JP2000193668A - 微量の蛋白質を測定するための組成物 - Google Patents

微量の蛋白質を測定するための組成物

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JP2000193668A JP10378426A JP37842698A JP2000193668A JP 2000193668 A JP2000193668 A JP 2000193668A JP 10378426 A JP10378426 A JP 10378426A JP 37842698 A JP37842698 A JP 37842698A JP 2000193668 A JP2000193668 A JP 2000193668A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来になかった手段で、尿といった液体試料中
の微量蛋白を定量測定すること。 【解決手段】インジウム又はインジウム化合物と、イン
ジウムと錯体を形成しうる色素と、系を酸性のpHに保
持する緩衝剤を含むことを特徴とし、蛋白質含有液体試
料と接触することによって、試料中の蛋白質の存在及び
/又は濃度を示すのに十分な色変化を示しうる組成物を
用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低濃度〜微量の蛋
白を含む液体試料(例えば尿)中の蛋白の存在を示した
り、定量するための組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒトがアルブミン等に代表される蛋白
を、尿中に過剰に排泄しているかどうかを判定すること
は、臨床的に重要である。健常者、即ち腎臓が正常に機
能している場合においても、ごく僅かな量の蛋白を排泄
しており、その量は一日当たりで50〜100mgにも
なる。さらには、運動後や体位によっても排泄量が増え
ることが知られており、一般的に生理的蛋白尿と呼ばれ
ている。電気泳動法による分析では、健常者において尿
中に排泄される蛋白の約6割は血漿由来のものであり、
そのうち分子量約67000のアルブミンが約7〜8割
を占めるとされている。
【0003】生理的蛋白尿に対して、病的な蛋白尿は腎
前性、腎性、腎後性に分類され、腎性はさらに糸球体由
来、尿細管由来等に細分類される。腎前性蛋白尿は特定
の臓器組織の機能変化や障害により血中に増加した蛋白
が尿中に漏洩したものであり、このような特定成分の検
出は病態診断に直結する。代表的なものに腫瘍マーカー
であるベンスジョーンズ蛋白がある。腎性蛋白尿のうち
アルブミン等に代表される糸球体由来蛋白尿は腎糸球体
基底膜の濾過機能低下、β−マイクログロブリンやα
−マイクログロブリンに代表される尿細管由来蛋白は
腎尿細管再吸収能低下にそれぞれ起因するものであり、
共に腎機能低下並びに腎障害の程度を把握する為の優れ
た指標となる。腎後性蛋白尿は腎盂、尿管、膀胱、尿
道、前立腺等における出血、結石、腫瘍等に伴って発現
する蛋白尿であり、上記局所疾患の診断に利用される。
【0004】蛋白尿の数ある測定法の中で、歴史も古
く、現在でもスクリーニング検査として確立されている
手法に、pH指示薬であるテトラブロムフェノールブル
ー(TBPB)を用いた蛋白誤差法がある。TBPBは
pH2〜3の溶液中では黄色を、pH4以上では青色を
呈色するが、溶液中に蛋白が存在するとpH3において
も青色となる。この現象を利用して、濾紙等の試験紙に
TBPBをpH3の緩衝剤と共に含ませておけば、尿中
におけるアルブミン等の蛋白の存在量に応じて青色の色
調が変化するので、この色調から蛋白尿の程度を読みと
る事が出来る。
【0005】しかしながら、この蛋白誤差法では通常1
0〜15mg/dl以下の蛋白を検出する事が出来ず、
試験紙法である以上、その検出は定量的な数値ではなく
−〜±〜+等、定性的に出力される。また、検出出来る
蛋白は概ねアルブミンのみであり、血漿蛋白の約4割を
占めるグロブリンや、上述したベンスジョーンズ蛋白等
は検出出来ない。
【0006】このような定性的な測定法に対して、蛋白
量そのものを定量的に検出出来る方法も、数多くの方法
が知られている。約20年前から、Kingsbury
−Clark法に代表される比濁法が主たる日常検査法
として行われてきたが、蛋白誤差法と同様にアルブミン
以外の蛋白には反応しにくく、用手法である為に測定に
