JP6162481B2 - 作業領域線表示装置 - Google Patents

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Description

この発明は、カメラで撮像された画像に作業領域線を重畳表示する作業領域線表示装置に関する。
従来から、ブームの先端部にテレビカメラを設けたクレーン用監視カメラ装置が知られている(特許文献1参照)。
係るクレーン用監視カメラ装置は、ブームの先端部にカメラハウジングを設け、このカメラハウジング内にテレビカメラを下向きに且つ揺動可能に設け、このテレビカメラを左右方向と前後方向とに揺動させる2つのモータを設け、この2つのモータによってテレビカメラを左右前後に揺動させることによって、フック周辺の広い範囲を撮影してモニタに表示し、これによりクレーン作業の安全確認の向上を図るようにしたものである。
ところが、このようなクレーン用監視カメラ装置にあっては、どの範囲まで吊荷を移動させてよいのかが分からないという問題がある。
そこで、吊荷を移動させることができる領域を示す作業領域線をモニタの画面上に重畳表示することが提案されている。
特開平6−24680号公報
しかしながら、テレビカメラの左右や前後の揺動角に拘わらず、撮像した画像上の正しい位置に常に作業領域線を表示するためには、テレビカメラの前後左右の揺動を検出する揺動角検出装置を設け、この揺動角検出装置が検出する揺動角からその揺動角に応じて画像上の正しい位置に作業領域線を表示する必要がある。
しかし、揺動角検出装置を設けるとクレーン用カメラ装置は高価なものになってしまうという問題がある。
この発明の目的は、揺動角検出装置を設けなくても作業領域線を正しい位置に表示することのできる作業領域線表示装置を提供することにある。
請求項1の発明は、作業機のブームの先端部に設けられるとともに下方に向けられたカメラと、このカメラで撮像された画像上に、フックによって吊るされる吊荷の移動可能な領域を示す作業領域線を重畳表示するモニタとを備えた作業領域線表示装置であって、
前記カメラで撮像された前記フックを画面上の所定位置に位置させるようにカメラの姿勢を操作する姿勢操作手段と、
前記フックの位置情報とブーム先端の位置情報とに基づいて前記カメラの姿勢角を求める演算手段と、
この演算手段が求めたカメラの姿勢角に応じて前記画像上の作業領域線の正しい位置を求め、この求めた位置に作業領域線を表示することを特徴とする。
この発明によれば、カメラの揺動角を検出する揺動角検出装置を設けなくても、作業領域線を正しい位置に表示することができる。
この発明に係る作業領域線表示装置を搭載した移動式クレーンを示した側面図である。 作業領域線表示装置の制御系の構成を概略的に示したブロック図である。 作業領域線表示装置のモニタ画面の一例を示した説明図である。 図3に示す画像処理コントローラの構成を示したブロック図である。 作用領域線を幾何学的に求める原理を示した説明図である。 伸縮ブームの起伏角によってオフセットが変化することを示した説明図である。 監視カメラの回転軸とシーブの中心が一致している場合、伸縮ブームの起伏角に拘わらず監視カメラの傾斜角が一定であることを示した説明図である。 モニタ画面に枠とフック画像と作業領域線を表示した説明図である。 第2実施例の作業領域線表示装置の構成を示したブロック図である。 第2実施例の作業領域線表示装置のコントローラの構成を示したブロック図である。 第3実施例の作業領域線表示装置の構成を示したブロック図である。 第4実施例の作業領域線表示装置の構成を示したブロック図である。 第5実施例の作業領域線表示装置の構成を示したブロック図である。 第5実施例の作業領域線表示装置のモニタ画面を示した説明図である。 他の例のモニタ画面を示した説明図である。
