JP2005347300A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱応力によって、電極部が破壊されるのを抑制する。
【解決手段】 半導体基板15の素子形成面15a上に、層間絶縁膜17を介して、電極部が順に形成された半導体チップと、電気伝導性を有する接合部材を介して、Ni層と接合された導体部材とを備える半導体装置の構造を以下のようにする。すなわち、半導体チップ2の電極部21をAl電極19およびNiメッキ層20により構成する。Al電極19を、Ni層よりも塑性変形しやすいAl合金から構成し、スリットや空孔が存在しない密な状態とする。また、Al電極19の厚さに関して、層間絶縁膜17の最上部17aからAl電極19の表面に存在する凹部19aの底面までの長さ31を1.8μm以上とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体チップの電極部が形成された面に接合部材を介して導体部材が接合された構成の半導体装置に関するものである。
従来、半導体チップの電極部が形成された面に接合部材を介して導体部材が接合された構成の半導体装置として以下のものがある。図6に、このような構成の半導体装置を示す。
図6に示す半導体装置1は、例えば、半導体チップ2と、下側ヒートシンク3と、上側ヒートシンク4と、ヒートシンクブロック5とを備えている。
半導体チップ2の下面と下側ヒートシンク3の上面との間は、半田6aによって接合されている。また、半導体チップ2の上面とヒートシンクブロック5の下面との間も、半田6bによって接合されている。さらに、ヒートシンクブロック5の上面と上側ヒートシンク4の下面との間も、半田6cによって接合されている。
そして、半導体チップ2の厚さ寸法をt1とし、ヒートシンク3、4の厚さ寸法をt2としたときに、t2/t1≧5が成立するように半導体装置1が構成されている(特許文献1参照)。
このように構成された半導体装置1は、冷熱サイクルに曝されたとき、半導体チップ2を保持するための圧縮応力を大きくすると共に、半導体チップ2の表面のせん断応力を低減できるようになっている。
特開2003−110064号
しかし、本発明者らが上記した半導体装置1を評価したところ、半導体装置1は、冷熱サイクルに曝された場合に発生する熱応力による半導体チップ2中の半導体基板での破壊を抑制することができるが、以下に説明するように、半導体チップ中の電極部で破壊が発生する恐れがあることがわかった。
ここで、図7に本発明者らが評価した半導体装置の断面図を示す。図7は主に半導体チップ2と半田6bの部分を拡大したものである。半導体チップ2は、パワー半導体素子を有して構成されている。パワー半導体素子は、例えば、いわゆるトレンチゲート型のIGBTである。
具体的には、この半導体チップは、P型基板11と、ドリフト層としてのN型層12と、ベース層としてのP型層13と、エミッタ層としてのN型層14とを備える半導体基板15を有している。
そして、半導体基板15の主表面(素子形成面)側には、半導体基板15の表面からP型層13を貫通し、N型層12に到達する深さのトレンチの内壁にゲート絶縁膜(図示せず)を介して、ゲート電極16が形成されている。
ゲート電極16上を含む半導体基板15の表面上には、層間絶縁膜17を介してエミッタ電極としてのAl電極19が形成されており、層間絶縁膜17に形成されたコンタクトホール18を介してN型層14とAl電極19とが電気的に接続されている。Al電極19の表面上には、Niメッキ層20が形成されている。このAl電極19およびNiメッキ層20が形成されている部分が電極部21である。
また、Al電極19の表面上のうち、Niメッキ層20を除く領域にはポリイミド系樹脂等の保護膜22が形成されている。一方、半導体基板15の裏面側にはコレクタ電極23が形成されている。半導体チップ2の上面では、Niメッキ層20が半田6bと接合されており、このNiメッキ20および半田6bを介して、Al電極19がヒートシンクブロック5と接続されている。ヒートシンクブロック5はCuにより構成されている。なお、Al電極19およびNiメッキ20は、半導体基板15や半田6bよりも非常に薄いものである。
このように構成されている半導体装置では、冷熱サイクルに曝されたとき、ヒートシンクブロック5や半田6bは半導体基板15よりも膨張収縮が大きく、また、電極部21が半導体基板15や半田6bよりも非常に薄いため、ヒートシンクブロック5や半田6bから電極部21に応力が負荷される。そして、半導体基板15とAl電極19との間より、Al電極19とNiメッキ層20との間の方が、接合力が小さいことから、Al電極19とNiメッキ層20との接合界面に沿ってクラックが進展するという問題が発生する。
そこで、本発明者らがこの問題の対応策を検討したところ、特願2003−184756号に示すように、Al電極19の表面に凹部を設けて、Al電極19とNiメッキ層20とを入り組んだ状態で接合させることで、Al電極19とNiメッキ層20との接合界面に沿ってクラックが進展するのを抑制できることがわかった。
