JP2005353142A - 光ディスク判別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光ディスクに記録されている情報にも基づいて、複数種類の光ディスクを再生する光ディスク再生装置に用いられる光ディスク識別装置を提供する。
【解決手段】 フォーマットの異なる光ディスク(1)を判別する光ディスク判別装置(Op)において、光ピックアップ(3)をフォーカス位置(Pf)で固定して、光ディスク(1)から記録情報を再生し、フォーカス位置検出器(32)は再生信号(Sa,Sb,Sc,Sd)に基づいてフォーカス位置(Pf)においてハイレベルおよびローレベルの何れかとなるフォーカス位置検出信号(Sg)を生成し、RF信号検出器(20)はフォーカス位置検出信号(Sg)に基づいて、再生信号からRF信号(Srf)を検出し、記録密度判別器(31、S14、S20)はRF信号に基づいて光ディスクの記録密度を判別し、フォーマット判別器(S16〜S24)は検出された記録密度に基づいて、光ディスクを判別する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数種類の光ディスクを再生する光ディスク再生装置に用いられる光ディスク識別装置に関するものであり、さらに詳述すれば、記録密度の異なる光ディスク、およびトラック上に形成されているウォブル周期の異なる光ディスクおよび記録層の数の異なる光ディスクの種類を判別する光ディスク判別装置に関する。
現在使用されている光ディスクには様々な種類があり、例えば、再生専用のCD−ROM、書き込み可能なCD−R、CD−RW、再生専用のDVD−ROM、記録可能なDVDとして、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAMなどが挙げられる。さらに、新たな種類の光ディスクが開発されることも当然のこととして予期される。
光ディスク再生装置は、これらに代表される既存の全ての種類の光ディスクを再生できることが必要である。しかしながら、光ディスクの種類が異なれば、記録密度やトラックピッチが異なり、さらに、再生方法なども異なる。それゆえに、光ディスク再生装置において、再生動作を開始する前に、再生対象である光ディスクの種類を判別する必要がある。
従来、光ディスクの種類の判別には、フォーカスサーチの際に得られる信号の反射率の差を利用する方法(特許文献1、特許文献2)や、同期信号の出現間隔を検出する方法(特許文献3)がある。さらに、ウォブルの周期が記録型ディスクによって異なることを利用して記録型ディスクの種類を判別する方法(特許文献4、特許文献5)がある。
特開平5−101402号公報 特開平11−066712号公報 特開2001−332009号公報 特開平9−198779号公報 特開2002−312933号公報
上述のフォーカスサーチの際に得られる信号の反射率の差を利用する方法では、光ディスクに照射されたレーザの反射光の光量によって光ディスクの種類を判別する。それ故に、光ディスクの表面状態や、光ディスクの個体毎の品質のばらつき、およびレーザ強度のばらつきによって、光ディスクの種類を判別するレベル(判別レベル)も変動して、誤判別を起こすことがある。
また、上述の光ディスクに記録されたRF信号の同期信号を基に光ディスクの種類を判別する方法においては、判別レベルの変動による誤判別の問題は解消される。しかしながら、同期信号に基づく光ディスクの種類判別には、少なくともフォーカスサーボを動作させる必要がある。この場合、判別すべき光ディスク種類によっては基盤厚や反射光の信号強度が異なることが原因でサーボ動作が安定せずに、光ディスクの種類判別動作が行えないことがある。
さらに、上述のウォブルの周期を利用する光ディスクの種類判別方法は、上述の同期信号の出現間隔に基づく判別方法と同様にサーボ動作状態で行われる。それ故に、サーボが安定して機能しない場合には、判別動作が出来ないことがある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、フォーカスサーボ動作をせずに、光ディスクの情報を読み取り、光ディスクの種類を判別できる光ディスク判別装置を提供するものである。
本発明は、フォーマットの異なる少なくとも2種類の光ディスク(1)を判別する光ディスク判別装置であって、
光ディスクを回転駆動させる手段と、
光ディスクの記録面に対してレーザを照射すると共に、当該記録面からの反射光を受光する光ピックアップ手段と、
前記ピックアップ手段の対物レンズと前記記録面との距離を調整するフォーカスアクチュエータ手段を駆動させるフォーカス駆動値を生成するフォーカス駆動制御手段と、
前記反射光の強度に基づいて、前記記録面の状態を表す受光信号を生成する受光信号生成手段と、
前記受光信号に基づいて、レーザが前記記録面上に正しく収束してスポットを結ぶフォーカス位置に在る時の、フォーカス駆動値を検出するフォーカス駆動値検出手段と、
前記検出されたフォーカス駆動値を固定的に前記フォーカスアクチュエータ手段に供給して、前記対物レンズを前記検出されたフォーカス位置に固定するフォーカス位置固定手段と、
前記受光信号に基づいて、前記対物レンズがフォーカス位置において、ハイレベルおよびローレベルの何れかとなるフォーカス位置検出信号を生成するフォーカス位置検出手段と、
前記フォーカス位置検出信号に基づいて、前記受光信号からRF信号を検出するRF信号検出手段と、
前記RF信号に基づいて、前記光ディスクの記録密度を判別する記録密度判別手段と、
前記検出された記録密度に基づいて、光ディスクのフォーマットの違いを判別するフォーマット判別手段とを備える、光ディスク判別装置。
本発明によれば、フォーカスサーボ動作をせずに、光ディスクに記録されている情報を読み取り、その情報の記録密度におうじて、フォーマットの異なる少なくとも2つ以上の光ディスクの種類の判別を行うことができる。
図1に、本発明の実施の形態に係る光ディスク判別装置が組み込まれた光ディスク再生装置の構成を示す。光ディスク再生装置Opは、光ディスク1を回転させるスピンドル2、光ディスク1の記録面に光を照射する光ピックアップ3、光ディスク1の記録面から反射された光を受けて電気信号を生成する光検出器4、光ピックアップ3のフォーカスを調整するフォーカスアクチュエータ34、フォーカスアクチュエータ34を駆動させるフォーカスアクチュエータ駆動器6、スピンドル2を回転駆動させるスピンドルモータ駆動器11、および反射光から読みとられた情報を処理すると共に光ディスク再生装置Opの全体動作を制御する光ディスクコントローラCを含む。
光ディスクコントローラCは、D/A変換器8、スピンドル制御器12、フォーカスエラー信号生成器13、全加算信号生成器14、位相差検出器15、オフトラック信号生成器17、波形等化器20、第1のA/D変換器24、第2のA/D変換器25、第3のA/D変換器26、第1のゲート生成器27、第2のゲート生成器28、ニ値化信号生成器29、トラッキング制御器30、同期信号検出器31、フォーカス駆動器33、ウォブル信号生成器45、ウォブル信号検出器46、及びCPU100を含む。
CPU100は、光ディスクコントローラCを構成する個々の要素と共に、光ディスクコントローラCの全体の動作を制御する。なお、第1のA/D変換器24、第2のA/D変換器25、第3のA/D変換器26は、それぞれ、図面においては紙面の都合上「A/D」と表示されている。同様に、第1のゲート生成器27および第2のゲート生成器28は、「ゲート生成器」と表示されている。さらに、フォーカスアクチュエータ駆動器6およびスピンドルモータ駆動器11は、「駆動器」と表示されている。
スピンドル制御器12は、スピンドル2の回転数を指示するスピンドル制御信号Scsを生成する。スピンドルモータ駆動器11は、スピンドル制御信号Scsに基づいて、スピンドル2を回転させるスピンドル駆動信号Sdsを生成する。スピンドル2は、スピンドル駆動信号Sdsに基づいて駆動されると共に、自身の回転速度を表す回転数信号Ssrを生成する。スピンドル制御器12は、回転数信号Ssrに基づいてスピンドル制御信号Scsを生成して、スピンドル2の回転速度が所定値になるようにスピンドル制御信号Scsを生成する。このような、駆動制御として、FG(Frequency Generator)制御などがある。
光ピックアップ3は、光ディスク1の記録面に対してレーザを照射すると共に、反射光に基づいて、フォーカスアクチュエータ34を駆動して、対物レンズ3Lを光ディスク1の記録面に対して垂直方向に移動させて、光ディスク1の記録面のトラック上にレーザスポットを正しく結ばせる。つまり、フォーカス駆動器33は、対物レンズ3Lを所定の位置に移動させるためのフォーカス駆動制御データDcfを生成する。D/A変換器8は、フォーカス駆動器33から出力されたフォーカス駆動制御データDcfをD/A変換して、フォーカス駆動制御信号Scfを生成する。
フォーカスアクチュエータ駆動器6は、フォーカス駆動制御信号Scfに基づいて、フォーカスアクチュエータ34を駆動させるフォーカス駆動信号Sdfを生成する。そして、フォーカス駆動信号Sdfに基づいて、フォーカスアクチュエータ34は光ピックアップ3を指示された位置に移動させる。このようにして、フォーカス駆動器33から出力されるフォーカス駆動制御データDcfに基づいて、対物レンズ3Lと光ディスク1の記録面との距離、つまりレーザが正しいスポットを結ぶ焦点の光ディスク1の記録面に対する位置が調整される。この動作を、光ピックアップ3のフォーカス調整と予備、レーザが光ディスク1の記録面上に正しくスポットを結ぶときの、対物レンズ3Lの位置を光ピックアップ3がフォーカス位置Pfにあると呼ぶ。なお、本明細書においては、対物レンズ3Lの焦点上に、収束されたレーザ光をレーザスポットと呼ぶ。
本例においては、光ピックアップ3は、DVD再生用の650nmの波長をもつレーザを照射する。これは、本発明においては、光ディスクの情報記録面からの反射光による信号を読み取ることで光ディスクの種類を判別するため、波長が長く、開口率の小さいCDレーザでは、DVDの信号を正確に読み取るには反射光のエネルギー量が不足する可能性があるためである。この意味において、反射光から信号を読みとるに十分なエネルギー量が得られるのであれば、光ピックアップ3が照射するレーザの波長は650nmに限定されるものでないことは言うまでもない。
光検出器4は、光ディスク1からの反射光を電気信号に変換する。光検出器4の検出領域は4分割されている。これらの4分割された検出領域をそれぞれ、検出領域A、検出領域B、検出領域C、および検出領域Dと識別する。検出領域A、検出領域B、検出領域C、および検出領域Dはそれぞれ受光強度に応じて受光信号Sa、受光信号Sb、受光信号Scを出力する。
全加算信号生成器14は、光検出器4の各受光領域から出力される受光信号Sa、Sb、Sc、およびSdに対して、次式(1)で表される加算処理を行い、全加算信号Sasを生成する。全加算信号Sasは、波形等化器20および第2のA/D変換器25に入力される。
Sas=Sa+Sb+Sc+Sd ・・・・ (1)
波形等化器20は、全加算信号Sasを波形等化して、光ディスク1に記録されている情報信号であるRF信号Srfとして、二値化信号生成器29に出力する。ニ値化信号生成器29は、RF信号Srfを二値化して、RF二値化信号Sbrを生成する。RF二値化信号Sbrは、同期信号検出器31に入力される。
フォーカスエラー信号生成器13は、光検出器4の検出領域A、B、C、およびDからから出力される受光信号Sa、Sc、Sb、およびSdに対して、次式(2)で表される差分演算を行い、フォーカスエラー信号Sefを生成する。
Sef=(Sa+Sc)−(Sb+Sd) ・・・・ (2)
フォーカスエラー信号Sefは、第1のA/D変換器24によりA/D変換され、第1のゲート生成器27に入力される。第1のゲート生成器27は、フォーカスエラー信号Sefの波形特性からフォーカス位置Pfに、光ピックアップ3(対物レンズ3L)が位置している場合にハイレベルになる第1のゲート信号Sg1を生成する。つまり、第1のゲート信号Sg1は、フォーカスエラー信号Sefに基づいて、光ピックアップ3がフォーカス位置Pfに在るか否かを示す。これについては、後ほど、図3を参照して詳述する。