以下、この発明に係る作業領域線表示装置の実施の形態である実施例を図面に基づいて説明する。
[第1実施例]
図1に作業領域線表示装置を搭載した作業機であるクレーン(作業車)としてラフテレーンクレーン10を示す。このラフテレーンクレーン10(以下クレーンとして記載する)は、走行機能を有する車両の本体部分となるキャリア11と、このキャリア11の前側に設けられた左右一対の前側アウトリガ12と、キャリア11の後側に設けられた左右一対の後側アウトリガ13と、キャリア11の上部に水平旋回可能に取り付けられた旋回台14と、旋回台14に設けたキャビン20と、旋回台14に固定されたブラケット15に取り付けられた伸縮ブーム16等とを備えている。
伸縮ブーム16は、その基端部が支持軸17を介して取り付けられており、支持軸17を中心に起伏可能となっている。ブラケット15と伸縮ブーム16との間には起伏用シリンダ18が介装され、この起伏用シリンダ18の伸縮により伸縮ブーム16が起伏される。
伸縮ブーム16は、ベースブーム16Aと中間ブーム16Bと先端ブーム16Cとを有し、この順序でベースブーム16A内に外側から内側に入れ子式に組み合わされて構成されている。また、伸縮ブーム16は伸縮シリンダ(図示せず)によって伸縮するようになっている。
先端ブーム16Cの先端部にはシーブ(図示せず)が設けられており、このシーブにワイヤロープ25(以下ワイヤと表記する)が掛けられ、このワイヤ25によってフックブロック19が吊されている。フックブロック19にはフック21が取り付けられている。
ワイヤ25は、図示しないウインチによって巻き取られたり、送り出されたりする。
先端ブーム16Cの先端部には、監視カメラ装置30が取り付けられている。
監視カメラ装置30は、自重によって常に下方に向くようにダンパを介して先端ブーム16Cの先端部に取り付けられた筺体31と、この筺体31内にパン方向及びチルト方向に傾斜可能に設けられたTVカメラなどである監視カメラ(カメラ)32と、監視カメラ32をパン方向に傾動させるパンモータ33(図2参照)と、監視カメラ32をチルト方向に傾動させるチルトモータ34(図2参照)などとを有している。
監視カメラ32の傾斜(向き)の操作はキャビン20内に設けた操作部(図示せず)のパンスイッチ(姿勢操作手段)SW1(図2参照)とチルトスイッチSW2(姿勢操作手段)(図2参照)の操作によって行われる。
図2は、作業領域線表示装置100の構成を示すブロック図である。
作業領域線表示装置100は、伸縮ブーム16の先端部に設けられた監視カメラ装置30と、伸縮ブーム16の姿勢を検出するブーム姿勢検出センサ50と、ブーム姿勢検出センサ50が検出した検出信号などに基づいて作業領域線を求めたりするコントローラ60と、監視カメラ装置30で撮像した画像とコントローラ60が求めた作業領域線とを表示するモニタ70とを備えている。
モニタ70の画面70Gには、図3に示すように、画面の中央部に四角い枠M1が表示されるようになっている。
ブーム姿勢検出センサ50は、ウインチの繰り出し量や伸縮ブーム16の長さや起仰角や伸縮ブーム16の旋回角などを検出するものであり、それぞれを検出する各センサ(図示せず)を有している。
コントローラ60は、図4に示すように、パンスイッチSW1やチルトスイッチSW2の操作に基づいてパンモータ33やチルトモータ34を駆動制御するモータ制御部61と、ブーム姿勢検出センサ50から出力されるウインチの繰り出し量と伸縮ブーム16の長さと後述するオフセットW1とに基づいて監視カメラ32の姿勢角を演算する姿勢角演算部(演算手段)63と、この姿勢角演算部63が演算した姿勢角とブーム姿勢検出センサ50から出力される伸縮ブーム16の各種の検出信号とに基づいて、伸縮ブーム16の旋回中心位置を原点とする撮像された画像上の各位置におけるクレーン座標系の座標位置を求める座標位置演算部(座標位置演算手段)64と、吊荷の荷重に基づいて吊荷の移動可能な領域を示す作業領域線を求める作業領域演算部(作業領域演算手段)65と、作業領域演算部65が求めた作業領域線を座標位置演算部64が演算した座標位置に対応させて監視カメラ32が撮像した画像上に合成する画像合成部66とを有している。