しかし、このような手段により、Al電極19とNiメッキ層20との接合界面でのクラックの進展を抑制できても、温度変化によるヒートシンクブロック5や半田6bの膨張収縮が非常に大きい場合では、Al電極19の内部で破壊が生じることがわかった。
本発明は上記点に鑑みて、熱応力によって、電極部が破壊されるのを抑制することができる半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、半導体基板(15)の素子形成面(15a)上に、層間絶縁膜(17)を介して、電極部(21)としての金属層(19)およびNi層(20)が順に形成された半導体チップ(2)と、電気伝導性を有する接合部材(6b)を介して、Ni層(20)と接合された導体部材(5)とを備え、金属層(19)は、Ni層(20)よりも塑性変形しやすい材料により構成され、かつ、金属層(19)のうち、少なくとも層間絶縁膜(17)に近い側の部分が密な状態となっていることを特徴としている。
さらに、金属層(19)の密な状態である部分が、層間絶縁膜(17)の最上部(17a)を通って半導体基板(15)の表面に平行な線を引いた場合における平行線からの半導体基板(15)の表面に対して垂直な方向での厚さ(31、32、33)が、温度変化によって接合部材(6b)および導体部材(5)が膨張収縮して変形した場合に、金属層(19)が塑性変形することで、接合部材(6b)および導体部材(5)の変形に追従できる厚さとなっていることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明では、半導体基板(15)の素子形成面(15a)上に、層間絶縁膜(17)を介して、電極部(21)としての金属層(19)およびNi層(20)が順に形成された電極部(21)を有する半導体チップ(2)と、電気伝導性を有する第1の接合部材(6b)を介して、Ni層(20)に接合された第1の導体部材(5)と、電気伝導性を有する第2の接合部材(6a)を介して、半導体基板(15)の素子形成面(15a)とは反対側の面に接合された第2の導体部材(3)と、第1の導体部材(5)の電極部(21)が接合された面とは反対側の面に電気伝導性を有する第3の接合部材(6c)を介して接合された第3の導体部材(4)と、半導体チップ(2)、第1の導体部材(5)、第2の導体部材(3)における半導体チップ(2)と接合している面および第3の導体部材(4)における第1の導体部材(5)と接合している面を封止する封止部材(7)とを備え、金属層(19)は、Ni層(20)よりも塑性変形しやすい材料により構成され、かつ、金属層(19)のうち、少なくとも層間絶縁膜(17)に近い側の部分は密な状態となっていることを特徴としている。
さらに、金属層(19)の密な状態である部分は、層間絶縁膜(17)の最上部(17a)を通って半導体基板(15)の表面に平行な線を引いた場合における平行線からの半導体基板(15)の表面に対して垂直な方向での厚さ(31、32、33)が、温度変化によって第1の接合部材(6b)および第1の導体部材(5)が膨張収縮して変形した場合に、金属層(19)が塑性変形することで、第1の接合部材(6b)および第1の導体部材(5)の変形に追従できる厚さとなっていることを特徴としている。
請求項1、2に記載の発明によれば、半導体装置が冷熱サイクルに曝され、接合部材(第1の接合部材)および導体部材(第1の導体部材)が膨張収縮して変形した場合であっても、金属層(19)が塑性変形することで、接合部材および導体部材から電極部(21)に加えられる応力を緩和することができる。この結果、熱応力による電極部(21)の破壊を抑制することができる。
なお、密な状態とは、空孔やスリットがない状態を意味する。
金属層としては、請求項3に示すように、Alを主成分とする金属もしくはCuを主成分とする金属で構成することができる。
なお、Alを主成分とする金属とは、Al金属単体もしくはAl合金を意味し、Cuを主成分とする金属とは、Cu金属単体もしくはCu合金を意味する。
請求項4に記載の発明では、半導体基板(15)の素子形成面(15a)上に、層間絶縁膜(17)を介して、電極部(21)としてのCuを主成分とする金属層(19)が形成された半導体チップ(2)と、電気伝導性を有する接合部材(6b)を介して、電極部(21)と接合された導体部材(5)とを備え、金属層(19)は、少なくとも層間絶縁膜(17)に近い側の部分は密な状態となっていることを特徴としている。
