領域に設けられており、切欠きを上から覆っていてなる構成体は、ここで、特に好ましい。このような回動開放カバーは、特に容易に、僅かな押圧力によって押し開け可能である。それ故に、このことによってもう、初期の充満圧力を著しく減じることができる。このことは、同様に、エアバッグの攻撃性を全体として減じることに寄与する。
【0040】
エアバッグ出口開口部を開放するためにカバーに力が特に最適に作用することは、充満手段の、好ましくはガス発生器のガスジェットが、直接エアバッグ出口領域に向けられているときに、生まれる。
【0041】
更に、ガスジェットが、ガス発生器から、折り畳まれたエアバッグの中心に吹き込むとき、エアバッグの、特に好都合な広がり特性が与えられている。
【0042】
更に、特に好都合な構成体は、エアバッグハウジングのエアバッグハウジング出口領域が保護カバーによって閉じられており、この保護カバーは、一方では、エアバッグを、折り畳まれた状態でハウジングに保持し、他方では、エアバッグが作動された際に、少なくとも2つの回動開き部分を形成しつつ中央領域でハウジング出口開口部を開放し、開かれた回動開き部分が、少なくとも部分的に、縁部保護を形成して、隣接する縁部領域を覆うときに、生じる。このことによって、広がるエアバッグの、鋭い縁部での損傷を回避することは好都合である。
【0043】
基本的には、エアバッグ装置は、種々のヘッドボード領域に用いることができる。しかし、エアバッグ装置が乗員用エアバッグとして車両の乗員領域に設けられていることは特に好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、本発明を図面を参照にして詳述する。図1には、原動機付き乗員領域にあって、本発明に係わるエアバッグ装置1に関連しており、クロスビームとして形成された、原動機付き車両のモジュールビーム2の上方にあるダッシュボード6の、その横断面が示されている。エアバッグ装置1はエアバッグモジュール3を有する。エアバッグモジュールは、同様に、エアバッグハウジング4を有し、そこには、ここでは図示されないガス発生器と、ここで破線でのみ示されたエアバッグ33とが、折り畳まれた基本状態で収容されている。
【0045】
エアバッグモジュール3は、ここでは、ダッシュボード6のダッシュボード下面領域と、この下面領域に関連して設けられた、モジュールビーム2の上面領域との間のギャップ領域5に設けられる。この目的のためには、モジュールビーム2の上方の領域には、エアバッグモジュールの収容ハウジング7が設けられている。特に図4及び5からも明らかなように、エアバッグモジュール3は、図5に2つの矢印11及び12で略示されているように、案内手段8によって、車両の垂直軸方向9に見てモジュールビーム2の実質的に下方から及び車両の前後軸方向10に見てモジュールビーム2の実質的に後方から案内されて収容ハウジングから押し出され及び/又はそこへ押し込められることができる。このことを更に下で再度詳述する。
【0046】
図1及び図5では、エアバッグモジュール3は、押し込みの終わった状態で示されている。特に図4から明らかなように、互いに反対側にある複数のエアバッグハウジング側壁13を有するエアバッグハウジング4は、ボックス状に構成されている。エアバッグハウジング4は、エアバッグモジュール3の押し込められた状態では、エアバッグハウジング側壁13に関連して設けられている収容ハウジング側壁14によって包摂されている。収容ハウジング側壁14の各々には、案内スロット15が形成されている。案内手段8の他の構成部材として、案内ピン16は、エアバッグハウジング4に、案内スロットに関連して設けられている。
【0047】
案内スロット15の第1のスロット領域17は、収容ハウジング側壁13では、ダッシュボード6に関連して車両の前後軸方向10に見て後方にありかつ後方へモジュールビーム2に突き出ている側壁領域18で、車両の垂直軸方向9に関連して下方の側壁領域19から出て斜め上から、車両の垂直軸方向9に関連して上方の側壁領域20まで延びている。第1のスロット領域17に直接続いている第2のスロット領域21を有する案内スロット15は、収容ハウジング側壁13では、車両の前後軸方向10に見て前方へ、ほぼ、前方の側壁領域22まで延びている。この場合、第2のスロット領域21は、図4に単に略示されているように、まず、実質的に水平であり、次に、続いて、第1のスロット領域と比較して僅かな上昇角で上方へ延びている。この水平のスロット領域23はモジュールビーム2の実質的に上方に延びている。図5では、スロットが好ましくはほぼ直線状に下後方から上方へ延びてなる、スロットの他の実施の形態が示されている。スロットの、他の、別の実施の形態は図1に示されている。
【0048】
ダッシュボード6は、図4の図示では、明解さの理由から単に概略的に及び破線で示されている。更に、エアバッグハウジング4が複数の点を有するのは、エアバッグモジュールの収容ハウジング7と容易に区別するためである。収容ハウジングには、エアバッグハウジング4が、押し込められた状態で、ほぼ形状係合で収容されている。収容ハウジングの上壁24は、エアバッグハウジング4を、上から、好ましくは接触で覆っている。
【0049】
案内ピン16は夫々、互いに反対側にある複数のエアバッグハウジング側壁13で、フロントガラス34に関連して設けられた前方のエアバッグハウジング側壁領域に設けられている。
【0050】
