JP4392486B2 - ハプトグロビンの分析方法 - Google Patents

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Description

【0001】
ハプトグロビン(Hp)は人間や動物の血中に存在するたんぱく質である。血液細胞を分離した後の血漿や血清中のHp濃度はそれぞれの動物で異なり、その動物の健康状態に関係している。Hpは感染、炎症または外傷によって濃度が劇的に増加するたんぱく類の一種である。これらのたんぱく質は急性期たんぱく質と呼ばれている。
【0002】
血漿中のHp濃度を測定することは、人を診断する臨床医及び獣医学にとって価値ある診断情報を提供する。獣医学において、Hpを測定することは牛や羊の健康状態を評価する上で特に重要である。なぜならこれらの種ではHpが感染に対して特に強い反応を示し、循環血中濃度が100倍にも増加する。他の種において、例えば人間、犬、猫及び豚においても、血漿濃度は2から3倍に増加し、これは診断情報を与えるのに十分であるため、Hpの測定は重要である。さらにこれら他の種においては、Hp濃度の低下は溶血性貧血を示唆するので、診断情報として価値がある。さらに、Hpの測定はげっ歯動物またはネズミといった実験室用動物の、炎症や感染のマーカーとしても同様に重要である。
【0003】
現在Hpの分析は、免疫検定法またはHpのヘモグロビン(Hb)への吸着能に基づいている。
【0004】
人間の血漿中のHpの測定は、臨床生化学研究所において、急性期応答を調べるための慣用の試験法として、人間のHpに特異的な抗血清を用いて、抗体に基づく方法により行われている。最も汎用されている方法は免疫比濁分析であり、溶液中の抗体―Hp錯体の沈殿の形成を測定し、Hp濃度に関連付けている。しかし、免疫比濁分析評価は、適切な抗血清を連続的に供給するといった準備が必要であり、通常の生化学的試験に比べてコストがかかる。それに加えて、動物診断用施設においては、ある種に対する抗血清に基づく試験は、それぞれの種に対して検証しなければならず、そして新しい抗血清を用いたら、その都度検証を繰り返さなければならない。
【0005】
HpとHbの結合に基づく最初の分析は、Hp-Hb錯体(複合体)の形成が血漿試料中のHp濃度に応じて、Hbに特有な分光光学的な吸光度を変化させる、という発見に基づいている。しかしこの方法は、微かに酸性な条件下で検出される、錯体に固有のペルオキシダーゼ活性を利用する方法に取って替わられた。遊離のヘモグロビンのペルオキシダーゼ活性が阻害されて、錯体の活性がHp含有量に比例的になるときは、これよりHpの標準試料に基づく検量線から、定量することができる。
【0006】
この分析法は、現在Hp分析を行っている動物診断用施設の大部分において採用され、免疫分析システムよりも多用されている。なぜなら検証についての要求が穏やかで、全ての種に適用でき、そして試薬が安価なので、抗体を使う分析法に比べはるかにコストがかからないからである。しかしこの試験の自動化版はグアイアコールという試薬を用い、これは不快な臭気を発するため、多くの研究施設のスタッフに受け入れられなかった。この分析法が試薬提供業者に一般的に受け入れられなかったのもこの理由による。ペルオキシダーゼ反応に他の試薬を用いようとする試みがなされ、テトラメチルベンジジン(TMB)を用いる手作業による方法が開発された(Conner J. et al Research in Vet. Sci.(1988) 44, 82-88)。しかしHpの自動分析はまだ実用化されていない。これはTMBが不安定だからであろう。本発明者らによって、ハプトグロビンを含まない血清試料(ブランク)がかなりのレベルのペルオキシダーゼ活性を示し、TMBによる誤った陽性結果を示すと報告された。そしてこの見せかけのペルオキシダーゼ活性が、自動化または半自動化する際に障害になると考えられる。
【0007】
米国特許第4,695,552号は上記の方法に似た、Hp-Hb錯体の定量方法を示している。しかし、ここでは酸性のpHが遊離のヘモグロビンのペルオキシダーゼ活性を完全に不活性化するのに十分ではないとして、遊離のヘモグロビンのペルオキシダーゼ活性を十分に除去するために界面活性剤を加えている。しかしながら、血清または血漿中に存在する成分が分析の正確さに影響を与え得るという点は全く示されていない。