手間がかかるという問題点を有していた。
【0007】現在、最も多く用いられている定量法とし
て、ピロガロールレッドに代表される色素とモリブデン
等の金属との錯体を用いた色素結合法があり、用手法の
みならず自動分析装置への搭載によって、高精度な測定
結果が得られるようになった。
【0008】特公平4−53265号には、モリブデン
と錯体を形成し、さらに蛋白の存在で波長がシフトする
色素を使用した微量蛋白比色定量法が示されている。本
発明の基本的原理は公知であるが、試験試料中にモリブ
デンと結合する物質が含まれていると、正常尿では負の
値になり、純水を測定した場合よりも低い吸光度となっ
てしまう。
【0009】その点特公平4−53265号は、阻害物
質から試薬中のモリブデンをカバーするために試薬組成
中に予めモリブデンと結合するキレート剤を処方した
り、モリブデンと結合してしまうクエン酸等の阻害物質
と結合する金属イオンを処方する等の工夫をしている。
【0010】また、特公平6−70632号には、タン
グステンと錯体を形成し、さらに蛋白の存在で波長がシ
フトするポリヒドロキシベンゼンスルホンフタレインタ
イプの色素及び/又はポリヒドロキシベンゼンフタレイ
ンタイプの色素、並びに、組成物を酸性のpHに保持す
る緩衝剤を含むことを特徴とする微量蛋白比色定量法が
示されている。
【0011】また、出版物“Color Reacti
on Between Pyrogallol Red
−Molybdenum(VI)Complex an
dProtein”、Y.フジタ、I.モリ及びS.キ
タノ、分析化学、32、pp.E379−E386(1
983)には、蛋白誤差現象を利用した微量蛋白測定方
法として使用できる金属と色素のスクリーニング実験の
結果が示されている。色素はポリヒドロキシベンゼンス
ルホンフタレインタイプの色素又はポリヒドロキシベン
ゼンフタレインタイプの色素であるが、金属の種類とし
ては、モリブデン(VI)、ビスマス(III)、アル
ミニウム(III)、鉄(III)、ウラン(VI)、
ジルコニウム(IV)、アンチモン(III)、タング
ステン(VI)、セリウム(III)、スズ(IV)、
亜鉛(II)、マンガン(II)、水銀(II)、銀
(I)、カドミウム(II)がスクリーニングの対象と
して挙げられている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
になかった手段で尿といった液体試料中の微量蛋白を定
量測定することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、インジウム又はインジウム化合物と、イ
ンジウムと錯体を形成しうる色素と、反応系を酸性のp
Hに保持する緩衝剤を含むことを特徴とし、蛋白質含有
液体試料と接触することによって、試料中の蛋白質の存
在及び/又は濃度を示すのに十分な色変化を示しうる組
成物である。
【0014】本発明は、ブロモピロガロールレッドやキ
シレノールオレンジといったポリヒドロキシベンゼンス
ルホンフタレインタイプの色素又はポリヒドロキシベン
ゼンフタレインタイプの色素がインジウムと錯体を形成
し、この錯体が蛋白と結合して波長がシフトする現象を
利用するものである。本発明で得られる組成物は、液系
試験試薬としても使用できるし、簡便な乾式試験片にも
加工できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、新しく改良されたイン
ジウム化合物/色素の錯体を含む指示試薬組成物を用い
ることにより、測定試料液中の低濃度から微量の低い蛋
白レベルを測定するためにその蛋白レベル間の蛋白に対
する十分な感度と、視覚的に十分判定できる色調変化が
可能となる。具体的には、少量から微量の蛋白を測定す
ることができ、尿中の0mg/dlから約2000mg
/dl、特に0mg/dlから約30mg/dlの間の
蛋白レベルを定量的に測定することができる。さらに本
発明の試薬組成物により、尿中の蛋白濃度が0mg/d
lから約30mg/dlの間、また0mg/dlから約
5mg/dlの間、約5mg/dlから約10mg/d
lの間のような低濃度から微量の蛋白の検出および測定
が可能である。
【0016】本発明の試薬組成物により、液体試薬とし
た湿潤状態での測定にも、試薬組成物が担体に均等に取
り込まれている乾燥状態での測定にも適している。乾燥
状態の担体は、濾紙のような吸水性多孔質材料、浸透性