図6に単に略示されているように、案内スロットの前端25は係合収容部26として形成されていることができる。この前端へは、案内ピン16が、エアバッグモジュール3の、押し込められた最終位置で、取外し可能に係入可能である。
【0051】
特に図1及び図4から明らかなように、エアバッグハウジング4は、取り付けられた状態では、好ましくは、モジュールビーム2からの、例えば約8乃至10mmのギャップを有する。
【0052】
更に特に図4から明らかなように、エアバッグハウジング4は、フランジ領域28で、エアバッグモジュールの収容ハウジング7と、少なくとも1つのねじ結合部材29によって結合可能である。特に図5から明らかなように、このフランジ領域28は、下から上手く接近可能な取付領域27に設けられている。この取付領域は、車両の前後軸方向10に関して、車両内部空間の方向に見てモジュールビーム2の後方に位置している。
【0053】
モジュールビーム2は、ここでは、車両用のクロスビームとして、図示しない、互いに向かい合っているフロントピラーの間で、ほぼ加熱・空気調和装置32の高さの領域に延びている。この加熱・空気調和装置は、図5の図示では、ほんの略示されているだけである。
【0054】
図5で単に概略的に及び1つの適用例の例として示されているように、加熱・空気調和装置32と、モジュールビーム2の上方の領域の、ギャップ領域5でのエアバッグモジュール3の直接の配置とは、特にアフターサービスの場合に、エアバッグモジュールの容易な分解及び取付を妨げる。取付領域27で上手く接近可能なねじ結合部材29を予め緩めて、本発明に係わるエアバッグ装置1を用いて、案内手段8によって、エアバッグハウジング4とエアバッグモジュールの収容ハウジング7との間で、エアバッグモジュールを、矢印11,12に示すように、容易に取り外し、再度取り付けることができ、このためには、エアバッグハウジングへの接近のためにダッシュボード6を取り外す必要はない。
【0055】
図4に示した案内スロット15のスロットの寸法形状は、ここでは、例えば、案内ピン16を関連の案内スロット15に入れた後に、案内ピンを、第1のスロット領域17に沿って非常に速く比較的急傾斜で斜め上方へ、前方の側壁領域22の方向に案内するように、選択されている。続いて、例えば、エアバッグハウジング4を、エアバッグ装置1の領域におけるモジュールビーム2の当接を回避するために、水平方向のスロット領域23に沿っての、並びに、僅かに斜め上方に向けられた方向付けを有する第2のスロット領域21の、前記スロット領域に前方へ続いている他の領域に沿っての移動の際に、エアバッグモジュールの収容ハウジング7におけるエアバッグハウジング4のしっかりとした位置決めが達成される。収容ハウジング7は、コンパクトな構成体を形成すべく、エアバッグハウジング4を実質的に形状係合で取り囲む。
【0056】
特に図1から見て取れるように、エアバッグモジュール3従ってまた特にエアバッグ33は、図1に示すような、作動されない、折り畳まれた基本状態では、ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域31としての、フロントガラス34に関連して設けられた前方のダッシュボード壁部領域の後方に、設けられている。このダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域31に形成可能であり、図1に示した構成体の作動された状態を示している図2に図示されたエアバッグ出口開口部36は、フロントガラス34から離隔して車両内部空間40の方向で前方のダッシュボード領域としてのダッシュボード側のエアバッグ出口領域31に続く、頭部衝突のダッシュボード領域41における、車両乗員の頭部39の、予想される頭部衝突領域38からの、事前設定可能な安全距離37を有する。
【0057】
安全距離37は、ここでは、以下のように、すなわち、エアバッグ33が、エアバッグ出口開口部36と、予想される頭部衝突領域38との間の安全距離37に対応する、車両内部空間40の方向での前方移動の後に、図2及び3に略示された作動された状態で、事前設定された限界値に従ってエアバッグの作動の開始時のエアバッグ33内の初期のガス圧力と比較して減少されている充満圧力としてのガス圧力を有するように、事前設定されている。図1乃至3から明らかなように、安全距離37は、ここでは、横断面図で見て、例えば、予想される頭部衝突領域38の起点と、エアバッグ出口開口部36の起点との間の、ほぼ直線的な最短の接続線である。
【0058】
エアバッグ圧力がエアバッグの距離の上方に示されてなる図9のダイヤグラムから見て取れるように、約30バールの高い初期の充満圧力は、特に、最初の数センチに、すなわち、特に、約100mmの前方移動後に、もう約3バールの圧力に減少される。120mmの前方移動からほぼ上では、エアバッグ内で、エアバッグ内の膨張過程の最後にある最低圧力に対応する約2バールの圧力が達成される。すなわち、約120mmの安全距離ではもう、充満過程及びこれに伴う高い充満圧力によって存在する、エアバッグの攻撃性が、著しく減少されている。このことによって、与えられた取付状態に従って、エアバッグ出口開口部36と頭部衝突領域38との間の約100mmの安全距離から上ではもう、外れた位置にある車両乗員、例えば子供のために、損傷の危険性の著しい減少が達成される。何故ならば、高い初期の充満圧力によって引き起こされている、エアバッグ33の攻撃性は、安全距離の進行後に、ほぼ最小値に減少されているからである。
【0059】
