JP2005503542A - 全タンパク質検出方法及び装置 - Google Patents

全タンパク質検出方法及び装置 Download PDF

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Abstract

水性試験流体中のタンパク質を測定するための、試験流体を緩衝剤及び染料と合わせることを含む検定法。緩衝剤は、シトルリン、マロン酸、シアノ酢酸、シトラコン酸、メチルホスホン酸、サルコシン、サッカリン又はそれらの組み合わせから選択される。緩衝剤は、試験流体を含む検定対象のpHを、約2.0〜約3.0の範囲で選択される目標pH範囲に維持するのに十分な量で加えられる。染料は、染料自身を目標pH範囲でタンパク質指示薬として働かせることを可能にするpKaを有する。染料はまた、約15mg/dLを超えるタンパク質の存在で検出可能な応答を発して、それにより、検定法を、試験流体中の全タンパク質の検出に適したものにするようなタンパク質に対する親和力を有する。緩衝剤及び染料は、吸収性材料の試験片に吸収させることができる。

Description

【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、一般に、タンパク質を検出する方法及び装置に関する。具体的には、本発明は、種々の緩衝剤を使用して低めのpHでタンパク質を検出する方法及び装置に関する。
【0002】
発明の背景
尿タンパク質の検出方法は、アルブミンに対し、他の尿タンパク質よりも高感度であることが多い。しかし、特にベンス・ジョーンズタンパク尿の場合、アルブミン以外のタンパク質を検出することが重要である。タンパク質の検出は、判定レベル及び臨床医によって講じられる推奨措置が患者の尿中で検出されるタンパク質の濃度に依存して異なるため、広い範囲のタンパク質濃度をカバーすべきである。たとえば、50mg/dLを超える持続的なタンパク尿は腎疾患の強い証拠を表すが、300mg/dLを超えるタンパクレベルはネフローゼ症候群の診断と合致する。800mg/dLを超える尿中タンパク濃度は、多大なタンパク質損失を暗示し、腎生検及び/又はステロイド治療の妥当性を保証する。したがって、尿中のタンパク質の試験が広範囲のタンパク質値にわたって効果的であるべきことは明白である。
【0003】
水性流体中のタンパク質の測定のための種々の方法が文献で報告されている。これらの方法は、ケルダール法、ビウレット法、Lowery法、色素組み合わせ法、UV法及び蛍光測定法を含む。一般に、タンパク質は、染料、たとえばブロモフェノールブルー、クマシーブリリアントブルー及びエオシンならびに金属イオン、たとえば銀(I)、銅(II)、亜鉛(II)及び鉛(II)をはじめとする種々の物質と反応する。
【0004】
尿は、個人間で異なる量の塩を含有する。診断検定が尿試料のpHとは異なるpHでの作業を要するとき、これらの塩の一部が緩衝剤として働くことができる。たとえば、炭酸水素塩、酢酸塩又はリン酸塩のような塩を含有する尿試料は、pH低下に抵抗する傾向を示す。尿に一般的な成分であるクレアチニンもまた、pH低下に抵抗する際に緩衝剤として働くことができる。この緩衝の結果は、一部の尿試料が試験片pHを最適値よりも高くするということである。最適値よりも高い試験片pHは、結果として、タンパク質指示薬染料の発色を生じさせて、タンパク質存在の偽りの指示を発するおそれがある。このような尿の影響を減らしながらも起こる化学作用と相互作用しない緩衝系を有することが望まれる。
【0005】
したがって、広範囲の臨床濃度及びpHにわたってタンパク質を検出する方法及び装置の必要性が存在する。
【0006】
発明の概要
一つの実施態様によると、水性試験流体中のタンパク質を測定するための検定法は、試験流体を緩衝剤及び染料と合わせることを含む。緩衝剤は、シトルリン、マロン酸、シアノ酢酸、シトラコン酸、メチルホスホン酸、サルコシン、サッカリン又はそれらの組み合わせから選択される。緩衝剤は、試験流体を含む検定対象のpHを、約2.0〜約3.0の範囲で選択される目標pH範囲に維持するのに十分な量で加えられる。染料は、自身を目標pH範囲でタンパク質指示薬として働かせることを可能にするpKaを有する。染料は、約15mg/dLを超えるタンパク質の存在で検出可能な応答を発して、それにより、検定法を、試験流体中の全タンパク質の検出に適したものにするようなタンパク質に対する親和力を有する。