のある重合物質でできている膜のような非吸水性材料、
水溶性ポリマーの練り物から成る。担体に液体試料が入
り込むことができるような概知の濃度で、試薬組成物を
担体全体に均等に保持する。
【0017】本発明は特公平4−53265号とは異な
り、インジウムを阻害物質からカバーする目的で試薬組
成中にキレート剤を予め処方する必要もなく、モリブデ
ンと結合してしまうクエン酸等はインジウムに対して阻
害物質とはなり得ないため、金属イオンを処方する必要
もない。
【0018】インジウム/色素錯体中において用いるイ
ンジウム化合物は、特に制限はされない。しかしなが
ら、インジウム化合物は、ポリヒドロキシベンゼンスル
ホンフタレイン型の色素またはポリヒドロキシベンゼン
フタレイン型の色素と錯体を作るために、十分水に可溶
性でなければならない。さらに、本発明で用いられるイ
ンジウム化合物の陽イオンは着色度の高い陽イオンによ
る測定の妨害を避けるために本質的に着色されいないこ
とが望ましい。ポリヒドロキシベンゼンスルホンフタレ
イン型の色素またはポリヒドロキシベンゼンフタレイン
型の色素と錯体を作るために、十分水に可溶性であるイ
ンジウム化合物は、硫酸インジウム、塩化インジウム、
臭化インジウム、硝酸インジウム、ビス硫酸インジウム
アンモニウム、またはそれらを組み合わせたものがある
が、これらに制限されない。
【0019】本発明で用いられる緩衝剤の種類は、指示
試薬組成として要求される色調変化を起こすために十分
な一定pHに試薬反応系を維持すること、および蛋白含
有測定試料のpHの変動が原因の色調変化を本質的に除
去するものであれば、何でも使用できる。しかし用いら
れる緩衝剤の性質は指示試薬組成物に混入したインジウ
ム化合物/色素錯体に依存し、変化する。一方で本発明
で用いられる緩衝剤の量は、測定試料の性質に依存す
る。通常、緩衝剤の量は約100mMと約500mMの
間にある。
【0020】この試薬組成物に緩衝剤を用いることは好
ましいことではあるが、緩衝剤はすべての場合で必要な
わけではない。例えば、インジウム又はインジウム化合
物と、インジウムと錯体を形成しうる色素のみからなる
組成物を用意し、測定試料とその試薬組成物を接触させ
てから、系を酸性のpHに保持する緩衝剤を加えてもよ
い。特許請求の範囲で意味する組成は、それら処方を
「最終的に」含んだ状態と考えればよい。つまり、予め
尿中へ緩衝剤を加えておく場合や、測定試料が適当な種
類の緩衝物質を適量あらかじめ含んでいる場合も含まれ
る。
【0021】本発明の試薬組成は、インジウム化合物/
色素の錯体および緩衝剤の性質および機能を実質的に変
えず、蛋白測定の妨害をしない界面活性剤のような任意
の成分もまた、試薬組成物中に含むことができる。界面
活性剤を添加することで蛋白質との反応性が高まること
が望める上に、界面活性剤を添加すると(液系試薬溶液
状態に限定されるが)意外なことにも反応を行うセルの
内側が汚れないという効果もあることが判明した。使用
できる界面活性剤の種類としては、ノニオン系界面活性
剤及びアニオン系界面活性剤の両方を好ましく使用でき
る。
【0022】ノニオン系界面活性剤としては、Trit
onシリーズ、メチルセルロース、ポリアクリル酸、ポ
リビニルアルコール、Brijシリーズ等が好ましく使
用でき、アニオン系界面活性剤としては、ラウリル硫酸
ナトリウム、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム等
が好ましく使用できる。
【0023】同様に他の重要でない成分には、重合ポリ
マー化合物、可塑剤、および活性のないベースになる染
料がある。
【0024】本発明で使用できる酸性緩衝剤の種類とし
ては、グリシン緩衝剤、ラクテート、フタレート、トリ
クロロアセテート、スルホサリチレート、ホスフェート
類、アセテート類、塩化ナトリウム/塩酸、ピペラジン
−N,N’−N’−ビス(2−ヒドロキシプロパン)ス
ルホン酸(POSPO)、N−2−ヒドロキシエチル−
ピペラジン−N’−2−エタンスルホン酸(HEPE
S)、3−N−(トリスヒドロキシメチル)メチルアミ
ノ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸(TASP
O)、2−([トリス−(ヒドロキシメチル)メチル]
−アミノ)エタンスルホン酸(TES)、あるいは当該
技術において周知な他の好適な、pHを2.0〜4.0
に保持する酸性緩衝剤、さらに好ましくは2.2〜2.