図1乃至3及び図5から見て取ることができるように、エアバッグモジュールの収容ハウジング7のエアバッグ出口領域30は、取り付けられた状態で、ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域31に関連して設けられている。
【0060】
図1乃至3から更に見て取れるように、少なくとも、フロントガラス34に向いた、前方のダッシュボード領域は、ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域31として、支持する基体42から形成されていることができる。この基体には、ここでは図示されない少なくとも1つの吐出しノズルが組み込まれている。基体42は、上から、カバー43によって覆われている。このカバーは連続的に穿孔されていて、穿孔パターンを有し、空気流出開口部としてのパーホレーション44によって、少なくとも1つの吐出しノズルの、少なくともその領域で、拡散換気が調整可能である。ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域31の領域では、基体42に切欠き45が設けられている。更に、穿孔されているカバー43は、この領域に、つまり、予定破壊点を有し、エアバッグ出口開口部36を開放する、図2及び3に示した回動開放可能な回動開きカバー46を形成するための領域に、設けられている。カバー43は、図1に示すように、作動されていない状態では、連続的な、一様な視覚的印象を持たせるように、切欠き45を上から覆っている。
【0061】
エアバッグの作動の場合には、エアバッグ33は、次に、例えば30バールの高い初期の充満圧力によって、収容ハウジング側のエアバッグ出口領域30に形成可能な回動開きカバー47を押圧する。この回動開きカバーは、同様に、ダッシュボード側のエアバッグ出口領域31に形成可能な回動開きカバー46を押圧する。それ故に、これらの回動開きカバー46,47は、図2及び3に示した概略的な様式で、魚の口状に開き、車両内部空間40でエアバッグ33を膨張させるために、エアバッグ出口開口部36を開放する。
【0062】
回動開きカバー46が回動開放中にフロントガラス34にぶつかることを防止するために、エアバッグ出口開口部36の領域には、回動開きカバー46,47の回動開放角度を制限する保持手段、例えばキャッチバンド48が設けられている。更に、図3に特に略示されているように、回動開きカバー46,47の所定の上昇角によって、車両内部空間40の方向でのエアバッグ33の所定の膨張方向を事前設定することができる。
【0063】
回動開きカバー46は、高速通路(Schusskanal)とも呼ぶことができる、エアバッグモジュールの収容ハウジング7の、その構成要素である。更に図1乃至4から明らかなように、エアバッグモジュールの収容ハウジング7は2つの部分から形成されており、取付の開始直ぐに例えばリベット締めによってダッシュボード下面と結合される別個の部材として、支持領域49が形成されている。取付の他の過程では、次に、回動開きカバー47に形成可能である、エアバッグモジュールの収容ハウジングの残部は、例えば従来のねじ結合部材50によって、支持領域49と結合される。特に図4から明らかなように、支持領域49はU字形に形成されており、ダッシュボード下面と結合されるU字形基礎領域51を有する。支持領域49は、U字形脚部52によって、ここでは、好ましくは、そこに収容されるガス発生器の上方の領域で、エアバッグモジュールの収容ハウジングの残部の部分領域を包摂し、そこでは、ねじ結合部材50によって取り付けられる。
【0064】
しかし、これの他に又はこれに追加して、図5の図示に単に概略的に及び例として示されているように、エアバッグモジュールの収容ハウジングを、モジュールビーム2にも取り付けることができる。
【0065】
更に図1乃至3から見て取れるように、ダッシュボード6の予想される頭部衝突領域38は、部分的に、エネルギ吸収の下で変形可能な材料から、例えば、スラッシ・スキン53で被覆されている、エネルギ吸収フォームの支持層54から製造されていることができる。ダッシュボード6の予想される頭部衝突領域38の下方にある領域には、変形空間55が形成されている。図3に単に概略的に及び破線で示されているように、ダッシュボード6の予想される頭部衝突領域38は、エネルギ吸収の下で、スムーズに変形して変形空間に入り込むことができる。
【0066】
狭い取付状況があり、エアバッグハウジング4の少なくとも1つの部分領域、例えば、ガス発生器56を収容するガス発生器用ハウジング領域57が、図7及び8に示されているように、縁部側で、予想される頭部衝突領域38に突入する、特にその場合には、このガス発生器用ハウジング領域57が、例えば予定破壊点59を介して、エアバッグ33を収容するエアバッグハウジング領域58と結合されていることが提案され得る。このことによって、図7及び8に矢印60によって示されているように、力が、ダッシュボード6の、変形可能に形成されている予想される頭部衝突領域38に作用する際に、及び変形する部分領域がガス発生器用ハウジング領域57と衝突接触する際に、ガス発生器用ハウジング領域57が、図7の図示で破線で及び図8の図示では実線で示されているように、予定破壊点に沿って折れ曲がるか壊れることが達成される。このことによって、変形領域の当接の危険性が著しく減少される。
【0067】
