JP2530862B2 - 杭圧入機の姿勢制御装置 - Google Patents

杭圧入機の姿勢制御装置

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JP2530862B2
JP2530862B2 JP62197716A JP19771687A JP2530862B2 JP 2530862 B2 JP2530862 B2 JP 2530862B2 JP 62197716 A JP62197716 A JP 62197716A JP 19771687 A JP19771687 A JP 19771687A JP 2530862 B2 JP2530862 B2 JP 2530862B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、杭圧入機により土中に圧入される杭部材を
垂直状態に保持する姿勢制御を自動的に行なう杭圧入機
の姿勢制御装置に関する。
(従来技術) 従来、パイラーとして知られた油圧式の杭圧入機(杭
抜きも可能)にあっては、例えば鋼管矢板等の杭部材を
垂直に土中に圧入するための姿勢制御が重要になる。
第9図はパイラーにおける従来の姿勢制御を示す。
第9図において、1はパイラーであり、パイラーサド
ル2上にパイラー本体3をX、Y、Z3軸方向に油圧駆動
自在に装着している。即ち、パイラー本体3は、パイラ
ーサドル2に対し、3軸回りのそれぞれに回動できると
共にX軸方向に直動することができる。
パイラー本体3の前部には鋼管矢板5を保持するチャ
ック4が設けられ、チャック4はZ軸方向(上下方向)
に駆動することができ、チャック4に鋼管矢板5を保持
した状態で下降駆動することにより鋼管矢板5を所定ス
トロークだけ圧入し、ストローク下限に至るとチャック
4を緩めてストローク上限に引き上げ、再び保持して下
降駆動することの繰り返しで鋼管矢板5を圧入する。
一方、パイラー1により圧入される鋼管矢板5を垂直
状態に保つ姿勢制御は、オペレータの遠隔操作で行なわ
れており、鋼管矢板の垂直度の計測は、圧入位置の近傍
に例えば2台の光学式の水準器7を設置し、水準器7に
より例えば鋼管矢板の頭頂部5aを観測して垂直度を求
め、計測結果をオペレータに伝えて手動操作により垂直
度を保つ姿勢制御を行うようにしている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の姿勢制御にあって
は、作業員による垂直度の計測によってオペレータが手
動操作で姿勢を制御していたため、計測作業が煩雑で姿
勢制御の操作にも時間がかかる。そこで例えば圧入開始
時にのみ計測と姿勢制御を行ない、以後は許容範囲外に
鋼管矢板が傾斜しない限り、そのまま圧入を行なうよう
にしている。
ところが、圧入初期の段階で目視では判断できないよ
うな比較的小さい傾斜があっても、圧入場所の土質によ
っては、圧入の途中で大きく傾むく場合があり、傾きが
大きくなってからでは姿勢制御にも不具合のため、最悪
の場合には圧入を中止しなければならないような事態を
招く恐れがあった。
このような問題は、特に最初の1本目を圧入する場合
に顕著であり、圧入工事の初期段階においては杭部材の
姿勢制御に相当な時間と労力を費すという問題があっ
た。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
もので、圧入する杭部材の垂直度を保つための姿勢検出
と姿勢制御を全て自動化して作業能率を大幅に向上する
ようにした杭圧入機の姿勢制御装置を提供することを目
的とする。
この目的を達成するため本発明にあっては、圧入済み
の杭部材上に設置される圧入機サドルに対しリーダマス
トをX,Y,Z軸の3軸方向のそれぞれで回動自在に装着す
ると共にX軸方向に直動自在に備え、更に杭部材を保持
して圧入するチャックをリーダマストに対しZ軸方向に
直動すると共に杭部材の進行方向(継ぎ手の方向等)を
調整するためZ軸回りに回動自在とした圧入機に於い
て、リーダマストの姿勢制御を行う姿勢制御系と杭の姿