7に保持する酸性緩衝剤が挙げられる。
【0025】更に、特公平6−70632号ではキレー
ト化剤を試薬中に含まない、それどころかキレート化剤
を含むと測定に対して有害である旨が記載されている
が、本発明の他の重要な特徴によれば、本発明に関わる
組成物はキレート化剤を含んでも良好に作動するのであ
る。例えば、グリシン緩衝剤、酒石酸、シュウ酸、クエ
ン酸、イミノ二酢酸(IDA)といったキレート化作用
を有する化合物が試薬中及び尿中に含まれていても、誤
った測定結果とはならない。
【0026】本発明は乾式の試験片へも応用できるが、
その際の手法は一般的な乾式試験片の作製方法に準ず
る。例えば、本発明の試薬組成の水溶液を濾紙のような
吸水性多孔質材料に含浸させ、乾燥させ、好みにより取
手となる水非浸透性材質に貼り合わせて作製することが
できる。
【0027】
【実施例】(実施例1)精製水に下記の処方で試薬を配
合し、下記の組成からなる試薬溶液を調製した。 ブロモピロガロールレッド(同仁化学) 0.05mM 硫酸インジウム(ナカライテスク) 0.05mM コハク酸緩衝液(コハク酸+水酸化ナトリウム) pH2.7 ラウリル硫酸ナトリウム(ナカライテスク) 0.1%
【0028】蛋白標準液として、ヒト血清アルブミンを
用いて200mg/dlとなるように調製した。この標
準液を用い、図1の横軸に示す濃度の希釈系列を作製し
た。この試料5μlに試薬溶液350μlを加え、37
℃における10分後の600nmにおける吸光度を測定
した。結果を図1に示す。図から判断できる様に、非常
に良好な検量線が得られた。
【0029】(実施例2)実施例1と同様の操作によ
り、プール尿60例を測定した。同時に従来法(ピロガ
ロールレッドーモリブデン法;市販試薬)も測定して、
本発明に関わる方法と従来法どの相関を調べた。結果を
図2に示す。相関係数は0.9946であり、非常に良
好な相関性を示した。
【0030】(実施例3)精製水に下記の試薬を配合
し、下記の組成からなる試薬溶液を調製し、この試薬溶
液を濾紙(ワットマン社製:3MMchr)に含浸し、
液から引き上げた後、50℃で10分間送風乾燥し、得
られた原反を5mm×80mmの短冊状に切断し、乾式
試験紙とした。 ブロモピロガロールレッド(同仁化学) 0.25mM 硫酸インジウム(ナカライテスク) 0.25mM コハク酸緩衝液(コハク酸+水酸化ナトリウム) pH2.7 TritonX−100(ナカライテスク) 0.5%
【0031】得られた乾式試験紙へ図3に示す濃度の蛋
白標準液試料10μlを滴下し、30秒後に色調変化部
分を肉眼で観察した。図3に示すように、良好に目視で
判断できた。
【0032】(実施例4)精製水に下記の処方で試薬を
配合し、下記の組成からなる試薬溶液を調製した。 ブロモピロガロールレッド(同仁化学) 0.05mM 硫酸インジウム(ナカライテスク) 0.05mM グリシン緩衝液(グリシン+塩酸) pH2.2 ポリアクリル酸(和光純薬) 0.1% イミノ二酢酸(同仁試薬)又はクエン酸(ナカライテスク)又は酒石酸(ナ カライテスク) 0.1%
【0033】正常ヒトプール尿へ正常ヒト血清アルブミ
ン100mg/dlを添加した実尿試料5μlに、上記
試薬溶液350μlを加え、37℃における10分後の
600nmにおける吸光度を測定した。その結果を図4
に示す。図から判断できるように、キレート剤が試薬中
に存在しても測定値の変動はおこらなかった。
【0034】(実施例5)精製水に下記の処方で試薬を
配合し、下記の組成からなる試薬溶液を調製した。 ブロモピロガロールレッド(同仁化学) 0.05mM 硫酸インジウム(ナカライテスク) 0.05mM コハク酸緩衝液(コハク酸+水酸化ナトリウム) pH2.7 ポリアクリル酸(和光純薬) 0.1%
【0035】正常ヒトプール尿へ正常ヒト血清アルブミ
ン100mg/dlを添加した実尿試料に、キレート剤
