JP2005504747A - 薬物 - Google Patents

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Abstract

哺乳動物、特に、ヒトにおける細菌感染の治療方法に有用なピペリジン誘導体およびその医薬上許容される誘導体。

Description

【0001】
本発明は、新規化合物、それらを含有する組成物および抗菌剤としてのそれらの使用に関する。
【0002】
WO99/37635、WO00/21948、WO00/21952、WO00/43383、WO00/78748、WO01/07433、WO01/07432、WO01/25227、WO0208224、WO0224684、PCT/GB01/05653、PCT/GB01/05661およびWO02040474には抗菌活性を有するキノリンおよびナフチリジン誘導体が開示されている。
【0003】
本発明は、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体を提供する:
【化1】
Figure 2005504747
[式中、
1、Z2、Z3、Z4およびZ5のうち1つがNであり、1つがCR1aであり、残りがCHであるか、または、Z1、Z2、Z3、Z4およびZ5のうち1または2つが独立してCR1aであり、残りがCHであり;
1およびR1aは、水素;ヒドロキシ;(C1-6)アルコキシ、アミノ、ピペリジル、グアニジノもしくはアミジノ(いずれも、(C1-6)アルキル、アシルまたは(C1-6)アルキルスルホニル基1または2個によってN置換されていてもよい)、CONH2、ヒドロキシ、(C1-6)アルキルチオ、ヘテロサイクリルチオ、ヘテロサイクリルオキシ、アリールチオ、アリールオキシ、アシルチオ、アシルオキシまたは(C1-6)アルキルスルホニルオキシによって置換されていてもよい(C1-6)アルコキシ;(C1-6)アルコキシ置換(C1-6)アルキル;ハロゲン;(C1-6)アルキル;(C1-6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ニトロ;アジド;アシル;アシルオキシ;アシルチオ;(C1-6)アルキルスルホニル;(C1-6)アルキルスルホキシド;アリールスルホニル;アリールスルホキシドまたはアミノ、ピペリジル、グアニジノもしくはアミジノ基((C1-6)アルキル、アシルまたは(C1-6)アルキルスルホニル基1または2個によってN置換されていてもよい)から独立して選択され(ただし、Z1、Z2、Z3、Z4およびZ5がCR1aまたはCHである場合、R1は水素ではないか;または、Z5がCR1aである場合、R1aはシアノ、ヒドロキシメチルまたはカルボキシであってもよい);
3は、
カルボキシ;(C1-6)アルコキシカルボニル;アミノ基がヒドロキシ、(C1-6)アルキル、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、アミノカルボニル(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルキルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、(C2-6)アルケニルスルホニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニルまたは(C2-6)アルケニルカルボニルによって置換されていてもよく、さらに、(C1-6)アルキル、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、アミノカルボニル(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよいアミノカルボニル;シアノ;テトラゾリル;R10によって置換されていてもよい2−オキソ−オキサゾリジニル;3−ヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン−4−イル;2,4−チアゾリジンジオン−5−イル;テトラゾール−5−イルアミノカルボニル;R10によって置換されていてもよい1,2,4−トリアゾール−5−イル;または5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル;
または
3について上記したいずれかの基および/または基R120〜2個で置換されていてもよい(C1-4)アルキルまたはエテニル(ここで、基R120〜2個は以下の基から独立して選択される:ハロゲン;(C1-6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;(C2-6)アルケニルオキシカルボニル;(C2-6)アルケニルカルボニル;(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニルまたはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルキルカルボニルまたは(C2-6)アルケニルカルボニルによって置換されていてもよい)によって置換されていてもよいヒドロキシ;(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニル、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルキルスルホニル、(C2-6)アルケニルスルホニルまたはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよい)によって一置換または二置換されていてもよいアミノ;アミノ基が(C1-6)アルキル、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、アミノカルボニル(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニルまたは(C2-6)アルケニルカルボニルによって置換されていてもよく、さらに、(C1-6)アルキル、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、アミノカルボニル(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよいアミノカルボニル;オキソ;(C1-6)アルキルスルホニル;(C2-6)アルケニルスルホニル;またはアミノ基が(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよい(C1-6)アミノスルホニル);
または
(C1-6)アルキル、(C1-4)アルコキシ(C1-4)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニルまたはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルキルカルボニルまたは(C2-6)アルケニルカルボニルによって置換されていてもよい)によって置換されていてもよいヒドロキシまたはチオール;
または
(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニル、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルキルスルホニル、(C2-6)アルケニルスルホニルまたはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよい)によって一置換または二置換されていてもよいアミノ;
または
ハロゲンまたはトリフルオロメチル
であり;
加えて、R3がヒドロキシ含有置換基またはアミノ含有置換基およびカルボキシ含有置換基で二置換されている場合、これらは、各々、一緒になって環状エステルまたはアミド結合を形成してもよく;
10は、(C1-4)アルキルおよび(C2-4)アルケニル(いずれも、上記にて定義したR12によって置換されていてもよい);カルボキシ;アミノ基がヒドロキシ、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルキルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、(C2-6)アルケニルスルホニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニルまたは(C2-6)アルケニルカルボニルによって置換されていてもよく、さらに、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよいアミノカルボニル;(C1-6)アルキルスルホニル;トリフルオロメチルスルホニル;(C2-6)アルケニルスルホニル;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;(C2-6)アルケニルオキシカルボニル;および(C2-6)アルケニルカルボニルから選択され;
3 1は、2位または3位にあり、水素、またはR3について上記にて挙げた基であり(ただし、2位にあるR3 1は、置換されていてもよいヒドロキシル、アミノ、トリフルオロメチルまたはハロゲンではない);
4は、−CH2−R5 1基(ここで、R5 1は、(C4-8)アルキル;ヒドロキシ(C4-8)アルキル;(C1-4)アルコキシ(C4-8)アルキル;(C1-4)アルカノイルオキシ(C4-8)アルキル;(C3-8)シクロアルキル(C4-8)アルキル;ヒドロキシ−、(C1-6)アルコキシ−もしくは(C1-6)アルカノイルオキシ−(C3-8)シクロアルキル(C4-8)アルキル;シアノ(C4-8)アルキル;(C4-8)アルケニル;(C4-8)アルキニル;テトラヒドロフリル;モノ−もしくはジ−(C1-6)アルキルアミノ(C4-8)アルキル;アシルアミノ(C4-8)アルキル;(C1-6)アルキル−もしくはアシル−アミノカルボニル(C4-8)アルキル;モノ−もしくはジ−(C1-6)アルキルアミノ(ヒドロキシ)(C4-8)アルキルから選択される)であるか;または
4は、−U−V−R5 2基(ここで、R5 2は、各環においてヘテロ原子4個までを含有する式(A):
【化2】
Figure 2005504747
(ここで、
環(a)および(b)のうち少なくとも1つは芳香環であり;
1は、芳香環の一部である場合にはCまたはNであるか、または非芳香環の一部である場合にはCR14であり;
2は、芳香環または非芳香環の一部である場合にはN、NR13、O、S(O)x、COまたはCR14であるか、または非芳香環の一部である場合にはさらにCR1415であってもよく;
3およびX5は、独立して、NまたはCであり;
1は、0〜4原子連結基であり、ここで、各原子は、芳香環または非芳香環の一部である場合にはN、NR13、O、S(O)x、COおよびCR14から独立して選択されるか、または非芳香環の一部である場合にはさらにCR1415であってもよく;
2は、2〜6原子連結基であり、ここで、Y2の各原子は、芳香環または非芳香環の一部である場合にはN、NR13、O、S(O)x、COおよびCR14から独立して選択されるか、または非芳香環の一部である場合にはさらにCR1415であってもよく;
14およびR15の各々は、H;(C1-4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1-4)アルキル;ハロ(C1-4)アルコキシ;ハロ(C1-4)アルキル;(C1-4)アルキル;(C2-4)アルケニル;(C1-4)アルコキシカルボニル;ホルミル;(C1-4)アルキルカルボニル;(C2-4)アルケニルオキシカルボニル;(C2-4)アルケニルカルボニル;(C1-4)アルキルカルボニルオキシ;(C1-4)アルコキシカルボニル(C1-4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1-4)アルキル;メルカプト(C1-4)アルキル;(C1-4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;R3における相当する置換基についてと同様に置換されていてもよいアミノもしくはアミノカルボニル;(C1-4)アルキルスルホニル;(C2-4)アルケニルスルホニル;またはアミノ基が(C1-4)アルキルもしくは(C2-4)アルケニルによって置換されていてもよいアミノスルホニル;アリール;アリール(C1-4)アルキル;アリール(C1-4)アルコキシから独立して選択され;
各R13は、独立して、H;トリフルオロメチル;ヒドロキシ、(C1-6)アルコキシ、(C1-6)アルキルチオ、ハロもしくはトリフルオロメチルによって置換されていてもよい(C1-4)アルキル;(C2-4)アルケニル;アリール;アリール(C1-4)アルキル;アリールカルボニル;ヘテロアリールカルボニル;(C1-4)アルコキシカルボニル;(C1-4)アルキルカルボニル;ホルミル;(C1-6)アルキルスルホニル;またはアミノ基が(C1-4)アルコキシカルボニル、(C1-4)アルキルカルボニル、(C2-4)アルケニルオキシカルボニル、(C2-4)アルケニルカルボニル、(C1-4)アルキルもしくは(C2-4)アルケニルによって置換されていてもよく、さらに、(C1-4)アルキルもしくは(C2-4)アルケニルによって置換されていてもよいアミノカルボニルであり;
各xは、独立して、0、1または2である)
で示される置換されていてもよい二環式炭素環系または複素環系であり;
Uは、CO、SO2またはCH2であり、かつ、Vは、CR1718であるか、または、Uは、CH2であり、かつ、Vは、CO、C=NOR19またはSO2であり;ここで、
17およびR18は、水素;(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニルまたはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルキルカルボニルまたは(C2-6)アルケニルカルボニルによって置換されていてもよい)によって置換されていてもよいヒドロキシ;および(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニル、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルキルスルホニル、(C2-6)アルケニルスルホニルまたはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよい)によって一置換または二置換されていてもよいアミノから独立して選択され;
19は、水素であるか、または、R3の(C1-4)アルキルまたはエテニルについて上記にて挙げられた置換基のいずれかで置換されていてもよい(C1-4)アルキルおよび(C2-4)アルケニルから選択される)
であるか;
または
4は、−Ua−X1a−X2a−X3a−X4a基(ここで、
aは、CH2、COまたはSO2であり;
1aは、CR14a15aであり;
2aは、NR13a、O、S、SO2またはCR14a15aであり;
3aは、NR13a、O、S、SO2またはCR14a15aであり;ここで、
14aおよびR15aは、各々、R14およびR15について上記した基から独立して選択されるか(ただし、同一の炭素原子上のR14aおよびR15aは、共には、置換されていてもよいヒドロキシおよび置換されていてもよいアミノから選択されない);または
14aおよびR15aは、一緒なってオキソを表し;
13aは、水素;トリフルオロメチル;(C1-6)アルキル;(C2-6)アルケニル;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;またはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニル、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよく、さらに、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよい)であるか;または
隣接原子上のR14a基2個またはR13a基およびR14a基は一緒になって結合を表し、残りのR13a、R14aおよびR15a基は、上記定義と同じであるか;または
隣接原子上のR14a基2個およびR15a基2個は一緒になって結合を表して、その結果、X2aおよびX3aは三重結合されるか;または
1a、X2aおよびX3aにおけるR14a基2個またはR13a基およびR14a基はそれらが結合している原子および適当な場合には介在基X2aと一緒になって5員または6員の炭素環または複素環を形成し、残りのR13a、R14aおよびR15a基は上記定義と同じであり;
(ただし、X2aおよびX3aは共には同時にはヘテロ原子ではない);
4aは、フェニル、またはO、SおよびNから選択されるヘテロ原子4個までを含有するCもしくはN結合した5員または6員の単環式芳香族複素環であり、ここで、該複素環は、(C1-4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1-4)アルキル;ハロ(C1-4)アルコキシ;ハロ(C1-4)アルキル;(C1-4)アルキル;(C2-4)アルケニル;(C1-4)アルコキシカルボニル;ホルミル;(C1-4)アルキルカルボニル;(C2-4)アルケニルオキシカルボニル;(C2-4)アルケニルカルボニル;(C1-4)アルキルカルボニルオキシ;(C1-4)アルコキシカルボニル(C1-4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1-4)アルキル;メルカプト(C1-4)アルキル;(C1-4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;R3における相当する置換基についてと同様に置換されていてもよいアミノまたはアミノカルボニル;(C1-4)アルキルスルホニル;(C2-4)アルケニルスルホニル;またはアミノ基が(C1-4)アルキルまたは(C2-4)アルケニルによって置換されていてもよいアミノスルホニル;アリール、アリール(C1-4)アルキルまたはアリール(C1-4)アルコキシから選択される基3個までによってC置換されていてもよく;かつ、トリフルオロメチル;ヒドロキシ、(C1-6)アルコキシ、(C1-6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルによって置換されていてもよい(C1-4)アルキル;(C2-4)アルケニル;アリール;アリール(C1-4)アルキル;(C1-4)アルコキシカルボニル;(C1-4)アルキルカルボニル;ホルミル;(C1-6)アルキルスルホニル;またはアミノ基が(C1-4)アルコキシカルボニル、(C1-4)アルキルカルボニル、(C2-4)アルケニルオキシカルボニル、(C2-4)アルケニルカルボニル、(C1-4)アルキルまたは(C2-4)アルケニルによって置換されていてもよく、さらに、(C1-4)アルキルまたは(C2-4)アルケニルによって置換されていてもよいアミノカルボニルによってN置換されていてもよい)
であり;
nは0または1であり、ABは、NR11CO、CONR11、CO−CR89、CR67−CO、O−CR89、CR67−O、NHR11−CR89、CR67−NHR11、NR11SO2、CR67−SO2またはCR67−CR89であるか、または、
nは0であり、ABは、NH−CO−NHまたはNH−CO−Oであるか;または
nは0であり、ABは、CR67SO2NR11、CR67CONR11またはCR67CH2NR11である;
ただし、nが0であり、ABがヘテロ原子によってピペリジンに連結されている場合、R3は置換されていてもよい(C1-4)アルキルまたはエテニルである;
ただし、R6およびR7、ならびにR8およびR9は、共には、置換されていてもよいヒドロキシまたはアミノではない;
ここで、
6、R7、R8およびR9の各々は、H;(C1-6)アルコキシ;(C1-6)アルキルチオ;ハロ;トリフルオロメチル;アジド;(C1-6)アルキル;(C2-6)アルケニル;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;(C2-6)アルケニルオキシカルボニル;(C2-6)アルケニルカルボニル;R3における相当する置換基についてと同様に置換されていてもよいヒドロキシ、アミノまたはアミノカルボニル;(C1-6)アルキルスルホニル;(C2-6)アルケニルスルホニル;またはアミノ基が(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよい(C1-6)アミノスルホニルから独立して選択されるか;または
6およびR8は一緒になって結合を表し、R7およびR9は上記定義と同じであり;
各R11は、独立して、H;トリフルオロメチル;(C1-6)アルキル;(C2-6)アルケニル;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;またはアミノ基が(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニル、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよく、さらに、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよいアミノカルボニルであるか;または
3またはR3 1およびR6、R7、R8またはR9の一方がカルボキシ基を含有し、他方がヒドロキシまたはアミノ基を含有する場合、それらは一緒になって環状エステルまたはアミド結合を形成するか、または、R3またはR3 1がカルボキシ基を含有し、AまたはBがNHである場合は、それらは縮合して環状アミドを形成する]。
【0004】
本発明は、また、哺乳動物における細菌感染の治療用薬物の製造における式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体の使用を提供する。
本発明は、また、特に、哺乳動物における細菌感染の治療用の、医薬組成物であって、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体、および医薬上許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
本発明は、また、哺乳動物、特に、ヒトにおける細菌感染の治療方法であって、かかる治療を必要とする哺乳動物に式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体の有効量を投与することを含む方法を提供する。
【0005】
一の態様において、R1およびR1aは、(C1-4)アルコキシ(C1-4)アルキルによって置換されているトリフルオロメトキシまたはヒドロキシ以外であり、R3は、トリフルオロメチル以外である。
好ましくは、Z1、Z2、Z3、Z4およびZ5のうち1つはNであり、1つはCR1aであり、残りはCHであるか、またはZ1、Z2、Z3、Z4およびZ5のうち1つはCR1aであり、残りはCHである。
好ましくは、Z5はCHまたはNであり、Z3はCHまたはCFであり、Z1、Z2およびZ4は、各々、CHであるか、またはZ1はNであり、Z3はCHまたはCFであり、Z2、Z4およびZ5は、各々、CHである。
【0006】
1またはR1aが置換アルコキシである場合、それは、好ましくは、N−置換されていてもよいアミノ、グアニジノまたはアミジノによって置換されている(C2-6)アルコキシ、またはピペリジルによって置換されている(C1-6)アルコキシである。R1のアルコキシの適当な例としては、メトキシ、トリフルオロメトキシ、n−プロピルオキシ、i−ブチルオキシ、アミノエチルオキシ、アミノプロピルオキシ、アミノブチルオキシ、アミノペンチルオキシ、グアニジノプロピルオキシ、ピペリジン−4−イルメチルオキシ、フタルイミドペンチルオキシまたは2−アミノカルボニルプロパ−2−オキシが挙げられる。好ましくは、R1は、メトキシ、アミノ(C3-5)アルキルオキシ、グアニジノ(C3-5)アルキルオキシ、ピペリジル(C3-5)アルキルオキシ、ニトロまたはフルオロである。
【0007】
好ましくは、R1およびR1aは、独立して、メトキシ、アミノ(C3-5)アルキルオキシ、グアニジノ(C3-5)アルキルオキシ、ピペリジル(C3-5)アルキルオキシ、ニトロまたはフルオロであり;より好ましくは、メトキシ、アミノ(C3-5)アルキルオキシまたはグアニジノ(C3-5)アルキルオキシである。好ましくは、R1aはHまたはFである。最も好ましくは、R1はメトキシであり、R1aはHであるか、または、Z3がCR1aである場合、それは、C−Fであってもよい。
5がCR1aである場合、R1aは、好ましくは、水素、シアノ、ヒドロキシメチルまたはカルボキシであり、最も好ましくは、水素である。
好ましくは、nは0である。
【0008】
第一の態様において、R3は置換されていてもよいヒドロキシ、置換されていてもよいアミノ、ハロゲンまたはトリフルオロメチルである。
第二の態様において、R3は置換されていてもよいヒドロキシ、置換されていてもよいアミノ、ハロゲンまたはトリフルオロメチル以外であり、nは0である。
好ましくは、R3はOH、NH2、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルコキシ、(C1-4)アルコキシ(C1-4)アルコキシ、カルボキシ、シアノ、置換されていてもよいアミノカルボニル、(C1-4)アルキルカルボニルオキシ、フルオロ、トリフルオロメチルまたはCH2OHである。
【0009】
3の例としては、OH、NH2、メチル、メトキシ、メトキシメトキシ、カルボキシ、シアノ、アミノカルボニル、アセトキシ、フルオロ、トリフルオロメチルまたはCH2OHが挙げられる。
3は、好ましくは、OH、NH2、メチルまたはCH2OHである。
【0010】
3 1の好ましい例としては、水素;カルボキシ、置換されていてもよいヒドロキシ、置換されていてもよいアミノカルボニル、置換されていてもよいアミノまたは(C1-4)アルコキシカルボニルで置換されている(C1-4)アルキル;または(C1-4)アルコキシカルボニルまたはカルボキシで置換されている(C2-4)アルケニルが挙げられる。R3 1についてのより好ましい基は水素、カルボキシメチル、ヒドロキシメチル、アミノカルボニルメチルまたはアミノカルボニルであり、最も好ましくは、水素である。R3 1が3位にある場合、好ましい例としては、置換されていてもよいヒドロキシまたはアミノもまたが挙げられる。
3およびR3 1のハロゲンは好ましくはフルオロである。
3またはR3 1およびR6、R7、R8またはR9が一緒になって環状エステルまたはアミド結合を形成する場合、得られた環が5〜7員環であるのが好ましい。また、エステルまたはアミド結合を形成しない基AまたはBはCH2であるのが好ましい。
【0011】
AがCH(OH)である場合、R−立体化学が好ましい。
好ましくは、AはNH、NCH3、CH2、CHOH、CH(NH2)、C(Me)(OH)またはCH(Me)である。
好ましくは、BはCH2またはCOである。
好ましくは、nは0である。
最も好ましくは、nは0であり、AはCHOHまたはCH2であり、BはCH2であるか、またはAはNHであり、BはCOである。
好ましくは、R11は水素または(C1-4)アルキル、例えば、メチルであり、より好ましくは、水素である。
【0012】
4はCH25 1である場合、好ましくは、R5 1は(C5-8)アルキルである。
4が基−Ua−X1a−X2a−X3a−X4aである場合:
aは、好ましくは、CH2である。
13aは、好ましくは、H、またはメチルのような(C1-4)アルキルであり、より好ましくは、水素である。
14aおよびR15aは、好ましくは、Hであるか、または、一緒になって、オキソを表すか、または、一方はHであり、他方はOHである。
1aは、好ましくは、CH2、COまたはCHOHである。
2aは、好ましくは、CH2またはCOであるか、またはX3aと一緒になってCH=CH基を形成する。
3aは、好ましくは、CH2、O、SまたはNHであるか、またはX2aと一緒になってCH=CH基を形成する。
【0013】
好ましい連結基−X1a−X2a−X3a−としては、−(CH2)2−O−、−CH2−CH=CH−、−(CH2)3−、−(CH2)2−NH−、−CH(OH)−CH2−NH−または−CH2CONH−が挙げられる。連結基が環化された基である場合、R14a基2個またはR13aおよびR14aは、炭素環または複素環、例えば、オキサゾリジン−2−オンとなる。環化連結基−X1a−X2a−X3a−は、好ましくは、X3aがNであるオキサゾリジン−2−オン−3,5−ジイルである。
【0014】
4aについての単環式芳香族複素環基としては、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル、イソイミダゾリル、チアゾリル、フラニルおよびイミダゾリル、2H−ピリダゾン、1H−ピリダ−2−オンが挙げられる。好ましい芳香族複素環基としては、ピリダ−2−イル、ピリダ−3−イル、チアゾール−2−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−5−イルおよびフラ−2−イルが挙げられる。
【0015】
複素環X4a上の好ましい置換基としては、ハロ、特に、フルオロ、トリフルオロメチルおよびニトロが挙げられる。
【0016】
フェニルX4a上の好ましい置換基としては、ハロ、特に、フルオロ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシカルボニルおよびメチルカルボニルアミノが挙げられる。
【0017】
好ましくは、X4aは、2−ピリジル、3−フルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニルまたはチアゾール−2−イルである。
【0018】
好ましくは、R4は−U−V−R5 2である。
【0019】
VがC=NOR19である場合、R19は、好ましくは、Hである。
【0020】
−U−V−基は、好ましくは、−(CH2)2−、CH2CH(OH)、CH2C=NOHまたはCH2COである。
【0021】
好ましくは、R5 2は、少なくとも1個がNまたはNR13であるヘテロ原子2〜4個を含む環原子8〜11個を有する芳香族複素環(A)であり、ここで、好ましくは、Y2はヘテロ原子2〜3個を含有し、そのうち1個がSであり、1〜2個がNであり、1個のNがX3に結合している。
【0022】
別法として、および、好ましくは、複素環(A)は、置換されていてもよいベンゾおよびピリドから選択される芳香環(a)および非芳香環(b)を有し、Y2は、X5に結合するO、SまたはNR13(ここで、R13は水素以外である)から選択されるヘテロ原子、およびNを介してX3に結合するNHCO、またはX3に結合するOを含む原子3〜5個、より好ましくは、原子4個を有する。環(a)は、好ましくは、芳香族窒素を含有しており、より好ましくは、環(a)はピリジンである。環(A)の例としては、置換されていてもよい以下の環が挙げられる:
【0023】
芳香環(a)および(b):
1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−2−イル、1H−ピロロ[3,2−b]−ピリジン−2−イル、3H−イミダゾ[4,5−b]−ピリダ−2−イル、3H−キナゾリン−4−オン−2−イル、ベンゾイミダゾール−2−イル、ベンゾ[1,2,3]−チアジアゾール−5−イル、ベンゾ[1,2,5]−オキサジアゾール−5−イル、ベンゾフラ−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、ベンゾオキサゾール−2−イル、クロメン−4−オン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ−[1,2−a]−ピリミジン−2−イル、インドール−2−イル、インドール−6−イル、イソキノリン−3−イル、[1,8]−ナフチリジン−3−イル、オキサゾロ[4,5−b]−ピリジン−2−イル、キノリン−2−イル、キノリン−3−イル、キノキサリン−2−イル、インダン−2−イル、ナフタレン−2−イル、1,3−ジオキソ−イソインドール−2−イル、ベンゾイミダゾール−2−イル、ベンゾチオフェン−2−イル、1H−ベンゾトリアゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル、3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル、3H−ベンゾチアゾール−2−オン−5−イル、3H−キナゾリン−4−オン−2−イル、3H−キナゾリン−4−オン−6−イル、4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−3−イル、ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−6−イル、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イル、ベンゾ[1,4]オキサジン−2−オン−3−イル、ベンゾチアゾール−5−イル、ベンゾチアゾール−6−イル、シンリン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリダジン−2−イル、イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル、ピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジン−3−イル、ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−2−イル、ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−3−イル、キナゾリン−2−イル、キノキサリン−6−イル、チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン−7−イル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、チエノ[3,2−b]ピリジン−6−イル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−イル、1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−3−イル、チアゾロ[4,5−b]ピリジン−5−イル、[1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、2H−イソキノリン−1−オン−3−イル;
【0024】
(a)が非芳香環である場合:
