JP2005145684A - クレーン吊りワイヤーロープの振れ角検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クレーンのフックブロック部7のシーブ軸1に回転可能な支持点1を設け、当シーブを吊る両側のワイヤーロープ2にもシーブ軸1から等距離にローラー等でワイヤーロープに保持される支持点5,6を設け、これらの支持点1,5,6によって位置の定まる架台12にセンサー13を取り付けることによって振れ角を検出する。
【選択図】 図1
Description
特許文献2では特に検出の方法が述べられていない。
特許文献3では振れ角を検出するために、フックブロックに直接振れ角センサーを取り付ける簡便な方法が提案されているが、場合によっては吊り荷の振れ制御に適正な振れ角が検出できない場合がある。
そこで、本発明の課題はクレーンのクラブトロリーから垂下したフックブロックを吊るシーブを対称に挟みこむワイヤーロープの振れ角を正確且つ簡便に測定する装置を供給することにある。
図10のようにワイヤーロープおよびフックブロック7を介して吊られた吊り荷は、図11に示したようにクラブトロリー17を中心に振り子同様にシーブの軸方向xと軸に垂直な方向yの2軸の方向の振れが合成された、直線形、楕円形、円形等の振れ動作をする。
ここでシーブ軸に対する垂直方向の振れについてはフック及びフックブロックがシーブ軸部でワイヤーロープ2に対して折れ曲がるため、図8のようにフックブロックの振れ角20は必ずしもワイヤーロープ2の振れ角19と同一とはならない。これがフックブロックに直接振れ角センサーを取り付けた場合に必ずしもワイヤーロープ2の振れの制御にとって望ましい測定値を検出できない場合が発生する理由の一つとなる。この場合、測定値の一例として図9のようにフックブロックの振れ角(点線)がワイヤーロープの振れ角(実線)に対して小さな値或いは動作遅れが検出される場合がある。このようにワイヤーロープ2の振れとフックブロック7の振れには振れ角の大きさ、或いは振れ動作タイミングが相違したりする場合があることが解った。
一方、シーブ軸の軸方向の振れについてはフック及びフックブロックがワイヤーロープに対して折れ曲がることがなく比較的同一な振れになることが解った。これらの知見より、吊り荷の振れ制御にのぞましい振れ角を検出するためには、シーブ軸の直角方向の振れについては、フックブロック7自身の振れ角の検出では不都合な場合があり、フックブロックを吊るワイヤーロープ2の振れ角を検出をすることが必要であることが解った。
(1)クレーンのフックブロックのシーブ軸に回転可能な第一の支持点を設け、前記第一の支持点から等距離にあってシーブを吊る両側のワイヤーロープに接するように第二及び第三の支持点を設け、これら3つの支持点によって支持される架台に振れ角を計測するセンサーを取り付けたことを特徴とするクレーン吊りワイヤーロープの振れ角検出装置。
(2)第二及び第三の支持点の中点を通る中心線と第一の支持点を接続する架台にセンサーが設置されていることを特徴とする(1)に記載のクレーン吊りワイヤーロープの振れ角検出装置。
(3)第二及び第三の支持点を保持する部位がシーブまたはローラーとなっていることを特徴とする(1)または(2)に記載のクレーン吊りワイヤーロープの振れ角検出装置。
(4)センサーがジャイロ式振れ角センサーであることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のクレーン吊りワイヤーロープの振れ角検出装置。
(5)第二及び第三の支持点が弾性体を介して架台に支持されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のクレーン吊りワイヤーロープの振れ角検出装置。
これらの支持点5及び6は架台12を支持する第二及び第三の支持点である。これらのローラー3,4は、ばね9,10を介して両側から支持機構11に接続しており、ローラー3,4はばね9,10により常にワイヤーロープ2に押し付けられている。
支持機構11は架台12と一体となっており、ばね9,10を等長でばね定数が同一のものに選定することにより、シーブ軸1中心と支持点5,6の中点を結ぶ架台12の中心線8は常に両側のワイヤーロープ2間の中心線と同位置を保持可能となる。
角度検出用のセンサー13を架台12に固定するとセンサー13は常にワイヤーロープ2の対象軸の角度変化を検出することが可能となる。センサー13の検出角度のゼロ点と鉛直軸とのズレは取り付け位置調整或いはセンサーの出力のソフト的な処理によって調整可能である。ただし、ばね9,10のばね定数及びバネ長さの左右での差異は、制御に必要とする精度によるが、これまでの実験等により、最大20%程度の差までは許容可能であることが解っている。又、ワイヤーロープ2が高速で動く場合、支持点5,6に振動が発生することが考えられ、振動防止のために支持点5,6のシーブあるいはローラー3,4の径は大きいことが望ましく、この振動が振れ角検出用のセンサー13から出力される場合はフィルターによるソフト的な処理によって除去可能である。
本発明のセンサー13は比較的簡単な機構で角度検出ができることより、ジャイロ式振れ角センサーが望ましい。仮にセンサーにレーザー変位計を用いた場合、反射板を設けたり複雑な装置が必要になる。望ましくはセンサーからのデータを電波で通信することが、余計なケーブルを使わなくてすむので好ましい。
2 ワイヤーロープ
3 支持ローラー
4 支持ローラー
4a 支持シーブ
5 支持ローラーで支持されたワイヤーの支持点(第二の支持点)
6 支持ローラーで支持されたワイヤーの支持点(第三の支持点)
7 フックブロック
8 フックブロックの中心軸
9 架台と支持ローラーを接続するばね
10 架台と支持ローラーを接続するばね
11 ワイヤーロープを支持する部位を弾性体を介して支持する支持機構
12 架台
13 センサー
14 シーブ軸と支持ローラーをつなぐプレートからなるリンク
15 シーブ軸と支持ローラーをつなぐプレートからなるリンク
16 バランスウエイト
17 クラブトロリー
18 天井クレーンの桁
19 ワイヤーロープの振れ角
20 フックブロックの振れ角
x シーブ軸方向
y シーブ軸に垂直な方向
Claims (5)
- クレーンのフックブロックのシーブ軸に回転可能な第一の支持点を設け、前記第一の支持点から等距離にあってシーブを吊る両側のワイヤーロープに接するように第二及び第三の支持点を設け、これら3つの支持点によって支持される架台に振れ角を計測するセンサーを取り付けたことを特徴とするクレーン吊りワイヤーロープの振れ角検出装置。
- 第二及び第三の支持点の中点を通る中心線と第一の支持点を接続する架台にセンサーが設置されていることを特徴とする請求項1に記載のクレーン吊りワイヤーロープの振れ角検出装置。
- 第二及び第三の支持点を保持する部位がシーブまたはローラーとなっていることを特徴とする請求項1または2に記載のクレーン吊りワイヤーロープの振れ角検出装置。
- センサーがジャイロ式振れ角センサーであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のクレーン吊りワイヤーロープの振れ角検出装置。
- 第二及び第三の支持点が弾性体を介して架台に支持されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のクレーン吊りワイヤーロープの振れ角検出装置。
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JP2003387943A JP2005145684A (ja) | 2003-11-18 | 2003-11-18 | クレーン吊りワイヤーロープの振れ角検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2005145684A true JP2005145684A (ja) | 2005-06-09 |
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ID=34695165
Family Applications (1)
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2003
- 2003-11-18 JP JP2003387943A patent/JP2005145684A/ja active Pending
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