勢制御を行なう杭の姿勢制御系とを独立に構成し、リー
ダマストの姿勢制御系の姿勢制御による杭の姿勢変化分
を外乱として杭の姿勢制御系で修正するようにし、先ず
リーダマストの姿勢制御系として、リーダマストのX及
びY軸方向の傾斜量を検出する傾斜センサを設け、この
傾斜センサの検出傾斜量を零に保つようにリーダマスト
のX軸及びY軸回りの回動を制御する。
一方、チャックに保持された杭部材の姿勢制御系は、
杭部材にX軸及びY軸方向の傾斜量を検出する傾斜セン
サを設け、リーダマストの姿勢制御系による杭部材の動
きを外乱として杭部材の傾斜センサで検出し、リーダマ
ストのX軸直動とZ軸回転により杭部材に装着した傾斜
センサの検出傾斜量を零に保つ姿勢制御を行なう。
更に、杭圧入機の進行方向(圧入機サドルの進行方
向)とリーダマストの方向とが異なるコーナ部での圧入
時には、リーダマストのサドルに対するZ軸回転量と、
リーダマストに対するチャックのZ軸回転量を回転セン
サで検出し、コーナ部で杭部材を垂直に保持するリーダ
マストのX軸直動量及びZ軸回転角を演算する処理を付
加するようにしたものである。
(作用) このような構成を備えた本発明の杭圧入機の姿勢制御
装置にあっては、リーダマストの傾斜が傾斜センサで正
確に検出されてリーダマストを垂直状態に保つ姿勢制御
が自動的に行なわれ、このようなリーダマストの姿勢制
御に対し独立した制御系によって杭部材の傾斜が正確に
検出されてリーダマストの姿勢制御が成立した状態で杭
部材を垂直に保つ姿勢制御が行なわれることとなり、圧
入開始から圧入終了までの間に渡って常時姿勢制御が掛
かることで(但しチャック引き上げ時は姿勢制御を解除
する場合がある)、傾斜が大きくなる前に常に姿勢制御
による修正が行なわれ、高い制御精度で且つ自動的に垂
直度を保った杭部材の圧入作業を行なうことができ、制
御異常が起きない限りオペレータの介入は不要であり、
作業能率を大幅に向上しまた労力負担を大幅に軽減する
ことができる。
(実施例) 第2図は本発明の姿勢制御の対象となる杭圧入機の駆
動系を模式的に示した説明図であり、あわせて駆動系に
対する傾斜センサ及び回転センサの設置状態を示す。
第2図において、10は杭圧入機の圧入機サドルであ
り、圧入機サドル10は最初の1本目を圧入する際には予
め準備されたスタンド上に載置され、例えば3本の杭部
材の圧入を終了すると、その後は圧入が済んだ杭部材上
に乗って次の杭部材の圧入を行ない、杭部材の圧入毎に
移動する自走式としての機能を有する。
12はリーダマストであり、圧入機サドル10に対しX軸
方向(サドル進行方向)、Y方向(サドル進行方向に直
交する方向)、及びZ方向(垂直方向)の3軸回りに回
動自在で且つX軸方向に直動自在に装着されている。
具体的に説明すると、圧入機サドル10にはX軸直動ア
クチュエータ18が設けられ、X軸直動アクチュエータ18
によってリーダマスト12をX軸方向に直動することがで
きる。X軸直動アクチュエータ18に続いてはZ軸回転ア
クチュエータ20が設けられ、リーダマスト12をZ軸回り
に回動することができる。更にY軸回転アクチュエータ
16が設けられ、Y軸回転アクチュエータ16によりリーダ
マスト12をY軸回りに回動することができる。また、Y
軸回転アクチュエータ16に続いてはX軸回転アクチュエ
ータ14が設けられ、リーダマスト12をX軸回りに回動す
ることができる。このようなX軸直動アクチュエータ1
8、Z軸回転アクチュエータ20、Y軸回転アクチュエー
タ16及びX軸回転アクチュエータ14で成るリーダマスト
12の駆動系には、リーダマスト12のZ軸方向を基準とし
たY軸方向の傾斜角に応じた傾斜量S1を検出するマスト
Y方向傾斜センサ30と、Y軸方向の傾斜角に応じた傾斜
量S2を検出するマストX方向傾斜センサ34が設けられ
る。
また、Z軸回転アクチュエータ20による圧入機サドル
10の進行方向に対するZ軸回りの回転角θ1を検出する
ためマスト回転センサ46が設けられる。
一方、リーダマスト12に対してはZ軸直動アクチュエ
ータ24及びZ軸回転アクチュエータ26を介してチャック