さらに、金属層(19)の密な状態である部分は、層間絶縁膜(17)の最上部(17a)を通って半導体基板(15)の表面に平行な線を引いた場合における平行線からの半導体基板(15)の表面に対して垂直な方向での厚さ(31、32、33)が、温度変化によって接合部材(6b)および導体部材(5)が膨張収縮して変形した場合に、金属層(19)が塑性変形することで、接合部材(6b)および導体部材(5)の変形に追従できる厚さとなっていることを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明では、半導体基板(15)の素子形成面(15a)上に、層間絶縁膜(17)を介して、電極部(21)としてのCuを主成分とする金属層(19)が形成された半導体チップ(2)と、電気伝導性を有する第1の接合部材(6b)を介して、電極部(21)に接合された第1の導体部材(5)と、電気伝導性を有する第2の接合部材(6a)を介して、半導体基板(15)の素子形成面(15a)とは反対側の面に接合された第2の導体部材(3)と、第1の導体部材(5)の電極部(21)が接合された面とは反対側の面に電気伝導性を有する第3の接合部材(6c)を介して接合された第3の導体部材(4)と、半導体チップ(2)、第1の導体部材(5)、第2の導体部材(3)における半導体チップ(2)と接合している面および第3の導体部材(4)における第1の導体部材(5)と接合している面を封止する封止部材(7)とを備え、金属層(19)は、少なくとも層間絶縁膜(17)に近い側の部分は密な状態となっていることを特徴としている。
さらに、金属層(19)の密な状態である部分は、層間絶縁膜(17)の最上部(17a)を通って半導体基板(15)の表面に平行な線を引いた場合における平行線からの半導体基板(15)の表面に対して垂直な方向での厚さ(31、32、33)が、温度変化によって第1の接合部材(6b)および第1の導体部材(5)が膨張収縮して変形した場合に、金属層(19)が塑性変形することで、第1の接合部材(6b)および第1の導体部材(5)の変形に追従できる厚さとなっていることを特徴としている。
請求項4、5に記載の発明のように、電極部(21)をCuを主成分とする金属により構成した場合でも、請求項1、2に記載の発明と同様の効果が得られる。
上記した金属層の密な状態である部分の厚さとしては、請求項6に示すように、1.8μm以上とすることが好ましい。
具体的には、請求項7に示すように、例えば、金属層(19)は、凹部(19a、19c)を有し、かつ、凹部(19a、19c)を除いて密な状態であり、金属層(19)の層間絶縁膜(17)の最上部(17a)を通って半導体基板(15)の表面に平行な線を引いた場合における平行線から凹部(19a、19c)の最下部までの半導体基板(15)の表面に対して垂直な方向での長さ(31、33)を、少なくとも1.8μm以上とすることができる。
また、請求項8に示すように、例えば、金属層(19)は空孔(19b)を有し、かつ、空孔(19b)を除いて密な状態であり、金属層(19)の層間絶縁膜(17)の最上部(17a)を通って半導体基板(15)の表面に平行な線を引いた場合における平行線から空孔(19b)までの半導体基板(15)の表面に対して垂直な方向での長さ(32)を1.8μm以上とすることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
図1に本発明の一実施形態における半導体装置の部分断面図を示す。図1は、図6中の領域Aの拡大図であり、半導体基板15の上に形成されているAl電極19、Niメッキ層20を拡大した図である。
本実施形態の半導体装置は、上記従来技術および発明が解決する課題の欄で説明した半導体装置1に対して、電極部21の形状が異なっているものであり、その他の構造は上記した半導体装置1と同様の構造となっている。
なお、本実施形態の半導体装置と本発明の半導体装置との対応関係は以下の通りである。図6中の下側ヒートシンク3が第2の導体部材に相当し、上側ヒートシンク4が第3の導体部材に相当し、ヒートシンクブロック5が第1の導体部材もしくは導体部材に相当する。そして、半導体チップ2の下面と下側ヒートシンク3の上面との間の半田6aが第2の接合部材に相当し、半導体チップ2の上面とヒートシンクブロック5の下面との間の半田6bが第1の接合部材もしくは接合部材に相当し、ヒートシンクブロック5の上面と上側ヒートシンク4の下面との間の半田6cが第3の接合部材に相当する。また、封止用樹脂7が封止部材に相当する。
半導体チップ2は、上記発明が解決しようとする課題の欄で説明したように、パワー半導体素子、例えば、トレンチゲート型のIGBTにより構成されている。なお、半導体基板15の内部構造は図7に示す構造と同一であるため、ここでは半導体基板15の内部構造の説明を省略する。
半導体チップ2では、図1に示すように、半導体基板15の上(素子形成面15a上)には層間絶縁膜17を介してAl電極19が形成されている。Al電極19は、層間絶縁膜17に形成されたコンタクトホール18を介してP型層13およびN型層14と電気的に接続されている。Al電極19の上にはNiメッキ層20が形成されており、Niメッキ層20と半田6bとが接合されている。
