JPH04223993A - クレーンにおけるロープの振れ角検出装置 - Google Patents

クレーンにおけるロープの振れ角検出装置

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JPH04223993A
JPH04223993A JP40608290A JP40608290A JPH04223993A JP H04223993 A JPH04223993 A JP H04223993A JP 40608290 A JP40608290 A JP 40608290A JP 40608290 A JP40608290 A JP 40608290A JP H04223993 A JPH04223993 A JP H04223993A
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JP
Japan
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rope
lever
swing
angle
boom
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Application number
JP40608290A
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English (en)
Inventor
Masahiro Tomita
冨田 正博
Norihiko Umeda
梅田 則彦
Yoshitaka Nimura
仁村 嘉孝
Katsumi Ogawa
勝美 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクレーンにおいて鉛直線
に対する巻上ロープの振れ角(傾き角)を検出する装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クレーン作業時において、図9に示すよ
うに吊荷Wを地面から吊り上げる瞬間の所謂地切り時に
、吊荷Wがブーム1の頂部1aの鉛直下方にないと、地
切り後に荷揺れが生じる。
【0003】そこで、このような荷揺れを防止するため
に、ブーム1の伸縮または起伏調整によってブーム頂部
(巻上ロープ2の中心線)を吊荷重心を通る鉛直線上に
移動させるというクレーン制御が必要となり、その前提
として、鉛直線Vに対する巻上ロープ2の振れ角θを検
出することが必要となる。
【0004】従来、このロープの振れ角を検出する手段
として、特開平1−133893号公報および実開昭6
3−4989号公報に示されたものが公知である。
【0005】前者(以下、従来技術の1という)では、
ブーム頂部に揺動レバーを、巻上ロープに追従して前後
方向に揺動可能に垂下させるとともに、この揺動レバー
の基部にポテンショメータを設け、このポテンショメー
タによって揺動レバーの傾き、すなわち巻上ロープの振
れ角を検出するようにしている。
【0006】一方、後者(以下、従来技術の2という)
では、ブーム基部にブームの対地角度を検出する角度セ
ンサ、ブーム頂部に、ブーム軸線に直角なブーム基準線
に対する巻上ロープの角度を検出するポテンショメータ
をそれぞれ設け、これらの検出値からロープの振れ角を
求めるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術の1および2によると、いずれもブームと巻上ロープ
のなす角度(相対角度)を検出するため、次のような欠
点があった。
【0008】すなわち、従来技術の1および2では、ロ
ープ振れ角の検出の前提として、そのときのブーム角度
を正確に検出することが必要となる。
【0009】しかし、■  伸縮ブームにおいては、ブ
ーム同士の嵌合部分に遊びがあるため、とくにブームを
長く伸長させた状態でブームの直線性が確保されない。
【0010】■  吊り荷重が大きい場合にはブームが
弾性変形する。
【0011】このため、前提としてのブーム角度の検出
精度自体が悪くなるため、目的であるロープの振れ角を
正確に検出できない。