【0007】
もう一つの実施態様によると、流体試料中のタンパク質レベルの測定に使用するための乾式装置は、緩衝剤及び染料を中に吸収させて有する吸収性材料を含む。緩衝剤は、シトルリン、マロン酸、シアノ酢酸、シトラコン酸、メチルホスホン酸、サルコシン、サッカリン又はそれらの組み合わせから選択される。緩衝剤は、試験流体を含む検定対象のpHを、約2.0〜約3.0の範囲で選択される目標pH範囲に維持するのに十分な量で加えられる。染料は、自身を目標pH範囲でタンパク質指示薬として働かせることを可能にするpKaを有する。染料は、装置と流体試料とが接触すると15mg/dLを超えるタンパク質の存在で検出可能な応答を発して、それにより、装置を、流体試料中の全タンパク質の検出に適したものにするようなタンパク質に対する親和力を有する。
【0008】
さらなる実施態様によると、水性試験流体中のタンパク質を測定するための検定法は、試験流体を緩衝剤及び染料と合わせることを含む。緩衝剤は、シトルリン、マロン酸又はそれらの組み合わせから選択される。緩衝剤は、試験流体を含む検定対象のpHを、約2.0〜約3.0の範囲で選択される目標pH範囲に維持するのに十分な量で加えられる。染料は、自身を目標pH範囲でタンパク質指示薬として働かせることを可能に有するpKaを有し、かつ約15mg/dLを超えるタンパク質の存在で検出可能な応答を発して、それにより、検定法を、試験流体中の全タンパク質の検出に適したものにするようなタンパク質に対する親和力を有する。
【0009】
なおもさらなる実施態様によると、流体試料中のタンパク質レベルの測定に使用するための乾式装置は、緩衝剤及び染料を中に吸収させて有する吸収性材料を含む。緩衝剤は、シトルリン、マロン酸又はそれらの組み合わせから選択される。緩衝剤は、試験流体を含む検定対象のpHを、約2.0〜約3.0の範囲で選択される目標pH範囲に維持するのに十分な量で加えられる。染料は、自身を目標pH範囲でタンパク質指示薬として働かせることを可能にするpKaを有し、かつ装置と流体試料とが接触すると15mg/dLを超えるタンパク質の存在で検出可能な応答を発して、それにより、装置を、試験流体中の全タンパク質の検出に適したものにするようなタンパク質に対する親和力を有する。
【0010】
例示する実施態様の詳細な説明
本発明のタンパク質の検定法は、湿式フォーマット又は乾式フォーマットのいずれでも実施することができる。これは、もっとも簡便には、(a)シトルリン、マロン酸、シアノ酢酸、シトラコン酸、メチルホスホン酸、サルコシン、サッカリン又はそれらの組み合わせから選択される緩衝剤及び(b)染料自身を約2.0〜約3.0のpHでタンパク質指示薬(たとえば色指示薬)として働かせることを可能にするpKaを有する染料を含浸させた吸収性試験片の形態で実施される。
【0011】
緩衝剤
本発明で使用される緩衝剤は、試験流体を含む検定対象のpHを約2.0〜約3.0の範囲に維持するのに十分な量で加えられる。緩衝剤は、酸又は塩基を緩衝薬溶液に加えて特定のpHを達成することによって、又は緩衝薬とその塩との、特定のpHを与えるように選択された割合の混合物を加えることによって一般に達成されるpHの事前調節を受けることもできる。緩衝剤は、好ましくは、試験流体を含む検定対象のpHを、選択された目標pHの約±0.2pH単位内に維持するために加えられる。緩衝剤は、好ましくは、試験流体を含む検定対象のpHを約2.4〜約3.0の範囲に維持するのに十分な量で加えられる。
【0012】
好ましい緩衝剤は、シトルリン、マロン酸又はそれらの組み合わせである。緩衝剤は、シトルリン、マロン酸、シアノ酢酸、シトラコン酸、メチルホスホン酸、サルコシン、サッカリン又はそれらの組み合わせから選択することができる。これらの緩衝剤は種々の濃度で使用することができるが、緩衝剤の濃度は一般に約200〜約500mMである。
【0013】