[原 理]
図5に示すように、監視カメラ32の回転軸32Jとシーブの中心D1とは左右方向にW1のオフセットがあるとする(上下方向のオフセットW2が無視できる場合)。また、地上からシーブの中心D1までの高さをH1、シーブの中心D1からフックブロック19までの長さをL1、監視カメラ32の光軸をフック21に向けたときの監視カメラ32の傾き、すなわち監視カメラ32の光軸をフック21に向けた際の垂直線に対する監視カメラ32の傾斜角度θとする。そして、伸縮ブーム16の旋回中心位置Oからのその伸縮ブーム16の作業半径をR、監視カメラ32をチルトさせたときの画像中心となる地面上の位置Pと作業半径Rとの間の距離をΔRとすると、距離ΔRは次式で求めることができる。
ΔR=H1tanθ−W1
監視カメラ32の傾きθは、長さL1とオフセットW1から求めることができる。長さL1はワイヤ25の繰り出し量から求める。パン方向の監視カメラ32の傾きも同様にして求める。
高さH1は伸縮ブーム16の長さと起伏角から求めることができる。なお、オフセットW1は、伸縮ブーム16に対するカメラ回転軸32Jとシーブの中心D1の位置とが既知であるので、伸縮ブーム16の起伏角に応じて求めることができる。
モニタ70の中心位置(画像の中心位置)に対応する地上の位置をPとすると、誤差ΔRと作業半径Rとにより位置Pから伸縮ブーム16の旋回中心位置Oを求めることができる。同様に、パン方向に対して旋回中心位置Oを求める。
そして、旋回中心位置Oを中心にして距離R1(作業領域範囲を示す距離)の位置に作業領域線を描くことができる。
ここで、画像の中心位置が地上の位置Pを示しており、また、高さH1が分かっているので、地上の座標位置と画像上の座標位置とを対応させることができる。すなわち、伸縮ブーム16の旋回中心位置を原点にして、撮像された画像上の各位置にクレーン座標系の座標位置を対応させる。
これにより、画像上の正しい位置に作業領域線を重畳させてモニタ70に表示することができる。
なお、図5Aに示すように、伸縮ブーム16の起伏角によって上下方向にもオフセットW2が生じるが、このオフセットW2も起伏角から求めることができるので、監視カメラ32の傾きを幾何学で求めることができる。
すなわち、ΔR=H1′tanθ−W1、H1′=H1−W2の式が成立する。
この式により、監視カメラ32の傾きθは、長さL1とオフセットW1,W2から求めることができる。パン方向の監視カメラ32の傾きも同様にして求める。
また、図5Bに示すように、シーブの回動軸と同軸に監視カメラ32の回動軸を設けた場合、監視カメラ32の光軸をフック21に向けると、監視カメラ32の光軸はチルト方向に対して常に真下を向くので、パン方向の傾斜角だけを求めればよいことになる。
[動 作]
次に、上記のように構成される作業領域線表示装置100の動作について説明する。
先ず、クレーン10を図1に示すように作業位置に固定する。次に、伸縮ブーム16を必要に応じて伸長させるとともに所定の起伏角にする。また、フックブロック19を下降させてフック21に吊荷を吊るす。そして、吊荷を少し持ち上げて吊荷の実荷重を求める。この実荷重は起伏用シリンダ18の圧力センサ(図示せず)によって検出されるシリンダ圧力と伸縮ブーム16の起伏角度及び伸縮ブーム16の長さとに基づいてコントローラ60の図示しない演算部が演算して求める。予め吊荷の荷重が分かっている場合には、図示しない操作部のキー操作によって入力してもよい。
一方、図3に示すように、フック画像21gがモニタ70の画面70Gの中心部の枠M1内に常に入るようにパンスイッチSW1やチルトスイッチSW2を操作して監視カメラ32を傾動させる。
