JP2005349732A - 封筒一体型申込書及び冊子状媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】封筒一体型申込書10は、申込欄が設けられた申込記入面11aを表面に有する情報形成基材11と、情報形成基材11の裏面の略全面に形成された剥離層12と、宛名欄が設けられた宛名印刷面13aを有するラベル基材13と、ラベル基材13と剥離層12とを貼り合せる粘着剤層14と、情報形成基材11の上辺と左右辺の3辺の周縁部に形成され、粘着剤層14の粘着代14aを表出させるための切り取り線15とを備えている。
【選択図】図1
Description
このような形態に仕上げることで、冊子とは別に封筒を用意しなくてよいために封筒費用が不要となり、さらに、封筒に冊子を入れる作業も不要となるため、コストダウンが期待できる。
一方、このようにして形成した封筒は、一般的なDMとは一味違うため、開封率向上が期待できる。
この場合、様々な方法が考えられ、2枚の基材(紙が多い)をコの字状に貼りあわせることによって封筒を形成するという案が考えられるが、宅配伝票の製造に供される通常のビジネスフォーム用丁合機では、コの字に糊付けするユニットは1個所しかないため、袋を形成することが困難になってしまう。
しかし、この封書用シートは、上述した返信用の封書のように、多数の顧客や見込み顧客が単一の企業へ何らかの商品やサービスを申し込む、といったときには使用しずらいものであった。
請求項1の発明は、申込欄を有する情報形成基材(11)と、前記情報形成基材の裏面の略全面に形成された剥離層(12)と、宛名欄を有するラベル基材(13)と、前記ラベル基材と前記剥離層とを貼り合せる粘着剤層(14)と、少なくとも前記情報形成基材の3辺の周縁部に形成され、前記粘着剤層の粘着代を表出させるための切り取り線(15)とを備え、前記切り取り線(15)により前記情報形成基材(11)の周縁部を切り取り、前記粘着剤層(14)の粘着代(14a)を表出させ、前記情報形成基材(11)を内側にして折り畳むことにより封筒を形成すること、を特徴とする封筒一体型申込書である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の封筒一体型申込書において、タック基材、粘着剤層及び剥離シートがこの順に積層配置されたタックシートを用い、前記情報形成基材及び前記剥離層を前記剥離シートで形成し、前記ラベル基材を前記タック基材で形成すること、を特徴とする封筒一体型申込書である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の封筒一体型申込書において、前記ラベル基材の非周縁部に形成された開封用ジッパー(18)を備えること、を特徴とする封筒一体型申込書である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の封筒一体型申込書において、前記情報形成基材は、所定のプリンタによる印字及び/又は所定の印刷機による印刷が可能であること、を特徴とする封筒一体型申込書である。
請求項5の発明は、1辺が綴じ合わされている複数枚の冊子票(21〜26、21〜7)と、前記冊子票の何れかの枚目に少なくとも1部配置された請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の封筒一体型申込書(10)と、を含む冊子状媒体である。
請求項6の発明は、請求項5に記載の冊子状媒体において、前記冊子票は、最上部と最下部の小口部の少なくとも1辺を封止する封止部(L)を備えること、を特徴とする冊子状媒体である。
また、ラベル基材の非周縁部に形成された開封用ジッパーを備えるので、郵送(配送)中の意図しない開封の危険性が低いにもかかわらず、受け取った側(返信先側)で申込書を簡単かつ確実に取り出すことができる、という効果を有する。
図1は、本発明の実施例1による封筒一体型申込書及び冊子状媒体を示す図である。
