JP2005345206A - 半導体力学量センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板の表面に直交する方向に加わる力学量を検出する容量式の半導体力学量センサにおいて自己診断を行うことができるようにする。
【解決手段】 コンデンサ構成部E1,E2において、梁構造体の可動電極部13,23に搬送波電圧が印加されながら加速度の作用により支持基板の表面に直交する方向に変位する際、容量C1と容量C2の差が支持基板から第3のコンデンサ構成部E3を介して取り出される。自己診断時において自己診断用固定コンデンサ構成部E4の電圧印加用対向電極部40を第1の電位V1とするとともに第3のコンデンサ構成部E3の信号取出用対向電極部30を第1の電位V1とは異なる第2の電位(Vcc/2)とすることにより第1および第2のコンデンサ構成部E1,E2における固定電極である支持基板の電位を強制的に変更させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体力学量センサに関するものである。
特許文献1において自己診断を行うことができる容量式加速度センサが開示されている。このセンサを、図9,10,11を用いて説明する。
図9の平面図において基板100の上に梁構造体101が形成され、梁構造体101は可動電極101aを有し、基板100の表面に平行なY方向を加速度検出方向として変位可能である。基板100の上には梁構造体101の可動電極101aをY方向において挟むように固定電極102,103が対向して配置されている。そして、加速度の印加により梁構造体101の可動電極101aが変位すると、可動電極101aと固定電極102との間の容量と、可動電極101aと固定電極103との間の容量が差動的に変化する。
このセンサにおいて、図11に示すように、自己診断時においては容量変化を検出するための期間(フェーズφ1,φ2)と、可動電極101aを変位させるための期間(フェーズφ3)とを有する。そして、周期的に変化する信号を、可動電極101aと固定電極102,103の間に印加し、容量変化を検出する期間(フェーズφ1,φ2)においては、図10のC−V変換回路200により可動電極101aと固定電極102,103からなる差動容量の変化に応じた電圧を出力する。また、可動電極101aを変位させる期間(図11のフェーズφ3)においては、図10のC−V変換回路200における演算増幅器201の非反転入力端子に印加する電圧をVcc/2から自己診断電圧V1に切り換えて、可動電極101aに擬似的な加速度を与える。
この自己診断時の作動について図10を参照して詳しく説明する。
自己診断時においては、制御回路300に自己診断信号TESTが入力される。そして、制御回路300は、図11に示す信号を出力し、第3の期間φ3において、スイッチ信号S3をハイレベルにし、スイッチ信号S3(バー)をローレベルにする。その結果、第3の期間φ3において、スイッチ400bが閉じ、スイッチ400aが開くため、演算増幅器201の非反転入力端子には自己診断電圧V1が印加される。このとき、スイッチ202が閉じているため、演算増幅器201はボルテージフォロワとなり、可動電極101aと固定電極102の間にはV1という電位差が生じ、可動電極101aと固定電極103の間にはVcc−V1という電位差が生じるため、可動電極101aと固定電極102,103とのそれぞれの間に、相反する静電気力が生じることとなり、各々の静電気力の差の力により可動電極101aを変位させようとする力が生じることとなる。
この静電気力は、図11の搬送波信号P1,P2の周波数を可動電極101aの検出方向の共振周波数より十分高い周波数(例えば、2倍以上の周波数)に設定しておけば、可動電極101aの共振周波数より十分高い周波数で発生することになるため、あたかもDC的な加速度が可動電極101aに生じた状態となる。このときの可動電極101aのDC的な変位を容量の変化として検出することにより、自己診断を行うことができる。
特開2000−81449号公報
しかし、図9のように基板表面に水平なY方向を検出方向とするのではなく基板の表面に直交するZ方向を検出方向としたセンサにおいては以下のような不具合がある。図12に示すようにSOI基板500(シリコン基板501の上にシリコン酸化膜502を介して薄膜シリコン層503を配した基板)を用いて、シリコン基板501を共通の電極として、第1のコンデンサ構成部E11と第2のコンデンサ構成部E12と第3のコンデンサ構成部E13とが構成されている。第1のコンデンサ構成部E11において薄膜シリコン層503よりなる第1の梁構造体510が、第2のコンデンサ構成部E12において薄膜シリコン層503よりなる第2の梁構造体511が、第3のコンデンサ構成部E13において薄膜シリコン層503よりなる信号取出用対向電極部512が、それぞれ区画形成されている。