(2S)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル、(2S)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル、3−(R,S)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−イル、3−(R)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル、3−(S)−(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル、3−置換−3H−キナゾリン−4−オン−2−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサン−2−イル、1−オキソ−1,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[c]アゼピン−2−イル;
【0025】
(b)が非芳香環である場合:
1,1,3−トリオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1l6−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾオキサゾール−6−イル、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)、4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−7−イル、4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[b][1,4]チアゼピン−7−イル、5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−6−イル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]チアジン−7−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、6,7−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル、6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−8−チア−1,2,5−トリアザ−ナフタレン−3−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾチアゾール−2−オン−6−イル、2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン−7−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン−7−イル、6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オン−2−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−イル、2−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−[1,8]ナフチリジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル。
【0026】
13は、好ましくは、環(a)における場合にはH、または、加えて、環(b)における場合にはメチルもしくはイソプロピルのような(C1-4)アルキルである。より好ましくは、環(b)において、NR13がX3に結合する場合にはR13はHであり、NR13がX5に結合する場合にはR13は(C1-4)アルキルである。
【0027】
14およびR15は、好ましくは、水素、ハロ、ヒドロキシ、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、ニトロ、シアノ、アリール(C1-4)アルコキシおよび(C1-4)アルキルスルホニルから独立して選択される。
より好ましくは、R15は水素である。
より好ましくは、各R14は、水素、クロロ、フルオロ、ヒドロキシ、メチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、ベンジルオキシ、ニトロ、シアノおよびメチルスルホニルから選択される。最も好ましくは、R14は、水素、ヒドロキシ、フッ素またはニトロから選択される。好ましくは、R14基0〜3個は水素以外の置換基である。
最も好ましくは、CR1415はCH2である。
【0028】
最も好ましいR5 2基としては、以下のものが挙げられる:
[1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、
1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル、
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−イル、
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル、
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、
2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル、
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル、
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]チアジン−7−イル、
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、
3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾオキサゾール−6−イル、
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,3−b]オキサジン−6−イル、
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル(4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル)、
4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−イル、
6−ニトロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル、
7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、
8−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−3−イル、
8−ヒドロキシキノリン−2−イル、
ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−5−イル、
ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イル、
ベンゾチアゾール−5−イル、
チアゾロ−[5,4−b]ピリジン−6−イル、
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、
7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、
7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]チアジン−7−イル、
特に、
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル(4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル)、
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル。
【0029】
本明細書で用いる場合、「アルキル」なる用語としては、直鎖および分枝鎖を有する基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチルおよびヘキシルが挙げられる。「アルケニル」なる用語は、それに応じて理解されるべきである。
【0030】
ハロまたはハロゲンとしては、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードが挙げられる。
ハロアルキル基はハロゲン原子1〜3個を含む。
【0031】
他に定義しない限り、本明細書で用いる「複素環」なる用語としては、適当には各環中に酸素、窒素および硫黄から選択されるヘテロ原子4個までを含有する芳香族および非芳香族の単環および縮合環であって、非置換であるか、または、例えば、(C1-4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1-4)アルキル;ハロ(C1-4)アルコキシ;ハロ(C1-4)アルキル;(C1-4)アルキル;(C2-4)アルケニル;(C1-4)アルコキシカルボニル;ホルミル;(C1-4)アルキルカルボニル;(C2-4)アルケニルオキシカルボニル;(C2-4)アルケニルカルボニル;(C1-4)アルキルカルボニルオキシ;(C1-4)アルコキシカルボニル(C1-4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1-4)アルキル;メルカプト(C1-4)アルキル;(C1-4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;R3における相当する置換基についてと同様に置換されていてもよいアミノまたはアミノカルボニル;(C1-4)アルキルスルホニル;(C2-4)アルケニルスルホニル;またはアミノ基が(C1-4)アルキルまたは(C2-4)アルケニルによって置換されていてもよいアミノスルホニル;置換されていてもよいアリール、アリール(C1-4)アルキルまたはアリール(C1-4)アルコキシおよびオキソ基から選択される基3個までによってC置換されていてもよい該環が挙げられる。各複素環は、適当には、環原子4〜7個、好ましくは、5または6個を有する。縮合複素環系は、炭素環を含んでいてもよく、複素環1個を含むことを必要とするだけである。ヘテロサイクリル基を含有する本発明の化合物は、ヘテロサイクリル基の性質に応じて2つまたはそれ以上の互変異性体を生じ得る;かかる互変異性体は全て、本発明の範囲内に包含される。
【0032】
アミノ基が上記にて定義した単一のまたは縮合した非芳香族複素環の一部をなす場合、かかる置換アミノ基における適当な任意置換基としては、H;トリフルオロメチル;ヒドロキシ、(C1-6)アルコキシ、(C1-6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルによって置換されていてもよい(C1-4)アルキル;(C2-4)アルケニル;アリール;アリール(C1-4)アルキル;(C1-4)アルコキシカルボニル;(C1-4)アルキルカルボニル;ホルミル;(C1-6)アルキルスルホニル;またはアミノ基が(C1-4)アルコキシカルボニル、(C1-4)アルキルカルボニル、(C2-4)アルケニルオキシカルボニル、(C2-4)アルケニルカルボニル、(C1-4)アルキルまたは(C2-4)アルケニルによって置換されていてもよく、さらに(C1-4)アルキルまたは(C2-4)アルケニルによって置換されていてもよいアミノカルボニルが挙げられる。
【0033】
本明細書で用いる場合、「アリール」なる用語としては、(C1-4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1-4)アルキル;ハロ(C1-4)アルコキシ;ハロ(C1-4)アルキル;(C1-4)アルキル;(C2-4)アルケニル;(C1-4)アルコキシカルボニル;ホルミル;(C1-4)アルキルカルボニル;(C2-4)アルケニルオキシカルボニル;(C2-4)アルケニルカルボニル;(C1-4)アルキルカルボニルオキシ;(C1-4)アルコキシカルボニル(C1-4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1-4)アルキル;メルカプト(C1-4)アルキル;(C1-4)アルコキシ;ニトロ;シアノ、カルボキシ;R3における相当する置換基についてと同様に置換されていてもよいアミノまたはアミノカルボニル;(C1-4)アルキルスルホニル;(C2-4)アルケニルスルホニル;またはアミノ基が(C1-4)アルキルまたは(C2-4)アルケニルによって置換されていてもよいアミノスルホニル;フェニル、フェニル(C1-4)アルキルまたはフェニル(C1-4)アルコキシから選択される基5個まで、好ましくは、3個までで置換されていてもよいフェニルおよびナフチルが挙げられる。
【0034】
「アシル」なる用語としては、(C1-6)アルコキシカルボニル、ホルミルまたは(C1-6)アルキルカルボニル基が挙げられる。
【0035】
本発明の化合物には、水性溶媒および有機溶媒のような溶媒から結晶化または再結晶され得るものがある。このような場合、溶媒和物が形成され得る。本発明は、その範囲内に、水和物を包含する化学量論的溶媒和物、および凍結乾燥のような工程により生成され得る可変量の水を含有する化合物を包含する。
【0036】
式(I)で示される化合物は、医薬組成物における使用が意図されるものであるので、それらは、各々、実質的に純粋な形態で、例えば、少なくとも純度60%、より適当には、少なくとも純度75%、好ましくは、少なくとも85%、特に、少なくとも純度98%(%は重量対重量に基づいている)で提供されることは容易に理解されるであろう。当該化合物の不純物を含む調製物は、医薬組成物において用いられるさらに純粋な形態を製造するのに使用され得る;当該化合物のこれらの低い純度の調製物は、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体を少なくとも1%、より適当には、少なくとも5%、好ましくは、10〜59%含有する。
【0037】
上記式(I)で示される化合物の医薬上許容される誘導体としては、遊離塩基形態またはそれらの酸付加塩もしくは第4級アンモニウム塩、例えば、鉱酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸もしくはリン酸、または有機酸、例えば、酢酸、フマル酸、コハク酸、マレイン酸、クエン酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸もしくは酒石酸とのそれらの塩が挙げられる。式(I)で示される化合物は、また、N−オキシドとして製造され得る。遊離カルボキシ基を有する式(I)で示される化合物は、また、インビボ加水分解性エステルとして製造され得る。本発明は、このような誘導体の全てに及ぶ。
【0038】
適当な医薬上許容されるインビボ加水分解性エステル形成基の例としては、人体中にて容易に分解して親酸またはその塩を残すエステルを形成するものが挙げられる。この種の適当な基としては部分式(i)、(ii)、(iii)、(iv)および(v)で示されるものが挙げられる:
【化3】
Figure 2005504747
[式中、Raは水素、(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、メチル、またはフェニルであり、Rbは(C1-6)アルキル、(C1-6)アルコキシ、フェニル、ベンジル、(C3-7)シクロアルキル、(C3-7)シクロアルキルオキシ、(C1-6)アルキル(C3-7)シクロアルキル、1−アミノ(C1-6)アルキル、または1−(C1-6アルキル)アミノ(C1-6)アルキルであるか;またはRaおよびRbは一緒になって、メトキシ基1または2個によって置換されていてもよい1,2−フェニレン基を形成し;Rcは、メチルまたはエチル基で置換されていてもよい(C1-6)アルキレンを表し、RdおよびReは、独立して、(C1-6)アルキルを表し;Rfは(C1-6)アルキルを表し;Rgは、水素、またはハロゲン、(C1-6)アルキルもしくは(C1-6)アルコキシから選択される基3個までによって置換されていてもよいフェニルを表し;Qは、酸素またはNHであり;Rhは、水素または(C1-6)アルキルであり;Riは水素、またはハロゲン、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、アリールもしくはヘテロアリールによって置換されていてもよい(C1-6)アルキルであるか;またはRhおよびRiは一緒になって(C1-6)アルキレンを形成し;Rjは水素、(C1-6)アルキルまたは(C1-6)アルコキシカルボニルを表し;Rkは(C1-8)アルキル、(C1-8)アルコキシ、(C1-6)アルコキシ(C1-6)アルコキシまたはアリールを表す]。
【0039】
適当なインビボ加水分解性エステル基の例としては、例えば、アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチル、α−アセトキシエチル、α−ピバロイルオキシエチル、1−(シクロヘキシルカルボニルオキシ)プロパ−1−イル、および(1−アミノエチル)カルボニルオキシメチルのようなアシルオキシ(C1-6)アルキル基;エトキシカルボニルオキシメチル、α−エトキシカルボニルオキシエチルおよびプロポキシカルボニルオキシエチルのような(C1-6)アルコキシカルボニルオキシ(C1-6)アルキル基;ジ(C1-6)アルキルアミノ(C1-6)アルキル、特に、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチルまたはジエチルアミノエチルのようなジ(C1-4)アルキルアミノ(C1-4)アルキル基;2−(イソブトキシカルボニル)ペンタ−2−エニルおよび2−(エトキシカルボニル)ブタ−2−エニルのような2−((C1-6)アルコキシカルボニル)−2−(C2-6)アルケニル基;フタリジルおよびジメトキシフタリジルのようなラクトン基が挙げられる。
【0040】
さらなる適当な医薬上許容されるインビボ加水分解性エステル形成基は、式:
【化4】
Figure 2005504747
[式中、Rkは水素、C1-6アルキルまたはフェニルである]
で示されるものである。
Rは、好ましくは、水素である。
【0041】
上記式(I)で示される化合物には、光学異性体の形態、例えば、ジアステレオ異性体およびあらゆる割合の異性体混合物、例えば、ラセミ混合物で存在し得るものがある。本発明は、全てのこのような形態、特に、純粋な異性体形態を包含する。例えば、本発明は、A−B基のCH(OH)−CH2がいずれかの異性配置である化合物を包含し、R−異性体が好ましい。異なる異性体は慣用的な方法によって互いに分離または分割することができるか、または、慣用的な合成方法または立体特異的合成もしくは不斉合成によっていずれもの所定の異性体を得ることができる。
【0042】
本発明のさらなる態様において、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体の製造方法であって、式(IV)で示される化合物を式(V)で示される化合物と反応させ:
【化5】
Figure 2005504747
[式中、nは式(I)における定義と同じであり;Z1'、Z2'、Z3'、Z4'、Z5'、R1'、R3' 1およびR3'は、式(I)における定義と同じZ1、Z2、Z3、Z4、Z5、R1、R3 1およびR3であるか、または、それらに変換可能な基であり、Rwは、水素であるか、または、RwおよびR3'は結合を表し;
XおよびYは以下の組合せであってよい:
(i)XおよびYの一方はCO2yであり、他方はCH2CO2xである;
(ii)XはCHR67であり、YはC(=O)R9である;
(iii)XはCR7=PRz 3であり、YはC(=O)R9である;
(iv)XはC(=O)R7であり、YはCR9=PRz 3である;
(v)YおよびXの一方はCOWであり、他方はNHR11'、NCOまたはNR11'COWである;
(vi)XはNHR11'であり、YはC(=O)R8であるか、または、XはC(=O)R6であり、YはNHR11'である;
(vii)XはNHR11'であり、YはCR89Wである;
(viii)XはWまたはOHであり、YはCH2OHである;
(ix)XはNHR11'であり、YはSO2Wである;
(x)XおよびYの一方は(CH2)p−Wであり、他方は(CH2)qNHR11'、(CH2)qOH、(CH2)qSHまたは(CH2)qSCORxである(ここで、p+qは1である);
(xi)XおよびYの一方はOHであり、他方は−CH=N2である;
(xii)XはNCOであり、YはOHまたはNH2である;
(xiii)XはCR67SO2W、A'COW、CR6=CH2またはオキシランであり、YはNHR11'である;
(xiv)XはWであり、YはCONHR11'またはOCONH2である;
(xv)XはWであり、Yは−CH=CH2である;
(xvi)XはWであり、Yは−C≡CH(次いで、−C≡C−中間基の水素添加)である;
(xvii)XはNHR11'であり、YおよびR3は一緒になってOであり、n = 1である;
ここで、Wは、離脱基、例えば、ハロ、メタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシまたはイミダゾリルであり;RxおよびRyは(C1-6)アルキルであり;Rzはアリールまたは(C1-6)アルキルであり;A'およびNR11'は式(I)における定義と同じAおよびNR11であるか、またはそれらに変換可能な基であり;オキシランは
【化6】
Figure 2005504747
(ここで、R6、R8およびR9は式(I)における定義と同じである)
である];
その後、A'、Z1'、Z2'、Z3'、Z4'、Z5'、R1'、R3'、R3' 1、R4'およびNR11'をA、Z1、Z2、Z3、Z4、Z5、R1、R3、R3 1、R4およびNR11'に変換してもよく;R3'およびRwが結合を表す場合にはそれらをR3および水素またはR3 1に変換してもよく;A−Bを他のA−Bに変換してもよく、R1、R3、R3 1および/またはR4を相互変換してもよく、および/またはその医薬上許容される誘導体を形成してもよい
ことを含む方法を提供する。
【0043】
別工程(i)は、まず、A−BがCO−CH2またはCH2−COである式(I)で示される化合物を生成する。
別工程(ii)は、まず、A−BがCR67−CR9OHである式(I)で示される化合物を生成する。
別工程(iii)および(iv)は、まず、A−BがCR7=CR9である式(I)で示される化合物を生成する。
別工程(v)は、まず、A−BがCO−NR11またはNR11−COである式(I)で示される化合物を生成する。
【0044】
別工程(vi)は、まず、A−BがNR11−CHR8またはCHR6−NHR11である式(I)で示される化合物を生成する。
別工程(vii)は、まず、A−BがNR11'−CR89である式(I)で示される化合物を生成する。
別工程(viii)は、まず、A−BがO−CH2である式(I)で示される化合物を生成する。
別工程(ix)は、まず、ABがNR11SO2である化合物を生成する。
別工程(x)は、まず、AおよびBの一方がCH2であり、他方がNHR11、OまたはSである式(I)で示される化合物を生成する。
【0045】
別工程(xi)は、まず、A−BがOCH2またはCH2Oである式(I)で示される化合物を生成する。
別工程(xii)は、まず、ABがNH−CO−NHまたはNH−CO−Oである化合物を生成する。
別工程(xiii)は、まず、nが0であり、ABがCR67SO2NR11、A'−CONR11またはCR67CR89NR11である化合物を生成する。
別工程(xiv)は、まず、A−BがNR11'−COまたはNH−CO−Oである式(I)で示される化合物を生成する。
別工程(xv)および(xvi)は、まず、A−Bが、−CH=CH−、または水素添加されて−CH=CH−または−CH2CH2−となり得る−C≡C−である式(I)で示される化合物を生成する。
別工程(xvii)は、まず、A−BがNR11'−CH2である式(I)で示される化合物を生成する。
【0046】
別工程(v)および(xiii)(第2の別工程)において、該反応は、例えば、以下のことを含む標準的なアミドまたは尿素形成反応である:
1.カルボン酸の(例えば、酸塩化物、混酸無水物、活性エステル、O−アシル−イソ尿素または他の種への)活性化、およびアミンでの処理(Ogliaruso, M. A.; Wolfe, J. F. in The Chemistry of Functional Groups (Ed. Patai, S.) Suppl. B: The Chemistry of Acid Derivatives, Pt. 1 (John Wiley and Sons, 1979), pp 442-8;Beckwith, A. L. J. in The Chemistry of Functional Groups (Ed. Patai, S.) Suppl. B: The Chemistry of Amides (Ed. Zabricky, J.) (John Wiley and Sons, 1970), p 73 ff)(該酸およびアミンは、好ましくは、1−(ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(EDC)または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)またはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート(HATU)のような活性化剤の存在下で反応させられる);または
2.以下の特定の方法:
a.変更したクルチウス反応法による酸のアミン成分へのインサイツ変換(Shioiri, T., Murata, M., Hamada, Y., Chem. Pharm. Bull. 1987, 35, 2698);
b.中性条件下での酸成分の酸塩化物へのインサイツ変換(Villeneuve, G. B.; Chan, T. H., Tetrahedron. Lett. 1997, 38, 6489)。
【0047】
A'は、例えば、保護ヒドロキシメチレンであり得る。
【0048】
別工程(xiii)(第3の別工程)は、当業者によく知られている方法を用いる標準的な付加反応である。該工程は、好ましくは、有機塩基、例えば、トリエチルアミンの存在下で、極性有機溶媒、例えば、アセトニトリル中にて行われる。
【0049】
別工程(xiii)(第4の別工程)において、カップリングは、触媒として1当量の過塩素酸リチウムの存在下にて室温でアセトニトリル中にて行うことができるか(J. E. Chateauneuf et al, J. Org. Chem., 56, 5939-5942, 1991 の一般的な方法)、または、より好ましくは、ジクロロメタン中にてイッテルビウム・トリフラートを用いて行うことができる。場合によっては、40〜70℃のような高温が有益であり得る。別法として、式(V)で示される化合物を1当量のブチルリチウムのような塩基で処理し、得られた塩を、好ましくは、80℃のような高温で、テトラヒドロフランのような不活性溶媒中にてオキシランと反応させることができる。キラルエポキシドの使用により、単一のジアステレオマーが得られる。別法として、ジアステレオマーの混合物は、分取HPLCによって、または、キラル酸から形成された塩の結晶化を介する慣用の分割法によって、分取することができる。
【0050】
別工程(xii)は、イソシアネートとアミンまたはアルコールとの反応による標準的な尿素またはカルバメート形成反応であり、当業者によく知られている方法によって行われる(例えば、March, J; Advanced Organic Chemistry, Edition 3 (John Wiley and Sons, 1985), p802-3 を参照)。該方法は、好ましくは、N,N−ジメチルホルムアミドのような極性溶媒中にて行われる。
【0051】
別工程(i)において、該工程は、二段階である:最初に、好ましくは、非プロトン性溶媒、例えば、エーテル、THFまたはベンゼン中にて、塩基、好ましくは、水素化ナトリウムまたはナトリウムアルコキシド、ソーダアミド、アルキルリチウムまたはリチウムジアルキルアミドを用いる縮合;次に、0〜100℃で水性有機溶媒中にて、無機酸、好ましくは、HClを用いる加水分解。類似の経路がDE330945、EP31753、EP53964 および H. Sargent, J. Am. Chem. Soc. 68, 2688-2692 (1946) に記載されている。類似のクライゼン法がSoszko et. al., Pr. Kom. Mat. Przyr. Poznan. Tow. Przyj. Nauk., (1962), 10, 15 に記載されている。
【0052】
別工程(ii)において、該反応は、塩基、好ましくは、有機金属または金属の水素化物、例えば、NaH、リチウムジイソプロピルアミドまたはNaOEtの存在下にて、好ましくは、非プロトン性溶媒、好ましくは、THF、エーテルまたはベンゼン中にて、−78〜25℃にて行われる(Gutswiller et al. (1978) J. Am. Chem. Soc. 100, 576 における類似の方法)。
【0053】
別工程(iii)および(iv)において、塩基を用いる場合、それは、好ましくは、NaH、KH、アルキルリチウム、例えば、BuLi、金属アルコキシド、例えば、NaOEt、ソーダアミドまたはリチウムジアルキルアミド、例えば、ジイソプロピルアミドである。類似の方法が米国特許3989691 および M. Gates et. al. (1970) J. Amer. Chem.Soc., 92, 205、ならびに Taylor et al. (1972) JACS 94, 6218 に記載されている。
【0054】
別工程(vi)において、該反応は、例えば、水素化ホウ素ナトリウムまたはトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムを用いる標準的な還元アルキル化である(Gribble, G. W. in Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis (Ed. Paquette, L. A.) (John Wiley and Sons, 1995), p 4649)。
【0055】
別工程(vii)は、例えば、塩基の存在下にてアルコールまたはアミンをハロゲン化アルキルで処理する当業者によく知られている標準的なアルキル化反応である(例えば、March, J; Advanced Organic Chemistry, Edition 3 (John Wiley and Sons, 1985), p364-366 および p342-343 を参照)。該工程は、好ましくは、N,N−ジメチルホルムアミドのような極性溶媒中にて行われる。
【0056】
別工程(xiii)(第1の別工程)において、該反応は、当業者によく知られている標準的なスルホンアミド形成反応である。これは、例えば、ハロゲン化スルホニルとアミンとの反応であり得る。
【0057】
Xがハロゲン、メタンスルホニルオキシまたはトリフルオロメタンスルホニルオキシのようなWである別工程(viii)において、Yにおけるヒドロキシ基は、好ましくは、アルコールを塩基で処理することにより、OM基(ここで、Mはアルカリ金属である)に変換される。該塩基は、好ましくは、NaH、リチウムジイソプロピルアミドまたはナトリウムのような無機塩基である。XがOHである場合、Yにおけるヒドロキシ基は、ミツノブ条件(Fletcher et. al. J Chem Soc. (1995), 623)下で活性化される。別法として、XがOであり、YがCH2OHである場合、これらの基は1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)での活性化によって直接反応させることができる(Chem. Berichte 1962, 95, 2997 または Angewante Chemie 1963 75, 377)。
【0058】
別工程(ix)において、該反応は、Fuhrman et. al., J. Amer. Chem. Soc.; 67, 1245, 1945 に記載されているようなトリエチルアミンまたはピリジンのような有機塩基の存在下にて行われる。XがNR11'であるか、または、YがSO2Wである中間体は、同著者Fuhrman et. al., J. Amer. Chem. Soc.; 67, 1245, 1945 により記載されている手順と同様に、例えば、SO2Cl2との反応によって、必要なアミンから形成され得る。
【0059】
XおよびYの一方がNHR11を含む別工程(x)において、離脱基Wはハロゲンであり、該反応は、Malpass, J. R., in Comprehensive Organic Chemistry, Vol. 2 (Ed. Sutherland, I. O.), p 4 ff. に記載されている直接アルキル化、または芳香族求核置換反応(Comprehensive Organic Chemistry, Vol. 6, p 946-947 (reaction index) において引用された文献;Smith, D. M. in Comprehensive Organic Chemistry, Vol. 4 (Ed. Sammes, P. G.) p 20 ff. を参照)のような標準的なアミン形成反応である。これは、GB 1177849 に記載された方法と類似している。
【0060】
XおよびYの一方がOHまたはSHを含む別工程(x)において、これは、好ましくは、アルコール、チオールまたはチオアセテートを塩基で処理することによりOMまたはSM基(ここで、Mはアルカリ金属である)に変換される。該塩基は、好ましくは、NaH、リチウムジイソプロピルアミドまたはナトリウムのような無機塩基、または、SHについては、ナトリウムメトキシドのような金属アルコキシドである。チオアセテートSCORxを含むX/Y基は、ミツノブ条件下でチオ酢酸またはその塩でアルコールまたはハロゲン化アルキルを処理することにより製造される。離脱基Vはハロゲンである。該反応は、Chapman et. al., J. Chem Soc., (1956), 1563、Gilligan et. al., J. Med. Chem., (1992), 35, 4344、Aloup et. al., J. Med. Chem. (1987), 30, 24、Gilman et al., J. A. C. S. (1949), 71, 3667 および Clinton et al., J. A. C. S. (1948), 70, 491、Barluenga et al., J. Org. Chem. (1987) 52, 5190 に記載されているように行うことができる。別法として、XがOHであり、YがCH2Wである場合、Wは、ミツノブ条件(Fletcher et. al. J Chem Soc. (1995), 623)下にて活性化されたヒドロキシ基である.