第2のA/D変換器25は、全加算信号生成器14から入力された全加算信号SasをA/D変換して、第2のゲート生成器28に出力する。ゲート信号生成器28では、全加算信号Sasの波形特性からフォーカス位置Pfに光ピックアップが位置している場合にハイレベルとなる第2のゲート信号Sg2を生成する。つまり、第2のゲート信号Sg2は、全加算信号Sasに基づいて、光ピックアップ3がフォーカス位置Pfに在る否かを示す。これについては、後ほど、図4を参照して詳述する。
本発明の実施の形態におけるフォーカスエラー信号Sefおよび全加算信号Sasによるフォーカス位置Pfの判断およびフォーカス駆動器33の制御はCPU100によって行われる。これについては、後ほど、図2、図3、および図4を参照して詳述する。
位相差検出器15は、光検出器4から出力される受光信号Sa、Sb、Sc、およびSdを演算して、位相差トラッキングエラー信号Setを生成する。トラッキングエラー信号の生成には、光検知器出力の位相差を検出する位相差法(DPD法)が用いられる。位相差トラッキングエラー信号Setは、フォーカスエラー信号Sef、および全加算信号Sasと同様に第3のA/D変換器26によりA/D変換され、トラッキング制御器30に入力される。トラッキング制御器30は、光ディスクが判別された後に、光ピックアップ3のトラック位置の制御を行う。なお、本実施の形態においては、光ディスクの判別のためには、トラッキングエラー信号Sefではなくトラッキング情報がゲート信号として使用される。これについては、後ほど説明する。
オフトラック信号生成器17は、位相差トラッキングエラー信号Setを所定のトラッキングエラーレベルと比較して位相差オフトラック信号Sotを生成する。同期信号検出器31は、位相差オフトラック信号Sotに基づいて、光ピックアップ3がフォーカス位置Pfにいる際に、レーザが光ディスクのトラック上に位置しているかどうかを判断する。
ウォブル信号生成器45は、光検出器4の検出領域A、B、C、およびDからから出力される受光信号Sa、Sc、Sb、およびSdに対して、次式(9)で表される差分演算を行いウォブル信号Swvを生成する。
Swv=(Sa+Sd)−(Sb+Sc) ・・・・ (3)
ウォブル信号Swvは、記録型光ディスクにおいて、記録時の位置認識、記録タイミングの同期検出などを目的として形成されているトラック溝が蛇行したウォブルの状態を反映した情報を有している。そして、この蛇行の周期であるウォブル周期PWや、ウォブル信号Swvの変調方式は、記録型光ディスクの種類によって異なっている。
ウォブル信号検出器46は、ウォブル信号生成器45および論理積演算器32に接続されて、それぞれウォブル信号Swvおよびゲート信号Sgが入力される。ウォブル信号検出器46は、ウォブル信号Swvおよびゲート信号Sgに基づいて、スイッチング信号SWからウォブル周期PWなどの情報を検出する。これについては、後ほど図9を参照して説明する。(記録型光ディスク1の種類をさらなる判別を可能にするために、ウォブル信号生成器45およびウォブル信号検出器46は設けられている。)
以下に、本実施の形態における光ディスクの判別について具体的に説明する。光ディスク再生装置Opに、光ディスク1が挿入されると、まず、スレッドモータ(図示せず)によって、光ピックアップ3が光ディスク1の記録面に対する所定位置に移動させられる。光ディスク1の記録量によっては、光ディスク1の内周位置にしかデータが記録されていない場合があるので、光ピックアップ3は光ディスク1の内周位置に移動させることが望ましい。
光ピックアップ3を上記所定位置に移動させるための制御方法としては、光ピックアップ3がディスク1の最内周位置に在ることを検出するスイッチを使用する方法がある。この方法では、光ピックアップ3を所定位置に移動させた後に、スピンドルモータ2を駆動させて、光ディスク1を所定の回転速度で回転するように制御する。光ディスク1の回転数が安定した後に、光ピックアップ3よりレーザを照射させると共に、アクチュエータ34を駆動して、光ピックアップ3の対物レンズ3Lを光ディスク1の記録面に対して垂直方法に遺贈させて、レーザが光ディスク1の記録面上に正しくスポットを結ぶように調整する。この動作をフォーカス調整と呼び、レーザが光ディスク1の記録面上に正しくスポットを結ぶ時の対物レンズ3Lの位置を、光ピックアップ3のフォーカス位置Pfと呼ぶことは上述の通りである。
図2に、フォーカス調整時の、レーザのスポットと、光ディスク1の記録面との距離Lと、フォーカス調整時のフォーカス駆動信号Sdf、フォーカスエラー信号Sef、全加算信号Sas、RF信号Srf、およびウォブル信号Swvを表す信号波形を示す。また、同図において、Lfは、レーザが光ディスク1の記録面上に正しくスポットを結べる焦点距離であり、フォーカス距離Lfと呼ぶ。また、フォーカス距離Lfより左側の領域はL<Lfであり、右側の領域はLf<Lである。つまり、本例においては、レーザのスポットが光ディスク1に対してまずフォーカス距離Lfより近距離な位置から遠距離に向かって移動させられながらフォーカス調整が行われる。
なお、光ディスク1の形状およびスピンドル2における光ディスク1の姿勢に対する許容誤差のために、フォーカス距離Lfは同図に示すフォーカス調整開始距離Liおよびフォーカス調整終了距離Ltの範囲に位置することが許容される。よって、フォーカス駆動信号Sdfのとり得る値は、フォーカス調整開始距離Liにおいて最大となり、以降暫減して、フォーカス調整終了距離Ltで最小となる。なお、フォーカスアクチュエータ34は、フォーカス駆動信号Sdfの値に応じた距離Lに、光ピックアップ3を位置させるように動作する。つまり、フォーカス駆動信号Sdfが距離Lを決定するのであって、距離Lがフォーカス駆動信号Sdfの値を決定するのではない。しかしながら、本明細書においては、説明の便宜上、距離Lを基準として説明する。
なお、光ピックアップ3の光ディスク再生装置Opにおける位置精度は確保されているので、光ディスク1の記録面と光ピックアップ3との離間距離Lは、対物レンズ3L(焦点されたレーザスポット)の光ディスク再生装置Opにおける位置と見なすことができる。この観点に立って、距離L、フォーカス調整開始距離Li、フォーカス距離Lf、およびフォーカス調整終了距離Ltをそれぞれ、必要に応じて、光ピックアップ3(対物レンズ3L)の照射位置P、フォーカス調整開始位置Pi、フォーカス位置Pf、およびフォーカス調整終了位置Ptと呼ぶものとする。
フォーカス調整開始距離Liにおいては、フォーカスエラー信号Sefの値はゼロである。フォーカスアクチュエータ34によって、レーザスポットが光ディスク1の記録面から遠ざかるように対物レンズ3Lを移動させても、フォーカスエラー信号Sefはゼロのままである。そして、レーザスポットがフォーカス距離Lfの近傍に到達すると、フォーカスエラー信号Sefは急激に増大する。レーザスポットがさらにフォーカス距離Lfに近づくと、フォーカスエラー信号Sefは一転して急激に減少して、フォーカス距離Lfでゼロになる。
そして、レーザスポットがフォーカス距離Lfを超えてさらに光ディスク1に近づくと、フォーカスエラー信号Sefはさらに減少した後に、ゼロ値に向かって急激に上昇する。以降、フォーカス調整終了位置Ltに至るまで、フォーカスエラー信号Sefの値は、フォーカス調整ゼロのままである。つまり、フォーカスエラー信号Sefは、フォーカス距離Lfを中心として、いわゆるS字カーブ状の急峻な波形を描く(以降、「S字特性」あるいは「S字波形」と呼ぶ)。なお、このS字波形の最大値および最小値をそれぞれ、FEmaxおよびFEminと識別する。
上述のように、図2は、光ディスク1の記録面に対してフォーカス位置Pf(フォーカス距離Lf)に向かって、対物レンズ3Lを移動(レーザスポットを変化)させた場合の、光ディスク1からの反射光の変化を示している。フォーカスエラー信号SefのS字特性は、光検出器4の差分演算器13の極性とピックアップの特性によって異なる。例えば、差分演算器13の上記(2)式の代わりに、次式(4)で表現される演算を行えば、フォーカスエラー信号SefのS字特性は、上記(2)の演算を行った場合と比べて極性が反転する。
Sef=(Sb+Sd)―(Sa+Sc) ・・・ (4)
全加算信号Sasも、フォーカスエラー信号Seと同様に、対物レンズ3Lの移動(レーザスポットの変化)に応じて変化する。つまり、全加算信号Sasは、フォーカスエラー信号SefがS字波形を示し始める前に増加し始め、フォーカス位置Pfにおいて最大値に達し、フォーカスエラー信号Sefがゼロ値に戻った後にゼロになる山形波形を描くように変化する。この山形波形の頂点である最大値をASmaxと識別する。
RF信号Srfも、対物レンズ3Lの移動(レーザスポットの変化)に応じて、照射位置P(距離L)において受光した光ディスク1からの反射光に含まれる情報成分に対応するRF波形を描く。つまり、RF信号Srfは、フォーカス位置Pf(フォーカス距離Lf)において最大強度となる。
<フォーカス調整>
次に、上述のフォーカス調整時に行われるフォーカス駆動信号Sdf(フォーカス駆動制御データDcf)の生成について説明する。本発明において、フォーカス駆動信号Sdfは、フォーカスエラー信号Sefに基づいて生成される。つまり、フォーカスアクチュエータ34の動作による光ピックアップ3の照射位置Pにおけるフォーカスエラー信号Sefの値に基づいて、光ピックアップ3の現在の照射位置Pとフォーカス位置Pfとの差をキャンセルするように、フォーカス駆動信号Sdf(フォーカス駆動制御データDcf)が生成される。
具体的には、フォーカス駆動器33は、フォーカスエラー信号SefがS字特性においてゼロとなる照射位置P(ゼロクロス位置)に対応するフォーカス駆動制御データDcfを検出する。ゼロクロス位置は、上述のフォーカス位置Pfに相当し、照射位置P(0)と表すことができる。
フォーカス駆動器33は、さらに、全加算信号Sasが山形特性における最大値ASmaxとなる照射位置P(ASmax)における駆動値を検出して、フォーカス駆動制御データDcfを生成する。そして、フォーカス駆動器33は、生成されたフォーカス駆動制御データDcfをD/A変換器8およびフォーカスアクチュエータ駆動器6を介して、フォーカス駆動信号Sdfとしてフォーカスアクチュエータ34に出力する。
上述のように、光ピックアップ3をフォーカス調整開始位置Piからフォーカス調整終了位置Ptまで移動(好ましくは、一往復)させる間に、第1のゲート信号Sg1および第2のゲート信号Sg2の生成のためのフォーカス閾値THeおよび全加算閾値THaと、フォーカス駆動器33をフォーカス位置Pfに設定するためのフォーカス駆動制御データDcfが決定される。
<光ピックアップ3がフォーカス位置Pfに在るかの検出>
以下に、図3および図4を参照して、本発明における光ピックアップ3がフォーカス位置Pfにあるか否かの判定方法について説明する。なお、本発明においては、光ピックアップ3がフォーカス位置Pfに在るか否かの判定は、フォーカスエラー信号Sefと全加算信号Sasの双方に基づいて行われる。
図3を参照して、フォーカスエラー信号Sefに基づいて、光ピックアップ3がフォーカス位置Pfに在るかの判定結果を示す第1のゲート信号Sg1の生成について説明する。同図には、フォーカスエラー信号SefのS字波形の詳細と、対応する第1のゲート信号Sg1のパルス波形が示されている。本発明においては、上述のように、フォーカスエラー信号Sefの値に基づいて、第1のゲート信号Sg1のレベルが決定さる。つまり、フォーカスエラー信号Sefは、フォーカス閾値THeを満たす場合に第1のゲート信号Sg1をハイレベルに設定するトリガとして用いられる。
フォーカス閾値THeは、次式(4)および(5)を同時に満たすように設定される。
THe≦(FEmax − FEmin) X 0.1/2 ・・・・ (5)
THe≧(FEmax − FEmin) X −0.1/2 ・・・・ (6)