【0012】また、従来技術の2では、クレーンの支持
面を水平としてブームの対地角度を検出しているため、
この地面が傾斜している場合にはブーム対地角度の検出
そのものが不正確となり、ロープ振れ角の検出精度が一
層悪いものとなる。
【0013】さらに、従来技術の1では、ブーム角度が
変化するたびに、そのときのブーム角度状態でロープを
鉛直に垂下させて原点(ポテンショメータ出力0)とし
、地切り時にこの原点からのロープの振れ角を検出する
という所謂原点補正が必要となる。
【0014】ところが、こうなると、一旦ロープ振れ角
を検出した後、この検出結果に基づいてブーム頂部が吊
荷重心を通る鉛直線上にくるようにブームを起伏調整す
ると、原点も変化するため、ロープの振れ角検出が不能
となる。従って、ブームの起伏調整の結果であるロープ
の振れ角の変化状況を把握することができないため、荷
揺れ防止という所期の目的を達成し難くなる。
【0015】そこで本発明は、ロープの振れ角を、ブー
ムとのなす角度(相対角度)ではなく、鉛直線とのなす
角度(絶対角度)として常に正確に検出することができ
るクレーンにおけるロープの振れ角検出装置を提供する
ものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、巻上
ロープを、ブームの頂部にシーブピンを介して回転自在
に設けられたシーブに通して垂下させるクレーンにおい
て、上記ブームの頂部に揺動レバーが、上記シーブピン
と同一軸心まわりに前後方向に揺動可能に取付けられ、
この揺動レバーに、上記垂下した巻上ロープをガイドす
るロープガイド部が設けられることにより、揺動レバー
が、鉛直線に対する巻上ロープの傾きに追従して前後方
向に傾斜するように構成され、この揺動レバーに、同レ
バーの鉛直状態からの傾斜角度を検出する傾斜角計が設
けられてなるものである。
【0017】請求項2の発明は、巻上ロープを、ブーム
の頂部にシーブピンを介して回転自在に設けられたシー
ブに通して垂下させるクレーンにおいて、上記ブームの
頂部に揺動レバーが、上記シーブピンと同一軸心まわり
に前後方向に揺動可能およびシーブピン軸心と直角方向
の水平軸まわりに左右方向に揺動可能に取付けられ、こ
の揺動レバーに、上記垂下した巻上ロープをガイドする
ロープガイド部が設けられることにより、揺動レバーが
、鉛直線に対する巻上ロープの傾きに追従して前後およ
び左右方向に傾斜するように構成され、この揺動レバー
に、同レバーの鉛直状態からの前後および左右方向の傾
斜角度を検出する傾斜角計が設けられてなるものである
【0018】請求項3の発明は、請求項2の構成におい
て、揺動レバーがブームの頂部に対し、球面軸受により
、シーブピンと同一軸心およびこれと直交する水平軸を
含む多方向軸まわりに揺動可能に取付けられてなるもの
である。
【0019】請求項4の発明は、請求項3の構成におい
て、ブーム頂部における揺動レバーの取付点と反対側に
、竪リンクが、球面軸受によって揺動レバーと同じ自由
度をもって取付けられ、この竪リンクと揺動レバーとが
、シーブピン軸心と平行な横リンクで連結されることに
より、揺動レバーの揺動方向をシーブピンと同一軸心ま
わりの前後方向とシーブピン軸心と直交する水平軸まわ
りの左右方向のみに規制する平行リンク機構が構成され
たものである。
【0020】
【作用】上記構成によると、揺動レバーに設けた傾斜角
計により、同レバーの鉛直状態からの傾斜角度をロープ
の振れ角として検出するため、ブームとロープのなす角
度(相対角度)を検出する従来技術と異なり、前提とし
てブーム角度を検出する必要がなく、傾斜角計のみによ
って直接ロープ振れ角を検出することができる。
【0021】従って、伸縮ブームにおけるブーム同士間
の遊びによるブームの曲がりや吊荷重量によるブームの
たわみ、クレーン支持面の傾き等に関係なく、ロープの
振れ角を常に正確に検出することができる。
【0022】また、従来のような原点補正が不要となり
、鉛直線に対するロープの振れ角の変化をそのまま検出
できるため、地切り前のブーム起伏調整の結果であるロ
ープ振れ角の変化状況をリアルタイムで検出、把握する