【0061】
別工程(xi)において、該反応は、den Hertzog et. al., recl. Trav. Chim. Pays-Bas, (1950), 69, 700 に記載されている。
【0062】
別工程(xiv)において、離脱基Wは、好ましくは、クロロまたはトリフルオロメチルスルホニルであり、該反応は、「Buchwald」反応(J. Yin and S. L. Buchwald, Org. Lett., 2000, 2, 1101)として知られているパラジウム触媒化工程である。
【0063】
別工程(xv)において、離脱基Wは、好ましくは、トリフルオロメチルスルホニルであり、該反応は、「Heck」反応(Heck, Comp. Org. Syn. Vol 4 Ch4.3 p.833)として知られている。
【0064】
別工程(xvi)において、アセチレン化合物(V)と、離脱基Xが好ましくはトリフルオロメチルスルホニルまたはハライドである化合物(IV)とのカップリングは、標準的なPd媒介化学を使用して、例えば、トリエチルアミンとジメチルホルムアミドとの混合物中におけるCuIの添加に加えて触媒としてPd(Ph3P)2Cl2を使用して行われる。−C≡C−中間基は、慣用的に、適当な触媒、例えば、Pd/Cにより、部分的に−CH=CH−に、または、完全に−CH2−CH2−に水素添加される。
【0065】
別工程(xvii)において、アミンXはNHR11'であり、水素化ナトリウムまたはカリウムtert−ブトキシドのような強塩基で脱プロトンされ、次いで、YおよびR3が一緒になって酸素であり、nが1であるオキシラン(V)と反応させられる。
【0066】
カルボニル基AまたはBのCHOHへの還元は、当業者によく知られている還元剤、例えば、水性エタノール中の水素化ホウ素ナトリウム、または、エーテル溶媒中の水素化アルミニウムリチウムを用いて容易に行うことができる。これは、EP53964、米国特許384556 および J. Gutzwiller et al, J. Amer. Chem. Soc., 1978, 100, 576 に記載されている方法と類似している。
【0067】
カルボニル基AまたはBは、水酸化カリウムの存在下にて、例えば、130〜160℃で、エチレングリコール中のヒドラジンのような還元剤で処理することによりCH2に還元することができる。
【0068】
カルボニル基AまたはBと有機金属試薬との反応により、R6またはR8がOHであり、R7またはR9がアルキルである基が生じる。
【0069】
AまたはB上のヒドロキシ基は、当業者によく知られている酸化剤、例えば、二酸化マンガン、クロロクロム酸ピリジニウムまたは二クロム酸ピリジニウムによってカルボニル基に酸化することができる。
【0070】
ヒドロキシアルキルA−B基であるCHR7CR9OHまたはCR7(OH)CHR9は、無水酢酸のような酸無水物で処理することにより脱水して基CR7=CR9を得ることができる。
【0071】
還元によるCR7=CR9のCHR7CHR9への変換方法は当業者によく知られており、、例えば、触媒としてのパラジウム−炭による水素化を使用する。CR7=CR9を変換してA−B基CR7(OH)CHR9またはCHR7CR9OHを得る方法は、当業者によく知られており、例えば、エポキシド化、次いで、金属水素化物による還元、水和化、ヒドロホウ素化またはオキシ水銀化による。
【0072】
アミドカルボニル基は、水素化アルミニウムリチウムのような還元剤を用いて対応するアミンに還元することができる。
【0073】
AまたはBにおけるヒドロキシ基は、例えば、ミツノブ条件下にて、ヒドラゾ酸を使用して活性化および置換することにより、または、ジフェニルホスホリルアジドおよび塩基で処理することにより、アジドに変換することができ、次いで、水素添加により該アジド基をアミノに還元することができる。
【0074】
基Z1'、Z2'、Z3'、Z4'、Z5'の例としては、CR1a'(ここで、R1a'はR1aに変換可能な基である)が挙げられる。Z1'、Z2'、Z3'、Z4'およびZ5'は、好ましくは、Z1、Z2、Z3、Z4およびZ5である。
【0075】
1a'およびR1'は、好ましくは、R1aおよびR1である。R1'は、好ましくは、メトキシである。R3'は、好ましくは、R3であるか、または、Rwと一緒に結合であり、R3' 1は、R3 1、または、より好ましくは、水素、ビニル、アルコキシカルボニルまたはカルボキシである。R4'は、R4、または、より好ましくは、H、またはt−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニルもしくは9−フルオレニルメチルオキシカルボニルのようなN−保護基である。
【0076】
1a'、R1'、R3'およびR4'の変換ならびにR1a、R1、R3 1、R3およびR4の相互変換は慣用的なものである。置換されていてもよいヒドロキシ基を含む化合物において、分子の残部を破壊することなく除去することができる適当な慣用的なヒドロキシ保護基としては、アシルおよびアルキルシリル基が挙げられる。N保護基は、慣用的な方法により除去される。
【0077】
例えば、R1'メトキシは、リチウムおよびジフェニルホスフィン(Ireland et. al. (1973) J. Amer. Chem. Soc., 7829 に記載された一般的な方法)またはHBrで処理することによりR1'のヒドロキシに変換可能である。ヒドロキシ基の、ハライドのような離脱基および保護アミノ、ピペリジル、アミジノまたはグアニジノ基またはそれに変換可能な基を有する適当なアルキル誘導体でのアルキル化は、変換/脱保護後、N−置換されていてもよいアミノ、ピペリジル、グアニジノまたはアミジノによって置換されているR1アルコキシを生じる。
【0078】
3またはR3 1アルケニルは、9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナンのような適当な試薬を用いるヒドロホウ素化、エポキシド化および還元またはオキシ水銀化によってヒドロキシアルキルに変換可能である。
【0079】
3またはR3 11,2−ジヒドロキシアルキルは、四酸化オスミウムまたは当業者によく知られている他の試薬を用いて(Advanced Organic Chemistry (Ed. March, J.) (John Wiley and Sons, 1985), p 732-737 およびそこに引用されている文献を参照)、またはエポキシド化、次いで、加水分解によって(Advanced Organic Chemistry (Ed. March、J.) (John Wiley and Sons, 1985), p 332,333 およびそこに引用されている文献を参照)、R3'アルケニルから製造することができる。
【0080】
3またはR3 1ビニルは、標準的なホモログ化により、例えば、ヒドロキシエチルへの変換、次いで、アルデヒドへの酸化、次いで、該アルデヒドをウィッティッヒ反応させることよって連鎖延長することができる。
【0081】
エポキシドR3'またはR3' 1基をシアン化物アニオンで開環することによりCH(OH)−CH2CN基が得られる。
【0082】
エポキシド含有R3'またはR3' 1基をアジ化物アニオンで開環することによりα−ヒドロキシアジド誘導体が得られ、これをα−ヒドロキシアミンに還元することができる。α−ヒドロキシアミンをカルバメートに変換し、次いで、塩基で閉環して2−オキソ−オキサゾリジニル含有R3またはR3 1基が得られる。
【0083】
3またはR3 1アルキルまたはアルケニル上の置換基は、慣用の方法によって相互変換することができ、例えば、ヒドロキシは、エステル化、アシル化またはエーテル化によって誘導することができる。ヒドロキシ基は、離脱基への変換および所望の基による置換、適当な場合には加水分解または酸化、または、活性酸、イソシアネートもしくはアルコキシイソシアネートとの反応によって、ハロゲン、チオール、アルキルチオ、アジド、アルキルカルボニル、アミノ、アミノカルボニル、オキソ、アルキルスルホニル、アルケニルスルホニルまたはアミノスルホニルに変換することができる。第一および第二ヒドロキシ基は、各々、アルデヒドまたはケトンに酸化し、有機金属試薬のような適当な試薬でアルキル化して適宜第二または第三アルコールを得ることができる。カルボキシレート基は、この酸のエステルを水素化アルミニウムリチウムのような適当な還元剤で還元することによってヒドロキシメチル基に変換することができる。
【0084】
置換2−オキソ−オキサゾリジニル含有R3またはR3 1基は、対応するアルデヒドから、グリシンアニオン等価物との慣用的な反応、次いで、得られたアミノアルコールの環化により製造することができる(M Grauert et al, Ann Chem (1985) 1817, Rozenberg et al, Angew Chem Int Ed Engl (1994) 33(1) 91)。得られた2−オキソ−オキサゾリジニル基は、カルボキシ基を含んでおり、これを標準的な手順により他のR10基に変換することができる。
【0085】
3またはR3 1内のカルボキシ基は、水/メタノール中にてクロム酸および硫酸を用いて対応するアルコールCH2OHをジョーンズ酸化することにより製造することができる(E. R. H. Jones et al, J. C. S. 1946, 39)。三塩化ルテニウムにより触媒される過ヨウ素酸ナトリウム(G. F. Tutwiler et al, J. Med. Chem., 1987, 30(6), 1094)、三酸化クロム−ピリジン(G. Just et al, Synth. Commun. 1979, 9(7), 613)、過マンガン酸カリウム(D. E. Reedich et al, J. Org. Chem., 1985, 50(19), 3535)、およびクロロクロム酸ピリジニウム(D. Askin et al, Tetrahedron Letters, 1988, 29(3), 277)のような他の酸化剤をこの転位に用いることができる
【0086】
該カルボキシ基は、別法として、二段法にて形成することができる:最初に、塩化オキサリル(N. Cohen et al, J. Am. Chem. Soc., 1983, 105, 3661)またはジシクロヘキシルカルボジイミド(R. M. Wengler, Angew. Chim. Int. Ed. Eng., 1985, 24(2), 77)で活性化したジメチルスルホキシドを用いてアルコールを対応するアルデヒドに酸化するか、または過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウムで酸化し(Ley et al, J. Chem. Soc. Chem Commun., 1987, 1625)、次いで、該アルデヒドを酸化銀(II)(R. Grigg et al, J. Chem. Soc. Perkin 1, 1983, 1929)、過マンガン酸カリウム(A. Zurcher, Helv. Chim. Acta., 1987, 70 (7), 1937)、三塩化ルテニウムにより触媒される過ヨウ素酸ナトリウム(T. Sakata et al, Bull. Chem. Soc. Jpn., 1988, 61(6), 2025)、クロロクロム酸ピリジニウム(R. S. Reddy et al, Synth. Commun., 1988, 18(51), 545)または三酸化クロム(R. M. Coates et al, J. Am. Chem. Soc., 1982, 104, 2198)のような酸化剤を用いて対応する酸に別々に酸化することができる。
【0087】
3またはR3 1CO2H基は、また、アセトニトリル−四塩化炭素−水溶媒系と一緒に三塩化ルテニウムによって触媒された過ヨウ素酸ナトリウムを用いて、対応するジオール、CH(OH)CH2OHの酸化開裂により製造することもできる(V. S. Martin et al, Tetrahedron Letters, 1988, 29(22), 2701)。
【0088】
シアノまたはカルボキシ基を含むR3またはR3 1基は、また、アルコールを、パラ−トルエンスルホニルクロリドとの反応によって対応するトシレート(M. R. Bell, J. Med. Chem., 1970, 13, 389)、またはトリフェニルホスフィン、ヨウ素、およびイミダゾールを用いてヨウ素化物(G. Lange, Synth. Commun., 1990, 20, 1473)のような適当な離脱基に変換することにより製造することもできる。第二段階は、離脱基をシアン化物アニオンと置換することである(LA. Paquette et al, J. Org. Chem., 1979, 44 (25), 4603;P. A. Grieco et al, J. Org. Chem., 1988, 53 (16), 3658)。最後に、ニトリル基の酸加水分解により、所望の酸が得られる(H. Rosemeyer et al, Heterocycles, 1985, 23 (10), 2669)。該加水分解は、また、塩基、例えば、水酸化カリウムを用いて(H. Rapoport, J. Org. Chem., 1958, 23, 248)または酵素的に(T. Beard et al, Tetrahedron Asymmetry, 1993, 4 (6), 1085)行うこともできる。
【0089】
3フルオロ基は、R3がヒドロキシである化合物から、DAST(ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド)のようなフルオロ脱酸素試薬との反応により製造することができる。
【0090】
3またはR3 1における他の官能基は、カルボキシまたはシアノ基の慣用的な変換により得ることができる。
【0091】
テトラゾールは、好都合には、アジ化ナトリウムとシアノ基との反応によって(例えば、F. Thomas et al, Bioorg. Med. Chem. Lett., 1996, 6 (6), 631;K. Kubo et al, J. Med. Chem., 1993, 36, 2182)またはアジドトリ−n−ブチルスズとシアノ基との反応、次いで、酸加水分解(P. L. Ornstein, J. Org. Chem., 1994, 59, 7682 および J. Med. Chem, 1996, 39 (11), 2219)によって製造される。
【0092】
該3−ヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン−4−イル基(例えば、R. M. Soll, Bioorg. Med. Chem. Lett., 1993, 3 (4), 757 および W. A. Kinney, J. Med. Chem., 1992, 35 (25), 4720)は、以下のシーケンスによって製造することができる:(1)R3が(CH2)nCHO(nは0、1、2である)である化合物をトリエチルアミン、四臭化炭素/トリフェニルホスフェートで処理して、まず、(CH2)nCH=CBr2を得;(2)この中間体を脱臭化水素して対応するブロモエチン誘導体(CH2)nC≡CBrを得(この第二段階シーケンスについては、D. Grandjean et al, Tetrahedron Letters, 1994, 35 (21), 3529 を参照);(3)ブロモエチンと4−(1−メチルエトキシ)−3−(トリ−n−ブチルスズ)シクロブタ−3−エン−1,2−ジオンとをパラジウム触媒化カップリングし(Liebeskind et al, J. Org. Chem., 1990, 55, 5359);(4)水素およびパラジウム−炭触媒の標準的な条件下にて、該エチン部分を−CH2CH2−に還元し(Howard et al, Tetrahedron, 1980, 36, 171 を参照);最後に、(4)メチルエトキシエステルを酸加水分解して、対応する3−ヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン基を得る(R. M. Soll, Bioorg. Med. Chem. Lett., 1993, 3 (4), 757)。
【0093】
該テトラゾール−5−イルアミノカルボニル基は、対応するカルボン酸および2−アミノテトラゾールから、1,1'−カルボニルジイミダゾールのような標準的なペプチドカップリング剤で脱水することにより製造することができる(P. L. Ornstein et al, J. Med Chem, 1996, 39 (11), 2232)。
【0094】
該アルキル−およびアルケニル−スルホニルカルボキサミドは、同様に、対応するカルボン酸およびアルキル−またはアルケニル−スルホンアミドから、1,1'−カルボニルジイミダゾールのような標準的なペプチドカップリング剤で脱水することにより製造される(P. L. Ornstein et al, J. Med. Chem., 1996, 39 (11), 2232)。
【0095】
該ヒドロキサム酸基は、対応する酸から、標準的なアミドカップリング反応によって製造される(例えば、N. R. Patel et al, Tetrahedron, 1987, 43 (22),5375)。
【0096】
2,4−チアゾリジンジオン基は、アルデヒドから、2,4−チアゾリジンジオンとの縮合、次いで、水素添加によるオレフィン二重結合の除去により製造することができる。
【0097】
ニトリルからの5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾールの製造は、Y. Kohara et al, Bioorg. Med. Chem. Lett., 1995, 5(17), 1903 によって記載されている。
【0098】
1,2,4−トリアゾール−5−イル基は、対応するニトリルから、酸性条件下にてアルコールとの反応、次いで、ヒドラジンとの反応、次いで、R10−置換された活性カルボン酸との反応により製造され得る(JB Polya in 'Comprehensive Heterocyclic Chemistry' Edition 1 p762, Ed AR Katritzky and CW Rees, Pergamon Press, Oxford 1984 および J. J. Ares et al, J. Heterocyclic Chem., 1991, 28(5), 1197 を参照)。
【0099】
式(VI):
【化7】
Figure 2005504747
[式中、可変記号は式(I)における定義と同じである]
で示される新規中間体もまた、本発明の一部をなす。
【0100】
ピペリジンNHは、アミドまたはスルホンアミド形成のような慣用手段によって、またはアルキル化によって、例えば、ビニル誘導体と反応させ、塩基の存在下にて酢酸のような酸を含有するエタノールのようなアルコール中にてアルキルハライドまたは他の反応性アルキル誘導体と一緒に加熱し、アルデヒドでアシル化/還元または還元アルキル化することによって、NR4に変換される。例えば、R4が基−U−V−R5 2である場合、アシル誘導体R5 2V'COWまたはR5 2V'SO2Wは、UがCOまたはSO2である化合物またはUおよびVがCH2である化合物について、ビニル誘導体R5 2−CH=CH2との反応により、例えば、酢酸のような酸を含有するエタノールのようなアルコール中にて加熱し、塩基の存在下にてアルキルハライドR5 2−V'−CH2−ハライドまたはアルキル誘導体R5 2−V'−CH2−Wでアルキル化し、ジメチルアセタールまたは1,3−ジチアンのようなアルデヒドR5−V'−CHO(ここで、V'はVまたはそれに変換可能な基である)でアシル化/還元または還元アルキル化することにより使用され得る。かかる基は、慣用手段によって脱保護され、例えば、ジメチルアセタールは、テトラヒドロフラン中にて希酸を使用する加水分解によって脱保護され、1,3−ジチアンは、水性アセトニトリル中にてHgCl2(Marshall J. A. et al., J. Org. Chem. 34, 4188 (1969))またはテトラヒドロフラン中にてAgNO2およびI2(Nishide K. et al., Heterocycles 44(1) 393 (1997))を使用する加水分解によって脱保護される。
【0101】
Vが基CR1718であり、R18がHである場合、これは、VがCOである基の還元、次いで、必要な場合には得られたR17がOHである基の誘導体化によって得られる。
【0102】
4が−CH25 1である場合、それは、塩基の存在下におけるアルキルハライドまたは他のアルキル誘導体R4−Wでのアルキル化、アルデヒドでのアシル化/還元または還元アルキル化によって導入され得る。
【0103】
4が基−Ua−X1a−X2a−X3a−X4aである場合、R4に変換可能なR4'の他の例としては、N−保護基および−Ua−CH2−CO2Hが挙げられ、これは1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDC)のようなカップリング剤の存在下でアミンX4a−NH2と反応させて−Ua−CH2−CO−NH−X4aであるR4を得ることができる。この反応は、式(V)で示される化合物について、または(IV)および(V)のカップリング後に行うことができる。オキシラニルメチル基は、エピクロロヒドリンとの反応により導入することができ、得られたオキシランを適当なアミンX4a−NH2で開環させて−CH2−CH(OH)−CH2−NH−X4aで示されるR4基を得ることができる。ヒドロキシおよびアミノ(R14aおよびR13a)基の環化は、塩基中にてホスゲンを用いて行うことができる。−CH2−CH2−NH−X3a−X4aで示されるR4基は、ピペリジンNHのアルキル化によって導入することができる。フレキシブル合成は、2−ハロエチルカルバミド酸エステルで処理し、次いで、還元することによる−CH2−CH2−NH2中間基の導入を含む。次いで、必要に応じて該中間基をアシル化またはアルキル化して−X3a−X4a基を導入することができる。X3aがOであるR4基は、過塩素酸リチウムの存在下にてR4'CH2CH2OH基と反応させたX4a−オキシランから製造され得る。
【0104】
芳香族基X4a上の置換基の相互変換は、合成における適当な時点で慣用的に行うことができる。例えば、ピリジンは、いずれもの他の窒素原子を保護した後、メタ−クロロ過安息香酸、過酸化水素またはt−ブチルヒドロペルオキシドのような酸化剤でN−オキシドに酸化され得る。N−オキシドをトリフルオロ酢酸中にて転位させてヒドロキシピリジンを得ることができる。
【0105】
V'がCOである基は、例えば、メタノールのようなアルコール溶媒中にて、酢酸ナトリウムの存在下にて加熱することによりヒドロキシルアミンまたは置換ヒドロキシルアミンNH2OR19と反応させることによってオキシムまたはオキシム誘導体C=NOR19に変換することができる。E−およびZ−オキシムは、結晶化により、または慣用のクロマトグラフィーにより分取することができる。
【0106】
3およびR6、R7、R8またはR9のうち1つがカルボキシ基を含有し、残りがヒドロキシまたはアミノ基を含有する場合、それらは一緒になって環状エステルまたはアミド結合を形成し得る。この結合は、式(IV)および(V)で示される化合物のカップリングの間に自然に、または、標準的なペプチドカップリング剤の存在下にて、形成され得る。
【0107】
相互変換が干渉し得るある種の環境下では、例えば、AまたはBにおけるヒドロキシ基およびピペリジンNHは、R1a'、R1'、R2'、R3'、R3' 1またはR4'の変換の間じゅう、または、式(IV)および(V)で示される化合物のカップリングの間じゅう、ヒドロキシについてはカルボキシ−またはシリル−エステル基としての保護、窒素についてはアシル誘導体としての保護を必要とすることが理解されるであろう。
【0108】
式(IV)および(V)で示される化合物は、公知化合物(例えば、Smith et al, J. Amer. Chem. Soc., 1946, 68, 1301 を参照)であるか、または同様に(例えば、上記文献を参照)製造することができる。
【0109】
XがCR67SO2Wである式(IV)で示される化合物は、Ahmed El Hadri et al, J. Heterocyclic Chem., 1993, 30(3), 631 の方法と類似の方法によって製造することができる。かくして、XがCH2SO2OHである式(IV)で示される化合物は、対応する4−メチル化合物とN−ブロモスクシンイミドとを反応させ、次いで、亜硫酸ナトリウムで処理することにより製造することができる。離脱基Wは、慣用的な方法によって、別の離脱基W、例えば、ハロゲン基に変換することができる。
【0110】
式(IV)で示されるイソシアネートは、慣用的には、4−アミノ−キノリンのような4−アミノ誘導体、およびホスゲン、またはホスゲン等価物(例えば、トリホスゲン)から製造することができるか、または、より好都合には、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)との「一浴型」クルチウス反応[T. Shiori et al. Chem. Pharm. Bull. 35, 2698-2704 (1987) を参照]によって4−カルボン酸から製造することができる。
【0111】
該4−アミノ誘導体は、商業的に入手可能であるか、または、アンモニアでの処理(O. G. Backeberg et. al., J. Chem Soc., 381, 1942)またはプロピルアミン・塩酸塩での処理(R. Radinov et. al., Synthesis, 886, 1986)により、対応する4−クロロまたは4−トリフルオロメタンスルホネート誘導体から慣用的な手順によって製造することができる。
【0112】
式(IV)で示される4−アルケニル化合物は、例えば、Organic Reactions, 1982, 27, 345 に記載されているような、例えば、ヘック合成法によって、対応する4−ハロゲノ−誘導体から慣用的な手順によって製造することができる。
【0113】
式(IV)で示される化合物の4−ハロゲノ誘導体は、商業的に入手可能であるか、または、当業者に知られている方法によって製造することができる。4−クロロキノリンは、対応するキノリン−4−オンから、オキシ塩化リン(POCl3)または五塩化リンPCl5との反応によって製造される。4−クロロキナゾリンは、対応するキナゾリン−4−オンから、オキシ塩化リン(POCl3)または五塩化リンPCl5との反応によって製造される。キナゾリノンおよびキナゾリンは、T. A. Williamson in Heterocyclic Compounds, 6, 324 (1957) Ed. R. C. Elderfield によって記載されているような標準的な方法によって製造することができる。
【0114】
XがA'COWである式(IV)で示される活性カルボキシ誘導体は、ホモログ化のような慣用的な方法によってCO2H誘導体から製造されるXがA'CO2Hである誘導体から製造することができる。
【0115】
式(IV)で示される化合物の4−カルボキシ誘導体は商業的に入手可能であるか、または、当業者に周知のカルボキシヘテロアロマティクスの製造についての慣用的な手順によって製造することができる。例えば、キナゾリンは、T. A. Williamson in Heterocyclic Compounds, 6, 324 (1957) Ed. R. C. Elderfield によって記載されているような標準的な方法によって製造することができる。これらの4−カルボキシ誘導体は、慣用的な手段によって、例えば、アシルハライドまたは無水物への変換によって、活性化することができる。
【0116】
エステルのような4−カルボキシ誘導体は、例えば、水素化アルミニウムリチウムを用いて、ヒドロキシメチル誘導体に還元することができる。塩化メシルおよびトリエチルアミンとの反応によりメシラート誘導体を得ることができる。ジアゾ化合物(Xは−CH=N2である)は、4−カルボキサルデヒドからトシルヒドラゾンを経由して製造することができる。該4−カルボキサルデヒドは、当業者に周知の標準的な手順によって酸から得ることができる。
【0117】
式(IV)で示される化合物の4−オキシラン誘導体は、好都合には、4−カルボン酸から、まず、塩化オキサリルで酸塩化物に変換し、次いで、トリメチルシリルジアゾメタンと反応させてジアゾケトン誘導体を得ることにより製造することができる。5M塩酸との次反応によりクロロメチルケトンが得られる。水性メタノール中での水素化ホウ素ナトリウムでの還元によりクロロヒドリンが得られ、これを閉環し、エタノール−テトラヒドロフラン中にて、塩基、例えば、水酸化カリウムで処理してエポキシドが得られる。
【0118】
別法として、好ましくは、4−オキシラン誘導体は、当業者に周知の他の方法により4−ヒドロキシ化合物から製造することができるブロモメチルケトンから製造することができる。例えば、ヒドロキシ化合物は、標準的な条件(K. Ritter, Synthesis, 1993, 735 を参照)下にてトリフルオロメタンスルホン酸無水物と反応させることにより対応する4−トリフルオロメタンスルホネートに変換することができる。対応するブチルオキシビニルエーテルへの変換は、W. Cabri et al, J. Org. Chem, 1992, 57 (5), 1481 の方法に従ってパラジウム触媒下にてブチルビニルエーテルとヘック反応させることによって行うことができる(別法として、等価中間体は、トリフルオロメタンスルホネートまたは類似のクロロ誘導体と(1−エトキシビニル)トリブチルスズとのスチールカップリング法(T. R. Kelly, J. Org. Chem., 1996, 61, 4623)により得ることができる)。次いで、アルキルオキシビニルエーテルは、J. F. W. Keana, J. Org. Chem., 1983, 48, 3621 および T. R. Kelly, J. Org. Chem., 1996, 61, 4623 の方法と類似の方法で、水性テトラヒドロフラン中にてN−ブロモスクシンイミドで処理することにより対応するブロモメチルケトンに変換される。
【0119】
4−ヒドロキシ誘導体は、アミノアロマティクから、N. E. Heindel et al, J. Het. Chem., 1969, 6, 77 に記載されている方法と類似の、プロピオル酸メチルとの反応および次なる環化により製造することができる。例えば、5−アミノ−2−メトキシピリジンは、この方法を使用して4−ヒドロキシ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジンに変換することができる。
【0120】
水素化ホウ素ナトリウムに代えて(+)または(−)−B−クロロジイソピノカムフェニルボラン[「DIP−クロリド」]のようなキラル還元剤を用いると、プロキラルクロロメチルケトンは、ee値が一般的に85〜95%であるキラルクロロヒドリンに変換される[C. Bolm et al, Chem. Ber. 125, 1169-1190, (1992) を参照]。キラルエポキシドの再結晶により、母液中にて増強された光学純度(典型的には、ee95%)の物質が得られる。
【0121】
(R)−エポキシドをアミン誘導体と反応させると、ベンジル位置で(R)−立体化学を有する単一のジアステレオマーとしてエタノールアミン化合物が得られる。
【0122】
別法として、エポキシドは、4−カルボキサルデヒドから、トリメチルスルホニウムヨージドを用いるウィッティッヒ法[G. A. Epling and K-Y Lin, J. Het. Chem., 1987, 24, 853-857 を参照]によって、または4−ビニル誘導体のエポキシド化によって製造することができる。
【0123】
ピリダジンは、Comprehensive Heterocyclic Chemistry, Volume 3, Ed A. J. Boulton and A. McKillop に記載されている方法と類似の方法によって製造することができ、ナフチリジンは、Comprehensive Heterocyclic Chemistry, Volume 2, Ed A. J. Boulton and A. McKillop に記載されている方法と類似の方法によって製造することができる。
【0124】
4−ヒドロキシ−1,5−ナフチリジンは、3−アミノピリジン誘導体から、エトキシメチレンマロン酸ジエチルと反応させて4−ヒドロキシ−3−カルボン酸エステル誘導体を製造し、次いで、これを酸に加水分解し、次いで、キノリン中にて熱脱炭酸すること(例えば、4−ヒドロキシ−[1,5]ナフチリジン−3−カルボン酸について、J. T. Adams et al., J. Amer. Chem. Soc., 1946, 68, 1317 に記載されている)により製造することができる。4−ヒドロキシ−[1,5]ナフチリジンは、オキシ塩化リン中にて加熱することにより4−クロロ誘導体に変換することができるか、または、有機塩基の存在下にてメタンスルホニルクロリドまたはトリフルオロメタンスルホン酸無水物と反応させることによって、各々、4−メタンスルホニルオキシ誘導体または4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ誘導体に変換することができる。4−アミノ−1,5−ナフチリジンは、4−クロロ,4−メタンスルホニルオキシまたは4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ誘導体から、ピリジン中にてn−プロピルアミンと反応させることにより得ることができる。
【0125】
同様に、6−メトキシ−1,5−ナフチリジン誘導体は、3−アミノ−6−メトキシピリジンから製造することができる。
【0126】
1,5−ナフチリジンは、当業者に周知の他の方法によって製造することができる(例えば、P. A. Lowe in“Comprehensive Heterocyclic Chemistry”Volume 2, p581-627, Ed A. R. Katritzky and C. W. Rees, Pergamon Press, Oxford, 1984 を参照)。
【0127】
4−ヒドロキシおよび4−アミノ−シンノリンは、当業者に周知の方法に従って製造することができる[A. R. Osborn and K. Schofield, J. Chem. Soc. 2100 (1955) を参照]。例えば、2−アミノアセトフェノンを亜硝酸ナトリウムおよび酸でジアゾ化して4−ヒドロキシシンリンを得、これを1,5−ナフチリジンについて記載したと同様にクロロおよびアミノ誘導体に変換する。
【0128】
式(V)で示される化合物は、商業的に入手可能であるか、または、慣用の方法によって製造することができる。
【0129】
YがNHR11'である式(V)で示される化合物について、4−置換ピペリジンまたはテトラヒドロピリジン酸またはアルコールから適当なアミンを製造することができる。最初に、酸を有する置換基を含むN−保護ピペリジンまたはテトラヒドロピリジンをクルチウス転位させることができ、イソシアネート中間体をアルコールとの反応によりカルバメートに変換することができる。アミンへの変換は、アミン保護基除去に用いられる当業者に周知の標準的な方法により行うことができる。例えば、酸置換されたN−保護ピペリジンまたはテトラヒドロピリジンを、例えば、ジフェニルホスホリルアジドで処理し、加熱してクルチウス転位させることができ、該イソシアネート中間体を2−トリメチルシリルエタノールの存在下にて反応させてトリメチルシリルエチルカルバメートを得る(T. L. Capson & C. D. Poulter, Tetrahedron Lett., 1984, 25, 3515)。これをテトラブチルアンモニウムフロオリドで処理して開裂させて、式(V)で示される4−アミン置換N−保護化合物を得る。別法として、酸の基(CH2)n-1CO2Hをクロロギ酸イソブチルのような活性化剤と反応させ、次いで、アミンR11'NH2と反応させることにより(CH2)nNHR11に変換することができ、得られたアミドをLiAlH4のような還元剤で還元することができる。
【0130】
次に、アルコールを有する置換基を含むN−保護ピペリジンまたはテトラヒドロピリジンを、例えば、アゾジカルボン酸ジエチルおよびトリフェニルホスフィンの存在下でスクシンイミドとミツノブ反応(例えば、Mitsunobu, Synthesis, (1981), 1 に開示されている)させてフタルイミドエチルピペリジルアミンまたはテトラヒドロピペリジルアミンを得る。例えば、メチルヒドラジンでの処理による、フタロイル基の除去により、式(V)で示されるアミンが得られる。
【0131】
nが1である式(V)で示される化合物は、nが0である化合物から、例えば、YがCO2Hである式(V)で示される化合物から出発して、ホモログ化により製造することができる。
【0132】
4位がR3によって置換されている、Yがカルボン酸または誘導体である式(V)で示される化合物は、4−ケト誘導体から、シアン化ナトリウム/塩酸とシアノヒドリン反応させるか、または、より好都合には、ジクロロメタン中にてトリメチルシリルシアニドを用いてシアノヒドリン反応させ、次いで、濃塩酸中にて加熱することにより加水分解してα−ヒドロキシ酸(化合物(V):YはCO2Hであり、nは0であり、R3'はOHである)を得ることによって製造することができる。
【0133】
同ケト誘導体をPh3PCH=CO2Meとウィッティッヒ反応させてαβ−不飽和カルボン酸エステルMeO2C−CH=C<環を得、これをエポキシド化して(例えば、メタ−クロロ過安息香酸)、α,β−エポキシ−エステルを得ることができる。別法として、これは、ケト−誘導体から、α−ハロゲノ−エステルとのグリシドールエステル縮合により直接形成することができる。塩基加水分解によりα,β−エポキシ−カルボン酸を得ることができ、還元(例えば、トリエチル水素化ホウ素リチウム − J. Miklefield et al J. Amer. Chem. Soc. 117, 1153-1154 (1995) を参照)または酸化白金による水素添加(Artamonow Zh. Obshch. Khim. 28 1355-1359 (1958) を参照)によりβ−ヒドロキシ酸(化合物(V)、YはCO2Hであり、nは1であり、R3'はOHである)が得られる。別法として、ケト−誘導体およびα−ブロモカルボン酸エステルおよび亜鉛を用いるレフォルマトスキー反応、次いで、酸加水分解により、β−ヒドロキシカルボン酸が直接得られる。
【0134】
