JP2007254143A - クレーンのフックブロック振れ角検出装置 - Google Patents

クレーンのフックブロック振れ角検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】振れ角が大きい場合にも正確に振れ角を検出できるクレーンのフックブロック振れ角検出装置を提供すること。
【解決手段】基台上に旋回駆動及び起伏駆動が可能にブームを配設し、該ブームの先端に配設された先端滑車より垂下したワイヤロープにより荷を吊り上げるクレーンの振れ角を検出するクレーンのフックブロック振れ角検出装置である。先端滑車3に揺動自在に支持された第1ブラケット6と、第1ブラケット6に支持された交差支軸7に揺動自在に支持された交差ブラケット11と、交差ブラケット11に支持された第2滑車13A,13Bと、第2滑車13A,13Bに係合されたワイヤロープ5を受けるフックブロック14と、交差ブラケット11の傾斜角を検出する傾斜角検出手段とを配置したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フックブロックの旋回方向への振れ角度が大きくなった場合にも振れ角度を検出できるクレーンのフックブロック振れ角検出装置に関する。
ブームの基端側に配置したウインチよりワイヤロープを繰り出し、繰り出されたワイヤロープをブーム先端のトップシーブ(先端滑車)より垂下し、垂下されたワイヤロープによりフックブロックを操作してフックブロックに係合させて吊荷を吊り上げる操作が行われる。
ここで、このようなクレーンを用いて荷吊り作業を行う場合、先端滑車より垂下されたワイヤロープが鉛直方向に対して前後方向及び又は左右方向に傾斜していると、吊荷を地切るときに荷振れが発生し、吊荷等が破損するおそれが生じる。
このため、クレーン先端より垂下されるワイヤロープの傾斜角(振れ角)を検出する傾斜角検出装置を備えたクレーンが古くから提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このようなクレーンでは、基台上に旋回駆動及び起伏駆動が可能にブームが配設され、このブーム先端の先端滑車から垂下されるワイヤロープに傾斜角検出装置を配設し、この傾斜角検出装置がワイヤロープ周りに回転するのを防止するために、上端が先端滑車を軸支する先端支軸に直交する方向に回転ピンを設けた平行リンク機構により傾斜角検出装置を固定している。これにより、傾斜角検出装置より出力された左右方向(旋回方向)と前後方向の2方向の傾斜角に応じた信号に基づいて、旋回駆動装置及び起伏駆動装置が制御され、これらの2方向の傾斜角が実質的に零となるように制御されている。
特公平7−115837号公報
しかしながら、特許文献1に記載の傾斜角検出装置では、傾斜角センサが平行リンク機構に固定されているので、ワイヤロープの傾斜角度が大きくなると、平行リンク機構と先端滑車との干渉が発生するなどして傾斜角センサがワイヤロープの傾斜角度に追随することが困難となり、結果として検出可能な旋回方向の振れ角が制限される。
また、旋回方向の遠方位置の吊荷の振れ角を測定しようとすると、平行リンク構造の自由度を超えた分だけ先端滑車のロープ溝の角で垂下されたワイヤロープが折れ曲がり、これによりワイヤロープのロープ溝からの逸脱やワイヤロープの素線切れなどの損傷やワイヤロープの変形のおそれが発生する。
それ故、振れ角が大きくなると想定される場合には、このような特許文献1に記載の傾斜角検出装置を備えたクレーンでは対応することはできない。前後方向の振れ角に対して旋回方向の振れ角は、旋回駆動装置により容易に対応が行えることから旋回方向への振れ角が大きい場合でも正確にフックブロック振れ角が検出できる検出装置が望まれる。
そこで、本発明は、振れ角が大きい場合にも正確に振れ角を検出できるクレーンのフックブロック振れ角検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、基台上に旋回駆動及び起伏駆動が可能にブームを配設し、該ブームの基端側に配置したウインチよりワイヤロープを繰り出し、繰り出されたワイヤロープをブーム先端に配設された先端滑車より垂下し、垂下されたワイヤロープにより荷を吊り上げるフックブロックを操作して該フックブロックに係合させて荷を吊り上げるクレーンであって、該クレーンの鉛直方向に対する前記先端滑車と前記フックブロックとのなす振れ角を検出するクレーンのフックブロック振れ角検出装置において、前記先端滑車を軸支する先端支軸又は該先端支軸に平行に配設された第1支軸(以下、これらを第1支軸という。)