ことができる。
【0023】一方、請求項2の構成によると、ロープの
前後方向の振れだけでなく、左右の振れをも検出するこ
とができる。このため、ブーム頂部と吊荷重心の左右の
ずれに対しても対処することが可能となる。
【0024】また、請求項3の構成によると、揺動レバ
ーをブーム頂部に対して前後および左右に揺動可能に取
付ける手段として球面軸受を用いているため、たとえば
竪軸と横軸とを組み合わせた継手構造と比較して、構造
が簡単ですむとともに、この取付部分のシーブピン軸方
向の占有スペースが小さくてすむ。このため、揺動レバ
ーをブーム頂部の外面に設ける場合に、レバー取付部分
が外方に大きく突出してクレーン作業(とくに狭所での
作業)の邪魔になる等の不都合が生じない。
【0025】さらに、請求項4の構成によると、揺動レ
バーの揺動方向が本来必要な前後および左右方向のみに
規制されるため、球面軸受を用いたことによる弊害であ
る同レバーの他方向への揺動によるロープ振れ角の検出
誤差が生じるおそれがなくなる。
【0026】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図8によって説明す
る。
【0027】第1実施例(図1および図2参照)この第
1実施例では、図9の主ブーム1の先端に補助ブームと
してのジブ3を張出し、巻上ロープ2を、このジブ3の
先端シーブブロック3aに設けられたジブポイントアイ
ドラシーブ4および同メインシーブ5に通して垂下させ
、その端末にフック(図示せず)を装着した所謂単索状
態で吊り作業を行なう場合を例にとっている。但し、本
発明は、図9に示すように主ブーム1の先端から巻上ロ
ープ2を垂下させて吊り作業を行なう場合にも以下同様
に適用可能である。
【0028】メインシーブ5を支持するシーブピン6の
一端部は、シーブブロック3aの外方に延出され、この
シーブピン端部6aに揺動レバー7の上端部が同ピン軸
心Xまわりに回転自在に取付けられることにより、同レ
バー7がシーブピン軸心Xを中心として前後方向に揺動
可能に支持されている。
【0029】揺動レバー7は、上端部がシーブピン6に
枢支された主部7aの下端部に、下辺部7bが直角方向
に設けられたL字形に形成されている。
【0030】この揺動レバー7の下辺部7bには、左右
一対のロープガイドローラ(以下、単にローラという)
8,8がロープ2の直径とほぼ同等寸法の間隔を置いて
設けられ、この両ローラ8,8間に巻上ロープ2が通さ
れている。
【0031】これにより、揺動レバー7が、巻上ロープ
2の傾きに追従して前後方向に傾斜し、図9に示す地切
り前の状態(図1の仮想線の状態)で、ロープ2の振れ
角θがそのまま鉛直線Vに対するレバー主部7aの傾き
角度となる。すなわち、このレバー主部7aの傾き角度
を検出することによってロープ2の振れ角θを検出する
ことができる。
【0032】なお、巻上ロープ2が両ローラ8,8間を
通過する際の衝撃を和らげるために、両ローラ8,8に
ゴム製のもの、または周面にゴムを装着したものを用い
るのが望ましい。
【0033】揺動レバー7には、レバー主部7aの下部
側面に水平な取付座9を介して傾斜角計10が取付けら
れ、この傾斜角計10により、レバー主部7aの鉛直状
態からの前後方向の傾斜角度、すなわち、巻上ロープ2
の鉛直線Vに対する振れ角θが検出される。
【0034】この検出信号は、図示しないコントローラ
に送られ、この検出値(振れの方向はたとえば+、−で
区別される)に応じたコントローラからの制御信号によ
り、ロープ振れ角θが0となるようにブームの伸縮もし
くは起伏、またはその双方のブーム動作が行なわれ、こ
の制御終了後、巻上ロープ2が巻上げられて地切りが行
なわれる。
【0035】なお、傾斜角計10の難点として、角度検
出の際に加速度、とくに振動加速度の影響を受け、ブー
ム移動時等に高い周波数成分が外乱として検出されると
いう問題がある。このため、傾斜角計10からの信号は
低域フィルタ(ローパスフィルタ)に通され、ここで上
記外乱成分を除去された後、角度信号として処理される
【0036】また、上記のように傾斜角計10の検出信