また、ケト−誘導体をブヒャラー−バーグス法(シアン化カリウム/炭酸アンモニウム)を経由してシュトレッカー型合成させて[T. Scott Yokum et al. Tetrahedron Letters, 38, 4013-4016 (1997) を参照]、α−アミノ−カルボン酸(化合物(V):YはCO2Hであり、nは0であり、R3'はNH2である)を得ることができる。
【0135】
ケト誘導体(R4'は保護基である)をトリメチルシリルアセチレンおよびn−ブチルリチウムから誘導されたリチウムアニオンと反応させ、次いで、例えば、K2CO3およびMeOHを用いて、慣用的な方法によってトリメチルシリル基を除去して、アセチレンアルコール(化合物(V):YはC≡CHであり、nは0であり、R3'はOHである)を得ることができる。
【0136】
YがC≡CHであり、nが0であり、R3'がFである式(V)で示される化合物は、van Niel and Collins, J. Med. Chem., 1999, 42, 2087-2104 の一般的な方法を用いて、保護ケト誘導体から製造することができる。
【0137】
Yが−CONHR11'基である式(V)で示される化合物は、対応するニトリルから、周囲温度で、濃塩酸(M. Brown et al, J. Med. Chem., 1999, 42, (9), 1537)または濃硫酸(F. Macias et al Tetrahedron, 2000, 56, (21), 3409)のような濃鉱酸を用いて部分加水分解することによって製造することができる。
【0138】
Yが−OCONH2基である式(V)で示される化合物は、対応するアルコールから、ホスゲンとの反応、次いで、アンモニアとの反応により製造することができる。
【0139】
YがCO2Hである化合物を、例えば、N−ヒドロキシスクシンイミドと反応させてスクシンイミドエステルを得ることにより「活性エステル」に変換し、これをアンモニアと反応させてアミド−CONH2を得ることにより−CONH2基に変換することができる。
【0140】
Yが−CH=CH2基であり、nが0である式(V)で示される化合物は、ビニルリチウムまたはビニルグリニャールとケトン(Y(CH2)n−とR3'とが一緒になって=Oを表す式(V)で示される化合物)との反応によって製造することができる。
【0141】
3およびR3 1が共にヒドロキシであり、トランス配置されている式(V)で示される化合物は、テトラヒドロピリジンから、エポキシドへの変換(例えば、メタ−クロロ過安息香酸との反応)、次いで、加水分解によって製造することができる。対応するシス−ジオールは、テトラヒドロピリジンから、好ましくは、N−メチルモルホリンオキシドのような補助酸化剤を用いて、四酸化オスミウムとの反応により製造することができる。上記エポキシドをアミンまたはアジドで開環させて(次いで、例えば、水素添加によって、アジドをアミノに変換させて)3位に窒素−置換基を導入することができる。
【0142】
3 1がフルオロである式(V)で示される化合物は、エポキシドとHF/ピリジンとの反応[F. Pasqui et al Tetrahedron, 52, 185-198 (1996) を参照]によって製造することができる。R3がフルオロである化合物は、R3がヒドロキシである化合物から、DAST(ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド)のようなフルオロ脱酸素剤との反応によって製造することができる。
【0143】
3がカルボン酸または誘導体である化合物は、N−保護ピペリジン−4,4−ジカルボン酸ジエステル、例えば、tert−ブチル,メチルジエステルから、メチルエステルの塩基加水分解によって製造することができる。R3がカルボキサミドである化合物は、ジエステルから、アンモニアとの反応によって製造することができる。R3がtert−ブチルエステルである化合物は、該合成においてその後、R3がカルボン酸である化合物に変換することができ、例えば、カルボキサミドへの変換、またはヒドロキシメチルへの還元によって、さらに修飾することができる。N−保護ピペリジン−4,4−ジカルボン酸ジエステルまたは4−シアノ−4−カルボン酸エステルは、塩基、例えば、K2CO3またはNaHの存在下でのマロン酸ジエステルまたはシアノ酢酸エステルと (WCH2CH2)2NR4'中間体(ここで、Wは離脱基、例えば、ClまたはBrである)との反応によって製造することができる(S. Huybrechts and G. J. Hoornaert, Synth. Commun., 1981, 11, 17)。
【0144】
3がアルキルである化合物は、R3が水素である化合物から、リチウムジイソプロピルアミドのような強塩基で処理し、ヨウ化メチルのようなハロゲン化アルキルでクエンチすることにより製造することができる。R3がCF3である化合物は、トリフルオロメタンスルホン酸5−(トリフルオロメチル)ジベンゾチオフェニウムでクエンチすることにより製造することができる。別法として、1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボレート)のような求電子フッ素化剤で該アニオンをクエンチすることにより、R3がフルオロである化合物が得られる。
【0145】
3がヒドロキシまたはアミノである化合物をアルキル化(例えば、ヨウ化メチルのようなハロゲン化アルキルを用いる)またはアシル化(例えば、塩化アセチルを用いる)して、R3がアルコキシ、アシルオキシ、アルキルアミノまたはアシルアミノである化合物を得ることができる。
【0146】
3 1が2位にある式(V)で示される化合物は、4−オキソピペリジン−2−カルボン酸から、2−カルボン酸をR3 1に変換し、次いで、該4−ケトンを、ヒドロキシカルボン酸(シアノヒドリンを経由)またはアミノカルボン酸(シュトレッカー型合成法を経由)のような適当なY(CH2)n/R3基に変換することによって製造することができる。
【0147】
3−ヒドロキシル基を有する式(V)で示される化合物は、3,4−オキシラン−ピペリジンカルボン酸から、アミンNHR2との反応またはアジドとの反応(次いで、アジドのアミノへの変換)によって製造することができる[例えば、K. Krajewski et al. Tetrahedron Asymmetry 10, 4591-4598 (1999) を参照]。
【0148】
5 2−V'−CH2−ハライドおよびR5 2−V'−CH2−W誘導体、アシル誘導体R5 2V'COWおよびR5 2V'SO2W、ビニル誘導体R5 2−CH2=CH2、アルキル誘導体R5−V'−CH2−WまたはアルデヒドR5 2−V'−CHOは、商業的に入手可能であるか、または、慣用的に製造される。該アルデヒドは、R5 2−V'−エステルを水素化アルミニウムリチウムまたはジイソブチルアルミニウムヒドリドで部分還元するか、または、より好ましくは、水素化アルミニウムリチウムまたは水素化ホウ素ナトリウムで該アルコールに還元し(Reductions by the Alumino- and Borohydrides in Organic Synthesis, 2nd ed., Wiley, N.Y., 1997;JOC, 3197, 1984;Org. Synth. Coll., 102, 1990;136, 1998;JOC, 4260, 1990;TL, 995, 1988;JOC, 1721, 1999;Liebigs Ann./Recl., 2385, 1997;JOC, 5486, 1987 を参照)、次いで、二酸化マンガン(II)で、または「スワーン」法(塩化オキサリル/DMSO)により、または二クロム酸カリウム(PDC)を使用することによって該アルデヒドに酸化することによって製造することができる。該アルデヒドは、カルボン酸から、混酸無水物に変換させ、例えば、クロロギ酸イソブチルと反応させ、次いで、水素化ホウ素ナトリウムで還元して(R. J. Alabaster et al., Synthesis, 598, 1989)アルコールを得、次いで、二クロム酸ピリジニウムのような標準的な酸化剤で酸化するか、または、R5 2CHO中間体をホモログ化することによる二段法にて製造することができる。アシル誘導体R5 2V'COWは、R5 2−V'−酸の活性化によって製造することができる。R5 2−V'−CH2−ハライド(例えば、ブロミド)は、アルコールR5 2−V'−CH2OHから、DCM/トリエチルアミン、DMFまたはピリジン中での三臭化リンとの反応により製造することができる。メタンスルホニル誘導体のようなR5 2−V'−CH2−W誘導体は、アルコールR5 2−V'−CH2OHから、DCM/トリエチルアミン中でのメタンスルホニルクロリドとの反応により製造することができる。R5 2V'SO2W誘導体は、Ahmed El Hadri et al, J. Heterocyclic Chem., 1993, 30(3), 631 の経路と類似の経路により製造することができる。かくして、式R5 2CH2SO2OHで示される化合物は、対応するR5 2CH3化合物をN−ブロモスクシンイミドと反応させ、次いで、亜硫酸ナトリウムで処理することにより製造することができる。離脱基Wは、慣用的な方法により、別の離脱基W、例えば、ハロゲン基に変換することができる。該R5 2−V'−U−誘導体は、種々の慣用的なストラテジーにより製造することができる。例えば、同族アルデヒドR5 2−CHOを塩基条件下にてトリメチルスルホニウムメチルスルフェートで処理してエポキシド中間体を得ることができ(Synth. Commun., 749, 1985 を参照)、次いで、トリフルオロホウ素・エーテレートまたはジエチルエーテルのようなルイス酸で処理して、所望のアルデヒドを得ることができる(JOC, 1720, 1999 を参照)。該アルデヒドR5 2−CHOはまた、ウィッティッヒ型反応において、(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリドのような適当なホスホニウム塩で処理することができる。得られたエノールエーテルは、同族アルデヒドに容易に加水分解することができる(Chem. Ber., 2514, 1962)。R5 2−COW誘導体は、数工程にてアルデヒドR5 2−V'−CHOに変換することができる(JACS, 1325, 1986 を参照)。R5 2COCH2−ハライド誘導体は、R5 2CO2H誘導体からの標準的な方法によって、例えば、酸塩化物を形成させ、ジアゾメタンを用いてアルファ−ジアゾケトンに変換させ、ハロゲン酸と反応させてハロメチルケトンを得ることにより製造することができる。ビニル誘導体R5−CH=CH2は、対応するジエチルアミノエチル誘導体から、硫酸ジメチルで4級化し、加熱して、荷電アミノ基を脱離させることにより製造することができる。ジエチルアミノエチル誘導体は、別のエチル誘導体、例えば、ヒドロキシエチルから慣用的なアミン形成により製造することができる。別法として、それはメチル誘導体からジエチルアミンおよびホルムアルデヒドとの縮合により製造することができる。
【0149】
ビニル化合物R5 2−CH2=CH2は、ピーターソン型オレフィン化もしくはウィッティッヒ反応によるアルデヒドのオレフィン化、またはパラジウム触媒、例えば、Pd(Ph3P)4の存在下でのハロ−化合物のトリブチルビニルスズとの反応により製造することができる。
【0150】
他のR4−ハライドおよびR4−W誘導体、ビニル誘導体X4a−X3a−CH=CH2、X4a−X3a−X2a−X1a−Ua−WおよびX4a−X3a−X2a−X1a−SO2Wのようなアシル誘導体またはアルデヒドX4a−X3a−X2a−X1a−CHOは、商業的に入手可能であるか、または慣用的に製造される。該アルデヒドは、対応するエステルを水素化アルミニウムリチウムまたはジイソブチルアルミニウムヒドリドで部分還元するか、またはより好ましくは、水素化アルミニウムリチウムまたは水素化ホウ素ナトリウムで該アルコールに還元し(Reductions by the Alumino- and Borohydrides in Organic Synthesis, 2nd ed., Wiley, N.Y., 1997;JOC, 3197, 1984;Org. Synth. Coll., 102, 1990;136, 1998;JOC, 4260, 1990;TL, 995, 1988;JOC, 1721, 1999;Liebigs Ann./Recl., 2385, 1997;JOC, 5486, 1987 を参照)、次いで、二酸化マンガン(II)で、または「スワーン」法(塩化オキサリル/DMSO)により、または二クロム酸カリウム(PDC)を使用することにより該アルデヒドに酸化することによって製造することができる。該アルデヒドは、また、カルボン酸から、混酸無水物に変換させ、例えば、クロロギ酸イソブチルと反応させ、次いで、水素化ホウ素ナトリウムで還元して(R. J. Alabaster et al., Synthesis, 598, 1989)ヒドロキシメチル置換芳香族複素環または芳香環を得、次いで、二クロム酸ピリジニウムまたは二酸化マンガン(II)のような標準的な酸化剤で酸化することにより製造することができる。アシル誘導体は、対応するエステルの活性化により製造することができる。R4−ハライド(例えば、ブロミド)は、アルコールR4OHから、ジクロロメタン/トリエチルアミン中における三臭化リンとの反応によって製造することができる。X2aがCOであり、X3aがNR13aである場合、R4−ハライドは、X4a−NH2アミンおよびBr−(CH2)2COBrをカップリングすることにより製造することができる。ビニル誘導体X4a−X3a−CH=CH2は、対応するジエチルアミノエチル誘導体から、硫酸ジメチルで4級化し、加熱して、荷電アミノ基を脱離させることにより製造することができる。ジエチルアミノエチル誘導体は、別のエチル誘導体、例えば、ヒドロキシエチルから慣用のアミン形成により製造することができる。別法として、それは、メチル誘導体からジエチルアミンおよびホルムアルデヒドとの縮合により製造することができる。メタンスルホニル誘導体のようなR4−W誘導体は、アルコールR4OHからメタンスルホニルクロリドとの反応により製造することができる。離脱基Wは、慣用的な方法により、別の離脱基W、例えば、ハロゲン基に変換することができる。
【0151】
5 2が置換されていてもよいベンゾイミダゾール−2−イル基である場合、R4'がR4である式(V)で示される化合物は、部分加水分解によりR4'シアノメチル基を変換して2−エトキシカルボンイミドイルエチル基を得、次いで、適当に置換された1,2−ジアミノベンゼンと縮合させて所望のベンゾイミダゾール−2−イル基を得ることによって得ることができる。
【0152】
5 2Hヘテロサイクリルは、商業的に入手可能であるか、または慣用的な方法により製造することができる。
【0153】
例えば、ベンゾオキサジノンが所望される場合、ニトロフェノールを、例えば、ブロモ酢酸エチルでアルキル化し、得られたニトロエステルを酢酸中のFe(別法として、Zn/AcOH/HClまたはH2/Pd/CまたはH2/ラネーNi)で還元することができる。得られたアミンを所望のベンゾオキサジノンに自然環化させることができるか、または、酢酸中で加熱することにより環化を誘発することができる。別法として、ニトロフェノールをアミノフェノールに還元することができ、これをクロロアセチルクロリド[X. Huang and C. Chan, Synthesis 851 (1994) の方法]またはDMSO中のブロモ酢酸エチル[Z. Moussavi et al. Eur. J. Med. Chim. Ther. 24, 55-60 (1989) の方法]と反応させる。同一般経路を適用してベンゾチアジノンを製造することができる[例えば、F. Eiden and F. Meinel, Arch. Pharm. 312, 302-312 (1979)、H. Fenner and R Grauert Liebigs. Ann. Chem. 193-313 (1978) を参照]。重要な対応アルデヒドを経由してベンゾチアジノンのアザアナログを製造するために種々の経路が利用可能である。例えば、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]チアジン−7−カルバルデヒドは、5−フルオロ−2−ピコリンから、ピリジル環上にチアジノン環を構築し、次いで、メチル置換基を官能化することにより得ることができる(E. J. Blanz, F. A. French, J. R. DoAmaral and D. A. French, J. Med. Chem. 1970, 13, 1124-1130)。このアザ置換パターンのジオキシンアナログである2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒドは、コウジ酸から、ピロンからピリドンにアミノ分解し、次いで、該ジオキシン環をアネレートすること(annelating)により得ることができる。ピリドチアジン−3−オン、ピリドオキサジン−3−オン、およびピリドジオキシン環系を有する他のアザ置換パターンもまた得ることができる。オルト−アミノチオフェノールは、好都合には、それらの亜鉛複合体として製造し、反応させることができる[例えば、V. Taneja et al Chem. Ind. 187 (1984) を参照]。ベンゾオキサゾロンは、対応するアミノフェノールから、カルボニルジイミダゾール、ホスゲンまたはトリホスゲンとの反応によって製造することができる。ベンゾオキサゾロンの五硫化二リンとの反応により対応する2−チオンが得られる。チアジンおよびオキサジンは、対応するチアジノンまたはオキサジノンの水素化アルミニウムリチウムのような還元剤での還元により製造することができる。
【0154】
w、R1a'、R1'、R3'、R3' 1およびR4'の変換は、式(IV)および(V)で示される中間体に対して、それらの反応後の変換について上記したと同様にそれらの反応前に行って式(I)で示される化合物を製造することができる。
【0155】
本発明の医薬組成物は、経口、局所または非経口使用に適した剤形のものが挙げられ、ヒトを含む哺乳動物における細菌感染の治療に使用され得る。
【0156】
本発明の抗生化合物は、他の抗生物質から類推して、ヒト医学または獣医学において使用するためのいずれもの好都合な方法で投与するために処方することができる。
【0157】
当該組成物は、経口、局所または非経口のようないずれもの経路による投与のために処方することができる。当該組成物は、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、ロゼンジ剤、クリーム剤、または経口または無菌非経口液剤または懸濁剤のような液体製剤の剤形であり得る。
【0158】
本発明の局所製剤は、例えば、軟膏剤、クリーム剤、またはローション剤、眼軟膏剤、および点眼剤または点耳剤、含浸包帯剤およびエアゾール剤として提供され得、保存剤、薬物の浸透を補助する溶媒、ならびに軟膏剤およびクリーム剤におけるエモリエントのような適当な慣用の添加剤を含有することができる。
【0159】
当該処方物は、また、クリーム基剤または軟膏基剤およびローション用のエタノールまたはオレイルアルコールのような適合し得る慣用の担体を含有することもできる。かかる担体は、処方物の約1%から約98%まで存在することができる。より通例的には、それらは、処方物の約80%までをなす。
【0160】
経口投与用の錠剤およびカプセル剤は、1回服用量投与剤形であり得、結合剤、例えば、シロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント、またはポリビニルピロリドン;充填剤、例えば、ラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシン;錠剤化用滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールまたはシリカ;崩壊剤、例えば、ジャガイモデンプン;または許容される湿潤剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリウムの如き慣用の賦形剤を含有することができる。錠剤は、通常の製薬プラクティスにおいて周知の方法に従ってコーティングすることができる。経口液体製剤は、例えば、水性または油性懸濁剤、液剤、乳剤、シロップ剤またはエリキシル剤の剤形であり得るか、または使用前に水または他の適当なビヒクルで復元するための乾燥製剤として提供され得る。かかる液体製剤は、慣用の添加剤、例えば、懸濁化剤、例えば、ソルビトール、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは硬化食用脂肪、乳化剤、例えば、レシチン、ソルビタンモノオレアート、またはアカシア;非水性ビヒクル(食用油を包含し得る)、例えば、扁桃油、油性エステル、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、またはエチルアルコール;保存剤、例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはp−ヒドロキシ安息香酸プロピルまたはソルビン酸、および所望により、慣用のフレーバーまたは着色料を含有することができる。
【0161】
坐剤は、慣用の坐剤基剤、例えば、カカオ脂または他のグリセリドを含有する。
【0162】
非経口投与については、液状1回服用量剤形は、化合物および無菌ビヒクル(水が好ましい)を用いて製造することができる。当該化合物は、ビヒクルおよび使用する濃度に応じて、ビヒクルに懸濁または溶解され得る。液剤の調製において、当該化合物を注射用蒸留水に溶解し、濾過滅菌した後、適当なバイアルまたはアンプルに充填し、密封することができる。
【0163】
別法として、局所麻酔剤、保存剤および緩衝剤のような薬剤をビヒクルに溶解することができる。安定性の増強のために、当該組成物をバイアルに充填した後に冷凍させ、水分を真空除去することができる。次いで、乾燥した凍結乾燥散剤をバイアル中に密封し、使用前に注射用蒸留水の付属バイアルを供給して液剤を復元することができる。非経口懸濁剤は、当該化合物をビヒクルに溶解させるのではなく懸濁させること、および滅菌を濾過により行うことができないこと以外は、実質的に同様に調製される。当該化合物は、滅菌ビヒクルに懸濁させる前に酸化エチレンへの暴露によって滅菌することができる。有利には、当該組成物に界面活性剤または湿潤剤を含有させて当該化合物の均一な分布を促進することができる。
【0164】
当該組成物は、投与法に応じて、活性物質を0.1重量%から、好ましくは、10〜60重量%含有することができる。当該組成物が投与単位を含む場合、各単位は、好ましくは、活性成分を50〜500mg含有する。成人の治療に使用する場合の投与量は、投与経路および投与回数に応じて、好ましくは、1日あたり100〜3000mgの範囲であり、例えば、1500mgである。かかる投与量は、1日あたり1.5〜50mg/kgに相当する。適当には、該投与量は1日あたり5〜20mg/kgである。
【0165】
式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩もしくはインビボ加水分解性エステルを上記投与量の範囲で投与する場合には毒物学的作用は全く示されない。
【0166】
式(I)で示される化合物は、本発明の組成物中の唯一の治療薬であり得るか、または、他の抗生物質またはβ−ラクタマーゼ阻害剤と組み合わせて使用することができる。
【0167】
式(I)で示される化合物は、グラム陰性生物およびグラム陽性生物の両方を含む広範囲に及ぶ生物に対して活性である。
【0168】
式(I)で示される特定の化合物の製造および式(I)で示される特定の化合物の種々の細菌生物に対する活性を以下の実施例に示す。
【0169】
実施例1 4−メチル−1−[2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・シュウ酸塩
【化8】
Figure 2005504747
【0170】
(a)6−メトキシ−1H−[1,5]ナフチリジン−4−オン
5−アミノ−2−メトキシピリジン(50g、0.4mol)のエタノール(300ml)中溶液を2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン(メルドラム酸)(68g)およびオルトギ酸トリエチル(66ml)で処理した。該混合物を2時間加熱還流し、次いで、冷却させた。濾過により5−[(6−メトキシ−ピリジン−3−イルアミノ)−メチレン]−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン中間体を白色固体として得た(101.2g)。この物質の一部(50g)をアルゴン流下にて3分間にわたって沸騰ダウサムA(300ml)に添加した。該混合物をさらに5分間還流し、次いで、冷却させた後、エーテルに添加した。濾過し、乾燥させて、6−メトキシ−1H−[1,5]ナフチリジン−4−オンを白色固体として得た(24.7g、70%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 177(MH+)。
【0171】
(b)1,1,1−トリフルオロ−メタンスルホン酸6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルエステル
ナフチリドン(a)(10g、0.057mol)の2,6−ルチジン(9.94ml、86mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(0.07g、5.7mmol)を含有するジクロロメタン(200ml)中懸濁液を氷冷し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(10.5ml、63mmol)で処理した。2.5時間撹拌した後、該混合物を塩化アンモニウム飽和溶液で洗浄し、乾燥させ、蒸発させ、シリカにて精製してジクロロメタンで溶離して、油状物を得た(13.4g、76%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 309(MH+)。
【0172】
(c)6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミン
トリフラート(b)(25g、81.2mmol)およびプロピルアミン・塩酸塩(47g、487mmol)のピリジン(300ml)中混合物を一夜加熱還流した。該混合物を蒸発乾固させ、0.5M塩酸水溶液(400ml)に溶解し、ジクロロメタンで3回抽出した。次いで、水性相を40%水酸化ナトリウム水溶液で塩基性化し、ジクロロメタンで2回抽出した。乾燥させ、蒸発させて黄褐色の固体を得た(13.0g、90%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 176(MH+)。
【0173】
(d)[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−2−ニトロ−フェニルスルファニル]−酢酸
2−(4−フルオロ−3−ニトロ−フェニル)−エタノール(1.1g、6mmol)、メルカプト酢酸(0.61g、6.6mmol)、炭酸カリウム(2.8g、20mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(12ml)の混合物を70℃で4時間加熱した。該混合物を水(200ml)上に注ぎ、水性相を酢酸エチルで洗浄した。次いで、水性相を1M塩酸水溶液で酸性化し、ジクロロメタンで3回抽出した。該抽出物を乾燥させ、蒸発させて油状物を得た(0.92g、60%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 226(MH+)。
【0174】
(e)6−(2−ヒドロキシ−エチル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン
鉄粉(1.24g、22mmol)および塩化ナトリウム(1.24g、21mmol)の50%エタノール水溶液(25ml)中混合物を還流下にて15分間加熱した。次いで、粗製物(d)(0.92g、3.6mmol)のエタノール(5ml)中溶液を素早く添加し、該反応混合物を還流下にて2時間加熱した。該混合物をキーゼルグールで濾過し、該溶液を蒸発乾固させた。残留物を水に溶解し、1M塩酸水溶液でpH5に酸性化した。沈殿物を濾過により回収し、水洗し、次いで、乾燥させて白色固体を得た(0.35g、46%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 210(MH+)。
【0175】
(f)2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エタノール・メタンスルホン酸塩
(e)(0.34g、1.7mmol)およびトリエチルアミン(0.25ml、0.19g、1.8mmol)のジクロロメタン(5ml)中溶液を−15℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(0.14ml、1.75mmol)で滴下処理した。氷浴を外し、該混合物を室温で15時間撹拌した。有機相を分取し、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させた。粗製生成物をシリカ上でクロマトグラフィー処理して酢酸エチル/ヘプタン(2/1)で溶離して白色固体を得た(0.36g、75%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 288(MH+)。
【0176】
(g)4−メチルピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル
リチウムジイソプロピルアミド/モノテトラヒドロフラン複合体(17.3mmol)の−70℃でのテトラヒドロフラン(100ml)中溶液にピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル(3.8g、14.8mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(10ml)中溶液を添加した。この温度で0.5時間撹拌した後、N,N,N'N'−テトラメチルエチレンジアミン(2.5ml)およびヨードメタン(1.1ml、17.5mmol)を添加した。−70℃で2時間撹拌した後、さらに、リチウムジイソプロピルアミド/モノテトラヒドロフラン複合体(1.5M、9.9ml)を添加し、0.5時間後、さらにヨードメタン(0.94ml)を添加した。該混合物を−70℃で2.7時間撹拌し、次いで、一夜、室温に加温した。溶媒を蒸発させ、残留物をエーテルと塩化アンモニウム水溶液との間で分配させた。水性相をエーテルで再抽出し、有機抽出物をクエン酸水溶液、水、食塩水で洗浄し、次いで、乾燥させ、蒸発させた。20%エーテル/ヘキサンで溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーにより生成物を得た(1.14g、28%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 172(MH+からのC582の脱離)。
【0177】
(h)4−メチルピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル
ジエステル(g)(1.1g、4.2mmol)の1,4−ジオキサン(5ml)および2M水酸化ナトリウム水溶液(4.2ml)中溶液を室温で5日間撹拌した。該混合物を部分蒸発させ、水で希釈し、pH2に酸性化し(希塩酸)、酢酸エチルで3回抽出した。有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させて、当該モノエステル(0.95g、93%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 144(MH+からのC582の脱離)。
【0178】
(i)4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−4−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
モノ酸(h)(0.94g、3.86mmol)の乾燥ジクロロメタン(10ml)中溶液を室温にてN,N'−カルボニルジイミダゾール(0.81g、5.0mmol)で処理した。1.75時間後、溶媒を蒸発させ、残留物を乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(10ml)に溶解した。アミン(c)(0.68g、3.9mmol)を添加し、該混合物を100℃で8時間加熱した。溶媒を蒸発させた後、残留物を酢酸エチルおよび水に溶解した。水性相を酢酸エチルで2回再抽出した。有機抽出物を水洗し、乾燥させ、蒸発させた。2%メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーにより不純物を含む生成物を得、これを再度クロマトグラフィー処理して(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン(1:1))、当該アミド(0.57g)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 401(MH+)。
【0179】
(j)4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−4−メチルピペリジン
ジクロロメタン(5ml)中のカルバミド酸tert−ブチル(i)(0.57g、1.4mmol)をトリフルオロ酢酸(5ml)で室温にて1.5時間処理した。該混合物を蒸発させ、残留物をpH9に塩基性化し、10%メタノール/ジクロロメタンで数回抽出した。該抽出物を乾燥させ、蒸発させて、当該アミン(0.48g、100%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 301(MH+)。
【0180】
(k)標記化合物
ピペリジン(j)(0.10g、0.33mmol)およびメシラート(f)(0.095g、0.33mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中の炭酸カリウム(138mg)で室温にて3日間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をジクロロメタン/メタノールに溶解し、シリカゲル上に蒸発させた後、2〜10%メタノール/ジクロロメタン勾配液で溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーにより精製して標記化合物の遊離塩基(95mg、59%)を得た。
δH(CDCl3,250MHz):9.88(1H,br)、8.72(1H,d)、8.51(1H,d)、8.23(1H,d)、8.17(1H,br)、7.19(2H,m)、6.84(1H,dd)、6.67(1H,d)、4.09(3H,s)、2.41(1H,s)、2.75(4H,m)、2.57(2H,m)、2.44(2H,m)、2.31(2H,m)、1.78(2H,m)、1.40(3H,s)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 492(MH+)。
ジクロロメタン中の該遊離塩基を1当量のシュウ酸(エーテル中0.1M)で処理して標記化合物を白色固体として得た。
【0181】
実施例2 4−アミノ−1−[2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・二シュウ酸塩
【化9】
Figure 2005504747
【0182】
(a)4−アリルオキシカルボニルアミノ−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸モノ−tert−ブチルエステル
4−アミノ−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸モノ−tert−ブチルエステル(2g、8.2mmol)のジオキサン/水(35ml/10ml)中溶液を炭酸カリウム(3.4g、24mmol)およびクロロギ酸アリル(1.7ml、16mmol)で処理し、一夜撹拌した。該混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルと水との間で分配させた。水性抽出物を酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥させ、蒸発させて、当該生成物を油状物として得た(2.51g、94%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 328(MH+)および228(MH+からのC582の脱離)。
【0183】
(b)4−アリルオキシカルボニルアミノ−4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
酸(a)(7.5g、23mmol)のジクロロメタン(40ml)中溶液を1,1'−カルボニルジイミダゾール(4.85g)で処理した。該混合物を3時間撹拌し、次いで、蒸発乾固させた。これをN,N−ジメチルホルムアミド(22ml)に溶解し、アミン(1c)(3.5g、20mmol)で処理した。該混合物を100℃で5時間加熱し、次いで、蒸発乾固させた。残留物を酢酸エチルと水との間で分配させた。有機抽出物を乾燥させ、蒸発させた。ジクロロメタン中0〜100%酢酸エチルで溶離するクロマトグラフィーにより当該生成物を得た(2.64g、27%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 486(MH+)および386(MH+からのC582の脱離)。
【0184】
(c)[4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン−4−イル]−カルバミド酸アリルエステル
カルバミド酸エステル(b)(2.63g、5.4mol)のトリフルオロ酢酸(150ml)中溶液を16時間撹拌し、次いで、蒸発乾固させた。残留物を酢酸エチルと重炭酸ナトリウム飽和水溶液との間で分配させた。有機抽出物を乾燥させ、蒸発させて油状物を得た(2.05g、98%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 386(MH+)
【0185】
(d)4−アミノ−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド
カルバミド酸エステル(c)(0.20g、0.45mmol)のテトラヒドロフラン(15ml)中溶液をテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム (0)(6mg)およびトリ−n−ブチルスズヒドリド(0.15ml、0.57mmol)で処理した。1時間後、該混合物を蒸発させ、残留物をクロロホルムと水との間で分配させた。水性相を蒸発させて、当該生成物(0.10g、64%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 302(MH+)。
【0186】
(e)標記化合物
ピペリジン(d)(0.1g、0.3mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中溶液をメシラート(1f)(95mg、0.3mmol)および炭酸カリウム(50mg、0.3mmol)で処理し、室温で一夜撹拌した。該混合物を100℃で1時間加熱し、次いで、蒸発乾固させた。残留物をクロマトグラフィー処理して酢酸エチル中0〜20%メタノールで溶離して標記化合物の遊離塩基(80mg)を得た。
δH(d6−DMSO,250MHz):10.55(1H,br)、8.70(1H,d)、8.45(1H,d)、8.25(1H,d)、7.42(1H,d)、7.25(1H,d)、6.90−6.80(2H,m)、4.10(3H,s)、3.45(2H,s)、2.90−2.(6H,m)、2.50(2H,m)、2.20(2H,m)、1.78(2H,m)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 493(MH+)。
これを、実施例1の塩形成方法と類似の方法で、2当量のシュウ酸で処理することにより標記化合物(63mg)に変換した。
【0187】
実施例3 1−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−エチル)−4−ヒドロキシ−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・シュウ酸塩
【化10】
Figure 2005504747
【0188】
(a)4−ヒドロキシピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル
水酸化ナトリウム水溶液(2.1M、90ml)および1,4−ジオキサン(100ml)に4−ヒドロキシピペリジン−4−カルボン酸・塩酸塩(ドイツ特許DE 2748257の方法により1−ベンジル−4−ピペリジノンシアノヒドリンから製造した、11.50g)を溶解し、水酸化ナトリウム水溶液の添加により溶液をpH9に維持しながらジ炭酸ジ−tert−ブチル(合計30.75g)で滴下処理した。
24時間撹拌した後、該混合物をエーテルで抽出し、次いで、pH2〜3に酸性化し、エーテルで数回抽出した。これらの後者の抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させて、該カルバミド酸tert−ブチル(12.13g、77.5%)を得た。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z 244(M−H-)。
【0189】
(b)4−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
方法A:ヒドロキシ酸(a)(2.18g、8.9mmol)およびN−ヒドロキシスクシンイミド(1.02g、8.9mmol)の乾燥酢酸エチル(40ml)中溶液に酢酸エチル(5ml)中の1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.83g、8.9mmol)を添加した。該混合物を室温で一夜撹拌し、次いで、氷冷し、濾過し、蒸発させて、スクシンイミドエステル(3.15g)を得た。これをN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)に溶解し、アミン(1c)(1.58g、8.9mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(0.1g)を添加し、該混合物を95〜100℃で一夜加熱した。溶媒を蒸発させた後、残留物を酢酸エチルおよび水に溶解した。有機抽出物を水洗し、乾燥させ、蒸発させた。2%メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーにより当該アミド(0.70g、20%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 403(MH+)。
【0190】
方法B:方法Aのスクシンイミドエステル(15.94g、46.6mmol)のテトラヒドロフラン(150ml)中溶液をアンモニアガスで15分間飽和させ、次いで、室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させた後、残留物を10%メタノール/ジクロロメタンに溶解し、水および食塩水で洗浄し、蒸発させて4−ヒドロキシピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−アミド(9.77g、86%)を得た。このアミド(0.10g、0.41mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(8mg)、rac−2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル(16mg、0.025mmol)および炭酸セシウム(0.17g、0.53mmol)の乾燥1,4−ジオキサン(3ml)中混合物を10分間超音波処理し、次いで、実施例(1b)のトリフラート(0.13g、0.41mmol)を添加し、該混合物を80〜90℃で一夜加熱した。溶媒を蒸発させ、残留物をシリカ上でクロマトグラフィー処理して0〜5%メタノール/ジクロロメタンで溶離して、当該アミド(0.10g、61%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 403(MH+)。
【0191】
(c)4−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン
実施例(1j)の方法により、カルバミド酸tert−ブチル(b)をジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸で処理して、当該アミンを得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 303(MH+)。
【0192】
(d)2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−エタノール
ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−酢酸(2.5g、13.9mmol)の−10℃でアルゴン下でのテトラヒドロフラン(15ml)中溶液をボラン−ジメチルスルフィド錯体(1.45ml、15.3mmol)で滴下処理した(注意 − 発熱反応)。該混合物を周囲温度で1.5時間撹拌した。有機溶液を約5℃に冷却し(氷浴)、メタノール(1.4ml)を添加した。室温で0.5時間後、該混合物を酢酸エチルと重炭酸ナトリウム飽和水溶液との間で分配させた。有機抽出物を乾燥させ、蒸発させて黄色油状物を得た(1.95g、84%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 167(MH+)。
【0193】
(e)2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−エタノール・メタンスルホン酸塩
アルコール(d)(1.90g、11mmol)のジクロロメタン(25ml)中溶液を0℃にてトリエチルアミン(1.9ml、13.7mmol)およびメタンスルホニルクロリド(1.1ml、13.7mmol)で処理した。室温で1.5時間後、該混合物をジクロロメタンと水との間で分配させた。有機抽出物を乾燥させ、蒸発させて、黄色油状物を得た(2.7g、96%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 245(MH+)。
【0194】
(f)標記化合物
実施例(1k)の方法を用いて、ピペリジン(c)(0.10g)をメシラート(e)(0.081g、0.33mmol)でアルキル化した。
シリカゲルクロマトグラフィー(5%メタノール/ジクロロメタン)により、標記化合物を遊離塩基として得た(25%)。
δH(CDCl3,250MHz):10.87(1H,br)、8.69(1H,d)、8.53(1H,d)、8.20(1H,d)、7.14(1H,d)、6.76−6.66(3H,m)、5.93(2H,s)、4.09(3H,s)、2.95(2H,m)、2.76(2H,m)、2.64(2H,m)、2.41(4H,m)、1.80(2H,m)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 451(MH+)。
ジクロロメタン中の該遊離塩基を1当量のシュウ酸(エーテル中0.1M)で処理して標記化合物を得た。
【0195】
実施例4 1−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−エチル)−4−メチルピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・シュウ酸塩
【化11】
Figure 2005504747
(a)標記化合物
実施例(1k)の方法に従って、ピペリジン(1j)(0.1g、0.33mmol)をメシラート(3e)(0.08g、0.33mmol)でアルキル化することによりこれを製造した。クロマトグラフィーにより標記化合物の遊離塩基を得た(64mg、43%)。
δH(CDCl3,250MHz):9.90(1H,br)、8.71(1H,d)、8.51(1H,d)、8.23(1H,d)、7.18(1H,d)、6.72−6.67(2H,m)、6.62(1H,d)、5.91(2H,s)、4.09(3H,s)、2.72(4H,m)、2.56(2H,m)、2.44(2H,m)、2.31(2H,m)、1.79(2H,m)、1.40(3H,s)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 449(MH+)。
ジクロロメタン中の該遊離塩基を1当量のシュウ酸(エーテル中0.1M)で処理して標記化合物を白色固体として得た。
【0196】
実施例5 4−ヒドロキシ−1−[2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・シュウ酸塩
【化12】
Figure 2005504747
実施例(1k)の方法によって、実施例(3c)のピペリジン(0.16g)をメシラート(1f)(0.095g、0.33mmol)でアルキル化した。
2〜10%メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーにより標記化合物の遊離塩基(34mg、21%)を得た。
δH(CDCl3,250MHz):8.62(1H,d)、8.48(1H,d)、8.16(1H,d)、7.23(1H,d)、7.14(1H,d)、6.87(1H,dd)、6.78(1H,d)、4.11(3H,s)、3.40(2H,s)、2.95(2H,m)、2.79(2H,m)、2.68(2H,m)、2.53(2H,br t)、2.37(2H,td)、1.80(2H,br d)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 494(MH+)。
ジクロロメタン中の該遊離塩基を1当量のシュウ酸(エーテル中0.1M)で処理して標記化合物を白色固体として得た。
【0197】
実施例6 4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−1−[2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸
【化13】
Figure 2005504747
【0198】
(a)ビス−(2−クロロエチル)カルバミド酸ベンジルエステル
ビス−(2−クロロエチル)アミン・塩酸塩(8.9g、49.9mmol)の0℃での水(100ml)中溶液にクロロギ酸ベンジル(7.08ml、50mmol)および8%水酸化ナトリウム水溶液を滴下して混合物をpH8.5〜9.5で維持した。クロロギ酸エステルの添加完了後、pHが安定し続けるまで(2時間後)さらに水酸化ナトリウムを添加し、次いで、pHを10に上昇させた。該混合物をエーテルで3回抽出し、抽出物を希塩酸で洗浄し、乾燥させ、蒸発させて、該カルバミド酸エステルを得た(12.93g、94%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 277(MH+)。
【0199】
(b)ピペリジン−1,4,4−トリカルボン酸1−ベンジルエステル4−tert−ブチルエステル4−メチルエステル
ビス−(クロロエチル)カルバミド酸エステル(a)(8.80g、32mmol)、マロン酸tert−ブチルエステルメチルエステル(5.44ml、32mmol)、テトラブチルアンモニウムヨージド(2.37g、6.4mmol)および炭酸カリウム(13.28g、96mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(100ml)中混合物を80℃で3日間加熱し、次いで、蒸発させた。該残留物をエーテルおよび水に溶解した。水性相をエーテルで2回抽出し、合わせた有機物質を水および食塩水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。10〜20%酢酸エチル/ヘキサンで溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーにより透明なガム状物を得た(3.30g、27%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 278(MH+からのC582の脱離)。
【0200】
(c)ピペリジン−1,4,4−トリカルボン酸1−ベンジルエステル4−tert−ブチルエステル
トリエステル(b)(3.30g、8.75mmol)および2M水酸化ナトリウム水溶液(8.75ml、17.5mmol)のテトラヒドロフラン(10ml)中混合物を室温で3日間強く撹拌した。該混合物を部分蒸発させ、エーテルで洗浄し、次いで、pH2に酸性化し、エーテルで十分に抽出した。これらの抽出物を乾燥させ、蒸発させて白色固体を得た(2.92g、92%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 264(MH+からのC582の脱離)。
【0201】
(d)4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−ベンジルエステル4−tert−ブチルエステル
実施例(1i)の方法に従って、酸(c)およびアミン(1c)から、1,1'−カルボニルジイミダゾールとカップリングさせてこれを製造した。2%メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーにより黄色ガム状物を得た(2.64g、63%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 521(MH+)。
【0202】
(e)4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン−4−カルボン酸4−tert−ブチルエステル
アミド(d)(1.0g、1.92mmol)のエタノール(20ml)中溶液を、1気圧の水素下で12時間、10%パラジウム−炭(0.2g)と一緒に撹拌した。濾過し、溶媒を蒸発させて白色固体を得た(0.77g、100%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 387(MH+)。
【0203】
(f)4−([1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−1−[2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸4−tert−ブチルエステル
実施例(1k)の方法によりピペリジン(e)(0.15g)をメシラート(1f)(0.114g、0.40mmol)でアルキル化した。2〜5%メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーにより当該生成物を得た(0.049g、22%)。
δH(CDCl3,250MHz):8.70(1H,d)、8.46(1H,d)、8.20(1H,d)、7.20(1H,d)、7.15(1H,d)、6.85(1H,dd)、6.78(1H,d)、4.17(3H,s)、3.40(2H,s)、2.82(2H,m)、2.74(2H,m)、2.55(2H,m)、2.45−2.20(6H,m)、1.45(9H,s)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 578(MH+)。
【0204】
(g)標記化合物
tert−ブチルエステル(f)(0.049g)をジクロロメタン(2ml)およびトリフルオロ酢酸(2ml)に溶解した。該混合物を室温で5時間放置し、次いで、蒸発させた。ジクロロメタン中1%濃アンモニア水/9%メタノールで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーにより標記化合物の遊離塩基を得た(0.019g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 522(MH+)。
【0205】
実施例7 6−{1−R,S−ヒドロキシ−2−[2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−エチル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン・シュウ酸塩
【化14】
Figure 2005504747
【0206】
(a)ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル
ジクロロメタン(50ml)中溶液としてのピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル(15.21g、96.88mmol)にジ炭酸ジ−tert−ブチル(21.12g、96.88mmol)を添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌し、その後、該反応混合物をジクロロメタンと重炭酸ナトリウム飽和水溶液との間で分配させた。有機相を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させた。揮発物を真空除去し、残留物をそれ以上には精製せずに使用した。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 158(MH+からのC582の脱離)。
【0207】
(b)4−シアノメチル−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル
エステル(a)(5.20g、20.23mmol)をテトラヒドロフラン(70ml)に溶解し、−78℃に冷却した。該溶液にリチウムジイソプロピルアミド(2M、11.1ml、22.26mmol)を添加し、撹拌を0.5時間続けた。ブロモアセトニトリル(1.69ml、24.28mmol)を添加し、得られた溶液を12時間にわたって室温に加温した。該反応を水(2ml)の添加によりクエンチし、揮発物を真空除去した。残留物を、酢酸エチル/ヘキサン溶媒勾配液を使用してシリカ上で精製した。これにより無色の油状物が得られた(3.17g、53%)。
【0208】
(c)1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸−tert−ブチルエステル
ニトリル(b)(1.50g、5.07mmol)を0℃に冷却し、二塩化コバルト・六水和物(603mg、2.53mmol)を添加した。得られたスラリーに水素化ホウ素ナトリウム(1.93g、50.7mmol)を添加し、撹拌を室温で48時間続けた。濃アンモニア水(1.5ml)を添加し、該混合物をキーゼルグールで濾過した。濾液を酢酸エチルと水の間で分配させた。有機相を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させた。揮発物を減圧下にて除去し、残留物を酢酸エチル/ヘキサン勾配液で溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーにより精製して白色固体を得た(680mg、53%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 155(MH+からのC582の脱離)。
【0209】
(d)2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル
トリフラート(1b)(629mg、2.04mmol)、ラクタム(c)(432mg、1.70mmol)、ジパラジウム−トリス(ジベンジリデンアセトン)クロロホルム錯体(35mg、0.034mmol)、R−2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル(63mg、0.102mmol)および炭酸セシウム(776mg、2.38mmol)を全て合わせ、アルゴンで脱ガスした1,4−ジオキサン(5ml)中にて撹拌した。該スラリーを90℃で3時間加熱した。次いで、溶媒を減圧下にて除去し、残留物を、ジクロロメタン/メタノール溶媒勾配液を使用してシリカゲル上で精製した。これにより所望の化合物を無色の油状物として得た(460mg、66%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 413(MH+)、313(MH+からのC582の脱離)。
【0210】
(e)6−{2−[2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−エタノイル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン
アミド(d)(156mg)をジクロロメタン(5ml)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1ml)で処理した。該溶液を室温で2時間撹拌し、その後、溶媒を真空除去した。残留物をN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)に再溶解し、次いで、炭酸カリウム(156mg、1.13mmol)および6−(2−クロロ−エタノイル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン(127mg、0.564mmol)を添加した。得られた溶液にヨウ化ナトリウム(5mg)を添加し、該反応を室温で12時間撹拌した。溶媒を減圧下にて除去し、残留物を、メタノールおよびジクロロメタン溶媒勾配液を使用するシリカ上でのクロマトグラフィーにより精製した。これにより所望の化合物を無色の油状物として得た(90mg、48%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 502(MH+)。
【0211】
(f)標記化合物
ケトン(e)(90mg、0.179mmol)をイソ−プロピルアルコール(5ml)に溶解した。該溶液を0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(14mg、0.36mmol)を添加した。該反応を室温で4時間撹拌し、次いで、水(1ml)の添加によりクエンチした。揮発物を真空除去し、残留物を、ジクロロメタン/メタノール溶媒勾配液を使用するシリカ上でのクロマトグラフィーにより精製した。これにより所望の化合物を白色固体として得た(27mg、30%)。
δH(CD3OD,250MHz):8.74(1H,d)、8.25(1H,d)、7.72(1H,d)、7.25(1H,d)、7.00−6.85(3H,m)、4.54(2H,s)、4.21(2H,t)、4.04(3H,s)、3.32(2H,s)、3.06(2H,m)、2.65−2.40(2H,m)、2.29(2H,t)、2.14(2H,m)、1.77(2H,m)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 504(MH+)。
ジクロロメタン中の該遊離塩基を1当量のシュウ酸(エーテル中0.1M)で処理して標記化合物を白色固体として得た。
【0212】
実施例8 4−ヒドロキシ−1−[2−オキソ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・シュウ酸塩
【化15】
Figure 2005504747
【0213】
(a)6−(2−クロロ−エタノイル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン
4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン(6.0g、36mmol)およびクロロアセチルクロリド(3.2ml、40mmol)のアルゴン下での1,2−ジクロロエタン(20ml)中溶液を、氷浴で冷却しながら内部温度を10℃以下に維持しながら三塩化アルミニウム(10.6g、80mmol)で滴下処理した。添加完了後、該混合物を1時間加熱還流した。冷却した混合物を氷/濃塩酸水溶液の撹拌混合物に添加した。得られた沈殿物を濾過し、水洗し、真空乾燥させた(4.0g、45%)。
【0214】
(b)標記化合物
実施例(1k)の方法により、実施例(3c)のピペリジン(0.32g)をクロロケトン(a)(0.095g、0.33mmol)でアルキル化した。溶媒を蒸発させた後、残留物を水およびジクロロメタン/メタノールに溶解した。水性相を再抽出し(ジクロロメタン/メタノール)、合わせた有機物を水洗し、乾燥させ、蒸発させた。2〜5%メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーにより標記化合物の遊離塩基を得た(0.11g、31%)。
δH(d6−DMSO,250MHz): 11.07(1H,s)、10.78(1H,s)、8.70(1H,d)、8.45(1H,d)、8.28(1H,d)、7.65(2H,m)、7.48(1H,d)、7.34(1H,d)、6.21(1H,s)、4.10(3H,s)、3.76(2H,s)、3.56(2H,s)、2.76(2H,m)、2.46(2H,m)、2.09(2H,m)、1.63(2H,br d)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 508(MH+)。
ジクロロメタン/メタノール中の該遊離塩基を1当量のシュウ酸(エーテル中0.1M)で処理して標記化合物を白色固体として得た。
【0215】
実施例9 4−ヒドロキシ−1−[2−R,S−ヒドロキシ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・シュウ酸塩
【化16】
Figure 2005504747
実施例8のケトン(0.08g、0.16mmol)のジクロロメタン、メタノールおよびテトラヒドロフラン(各20ml)の混合液中溶液を水素化ホウ素ナトリウム(0.018g、0.48mmol)で処理した。2.5時間撹拌した後、該混合物を蒸発させ、残留物をジクロロメタン/メタノールに溶解し、水洗し、乾燥させ、蒸発させた。ジクロロメタン中5〜20%メタノールで溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーにより標記化合物の遊離塩基を得た(0.024g、29%)。
δH(d6−DMSO,400MHz): 11.06(1H,s)、10.52(1H,s)、8.70(1H,d)、8.45(1H,d)、8.28(1H,d)、7.33(1H,d)、7.25(1H,d)、7.03(1H,s)、6.97(1H,d)、6.14(1H,br)、5.05(1H,br)、4.68(1H,br)、4.10(3H,s)、3.44(2H,s)、2.82(2H,m)、2.45(2H,m)、2.10(2H,m)、1.62(2H,br d)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 510(MH+)。
ジクロロメタン/メタノール中の該遊離塩基を1当量のシュウ酸(エーテル中0.1M)で処理して標記化合物を白色固体として得た。
【0216】
実施例10 4−ヒドロキシメチル−1−[2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・シュウ酸塩
【化17】
Figure 2005504747
【0217】
(a)4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−ベンジルエステル
ジクロロメタン(10ml)中の実施例(6d)のジエステル(1.64g、3.15mmol)をトリフルオロ酢酸(10ml)で処理した。室温で3.75時間後、該混合物を蒸発させ、残留物を水に溶解し、重炭酸ナトリウムで塩基性化し、ジクロロメタンで抽出した。該抽出物を乾燥させ、蒸発させ、次いで、粗製生成物をシリカ上でクロマトグラフィー処理して10%メタノール/ジクロロメタンで溶離して白色固体を得た(1.40g、96%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 465(MH+)。
【0218】
(b)4−ヒドロキシメチル−4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル
乾燥テトラヒドロフラン(10ml)中の酸(a)(0.70g、1.51mmol)をトリエチルアミン(0.22ml、1.6mmol)で処理し、氷浴中にて冷却した。クロロギ酸イソ−ブチル(0.19ml、1.51mmol)を添加し、該混合物を0℃で2時間撹拌した。該混合物を水素化ホウ素ナトリウム(0.60g)の氷水(15ml)中溶液中に吸引濾過し、該混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで、部分蒸発させた。水性残留物を希塩酸で処理してpH8〜9にし、次いで、酢酸エチルで抽出した。該抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。2.5〜5%メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーにより透明なガム状物を得た(0.19g、28%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 451(MH+)。
【0219】
(c)4−ヒドロキシメチル−4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン
ガルバミド酸ベンジル(b)(0.18g、0.4mmol)のエタノール(20ml)中溶液を10%パラジウム−炭で1気圧にて20時間水素添加した。キーゼルグールで濾過し、蒸発させて白色固体を得た(0.13g、100%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 317(MH+)。
【0220】
(d)標記化合物
完全に反応させるのに50〜60℃で一夜の加熱を必要とする以外は実施例(1k)の方法により、ピペリジン(c)(0.13g、0.41mmol)をメシラート(1f)(0.118g、0.41mmol)でアルキル化した。2〜10%メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーにより標記化合物の遊離塩基を得た(52mg)。
δH(CDCl3,250MHz):10.28(1H,s)、8.53(1H,d)、8.37(1H,s)、8.36(1H,d)、8.10(1H,d)、7.19(1H,d)、7.06(1H,d)、6.83(1H,dd)、6.69(1H,d)、4.05(3H,s)、3.84(2H,s)、3.39(2H,s)、2.9−2.7(m)、2.60(m)、2.5−2.3(m)、1.9−1.7(m)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 508(MH+)。
ジクロロメタン/クロロホルム中の該遊離塩基を1当量のシュウ酸(エーテル中0.1M)で処理して標記化合物を白色固体として得た。
【0221】
実施例11 4−アミノ−1−[2−(7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−2−R,S−ヒドロキシ−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・二シュウ酸塩
【化18】
Figure 2005504747
【0222】
(a)(5−フルオロ−2−ニトロ−フェニルスルファニル)−酢酸エチルエステル
2,4−ジフルオロニトロベンゼン(38.2g、240mmol)およびトリエチルアミン(38.4ml、28g、280mmol)のジクロロメタン(240ml)中溶液を0℃にてチオグリコール酸エチル(20.4ml、30.5g、240mmol)で0.25時間にわたって処理した。該混合物を室温で一夜撹拌し、次いで、シリカのカラムに添加してヘキサン/ジクロロメタン(1/1)で溶離して黄色油状物を得た(46g、74%)。
δH(CDCl3,250MHz):8.30(1H,m)、7.27−7.15(2H,m)、4.25(2H、q)、3.75(2H,s)、1.30(3H,t)。
【0223】
(b)7−フルオロ−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン
(a)(46g)を酢酸(500ml)中で強く撹拌した混合物を鉄(120g)で処理した。発熱反応が生じた。周囲温度でさらに2時間撹拌した後、該混合物をキーゼルグールで濾過した。濾液を酢酸エチルで希釈し、水洗した。有機抽出物を乾燥させ、約500mlに真空濃縮すると、結晶化が始まった。該混合物を冷蔵庫中に3時間とっておき、次いで、濾過し、得られた固体を真空乾燥させた(12.2g、38%)。
δH(CDCl3,250MHz): 7.05−6.80(3H,m)、3.38(2H,s)。
【0224】
(c)6−(2−クロロ−エタノイル)−7−フルオロ−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン
混合物を4時間加熱還流させるという変更を伴って(8a)の方法に従って、(b)(1.5g)およびクロロアセチルクロリド(0.7ml)からこれを製造した。沈殿後、固体を得た(0.25g、12%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 260(MH+)。
【0225】
(d)標記化合物
アミン(2d)(116mg、0.38mmol)およびクロロメチルケトン(c)(100mg、0.38mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中溶液を炭酸カリウム(58mg、0.42mmol)で処理した。3時間後、該混合物を水素化ホウ素ナトリウム(20mg)を含有するテトラヒドロフラン/水/メタノール(1ml/5ml/3ml)の溶液中に濾過した。1時間後、該混合物を酢酸エチルと食塩水との間で分配させた。有機抽出物を乾燥させ、蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー処理してメタノール/酢酸エチル勾配液で溶離して標記化合物の遊離塩基を油状物として得た(10mg、5%)。
δH(CD3OD,250MHz):8.60(1H,d)、8.55(1H,d)、8.17(1H,d)、7.25(1H,d)、7.18(1H,d)、7.07(1H,d)、5.20(1H,t)、4.15(3H,s)、3.40(2H,s)、3.20−3.05(2H,m)、2.85−2.70(4H,m)、2.50−2.35(2H,m)、1.75−1.65(2H,m)。
ジクロロメタン中の該遊離塩基を2当量のシュウ酸(エーテル中0.1M)で処理して標記化合物を白色固体として得た。
【0226】
実施例12 4−アミノ−1−[2−R,S−ヒドロキシ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・二塩酸塩
【化19】
Figure 2005504747
【0227】
(a)4−アミノ−1−[2−オキソ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド
実施例(8b)についてと同様の方法により、クロロメチルケトン(8a)およびアミン(2d)の反応によりこれを製造した。室温で6時間後、該混合物を濾過し、蒸発させた。水と一緒にトリチュレートして固体を得た(390mg、90%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 507(MH+)。
【0228】
(b)標記化合物
ケトン(a)(200mg、0.4mmol)のテトラヒドロフラン/メタノール(15ml/15ml)中溶液を0℃にて水素化ホウ素ナトリウム(15mg、0.4mmol)で処理した。室温で3時間後、実施例(11d)についてと同様の後処理およびクロマトグラフィーにより標記化合物の遊離塩基を固体として得た(35mg、20%)。
δH(CD3OD,250MHz): 8.60(1H,m)、8.50(1H,m)、8.15(1H,m)、7.30−7.20(2H,m)、7.07−7.02(2H,m)、4.85(1H,m)、4.12(3H,s)、3.40(2H,s)、2.95(2H,m)、2.80−2.30(6H,m)、1.60(2H,m)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 509(MH+)。
ジクロロメタン/メタノール中の該遊離塩基を2当量の塩酸(エーテル中1M)で処理して標記化合物を白色固体として得た。
【0229】
実施例13 1−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−2−(R,S)−ヒドロキシ−エチル]−4−ヒドロキシ−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・二塩酸塩