22が設けられる。Z軸直動アクチュエータ24はリーダマ
スト12に対しチャック22を上下方向に駆動するもので、
チャック22を引上げた状態で杭部材100を保持してZ軸
直動アクチュエータ24よりチャック22を下降駆動するこ
とで杭部材100を圧入することができる。また、Z軸回
転アクチュエータ26は、例えば杭部材100として鋼管矢
板を使用した場合には、鋼管矢板に設けている継手の方
向を調整するチャック回転用のアクチュエータとなる。
このようにチャック22により保持された杭部材100に
は杭部材の姿勢制御を行なうため、杭部材100の垂直方
向、即ちZ軸に対するY軸方向の傾斜角に応じた傾斜量
S10を検出する杭Y方向傾斜センサ38と、X軸方向の傾
斜角に応じた傾斜量S20を検出するための杭X方向傾斜
センサ42が装着されている。この杭X方向及びY方向傾
斜センサ38,42の装着は、杭圧入位置の圧入作業の影響
を受けない杭部材100の頭頂部に設置するようになり、
各傾斜センサ38,42の検出傾斜量は送信電波により杭圧
入機側に設けられる制御装置に送られるようになる。更
に、Z軸回転アクチュエータ26によるチャック22の回転
角θ2を検出するチャック回転センサ48が設けられる。
尚、Z軸回転アクチュエータ26の回転軸Aとチャック
22の回転軸Bは説明を分かり易くするため分けて示して
いるが、実際には、軸Aと軸Bは同軸に配置され、Z軸
アクチュエータ26の回転は、チャック22による杭部材10
0の回転そのものとなる。
第1図は第2図に示した杭圧入機の駆動系及びセンサ
設置状態を前提に得られた本発明の姿勢制御装置の一実
施例を示したブロック図である。
第1図において、まずリーダマスト12の姿勢制御系
は、マストY方向傾斜センサ30、マストX方向傾斜セン
サ34、第1の制御回路32、第2の制御回路36、X軸回転
アクチュエータ14、Y軸回転アクチュエータ16で構成さ
れる。ここでX軸回転アクチュエータ14によるリーダマ
スト12のX軸回りの回転は、マストのY姿勢として反映
され、またY軸回転アクチュエータ16によるリーダマス
ト12のY軸回りの回転はマストのX姿勢12Xとして反映
され、当然のことながらマストのY姿勢12Y及びマスト
のX姿勢12XはマストY方向及びマストX方向傾斜セン
サ30,34に破線で示すように傾斜角の変化として入力さ
れる。
一方、杭部材100の姿勢制御系は、杭Y方向傾斜セン
サ38、杭X方向傾斜センサ42、第3の制御回路40、第4
の制御回路44、Z軸回転アクチュエータ20、X軸直動ア
クチュエータ18で構成され、Z軸回転アクチュエータ20
及びX軸直動アクチュエータ18による杭部材100の動き
は杭のX,Y姿勢変化として反映され、破線で示すように
杭のX,Y姿勢の変化は杭Y方向及び杭X方向傾斜センサ3
8,42に検出傾斜角の変化として入力される。また、杭部
材100のX,Y姿勢はリーダマストの姿勢制御系におけるX
軸回転及びY軸回転アクチュエータ14,16の動きによる
姿勢変化を受け、更に圧入時の反力等の外乱による姿勢
変化を受けることになる。
このような杭部材100の基本的な姿勢制御系に対し、
更にマスト回転センサ46チャック回転センサ48及び演算
回路50が付加されている。演算回路50は後の説明で明ら
かにするように、コーナ部の杭圧入時においてマスト回
転センサ46及びチャック回転センサ48の検出回転角θ1,
θ2に基づいて杭部材100を垂直状態に姿勢制御するた
めのX軸直動量Xa及びZ軸回転角θaを演算するように
なる。
このように第1図でリーダマスト12と杭部材100の姿
勢制御系を独立に構成している理由は第2図から明らか
なように、リーダマスト12は圧入機サドル10を基準に姿
勢制御されるものであり、一方、杭部材100は地面に当
たった杭部材100の下端100aを支点として姿勢制御され
るものであり、各制御系における制御対象の制御基準が
異なることから独立した姿勢制御系とするものである。
即ち、第2図から明らかなように、リーダマスト12は
圧入機サドル10に対するX軸回りの回動でY軸方向に対