Al電極19はAl−Si合金により構成されている。Al−Si合金はAlを主成分としている。このAl−Si合金が本発明のAlを主成分とする金属に相当する。Al電極19は、図1に示すように、空孔やスリットがなく、密な状態となっている。Al電極19は、Niメッキ層20側の表面のうち、コンタクトホール18の上方の部位に凹部(窪み)19aを有する形状となっている。この凹部19aにNiメッキ層20が入り込んだ状態で、Al電極19とNiメッキ層20とが接合している。
Al電極19は、膜厚が大きく設定されている。特に、層間絶縁膜17の最上部17aからAl電極19の凹部19aの底面までの長さ31が大きく設定されている。この長さ31は、言い換えると、層間絶縁膜17の最上部17aを通って基板15の表面に平行な線と、凹部19aの底面を通って基板15の表面に平行な線とを引いた場合、これら2つの線の間隔のことである。
具体的には、Al電極19の層間絶縁膜17上での厚さ31は1.8μm以上であり、Al電極19の膜厚(Al電極19の層間絶縁膜17の最上部17aから最も高いところまでの厚さ)は4.5μm程度である。
なお、半導体基板15の厚さは250μm以下であり、層間絶縁膜17の厚さは約1.0μm、コンタクトホール18の幅18aは1.8μm程度である。また、Niメッキ層20の厚さは5μm程度であり、半田6bの厚さは100μm程度である。
Niメッキ層20は、Al電極19と半田6bとを強固に接合させるための層である。Niは、半田と接合しやすく、かつ、Alとも接合しやすい。したがって、Niメッキ層20を介して、Al電極19と半田6bとを接続させることで、Al電極19と半田6bとを強固に接合することができる。
半田6bは、Sn系Pbフリー半田である。なお、図1では、Niメッキ層20と半田6bとが直接接合しているが、Niメッキ層20と半田6bとの間に、Ni−Sn合金層が形成されている場合もある。
また、このように構成された半導体チップ2の表面上には、図示しないゲートパッド等の制御電極が形成されており、この制御電極とリードフレームとがボンディングワイヤを介して電気的に接続されている。
そして、図6に示すように、半導体チップ2、下側ヒートシンク3の半導体チップ2と接合している面3a、上側ヒートシンク4の半導体チップ2と接合している面4a、ヒートシンクブロック5、ボンディングワイヤ10およびリードフレーム9の一部が一括して、封止用樹脂7により封止されている。このように、本実施形態における半導体装置1が構成されている。
次に、本実施形態の半導体装置の特徴について説明する。
本実施形態では、上記したように、半導体チップ2の電極部をAl電極19およびNiメッキ層20により構成している。Al電極19は、Niよりも塑性変形しやすいAl合金からなり、スリットや空孔が存在しない密な状態となっている。また、Al電極19は、層間絶縁膜17の最上部17aからAl電極19の表面に存在する凹部19aの底面までの長さ31が1.8μm以上となっている。
これにより、半導体装置が冷熱サイクルに曝され、ヒートシンクブロック5や半田6bが膨張収縮して変形した場合であっても、Al電極19が塑性変形することで、Al電極19が破壊することなく、ヒートシンクブロック5や半田6bの変形に追従することができる。
すなわち、本実施形態では、温度変化によってヒートシンクブロック5や半田6bが変形した場合に、Al電極19が塑性変形でき、かつ、Al電極19がヒートシンクブロック5や半田6bの変形に追従できるように、密な状態であって、そのような膜厚に設定している。
この結果、半導体装置が冷熱サイクルに曝され、ヒートシンクブロック5や半田6bが膨張収縮して変形した場合に、ヒートシンクブロック5や半田6bから電極部に加えられる応力を緩和することができ、熱応力による電極部の破壊を抑制することができる。
なお、Al電極19において、層間絶縁膜17の最上部17aからAl電極19の表面に存在する凹部19aの底面までの長さ31を1.8μm以上に設定したのは、本発明者らの調査結果によるものである。
すなわち、本発明者らがAl電極19の膜厚が任意の大きさである半導体装置を冷熱サイクルに曝した後、この半導体装置の断面を調査したところ、Al電極19に破壊が生じていない半導体装置におけるAl電極19の上記した長さ31の膜厚が一番薄いところは1.8μmであったことによる。
したがって、Al電極19の層間絶縁膜17の最上部17aから凹部19aの底面までの長さ31を1.8μm以上とすることで、半導体装置が冷熱サイクルに曝された場合であっても、Al電極19に破壊が生じるのを抑制することができると考えられる。
一方、Al電極19の上記した長さ31の上限は特になく、Al電極19の上記した長さ31は、Al電極19が電極として利用でき、また、Al電極19を製造できる範囲であればよい。
次に、この半導体装置1の製造方法を説明する。図2(a)、(b)、(c)、(d)、図3(a)、(b)、(c)に本実施形態の半導体装置の製造工程を示す。
まず、半導体チップ2を形成する工程を行う。
図7を参照して説明する。P型基板11と、N型層12と、P型層13と、N型層14とを備える半導体基板15を用意する。そして、半導体基板15の表面からP型層13を貫通し、N型層12に到達する深さのトレンチを形成し、トレンチ内にゲート絶縁膜を介して、ゲート電極16を形成する。
