JP2005091031A - 容量式力学量センサの異物除去方法 - Google Patents

容量式力学量センサの異物除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 可動部下の中空部にある異物を除去できる容量式力学量センサの異物除去方法を提供すること
【解決手段】 半導体基板1上に、可動電極11,12、錘部13、及びばね部14からなり、加速度の印加により変位する可動部10と、可動電極11,12の検出面に対向する検出面を有する固定電極21,31を有する固定部20,30とを備える容量式加速度センサにおいて、所定の駆動電圧を可動部10と固定部20,30との間に印加する事により、可動部10を強制的に変位させた。そして、可動部10と当該可動部下の半導体基板1との間の中空部16に隠れていた異物70を露出させ、吸引手段80等により当該異物70を除去した。
【選択図】 図3

Description

本発明は、加速度や角速度等の力学量を検出する容量式力学量センサの異物除去方法に関するものである。
半導体基板上に形成される容量式力学量センサは、近年、より高精度・高感度なセンサが求められる中で、センサ自体の構造がより高密度で複雑化してきている。そのため、センサ構成要素の各部位において、外観検査が非常に困難な状態になってきている。
この容量式力学量センサにおける品質上の問題点として、例えば異物の噛み込みがある。特に、異物が可動部と半導体基板との間の中空部に隠れた状態になっていると、可視光による外観検査では異物は検出されず、可動部(可動電極、錘部)−固定電極間や可動部−半導体基板間に異物が噛み込んで、センサが正常に作動することが出来なくなる恐れがある。
そこで、赤外線等を用いた検出手段により、可動部を透過して、可動部と半導体基板との間に隠れている異物を検出する方法がある。
しかしながら、上記手段により異物を発見できても、可動部と半導体基板との間に隠れている異物を除去することは困難であるため、当該異物を内包するセンサは不良品として処理される。
本発明は上記問題点に鑑み、可動部下の中空部にある異物を除去できる容量式力学量センサの異物除去方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、請求項1に記載の容量式力学量センサの異物除去方法は、ばね部を介して半導体基板に支持され、検出対象となる力学量の印加に応じて変位する錘部と、当該錘部の側面から延伸しつつ一体に形成された可動電極とからなる可動部と、半導体基板に支持される固定部アンカと、当該固定部アンカから延伸しつつ可動電極の検出面と対向する検出面を有する固定電極とからなる固定部とを備え、力学量の印加により、可動部が可動電極と固定電極との検出面間距離が変化する方向に変位したときの、可動電極と固定電極との間の静電容量の変化から力学量を検出する容量式力学量センサにおいて異物を除去する方法である。そして、可動部と固定部との間に所定の駆動電圧を印加し、可動部を変位させることにより、可動部下の中空部にある異物を露出させて、当該異物を除去することを特徴とする。
このように、所定の駆動電圧を可動部と固定部との間に印加する事により、可動電極と固定電極との間に静電気力が発生するので、この静電気力に応じて可動部を変位させることができる。従って、可動部の変位前において、可動部と当該可動部下の半導体基板との間の中空部に隠れていた異物が、可動部の変位により露出されるので、異物を除去することが可能となる。
異物の除去方法としては、請求項2に記載のように、可動部を変位させた状態で、露出された異物を吸引除去する方法を採用しても良い。
この場合、強制的に吸引するので、わずかにでも露出していれば吸引除去することができる。また、異物が帯電により付着している場合でも、除去することができる。
その際、請求項3に記載のように、半導体基板に対して、可動部が下となるように容量式力学量センサを配置させた状態で、可動部を変位させて吸引除去を行うと、異物をより効率良く除去することができる。
別の異物除去方法として、請求項4に記載のように、半導体基板に対して、可動部が下となるように容量式力学量センサを配置し、その状態で可動部を変位させることにより、露出した異物を落下させて除去する方法を採用しても良い。