【0008】
この発明の目的の一つは、これまで述べた、不利益を一つでも解消し、軽減することである。
【0009】
この発明は、試料血液中に存在するアルブミン及び、おそらく他のたんぱく類が上記した形式の分析にとって有用でない「ペルオキシダーゼ効果」を示しているという本発明者による発見に一部基づいている。
【0010】
よって、この発明は試料中のハプトグロビン濃度を決定する分析方法を提供する。その分析方法は以下に示す工程から成り立っている。
【0011】
a)試料、ヘモグロビン、及び試料中に存在するアルブミン及び/またはその他のたんぱく類によるペルオキシダーゼ効果を減少させる少なくとも一つの反応試薬を含む反応混合物を形成する工程;
【0012】
b)前記試料、ヘモグロビン、及び前記の少なくとも一つの反応試薬を反応させて、ハプトグロビン/ヘモグロビン錯体を形成させる工程;及び
【0013】
c)錯形成していないヘモグロビンのペルオキシダーゼ活性を十分に減少させるか、実質的に不活性化するような酸性pH条件下で前記ハプトグロビン/ヘモグロビン錯体のペルオキシダーゼ活性量を測定する工程。
【0014】
錯形成していないヘモグロビンは酸性pHでペルオキシダーゼ活性を示すが、この活性はpH4.1で不活性化されると以前報告された。(Makimura, S. and Suzuki, N. (1982) Jpn. J. Ven. Sci. 44, p15-21.)しかし米国特許第4,685,552号によって、そのようなpHにおいても低レベルのペルオキシダーゼ活性が残ることが示された。それゆえ本分析に於いてはpHを4.1以下に、例えば3.6〜4.0に、特に3.8とした。
【0015】
一般的には試料は血漿や血清などの血液試料である。試料はどの動物から得られるものでも良いが特に、人間を含む霊長類と同様に、げっ歯動物、ウシ科動物、羊のような動物、イヌ科動物、ネコ科動物、豚のような動物、馬のような動物などの哺乳類由来のものが挙げられる。また試料はミルクや腹水その他の体液でもよいし、またはイン・ビトロ培養媒体でもよい。
【0016】
もし試料中のハプトグロビン濃度が2g/Lより大きいならば、試料は希釈する必要がある。なぜなら高濃度では標準プロットが直線にはならず、ハプトグロビン濃度を正確に求めることができないからである。しかし試験結果の直線性を増して、希釈を必要としなくなるような試験操作が開発され得ることは当業者には容易に理解できるだろう。例えば、適当な状況ではより少ない試料を用いてもよい。
【0017】
ヘモグロビンは血液試料を採取した動物と同種の動物から採取したものでよい。つまり、もし試験対象がウシ科動物ならば、ウシ科動物のヘモグロビンが使用されることになる。しかし、有利なことに、試験試料の動物と異なる種類の動物のヘモグロビンを用いても分析できることがわかった。こうしてただ一種のヘモグロビンを用いることで、多種類にわたる動物に対して分析が可能であることがわかった。ヘモグロビンは好ましくはメトヘモグロビンであるが、場合によってはオキシヘモグロビンも使用できる。
【0018】
全種動物から得られる血清や血漿にはアルブミンが含まれており、よってこのたんぱく質は、40g/Lほどの濃度で試験試料中に存在している。本発明者らはブランクとして測定する際のゼロ試料として用いる、最適溶媒を探索している際に、アルブミンが分析に大きく干渉していることがわかった。この干渉はアルブミン濃度が1、5、10%(10、50、100g/L)において見られた。
【0019】
アルブミンは固有のペルオキシダーゼ活性を示さないとされている。理論による裏付けは別として、血清、血漿または他の試験試料中に存在する、アルブミン及び他のたんぱく類がヘモグロビンまたはヘモグロビンから遊離したヘマチンに結合して、通常ヘモグロビンがペルオキシダーゼ活性を示さないようなpH(pH3.6〜4.0)においてもペルオキシダーゼ活性を保持していることが考えられる。さらにこれが自動吸光分光分析が今まで一般的に採用されなかった理由である。つまりハプトグロビンが存在しない状態でペルオキシダーゼ活性がゼロにならないのである。以前は試料を大幅に希釈(500倍)したり、不活性なクロモゲン(例えばグアイアコール)を使うことで、無意識にまたは偶発的にこの「ペルオキシダーゼ効果」が最小限にされていた。
