JP2005347608A - 電気二重層キャパシタとその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 分極性電極をスラリー状とし集電極に塗工することにより形成される電気二重層キャパシタにおいて、乾燥工程の乾燥温度を上げることにより、生産効率および性能を向上することができる電気二重層キャパシタを提供する。
【解決手段】 金属箔からなる集電極30a,31aと、活性炭とカーボンをフミン酸を含むバインダーで固定してなる分極性電極30b,31bと、集電極30a,31aに分極性電極を設けた一対の電極の間に介在するセパレータ32,33と、電解液を含む。また、上記の構成において、好ましくは、バインダーは、グリシンまたはL−メチオニンが添加されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 金属箔からなる集電極30a,31aと、活性炭とカーボンをフミン酸を含むバインダーで固定してなる分極性電極30b,31bと、集電極30a,31aに分極性電極を設けた一対の電極の間に介在するセパレータ32,33と、電解液を含む。また、上記の構成において、好ましくは、バインダーは、グリシンまたはL−メチオニンが添加されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電気二重層キャパシタとその製造方法に関し、特に、電気自動車や各種電気機器に使用される電気二重層キャパシタとその製造方法に関するものである。
従来、電気二重層キャパシタは、粉末の活性炭にカーボンブラックなどの導電材とバインダーを混練してシート状の分極性電極を形成し集電極に貼り合わせたもの、分極性電極をシート状にすることなくスラリー状とし集電極にドクターブレード法などで塗布するものなどが知られている。
前者の分極性電極をシート状に形成するものは、集電極に貼り合わせる前に圧縮成形できることから高密度化が可能でエネルギー密度の高いキャパシタが得られる。しかしながら、製造工程が多い。後者の分極性電極をスラリーにするものは、活性炭、導電材、バインダーを水などの溶媒で混ぜ合わせてスラリーを形成し、このスラリーを直接、集電極に塗工するため、製造工程が少ない。しかしながら、圧縮成形するシート電極に比べて高密度化するのが困難である。
このような、スラリー塗工における電極は、活性炭および導電材に対するバインダーの配合比を少なくすることにより、高密度化する検討が行われている。また、バインダーに増粘材を添加することにより、バインダー量を削減できることが知られている。増粘材の代表的なものとして、カルボキシメチルセルロース(以下、CMCという)がある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、粉末の活性炭、カーボンブラックなどの導電材、バインダー、および増粘材を水で混ぜ合わせスラリー状にしたものをアルミ箔の集電極に塗工した後、乾燥させることにより電極を製造する工程で、上記のCMCのような増粘材は、耐熱性の良いものであっても耐熱温度が150℃前後である。本発明者の実験によれば、所望の含水率にするためには、前記CMCは48時間以上乾燥処理する必要があり、製造に時間がかかり、生産効率が良くない問題がある。また、活性炭に吸着している残存水分が電気分解することにより性能劣化が見られる問題があった。
特許第2507125号公報
本発明の課題は、従来の材料を用いた場合、製造に時間がかかり、生産効率が良くないという問題や、また、活性炭に吸着している残存水分が電気分解することにより性能劣化が見られるという問題を解消することにある。
本発明の目的は、上記の課題を鑑み、分極性電極をスラリー状とし集電極に塗工することにより形成される電気二重層キャパシタにおいて、乾燥工程の乾燥温度を上げることにより、生産効率および性能を向上することができる電気二重層キャパシタを提供することにある。
本発明に係る電気二重層キャパシタとその製造方法は、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