する傾斜を修正することができ、またY軸回りの回動で
X軸方向に対する傾斜を修正することができる。これに
対し杭部材100は下部の100aを支点としてチャック22の
位置を移動することで傾斜を修正するようになり、X軸
方向の直動でX軸方向の傾斜を修正することができ、ま
たZ軸回りの回動でY軸方向の傾斜を修正することがで
きる。
次に第1図に示したリーダマスト12の姿勢制御系の動
作を第3図のフローチャートを参照して説明する。
第3図に示すフローチャートにあっては、第1図の第
1及び第2の制御回路36に示すように、圧入機サドル10
を圧入済みの杭上に固定するサドルチャック(図示せ
ず)の開閉信号と圧入制御のオン、オフ信号のそれぞれ
が与えられており、その結果、第1及び第2の制御回路
32,36は圧入の制御信号がオンで且つサドルクランプ開
閉信号が閉信号のときにリーダマストの姿勢制御を行な
い、それ以外のときは姿勢制御を解除するようになる。
そこで第3図のフローチャートに従ってリーダマスト
の姿勢制御を説明すると、まず判別ブロック52で圧入開
始の有無をチェックしており、例えばオペレータが圧入
開始の制御操作を行なうと次の判別ブロック54に進む。
判別ブロック54にあってはサドルクランプが閉じている
か否かチェックしており、サドルチャックが閉じている
とブロック56に進んでマストY方向傾斜センサ30の出力
S1とマストX方向センサ34の出力S2を読込む。続いて、
ブロック58でY方向傾斜センサ30の出力S1を減らす方向
に第1の制御回路32がX回転アクチュエータ14を駆動
し、その結果、Y方向傾斜センサ30の出力S1が減少する
ようになる。判別ブロック60にあってはY方向傾斜セン
サ30の出力S1が零か否かを監視しており、X軸回転アク
チュエータ14の駆動で出力S1=0、即ちリーダマスト12
のY方向の傾斜角が零となってZ軸方向に姿勢制御され
ると、ブロック62に進んでX軸回転アクチュエータ14の
制御を停止する。続いて、ブロック64でY方向傾斜セン
サ34の出力S2を減らす方向にY軸回転アクチュエータ16
を駆動し、同様に判別ブロック66でS2=0となったとき
ブロック68に進んでY軸回転アクチュエータ16の駆動を
停止する。
このようなリーダマストの姿勢制御により第2図に示
した杭圧入時において、Z軸直動アクチュエータ24によ
りチャック22をストローク上限に引上げた状態で保持し
て下降駆動により圧入する際に、X回転アクチュエータ
14及便Y軸回転アクチュエータ16によるリーダマスト12
を垂直に保つ姿勢制御が繰り返されるようになる。
尚、このようなリーダマストの姿勢制御により、杭の
姿勢が変化するが、その変化分は後述する杭の姿勢制御
系により修正されるので問題ない。
また第3図のフローチャートに示すリーダマストの姿
勢制御にあっては、杭部材の圧入開始後に姿勢制御をオ
ンし圧入終了後に姿勢制御オフしているが、このような
姿勢制御のオン、オフ制御を行なわずに、サドルチャッ
クの保持中は圧入動作の如何に係わらず常時リーダマス
トの姿勢制御を行なうようにしてもよい。
次に、第1図に示した杭部材の姿勢制御系の動作を第
4図のフローチャートを参照して説明する。
この第4図のフローチャートにあってもリーダマスト
の姿勢制御の場合と同様、第3及び第4の制御回路40,4
4に対してはチャック開閉信号及び圧入制御のオン、オ
フ信号が与えられており、圧入制御が開始されて且つチ
ャックが閉じているときにのみ、杭部材の姿勢制御を行
なうようにしている。
そこで第4図のフローチャートについて杭部材の姿勢
制御を説明すると、判別ブロック70で圧入開始を判別す
ると、判別ブロック72に進んでチャック開閉の有無をチ
ェックし、チャックが閉じていればブロック74に進んで
杭Y方向傾斜センサ38の出力S10及び杭X方向傾斜セン
サ42の出力S20をそれぞれ読込む。
次の判別ブロック76にあっては、コーナ部の圧入か否
かをチェックしており、コーナ部でなければ、即ち直線
方向の圧入作業であったならばブロック78に進み、Y方
向傾斜センサ38の出力S10を減らす方向にZ軸回転アク