シトルリンは、L−シトルリン、D−シトルリン及びD,L−シトルリンの形態であることができ、構造Aによって示される。
【0014】
【化1】
Figure 2005503542
【0015】
本発明で有用であるマロン酸は、構造B
【0016】
【化2】
Figure 2005503542
【0017】
によって示される。本発明で有用であるシアノ酢酸は、構造C
【0018】
【化3】
Figure 2005503542
【0019】
によって示される。本発明で有用であるシトラコン酸は、構造Dによって示される。
【0020】
【化4】
Figure 2005503542
【0021】
本発明で有用であるメチルホスホン酸は、構造Eによって示される。
【0022】
【化5】
Figure 2005503542
【0023】
本発明で有用であるサルコシンは、構造Fによって示される。
【0024】
【化6】
Figure 2005503542
【0025】
本発明で有用であるサッカリンは、構造Gによって示される。
【0026】
【化7】
Figure 2005503542
【0027】
シトルリン、マロン酸、シアノ酢酸、シトラコン酸、メチルホスホン酸、サルコシン及び/又はサッカリンは、Aldrich Chemical Companyのような企業から商業的に入手することができると考えられる。
【0028】
染料
本発明で使用される染料は、約2.0〜約3.0の範囲内のpHでタンパク質指示薬として働かせることを可能にするpKaを有する。例えば、約2.0〜約3.0のpH範囲内で選択される目標pH範囲にタンパク質が存在する場合、染料は、色変化を指示するpKaを有するであろう。選択された目標pH範囲は、好ましくは選択された目標pHの約±0.2pH単位内である。加えて、選択された目標pH範囲内でのタンパク質の非存在で、染料は顕著な色変化を有しないpKaを有することもできる。本発明で使用される染料は、好ましくは、約2.4〜約3.0の範囲内でのpHでタンパク質指示薬として働かせることを可能にするpKaを有する。理論に縛られることはないが、タンパク質と結合した場合、そのような染料は、溶液中で遊離しているときとは異なる環境に曝され、変色に不可欠である電離のための低めのpKaを効果的に発現させると、考えられる。染料が、タンパク質の非存在で、選択された目標pH範囲でpH感受性色指示薬として応答するならば、加えられたタンパク質は一般に正確には検出されない。
【0029】
本発明で使用される染料は一般に、約2〜約500mg/dLの全タンパク質の存在で検出可能な応答を発する。染料は、好ましくは、約15〜約300mg/dLの全タンパク質に対して検出可能な特に有用な応答を発する。染料の量は、そのような好ましい範囲の外で検出可能で有用な応答を出すように変更することもできると考えられる。
【0030】
これらの染料の例は、置換フェノールスルホンフタレイン、ピロガロールレッド又はそれらの組み合わせを含む。約2〜約3のpH範囲で、タンパク質の非存在で染料吸光度又は蛍光スペクトルにおける検出可能な指示(遷移を示すものとして)を有し、そうでなければ同じ条件で、ただしタンパク質の存在で異なる指示を有する傾向を示す他の染料を本発明に使用してもよいと考えられる。タンパク質の存在と非存在とで異なる検出可能な応答を出すためのpHは、本発明で使用される緩衝剤によって維持可能なpH範囲にあるべきである。
【0031】
たとえば、ブロモクロロフェノールブルー(3′,3″−ジブロモ−5′,5″−ジクロロフェノールスルホンフタレイン);ブロモフェノールブルー(テトラブロモフェノールブルー);塩基性フクシン(ベーシックレッド9);ベーシックバイオレット14;マルチウスイエロー(アシッドイエロー24);フロキシンB(アシッドレッド92);メチルイエロー(ソルベントイエロー2);コンゴレッド(ダイレクトレッド28);メチルオレンジ(アシッドオレンジ52);及びエチルオレンジ(4−(4−ジエチルアミノフェニルアゾ)ベンゼンスルホン酸)のような染料が本発明に有用であると考えられる。このような染料は、フェノールスルホンフタレイン及びピロガロールレッドのような染料と組み合わせて使用することもできる。
【0032】