第1の電気二重層キャパシタ(請求項1に対応)は、金属箔からなる集電極と、活性炭とカーボンをフミン酸を含むバインダーで固定してなる分極性電極と、集電極に分極性電極を設けた一対の電極の間に介在するセパレータと、電解液を含むことで特徴づけられる。
第2の電気二重層キャパシタ(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは、バインダーは、グリシンまたはL−メチオニンが添加されていることで特徴づけられる。
第1の電気二重層キャパシタの製造方法(請求項3に対応)は、活性炭、カーボン、およびフミン酸を含むバインダーに水を溶媒として混ぜ合わせてスラリー状の分極性電極を形成する混練工程と、分極性電極を金属箔からなる集電極に塗工して電極を形成する塗工工程と、電極を乾燥させる乾燥工程と、電極の間にセパレータを介在させて捲回してキャパシタ素子を形成する巻回工程と、キャパシタ素子を円筒状ケースに収納し、電解液を注入する注液工程を含むことで特徴づけられる。
本発明の電気二重層キャパシタによれば、バインダーにフミン酸を加えることにより、耐熱温度が上げられ、乾燥処理の乾燥温度を上げることが可能となり、乾燥時間を短縮することができる。また、バインダーにフミン酸を加えると共にグリシンまたはLーメチオニンを添加することにより、フミン酸の配合比を少なくすることが可能となり、同配合比のCMCと比べ電極密度が高くなり、エネルギー密度、自己放電維持率などの性能を向上することができる。さらに、本発明の電気二重層キャパシタの製造方法によれば、シート状の分極性電極の製造方法に比べて製造工程が少なく、生産性効率を向上することができる。
以下、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電気二重層キャパシタの構造の断面図である。電気二重層キャパシタ10は、一つのキャパシタ素子11がアルミニウム製の円筒体からなる金属ケース12内に収納されている。
キャパシタ素子11の下面の負極リード面13の下には負極集電板14が配置されている。負極集電板14の下部には防爆弁15が設けられ、封口板16によって金属ケース12の下方の開口部を密封している。
金属ケース12の開口部付近では、封口板16を係止するために、金属ケース12に横絞り溝17が形成され、封口板16の周りに金属ケース12内を密封するためのガスケット18を取り付け、そのガスケット18と一体となった封口板16をその横絞り溝17の下に載置した後、金属ケース12の開口端縁12aを内側にカールさせることにより封口板16が固定される。
また、キャパシタ素子11の上面の陽極リード面19の上には正極集電板20が配置されている。正極集電板20は金属ケース12の上方の開口部を密封している封口板21を貫通して外部にまで突出している。
金属ケース12の開口部付近では、封口板21を係止するために、金属ケース12に横絞り溝22が形成され、封口板21の周りに密封するためのガスケット23を取り付け、ガスケット23と一体となった封口板21をその横絞り溝22上に載置した後、金属ケース12の開口端縁12bを内側にカールさせることにより封口体21が固定される。また、符号24は巻芯を示す。
図2は、キャパシタ素子11の一部分を巻き解いた状態で示す図である。キャパシタ素子11は、負極側電極体30と正極側電極体31とを、それらの間にセパレータ32,33を介在させて巻芯24に巻回してなる。
負極側電極体30は例えば厚さ20〜100μmのアルミニウム箔からなるテープ状の集電体(集電極)30aの両面に、例えば厚さ400〜800μmのシート状の分極性電極30bを塗工したものからなる。分極性電極30bは例えば活性炭、カーボンおよびバインダーとしてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、増粘材としてフミン酸を混練したものである。なお、集電体30aは、箔のほか、金属の板状体もしくは網目状体であってもよい。また、バインダーにグリシンまたはL−メチオニンをさらに添加しても良い。
