JP2005503593A - 感圧接着剤の特性を持つ光ファイバコーティング - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本出願は、エドワード・ジェイ・フュークス(Edward J Fewkes)、グレゴリー・エフ・ジェイコブス(Gregory F Jacobs)、インナ・アイ・コーズマイナ(Inna I Kouzmina)、ケビン・アール・マッカーシー(Kevin R McCarthy)、ファン・ハン・シェン(Huan-Hung Sheng)、およびクリスティー・エル・サイモントン(Kristi L Simonton)による、「OPTICAL FIBER COATINGS WITH PRESSURE SENSITIVE ADHESIVE CHARACTERISTICS」と題する、2001年9月21日に出願された米国仮特許出願第60/323622号の恩恵を主張する。
【技術分野】
【0002】
本発明は、光ファイバの分野に関し、特に、光ファイバコーティングの分野に関する。
【背景技術】
【0003】
光ファイバは、通信分野で次第に重要な役割を築き上げ、既存の銅線に取って代わることも多くなってきている。この傾向が、ローカル・エリア・ネットワーク(すなわち、FTTH(Fiber-to-the-home)用途のための)に著しい影響を与え、これにより、光ファイバの使用が膨大に増加している。ローカル・ファイバ・ネットワークは、データ、音声、およびビデオ信号の形態にある情報を益々増えている量で家庭のユーザと商用ユーザに送達するように確立されているので、加入者回線電話およびケーブルテレビサービスにおいて光ファイバの使用がさらに増加することが予測されている。さらに、内部データ、音声、およびビデオ通信のための家庭と商用ビジネス環境において光ファイバが使用され始めており、次第に増加することが予測される。
【0004】
光ファイバは、一般に、ガラスコア、ガラスクラッド、および少なくとも2つのコーティング、例えば、第1(すなわち内側)コーティングと第2(すなわち外側)コーティングを含む。第1コーティングは、ガラスファイバに直接施され、硬化されると、ガラスファイバを被包する、柔軟で弾性のあるコンプライアント材を形成する。第1コーティングは、ファイバが曲げられたり、ケーブルにされたり、スプールに巻かれたときに、ガラスファイバコアへの衝撃を和らげ、それを保護する緩衝材として働く。第2コーティングは、第1コーティング上に施され、加工中および使用中のガラスファイバへの損傷を防ぐ強靱な保護用外層として機能する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
開示した本発明のコーティングは、低ヤング率、高い伸び率と靭性、および光ファイバのガラス表面への良好な接着などの好ましい接着および機械的性質を持つ。本発明のコーティングは、原料の市販の供給源の融通性および低コスト原料を提供する。
【0006】
本発明の態様の一つは光ファイバコーティングを含む。このコーティングは、反応性モノマーおよび光開始剤を有してなる放射線硬化性組成物を含む。硬化したときのこの組成物のチャンの粘弾性窓は、少なくとも一組の座標を示し、これらの座標は、以下の窓組の座標により定義される以下の窓の内の少なくとも一つの内部に入る、パスカルの単位の粘性剪断弾性係数(G”)および弾性剪断弾性係数(G’)の対数に関するものである:(1)(約3.000、約4.480)、(約3.000、約3.000)、(6.000、約4.480)および(約6.000、約3.000);(2)(約3.840より大きい、約5.180)、(約3.84より大きい、約4.480)、(約6.000、約5.180)、および(約6.000、約4.480);(3)(約5.112、約6.000)、(約5.112、約5.180)、(約6.000、約6.000)、および(約6.000、約5.180);(4)(約4.530、約5.604)、(約4.530、約5.180)、(約5.112、約5.604)、および(約5.112、約5.180);および(5)(約4.530、約6.000)、(約4.530、約5.729)、(約5.112、約6.000)、および(約5.112、5.729)、または硬化したときの前記組成物のチャンの粘弾性窓は、以下の窓組の座標により定義される窓のいずれにも入らない少なくとも一組の座標を示し、これらの座標は、パスカルの単位の粘性剪断弾性係数(G”)および弾性剪断弾性係数(G’)の対数に関するものである:(A)(約3.000、約5.180)、(約3.000、約4.480)、(約3.850未満、約5.180)、および(約3.85未満、約4.480);(B)(約3.000、約6.000)、(約3.000、約5.180)、(約4.530、約6.000)、および(約4.530、約5.180);および(C)(約4.530、約5.729)、(約4.530、約5.604)、(約5.112、約5.729)、および(約5.112、約5.604)。
【0007】
本発明の追加の特徴および利点は、以下の詳細な説明に述べられており、一部は、その説明から当業者にとっては容易に明らかである、または説明および特許請求の範囲、並びに添付の図面に記載されたように本発明を実施することにより認識されるであろう。上述した一般的な説明および以下の詳細な説明の両者は、本発明の単なる例示であり、特許請求の範囲に記載された本発明の性質および特徴を理解するための概要および構成を提供することを意図したものであることが理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の現在好ましい実施の形態を詳細に参照する。その一実施例が添付の図面に示されている。出来る限り、同じまたは同様の部品を参照するために、全図面に亘り同じ参照番号が用いられている。本発明の光ファイバコーティングの一つの実施の形態が図1に示されており、全体を通じて参照番号10により表されている。
【0009】
ここで、図面を参照する。図1には、被覆された光ファイバ10の断面図が示されている。図1を参照すると、光ファイバ10は、ガラスコア12、ガラスコア12に隣接してそれを取り囲むクラッド層14、クラッド層14に付着した第1(内側)コーティング16、および第1コーティング16に隣接しそれを取り囲む一つ以上の第2(外側)コーティング18を含む。本発明の光ファイバの構成部材は、必要に応じて、顔料または染料などの着色剤を含んでいても差し支えなく、または追加の着色インクコーティングがコーティング18を取り囲んでもよい。
【0010】
ガラスコア12を形成するために、ここに引用するバーキー(Berkey)の米国特許第4486212号明細書に記載されているものなどの任意の従来の材料を用いても差し支えない。コアは、一般に、単一モードファイバについては約5から約10μmに亘り、多モードファイバについては約20から約100μmに亘る直径および円柱断面を有する石英ガラスである。コアは、必要に応じて、コアの屈折率を変更する、例えば、チタン、タリウム、ゲルマニウム、およびホウ素の酸化物などの他の材料を様々な量で含有しても差し支えない。当該技術分野で知られている他のドーパントをガラスコアに加えて、その性質を変更しても差し支えない。
【0011】
クラッド層14がコアの屈折率よりも小さい屈折率を有することが好ましい。プラスチックおよびガラス(例えば、ケイ酸塩ガラスおよびホウケイ酸ガラス)の両方を含む様々なクラッド材料が従来のガラスファイバの構成に用いられる。本発明の光ファイバにおけるクラッド層14を形成するために、当該技術分野で知られたどのような従来のクラッド材料を用いても差し支えない。
【0012】
好ましいタイプのファイバは、有効面積の大きい単一モードファイバ(約10μm未満のコア直径を有する)、例えば、ニューヨーク州、コーニング所在のコーニング社(Corning, Incorporated)からのLEAF(登録商標)である。
【0013】
ファイバの定義
有効面積は、
Aeff=2π(∫E2rdr)2/(∫E4rdr)
であり、ここで、積分範囲は0から∞までであり、Eは導波路内を伝搬する光に関連する電場である。有効直径Deffは、以下のように定義されるであろう:
Aeff=π(Deff/2)2。
【0014】
大きい有効面積とは、ファイバの有効面積が約60μm2より大きいこと、より好ましくは、ファイバの有効面積が約65μm2より大きいこと、最も好ましくは、ファイバの有効面積が約70μm2より大きいことを意味する。約80から90μm2より大きい有効面積を持つファイバを有することが可能であり、好ましい。
【0015】
相対屈折率パーセントΔ%=100×(ni2−nc2)/2ni2であり、ここで、niは、別記しない限り、領域iにおける最大屈折率であり、ncは、別記しない限り、クラッド領域の平均屈折率である。
【0016】
α分布という用語は、方程式Δ(b)%=Δ(bo)(1−[|b−bo|]/(b1−bo)α)にしたがうΔ(b)%で表される屈折率分布を称し、ここで、bは半径であり、boはΔ(b)%が最大である点であり、b1はΔ(b)%がゼロである点であり、bはbi<b<bfの範囲にあり、Δは上述のように定義され、biはα分布の開始点であり、bfはα分布の最終点であり、αは実数の指数である。α分布の開始点と最終点が選択され、コンピュータモデルに入力される。ここで用いているように、α分布の前にステップインデックス分布または他の分布形状がある場合、α分布の開始点は、α分布とステップ分布または他の分布の交点である。
【0017】
偏波面保存ファイバは、そこに進入する光の偏光を維持するファイバである。偏光また偏波面保存ファイバについての追加の背景に関して、Understanding Fiber Optics, 2nd Edition, copyright 1993の72,73,252,253,418および455頁をここに引用する。偏波面保存ファイバの例は、ニューヨーク州、コーニング所在のコーニング社から得られるPandaファイバである。
【0018】
分散補償ファイバは、負の分散勾配と正の分散勾配の両方を示す光ファイバである。分散補償ファイバを、正の分散勾配および/または負の分散勾配を示す透過型ファイバに接続してもよい。分散補償光ファイバに関する追加の背景に関しては、2001年7月11日辺りに出願された米国仮特許出願第60/304662号明細書を参照のこと。分散補償光ファイバの一例に、ニューヨーク州、コーニング所在のコーニング社から得られるPureForm(商標)光ファイバがある。
【0019】
分散マネージメントファイバは、ファイバにより示される分散が、ファイバの部分により、正から負に、または負から正に交互になっている光ファイバである。
【0020】
多モードファイバ、多数のモードの光を透過するまたは放つ光ファイバである。多モード光ファイバの一例に、ニューヨーク州、コーニング所在のコーニング社から得られる光ファイバのInfiniCor(登録商標)がある。
【0021】
コーティング16が感圧接着剤の特性を示すことが好ましい。これらの特徴は、コーティング16が粘着物質であることを含み、コーティング16はわずかな圧力で表面への付着性を示す。コーティングの感圧接着剤的特性を決定する技法の一つは、チャンの粘弾性窓に関して、コーティングの粘性剪断弾性係数(G”(動的損失弾性係数))(x軸)をコーティングの弾性剪断弾性係数(G’(動的貯蔵弾性係数))(y軸)に対してプロットすることである。
【0022】
特定のコーティングについての窓を、感圧接着剤のレオロジー・マスター・カーブの異なる領域についてのチャンの粘弾性窓と比較してもよい(図3)。チャンの粘弾性窓に関する追加の背景について、Handbook of Pressure Sensitive Adhesive Technology, 3rd Edition D.Satas editor copyright 1999の171〜84頁をここに引用する。チャンの粘弾性窓の座標は、図3に示したように、すなわち対数目盛で示してよい。図3に示した座標はパスカルの単位で表されている。ここに用いたように、粘弾性窓の特定の組の座標は、別記しない限り、パスカルで表される。この窓の第1象限は、感圧特性を持たないコーティングの座標を表しており、ゴム状領域として知られている。これらのコーティングの特徴としては、低損失および高弾性係数の組合せが挙げられる。第2象限は、移行・平坦領域として知られている。第2象限により示される感圧接着剤の特性は、高損失および高弾性係数である。第2象限は高剪断感圧接着剤として知られている。第3象限は、剥離可能な感圧接着剤または平坦・流動領域として知られている。この領域の感圧接着剤の特性としては、低損失および低弾性係数が挙げられる。第4象限は低温感圧接着剤または流動・流動領域として知られている。第4象限に関する特徴としては、低弾性係数および高損失が挙げられる。この窓は、汎用感圧接着剤に関連する移行・流動領域も含む。代表的な特徴としては、中位の弾性係数および中位の損失が挙げられる。