第1の梁構造体510の可動電極510aと第2の梁構造体511の可動電極511aはZ軸方向に変位可能であり、かつ、第1の梁構造体510の梁の長さL1と第2の梁構造体511の梁の長さL2とは異なっている。そして、支持基板501をフローティング状態で用いて、第1のコンデンサ構成部E11における可動電極510aと支持基板501との間の容量C1と、第2のコンデンサ構成部E12における可動電極511aと支持基板501との間の容量C2の差を、固定コンデンサである第3のコンデンサ構成部E13を通して電極部512から取り出す。このように支持基板501をフローティング状態で用いるZ軸検出加速度センサの場合、電極510a,511aには電圧を印加することはできるが、自己診断時に静電気力により可動電極510a,511aを変位させために支持基板501を所望の電位にすることができない(支持基板501には直接、自己診断用の電圧を印加することができず、そのために自己診断ができない)。つまり、図10に代わる図13に示すように直接、支持基板501に自己診断用の電圧を印加することができない。
本発明は、上記問題点に着目してなされたものであり、その目的は、基板の表面に直交する方向に加わる力学量を検出する容量式の半導体力学量センサにおいて自己診断を行うことができるようにすることにある。
請求項1に記載の半導体力学量センサによれば、第1のコンデンサ構成部において、可動電極部に搬送波電圧が印加されながら可動電極部が力学量の作用により支持基板の表面に直交する方向に変位して可動電極部と支持基板との間の容量が変化する。また、第2のコンデンサ構成部において、可動電極部に搬送波電圧が印加されながら可動電極部が力学量の作用により支持基板の表面に直交する方向に変位して可動電極部と支持基板との間の容量が、第1の梁構造体の可動電極部の変位による容量とは異なる状態で変化し、その容量差が支持基板から取り出される。さらに、容量差は支持基板から第3のコンデンサ構成部の信号取出用対向電極に取り出され、C−V変換回路において容量差が電圧信号に変換される。
自己診断時において自己診断用固定コンデンサ構成部の電圧印加用対向電極部を第1の電位とするとともに第3のコンデンサ構成部の信号取出用対向電極部を第1の電位とは異なる第2の電位とすることにより第1および第2のコンデンサ構成部における固定電極である支持基板の電位を強制的に変更して静電気力により第1および第2のコンデンサ構成部の可動電極部を変位させることにより、基板の表面に直交する方向に加わる力学量を検出する容量式の半導体力学量センサにおいて自己診断を行うことができる。
このとき、請求項1に記載の半導体力学量センサにおいて、請求項2に記載のように、自己診断時において自己診断用固定コンデンサ構成部の電圧印加用対向電極部と第3のコンデンサ構成部の信号取出用対向電極部のうちの自己診断用固定コンデンサ構成部の電圧印加用対向電極部の電位を力学量検出時とは変更するようにしても、請求項3に記載のように、自己診断時において自己診断用固定コンデンサ構成部の電圧印加用対向電極部と第3のコンデンサ構成部の信号取出用対向電極部のうちの第3のコンデンサ構成部の信号取出用対向電極部の電位を力学量検出時とは変更するようにしてもよい。
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
本実施形態では、差動容量式の半導体加速度センサに具体化している。図1には半導体加速度センサの平面図を示す。また、図2に図1におけるA−A線での縦断面を示す。図3に図1におけるB−B線での縦断面を示す。このセンサは、基板の表面に垂直な方向(直交する方向)に加わる加速度を検出するセンサである。
図2に示すように、センサチップとしてSOI基板1を用いており、単結晶シリコン基板よりなる支持基板2の上に、シリコン酸化膜よりなる絶縁膜3を介して薄膜シリコン層(単結晶シリコン層)4が配置された構造となっている。広義には、SOI基板1は積層基板であり、支持基板2は半導体材料よりなり、薄膜シリコン層4は薄膜半導体層よりなる。薄膜シリコン層4は、支持基板2の上に絶縁膜3を介して単結晶シリコン基板を配置した後に薄膜化したものである。支持基板2と絶縁膜3の積層体は四角板状をなしている。
このSOI基板1により、第1のコンデンサ構成部E1と第2のコンデンサ構成部E2と第3のコンデンサ構成部E3と自己診断用固定コンデンサ構成部E4が構成されている(ワンチップ化されている)。以下、このコンデンサ構成部E1,E2,E3,E4について説明していく。
