JP2005344466A - 筒状構造物の内部点検装置 - Google Patents

筒状構造物の内部点検装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 筒状構造物の内部に発生する乱流等に影響されず安定した姿勢を維持でき、これにより正確で精度の高い点検が行える筒状構造物の内部点検装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明の筒状構造物の内部点検装置1は、フレーム27と、排気筒3の頂部からフレーム27を吊り下げる吊下げ手段と、を備えてなり、フレーム27には、フレーム27を排気筒3の壁面10方向に付勢する吸着手段29と、壁面10に対して接触する車輪71を有する支持手段31と、壁面10の状況を点検する点検手段37と、が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、排気筒や煙突などの筒状構造物の内面を点検する筒状構造物の内部点検装置に関するものである。
従来、筒状構造物の内部点検装置に関するものとしては、例えば、特許文献1に示されるものが提案されている。
特許文献1に記載された点検装置は、発電所の排気筒の内壁面を点検するものであり、その概略構成を図13に示す。これは、図13に示されるように、カメラユニット103を搭載したゴンドラ104を、排気筒100頂部のプラットホーム101に設けた揚重アーム107から吊り込みワイヤー102で吊り下げ、先端に重り105を付けたガイドワイヤー109に沿って降下させながら、カメラユニット103で内面を撮影し、その撮影データを、キャプタイヤケーブル106を通じて地上のモニター装置108へ送ってモニタリングするようになっている。
特開平5−91512号公報(段落[0006]〜[0009],及び図4)
ところで、排気筒100内には、排気ガスが強く流れていて乱流が起こり易いが、上記特許文献1のように、ガイドワイヤー109の先端に付けた重り105により規制するだけでは、この乱流によるカメラユニット103の横揺れを防ぐのは難しく、絶えずカメラユニット103が不安定になって撮影画像が乱れ、正確な点検ができなくなるという問題があった。また、乱流が甚だしい場合には、装置が内壁に衝突する恐れがあるという問題があった。
その上、特許文献1では、撮影データを伝送するためにキャプタイヤケーブル106が付属しているので、より乱流の影響を受け易くなるという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、筒状構造物の内部に発生する乱流等に影響されず安定した姿勢を維持でき、これにより正確で精度の高い点検が行える筒状構造物の内部点検装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる筒状構造物の内部点検装置は、フレームと、筒状構造物の頂部から前記フレームを吊り下げる吊下げ手段と、を備えてなり、前記フレームには、前記フレームを前記筒状構造物の壁面方向に付勢する吸着手段と、前記壁面に対して接触する接触部を有する支持手段と、前記壁面の状況を点検する点検手段と、が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、フレームは筒状構造物の頂部から吊下げ手段により吊り下げられているので、フレームは吊下げ手段を繰出せば自重で下降し、繰出しを止めれば停止し、繰り入れれば上昇することになる。このフレームに、筒状構造物の壁面の状況を点検する点検手段が取り付けられているので、吊下げ手段の繰出しを調整することにより、上下方向における任意の位置で壁面の状況を点検することができる。
この場合において、フレームは壁面側に突出して設けられた接触部を有する支持手段を備えるとともに吸着手段により壁面方向に付勢されているので、フレームは支持手段の接触部が壁面に当接された形で壁面に押付けられることになる。このように、フレームは吸着手段により壁面に押付けられているので、たとえ装置に向かう流れが乱流であっても姿勢が乱れることなく安定した姿勢を維持できる。このため、フレームに取り付けられた点検手段は一定した姿勢で壁面等の点検が行えるので、正確で精度の高い点検を行うことができる。
なお、吸着手段の付勢力は、乱流の影響を受けない大きさで、かつフレーム、点検手段等で構成される昇降物の重量より小さい大きさとする必要がある。吸着手段としては、磁石あるいは真空吸引装置が好適である。
また、支持手段としては、複数箇所で支持する構造あるいは所定面積を有する面で支持する構造が安定支持のためには好適である。
また、本発明にかかる筒状構造物の内部点検装置では、前記接触部は、複数設けられ、
前記吸着手段は、複数の前記接触部で形成される面の内側に、付勢力の作用中心を有していることを特徴とする。
このように、支持手段の接触部が複数設けられているので、フレーム等は接触部で形成される面で支持されることになる。しかも、吸着手段がその作用点を接触部が形成する面の内側に有しているので、吸着手段の付勢力は接触部に作用して、接触部が形成する面の外側には作用しないこととなる。このため、フレーム等は、壁面から離れてより安定した姿勢を維持できるので、より正確で精度の高い点検を行うことができる。