集電体30aは分極性電極30bより幅が広く、分極性電極30bは集電体30aの上側縁部側に沿って配置されて、したがって、集電体30aの下側縁部側には分極性電極30bよりはみ出ている、はみ出しリード部30cが形成されている。
一方、正極側電極体31は例えば厚さ20〜100μmのアルミニウム箔からなるテープ状の集電体(集電極)31aの両面に、例えば厚さ400〜800μmのシート状の分極性電極31bを塗工したものからなる。分極性電極31bは例えば活性炭、カーボンおよびバインダーとしてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、増粘材として、フミン酸を混練したものである。なお集電体31aは、箔のほか金属の板状体もしくは網目状体であってもよい。また、バインダーにグリシンまたはL−メチオニンをさらに添加しても良い。
集電体31aは分極性電極31bより幅が広く、分極性電極31bは集電体31aの下側縁部側に沿って配置されて、したがって集電体31aの上側縁部側には分極性電極31bよりはみ出している、はみ出しリード部31cが形成されている。
セパレータ32,33は例えば厚さ50〜200μmのポリエステル製やポリプロピレン製やマニラ麻製などのシートからなり、分極性電極30b、31bの幅より広いが、集電体30a,31bの幅よりは狭くなされている。
負極側電極体30と正極側電極体31は、その分極性電極30bと分極性電極31bとが互いに向き合うように配置され、その間にセパレータ32,33がそれぞれ配置される。その際、負極側電極体30のはみ出しリード部30cはセパレータ32,33の下側縁部より下に、また正極側電極体31のはみ出しリード部31cはセパレータ32,33の上側縁部より上に出るように配置される。上記の上下のはみ出しリード部が内側にそれぞれ倒し込まれ、上面および下面にリード面が形成される。
その後、負極側電極体30と正極側電極体31を巻芯24に巻回して外側をテープで止めてキャパシタ素子11とされる。
このように、バインダーにフミン酸を加えることにより、耐熱温度が上げられ、乾燥処理の乾燥温度を上げることが可能となり、乾燥時間を短縮することができる。また、バインダーにフミン酸を加えると共にグリシンまたはLーメチオニンを添加することにより、フミン酸の配合比を少なくすることが可能となり、同配合比のCMCと比べ電極密度が高くなり、エネルギー密度、自己放電維持率などの性能を向上することができる。
次に、本発明の電気二重層キャパシタの製造方法を説明する。
図3は、本発明の電気二重層キャパシタの製造方法を示すフローチャートである。電気二重層キャパシタの製造方法は、活性炭、カーボン、およびフミン酸を含むバインダーに水を溶媒として混ぜ合わせてスラリー状の分極性電極を形成する混練工程(ステップS11)と、分極性電極を金属箔からなる集電極に塗工して電極を形成する塗工工程(ステップS12)と、電極を乾燥させる乾燥工程(ステップS13)と、電極の間にセパレータを介在させて捲回してキャパシタ素子を形成する巻回工程(ステップS14)と、キャパシタ素子を円筒状ケースに収納し、電解液を注入する注液工程(ステップS15)を含んでいる。
ステップS11の混練工程では、密度向上のため、球形化処理した活性炭(RP炭、メソ炭)と微粒子化した導電材(アセチレンブラック、ケッチェンブラックなど)、主として箔と接着させるために添加するバインダーとしてスチレンブタジエンゴム、増粘材としてフミン酸、溶媒として水を混合する。更に混合撹拌して活性炭スラリーとする。
この工程で用いたフミン酸を説明する。フミン酸は、スフェロコロイド状をなし、各種芳香環が架橋結合する。Na塩、NH4塩等がある。耐熱性に優れているが、NH4塩は乾燥時跳んでしまう可能性がある。アルカリには溶解するが、酸には溶けないものをいう。増粘効果を高めるためには、アミノ酸を僅かに添加する方法がある。また、この工程では、フミン酸に加えてグリシンあるいはL−メチオニンを添加しても良い。それにより、フミン酸の増粘性を高めることができる。