薄膜シリコン層4には貫通孔5が形成され、この貫通孔5により薄膜シリコン層4が所定の形状に区画形成されている。つまり、貫通孔5により、図1のごとく、左右に配した第1および第2の梁構造体10,20と、その間に配した信号取出用対向電極部30と、これら部材(10,20,30)の周囲の枠部40が区画形成されている。支持基板2を共通の電極として、第1の梁構造体10を用いて第1のコンデンサ構成部E1が、第2の梁構造体20を用いて第2のコンデンサ構成部E2が、信号取出用対向電極部30を用いて第3のコンデンサ構成部E3が、枠部40を用いて自己診断用固定コンデンサ構成部E4が、それぞれ構成されている。
第1の梁構造体10は、アンカー部11a,11b,11c,11dと梁部12a,12b,12c,12dと可動電極部(重り部)13からなる。アンカー部11a,11b,11c,11dは絶縁膜3の上に固定されている。梁部12a,12b,12c,12dと可動電極部(重り部)13は、図2,3に示すように、絶縁膜3の上において空隙14を介して配置されている。つまり、アンカー部11a,11b,11c,11dから梁部12a,12b,12c,12dが延び、梁部12a,12b,12c,12dの先端部において可動電極部(重り部)13が連結支持されている。このようにして4本の卍字梁(12a,12b,12c,12d)を備え、この梁部12a,12b,12c,12dにより可動電極部(重り部)13が支えられ、可動電極部(重り部)13は支持基板2に対し空隙14を介して対向配置されている。
また、図1に示すように、重り部13には透孔15が形成され、軽量化が図られている。そして、可動電極部(重り部)13は支持基板2の表面に直交する方向(上下方向)に可動となっている。図4に示すように、この可動電極部(重り部)13と支持基板2との間の容量(コンデンサ容量)をC1とする。つまり、可動電極部(重り部)13と支持基板2とが対向電極をなし、両対向電極の間の容量をC1とする。
同様に、図1の第2の梁構造体20は、アンカー部21a,21b,21c,21dと梁部22a,22b,22c,22dと可動電極部(重り部)23からなる。アンカー部21a,21b,21c,21dは絶縁膜3の上に固定されている。梁部22a,22b,22c,22dと可動電極部(重り部)23は、図2に示すように、絶縁膜3の上において空隙24を介して配置されている。つまり、アンカー部21a,21b,21c,21dから梁部22a,22b,22c,22dが延び、梁部22a,22b,22c,22dの先端部において可動電極部(重り部)23が連結支持されている。このようにして4本の卍字梁(22a,22b,22c,22d)を備え、この梁部22a,22b,22c,22dにより可動電極部(重り部)23が支えられ、可動電極部(重り部)23は支持基板2に対し空隙24を介して対向配置されている。
また、図1に示すように、重り部23には透孔25が形成され、軽量化が図られている。そして、可動電極部(重り部)23は支持基板2の表面に直交する方向(上下方向)に可動となっている。図4に示すように、この可動電極部(重り部)23と支持基板2との間の容量(コンデンサ容量)をC2とする。つまり、可動電極部(重り部)23と支持基板2とが対向電極をなし、両対向電極の間の容量をC2とする。
ここで、梁部12a〜12d,22a〜22dは、支持基板2の表面に直交する方向(上下方向)に加速度を受けたときに可動電極部(重り部)13,23を当該方向へ変位させると共に、加速度の消失に応じて元の状態に復元させるというバネ機能を備えたものである。
また、図1の第1の梁構造体10における梁部の長さL1と第2の梁構造体20における梁部の長さL2との比較において、長さL1に比べ長さL2が大きくなっている。これにより、加速度が加わったときに第1の梁構造体10の電極部13よりも第2の梁構造体20の電極部23の方が大きく変位する。このようにして、第1の梁構造体10と第2の梁構造体20とは、加速度(力学量)が作用したときの容量変化が異なっている。
図1において、薄膜シリコン層よりなるアンカー部11cの上面にはワイヤボンディング用の電極パッド(アルミパッド)16が形成されている。同様に、薄膜シリコン層よりなるアンカー部21dの上面にはワイヤボンディング用の電極パッド(アルミパッド)26が形成されている。
図1の信号取出用対向電極部30は、方形部31と帯状部32からなり、方形部31からパッド形成用の帯状部32が延びている。図2に示すように、信号取出用対向電極部30はその下面に絶縁膜3が接する状態で区画形成されている(信号取出用対向電極部30がその下に絶縁膜3が存在する状態で区画形成されている)。図4に示すように、信号取出用対向電極部30と支持基板2との間の容量(コンデンサ容量)をC3とする。図1の薄膜シリコン層よりなる帯状部32の上面にはワイヤボンディング用の電極パッド(アルミパッド)33が形成されている。そして、図4に示すように、第1のコンデンサ構成部E1での容量C1と第2のコンデンサ構成部E2での容量C2の差(C1−C2)が支持基板2から信号取出用対向電極部30に取り出されることになる。