また、本発明にかかる筒状構造物の内部点検装置では、前記接触部は、車輪で構成されていることを特徴とする。
このように、支持手段の接触部は、車輪で構成されているので、フレームの昇降に伴い壁面との摩擦力により車輪が回転することになる。車輪の転がり摩擦係数は接触摩擦に比べて小さいので、支持手段と壁面との間の摩擦力は低減される。したがって、フレームは吸着手段により壁面へ押付けられた状態でも滑らかに昇降することができるので、正確で、精度の良い点検を行うことができる。
また、本発明にかかる筒状構造物の内部点検装置では、前記車輪の回転軸線を、前記壁面と対向する面内で傾斜させる昇降方向修正機構を備えていることを特徴とする。
このように、車輪の回転軸線を、壁面と対向する面内で傾斜させる昇降方向修正機構を備えているので、昇降方向修正機構により車輪の軸線を壁面と対向する面内で傾斜させると、車輪の回転方向はフレームの昇降方向と傾斜することになる。したがって、フレームは、壁面と接触している車輪の転がり方向へ移動するので、フレームの昇降方向を簡単に変更できる。
このため、例えばフレームの昇降方向に障害物があった場合に、この障害物を容易に回避して点検を行うことができる。
また、本発明にかかる筒状構造物の内部点検装置では、前記支持手段は、前記フレームに対して前記壁面と対向する面内で揺動可能に設けられ、前記車輪を支持する支持フレームを備え、前記昇降方向修正機構は、前記支持フレームを前記フレームに対して前記壁面と対向する面内で揺動させるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、昇降方向修正機構により支持フレームを揺動させると、フレームの面内で車輪の軸線が傾斜すなわち車輪の走行方向が変更されるので、フレームの昇降に伴い車輪はこの傾斜した方向に回転することになる。したがって、フレームは、壁面と接触している車輪の転がり方向へ移動するので、フレームの昇降方向は簡単に変更されることができる。
また、本発明にかかる筒状構造物の内部点検装置では、前記吊下げ手段は、前記フレームの幅方向に延設され、長手方向中央部分が前記フレームに連結された吊り具と、該吊り具の長手方向に中央部分から略等間隔の2箇所にそれぞれ係合された一対のワイヤーとを備え、前記昇降方向修正機構は、前記吊り具の長手方向に間隔を空けて設けられた一対の吊り具係止部と、前記フレームに設けられ、それぞれ前記各吊り具係止部と係合する一対の本体係止部とを備えていることを特徴とする。
このように、フレームは、一対のワイヤーが吊り上げている吊り具により支持されているので、この一対のワイヤーを同時に繰出し繰り入れることでフレームは昇降する。そして、一方のワイヤーのみを繰り入れると吊り具は一方側を上にして傾斜することになる。吊り具にその長手方向に間隔を空けて設けられた一対の吊り具係止部が、フレームの一対の本体係止部と係合しているので、この吊り具の傾斜に伴い一方の吊り具係止部が一方の本体係止部を上方へ引き上げる。これに伴い、フレームは一方側を上にして斜めに傾斜するので、フレームに支持された車輪の軸線は同様に傾斜する。したがって、この状態で一対のワイヤーを同時に繰出せば、車輪の転がり方向へ移動するので、フレームの昇降方向は簡単に変更されることができる。
また、本発明にかかる筒状構造物の内部点検装置では、前記吊り具が水平状態にある時、前記吊り具係止部と前記本体係止部との間に所定の間隔が設けられていることを特徴とする。
このように、吊り具が水平状態にある時、吊り具係止部と本体係止部との間に所定の間隔が設けられているので、吊り具係止部は、吊り具が傾いて本体係止部に近寄っても所定の間隔を越えるまでは本体係止部と係合しない。このため、吊り具の傾斜が所定量を超えるまではフレームの昇降方向が変更されないことになるので、所定の間隔を適宜設定することにより、例えばワイヤーの繰出し速度がワイヤー間で差異がある等の変更不要な要因で昇降方向が変更されるのを防止できる。したがって、障害物の回避等必要以外にフレームが傾斜することがないので、点検作業中における点検手段の姿勢が安定し、正確な点検作業を行うことができる。また、昇降方向の修正操作が減少して、点検作業の効率を向上できる。
また、本発明にかかる筒状構造物の内部点検装置では、前記車輪の突出量を調整する突出量調整機構を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、車輪の突出量を調整する突出量調整機構を備えているので、フレームの昇降中に壁面から突出した段差等の障害物がある場合、突出量調整機構で車輪のフレームからの突出量を徐々に減少させつつフレームを昇降させると、車輪は段差の一端部に係合しつつ回転して、ついには段差の上に乗ることになる。車輪が段差の他端部に到ると、前記と逆に突出量調整機構で車輪の突出量を徐々に増加させつつフレームを昇降させることにより、内部点検装置は段差に差しかかる前の状態に戻る。
このように、フレームの昇降方向に段差があっても、この段差を乗越えて昇降できるので、点検作業が確実に、かつ効率的に行うことができる。