【化20】
Figure 2005504747
実施例(3c)のピペリジン(0.10g、0.33mmol)、6−(2−ブロモエタノイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン(0.090g、0.35mmol)、炭酸カリウム(0.049g、0.35mmol)およびテトラブチルアンモニウムヨージド(10mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)中混合物を室温で6.5時間撹拌した。水を添加して合計容量を40mlにし、得られた沈殿物を濾過し、水洗した。この固体をジクロロメタン/メタノール(1:1)(20ml)に溶解した。水素化ホウ素ナトリウムを添加し、該混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、希塩酸でわずかに酸性化し、蒸発させた。残留物を水に溶解し、塩基性化し、ジクロロメタン/メタノールで抽出した。該抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。2〜5%メタノール/ジクロロメタンで溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーにより標記化合物の遊離塩基を得た(0.109g、69%)。
δH(CD3OD/CDCl3,250MHz):8.62(1H,d)、8.55(1H,d)、8.18(1H,d)、7.23(1H,d)、6.90(1H,s)、6.83(2H,m)、4.73(1H,dd)、4.25(4H,s)、4.16(3H,s)、3.01(1H,br d)、2.87(1H,br d)、2.75−2.4(4H,m)、2.39(1H,dd)、2.28(1H,dd)、1.76(2H,br d)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 481(MH+)。
該遊離塩基のジクロロメタン/メタノール中溶液を2当量の塩化水素(1,4−ジオキサン中4M溶液)で処理した。溶媒を蒸発させ、残留物をエーテルと一緒にトリチュレートし、乾燥させて標記化合物を得た。
【0230】
実施例14 4−ヒドロキシ−1−[2−(6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]チアジン−3−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・二塩酸塩
【化21】
Figure 2005504747
【0231】
(a)4−アミノ−3,6−ジクロロピリダジン
3,4,6−トリクロロピリダジン(B. Kasnar et al, Nucleosides and Nucleotides, 1994, 13, 459 の方法により製造)(10.0g)の濃アンモニア水(1L)中懸濁液を75℃で16時間加熱した。該混合物を少量に濃縮し、酢酸エチルで数回抽出した。該抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。粗製生成物を酢酸エチルから再結晶して固体を得た(5.03g)。
【0232】
(b)3−クロロ−6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]チアジン
水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.35g、8.5mmol)を0℃にて無水ジメチルホルムアミド(10mL)中で十分に撹拌した懸濁液にメルカプト酢酸メチル(0.70mL、7.9mmol)を添加した。この温度で20分間撹拌した後、4−アミノ−3,6−ジクロロピリダジン(14a)(1.29g、7.87mmol)のジメチルホルムアミド(10mL)中溶液を添加した。該混合物を室温で16時間撹拌し、次いで、溶媒のほとんどを真空除去した。残留物を水で希釈し、沈殿物を濾過し、水洗し、乾燥させた。シリカ上でのクロマトグラフィー(0〜2%メタノール/ジクロロメタン)により当該生成物を得た(0.21g、13%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 202/204(MH+)。
【0233】
(c)6−オキソ−3−ビニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]チアジン
ピリダジノチアジン(14b)(0.15g、0.75mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(84mg、0.12mmol)および塩化リチウム(63mg、1.2mmol)のジメチルホルムアミド(3mL)中混合物にトリブチル(ビニル)スズ(0.36mL、1.2mmol)を添加した。該混合物を110〜120℃で16時間加熱し、次いで、蒸発させた。残留物を水と酢酸エチルとの間で分配させ、水性相をさらに酢酸エチルで抽出し、合わせた有機物を乾燥させ、蒸発させた。シリカ上でのクロマトグラフィー(0〜3%メタノール/ジクロロメタン)により当該生成物を得た(45mg、31%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 194(MH+)。
【0234】
(d)標記化合物
ビニル化合物(14c)(67mg、0.35mmol)、ピペリジン(3c)(0.106g、0.35mmol)および酢酸(0.03mL)のエタノール(2mL)中混合物を還流下にて24時間加熱した。酢酸エチルおよび重炭酸ナトリウム水溶液を添加し、相を分取した。水性相をジクロロメタン/メタノールで数回抽出し、合わせた有機物を乾燥させ、蒸発させた。シリカゲルクロマトグラフィー(0〜10%メタノール/ジクロロメタン)により標記化合物の遊離塩基を得た(83mg、48%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 496(MH+)。
1H NMR δ(CDCl3/CD3OD)8.63(1H,br s)、8.55(1H,br s)、8.19(1H,d)、7.72(broad)、7.26(1H,d)、7.00(1H,s)、4.17(3H,s)、3.72(2H,s)、3.22−2.92(6H,m)、2.68(2H,t)、2.35(2H,t)、1.81(2H,d)。
クロロホルム/メタノール中の該遊離塩基を2当量のジオキサン中0.4M塩酸で処理した。溶媒を蒸発させ、エーテルと一緒にトリチュレートして、当該二塩酸塩を得た。
【0235】
実施例15 4−ヒドロキシ−1−[2−R−ヒドロキシ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・二塩酸塩および4−ヒドロキシ−1−[2−S−ヒドロキシ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・二塩酸塩
【化22】
Figure 2005504747
Chirobiotic Vカラム(バンコマイシン固定相、250mm×4.6mm(内径))にてHPLC処理してメタノール中0.1%酢酸および0.1%トリエチルアミンで1.0mL/分で溶離して実施例9のラセミ化合物(200mg)の試料を分取して早くに溶出する異性体(室温、13.0分、63mg、89.8%e.e.)および遅れて溶出する異性体(室温、14.1分、70mg、93.6%e.e.)を得た。各異性体について、当該化合物を重炭酸ナトリウム水溶液に懸濁させ、ジクロロメタン/メタノールで数回抽出した。該抽出物を乾燥させ、蒸発させた後、残留物を未溶解の固体と一緒にメタノールに溶解し、数滴の5M塩酸で処理した。メタノールを蒸発させて、当該二塩酸塩を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 510(MH+)。
【0236】
実施例16 1−[2−R,S−ヒドロキシ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−4−メトキシ−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・二塩酸塩
【化23】
Figure 2005504747
【0237】
(a)4−メトキシピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステル
4−ヒドロキシピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル(3a)をまずジメチルホルムアミド中のヨウ化メチルおよび炭酸カリウムでメチル化(室温、一夜)して、4−メチルエステル(100%)を得、次いで、THF中の水素化ナトリウムでの処理(室温、1時間)、次いで、ヨウ化メチルでの処理(室温、一夜)により再度メチル化して、当該4−メトキシジエステルを黄色ガム状物として得た(4−ヒドロキシ酸から61%)。
MS(+veイオンAPCI)m/z 174(MH+からのC582の脱離)。
【0238】
(b)4−メトキシピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−アミド
エステル(16a)(1.34g、4.9mmol)のTHF(20mL)中溶液をアンモニアガスで飽和させ、室温で3日間放置した。次いで、アンモニア水(d=0.88、20mL)を添加し、該混合物を4日間、強く撹拌し、次いで、蒸発させた。残留物をシリカ上でクロマトグラフィー処理して(50〜100%酢酸エチル/ヘキサン)、当該アミドを白色固体として得(0.25g、20%)、エステルを回収した(0.83g、62%)。
MS(+veイオンAPCI)m/z 159(MH+からのC582の脱離)。
【0239】
(c)4−メトキシ−4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例(3b、方法B)の方法により、アミド(16b)(0.24g、0.93mmol)およびトリフラート(1b)(0.29g、0.93mmol)からこれを製造した。シリカゲルクロマトグラフィー(0〜1.5%メタノール/ジクロロメタン)により、当該カップリング生成物を得た(0.35g、90%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 417(MH+)。
【0240】
(d)4−メトキシ−4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン
実施例(1j)の方法によりtert−ブチルエステル(16c)をトリフルオロ酢酸で処理して白色固体を得た(100%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 317(MH+)。
【0241】
(e)標記化合物
実施例13の方法によりピペリジン(16d)(0.10g、0.32mmol)およびクロロケトン(8a)(81mg、0.33mmol)からこれを製造した。シリカ上でのクロマトグラフィー(0〜5%メタノール/ジクロロメタン)により、遊離塩基を得た(115mg、69%)。
δH(CDCl3):10.53(1H,s)、8.72(1H,d)、8.50(1H,d)、8.23(1H,d)、8.09(1H,broad s)、7.29(1H,d)、7.17(1H,d)、6.99(1H,d)、6.95(1H,s)、4.72(1H,dd)、4.13(3H,s)、3.43(2H,s)、3.42(3H,s)、3.05(1H,m)、2.72(2H,m)、2.60(1H,dd)、2.45(2H,m)、2.30(2H,m)、1.99(2H,br m)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 524(MH+)。
ジオキサン中0.4M塩化水素を使用する以外は実施例13の記載に従って、当該二塩酸塩を製造した。
【0242】
実施例17 1−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−2−R,S−ヒドロキシ−エチル]−4−メトキシ−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・二塩酸塩
【化24】
Figure 2005504747
実施例13の方法によりピペリジン(16d)(0.10g、0.32mmol)および6−(2−ブロモエタノイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン(84mg、0.33mmol)からこれを製造した。シリカ上でのクロマトグラフィー(0〜5%メタノール/ジクロロメタン)により遊離塩基を得た(118mg、75%)。
δH(CDCl3):10.52(1H,s)、8.72(1H,d)、8.50(1H,d)、8.22(1H,d)、7.17(1H,d)、6.91(1H,s)、6.84(2H,s)、4.65(1H,dd)、4.25(4H,s)、4.13(3H,s)、3.41(3H,s)、3.04(1H,m)、2.75(1H,m)、2.68(1H,dd)、2.55−2.17(5H、complex m)、1.97(2H,br m)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 495(MH+)。
実施例16の記載に従って、当該二塩酸塩を製造した。
【0243】
実施例18 (3S/R,4R/S)−3,4−ジヒドロキシ−1−[2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・二塩酸塩
【化25】
Figure 2005504747
【0244】
(a)1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル
1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−カルボン酸エチルエステル(54.5g、323.5mmol)の無水1,2−ジクロロエタン(150mL)中溶液を氷中にて冷却した。クロロギ酸1−クロロエチル(34.88mL、323.5mmol)を添加し、該混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで、還流下にて3時間加熱した。次いで、溶媒を蒸発させ、残留物をメタノールに溶解し、還流下にて2時間加熱し、次いで、再度蒸発させた。粗製生成物を、トリエチルアミン(90.8mL)を含有するジクロロメタン(500mL)に溶解し、ジ炭酸ジ−tert−ブチル(77.4g、355mmol)を数回に分けて添加した。該混合物を室温で3日間撹拌し、次いで、水および希塩酸で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。シリカ上でのクロマトグラフィー(5〜10%酢酸エチル/ヘキサン)により、当該カルバミド酸1−tert−ブチルをメチルエステルおよびエチルエステルとして得(部分分取)、室温で24時間THF(30mL)中2%水酸化ナトリウム水溶液(14.5mL)で処理することにより加水分解した。pH2に酸性化し、酢酸エチルで抽出して、当該カルボン酸を得た(6.79g)。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z 226(M−H-)。
【0245】
(b)1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−ベンジルエステル
酸(18a)(5.56、24.5mmol)をジメチルホルムアミド(60mL)中の炭酸カリウム(3.84g、30mmol)および臭化ベンジル(2.83mL、24mmol)で室温にて3日間処理することによりエステル化した。該混合物を濾過し、蒸発させ、残留物を酢酸エチルに溶解し、濾過し、再度蒸発させて、当該エステルを得た(7.92g、100%)。
【0246】
(c)(3S/R,4R/S)−3,4−ジヒドロキシ−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−ベンジルエステル
エステル(18b)(6.15g、19.5mmol)およびN−メチルモルホリンN−オキシド(4.8g、41mmol)のアセトン/水(1:1)(160mL)中溶液に四酸化オスミウム(1%水溶液、10.3mL、0.33mmol)を添加した。一夜撹拌した後、固体メタ重亜硫酸ナトリウムを添加し、該混合物を30分間撹拌し、キーゼルグールで濾過し、部分蒸発させた。水性残留物をpH1に酸性化し(希HCl)、酢酸エチルで抽出した。抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。シリカ上でクロマトグラフィー(20〜50%酢酸エチル/石油エーテル)により当該ジオールを得た(3.07g、45%)。
【0247】
(d)(3S/R,4R/S)−3,4−ジヒドロキシ−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−アミド
ジオールエステル(18c)(3.07g、8.75mmol)をTHF(50mL)に溶解し、アンモニア水(d=0.88、50mL)と一緒に室温で3日間撹拌した。溶媒を蒸発させ、シリカ上でクロマトグラフィー処理して(0〜20%メタノール/酢酸エチル)、当該アミドを得た(1.16g、51%)。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z 259(M−H-)。
【0248】
(e)(3S/R,4R/S)−3,4−ジヒドロキシ−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例(3b、方法B)の方法によりアミド(18d)(1.35g、5.2mmol)およびトリフラート(1b)(1.63g、5.2mmol)からこれを製造した。シリカゲルクロマトグラフィー(0〜10%メタノール/ジクロロメタン)およびジクロロメタンからの再結晶により当該カップリング生成物を得た(0.43g、20%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 419(MH+)。
【0249】
(f)(3S/R,4R/S)−3,4−ジヒドロキシ−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン
カルバミド酸tert−ブチル(18e)(0.42g、1mmol)をジクロロメタン(5mL)に懸濁し、トリフルオロ酢酸(5mL)で処理した。得られた溶液を2時間放置し、次いで、蒸発させた。残留物を少量の水に溶解し、重炭酸ナトリウムで塩基性化し、沈殿物を濾過し、水洗し、乾燥させて、当該ピペリジンを得た(0.29g、91%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 319(MH+)。
【0250】
(g)標記化合物
実施例1の方法(室温ではなく60℃で)によりピペリジン(18f)(0.13g、0.41mmol)をメシラート(1f)(0.12g、0.42mmol)でアルキル化した。シリカ上でのクロマトグラフィー(0〜10%メタノール/ジクロロメタン)により標記化合物の遊離塩基を得た(50mg、24%)。
δH(d6−DMSO,400MHz):11.06(1H,s)、10.49(1H,s)、8.69(1H,d)、8.50(1H,d)、8.28(1H,d)、7.33(1H,d)、7.22(1H,d)、6.87(1H,d)、6.85(1H,s)、5.89(1H,s)、5.07(1H,d)、4.12(3H,s)、4.01(1H,s)、3.96(1H,s)、3.43(2H,s)、2.78(1H,m)、2.67(3H,m)、2.22(2H,m)、1.99(1H,br t)、1.69(1H,br d)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 510(MH+)。
実施例16の記載に従って二塩酸塩を製造した。
【0251】
実施例19 4−R/S−ヒドロキシ−3−S/R−メトキシ−1−[2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・二塩酸塩
【化26】
Figure 2005504747
【0252】
(a)1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステル
酸(18a)(5.42、24.9mmol)をジメチルホルムアミド(60mL)中の炭酸カリウム(3.84g、30mmol)およびヨウ化メチル(1.63mL、26.3mmol)で室温にて一夜処理することによりエステル化した。該混合物を濾過し、蒸発させ、残留物を酢酸エチルに溶解し、濾過し、再度蒸発させて、当該エステルを得た(5.72g、99%)。
【0253】
(b)(3S/R,4R/S)−3,4−ジヒドロキシ−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステル
エステル(19a)(5.72g、23.7mmol)およびN−メチルモルホリンN−オキシド(5.84g、49.9mmol)のアセトン/水(1:1)(160mL)中溶液に四酸化オスミウム(4%水溶液、3.12mL、0.4mmol)を添加した。一夜撹拌した後、該混合物をキーゼルグールで濾過し、部分蒸発させた。水性残留物をpH1に酸性化し(希HCl)、酢酸エチルで抽出した。抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。シリカ上でのクロマトグラフィー(30〜60%酢酸エチル/ヘキサン)により当該ジオールを得た(4.8g、74%)。
【0254】
(c)4−R/S−ヒドロキシ−3−S/R−メトキシ−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステル
水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.54g、13.5mmol)を無水THFで洗浄し、次いで、THF(60mL)に懸濁した。次いで、ジオール(19b)(トルエンと一緒に共沸乾燥した、3.37g、12.27mmol)のTHF(60mL)中溶液を添加し、該混合物を0.5時間撹拌した。得られた溶液に硫酸ジメチル(1.15mL、12.13mmol)を添加し、該混合物を室温で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチル/水に溶解し、水性相を再度抽出した(EtOAc)。抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。クロマトグラフィー処理して(少量の調製物、ジオール0.25gからの粗製生成物と一緒に)、当該モノメチルエーテル(1.14g、32%)[ならびに若干の3,4−ジメチルジエーテル(0.19g、5%)および回収したジオール(1.0g、30%)]を得た。
MS(+veイオンAPCI)m/z 190(MH+からのC582の脱離)。
【0255】
(d)4−R/S−ヒドロキシ−3−S/R−メトキシ−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル
エステル(19c)(1.13g、3.9mmol)をTHF(10mL)中の2M水酸化ナトリウム水溶液(5ml、10mmol)で室温にて一夜処理することにより加水分解した。該混合物を緩酸性にし(希HCl)、酢酸エチルで3回抽出した。抽出物を乾燥させ、蒸発させて、当該酸を得た(1.08g、100%)。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z 274(M−H-)。
【0256】
(e)4−R/S−ヒドロキシ−3−S/R−メトキシ−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−アミド
酸(19d)(1.08g、3.93mmol)およびN−ヒドロキシスクシンイミド(0.45g、3.93mmol)の乾燥酢酸エチル(15mL)中溶液に1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.8g、3.93mmol)の乾燥酢酸エチル(3mL)中溶液を添加した。該混合物を4時間撹拌し、氷冷し、濾過し、冷EtOAcで洗浄した。濾液を蒸発させて、スクシンイミドエステルを得た(1.23g)。これをTHF(20mL)に溶解し、アンモニアガスを10分間通気させた。1.5時間後、さらに、アンモニアを通気させ、さらに1時間後、該混合物を蒸発させた。残留物をジクロロメタン/水に溶解し、水性相をジクロロメタン/メタノールで抽出した。該抽出物を蒸発させて、当該アミドを得た(0.89g、酸から83%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 175(MH+からのC582の脱離)。
【0257】
(f)4−R/S−ヒドロキシ−3−S/R−メトキシ−4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例(3b、方法B)の方法によりアミド(19e)(0.89g、3.25mmol)およびトリフラート(1b)(1.02g、3.25mmol)からこれを製造した。シリカゲルクロマトグラフィー(0〜3%メタノール/ジクロロメタン)により当該カップリング生成物を得た(0.89g、63%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 433(MH+)。
【0258】
(g)4−R/S−ヒドロキシ−3−S/R−メトキシ−4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン
カルバミド酸tert−ブチル(19f)(0.88g、2.04mmol)をジクロロメタン(5mL)に懸濁し、トリフルオロ酢酸(5mL)で処理した。得られた溶液を1.75時間放置し、次いで、蒸発させた。残留物を少量の水に溶解し、重炭酸ナトリウムで塩基性化し、沈殿物を濾過し、水洗し、乾燥させて、当該ピペリジンを得た(0.83g、100%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 333(MH+)。
【0259】
(h)標記化合物
実施例1の方法(室温ではなく50℃で)により、ピペリジン(19g)(0.25g、0.75mmol)をメシラート(1f)(0.21g、0.75mmol)でアルキル化し、48時間後、さらにメシラート(0.21g)および炭酸カリウム(55mg)を添加し、次いで、一夜加熱した。シリカ上でのクロマトグラフィー(0〜5%メタノール/ジクロロメタン)により標記化合物の遊離塩基を得た(106mg、27%)。
δH(CDCl3/CD3OD,250MHz):8.65(1H,d)、8.59(1H,d)、8.18(1H,d)、7.23(2H,d)、6.90(1H,d)、6.84(1H,s)、4.18(3H,s)、4.02(1H,dd)、3.39(5H,s)、3.17(1H,dd)、2.83(3H,m)、2.72(2H,m)、2.47(1H,t)、2.31(1H,t)、2.20(1H,td)、1.87(1H,d)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 524(MH+)。
実施例16の記載に従って二塩酸塩を製造した。
【0260】
実施例20 4−シアノ−1−[2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・二塩酸塩
【化27】
Figure 2005504747
【0261】
(a)ビス−(2−クロロエチル)カルバミド酸tert−ブチルエステル
ビス−(2−クロロエチル)アミン・塩酸塩(50g、0.28mol)およびジ炭酸ジ−tert−ブチル(61g、0.28mol)のジクロロメタン(250mL)中溶液をトリエチルアミン(44.2mL)で20分間にわたって処理し、次いで、一夜撹拌した。該混合物を濾過し、蒸発させ、残留物を水に溶解し、エーテルで抽出した(3回)。抽出物を乾燥させ、蒸発させて油状物を得た(66.9g、99%)。
【0262】
(b)4−シアノ−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メチルエステル
実施例(6b)の方法により、カルバミド酸エステル(20a)(27.2g、0.112mol)およびシアノ酢酸メチル(10mL、0.112mol)からこの化合物を製造した。シリカ上でのクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン)により、純粋な生成物を得た(1g)。
【0263】
(c)4−シアノ−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル
実施例(19d)の方法(反応時間:4日)により、エステル(20b)(1g)を加水分解した。収率53%。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z 253(M−H-)。
【0264】
(d)4−シアノ−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−アミド
実施例(19e)の方法により、酸(20c)(0.5g、1.97mmol)からスクシンイミドエステルを経由してこれを製造した。収量:0.4g、93%。
【0265】
(e)4−シアノ−4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン−1−カルボン酸1−tert−ブチルエステル
実施例(3b、方法B)の方法により、アミド(20d)(0.38g、1.5mmol)およびトリフラート(1b)(0.47g、1.5mmol)からこれを製造した。シリカゲルクロマトグラフィー(1〜3%メタノール/ジクロロメタン)により、カップリング生成物を得た(0.45g、73%)。
MS(+veイオンAPCI)m/z 412(MH+)。
【0266】
(f)4−シアノ−4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン
実施例(19g)の方法によりカルバミド酸エステル(20e)(0.44g、1.07mmol)を脱保護して、当該ピペリジンを得た(0.24g、72%)。
MS(+veイオンAPCI)m/z 312(MH+)。
【0267】
(g)標記化合物
炭酸カリウムに代えてリン酸水素ナトリウム(2当量)を用いて実施例1の方法(室温ではなく80℃)により、ピペリジン(20f)(0.112g、0.36mmol)をメシラート(1f)(0.103g、0.36mmol)でアルキル化した。シリカ上でのクロマトグラフィー(0〜3%メタノール/ジクロロメタン)により、標記化合物の遊離塩基を得た(0.11g、61%)。
δH(CDCl3,250MHz):10.64(1H,br s)、8.73(1H,d)、8.44(1H,d)、8.23(1H,d)、7.24(1H,d)、7.19(1H,d)、6.88(1H,dd)、6.74(1H,dd)、4.15(3H,s)、3.44(2H,s)、3.09(2H,m)、2.77(2H,m)、2.68(2H,m)、2.42(4H,m)、2.12(2H,m)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 503(MH+)。
実施例16の記載に従って二塩酸塩を製造した。
【0268】
実施例21 1−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−2−R,S−ヒドロキシ−エチル]−ピペリジン−4,4−ジカルボン酸アミド(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・二塩酸塩
【化28】
Figure 2005504747
【0269】
(a)ピペリジン−1,4,4−トリカルボン酸1−tert−ブチルエステル4,4−ジメチルエステル
実施例(6b)の方法により、カルバミド酸エステル(20a)(13.4g、55.3mmol)およびマロン酸ジメチル(7.3g、55.3mmol)からこの化合物を製造した。シリカ上でのクロマトグラフィー(20〜30%酢酸エチル/ヘキサン)により、油状物を得た(1.73g、10%)。
MS(+veイオンAPCI)m/z 202(MH+からのC582の脱離)。
【0270】
(b)ピペリジン−1,4,4−トリカルボン酸1−tert−ブチルエステル4,4−ジアミド
ジメチルエステル(21a)(1.05g、3.5mmol)をアンモニア水(d=0.88、10mL)中にて室温で3日間撹拌した。蒸発させ、ジクロロメタンと一緒トリチュレートして白色固体を得た(0.76g、純度約65%)。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z 270(M−H-)。
【0271】
(c)4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−アミド
実施例(3b、方法B)の方法により、アミド(21b)(純度約65%、0.76g、1.8mmol)およびトリフラート(1b)(0.55g、1.8mmol)からこれを製造した。シリカゲルクロマトグラフィー(2〜5%メタノール/ジクロロメタン)により、カップリング生成物を得た(0.33g、43%)。
MS(+veイオンAPCI)m/z 430(MH+)。
【0272】
(d)4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド
アミド(21c)(0.32g、0.75mmol)のジクロロメタン(5mL)中溶液をトリフルオロ酢酸で室温にて処理した。2.5時間後、該混合物を蒸発させ、残留物を重炭酸ナトリウムで塩基性化し、再度蒸発させ、残留物をジクロロメタン/メタノールからシリカ上に吸着させた。シリカ上でのクロマトグラフィー(10%メタノール/ジクロロメタン)により、おそらくトリフルオロ酢酸ナトリウムを含有しているであろう固体を得た(0.74g、>100%)。
【0273】
(e)標記化合物
実施例13の方法により、ピペリジン(21d)(0.30g、0.30mmol)および6−(2−ブロモエタノイル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン(64mg、0.30mmol)からこれを製造した。シリカ上でのクロマトグラフィー(5%メタノール/ジクロロメタン)により、当該遊離塩基を得た(90mg、59%)。
δH(CDCl3):10.43(1H,s)、8.70(1H,d)、8.43(1H,d)、8.21(1H,d)、7.16(1H,d)、6.88(1H,s)、6.82(2H,s)、6.14(1H,br s)、5.56(1H,br s)、4.63(1H,t)、4.24(4H,S)、4.16(3H,s)、2.87(2H,m)、2.59(2H,m)、2.48(2H,d)、2.39(4H,m)。
MS(+veイオンAPCI)m/z 530(MNa+)。
実施例16の記載に従って二塩酸塩を製造した。
【0274】
実施例22 4−ヒドロキシ−1−[2−(RS)−2−ヒドロキシ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミド・二塩酸塩
【化29】
Figure 2005504747
【0275】
(a)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸メチル
2−メルカプト酢酸エチル(1.473ml)のDMF(48ml)中溶液を氷冷し、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物540mg)で処理した。1時間後、6−アミノ−5−ブロモピリジン−2−カルボン酸メチル(3g)(T. R. Kelly and F. Lang, J. Org. Chem. 61, 1996, 4623-4633)を添加し、該混合物を室温で16時間撹拌した。該溶液をEtOAc(1リットル)で希釈し、水(3×300ml)で洗浄し、乾燥させ、約10mlに蒸発させた。白色固体を濾過し、少量のEtOAcで洗浄した(0.95g)。
MS(APCI-)m/z 223([M−H]-,100%)。
【0276】
(b)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸
エステル(22a)(788mg)のジオキサン(120ml)/水(30ml)中溶液を0.5M NaOH溶液(8ml)で2時間にわたって滴下処理し、一夜撹拌した。約3mlに蒸発させた後、水(5ml)を添加し、2N HClでpH4にした。沈殿した固体を濾過し、少量の水で洗浄し、真空乾燥させた(636mg)。
MS(APCI-)m/z 209([M−H]-,5%)、165([M−COOH]-,100%)。
【0277】
(c)6−クロロアセチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン
カルボン酸(22b)(500mg)の乾燥THF(20ml)中懸濁液をトリエチルアミン(0.396ml)で処理し、アルゴン下にて5分間撹拌した。該溶液を−10℃に冷却し、クロロギ酸イソブチル(0.339ml)で処理し、20分間撹拌し、キーゼルグールで濾過した。濾液を−20℃に冷却し、過剰のエーテル中ジアゾメタン溶液で処理し、室温に一夜加温した。蒸発乾固させ、残留物をジクロロメタン(20ml)に溶解し、5N HCl(10ml)で処理し、2時間強く撹拌した。氷冷後、該混合物が塩基性になるまで重炭酸ナトリウムを添加し、固体を濾過し、水洗し、乾燥させた。濾液の層を分取し、水性層をジクロロメタン(4×10ml)で再抽出した。有機物を乾燥させ、蒸発させて固体を得た。固体を合わせて、当該生成物を得た(0.53g)。
MS(APCI+)m/z 243(MH+,100%)。
【0278】
(d)標記化合物
ピペリジン(3c)(100mg)のDMF(3ml)中懸濁液を氷冷し、炭酸カリウム(46mg)およびクロロメチルケトン(22c)(80mg)で処理した。室温で3時間撹拌した後、水(30ml)を添加し、固体を濾過し、吸引乾燥し、ジクロロメタン/メタノール(1:1、20ml)に溶解した。氷冷した該溶液に水素化ホウ素ナトリウム(25mg)を添加し、2時間撹拌した後、希HClでわずかに酸性化し、少量に蒸発させた。重炭酸ナトリウム水溶液(10ml)を添加し、該混合物を10%エタノール/クロロホルム(4×20ml)で抽出した。有機抽出物を乾燥させ、蒸発させ、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー処理して(溶離液:クロロホルム/メタノール/0.88アンモニア(95:5:0.5))、標記化合物の遊離塩基を得た(75mg)。