チュエータ20を駆動し、判別ブロック80で出力S10=0
が得られたならばブロック82でZ軸回転アクチュエータ
20の駆動を停止する。
続いて、ブロック84でX方向傾斜センサ42の出力S20
を減らす方向にX軸直動アクチュエータ18を駆動し、判
別ブロック86でS20=0が得られると、ブロック88でX
軸直動アクチュエータ18の駆動を停止する。
このような杭部材の姿勢制御にあっては第3図のフロ
ーチャートに示したリーダマストの姿勢制御による杭部
材100の姿勢変化が外乱として杭Y方向及びX方向傾斜
センサ38,42で検出されて姿勢制御を行なうこととな
り、更に圧入時の反力による杭部材100の姿勢変化の外
乱についてもあわせて杭部材の姿勢制御を行なうことと
なり、杭部材100はチャック22の下降駆動による圧入時
において垂直状態を保つ姿勢制御を受けることができ
る。
次に、第4図のフローチャートにおける判別ブロック
76でコーナ部が判別されるとブロック90に示すコーナ部
の姿勢制御に移行する。このブロック90のコーナ部の姿
勢制御は第5図にサブルーチンとして示される。
第6図はコーナ部の杭圧入時における杭圧入機の状態
を示した平面図である。
第6図において、コーナ部の圧入にあっては、それま
での杭圧入機の進行方向に対し(圧入機サドル10に対
し)圧入機本体10aが回転角θ1となる方向にリーダマ
スト12を回転することになる。このためコーナ圧入時に
あっては、リーダマストの方向の圧入機の進行方向とが
それぞれ別になる。更に、チャックに保持された圧入し
ようとする杭部材100における杭の進行方向、即ち傾斜
センサの方向もリーダマストの進行方向に対し異なるθ
2方向となる。
そこで第1図に示したように、コーナ部の圧入時にあ
ってはマスト回転センサ46で検出した進行方向に対する
リーダマストの回転角θ1と、チャック回転センサ48で
検出したマスト進行方向に対する杭進行方向の回転角θ
2とに基づいて、杭Y方向及び杭X方向傾斜センサ38,4
2の検出傾斜量S10,S20をZ軸回転アクチュエータ20及び
X軸直動アクチュエータ18の制御量に変換する必要があ
り、この変換演算を演算回路50で行なうようになる。
第7図は第6図に示したコーナ部の圧入時における演
算回路50の変換演算の原理を説明するための平面説明図
である。
第7図において、Qが杭部材を正しい垂直状態に保っ
たときの位置であり、この正しい位置Qに対し、今Pに
示すX方向及びY方向で傾斜した位置に杭部材があった
ものとする。
このようにX方向及びY方向に傾斜した位置Pに杭部
材を保持したときの杭Y方向及び杭X方向傾斜センサ3
8,42の出力S10,S20は、位置Pを原点とした図示のベク
トルで表すことができる。
更に詳細に説明するならば、Y方向のセンサ出力S10
は、例えば第8図に示すように地面に接する支点からH
の高さにチャックをもっ点Pとなる位置で杭部材100が
保持されていたとすると、正しい位置Qのチャック保持
で支持したときのY方向の傾斜角θyに対し杭Y方向傾
斜センサ38の出力S10は、 S10=H tanθy に対応した出力を生ずる。
この点は杭X方向傾斜センサ42の出力S20についても
同様である。
再び第7図を参照するに、位置Qにあるべきチャック
が図示のように位置Pにあったとすると、傾斜センサか
らは図のS10及びS20に対する出力が得られる。このとき
正しい位置Qの座標(Xq,Yq)は次式で与えられる。
Xq=l cosθ1+S1 cos(θ1+θ2) +S2 sin(θ1+θ2) Yq=l sinθ1+S1 sin(θ1+θ2) −S2 cos(θ1+θ2) …(1) 尚、前記第(1)式においてlはチャック保持位置P
とリーダマスト12の回転中心までの距離で与えられる定
数、またθ1,θ2はマスト及びチャック回転センサ46,4
8の検出回転角である。
このようにして前記第(1)式により正しい位置Qの
座標(Xq,Yq)が得られたならば、チャック位置Pを正
しい位置Qに移動するためのZ回転アクチュエータ20の