【0020】
しかし本発明によれば、試料中のアルブミンや他のたんぱく類によるペルオキシダーゼ効果を減少させる少なくとも一つの反応試薬を用いることにより、試料の大幅な希釈を必要とせず、より活性なクロモゲンを使用できる。
【0021】
試料中に存在するアルブミンまたは他のたんぱく類によるペルオキシダーゼ効果を減少させる少なくとも一つの前記反応試薬は、a)ジスルフィド結合に対して有効な還元剤、b)たんぱく質結合阻害剤、及び/またはc)カオトロピック剤から独立して選択される。
【0022】
好ましくは二種もしくはそれ以上の前記反応試薬が「ペルオキシダーゼ効果」を減少するために用いられる。しかし当業者ならわかるであろうが、前記の反応剤を多量に用いると、ハプトグロビン/ヘモグロビン錯形成反応を阻害するので、避けなければならない。例えば、8-アニリノ-1-ナフチレンスルホン酸 (ANS)をたんぱく質結合阻害剤として、そしてジチオスレイトールをジスルフィド結合に対して効果的な還元剤として、それぞれ約10mmol/L、4mmol/Lの濃度で使用した場合、ハプトグロビン/ヘモグロビン錯体のペルオキシダーゼ活性をほぼ完全に阻害する結果となる。このように当業者は適切に調整することにより、ハプトグロビン/ヘモグロビン錯体のペルオキシダーゼ活性量に実質上影響を与えずに、見せかけの「ペルオキシダーゼ効果」のみを減少させることができる。
【0023】
通常、ジスルフィド結合に有効な還元剤はジチオスレイトール、ジチオエリスリトール、システイン、メルカプトエタノール、グルタチオン、4,4‘−ジチオジピリジン、または5,5’−ジチオ(2−ニトロ安息香酸)である。
【0024】
典型的なたんぱく質結合阻害剤はANS、プロトポルフィリン、ビリルビン、タウロデオキシコール酸類 (胆汁塩類) 、ジクマロール、2−メルカプトベンゾチアゾールである。
【0025】
典型的なカオトロピック剤はグアニジン塩酸塩、チオシアン酸カリウム、塩化ナトリウムである。
【0026】
好ましくは、分析において界面活性剤も使用する。最初、本発明者らによって、界面活性剤の使用は試料中のアルブミンや他のたんぱく質によるペルオキシダーゼ効果を減少させるのに重要であると考えられていた。界面活性剤はこのような効果を有しているようであるが、それとともに分析において他の成分の可溶化を保持する上で重要であることがわかった。さらにまた、低濃度の界面活性剤が好ましい、なぜなら高濃度( 例えば、25g/L)ではみかけのペルオキシダーゼ効果を増加させるからである。このように、界面活性剤は好ましくは、20g/L以下の全濃度で、さらに好ましくは10g/L以下の全濃度で反応混合物に加えられる。
【0027】
典型的な界面活性剤は、ポリオキシエチレンソルビトールエステル(Tween 20,40,60,80など);ポリオキシエチレン−p−t−オクチフェノール(Triton X−45,X−100など);及び/またはポリオキシエチレン(PEG)アルコール類(Brij 35,36など)のような非イオン性界面活性剤、またはドデシル硫酸ナトリウム、CHAPS、及びセトリミドのようなイオン性界面活性剤である。
【0028】
典型的には試料中のハプトグロビンと添加したヘモグロビンは20分以内で反応させる、好ましくは10分以内、より好ましくは5分以内である。
【0029】
一度、前記ハプトグロビン/ヘモグロビン錯体が形成されれば、遊離ヘモグロビンのペルオキシダーゼ活性は分析における酸性pH条件により実質的に阻害されているので、錯体の固有のペルオキシダーゼ活性を利用し、錯体を検出することが可能である。次に、既知濃度のハプトグロビンを用いて作成した標準曲線を参照することにより、ペルオキシダーゼ活性レベルを試料中のハプトグロビンレベルに関連付けることができる。
【0030】