ステップS12の塗工工程では、図2に示すように、厚さ20μmの化学エッチング法によって粗面化したアルミニウム箔30c,31cの両面に活性炭スラリーを塗布する。
ステップS13の乾燥工程では、空気中で30分乾燥後160℃で24時間遠赤外線乾燥し活性炭電極30b,31bを60μmに製膜する。
次に、ステップS14の巻回工程では、得られた箔状電極体の一対30,31をセパレータ32,33を介して巻芯24に捲回する。そして、こうしてできたキャパシタ素子に負極集電板14と正極集電板20を取り付けた後、金属ケース12に入れ、負極側を封口板16で封口する。
次に、ステップS15の電解液注液工程では、金属ケース12の開口部から電解液を注入する。そして、注液後、封口板21で封口する。
次に、図4〜図7により、分極性電極の増粘材としてフミン酸を用いたとき(増粘材Hと呼ぶ)とCMCを用いたとき(増粘材Cと呼ぶ)のものとの比較実験結果を示す。
図4は、実験で得られたキャパシタの水分と容量の関係を示す。図4において横軸は、含水率であり、縦軸は、キャパシタの容量である。プロットP10は、増粘材Cを用い、乾燥工程において160℃で24時間乾燥させたときの含水率と容量、プロットP11は増粘材Hを用い160℃24時間乾燥させたときの含水率と容量、プロットC12は増粘材Hを用い200℃で24時間乾燥させたときの含水率と容量を示す。プロットP20は、増粘材Cを用い160℃で48時間乾燥させたときの含水率と容量、プロットP21は増粘材Hを用い160℃で48時間乾燥させたときの含水率と容量、プロットP22は増粘材Hを用い200℃で48時間乾燥させたときの含水率と容量を示す。プロットP30は増粘材Cを用い160℃で72時間乾燥させたときの含水率と容量、プロットP31は増粘材Hを用い160℃で72時間乾燥させたときの含水率と容量、プロットP32は増粘材Hを用い200℃で72時間乾燥させたときの含水率と容量を示す。増粘材Cを用いて200℃で乾燥させたときは、剥離が発生した。図4で示すように、フミン酸を増粘材として用いたキャパシタでは、含水率が減少し、また、乾燥温度を上げることにより、容量も増加することが分かる。
図5は、実験で得られたキャパシタの乾燥時間と容量の関係を示す。図5において横軸は、乾燥工程における乾燥時間であり、縦軸は、キャパシタの容量である。棒グラフB10は、増粘材Cを用い160℃で24時間乾燥させたときの容量、棒グラフB11は増粘材Hを用い160℃24時間乾燥させたときの容量、棒グラフB12は増粘材Hを用い200℃で24時間乾燥させたときの容量を示す。棒グラフB20は、増粘材Cを用い160℃で48時間乾燥させたときの容量、棒グラフB21は増粘材Hを用い160℃48時間乾燥させたときの容量、棒グラフB22は増粘材Hを用い200℃で48時間乾燥させたときの容量。棒グラフB30は、増粘材Cを用い160℃で72時間乾燥させたときの容量、棒グラフB31は増粘材Hを用い160℃72時間乾燥させたときの容量、棒グラフB32は増粘材Hを用い200℃で72時間乾燥させたときの容量を示す。図5で示すように、フミン酸を増粘材として用いたキャパシタでは、容量も増加することが分かる。
図6は、実験で得られたキャパシタの水分と電圧維持率の関係を示す。図6において横軸は、含水率であり、縦軸は、キャパシタの電圧維持率である。プロットP40は、増粘材Cを用い、乾燥工程において160℃で24時間乾燥させたときの含水率と電圧維持率、プロットP41は増粘材Hを用い160℃24時間乾燥させたときの含水率と電圧維持率、プロットP42は増粘材Hを用い200℃で24時間乾燥させたときの含水率と電圧維持率を示す。プロットP50は、増粘材Cを用い160℃で48時間乾燥させたときの含水率と電圧維持率、プロットP51は増粘材Hを用い160℃48時間乾燥させたときの含水率と電圧維持率、プロットP52は増粘材Hを用い200℃で48時間乾燥させたときの含水率と電圧維持率を示す。プロットP60は、増粘材Cを用い160℃で72時間乾燥させたときの含水率と電圧維持率、プロットP61は増粘材Hを用い160℃で72時間乾燥させたときの含水率と電圧維持率、プロットP62は増粘材Hを用い200℃で72時間乾燥させたときの含水率と電圧維持率を示す。図6で示すように、フミン酸を増粘材として用いたキャパシタでは、含水率が減少し、また、乾燥温度を上げることにより、電圧維持率も増加することが分かる。