本発明で特に有用なフェノールスルホンフタレイン指示薬は、以下の構造H及びIによって示される。
【0033】
【化8】
Figure 2005503542
【0034】
構造Hは、プロトン性溶媒、たとえば水又はアルコール中のフェノールスルホンフタレイン誘導体の構造を示し、構造Iは、乾燥状態又は非プロトン性溶媒、たとえばエーテル及びアセトニトリル中で優勢である形態を示す。フェノールスルホンフタレイン「タンパク質エラー」指示薬は、タンパク質の存在がない限り特定のpHでプロトンが解離しないようなpKa値を有する解離性プロトンを含むpH指示薬である。
【0035】
以下に示す一般的なフェノールスルホンフタレイン指示薬、構造JのpKa値は、指示薬分子の数の半分が脱プロトン化C環のフェノール性ヒドロキシル基を含むpHである。上記で例示したフェノールスルホンフタレインタンパク質エラー指示薬の場合、二つの脱プロトン化イベントが起こって、観察しうる変色を生じさせる。第一の脱プロトン化がA環上のアリールスルホン酸からプロトンを除いて、構造Jとして以下に示すイオンを与える。
【0036】
【化9】
Figure 2005503542
【0037】
このプロトンのpKaは1未満であり、すべての有用なpH値におけるこの部分の解離を生じさせる。この解離性基はまた、これらの化合物の水溶性の原因である。第二の脱プロトン化は、C環のフェノール性ヒドロキシルからプロトンを放出して、以下の構造K及びLに示すようなジアニオンを生じさせることを含む。
【0038】
【化10】
Figure 2005503542
【0039】
このタイプのタンパク質エラー指示薬を用いると、第二の脱プロトン化は、試験される試料中のタンパク質の存在を示す観察可能な変色を生じさせる。フェノールスルホンフタレインタンパク質エラー指示薬は通常、試験流体との接触によるpH変化の結果ではなくタンパク質の存在の結果である変色によることができるよう、一定pHの環境を提供するための緩衝剤とともに吸収性マトリックス材料に塗布される。
【0040】
タンパク質の存在で、約2.0〜約3.0の範囲のpHで第二の脱プロトン化を起こさせる第二のpKaを有するフェノールスルホンフタレインタンパク質エラー指示薬だけが本発明で有用である。タンパク質の非存在で、維持されるpHの外で第二の脱プロトン化を起こさせる第二のpKaを有するフェノールスルホンフタレインタンパク質エラー指示薬が本発明で有用であることができる。好ましくは、第二のpKaは、タンパク質の非存在で、約2.4〜約3.0の範囲ではないpH、もっとも好ましくは3.0を超えるpHで起こる。検出可能な指示(たとえば色応答)をも出す、タンパク質存在に感応する解離は、解離性置換基の異なる組み合わせを有する第一、第二などの脱プロトン化であることもできると考えられる。
【0041】
多くのフェノールスルホンフタレインタンパク質エラー指示薬は、適切な範囲の第二のpKaを有し、したがって、本発明における使用に適している。有用なフェノールスルホンフタレインは、構造J及びLのA、B又はC環を電子求引基及び/又は電子供与基、たとえばアミノ、アミド、芳香族、アルキル、ヒドロキシル、チオ、カルボキシル、アルコキシ、ケトキシ、アセチル、ハロゲン、ニトロ及びシアノで置換されているものを含む。環の1個以上がなおも水素を含有してもよいと考えられる。具体的な置換基及びそれらの染料分子上の位置は、得られる染料が適切な範囲のpKaを示し、かつ所望の物理的性質、たとえば溶解度、タンパク質親和力及び色を保持する限り、重要ではない。非置換フェノールスルホンフタレインは、そのpKaが適切な範囲にないため、不適当である。オクタ置換されたスルホンフタレイン指示薬、すなわち3′、3″、5′、5″、3、4、5及び6位置で置換されているフェノールスルホンフタレイン誘導体が本発明における使用に特に適しているということがわかった。これらの指示薬は、好ましくは、ハロゲン及びニトロ基で置換されており、構造M
【0042】
【化11】
Figure 2005503542
【0043】
(式中、Xはニトロであり、Y及びZは、塩素、臭素又はヨウ素である)