1H NMR δ(CDCl3)1.79(2H,dt)、2.3−2.6(4H,m)、2.69(1H,dt)、2.75−2.85(2H,m)、2.96(1H,broad s)、3.07(1H,d)、3.49(2H,s)、4.08(3H,s)、4.74(1H,dd)、7.14(1H,d)、7.22(1H,d)、7.64(1H,d)、8.22(1H,d)、8.28(1H,broad s)、8.52(1H,d)、8.70(1H,d)。
遊離塩基のクロロホルム/メタノール(1:1)(5ml)中溶液をエーテル中1M HCl(0.4ml)で処理し、蒸発させて標記化合物を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 511(MH+,100%)。
【0279】
実施例23 4−メトキシ−1−[2−(RS)−2−ヒドロキシ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミド・二塩酸塩
【化30】
Figure 2005504747
実施例(22d)の方法により、ピペリジン(16d)とクロロメチルケトン(22c)とを反応させ、次いで、水素化ホウ素ナトリウムと反応させて標記化合物を得ることによりこれを製造した(49%)。
1H NMR(遊離塩基)δ(CDCl3)1.96(2H,dt)、2.2−2.35(2H,m)、2.47(1H,dt)、2.5−2.85(4H,m)、3.02(1H,d)、3.41(3H,s)、3.49(2H,s)、4.13(3H,s)、4.76(1H,dd)、7.17(1H,d)、7.23(1H,d)、7.64(1H,d)、8.24(1H,d)、8.50(1H,d)、8.61(1H,broad s)、8.73(1H,d)。
MS(HCl塩)(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 525(MH+,100%)。
【0280】
実施例24 1−[2−(6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−8−チア−1,2,5−トリアザナフタレン−3−イル)エチル]−4−トリフルオロメチルピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミド・二塩酸塩
【化31】
Figure 2005504747
【0281】
(a)1−t−ブトキシカルボニル−4−トリフルオロメチルピペリジン−4−カルボン酸メチル
1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン(6.94g)のTHF(150ml)/1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(25ml)中溶液をアルゴン下にて−20℃に冷却し、n−BuLi(ヘキサン中2.5M溶液18.9ml)で処理した。10分後、−78℃に冷却し、1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−カルボン酸メチル(9.5g)のTHF(20ml)中溶液を添加した。1時間後、トリフルオロメタンスルホン酸5−(トリフルオロメチル)ジベンゾチオフェニウム(17.3g)を添加し、反応を室温に加温し、3日間撹拌した。過剰のクエン酸水溶液を添加し、次いで、EtOAc(600ml)を添加した。該溶液を水(3×400ml)で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。シリカゲルクロマトグラフィーにより当該生成物を得た(2.65g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 238([M−tBuO]+,100%)。
【0282】
(b)1−t−ブトキシカルボニル−4−トリフルオロメチルピペリジン−4−カルボン酸
エステル(24a)(2.65g)のTHF(15ml)中溶液を2N NaOH溶液(4.7ml)で処理し、室温で一夜撹拌し、60℃で24時間撹拌し、水(20ml)で希釈し、エーテル(30ml)で洗浄した。水性物を希HClでpH2に酸性化し、EtOAc(3×20ml)で抽出した。有機フラクションを乾燥させ、蒸発させて、当該生成物を白色固体として得た(2.48g)。
【0283】
(c)1−t−ブトキシカルボニル−4−トリフルオロメチルピペリジン−4−カルボキサミド
カルボン酸(24b)(2.48g)のEtOAc(25ml)中溶液をN−ヒドロキシスクシンイミド(0.97g)、およびジシクロヘキシルカルボジイミド(1.72g)のEtOAc(5ml)中溶液で処理し、一夜撹拌した。該混合物を濾過し、濾液を蒸発させ、残留物をTHF(25ml)に溶解させた。アンモニアガスを15分間通気させ、溶媒を蒸発させ、水(25ml)を添加した。水性物を10%メタノール/ジクロロメタン(3×25ml)で抽出し、有機フラクションを乾燥させ、蒸発させて、当該生成物をを得た(2.37g)。
【0284】
(d)1−t−ブトキシカルボニル−4−トリフルオロメチルピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミド
カルボキサミド(24c)(1.0g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(70mg)、ラセミ2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル(140mg)、炭酸セシウム(1.65g)およびジオキサン(45ml)の混合物をアルゴンで10分間パージし、超音波浴中に5分間保持し、トリフラート(1b)(1.05g)で処理した。該混合物をアルゴン下にて80℃で一夜加熱し、キーゼルグールで濾過し、蒸発させた。シリカゲルクロマトグラフィー(30%EtOAc/ヘキサン)により当該生成物を得た(730mg)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 355([M−BOC+2H]+,100%)。
【0285】
(e)4−トリフルオロメチルピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミド
ジクロロメタン(30ml)中のアミド(24d)(730mg)をTFA(20ml)で処理し、室温で2時間放置し、蒸発させた。過剰の重炭酸ナトリウム水溶液を添加し、該混合物を10%メタノール/クロロホルム(2×20ml)で抽出した。有機フラクションを乾燥させ、蒸発させて、当該生成物を得た(502mg)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 355(MH+,100%)。
【0286】
(f)標記化合物
アミン(24e)(144mg)および3−ビニル−ピリダジノチアジン(14c)(78mg)のエタノール(3ml)/酢酸(0.04ml)中混合物を一夜還流させた。重炭酸ナトリウム水溶液(20ml)を添加し、該混合物を10%メタノール/クロロホルム(3×20ml)で抽出した。有機抽出物を乾燥させ、蒸発させ、残留物をクロマトグラフィー処理して(クロロホルム/メタノール/0.88アンモニア(97:3:0.3))、標記化合物の遊離塩基を得た(80mg)。
1H NMR δ(CDCl3/CD3OD)2.12(2H,dt)、2.32(2H,broad t)、2.43(2H,broad d)、2.77(2H,t)、3.0−3.1(4H,m)、3.61(2H,s)、4.09(3H,s)、6.81(1H,s)、7.22(1H,d)、8.23(1H,d)、8.49(1H,d)、8.70(1H,d)。
クロロホルム(5ml)中の該遊離塩基をエーテル中1M HCl(0.5ml)で処理し、蒸発させて、標記化合物を塩酸塩として得た。
MS(APCI+)m/z 548(MH+)。
【0287】
実施例25 1−[2−(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル)−エチル]−4−ヒドロキシ−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド・塩酸塩
【化32】
Figure 2005504747
【0288】
(a)5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチル−1H−ピリジン−4−オン
5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチル−4−ピロン(D. Erol, J. Med. Chem., 1994, 29, 893 の方法によりコウジ酸から製造)(9.7g、40mmol)、濃(880)アンモニア水(100ml)、およびエタノール(20ml)の混合物を一夜加熱還流した。該混合物を室温に冷却し、次いで、濾過した。得られた固体をエーテルで洗浄し、真空乾燥させた(5.9g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 232(MH+)。
【0289】
(b)(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル)−メタノール
(25a)(2g、8.7mmol)の水酸化ナトリウム(17mmol)を含有する水(220ml)中溶液を10%パラジウム−炭(1g)にて4時間水素添加した。該混合物を濾過し、蒸発させて白色固体を得た。この固体をN,N−ジメチルホルムアミド(8ml)に溶解し、次いで、炭酸カリウム(2.9g)および1,2−ジブロモエタン(0.6ml、7mmol)で処理した。該混合物を85℃で一夜加熱した。冷却した混合物をシリカ上に蒸発させ、クロマトグラフィー処理して酢酸エチル中10〜30%メタノールで溶離して白色固体を得た(250mg、21%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 232(MH+)。
【0290】
(c)2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキサルデヒド
(25b)(250mg、1.5mmol)のジクロロメタン(5ml)中溶液を二酸化マンガン(650mg、7.5mmol)と一緒に撹拌した。3日後、該混合物を濾過し、蒸発させて、白色固体を得た(150mg、61%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 166(MH+)。
【0291】
(d)1−(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル)−2−トリメチルシラニル−エタノール
アルデヒド(25c)(1.2g)のテトラヒドロフラン(20ml)中溶液をアルゴン下にて0℃で塩化トリメチルシリルメチルマグネシウムのエーテル中溶液(1M;8ml、8mmol)で処理した。2時間後、該混合物をエーテルと塩化アンモニウム半飽和水溶液との間で分配させた。有機抽出物を乾燥させ、蒸発させて、油状物を得た(1.6g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 254(MH+)。
【0292】
(e)7−ビニル−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン
(25d)(1.6g)のテトラヒドロフラン(20ml)中溶液をアルゴン下にて0℃でカリウムt−ブトキシドのテトラヒドロフラン中溶液(1M;7.6ml、7.6mmol)で処理した。2時間後、該混合物を酢酸エチルと塩化アンモニウム半飽和水溶液との間で分配させた。有機抽出物を乾燥させ、蒸発させて、油状物を得た(1.5g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 164(MH+)。
【0293】
(f)標記化合物
アミン(3c)(302mg、1mmol)、オレフィン(25e)(163mg、1mmol)、酢酸(60mg)およびn−ブタノール(1ml)の混合物を加熱還流させた。2時間後、エタノール(2ml)およびN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)を添加し、該混合物を24時間加熱還流させた。該混合物を酢酸エチル/重炭酸ナトリウム半飽和水溶液間で分配させた。有機抽出物を乾燥させ、蒸発させた。酢酸エチル中0〜10%メタノール勾配液で溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーにより白色固体を得た(100mg、21%)。
δH(CDCl3,200MHz):10.90(1H,br)、8.72(1H,d)、8.55(1H,d)、8.20(1H,d)、8.05(1H,s)、7.15(1H,d)、6.72(1H,s)、4.80(1H,dd)、4.35(2H,m)、4.25(2H,m)、4.15(3H,s)、3.00−2.85(4H,m)、2.80(2H,m)、2.45−2.30(4H,m)、1.75−1.70(2H,m)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 466(MH+)。
実施例13の方法により、この物質を塩酸塩に変換した。
【0294】
実施例26 1−[2−(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル)−エチル]−4−ヒドロキシ−ピペリジン−4−カルボン酸(8−フルオロ−6−メトキシ−キノリン−4−イル)−アミド・塩酸塩
【化33】
Figure 2005504747
【0295】
(a)8−フルオロ−6−メトキシ−キノリン−4−オール
2−フルオロ−4−メトキシ−フェニルアミン(3.80g、26.7mmol)およびプロピオル酸メチル(2.37ml、0.267mol)のメタノール(100ml)中混合物を室温で72時間撹拌し、次いで、50℃で24時間加熱した。それを蒸発させ、生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン)により精製して固体(1.66g)を得、その一部をジクロロメタン−ヘキサンから再結晶した。熱ダウサムA(5ml)中の該不飽和エステル(0.96g)を還流ダウサムA(15ml)に3分間にわたって添加し、還流させながらさらに20分後、該混合物を冷却し、ジエチルエーテル中に注いだ。沈殿物を濾過して標記化合物を得た(0.50g、61%)。
【0296】
(b)1,1,1−トリフルオロ−メタンスルホン酸8−フルオロ−6−メトキシ−キノリン−4−イルエステル
ジクロロメタン(20ml)および2,6−ルチジン(0.48ml)中のピリドン(26a)(0.48g)およびジメチルアミノピリジン(0.03g)を無水トリフルオロメタンスルホン酸(0.48ml)で滴下処理し、該混合物を室温で4時間撹拌した。それを飽和塩化アンモニウムで洗浄し、乾燥させ、蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィー処理して(ジクロロメタン)、黄色油状物を得た(0.69g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 326(MH+)。
【0297】
(c)8−フルオロ−6−メトキシ−キノリン−4−イルアミン
トリフラート(26b)(0.69g)のピリジン(10ml)中溶液をn−プロピルアミン・塩酸塩(1.2g)で処理し、該混合物を還流下にて16時間加熱した。該反応混合物を蒸発させ、0.05M HClに溶解し、ジクロロメタンで洗浄し、水酸化ナトリウム溶液で塩基性化し、ジクロロメタンで再抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィー処理して(ジクロロメタン中2〜5%メタノール)、橙色の固体を得た(1.0g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 193(MH+)。
【0298】
(d)4−メトキシメトキシ−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−メトキシメチルエステル
4−ヒドロキシ−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸モノ−tert−ブチルエステル(24.5g、100mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(17.4ml、300mmol)のジクロロメタン(250ml)中撹拌混合物に0℃にてメトキシメチルクロリド(22.8ml、300mmol)を添加した。該混合物を一夜加熱還流し、次いで、希塩酸水溶液で抽出した。有機抽出物を乾燥させ、蒸発させた。残留物をシリカ上でクロマトグラフィー処理してペトロール中酢酸エチル勾配液で溶離して油状物を得た(4.61g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 334(MH+)。
【0299】
(e)4−メトキシメトキシ−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸モノ−tert−ブチルエステル
(26d)(6.1g)、テトラヒドロフラン(250ml)、および2M水酸化ナトリウム水溶液(125ml)の混合物を室温で撹拌した。2時間後、ジオキサン(50ml)を添加し、該混合物を40℃にさらに4時間加熱し、次いで、5M塩酸水溶液で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を乾燥させ、蒸発させて、油状物を得た(5.3g)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 290(MH+)。
【0300】
(f)4−(8−フルオロ−6−メトキシ−キノリン−4−イルカルバモイル)−4−メトキシメトキシ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
アミン(26c)(840mg、4.4mmol)、カルボン酸(26e)(1.3g、4.4mmol)、トリエチルアミン(1.22ml、8.8.mmol)、およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)(1.7g、4.4mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)中溶液を80℃で16時間加熱した。この時間の後、溶媒を真空除去し、残留物を酢酸エチルと食塩水との間で分配させた。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させた。得られた油状物を、ジクロロメタンおよびメタノール溶媒勾配液を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色泡沫体を得た(310mg、15%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 464(MH+)。
【0301】
(g)4−ヒドロキシ−ピペリジン−4−カルボン酸(8−フルオロ−6−メトキシ−キノリン−4−イル)−アミド
(26f)(310mg)のトリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(20ml/20ml)中溶液を室温で4時間撹拌し、次いで、蒸発乾固させ、クロロホルムと一緒に共沸させた。残留物を水に溶解し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で塩基性化した。得られた沈殿物を遠心分離により単離して白色固体を得た(210mg)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 320(MH+)。
【0302】
(h)標記化合物
実施例(25f)の方法により、アミン(26g)(200mg)およびオレフィン(25e)(300mg)からこれを製造して、標記化合物の遊離塩基を白色固体として得た(105mg、31%)。
δH(CDCl3,200MHz):8.70(1H,d)、8.35(1H,d)、8.00(1H,s)、7.15(1H,d)、6.90(1H,m)、6.80(1H,s)、4.35(2H,m)、4.25(2H,m)、3.95(3H,s)、3.00−2.85(4H,m)、2.80(2H,m)、2.45−2.30(4H,m)、1.8−1.72(2H,m)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 483(MH+)。
この物質をN,N−ジメチルホルムアミド−メタノール−クロロホルム(10m−10ml−5ml)に溶解し、エーテル中1M塩酸(4ml)で処理した。該混合物を約10mlに濃縮し、エーテル(40ml)に添加した。遠心分離により標記化合物を白色固体として単離した(110mg)。
【0303】
実施例27 6−((R,S)−1−ヒドロキシ−2−{4−ヒドロキシ−4−[2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−イル}エチル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン
【化34】
Figure 2005504747
【0304】
(a)4−ヒドロキシ−4−トリメチルシラニルエチニルピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル
トリメチルシリルアセチレン(3.6 mL、25.7mmol;アルドリッチ(Aldrich))のTHF(20mL)中−78℃撹拌溶液にn−ブチルリチウム(16mL、25.7mmol)を添加した。該反応をこの温度で30分間維持した。温度を−78℃に維持しながら、1−(ベンジルオキシカルボニル)−4−ピペリジノン(5g、21.4mmol)のTHF(40mL)中溶液を滴下した。1時間後、該反応溶液を室温に加温し、該反応をNH4Cl水溶液でクエンチし、EtOAcで希釈した。有機層を食塩水で洗浄し、乾燥させた(Na2SO4)。蒸発させて、当該生成物を油状物として得(7.3g(100%))、これをさらには精製せずに使用した。
LC/MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z 332 [M+H]+
【0305】
(b)4−エチニル−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル
MeOH(200mL)中のエステル(27a)(7.1g、21.4mmol)をK2CO3(8.8g、64mmol)で処理し、室温で4時間強く撹拌した。溶媒を真空除去し、生成物をEtOAc中に抽出した。合わせた有機抽出物を水洗し、乾燥させた(Na2SO4)。溶媒を蒸発させて固体として4.9g(89%)を得、これをさらには精製せずに使用した。
LC/MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z 260 [M+H]+
【0306】
(c)4−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルエチニル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル
エステル(27b)(1.0g、3.9mmol)およびトリフラート(1b)(1.0g、3.2mmol)の、トリエチルアミンおよびDMFの1:1混合液(合計容量20mL)中撹拌溶液を(Ph3P)2PdCl2(0.1g;4モル%)およびCuI(0.06g、8モル%)で処理した。得られた混合物を70℃で24時間加熱した。溶媒を減圧除去し、残留物をISCO Combiflash(登録商標)自動カラムクロマトグラフィーユニット(シリカ、0%〜5%MeOH/CHCl3)にて精製して所望の生成物を油状物として得た(1.14g(84%))。
LC/MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z 418 [M+H]+
【0307】
(d)4−[2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−4−オール
エステル(27c)(1.14g、2.7mmol)のMeOH(30mL)中撹拌溶液を10%Pd/C(0.5g)で処理し、H2雰囲気下(50psi)にて6時間撹拌した。該反応混合物をCelite(登録商標)のパッドにて濾過し、溶媒を蒸発させて所望の物質を固体として得(0.65g(84%))、これをさらには精製せずに使用した。
LC/MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z 288 [M+H]+
【0308】
(e)(4−アセチル−2−ニトロフェニルスルファニル)酢酸メチルエステル
4−クロロ−3−ニトロアセトフェノン(8.37g、0.042mol)およびチオグリコール酸メチル(1.92g、0.016mol)のジメチルホルムアミド(30mL)中撹拌溶液に無水K2CO3(0.048mol、6.23g)を添加した。周囲温度で16時間撹拌した後、該反応を氷水でクエンチした。沈殿した生成物を濾過し、十分に水洗し、真空乾燥させて、鮮烈な黄色の固体を得た(11.08g、97%)。
LC/MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 270.2 [M+H]+
【0309】
(f)6−アセチル−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン
エステル(27e)(12.6g、0.047mol)の氷酢酸(210mL)中撹拌溶液に鉄粉(26.5g、0.473グラム原子)を添加した。60℃で6時間加熱した後、熱混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮した。残留物をEtOAcと塩化ナトリウム水溶液との間で分配させ、有機層を乾燥させた(MgSO4)。再結晶(EtOAc)により精製してオフホワイト色の固体を得た(7.96g、82%)。
LC/MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 208.0 [M+H]+
【0310】
(g)6−(2−クロロエタノイル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン
ベンゾチアジン−3−オン(27f)(2.49g、0.012mol)の、ジクロロエタン(7.3mL)および氷酢酸:水(6:1)(28mL)の混合液中撹拌溶液にベンジルトリメチルアンモニウムジクロロヨーデート(9.4g、0.024mol)を添加した。65℃で3時間加熱した後、冷却した反応をEtOAcで希釈し、透明になるまで、重亜硫酸ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。有機層を水、塩化ナトリウム水溶液で十分に洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。この工程の間に沈殿した生成物を濾過により回収し、真空乾燥させ、抽出により得られたものと合わせて、黄色粉末を得た(2.83g、94%)。
LC/MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 242.0 [M+H]+
【0311】
(h)標記化合物
ピペリジン(27d)(250mg、0.87mmol)のDMF(5mL)中撹拌溶液にK2CO3(132mg、0.96mmol)を添加し、次いで、ベンゾチアジノン(27g)(230mg、0.96mmol)を添加した。該反応混合物を室温で2時間撹拌した。NaBH4(300mg、7.9mmol)を添加し、該反応を室温でさらに4時間撹拌した。該反応をNH4Cl水溶液でクエンチし、EtOAcで希釈した。有機層を水および食塩水で洗浄し、乾燥させた(Na2SO4)。粗製生成物をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(勾配液:50〜60%EtOAc/ヘキサン)により精製して標記化合物を泡沫状固体として得た(85mg、20%)。
1H NMR(400MHz,MeOH−d4)δ 8.7(d,1H,J1=8Hz)、8.2(dd,J1=12Hz,1H)、7.6(d,J1=8Hz,1H)、7.35(d,J1=10Hz,1H)、7.25(d,J1=12Hz,1H)、7.15(m,2H)、4.8(m,1H)、4.1(s,3H)、3.4(s,2H)、2.8(m,5H)、1.8(m,5H)1.4(m,4H)。
LC/MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z 495 [M+H]+
【0312】
実施例28 6−(2−{4−ヒドロキシ−4−[2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1yl}エチル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
【化35】
Figure 2005504747
【0313】
(a)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−カルボン酸
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−カルボン酸メチルエステル(6.74g)をテトラヒドロフラン(100mL)に懸濁し、2M水酸化ナトリウム(30mL)を添加し、次いで、水(20mL)を添加した。該溶液を2.5時間撹拌し、蒸発させて容量を半分にし、2M塩酸で酸性化した。該生成物を回収し、水洗し、真空乾燥させて白色固体を得た(6.2g)。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z 208(M−H)-
【0314】
(b)6−ヒドロキシメチル−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン
テトラヒドロフラン(50mL)およびトリエチルアミン(4.7mL)中の酸(28a)を0℃に冷却し、クロロギ酸イソブチル(4.02mL)を滴下し、該溶液を0℃で2時間撹拌し、次いで、水素化ホウ素ナトリウム(3.14g)の氷/水(50mL)中撹拌溶液中に濾過した。該混合物を0℃で1時間撹拌し、室温に加温した。それを2M塩酸で酸性化し、蒸発させて容量を半分にし、得られた生成物を回収し、水洗し、真空乾燥させて白色固体を得た(4.5g)。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z 194(M−H)-
【0315】
(c)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−カルボキサルデヒド
アルコール(28b)(3.5g)のクロロホルム(150mL)およびテトラヒドロフラン(300mL)中撹拌溶液を二酸化マンガン(7.8g)で18時間処理し、濾過し、蒸発させて白色固体を得た(2.5g)。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z 194(M−H)-
【0316】
(d)6−ビニル−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン
トリフェニルメチルホスホニウムブロミド(20.0mmol)の室温での乾燥THF(40mL)中撹拌懸濁液に2.5M n−BuLi(7.5mL、3.0mmol)を添加した。3時間後、カルボキサルデヒド(28c)(1.93g、10.0mmol)を添加し、反応内容物を室温で一夜撹拌した。該反応溶液を濾過し、濾液を濃縮し、EtOAcに溶解し、1M HCl(20mL)で洗浄した。有機溶液を乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮した。シリカ上でのクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン(1:4))により標記化合物を淡黄色固体として得た(1.20g、63%)。
LC/MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z 192(M+H)+
【0317】
(e)6−(2−ヒドロキシエチル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン
ベンゾチアジノン(28d)(5.73g、30.0mmol)の室温での乾燥THF(100mL)中撹拌溶液に2M BH3・THF(7.5mL、15.0mmol)を添加した。24時間後、該反応混合物にH2O(15mL)をゆっくりと添加し、次いで、3M NaOH(5mL)および30%H22(3.3mL)を添加した。反応溶液を50℃で3時間撹拌した後、該反応を真空濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、H2O(20mL)および1M HCl(20mL)で洗浄した。有機溶液を乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮し、残存する固体をシリカ上で精製して(CH2Cl2/CH3OH(95:5))、淡黄色固体を得た(2.60g、41%)。
LC/MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z 210(M+H)+
【0318】
(f)トルエン−4−スルホン酸2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)エチルエステル
アルコール(28e)(2.09g、10.0mmol)の室温での乾燥ピリジン(25mL)中撹拌溶液にp−トルエンスルホニルクロリド(10.0mmol)を添加した。24時間後、該反応溶液を真空濃縮した。シリカ上でのクロマトグラフィー処理して(EtOAc/ヘキサン(1:1))、淡黄色固体を得た(0.91g、47%)。
LC/MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z 192(M+H)+
【0319】
(g)標記化合物
ピペリジン(27d)(100mg、0.35mmol)のDMF(3mL)中撹拌溶液にK2CO3(52mg、0.38mmol)を添加し、次いで、トシラート(28f)(139mg、0.38mmol)を添加した。該反応混合物を室温で12時間撹拌した。該反応をNH4Cl水溶液でクエンチし、EtOAcで希釈した。有機層を水および食塩水で洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。粗製生成物をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(勾配液:20〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製して標記化合物を泡沫状固体として得た(91mg 、54%)。
1H NMR(400MHz,MeOH−d4)δ 8.7(d,1H,J1=8Hz)、8.2(dd,J1=12Hz,1H)、7.5(d,J1=8Hz,1H)、7.25(m,2H)、6.8(m,2H)、4.1(s,3H)、3.3(s,2H)、2.8(m,8H)1.8(m,8H)。
LC/MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z 479 [M+H]+
【0320】
実施例29 6−(2−{4−フルオロ−4−[2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−イル}エチル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン
【化36】
Figure 2005504747
【0321】
(a)4−エチニル−4−フルオロピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル
van Niel and Collins, et. al., J. Med. Chem., 1999, 42, 2087-2104 により報告された方法に従ってこの化合物を製造した。この場合、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルに代えて1−(ベンジルオキシカルボニル)−4−ピペリジノンを用いた。
LC/MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z 262(M+H)+
【0322】
(b)4−フルオロ−4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルエチニル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルエステル
実施例(27c)の方法により、エステル(29a)およびトリフラート(1b)からこの化合物を収率47%で製造した。
LC/MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z 420(M+H)+
【0323】
(c)8−[2−(4−フルオロピペリジン−4−イル)エチル]−2−メトキシ−[1,5]ナフチリジン
(27d)の方法により、エステル(29b)からこの化合物を収率96%で製造した。
LC/MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z 290(M+H)+
【0324】
(d)6−(2−クロロエチル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン
6−(2−クロロエタノイル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン(10g、44.4mmol;アルドリッチ)の0℃でのトリフルオロ酢酸(34mL、0.44mol)中撹拌溶液にトリエチルシラン(15.3mL、0.1mol)を5分間にわたって滴下した。次いで、得られた溶液を45℃で30分間撹拌し、次いで、室温で40時間撹拌した。該反応溶液を氷および水の混合物中に注ぎ、EtOAcを使用して有機層を分配させた。有機相を水および食塩水で洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。蒸発させて白色固体を得(9g、93%)、これをさらには精製せずに使用した。
LC/MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z 212(M+H)+