【0023】
特定のコーティングのチャンの粘弾性窓が、第2、第3または第4象限、もしくは移行・流動領域に少なくとも一組の座標を含むことが好ましい。このコーティングが、対数目盛で、以下の窓組の座標により定義される以下の窓の内の少なくとも一つの内部に少なくとも一組の座標を有することがより好ましい:(1)(約3.000、約4.480)、(約3.000、約3.000)、(6.000、約4.480)および(約6.000、約3.000);(2)(約3.840より大きい、約5.180)、(約3.84より大きい、約4.480)、(約6.000、約5.180)、および(約6.000、約4.480);(3)(約5.112、約6.000)、(約5.112、約5.180)、(約6.000、約6.000)、および(約6.000、約5.180);(4)(約4.530、約5.604)、(約4.530、約5.180)、(約5.112、約5.604)、および(約5.112、約5.180);および(5)(約4.530、約6.000)、(約4.530、約5.729)、(約5.112、約6.000)、および(約5.112、5.729)。コーティングのチャンの粘弾性窓の少なくとも二組目の座標が上述した窓組の座標の内の一つの中に入ることがより一層好ましい。少なくとも三組目のチャンの座標が上述した窓組の座標の内の一つの中に入ることが最も好ましい。
【0024】
本発明のある実施の形態において、組成物16の少なくとも一組の座標が、以下の第2の窓組の座標の内の一つの中に入る:(3)(約5.112、約6.000)、(約5.112、約5.180)、(約6.000、約6.000)、および(約6.000、約5.180);(4)(約4.530、約5.604)、(約4.530、約5.180)、(約5.112、約5.604)、および(約5.112、約5.180);(5)(約4.530、約6.000)、(約4.530、約5.729)、(約5.112、約6.000)、および(約5.112、約5.729);(6)(約5.440、約5.180)、(約5.440、約4.480)、(約6.000、約5.180)、および(約6.000、約4.480);(7)(約3.840より大きい、約5.180)、(約3.840より大きい、約3.850)、(約5.440、約5.180)、および(約5.440、約3.850);(8)(約5.440、約4.480)、(約5.440、約3.000)、(約6.000、約4.480)、および(約6.000、約3.000);(9)(約4.530、約3.850)、(約4.530、約3.000)、(約5.440、約3.850)、および(約5.440、約3.000);(10)(約4.106、約5.474)、(約4.106、約5.350)、(約4.930、約5.474)、および(約4.930、約5.350);(11)(約4.232、約5.375)、(約4.232、約5.235)、(約4.958、約5.375)、および(約4.958、約5.235);(12)(約4.139、約5.488)、(約4.139、約5.409)、(約4.894、約5.488)、および(約4.894、約5.409)。
【0025】
少なくとも二組目のチャンの座標が:(3)(約5.112、約6.000)、(約5.112、約5.180)、(約6.000、約6.000)、および(約6.000、約5.180);(4)(約4.530、約5.604)、(約4.530、約5.180)、(約5.112、約5.604)、および(約5.112、約5.180);(5)(約4.530、約6.000)、(約4.530、約5.729)、(約5.112、約6.000)、および(約5.112、約5.729);(6)(約5.440、約5.180)、(約5.440、約4.480)、(約6.000、約5.180)、および(約6.000、約4.480);(7)(約3.840より大きい、約5.180)、(約3.840より大きい、約3.850)、(約5.440、約5.180)、および(約5.440、約3.850)からなる以下の第2の窓組の座標の内の一つの中に入ることがより好ましい。第2の窓組の座標が、(3)(約5.112、約6.000)、(約5.112、約5.180)、(約6.000、約6.000)、および(約6.000、約5.180);(4)(約4.530、約5.604)、(約4.530、約5.180)、(約5.112、約5.604)、および(約5.112、約5.180);(5)(約4.530、約6.000)、(約4.530、約5.729)、(約5.112、約6.000)、および(約5.112、約5.729);(6)(約5.440、約5.180)、(約5.440、約4.480)、(約6.000、約5.180)、および(約6.000、約4.480)からなることがより一層好ましい。
【0026】
チャンの粘弾性窓の上述した座標は、好ましくは、約2%以下、より好ましくは、約1%以下の線形粘弾性領域内の室温での歪み、および約0.01R/Sまたは約100R/Sの周波数で決定される。必要に応じて、各窓の境界は、以下のように定義されるG”およびG’を含んでもよい:(G”@0.01R/S、G’@0.01R/S)、(G”@0.01R/S、G’@100R/S)、(G”@100R/S、G’@0.01R/S)、および(G”@100R/S、G’@100R/S)。ニュージャージー州、ピスカタウェイ所在のレオメトリック・サイエンティフィック(Rheometric Scientific)社から得られるDMTA−IVなどの動的機械分析器を用いて、上述した測定を行ってもよい。
【0027】
マイクロベンディングに敏感なファイバの場合、そのファイバが、好ましくは、第2または第4象限または移行領域、より好ましくは、第2象限または移行領域、最も好ましくは、第2象限内に入る少なくとも一組の座標を有する。コーティングが、第2象限、第4象限、移行領域またはそれらの組合せ内に入る少なくとも二組目の座標を有することがさらに好ましい。少なくとも三組の座標が、第2象限、第4象限、移行領域またはそれらの組合せ内に入ることがより好ましい。四組全ての座標が、第2象限、第4象限、移行領域またはそれらの組合せ内に入ることが最も好ましい。
【0028】
本発明の別の実施の形態において、組成物16の硬化したときの対数目盛でのチャンの粘弾性窓の座標の組の内の少なくとも一つが、以下の窓組の座標により定義される窓のいずれにも入らない:(A)(約3.000、約5.180)、(約3.000、約4.480)、(約3.850未満、約5.180)、および(約3.85未満、約4.480);(B)(約3.000、約6.000)、(約3.000、約5.180)、(約4.530、約6.000)、および(約4.530、約5.180);および(C)(約4.530、約5.112)、(約4.530、約5.604)、(約5.112、約5.729)、および(約5.112、約5.604)。コーティングの座標の少なくとも二組が、上述した窓(A)〜(C)のいずれにも入らないことが好ましく、少なくとも三組の座標がコーティングにより示されないことがより好ましく、四組の座標の全てがコーティングにより示されないことが最も好ましい。
【0029】
コーティング16の未硬化組成物は周囲温度で固体ではないことが好ましく、未硬化コーティングは周囲温度で実質的に液体であることがより好ましい。コーティングが周囲温度で有限の粘度を有することがさらに好ましい。
【0030】
前記組成物は放射線硬化性組成物であることがさらに好ましい。ここに用いた放射線硬化されるものとしては、以下に制限されるものではないが、電子ビーム、電子放射線(例えば、光)、またはマイクロ波エネルギーにより硬化されるコーティングが挙げられる。
【0031】
本発明の第1コーティングの組成物の好ましい成分は、少なくとも一種類のモノマー成分である。このモノマーは、好ましくは、エチレン性不飽和モノマー、より好ましくは、(メタ)アクリレートモノマーである。一般に、適切なモノマーは、それにより得られるホモポリマーが、高くとも20℃、好ましくは、高くとも10℃のガラス転移温度(Tg)を有するものである。一般に、従来の液体コーティング装置でコーティング組成物を施すのに必要な流動性を提供するために、配合物に低分子量(すなわち、約120から600)の液体(メタ)アクリレート官能性モノマーが加えられる。これらの系における典型的なアクリレート官能性液体としては、単官能性および多官能性アクリレート(すなわち、2つ以上のアクリレート官能基を持つモノマー)が挙げられる。これらの多官能性アクリレートの実例は、2つの官能基を持つ二官能性アクリレート、3つの官能基を持つ三官能性アクリレート、および四つの官能基を持つ四官能性アクリレートが挙げられる。単官能性および多官能性メタクリレートを用いてもよい。
【0032】
適切なエチレン性不飽和モノマーとしては、ラウリルアクリレート(例えば、サートマー社(Sartomer Company, Inc.)から得られるSR335、シーピーエス・ケミカル社(CPS Chemical Co.)(ニュージャージー州、オールドブリッジ)から得られるAgeflexFA12、およびコグニス・エフケーエー・ヘンケル社(Cognis f.k.a. Henkel)(ペンシルベニア州、アンブラー)から得られるPhotomer4812)、エトキシル化ノニルフェノールアクリレート(例えば、サートマー社から得られるSR504およびコグニス社から得られるPhotomer4003)、カプロラクトンアクリレート(例えば、サートマー社から得られるSR495、およびユニオン・カーバイド社(Union Carbide Company)(コネチカット州、ダンベリー)から得られるToneM100)、フェノキシエチルアクリレート(例えば、サートマー社から得られるSR339、シーピーエス・ケミカル社から得られるAgeflexPEA、およびコグニス社から得られるPhotomer4035)、イソオクチルアクリレート(例えば、サートマー社から得られるSR440、シーピーエス・ケミカル社から得られるAgeflexFA8)、トリデシルアクリレート(例えば、サートマー社から得られるSR489)、フェノキシグリシジルアクリレート(例えば、サートマー社から得られるCN131)、ラウリルオキシグリシジルアクリレート(例えば、サートマー社から得られるCN130)、イソボルニルアクリレート(例えば、サートマー社から得られるSR506およびシーピーエス・ケミカル社から得られるAgeflexIBOA)、テトラヒドロフルフリルアクリレート(サートマー社えら得られるSR285)、ステアリールアクリレート(サートマー社から得られるSR257)、イソデシルアクリレート(サートマー社から得られるSR395およびシーピーエス・ケミカル社から得られるAgeflexFA10)、2−(2−エトキシエトキシ)エチルアクリレート(例えば、サートマー社から得られるSR256)、およびそれらの組合せが挙げられる。
【0033】
他の種類の適切なモノマーの非排他的リストには以下のものがある:
【化1】
【0034】
ここで、R1およびR2は、脂肪族または芳香族もしくはそれらの混合物であり、n=1〜10、R3およびR4は、単官能性および多官能性アクリレートを提供するためにアクリル化することのできるアルキルまたはアルキレンオキシド基であって差し支えない。係数「a」、「b」、および「x」は、任意の正の整数であって差し支えない。各コモノマーは、少なくとも一つのn−プロピル、イソプロピル、または置換イソプロピル基を含むことが好ましい。置換イソプロピル基を持つモノマーの例が以下に示されている:
【化2】
【0035】
ここで、R3およびR4は、単官能性および多官能性アクリレートを提供するためにアクリル化することのできるアルキル、アルキルオキシドまたはアルキレンオキシド基である。
【0036】
耐湿性成分を使用することが望ましい場合、モノマー成分は、選択された耐湿性オリゴマーとの相溶性に基づいて選択される。申し分のないコーティング相溶性および耐湿性のために、飽和脂肪族モノ−またはジ−アクリレートモノマーまたはアルコキシアクリレートモノマーを主に有してなる液体アクリレートモノマー成分を使用することが望ましい。
【0037】
それゆえ、複数のモノマーを組成物に導入しても差し支えないが、第1コーティング組成物に少なくとも一種類のエチレン性不飽和モノマーを含ませることが望ましい。エチレン性不飽和モノマーは、好ましくは、約10から約90重量パーセント、より好ましくは、約20から約60重量パーセント、最も好ましくは、約25から約45重量パーセントの量で存在する。
【0038】