実施例1の封筒一体型申込書10は、図1(b),(c)に示すように、申込欄が設けられた申込記入面11aを表面に有する情報形成基材11と、情報形成基材11の裏面の略全面に形成された剥離層12と、宛名欄が設けられた宛名印刷面13aを有するラベル基材13と、ラベル基材13と剥離層12とを貼り合せる粘着剤層14と、情報形成基材11の上辺と左右辺の3辺の周縁部に形成され、粘着剤層14の粘着代14aを表出させるための切り取り線15とを備えている。
情報形成基材11は、所定のプリンタによる印字や、所定の印刷機による印刷が可能な用紙を使用するか又は同様な適性をもつ表面処理がなされている。
また、封筒一体型申込書10は、図1(b)に示すように、2つ折りして畳んで封筒を形成する中央折り線16と、内側に折り畳んで封筒を封緘する先端の折返し部17とを備えている。
冊子票21〜26は、最上部票(袋上)21と最下部票(袋下)22を除く内部票23〜26の天地左右の寸法を小さくしておくことで、最上部票21と最下部票22の上下辺と右辺の周縁部をコの字状の糊部で糊付けして、袋状にする。冊子状媒体20は、このようにして、最下部票22と最上部票21と貼り合わされて郵送され、申込者は、開封ミシン目29から開封して使用する。
まず、申込者は、冊子状媒体20から封筒一体型申込書10を抜き取り(図1の矢印A参照)、封筒一体型申込書10の情報形成基材11の申込記入面11aに、必要事項を記入する(#1)。
次に、左右の切り取り線15により情報形成基材11の周縁部11bを切り取り(矢印B参照)、粘着剤層14の粘着代14aを表出させ、情報形成基材11の申込記入面11aを内側にして、中央折り線16で2つ折りして畳んで(矢印C参照)、封筒を形成する(#2)。
最後に、先端の折返し部17の剥離紙(情報形成基材11及び剥離層12)を剥がして(矢印D参照)、内側に折り畳んで(矢印E参照)、封筒10を封緘する(#3)。
申込書10は、幅が狭く、短辺規格以内であれば、このままでも、第1種郵便規格を満たすものの、A4サイズに近い標準的な申込書であれば、やはり、実施例1のように、折返し部17で折り返して、3つ折りにすることが好ましい。
(a)公開情報部分を残しておく必要がない(送付箇所は基本的に1箇所)ので、秘匿情報部分は確実に保護できる。
(b)折り畳み方を工夫したことにより、確実に同封物を封入することができ、郵送(配送)に耐えられる。
これに対して、特許文献2の封書用シートは、周縁部に開封ミシンがあるため、郵送中に破袋してしまう場合がある。
また、折り畳む前に封入物を入れておかなくてはならないため、手馴れていないと封入物が封緘用の糊しろで貼り付いてしまうことがある。
なお、以下に示す各実施例では、前述した実施例1と同様な機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に統一した符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
実施例2の封筒一体型申込書10Bは、図2(b),(c)に示すように、ラベル基材13の非周縁部(周縁部以外の部分)に形成された開封用ジッパー18を備える点が実施例1と異なる。この開封用ジッパー18は、幅方向の略中央で、中央折り線16の下から折り返し位置Fの手前までに形成されている。
開封用ジッパー18から封筒(ラベル基材13)を、図3(d)の矢印Gに示すように縦方向に破き、その部分をキッカケとして、図3(e)の矢印Hに示すように左右に剥くようにして開き、中の申込書(情報形成基材11)を取り出すことができる。
実施例2によれば、開封用ジッパー18を設けたので、実施例1の効果に加えて、 郵送中の不用意な開封を防ぎつつ、簡単かつ確実に封筒を開封することができる、という効果がある。
この封筒一体型申込書10B−2は、開封用ジッパー18Bを折り返し位置Fよりも下側まで形成するとともに、先端の折返し部17の略中央に、露出孔19を設けたものである。
このようにすれば、開封用ジッパー18Bの先端部分のみが、折返し部17の露出孔19から表れ、層構造の一段低い位置で保護されるので、郵送中の不用意な開封の危険性をさらに低減できる。