によって示すことができる。同じく有用であるものは、米国特許第5,279,790号に開示されている、Yがニトロであり、X及びZが塩素、臭素又はヨウ素である、ニトロ置換ポリハロゲン化フェノールスルホンフタレインである。これらの指示薬は、流体試料中で約2〜500mg/dLのタンパク質を検出する能力を有するといわれている。しかし、本発明の検定系の使用は、30mg/dLを超えるタンパク尿が計測され、2mg/dLのミクロアルブミン尿が計測されない状況で望ましいであろう。
【0044】
たとえば、子供の腎疾患を診断する場合、ミクロアルブミンを計測することは、この応答が、その可変性の性質により、偽りの疾病の指示を出すことがあるため、望ましくない。本発明で有用なフェノールスルホンフタレイン指示薬の芳香環が多様な置換基を有しうるということは明白である。このような置換基は、自身を本発明における使用に適したものにするのに適切なタンパク質エラー指示薬性質を有する安定な化合物を調製する当業者の能力のみによって限定される。
【0045】
フェノールスルホンフタレイン染料のいくつか具体的な例は、5′、5″位置をニトロで置換され、3′、3″、3、4、5及び6位置をクロリド、ブロミド又はヨージドで置換されているものである。たとえば、使用することができるフェノールスルホンフタレイン染料は、5,5″−ジニトロ−3′,3″,3,4,5,6−ヘキサブロモフェノールスルホンフタレイン又は5′−ニトロ−5″−ヨード−3′,3″,3,4,5,6,−ヘキサブロモフェノールスルホンフタレインを含む。
【0046】
先に論じたように、使用することができる染料はピロガロールレッドである。ピロガロールレッドは通常、濃い色を提供するのに役立つモリブデン酸塩又はタングステン酸塩の使用を含む。米国特許第5,399,498号は、タングステン酸塩が指示薬と反応して、モリブデンの場合と同様な方法でタンパク質の存在で色が変移する錯体を形成することを開示している。米国特許第5,399,498号はまた、この種の検定法のバックグラウンド干渉を減らすためのフィチン酸又はその誘導体の使用を開示している。本検定法は流体試料、たとえば尿中で低レベルのタンパク質を検出するのに非常に良好であるが、高めのタンパク質濃度、特に約150mg/dLを超えるタンパク質濃度でその分解能が劇的に低下する。この方法は、応答が試料中に存在するタンパク質のタイプに依存しないため、全タンパク質検定法である。したがって、15mg/dLのヒト血清アルブミン(HSA)は15mg/dLのIgGと同じ応答を発する。全タンパク質検定法は一定の疾病状態の検出に有用であり、尿中にあふれる全タンパク質が多くなればなるほど潜在的な問題がより深刻になるため、高いタンパク質濃度で検出可能な応答を発する全タンパク質検定法が望ましい。しかし、モリブデン酸塩/タングステン酸塩検定法は、タンパク質に対する染料の強い親和力のせいで、高レベル、すなわち約150mg/dLを超えるタンパク質の検出には有効ではない。
【0047】
他の可能な成分
検定装置又は成分は、染料結合に基づくタンパク質検出法での使用に関して当該技術で公知である界面活性剤、洗剤、バックグラウンド染料、エンハンサポリマー又はキレート化剤を何種類でも含有することができる。これらの検定装置又は成分は通常、プロトン性溶媒、たとえば水/メタノール混合物を表1に示す濃度で含む。通常、溶液は、尿試料中の他の成分による干渉を抑止又は防止するため、キレート化剤、たとえばフィチン酸及び/又はシュウ酸を含有する。ペーパディップ法における酸は、水酸化ナトリウムなどの添加によって約2.4〜約3の好ましいpHに調節することができる。
【0048】
【表1】
Figure 2005503542
【0049】

乾式装置、たとえば診断試験片を形成する一つの例は、材料、たとえば紙を水溶液に浸漬することを含む。診断試験片は、種々の材料から製造することができるが、通常、プラスチック支持体に取り付けられた紙から製造される。適当な紙の一例はAhlstrom 204である。これらの試験片は、他の材料、たとえば天然又は合成の織物又は不織材料から製造することもできると考えられる。
【0050】