つまり、フォーカスエラー信号Sefの値が、フォーカス閾値THeの範囲内である場合には、光ピックアップ3はフォーカス位置Pfに在ると判断して、CPU100は第1のゲート生成器27にハイレベルの第1のゲート信号Sg1を出力させる。
フォーカスエラー信号Sefの値が(FEmax−FEmin)X ±0.1/2である位置をP((FEmax−FEmin)X 0.1/2)およびP((FEmax−FEmin)X −0.1/2)と表すと、本発明においては、フォーカス位置Pfは、次式(7)で表される幅Wfを有して認識される。
Wf=P((FEmax−FEmin)X 0.1/2)
− P((FEmax−FEmin)X −0.1/2) ・・・・ (7)
なお、説明の便宜上、照射位置P((FEmax−FEmin)X 0.1/2)および照射位置P((FEmax−FEmin)X −0.1/2)を、必要に応じて、それぞれ、照射位置P1eおよび照射位置P2eと略称する。なお、図3においても、紙面の都合上、P1eおよびP2eとして表示している。よって、幅Wfは、上式(7)の代わりに、次式(8)によって表すことができる。
Wf=P1e − P2e ・・・・ (8)
上述のように、本発明においてフォーカス位置Pfは、一点ではなく許容される幅Wfを有して判定される。これは、光ディスク再生装置Opおよび光ディスク1が許容される誤差を有しているために、フォーカス位置Pfもそれに対応して許容範囲内で変動することを考慮しているものである。よって、幅Wfは小さければ小さいほど、真のフォーカス位置Pfとの差が小さく好ましい。
なお、光ピックアップ3が幅Wf以外の位置(P<P1e、又はP>P2e)にある時、つまり光ピックアップ3がフォーカス位置Pfとして許容される照射位置P1eから照射位置P2eまでの範囲から完全に外れている場合にも、フォーカスエラー信号Sefはフォーカス閾値THeの範囲内に収まることがあるのは、図3からも明らかである。それゆえに、本発明においては、フォーカス調整時に、光ピックアップ3を移動させる過程において、フォーカスエラー信号Sefが、FEmaxから所定値δを減じた値(FEmax−δ)になったことを検出した時点で、第1のゲート生成器27をONにし、FEmin値から一定値δを足した値FEmin+δになったことを検出した時点でゲート生成器をOFFするように構成される。
そして、第1のゲート生成器27がONの状態の時点で、フォーカスエラー信号Sefがフォーカス閾値THeを満足する期間中にのみ、第1のゲート信号Sg1はハイレベルに設定される。所定値δは、光ディスク再生装置Opおよび光ディスク1の特性や品質に基づいて適宜決められる補正量である。
このようにして、光ピックアップ3がフォーカス位置Pfとして許容される、照射位置P1eから照射位置P2eまでの範囲を超えた位置で、第1のゲート信号Sg1がハイレベルにならないように保証している。言い換えれば、第1のゲート信号Sg1は、光ピックアップ3が照射位置P1eと照射位置P2eとの間にある場合には、光ピックアップ3はフォーカス位置Pfに在るものと仮に判定して、第1のゲート信号Sg1はハイレベルになる。
これは、光ディスク1が回転中に変動するフォーカス位置Pfが幅Wf内に収まると設定しており、そのためにフォーカスエラー信号Sefが、フォーカス閾値THeおよび所定値δの条件を満たしていれば、許容誤差を含むことを前提として、光ピックアップ3がフォーカス位置Pfにあると仮に認定するものである。この意味において、第1のゲート信号Sg1はフォーカス位置Pfの第1の仮判定手段として設けられている。
次に、図4を参照して、全加算信号Sasに基づく、光ピックアップ3がフォーカス位置Pfに在るかの判定結果を示す第2のゲート信号Sg2の生成について説明する。同図には、全加算信号Sasの山形波形の詳細と、対応する第2のゲート信号Sg2のパルス波形が示されている。本発明においては、全加算信号Sasの値に基づいて、第2のゲート信号Sg2のレベルが決定さる。つまり、全加算信号Sasは、全加算閾値THaを満たす場合に、第2のゲート信号Sg2をハイレベルに設定するトリガとして用いられる。
全加算閾値THaは、次式(8)を満たすように設定される。
ASmax × 0.8 ≦ THa ≦ ASmax ・・・・ (8)
つまり、全加算信号Sasの値が、全加算閾値THaを満たす場合には、光ピックアップ3はフォーカス位置Pfに在ると仮に判定して、第2のゲート生成器28にハイレベルの第2のゲート信号Sg2を出力させる。
全加算信号Sasの値がAsmax X 0.8である2つの照射位置PをそれぞれP1(Asmax X 0.8)およびP2(Asmax X 0.8)と表すと、本発明においては、フォーカス位置Pfは、次式(9)で表される幅Waを有して認識される。
Wa=P1(Asmax X 0.8)− P2(Asmax X 0.8) ・・・・ (9)
なお、説明の便宜上、照射位置P1(Asmax X 0.8)− P2(Asmax X 0.8)を、必要に応じて、それぞれ、照射位置P1aおよび照射位置P2aと略称する。なお、図4においても、紙面の都合上、P1aおよびP2aとして表示されている。よって、幅Waは、上式(9)の代わりに、次式(10)によって表すことができる。
Wa=P1e − P2e ・・・・ (10)
これは、光ディスク1が回転中に変動するフォーカス位置Pfが幅Wa内に収まると設定しており、そのために全加算信号Sasが全加算閾値THaの条件を満たしていれば、許容誤差を含むことを前提として、光ピックアップ3がフォーカス位置Pfにあると仮に認定するものである。この意味において、第2のゲート信号Sg2はフォーカス位置Pfの第2の仮判定手段として設けられている。
論理積演算器32は、上述のように生成された第1のゲート信号Sg1と第2のゲート信号Sg2との論理積演算をして、ゲート信号Sgを生成する。つまり、第1のゲート信号Sg1および第2のゲート信号Sg2の双方がハイレベルの時に、ゲート信号Sgはハイレベルに設定される。このように、第1のゲート信号Sg1と第2のゲート信号Sg2の論理積をとることによって、第1のゲート信号Sg1および第2のゲート信号Sg2のそれぞれが有する許容誤差によるフォーカス位置Pfの判定誤差を低減している。
図5に、ウォブル信号Swvの拡大波形を示す。ウォブル信号Swvは、フォーカス位置Pfにおいて、レーザ光が光ディスク1のトラックを横断する際の波形とトラックの蛇行状態を反映した波形を重ね合わせた信号として現れる。同図に示すように、ウォブル信号Swvの波形のうねりの1つがウォブル周期PWであり、ゼロレベルから次のゼロレベルまでがトラック横断周期Pctである。
次に、図6を参照して、上述のフォーカス駆動制御データDcf(フォーカス駆動信号Sdf)によって光ピックアップ3をフォーカス位置Pfに固定した場合の、フォーカス駆動信号Sdf、フォーカスエラー信号Sef、全加算信号Sas、RF信号Srf、ウォブル信号Swv、およびゲート信号Sgの経時変化を示す。同図において、時刻t1〜時刻t2は、上述のフォーカス調整に要する期間、つまりフォーカス調整期間PRfである。そして、時刻t3〜t4は、光ディスク1の判別動作に要する期間、つまり光ディスク判別期間PRdである。
上述のように、フォーカス調整期間PRfにおいて、フォーカス位置Pfに対するフォーカス駆動制御データDcf(フォーカス駆動信号Sdf)が求められる。そして、時刻t3に、求められたフォーカス駆動制御データDcf(フォーカス駆動信号Sdf)のフォーカスアクチュエータ34に対する固定出力が開始される。つまり、光ピックアップ3は固定出力されたフォーカス駆動制御データDcfによって、サーボ制御されることなく、その位置はほぼフォーカス位置Pfに固定されてレーザを照射する。そして、光ディスク1の記録面からの反射光から生成されるフォーカスエラー信号Sef、全加算信号Sas、RF信号Srf、およびウォブル信号Swvは、図に示されるような周期的な特性を表す。この周期はほぼ光ディスク1の面ぶれの周期PRに一致する。
次に、上述に光ディスク判別期間PRdにおける、光ディスクの判別について説明する。本発明における光ディスクの判別は、記録密度に基づく光ディスクの種類の判別、ウォブル信号に基づく記録型光ディスクの判別に大別される。よって、先ず。記録密度に基づく光ディスクの種類の判別に説明した後に、ウォブル信号に基づく記録型光ディスクの判別について説明する。
<記録密度に基づく光ディスクの判別>
以下に、DVDとCDを例に、本発明における記録密度に基づく光ディスクの判別について説明する。本実施の形態においては、フォーカス位置PfにおけるRF信号Srfに基づき、光ディスクの記録密度を検出して、光ディスクがDVDおよびCDの何れであるかを判別する。光ディスクの記録密度は、DVDとCDで異なっている。例えば、記録面が1層のみのDVD(以降、「DVD1層ディスク」と略称する)は、最短パターン長は0.267um、最長パターン長は1.866umである。また、記録層が2層のDVD(以降、「DVD2層ディスク」と略称する)は、最短パターン長が0.293um、最長パターン長が2.054umである。一方、CDでは、線速度によって若干異なるが、線速度1.25m/sの場合で、最短パターン長は0.87um、最長パターン長は3.18umである。
このように、光ディスクはその種類によって、最短パターン長および最長パターン長、つまり記録密度が異なる。よって、最短パターン長および最長パターン長のいずれに基づいても、光ディスクの種類の判別が可能であるが、本実施の形態においては、最長パターン長の差に基づいて光ディスクの判別を例に説明する。
DVD1層ディスクでは、最長パターン信号である14T信号は、14T+4Tという決まったパターンで出現する。DVDの標準線速度である3.49m/sで、DVD1層ディスクを回転させると、パターン信号の周波数は937kHzとなる。
CDの最長パターン信号である11T信号も同期検出信号として11T+11Tという決まったパターンで出現する。よって、CDを、DVD1層ディスクと場合と同様にDVDの標準線速度である3.49m/sで回転させると、パターンの周波数は549kHzとなる。
これらの周波数を有するパターンの出現間隔を、例えば、33MHzの固定クロックでカウントすると、DVD1層ディスクでは約35カウント、CDでは約60カウントとなる。つまり、パルス幅カウンタを用いて、光ディスク1から再生される最長パターン信号の出現間隔をカウントすれば、得られるカウンタ値の違いによって光ディスクを判別することが出来る。本実施の形態においては、同期信号検出器31が、最長パターン長に基づき、光ディスクがCDおよびDVDの何れであるかを判別する。
次に、上述のフォーカス位置Pfにおいて、ハイレベルとして生成されるゲート信号SgのタイミングでRF信号Srfを取り込み、同RF信号Srfの周波数から光ディスク1の記録密度を判別する手段について説明する。
以下に、図7および図8を参照して、同期信号検出器31による光ディスク判別について説明する。図7に示すように、同期信号検出器31は、論理積演算器38、パルス幅カウンタ39、最大カウント値検出器40、タイマTMa、およびスイッチ47aを含む。スイッチ47aは、ニ値化信号生成器29とパルス幅カウンタ39の間に挿入されている。
論理積演算器38は、インバートポートがオフトラック信号生成器17に接続されて位相差オフトラック信号Sotが入力され、もう一方のポートは論理積演算器32に接続されてゲート信号Sgが入力される。そして、論理積演算器38はインバートされた位相差オフトラック信号Sotとゲート信号Sgの論理積をとって、スイッチング信号Swを生成してスイッチ47aに出力する。
スイッチ47aは通常はOFFであるが、スイッチング信号Swに応答してONになり、入力されるRF二値化信号Sbrを間欠的に、パルス幅カウンタ39に出力する。この間欠的に出力されるRF二値化信号Sbrを間欠RF二値化信号Sbriと呼ぶ。
論理和演算器44は、インバートポートが論理積演算器32に接続されてゲート信号Sgが入力され、もう一方のポートにはタイマTMaが入力される。論理和演算器44は、インバートされたゲート信号SgとタイマTMaとの論理和演算を行いリセット信号Srを生成する。なお、リセット信号Srは、インバートされたゲート信号SgとタイマTMaの何れかがハイレベルの時にハイレベルになる。タイマTMaの期間は、DVD、および、CDの最長パターン信号が現れる周期以上に設定される。