典型的には前記ペルオキシダーゼ活性はクロモゲン(色原体)と過酸化水素を用い検出する。つまりペルオキシダーゼ活性は結果としてクロモゲンの色の変化として表され、これは特定波長で分光光学的に検出される。このようなクロモゲン基質を用いたペルオキシダーゼの検出は、ヘモグロビン濃度、グルコース濃度、そして以前のアルブミンが分析に対して影響を及ぼすことが知られていないときのハプトグロビン濃度の分析の分野においてよく知られている。以下に例を示す。Bauer, K. J. Clin. Chem. Clin. Biochem. (1981) Vol. 19 pp971-976; Reijic, R. et al, Clin. Chem. (1992) Vol. 38 pp522-525 and Conner, J.G. and Eckersall, P.D. Research in Vet. Sci. (1988), 44, pp82-88 。
【0031】
上記論文中に記載された、クロモゲン基質(4−アミノフェノゾン、2−アミノ−4−ヒドロキシベンゼンスルホン酸(AHBS)、テトラメチルベンジジン(TMB))と同様に、当業者にとっては明らかであるが、本分析ではo−フェニレンジアミンジハイドロクロライド、o−ジアニジジン、 Na−2−OH-3−5−ジクロロベンゼンスルホネート、2,2'−アジノ−ジ(3−エチルベンズチアゾリン)−6−スルホン酸(ABTS)、8−アニリノ−1−ナフチレンスルホン酸(ANS)及び4−ヨードフェノールを付随的に共反応試薬とする4−アミノアンチピリンクロモトロピック酸を使用できる。
【0032】
この発明のおける、血液試料のハプトグロビン濃度を決める好ましい分析法は以下の工程を含んでいる。
【0033】
a)試験に供される試料、ヘモグロビン及び界面活性剤、ジスルフィド結合に対して有効な還元剤またはカオトロピック剤、及びたんぱく質結合阻害剤を含有する反応混合物を形成する工程;
【0034】
b)反応混合物の成分を反応させ、ハプトグロビン/ヘモグロビン錯体を形成させる工程;及び
【0035】
c)錯形成していないヘモグロビンのペルオキシダーゼ活性を十分に減少させるか、実質的に不活性化するような酸性下で前記ハプトグロビン/ヘモグロビン錯体のペルオキシダーゼ活性をクロモゲン基質を用いて分光光学手段により測定する工程。
【0036】
この発明における特に好ましい分析は、たんぱく質結合阻害剤/クロモゲン共反応剤である8−アニリノ−1−ナフチレンスルホン酸(ANS)をクロモゲン基質である4−アミノアンチピリン及びフェノールと共に用いる場合である。ANSは過酸化水素が4−アミノアンチピリンと共酸化反応するさいにフェノールを補充する。この共酸化反応で青色クロモゲンが形成され、これは600nmの光を吸収し、フェノールのみを共反応剤として用いた以外は同条件において生成した赤色クロモゲンよりも強い吸収を示す。ANSと4−アミノアンチピリンの組み合わせはペルオキサイドの定量において以前に報告されている。(Chung et al,(1993), Talanta 40, p981-988)。
【0037】
本発明は本発明によるハプトグロビン分析に用いるキットもまた提供する。そのキットは下記のi)、ii)及びiii)を含む。
i)ヘモグロビン;
ii) a)ジスルフィド結合に対して有効な還元剤、b)たんぱく質結合阻害剤、及び/またはc)カオトロピック剤から独立して選択される、アルブミン及び/または他のたんぱく類が分析に与える影響を減少させるような少なくとも一つの反応剤試薬;及び
iii)ペルオキシダーゼ活性量を測定用のクロモゲン。
【0038】
上記キットは更に分析に望ましいpHに維持するためのバッファー、界面活性剤及び/ または既知のハプトグロビン濃度の標準血清といった成分を含んでいても良い。当業者にとっては明らかなように、キットの成分は、試験管、微量滴定プレート、及び分光光度計といった機器を用いてハプトグロビンの分析を行うことができる。これは、ここで述べる自動生化学分析においても同様である。
【0039】
本発明は以下の実施例によって説明されるが、本発明がこれらの実施例に限定されるわけではない。
【0040】
実施例1 本発明の分析法を用いたハプトグロビン濃度の自動定量方法
[反応試薬]
保存溶液
0.9%(w/v) NaCl (塩溶液)
ヘモグロビン(Hb)保存溶液(30g/L)はMakimura及びSuzuki(1982, Jpn J Vet Sci, 44 15-21) の方法に従って準備された。