開封用ジッパー18Cは、中央上部に設けられた長半円状のカット部であり、開封用ジッパー18Dは、左右の上部に2つ設けられた山型のカット部である。
また、開封用ジッパー18Dは、左側の上部に設けられた長半円状のカット部とそれに続くミシン目であり、開封用ジッパー18Fは、上部に左右に延びるミシン目のみを形成したものである。
さらに、開封用ジッパー18Gは、折り畳み用ミシン目16の中に設けたものである。
このように、開封用ジッパー18は、非周縁部にあれば、形状や長さ、大きさ、数を問わず、自由にデザイン可能である。
実施例3では、構成や使用方法は基本的に実施例2と同様であるが、先端の折返し部17を省略し、天地方向の長さを12インチから9インチに縮めたものである。
このようにすれば、申込書10Cが208mmとなるため、2つ折りでも短辺が104mmとなり、第1種郵便の規格を満たすことができる。
実施例3は、天地方向の寸法を縮めたことにより、申込書を封筒にする作業がさらに簡易になる利点がある。
封筒一体型申込書10Dは、上述した各実施例と同様に、タック紙(タック基材、粘着剤層及び剥離紙)で形成し、周縁部の剥離紙を剥がして封緘することで、申込書がそのまま封筒になるようにしているため、冊子状媒体20Dは、従来のように、封筒を挿入する必要がない。
このことから、実施例4の冊子状媒体20Dは、必ずしも袋状とする必然性がないので、左辺の周縁部に形成したライン糊Lのみの綴じ合わせとしたものである。この場合は、第1種郵便の規格に合わないが、他の配送手段(例えば、メール便など)を使用すればよい。
また、冊子状媒体20Dは、袋状にしないため、冊子票23〜27は、綴じ合わせ枚数を増やしてあり、最大13ptまで増やすことが可能である。
図8(b)に示す封筒一体型申込書10Dは、天地9インチ(228.6mm)までであれば、最も簡単に封筒が形成できる2つ折りタイプ(実施例3と同一)とすればよく、第1種郵便の規格を満たすので、返信に関しては郵送が可能である。
11 情報形成基材
12 剥離層
13 ラベル基材
14 粘着剤層
15 切り取り線
16 中央折り線
17 折返し部
18 開封用ジッパー
19 露出孔
20 冊子状媒体
21〜26 冊子票
27、28 ライン糊
29 開封ミシン目
Claims (6)
- 申込欄を有する情報形成基材と、
前記情報形成基材の裏面の略全面に形成された剥離層と、
宛名欄を有するラベル基材と、
前記ラベル基材と前記剥離層とを貼り合せる粘着剤層と、
少なくとも前記情報形成基材の3辺の周縁部に形成され、前記粘着剤層の粘着代を表出させるための切り取り線とを備え、
前記切り取り線により前記情報形成基材の周縁部を切り取り、前記粘着剤層の粘着代を表出させ、前記情報形成基材を内側にして折り畳むことにより封筒を形成すること、
を特徴とする封筒一体型申込書。 - 請求項1に記載の封筒一体型申込書において、
タック基材、粘着剤層及び剥離シートがこの順に積層配置されたタックシートを用い、前記情報形成基材及び前記剥離層を前記剥離シートで形成し、前記ラベル基材を前記タック基材で形成すること、
を特徴とする封筒一体型申込書。 - 請求項1又は請求項2に記載の封筒一体型申込書において、
前記ラベル基材の非周縁部に形成された開封用ジッパーを備えること、
を特徴とする封筒一体型申込書。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の封筒一体型申込書において、
前記情報形成基材は、所定のプリンタによる印字及び/又は所定の印刷機による印刷が可能であること、
を特徴とする封筒一体型申込書。 - 1辺が綴じ合わされている複数枚の冊子票と、
前記冊子票の何れかの枚目に少なくとも1部配置された請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の封筒一体型申込書と、
を含む冊子状媒体。 - 請求項5に記載の冊子状媒体において、
前記冊子票は、最上部と最下部の小口部の少なくとも1辺を封止する封止部を備えること、
を特徴とする冊子状媒体。
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