としてクエン酸又は酒石酸を、それぞれ0,50,20
0mg/dlを更に添加したものを試料とした。この実
尿試料5μlに、上記試薬溶液350μlを加え、37
℃における10分後の600nmにおける吸光度を測定
した。同時に従来法(ピロガロールレッド−モリブデン
法)も測定した。結果を図5に示す。従来法ではキレー
ト剤が試料中に存在すると測定値が変動するが、本発明
に関わる組成物を使用すると、測定値の変動はおこらな
かった。
【0036】
【発明の効果】以上詳説したように、従来になかった手
段で、試料中の蛋白質の存在及び/又は濃度を示すのに
十分な色変化を示し、液体試料中の微量蛋白を定量測定
することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる組成物を使用して、蛋白標準液
希釈系列を吸光度測定したグラフである。
【図2】本発明に関わる組成物の、従来法との相関を示
すグラフである。
【図3】本発明に関わる組成物を、試験片へ加工した際
の結果を示す表である。
【図4】本発明に関わる組成物へキレート剤を添加した
際に、吸光度測定したグラフである。
【図5】キレート剤を添加した際の、本発明に関わる組
成物と従来法とを比較したグラフである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛋白質含有液体試料と接触することによ
    って、試料中の蛋白質の存在及び/又は濃度を示すのに
    十分な色変化を示しうる組成物であって、インジウム又
    はインジウム化合物、インジウムと錯体を形成しうる色
    素、反応系を酸性のpHに保持する緩衝剤、を含むこと
    を特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 インジウムと錯体を形成しうる色素が、
    ポリヒドロキシベンゼンスルホンフタレインタイプの色
    素及び/又はポリヒドロキシベンゼンフタレインタイプ
    の色素である、特許請求の範囲第1項に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 ポリヒドロキシベンゼンスルホンフタレ
    インタイプの色素又はポリヒドロキシベンゼンフタレイ
    ンタイプの色素が、ピロカテコールバイオレット、ピロ
    ガロールレッド、ブロモピロガロールレッド、キシレノ
    ールオレンジ、ピロガロールフタレイン及びo−ヒドロ
    キシヒドロキノンフタレイン、あるいはこれらの組み合
    わせからなる群より選択される、特許請求の範囲第2項
    に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 緩衝剤が、ラクテート、フタレート、サ
    クシネート、トリクロロアセテート、スルホサリチレー
    ト、ホスフェート類、アセテート類、塩化ナトリウム/
    塩酸、グリシン/塩酸、ピペラジン−N,N’−ビス
    (2−ヒドロキシプロパン)スルホン酸(POSP
    O)、N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−2
    −エタンスルホン酸(HEPES)、3−N−(トリス
    ヒドロキシメチル)メチルアミノ−2−ヒドロキシプロ
    パンスルホン酸(TASPO)、及び2−([トリス−
    (ヒドロキシメチル)−メチル]−アミノ)エタンスル
    ホン酸(TES)、あるいはこれらの混合物からなる群
    より選択される請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 更に界面活性剤を含む、特許請求の範囲
    第1項に記載の組成物。
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