クロモゲンクエン酸緩衝溶液:pH3.8のクエン酸緩衝液(0.5mol/L)、0.01%のチオメルサレートを含む保存溶液
【0041】
作業溶液
Hb作業溶液:Hb保存溶液を塩溶液で500倍に薄める(50μLを25mLに)。
作業クロモゲン緩衝溶液:フェノール(20mmol/L)、4−アミノフェナゾン(4−アミノアンチピリン)(1.6mmol/L)、8-アニリノ-1-ナフタレンスルホン酸(1mmol/L)、ジチオエリスリトール(0.39mmol/L)、tween 20(1%)を含むクロモゲンクエン酸緩衝溶液。
基質:過酸化水素(H2O2)100μLの過酸化水素水(30%)を25mLのdH2Oに加える。
標準:ハプトグロビン濃度が2.05g/Lの溶液をBSA(2%)に希釈して、濃度を1.03、0.51、0.125g/Lとしたもの。及びゼロ(ブランク)としてBSA(2%)を用いる。
試料:血清または血漿。
対照用試料:Hp濃度が既知の血清(高濃度、低濃度)、それぞれの分析で繰り返し用いられる。
検定:1日1回。
【0042】
[MIRA(Roche Diagnostics Ltd) 分析器を用いる方法]
自動分析器(MIRA)は37℃に保持されている。
a) 反応試薬ラックにおいて、希釈されたヘモグロビンが反応試薬(20mL)、クロモゲン緩衝作業溶液が初期反応試薬1(10mL)、及び過酸化水素が初期反応試薬2(10mL)である。
b) 7.5μLの標準、試験用試料または対照用試料を200μLヘモグロビンと混合する。
c) 50秒後、90μLのクロモゲンを加える。
d) さらに25秒後、50μLの基質(H2O2)を加え、600nmでの吸光度増加を測定する。
e) 次の50秒間にかけての吸収の変化は、標準と未知試料の吸収変化を比較することで結果を計算するのに用いた。
【0043】
たいていのウシ科動物または羊のような動物試料においては、ハプトグロビン濃度が2g/Lの場合、分析結果は十分に直線となる。他の種類の動物に対しては、2g/L以上の試料は希釈が必要である。
【0044】
[結果]
方法で述べた、完全なクロモゲン溶液を用いたMIRA分析器によるハプトグロビン分析の典型的な結果を表1に示した。標準試料ではハプトグロビン濃度と600nmにおける吸光度変化は直線的な関係を示した(表中には示していない)。
【0045】
この結果からこのクロモゲン溶液がアルブミンの効果を除去するのに効果的であることが明らかになった。BSA(5%)及び胎児ウシ血清においても同様に、結果は0.01mg/mL以下であった。これはアルブミンの結合が除去されていない実施例2の結果と比較するとよい。
【0046】
【表1】
Figure 0004392486
【0047】
2パーセントBSAが標準を希釈する溶媒として、そしてたんぱく質マトリックスを希釈するゼロ標準として用いられる。そしてこの実施例により、分析用ブランクとして用いたとき、NaCl溶液と比べて、ODの変化が小さく、違いは0.004吸収単位(AU)であった。
【0048】
実施例2 アルブミンの結合を阻害しないで、ペルオキシダーゼ反応試薬を用いた場合
アルブミンの分析に対する影響を示すために、アルブミンの効果を阻害するのに使われていた反応剤(ANS 、ジチオエリスリトール、及びtween 20)を除いて、比較分析を行った。
この実施例では、クロモゲン溶液が8-アニリノ-1-ナフタレンスルホン酸、ジチオエリスリトール、またはtween 20を含んでいないことを別にすれば、他の条件は実施例1と同様にして、分析を行った。反応試薬はフェノール(20mmol/L)を含み、クロモゲン共反応試薬として4-アミノフェナゾン(4-アミノアンチピリン)(1.6mmol/L)を含んでいる。そして500nmでの吸収を測定した。
【0049】
[結果]
表2に示すように、5%のアルブミンの吸光度に対する影響はかなり大きいい。試料中のハプトグロビン濃度の定量分析を行った場合、ハプトグロビン濃度は0.59mg/mLであると間違った結果を示した。胎児ウシ血清もまた大きな反応を示し、ハプトグロビンの存在を示唆する間違った陽性結果を与えた。
【0050】
この実施例で注目すべき点は更に、吸光度の最大変化は実施例1でANSを含む場合は1.0093AUであったが、本実施例ではわずかに0.162AUであった。