異物がほぼ完全に露出していれば、異物自身の自重による落下により、異物を除去することもできる。
また、請求項4に記載の条件において、請求項5に記載のように、容量式力学量センサがパッケージに搭載されている場合、可動部を変位させた状態で、パッケージに外力を印加することにより、異物を落下させて除去することもできる。
この場合、異物が完全に露出していなくとも、その衝撃で異物を可動部から完全に露出させて、落下させて除去することができる。
また、請求項4に記載の条件において、請求項6に記載のように、可動電極が、当該可動電極を挟んで対向配置される固定電極の両者に向けて、順次変位するように駆動電圧を印加し、可動部を変位させることにより、異物を落下させて除去することもできる。
この場合、異物が露出していなくとも、可動部の変位により、異物が振られて可動部から完全に露出し、落下させて除去することができる。
また、請求項7に記載のように、検出手段により、可動部下の中空部における異物の検出を行い、検出結果に基づいて、異物を除去することが好ましく、さらには、請求項8に記載のように、当該検出手段により、検出された異物が除去されたかの確認を行うことが好ましい。この場合、異物除去と外観検査を同一工程で実施することができる。
尚、検出手段としては、請求項9に記載のように、可視光を用いた検出手段により、可動部を変位させた状態で、請求項7又は請求項8に記載の検出を行うことが好ましい。
検出手段としては、赤外線等を用いた検出手段により、可動部を変位させない状態で可動部を透過して異物の検出を行うこともできる。しかしながら、検出能力が可視光に比べて低く、低倍率レンズでは微小な異物の検出が困難であり、高倍率レンズでは検出視野が狭く検査に長時間必要となる。従って、可動部を変位させた状態で、可視光を用いた検出手段を適用することにより、より確実に異物を除去することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。尚、本実施の形態においては、容量式力学量センサとして、容量式加速度センサを例にとり、以下に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施形態における容量式加速度センサのセンサ部の構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面における断面図である。
容量式加速度センサは、図1(b)に示すように、例えば単結晶シリコンからなる第1半導体層1と第2半導体層2との間に、犠牲層としての例えば酸化シリコンからなる絶縁層3が形成されてなるSOI(Silicon On Insulator)基板に対して、半導体製造技術を利用した周知のマイクロマシニング技術を用いて、センサ部4を形成することにより構成される。尚、本実施形態において、半導体基板とは第1半導体層1を意味する。
センサ部4は、図1(a)に示すように、第2半導体層2から形成された可動部10と一対の固定部20,30、及びこれらを取り囲む周囲部40から構成されており、可動部10、固定部20,30、及び周囲部40の間には所定の間隙が設けられ、相互に絶縁されている。
可動部10は、可動電極11,12、錘部13、及びばね部14から構成されている。
可動電極11,12は、加速度が作用する質量部としての錘部13の両側面から錘部13の長手方向と直交するように延伸して一体形成され、例えば図1(a)に示すように夫々の側面に4本ずつ設けられる。
ばね部14は、錘部13の両端に形成されており、錘部13と第1半導体層1及び絶縁層3を介して接続する支持部である可動部アンカ15とを連結している。また、本実施の形態において、ばね部14は加速度の印加方向(図1(a)の上下方向)に対して垂直方向に貫通孔を有する矩形枠形状を有している。従って、加速度の印加方向に沿って変位するばね機能を有しているため、可動部10が加速度を受けると、錘部13及び可動電極11,12を加速度の印加方向と逆方向に変位させると共に、加速度の消失により元の位置に戻すことができる。
尚、可動電極11,12、錘部13、及びばね部14が形成される領域は、第2半導体層2及び絶縁層3が選択的エッチング(図1(a)の破線で囲まれた領域)により除去され、中空部16が存在する。また、可動部アンカ15の所定の位置には、後述するC−V変換回路に接続される可動電極用パッド17が連結形成されている。