図7及び8で特に十分に明らかなように、エアバッグモジュール3のコンパクトな平べったいデザインのためには、ガス発生器56がエアバッグ33の側方に設けられている。好都合な開放圧力のために、ガスジェット61はエアバッグ出口領域に直接向けられており、ガスジェットは、ガス発生器から発生して、下から、折り畳まれたエアバッグ33の中心に吹き込む。図7及び8に示したこの実施の形態では、エアバッグハウジングの出口領域62は保護カバー63によって閉じられている。この保護カバーは、エアバッグ33を、折り畳まれた状態でエアバッグハウジング4に保持し、図8から明らかなように、エアバッグが作動された際には、少なくとも2つの回動開き部分を形成しつつ中央領域でハウジングの出口開口部64を開放する。開かれた回動開き部分は、少なくとも部分的に、縁部保護を形成して、隣接する縁部領域65を覆う。
【0068】
図7及び8の実施の形態では、ダッシュボード側のエアバッグ出口領域30及び収容ハウジング側のエアバッグ出口領域31に形成されることができる回動開きカバー46,47は、他の、好ましい実施の形態では、好ましくは材料複合体として製造されている。それ故に、これらの回動開きカバーは、単に、只1つの回動開放可能な回動開き部材である。このことは、事情によっては、回動開放の運動学に関して利点を有することできる。
【0069】
更に図1から明らかなように、ダッシュボード6の予想される頭部衝突領域38の下方に従ってまた車両の前後軸方向10に見て車両内部空間40の方向に取付自由空間として形成された変形空間55には、空気通路66も、主要空気通路として設けることもできる。この空気通路66は、図1に単に破線で示されているように、ダッシュボード下面と一体的に形成されていることができ、ダッシュボード6の下面壁部領域67は空気通路壁部の構成部材である。
【0070】
このような空気通路は、通常、僅かに硬いプラスチック材料から製造されているので、ダッシュボードの予想される頭部衝突領域38の変形特性を著しく損なわない。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】エアバッグ装置の作動していない基本状態にある本発明に係わるエアバッグ装置を有する乗員領域におけるダッシュボードの横断面略図を示している。
【図2】エアバッグが作動し始めの、図1に示した略図を示している。
【図3】エアバッグの作動の他の過程における、図1及び2に対応する略図を示している。
【図4】エアバッグモジュールの収容ハウジングに収容されたエアバッグハウジングの斜視略図を示している。
【図5】エアバッグ装置の取付状況を明らかにするための、車両前部領域の横断面略図を示している。
【図6】案内スロットの端部にある係合収容部の拡大略図を示している。
【図7】予定破壊点を介して結合可能なエアバッグハウジング部分を有するエアバッグモジュールの図を示している。
【図8】負荷の他の過程における、図7に対応する略図を示している。
【図9】エアバッグの距離に亘ってのエアバッグ内部圧力のダイヤグラムを示している。
【符号の説明】
【0072】
1 エアバッグ装置
2 モジュールビーム
3 エアバッグモジュール
4 エアバッグハウジング
5 ギャップ領域
6 ダッシュボード
7 収容ハウジング
8 案内手段
9 車両の垂直軸方向
10 車両の前後軸方向
11 矢印
12 矢印
13 エアバッグハウジング側壁
14 収容ハウジング側壁
15 案内スロット
16 案内ピン
17 第1のスロット領域
18 後方の側壁領域
19 下方の側壁領域
20 上方の側壁領域
21 第2のスロット領域
22 前方の側壁流域
23 水平のスロット領域
24 収容ハウジングの上壁
25 案内スロットの前端
26 係合収容部
27 取付領域
28 フランジ領域
29 ねじ結合部材
30 エアバッグ出口領域
31 エアバッグ出口領域
32 加熱・空気調和装置
33 エアバッグ
34 フロントガラス
36 エアバッグ出口開口部
37 安全距離
38 予想される頭部衝突領域
39 頭部
40 車両内部空間
41 頭部衝突のダッシュボード領域
42 基体
43 カバー
44 パーホレーション
45 切欠き
46 回動開きカバー
47 回動開きカバー
48 キャッチバンド
49 支持領域
50 ねじ結合部材
51 U字形ベース領域
52 U字形脚部
53 スラッシ・スキン
54 支持層
55 変形領域
56 ガス発生器
57 ガス発生器用ハウジング領域
58 エアバッグハウジング領域
59 予定破壊点
60 矢印
61 ガスジェット
62 エアバッグハウジングの出口領域
63 保護カバー
64 ハウジング出口開口部
65 縁部領域
66 空気通路
67 下面壁部領域

Claims (51)

  1. 作動されていない、折り畳まれた基本状態で、ダッシュボード(6)の、ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域(31)の後方に設けられており、作動された状態では、前記ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域(31)に形成可能なエアバッグ出口開口部(36)を通って、車両内部空間(40)内で前記ダッシュボード(6)の前で膨張可能である少なくとも1つのエアバッグ(33)を具備する、車両、特に原動機付き車両におけるエアバッグ装置において、