一つの実施態様にしたがって、3種のサブミックス(サブミックス1〜3)の添加によって第一の水溶液を形成した。サブミックス1を形成するため、メタノール10ml、125mM TRIS((トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン)/メタノール)1.76ml及びピロガロールレッド44.0mgを一緒に加えた。これらの成分を約20〜約30分間混合してサブミックス1を形成した。サブミックス2を形成するため、40%フィチン酸4.10g(3.20ml)、31〜50Kの5%水性PVA(ポリビニルアルコール)8.00ml、1N NaOH11.2ml及び100mg/mlのモリブデン酸ナトリウム0.654mlならびに水45.6mlを一緒に加えた。NaOHを加えてpHを約2.3に調節した。これらの成分を約60分間混合してサブミックス2を形成した。サブミックス3を形成するため、シュウ酸二ナトリウム217.5mg、pH2.5の500mM L−シトルリン120.0ml及びCibacronブリリアントイエロー100.0mgを一緒に加えた。これらの成分を約30分間混合してサブミックス3を形成した。
【0051】
サブミックス1とサブミックス2とを約10分間混合したのち、サブミックス3を加えた。pHは2.6であり、合わせたサブミックス1〜3を4時間安定化させたのち、量を調節した。サブミックス1〜3は、約200mlの第一の浸漬溶液を形成した。紙を第一の浸漬溶液に浸漬し、3段オーブン中、50/50/70℃で、1インチの気流で乾燥させた。使用した紙はAhlstrom 204紙であった。
【0052】
次に、この紙を160mlの第二の浸漬溶液に浸漬した。第二の浸漬溶液は、トルエン144ml、THF(安定化)16ml、米国特許第5,424,215号に開示されているようなKOK(ポリプロピレングリコールカーボネート)0.48g及びDNHB(5,5″ジニトロ−3′,3″,3,4,5,6−ヘキサブロモフェノールスルホンフタレイン)36.57mgを混合することによって製造した。紙を3段オーブン中、50/50/50℃で、1インチの気流で乾燥させて、診断試験片の活性パッドを形成した。診断試験片は、ポリマー試験片に付着した活性パッドを含む。
【0053】
本発明の具体的な実施態様及び応用を例示し、開示したが、本発明は、本明細書に開示したとおりの構成及び組成に限定されず、請求の範囲で定義される本発明の本質及び範囲を逸することなく、種々の変更、変形及び改変が上記記載から明白になるであろう。

Claims (39)

  1. 水性試験流体中のタンパク質を測定するための検定法であって、試験流体を、(a)シトルリン、マロン酸、シアノ酢酸、シトラコン酸、メチルホスホン酸、サルコシン、サッカリン又はそれらの組み合わせから選択される緩衝剤(試験流体を含む検定対象のpHを、約2.0〜約3.0の範囲で選択される目標pH範囲に維持するのに十分な量で加えられる)及び(b)染料自身を目標pH範囲でタンパク質指示薬として働かせることを可能にするpKaを有し、かつ約15mg/dLを超えるタンパク質の存在で検出可能な応答を発して、それにより、検定法を、試験流体中の全タンパク質の検出に適したものにするようなタンパク質に対する親和力を有する染料と合わせることを含む検定法。
  2. 前記緩衝剤が、シアノ酢酸、シトラコン酸、メチルホスホン酸、サルコシン、サッカリン又はそれらの組み合わせから選択される、請求項1記載の方法。
  3. 前記緩衝剤を、試験流体を含む検定対象のpHを約2.4〜約3.0の範囲に維持するのに十分な量で加える、請求項1記載の方法。
  4. 前記染料が、置換フェノールスルホンフタレイン、ピロガロールレッド又はそれらの組み合わせである、請求項1記載の方法。
  5. 前記染料が置換フェノールスルホンフタレインであり、この置換フェノールスルホンフタレインが、アミノ、アミド、芳香族、アルキル、ヒドロキシル、チオ、カルボキシル、アルコキシ、ケトキシ、アセチル、ハロゲン、ニトロ、シアノ又はそれらの組み合わせでオクタ置換されている、請求項4記載の方法。
  6. 前記染料が置換フェノールスルホンフタレインであり、この置換フェノールスルホンフタレインが、5′、5″位置をニトロで置換され、3′、3″、3、4、5及び6位置をクロリド、ブロミド又はヨージドで置換されている、請求項4記載の方法。