に揺動自在に支持された第1ブラケットと、前記第1ブラケットに支持され、前記第1支軸に平面視交差する水平方向に配設された交差支軸と、該交差支軸に揺動自在に支持された交差ブラケットと、該交差ブラケットに支持され、前記第1支軸に平面視交差する水平方向に配設された第3支軸に回転自在に軸支されて前記先端滑車に係合されたワイヤロープを受ける第2滑車と、フックブロック本体に水平に固定された水平支軸に回転自在に支持され前記第2滑車に係合されたワイヤロープを受ける第3滑車を備えたフックブロックと、前記交差ブラケットの傾斜角を検出する傾斜角検出手段とを配置したことを特徴とするクレーンのフックブロック振れ角検出装置である。
また、この傾斜角検出手段としては、前後回転角と左右回転角との双方を直接測定可能な傾斜計を取り付けてもよいが、第1支軸を中心に第1ブラケットの揺動角を検出する第1揺動角検出手段と、交差支軸を中心に交差ブラケットの揺動角を検出する第2揺動角検出手段とに分けて検出することもよい。このような揺動角検出手段として、支軸とこの支軸に揺動するブラケットとの相対的な回転角度を検出できる回転センサを利用することにより前後回転角及び水平支軸を精度よく検出することができる。
また、前記先端滑車と前記第2滑車との間に前記先端滑車に係合されたワイヤロープを受けて前記第2滑車へ送り出す前記交差支軸に回転自在に軸支された第4滑車を配設するとともに、該第4滑車に対峙させて前記交差ブラケットが揺動した場合にも前記第4滑車と協働して間に前記ワイヤロープを挟み込む第5滑車を配設させることが好ましい。
本発明に従えば、振れ角が大きい場合にも正確に振れ角を検出できるクレーンのフックブロック振れ角検出装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
なお、本明細書の説明では、ブームの先端側を前側、ブームの基端側を後側、ブームを前方(先端側前方)から見た場合の右側を単に右側、ブームを前方(先端側前方)から見た場合の左側を単に左側として説明し、ブーム先端の旋回方向を、単に旋回方向又は左右方向、ブームの伸縮方向を前後方向又は半径方向と説明する。
ここで、図1は、本発明に係る振れ角検出装置の要部を前方よりみた正面図であり、図2はその左側面図、図3は右側面図である。
これらの図において、不図示の基台上に旋回駆動及び起伏駆動が可能にブーム1が配設されている。このブーム1の先端部2には第1滑車としての先端シーブ3(以下、先端滑車3と呼称する。)が固定され、この先端滑車3は、ブームの伸縮方向(前後方向又は半径方向)に直交する方向に軸を有する先端シーブ回転ピン(第1支軸としての先端支軸)4にベアリング等を介して回転自在に軸支されている。これにより、ブーム1の基端側に配置したウインチ(不図示)よりワイヤロープ5を繰り出し、繰り出されたワイヤロープ5は先端滑車3より垂下される。
この先端支軸4には半径方向(前後方向)に揺動自在にブラケット6(以下、第1ブラケットと呼称する。)が支持されている。ここで、符号O1は、第1ブラケット6が揺動する際の回転中心であり、第1ブラケット6は符号O1を回転中心O1として前後方向に揺動する前後回転部材として機能する。また、このときの第1ブラケット6の揺動状況は、図2,図3において二点鎖線により示されている。
また、この第1ブラケット6の下端に一対の回転ピン(左右回転ピン7、ガイド回転ピン8)が先端支軸4に平面視で直交する水平方向に固定され、これらの回転ピン7,8には、図4に示すように、それぞれ一対のシーブ(シーブ9、ガイドシーブ10)が固定されている。ここで、この図4において符号9a、10aは、それぞれのシーブ9,10を回転可能に支持するベアリングである。以下、一方の左右回転ピン7を交差支軸7と呼称し、他方のガイド回転ピン8を補助支軸8と呼称する。また、交差支軸7に軸支されているシーブ9を第4滑車としての交差滑車9,補助支軸8に固定されているガイドシーブ10を第5滑車としての補助滑車10と呼称する。
これにより、先端滑車3から垂下されたワイヤロープ5は、図示のとおり、概略鉛直方向に垂下して、図4に示すように、一対の交差滑車9と補助滑車10との間に挟持されてさらに鉛直方向下方に垂下される。
交差支軸7に揺動自在に第2のブラケット11が支持されている。ここで、符号O2は、第2ブラケット11が揺動する際の回転中心である。このときの第2ブラケット11の揺動状況は、図1において二点鎖線により示されている。また、この第2ブラケット11の揺動方向は、第1ブラケット6の揺動方向とは直交(交差)する方向であるので、以下、この第2ブラケットを交差ブラケット11と呼称する。
