JP2005344466A - 筒状構造物の内部点検装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の筒状構造物の内部点検装置1は、フレーム27と、排気筒3の頂部からフレーム27を吊り下げる吊下げ手段と、を備えてなり、フレーム27には、フレーム27を排気筒3の壁面10方向に付勢する吸着手段29と、壁面10に対して接触する車輪71を有する支持手段31と、壁面10の状況を点検する点検手段37と、が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
特許文献1に記載された点検装置は、発電所の排気筒の内壁面を点検するものであり、その概略構成を図13に示す。これは、図13に示されるように、カメラユニット103を搭載したゴンドラ104を、排気筒100頂部のプラットホーム101に設けた揚重アーム107から吊り込みワイヤー102で吊り下げ、先端に重り105を付けたガイドワイヤー109に沿って降下させながら、カメラユニット103で内面を撮影し、その撮影データを、キャプタイヤケーブル106を通じて地上のモニター装置108へ送ってモニタリングするようになっている。
その上、特許文献1では、撮影データを伝送するためにキャプタイヤケーブル106が付属しているので、より乱流の影響を受け易くなるという問題があった。
すなわち、本発明にかかる筒状構造物の内部点検装置は、フレームと、筒状構造物の頂部から前記フレームを吊り下げる吊下げ手段と、を備えてなり、前記フレームには、前記フレームを前記筒状構造物の壁面方向に付勢する吸着手段と、前記壁面に対して接触する接触部を有する支持手段と、前記壁面の状況を点検する点検手段と、が設けられていることを特徴とする。
この場合において、フレームは壁面側に突出して設けられた接触部を有する支持手段を備えるとともに吸着手段により壁面方向に付勢されているので、フレームは支持手段の接触部が壁面に当接された形で壁面に押付けられることになる。このように、フレームは吸着手段により壁面に押付けられているので、たとえ装置に向かう流れが乱流であっても姿勢が乱れることなく安定した姿勢を維持できる。このため、フレームに取り付けられた点検手段は一定した姿勢で壁面等の点検が行えるので、正確で精度の高い点検を行うことができる。
なお、吸着手段の付勢力は、乱流の影響を受けない大きさで、かつフレーム、点検手段等で構成される昇降物の重量より小さい大きさとする必要がある。吸着手段としては、磁石あるいは真空吸引装置が好適である。
また、支持手段としては、複数箇所で支持する構造あるいは所定面積を有する面で支持する構造が安定支持のためには好適である。
前記吸着手段は、複数の前記接触部で形成される面の内側に、付勢力の作用中心を有していることを特徴とする。
このため、例えばフレームの昇降方向に障害物があった場合に、この障害物を容易に回避して点検を行うことができる。
このように、フレームの昇降方向に段差があっても、この段差を乗越えて昇降できるので、点検作業が確実に、かつ効率的に行うことができる。
このように、車輪が段差から受ける抵抗により揺動してその突出量が調整されるので、装置は自動的に段差を乗越えることができる。したがって、段差を考慮することなく点検作業を実施できる。
なお、車輪の揺動により、複数の車輪で形成される面の位置が変化するが、この位置変化に連動して吸着手段における付勢力の作用中心位置を、壁面に対向する面内で変化させるようにするのが好適である。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態にかかる内部点検装置について、図1〜図7を用いて説明する。
本実施形態にかかる内部点検装置1は、発電所の排気筒(筒状構造物)3の内部を点検するものである。
図1は、内部点検装置1が排気筒3の内部を点検している状態を示す断面図である。図2は、図1の左上端部を拡大して示す部分断面図である。図3は、図1の一部を省略して示す平面図である。
排気筒3の頂部外周には、全周にわたりプラットホーム13が設けられている。
ウインチ15と、吊り架構17と、ワイヤー19とで、本発明の吊下げ手段を構成している。
また、プラットホーム15には、ウインチ15の操作盤23と、画像監視装置25とが設置されている。