また、図1の梁構造体10,20および信号取出用対向電極部30の周囲の枠部40に関して、この枠部40を電圧印加用対向電極部として自己診断用固定コンデンサ構成部E4が構成されている。つまり、自己診断用固定コンデンサ構成部E4は、薄膜シリコン層4において電圧印加用対向電極部40がその下面に絶縁膜3が接する状態で区画形成されている(電圧印加用対向電極部40がその下に絶縁膜3が存在する状態で区画形成されている)。この電圧印加用対向電極部40(薄膜シリコン層4)の上面にはワイヤボンディング用の電極パッド(アルミパッド)41が形成されている。自己診断用固定コンデンサ構成部E4は支持基板2の電位を強制的に変更するためのものである。図4に示すように、電圧印加用対向電極部40と支持基板2との間の容量をC4とする。
半導体加速度センサ(センサチップ)は、次のようにして製造したものである。図5を用いて製造工程を説明する。図5は図1のB−B線での断面をとっている。
まず、図5(a)に示すように、ウエハ状のSOI基板1を用意する。そして、薄膜シリコン層4の上にフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を利用して電極パッド16,26,33,41(図1参照)を形成する。
続いて、図5(b)に示すように、マスク材7をパターニングし、ドライエッチング装置により異方性ドライエッチングを実行することにより、薄膜シリコン層4に対し絶縁膜(埋込み酸化膜)3に達する貫通孔5および透孔15,25を形成する(パターニングする)。さらに、マスク材7を残した状態で、絶縁膜(埋込み酸化膜)3が露出するSOI基板(ウエハ)1の表面側から、等方性ドライエッチングを施すことにより、図5(c)に示すように、薄膜シリコン層4での絶縁膜(埋込み酸化膜)3と接する部分を除去する。これによって、梁構造体10の可動電極部(重り部)13、梁部12a,12b,12c,12dおよび梁構造体20の可動電極部(重り部)23、梁部22a,22b,22c,22dが可動になる。そして、マスク材7を除去するとともにダイシングすることにより図1等に示すセンサチップが完成する。
上記のように構成された半導体加速度センサにあっては、基板2の表面に直交する方向(上下方向)の成分を含む加速度が印加されると、可動電極部(重り部)13,23が当該方向へ変位するようになる。そして、その加速度に応じた変位量は、可動電極部(重り部)13,23の質量と梁部12a,12b,12c,12d,22a,22b,22c,22dの復元力に比例したものとなる。この場合、可動電極部13と支持基板2の間の第1の容量C1と、可動電極部23と支持基板2の間の第2の容量C2について、図4のごとく支持基板2の電位はフローティング状態であり、同基板2において容量の変化(容量差)が現れる。
なお、上記第1及び第2の容量C1,C2は、本例の場合、加速度が印加されていない状態で互いに等しくなるように設定されている。つまり、図1において左右に配置された梁構造体10,20において、C1=C2となっている。
図6には回路構成図を示す。図6において、パッド33にはC−V変換回路(容量変化検出回路)50が接続されており、C−V変換回路50により静電容量の変化を検出することができる。C−V変換回路50の出力端子には信号処理回路60が接続されている。また、制御回路70を具備している。さらに、パッド41にはスイッチ回路80が接続されている。
図6においてパッド16,26(可動電極部13,23)に搬送波信号P1,P2が印加される。搬送波信号P1,P2はパルス波であり、電圧レベルとして0ボルトとVcc(例えば5ボルト)をとる。そして、第1のコンデンサ構成部E1において、可動電極部13に搬送波電圧(P1)が印加されながら可動電極部13が加速度の作用により支持基板2の表面に直交する方向に変位して可動電極部13と支持基板2との間の容量C1が変化する。また、第2のコンデンサ構成部E2において、可動電極部23に搬送波電圧(P2)が印加されながら可動電極部23が加速度の作用により支持基板2の表面に直交する方向に変位して可動電極部23と支持基板2との間の容量C2が、第1の梁構造体10の可動電極部13の変位による容量とは異なる状態で変化し、その容量差が支持基板2から取り出される。さらに、容量差は支持基板2から第3のコンデンサ構成部E3の信号取出用対向電極部30に取り出される。そして、C−V変換回路50および信号処理回路60を通してセンサ出力信号を得る。この時の出力は、
C3・(C1−C2)・Vcc/(C1+C2+C3+C4)/Cf
となり、加速度により変化する容量(C1−C2)に比例した出力を得ることができる。ただし、CfはC−V変換回路50における帰還容量である。