固定部20,30は、固定電極21,31、及び固定部アンカ22,32から構成される。
固定電極21,31は、固定部アンカ22,32から延伸し、錘部13の両側面から突出する可動電極11,12に対して、夫々所定の検出面間距離を有し平行に対向配置される。また、固定電極21,31は例えば可動電極11,12同様、選択的エッチング(図1(a)の破線で囲まれた領域)によりその直下に中空部16を有し、固定部アンカ22,32に片持ち支持されている。
また、固定電極21,31は、可動電極11,12の検出面と対向する検出面の所定位置に、図示されない付着防止用の突起部を有している。これにより、固定電極21,31と可動電極11,12とのスティッキングによる付着を防止するようにしている。
固定部アンカ22,32は錘部13と平行に配置され、絶縁層3を介して第1半導体層1上に固定されており、所定の位置にC−V変換回路に接続される固定電極用パッド23,33を有している。
ここで、図1(a)に示すように、固定電極21,31は可動電極11,12と同数の片側4本ずつ設けられており、可動電極11と固定電極21との間で第1検出部50を、可動電極12と固定電極31との間で第2検出部51を構成している。尚、本実施の形態において、可動電極11,12及び固定電極31,32の本数が第1検出部50及び第2検出部51において各4本の例を示したが、4本に限定されるものではない。
上記のように構成される容量式加速度センサにおいて、可動電極11,固定電極21からなる第1検出部50の静電容量の総和をCS1とし、可動電極12,固定電極31からなる第2検出部51の静電容量の総和をCS2とすると、加速度が印加されていない状態で静電容量の差ΔC(=CS1−CS2)が略0となるように、各電極11,21、及び12,31が配置されている。質量部である錘部13が検出方向である図1(a)の上下方向の加速度を受けると、可動部10が加速度の印加方向とは逆方向に変位する。従って、静電容量の差ΔCをC−V変換回路にて電圧の変化として検出することで、印加された加速度を検出することができる。尚、第1検出部50と第2検出部51の内、一方の容量変化から加速度を検出しても良い。
次に、本実施形態における容量式加速度センサの検出回路の一例を図2に示す。本実施形態のセンサにおける回路手段は、C−V変換回路(スイッチドキャパシタ回路)60を有し、当該C−V変換回路60は、第1検出部50を構成する可動電極11,固定電極21からなる静電容量CS1と、第2検出部51を構成する可動電極12,固定電極31からなる静電容量CS2との両静電容量の差を電圧に変換して出力するもので、演算増幅器61、コンデンサ62、及びスイッチ63から構成されている。
演算増幅器61の反転入力端子は、可動電極用パッド17を介して可動電極11,12に接続されており、反転入力端子と出力端子と間には、コンデンサ62及びスイッチ63が並列に接続されている。また、演算増幅器61の非反転入力端子には、図示しない電圧源からVcc/2の電圧が入力されている。
また、回路手段は図示しない制御回路を有しており、この制御回路は一方の固定電極用パッド23から一定振幅Vccで周期的に変化する第1搬送波を第1検出部50の固定電極21に入力し、他方の固定電極用パッド33から、第1搬送波と位相が180°ずれ且つ同一振幅Vccである第2搬送波を第2検出部51の固定電極31に入力する。
従って、加速度が印加されていない場合には、第1,第2検出部50,51の夫々の電位差は、共にVcc/2となり、第1検出部50の静電容量CS1と第2検出部51の静電容量CS2とが略等しくなる。また、C−V変換回路60において、スイッチ63は第1,2搬送波の周期に併せて所定の周期をもって開閉がなされ、スイッチ63が開の時、加速度検出が行われる。この際、C−V変換回路60からの出力電圧Voutは次式で示される。
Figure 2005091031
尚、Cfはコンデンサ62の静電容量である。
加速度が印加されると、第1,2検出部50,51の静電容量CS1,CS2のバランスが変化し、数式1の静電容量の差(CS1−CS2)に応じた電圧Voutが出力される。そして、この出力Voutは、図示されない増幅回路やローパスフィルタ等により信号処理され、加速度検出信号として検出される。尚、演算増幅器61の非反転入力端子には、図示しない電圧源からVcc/2の電圧が入力されているが、Vcc/2とは異なる電圧V1を設け、図示されないスイッチにより、第1,2搬送波の周期に応じた所定のタイミングでV1に切り替えることにより、可動電極11,12を強制的に変位させる自己診断機能を持たせても良い。