さらに、本発明のコーティング組成物は、典型的に、モノマーの分子量よりも高い分子量を持つ成分を少なくとも一種類含有するであろう。そのような成分の例としては、ポリマーまたはオリゴマーが挙げられる。
【0039】
このポリマーは、少なくとも一つの硬質ブロックおよび少なくとも一つの軟質ブロックを含むブロックコポリマーであって差し支えなく、ここで、硬質ブロックは軟質ブロックのTgよりも高いTgを有している。本発明の目的に関して、硬質ブロックは約20℃より高いTgを持ち、軟質ブロックは約20℃未満のTgを持つ。Tgは1Hzの周波数でDMAにより決定してもよい。Tgは、損失角の正接(tanδ)が温度の関数として最大である温度として定義される。軟質ブロックの主鎖は脂肪族であることが好ましい。適切な脂肪族主鎖としては、ポリ(ブタジエン)、ポリイソプレン、ポリエチレン/ブチレン、ポリエチレン/プロピレン、およびジオールブロックが挙げられる。ブロックコポリマーの一例は、A−Bの一般構造を持つジブロックコポリマーである。しかしながら、本発明は、ジブロックコポリマーに制限されるものではなく、適切なコポリマーのさらに別の例は、一般構造A−B−Aを持つトリブロックである。中間ブロックは、好ましくは、少なくとも約10,000、より好ましくは、約20,000より大きい、さらにより好ましくは、約50,000より大きい、最も好ましくは、約100,000より大きい分子量を有する。トリブロックコポリマー(A−B−A)の場合、中間ブロック(ここに定義されているようなSBSコポリマーにおけるブタジエンなどのB)は、約20℃未満のTgを持つ。3より多いブロックを持つマルチブロックコポリマーの一例としては、熱可塑性ポリウレタン(TPU)が挙げられる。TPUの供給源としては、ビーエーエスエフ(BASF)、ビーエフ・グッドリッチ(B.F.Goodrich)、およびバイエル(Bayer)が挙げられる。ブロックコポリマーは、任意の多数のブロックを有していてもよい。ある実施の形態によれば、前記組成物は、少なくとも2つの熱可塑性末端ブロックおよび2つの末端ブロックの間にあるエラストマー中間ブロック主鎖を持つポリマー成分を含む。その組成物はさらに、少なくとも一種類の反応性モノマーを含む。熱可塑性物質は、軟化するポリマーであって、加熱されると流動できるポリマーである。熱可塑性ポリマーは、冷却されると硬化し、高温時に付与された形状を維持する。
【0040】
ポリマー成分は、硬化したときに、化学的に架橋されていてもいなくてもよい。ポリマーは熱可塑性エラストマーポリマーであることが好ましい。前記成分は、少なくとも2つの熱可塑性末端ブロックおよび2つブロックの間のエラストマー主鎖を持つことが好ましい。前記組成物は、約5重量%から約95重量%、好ましくは、約10重量%から約30重量%、最も好ましくは、約12重量%から約20重量%の量でポリマー成分を含んで差し支えない。ポリマーは少なくとも約10%以上、より好ましくは、約10%より多く存在する。
【0041】
適切な熱可塑性末端ブロック材料としては、ポリスチレンおよびポリメチルメタクリレートが挙げられる。この熱可塑性材料は絡み合い点間分子量よりも高いポリマーであることが好ましい。絡み合い点間分子量は、主題の分子の分子運動への近隣の分子の影響がもはや局部的な摩擦力によってのみでは説明できない分子量である。粘弾性性質により、近隣分子への強力な追加の結合が明らかになった。主題の分子はまるで、主題の分子の分子鎖に沿っていくつかの広く隔てられた点で局部化されているかのように作用する。絡み合い点間分子量に関する追加の背景について、Hiemenz (1984) Polymer Chemistry: The Basic Concepts, (New York, NY)の103-107頁および116-120頁を参照のこと。この基本概念をここに引用する。
【0042】
ポリマーの実施の形態の一つによれば、コーティング16は、少なくとも2つの熱可塑性末端ブロックおよびこの2つの末端ブロックの間のエラストマー主鎖を持つ第1成分と、第1成分に架橋されていてもよい第2成分、例えば、コーティングが硬化せしめられたときに重合するモノマーであってもよい第2成分を含む。上述した第1成分が反応基を有する場合、例えば、ブタジエンが中間ブロック中に存在する場合、中間ブロックが重合反応に参加する重合が起こっても差し支えない。あるいは、中間ブロックが水素化ポリブタジエンなどのように非反応性である場合、第2成分は、第1成分とではなく、第1成分を通ったりその周りで重合し架橋してもよい。
【0043】
本発明は、以下に示すような化学成分を含む光導波路コーティング配合物により例証することができる。しかしながら、特定の組成物の言及は、例示のみのために示したものであり、特許請求の範囲に記載された本発明を制限するものとすべきではないことを理解すべきである。実施の形態の一つとして、アクリレートモノマーの混合物、および光開始剤を含む放射線硬化性光ファイバコーティング組成物にスチレンブロックコポリマー(「SBC」)を使用することが挙げられる。アクリレート官能性モノマーを使用する概念が示されているが、他のエチレン性不飽和モノマーを使用しても差し支えない。他のアクリレートモノマーがエラストマーを溶解できることが好ましい。「SBC」以外に、他の熱可塑性エラストマーを用いてもよい。エラストマーは、モノマー中に溶解するのに適しており、コーティングを放射線硬化できることが好ましい。適切な中間ブロックとしては、エチレンプロピレンジエンモノマー(「EPDM」)およびエチレンプロピレンゴムが挙げられる。エラストマー中間ブロックは、コポリマーのSBS系についてはポリブタジエン、SIS系についてはポリイソプレン、SEBS系についてはポリエチレン/ブチレン、およびSEP系についてはポリエチレン/プロピレンであって差し支えない。SBCは、熱可塑性材料とエラストマー両方の性質を併せ持ち、熱可塑性エラストマー(TPE)としても知られている。
【0044】
スチレンブロックコポリマーは、3つのセグメント:エラストマー中間ブロックおよび2つの熱可塑性末端ブロックから構成されている主鎖を含むことが好ましい。市販されているブロックコポリマー構造体には、ポリブタジエン(SBS系)、ポリイソプレン(SIS)、ポリエチレン/ブチレン(SEBS)、およびポリエチレン/プロピレン(SEP)がある。
【0045】
市販のスチレンブロックコポリマーの例としては、Kraton(登録商標)(クラトン・ポリマース(Kraton Polymers)、テキサス州ヒューストン)、Calprene(登録商標)(レプソール・キミカ社(Repsol Quimica S.A. Corporation)、スペイン国)、Solprene(登録商標)(フィリップス・ペトロリウム社(Phillips Petroleum Co.))、オハイオ州アクロン所在のファイアストーン・タイア・アンド・ラバー社(Firestone Tire & Rubber Co.)Stereon(登録商標)、KratonD1101(スチレン−ブタジエン線状ブロックコポリマー−SBS)テキサス州ヒューストン所在のクラトン・ポリマース社、KratonD1193(スチレン−イソプレン線状ブロックコポリマー−SIS)テキサス州ヒューストン所在のクラトン・ポリマース社、KratonFG1901X(約2重量%の無水マレイン酸がグラフト重合したスチレン−エチレン−ブチレンブロックコポリマー−S−EB−S)テキサス州ヒューストン所在のクラトン・ポリマース社、KratonD1107(スチレン−イソプレン線状ブロックコポリマー−SIS)テキサス州ヒューストン所在のクラトン・ポリマース社、およびIsolene400 Hardman Isolene(著作権)(液体ポリイソプレン)ニュージャージー州ベルビル所在のエレメンティス・パフォーマンス・ポリマース社(Elementis Performance Polymers)が挙げられる。これらの熱可塑性エラストマーは、好ましい状態において、物理的架橋から構成された網状構造を持つ二相モルホロジーを有する。
【0046】
ポリマーは、液体ポリイソプレンなどのホモポリマーを含んでいてもよい。適切なホモポリマーの一例は、ニュージャージー州ベルビル所在のエレメンティス・パフォーマンス・ポリマース社から得られるHardman Isolene(登録商標)400である。
【0047】
コーティング配合物がオリゴマーを含む場合、そのオリゴマーは、好ましくは、エチレン性不飽和オリゴマー、より好ましくは、(メタ)アクリレートオリゴマーである。(メタ)アクリレートは、アクリレートまたはメタクリレートを意味する。そのようなオリゴマーにおける(メタ)アクリレート末端基は、一価ポリ(メタ)アクリレート・キャッピング成分により、または2−ヒドロキシエチルアクリレートなどのモノ(メタ)アクリレートキャッピング成分により、公知の様式で提供してもよい。オリゴマーが付加重合に参加できることも好ましい。
【0048】
ウレタンオリゴマーは、脂肪族または芳香族のジイソシアネートを、二価ポリエーテルまたはポリエステル、最も一般的には、ポリエチレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコールと反応させることにより、都合よく提供される。そのようなオリゴマーは、一般に、4〜10のウレタン基を持ち、高分子量、例えば、2000〜8000のものであってもよい。しかしながら、500〜2000の範囲の分子量を持つ低分子量のオリゴマーを用いてもよい。ここに引用する、コーディー(Coady)等の米国特許第4608409号およびビショップ(Bishop)等の米国特許第4609718号の各明細書にそのようなオリゴマーの剛性が詳細に記載されている。
【0049】
耐湿性オリゴマーを使用するのが望ましい場合、主に飽和であり主に非極性の脂肪族を優先し、極性のポリエーテルまたはポリエステルグリコールを差し控えることを除いて、それらのオリゴマーを同様に合成してもよい。これらのジオールは、例えば、2〜250の炭素原子を持つアルカンまたはアルキレンジオールを含み、エーテルまたはエステル基を実質的に持たないことが好ましい。これらの系において得られるオリゴマーの粘度および分子量の範囲は、不飽和の極性オリゴマー系で得られるものと似ているので、その粘度およびコーティング特性を実質的に不変に維持できる。これらのコーティングの酸素含有量が減少したことは、被覆されるガラスファイバの表面へのコーティングの付着特性を許容できないほどは劣化させないことが分かった。
【0050】
ポリウレア成分は、これらの方法により調製されたオリゴマー中に、単に、合成の過程でジオールまたはポリオールの代わりにジアミンまたはポリアミンを使用することにより、含ませてもよい。本発明のコーティング系中にポリウレア成分がわずかに存在することは、合成に用いられるジアミンまたはポリアミンが、その系の耐湿性を損なわないように、十分に非極性かつ飽和であるという条件のみで、コーティング性能に有害であるとは考えられない。
【0051】
それゆえ、本発明の第1コーティング組成物が少なくとも一種類のエチレン性不飽和オリゴマーを含有することが望ましいが、複数のオリゴマー成分を組成物中に導入しても差し支えない。オリゴマーは、好ましくは、約10から約90重量%、より好ましくは、約35から約75重量%、最も好ましくは、約40から約65重量%の量で存在する。
【0052】
第1コーティングの適切なエチレン性不飽和オリゴマーとしては、ポリエーテルウレタンアクリレートオリゴマー(例えば、サートマー社(ペンシルベニア州ウェストチェスター)から得られるCN986およびボーマー・スペシャルティーズ社(コネチカット州ウィンステッド)から得られるBR3731およびSTC3−149)、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートベースのアクリレートオリゴマー(サートマー社から得られる)、(メタ)アクリレートアクリルオリゴマー(コグニス社(ペンシルベニア州アンブラー)えら得られる)、ポリエステルウレタンアクリレートオリゴマー(例えば、サートマー社から得られるCN966およびCN973、およびボーマー・スペシャルティーズ社から得られるBR7432)、ポリウレアウレタンアクリレートオリゴマー(例えば、ここに引用する、ジンマーマン(Zimmerman)等の米国特許第4690502号および同第4798852号、ビショップ(Bishop)の米国特許第4609718号、およびビショップ等の米国特許第4629287号の各明細書に開示されているオリゴマー)、ポリエーテルアクリレートオリゴマー(例えば、ラーン社(Rahn AG)(スイス国チューリッヒ)から得られるGenomer3456)、ポリエステルアクリレートオリゴマー(例えば、ユーシービー・ラドキュア社(UCB Radcure)(ジョージア州アトランタ)から得られるEbecryl80,584および657)、ポリウレアアクリレートオリゴマー(例えば、ジンマーマン等の米国特許第4690502号および同第4798852号、ビショップの米国特許第4609718号、およびビショップ等の米国特許第4629287号の各明細書に開示されているオリゴマー)、エポキシアクリレートオリゴマー(例えば、サートマー社から得られるCN120、およびユーシービー・ラドキュア社から得られるEbecryl3201および3604)、水素化ポリブタジエンオリゴマー(例えば、エコー・レジンズ・アンド・ラボラトリー社(Echo Resins and Laboratory)(ミズーリ州バーセイレス)から得られるEcho Resin MBNX)、およびそれらの組合せが挙げられる。