【0051】
【表2】
Figure 0004392486
【0052】
実施例3 診断における本発明のハプトグロビン分析
実施例1に示した方法を用いて、乳腺の急性炎症反応を引き起こす感染症である乳腺炎にかかった9頭の乳牛から得た血清に対してハプトグロビン濃度が定量された。研究室に提出された、炎症や感染症を有していない乳牛からの12の血清(Dr.J.L.Fitzpatrick, department of Veterinary Clinical studies, University of Glasgow Veterinary Schoolとの共同研究から)に対してもハプトグロビン分析を行った。
【0053】
【表3】
Figure 0004392486
【0054】
乳腺炎である乳牛のハプトグロビン濃度の平均値は炎症を有していない乳牛の値に比べて10倍大きかった。感染動物において濃度に大きな幅があるのは、感染の段階の違う動物からの試料であり、急性期のピークにおけるものや回復期におけるものがあるからである。
【0055】
感染していない動物のハプトグロビン濃度は全てが0mg/mLではない。これはたぶん、炎症症状が明らかに見られない状態では、動物は準臨床的な状態にあり、濃度を少し上げるからである。無菌状態に置かれた動物以外の大部分の動物はこのような低レベルのハプトグロビンを有しているとが考えられる。しかし一般的にそれがどの程度のものかを明確にするには、更なる研究が必要である。しかしながら、この分析は乳腺炎における急性反応を証明するのに効果的であった。
【0056】
実施例4 ペルオキシダーゼ効果を減少させる反応剤を用いずに、界面活性剤のみを用いたハプトグロビン分析
血清中のハプトグロビン分析に対する、またはアルブミンの存在に対する界面活性剤のみの効果を評価するために、Schmitt et al の推奨する条件(米国特許第4,695,552号)を真似て反応試薬を用い、比較分析を行った。この実施例では反応剤と、分析器への仕込み条件を変更し、MIRA分析器を用いて、自動分析を行った。
【0057】
[反応試薬]
Hb作業溶液:実施例1のようにHb貯蔵溶液から調製した。
クロモゲン緩衝液:pH4.0のクエン酸ナトリウム(0.1mol/L)、2,2'−アジノ−ジ(3エチルベンズチアゾリン−6−スルホン酸)(ABTS)(0.5mol/L)、サポニン(3g/L)。
基質:過ホウ酸ナトリウム(32mmol/L)
標準:NaCl溶液を用いて希釈することを除けば、実施例1と同様。
対照試料は実施例1と同様。
【0058】
[MIRA(Roche Diagnostic Ltd)分析器の使用方法]
自動分析器は37℃に保たれている。
a) 反応試薬ラックでは希釈したHbが反応試薬(20mL)で、ABS/サポニン クロモゲンが開始反応試薬1(10mL)、及び過ホウ酸ナトリウムが開始反応試薬2(10mL)である。
b) 2.5μLの標準、試験用試料または対照用試料を200μLのヘモグロビンと混合する。
c) 50秒後、90μLのクロモゲンを追加する。
d) さらに25秒後、20μL基質(過ホウ酸ナトリウム)を加え、405nmにおける吸光度増加を測定する。
e) 続く50秒間の吸収変化は、標準試料の吸光度の変化を対象用試料の吸光度の変化と比較した結果を計算するのに用いた。
【0059】
[結果]
【表4】
Figure 0004392486
表4に示すように、2%と5%(w/v)のウシ科動物血清アルブミンは、このクロモゲン/界面活性剤系の吸光度変化に大きな効果がある。そして、0.31〜0.72mg/mLのハプトグロビンを含むという、間違った結果が、20〜50g/Lのアルブミンを含み、ハプトグロビンを含まない血清試料に対して示された。多種の動物において、アルブミンの標準値は25〜40g/Lのオーダーであり、この程度の濃度のアルブミンでは、ハプトグロビン分析は実質的に影響されない。
【0060】
実施例5 ペルオキシダーゼ効果を減少させるような反応剤を含まず、界面活性剤濃度を増加させたハプトグロビン分析
血清や血漿中のハプトグロビンを、サポニンの濃度を25g/Lに増加させ、他の条件は実施例4(クロモゲンとしてABTS)と同様に分析した。結果を表5に示した。
【0061】
【表5】