    前記少なくとも1つのエアバッグ(33)は、作動されていない、折り畳まれた基本状態で、前記ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域(31)としての、フロントガラス(34)に関連して設けられた前方のダッシュボード壁部領域の後方に設けられていること、
    前記前方のダッシュボード壁部領域(31)に形成可能な前記エアバッグ出口開口部(36)は、前記フロントガラス(34)から離隔して車両内部空間(40)の方向で前記前方のダッシュボード壁部領域(31)に続く、頭部衝突のダッシュボード壁部領域(41)における、車両乗員の予想される頭部衝突領域(38)からの、事前設定可能な安全距離(37)を有すること、及び
    前記安全距離(37)は、前記エアバッグ(33)が、前記エアバッグ出口開口部(36)と、前記予想される頭部衝突領域(38)との間の前記安全距離(37)に対応する、車両内部空間(40)の方向での前方移動の後に、事前設定可能な限界値に従ってエアバッグの作動の開始時の前記エアバッグ(33)内の初期の充満圧力と比較して減少されている充満圧力を有するように、事前設定可能であること、を特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記安全距離(37)は、前記エアバッグ(33)内の前記充満圧力が、前記安全距離(37)に対応した前記エアバッグ(33)の前方移動の後に、前記予想される頭部衝突領域(38)で、前記初期のガス圧力のうちの高々約15%、好ましくは高々約10%、最も好ましくは高々約5%であるように、定められていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記安全距離(37)は、その時々の衝突状況に従って、少なくとも約10cm、好ましくは少なくとも約15cm、最も好ましくは少なくとも約20cmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記エアバッグ(33)は、約30バールと35バールの間の初期の充満圧力を有し、充満圧力は約100mmの前方移動後に約2.5乃至3.5バールであり、好ましくは、約200mmの前方移動後に約1.5乃至2.5バールであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  5. 前記安全距離(37)は、前記ダッシュボード(6)の横断面図で見て、前記予想される頭部衝突領域(38)の、前記エアバッグ出口開口部(36)に向いた起点と、前記エアバッグ出口開口部(36)の、前記予想される頭部衝突領域(38)に向いた起点との間の、ほぼ直線的な最短の接続線であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  6. 前記少なくとも1つのエアバッグ(33)は、前記少なくとも1つのエアバッグ(33)に関連して設けられた少なくとも1つのガス発生器(56)を充満手段として有するエアバッグモジュール(3)の構成要素であること、
    前記少なくとも1つのエアバッグ(33)及び前記少なくとも1つのガス発生器(56)は、エアバッグハウジング(4)に収容されていること、及び
    このエアバッグハウジング(4)には、前記ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域(31)に関連して設けられている、前記エアバッグ(33)用のハウジング出口領域(62)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  7. 前記ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域(31)の下方には、前記エアバッグモジュールをその取付位置に取り付けるべく前記エアバッグモジュール(3)と取外し可能に結合することができる、エアバッグモジュールの収容手段(7)が設けられていることを特徴とする請求項6に記載のエアバッグ装置。
  8. 前記エアバッグモジュール(3)は、少なくとも1つの案内手段(8)によって、前記エアバッグモジュールの収容手段(7)と結合可能であることを特徴とする請求項7に記載のエアバッグ装置。
  9. 前記エアバッグモジュール(3)は、少なくとも1つの案内手段(8)によって、車両の垂直軸方向(9)に見てモジュールビーム(2)の実質的に下方から及び車両の前後軸方向(10)に見て前記モジュールビーム(2)の実質的に後方から案内されつつ、前記ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域(31)と前記モジュールビーム(2)との間のギャップ領域(5)から押し出され及び/又はそこへ押し込められることができ、固定されることができることを特徴とする請求項8に記載のエアバッグ装置。
  10. 前記少なくとも1つの案内手段(8)は、少なくとも1つの案内スロット(15)と、そこで案内される、スライダとしての少なくとも1つの案内ピン(16)とを有するガイドリンク装置として、形成されていることを特徴とする請求項8又は9に記載のエアバッグ装置。
  11. 前記エアバッグハウジング(4)は、ボックス状に構成されており、車両の横軸方向に互いに反対側にある複数のエアバッグハウジング側壁(13)を有すること、
    前記エアバッグハウジング(4)は、前記エアバッグモジュール(3)の押し込められた状態では、前記エアバッグハウジング側壁(13)に関連して設けられている少なくとも収容ハウジング側壁(14)を有し、かつエアバッグモジュールの収容ハウジング(7)として形成されているエアバッグモジュールの収容手段によって包摂されていること、及び