図7は、実験で得られたキャパシタの乾燥時間と電圧維持率の関係を示す。図7において横軸は、乾燥工程における乾燥時間であり、縦軸は、キャパシタの電圧維持率である。棒グラフB40は、増粘材Cを用い160℃で24時間乾燥させたときの電圧維持率、棒B41は増粘材Hを用い160℃で24時間乾燥させたときの電圧維持率、棒グラフB42は増粘材Hを用い200℃で24時間乾燥させたときの電圧維持率を示す。棒グラフB50は、増粘材Cを用い160℃で48時間乾燥させたときの電圧維持率、棒グラフB51は増粘材Hを用い160℃で48時間乾燥させたときの電圧維持率、棒グラフB52は増粘材Hを用い200℃で48時間乾燥させたときの電圧維持率を示す。棒グラフB60は、増粘材Cを用い160℃で72時間乾燥させたときの電圧維持率、棒グラフB61は増粘材Hを用い160℃72時間乾燥させたときの電圧維持率、棒グラフB62は増粘材Hを用い200℃で72時間乾燥させたときの電圧維持率を示す。図7で示すように、フミン酸を増粘材として用いたキャパシタでは、電圧維持率も増加することが分かる。
このように、水分を削減することにより容量アップや自己放電維持率の改善(耐久性向上)が確認できた。CMCをフミン酸に変更することにより、乾燥温度を上げることができ、乾燥時間の短縮につながった。また、電極密度も向上し、体積当たりの性能が改善できた。
なお、グリシンを僅かに添加したことにより、現状CMCと同等配合比にすることができ、性能はフミン酸単体と同容量(含水率も同等)になったことを確認した。
本発明は、高性能の電気二重層キャパシタとその電気二重層キャパシタを作製するための方法として利用することができる。
10 電気二重層キャパシタ
11 キャパシタ素子
12 金属ケース
13 負極リード面
14 負極集電板
15 防爆弁
16 封口板
17 横絞り溝
18 ガスケット
19 陽極リード面
20 正極集電板
21 封口板
22 横絞り溝
23 ガスケット
24 巻芯
30 負極側電極体
31 正極側電極体
32 セパレータ
33 セパレータ
11 キャパシタ素子
12 金属ケース
13 負極リード面
14 負極集電板
15 防爆弁
16 封口板
17 横絞り溝
18 ガスケット
19 陽極リード面
20 正極集電板
21 封口板
22 横絞り溝
23 ガスケット
24 巻芯
30 負極側電極体
31 正極側電極体
32 セパレータ
33 セパレータ
Claims (3)
- 金属箔からなる集電極と、活性炭とカーボンをフミン酸を含むバインダーで固定してなる分極性電極と、前記集電極に前記分極性電極を設けた一対の電極の間に介在するセパレータと、電解液を含むことを特徴とする電気二重層キャパシタ。
- 請求項1記載の電気二重層キャパシタにおいて、
前記バインダーは、グリシンまたはL−メチオニンが添加されていることを特徴とする電気二重層キャパシタ。 - 活性炭、カーボン、およびフミン酸を含むバインダーに水を溶媒として混ぜ合わせてスラリー状の分極性電極を形成する混練工程と、
前記分極性電極を金属箔からなる集電極に塗工して電極を形成する塗工工程と、
前記電極を乾燥させる乾燥工程と、
前記電極の間にセパレータを介在させて捲回してキャパシタ素子を形成する巻回工程と、
前記キャパシタ素子を円筒状ケースに収納し、電解液を注入する注液工程を含むことを特徴とする電気二重層キャパシタの製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2004
- 2004-06-04 JP JP2004166936A patent/JP2005347608A/ja active Pending
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