その後、半導体基板15の表面上に層間絶縁膜17を形成する。層間絶縁膜17を形成した後、層間絶縁膜17にコンタクトホール18を形成する。なお、層間絶縁膜17の厚さを約1.0μm、コンタクトホール18の幅18aを1.8μm程度とする。
続いて、図2(a)〜(d)に示すように、スパッタ法で、半導体基板15の表面上に、Al電極19となるAl−Si合金膜(以下、Al合金膜と呼ぶ)42を成膜する。なお、Al−Si合金膜の代わりにAl膜(Al単体により構成された膜)を形成することもできる。Al膜もNi層と比較して塑性変形しやすいからである。
本実施形態では、このAl合金膜42の成膜を2回に分けて行う。具体的には、図2(a)に示すように、1回目の成膜を行い、コンタクトホール18の内部から層間絶縁膜17上にかけて、Al合金膜41を形成する。1回目の成膜では、成膜温度を例えば150℃とし、Al合金膜41の層間絶縁膜17上での膜厚を1〜2μmとする。
これにより、コンタクトホール18の上方に位置する部位に凹部(スリット)41aを有する形状の第1のAl合金膜41が形成される。
続いて、図2(b)に示すように、1回目の成膜により形成されたAl合金膜41に対して、第1の加熱処理を行う。このとき、加熱温度を例えば415℃とし、加熱時間を例えば180秒とする。
この加熱処理により、Al合金膜41のうち、層間絶縁膜17の上の部分41bが凹部41aに流動することで、凹部41aが埋められる。このようにして、Al合金膜41の表面を平坦化させる。なお、本実施形態では、Al合金膜41の凹部41aは完全には埋められずに、小さな凹部41cが残った状態となる。また、1回目の成膜では、このようにAl合金膜41が流動することで凹部を埋め込むことができる程度の膜厚となるように成膜する必要がある。本発明者らは、1回目の成膜では、Al合金膜の膜厚を層間絶縁膜17の膜厚以上とすることで、凹部41aを埋め込むことができることを確認している。
続いて、図2(c)に示すように、平坦化されたAl合金膜41に対して、2回目の成膜を行うことで、Al合金膜42を形成する。2回目の成膜においても、成膜温度を1回目と同様に、例えば150℃とし、Al合金膜42の層間絶縁膜上での膜厚を5.5μm程度とする。
これにより、膜厚が厚いAl合金膜42が形成される。このとき、1回目の成膜により形成されたAl合金膜41の表面に小さな凹部41cが残っていたため、この厚いAl合金膜42も、コンタクトホール18の上方の部位に凹部(スリット)42aを有する形状となる。
そこで、再度、厚いAl合金膜42に対して、第2の加熱処理を行う。この第2の加熱処理の条件は、第1の加熱処理と同様である。この加熱処理により、Al合金膜42のうち、層間絶縁膜17の上の部分42bが凹部42aに流動することで、凹部42aが埋められる。
これにより、図2(d)に示すように、空孔やスリットがない、すなわち、密の状態のAl合金膜42が形成される。このとき、Al合金膜42の表面には小さな凹部42cが残っている。
Al合金膜42(Al電極19)を形成した後、Al電極19上にポリイミド系樹脂等により保護膜22を形成する(図7参照)。そして、保護膜22のうち、電極部21の形成予定領域を除去し、Al電極19上にNiメッキ層20を形成する。
このとき、Niメッキ層20を形成する前に、エッチングにより、Al電極19の表面を削る。これにより、Al電極19の表面をきれいな状態とする。例えば、Al電極19の表面からのエッチング深さを1μmとする。この結果、Niメッキ層20を形成した後のAl電極19の膜厚は4.5μm程度となる(図1参照)。また、Al電極19の層間絶縁膜17の最上部17aから凹部19aの底面までの長さは1.8μm以上となっている。
その後、ダイシング工程等を経ることで、半導体チップ2が完成する。なお、本実施形態では、Ni層20をメッキ法により形成したが、スパッタ法、蒸着法等の他の方法によりNi層20を形成することもできる。
続いて、特許文献1に記載されている製造方法と同様に、半導体チップ2をヒートシンク3、4およびヒートシンクブロック5と接合し、封止用樹脂7により封止する工程を行う。
すなわち、図3(a)に示すように、下側ヒートシンク3の上面に、半導体チップ2とヒートシンクブロック5とを半田付けする工程を行う。この場合、下側ヒートシンク3の上面に半田箔8を介してチップ2を積層すると共に、このチップ2の上に半田箔8を介してヒートシンクブロック5を積層する。この後、加熱装置(リフロー装置)によって半田箔8を溶融させてから、硬化させる。
続いて、図3(b)に示すように、チップ2の制御電極とリードフレーム9とをワイヤーボンディングする工程を行う。これにより、例えばAlやAu等製のワイヤー10によってチップ2の制御電極とリードフレーム9とが接続される。
次いで、図3(c)に示すように、ヒートシンクブロック5の上に上側ヒートシンク4を半田付けする工程を行う。ヒートシンクブロック5の上に半田箔8を介して上側ヒートシンク4を載せる。そして、加熱装置によって半田箔8を溶融させてから、硬化させる。
