JP2005354216A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アンテナを具備したアンテナ基部と,アンテナからの給電線の収納部と,前記アンテナの出力の増幅回路とからなる信号増幅部を具備した増幅基部とからなり,アンテナ基部と増幅基部とは各基部の長手方向における一方側において,各基部が直交配置される位置に着脱自在に固着され,前記アンテナ基部には,前記増幅基部の長手方向と平行な一側面の任意の位置であって,前記増幅基部の配置方向に前記側面の端部から少なくとも1つの係止片を突設させ,前記増幅基部には,前記アンテナ基部の長手方向と平行な一側面の任意の位置であって,前記アンテナ基部の配置方向に前記側面の端部から係止片を突設させ,前記係止片に対向する位置に配置した挟持片を備え,夫々の略中央部において枢着し,発条によって常に一端を閉じるように押圧する挟み器を具備した。
【選択図】 図1
Description
そこで本願においては,こうした問題点を解決するためになされたものであり,
その目的は,省スペース化のできるアンテナ装置を提供することにある。
他の目的は,電子機器に着脱自在に載置可能なアンテナ装置を提供することにある。
他の目的は,アンテナと増幅部とが別体若しくは連結可能なアンテナ装置を提供することにある。
他の目的は,使用時には安定して取付けが可能で,可搬時には更にコンパクトにできるアンテナ装置を提供することにある。
他の目的は,VHF及びUHF帯の信号を受信するのに適した小型のアンテナ装置を提供することにある。
当該アンテナ装置は,異なる周波数帯を受信するために,少なくとも2つのアンテナを具備したアンテナ基部と,当該アンテナからの給電線を収納する収納部と,前記アンテナの出力を所定レベルまで増幅する増幅回路とからなる信号増幅部を具備した増幅基部とからなり,前記信号増幅部は,外部からの直流電流を供給することで動作するか,若しくは給電線に重畳された直流電流で動作するよう構成され,前記アンテナ基部と前記増幅基部とは,各基部の長手方向における一方側において,各基部が直交配置される位置に着脱自在に固着されるよう構成され,前記アンテナ基部には,前記増幅基部の長手方向と平行な一側面の任意の位置であって,前記増幅基部の配置方向に前記側面の端部から少なくとも1つの係止片を突設させ,前記増幅基部には,前記アンテナ基部の長手方向と平行な一側面の任意の位置であって,前記アンテナ基部の配置方向に前記側面の端部から少なくとも1つの係止片を突設させ,前記係止片のうち少なくとも1つは,当該係止片とこの係止片に対向する位置に配置した挟持片とを備え,夫々の略中央部において枢着し,発条によって常に一端を閉じるように押圧する挟み器を具備した。
アンテナ装置を使用する基本的な仕様状態においては,アンテナ基部と増幅基部とが,それらの間において信号を伝送する給電線を増幅基部に備えた給電線収納部に収容しつつ,相互に連結されることで,このアンテナ装置を取り付ける例えばノート型パーソナルコンピューターのような電子機器に対して,その液晶モニタの上角部に簡単に載置することができる。またこれによってアンテナ装置とノートパソコンに備えたRF入力端子とを最短の伝送線で接続できることになり,無駄な伝送損失を生じないため更に安定した受信ができると共に,ノートパソコン周辺にアンテナ装置を置くスペースを確保する必要がなく,設置の容易性においても優れたアンテナ装置を提供できる。
また,例えばパソコンから漏洩している電波によって,テレビ受信に妨害を与えるような場合や,アンテナの設置スペースが充分取れる場合においては,アンテナ基部と増幅基部を別体となるように取り外すことこともでき,前記増幅基部の給電線収納部に収納された給電線を引き出すことによって,増幅基部はパソコンに取り付けたまま,アンテナ基部をパソコン本体から離して設置することができ,これによって妨害波に影響されない安定した受信を行えるアンテナ装置を提供できるのである。
またこのいずれの場合においても,アンテナ装置に具備された信号増幅装置にはパソコンのUSB端子から電源供給することもでき,外付けのACアダプター等の電源装置を必要としないので,ノートパソコンの設置場所が限定されることが無い汎用性の高いアンテナ装置を提供できるのである。
更に,アンテナを使用しない場合や,製品出荷時のような場合には,アンテナ基部と増幅基部とを別体に取り外すことで,このアンテナ装置の収納時にスペースを取られないといった取扱性が良く,加えて出荷時の梱包材料が小さくて済みこれによって製品のコストが安くなる,といった優れた特長を有するアンテナ装置を提供することができる。