この交差ブラケット11の下端には、交差支軸7と平行な第3支軸12が固定され、この第3支軸12には、第2滑車としての一対の滑車13A、13Bが固定されている。これらの滑車13A,13Bは、ワイヤロープ5を介して牽引されたフックブロック14と協働して複数掛けのフック部15を構成している。このフックブロック14は、第3支軸12と平面視で直交してフックブロック本体14aに水平に支持される第4支軸(水平支軸)16と、この水平支軸16に回転自在に支持され第2滑車に係合されたワイヤロープを受ける第3滑車としての一対の滑車17A、17Bとフック15aとから構成されている。
これにより、交差滑車9と補助滑車10との間から垂下したワイヤロープ5は、滑車13Aから滑車17A、滑車13B、滑車17Bを通してさらに交差ブラケット11に設けられた索端止め部材18で末端が止められている。
また、本発明の好ましい実施例では、図5に示すように、前後回転部材としての第1ブラケット6と前後回転ピンとしてブーム1の先端部2に結合されている先端支軸4との間に第1揺動角検出手段としての回転センサ19が取り付けられている。これにより、回転センサ19により先端支軸4と第1ブラケット6との間の揺動角が検出され、回転センサ19は、本発明に係る第1揺動角検出手段(前後回転角検出手段)として機能する。
また、左右回転部材としての交差ブラケット11に結合されている左右回転ピンとしての交差支軸7と、第1ブラケット6との間に、第2揺動角検出手段としての回転センサ20が取り付けられている。これにより、この回転センサ20により交差支軸7と交差ブラケット11との間の揺動角が検出され、回転センサ20は、本発明に係る第2揺動角検出手段(水平支軸検出手段)として機能する。
つぎに以上のように構成されたクレーンのフックブロック振れ角検出装置の作用について説明する。
ウインチよりワイヤロープ5を牽引すると、先端滑車3より垂下されたワイヤロープ5は交差滑車9と補助滑車10との間に挟持されつつ滑車13A、13B及び滑車17A、17Bを介してフックブロック14をブームに吊り下げることができる。
このとき、吊荷Wがブーム1の先端部2の鉛直下に無く、例えば図6に示すように前方になる場合、ワイヤロープ5は前方に傾斜する。この場合、本発明では、第1ブラケット6は、図2に示すように、前後方向に揺動自在に軸支されているので、ワイヤロープ5の張りの力により第1ブラケット6は前方に傾斜し、ワイヤロープ5の傾斜面と略平行面になるように前方に揺動し、この第1ブラケット6の揺動方向に直交して配置される交差滑車9,補助滑車10及び滑車13A、13Bのシーブ面は、ワイヤロープ5の傾斜と略平行となる。
これにより、ワイヤロープ5が大きく前方に傾斜しても、各滑車のロープ溝に確実にワイヤロープ5が保持されるので、ワイヤロープ5が脱落したり、また、ワイヤロープ5が滑車の角部で折れ曲がる恐れがない。
また、これにより、第1ブラケット6が先端支軸4を回転中心として揺動すると、その揺動角に応じて回転センサ19により図6に示す起伏方向への前後回転角αが検出され、その信号は、図7に示す振れ角算出手段に入力される。
振れ角算出手段では、別途に設けられた起伏角検出器により検出された起伏角θの情報により、式(1)により半径方向(前後方向)の振れ角度δを演算する。
δ=α−(π/2−θ)=α+θ−π/2…式(1)
つぎに、吊荷Wがブーム1の先端部2の鉛直下に無く、例えば左右方向(左方向又は右方向)になる場合、ワイヤロープ5は左右方向(右方向又は左方向)に傾斜する。この場合、本発明では、交差ブラケット11は、図1に示すように、左右方向に揺動自在に軸支されているので、ワイヤロープ5の張りの力により交差ブラケット11はワイヤロープ5の傾斜面と略平行面になるように左右方向に揺動するが、ワイヤロープ5は、滑車9,10により挟持されているので、ワイヤロープ5が大きく左右方向に傾斜しても、滑車13Aのロープ溝に確実にワイヤロープ5が保持されるので、ワイヤロープ5が脱落することがない。
また、この場合の左右方向への振れ角φは、交差ブラケット11が交差支軸7を回転中心として揺動することにより、その揺動角に応じて回転センサ20により検出できる。