  7. 前記染料が置換フェノールスルホンフタレインであり、この置換フェノールスルホンフタレインが、5,5″−ジニトロ−3′,3″,3,4,5,6−ヘキサブロモフェノールスルホンフタレイン又は5′−ニトロ−5″−ヨード−3′,3″,3,4,5,6,−ヘキサブロモフェノールスルホンフタレインである、請求項4記載の方法。
  8. 前記染料がピロガロールレッドであり、前記試験流体をモリブデン酸塩又はタングステン酸塩と合わせることをさらに含む、請求項1記載の方法。
  9. 前記緩衝剤及び染料を吸収性材料の試験片に吸収させておく、請求項1記載の方法。
  10. 前記検出可能な応答が、約15〜約300mg/dLのタンパク質濃度で良好な分解能を提供する、請求項1記載の方法。
  11. 前記染料が、約2.0〜約3.0の範囲のpHでタンパク質の存在で色指示薬として働く、請求項1記載の方法。
  12. 前記染料が、約2.4〜約3.0の範囲のpHでタンパク質の存在で色指示薬として働く、請求項11記載の方法。
  13. 前記緩衝剤が、試験流体を含む検定対象のpHを目標pH±約0.2pH単位に維持する、請求項1記載の方法。
  14. 水性試験流体中のタンパク質を測定するための検定法であって、試験流体を、(a)シトルリン、マロン酸、シアノ酢酸、シトラコン酸、メチルホスホン酸、サルコシン、サッカリン又はそれらの組み合わせから選択される緩衝剤(試験流体を含む検定対象のpHを、約2.0〜約3.0の範囲で選択されるpH範囲の約±0.2pHの範囲に維持するのに十分な量で加えられる)及び(b)染料自身を目標pH範囲でタンパク質の存在で色指示薬として働かせることを可能にするpKaを有し、かつ約2超〜約500mg/dLのタンパク質の存在で検出可能な応答を発して、それにより、検定法を、試験流体中の全タンパク質の検出に適したものにするようなタンパク質に対する親和力を有する染料と合わせることを含む検定法。
  15. 流体試料中のタンパク質レベルの測定に使用するための乾式装置であって、(a)シトルリン、マロン酸、シアノ酢酸、シトラコン酸、メチルホスホン酸、サルコシン、サッカリン又はそれらの組み合わせから選択される緩衝剤(試験流体を含む検定対象のpHを、約2.0〜約3.0の範囲で選択される目標pH範囲に維持するのに十分な量で加えられる)及び(b)染料自身を目標pH範囲でタンパク質指示薬として働かせることを可能にするpKaを有し、かつ装置と流体試料とが接触すると15mg/dLを超えるタンパク質の存在で検出可能な応答を発して、それにより、装置を、流体試料中の全タンパク質の検出に適したものにするようなタンパク質に対する親和力を有する染料を中に吸収して有する吸収性材料を含む乾式装置。
  16. 前記緩衝剤が、シアノ酢酸、シトラコン酸、メチルホスホン酸、サルコシン、サッカリン又はそれらの組み合わせから選択される、請求項15記載の乾式装置。
  17. 前記緩衝剤が、試験流体を含む検定対象のpHを約2.4〜約3.0の範囲に維持するのに十分な量で加えられる、請求項15記載の乾式装置。
  18. 前記染料が、置換フェノールスルホンフタレイン、ピロガロールレッド又はそれらの組み合わせである、請求項15記載の乾式装置。
  19. 前記染料が置換フェノールスルホンフタレインであり、この置換フェノールスルホンフタレインが、アミノ、アミド、芳香族、アルキル、ヒドロキシル、チオ、カルボキシル、アルコキシ、ケトキシ、アセチル、ハロゲン、ニトロ、シアノ又はそれらの組み合わせでオクタ置換されている、請求項18記載の乾式装置。
  20. 前記染料が置換フェノールスルホンフタレインであり、この置換フェノールスルホンフタレインが、5′、5″位置をニトロで置換され、3′、3″、3、4、5及び6位置をクロリド、ブロミド又はヨージドで置換されている、請求項18記載の乾式装置。
  21. 前記染料が置換フェノールスルホンフタレインであり、この置換フェノールスルホンフタレインが、5,5″−ジニトロ−3′,3″,3,4,5,6−ヘキサブロモフェノールスルホンフタレイン又は5′−ニトロ−5″−ヨード−3′,3″,3,4,5,6,−ヘキサブロモフェノールスルホンフタレインである、請求項18記載の乾式装置。