また、本発明にかかる筒状構造物の内部点検装置では、前記突出量調整機構は、前記車輪の回転軸線をそれと略直交する面内で揺動可能に支持する車輪支持手段と、前記車輪を中立位置に位置するように付勢する車輪位置保持手段と、を備えていることを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、車輪が段差に当ると、車輪は段差から抵抗力を受け、車輪支持手段によりその進行方向とは逆方向に揺動するので、車輪のフレームからの突出量は段差に乗り上げるまで除々に減少することになる。そして、段差を乗越え、その抵抗力がなくなると、車輪は車輪位置保持手段により中立位置に戻ることになる。
このように、車輪が段差から受ける抵抗により揺動してその突出量が調整されるので、装置は自動的に段差を乗越えることができる。したがって、段差を考慮することなく点検作業を実施できる。
また、本発明にかかる筒状構造物の内部点検装置では、前記吸着手段は、前記車輪の前記突出量の変化に連動して壁面方向へ移動されるように構成されていることを特徴とする。
このように、吸着手段は、車輪の突出量の変化に対応して壁面方向へ移動されるように構成されているので、車輪が段差に乗り上げてフレームと壁面との間隔が短縮されると、吸着手段はこの短縮された距離だけフレーム側に移動することになる。このため、吸着手段と壁(段差)面との間隔は常時一定に維持されるので、吸着手段によるフレームを壁面に付勢する力は、点検作業中に一定に維持されることになる。したがって、点検作業は安定して実施できる。
なお、車輪の揺動により、複数の車輪で形成される面の位置が変化するが、この位置変化に連動して吸着手段における付勢力の作用中心位置を、壁面に対向する面内で変化させるようにするのが好適である。
また、本発明にかかる筒状構造物の内部点検装置では、前記吸着手段は、前記車輪の近傍の前記フレームに補助吸着手段を備えていることを特徴とする。
このように、車輪の近傍に位置するフレームに補助吸着手段を備えているので、車輪が段差に乗り上げてフレームと壁(段差)面との距離が近接すると、補助吸着手段と段差面との距離が短縮されることになる。このため、補助吸着手段の付勢力が強く作用するようになるので、姿勢が不安定になりがちな段差に乗り上げた状態でもフレームを安定した姿勢に保持できる。したがって、正確で、精度の良い点検作業を行うことができる。
また、本発明にかかる筒状構造物の内部点検装置では、前記補助吸着手段は、昇降方向に移動可能とされていることを特徴とする。
車輪が段差に乗り上げて補助吸着手段の付勢力が段差面に強く作用すると、補助吸着手段は段差面に強く保持されることになる。本発明によれば、補助吸着手段は昇降方向に移動可能とされているので、装置が進んで車輪が進行しても、段差面に強く保持された補助吸着手段はフレーム内で進行方向とは逆方向に移動するため段差面の対応する位置に残ることになる。このため、車輪が段差を乗越えた場合でも補助吸着手段は段差面に対応した位置で吸着しているので、車輪が中立位置に戻る際の安定性を向上できる。
本発明によれば、内部点検装置は、吸着手段により筒状構造物の内壁面に付勢された状態で昇降されるので、筒状構造物の内部に発生する乱流等に影響されず安定した姿勢を維持して昇降できる。このため、点検手段は、筒状構造物の壁面を正確で精度良く点検できる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態にかかる内部点検装置について、図1〜図7を用いて説明する。
本実施形態にかかる内部点検装置1は、発電所の排気筒(筒状構造物)3の内部を点検するものである。
図1は、内部点検装置1が排気筒3の内部を点検している状態を示す断面図である。図2は、図1の左上端部を拡大して示す部分断面図である。図3は、図1の一部を省略して示す平面図である。
排気筒3の外面には、排気筒3を外側から支持する鉄塔5が設けられている。排気筒3の内部には、有毒ガスの漏出等の万一の事態に備えて、応急ガス排出筒7が支持枠9を介して設置されている。支持枠9は、全周にわたり壁面10から突起して設けられた段差11により補強されている。
排気筒3の頂部外周には、全周にわたりプラットホーム13が設けられている。
本実施形態にかかる内部点検装置1には、プラットホーム13に設けられたウインチ15と、排気筒3の頂部に設けられた吊り架構17と、ウインチ15から吊り架構17を経由して繰出されるワイヤー19の先端が取り付けられ、排気筒3内に吊下げられた点検装置21とが備えられている。
ウインチ15と、吊り架構17と、ワイヤー19とで、本発明の吊下げ手段を構成している。
また、プラットホーム15には、ウインチ15の操作盤23と、画像監視装置25とが設置されている。
図4は、本実施形態にかかる点検装置21の平面図である。図5は、点検装置21の側面図である。
点検装置21には、フレーム27と、フレーム27を壁面10の方向に付勢する吸着手段29と、壁面10に接触して点検装置21を支える支持手段31と、フレーム27の昇降方向を変更する昇降方向修正機構33と、支持手段31のフレーム27からの突出量を調整する突出量調整機構35と、壁面10の状況を点検する点検手段37とが備えられている。
フレーム27には、中央部に矩形状の孔部39を有する略長方形をした本体フレーム41と、本体フレーム41の孔部39の両側にそれぞれ本体フレーム41を挟んで設けられたサイドフレーム43,44とが備えられている。