上記のように構成される容量式加速度センサにおいて、例えばエッチング時のカスや埃等の異物がセンサ部4に存在したまま製品として使用すると、例えば可動電極11,12が異物を噛み込み、可動電極11,12と固定電極21,31との間が短絡したり、加速度が印加された際に可動部10が変位するのを妨げることなり、容量式加速度センサがセンサとして正常に機能しなくなる。
そこで、光学顕微鏡等の検出手段を用いて、センサ部4の表面から外観検査がなされている。しかしながら、図3(a)に示すように、センサ部4の表面から検出手段80として可視光を用いた顕微鏡等により外観検査をしても、可動部10(図3(a)においては可動電極11)直下の中空部16に存在する異物70までは検出することができない。尚、図3(a)は、図1(a)のB−B断面における断面図であり、可動部10の変位前の状態を示す。また、図3(a)においては、便宜上、第1検出部50のみを図示している。
また、検出手段80として赤外線等を用いた顕微鏡により、可動部10を透過して検査し、可動部10下の異物70を検出することもできるが、仮に異物70を発見できても、可動部10下に隠れた異物70を除去するのは困難であり、従来は不良として処理していた。
しかしながら、本実施の形態においては、可動部10及び固定部20,30に所定の駆動電圧を印加することにより、可動電極11,12と固定電極21,31間に静電気力を発生させ、例えば図3(b)に示すように、可動電極11を所定量変位させる。これにより、変位前の状態で、可動電極11直下の中空部16に隠れていた異物70が露出されるので、例えば後述する吸引により異物70を除去することが可能となる。
具体的な異物除去方法としては、図3(c)に示すように、第1半導体層1に対して可動電極11が下となるように、容量式加速度センサを配置する。そして、可動電極用パッド17と固定電極用パッド23,33にプローブを当て、所定の駆動電圧を印加して可動電極11(可動部10)を変位させる。そして、可動電極11の変位によって、図3(c)に示すように、異物70が可動電極11直下から露出されるので、異物70は自重によりセンサ外に落下し除去されることとなる。
尚、可動電極11の変位量は、特に限定されるものではないが、本実施形態においては、変位前の状態における可動電極11と固定電極21の検出面間距離から、固定電極21の検出面に設けられた図示されない付着防止用の突起部の突起高さを引いた長さ分とし、当該長さ分可動電極11が変位するように、所定の駆動電圧が印可されるものとする。
このように、本実施形態における容量式加速度センサによると、可動部10と固定部20,30との間に駆動電圧を印可することにより、可動部10を変位させて、変位前に可動部10直下の中空部16にあった異物70を、可動部10から露出させることができる。従って、当該異物70を除去することができる。従って、より適正な品質保証を実施することができる。また、センサの製造歩留も向上される。
尚、上述の異物除去方法は、実質的には検出手段80による外観検査とともに実施される。例えば、図3(b)に示す検出手段80として、可視光を用いた光学顕微鏡を準備し、変位前の状態で、外観検査を行う。変位前の検査終了後、可動電極用パッド17と固定電極用パッド23,33にプローブを当てて所定の駆動電圧を印加し、可動電極11を変位させる。この変位状態において、検出手段80により外観検査を行い、変位前に隠れていた部位に異物70があるかどうか確認する。そして異物70が検出された場合には、露出している異物70を除去する。さらに、除去後に外観検査を行うことにより、完全に異物70が除去されたかの確認を行う。
このように、検出手段80によって異物70の有無を検出することにより、異物70のある部分のみに対して異物除去を行うことができるので、効率的に異物除去を行うことができる。
また、異物70の除去と外観検査を同一工程で実施することができるので、工程数の増加を抑制することができる。