パルス幅カウンタ39は、論理和演算器44およびスイッチ47aに接続されて、間欠RF二値化信号Sbriおよびリセット信号Srが入力され、さらに外部から基準クロックCKrが入力される。パルス幅カウンタ39は、インバートされた位相差オフトラック信号Sotとゲート信号Sgが共にハイレベルの時に、間欠的に入力される間欠RF二値化信号Sbriのバルス幅をカウントする。つまり、RF二値化信号Sbrの立ち上がりエッジを検出してから、次の立ち上がりエッジを検出するまでの間、基準クロックCKrでカウントアップしてカウント信号Spaを生成する。なお、パルス幅カウンタ39は、リセット信号Srによってリセットされる。
最大カウント値検出器40は、パルス幅カウンタ39および論理和演算器44に接続されて、カウント信号Spaおよびリセット信号Srが入力される。最大カウント値検出器40は、第1のレジスタ43a、第2のレジスタ43b、およびカウント値比較器43cを含む。第1のレジスタ43aは、リセット信号Srが最大カウント値検出器40に入力される度に、その時にカウント信号Spaが表すパルス幅カウント値CA1を一時的に記録する。第2のレジスタ43bは、それまでに最大カウント値検出器40に入力されたカウント信号Spaが表最大値のパルス幅カウント値CA2を記録する。
カウント値比較器43cは、第1のレジスタ43aの記録値がカウント信号Spaによって更新される度に、第1のレジスタ43aに一時的に記録さているパルス幅カウント値CA1と第2のレジスタ43bに記録されているパルス幅カウント値CA2とを比較して、大きい方が第2のレジスタ43bに記録されるようにする。なお、最大カウント値検出器40は、論理和演算器44から出力されるリセット信号Srによってリセットされる。そして、その時に第2のレジスタ43bに記録されているパルス幅カウント値CA2が、最大パルス幅カウント値CAmaxとして取得される。
図8に、上述の同期信号検出器31におけるRF信号Srf、ゲート信号Sg、位相差オフトラック信号Sot、および間欠RF二値化信号Sbriを波形を示す。同図から読みとれるように、同期信号検出器31に入力されるRF二値化信号Sbrは、位相差オフトラック信号Sotの反転信号とゲート信号Sgの論理積であるスイッチング信号SWによってスイッチングされ、光ピックアップ3がフォーカス位置Pfに在り(ゲート信号Sgがハイレベル)で且つトラック位置に在る(位相差オフトラック信号Sotがローレベル)場合にのみ、間欠RF二値化信号Sbriとしてパルス幅カウンタ39に取り込まれる。
同期信号検出器31で検出された最長パターン信号のパルス幅カウント値CA2(第2のレジスタ43bに記録)は、一定期間積分処理され、期待される値との比較による、ディスクの種類の判別に供される。これらの処理は、ソフトウェア処理によって行うが、ハードウェアによる処理でも良い。
以下に、カウント信号Spa(パルス幅カウント値C)に基づく、光ディスクの判別の処理について具体的に説明する。図7および図8に示すように、パルス幅カウンタ39に取り込まれる間欠RF二値化信号Sbriは、光ピックアップ3がフォーカス位置Pfで且つオントラック位置における時の、RF二値化信号Sbrのはずである。しかしながら、光ディスクの種類によっては、正確に位相差オフトラック信号Sotが生成されない可能性がある。そして、最悪の場合には、光ピックアップ3がオフトラック位置に在る時のRF信号SrfのRF二値化信号Sbrを取り込む可能性がある。
そこで、パルス幅カウンタ値C(カウント信号Spa)に基づいて、正確に光ディスクの種類を判別するために、取得された最大パルス幅カウント値CAmaxの分布データを取得し、DVD、あるいはCDの場合に期待されるカウンタ値と比較することで判別を行う。つまり、パルス幅カウンタ39に使用する基準クロックCKrの周波数を33MHzとすると、上述したように、DVDでは35カウント、CDでは60カウント程度の値が、同期信号検出器31の最大パルス幅カウント値CAmaxとして得られるはずである。そこで、まず、値としてありえない、例えばオーバーフローしている最大パルス幅カウント値CAmax(Cmax>35又は60)を取り除き、それ以外のカウント値Cを一定期間積分し、その平均値がDVDの期待値(60)に近いか、CDの期待値(35)に近いかをもって、光ディスク1がCDおよびDVDの何れであるかを判別する。本例においては、DVD1層ディスクとCDを例にとり判別方法を説明したが、その他の光ディスクであっても、記録密度の異なる光ディスクであれば同様に判別することができることは言うまでもない。
<ウォブル信号に基づく記録型光ディスクの判別>
以下に、DVDとCDを例に、それぞれの記録型光ディスクの判別について説明する。上述のように、記録密度に基づいて、光ディスクがCDおよびDVDの何れか分かっても、CDおよびDVDにはさらに、記録型および非記録型の別、さらに、記録型にも複数の異なる種類がある。例えば、非記録型の光ディスクとしては、CD−ROMおよびDVD−ROM(DVD1層ディスク、DVD2層ディスク)の種類がある。さらに、記録型光ディスクとしては、CD−R、CD−RW、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、およびDVD+RWが既に実用化されている。よって、上述の例における判別では、光ディスク1がCD−ROMおよびDVD1層ディスクの何れかの非記録型である場合には再生可能であるが、上述のような記録型である場合には、さらに詳細に判別する必要がある。
よって、本発明においては、これらの記録型の光ディスクに設けられている、ウォブルのウォブル周期PWに基づいて、光ディスクのさらなる判別を行うものである。その方法を簡単にいえば、上述のフォーカス位置Pfにおいて生成されるゲート信号Sgのタイミングでウォブル信号Swvを取り込み、ウォブル信号Swvの周波数から記録型光ディスクのウォブル周期PWを検出し、同ウォブル周期PWに基づいて、記録型光ディスクを判別する。
つまり、記録型光ディスクには、記録時の位置認識、記録タイミングの同期検出などを目的として、トラック溝が蛇行したウォブルが形成されている。このウォブル周期PWや、変調方式は、各記録型光ディスク(CD)の種類によって異なっていることは上述の通りである。具体的には、CD−RあるいはCD−RWでは、光ディスクが標準速度で回転した場合(線速度が1.2−1.4m/s)に中心周波数が22.05kHzになるようにウォブルが形成されている。本実施の形態においては、DVD1層ディスクの標準速度である、線速度3.49m/sにスピンドルの回転数を制御するため、線速度3.49m/sにおいてはCD−Rあるいは、CD−RWのウォブル信号の中心周波数は、約59.2kHzになる。
DVD−RAMの場合には、記録容量が2.6GB(以降、「DVD−RAM2.6GB」と称する)と4.7GB(「DVD−RAM4.7GB」と称する)の規格が存在する。詳細は、“DVD Specification for Rewritable Disc(DVD−RAM) Part1:PHYSICAL SPECIFICATIONS Version1.0 ” および“DVD Specification for Rewritable Disc(DVD−RAM) Part1:PHYSICAL SPECIFICATIONS Version2.0 ”に記載されている。
なお、DVD−RAM2.6GBおよびDVD−RAM4.7GBは、共にZCLVフォーマットである。DVD−RAMのウォブル周期はチャネルビット長186周期で1周期になるように形成されている。
DVD−RAM2.6GBは、チャネルビット長が0.205−0.218umで、線速度はRewritable領域で5.96−6.35m/sである。よって、DVD−RAM2.6GBのウォブル周期PWは約157000分の1であり、ウォブル周波数FWは約157kHzである。
DVD−RAM4.7GBは、チャネルビット長が0.14−0.146umで、線速度がRewitable領域で、8.16−8.49m/sである。よって、DVD−RAM4.7GBのウォブル周期PWは約313000分の1であり、ウォブル周波数FWは約313kHzである。
本実施の形態においては、DVD1層ディスクの標準速度である、線速度3.49m/sで、スピンドル2の回転速度を制御するので、それぞれCD−R(RW)同様に換算すると、ウォブルの中心周波数FwcはDVD−RAM2.6GBでは約92kHz、DVD−RAM4.7GBでは約134kHzとなる。
DVD−R、およびDVD−RWの場合には、ウォブルの周期は、1シンクフレームあたり8周期と定義されている。詳細は、“DVD Specification for Recordable Disc for General(DVD−R for General) Part1:PHYSICAL SPECIFICATIONS Version2.0 ”などに記載されている。1シンクフレームは1488チャネルビットで構成されており、1チャネルビットは、0.133umであるので、線速度3.49m/sの場合のウォブル周期PWは約141000分の1であり、ウォブル周波数FWは約1141kHzである。
DVD+RおよびDVD+RWの場合には、ウォブルの周期は、2シンクフレームあたり93周期と定義されている。詳細は、“ECMA International Standardizing Information and Communication System“の“Standard ECMA−337 Data Interchange on 120 mm and 80 mm − Optical Disk using +RW Format − Capacity: 4,7 and 1,46 Gbytes per Side”などに記載されている。1シンクフレームは1488チャネルビットで構成されており、1チャネルビットは、0.133umであるので、線速度3.49m/sの場合のウォブル周期PWは、約840000の1であり、ウォブル周波数FWは約840kHzである。
上述のように、同一回転数(線速度)における記録型光ディスクのウォブル周期PWおよびウォブル周波数Fwは、光ディスクの種類によって異なり、これを例えば、33MHzの固定クロックでカウントすると、CD−RやCD−RWでは約557カウント、DVD−RAM2.6GBでは約359カウント、DVD−RAM4.7GBでは約246カウント、DVD−RやDVD−RWでは234カウント、DVD+RやDVD+RWで約39カウントとなる。よって、パルス幅カウンタを用いて、ウォブル信号Swvを二値化した信号をカウントすれば、カウンタ値の違いによって記録型光ディスクを判別することが出来る。
図9を参照して、ウォブル信号検出器46による光ディスク判別について説明する。ウォブル信号検出器46は、スイッチ47b、パルス幅カウンタ器48、平均値計算器49、論理和演算器50、ウォブル信号二値化器54、およびバンドパスフィルタ(BPF)55を含む。スイッチ47aは、論理積演算器32に接続されて、ゲート信号Sgが入力される。バンドパスフィルタ55は、ウォブル信号生成器45に接続されて、スイッチング信号SWが入力される。
ウォブル信号検出器46に入力されたウォブル信号Swvは、バンドパスフィルタ55によって、トラッキングエラー信号成分の帯域や高周波信号成分の帯域が除去された後に、固定レベルで二値化するウォブル二値化器54によってウォブル二値化信号Sbwとなる。ウォブル二値化信号Sbwは、ゲート信号Sgによってスイッチングされ、光ピックアップ3がフォーカス位置Pfにいる場合にのみパルス幅カウンタ48に取り込まれる。