点検装置21には、フレーム27と、フレーム27を壁面10の方向に付勢する吸着手段29と、壁面10に接触して点検装置21を支える支持手段31と、フレーム27の昇降方向を変更する昇降方向修正機構33と、支持手段31のフレーム27からの突出量を調整する突出量調整機構35と、壁面10の状況を点検する点検手段37とが備えられている。
サイドフレーム43は、細長い略直方体形状をしており、本体フレーム41から下方へ突出して設けられている。
本体フレーム41の下辺部45には、アイプレート47が固定して取り付けられている。アイプレート47はフック49によりワイヤー19に連結されている。
本体フレーム41の両端部には、円弧状の移動孔59,60が設けられている。本体フレーム41の孔部39を横断して本体フレーム41と略同幅の支持フレーム55が設けられている。本体フレーム41の下部両側に設けられた取付ブラケット57,58には、それぞれアクチュエータ61,62が取り付けられている。アクチュエータ61,62の先端部63,64は、支持フレーム55の両端部にそれぞれ回動自在に取り付けられるとともに、移動孔59,60に沿って移動可能に設けられている。
支持フレーム55の壁面10側には、長手方向に沿って延設された支持軸65が回動自在に取り付けられている。
これら取付ブラケット57,58、移動孔59,60およびアクチュエータ61,62が昇降方向修正機構33を構成している。
各水平保持板67の直線部の壁面10側端部には、それぞれ車輪(接触部)71が取付軸73により回動自在に取り付けられている。
各水平保持板67の車輪71とは反対側には、略120°にわたる円弧状の錘(車輪位置保持手段)69が設けられている。
支持軸65を支点として、車輪71と錘69とは吊り合っており、図5に示す状態を維持しようとするよう構成されている。
これら支持軸65、水平保持板67および錘69が、突出量調整機構35を構成している。
そして、支持フレーム55、支持軸65、水平保持板67および車輪71で支持手段31が構成されている。
磁石75の吸着力F(N)すなわち付勢力は、点検装置21を安定させるために点検装置21の受風面積A(m2)に風による変動外力W(N/m2)が作用したことを想定して、下記式に示すように外力に対して十分大きい値(例えば2倍)になるように設定している。
F≧2・W・A・μ (ここでμは車輪12と壁面との摩擦係数)
なお、この吸着力Fは、点検装置21の重量より小さい範囲で、選定されるものであり、その範囲で余裕があれば2倍以上としてよい。
また、本実施形態では、接触部として、車輪71としているが、これに限定されるものではなく、例えば棒状部材、板状部材であってもよい。棒状部材の場合には、点検装置21を安定して支持するため複数箇所に設置されるのが好適である。
補助カメラ81は、支持フレーム55に取り付けられており、支持フレームの壁面10の対向する面内での傾斜に伴い同期して傾斜するように構成されている。
また、支持フレームには、無線伝送装置と画像監視装置25等との間で信号を伝送するアンテナ85が2本取り付けられている。
撮影カメラ79および搭載機器83は、本体フレーム41の下方で、本体フレーム41と補助フレーム43とで形成される空間に取り付けられている。
監視カメラ20及び補助カメラ21には、それぞれ照明ランプ(図示せず)が備えられている。
まず、排気筒3の頂部に吊り架構17を架設し、プラットホーム13上にウインチ15、操作盤23および画像監視装置25等を設置する。
次いで、ワイヤー19の先端に設けたフック49を点検装置21に取付けた後、ウインチ15を起動して点検装置21を排気筒3内に、車輪71側が排気筒3の壁面を向くようにして吊り下げる。
この場合、磁石75は、先端部が壁面10の方向に移動するので、支持軸65、取付軸73および磁石75が図7(a)に示すように一直線をなすようになる。このため、一対の車輪71も同図に示す中立位置に位置するようになる。そして、磁石75は一対の車輪71の間に設けられており、磁石はこの一対の車輪で形成される面内に作用することになるので、点検装置21は安定した姿勢を維持できる。
搭載機器83に含まれる電力供給装置を投入して、監視カメラ79、補助カメラ81、照明ランプ、収録装置および無線伝送装置を投入する。
次いで、ウインチ15を作動してワイヤー19を繰出すと、点検装置21は、車輪71が回転して降下して行く。点検装置21は壁面10と車輪71で接触しているだけである。このため、車輪71の転がり摩擦係数は小さいので、点検装置21は磁石75で壁面に付勢された状態でも滑らかに移動できる。