    前記少なくとも1つの案内手段(8)は、前記エアバッグハウジング(4)の及び前記エアバッグモジュールの収容ハウジング(7)の側壁(13,14)の領域に形成されており、各々のエアバッグハウジング側壁(13)には第1の案内要素(16)が設けられており、この案内要素は、夫々関連した収容ハウジング側壁(14)にこの案内要素に対応して形成された第2の案内要素(15)と協働することを特徴とする請求項7乃至10のいずか1に記載のエアバッグ装置。
  12. 前記少なくとも1つの案内スロット(15)は、前記エアバッグモジュールの収容ハウジング(7)に形成されており、前記少なくとも1つの案内ピン(16)は前記エアバッグハウジング(4)に形成されていることを特徴とする請求項10又は11に記載のエアバッグ装置。
  13. 前記案内スロット(15)の第1のスロット領域(17)は、前記収容ハウジング側壁(14)では、前記ダッシュボード(6)に関連して車両の前後軸方向(10)に見て後方にありかつ実質的に後方へ前記モジュールビーム(2)に突き出ている側壁領域(18)で、車両の垂直軸方向(9)に関連して下方の側壁領域(19)から出て斜め上から、車両の垂直軸方向(9)に関連して上方の側壁領域(20)まで延びていること、及び
    前記第1のスロット領域(17)に直接続いている、前記案内スロット(15)の第2のスロット領域(21)は、前記収容ハウジング側壁(14)では、前記ダッシュボード(6)に関連して車両の前後軸方向(10)に見て前方の側壁領域(22)で、前記第1のスロット領域(17)から出て、前記収容ハウジング側壁(14)に沿って車両の前後軸方向(10)に見て前方へ、延びていることを特徴とする請求項12に記載のエアバッグ装置。
  14. 前記第2のスロット領域(21)は、まず実質的に水平であり、続いて、前記第1のスロット領域(17)と比較して僅かな上昇角で上方へ延びていることを特徴とする請求項13に記載のエアバッグ装置。
  15. 前記第2のスロット領域(21)の前記水平の部分領域は、前記モジュールビーム(2)の実質的に上方に延びていることを特徴とする請求項14に記載のエアバッグ装置。
  16. 前記案内スロット(15)は、ほぼ、車両の前後軸方向(10)に見て全体の収容ハウジング側壁長さに亘って、延びていることを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  17. 前記案内スロット(15)は、前記互いに反対側にある複数の収容ハウジング側壁(14)に夫々同一に形成されていることを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  18. 前記案内ピン(16)は、夫々、互いに反対側にある複数のエアバッグハウジング側壁(13)で、前記ダッシュボード(6)に向いた前方のエアバッグハウジング側壁領域に設けられていることを特徴とする請求項12乃至17のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  19. 前記ダッシュボード(6)に関連して設けられた、案内スロットの前端(25)は、係合収容部(26)として形成されており、この前端へは、前記案内ピン(16)は、前記エアバッグモジュール(3)の、押し込められた最終位置で、取外し可能に係入可能であることを特徴とする請求項9乃至18のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  20. 前記係合収容部(26)は、U字形形材として形成されており、このU字形形材には前記案内ピン(16)が収容されていることを特徴とする請求項19に記載のエアバッグ装置。
  21. 前記案内ピン(16)は、押し開け可能に前記案内スロット(15)に締め付けられており、前記案内ピン(16)は、抵抗力としての所定の締付力を上回る時にのみ、押し込みに抗して移動可能であることを特徴とする請求項9乃至20のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  22. 前記エアバッグモジュール(3)の前記エアバッグハウジング(4)は、前記エアバッグモジュールの収容ハウジング(7)に押し込められた状態で、この収容ハウジングにほぼ形状係合で収容されており、前記収容ハウジングの上壁(24)は、前記エアバッグハウジング(4)を上から覆っていることを特徴とする請求項11乃至21のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  23. 前記エアバッグハウジング(4)は、前記ダッシュボード(6)に関連して車両の前後軸方向(10)に見て車両内部空間(40)の方向に位置している、下から上手く接近可能な取付領域(27)で、少なくとも1つの取外し可能な結合手段(29)、好ましくはクリップ結合部材及び/又はねじ結合部材によって、収容ハウジング(7)と結合可能であることを特徴とする請求項11乃至22のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  24. 前記取外し可能な結合手段(29)は、前記エアバッグモジュールの収容ハウジング(7)の及び前記エアバッグハウジング(4)のフランジ領域(28)に設けられており、このフランジ領域は車両の前後軸方向(10)で車両内部空間(40)の方向に見て後方に突出していることを特徴とする請求項23に記載のエアバッグ装置。