コントローラ60によって吊荷の実荷重が求められると、または荷重が入力されると、その実荷重や入力された荷重に基づいて作業領域演算部65が作業領域線を求める。
他方、姿勢角演算部63は、ブーム姿勢検出センサ50から出力される検出信号、すなわちウインチによって繰り出されたワイヤ25の送り出し量と伸縮ブーム16の長さとから図5に示すフック21の吊るされた長さL1を求め、この長さL1とオフセットW1とから監視カメラ32の垂直線に対する傾斜角度θ(パンやチルト方向の角度)を求める。
すなわち、姿勢角演算部63は、伸縮ブーム16の先端位置情報(伸縮ブーム16の長さと起伏角から求める位置)とフック21の位置情報(オフセットW1と長さL1)とから監視カメラ32の傾斜角度θを求める。
座標位置演算部64は、ブーム姿勢検出センサ50から出力される検出信号、すなわち、伸縮ブーム16の長さと起伏角とに基づいて図5に示す高さH1を求め、さらに、この高さH1と監視カメラの傾斜角度θとから伸縮ブーム16の旋回中心位置を原点にして、撮像された画像上の各位置に対応したクレーン座標系の座標位置を求める。
画像合成部66は、座標位置演算部64が演算したクレーン座標系の座標位置に対応した画像上に、図6に示すように、作業領域演算部65が演算した作業領域線K1を合成(重畳)させてモニタ70に表示させる。
この第1実施例では、作業によって伸縮ブーム16の起伏や吊荷の上下動などによりフック画像21gがモニタ70の画面70Gの枠M1内からずれていくが、そのフック画像21gがモニタ70の画面70Gの枠M1内に常に入るようにパンスイッチSW1やチルトスイッチSW2をオペレータが操作していく。そして、姿勢角演算部63及び座標位置演算部64は、ブーム姿勢検出センサ50から出力される検出信号を逐一に読み込んでいき、傾斜角度θと撮像された画像上の各位置に対応したクレーン座標系の座標位置を求めていき、作業領域線K1をリアルタイムで書き換えていく。
このため、吊荷の移動中であってもフック画像21gがモニタ70の画面70Gの枠M1内に入っている間は、作業領域線K1を正確にモニタ70の画面70G上に表示することができることになる。
この第1実施例によれば、監視カメラ32の姿勢を検出する姿勢検出センサが不要であり、しかも姿勢角演算部63で求めた監視カメラ32の姿勢角に応じて正しい作業領域線K1をモニタ70に表示することができ、安価な作業領域線表示装置100を提供することができる。
[第2実施例]
図7は第2実施例の作業領域線表示装置200の構成を示す。この第2実施例では、基準出し用のスイッチ(設定手段)SW3とメモリ201とを設けたものである。
パンスイッチSW1やチルトスイッチSW2を操作してフック画像21gがモニタ70の画面70Gの枠M1内に入ったらスイッチSW3をオンにし、このスイッチSW3がオンになったとき、ブーム姿勢検出センサ50が検出する検出信号に基づいて第1実施例と同様にして、図8に示すコントローラ260の姿勢角演算部63が監視カメラ32の傾斜角度(パン及びチルト方向の角度)を求める。
また、スイッチSW3がオンされると、ブーム姿勢検出センサ50が検出する検出信号であるフック21の送り出し量と伸縮ブーム16の姿勢(伸縮ブーム16の長さ、起伏角、旋回角)と、このときに姿勢角演算部63が求めた監視カメラ32の傾斜角度(パン及びチルト方向の角度)とが基準値としてメモリ201に記憶される。
また、スイッチSW3のオンにより、コントローラ260の図示しない演算部が第1実施例と同様にして実荷重を求め、この実荷重とメモリ201に記憶された監視カメラ32の傾斜角度θ及び伸縮ブーム16の姿勢とに基づいて、図8に示す作業領域演算部65が作業領域線K1(図6参照)を求める。