Figure 0004392486
サポニンを25g/Lに増加することによって、アルブミン効果の顕著な増加が見られた。2%と5%のアルブミンにおける吸光度がそれぞれ変化し、見かけ上、高いレベルのハプトグロビンを示すに至った。
【0062】
実施例6 界面活性剤の不存在下における、本発明によるハプトグロビン分析
Tween 20のような界面活性剤を反応試薬混合物から除いている以外は実施例1と同様な方法が使用された。試料量は2.5μL、過酸化水素反応試薬の量は20μLである。
【0063】
【表6】
Figure 0004392486
【0064】
界面活性剤がない状態では、アルブミン効果は若干ながら明らかであった。すなわち、2%と5%のアルブミンや胎児ウシ血清の試料の600nmにおける吸光度はNaClのみの試料に比べて大きかった。反応後のセルの視覚的検査により、全ての反応混合物中で沈殿が起こっていることがわかった。このことは75秒後の吸光度に反映されており、それぞれのセルの吸光度は同様に、tween 20の存在下で反応した場合に比べ平均で4倍も大きくなっている。
(表7)
【0065】
【表7】
Figure 0004392486
【0066】
75秒後の吸光度はクロモゲン溶液を試料とヘモグロビンの混合物に加えた直後で、かつ過酸化水素の添加の直前に測定する。クロモゲン溶液とヘモグロビン溶液とを混合することで沈殿が生じることは明らかであり、この沈殿はtween 20などの界面活性剤により生成を防ぐことができる。そして沈殿が吸光度に与える効果にはかなり幅があり、吸光度は0.1870から0.3151に及ぶ。沈殿は試料がNaCl溶液のときにも生成し、これらの結果により、界面活性剤は反応試薬の溶解性を保持するためにハプトグロビンの分析に必要となる場合があることがわかる。
【0067】
実施例7 実験室レベルにおける本発明によるハプトグロビン分析
実施例1に示した方法を用いて、ラットの血清中のハプトグロビン濃度を決定した。これはBordetella pertussis bacteria(百日咳)の病原性の実験的調査(Dr. R. Parton, Institute of Biochemical and Life Sciences, University of Glasgowとの共同研究)の一部である。感染から8日後、6匹の感染ラット(Sprague-Dawley)と6匹の非感染ラットからそれぞれ血清を採取し、ハプトグロビン分析まで-20℃で保管した。
【0068】
【表8】
Figure 0004392486
実施例1と同様の分析により定量したハプトグロビン濃度はB pertussis の感染によって、4倍以上に増加したことがわかった。これにより宿主が感染に応答するという、実験室的研究において、ハプトグロビン分析の有用性を証明した。
【0069】
実施例8 ジスルフィド結合還元剤に代えて、カオトロピック剤を用いたハプトグロビン濃度の自動分析方法
Hb作業溶液がグアニジン塩酸塩(0.5mol/L)を含む、食塩水として調製され、作業クロモゲン緩衝溶液がフェノール(20mmol/L)、4-アミノフェナゾン(4-アミノアンチピリン)(1.6mmol/L) 、8-アニリノ-1-ナフタレンスルホン酸、tween 20(1%)を含んでいるクエン酸緩衝溶液であり(すなわち、ジチオエリスリトールは除いてある)、試料量は2.5μLである。
【0070】
【表9】
Figure 0004392486
【0071】
結果として以下のことが示された。グアニジン塩酸塩のようなカオトロピック試薬を用いると、ペルオキシダーゼ活性に対するアルブミンの影響が抑制される。そして2%までのアルブミンは分析に影響を与えない、一方5%までなら、微細な影響を与えるのみである。

Claims (17)

  1. 下記のa)、b)及びc):
    a)試験に供される試料、ヘモグロビン、界面活性剤、試料中に存在するアルブミン及び/またはその他のたんぱく類がヘモグロビンまたはヘモグロビンから遊離したヘマチンに結合するのを阻害するたんぱく質結合阻害剤、及びジスルフィド結合に有効な還元剤またはカオトロピック剤を含有する反応混合物を形成する工程;
    b)反応混合物の成分を反応させ、ハプトグロビン/ヘモグロビン錯体を形成させる工程;及び