パルス幅カウンタ48では、ウォブル二値化信号Sbwの立ち上がりエッジを検出してから、次の立ち上がりエッジを検出するまでの間、基準クロックCKrでウォブル二値化信号Sbwをカウントアップしてカウント信号Spbを生成する。カウントした値CB(カウント信号Spb)は、平均値計算器49にて一定期間積分され、積分結果をレジスタ53に記憶する。パルス幅カウンタ48での検出が終了すると、パルス幅カウンタ48はリセットされる。また、上述のゲート信号Sgと一定期間のタイマTMbによってもパルス幅カウンタ器48はリセットされる。タイマTMbの期間は、判別するすべてのメディアのウォブル信号の周期が安定して取得できる期間以上に設定する。
ウォブル信号検出器46で検出されたウォブル周期のカウント値CBのカウント信号(Spb)の平均値である平均パルス幅カウント値CBmeanと光ディスクの種類によって期待される値との比較により判別する。これらの処理は、ソフトウェア処理によって行うが、ハードウェアによる処理でも良い。
ウォブル信号検出器46のBPF46の中心周波数については特に言及をしていないが、中心周波数を可変し、ウォブル信号の検出の有無によって判別をしても良い。特にDVD+RやDVD+RWのようにウォブルの中心周波数が極端に異なっている場合には有効である。
本実施の形態では、フォーカス位置Pfにおけるフォーカス駆動器33のフォーカス駆動制御データDcfの駆動値は固定出力としたが、フォーカス位置Pfから面ぶれ周期Fr以上の一定周期で光ピックアップ3をウォブリングさせても構わない。その場合は、フォーカス位置Pfを横切る周期が、ぶれ周期以上の間隔で現れるため判別時間が短縮される。
なお、DVD−RAM4.7GBとDVD−RやDVD−RWの判別については、ウォブルの中心周波数が近いため、ウォブル周波数Fwに基づいては、正確には判別できない可能性もある。よって、本発明においては、DVD−RAM4.7GBとDVD−RやDVD−RWの判別は、以下のようにして実現される。
上述の光ディスクの判別動作は、光ピックアップ3の位置がディスク1の中心位置から25mm程度の領域に対してレーザを照射して実施される。しかしながら、光ディスク1がDVD−RAMの場合には、光ピックアップ3を光ディスク1の中心から22.6mm〜24mm以内のDVD−RAMのエンボスピット領域に移動させて判別処理を同様に実行する。なお、DVD−RAMにおけるRewritable領域は、ディスク中心位置から24mmの位置より外周にあるので、光ディスクの偏芯成分も考慮してディスク中心位置から25mm程度の領域に光ピックアップ3を移動することが望ましい。
中心位置から22.6mm〜24mmの領域で判別処理を行うことで、DVD−RAMディスクの場合には、エンボスピット領域からはウォブル信号Swvを検出できないため、ウォブル周期PWのみに基づくのでは判別が困難な、DVD−RやDVD−RWとDVD−RAM4.7GBを判別できる。
RF信号Srfの周波数から光ディスク1の記録密度を判別する手段とウォブル信号Swvを取り込み、ウォブル信号Swvの周波数から記録型光ディスクのウォブル周期を判別する手段とを同時に実行し、さらには手段をDVD−RAMのRewritable領域とエンボスピット領域の両方で実施することによって、たとえば、記録密度と最長パターン検出頻度からCD系とDVD系、および、DVDの記録層の数を判別し、ウォブルの有無や周期から、記録系ディスクの種類を判別し、さらには、エンボスピット領域におけるウォブル信号の有無によってほぼウォブル周期の同一なDVD−RやDVD−RWとDVD−RAM4.7GBを判別することが可能となる。
月に、図10および図11を参照して、DVDの記録層の数についての判別方法について説明する。図10に、光ディスク1がDVD2層ディスクである場合の、フォーカス位置Pfにおけるフォーカス駆動制御信号Scf、フォーカスエラー信号Sef、全加算信号Sas、RF信号Srf、フォーカスエラー信号Sefと全加算信号Sasによって生成されるゲート信号Sgの経時的関係を示す。なお、時刻t1〜時刻t2はフォーカス調整期間PRfであり、時刻t3以降は光ディスク判別期間PRdである。
上述のように、DVD2層ディスクの最長パターン長は2.054umと、DVD1層ディスクの最長パターン長は1.866umより長いので、面ぶれ量が同一であれば、DVD2層ディスクの最長パターン信号の出現頻度は、DVD1層ディスクの最長パターン信号の出現頻度より大きい。また、DVD2層ディスクの最長パターン信号のパルス幅カウント値は、DVD1層ディスクの最長パターン信号のパルス幅カウント値より大きい。
一定期間で積分した際の積分値は、一定期間に検出できる最長パターンの出現頻度に依存するので、パルス幅カウント値を一定期間積分した値は、DVD2層ディスクの方がDVD1層ディスクの場合より、十分大きくなる。しかしながら、パルス幅カウント値は、光ディスクの面ぶれ量によって影響を受ける、積分値のみに基づいてはDVD1層ディスクおよびDVD2層ディスクを正確に判別できない。そのために、本発明においては、フォーカスエラー信号Sefと全加算信号Sasによって生成されるフォーカス位置Pfにおけるゲート信号Sgのパルスの長さで、パルス幅カウント値の積分値を規格化することによって、面ぶれによる影響を抑えてDVD1層ディスクとDVD2層ディスクを正確に判別するものである。
図11に、DVD1層ディスクとDVD2層ディスクの最長パターンを一定期間カウントした結果の概略を示す。同図において、横軸はパルス幅カウント値Cpを表し、縦軸は規格化された最長パターン検出頻度Vp(最長パターン検出頻度/ゲート信号幅)を表し、曲線L1はDVD1層ディスクを表し、曲線L2はDVD2層ディスクを表す。なお、縦軸における点線Ljは判定レベルを表す。
DVD2層ディスクでは、DVD1層ディスクに比べて同一線速度における最長パターン信号の長さが10%程度長い。それゆえに、DVD2層ディスクの規格化された最長パターン検出頻度Vpのピーク値Vp2と、DVD1層ディスクの規格化された最長パターン検出頻度Vpのピーク値Vp1はパルス幅カウント値Cpに関して若干ずれている。このずれは、非常に小さいため記録密度に基づいて、DVD2層ディスクと、DVD1層ディスクとを判別することは困難である。しかしながら、ピーク値Vp1とピーク値Vp2には明らかな大小関係がある。よって、ピーク値Vp1とピーク値Vp2との間に、判別レベルLjを予め設定しておき、ピーク値Vp1およびピーク値Vp2を判別レベルLjと比較することによって、DVD1層ディスクとDVD2層ディスクを判別することが出来る。
上述のように、本発明においては、光ディスクに記録されている情報の記録密度の違いから光ディスクを判別することに加え、ウォブル信号の有無や周期の違いからCD−RやDVD−Rなどの記録型光ディスクを判別し、さらに同一記録密度でも使用する特定パターン信号の一定期間におけるカウント数の違いから記録層の数を判別する。
さらに、2つ以上のポイントで記録密度およびウォブルの有無、周期を取得することで、同一光ディスク上に少なくとも2つ以上のフォーマットを有する光ディスクを判別できる。
本実施の形態においては、DVD−RやDVD−RWとDVD−RAM4.7GBの判別をウォブル信号の有無によって行ったが、DVD−RAMディスクは、エンボスピット領域とRewritable領域における反射光の強度が極端に異なるため、Rewritable領域とエンボスピット領域におけるフォーカスエラー信号の最大値、最小値の差や、全加算信号の最大値の差などの信号強度の差から判別を行うこともできる。
判別方法では反射光の強度を判別に用いるが、Rewritable領域とエンボスピット領域の相対比較であるため、光ディスク毎のばらつきは抑えることが出来る。
本実施の形態においては、DVD1層ディスクとCD、あるいはDVD1層ディスクとDVD2層ディスクを例にとり判別方法を説明したが、その他の光ディスクであっても記録密度の異なる光ディスクあるいは、記録層の異なる光ディスクであれば同様に判別することができる。
次に、図12、図13、図14、および図15に示すフローチャートを参照して、本実施の形態にかかる光ディスク判別動作について説明する。光ディスク再生装置Opのスピンドル2に光ディスク1が載置された状態で、光ディスク判別動作が開始される。図12は光ディスク再生装置Opにおける光ディスク判別の主な動作を示し、図12〜図15は図12に示された主な動作の詳細を示している。
図12に示すように、光ディスク判別動作が開始されると、先ずステップ#100の光ディスク異常判定サブルーチンが実行される。光ディスク異常判定サブルーチン#100において、光ディスク再生装置Opに載置されている光ディスク1の異常の有無が判定される。判定結果に基づいて、所定の処理が実行される。そして、制御は次のステップ#200のフォーカス調整サブルーチンに進む。
フォーカス調整サブルーチン#200において、上述のフォーカス調整が実行されて、光ディスク再生装置Opに実際に載置されている光ディスク1に関する、光ピックアップ3のフォーカス位置Pfが検出される。そして、制御は次のステップ#300の記録/未記録確認サブルーチンに進む。
記録/未記録確認サブルーチン#300において、光ディスク1が既にデータが記録されているか否かが判定される。判定結果に基づいて、所定の処理が実行される。そして、制御は次のステップ#400のCD/DVD判別サブルーチンに進む。
CD/DVD判別サブルーチン#400において、記録密度に基づいて、光ディスク1がCDおよびDVDの何れであるのかが判別される。そして、光ディスク1がCDであると判別された場合には、制御はステップ#500のCD判別サブルーチンに進む。一方、光ディスク1がDVDであると判別された場合には、制御はステップ#600のDVD判別サブルーチンに進む。
CD判別サブルーチン#500において、ウォブル信号Swvに基づいて、光ディスク1がCDのどの種類であるかが判別される。そして、本実施の形態にかかる光ディスク判別が終了する。
DVD判別サブルーチン#600において、ウォブル信号およびRF信号Srfに基づいて、光ディスク1がDVDのどの種類であるかが判別される。そして、本実施の形態にかかる光ディスク判別が終了する。
次に、図13を参照して、上述のステップ#100〜#400の各サブルーチンにおける動作について詳細に説明する。図13に示すように、光ディスク異常判定サブルーチン#100が開始されると、ステップS2において、光ディスク1の内周側を照射するように、光ピックアップ3が移動させられる。そして、制御は次のステップS4に進む。
ステップS4において、スピンドル制御器12はスピンドル制御信号Scsを生成し、スピンドルモータ駆動器11がスピンドル駆動信号Sdsを生成して、スピンドル2を回転させる。そして、スピンドル2から出力される回転数信号Ssrに基づいて、光ディスク1が所望の速度で安定的に回転するように、スピンドル制御器12は再度スピンドル制御信号Scsを生成する。このような、スピンドル2の回転速度のフィードバック制御により、スピンドル2の回転速度が安定するに必要とされる所定時間の経過後に、制御は次のステップS6に進む。
ステップS6において、回転数信号Ssrに基づいて、光ディスク1(スピンドル2)が所望の速度で安定的に回転しているか否かが判断される。Noと判断される場合には、ステップS7において、光ディスクの判別が不可能であることをユーザに提示するなどの異常処理が行われて、光ディスク判別動作は終了する。一方、Yesと判断される場合には、制御はフォーカス調整サブルーチン#200のステップS8に進む。
ステップS8において、光ピックアップ3からレーザが光ディスク1の記録面の内周部に対して照射される。光ディスク1の内周部からの反射光に基づいて、光検出器4は受光信号Sa、Sb、Sc、及びSdを生成して、フォーカスエラー信号生成器13、全加算信号生成器14、位相差検出器15、およびウォブル信号検出器46のそれぞれに出力する。以降、フォーカスエラー信号生成器13、全加算信号生成器14、位相差検出器15、およびウォブル信号検出器46のそれぞれは、入力される受光信号Sa、Sb、Sc、およびSdに基づいて、フォーカスエラー信号Sef、全加算信号Sas、位相差トラッキングエラー信号Set、およびウォブル信号Swvを逐次生成する。また波形等化器20は、全加算信号Sasに基づいて、RF信号Srfを順次生成する。同様に、オフトラック信号生成器17は位相差トラッキングエラー信号Setに基づいて、位相差オフトラック信号Sotを順次生成する。そして、制御は次のステップS10に進む。