図6の具体的回路構成を説明していく。C−V変換回路50は、第3のコンデンサ構成部E3の信号取出用対向電極部30に取り出された容量差(C1−C2)を電圧信号に変換するもので、演算増幅器51とスイッチ52と帰還容量(コンデンサ)53から構成されている。演算増幅器51の反転入力端子は、パッド33に接続されており、反転入力端子と出力端子との間には、スイッチ52および帰還容量(コンデンサ)53が並列に接続されている。また、演算増幅器51の非反転入力端子には、Vcc/2の電圧が入力される。ここで、Vcc/2とは例えば2.5ボルトである。
信号処理回路60は、サンプルホールド回路61を具備し、サンプルホールド回路61は、ボルテージフォロワを構成する演算増幅器62と、スイッチ63と、コンデンサ64により構成されている。サンプルホールド回路61は、C−V変換回路50の出力電圧をサンプリングして一定期間保持する。サンプルホールド回路61には増幅回路(AMP)65を介してローパスフィルタ(LPF)66が接続されている。増幅回路65は、サンプルホールド回路61の出力電圧を所定の感度まで増幅し、ローパスフィルタ66は、増幅回路65の出力電圧から所定の周波数帯域の成分のみを取り出して、加速度検出信号を出力する。
スイッチ回路80は、パッド41に、図示しないそれぞれの電圧源からVcc/2の電圧とV1の電圧のいずれかを印加するためのもので、スイッチ81とスイッチ82から構成されている。ここで、Vcc/2とは例えば2.5ボルトである。また、V1は、Vcc/2より大きな値であり、例えば2.5〜10ボルトである。スイッチ81とスイッチ82は、一方が閉じているときに他方が開くようになっている。
制御回路70は、基準クロックCLK、自己診断信号TESTに基づいて、パッド16,26に印加する振幅Vccの搬送波信号P1,P2およびスイッチ52、スイッチ63、スイッチ81、スイッチ82を開閉させるスイッチ信号S1,S2,S3(バー),S3をそれぞれ生成して出力する。それぞれのスイッチは、半導体スイッチ等のスイッチ手段で構成されており、制御回路70からのスイッチ信号がハイレベルのとき閉成する。なお、スイッチ信号S3(バー)は、スイッチ信号S3を反転した信号である。
上記構成においてその作動を、図7の信号波形図を参照して説明する。
制御回路70から出力される搬送波信号P1,P2は、3つの期間φ1〜φ3でハイレベル(Hi)とローレベル(Lo)が変化する一定振幅の矩形波信号となっており、搬送波信号P2は、搬送波信号P1に対して電圧レベルが反転した信号となっている。
この実施形態においては、第1,第2の期間φ1,φ2が容量変化を検出するための期間で、φ3が可動電極を変位させるための期間となっている。
図7のt1のタイミングまではTEST信号がLレベルであり、通常動作を行う。この通常動作時の作動について説明する。
第1の期間φ1では、搬送波信号P1はHi、搬送波信号P2はLoになっている。また、制御回路70からのスイッチ信号S1,S2,S3(バー),S3により、スイッチ52は閉、スイッチ63は開、スイッチ81は閉、スイッチ82は開になっている。このことにより、パッド41にはVcc/2が印加され、演算増幅器51の非反転入力端子がVcc/2の電圧なので、パッド33にVcc/2の電圧が印加されるとともに、帰還容量(コンデンサ)53の電荷が放電される。
この状態において、第1のコンデンサ構成部E1には、C1・(Vcc−Vx)の電荷が、第2のコンデンサ構成部E2には、C2・Vxの電荷が、第3のコンデンサ構成部E3には、C3・Vxの電荷が、それぞれ溜まる。
ここで、Vxは、支持基板2の電位であり、
Vx={Vcc・C1+(Vcc/2)・C3}/(C1+C2+C3+C4)
である。
第2の期間φ2においては、搬送波信号P1,P2の電圧レベルが反転(P1がLo、P2がHi)し、スイッチ52が開くとともにスイッチ63が閉じる。このとき、第3のコンデンサ構成部E3の電荷の差は、
ΔQ=C3・(C1−C2)・Vcc/(C1+C2+C3+C4)
となる。
その結果、この電荷が帰還容量(コンデンサ)53に溜まり、演算増幅器51の出力端子にΔQ/Cf+Vcc/2という電圧が生じ、容量の差(C1−C2)に応じた電圧が出力される。この電圧はサンプルホールド回路61にてサンプルホールドされ、増幅回路65、ローパスフィルタ66を介して加速度検出信号として出力される。すなわち、サンプルホールド回路61は、φ2の期間において演算増幅器51の出力電圧をサンプリングし、それ以外の期間ではサンプリングした電圧を保持する。そして、このサンプルホールド回路61からの出力電圧により、増幅回路65、ローパスフィルタ66を介して加速度検出信号が出力される。