  25. 前記エアバッグハウジング(4)は、取り付けられた状態では、その下方にあるモジュールビーム(2)から、好ましくは約8乃至10mmのギャップを有することを特徴とする請求項6乃至24のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  26. 前記エアバッグモジュールの収容ハウジング(7)は、前記ダッシュボード(6)及び/又は前記モジュールビーム(2)に取付可能であることを特徴とする請求項11乃至25のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  27. 前記エアバッグモジュールの収容ハウジング(7)のエアバッグ出口領域(30)は、取り付けられた状態では、前記ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域(31)に関連して設けられていることを特徴とする請求項11乃至26のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  28. 前記エアバッグモジュールの収容ハウジング(7)の前記エアバッグ出口領域(30)を形成するために、少なくとも1つの分離線又は予定引裂き線が前記エアバッグモジュールの収容ハウジング(7)に設けられていることを特徴とする請求項27に記載のエアバッグ装置。
  29. 前記エアバッグモジュールの収容ハウジング(7)の前記エアバッグ出口領域(30)は、前記収容ハウジングの上壁(24)に形成されていることを特徴とする請求項27又は28に記載のエアバッグ装置。
  30. 前記エアバッグモジュールの収容ハウジング(7)の前記エアバッグ出口領域(30)及び前記エアバッグ出口壁部領域(31)を前記ダッシュボード(6)に形成する、前記収容ハウジング(7)及び前記ダッシュボード(6)の領域は、接触結合状態で互いに接触しており、好ましくは材料複合体として形成されており、前記フロントガラス(34)の方向に向かって回動開放可能でありかつエアバッグ出口開口部を開放するための回動開きカバー(46,47)を形成することを特徴とする請求項27乃至29のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  31. 前記回動開きカバー(46)は、開いた状態では、少なくとも、膨張過程の始めに、前記フロントガラス(34)への前記エアバッグ(33)の直接的な衝突を防止し、前記エアバッグ(33)を車両内部空間(40)の方向に導くことを特徴とする請求項30に記載のエアバッグ装置。
  32. 前記回動開きカバー(46)が、開いた状態で又は開く最中に前記フロントガラス(34)にぶつからないように、この回動開きカバーと結合されている保持手段(48)が設けられていることを特徴とする請求項30又は31に記載のエアバッグ装置。
  33. 前記保持手段として、少なくとも1つのストッパ及び/又は少なくとも1つのキャッチバンド(48)等が設けられていることを特徴とする請求項32に記載のエアバッグ装置。
  34. 前記エアバッグモジュールの収容ハウジング(7)は、このエアバッグモジュールの収容ハウジング(7)の前記エアバッグ出口領域(30)に隣接している支持領域(49)を用いて、好ましくはリベット締め等によって前記ダッシュボード(6)としっかり結合されていることを特徴とする請求項27乃至33のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  35. 前記エアバッグモジュールの収容ハウジング(7)の前記支持領域(49)は、前記ダッシュボード(6)と結合可能である別個の構成要素として形成されていることを特徴とする請求項34に記載のエアバッグ装置。
  36. 前記支持領域(49)は、好ましくはリベット結合部材及び/又はねじ結合部材及び/又はクリップ結合部材(50)等によって、取付の始めの際に前記ダッシュボード(6)と結合可能であり、取付の他の過程では前記エアバッグモジュールの収容ハウジング(7)の残部と結合可能であることを特徴とする請求項35に記載のエアバッグ装置。
  37. 前記支持領域(49)は、U字形に形成されており、U字形ベース領域(51)は前記ダッシュボード下面と結合可能であること、及び
    前記支持領域(49)のU字形脚部(52)は、好ましくは、そこに収容されるガス発生器(58)の領域で、前記エアバッグモジュールの収容ハウジング(7)の残部の部分領域を包摂し、そこで、前記エアバッグモジュールの収容ハウジング(7)の残部と結合されていることを特徴とする請求項35又は36に記載のエアバッグ装置。
  38. 前記ダッシュボード(6)の前記予想される前記頭部衝突領域(38)は、少なくとも部分的に、エネルギ吸収材料から製造されていることを特徴とする請求項1乃至37のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  39. 前記予想される頭部衝突領域(38)は、エネルギ吸収の下で変形可能な材料から製造されていること、及び