ステップS10において、フォーカスエラー信号Sefに基づいて、上述のフォーカス調整が実行される。そして、光ピックアップ3がフォーカス位置Pfに在ることが確認された後に、制御は、記録/未記録確認サブルーチン#300のステップS12に進む。
ステップS12において、光ディスク1は記録済みであるか否かが判断される。具体的には、フォーカス位置Pfにおいて、RF信号Srfが検出できる場合には、光ディスク1は記録済みであると判断され、RF信号Srfが検出できない場合は未記録であると判断される。この判断によって、光ディスク1の種別の可能性を非記録型ディスク/記録済みの記録型ディスクのグループと、未記録の記録型ディスクのグループに選別している。記録済みである場合には、光ディスク1は非記録型或いは記録済みの記録型であると見なして、制御はCD/DVD判別サブルーチン#400のステップS14に進む。一方、記録済みでないと判断される場合には、光ディスク1は未記録の記録型であると見なして、制御はCD/DVD判別サブルーチン#400のステップS20に進む。
ステップS14において、最大パルス幅カウント値CAmaxに基づいて、ステップS12で非記録型或いは記録済みの記録型であると見なされた光ディスク1がCD系であるのか否かが判断される。具体的には、パルス幅カウンタ39に使用する基準クロックCKrの周波数を33MHzの場合、同期信号検出器31における最大パルス幅カウント値CAmaxが60カウントの近似値であるか否かが判断される。
本ステップにおける最大パルス幅カウント値CAmaxの近似の判断について、簡単に説明する。上述のように、光ディスク1がDVDの場合では35カウント、光ディスク1がCDの場合では60カウント程度の値が、同期信号検出器31の最大パルス幅カウント値CAmaxとして得られるはずである。そこで、カウントCA値としてありえない、例えばオーバーフローしているカウント値AC(CA>CAmax)を取り除き、それ以外のカウント値CAを一定期間積分し、その平均値がDVD側の期待値(35)に近いか、CD側の期待値(60)に近いかをもって、光ディスク1の種別をCDかDVDの何れであるかを判別する。Yesと判断される場合、制御は次のステップS16に進む。
ステップS16においては、光ディスク1は記録済みのCDであると判定される。記録済みのCD系とは、CD−R、およびCD−RWの何れかであって既に情報が記録されているものか、CD−ROMを意味する。そして、判定結果は、光ディスク1の再生などの後ほどの処理に対する指示情報として、光ディスク再生装置Op或いは光ディスク判別装置、あるいは適当な記録媒体に記録保存される。なお、必要に応じて、判定結果は視覚或いは音声でユーザに提示されてもよい。そして、制御は、CD判別サブルーチン#500のステップS28に進む。
一方、ステップS14において、最大パルス幅カウント値CAmaxが60に近似していないと判断される場合は、ステップS18において、光ディスク1は記録済みのDVD系と判定される。記録済みのDVD系とは、本例においては、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW、およびDVD−RAMの何れかであって記録済みのものかDVD−ROMを意味する。判定結果は、上述のステップS16で説明したように、指示情報として記録され、必要に応じてユーザに提示される。なお、本発明において、光ディスク1の判別結果は、光ディスク1の判別ステップにおいて、特に断らない限り、上述のステップS16およびS18におけるのと同様に処置される。そして、制御は、DVD判別サブルーチン#600のステップS38に進む。
ステップS20において、ステップS12で未記録の記録型と見なされたディスク1がCD系であるか否かが判断される。具体的には、平均パルス幅カウント値CBmeanがCD−R或いはCD−RWとのカウント値である約557に近似しているか否かが判断される。Yesの場合、制御はステップS22に進む。Noの場合、制御はステップS24に進む。
ステップS22において、光ディスク1は未記録状態の記録型CD系と判定される。未記録状態の記録型CD系とは、本例においては、CD−R、およびCD−RWの何れかであって、まだ記録されていないもものを意味する。そして、制御は、CD判別サブルーチン#500ステップS30に進む。
ステップS24において、光ディスク1は未記録状態の記録型DVD系と判断される。未記録状態の記録型DVD系とは、本例においては、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW、およびDVD−RAMの何れかであって、まだ記録されていないものを意味する。そして、制御はDVD判別サブルーチン#600のステップS46に進む。
なお、上述のステップS14においては、CDのカウント値である60の代わりに、DVDのカウント値である35を用いてもよい。また、ステップS20においても、CDのカウント値である557の代わりに、DVD−のカウント値である234、DVD+のカウント値である39、DVD−RAM2.6GBのカウント値で359、およびDVD−RAM4.7GBのカウント値である約246の何れかを用いてもよい。また、これらカウント値のそれぞれとの比較階層的に行うようなステップを追加してもよい。
次に、図14を参照して、CD判別サブルーチン#500の動作について説明する。 CD/DVD判別サブルーチン#400において、光ディスク1は記録済みCD系と判別(ステップS16)後に、先ずステップS28において、ステップS12(#300)およびステップS14(#400b)で記録済みのCDであると判断された、光ディスク1がさらに記録型であるか否かが判断される。具体的には、ウォブル信号検出器46によって、ウォブル信号Swvからウォブル信号周期PWが検出されるか否かが判断される。検出されない場合はNo、つまり、光ディスク1は、非記録型のCDであると判断されて、制御はステップS36に進む。
ステップS36においては、光ディスク1は、非記録型のCD、つまりCD−ROMであると判別される。そして、光ディスク判別が終了する。
一方、ステップS28において、ウォブル周期PWが検出される場合はYes、つまり、光ディスク1は記録型のCDであると判断される。そして、制御はステップS30に進む。
ステップS30においては、上述のCD/DVD判別サブルーチン#400(ステップS22)において、未記録状態のCDと判別された光ディスク1或いは、ステップS28で記録型の記録済みのCDで判別された光ディスク1をさらに判別するために、光ディスク1はWORM(WRITE ONCE READ MANY)、つまり追記型であるの否かが判断される。具体的には、Yesの場合、光ディスク1はWORMと判断されて、制御はステップS32に進む。そして、Noの場合は、光ディスク1はWORMでは無いと判断されて、制御はステップS34に進む。
ステップS32において、光ディスク1はWORMの記録型CD、つまりCD−Rであると判別される。そして、光ディスクの判別を終了する。
ステップS34において、光ディスク1は非WORMの記録型CD、つまりCD−RWであると判別される。そして、本実施の形態における光ディスクの判別を終了する。
次に、図15を参照して、DVD判別サブルーチン#600の動作について説明する。先ず、ステップS38において、CD/DVD判別サブルーチン#400(S18)で、記録済みDVD系と判別された光ディスク1が記録型であるか否かが判断される。具体的には、ウォブル信号検出器46によって、ウォブル信号Swvからウォブル周期PWが検出されるか否かが判断される。Noの場合は、光ディスク1は非記録型のDVD、つまりDVD−ROMであると判断されて、制御はステップS40に進む。
ステップS40においては、ステップS38でDVD−ROMと判断された光ディスク1が、2層型であるのか否かが判断される。具体的には、図11を参照して説明したように、同期信号の検出頻度(ピーク値Vp)が所定値(判別レベルLj)より大きいか否かが判断される。Noの場合、制御はステップS42に進み、Yesの場合、制御はステップS44に進む。
ステップS42において、光ディスク1は、1層型のDVD−ROMであると判別される。そして、光ディスクの判別を終了する。
ステップS44において、光ディスク1は、2層型のDVDーROMであると判別される。そして、光ディスクの判別を終了する。
一方、上述のステップS38でYes、つまり光ディスク1は記録済みの記録型DVDであると判断される場合には、制御はステップS46に進む。なお、CD/DVD判別サブルーチン#400(S24)において、光ディスク1は未記録の記録型DVDであると判断される場合にも、制御はステップS46に進む。
ステップS46においては、記録型DVDと判別された光ディスク1をさらに判別するために、バンドパスフィルタ55によって、ウォブル信号Swvから上述のDVD+RおよびDVD+RWのウォブル信号Swvに固有の840kHzの周波数成分が除去される。そして、制御は次のステップS48に進む。
ステップS48において、840kHzの周波数成分が除去されたウォブル信号Swvからウォブル周期PWが検出されるか否かが判断される。Noの場合、ステップS38で検出されたウォブル周期PWは、840kHであるの判断されるので、光ディスク1はDVD+R或いはDVD+RWの何れであるかを判断するステップS50に進む。
ステップS50において、光ディスク1はWORMであるか否かが判断される。具体定期には、上述のステップS30におけるのと同様に、フォーカス位置Pfにおける全加算信号Sasの値Asが所定値AsDW以下であれば、光ディスク1はWORMではないと判断されて、制御はステップS52に進む。そして、全加算信号Sasの値が所定値AsDWより大きければ、光ディスク1はWORMであると判断されて、制御はステップS54に進む。
ステップS52において、光ディスク1はDVD+RWであると判別される。そして、そして、光ディスクの判別を終了する。
ステップS54において、光ディスク1はDVD+Rであると判別される。そして、そして、光ディスクの判別を終了する。
一方、上述のステップS48においてYes、つまりウォブル信号Swvのウォブル周期PWは、840kHz分の1(ウォブル周波数Fwは840KHz)以外である場合には、制御はステップS56に進む。
ステップS56において、光ディスク1がDVD−RAM2.6GBであるか否かが判断される。具体的には、検出されるスイッチング信号SWのウォブル周期PWが92kHz分の1に近似していればYesと判断されて、制御ステップS58に進む。ウォブル周期PWが92kHz分の1に近似していなければNoと判断されて、制御はステップS60に進む。
ステップS58においては、光ディスク1はDVD−RM2.6GBであると判別される。そして、光ディスクの判別を終了する。
ステップS60において、光ピックアップ3を移動させて、光ディスク1のリードインエリアのエンボスピット領域にレーザを照射させる。なお、この場合に、光ピックアップ3が移動された直後に、上述のステップS10に於けるのと同様に、この位置でのフォーカス調整が行われる。そして、制御は次のステップS62に進む。
ステップS62において、ウォブル信号Swvが検出できるか否かが判断される。Yesの場合、光ディスク1はDVD−RAM2.6GB以外のDVD−RAMであると判断されて、制御はステップS64に進む。
ステップS64において、光ディスク1はDVD−RAM4.7GBであると判別される。これは、現在実用されているDVD−RAMが2.6GB容量と4.7GB容量であることに基づいての処理である。2.6GB容量と4.7GB容量以外に種類のDVD−RAMが実用化された時点で、ステップS56におけるのと同様に、それぞれの容量に対応したウォブル周波数の検出の有無をもって、直接DVD−RAMの判別するようにしても良い。