サイドフレーム43は、細長い略直方体形状をしており、本体フレーム41から下方へ突出して設けられている。
本体フレーム41の下辺部45には、アイプレート47が固定して取り付けられている。アイプレート47はフック49によりワイヤー19に連結されている。
各サイドフレーム44の壁面10側(図1の紙面方向下側、図2では右側)には、上下端が、上下端に向かい壁面10から離れるように切欠かれた略直方体形状の補助フレーム51が取り付けられている。各補助フレーム51の上下端部には、それぞれ補助車輪53が設けられている。なお、下端部の補助車輪53は、補助フレーム51から若干突出して設けられている。
次に、支持手段31、昇降方向修正機構33、突出量調整機構35および吸着手段29について説明する。
本体フレーム41の両端部には、円弧状の移動孔59,60が設けられている。本体フレーム41の孔部39を横断して本体フレーム41と略同幅の支持フレーム55が設けられている。本体フレーム41の下部両側に設けられた取付ブラケット57,58には、それぞれアクチュエータ61,62が取り付けられている。アクチュエータ61,62の先端部63,64は、支持フレーム55の両端部にそれぞれ回動自在に取り付けられるとともに、移動孔59,60に沿って移動可能に設けられている。
支持フレーム55の壁面10側には、長手方向に沿って延設された支持軸65が回動自在に取り付けられている。
これら取付ブラケット57,58、移動孔59,60およびアクチュエータ61,62が昇降方向修正機構33を構成している。
支持軸65の長手方向に間隔を空けて、一対の水平保持板(車輪支持手段)67が固定されている。各水平保持板67は、下方に凸の略半円形状をしており、その円部分の中心軸線が支持軸65の中心軸線と一致するように取り付けられている。
各水平保持板67の直線部の壁面10側端部には、それぞれ車輪(接触部)71が取付軸73により回動自在に取り付けられている。
各水平保持板67の車輪71とは反対側には、略120°にわたる円弧状の錘(車輪位置保持手段)69が設けられている。
支持軸65を支点として、車輪71と錘69とは吊り合っており、図5に示す状態を維持しようとするよう構成されている。
これら支持軸65、水平保持板67および錘69が、突出量調整機構35を構成している。
吸着手段29には、両端が、各水平保持板67に設けられた取付軸73に回動可能に支持された磁石75で構成されている。取付軸73から磁石75外端部までの長さは、車輪71の回転半径と略同一とされている。磁石75は、電磁石であり、各車輪71の間に配置されている。
そして、支持フレーム55、支持軸65、水平保持板67および車輪71で支持手段31が構成されている。
磁石75の吸着力F(N)すなわち付勢力は、点検装置21を安定させるために点検装置21の受風面積A(m)に風による変動外力W(N/m)が作用したことを想定して、下記式に示すように外力に対して十分大きい値(例えば2倍)になるように設定している。
F≧2・W・A・μ (ここでμは車輪12と壁面との摩擦係数)
なお、この吸着力Fは、点検装置21の重量より小さい範囲で、選定されるものであり、その範囲で余裕があれば2倍以上としてよい。
本実施形態では、突出量調整機構として、車輪71を水平保持板67で支持軸65に回動自在に取り付け、その位置を錘69により保持させる構成としているが、これに限定されるものではない。例えば一端が支持軸65に回動自在に取り付けられたアームの先端に、車輪71を回動自在に取り付け、このアームを上下両側からバネで引っ張るようにしてもよい。また、固定して設けられた伸縮アームの先端に車輪を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、接触部として、車輪71としているが、これに限定されるものではなく、例えば棒状部材、板状部材であってもよい。棒状部材の場合には、点検装置21を安定して支持するため複数箇所に設置されるのが好適である。
点検手段77には、壁面の様子を撮影する監視カメラ79と、点検装置21の降下位置や昇降状態をチェックする補助カメラ81と、撮影データを収録する収録装置、収録された撮影データをプラットホーム13上の画像監視装置25へ伝送する無線伝送装置およびこれらの機器に電力を供給する電力供給装置を備える搭載機器83とが備えられている。
補助カメラ81は、支持フレーム55に取り付けられており、支持フレームの壁面10の対向する面内での傾斜に伴い同期して傾斜するように構成されている。
また、支持フレームには、無線伝送装置と画像監視装置25等との間で信号を伝送するアンテナ85が2本取り付けられている。
撮影カメラ79および搭載機器83は、本体フレーム41の下方で、本体フレーム41と補助フレーム43とで形成される空間に取り付けられている。
監視カメラ20及び補助カメラ21には、それぞれ照明ランプ(図示せず)が備えられている。
以上説明した、本実施形態にかかる内部点検装置1の点検作業について説明する。
まず、排気筒3の頂部に吊り架構17を架設し、プラットホーム13上にウインチ15、操作盤23および画像監視装置25等を設置する。
次いで、ワイヤー19の先端に設けたフック49を点検装置21に取付けた後、ウインチ15を起動して点検装置21を排気筒3内に、車輪71側が排気筒3の壁面を向くようにして吊り下げる。