尚、図3(c)の場合、可動電極11の変位後には異物70が落下して除去されていることもありえる。従って、その場合は、変位前の部位に異物70がなかったものとするか、或いは駆動電圧を調整して、段階的に可動電極11を変位させて、異物70が可動電極11下からある程度露出した状態を検出すれば良い。
また、本実施形態において、図3(c)に示すように、露出した異物70を自重落下により除去する例を示した。しかしながら、それ以外の異物除去方法を用いることができる。例えば、図4に示すように、可動電極11を変位させた状態で、吸引手段90により異物70を強制的に吸引除去しても良い。この場合、異物70が可動電極11から完全に露出していない状態であっても、除去することができる。また、異物70が露出しながらも帯電により可動部10(可動電極11)の裏面等に付着していたり、異物70が可動電極11と第1半導体層1との間に噛み込んでいる場合でも除去することができる。尚、吸引手段90による除去は、図3(b)のように第1半導体層1に対して可動電極11を上にした状態でも適用が可能であるが、図4に示すように第1半導体層1に対して可動電極11を下にした状態で実施すると、自身の自重により、異物70をより効率的に除去することができる。
別の異物除去方法として、図5に示すように、可動電極11が、当該可動電極11を挟んで対向配置される固定電極21の両者に向けて順次変位するように駆動電圧を印加し、異物70を振り落として除去する方法も適用することができる。例えば、第1半導体層1に対して可動電極11を下にした状態で、所定の駆動電圧を印可することにより、可動電極11は一方の固定電極21に向かって変位する。そして駆動電圧をオフすることにより、可動電極11は他方の固定電極21方向に変位し、変位前の位置に戻る。これを順次行うことにより、可動電極11は図5において左右に繰り返し変位し、変位前に可動電極11直下にあった異物70が、可動電極11の変位により振られて可動電極11から露出し、落下除去される。この場合、単純に、可動電極11を変位させただけでは、自重により異物70が落下しない場合(例えば、異物70が露出していないか、わずかに露出している場合や、可動電極11と第1半導体層1との間に噛み込んでいる場合等)であっても、可動電極11の連続的な変位による振動で、異物70を可動電極11から露出させ、落下により除去することができる。
さらに別の異物除去方法として、図6に示すように、容量式加速度センサが回路基板100を介してパッケージ110上に搭載されている場合、当該パッケージ110に外力120を印加することにより、その衝撃で異物70を落下除去させる方法も適用することができる。例えば、第1半導体層1に対して可動電極11を下にした状態で、可動電極11を変位させただけでは異物70が落下により除去されない状態(例えば異物70が完全に露出していない状態や、可動電極11と第1半導体層1との間に噛み込んでいる状態等)であっても、衝撃により異物70を可動電極11下から完全に露出させ、落下により除去することができる。尚、図4〜図6に示した異物除去方法も、上述した検出手段80による外観検査とともに実施される。
尚、図3(a)〜(c)、図4、図5、及び図6に示した異物70の除去方法の説明において、可動電極11のみを図示して説明したが、それ以外の可動部10の構成要素である可動電極12、錘部13、及びばね部14においても同様である。
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態のみに限定されず、種々変更して実施する事ができる。
本実施形態において、容量式力学量センサとして容量式加速度センサを例示した。しかしながら、本発明はヨーレートセンサや角速度センサ等の容量式センサにも適用することができる。
また、検出手段80としては、可視光以外にも赤外線等の可動部10を透過する光源を検出手段80を用いても良い。この場合、可動部10の変位前の状態で、検出手段80により異物70の確認を行い、異物70が検出された場合には、可動部10及び固定部20,30に所定の駆動電圧を印加して、可動部10を変位させる。そして、露出した異物70を除去し、駆動電圧をオフにして可動部10を元の位置に戻した状態で、再度検出手段80により異物70が除去されたかの確認を行えばよい。しかしながら、赤外線等を用いた検出手段80は、可視光を用いた検出手段80よりも一般的に検出能力が低いので、本実施形態で示したように、可視光を用いた検出手段80により、異物70の検出と異物70除去の確認を行うことが好ましい。