    c)錯形成していないヘモグロビンのペルオキシダーゼ活性を減少させるか、不活性化するような酸性pH条件下で前記ハプトグロビン/ヘモグロビン錯体のペルオキシダーゼ活性量をクロモゲン基質を用いて、分光光学的手法により測定する工程を含む血液試料中のハプトグロビン濃度を測定する分析方法。
  2. 分析がpHが3.6から4.0の間で実施される請求項1記載の分析方法。
  3. 試料が血液試料である請求項1または2記載の分析方法。
  4. 血液試料が血漿または血清試料である請求項3記載の分析方法。
  5. 試料がミルク、腹水、またはイン・ビトロ培養媒体である請求項1または2記載の分析方法。
  6. ヘモグロビンが、試験に供される試料を採取した動物と同一の動物から取得されたものである請求項1〜5のいずれかに記載の分析方法。
  7. ヘモグロビンが、試験に供される試料を採取した動物と異種の動物から取得されたものである請求項1〜5のいずれかに記載の分析方法。
  8. ジスルフィド結合に対して有効な還元剤が、ジチオスレイトール、ジチオエリスリトール、システイン、メルカプトエタノール、グルタチオーン、4,4’−ジチオジピリジン、または5,5’−ジチオ(2−ニトロ安息香酸)から独立して選択される請求項1〜7のいずれかに記載の分析方法。
  9. たんぱく質結合阻害剤が、8−アニリノ−1−ナフチレンスルホン酸(ANS)、プロトポルフィリン、ビリルビン、タウロデオキシコール酸類(胆汁塩類)、ジクマロール、または2−メルカプトベンゾチアゾールから独立して選択される請求項1〜8のいずれかに記載の分析方法。
  10. カオトロピック剤がグアニジン塩酸塩、チオシアン酸カリウムまたは塩化ナトリウムから独立して選択される請求項1〜9のいずれかに記載の分析方法。
  11. 界面活性剤が、反応混合物に0g/Lを超えて20g/L未満の濃度で添加される請求項1〜10のいずれかに記載の分析方法。
  12. 界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビトールエステル、ポリオキシエチレン−p−t−オクチフェノール、びポリオキシエチレンアルコール類から選択される非イオン性界面活性剤、またはドデシル硫酸ナトリウム、CHAPS、及びセトリミドから選択されるイオン性界面活性剤である請求項1〜11のいずれかに記載の分析方法。
  13. ペルオキシダーゼ活性がクロモゲンと過酸化水素を使用して検出され、ペルオキシダーゼ活性が特定の波長での分光光学的なクロモゲンの色の変化として認められる請求項1〜12のいずれかに記載の分析方法。
  14. クロモゲン基質が、4−アミノフェノゾン、2−アミノ−4−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、テトラメチルベンジジン、o−フェニレンジアミン二塩酸塩、o−ジアニシジン、Na−2−OH−5−ジクロロベンゼンスルホネート、2,2’−アジノ−ジ−3−エチルベンズチアゾリン−6−スルホン酸(ABTS)、及び4−アミノアンチピリンクロモトロピック酸から選択される請求項13に記載の分析方法。
  15. クロモゲン基質が、4−アミノアンチピリンクロモトロピック酸であり、さらに8−アニリノ−1−ナフチレンスルホン酸(ANS)及び4−ヨードフェノールを含む請求項14に記載の分析方法。
  16. たんぱく質結合阻害剤/クロモゲン共反応剤の8−アニリノ−1−ナフチレンスルホン酸(ANS)、及びクロモゲン基質の4−アミノアンチピリン及びフェノールを使用する請求項記載の分析方法。
  17. 下記のi)〜v):
    i)ヘモグロビン;
    ii)界面活性剤;
    iii)試料中に存在するアルブミン及び/またはその他のたんぱく類がヘモグロビンまたはヘモグロビンから遊離したヘマチンに結合するのを阻害するたんぱく質結合阻害剤;
    iv)ジスルフィド結合に有効な還元剤またはカオトロピック剤;及び
    v)ペルオキシダーゼ活性量を測定するのに用いるクロモゲンを含有する請求項1〜16のいずれかに記載の分析方法で使用されるキット。
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