点検装置21がある程度排気筒3内に降下したところで、磁石75に給電すると、磁石75が壁面10に吸着されようとして、点検装置21を壁面10の方向へ付勢する。そして、点検装置21は車輪71が壁面10に接触した状態で壁面10に押付けられることになる。
この場合、磁石75は、先端部が壁面10の方向に移動するので、支持軸65、取付軸73および磁石75が図7(a)に示すように一直線をなすようになる。このため、一対の車輪71も同図に示す中立位置に位置するようになる。そして、磁石75は一対の車輪71の間に設けられており、磁石はこの一対の車輪で形成される面内に作用することになるので、点検装置21は安定した姿勢を維持できる。
この状態で、点検作業を開始する。
搭載機器83に含まれる電力供給装置を投入して、監視カメラ79、補助カメラ81、照明ランプ、収録装置および無線伝送装置を投入する。
次いで、ウインチ15を作動してワイヤー19を繰出すと、点検装置21は、車輪71が回転して降下して行く。点検装置21は壁面10と車輪71で接触しているだけである。このため、車輪71の転がり摩擦係数は小さいので、点検装置21は磁石75で壁面に付勢された状態でも滑らかに移動できる。
その際、監視カメラ79により周囲の壁面10を撮影する。この撮影したデータは、順次収録装置に収録され、無線伝送装置からアンテナ85によりプラットホーム13上の画像監視装置25へ送られる。プラットホーム13では、点検者は、送られた画像を見ながらモニタリングを続行する。
この点検は点検装置21を所定速度で降下させながら行うが、場合によってはウインチ15を操作し、点検装置21を特定位置に一時停止させ、あるいは一定間隔毎に停止させ、特定壁面を集中的にあるいは壁面全周を撮影して点検するようにしてもよい。
このように、点検装置21は、磁石75により壁面方向に付勢された状態で、昇降して点検作業が行われるので、排気筒3内に乱流が生じても、例えば横揺れが生じる等姿勢が乱れることはなく安定した姿勢が維持できる。このため、監視カメラ79の姿勢が乱れることがないので、正確で精度の高い点検を行うことができる。
次に、突出量調整機構35の機能について図7を参照して説明する。
この点検中に、点検装置21の車輪71が壁面10の段差11に突き当たると、車輪71は段差11から抵抗を受ける。これにより、車輪71は錘69に抗して水平保持板67を図7(b)に示す矢印Aの方向に回転させる。すなわち、車輪71が支持軸65を中心に上方へ揺動するので、車輪71の点検装置21(フレーム27)からの突出量は除々に減少する。そして、図7(b)に示すように突出量の減少が段差の高さに見合う位置になると、車輪71は段差11の上に乗り上げることになる。
そして、車輪71が段差11を乗越えると、段差11からの車輪71への抵抗力がなくなるので、車輪71は、錘69により水平保持板67が矢印Aと逆方向に回動して、図7(A)に示す中立位置へ戻る。
このように、車輪71が段差11から抵抗力を受けることにより、自動的にフレーム27からの突出量が調整され、段差11を乗越えることができる。このため、段差11を考慮することなく点検作業を実施できるので、効率よく点検をおこなうことができる。
また、この際、磁石75は車輪71の取付軸73に取り付けられているので、図7(b)に示すように車輪71の揺動に伴い移動するが、車輪71との相対関係は変化しない。このため、壁面10を降下している時および段差11の上を降下している時のいずれも磁石75による付勢力は同じに維持されるので、段差がある場合でも、点検作業は安定して行うことができる。
次に、昇降方向修正機構33の機能について図6を参照して説明する。
排気筒3の内面10には、突出量調整機構35では乗越えられない障害物、例えば応急ガス排出筒7の支持枠9等がある。また、昇降方向とは別の場所で特に点検したい場所が見つかることもある。さらに、壁面10の状態により、昇降方向がずれる場合も考えられる。
また、点検装置21の降下(あるいは上昇)状態は、補助カメラ81で撮影され、逐一、画像監視装置25に無線伝送され、監視されている。点検装置21が内部の障害物、例えば応急ガス排出筒7用の支持枠9に所定距離以内に近づくと、例えば一方のアクチュエータ61を伸長させる。アクチュエータ61を伸長させると、その先端部63が移動孔59に沿って上方に移動する。
これにより、支持フレーム55がフレーム27に対して右上がりに傾斜するので、支持フレーム55に取り付けられた車輪71の回転軸線が同様に右上がりに傾斜する。このため、点検装置21は、車輪71の回転方向に進行するので、点検装置21の降下に伴い右斜め方向に移動することになる。そして、障害物を通過すると、アクチュエータ61を縮長して、真直ぐに降下する。あるいは、場合によっては、さらに他方のアクチュエータ62を伸長して、左方向に昇降位置を戻すこともある。
この操作は、障害物の回避ばかりでなく、点検したい場所を点検する場合あるいは点検装置21の昇降方向のずれを正常に修正する場合等において、実施できる。
こうして、排気筒3の底部まで点検が終了したことを、補助カメラ81の画像またはウインチ15のワイヤー19繰り出し長さより検知すると、今度は、ウインチ15を巻き上げ、点検装置21を上昇させる。