一方、座標位置演算部64は、第1実施例と同様にして、撮像された画像上の各位置のクレーン座標系の座標位置を求める。また、画像合成部66は、座標位置演算部64が演算したクレーン座標系の座標位置に対応させて、作業領域演算部65が演算した作業領域線K1を合成させてモニタ70に表示させる(図6参照)。
すなわち、第2実施例では、スイッチSW3がオンされた後、フック画像21gがモニタ70の画面70Gの枠M1内に入っているものとして、作業領域線K1を表示し続けるものである。この第2実施例では、パンスイッチSW1やチルトスイッチSW2を操作しない。
伸縮ブーム16の姿勢の変化とウインチによるフック21の上下移動とによって、そのフック画像21gがモニタ70の画面70Gの枠M1内から所定量以上外れると、すなわち、ブーム姿勢検出センサ50が検出するフック21の送り出し量と伸縮ブーム16の姿勢データ(伸縮ブーム16の長さ、起伏角)とがメモリ201に記憶された基準値から所定値以上ずれると、作業領域線K1が表示されている画像に対して位置ズレの誤差が大きいと判断してエラー表示する。このエラー表示は、例えばモニタ70に文字で表示したり、枠M1の色を変えたり、作業領域線K1を点滅や消したりすることにより行う。
このエラー表示することによって、オペレータは表示されている作業領域線が間違っていること認識することができる。
第2実施例によれば、フック画像21gが画面70Gの枠M1内、すなわち画面70Gの所定位置に位置しているかがコントローラ260側で分かることになる。
[第3実施例]
図9は第3実施例の作業領域線表示装置300の構成を示す。この作業領域線表示装置300のコントローラ360は、第2実施のコントローラ260と同様な構成を有するのでその説明は省略する。
作業領域線表示装置300は、第2実施例と同様にパンスイッチSW1やチルトスイッチSW2を操作して、図6に示すようにフック画像21gがモニタ70の画面70Gの枠M1内に入れ、枠M1内に入ったらスイッチSW3をオンにする。このスイッチSW3がオンになったとき、ブーム姿勢検出センサ50が検出する検出信号に基づいて第1実施例と同様にして、図9に示すコントローラ360の姿勢角演算部63(図8参照)が監視カメラ32の傾斜角度(パン及びチルト方向の角度)を求める。
また、スイッチSW3がオンされると、ブーム姿勢検出センサ50が検出する検出信号であるフック21の送り出し量と伸縮ブーム16の姿勢情報(伸縮ブーム16の長さ、起伏角、旋回角)と、このときに姿勢角演算部63が求めた監視カメラ32の傾斜角度(パン及びチルト方向の角度)とが基準値としてメモリ201に記憶される。
また、監視カメラ32の傾斜角度と高さH1(図5参照)とからコントローラ360の作業領域演算部65(図8参照)が第1実施例と同様にして作業領域線K1(図6参照)を求め、この作業領域線K1を図6に示すようにモニタ70に表示する。
この後、オペレータがパンスイッチSW1やチルトスイッチSW2を操作すれると、作業領域線K1の誤差が大きくなるのでエラー表示を行う。
この第3実施例では、スイッチSW3をオンした後は、パンスイッチSW1やチルトスイッチSW2を操作しない。
また、スイッチSW3をオンした後、ウインチのみを駆動させた場合、フック21のみが上下動して、フック画像21gがモニタ70の画面70Gの枠M1内から外れていくことになるが、パンスイッチSW1やチルトスイッチSW2を操作しない限り、作業領域線K1はモニタ70の画面70Gの正しい位置に表示され続けることになる。
パンスイッチSW1やチルトスイッチSW2がオンになってエラー表示さない限り、オペレータは正しい作業領域線表示の下、クレーン操作をすることができる。
第3実施例によれば、フック画像21gが画面の枠M1内、すなわち画面70Gの所定位置に位置しているかがコントローラ360側で分かることになる。
[第4実施例]