例えばアンテナ基部と増幅基部とを取り外して使用する場合でも,給電線が前記給電線収納手段から容易に任意の長さに引き出し可能となり,すっきりと配線可能なアンテナ装置を提供できるのである。また,アンテナ基部と増幅基部とを合体した状態で使用する場合は,アンテナからの給電線を前記給電線収納手段により,指先等の簡単操作で巻き取ることで給電線収納部に容易に収納でき,取扱性の良いアンテナ装置が提供できるのである。
アンテナ装置を取り付ける例えばノート型パーソナルコンピューターのような電子機器から出る妨害波に対して,その妨害波を排除でき安定した信号の受信ができるアンテナ装置を提供できるのである。
例えばノート型パーソナルコンピューターでTV放送を受信するのに最適なアンテナ装置を提供することができる。
図1は本願の実施例を示す図であり,(a)は正面図,(b)は側面図,(c)は上面図を示す。図2は側面から見た一部分解図である。図3は図2の組立図である。図4は本願に係るアンテナ装置の使用例を示す。
尚,以下の説明では特に明記しない限り,図1においてアンテナの立設方向を上方向とした時の状態を基準として位置の説明を行う。
本願の実施例ではアンテナ基部10にはVHF用のロッドアンテナ2と,アンテナ基部10の内部に配設された図示されていないUHF用のアンテナとが備えられており,VHFとUHF帯域のテレビ信号を受信することができるように構成されている。アンテナ基部10は合成樹脂材で金型成形されたものであり,前記ロッドアンテナ2が,相互に所定間隔離れた位置にあって,上方に向かって配設されるよう横長で,断面略四角形状に成形されており,当該アンテナ基部10の内部にはUHF用のアンテナであって,例えばアンテナ素材としての導電線材を用いフォールデッドダイポールを構成するよう所定の形状に配設できる空間が備えさせてある。
尚,本願の実施例では詳細は図示されていないが,このアンテナ基部10は例えば一端を開口したアンテナ基部箱体12とこの開口部を封鎖するアンテナ基部蓋体13とから構成するように,前後方向に2つの部材から構成している。
この係止片12aと13a(12aと相対向する位置に形成されており図面には示されていない。)との前後方向間隔は相互に所定寸法だけ離して成形されていると共に,左右方向に対しては,同じ位置関係にあっても良いし,相互に任意の間隔離れた位置となるように成形されている。
尚,この増幅基部20は,例えば一端を開口した増幅基部箱体22と,この開口部を封鎖する増幅基部蓋体23とから構成するように,前後方向に2つの部材を嵌合させることによって前記各部の空間を構成している。
本願の実施例によれば,増幅基部20は合成樹脂材で金型成形されたものであり,この増幅基部20の一方側側面には,前記アンテナ基部10の引出孔から引き出された前記アンテナからの給電線15を導入するための孔であり,前記給電線収納部20aに連設させた導入孔が形成されると共に,前記固着部40に着脱自在に固着させるための係止爪40a,40bが形成されている。
更に増幅基部20には,増幅基部箱体22の側には55aで示す枢着孔が,増幅基部蓋体23の側には52aで示す枢着孔が形成されており,この枢着孔55aと52aは相対向する位置に配設してあり,後述の給電線収納手段50の軸体51を枢着するためのものである。
前記係止片23aには,当該係止片23aとこの係止片23aに対向する位置に配置した挟持片32とを備え,夫々の略中央部において枢着し,発条によって常に一端を閉じるように押圧する挟み器30を構成している。
この挟み器30は,本願の実施例によれば増幅基部20に一ヶ所設ける例を示したがこれに限定されるものではなく,複数個設けても良いことは言うまでも無い。
この給電線収納手段50は,前記給電線15を巻き取り可能に形成した軸体51と,当該軸体51の一方側(本願の実施例では増幅基部蓋体23側。)に形成した回転ツマミ52と,軸体51の他方側に具備した図示されていない接続コネクタとからなる。
前記回転ツマミ52は,給電線を軸体51に巻き取るために指先等で操作可能なように外周面には凹凸手段が形成されたツマミ部53と,当該ツマミ部53と軸体51との接合部に形成され,前記ツマミ部53より外周径の大きい当接部54とからなる。
この接続コネクタには前記信号増幅部21の入力側に接続された同軸ケーブル16を接続するのであるが,この同軸ケーブル16の先端部にはF型プラグ55が組み付けられており,このF型プラグを前記接続コネクタに接続することによって,アンテナで受信した信号を信号増幅部21に入力するのである。
前記F型プラグ55は,外形が軸体51の軸線と同一軸線を有した円形に形成されており,更にこのF型プラグの接続部側周縁には,外周径より大きく形成された鍔部56が形成されている。
尚,この実施例に限定されるものではなく,例えば増幅基部20の周面の何れかの位置に,外部から内部に収納した信号増幅器21に電源供給可能なように電源供給端子を設け,ACアダプターのような外付けの電源供給器から電源供給するように構成しても良い。また,前記同軸ケーブル26に電源重畳して給電するように,前記同軸ケーブル26に電源挿入器を設け,当該電源挿入器からACアダプター等を介して電源供給するように構成しても良い。