また、電極を変位させるための期間である第3の期間φ3においては、通常動作時では、スイッチ81が閉じており、パッド41にVcc/2という電圧が印加される。また、スイッチ52も閉じるため、演算増幅器51はボルテージフォロワとなり、パッド33,41にはVcc/2という電圧が印加される。この状態では、パッド33,41とパッド16,26のそれぞれの間には、Vcc/2という電位差により、弱い静電気力しか生じ無いため、可動電極部13,23を変位させるような静電気力は発生しない。すなわち、後述するような擬似的な加速度を生じさせるような静電気力は発生しない。従って、通常の動作時においては、上記したφ1〜φ3の期間の作動を繰り返し、可動電極部13,23が加速度を受けて変位すると、それに応じて加速度検出信号が信号処理回路60から出力される。
図7のt1のタイミングになると、TEST信号が立ち上がり、自己診断が行われる。この自己診断時の作動について説明する。
この自己診断時においては、制御回路70は自己診断信号TESTに応答する形で以下の指令信号を出力する。第3の期間φ3において、スイッチ信号S3をハイレベルにし、スイッチ信号S3(バー)をローレベルにする。その結果、第3の期間φ3において、スイッチ82が閉じ、スイッチ81が開くため、パッド41(電圧印加用対向電極部40)にはV1の電圧が印加される。
このとき、スイッチ52が閉じているため、演算増幅器51はボルテージフォロワとなり、パッド33(信号取出用対向電極部30)にはVcc/2の電圧が印加される。その結果、支持基板電位Vkは、次の式1のように、
Vk=
{Vcc・C2+(Vcc/2)・C3+V1・C4}/(C1+C2+C3+C4)
・・・式1
となる。これにより、第1のコンデンサ構成部E1においてはVkが、第2のコンデンサ構成部E2においてはVk−Vccという電位差が生じる。この電位差により可動電極部13,23を変位させようとする力が生じることとなる。この静電気力は、搬送波信号P1,P2の周波数を可動電極部13,23の加速度検出方向の共振周波数より十分高い周波数(例えば、2倍以上の周波数)に設定しておけば、可動電極部13,23の共振周波数より十分高い周波数で発生することになるため、あたかもDC的な加速度が可動電極部13,23に生じた状態となる。このときの可動電極部13,23のDC的な変位を容量の変化として検出することにより、自己診断を行うことができる。具体的には、可動電極部13,23が何らかの理由により自由に変位することができない状況に陥った等の不具合を見つけ出すことができる。
このようにして支持基板2(可動しない電極)に対し自己診断電圧を印加して自己診断することができる。つまり、基板の表面に垂直な方向に加わる加速度を検出する半導体加速度センサにおいて、支持基板2の電位をフローティングで可動電極部13,23と支持基板2間の容量変化を検出するとともに加速度により容量変化しないキャパシタ(自己診断用固定コンデンサ構成部E4)に周期的な電圧を印加して自己診断を行うことができる。
以上のように本実施形態は下記の特徴を有している。
自己診断用固定コンデンサ構成部E4を設けた。この自己診断用固定コンデンサ構成部E4は、第1、第2、第3のコンデンサ構成部E1,E2,E3と共にSOI基板1にワンチップ化され、薄膜シリコン層4において電圧印加用対向電極部40がその下に絶縁膜3が存在する状態で区画形成されている。そして、自己診断時において自己診断用固定コンデンサ構成部E4の電圧印加用対向電極部40を第1の電位V1とするとともに第3のコンデンサ構成部E3の信号取出用対向電極部30を第1の電位V1とは異なる第2の電位(Vcc/2)とすることにより第1および第2のコンデンサ構成部E1,E2における固定電極である支持基板2の電位を強制的に変更して静電気力により第1および第2のコンデンサ構成部E1,E2の可動電極部13,23を変位させるようにした。詳しくは、自己診断時において自己診断用固定コンデンサ構成部E4の電圧印加用対向電極部40と第3のコンデンサ構成部E3の信号取出用対向電極部30のうちの自己診断用固定コンデンサ構成部E4の電圧印加用対向電極部40の電位を加速度検出時とは変更した。これにより、基板の表面に直交する方向に加わる加速度を検出する容量式の半導体加速度センサにおいて自己診断を行うことができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態を、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図6に代わり本実施形態では図8に示す構成としている。
図8においてパッド41を接地している。また、C−V変換回路50の演算増幅器51の非反転入力端子にスイッチ回路80を接続している。スイッチ回路80は、演算増幅器51の非反転入力端子に、図示しないそれぞれの電圧源からのVcc/2の電圧とV1の電圧のいずれかを入力するもので、スイッチ81とスイッチ82から構成されている。スイッチ81とスイッチ82は、一方が閉じているときに他方が開くようになっている。