また、本実施形態において、容量式加速度センサの例として、第2半導体層2及び絶縁層3をエッチングすることにより、可動部10と第1半導体層1との間に中空部16を有する例を示した。しかしながら、第2半導体層2のみをエッチングすることにより、可動部10と絶縁層3との間に中空部16を有する構造にも、本発明を適用することができる。すなわち、可動部10の裏面側に中空部16を介して半導体基板を有する構造の容量式力学量センサであれば、本発明を適用することができる。
本発明の第1の実施における容量式加速度センサのセンサ部の構成を示す図であり、(a)は、平面図、(b)は(a)のA−A断面における断面図である。 容量式加速度センサの検出回路の一例を示す図である。 異物除去方法を説明するための概略断面図であり、(a)は変位前、(b)は変位後、(c)は(b)に対して上下逆配置としたものの変位後を示す図である。 異物除去方法の変形例を示す概略断面図である。 異物除去方法の変形例を示す概略断面図である。 異物除去方法の変形例を示す概略断面図である。
符号の説明
1・・・第1半導体層
10・・・可動部
11,12・・・可動電極
16・・・中空部
20,30・・・固定部
21,31・・・固定電極
70・・・異物
80・・・検出手段

Claims (9)

  1. ばね部を介して半導体基板に支持され、検出対象となる力学量の印加に応じて変位する錘部と、当該錘部の側面から延伸しつつ一体に形成された可動電極とからなる可動部と、
    前記半導体基板に支持される固定部アンカと、当該固定部アンカから延伸しつつ前記可動電極の検出面と対向する検出面を有する固定電極とからなる固定部とを備え、
    前記力学量の印加により、前記可動部が前記可動電極と前記固定電極との検出面間距離が変化する方向に変位したときの、前記可動電極と前記固定電極との間の静電容量の変化から前記力学量を検出する容量式力学量センサの異物除去方法であって、
    前記可動部と前記固定部との間に所定の駆動電圧を印加し、前記可動部を変位させることにより、前記可動部下の中空部にある異物を露出させて、当該異物を除去することを特徴とする容量式力学量センサの異物除去方法。
  2. 前記可動部を変位させた状態で、露出された異物を吸引除去することを特徴とする請求項1に記載の容量式力学量センサの異物除去方法。
  3. 前記半導体基板に対して、前記可動部が下となるように前記容量式力学量センサを配置し、その状態で前記可動部を変位させ、異物を吸引除去することを特徴とする請求項2に記載の容量式力学量センサの異物除去方法。
  4. 前記半導体基板に対して、前記可動部が下となるように前記容量式力学量センサを配置し、その状態で前記可動部を変位させることにより、異物を落下させて除去することを特徴とする請求項1に記載の容量式力学量センサの異物除去方法。
  5. 前記容量式力学量センサはパッケージに搭載され、前記可動部を変位させた状態で、前記パッケージに外力を印加することにより、異物を落下させて除去することを特徴とする請求項4に記載の容量式力学量センサの異物除去方法。
  6. 前記可動電極が、当該可動電極を挟んで対向配置される前記固定電極の両者に向けて、順次変位するように前記駆動電圧を印加することにより、異物を落下させて除去することを特徴とする請求項4に記載の容量式力学量センサの異物除去方法。
  7. 検出手段により、前記可動部下の中空部における異物の検出を行い、検出結果に基づいて、異物を除去することを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の容量式力学量センサの異物除去方法。
  8. 前記検出手段により、検出された異物が除去されたかの確認を行うことを特徴とする請求項7に記載の容量式力学量センサの異物除去方法。
  9. 前記検出手段は可視光を用いた検出手段であり、前記可動部を変位させた状態で、検出を行うことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の容量式力学量センサの異物除去方法。
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