【0325】
(e)標記化合物
50℃の反応温度を使用し、(28g)の方法により、ベンゾオキサジノン(29d)およびピペリジン(29c)から標記化合物を収率11%で製造した。
1H NMR(CDCl3)δ 8.87(s,1H);8.66(d,J=11.2Hz,1H);8.19(d,J=22.5Hz,1H);7.39(d,J=11.2Hz,1H);7.10(d,J=22.6Hz,1H);6.87(d,J=4.6Hz,1H);6.82(d,J=4.8Hz,1H);6.67(s,1H);4.58(s,2H);4.06(s,3H);3.28(m,2H);2.81(m,2H);2.62(m,2H);2.42(m,2H);2.06(m,2H);2.01(m,2H);1.89(m,2H)。
LC/MS(+veイオンエレクトロスプレー):m/z 465(M+H)+
【0326】
類似の方法により以下の実施例を製造した。
【0327】
【表1−1】
Figure 2005504747
【表1−2】
Figure 2005504747
【表1−3】
Figure 2005504747
【表1−4】
Figure 2005504747
【表1−5】
Figure 2005504747
【0328】
【表2−1】
Figure 2005504747
【表2−2】
Figure 2005504747
【0329】
生物学的活性
種々の生物に対する試験化合物のMIC(μg/ml)を測定した:
スタフィロコッカス・アウレウス・オックスフォード(S. aureus Oxford)、スタフィロコッカス・アウレウスWCUH29、ストレプトコッカス・ニューモニエ(S. pneumoniae)1629、ストレプトコッカ・ニューモニエN1387、ストレプトコッカス・ニューモニエERY 2、エンテロバクター・フェカーリス(E. faecalis)I、エンテロバクター・フェカーリス7、ヘモフィルス・インフルエンゼ(H. influenzae)Q1、ヘモフィルス・インフルエンゼNEMC1、モラクセラ・カタラーリス(M. catarrhalis)1502、イー・コリ(E. coli)7623。
実施例1、2、9、10、12、14、16、18、22、23、25、26、27、28、40、49、50、51、53、55、56、58は、これらの全ての生物に対して4μg/mlまたはそれ未満のMICを有し;実施例3、4、7、11、13、15、17、21、52、54、57、60は、これらの全ての生物に対して16μg/mlまたはそれ未満のMICを有し;実施例5、8、20、42、43、46、47、61、62は、これらの全ての生物に対して64μg/mlまたはそれ未満のMICを有し;実施例6、19、48、64、65、66は、これらの生物のいくつかに対して64μg/mlまたはそれ未満のMICを有する。
替わりに選んだ生物に対するさらなる試験化合物のMIC(μg/ml)を測定した:
スタフィロコッカス・アウレウスWCUH29、ストレプトコッカ・ニューモニエ1629、ヘモフィルス・インフルエンゼATCC 51907、モラクセラ・カタラーリスRavisio。
実施例41は、これらの全ての生物に対して≦4μg/mlのMIC値を有した。
実施例63は、これらの全ての生物に対して≦16μg/mlのMIC値を有した。
実施例24、29、44、45は、これらの生物のいくつかに対して≦16μg/mlのMICを有した。

Claims (13)

  1. 式(I):
    Figure 2005504747
    [式中、
    1、Z2、Z3、Z4およびZ5のうち1つがNであり、1つがCR1aであり、残りがCHであるか、または、Z1、Z2、Z3、Z4およびZ5のうち1または2つが独立してCR1aであり、残りがCHであり;
    1およびR1aは、水素;ヒドロキシ;(C1-6)アルコキシ、アミノ、ピペリジル、グアニジノもしくはアミジノ(いずれも、(C1-6)アルキル、アシルまたは(C1-6)アルキルスルホニル基1または2個によってN置換されていてもよい)、CONH2、ヒドロキシ、(C1-6)アルキルチオ、ヘテロサイクリルチオ、ヘテロサイクリルオキシ、アリールチオ、アリールオキシ、アシルチオ、アシルオキシまたは(C1-6)アルキルスルホニルオキシによって置換されていてもよい(C1-6)アルコキシ;(C1-6)アルコキシ置換(C1-6)アルキル;ハロゲン;(C1-6)アルキル;(C1-6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ニトロ;アジド;アシル;アシルオキシ;アシルチオ;(C1-6)アルキルスルホニル;(C1-6)アルキルスルホキシド;アリールスルホニル;アリールスルホキシドまたはアミノ、ピペリジル、グアニジノもしくはアミジノ基((C1-6)アルキル、アシルまたは(C1-6)アルキルスルホニル基1または2個によってN置換されていてもよい)から独立して選択され(ただし、Z1、Z2、Z3、Z4およびZ5がCR1aまたはCHである場合、R1は水素ではないか;または、Z5がCR1aである場合、R1aはシアノ、ヒドロキシメチルまたはカルボキシであってもよい);
    3は、
    カルボキシ;(C1-6)アルコキシカルボニル;アミノ基がヒドロキシ、(C1-6)アルキル、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、アミノカルボニル(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルキルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、(C2-6)アルケニルスルホニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニルまたは(C2-6)アルケニルカルボニルによって置換されていてもよく、さらに、(C1-6)アルキル、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、アミノカルボニル(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよいアミノカルボニル;シアノ;テトラゾリル;R10によって置換されていてもよい2−オキソ−オキサゾリジニル;3−ヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン−4−イル;2,4−チアゾリジンジオン−5−イル;テトラゾール−5−イルアミノカルボニル;R10によって置換されていてもよい1,2,4−トリアゾール−5−イル;または5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル;
    または
    3について上記したいずれかの基および/または基R120〜2個で置換されていてもよい(C1-4)アルキルまたはエテニル(ここで、基R120〜2個は以下の基から独立して選択される:ハロゲン;(C1-6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;(C2-6)アルケニルオキシカルボニル;(C2-6)アルケニルカルボニル;(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニルまたはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルキルカルボニルまたは(C2-6)アルケニルカルボニルによって置換されていてもよい)によって置換されていてもよいヒドロキシ;(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニル、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルキルスルホニル、(C2-6)アルケニルスルホニルまたはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよい)によって一置換または二置換されていてもよいアミノ;アミノ基が(C1-6)アルキル、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、アミノカルボニル(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニルまたは(C2-6)アルケニルカルボニルによって置換されていてもよく、さらに、(C1-6)アルキル、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、アミノカルボニル(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよいアミノカルボニル;オキソ;(C1-6)アルキルスルホニル;(C2-6)アルケニルスルホニル;またはアミノ基が(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよい(C1-6)アミノスルホニル);
    または
    (C1-6)アルキル、(C1-4)アルコキシ(C1-4)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニルまたはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルキルカルボニルまたは(C2-6)アルケニルカルボニルによって置換されていてもよい)によって置換されていてもよいヒドロキシまたはチオール;
    または
    (C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニル、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルキルスルホニル、(C2-6)アルケニルスルホニルまたはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよい)によって一置換または二置換されていてもよいアミノ;
    または
    ハロゲンまたはトリフルオロメチル
    であり;
    加えて、R3がヒドロキシ含有置換基またはアミノ含有置換基およびカルボキシ含有置換基で二置換されている場合、これらは、各々、一緒になって環状エステルまたはアミド結合を形成してもよく;
    10は、(C1-4)アルキルおよび(C2-4)アルケニル(いずれも、上記にて定義したR12によって置換されていてもよい);カルボキシ;アミノ基がヒドロキシ、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルキルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、(C2-6)アルケニルスルホニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニルまたは(C2-6)アルケニルカルボニルによって置換されていてもよく、さらに、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよいアミノカルボニル;(C1-6)アルキルスルホニル;トリフルオロメチルスルホニル;(C2-6)アルケニルスルホニル;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;(C2-6)アルケニルオキシカルボニル;および(C2-6)アルケニルカルボニルから選択され;
    3 1は、2位または3位にあり、水素、またはR3について上記にて挙げた基であり(ただし、2位にあるR3 1は、置換されていてもよいヒドロキシル、アミノ、トリフルオロメチルまたはハロゲンではない);
    4は、−CH2−R5 1基(ここで、R5 1は、(C4-8)アルキル;ヒドロキシ(C4-8)アルキル;(C1-4)アルコキシ(C4-8)アルキル;(C1-4)アルカノイルオキシ(C4-8)アルキル;(C3-8)シクロアルキル(C4-8)アルキル;ヒドロキシ−、(C1-6)アルコキシ−もしくは(C1-6)アルカノイルオキシ−(C3-8)シクロアルキル(C4-8)アルキル;シアノ(C4-8)アルキル;(C4-8)アルケニル;(C4-8)アルキニル;テトラヒドロフリル;モノ−もしくはジ−(C1-6)アルキルアミノ(C4-8)アルキル;アシルアミノ(C4-8)アルキル;(C1-6)アルキル−もしくはアシル−アミノカルボニル(C4-8)アルキル;モノ−もしくはジ−(C1-6)アルキルアミノ(ヒドロキシ)(C4-8)アルキルから選択される)であるか;または
    4は、−U−V−R5 2基(ここで、R5 2は、各環においてヘテロ原子4個までを含有する式(A):
    Figure 2005504747
    (ここで、
    環(a)および(b)のうち少なくとも1つは芳香環であり;
    1は、芳香環の一部である場合にはCまたはNであるか、または非芳香環の一部である場合にはCR14であり;
    2は、芳香環または非芳香環の一部である場合にはN、NR13、O、S(O)x、COまたはCR14であるか、または非芳香環の一部である場合にはさらにCR1415であってもよく;
    3およびX5は、独立して、NまたはCであり;
    1は、0〜4原子連結基であり、ここで、各原子は、芳香環または非芳香環の一部である場合にはN、NR13、O、S(O)x、COおよびCR14から独立して選択されるか、または非芳香環の一部である場合にはさらにCR1415であってもよく;
    2は、2〜6原子連結基であり、ここで、Y2の各原子は、芳香環または非芳香環の一部である場合にはN、NR13、O、S(O)x、COおよびCR14から独立して選択されるか、または非芳香環の一部である場合にはさらにCR1415であってもよく;
    14およびR15の各々は、H;(C1-4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1-4)アルキル;ハロ(C1-4)アルコキシ;ハロ(C1-4)アルキル;(C1-4)アルキル;(C2-4)アルケニル;(C1-4)アルコキシカルボニル;ホルミル;(C1-4)アルキルカルボニル;(C2-4)アルケニルオキシカルボニル;(C2-4)アルケニルカルボニル;(C1-4)アルキルカルボニルオキシ;(C1-4)アルコキシカルボニル(C1-4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1-4)アルキル;メルカプト(C1-4)アルキル;(C1-4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;R3における相当する置換基についてと同様に置換されていてもよいアミノもしくはアミノカルボニル;(C1-4)アルキルスルホニル;(C2-4)アルケニルスルホニル;またはアミノ基が(C1-4)アルキルもしくは(C2-4)アルケニルによって置換されていてもよいアミノスルホニル;アリール;アリール(C1-4)アルキル;アリール(C1-4)アルコキシから独立して選択され;
    各R13は、独立して、H;トリフルオロメチル;ヒドロキシ、(C1-6)アルコキシ、(C1-6)アルキルチオ、ハロもしくはトリフルオロメチルによって置換されていてもよい(C1-4)アルキル;(C2-4)アルケニル;アリール;アリール(C1-4)アルキル;アリールカルボニル;ヘテロアリールカルボニル;(C1-4)アルコキシカルボニル;(C1-4)アルキルカルボニル;ホルミル;(C1-6)アルキルスルホニル;またはアミノ基が(C1-4)アルコキシカルボニル、(C1-4)アルキルカルボニル、(C2-4)アルケニルオキシカルボニル、(C2-4)アルケニルカルボニル、(C1-4)アルキルもしくは(C2-4)アルケニルによって置換されていてもよく、さらに、(C1-4)アルキルもしくは(C2-4)アルケニルによって置換されていてもよいアミノカルボニルであり;
    各xは、独立して、0、1または2である)
    で示される置換されていてもよい二環式炭素環系または複素環系であり;
    Uは、CO、SO2またはCH2であり、かつ、Vは、CR1718であるか、または、Uは、CH2であり、かつ、Vは、CO、C=NOR19またはSO2であり;ここで、
    17およびR18は、水素;(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニルまたはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルキルカルボニルまたは(C2-6)アルケニルカルボニルによって置換されていてもよい)によって置換されていてもよいヒドロキシ;および(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニル、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルキルスルホニル、(C2-6)アルケニルスルホニルまたはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよい)によって一置換または二置換されていてもよいアミノから独立して選択され;
    19は、水素であるか、または、R3の(C1-4)アルキルまたはエテニルについて上記にて挙げられた置換基のいずれかで置換されていてもよい(C1-4)アルキルおよび(C2-4)アルケニルから選択される)
    であるか;
    または
    4は、−Ua−X1a−X2a−X3a−X4a基(ここで、
    aは、CH2、COまたはSO2であり;
    1aは、CR14a15aであり;
    2aは、NR13a、O、S、SO2またはCR14a15aであり;
    3aは、NR13a、O、S、SO2またはCR14a15aであり;ここで、
    14aおよびR15aは、各々、R14およびR15について上記した基から独立して選択されるか(ただし、同一の炭素原子上のR14aおよびR15aは、共には、置換されていてもよいヒドロキシおよび置換されていてもよいアミノから選択されない);または
    14aおよびR15aは、一緒なってオキソを表し;
    13aは、水素;トリフルオロメチル;(C1-6)アルキル;(C2-6)アルケニル;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;またはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニル、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよく、さらに、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよい)であるか;または
    隣接原子上のR14a基2個またはR13a基およびR14a基は一緒になって結合を表し、残りのR13a、R14aおよびR15a基は、上記定義と同じであるか;または
    隣接原子上のR14a基2個およびR15a基2個は一緒になって結合を表して、その結果、X2aおよびX3aは三重結合されるか;または
    1a、X2aおよびX3aにおけるR14a基2個またはR13a基およびR14a基はそれらが結合している原子および適当な場合には介在基X2aと一緒になって5員または6員の炭素環または複素環を形成し、残りのR13a、R14aおよびR15a基は上記定義と同じであり;
    (ただし、X2aおよびX3aは共には同時にはヘテロ原子ではない);
    4aは、フェニル、またはO、SおよびNから選択されるヘテロ原子4個までを含有するCもしくはN結合した5員または6員の単環式芳香族複素環であり、ここで、該複素環は、(C1-4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1-4)アルキル;ハロ(C1-4)アルコキシ;ハロ(C1-4)アルキル;(C1-4)アルキル;(C2-4)アルケニル;(C1-4)アルコキシカルボニル;ホルミル;(C1-4)アルキルカルボニル;(C2-4)アルケニルオキシカルボニル;(C2-4)アルケニルカルボニル;(C1-4)アルキルカルボニルオキシ;(C1-4)アルコキシカルボニル(C1-4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1-4)アルキル;メルカプト(C1-4)アルキル;(C1-4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;R3における相当する置換基についてと同様に置換されていてもよいアミノまたはアミノカルボニル;(C1-4)アルキルスルホニル;(C2-4)アルケニルスルホニル;またはアミノ基が(C1-4)アルキルまたは(C2-4)アルケニルによって置換されていてもよいアミノスルホニル;アリール、アリール(C1-4)アルキルまたはアリール(C1-4)アルコキシから選択される基3個までによってC置換されていてもよく;かつ、トリフルオロメチル;ヒドロキシ、(C1-6)アルコキシ、(C1-6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルによって置換されていてもよい(C1-4)アルキル;(C2-4)アルケニル;アリール;アリール(C1-4)アルキル;(C1-4)アルコキシカルボニル;(C1-4)アルキルカルボニル;ホルミル;(C1-6)アルキルスルホニル;またはアミノ基が(C1-4)アルコキシカルボニル、(C1-4)アルキルカルボニル、(C2-4)アルケニルオキシカルボニル、(C2-4)アルケニルカルボニル、(C1-4)アルキルまたは(C2-4)アルケニルによって置換されていてもよく、さらに、(C1-4)アルキルまたは(C2-4)アルケニルによって置換されていてもよいアミノカルボニルによってN置換されていてもよい)
    であり;
    nは0または1であり、ABは、NR11CO、CONR11、CO−CR89、CR67−CO、O−CR89、CR67−O、NHR11−CR89、CR67−NHR11、NR11SO2、CR67−SO2またはCR67−CR89であるか、または、
    nは0であり、ABは、NH−CO−NHまたはNH−CO−Oであるか;または
    nは0であり、ABは、CR67SO2NR11、CR67CONR11またはCR67CH2NR11である;
    ただし、nが0であり、ABがヘテロ原子によってピペリジンに連結されている場合、R3は置換されていてもよい(C1-4)アルキルまたはエテニルである;
    ただし、R6およびR7、ならびにR8およびR9は、共には、置換されていてもよいヒドロキシまたはアミノではない;
    ここで、
    6、R7、R8およびR9の各々は、H;(C1-6)アルコキシ;(C1-6)アルキルチオ;ハロ;トリフルオロメチル;アジド;(C1-6)アルキル;(C2-6)アルケニル;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;(C2-6)アルケニルオキシカルボニル;(C2-6)アルケニルカルボニル;R3における相当する置換基についてと同様に置換されていてもよいヒドロキシ、アミノまたはアミノカルボニル;(C1-6)アルキルスルホニル;(C2-6)アルケニルスルホニル;またはアミノ基が(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよい(C1-6)アミノスルホニルから独立して選択されるか;または
    6およびR8は一緒になって結合を表し、R7およびR9は上記定義と同じであり;
    各R11は、独立して、H;トリフルオロメチル;(C1-6)アルキル;(C2-6)アルケニル;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;またはアミノ基が(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルキルカルボニル、(C2-6)アルケニルオキシカルボニル、(C2-6)アルケニルカルボニル、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよく、さらに、(C1-6)アルキルまたは(C2-6)アルケニルによって置換されていてもよいアミノカルボニルであるか;または
    3またはR3 1およびR6、R7、R8またはR9の一方がカルボキシ基を含有し、他方がヒドロキシまたはアミノ基を含有する場合、それらは一緒になって環状エステルまたはアミド結合を形成するか、または、R3またはR3 1がカルボキシ基を含有し、AまたはBがNHである場合は、それらは縮合して環状アミドを形成する]
    で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体。
  2. 5がCHまたはNであり、Z3がCHまたはCFであり、Z1、Z2およびZ4が各々CHであるか、またはZ1がNであり、Z3がCHまたはCFであり、Z2、Z4およびZ5が各々CHである請求項1記載の化合物。
  3. 1がメトキシであり、R1aがHであるか、または、Z3がCR1aである場合にはそれがC−Fであってもよい請求項1または2記載の化合物。
  4. 3がOH、NH2、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルコキシ、(C1-4)アルコキシ(C1-4)アルコキシ、カルボキシ、シアノ、置換されていてもよいアミノカルボニル、(C1-4)アルキルカルボニルオキシ、フルオロ、トリフルオロメチルまたはCH2OHである請求項1〜3いずれか1項記載の化合物。
  5. 3 1が水素である請求項1〜4いずれか1項記載の化合物。
  6. nが0であり、AがCHOHまたはCH2であり、かつ、BがCH2であるか、または、AがNHであり、かつ、BがCOである請求項1〜5いずれか1項記載の化合物。
  7. 4が−U−V−R5 2であり、−U−V−が−(CH2)2−、CH2CH(OH)、CH2C=NOHまたはCH2COであり、R5 2が、少なくとも1個がNまたはNR13であるヘテロ原子2〜4個を含む環原子8〜11個を有する芳香族複素環(A)(ここで、好ましくは、Y2はヘテロ原子2〜3個を含有し、そのうち1個がSであり、1〜2個がNであり、1個のNがX3に結合している)であるか、または、該複素環(A)が置換されていてもよいベンゾおよびピリドから選択される芳香族の環(a)および非芳香族の環(b)を有しており、Y2が、X5に結合するO、SまたはNR13(ここで、R13は水素以外である)から選択されるヘテロ原子、およびNを介してX3に結合するNHCO、またはX3に結合するOを含む原子3〜5個、より好ましくは、4個を有する請求項1〜6いずれか1項記載の化合物。
  8. 5 2
    3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル(4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル)、
    3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、
    3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
    から選択される請求項1〜6いずれか1項記載の化合物。
  9. 以下の化合物から選択される請求項1記載の化合物:
    4−メチル−1−[2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    4−アミノ−1−[2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    1−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−エチル)−4−ヒドロキシ−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    1−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−エチル)−4−メチルピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    4−ヒドロキシ−1−[2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−1−[2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸;
    6−{1−R,S−ヒドロキシ−2−[2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−エチル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
    4−ヒドロキシ−1−[2−オキソ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    4−ヒドロキシ−1−[2−R,S−ヒドロキシ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    4−ヒドロキシメチル−1−[2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    4−アミノ−1−[2−(7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−2−R,S−ヒドロキシ−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    4−アミノ−1−[2−R,S−ヒドロキシ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;または
    1−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−2−(R,S)−ヒドロキシ−エチル]−4−ヒドロキシ−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    4−ヒドロキシ−1−[2−(6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]チアジン−3−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    4−ヒドロキシ−1−[2−R−ヒドロキシ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;および
    4−ヒドロキシ−1−[2−S−ヒドロキシ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    1−[2−R,S−ヒドロキシ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−4−メトキシ−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    1−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−2−R,S−ヒドロキシ−エチル]−4−メトキシ−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    (3S/R,4R/S)−3,4−ジヒドロキシ−1−[2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    4−R/S−ヒドロキシ−3−S/R−メトキシ−1−[2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    4−シアノ−1−[2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    1−[2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−2−R,S−ヒドロキシ−エチル]−ピペリジン−4,4−ジカルボン酸アミド(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    4−ヒドロキシ−1−[2−(RS)−2−ヒドロキシ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミド;
    4−メトキシ−1−[2−(RS)−2−ヒドロキシ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)−エチル]−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミド;
    1−[2−(6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−8−チア−1,2,5−トリアザナフタレン−3−イル)エチル]−4−トリフルオロメチルピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)アミド;
    1−[2−(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル)−エチル]−4−ヒドロキシ−ピペリジン−4−カルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    1−[2−(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル)−エチル]−4−ヒドロキシ−ピペリジン−4−カルボン酸(8−フルオロ−6−メトキシ−キノリン−4−イル)−アミド・塩酸塩;
    6−((R,S)−1−ヒドロキシ−2−{4−ヒドロキシ−4−[2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)エチル]ピリペリジン−1−イル}エチル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−(2−{4−ヒドロキシ−4−[2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−イル}エチル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−(2−{4−フルオロ−4−[2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−イル}エチル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    またはその医薬上許容される誘導体。
  10. 哺乳動物、特に、ヒトにおける細菌感染の治療方法であって、かかる治療を必要とする哺乳動物に請求項1記載の化合物の有効量を投与することを含む方法。
  11. 哺乳動物における細菌感染の治療用薬物の製造における請求項1記載の化合物の使用。
  12. 請求項1記載の化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
  13. 請求項1記載の化合物の製造方法であって、式(IV)で示される化合物を式(V)で示される化合物と反応させ:
    Figure 2005504747
    [式中、nは式(I)における定義と同じであり;Z1'、Z2'、Z3'、Z4'、Z5'、R1'、R3' 1およびR3'は、式(I)における定義と同じZ1、Z2、Z3、Z4、Z5、R1、R3 1およびR3であるか、または、それらに変換可能な基であり、Rwは、水素であるか、または、RwおよびR3'は結合を表し;
    XおよびYは以下の組合せであってよい:
    (i)XおよびYの一方はCO2yであり、他方はCH2CO2xである;
    (ii)XはCHR67であり、YはC(=O)R9である;
    (iii)XはCR7=PRz 3であり、YはC(=O)R9である;
    (iv)XはC(=O)R7であり、YはCR9=PRz 3である;
    (v)YおよびXの一方はCOWであり、他方はNHR11'、NCOまたはNR11'COWである;
    (vi)XはNHR11'であり、YはC(=O)R8であるか、または、XはC(=O)R6であり、YはNHR11'である;
    (vii)XはNHR11'であり、YはCR89Wである;
    (viii)XはWまたはOHであり、YはCH2OHである;
    (ix)XはNHR11'であり、YはSO2Wである;
    (x)XおよびYの一方は(CH2)p−Wであり、他方は(CH2)qNHR11'、(CH2)qOH、(CH2)qSHまたは(CH2)qSCORxである(ここで、p+qは1である);
    (xi)XおよびYの一方はOHであり、他方は−CH=N2である;
    (xii)XはNCOであり、YはOHまたはNH2である;
    (xiii)XはCR67SO2W、A'COW、CR6=CH2またはオキシランであり、YはNHR11'である;
    (xiv)XはWであり、YはCONHR11'またはOCONH2である;
    (xv)XはWであり、Yは−CH=CH2である;
    (xvi)XはWであり、Yは−C≡CH(次いで、−C≡C−中間基の水素添加)である;
    (xvii)XはNHR11'であり、YおよびR3は一緒になってOであり、n = 1である;
    ここで、Wは、離脱基、例えば、ハロ、メタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシまたはイミダゾリルであり;RxおよびRyは(C1-6)アルキルであり;Rzはアリールまたは(C1-6)アルキルであり;A'およびNR11'は式(I)における定義と同じAおよびNR11であるか、またはそれらに変換可能な基であり;オキシランは
    Figure 2005504747
    (ここで、R6、R8およびR9は式(I)における定義と同じである)
    である];
    その後、A'、Z1'、Z2'、Z3'、Z4'、Z5'、R1'、R3'、R3' 1、R4'およびNR11'をA、Z1、Z2、Z3、Z4、Z5、R1、R3、R3 1、R4およびNR11'に変換してもよく;R3'およびRwが結合を表す場合にはそれらをR3および水素またはR3 1に変換してもよく;A−Bを他のA−Bに変換してもよく、R1、R3、R3 1および/またはR4を相互変換してもよく、および/またはその医薬上許容される誘導体を形成してもよい
    ことを含む方法。
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