図10は第4実施例の作業領域線表示装置400の構成を示す。この作業領域線表示装置400のコントローラ460は、第2実施のコントローラ260と同様な構成を有するのでその説明は省略する。
作業領域線表示装置400は、第2実施例と同様にパンスイッチSW1やチルトスイッチSW2を操作して、図6に示すようにフック画像21gがモニタ70の画面70Gの枠M1内に入れ、枠M1内に入ったらスイッチSW3をオンにする。このスイッチSW3がオンになったとき、ブーム姿勢検出センサ50が検出する検出信号に基づいて第1実施例と同様にして、コントローラ460の姿勢角演算部63(図8参照)が監視カメラ32の傾斜角度(パン及びチルト方向の角度)を求める。
また、スイッチSW3がオンされると、ブーム姿勢検出センサ50が検出する検出信号であるフック21の送り出し量と、姿勢角演算部63が求めた監視カメラ32の傾斜角度(パン及びチルト方向の角度)とが基準値としてメモリ201に記憶される。
また、監視カメラ32の傾斜角度θと高さH1(図5参照)とからコントローラ460の作業領域演算部65(図8参照)が第1実施例と同様にして作業領域線K1(図6参照)を求め、この作業領域線K1を図6に示すようにモニタ70に表示する。
スイッチSW3がオンされた後、パンスイッチSW1やチルトスイッチSW2が操作された場合、モニタ70のフック画像21gが枠M1内に入れられる操作とみなして、第1実施例と同様にして作業領域線K1が順次求められていき、モニタ70に表示されている作業領域線K1はリアルタイムで書き換えられていくことになる。
オペレータは、カメラのパン・チルト以外の操作またはフック21が枠M1内に収まるパン・チルト操作をすれば正しい作業領域線を表示していると認識することができる。
上記のいずれの実施例では、監視カメラ32の傾斜角度θを図5に示す長さL1とオフセットW1から求めているが、画像処理によりフック画像21gの画像上の位置と、長さL1とから監視カメラ32の傾斜角を求めるようにしてもよい。この場合、フック画像21gを枠M1内に入れる必要はない。また、枠M1を表示する必要もない。
また、画像処理により、フック画像21gを枠M1内に自動的に入るようにパンモータ33及びチルトモータ34を制御するようにしてもよい。
[第5実施例]
図11は第5実施例の作業領域線表示装置500の構成を示す。この作業領域線表示装置500は、パン・チルト機能を有しない監視カメラ532を備えたものである。監視カメラ532は筺体31(図1参照)に設けられており、この筺体31はダンパ(図示せず)を介して先端ブーム16Cの先端部に取り付けられていることにより、監視カメラ532は自重によって真下に向くようになっている。
監視カメラ532が真下に向いているとき、フック21を上下動させた際のフック画像21gの軌跡Eを図12に示すようにモニタ70の画面70Gに重畳表示する。
ダンパの作用によって、監視カメラ532が真下に向いていないとき、フック画像21gが軌跡Eから外れることになり、表示されている作業領域線K1は不正確であることが分かる。
監視カメラ532の回転軸32Jとシーブのーブの中心D1とが図5に示すようにオフセットしている場合、伸縮ブーム16の起伏角によって軌跡Eの位置が変わるので、図13に示すように、その起伏角に応じて軌跡Eの位置をEaに変更するようにしてもよい。この場合、その起伏角に応じて作業領域線K1も正しい作業領域線Kaに変更する。
なお、本実施例では、パン・チルト機能を持たないことを前提として説明したが、監視カメラ532にパン・チルト機能を設けた場合、上記軌跡E,Eaの線上にフック画像21gが位置するように、監視カメラ532をパン・チルトさせれば、監視カメラ532を真下に向けることができ、モニタ70に表示される作業領域線K1,Kaも正しい作業領域線となる。
このようにすることにより、モニタ70のフック画像21gを枠M1内に入れる操作は不要となり、再度、新たな作業領域線K1を求める演算処理は不要となる。