号に基づいて自動的にブームを制御する方式に代えて、
検出信号を表示部に取込んでロープ振れ角θを運転者に
表示し、この表示に基づいて振れ角θが0となるように
ブームを手動制御する方式をとってもよい。
【0037】このように、揺動レバー7の鉛直状態を基
準としてこの鉛直状態からの揺動レバー7の角度変位量
(絶対角度)をロープ振れ角として検出するため、ブー
ム(主ブームまたはジブ)に対するロープの角度(相対
角度)を検出する従来のように、伸縮ブームにおけるブ
ーム同士間の遊びによるブームの曲がりや吊荷重量によ
るブームのたわみ、クレーン支持面の傾斜等によって検
出誤差が生じるおそれがなくなる。このため、ロープ振
れ角θを常に正確に検出することができる。
【0038】また、上記ブームの起伏調整によってブー
ム角度が変化した場合に、これに伴うロープ振れ角の変
化がそのまま傾斜角計10によって検出されるため、従
来のようにブーム角度が変化する度に原点補正をする必
要がなくなり、ブーム起伏調整の結果であるロープの振
れ角の変化状況をリアルタイムで検出し、把握すること
ができる。このため、とくに検出信号に基づいてブーム
を手動制御する場合に、ロープ振れ角の変化状況を確認
しながら正確な制御を行なうことができる。
【0039】第2実施例(図3参照) 上記第1実施例では、揺動レバー7をジブ先端のシーブ
ブロック3aの外側でシーブピン軸心Xまわりに揺動可
能に設けたのに対し、第2実施例では、同レバー7をシ
ーブブロック3aの内側でシーブピン軸心Xまわりに揺
動可能に取付けている。
【0040】この構成によっても第1実施例と同様の作
用効果を得ることができる。
【0041】第3実施例(図4〜図6参照)実際の吊り
作業においては、吊荷とブーム頂部との位置ずれは、前
後方向だけでなく左右方向にも生じ、また前後左右の両
方向に同時に生じる場合もある。従って、前後方向のず
れに基づくロープ2の前後方向の振れ角のみを検出する
第1および第2実施例では、現実の吊り作業に対応し難
いという問題がある。
【0042】そこで第3実施例では、揺動レバー11の
上端部を球面軸受12を介してシーブピン6の一端部6
aに取付けることにより、同レバー11をシーブピン軸
心Xおよびこれと直交する水平軸Yを含む多方向軸まわ
りに揺動可能に支持している。
【0043】なお、この実施例では、揺動レバー11を
直線状に形成するとともに、その下端にアングル状の枠
体13を介して取付座14を水平に取付け、この取付座
14上に、揺動レバー11の前後方向の回動変位量を検
出する第1傾斜角計15と、同レバー11の左右方向の
回動変位量を検出する第2傾斜角計16とを設けている
。また、ロープガイド部材として、ローラに代えてシー
ブ17,17を枠体13に取付けている。
【0044】この構成によると、ロープ2の前後方向だ
けでなく左右方向の振れ角をも検出することができるた
め、現実の吊り作業に確実に対応しうることとなる。
【0045】ところで、この第3実施例の構成によると
、揺動レバー11をシーブピン6に対して前後および左
右両方向に揺動可能に取付ける手段として球面軸受12
を用いているため、同じ目的を達成する他の手段として
、たとえば竪軸と横軸とを組み合わせた継手構造をとる
場合と比較して次のような利点を有する。
【0046】(a)構造が簡単ですみ、シーブピン6へ
の組み込みが容易となる。
【0047】(b)このレバー取付部分のシーブピン軸
方向の占有スペースが小さくてすむ。このため、揺動レ
バー11をジブ先端シーブブロック3aの外側に取付け
る場合に、同取付部分の突出量が大きくなったり、同レ
バー11を先端シーブブロック3a内に組み込む場合に
同ブロック3aの厚みが大きくなったりし、これによっ
てクレーン作業、とくに屋内等の狭所にブームを挿入し
て行うクレーン作業の邪魔になる等の不都合が生じない
【0048】ところが、反面、次のような問題が生じる
。球面軸受12を用いる結果、揺動レバー11が、本来
必要な前後および左右方向以外の方向、とくにシーブピ
ン軸心Xと直交する竪軸Zまわりにも揺動しうる状態と
なるため、巻上ロープ2の巻上げ、巻下げ時の捻れや風