この場合も降下時と同様、補助カメラ81の画像を見ながら昇降方向修正機構33を操舵し、障害物と接触しないように上昇させ、また、降下時と同様、突出量調整機構35が作用し、点検装置21は壁面10の段差11を自動的に乗越えて上昇することができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図8〜図10を用いて説明する。
本実施形態にかかる内部点検装置1は、吸着手段29の構成が前述した第一実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第一実施形態のものと同じであるので、ここではそれらの構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本実施形態における吸着手段29には、前述の第一実施形態における磁石75に加えて補助磁石87が設けられている。
補助磁石87は、3個の磁石97を連接したもので、各補助フレーム51の内部で、その壁面10側に配置されており、補助フレーム51の長手方向へ移動自在に取り付けられている。
補助フレーム51の内部で、本体フレーム41側には、重り89が設けられている。そして、磁石87の移動経路に重り91が設けられている。重り89の上端と重り91の上端とは、補助フレーム51の上部に設けられたシーブ95を経由するロープ93により連結されている。
重り89は、重り91と補助磁石87との重量をあわせたより大きい重量を有している。そのため、重り91の上端部は、補助磁石87の下端部を支持し、補助磁石87が図8に示すように車輪71の近傍に位置するように構成されている。
一方、点検装置21が上昇する場合には、重り89には、重り91と補助磁石87との重量に加えて、補助磁石87の段差11への吸着力が作用するため、重り91は、重り89の重量に抗して下方へ移動されるように構成されている。
以上説明した本実施形態にかかる内部点検装置1の動作について図9および図10により説明する。なお、本実施形態は、段差11を乗越える場合に特に機能するものであるので、段差11を乗越える動作について説明する。その他の作用効果は前述の第一実施形態と同様である。
まず、補助磁石87の動きについて図9により説明する。
図9(a)は降下時の定常状態すなわち点検装置21が磁石75によって吸着移動している状態を示している。この場合には、補助磁石87の壁面10に対する吸着力は大きく作用していないので、補助磁石87は重り91に載置された状態を維持する。
そして、車輪71が段差11に乗り上げると、補助磁石87と段差11面とが接近するので、補助磁石87の吸着力が段差11面に大きく作用して段差11面と一体となる。このため、点検装置の下降に伴い図9(b)に示すように、補助磁石87は重り91から離れて相対的に上方へ移動する。
その後、車輪71が段差11を乗越えると、補助磁石87と壁面10との距離が大きくなるので、補助磁石87の吸着力は大きく作用しなくなるので、図9(c)に示すように、補助磁石87は自重によって元の位置に復元する。
なお、点検装置21が上昇時の場合には、図9(b)の状態が異なる。すなわち、補助磁石87が、段差11面に強く吸着すると、その吸着力により、重り91を、重り89の重量に抗して押し下げるので、補助磁石87は相対的に下方へ移動することになる。段差11面と係合していない場合は、降下時と同様に図9(a)の状態である。
次に、図10により、補助磁石87の機能について説明する。
図10(a)は、点検装置21が磁石75により吸着降下している状態をしめしている。この場合には、補助磁石87の吸着力は壁面10に対して大きく作用していないので、補助磁石87は車輪71の近傍に留まっている。
そして、図10(b)のように、車輪71が段差11に突き当たると、突出量調整機構35により車輪71が除々に上方へ揺動して、フレーム補助フレーム51からの突出量を減少されるようになる。そうすると、補助磁石87が段差11面に近接することになり、段差11面に対する吸着力が増加し、補助磁石87は車輪71の移動とともに補助フレーム51内で相対的に上方へ移動する。
図10(c)に示すように、車輪71が段差11上に乗り上げると、補助磁石87の段差11に対する吸着力は最大となり、磁石75の吸着力とあわせた吸着力で、点検装置21を段差11面へ付勢することになる。
点検装置21の下降に伴い補助磁石87は、段差11面と一体となって補助フレーム51内を移動することになる。この移動は、補助磁石87が補助フレーム51の上端部に到った時終わりとなり、その後は、補助磁石87は点検装置21と一体となって段差11面を移動することとなる。
このように、点検装置21は磁石75と補助磁石87との吸着力が加わって状態で段差11面に付勢されるので、姿勢が不安定になりがちな段差11に乗り上げた状態でも点検装置21を安定した姿勢に保持できる。したがって、正確で、精度の良い点検作業を行うことができる。
補助磁石87が車輪71の上方に位置した状態で、点検装置21が降下し、車輪71が段差11を乗越えると、車輪71は突出量調整機構35により中立位置に復帰する。
このとき、車輪71の上方に位置する補助磁石87は、まだ段差11面に対して吸着力を大きく作用させているので、点検装置21を安定した姿勢に維持できる。このため、車輪71は安定して中立位置に戻ることができる。