ステップS64においては、ステップS62でDVD−RAMではないと判断された記録型のDVDが、WORMであるか否かが判断される。具体的には、上述のステップS50におけるのと同様に、フォーカス位置Pfにおける全加算信号Sasの値Asが所定値AsDRより大きければ、光ディスク1はWORMであると判断されて、制御はステップS68に進む。そして、全加算信号Sasの値が所定値AsDR以下であれれば、光ディスク1はWORMではないと判断されて、制御はステップS70に進む。
ステップS68において、光ディスク1はDVD−Rと判別される。そして、光ディスクの判別が終了する。
ステップS70において、光ディスク1はDVD−RWと判別される。そして、光ディスクの判別が終了する。
また、#400においては、DVD1層ディスクとCDを例にとり判別方法を説明している。しかしながら、他の光ディスクであっても、記録密度の異なる光ディスクであれば同様に判別することができることは明らかである。
上述のように、DVD−RAMとDVD−R、DVD−RWを例とする、同一の光ディスク1であって複数のフォーマットを有する場合の判別方法が示されている。
図16を参照して、複数のフォーマットを有する光ディスクの一般的な判別方法について説明する。
先ず、ステップ#1000の再生信号取得サブルーチンにおいて、上述の如く、光ディスク1の所定の位置(本例では、内周)から、判別に必要な再生情報を取得する。
そして、ステップS1002において、光ディスク1から再生された信号の特性が、異なるフォーマットを有するディスクが存在するものであるか否かが判断される。Noの場合、制御はステップS1008に進む。Yesの場合、制御は次のステップS1004に進む。
ステップS1004において、2つ以上の異なるフォーマットを有するディスクのものであるか否かが判断される。Noの場合、制御はステップS1008に進む。Yesの場合、制御は次のステップS1006に進む。
ステップS1006において、光ピックアップ3は光ディスク1の別フォーマット領域に移動される。そして、制御は次のステップ#2000の再生信号取得サブルーチンに進む。
ステップ#2000において、#1000と同様に、別のフォーマット領域から、判定に必要な生成情報が取得される。そして、制御は次のステップS1008に進む。
ステップS1006においては、上述のステップS1002でNoと判断された場合は、#1000で得られた再生情報に基づいて、光ディスク1が判別される。ステップS1004においてNoと判断された場合は、ステップ#1000で得られた生成情報と、光量特性で光ディスク1が判別される。そして、ステップS1002およびS1004で共に、Noと判断された場合は、ステップ#1000および#2000で有られた、2種類の再生情報に基づいて、2つのフォーマットを有する光ディスク1であることが判別される。
フォーカス位置Pfにおけるフォーカス駆動器33のフォーカス駆動制御データDcfは固定出力としたが、フォーカス位置Pfから面ぶれ周期Fr以上の一定周期で光ピックアップ3をウォブリングさせても構わない。その場合は、フォーカス位置Pfを横切る周期が、面ぶれ周期Fr以上の間隔で現れるため判別時間が短縮される。
ゲート信号Sgとして、フォーカスエラー信号Sefに基づいて生成される第1のゲート信号Sg1と、全加算信号Sasに基づいて生成される第2のゲート信号Sg2の論理積演算した信号を用いている。これは、フォーカス位置Pfを検出する手段であるゲート信号をより正確に生成するためである。よって、第1のゲート信号Sg1および第2のゲート信号Sg2のどちらか一方を、あるいはこれら2つの論理和演算した信号をゲート信号Sgとして用いても良い。
RF信号Srfの取り込みのゲート信号として位相差法によって生成したトラッキングエラー信号から生成した位相差オフトラック信号Sotの代わりに、従来CDにおいて用いられている3ビーム法によって生成したトラッキングエラー信号を用いてもよい。さらに、オフトラック情報によるゲート信号を用いなくても構わない。その選択は、上述したように期待されるカウント値との比較結果が、ゲート信号の影響が少ないかどうかで判断すれば良い。
また、光ディスクに記録されている情報を取得できるレーザであれば、650nmの波長を有するDVD用以外のレーザでも良い。
本実施の形態においては、RF信号Srfの周波数から光ディスクの記録密度を判別する手段とウォブル信号Swvを取り込み、ウォブル信号Swvの周波数から記録型光ディスクのウォブル周期を判別する手段とを同時に実行することによって、たとえば、記録密度からCD系とDVD系を判別し、ウォブルの有無や周期から、記録系ディスクの種類を判別することができる。さらに、同一の光ディスク上に複数のフォーマットを有するか否かに基づいて、光ディスクを判別できる。
また、本実施の形態においては、現在実用化されている光ディスクとして、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM(1層/2層)、DVD−RAM(2.6GB/4.7GB)、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、およびDVD+RWを例に、光ディスクの判別について説明した。上述の記録密度やウォブル信号等に関して、種類毎に異なる特徴を有するものであれば、将来実用化される光ディスクの判別にも適用できることは明らかである。
上述のように、本発明においては、光ディスク1の種別の判別手段として、記録されているデータの同期情報或いはウォブル情報を用いている。これらの情報元である同期信号或いはウォブル信号は、ゲート信号Sgの区間に一定の個数だけ出現する。ゲート信号Sgの長さは、光ディスク1の素性によって異なるが、ゲート信号Sgのハイレベルの区間(長さ)あたりに出現する、同期情報およびウォブル情報の数は決まっている。よって、フィルタ動作をさえなくても、フィルタ動作をさせて信号を取り込む期間と、ゲート信号Sgの長さの和が同じになる時間だけ、データを取り込む(光ディスク1を走査し続ける)ことによって、フォーカス動作させて得られる信号と同じ情報が得られる。
また、受光信号Sa、Sb、Sc、およびSdから、RF信号を検出あるいは、ウォブル信号Swvを抽出するために、フォーカスアクチュエータ34をウォブリングさせて、フォーカス位置Pfから光ピックアップ3を一定周期で上下させることによって、一定期間に検出されるRF信号あるいはウォブル信号の出現頻度を高めることができる。
様々な種類の光ディスクを再生する光ディスク再生装置に利用できる。
本発明の実施の形態にかかる光ディスク判別装置を組み込んだ光ディスク再生装置の構成を示すブロック図 図1に示す光ディスク再生装置において、光ピックアップがフォーカス位置に在る時に観察される種々な信号の波形図 図2に示したフォーカスエラー信号に基づく第1のゲート信号の生成方法の説明図 図2に示した全加算信号に基づく第2のゲート信号の生成方法の説明図 図2に示したウォブル信号の説明図 図1に光ディスク再生装置において、光ディスク判別動作に観察される種々な信号の波形図 図1に示した同期信号検出器の構成を示すブロック図 図6に示した光ディスク判別装置において、光ピックアップがフォーカス位置Pfに在る時のRF信号、ゲート信号、位相差オフトラック信号Sot、および間欠RF二値化信号との関係を表す波形図 図1に示したウォブル信号検出器の構成を示すブロック図 図1に示した光ディスク判別装置において、光ディスクがDVD2層ディスク場合に観察される種々な信号の波形図 図1に示した光ディスク判別装置において、光ディスクがDVD1層およびDVD2層の何れであるかの判別方法の説明図 図1に示した光ディスク判別装置において、光ディスク判別の主な動作を表すフローチャート 図12に示した光ディスク異常判定サブルーチン#100、フォーカス調整サブルーチン#200、記録/未記録確認サブルーチン#300、およびCD/DVD判別サブルーチン#400の詳細な動作を表すフローチャート 図12に示したCD判別サブルーチン#500の詳細動作を表すフローチャート 図12に示したDVD判別サブルーチン#600の詳細な動作を表すフローチャート 複数のフォーマットを有する光ディスクの一般的な判別方法を示すフローチャート
符号の説明
1 光ディスク
2 スピンドルモータ
3 光ピックアップ3
3L 対物レンズ
4 光検出器
6 フォーカスアクチュエータ駆動器
8 D/A変換器
11 スピンドルモータの駆動器
12 スピンドル制御器
13 フォーカスエラー信号生成器
14 全加算信号生成器
15 位相差検出器
16 光ディスクコントローラ
17 オフトラック信号生成器
20 波形等化器
24,25,26 A/D変換器
27 ゲート生成器
28 ゲート生成器
29 ニ値化信号生成器
30 トラッキング制御器
31 同期信号検出器
32 論理積演算器
33 フォーカス駆動器
34 フォーカスアクチュエータ
37 CPU
38 論理積演算器
39 パルス幅カウンタ器
40 最大カウント値検出器
42 タイマ
43 レジスタ
44 論理和演算器
45 ウォブル信号生成器
46 ウォブル信号検出器
48 パルス幅カウンタ器
49 平均値計算器
50 論理和演算器
51 タイマ
53 レジスタ
54 ウォブル信号二値化器
55 バンドパスフィルタ
Ssr 回転数信号
Scf フォーカス駆動制御信号
Scs スピンドル制御信号
Dcf フォーカス駆動制御データ
Sot 位相差オフトラック信号
Set 位相差トラッキングエラー信号
Srf RF信号
Sbr RF二値化信号
Sas 全加算信号
Sef フォーカスエラー信号
Sg、Sg1、Sg2 ゲート信号
Ckr 基準クロック
Swv ウォブル信号
Sbw ウォブル二値化信号

Claims (16)

  1. フォーマットの異なる少なくとも2種類の光ディスクを判別する光ディスク判別装置であって、
    光ディスクを回転駆動させる手段と、
    光ディスクの記録面に対してレーザを照射すると共に、当該記録面からの反射光を受光する光ピックアップ手段と、
    前記ピックアップ手段の対物レンズと前記記録面との距離を調整するフォーカスアクチュエータ手段を駆動させるフォーカス駆動値を生成するフォーカス駆動制御手段と、
    前記反射光の強度に基づいて、前記記録面の状態を表す受光信号を生成する受光信号生成手段と、
    前記受光信号に基づいて、レーザが前記記録面上に正しく収束してスポットを結ぶフォーカス位置に在る時の、フォーカス駆動値を検出するフォーカス駆動値検出手段と、
    前記検出されたフォーカス駆動値を固定的に前記フォーカスアクチュエータ手段に供給して、前記対物レンズを前記検出されたフォーカス位置に固定するフォーカス位置固定手段と、
    前記受光信号に基づいて、前記対物レンズがフォーカス位置において、ハイレベルおよびローレベルの何れかとなるフォーカス位置検出信号を生成するフォーカス位置検出手段と、
    前記フォーカス位置検出信号に基づいて、前記受光信号からRF信号を検出するRF信号検出手段と、
    前記RF信号に基づいて、前記光ディスクの記録密度を判別する記録密度判別手段と、
    前記検出された記録密度に基づいて、光ディスクのフォーマットの違いを判別するフォーマット判別手段とを備える、光ディスク判別装置。
  2. フォーマットの異なる少なくとも2種類の光ディスクを判別する光ディスク装置であって、
    光ディスクを回転駆動する手段と、
    光ディスクの記録面に対してレーザを照射すると共に、当該記録面からの反射光を受光するピックアップ手段と、
    前記ピックアップ手段の対物レンズと前記記録面との距離を調整するフォーカスアクチュエータ手段を駆動させるフォーカス駆動値を生成するフォーカス駆動制御手段と、
    前記反射光の強度に基づいて、前記記録面の状態を表す受光信号を生成する受光信号生成手段と、
    前記受光信号に基づいて、レーザが前記記録面上に正しく収束してスポットを結ぶフォーカス位置に在る時の、フォーカス駆動値を検出するフォーカス駆動値検出手段と、
    前記検出されたフォーカス駆動値を固定的に前記フォーカスアクチュエータ手段に供給して、前記対物レンズを前記検出されたフォーカス位置に固定するフォーカス位置固定手段と、