【0053】
光ファイバコーティング組成物は、ガラスファイバへの施用後に組成物を重合(すなわち、硬化)させるのに適した重合開始剤を含有してもよい。本発明の第1コーティング組成物に使用するのに適した重合開始剤としては、熱開始剤、化学開始剤、電子ビーム開始剤、および光開始剤が挙げられる。光開始剤が特に好ましい。ほとんどのアクリレートベースのコーティング配合物にとって、公知のケトン光開始添加剤および/またはホスフィンオキシド添加剤が好ましい。本発明の組成物に使用する場合、光開始剤は、高速紫外線硬化を行うのに十分な量で存在する。この量は、一般に、約0.5から約10.0重量パーセント、より好ましくは、約1.5から約7.5重量パーセントである。
【0054】
光開始剤は、少量ではあるが放射線硬化を促進させるのに効果的な量で使用した場合、コーティング組成物を早まってゲル化させずに、適度な硬化速度を与えなければならない。所望の硬化速度は、コーティング材料を実質的に硬化させるのに十分な任意の速度である。照射量対弾性係数の曲線で測定したときに、約25〜35μmのコーティング厚に関する硬化速度は、例えば、1.0J/cm2未満、好ましくは、0.5J/cm2未満である。
【0055】
適切な光開始剤としては、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェノキシケトン(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカル社(Ciba Specialty Chemical)(ニューヨーク州ホーソーン)から得られるIrgacure184)、(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキシド(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカル社から得られる市販のブレンドIrgacure1800,1850および1700)、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカル社から得られるIrgacure651)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド(Irgacure819)、(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ジフェニルホスフィンオキシド(ビーエーエスエフ社(BASF)(独国ミュンヘン)から得られるLucerin TPO)、エトキシ(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド(ビーエーエスエフ社から得られるLucerin TPO−L)、およびそれらの組合せが挙げられる。
【0056】
ここで用いているように、特定の成分の重量パーセントは、接着促進剤および他の添加剤を除いたバルク組成物中に導入される量を称する。本発明の組成物を製造するためにバルク組成物中に導入される接着促進剤および様々な他の添加剤の量は、pph(百分の一:parts per hundred)で列記される。例えば、オリゴマー、モノマー、および光開始剤は、これらの成分の合計重量パーセントが100パーセントとなるようなバルク組成物を形成するために組み合わされる。このバルク組成物に、バルク組成物の100重量パーセントを超えて、例えば、1.0pphの量の接着促進剤が加えられる。
【0057】
コーティング組成物は、接着促進剤を含有してもよい。好ましい接着促進剤としては、少なくとも一種類の反応性シラン、反応性チタネート、反応性ジルコネート、またはそれらの組合せを有する化合物が挙げられる。シラン接着促進剤の好ましい例としては、独立して、アルコキシシランまたはハロシランである、少なくとも2つの反応性シランの間に挟まれた環状構造を有する化合物、例えば、ビス(トリメトキシシリルエチル)ベンゼンまたはビス(トリエトキシシリルエチル)ベンゼンが挙げられる。ビス(トリメトキシシリルエチル)ベンゼンはゲレスト社(Gelest)(ペンシルベニア州テリータウン)およびユナイテッド・ケミカル・テクノロジーズ社(United Chemical Technologies, Inc.)(ペンシルベニア州ブリストル)から市販されている。ビス(トリエトキシシリルエチル)ベンゼンは、エタノールを用いたトランスエステル化によって、ビス(トリメトキシシリルエチル)ベンゼンから合成しても差し支えない。
【0058】
他の好ましいシラン接着促進剤の例としては、ゲレスト社からの3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ゲレスト社からの3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、および3−メルカプトプロピルトリメトキシシランが挙げられる。
【0059】
接着促進剤がチタネート含有化合物からなる場合、接着促進剤は、必要に応じて、少なくとも一種類のエチレン性不飽和チタネート含有化合物、より好ましくは、少なくとも一種類のネオアルコキシチタネート含有化合物からなる。チタネート含有化合物は、テトラ(2,2ジアリロキシメチル)ブチル,ジ(ジトリデシル)ホスファイトチタネート(ニュージャージー州ベーヨン所在のケンリッチ・ペトルケミカルス社(Kenrich Petrochemicals, Inc.)(以後ケンリッチ社と称する)からKR55として市販されている)、ネオペンチル(ジアリル)オキシ,トリネオデカノニルチタネート(ケンリッチ社からLICA01として市販されている)、ネオペンチル(ジアリル)オキシ,トリ(ドデシル)ベンゼンスルホニルチタネート(ケンリッチ社からLICA09として市販されている)、ネオペンチル(ジアリル)オキシ,トリ(ジオクチル)ホスフェイトチタネート(ケンリッチ社からLICA12として市販されている)、ネオペンチル(ジアリル)オキシ,トリ(ジオクチル)ピロ−ホスフェイトチタネート(ケンリッチ社からLICA38として市販されている)、ネオペンチル(ジアリル)オキシ,トリ(N−エチレンジアミノ)エチルチタネート(ケンリッチ社からLICA44として市販されている)、ネオペンチル(ジアリル)オキシ,トリ(m−アミノ)フェニルチタネート(ケンリッチ社からLICA97として市販されている)、ネオペンチル(ジアリル)オキシ,トリヒドロキシカプロイルチタネート(ケンリッチ社からLICA99として市販されている)、およびそれらの混合物からなる群の内の少なくとも一つからなることが最も好ましい。
【0060】
チタネート含有化合物が、少なくとも一つの紫外線硬化性官能基を含むことが好ましい。官能基は(メタ)アクリレートまたはアクリレート官能基であることがより好ましい。しかしながら、チタネート含有化合物は、紫外線硬化性基を含む必要はない。
【0061】
接着促進剤がジルコネート含有化合物からなる場合には、促進剤は、好ましくは、少なくとも一種類のエチレン性不飽和ジルコネート含有化合物、より好ましくは、少なくとも一種類のネオアルコキシジルコネート含有化合物からなる。ジルコネート含有化合物が、テトラ(2,2ジアリロキシメチル)ブチル,ジ(ジトリデシル)ホスファイトジルコネート(ケンリッチ社からKZ55として市販されている)、ネオペンチル(ジアリル)オキシ,トリネオデカノイルジルコネート(ケンリッチ社からNZ01として市販されている)、ネオペンチル(ジアリル)オキシ,トリ(ドデシル)ベンゼンスルホニルジルコネート(ケンリッチ社からNZ09として市販されている)、ネオペンチル(ジアリル)オキシ,トリ(ジオクチル)ホスフェイトジルコネート(ケンリッチ社からNZ12として市販されている)、ネオペンチル(ジアリル)オキシ,トリ(ジオクチル)ピロホスファートジルコネート(ケンリッチ社からNZ38として市販されている)、ネオペンチル(ジアリル)オキシ,トリ(N−エチレンジアミノ)エチルジルコネート(ケンリッチ社からNZ44として市販されている)、ネオペンチル(ジアリル)オキシ,トリ(m−アミノ)フェニルジルコネート(ケンリッチ社からNZ97として市販されている)、ネオペンチル(ジアリル)オキシ,トリメタクリルジルコネート(ケンリッチ社からNZ33として市販されている)、ネオペンチル(ジアリル)オキシ,トリアクリルジルコネート(ケンリッチ社からNZ39として以前市販されていた)、ジネオペンチル(ジアリル)オキシ,ジパラミノベンゾイルジルコネート(ケンリッチ社からNZ37として市販されている)、ジネオペンチル(ジアリル)オキシ,ジ(3−メルカプト)プロピオンジルコネート(ケンリッチ社からNZ66Aとして市販されている)、およびそれらの混合物からなる群の内の少なくとも一つからなることが最も好ましい。
【0062】
ジルコネート含有化合物が、少なくとも一つの紫外線硬化性官能基を含むことが好ましい。官能基は(メタ)アクリレートまたはアクリレート官能基であることがより好ましい。しかしながら、ジルコネート含有化合物が紫外線硬化性基を含む必要はない。
【0063】
接着促進剤は、好ましくは、約0.1から約10pph、より好ましくは、約0.25から約4pph、最も好ましくは、約0.5から約3pphの量で存在する。
【0064】
上述した成分に加え、本発明の第1コーティング組成物は、必要に応じて、反応性希釈剤、酸化防止剤、触媒、滑剤、コモノマー、低分子量非架橋性樹脂、および安定剤などの添加剤をいくつでも含んで差し支えない。ある添加剤(例えば、連鎖移動剤)は、重合プロセスを調節し、それによって、前記第1コーティング組成物から形成された重合生成物の物理的性質(例えば、弾性係数、ガラス転移温度)に影響を与えるように働くことができる。他の添加剤は、第1コーティング組成物の重合生成物の完全性に影響を与えることができる(例えば、解重合または酸化分解に対する保護)。
【0065】
好ましい触媒は、あるオリゴマー成分におけるウレタン結合の形成に触媒作用を及ぼすのに用いられる、スズ触媒である。触媒がオリゴマー成分の添加剤として残留するか、または追加の量の触媒を本発明の組成物中に導入する場合、触媒の存在は、組成物中のオリゴマー成分を安定化するように作用できる。
【0066】
好ましい酸化防止剤はチオジエチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル)−4−ヒドロキシヒドロシンナメート(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカル社から得られるIrganox1035)である。
【0067】
好ましいコモノマーは、インターナショナル・スペシャルティ・プロダクツ社(International Specialty Products)(ニュージャージー州ウェイン)から得られる極性モノマーN−ビニル−ピロリドンである。
【0068】
本発明の別の態様は、重合されることのできるオリゴマー、組成物の粘度を調節するのに適したモノマー、反応性シランを含有する化合物を含む接着促進剤、およびキャリヤを有してなる組成物に関する。
【0069】
キャリアは、キャリア界面活性剤もしくは酸・塩基(ambiphilic)反応性または非反応性界面活性剤として機能するキャリヤであることが好ましい。組成物中にある程度可溶性であるまたは不溶性の反応性界面活性剤が特に好ましい。特定の理論に結びつけるものではないが、反応性界面活性剤として機能するキャリヤは反応性シランを含有する化合物と、反応せしめられる場合、ガラスファイバ上にそのような化合物を堆積させることにより、相互作用すると考えられる。キャリヤは、約0.01から約10pph、より好ましくは、約0.25から約3pphの量で存在することが望ましい。
【0070】
適切なキャリヤ、より具体的には、反応性界面活性剤として機能するキャリヤとしては、ポリアルコキシポリシロキサンが挙げられる。好ましいキャリヤは、商標名tegorad2200としてゴールドシュミット・ケミカル社(Goldschmidt Chemical co.)(バージニア州ホープウェル)から得られ、ゴールドシュミット・ケミカル社から得られる反応性界面活性剤Tegorad2700(アクリル化シロキサン)も好ましい。