上記実施例では、いずれもモニタ70の画面70Gの中央部に枠M1を表示させているが、必ずしも画面70Gの中央部である必要はなく、また、枠M1でなくてもよい。例えば、×マークなどでもよい。
この発明は、上記実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
10 クレーン
16 伸縮ブーム
21 フック
32 監視カメラ
63 姿勢角演算部(演算手段)
65 作業領域演算部
70 モニタ
100 作業領域線表示装置
SW1 パンスイッチ(姿勢操作手段)
SW2 チルトスイッチ(姿勢操作手段)

Claims (7)

  1. 作業機のブームの先端部に設けられるとともに下方に向けられたカメラと、このカメラで撮像された画像上に、フックによって吊るされる吊荷の移動可能な領域を示す作業領域線を重畳表示するモニタとを備えた作業領域線表示装置であって、
    前記カメラで撮像された前記フックを画面上の所定位置に位置させるようにカメラの姿勢を操作する姿勢操作手段と、
    前記フックの位置情報とブーム先端の位置情報とに基づいて前記カメラの姿勢角を求める演算手段と、
    この演算手段が求めたカメラの姿勢角に応じて前記画像上の作業領域線の正しい位置を求め、この求めた位置に作業領域線を表示することを特徴とする作業領域線表示装置。
  2. 前記カメラの姿勢を操作して前記フックがモニタの画面の所定位置に位置したとき、このときのフックの位置とカメラの姿勢角とを基準値として設定する設定手段を設け、
    この設定手段によって基準値を設定した後、ブームの姿勢と前記フックの送り出し引き戻しを行うウインチの操作に基づいてフックの位置がモニタ画面の所定位置から所定距離以上ずれた判定したとき、エラーにすることを特徴とする請求項1に記載の作業領域線表示装置。
  3. 前記カメラの姿勢を操作して前記フックがモニタの画面の所定位置に位置したとき、このときのフックの位置とカメラの姿勢角とを基準値として設定する設定手段を設け、
    前記演算手段は、前記設定手段によって設定された基準値から前記画像上の作業領域線の正しい位置を求め、この求めた位置に作業領域線を表示し、前記カメラが姿勢操作手段により操作されたとき、エラーにすることを特徴とする請求項1に記載の作業領域線表示装置。
  4. 前記モニタの画面の所定位置を示す枠を表示し、この枠内にフックが位置するようにカメラの姿勢を操作し、前記枠内にフックが入ったときのフックの位置とカメラの姿勢角とを基準値として設定する設定手段を設け、この設定手段が設定した姿勢角に基づいて前記画像上の作業領域線の正しい位置を求め、この求めた位置に作業領域線を表示することを特徴とする請求項1に記載の作業領域線表示装置。
  5. 前記作業領域線を表示した後、前記姿勢操作手段によりカメラが操作されとき、フックが枠内に入る操作がなされたものとして、前記演算手段は、フックの位置情報とブーム先端の位置情報とに基づいて前記カメラの姿勢角を求め、この演算手段が求めたカメラの姿勢角に応じて前記画像上の作業領域線の正しい位置を求め、この求めた位置に作業領域線を書き換えていくことを特徴とする請求項4に記載の作業領域線表示装置。
  6. 前記所定位置は、モニタの画面の中央位置であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の作業領域線表示装置。
  7. 前記フックの位置情報は、フックの繰り出し量及びブームの姿勢情報であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の作業領域線表示装置。
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