点検装置21がさらに降下して、補助磁石87が段差11を乗越えると、補助磁石87の壁面10に対する吸着力は小さくなるので、図10(e)に示すように、補助磁石87は、自重で落下して重り91の上に載置される。
なお、点検装置21が上昇する場合には、図10(d)において、補助磁石87が車輪71の下方に位置することを除き、ほぼ同様に機能する。
このように本実施形態によれば、磁石75の他に補助磁石87を設置し、この補助磁石87を突出量調整機構に連動させ、磁石75を共同して吸着移動させるようにしたので、より安全かつ確実に段差11を乗越えることができるようになるという効果がある。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について、図11および図12を用いて説明する。
本実施形態にかかる内部点検装置1は、吊下げ手段の構成、昇降方向修正機構33の構成およびこれらに伴う支持手段31の構成が前述した第一実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第一実施形態のものと同じであるので、ここではそれらの構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本実施形態における吊下げ手段には、プラットホーム13上に設けられた図示しない2台のウインチと、吊り具24と、吊り具24の両端上面に設けられた一対のアイプレート20,22と、各ウインチから図示しない吊り架構を経由して繰り出される2本のワイヤー12,14と、ワイヤー12,14の先端をアイプレート20,22に接続するフック16,18と、吊り具24の長手方向の中央部下面に固設され、本体フレーム41に固定されたアイプレート47に連結された連結部材26とが備えられている。
本実施形態では、支持手段31において、支持フレーム56が本体フレーム41に固定して取り付けられている点で前述の第一実施形態とは異なるが、それ以外は同様に構成されている。突出量調整手段35と、吸着手段29と、点検手段37とは第一実施形態と同様に構成されている。
本実施形態の昇降方向修正機構33には、本体フレーム41の上端両側にそれぞれ突出して設けられた一対の本体係止部36,38と、吊り具24の両端下面にそれぞれ設けられたブラケット28,30と、各ブラケット28,30の先端部に設けられた吊り具係止部32,34とが備えられている。
本体係止部36と吊り具係止部32とは、上下方向で係合する位置関係にある。また、本体係止部38と吊り具係止部34とは、上下方向で係合する位置関係にある。
図11に示すように、釣り具24が水平状態にある時、吊り具係止部32,34と本体係止部36,38との間には、間隔Sが設けられている。
以上説明した本実施形態にかかる内部点検装置1の動作について説明する。
なお、本実施形態は、点検装置21の昇降方向を修正する場合に特に機能するものであるので、昇降方向を修正する動作について説明する。その他の作用効果は前述の第一実施形態と同様である。
前述の第一実施形態と同様な準備を行い、その後点検作業に入る。
点検作業は、2本のワイヤー12,14を同時に繰り出して図11のように吊り具24が水平を維持するような状態で点検装置21を降下させて行う。
この時、2台のウインチの繰り出し速度の誤差あるいは壁面状態等の原因により、点検装置21の降下方向が右側または左側へずれる、すなわち点検装置21が右または左へ傾斜することがある。この状態を、プラットホーム13上の画像監視装置25へ伝送された補助カメラ81の撮影画像で検知すると、この画像データを参照しながら、点検装置21の降下方向を修正することになる。
例えば、点検装置21が左下方に降下していることが検知された場合には、ワイヤー12の繰り出し速度を落とすと、吊り具24はワイヤー12側が上になった右上がりの状態になる。
吊り具24のワイヤー12側が、本体係止部36と吊り具係止部32の間隔Sだけ上に移動すると、図12に示すように吊り具係止部32が、本体係止部36と係合することになる。
この状態で、ワイヤー12の繰り出し速度を低減させると、吊り具24のワイヤー12側がさらに上になるので、吊り具係止部32が本体係止部36を押上げる。これにより、本体フレーム41は水平になるように修正されるので、車輪71の回転軸線が水平となり、点検装置21の降下方向を修正できる。
また、障害物を右側に回避する場合には、先程の状態からさらに吊り具24のワイヤー12側を上になるように調整すれば、本体フレーム41は右上がりに傾斜するので、本体フレーム41に固定的に取り付けられた車輪71の回転軸線が右上がりに傾斜する。
この状態で2本のワイヤー12,14を同速で繰り出せば、点検装置21は、車輪71の回転方向に進行するので、降下に伴い右斜め方向に移動することになり、障害物を回避できる。
このように、本実施形態の昇降方向修正機構によると、二本のワイヤーを個別に操作して点検装置の昇降方向のずれを修正することができるので、簡単な修正操作によって装置が障害物と接触または衝突する事故を防止することができる。