本実施例では、交差滑車9に隣接して補助滑車10を配設し、ワイヤロープ5をこれらの交差滑車9と補助滑車10との間で挟持する構成としたので、ワイヤロープ5が左右方向に、例えば、±45°程度に大きく傾斜しても、ワイヤロープ5が滑車13Aのロープ溝から逸脱することがない。これにより、ブームの旋回方向に大きく吊荷が振れた場合にもワイヤロープ5が安定するので、正確に振れ角を検出しつつ横引き吊り作業を行うこともできる。
変形例1
この変形例1では、ブーム1が撓んだ場合の撓みを考慮した半径方向の振れ角δの算出例を説明する。
図8は、ブーム1が吊荷Wの加重によりブーム1が撓んだ場合の撓み状況を説明する図である。この図において、BFPはブーム1の根本支点、BTPは撓み無しのブーム先端支点、BTP’は撓み有り時のブーム先端支点、θは対地起伏角、θBTPはブーム先端の対地先端角、γは撓み角(正)、δは半径方向振れ角、αは前後回転角である。
この図7に示すように、対地起伏角θは、ブーム1が撓み角γだけ実際には撓んでいるので、半径方向振れ角δは、式(1)において、起伏角θに撓み角γを差し引いた角度となり、式(2)により演算される。
δ=α+(θ−γ)−π/2…式(2)
ここで、撓み角γは、γ=θ−θBTPである。
このような撓み角γは、例えば、図9に示すように、起伏角検出器により検出された起伏角θと、吊荷重算出器により算出された吊荷の重さWと、ブーム長検出器により検出されたブーム長LBとから撓み角を算出する撓み角算出手段によりブーム1の撓み角を算出してもよい。この場合、この撓み角算出手段としては、例えば、図10に示すように、ブーム長LBと起伏角θに基づく作業姿勢別に荷重Wと撓み角γとの関係を求めるテーブルを作成しておくこともよい。これにより、ブーム長LBと起伏角θに基づく作業姿勢別に荷重Wに合致するテーブル(γ1、γ2…γn)より撓み角γを抽出し、この撓み角γ(γ1、γ2…γn)を式(2)に代入してブームの撓みを考慮した半径方向の振れ角δを求めることができる。
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、滑車13A、13B、17A、17Bの数を増減することにより、多様なフック掛け数に対応することができる。
また、以上の実施例では、第1ブラケット6は、先端支軸4に揺動自在に支持されていたが、第1ブラケット6は先端支軸4と平行に配設された支軸に揺動自在に支持されていてもよい。すなわち、第1ブラケット6を支持する第1支軸は、ワイヤロープ5を係合できる位置であれば、先端支軸と共通であっても異なる位置に配設されていてもよい。
また、上記の実施例では、第2揺動角検出手段として、交差ブラケット11に結合されている左右回転ピンとしての交差支軸7と、第1ブラケット6との間に、回転センサ20を配置したが、交差支軸7を第1ブラケット6に結合させ、逆に第1ブラケット6に結合させた交差支軸7と、交差ブラケット11との間に配置するようにしてもよい。
また、第1揺動角検出手段として、第1ブラケット6と、ブーム1の先端部2に結合されている先端支軸4との間に、回転センサ19を配置したが、逆に先端支軸4に第1ブラケット6を結合させ、第1ブラケット6に結合させた先端支軸4と、ブーム1の先端部2との間に配置するようにしてもよい。
また、以上の実施例では、回転センサは、支軸とブラケット間の揺動角を検出するように構成していたが、対地角を直接検出できる対地角度検出器を用いてもよい。このような対地角度検出器としては、例えば、振り子が重力方向(鉛直方向)を維持するように回動し、この回動に伴って回転する回転センサの情報をポテンショメータやエンコーダにより検出する回転センサが挙げられる。このような対地角度検出器は、例えば、第1ブラケット及び第2ブラケット(交差ブラケット)のそれぞれに固定される。この場合、第1ブラケットに固定された対地角度検出器は前後回転角検出手段(第1揺動角検出手段)として機能され、第2ブラケット(交差ブラケット)に固定された対地角度検出器は左右回転角検出手段(第2揺動角検出手段)として機能される。
さらに、第2ブラケット(交差ブラケット)に前後回転角と左右回転角との双方を直接測定可能な傾斜計を取り付けてもよい。この場合の傾斜計は、本発明に係る傾斜角検出手段として機能する。
以上説明したように、本発明に従えば、振れ角が大きい場合にも正確に振れ角δ、φを検出できるクレーンのフックブロック振れ角検出装置を提供することができる。
検出された振れ角δ、φを表示装置により表示させることにより、常法にしたがって、オペレータが、これらの振れ角度δ、φを基にして、それらの2方向の振れ角δ、φがそれぞれ零となるようにブーム先端部2の位置を操作により移動すれば、吊荷(フック本体15a)がブーム先端部2の真下に来るので、地切り時の荷振れを防止することができる。