そして、自己診断時の第3の期間φ3において、スイッチ信号S3をハイレベルにし、スイッチ信号S3(バー)をローレベルにすることにより、スイッチ82が閉じ、スイッチ81が開くため、演算増幅器51の非反転入力端子にはV1の電圧が印加される。このとき、スイッチ52が閉じているため、演算増幅器51はボルテージフォロワとなり、パッド33(信号取出用対向電極部30)には自己診断のためのV1の電圧が印加される。
この場合、自己診断における支持基板電位Vkは、次の式2のように、
Vk=(V1・C3+Vcc・C2)/(C1+C2+C3+C4)
・・・式2
となる。このとき、図1に示すごとく第3のコンデンサ構成部E3における電極面積と自己診断用固定コンデンサ構成部E4における電極面積との比較において第3のコンデンサ構成部E3の電極面積よりも自己診断用固定コンデンサ構成部E4の電極面積の方がかなり大きい。この場合には、容量C4が容量C3よりもかなり大きくなり、上記式1と式2から、本実施形態の支持基板電位は第1の実施形態の支持基板電位より低い電位となる。
このようにして、自己診断時において自己診断用固定コンデンサ構成部E4の電圧印加用対向電極部40と第3のコンデンサ構成部E3の信号取出用対向電極部30のうちの第3のコンデンサ構成部E3の信号取出用対向電極部30の電位を加速度検出時のVcc/2とは変更してV1(>Vcc/2)にする。これにより、自己診断時において自己診断用固定コンデンサ構成部E4の電圧印加用対向電極部40を第1の電位(グランド電位:0ボルト)とするとともに第3のコンデンサ構成部E3の信号取出用対向電極部30を第1の電位(グランド電位:0ボルト)とは異なる第2の電位V1とすることができ、第1および第2のコンデンサ構成部E1,E2における固定電極である支持基板2の電位を強制的に変更して静電気力により第1および第2のコンデンサ構成部E1,E2の可動電極部13,23を変位させることができる。
なお、上記各実施形態においては、第1の梁構造体10と第2の梁構造体20とは、梁部の長さL1,L2を変えることにより加速度(力学量)が作用したときの容量変化を異ならせたが、これに代わり以下のようにしてもよい。
・第1の梁構造体10と第2の梁構造体20とは、梁部12a〜12dの幅と梁部22a〜22dの幅とを変えることにより加速度(力学量)が作用したときの容量変化を異ならせる。
・第1の梁構造体10と第2の梁構造体20とは、可動電極部13,23の質量または電極面積を変えることにより加速度(力学量)が作用したときの容量変化を異ならせる。
・第1の梁構造体10と第2の梁構造体20とは、支持基板2と薄膜シリコン層4の間の絶縁膜3の材質または厚さを変えることにより加速度(力学量)が作用したときの容量変化を異ならせる。
また、半導体加速度センサの他にも半導体ヨーレイトセンサ等の他の力学量を検出するためのセンサに適用してもよい。
次に、上記実施形態および他の実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体力学量センサにおいて、第1の梁構造体(10)と第2の梁構造体(20)とは、梁部(12a〜12d,22a〜22d)の長さ(L1,L2)を変えることにより力学量が作用したときの容量変化を異ならせたことを特徴とする半導体力学量センサ。
(ロ)請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体力学量センサにおいて、第1の梁構造体(10)と第2の梁構造体(20)とは、梁部(12a〜12d,22a〜22d)の幅を変えることにより力学量が作用したときの容量変化を異ならせたことを特徴とする半導体力学量センサ。
(ハ)請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体力学量センサにおいて、第1の梁構造体(10)と第2の梁構造体(20)とは、可動電極部(13,23)の質量または電極面積を変えることにより力学量が作用したときの容量変化を異ならせたことを特徴とする半導体力学量センサ。
(ニ)請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体力学量センサにおいて、第1の梁構造体(10)と第2の梁構造体(20)とは、支持基板(2)と薄膜半導体層(4)の間の絶縁膜(3)の材質または厚さを変えることにより力学量が作用したときの容量変化を異ならせたことを特徴とする半導体力学量センサ。
実施の形態における半導体加速度センサの平面図。 図1におけるA−A線での縦断面図。 図1におけるB−B線での縦断面図。 電気的構造を説明するための概念図。 (a)〜(c)は半導体加速度センサの製造工程を説明するための断面図。 半導体加速度センサの回路構成図。 信号波形図。 第2の実施の形態における半導体加速度センサの回路構成図。 背景技術を説明するための加速度センサの平面図。 背景技術を説明するための加速度センサの回路構成図。 背景技術を説明するための信号波形図。 課題を説明するための加速度センサを示す図。 課題を説明するための加速度センサの回路構成図。