また、吊り具24が水平状態にある時、本体係止部36,38と吊り具係止部32,34との間に間隔Sを設けているので、吊り具24が傾斜してもその傾斜量がこの間隔Sを超えなければ昇降方向の修正が行なわれない。このように、所定の間隔を適宜設定することにより、例えばワイヤーの繰出し速度がワイヤー間で差異がある等の変更不要な要因で昇降方向が変更されるのを防止できる。したがって、障害物の回避等必要以外にフレームが傾斜することがないので、点検作業中における点検手段の姿勢が安定し、正確な点検作業を行うことができる。また、昇降方向の修正操作が減少して、点検作業の効率を向上できる。
本発明の第一実施形態にかかる内部点検装置の作業状態を示す断面図である。。 図1の左上端部を拡大して示す部分断面図である。 図1の一部を省略して示す平面図である。 本発明の第一実施形態にかかる点検装置の平面図である。 本発明の第一実施形態にかかる点検装置の側面図である。 本発明の第一実施形態にかかる点検装置の平面図である。 本発明の第一実施形態にかかる突出量調整機構を示す側面図である。 本発明の第二実施形態にかかる点検装置を示す側面図である。 本発明の第二実施形態にかかる補助磁石の動作を説明する断面図である。 本発明の第二実施形態にかかる吸着手段の機能を説明する側面図である。 本発明の第三実施形態にかかる点検装置の平面図である。 本発明の第三実施形態にかかる点検装置の平面図である。 従来の内部点検装置を示す断面図である。
符号の説明
1 内部点検装置
3 排気筒
10 壁面
12,14 ワイヤー
15 ウインチ
24 吊り具
27 フレーム
29 吸着手段
31 支持手段
32,34 吊り具係止部
33 昇降方向修正機構
35 突出量調整機構
36,38 本体係止部
37 点検手段
55,56 支持フレーム
67 水平保持板
69 錘
87 補助磁石

Claims (12)

  1. フレームと、
    筒状構造物の頂部から前記フレームを吊り下げる吊下げ手段と、を備えてなり、
    前記フレームには、前記フレームを前記筒状構造物の壁面方向に付勢する吸着手段と、
    前記壁面に対して接触する接触部を有する支持手段と、
    前記壁面の状況を点検する点検手段と、が設けられていることを特徴とする筒状構造物の内部点検装置。
  2. 前記接触部は、複数設けられ、
    前記吸着手段は、複数の前記接触部で形成される面の内側に、付勢力の作用中心を有していることを特徴とする請求項1に記載の筒状構造物の内部点検装置。
  3. 前記接触部は、車輪で構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の筒状構造物の内部点検装置。
  4. 前記車輪の回転軸線を、前記壁面と対向する面内で傾斜させる昇降方向修正機構を備えていることを特徴とする請求項3に記載の筒状構造物の内部点検装置。
  5. 前記支持手段は、前記フレームに対して前記壁面と対向する面内で揺動可能に設けられ、前記車輪を支持する支持フレームを備え、
    前記昇降方向修正機構は、前記支持フレームを前記フレームに対して前記壁面と対向する面内で揺動させるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の筒状構造物の内部点検装置。
  6. 前記吊下げ手段は、前記フレームの幅方向に延設され、長手方向中央部分が前記フレームに連結された吊り具と、該吊り具の長手方向に中央部分から略等間隔の2箇所にそれぞれ係合された一対のワイヤーとを備え、
    前記昇降方向修正機構は、前記吊り具の長手方向に間隔を空けて設けられた一対の吊り具係止部と、前記フレームに設けられ、それぞれ前記各吊り具係止部と係合する一対の本体係止部とを備えていることを特徴とする請求項4に記載の筒状構造物の内部点検装置。
  7. 前記吊り具が水平状態にある時、前記吊り具係止部と前記本体係止部との間に所定の間隔が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の筒状構造物の内部点検装置。
  8. 前記車輪のフレームからの突出量を調整する突出量調整機構を備えていることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれかに記載の筒状構造物の内部点検装置。
  9. 前記突出量調整機構は、
    前記車輪の回転軸線をそれと略直交する面内で揺動可能に支持する車輪支持手段と、
    前記車輪を中立位置に位置するように付勢する車輪位置保持手段と、を備えていることを特徴とする請求項8に記載の筒状構造物の内部点検装置。
  10. 前記吸着手段は、前記車輪の前記突出量の変化に連動して壁面方向へ移動されるように構成されていることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の筒状構造物の内部点検装置。
  11. 前記吸着手段は、前記車輪の近傍の前記フレームに補助吸着手段を備えていることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに記載の筒状構造物の内部点検装置。
  12. 前記補助吸着手段は、昇降方向に移動可能とされていることを特徴とする請求項11に記載の筒状構造物の内部点検装置。
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