の影響等によって揺動レバー11が図6に示すようにね
じれ回転する場合がある。
【0049】こうなると、ロープ2そのものは鉛直状態
であるにもかかわらず、この揺動レバー11のねじれ回
転が傾斜角計15,16によりロープ2の振れとして検
出されてしまう。あるいは、ロープ2の振れとレバー1
1のねじれ回転が重なって正確な振れ角の検出ができな
くなる。
【0050】第4実施例(図7参照) そこで第4実施例では、シーブピン6の他端部に、竪リ
ンク18を球面軸受19によって揺動レバー11と同じ
自由度をもって取付けるとともに、この竪リンク18の
遊端部と揺動レバー11の中間部とを、シーブピン6と
平行な横リンク20によって連結している。21,22
は竪リンク18および揺動レバー11に対して横リンク
20の両端部を前後方向水平軸まわりに回転自在に連結
する連結軸である。
【0051】こうして、シーブピン6と、揺動レバー1
1と、竪リンク18と、横リンク20とによって平行リ
ンク機構23を構成し、この平行リンク機構23により
、揺動レバー11の揺動方向を、シーブピン軸心Xまわ
りの前後方向とシーブピン軸心Xと直交する水平軸Yま
わりの左右方向のみに規制し、これにより、前記した揺
動レバー11のねじれ回転による誤検出を防止するよう
にしている。
【0052】第5実施例(図8参照) 第5実施例では、ロープガイド部材として、前記各実施
例で用いたローラ8またはシーブ17に代えてパイプ2
4を用いている。
【0053】こうすれば、第3および第4実施例の構成
をとる場合に、ロープ2と揺動レバー11の左右方向の
相対移動がなくなるため、ロープ2の左右方向の振れに
対して揺動レバー11が正確に追従しうることとなる。
【0054】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、ブー
ムの頂部に揺動レバーを、巻上ロープの傾きに追従して
傾斜するように構成し、この揺動レバーに設けた傾斜角
計により、同レバーの鉛直状態からの傾斜角度をロープ
の振れ角として検出する構成としたから、ブームとロー
プのなす角度(相対角度)を検出する従来技術と異なり
、前提としてブーム角度を検出する必要がなく、傾斜角
計のみによって直接ロープ振れ角を検出することができ
る。
【0055】従って、伸縮ブームにおけるブーム同士間
の遊びによるブームの曲がりや吊荷重量によるブームの
たわみ、クレーン支持面の傾き等に関係なく、ロープの
振れ角を常に正確に検出することができる。
【0056】また、従来のような原点補正が不要となり
、鉛直線に対するロープの振れ角の変化をそのまま検出
できるため、地切り前のブーム起伏調整の結果であるロ
ープ振れ角の変化状況をリアルタイムで検出、把握する
ことができる。
【0057】一方、請求項2の発明によると、ロープの
前後方向の振れだけでなく、左右方向の振れをも検出す
ることができる。このため、ブーム頂部と吊荷重心の左
右方向のずれに対しても対処することが可能となる。
【0058】また、請求項3の発明によると、揺動レバ
ーをブーム頂部に対して前後および左右に揺動可能に取
付ける手段として球面軸受を用いているため、たとえば
竪軸と横軸とを組み合わせた継手構造と比較して、構造
が簡単ですむとともに、この取付部分のシーブピン軸方
向の占有スペースが小さくてすむ。このため、揺動レバ
ーをブーム頂部の外面に設ける場合に、レバー取付部分
が外方に大きく突出してクレーン作業(とくに狭所での
作業)の邪魔になる等の不都合が生じない。
【0059】さらに、請求項4の発明によると、揺動レ
バーの揺動方向が、本来必要な前後および左右方向のみ
に規制されるため、球面軸受を用いたことによる弊害で
ある同レバーの他方向への揺動によるロープ振れ角の検
出誤差が生じるおそれがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す側面図である。
【図2】図1のイ−イ線拡大断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す図2相当図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す一部断面正面図であ