更に,F型プラグ55の鍔部56と前記増幅基部箱体22の内面側とが当接するかしないかの寸法に嵌合されているので,前記F型プラグ55が接続コネクタに対して抜け防止となると共に,当該接続コネクタに対して回転自在となるような寸法に構成されているので,給電線収納手段50の回転操作によって給電線15の巻き取りや引出のさいに,給電線16が捩れることなく,受信信号を信号増幅器21に伝送できるのである。
またユーザーの立場で考えれば,このアンテナ装置を携帯したり,未使用時に収納したりするときなどの場合において,省スペースとなり使い勝手の良いアンテナ装置が提供できるのである。
先ず,本願の実施例に示すアンテナ装置1のアンテナ基部10と増幅基部20とを相互に直交するように取り付けた状態にする。次にノートパソコンの液晶モニタを開いて使用する状態にしてから,当該液晶モニタの左上にアンテナ装置1のアンテナ基部10の下面と増幅基部20の右側側面とが,液晶モニタの上面と側面とに当接するように載置するのである。このとき液晶モニタの上面が,前記アンテナ基部10の前側面と後側面の下端部から下方向に延設された係止片12a,13aとの間に位置すると共に,液晶モニタの左側面を,前記増幅基部20に具備された挟み器30で挟持するように取り付けるのである。このようにアンテナ装置1をノートパソコンに取り付けたのならば,前記アンテナ装置1から引き出された伝送線26を,ノートパソコンのRF入力端子に接続すると共に,前記アンテナ装置1に内蔵させた信号増幅部21に電源を供給するための電源線25を,ノートパソコンのUSB端子に接続する。
またユーザーの立場で考えれば,このアンテナ装置1を携帯したり,未使用時に収納したりするときなどの場合において,省スペースとなり使い勝手の良いアンテナ装置が提供できる。
また使用の状態にいては,アンテナ基部10と増幅基部20とを組み付けた状態に変形させて,例えばノートパソコンの液晶モニタ等の上面角部に容易に載置できることから,ノートパソコンでテレビを見るような場合に,例えば室内に設置されたテレビ端子から同軸ケーブルを引き回す必要も無く,簡単にテレビを見ることができるといった設置の容易性を有したアンテナ装置を提供できる。
尚,本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく,例えば液晶やプラズマディスプレーのような薄型テレビ受信機に対応させてもよいなど,本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成を適宜に変更して実施することも可能である。
Claims (4)
- アンテナ装置において,
当該アンテナ装置は,異なる周波数帯を受信するために,少なくとも2つのアンテナを具備したアンテナ基部と,
当該アンテナからの給電線を収納する収納部と,前記アンテナの出力を所定レベルまで増幅する増幅回路とからなる信号増幅部を具備した増幅基部とからなり,
前記信号増幅部は,外部からの直流電流を供給することで動作するか,若しくは給電線に重畳された直流電流で動作するよう構成され,
前記アンテナ基部と前記増幅基部とは,各基部の長手方向における一方側において,各基部が直交配置される位置に着脱自在に固着されるよう構成され,
前記アンテナ基部には,前記増幅基部の長手方向と平行な一側面の任意の位置であって,前記増幅基部の配置方向に前記側面の端部から少なくとも1つの係止片を突設させ,
前記増幅基部には,前記アンテナ基部の長手方向と平行な一側面の任意の位置であって,前記アンテナ基部の配置方向に前記側面の端部から少なくとも1つの係止片を突設させ,
前記係止片のうち少なくとも1つは,当該係止片とこの係止片に対向する位置に配置した挟持片とを備え,夫々の略中央部において枢着し,発条によって常に一端を閉じるように押圧する挟み器を構成したことを特徴としたアンテナ装置。
- 前記増幅基部に形成した給電線収納部には,回転操作によって任意の長さの給電線を巻き取り収納可能な給電線収納手段が具備されたことを特徴とした請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記信号増幅部はシールドケースに収納されたことを特徴とした請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
- 前記アンテナはVHF帯受信用とUHF帯受信用のアンテナであることを特徴とした請求項1乃至請求項3の何れかに記載のアンテナ装置。
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