この点検は点検装置21を所定速度で降下させながら行うが、場合によってはウインチ15を操作し、点検装置21を特定位置に一時停止させ、あるいは一定間隔毎に停止させ、特定壁面を集中的にあるいは壁面全周を撮影して点検するようにしてもよい。
この点検中に、点検装置21の車輪71が壁面10の段差11に突き当たると、車輪71は段差11から抵抗を受ける。これにより、車輪71は錘69に抗して水平保持板67を図7(b)に示す矢印Aの方向に回転させる。すなわち、車輪71が支持軸65を中心に上方へ揺動するので、車輪71の点検装置21(フレーム27)からの突出量は除々に減少する。そして、図7(b)に示すように突出量の減少が段差の高さに見合う位置になると、車輪71は段差11の上に乗り上げることになる。
そして、車輪71が段差11を乗越えると、段差11からの車輪71への抵抗力がなくなるので、車輪71は、錘69により水平保持板67が矢印Aと逆方向に回動して、図7(A)に示す中立位置へ戻る。
また、この際、磁石75は車輪71の取付軸73に取り付けられているので、図7(b)に示すように車輪71の揺動に伴い移動するが、車輪71との相対関係は変化しない。このため、壁面10を降下している時および段差11の上を降下している時のいずれも磁石75による付勢力は同じに維持されるので、段差がある場合でも、点検作業は安定して行うことができる。
排気筒3の内面10には、突出量調整機構35では乗越えられない障害物、例えば応急ガス排出筒7の支持枠9等がある。また、昇降方向とは別の場所で特に点検したい場所が見つかることもある。さらに、壁面10の状態により、昇降方向がずれる場合も考えられる。
また、点検装置21の降下(あるいは上昇)状態は、補助カメラ81で撮影され、逐一、画像監視装置25に無線伝送され、監視されている。点検装置21が内部の障害物、例えば応急ガス排出筒7用の支持枠9に所定距離以内に近づくと、例えば一方のアクチュエータ61を伸長させる。アクチュエータ61を伸長させると、その先端部63が移動孔59に沿って上方に移動する。
この操作は、障害物の回避ばかりでなく、点検したい場所を点検する場合あるいは点検装置21の昇降方向のずれを正常に修正する場合等において、実施できる。
この場合も降下時と同様、補助カメラ81の画像を見ながら昇降方向修正機構33を操舵し、障害物と接触しないように上昇させ、また、降下時と同様、突出量調整機構35が作用し、点検装置21は壁面10の段差11を自動的に乗越えて上昇することができる。
次に、本発明の第二実施形態について、図8〜図10を用いて説明する。
本実施形態にかかる内部点検装置1は、吸着手段29の構成が前述した第一実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第一実施形態のものと同じであるので、ここではそれらの構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
補助磁石87は、3個の磁石97を連接したもので、各補助フレーム51の内部で、その壁面10側に配置されており、補助フレーム51の長手方向へ移動自在に取り付けられている。
補助フレーム51の内部で、本体フレーム41側には、重り89が設けられている。そして、磁石87の移動経路に重り91が設けられている。重り89の上端と重り91の上端とは、補助フレーム51の上部に設けられたシーブ95を経由するロープ93により連結されている。
一方、点検装置21が上昇する場合には、重り89には、重り91と補助磁石87との重量に加えて、補助磁石87の段差11への吸着力が作用するため、重り91は、重り89の重量に抗して下方へ移動されるように構成されている。
まず、補助磁石87の動きについて図9により説明する。
図9(a)は降下時の定常状態すなわち点検装置21が磁石75によって吸着移動している状態を示している。この場合には、補助磁石87の壁面10に対する吸着力は大きく作用していないので、補助磁石87は重り91に載置された状態を維持する。
その後、車輪71が段差11を乗越えると、補助磁石87と壁面10との距離が大きくなるので、補助磁石87の吸着力は大きく作用しなくなるので、図9(c)に示すように、補助磁石87は自重によって元の位置に復元する。