    前記ダッシュボード(6)の前記予想される頭部衝突領域(38)の下方に位置している領域には、変形空間(55)が形成されており、前記予想される頭部衝突領域(38)への頭部の衝突の際に、前記ダッシュボード(6)のこの領域は、エネルギ吸収の下で変形可能であって前記変形空間(55)へスムーズに入り込むことを特徴とする請求項38に記載のエアバッグ装置。
  40. 前記ダッシュボード(6)の少なくとも前記予想される頭部衝突領域(38)は、実質的に、好ましくはスラッシ・スキン(53)で被覆されている、エネルギ吸収フォームの支持層(54)から製造されていることを特徴とする請求項38又は39に記載のエアバッグ装置。
  41. 前記エアバッグハウジング(4)は、そこに収容された前記少なくとも1つのエアバッグ(33)が、取り付けられた基本状態では、前記少なくとも1つのガス発生器(56)の側方に設けられているように、形成されていること、及び/又は
    前記ガス発生器(56)を収容するガス発生器用ハウジング領域(57)と、前記エアバッグ(33)を収容するエアバッグハウジング領域(58)との結合領域では、少なくとも1つの材料の弱点及び/又は予定破壊点(59)が設けられており、この弱点及び/又は予定破壊点は、力が2つのハウジング部分のうちの1(57)に作用する際に、特に、力が、前記ダッシュボード(6)の変形可能に形成されている予想される頭部衝突領域(38)に少なくとも部分的に突入している前記ガス発生器用ハウジング領域(57)に作用する際に、壊れて、変形領域の当接を阻止することを特徴とする請求項38乃至40のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  42. 少なくとも、前記フロントガラス(34)に向いた前方のダッシュボード壁部領域(31)は、少なくとも部分的に、前記車両内部空間(40)を拡散換気するための空気流出開口部(44)を有することを特徴とする請求項1乃至41のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  43. 前記前方のダッシュボード壁部領域(31)の、支持する基体(42)には、少なくとも1つの吐出しノズルが組み込まれていること、
    前記基体(42)は、上から、カバー(43)によって覆われており、このカバーは連続的に穿孔されていて、穿孔パターンを有し、空気流出開口部としてのパーホレーション(44)によって、前記少なくとも1つの吐出しノズルの領域で、拡散換気が調整可能であること、
    前記パーホレーション(44)の少なくとも1つの部分領域は、その下方に位置している基体(42)と関連して、少なくとも1つの材料の弱点及び/又は予定破壊点によって設けられ、そこに前記エアバッグ出口開口部(36)が形成されることができることを特徴とする請求項42に記載のエアバッグ装置。
  44. 前記ダッシュボード側のエアバッグ出口壁部領域(31)の領域では、前記基体(42)に切欠き(45)が設けられていること、及び
    前記穿孔されているカバー(43)は、この領域に、すなわち、材料の弱点及び/又は予定破壊点を有し、少なくとも1つの回動開放可能な回動開きカバー(46)を形成するための領域に、設けられており、前記切欠き(45)を上から覆っていることを特徴とする請求項43に記載のエアバッグ装置。
  45. 充満手段の、好ましくはガス発生器(56)のガスジェット(61)が、直接前記エアバッグ出口領域(30,31,62)に向けられていることを特徴とする請求項1乃至44のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  46. ガスジェット(61)は、前記ガス発生器(56)から発生して、下から、前記折り畳まれたエアバッグ(33)の中心に吹き込むことを特徴とする請求項1乃至45のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  47. 前記エアバッグハウジング(4)の前記エアバッグハウジング出口領域(62)は、保護カバー(63)によって閉じられており、この保護カバーは、前記エアバッグ(33)を、折り畳まれる状態で前記エアバッグハウジング(4)に保持し、前記エアバッグ(33)が作動される際には、少なくとも2つの回動開き部分を形成しつつ中央領域で前記ハウジング出口開口部(64)を開放し、前記開かれた回動開き部分は、少なくとも部分的に、縁部保護を形成して、隣接する縁部領域(65)を覆うことを特徴とする請求項6乃至46のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  48. 前記ダッシュボード(6)の前記予想される頭部衝突領域(38)の下方に従って、また車両の前後軸方向(10)で車両自由空間(40)の方向に見て、取付自由空間(55)が設けられており、そこには空気通路(66)が設置可能であることを特徴とする請求項6乃至47のいずれか1に記載のエアバッグ装置。
  49. 前記空気通路(66)は、ダッシュボード下面と一体的に形成されていることを特徴とする請求項48に記載のエアバッグ装置。
  50. 前記ダッシュボード(6)の下面壁部領域(67)は空気通路壁部の構成要素であることを特徴とする請求項49に記載のエアバッグ装置。
  51. 前記エアバッグ装置(1)は、乗員用エアバッグとして車両の乗員領域に設けられていることを特徴とする請求項1乃至50いずれか1に記載のエアバッグ装置。
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