    前記受光信号に基づいて、前記対物レンズがフォーカス位置において、ハイレベルおよびローレベルの何れかとなるフォーカス位置検出信号を生成するフォーカス位置検出手段と、
    前記フォーカス位置検出信号に基づいて、前記受光信号から、前記記録面の案内溝に施されたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段と、
    前記ウォブル信号に基づいて、前記記録面に記録されている案内溝のウォブル周期を検出するウォブル周期判別手段と、
    前記検出されたウォブル周期に基づいて、光ディスクのフォーマットの違いを判別することをフォーマット判別手段とを備える、光ディスク判別装置。
  3. フォーマットの異なる少なくとも2種類の光ディスクを判別する光ディスク判別装置であって、
    光ディスクを回転駆動させる手段と、
    光ディスクの記録面に対してレーザを照射すると共に、当該記録面からの反射光を受光する光ピックアップ手段と、
    前記ピックアップ手段の対物レンズと前記記録面との距離を調整するフォーカスアクチュエータ手段を駆動させるフォーカス駆動値を生成するフォーカス駆動制御手段と、
    前記反射光の強度に基づいて、前記記録面の状態を表す受光信号を生成する受光信号生成手段と、
    前記受光信号に基づいて、レーザが前記記録面上に正しく収束してスポットを結ぶフォーカス位置に在る時の、フォーカス駆動値を検出するフォーカス駆動値検出手段と、
    前記検出されたフォーカス駆動値を固定的に前記フォーカスアクチュエータ手段に供給して、前記対物レンズを前記検出されたフォーカス位置に固定するフォーカス位置固定手段と、
    前記受光信号に基づいて、前記対物レンズがフォーカス位置において、ハイレベルおよびローレベルの何れかとなるフォーカス位置検出信号を生成するフォーカス位置検出手段と、
    前記フォーカス位置検出信号に基づいて、前記受光信号からRF信号を検出するRF信号検出手段と、
    前記RF信号に基づいて、前記光ディスクの記録密度を判別する記録密度判別手段と、
    前記ウォブル信号に基づいて、前記記録面に記録されている案内溝のウォブル周期を検出するウォブル周期判別手段と、
    前記検出された記録密度および前記検出されたウォブル周期に基づいて、光ディスクのフォーマットの違いを判別することをフォーマット判別手段とを備える、光ディスク判別装置。
  4. 前記記録密度判別手段は、前記RF信号が一定期間に検出される個数をカウントしてパルス幅カウント値を出力するカウンタ手段と、
    前記受光信号に基づいて、前記パルス幅カウント値をフォーカス位置検出期間で規格化して、規格化カウント値を算出するカウント値規格化手段と、
    前記規格化カウント算出値に基づいて、光ディスクの記録層の数を判別する記録層枚数判別手段とを備える、請求項1および請求項3の何れかに記載の光ディスク判別装置。
  5. 前記フォーカスアクチュエータ手段をウォブルさせて、前記対物レンズと前記記録面との距離を、前記フォーカス位置を中心として、一定周期で変化させる焦点ウォブル手段をさらに備え、
    一定期間に検出されるRF信号の出現頻度を高めることを特徴とする請求項1、請求項3、および請求項4の何れかに記載の光ディスク判別装置。
  6. 前記フォーカスアクチュエータ手段をウォブルさせて、前記対物レンズと前記記録面との距離を、前記フォーカス位置を中心として、一定周期で変化させる焦点ウォブル手段をさらに備え、
    一定期間に検出されるウォブル信号の出現頻度を高めることを特徴とする請求項2および請求項3の何れかに記載の光ディスク判別装置。
  7. 少なくとも2種類以上のフォーマットを光ディスク上に有する光ディスクを判別する光ディスク装置あって、
    前記光ピックアップを、前記記録面の半径方向に関して、第1の所定位置に移動させる第1の光ピックアップ移動手段と、
    前記第1の所定位置から照射されたレーザの前記記録面からの反射光に基づいて生成される、前記フォーカス位置検出信号、前記ウォブル信号、および前記ウォブル周期の少なくとも1つを第1の再生情報として記憶する第1の信号情報記録手段と、
    前記光ピックアップを、前記記録面の半径方向に関して、第1の所定位置とは異なる第2の所定位置に移動させる第2の光ピックアップ移動手段と、
    前記第2の所定位置から照射されたレーザの記録面からの反射光に基づいて生成される、前記フォーカス位置検出信号、前記ウォブル信号、及び前記ウォブル周期との少なくとも1つを第2の再生情報として記憶する第2の信号情報記録手段とを比較する再生情報比較手段と、
    前記再生情報比較手段による比較結果に基づいて、少なくとも2種類以上のフォーマットを有する光ディスクを判別する複数フォーマット判別手段とを備える、請求項2および請求項3の何れかに記載の光ディスク判別装置。
  8. 前記フォーカス位置検出手段は、前記受光信号に基づいて、前記対物レンズの位置を検出するフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー検出手段を備え、当該フォーカスエラー信号が最大値と最小値に基づいて、前記対物レンズがフォーカス位置にあることを検出することを特徴とする請求項1、請求項2、および請求項3の何れかに記載の光ディスク判別装置。
  9. 前記フォーカス位置検出手段は、前記受光信号に基づいて、全加算信号を生成する全加算信号生成手段を備え、当該前記全加算信号の最大値に基づいて、前記対物レンズがフォーカス位置にあることを検出することを特徴とする請求項1、請求項2、および請求項3の何れかに記載の光ディスク判別装置。
  10. 前記フォーカス位置検出手段は、
    前記受光信号に基づいて、前記対物レンズの位置を検出するフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー検出手段を備え、当該フォーカスエラー信号が最大値と最小値に基づいて、前記対物レンズがフォーカス位置にあることを検出する第1のフォーカス位置検出手段と、
    前記受光信号に基づいて、全加算信号を生成する全加算信号生成手段を備え、当該前記全加算信号の最大値に基づいて、前記対物レンズがフォーカス位置にあることを検出する第2のフォーカス位置検出手段と、
    前記第1のフォーカス位置検出手段と第2のフォーカス位置検出手段の少なくとも一方が、前記対物レンズがフォーカス位置にあると検出するときに、前記フォーカス位置検出手段は前記対物レンズがフォーカス位置にあることを検出することを特徴とする、請求項1、請求項2、および請求項3の何れかに記載の光ディスク判別装置。
  11. 前記第1の再生情報および第2の再生情報は共にウォブル周期であることを特徴とする請求項7に記載の光ディスク判別装置。
  12. さらに、前記受光信号に基づいて、前記対物レンズの位置を検出するフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー検出手段を備え
    フォーカス駆動値検出手段は、前記フォーカスエラー信号の波形がゼロクロスする時点のフォーカス駆動値を検出すことを特徴とする請求項1、請求項2、および請求項3の何れかに記載の光ディスク判別装置。
  13. 前記ウォブル信号抽出手段は、中心周波数が可変であるバンドパスフィルタによって前記ウォブル信号をフィルタリングするウォブル周波数フィルタ手段を備え、
    前記フォーマット判別手段は、前記フィルタ手段によってフィルタされたウォブル周波数に基づいて、光ディスクのフォーマットを判別することを特徴とする請求項2および請求項3の何れかに記載の光ディスク判別装置。
  14. フォーカスアクチュエータにより対物レンズをフォーカス位置に固定した状態で、レーザを照射し光ディスクの記録面上に正しくスポットを結ばせて、当該記録面から反射されたレーザに応じた受光信号に基づいて、フォーマットの異なる少なくとも2種類の光ディスクを判別する光ディスク判別装置に用いられる信号処理装置であって、
    前記受光信号に基づいて、前記対物レンズがフォーカス位置に在る時の、前記フォーカスアクチュエータを駆動させるフォーカス駆動値を検出するフォーカス駆動値検出手段と、
    前記検出されたフォーカス駆動値を固定的に前記フォーカスアクチュエータに供給して、前記対物レンズを前記検出されたフォーカス位置に固定させるフォーカス位置固定手段と、
    前記受光信号に基づいて、前記対物レンズがフォーカス位置において、ハイレベルおよびローレベルの何れかとなるフォーカス位置検出信号を生成するフォーカス位置検出手段と、
    前記フォーカス位置検出信号に基づいて、前記受光信号からRF信号を検出するRF信号検出手段と、
    前記RF信号に基づいて、前記光ディスクの記録密度を判別する記録密度判別手段と、
    前記検出された記録密度に基づいて、光ディスクのフォーマットの違いを判別するフォーマット判別手段とを備える、信号処理装置。
  15. フォーカスアクチュエータにより対物レンズをフォーカス位置に固定した状態で、レーザを照射し光ディスクの記録面上に正しくスポットを結ばせて、当該記録面から反射されたレーザに応じた受光信号に基づいて、フォーマットの異なる少なくとも2種類の光ディスクを判別する光ディスク判別装置に用いられる信号処理装置であって、
    前記受光信号に基づいて、前記対物レンズがフォーカス位置に在る時の、前記フォーカスアクチュエータを駆動するフォーカス駆動値を検出するフォーカス駆動値検出手段と、
    前記検出されたフォーカス駆動値を固定的に前記フォーカスアクチュエータに供給して、前記対物レンズを前記検出されたフォーカス位置に固定するフォーカス位置固定手段と、
    前記受光信号に基づいて、前記対物レンズがフォーカス位置において、ハイレベルおよびローレベルの何れかとなるフォーカス位置検出信号を生成するフォーカス位置検出手段と、
    前記フォーカス位置検出信号に基づいて、前記受光信号から、前記記録面の案内溝に施されたウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段と、
    前記ウォブル信号に基づいて、前記記録面に記録されている案内溝のウォブル周期を検出するウォブル周期判別手段と、
    前記検出されたウォブル周期に基づいて、光ディスクのフォーマットの違いを判別することをフォーマット判別手段とを備える、信号処理装置(Op)。
  16. フォーカスアクチュエータにより対物レンズをフォーカス位置に固定した状態で、レーザを照射し光ディスクの記録面上に正しくスポットを結ばせて、当該記録面から反射されたレーザに応じた受光信号に基づいて、フォーマットの異なる少なくとも2種類の光ディスクを判別する光ディスク判別装置に用いられる信号処理装置であって、
    前記受光信号に基づいて、前記対物レンズがフォーカス位置に在る時の、前記フォーカスアクチュエータを駆動するフォーカス駆動値を検出するフォーカス駆動値検出手段と、
    前記検出されたフォーカス駆動値を固定的に前記フォーカスアクチュエータに供給して、前記対物レンズを前記検出されたフォーカス位置に固定するフォーカス位置固定手段と、
    前記受光信号に基づいて、前記対物レンズがフォーカス位置において、ハイレベルおよびローレベルの何れかとなるフォーカス位置検出信号を生成するフォーカス位置検出手段と、
    前記フォーカス位置検出信号に基づいて、前記受光信号からRF信号を検出するRF信号検出手段と、
    前記RF信号に基づいて、前記光ディスクの記録密度を判別する記録密度判別手段と、
    前記ウォブル信号に基づいて、前記記録面に記録されている案内溝のウォブル周期を検出するウォブル周期判別手段と、
    前記検出された記録密度および前記検出されたウォブル周期に基づいて、光ディスクのフォーマットの違いを判別することをフォーマット判別手段とを備える、信号処理装置。

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