なお、点検装置21が上昇時の場合には、図9(b)の状態が異なる。すなわち、補助磁石87が、段差11面に強く吸着すると、その吸着力により、重り91を、重り89の重量に抗して押し下げるので、補助磁石87は相対的に下方へ移動することになる。段差11面と係合していない場合は、降下時と同様に図9(a)の状態である。
図10(a)は、点検装置21が磁石75により吸着降下している状態をしめしている。この場合には、補助磁石87の吸着力は壁面10に対して大きく作用していないので、補助磁石87は車輪71の近傍に留まっている。
そして、図10(b)のように、車輪71が段差11に突き当たると、突出量調整機構35により車輪71が除々に上方へ揺動して、フレーム補助フレーム51からの突出量を減少されるようになる。そうすると、補助磁石87が段差11面に近接することになり、段差11面に対する吸着力が増加し、補助磁石87は車輪71の移動とともに補助フレーム51内で相対的に上方へ移動する。
点検装置21の下降に伴い補助磁石87は、段差11面と一体となって補助フレーム51内を移動することになる。この移動は、補助磁石87が補助フレーム51の上端部に到った時終わりとなり、その後は、補助磁石87は点検装置21と一体となって段差11面を移動することとなる。
このように、点検装置21は磁石75と補助磁石87との吸着力が加わって状態で段差11面に付勢されるので、姿勢が不安定になりがちな段差11に乗り上げた状態でも点検装置21を安定した姿勢に保持できる。したがって、正確で、精度の良い点検作業を行うことができる。
このとき、車輪71の上方に位置する補助磁石87は、まだ段差11面に対して吸着力を大きく作用させているので、点検装置21を安定した姿勢に維持できる。このため、車輪71は安定して中立位置に戻ることができる。
なお、点検装置21が上昇する場合には、図10(d)において、補助磁石87が車輪71の下方に位置することを除き、ほぼ同様に機能する。
次に、本発明の第三実施形態について、図11および図12を用いて説明する。
本実施形態にかかる内部点検装置1は、吊下げ手段の構成、昇降方向修正機構33の構成およびこれらに伴う支持手段31の構成が前述した第一実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第一実施形態のものと同じであるので、ここではそれらの構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本体係止部36と吊り具係止部32とは、上下方向で係合する位置関係にある。また、本体係止部38と吊り具係止部34とは、上下方向で係合する位置関係にある。
図11に示すように、釣り具24が水平状態にある時、吊り具係止部32,34と本体係止部36,38との間には、間隔Sが設けられている。
なお、本実施形態は、点検装置21の昇降方向を修正する場合に特に機能するものであるので、昇降方向を修正する動作について説明する。その他の作用効果は前述の第一実施形態と同様である。
点検作業は、2本のワイヤー12,14を同時に繰り出して図11のように吊り具24が水平を維持するような状態で点検装置21を降下させて行う。
この時、2台のウインチの繰り出し速度の誤差あるいは壁面状態等の原因により、点検装置21の降下方向が右側または左側へずれる、すなわち点検装置21が右または左へ傾斜することがある。この状態を、プラットホーム13上の画像監視装置25へ伝送された補助カメラ81の撮影画像で検知すると、この画像データを参照しながら、点検装置21の降下方向を修正することになる。
吊り具24のワイヤー12側が、本体係止部36と吊り具係止部32の間隔Sだけ上に移動すると、図12に示すように吊り具係止部32が、本体係止部36と係合することになる。
この状態で、ワイヤー12の繰り出し速度を低減させると、吊り具24のワイヤー12側がさらに上になるので、吊り具係止部32が本体係止部36を押上げる。これにより、本体フレーム41は水平になるように修正されるので、車輪71の回転軸線が水平となり、点検装置21の降下方向を修正できる。
この状態で2本のワイヤー12,14を同速で繰り出せば、点検装置21は、車輪71の回転方向に進行するので、降下に伴い右斜め方向に移動することになり、障害物を回避できる。