回転角θa及びX軸直動アクチュエータ18の移動量Xa
は、 θa=sin(Yq/l)−θ1 Xa=Xq=l cos(θ1+θ2) …(2) として求めることができる。
尚、第4図のフローチャートに示した杭部材の姿勢制
御にあっては、杭部材を保持するチャック22の位置をX
軸直動及びZ軸回転の制御で変えるようにしているが、
このときの土の状態、圧入した杭の深さ、更にはチャッ
クの地面からの高さ等によりチャックの位置変化量と杭
の傾斜角の関係が一定にはならないが、その変化量が比
較的小さいことから特に問題はない。
勿論、更に杭部材の姿勢制御の精度を高めたい場合に
は、杭部材の姿勢制御の基準となる支点位置からチャッ
ク位置までの高さ情報等を制御情報として検出すること
で、より高精度の姿勢制御ができる。
(発明の効果) 以上説明してきたように本発明によれば、リーダマス
トの姿勢制御系による傾斜センサの検出出力に基づいて
リーダマストを垂直状態に保持する姿勢制御及び杭部材
の姿勢制御系による傾斜センサに基づいた杭部材を垂直
状態に保つ姿勢制御により、杭圧入機により圧入する杭
部材を圧入中において常時姿勢制御することができ、姿
勢検出と姿勢制御がすべて自動化できることで、従来作
業員による計測やオペレータに頼っていた姿勢制御操作
の作業能率を大幅に向上することができ、また垂直度を
出すために相当な熟練を必要としたオペレータの労力負
担を大幅に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示したブロック図、第2図
は本発明の制御対象となる杭圧入機の駆動系をセンサ取
付状態と共に示した説明図、第3図は第1図の実施例に
よるリーダマストの姿勢制御を示したフローチャート、
第4図は第1図の実施例による杭部材の姿勢制御を示し
たフローチャート、第5図は第4図のコーナ部姿勢制御
をサブルーチンとして示したフローチャート、第6図は
コーナ部の圧入を示した平面図、第7図はコーナ部の姿
勢制御の演算原理を示した平面図、第8図はコーナ部に
おける杭部材の傾斜センサ出力を示した説明図、第9図
は従来例を示した説明図である。 10:圧入機サドル 10a:圧入機本体 12:リーダマスト 14:X軸回転アクチュエータ 16:Y軸回転アクチュエータ 18:X軸直動アクチュエータ 20:Z軸回転アクチュエータ 22:チャック 24:Z軸直動アクチュエータ(圧入用) 26:チャック用Z軸回転アクチュエータ 30:マストY軸方向傾斜センサ 32:第1の制御回路 34:マストX方向傾斜センサ 36:第2の制御回路 38:杭Y方向傾斜センサ 40:第3の制御回路 42:杭X方向傾斜センサ 44:第4の制御回路 46:マスト回転センサ 48:チャック回転センサ 50:演算回路 100:杭部材 100a:杭部材の支点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−109617(JP,A) 特開 昭57−201422(JP,A) 特開 昭59−15124(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】杭又は矢板等の杭部材を土中に圧入する杭
    圧入機のサドルと、該サドルに対して杭部材の圧入向き
    と位置を決めるリーダマストとからなる装置に於いて、 前記リーダマストの姿勢制御を行う姿勢制御系と杭の姿
    勢制御を行なう杭の姿勢制御系とを独立に構成しリーダ
    マストの姿勢制御系の姿勢制御による杭の姿勢変化分を
    外乱として杭の姿勢制御系で修正すると共に、 杭部材の圧入向きを定めて圧入動作を行なうシリンダ部
    にX−Y軸向きの傾斜計を設けると共に、杭部材にX−
    Y軸向きの傾斜計を設け 前記各傾斜計の検出出力から所定の向きに対するずれ量
    を所定値に保つように前記各軸に対するアクチュエータ
    を作動制御する演算部を設けたことを特徴とする杭圧入
    機の姿勢制御装置。
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