【0071】
他の類の適切なキャリヤは、ポリオールおよび非反応性界面活性剤である。適切なポリオールおよび非反応性界面活性剤の例としては、ペンシルベニア州ニュータウンスクエアー所在のバイエル社(以前はリオンデル(Lyondel)として知られていた)から得られるポリオールAclaim3201(ポリ(エチレンオキシド−コ−プロピレンオキシド))、およびゴールドシュミット・ケミカル社から得られる非反応性界面活性剤Tegoglide435(ポリアルコキシ−ポリシロキサン)が挙げられる。ポリオールまたは非反応性界面活性剤は、約0.01pphから約10pphの好ましい量で存在するであろう。適切なキャリヤは、両親媒性分子であってよい。両親媒性分子は、親水性セグメントおよび疎水性セグメントの両方を持つ分子である。あるいは、疎水性セグメントは、親油性(脂肪/油に親和性のある)セグメントとして記載してもよい。
【0072】
粘着付与剤も適切なキャリヤの一例である。キャリヤであることに加え、粘着付与剤は、ポリマー生成物の時間に敏感なレオロジー特性を変更できる分子であって差し支えない。一般に、粘着付与剤は、ポリマー生成物を、高い歪み速度または剪断速度ではより硬くさせ、低い歪み速度または剪断速度では柔らかくする。粘着付与剤は、コーティングが施される物体との結合を形成するコーティングの能力を向上させる、接着剤産業で一般に用いられている添加剤である。粘着付与剤および粘着付与樹脂に関する追加の背景については、ここに引用する、the Handbook of Pressure Sensitive Adhesive Technology, 3rd Edition, (Warwick, RI)(1999)の36,37, 57-61,169,171-184,および609-631頁を参照のこと。
【0073】
好ましい粘着付与剤は、テルペンベースの樹脂、クマロンベースの樹脂、石油樹脂、水素化石油樹脂、スチレン樹脂、フェノール樹脂、またはロジンベースの樹脂として分類されるものである。粘着付与剤がエポキシ化されていないことが好ましい。ロジンベースの樹脂としては、未修飾ロジン(例えば、ウッド、ガム、またはトール油)およびロジン誘導体が挙げられる。ロジンベースの樹脂は、アビエチン酸またはピメリン酸いずれかであるロジン酸により分類して差し支えない。アビエチン酸タイプのロジンが好ましい。ロジン誘導体としては、重合ロジン、不均化ロジン、水素化ロジン、およびエステル化ロジンが挙げられる。そのようなロジン誘導体の代表例としては、トール油、ガムロジン、ウッドロジンのペンタエリトリトールエステル、またはそれらの混合物が挙げられる。
【0074】
テルペンベースの樹脂としては、α−ピネン、β−ピネン、ジペンテル、リモネン、ミルセン、ボルニレンおよびカムフェンのテルペンポリマー、並びにこれらのテルペンベースの樹脂をフェノールで修飾することにより得られたフェノール修飾テルペンベース樹脂が挙げられる。
【0075】
クマロンベースの樹脂の例としては、クマロン−インデン樹脂およびフェノール修飾クマロン−インデン樹脂が挙げられる。
【0076】
石油樹脂および水素化石油樹脂の例としては、原料として、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、インデン、メチルインデン、ブタジエン、イソプレン、ピペリレンおよびペンチレンを用いた脂肪族石油樹脂、脂環式石油樹脂、芳香族石油樹脂、並びにシクロペンタジエンのホモポリマーまたはコポリマーが挙げられる。石油樹脂は、主成分として5から9の炭素数を持つ分画を用いたポリマーである。
【0077】
スチレンベースの樹脂としては、主成分としてスチレンを有する低分子量ポリマーであるホモポリマー、および例えば、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、およびブタジエンゴムとのスチレンのコポリマーが挙げられる。
【0078】
フェノールベースの樹脂としては、フェノール、クレゾール、キシレノール、レゾルシノール、p−tert−ブチルフェノール、およびp−フェニルフェノールなどのフェノールと、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドおよびフルフラールなどのアルデヒドとの反応生成物、およびロジン修飾フェノール樹脂が挙げられる。
【0079】
より好ましい粘着付与剤は、ニューヨーク州パーチェスのインターナショナル・ペイパー社(International Paper Co.)から得られるUni−tac(登録商標)R−40(以後、「R−40」と称する)である。R−40は、ポリエーテルセグメントを含有するトール油ロジンであり、アビエチン酸エステルの化学分類からのものである。粘着付与剤は、好ましくは、約0.01から約10pphの量で、より好ましくは、約0.05から約10pphの量で組成物中に存在する。適切な別の粘着付与剤は、エクソン社(Exxon)から得られるEscorezシリーズの炭化水素粘着付与剤である。上述したキャリヤと組み合わせて用いてもよい。他の好ましい粘着付与剤としては、フロリダ州ジャクソンビル所在のアリゾナ・ケミカル社(Arizona Chemical Co.)から得られるSylvatac RE−40N(ロジンエステル)、アリゾナ・ケミカル社から得られるSylvatac RE−40、ペンシルベニア州ネビルアイランド所在のニビル・ケミカル社(Neville Chemical Co.)から得られるNevtac10(脂肪族炭化水素樹脂)、およびテネシー州キングスポート所在のイーストマン・ケミカル社(Eastman Chemical Co.)から得られるPiccovar AP10(芳香族炭化水素樹脂)が挙げられる。
【0080】
粘着付与剤のキャリヤと組み合わせて用いられる接着促進剤はポリ(アルコキシ)シランであることが好ましい。しかしながら、本発明は、粘着付与剤のキャリヤと組み合わせられたポリ(アルコキシ)シラン接着促進剤のみに限定されるものではない。好ましいポリ(アルコキシ)シラン接着促進剤はビス(トリメトキシシリルエチル)ベンゼンである。ポリ(アルコキシ)シラン接着促進剤が0.1から10pphの量で組成物中に存在することも好ましい。
【0081】
接着促進剤は、反応性シランを持つ化合物を含むどのような接着促進剤であっても差し支えないが、上述したような接着促進剤(すなわち、独立してアルコキシシランまたはハロシランである、少なくとも2つの反応性シランの間に挟まれた環状構造を有する化合物を含む)であることが好ましい。他の適切な接着促進剤は、ここに引用するリー(Lee)等の米国特許第4921880号および同第5188864号の各明細書に記載されている。
【0082】
接着促進剤のより詳しい説明については、ここに引用する、1999年12月30日に出願された米国特許出願第09/476151号の明細書を参照する。
【0083】
第1コーティングは、好ましくは、約5MPa未満、より好ましくは、約1.2MPa未満、最も好ましくは、約0.9MPa未満のヤング率を持つ軟質緩衝層である。
【0084】
伸び率は、好ましくは、少なくとも約100%、より好ましくは、約131%より大きい、さらにより好ましくは、約140%より大きい、最も好ましくは、少なくとも約150%である。伸び率は、約175%より大きくても、または約200%より大きくてもよい。
【0085】
コーティング16のある実施の形態において、ヤング率は約0.65MPa未満であり、伸び率は約140%より大きく、より好ましくは、ヤング率は約0.5MPa以下であり、伸び率は、より好ましくは、少なくとも150%、最も好ましくは、少なくとも約200%である。
【0086】
コーティング16の別の実施の形態において、コーティングは、粘着付与剤を実質的に含まない組成物からなる。コーティング16のさらに別の実施の形態において、コーティングは、ポリマーを実質的に含まない組成物からなる。
【0087】
第2コーティング18は、一般に、重合したときに分子が架橋されるウレタンアクリレート液を含むコーティング組成物の重合(すなわち、硬化)生成物である。第2コーティングに使用するための他の適切な材料、並びにこれらの材料の選択に関する検討事項は、当該技術分野においてよく知られており、ここに引用する、チャピン(Chapin)の米国特許第4962992号および同第5104433号に記載されている。本発明の組成物に含まれる上述した添加剤を含む、コーティングの性質を一つ以上向上させる様々な添加剤が存在してもよい。
【0088】
一般的な第2コーティングは、少なくとも一種類の紫外線硬化性モノマーおよび少なくとも一種類の光開始剤を含有する。第2コーティングは、約0〜90重量パーセントの紫外線硬化性オリゴマーを少なくとも一種類含んでもよい。第2コーティングは熱可塑性樹脂ではないことが好ましい。モノマーおよびオリゴマーの両方が、付加重合に参加できる化合物であることが好ましい。モノマーまたはオリゴマーは第2コーティングの主成分であってよい。適切なモノマーの一例はエチレン性不飽和モノマーである。エチレン性不飽和モノマーは、架橋を可能にする様々な官能基を含有してもよい。エチレン性不飽和モノマーは多官能性である(すなわち、それぞれが2つ以上の官能基を有する)ことが好ましいが、単官能性モノマーを組成物中に導入しても差し支えない。したがって、エチレン性不飽和モノマーは、多官能性モノマー、単官能性モノマー、およびそれらの混合物であって差し支えない。本発明により使用されるエチレン性不飽和モノマーの適切な官能基としては、以下に制限されるものではないが、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、N−ビニルアミド、スチレン、ビニルエーテル、ビニルエステル、酸エステル、およびそれらの組合せ(すなわち、多官能性モノマーについて)が挙げられる。
【0089】
一般に、約80%以上が転化できる(すなわち、硬化したときに)個々のモノマーが、低転化率を持つものよりも望ましい。低転化率を持つモノマーを組成物中に導入できる程度は、それにより得られた硬化生成物の特定の要件(すなわち、強度)に依存する。一般に、転化率が高いほど、硬化生成物がより強靱になる。
【0090】
適切な多官能性エチレン性不飽和モノマーとしては、以下に制限されるものではないが、エトキシル化が2以上である、好ましくは、2から約30までである、エトキシル化ビスフェノールAジアクリレート(例えば、ペンシルベニア州ウェストチェスター所在のサートマー社から得られるSR349およびSR601、およびコグニス社(ペンシルベニア州アンブラー)から得られるPhotomer4025およびPhotomer4028)、およびプロポキシル化が2以上である、好ましくは、2から約30までである、プロポキシル化ビスフェノールAジアクリレートなどのアルコキシル化ビスフェノールAジアクリレート;エトキシル化が3以上、好ましくは、3から約30までであるエトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート(例えば、コグニス社のPhotomer4149、およびサートマー社のSR499)、プロポキシル化が3以上、好ましくは、3から30までであるプロポキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート(コグニス社のPhotomer4072、およびサートマー社のSR492)、およびジトリメチロールプロパンテトラアクリレート(例えば、コグニス社のPhotomer4355)などのアルコキシル化の有無にかかわらずメチロールプロパンポリアクリレート;プロポキシル化が3以上であるプロポキシル化グリセリルトリアクリレート(例えば、コグニス社のPhotomer4096、およびサートマー社のSR9020)などのアルコキシル化グリセリルトリアクリレート;ペンタエリトリトールテトラアクリレート(例えば、サートマー社(ペンシルベニア州ウェストチェスター)から得られるSR295)、エトキシル化ペンタエリトリトールテトラアクリレート(例えば、サートマー社のSR494)、およびジペンタエリトリトールペンタアクリレート(例えば、コグニス社のPhotomer4399、およびサートマー社のSR399)などのアルコキシル化の有無にかかわらずエリトリトールポリアクリレート;トリス−(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート(例えば、サートマー社のSR368)およびトリス−(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジアクリレートなどの、適切な官能性イソシアヌレートをアクリル酸または塩化アクリロイルと反応させることにより形成されたイソシアヌレートポリアクリレート;トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(例えば、サートマー社のCD406)およびエトキシル化が2以上、好ましくは、約2から30までであるエトキシル化ポリエチレングリコールジアクリレートなどのアルコキシル化の有無にかかわらずアルコールポリアクリレート;アクリレートをビスフェノールAジグリシジルエーテル等に添加することにより形成されたエポキシアクリレート(例えば、コグニス社のPhotomer3016);並びにジシクロペンタジエンジアクリレートおよびジシクロペンタンジアクリレートなどの単環式および多環式芳香族または非芳香族ポリアクリレートが挙げられる。