これにより、図1に示すように、Al電極19上のNiメッキ層20と半田6bとが接合した状態となる。
そして、図示しない成形型を使用して、ヒートシンク3、4の隙間および外周部に封止用樹脂7を充填する工程(モールド工程)を行う。これにより、図6に示すように、ヒートシンク3、4の隙間および外周部等に、樹脂7が充填封止される。このようにして、図6に示す半導体装置1が完成する。
(第2実施形態)
図4に本発明の第2実施形態における半導体装置の部分断面図を示す。図4では、図1と同様の構成部に、図1と同一の符号を付している。
第1実施形態では、Al電極19が空孔やスリットがない密な状態である場合を例として説明したが、図4に示すように、Al電極19に空孔19bが存在していても良い。
ただし、この場合では、Al電極19の膜厚に関して、層間絶縁膜17の最上部17aから空孔19bまでの長さ32を、1.8μm以上とする。なお、この長さ32は、層間絶縁膜17の最上部17aを通って基板15の表面に平行な線を引いた場合、その線から空孔19bまでの基板表面15に対して垂直な方向での長さである。
このように、Al電極19に空孔19bが存在する場合では、Al電極19のうち、少なくとも空孔19bよりも下側の部分(層間絶縁膜17に近い側の部分)を密な状態として、その密な状態の部分の長さ32を上記した所望の長さとすることで、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図5に本発明の第3実施形態における半導体装置の部分断面図を示す。図5では、図1と同様の構成部に、図1と同一の符号を付している。
また、図5に示すように、Al電極19にスリット19cが存在していても良い。この場合においても、Al電極19の膜厚に関して、層間絶縁膜17の最上部17aからスリット19cの最下部までの長さ33を、1.8μm以上とする。この長さ33は、層間絶縁膜17の最上部17aを通って基板15の表面に平行な線を引いた場合、その線からスリット19cの最下部までの基板表面15に対して垂直な方向での長さである。
本実施形態においても、Al電極19のうち、少なくともスリット19cの最下部よりも下側の部分(層間絶縁膜17に近い側の部分)を密な状態として、その密な状態の部分の長さ33を上記した所望の長さとすることで、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第2実施形態の空孔19bや、本実施形態のスリット19cは、Al電極19を形成するとき、成膜したAl金属膜の平坦化の程度が十分でない場合に、生じるものである。
(他の実施形態)
(1)上記した各実施形態では、Al電極19が表面に凹部19aを有する場合を例として説明したが、Al電極19の表面を平らな形状とすることもできる。この場合、第2の加熱処理において、Al電極19の表面を平らにできるように、温度や時間を設定すればよい。
(2)上記した各実施形態では、Al電極19の形成において、図2(a)〜(d)に示すように、第1の成膜、第1の加熱処理、第2の成膜、第2の加熱処理を行う場合を例として説明したが、他の成膜方法により、Al電極19を形成することもできる。
例えば、第1実施形態で説明したAl電極19の形成方法において、第2の成膜と第2の加熱処理とを同時に行うこともできる。すなわち、第1の加熱処理を行った後、高温スパッタ法により、2回目の成膜を行い、Al電極19を形成することもできる。このときの成膜温度は、第1の加熱処理と同様に、400℃〜445℃とする。
また、他の方法として、例えば、第1実施形態で説明したAl電極19の形成方法において、第1の加熱処理、第2の成膜、第1の加熱処理を同時に行うこともできる。すなわち、第1の成膜を行った後、高温スパッタ法により、2回目の成膜を行い、Al電極19を形成することもできる。このときの成膜温度も400℃〜445℃とする。
(3)上記した各実施形態では、スパッタ法により、Al電極19を形成する場合を例として説明したが、スパッタ法の代わりに蒸着法によりAl電極19を形成することもできる。
(4)第1〜第3実施形態では、半導体チップ2の電極部をAl電極19とNiメッキ層20とにより構成した場合を例として説明したが、Al電極19の代わりに他の電極部材を用いることもできる。
電極部材には、前提として電気抵抗が低いことが要求される。したがって、電極部材としては、金属材料であって、Ni層よりも塑性変形しやすいもの、例えば、Cu(銅)単体やCu合金のCuを主成分とする金属層を用いることができる。なお、塑性変形しやすいとは、ヒートシンクブロック5や半田6bが膨張収縮した場合に、その膨張収縮に追従できる程度に柔らかいことを意味する。
(5)上記した各実施形態では、電極部の最表面にNiメッキ層20を配置する場合を例として説明したが、Cuを主成分とする金属層により電極部を構成する場合、Niメッキ層20を省略することもできる。すなわち、Cuを主成分とする金属層のみで電極部21を構成することもできる。