符号の説明
1…SOI基板、2…支持基板、3…絶縁膜、4…薄膜シリコン層、10…第1の梁構造体、11a,11b,11c,11d…アンカー部、12a,12b,12c,12d…梁部、13…可動電極部、14…空隙、20…第2の梁構造体、21a,21b,21c,21d…アンカー部、22a,22b,22c,22d…梁部、23…可動電極部、24…空隙、30…信号取出用対向電極部、40…電圧印加用対向電極部、50…C−V変換回路、60…信号処理回路、70…制御回路、80…スイッチ回路、E1…第1のコンデンサ構成部、E2…第2のコンデンサ構成部、E3…第3のコンデンサ構成部、E4…自己診断用固定コンデンサ構成部。

Claims (3)

  1. 半導体材料よりなる支持基板(2)の上に絶縁膜(3)を介して薄膜半導体層(4)を配した積層基板(1)にて構成され、前記薄膜半導体層(4)において第1の梁構造体(10)が区画形成され、第1の梁構造体(10)の可動電極部(13)が前記支持基板(2)に対し空隙(14)を介して対向配置され、当該可動電極部(13)に搬送波電圧が印加されながら当該可動電極部(13)が力学量の作用により支持基板(2)の表面に直交する方向に変位して当該可動電極部(13)と前記支持基板(2)との間の容量が変化する第1のコンデンサ構成部(E1)と、
    前記第1のコンデンサ構成部(E1)と共に前記積層基板(1)にワンチップ化され、前記薄膜半導体層(4)において第2の梁構造体(20)が区画形成され、第2の梁構造体(20)の可動電極部(23)が前記支持基板(2)に対し空隙(24)を介して対向配置され、当該可動電極部(23)に搬送波電圧が印加されながら当該可動電極部(23)が力学量の作用により支持基板(2)の表面に直交する方向に変位して当該可動電極部(23)と前記支持基板(2)との間の容量が、前記第1の梁構造体(10)の可動電極部(13)の変位による容量とは異なる状態で変化し、その容量差が支持基板(2)から取り出される第2のコンデンサ構成部(E2)と、
    前記第1および第2のコンデンサ構成部(E1,E2)と共に前記積層基板(1)にワンチップ化され、前記薄膜半導体層(4)において信号取出用対向電極部(30)がその下に前記絶縁膜(3)が存在する状態で区画形成され、前記容量差が支持基板(2)から信号取出用対向電極部(30)に取り出される第3のコンデンサ構成部(E3)と、
    前記第3のコンデンサ構成部(E3)の信号取出用対向電極部(30)に取り出された前記容量差を電圧信号に変換するC−V変換回路(50)と、
    前記第1、第2、第3のコンデンサ構成部(E1,E2,E3)と共に前記積層基板(1)にワンチップ化され、前記薄膜半導体層(4)において電圧印加用対向電極部(40)がその下に前記絶縁膜(3)が存在する状態で区画形成され、前記支持基板(2)の電位を強制的に変更するための自己診断用固定コンデンサ構成部(E4)と、
    を備え、
    自己診断時において前記自己診断用固定コンデンサ構成部(E4)の電圧印加用対向電極部(40)を第1の電位(V1)とするとともに第3のコンデンサ構成部(E3)の信号取出用対向電極部(30)を前記第1の電位(V1)とは異なる第2の電位(Vcc/2)とすることにより前記第1および第2のコンデンサ構成部(E1,E2)における固定電極である前記支持基板(2)の電位を強制的に変更して静電気力により第1および第2のコンデンサ構成部(E1,E2)の可動電極部(13,23)を変位させるようにしたことを特徴とする半導体力学量センサ。
  2. 自己診断時において前記自己診断用固定コンデンサ構成部(E4)の電圧印加用対向電極部(40)と第3のコンデンサ構成部(E3)の信号取出用対向電極部(30)のうちの前記自己診断用固定コンデンサ構成部(E4)の電圧印加用対向電極部(40)の電位を力学量検出時とは変更するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の半導体力学量センサ。
  3. 自己診断時において前記自己診断用固定コンデンサ構成部(E4)の電圧印加用対向電極部(40)と第3のコンデンサ構成部(E3)の信号取出用対向電極部(30)のうちの前記第3のコンデンサ構成部(E3)の信号取出用対向電極部(30)の電位を力学量検出時とは変更するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の半導体力学量センサ。
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