【0091】
硬化生成物が水を吸収する、他のコーティング材料に付着する、または応力下で反応を示す程度に影響を与えるために導入しても差し支えない、単官能性エチレン性不飽和モノマーを特定の量で使用することも望ましいであろう。単官能性エチレン性不飽和モノマーの例としては、以下に制限されるものではないが、2−ヒドロキシエチル−アクリレート、2−ヒドロキシプロピル−アクリレート、および2−ヒドロキシブチル−アクリレートなどのヒドロキシアルキルアクリレート;メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリレート、アミルアクリレート、イソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、ペンチルアクリレート、イソアミルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ヘプチルアクリレート、オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ノニルアクリレート、デシルアクリレート、イソデシルアクリレート、ウンデシルアクリレート、ドデシルアクリレート、ラウリルアクリレート、オクタデシルアクリレート、およびステアリルアクリレートなどの長鎖および短鎖アルキルアクリレート;ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、および7−アミノ−3,7−ジメチルオクチルアクリレートなどのアミノアルキルアクリレート;ブトキシエチルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート(例えば、サートマー社のSR339)、およびエトキシエトキシエチルアクリレートなどのアルコキシアルキルアクリレート;シクロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、ジシクロペンタジエンアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、トリシクロデカニルアクリレート、ボルニルアクリレート、イソボルニルアクリレート(例えば、サートマー社のSR423)、テトラヒドロフルフリルアクリレート(例えば、サートマー社のSR285)、カプロラクトンアクリレート(例えば、サートマー社のSR495)、およびアクリロイルモルホリンなどの単環式および多環式芳香族または非芳香族アクリレート;ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノアクリレート、メトキシエチレングリコールアクリレート、メトキシポリプロピレングリコールアクリレート、メトキシポリエチレングリコールアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレートなどのアルコールベースのアクリレート、およびエトキシル化(4)ノニルフェノールアクリレート(例えば、コグニス社のPhotomer4003)などの様々なアルコキシル化アルキルフェノールアクリレート;ジアセトンアクリルアミド、イソブトキシメチルアクリルアミド、N,N’−ジメチル−アミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、およびt−オクチルアクリルアミドなどのアクリルアミド;N−ビニルピロリドンおよびN−ビニルカプロラクタムなどのビニル化合物;並びにマレイン酸エステルおよびフマル酸エステルなどの酸エステルが挙げられる。
【0092】
最も適切なモノマーは、市販されているか、または当該技術分野で知られる反応方法を用いて容易に合成される。例えば、上述した単官能性モノマーのほとんどは、適切なアルコールまたはアミンをアクリル酸または塩化アクリロイルと反応させることにより合成できる。
【0093】
上述したように、第2コーティングの組成物の随意構成物はオリゴマー成分である。オリゴマー成分は、一種類のオリゴマーを含んでも、二種類以上のオリゴマーの組合せであっても差し支えない。仮に使用する場合、本発明の組成物中に導入されるオリゴマー成分は、エチレン性不飽和オリゴマーからなることが好ましい。
【0094】
使用する場合、適切なオリゴマーは、単官能性オリゴマーまたは多官能性オリゴマーであっても差し支えないが、多官能性オリゴマーが好ましい。オリゴマー成分は、単官能性オリゴマーと多官能性オリゴマーとの組合せであっても差し支えない。
【0095】
二官能性オリゴマーは、以下の化学式(I)による構造を持つことが好ましい:
【化3】
【0096】
ここで、F1は、独立して、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、N−ビニルアミド、スチレン、ビニルエーテル、ビニルエステル、または当該技術分野で知られた他の官能基などの反応性官能基であり;R1は、独立して、−C2−12O−、−(C2−4−O)n−、−C2−12O−(C2−4−O)n−、−C2−12O−(CO−C2−5)n−、または−C2−12O−(CO−C2−5NH)n−を含み、ここで、nが1から30まで、好ましくは、1から10までの整数である;R2は、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリウレタン、ポリウレア、またはそれらの組合せであり;mは1から10まで、好ましくは、1から5までの整数である。化学式(I)の構造において、このジイソシアネート基は、ジイソシアネートのR2および/またはR1への結合にしたがって形成された反応生成物である。
【0097】
他の多官能性オリゴマーは、以下に挙げるような化学式(II)または化学式(III)による構造を有することが好ましい:
【化4】
【0098】
ここで、F2は、独立して、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、N−ビニルアミド、スチレン、ビニルエーテル、ビニルエステル、または当該技術分野で知られた他の官能基などの一から三官能性基を表し;R1は、独立して、−C2−12O−、−(C2−4−O)n−、−C2−12O−(C2−4−O)n−、−C2−12O−(CO−C2−5)n−、または−C2−12O−(CO−C2−5NH)n−を含んで差し支えなく、ここで、nが1から10まで、好ましくは、1から5までの整数である;R2は、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリウレタン、ポリウレア、またはそれらの組合せであり;xは1から10まで、好ましくは、2から5までの整数であり;mは1から10まで、好ましくは、1から5までの整数である。化学式(II)の構造において、この多価イソシアネート基は、多価イソシアネートのR2への結合にしたがって形成された反応生成物である。同様に、化学式(III)の構造におけるジイソシアネート基は、ジイソシアネートのR2および/またはR1への結合にしたがって形成された反応生成物である。
【0099】
ウレタンオリゴマーは、脂肪族ジイソシアネートを、二価ポリエーテルまたはポリエステル、最も一般的には、ポリエチレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコールと反応させることにより、都合よく提供される。そのようなオリゴマーは、典型的に、約4から約10のウレタン基を持ち、高分子量、例えば、2000〜8000のものであってよい。しかしながら、500〜2000の範囲の分子量を持つ低分子量オリゴマーを用いてもよい。そのような合成を詳細に説明するために、コーディー等の米国特許第4608409号およびビショップ等の米国特許第4609718号の各明細書を参照する。
【0100】
耐湿性オリゴマーを使用することが望ましい場合、主に飽和であり主に非極性の脂肪族ジオールを優先して極性ポリエーテルまたはポリエステルグリコールを避けることを除いて、それらのオリゴマーは同様に合成してよい。これらのジオールの例としては、約2〜250の炭素原子を持つアルカンまたはアルキレンジオールを含み、エーテルまたはエステル基を実質的に有さないことが好ましい。
【0101】
合成の過程でジオールまたはポリオールの代わりにジアミンまたはポリアミンを単に使用することにより、これらの方法により調製されるオリゴマー中に、ポリウレア成分が含まれていてもよい。本発明のコーティング系に少量のポリウレア成分が存在することは、合成に用いられるジアミンまたはポリアミンが、その系の耐湿性を損なわないほど十分に非極性であり、かつ飽和であるという前提のみで、コーティング性能に有害であるとは考えられない。
【0102】
適切なオリゴマーとしては、ボーマー・スペシャルティーズ社から得られる芳香族ウレタンアクリレートであるBR301、ヘンケル社(Henkel Co.)から得られる脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマーであるPhotomer6010、ボーマー・スペシャルティーズ社から得られる脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマーであるKWS5021、ヘンケル社から得られる多官能性脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマーであるRCC12−892、ヘンケル社から得られる芳香族ウレタンジアクリレートオリゴマーであるRCC13−572、およびボーマー・スペシャルティーズ社から得られる脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマーであるKWS4131が挙げられる。
【0103】
光ファイバの第2コーティング組成物は、ガラスファイバまたは先に被覆されているガラスファイバに施した後に組成物を重合(すなわち、硬化)させるのに適した重合開始剤を含有してもよい。本発明の組成物に使用するのに適した重合開始剤としては、熱開始剤、化学開始剤、電子ビーム開始剤、マイクロ波開始剤、化学線開始剤、および光開始剤が挙げられる。光開始剤が特に好ましい。ほとんどのアクリレートベースのコーティング配合物にとって、公知のケトン光開始添加剤および/またはホスフィンオキシド添加剤が好ましい。本発明の組成物に使用する場合、光開始剤は、高速紫外線硬化を行うのに十分な量で存在する。この量は、一般に、約0.5から約10.0重量パーセント、より好ましくは、約1.5から約7.5重量パーセントである。
【0104】
光開始剤は、少量ではあるが放射線硬化を促進させるのに効果的な量で使用した場合、コーティング組成物を早まってゲル化させずに、適度な硬化速度を与えなければならない。所望の硬化速度は、コーティング組成物を実質的に硬化(すなわち、約90%、より好ましくは、約95%より多く)させるのに十分な任意の速度である。照射量対弾性係数の曲線で測定したときに、約25〜35μmのコーティング厚に関する硬化速度は、例えば、1.0J/cm2未満、好ましくは、0.5J/cm2未満である。第2コーティング組成物が、約10〜90%のモノマー、約0〜90%のオリゴマー、および約0.5〜10%の光開始剤を含有することが好ましい。
【0105】