これは、Cuは半田と相性が良く、Cuと半田とを接合させた場合、Niメッキ層20を介さなくても、強固な接合が得られるからである。
(6)また、上記した各実施形態では、ヒートシンク3、4と半導体チップ2とヒートシンクブロック5とを接合する接合部材として半田箔8を用いたが、これに代えて、半田ペースト等を用いることもできる。
(7)また、上記した各実施形態では、ヒートシンク3、4間に半導体チップ2を1個挟むように構成したが、これに限られるものではなく、2個以上のチップ(または2種類以上のチップ)を挟んだ構成とすることもできる。
本発明の第1実施形態における半導体装置の部分断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を示す図である。 図2に続く半導体装置の製造工程を示す図である。 本発明の第2実施形態における半導体装置の部分断面図である。 本発明の第3実施形態における半導体装置の部分断面図である。 従来および本発明の各実施形態における半導体装置の断面図である。 本発明者らが検討した半導体装置のうち、半導体チップの部分を拡大した図である。
符号の説明
1…半導体装置、2…半導体チップ、3…下側ヒートシンク、
4…上側ヒートシンク、5…ヒートシンクブロック、6…半田、
7…封止用樹脂、9…リードフレーム、10…ボンディングワイヤ、
11…P型基板、12…N型層、13…P型層、14…N型層、
15…半導体基板、16…ゲート電極、17…層間絶縁膜、
18…コンタクトホール、19…Al電極、
19a…凹部、19b…空孔、19c…スリット、
20…Niメッキ層、21…電極部、22…保護膜、23…コレクタ電極、
31…Al電極19における層間絶縁膜17の最上部17aからAl電極19の表面に存在する凹部19aの底面までの長さ、
32…Al電極19における層間絶縁膜17の最上部17aから空孔19bまでの長さ、
33…Al電極19における層間絶縁膜17の最上部17aからスリット19cの最下部までの長さ、
41…1回目の成膜により形成されたAl合金膜、
42…2回目の成膜により形成されたAl合金膜。

Claims (8)

  1. 半導体基板(15)の素子形成面(15a)上に、層間絶縁膜(17)を介して、電極部(21)としての金属層(19)およびNi層(20)が順に形成された半導体チップ(2)と、
    電気伝導性を有する接合部材(6b)を介して、前記Ni層(20)と接合された導体部材(5)とを備える半導体装置であって、
    前記金属層(19)は、前記Ni層(20)よりも塑性変形しやすい材料により構成され、かつ、前記金属層(19)のうち、少なくとも前記層間絶縁膜(17)に近い側の部分が密な状態となっており、
    前記金属層(19)の密な状態である部分は、前記層間絶縁膜(17)の最上部(17a)を通って前記半導体基板(15)の表面に平行な線を引いた場合における前記平行線からの前記半導体基板(15)の表面に対して垂直な方向での厚さ(31、32、33)が、温度変化によって前記接合部材(6b)および前記導体部材(5)が膨張収縮して変形した場合に、前記金属層(19)が塑性変形することで、前記接合部材(6b)および前記導体部材(5)の変形に追従できる厚さとなっていることを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体基板(15)の素子形成面(15a)上に、層間絶縁膜(17)を介して、電極部(21)としての金属層(19)およびNi層(20)が順に形成された電極部(21)を有する半導体チップ(2)と、
    電気伝導性を有する第1の接合部材(6b)を介して、前記Ni層(20)に接合された第1の導体部材(5)と、
    電気伝導性を有する第2の接合部材(6a)を介して、前記半導体基板(15)の前記素子形成面(15a)とは反対側の面に接合された第2の導体部材(3)と、
    前記第1の導体部材(5)の前記電極部(21)が接合された面とは反対側の面に電気伝導性を有する第3の接合部材(6c)を介して接合された第3の導体部材(4)と、
    前記半導体チップ(2)、前記第1の導体部材(5)、前記第2の導体部材(3)における前記半導体チップ(2)と接合している面および前記第3の導体部材(4)における前記第1の導体部材(5)と接合している面を封止する封止部材(7)とを備える半導体装置であって、
    前記金属層(19)は、前記Ni層(20)よりも塑性変形しやすい材料により構成され、かつ、前記金属層(19)のうち、少なくとも前記層間絶縁膜(17)に近い側の部分は密な状態となっており、