また、吊り具24が水平状態にある時、本体係止部36,38と吊り具係止部32,34との間に間隔Sを設けているので、吊り具24が傾斜してもその傾斜量がこの間隔Sを超えなければ昇降方向の修正が行なわれない。このように、所定の間隔を適宜設定することにより、例えばワイヤーの繰出し速度がワイヤー間で差異がある等の変更不要な要因で昇降方向が変更されるのを防止できる。したがって、障害物の回避等必要以外にフレームが傾斜することがないので、点検作業中における点検手段の姿勢が安定し、正確な点検作業を行うことができる。また、昇降方向の修正操作が減少して、点検作業の効率を向上できる。
3 排気筒
10 壁面
12,14 ワイヤー
15 ウインチ
24 吊り具
27 フレーム
29 吸着手段
31 支持手段
32,34 吊り具係止部
33 昇降方向修正機構
35 突出量調整機構
36,38 本体係止部
37 点検手段
55,56 支持フレーム
67 水平保持板
69 錘
87 補助磁石
Claims (12)
- フレームと、
筒状構造物の頂部から前記フレームを吊り下げる吊下げ手段と、を備えてなり、
前記フレームには、前記フレームを前記筒状構造物の壁面方向に付勢する吸着手段と、
前記壁面に対して接触する接触部を有する支持手段と、
前記壁面の状況を点検する点検手段と、が設けられていることを特徴とする筒状構造物の内部点検装置。 - 前記接触部は、複数設けられ、
前記吸着手段は、複数の前記接触部で形成される面の内側に、付勢力の作用中心を有していることを特徴とする請求項1に記載の筒状構造物の内部点検装置。 - 前記接触部は、車輪で構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の筒状構造物の内部点検装置。
- 前記車輪の回転軸線を、前記壁面と対向する面内で傾斜させる昇降方向修正機構を備えていることを特徴とする請求項3に記載の筒状構造物の内部点検装置。
- 前記支持手段は、前記フレームに対して前記壁面と対向する面内で揺動可能に設けられ、前記車輪を支持する支持フレームを備え、
前記昇降方向修正機構は、前記支持フレームを前記フレームに対して前記壁面と対向する面内で揺動させるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の筒状構造物の内部点検装置。 - 前記吊下げ手段は、前記フレームの幅方向に延設され、長手方向中央部分が前記フレームに連結された吊り具と、該吊り具の長手方向に中央部分から略等間隔の2箇所にそれぞれ係合された一対のワイヤーとを備え、
前記昇降方向修正機構は、前記吊り具の長手方向に間隔を空けて設けられた一対の吊り具係止部と、前記フレームに設けられ、それぞれ前記各吊り具係止部と係合する一対の本体係止部とを備えていることを特徴とする請求項4に記載の筒状構造物の内部点検装置。 - 前記吊り具が水平状態にある時、前記吊り具係止部と前記本体係止部との間に所定の間隔が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の筒状構造物の内部点検装置。
- 前記車輪のフレームからの突出量を調整する突出量調整機構を備えていることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれかに記載の筒状構造物の内部点検装置。
- 前記突出量調整機構は、
前記車輪の回転軸線をそれと略直交する面内で揺動可能に支持する車輪支持手段と、
前記車輪を中立位置に位置するように付勢する車輪位置保持手段と、を備えていることを特徴とする請求項8に記載の筒状構造物の内部点検装置。 - 前記吸着手段は、前記車輪の前記突出量の変化に連動して壁面方向へ移動されるように構成されていることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の筒状構造物の内部点検装置。
- 前記吸着手段は、前記車輪の近傍の前記フレームに補助吸着手段を備えていることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに記載の筒状構造物の内部点検装置。
- 前記補助吸着手段は、昇降方向に移動可能とされていることを特徴とする請求項11に記載の筒状構造物の内部点検装置。
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