適切な光開始剤としては、以下に制限されるものではないが、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェノキシケトン(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカル社(Ciba Specialty Chemical)(ニューヨーク州テリータウン)から得られるIrgacure184)、(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキシド(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカル社から得られる市販のブレンドIrgacure1800,1850および1700において)、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカル社から得られるIrgacure651)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカル社から得られるIrgacure819)、(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ジフェニルホスフィンオキシド(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカル社から得られる市販のブレンドDarocur4265において)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−ワン(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカル社から得られる市販のブレンドDarocur4265において)およびそれらの組合せが挙げられる。他の光開始剤が、引き続き開発され、ガラスファイバ上のコーティング組成物に用いられている。本発明の組成物中に任意の適切な光開始剤を導入しても差し支えない。
【0106】
上述した成分に加えて、本発明の第2コーティング組成物は、必要に応じて、ある添加剤または添加剤の組合せを含んでも差し支えない。適切な添加剤としては、以下に制限されるものではないが、酸化防止剤、触媒、滑剤、低分子量非架橋性樹脂、接着促進剤、および安定剤が挙げられる。ある添加剤は、重合プロセスを調節し、それによって、前記組成物から形成された重合生成物の物理的性質(例えば、弾性係数、ガラス転移温度)に影響が与えられるように働くことができる。他の添加剤は、組成物の重合生成物の完全性に影響を与えることができる(例えば、解重合または酸化分解に対する保護)。
【0107】
好ましい酸化防止剤は、チオジエチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル)−4−ヒドロキシヒドロシンナメート(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカル社から得られるIrganox1035)である。
【0108】
第2コーティング材料に使用するのに適した他の材料、並びにこれらの材料に選択に関する検討事項が、ここに引用する、チャピンの米国特許第4962992号および同第5104433号の各明細書に記載されている。本発明の組成物中に含められる上述した添加剤を含む、コーティングの一つ以上の性質を向上させる様々な添加剤が存在しても差し支えない。第2コーティングのより詳しい説明については、ここに引用する、ボテーロ(Botelho)等により1999年12月30日に仮出願され、2000年7月26日に出願された、「Secondary Coating Compositions for Optical Fibers」と題する米国仮特許出願第60/173874号明細書を参照する。第2コーティング18は、好ましくは、少なくとも約50MPa、より好ましくは、少なくとも約500MPa、最も好ましくは、少なくとも約1000MPaのヤング率を持つ。ファイバ10のある実施の形態において、第2コーティング18の外径は約245μmである。しかしながら、コーティング18の外径は約245μmには限定されない。コーティング18の特定の実施の形態は、約245μm未満またはそれより大きい外径、例えば、約150μm、175μm、200μm、275μm、300μm、または350μmの外径を有していてもよい。
【0109】
第2コーティング18は、きつい緩衝コーティングまたはゆるいチューブコーティングであっても差し支えない。使用される第2コーティングのタイプにかかわらず、第2コーティング18の外面は、光ファイバの隣接する巻いた部分(すなわち、スプール上に)を巻き出せるように粘着性ではないことが好ましい。
【0110】
本発明の光ファイバは、マトリクス材により封入された複数の実質的に整合された実質的に同平面上にある光ファイバを含有する光ファイバリボンに形成できる。このマトリクス材は、単層から形成しても、複合構造から形成しても差し支えない。適切なマトリクス材としては、ポリ塩化ビニルや、他の熱可塑性材料並びに第2コーティング材料として有用であることが知られている材料が挙げられる。ある実施の形態において、マトリクス材は、第2コーティング材料を形成するのに用いた組成物の重合生成物であって差し支えない。
【0111】
手短に言えば、本発明による被覆光ファイバを製造する方法は、ガラスファイバ10(コア12およびクラッド層14)を製造し、ガラスファイバを本発明の第1コーティング組成物で被覆し、その組成物を重合させて、第1コーティング16を形成する、各工程を有してなる。必要に応じて、第1コーティングを重合させる前または後のいずれかに、第2コーティング18の組成物を被覆ファイバに施しても差し支えない。第1コーティングを重合させた後に施す場合、第2の重合工程を用いなければならない。第1コーティング組成物と随意的な第2コーティング組成物は、従来の方法を用いてガラスファイバ上に被覆される。
【0112】
局所的に対称に、例えば、約2000℃の温度まで加熱されている特別に調製した円柱形プリフォームからガラスファイバを線引きすることがよく知られている。プリフォームを炉に入れ、そこを通すことなどにより、プリフォームを加熱するときに、溶融した材料からガラスファイバを線引きする。第1コーティング組成物および第2コーティング組成物は、ガラスファイバがプリフォームから線引きされた後に、好ましくは、冷却直後に、ガラスファイバに施される。次いで、各コーティング組成物を硬化させて、被覆光ファイバを製造する。硬化方法は、コーティング組成物の性質および用いられる重合開始剤に応じて、ガラスファイバ上の未硬化コーティング組成物を熱や紫外線または電子ビームに露出することなどにより、熱的、化学的、または放射線により誘発させることができる。線引き工程後に、第1コーティング組成物および任意の第2コーティング組成物の両方を順に施すのが都合よいことが多い。移動しているガラスファイバにコーティング組成物の二重層を施す方法が、ここに引用する、テイラー(Taylor)の米国特許第4474830号およびレンネル(Rennell)等の米国特許第4851165号の各明細書に開示されている。もちろん、第1コーティング組成物を施し、硬化させて、第1コーティング16を形成し、次いで、第2コーティング組成物を施し、硬化させて、第2コーティング18を形成しても差し支えない。
【0113】
概して、20により示される、本発明による被覆光ファイバの製造方法のある実施の形態が、図2で説明されている。図2に示すように、焼結プリフォーム22(部分的なプリフォームとして示されている)が光ファイバ24に線引きされる。ファイバ24はコーティング手段26および28を通過する。コーティング16が手段26内でファイバ24に施され、コーティング18が手段28内でファイバ24に施されることが好ましい。ファイバ24に施されたコーティングを硬化させるために、硬化手段30が手段26の下流に配置されており、硬化手段32が手段28の下流に配置されている。あるいは、手段26において施されたコーティングを、ファイバ24が手段28を通過した後に硬化させてもよい。被覆光ファイバ34を手段32に通して引っ張るために、トラクタ36が用いられる。
【実施例】
【0114】
本発明の例示を意図した以下の実施例により、本発明はさらに明らかになるであろう。
【0115】
感圧接着剤の特性を持つ様々な試験コーティングを調製した。試験コーティングおよび対照コーティングが表IおよびIIに列記されている。表IおよびIIにおける百分率は、別記しない限り、重量パーセントである。
【表1】
【表2】
【0116】
対照は、イリノイ州エルジン所在のディーエスエム・デソテック社(DMS Desotech)からのウレタンアクリレート二重コーティング系の第1コーティングであった。第1コーティングおよび対照の物理的性質をASTM882−97にしたがって試験した。試験の結果が以下の表IIIに示されている。
【表3】
【0117】
試験コーティング3,5および7〜12並びに対照についてチャンの粘弾性窓を、図4および5に示すように、作成した。G’およびG”の座標を決定する周波数は、0.01R/Sおよび100R/Sであった。試験は室温で行い、ポアソン比は約0.5であると推定した。
【0118】
試験コーティングは、標準的なPSA特徴を示した。試験コーティングは、ガラスへの良好な付着および適切な機械的性質などの所望の特性を持つ。試験コーティングには、低コストの原料による安い価格および配合における融通性の利点もある。
【0119】
本発明の精神および範囲から逸脱せずに、本発明に様々な改変および変更を行っても差し支えないことが当業者には明らかであろう。それゆえ、本発明への改変および変更を、それらが添付の特許請求の範囲およびその同等物に含まれるのであれば、本発明は含むことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【図1】二重コーティング系により被覆された光ファイバの断面図
【図2】光ファイバを線引きし、光ファイバを二重コーティング系で被覆する方法を示す概略図
【図3】感圧接着剤に関する粘弾性窓の例
【図4】様々な試験用コーティングおよび対照に関するチャンの粘弾性窓をプロットしたグラフ
【図5】様々な試験用コーティングに関するチャンの粘弾性窓をプロットしたグラフ
【符号の説明】
【0121】
10,24 光ファイバ
12 ガラスコア
14 クラッド層
16 第1コーティング
18 第2コーティング
22 プリフォーム
26,28 コーティング手段
30,32 硬化手段
34 被覆光ファイバ
36 トラクタ
Claims (47)
- 反応性モノマーおよび光開始剤を有してなる放射線硬化性組成物から構成される光ファイバコーティングにおいて、
前記組成物が、該組成物の硬化されたときのチャンの粘弾性窓が、以下の組の窓座標により定義される以下の窓の内の少なくとも一つに入る、パスカルの単位で表された粘性剪断弾性係数(G”)および弾性剪断弾性係数(G’)の対数による少なくとも一組の座標を示すように選択されることを特徴とするコーティング:
(1)(約3.000、約4.480)、(約3.000、約3.000)、(6.000、約4.480)および(約6.000、約3.000);(2)(約3.840より大きい、約5.180)、(約3.84より大きい、約4.480)、(約6.000、約5.180)、および(約6.000、約4.480);(3)(約5.112、約6.000)、(約5.112、約5.180)、(約6.000、約6.000)、および(約6.000、約5.180);(4)(約4.530、約5.604)、(約4.530、約5.180)、(約5.112、約5.604)、および(約5.112、約5.180);および(5)(約4.530、約6.000)、(約4.530、約5.729)、(約5.112、約6.000)、および(約5.112、5.729)。 - 少なくとも二組目の座標が前記窓座標の組の内の一つに入ることを特徴とする請求項1記載のコーティング。
- 前記組成物の少なくとも一組の座標が、以下の第2の組の窓座標の内の一つに入ることを特徴とする請求項1記載のコーティング:
(3)(約5.112、約6.000)、(約5.112、約5.180)、(約6.000、約6.000)、および(約6.000、約5.180);(4)(約4.530、約5.604)、(約4.530、約5.180)、(約5.112、約5.604)、および(約5.112、約5.180);(5)(約4.530、約6.000)、(約4.530、約5.729)、(約5.112、約6.000)、および(約5.112、約5.729);(6)(約5.440、約5.180)、(約5.440、約4.480)、(約6.000、約5.180)、および(約6.000、約4.480);(7)(約3.840より大きい、約5.180)、(約3.840より大きい、約3.850)、(約5.440、約5.180)、および(約5.440、約3.850);(8)(約5.440、約4.480)、(約5.440、約3.000)、(約6.000、約4.480)、および(約6.000、約3.000);(9)(約4.530、約3.850)、(約4.530、約3.000)、(約5.440、約3.850)、および(約5.440、約3.000);(10)(約4.106、約5.474)、(約4.106、約5.350)、(約4.930、約5.474)、および(約4.930、約5.350);(11)(約4.232、約5.375)、(約4.232、約5.235)、(約4.958、約5.375)、および(約4.958、約5.235);(12)(約4.139、約5.488)、(約4.139、約5.409)、(約4.894、約5.488)、および(約4.894、約5.409)。 - 前記二組目の座標が、(3)(約5.112、約6.000)、(約5.112、約5.180)、(約6.000、約6.000)、および(約6.000、約5.180);(4)(約4.530、約5.604)、(約4.530、約5.180)、(約5.112、約5.604)、および(約5.112、約5.180);(5)(約4.530、約6.000)、(約4.530、約5.729)、(約5.112、約6.000)、および(約5.112、約5.729);(6)(約5.440、約5.180)、(約5.440、約4.480)、(約6.000、約5.180)、および(約6.000、約4.480);(7)(約3.840より大きい、約5.180)、(約3.840より大きい、約3.850)、(約5.440、約5.180)、および(約5.440、約3.850)からなる第3組の窓座標の内の少なくとも一つに入ることを特徴とする請求項2記載のコーティング。