    前記金属層(19)の密な状態である部分は、前記層間絶縁膜(17)の最上部(17a)を通って前記半導体基板(15)の表面に平行な線を引いた場合における前記平行線からの前記半導体基板(15)の表面に対して垂直な方向での厚さ(31、32、33)が、温度変化によって前記第1の接合部材(6b)および前記第1の導体部材(5)が膨張収縮して変形した場合に、前記金属層(19)が塑性変形することで、前記第1の接合部材(6b)および前記第1の導体部材(5)の変形に追従できる厚さとなっていることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記金属層(19)は、Alを主成分とする金属もしくはCuを主成分とする金属で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 半導体基板(15)の素子形成面(15a)上に、層間絶縁膜(17)を介して、電極部(21)としてのCuを主成分とする金属層(19)が形成された半導体チップ(2)と、
    電気伝導性を有する接合部材(6b)を介して、前記電極部(21)と接合された導体部材(5)とを備える半導体装置であって、
    前記金属層(19)は、少なくとも前記層間絶縁膜(17)に近い側の部分は密な状態となっており、
    前記金属層(19)の密な状態である部分は、前記層間絶縁膜(17)の最上部(17a)を通って前記半導体基板(15)の表面に平行な線を引いた場合における前記平行線からの前記半導体基板(15)の表面に対して垂直な方向での厚さ(31、32、33)が、温度変化によって前記接合部材(6b)および前記導体部材(5)が膨張収縮して変形した場合に、前記金属層(19)が塑性変形することで、前記接合部材(6b)および前記導体部材(5)の変形に追従できる厚さとなっていることを特徴とする半導体装置。
  5. 半導体基板(15)の素子形成面(15a)上に、層間絶縁膜(17)を介して、電極部(21)としてのCuを主成分とする金属層(19)が形成された半導体チップ(2)と、
    電気伝導性を有する第1の接合部材(6b)を介して、前記電極部(21)に接合された第1の導体部材(5)と、
    電気伝導性を有する第2の接合部材(6a)を介して、前記半導体基板(15)の前記素子形成面(15a)とは反対側の面に接合された第2の導体部材(3)と、
    前記第1の導体部材(5)の前記電極部(21)が接合された面とは反対側の面に電気伝導性を有する第3の接合部材(6c)を介して接合された第3の導体部材(4)と、
    前記半導体チップ(2)、前記第1の導体部材(5)、前記第2の導体部材(3)における前記半導体チップ(2)と接合している面および前記第3の導体部材(4)における前記第1の導体部材(5)と接合している面を封止する封止部材(7)とを備える半導体装置であって、
    前記金属層(19)は、少なくとも層間絶縁膜(17)に近い側の部分は密な状態となっており、
    前記金属層(19)の密な状態である部分は、前記層間絶縁膜(17)の最上部(17a)を通って前記半導体基板(15)の表面に平行な線を引いた場合における前記平行線からの前記半導体基板(15)の表面に対して垂直な方向での厚さ(31、32、33)が、温度変化によって前記第1の接合部材(6b)および前記第1の導体部材(5)が膨張収縮して変形した場合に、前記金属層(19)が塑性変形することで、前記第1の接合部材(6b)および前記第1の導体部材(5)の変形に追従できる厚さとなっていることを特徴とする半導体装置。
  6. 前記金属層(19)の密な状態である部分であって、前記層間絶縁膜(17)の最上部(17a)を通って前記半導体基板(15)の表面に平行な線を引いた場合における前記平行線からの前記半導体基板(15)の表面に対して垂直な方向での厚さ(31、32、33)は、1.8μm以上であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の半導体装置。
  7. 前記金属層(19)は、凹部(19a、19c)を有し、かつ、前記凹部(19a、19c)を除いて密な状態であり、
    前記金属層(19)の前記層間絶縁膜(17)の最上部(17a)を通って前記半導体基板(15)の表面に平行な線を引いた場合における前記平行線から前記凹部(19a、19c)の最下部までの前記半導体基板(15)の表面に対して垂直な方向での長さ(31、33)が、少なくとも1.8μm以上であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の半導体装置。
  8. 前記金属層(19)は空孔(19b)を有し、かつ、前記空孔(19b)を除いて密な状態であり、
    前記金属層(19)の前記層間絶縁膜(17)の最上部(17a)を通って前記半導体基板(15)の表面に平行な線を引いた場合における前記平行線から前記空孔(19b)までの前記半導体基板(15)の表面に対して垂直な方向での長さ(32)が1.8μm以上であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の半導体装置。


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