また、この場合、ブーム1の撓みを配慮する構成とすれば、吊荷の地切り時や接地時のブームの撓みによる吊荷やフックの移動を確実に防止できる。
このような操作はオペレータの手動操作の他、適宜の手法によりブーム先端部2の位置移動を自動化してもよい。この場合、表示装置などにより振れ角情報を表示してもよく、また音声などにより状況をオペレータに報知してもよい。
これにより、本発明の装置によれば、クレーン部のブーム伸縮駆動装置、ブームの起伏駆動装置、ブームの旋回駆動装置などのクレーン部の各アクチュエータ検出器、及び又はクレーン機本体の移動装置と併用することにより、吊荷をもって行きたい位置まで、残留振れなしに、かつ、吊荷の真上にブーム先端を移動するという位置あわせ及び振れ止め制御を行うこともできる。
本発明に係る振れ角検出装置の要部を前方よりみた正面図である。 図1の振れ角検出装置の左側面図である。 図1の振れ角検出装置の右側面図である。 図1の線A−Aで切断したときの線断矢視図である。 図2の線Bより見た要部矢視図である。 本発明に係る振れ角δを検出する方法を説明するための模式図である。 本発明に係る振れ角δの算出課程を説明するブロック図である。 ブームの撓みを考慮した本発明に係る振れ角δを検出する方法を説明するための模式図である。 本発明に係る振れ角δの算出課程を説明するブロック図である。 図9の算出に用いる撓み角γを探索するテーブルである。
符号の説明
1:ブーム
2:先端部
3:先端滑車(第1滑車)
4:先端支軸(第1支軸、先端シーブ回転ピン又は前後回転ピン)
5:ワイヤロープ
6:第1ブラケット(前後回転部材)
7:交差支軸(左右回転ピン)
8:補助支軸(ガイド回転ピン)
9:交差滑車(第4滑車)
10:補助滑車(第5滑車又はガイドシーブ)
11:第2ブラケット(交差ブラケット又は左右回転部材)
12:第3支軸
13A,13B:滑車(第2滑車)
14:フックブロック
14a:フックブロック本体
15:フック部
15a:フック本体
16:第4支軸(水平支軸)
17A、17B:滑車(第3滑車)
18:索端止め部材
19:回転センサ(第1揺動角検出手段又は前後回転角検出手段)
20:回転センサ (第2揺動角検出手段又は左右回転角検出手段)

Claims (3)

  1. 基台上に旋回駆動及び起伏駆動が可能にブームを配設し、該ブームの基端側に配置したウインチよりワイヤロープを繰り出し、繰り出されたワイヤロープをブーム先端に配設された先端滑車より垂下し、垂下されたワイヤロープにより荷を吊り上げるフックブロックを操作して該フックブロックに係合させて荷を吊り上げるクレーンであって、該クレーンの鉛直方向に対する前記先端滑車と前記フックブロックとのなす振れ角を検出するクレーンのフックブロック振れ角検出装置において、
    前記先端滑車を軸支する先端支軸又は該先端支軸に平行に配設された支軸(以下、これらを第1支軸という。)に揺動自在に支持された第1ブラケットと、
    前記第1ブラケットに支持され、前記第1支軸に平面視交差する水平方向に配設された交差支軸と、
    該交差支軸に揺動自在に支持された交差ブラケットと、
    該交差ブラケットに支持され、前記第1支軸に平面視交差する水平方向に配設された第3支軸に回転自在に軸支されて前記先端滑車に係合されたワイヤロープを受ける第2滑車と、
    フックブロック本体に水平に固定された水平支軸に回転自在に支持され前記第2滑車に係合されたワイヤロープを受ける第3滑車を備えたフックブロックと、
    前記交差ブラケットの傾斜角を検出する傾斜角検出手段とを配置したことを特徴とするクレーンのフックブロック振れ角検出装置。
  2. 前記傾斜角検出手段は、前記第1支軸を中心に第1ブラケットの揺動角を検出する第1揺動角検出手段と、前記交差支軸を中心に交差ブラケットの揺動角を検出する第2揺動角検出手段により構成されることを特徴とする請求項1記載のクレーンのフックブロック振れ角検出装置。
  3. 前記先端滑車と前記第2滑車との間に前記先端滑車に係合されたワイヤロープを受けて前記第2滑車へ送り出す前記交差支軸に回転自在に軸支された第4滑車を配設するとともに、該第4滑車に対峙させて前記交差ブラケットが揺動した場合にも前記第4滑車と協働して間に前記ワイヤロープを挟み込む第5滑車を配設させることを特徴とする請求項1記載のクレーンのフックブロック振れ角検出装置。
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