る。
【図5】図4のロ一ロ線断面図である。
【図6】第3実施例の構成による問題点を説明するため
の図である。
【図7】本発明の第4実施例を示す図4相当図である。
【図8】本発明の第5実施例を示す揺動レバーの一部断
面正面図である。
【図9】本発明の技術的背景を説明するためのクレーン
の概略側面図である。
【符号の説明】 2  巻上ロープ 3  ジブ(補助ブーム) 3a  ブーム頂部としてのジブ先端シーブブロック5
  同シーブブロックに設けられたシーブ6  同シー
ブピン X  シーブピン軸心 Y  シーブピン軸心と直交する水平軸7,11  揺
動レバー 12  揺動レバーを取付けるための球面軸受23  
平行リンク機構 18  平行リンク機構を構成する竪リンク19  竪
リンクを取付蹴るための球面軸受20  横リンク 8,17  ガイド部を構成するガイドローラ24  
同パイプ 10,15,16  傾斜角計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  巻上ロープを、ブームの頂部にシーブ
    ピンを介して回転自在に設けられたシーブに通して垂下
    させるクレーンにおいて、上記ブームの頂部に揺動レバ
    ーが、上記シーブピンと同一軸心まわりに前後方向に揺
    動可能に取付けられ、この揺動レバーに、上記垂下した
    巻上ロープをガイドするロープガイド部が設けられるこ
    とにより、揺動レバーが、鉛直線に対する巻上ロープの
    傾きに追従して前後方向に傾斜するように構成され、こ
    の揺動レバーに、同レバーの鉛直状態からの傾斜角度を
    検出する傾斜角計が設けられてなることを特徴とするク
    レーンにおけるロープの振れ角検出装置。
  2. 【請求項2】  巻上ロープを、ブームの頂部にシーブ
    ピンを介して回転自在に設けられたシーブに通して垂下
    させるクレーンにおいて、上記ブームの頂部に揺動レバ
    ーが、上記シーブピンと同一軸心まわりに前後方向に揺
    動可能およびシーブピン軸心と直角方向の水平軸まわり
    に左右方向に揺動可能に取付けられ、この揺動レバーに
    、上記垂下した巻上ロープをガイドするロープガイド部
    が設けられることにより、揺動レバーが、鉛直線に対す
    る巻上ロープの傾きに追従して前後および左右方向に傾
    斜するように構成され、この揺動レバーに、同レバーの
    鉛直状態からの前後および左右方向の傾斜角度を検出す
    る傾斜角計が設けられてなることを特徴とするクレーン
    におけるロープの振れ角検出装置。
  3. 【請求項3】  揺動レバーがブームの頂部に対し、球
    面軸受により、シーブピンと同一軸心およびこれと直交
    する水平軸を含む多方向軸まわりに揺動可能に取付けら
    れてなることを特徴とする請求項2記載のクレーンにお
    けるロープの振れ角検出装置。
  4. 【請求項4】  請求項3記載のクレーンにおけるロー
    プの振れ角検出装置において、ブーム頂部における揺動
    レバーの取付点と反対側に、竪リンクが、球面軸受によ
    って揺動レバーと同じ自由度をもって取付けられ、この
    竪リンクと揺動レバーとが、シーブピン軸心と平行な横
    リンクで連結されることにより、揺動レバーの揺動方向
    をシーブピンと同一軸心まわりの前後方向とシーブピン
    軸心と直交する水平軸まわりの左右方向のみに規制する
    平行リンク機構が構成されたことを特徴とするクレーン
    におけるロープの振れ角検出装置。
JP40608290A 1990-09-21 1990-12-25 クレーンにおけるロープの振れ角検出装置 Pending JPH04223993A (ja)

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Cited By (9)

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