- 前記第3組の座標が、(3)(約5.112、約6.000)、(約5.112、約5.180)、(約6.000、約6.000)、および(約6.000、約5.180);(4)(約4.530、約5.604)、(約4.530、約5.180)、(約5.112、約5.604)、および(約5.112、約5.180);(5)(約4.530、約6.000)、(約4.530、約5.729)、(約5.112、約6.000)、および(約5.112、約5.729);(6)(約5.440、約5.180)、(約5.440、約4.480)、(約6.000、約5.180)、および(約6.000、約4.480)からなることを特徴とする請求項4記載のコーティング。
- 前記組成物が、硬化したときに、約1.2MPa未満のヤング率を有することを特徴とする請求項1記載のコーティング。
- 前記ヤング率が約0.9MPa未満であることを特徴とする請求項6記載のコーティング。
- 前記組成物が熱可塑性エラストマーをさらに含むことを特徴とする請求項1記載のコーティング。
- 前記組成物が粘着付与剤を実質的に含まないことを特徴とする請求項1記載のコーティング。
- 前記組成物が粘着付与剤を含むことを特徴とする請求項1記載のコーティング。
- 前記組成物が、ロジンエステル、脂肪族炭化水素樹脂、芳香族炭化水素樹脂、およびそれらの組合せからなる群より選択される化合物を少なくとも一種類含むことを特徴とする請求項1記載のコーティング。
- 前記組成物が、スチレン−ジエンブロックコポリマー、ホモポリマー、およびそれらの組合せからなる群より選択される化合物を少なくとも一種類含むことを特徴とする請求項1記載のコーティング。
- 前記組成物が軟質ブロックをさらに含み、該軟質ブロックが、ブタジエン、イソプレン、ポリイソプレン、およびそれらの組合せからなる群より選択されるものを少なくとも一種類含むことを特徴とする請求項12記載のコーティング。
- 前記ヤング率が約0.65MPa未満であり、伸び率が約140%より大きいことを特徴とする請求項1記載のコーティング。
- 前記ヤング率が約0.5MPa以下であることを特徴とする請求項14記載のコーティング。
- 前記伸び率が少なくとも150%であることを特徴とする請求項14記載のコーティング。
- 硬化した前記組成物の伸び率が約131%より大きいことを特徴とする請求項1記載のコーティング。
- 反応性モノマーおよび光開始剤を有してなる放射線硬化性組成物から構成される光ファイバコーティングにおいて、
硬化したときの前記組成物のチャンの粘弾性窓の座標の組の内の少なくとも一つが、パスカルの単位で表された粘性剪断弾性係数(G”)および弾性剪断弾性係数(G’)の対数による以下の組の窓座標により定義される窓のいずれにも入らないことを特徴とする光ファイバコーティング:
(A)(約3.000、約5.180)、(約3.000、約4.480)、(約3.850未満、約5.180)、および(約3.85未満、約4.480);(B)(約3.000、約6.000)、(約3.000、約5.180)、(約4.530、約6.000)、および(約4.530、約5.180);および(C)(約4.530、約5.729)、(約4.530、約5.604)、(約5.112、約5.729)、および(約5.112、約5.604)。 - 硬化したときの前記組成物が約1.2MPa未満のヤング率を有することを特徴とする請求項18記載のコーティング。
- 前記ヤング率が約0.9MPa未満であることを特徴とする請求項19記載の組成物。
- 前記組成物が熱可塑性エラストマーをさらに含むことを特徴とする請求項18記載の組成物。
- 前記組成物が粘着付与剤を実質的に含まないことを特徴とする請求項18記載の組成物。
- 前記組成物が粘着付与剤を含むことを特徴とする請求項18記載の組成物。
- 前記粘着付与剤が、ロジンエステル、脂肪族炭化水素樹脂、芳香族炭化水素樹脂、およびそれらの組合せからなる群より選択される化合物を少なくとも一種類からなることを特徴とする請求項23記載の組成物。
- 前記エラストマーが、スチレン−ジエンブロックコポリマー、ホモポリマー、およびそれらの組合せからなる群より選択される化合物少なくとも一種類からなることを特徴とする請求項21記載の組成物。
- 前記エラストマーが、ブタジエン、イソプレン、およびそれらの組合せからなる群より選択されるものを少なくとも一種類含むジエンからなることを特徴とする請求項25記載の組成物。
- 前記ヤング率が約0.65MPa未満であり、伸び率が約140%より大きいことを特徴とする請求項18記載の組成物。
- 前記ヤング率が約0.5MPa以下であることを特徴とする請求項27記載の組成物。
- 前記伸び率が少なくとも150%であることを特徴とする請求項27記載の組成物。
- 前記組成物の伸び率が約131%より大きいことを特徴とする請求項18記載の組成物。
- コア、
該コアを取り囲むクラッド、および
該クラッドを取り囲むコーティング
を有してなる被覆光ファイバであって、
前記コーティングが、反応性モノマーおよび光開始剤を有してなる放射線硬化性組成物から構成され、
前記組成物が硬化されたときの対数目盛で示されたチャンの粘弾性窓が、パスカルの単位で表された粘性剪断弾性係数(G”)および弾性剪断弾性係数(G’)の対数による少なくとも以下の組の窓座標により定義される以下の窓の内の少なくとも一つに入る座標を少なくとも一組示すことを特徴とするファイバ:
(1)(約3.000、約4.480)、(約3.000、約3.000)、(6.000、約4.480)および(約6.000、約3.000);(2)(約3.840より大きい、約5.180)、(約3.84より大きい、約4.480)、(約6.000、約5.180)、および(約6.000、約4.480);(3)(約5.112、約6.000)、(約5.112、約5.180)、(約6.000、約6.000)、および(約6.000、約5.180);(4)(約4.530、約5.604)、(約4.530、約5.180)、(約5.112、約5.604)、および(約5.112、約5.180);および(5)(約4.530、約6.000)、(約4.530、約5.729)、(約5.112、約6.000)、および(約5.112、5.729)。 - 少なくとも二組目の座標が前記窓座標の組の内の一つに入ることを特徴とする請求項31記載のファイバ。
- 前記組成物の少なくとも一組の座標が、以下の第2の組の窓座標の内の少なくとも一つに入ることを特徴とする請求項31記載のファイバ:
(3)(約5.112、約6.000)、(約5.112、約5.180)、(約6.000、約6.000)、および(約6.000、約5.180);(4)(約4.530、約5.604)、(約4.530、約5.180)、(約5.112、約5.604)、および(約5.112、約5.180);(5)(約4.530、約6.000)、(約4.530、約5.729)、(約5.112、約6.000)、および(約5.112、約5.729);(6)(約5.440、約5.180)、(約5.440、約4.480)、(約6.000、約5.180)、および(約6.000、約4.480);(7)(約3.840より大きい、約5.180)、(約3.840より大きい、約3.850)、(約5.440、約5.180)、および(約5.440、約3.850);(8)(約5.440、約4.480)、(約5.440、約3.000)、(約6.000、約4.480)、および(約6.000、約3.000);(9)(約4.530、約3.850)、(約4.530、約3.000)、(約5.440、約3.850)、および(約5.440、約3.000);(10)(約4.106、約5.474)、(約4.106、約5.350)、(約4.930、約5.474)、および(約4.930、約5.350);(11)(約4.232、約5.375)、(約4.232、約5.235)、(約4.958、約5.375)、および(約4.958、約5.235);(12)(約4.139、約5.488)、(約4.139、約5.409)、(約4.894、約5.488)、および(約4.894、約5.409)。 - 前記二組目の窓座標が、(3)(約5.112、約6.000)、(約5.112、約5.180)、(約6.000、約6.000)、および(約6.000、約5.180);(4)(約4.530、約5.604)、(約4.530、約5.180)、(約5.112、約5.604)、および(約5.112、約5.180);(5)(約4.530、約6.000)、(約4.530、約5.729)、(約5.112、約6.000)、および(約5.112、約5.729);(6)(約5.440、約5.180)、(約5.440、約4.480)、(約6.000、約5.180)、および(約6.000、約4.480);(7)(約3.840より大きい、約5.180)、(約3.840より大きい、約3.850)、(約5.440、約5.180)、および(約5.440、約3.850)からなることを特徴とする請求項33記載のファイバ。
- 前記二組目の窓座標が、(3)(約5.112、約6.000)、(約5.112、約5.180)、(約6.000、約6.000)、および(約6.000、約5.180);(4)(約4.530、約5.604)、(約4.530、約5.180)、(約5.112、約5.604)、および(約5.112、約5.180);(5)(約4.530、約6.000)、(約4.530、約5.729)、(約5.112、約6.000)、および(約5.112、約5.729);(6)(約5.440、約5.180)、(約5.440、約4.480)、(約6.000、約5.180)、および(約6.000、約4.480)からなることを特徴とする請求項33記載のファイバ。
- 前記ファイバの有効面積が約1550nmで約70μm2より大きいことを特徴とする請求項31記載のファイバ。
- 前記ファイバの有効面積が約1550nmで約80μm2以上であることを特徴とする請求項36記載のファイバ。
- 前記窓座標の組が、(約3.840より大きい、約5.180)、(約3.840より大きい、約3.850)、(約5.440、約5.180)、および(約5.440、約3.850)からなることを特徴とする請求項1記載のコーティング。
- 前記組成物が、(約3.840より大きい、約5.180)、(約3.840より大きい、約3.850)、(約5.440、約5.180)、および(約5.440、約3.850)からなる窓座標の組に入る座標を少なくとも一組有することを特徴とする請求項18記載のコーティング。
- 前記エラストマーが熱可塑性ポリウレタンからなることを特徴とする請求項8記載のコーティング。
- 前記組成物がキャリヤをさらに含むことを特徴とする請求項1記載のコーティング。
- 前記組成物がキャリヤをさらに含むことを特徴とする請求項18記載のコーティング。
- 前記組成物がホモポリマーをさらに含むことを特徴とする請求項18記載のコーティング。
- 前記組成物がホモポリマーを含むことを特徴とする請求項1記載のコーティング。
- 前記エラストマーが熱可塑性ポリウレタンからなることを特徴とする請求項21記載のコーティング。
- 前記組成物が示す座標の内の少なくとも二組目の座標が、前記窓座標の組に入らないことを特徴とする請求項18記載のコーティング。
- 前記組成物が示す座標の内の少なくとも2つの追加の組が、前記窓座標の組に入らないことを特徴とする請求項18記載のコーティング。
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