  22. 前記染料がピロガロールレッドであり、試験流体をモリブデン酸塩又はタングステン酸塩と合わせることをさらに含む、請求項15記載の乾式装置。
  23. 前記検出可能な応答が、約15〜約300mg/dLのタンパク質濃度で良好な分解能を提供する、請求項15記載の乾式装置。
  24. 前記染料が、約2.0〜約3.0の範囲のpHでタンパク質の存在で色指示薬として働く、請求項15記載の方法。
  25. 前記染料が、約2.4〜約3.0の範囲のpHでタンパク質の存在で色指示薬として働く、請求項24記載の方法。
  26. 前記緩衝剤が、試験流体を含む検定対象のpHを目標pH±約0.2pH単位に維持する、請求項15記載の方法。
  27. 流体試料中のタンパク質レベルの測定に使用するための乾式装置であって、(a)シトルリン、マロン酸、シアノ酢酸、シトラコン酸、メチルホスホン酸、サルコシン、サッカリン又はそれらの組み合わせから選択される緩衝剤(試験流体を含む検定対象のpHを、約2.0〜約3.0の範囲で選択される目標pH範囲の約±0.2pHに維持するのに十分な量で加えられる)及び(b)染料自身を選択された目標pH範囲でタンパク質の存在で色指示薬として働かせることを可能にするpKaを有し、かつ装置と流体試料とが接触すると約2〜約500mg/dLのタンパク質の存在で検出可能な応答を発して、それにより、装置を、流体試料中の全タンパク質の検出に適したものにするようなタンパク質に対する親和力を有する染料を中に吸収して有する吸収性材料を含む乾式装置。
  28. 水性試験流体中のタンパクを測定するための検定法であって、試験流体を、(a)シトルリン、マロン酸又はそれらの組み合わせから選択される緩衝剤(試験流体を含む検定対象のpHを、約2.0〜約3.0の範囲で選択されるpH範囲に維持するのに十分な量で加えられる)及び(b)染料自身を目標pH範囲でタンパク質指示薬として働かせることを可能にするpKaを有し、かつ約15mg/dLを超えるタンパク質の存在で検出可能な応答を発して、それにより、検定法を、試験流体中の全タンパク質の検出に適したものにするようなタンパク質に対する親和力を有する染料と合わせることを含む検定法。
  29. 前記緩衝剤がシトルリンである、請求項28記載の方法。
  30. 前記緩衝剤がマロン酸である、請求項28記載の方法。
  31. 前記染料が、置換フェノールスルホンフタレイン、ピロガロールレッド又はそれらの組み合わせである、請求項28記載の方法。
  32. 前記染料が、約2.0〜約3.0の範囲のpHでタンパク質の存在で色指示薬として働く、請求項28記載の方法。
  33. 前記染料が、約2.4〜約3.0の範囲のpHでタンパク質の存在で色指示薬として働く、請求項32記載の方法。
  34. 流体試料中のタンパク質レベルの測定に使用するための乾式装置であって、(a)シトルリン、マロン酸又はそれらの組み合わせから選択される緩衝剤(試験流体を含む検定対象のpHを、約2.0〜約3.0の範囲で選択される目標pH範囲に維持するのに十分な量で加えられる)及び(b)染料自身を目標pH範囲でタンパク質指示薬として働かせることを可能にするpKaを有し、かつ装置と流体試料とが接触すると15mg/dLを超えるタンパク質の存在で検出可能な応答を発して、それにより、装置を、流体試料中の全タンパク質の検出に適したものにするようなタンパク質に対する親和力を有する染料を中に吸収して有する吸収性材料を含む乾式装置。
  35. 前記緩衝剤がシトルリンである、請求項34記載の乾式装置。
  36. 前記緩衝剤がマロン酸である、請求項34記載の乾式装置。
  37. 前記染料が、置換フェノールスルホンフタレイン、ピロガロールレッド又はそれらの組み合わせである、請求項34記載の乾式装置。
  38. 前記染料が、約2.0〜約3.0の範囲のpHでタンパク質の存在で色指示薬として働く、請求項34記載の方法。
  39. 前記染料が、約2.4〜約3.0の範囲のpHでタンパク質の存在で色指示薬として働く、請求項38記載の方法。
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